JP3980751B2 - 電子楽器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子楽器に関し、さらに詳細には、演奏情報を記憶する際の記憶方法を改良した電子楽器に関する。
【0002】
【発明の背景】
一般に「パッド」と称される複数の操作子のそれぞれに対応して楽音波形データを割り当てておき、パッドの操作に応じて当該操作されたパッドに割り当てられた楽音波形データを読み出すとともに、当該パッドが操作されたことを示す情報を自動演奏のための演奏情報として記憶しておき、こうして記憶した演奏情報を再生することにより対応する楽音波形データを読み出すことが可能とされた電子楽器が、本願出願人により提案されている。
【0003】
こうした電子楽器においては、各楽音波形データに対して、読み出し開始位置、繰り返し読み出し開始位置、読み出し終了位置および繰り返し読み出しを行なうか否かが設定されているとともに、楽音波形データの読み出し態様として、以下の2種類の読み出しの態様を任意に選択することができるようになされている。
【0004】
(1)第1の読み出しの態様(繰り返し読み出しを行うことが設定されていない場合)
楽音波形データの読み出しを読み出し開始位置から開始して、当該楽音波形データの読み出し終了位置まで読み出し終えたならば、そのまま読み出しを停止する。
【0005】
(2)第2の読み出しの態様(繰り返し読み出しを行わないことが設定されている場合)
楽音波形データの読み出しを読み出し開始位置から開始して、当該楽音波形データの読み出し終了位置まで読み出し終えたならば、パッドの操作が解除されるまで、当該楽音波形データの繰り返し読み出し開始位置に戻って当該楽音波形データを繰り返し読み出す。即ち、パッド操作に応じて楽音波形データを読み出す場合も、記憶されている演奏情報の再生に応じて楽音波形データを読み出す場合も、楽音波形データに対して設定されている、読み出し開始位置、繰り返し読み出し開始位置、読み出し終了位置、繰り返し読み出しを行うか否か、およびパッドにいずれの楽音波形データが割り当てられているのか、の設定に基づいて楽音波形データを読み出す。
【0006】
なお、ある楽音波形データを繰り返し読み出すことを「ループ読み出し」と称することとし、ループ読み出しの際の各繰り返しを「ループ」と称することとする。
【0007】
ところで、上記したようなパッドの操作に応じて読み出された楽音波形データに対応する情報を自動演奏のための演奏情報として記憶する際の記憶方法としては、当該操作されたパッドに対応する楽音波形データの読み出し開始のタイミングと読み出し停止のタイミングとの2つのタイミングだけを記憶するという手法が提案されている。
【0008】
この手法によれば、ループ読み出しを行なう場合にも、楽音波形データの読み出し開始のタイミングと読み出し停止のタイミングとの2つのタイミングだけを記憶することとなる。
【0009】
このため、楽音波形データのある読み出し態様で演奏された演奏情報を記憶した後に、楽音波形データの別の読み出し態様で演奏された別の演奏情報を記億する目的で、楽音波形データに対して設定されている、読み出し開始位置、繰り返し読み出し開始位置、読み出し終了位置、繰り返し読み出しを行なうか否か、などの読み出し態様の設定を変更すると、以前に記憶された演奏情報を再生したときには、記憶時とは異なる態様で楽音波形データが読み出されることとなる。
即ち、記憶時と同じ状態で楽音波形データを読み出すことができなくなり、演奏情報の記憶時と再生時とで一貫性を保つことができないという問題点があった。
【0010】
また、パッドと楽音波形データとの対応関係の設定を変更したときにも、上記したと同様の問題が生じるものであった。
【0011】
即ち、ある楽音波形データが対応付けられているパッドの操作に基づく演奏情報を記憶した後に、そのパッドに別の楽音波形データを対応付けた別の演奏情報を記憶する目的で、パッドと楽音波形データとの対応関係の設定を変更すると、以前に記憶された演奏情報を再生したときには、記憶時とは異なる楽音波形データが読み出されることとなる。つまり、記憶時と同じ楽音波形データを読み出すことができなくなり、演奏情報の記憶時と再生時とで一貫性を保つことができないという問題点があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、演奏情報を記憶した後に楽音波形データの読み出し態様の設定や演奏用の操作子と楽音波形データとの対応関係の設定を変更しても、演奏情報の再生時に、記憶時と同じ態様で同じ楽音波形データの読み出しが可能となり、演奏情報の記憶時と再生時とにおいて一貫性を保つことができる電子楽器を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、時系列の演奏情報を順次再生可能に記憶する演奏情報記憶手段と、楽音波形データの読み出し開始タイミングと、読み出し停止タイミングと、繰り返し読み出しに関する設定とを示す演奏情報を上記演奏情報記憶手段に記憶させる演奏情報書き込み手段と、上記演奏情報記憶手段に記憶された時系列の演奏情報を順次再生する再生手段と、上記再生手段により再生された演奏情報に基づき、読み出し開始タイミングの示すタイミングで楽音波形データを読み出し始めるとともに、繰り返し読み出しに関する設定の示す繰り返し態様で楽音波形データを繰り返し読み出し、読み出し停止タイミングの示すタイミングで楽音波形データの読み出しを停止する楽音波形データ読み出し手段とを有するようにしたものである。
【0014】
従って、本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、楽音波形データの読み出し開始タイミングと、読み出し停止タイミングと、繰り返し読み出しに関する設定とを示す演奏情報が演奏情報記憶手段に記憶されるので、演奏情報の記憶後に楽音波形データに設定されている繰り返し読み出しに関する設定を変更しても、その変更は演奏情報には影響が及ばず、演奏情報の再生時には記憶時と同じ繰り返し態様で繰り返し読み出しが行われることになる。
【0015】
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、繰り返し読み出し開始位置と読み出し終了位置とで示される区間において繰り返し読み出すように設定された楽音波形データの読み出し開始指示ならびに読み出し停止指示を入力する入力手段と、楽音波形データの読み出し開始タイミングと、読み出し停止タイミングと、繰り返し読み出し開始位置と読み出し終了位置とを含む繰り返し読み出しに関する設定とを示す時系列の演奏情報を順次再生可能に記憶する演奏情報記憶手段と、記憶モードと再生モードとのいずれかを任意に選択可能なモード選択手段と、上記演奏情報記憶手段に記憶された時系列の演奏情報を順次再生する再生手段と、読み出すべき楽音波形データを記憶し、上記モード選択手段により再生モードが選択されているときに、上記再生手段により再生された演奏情報に基づき、読み出し開始タイミングの示すタイミングで楽音波形データを読み出し始めるとともに、演奏情報の繰り返し読み出しに関する設定の示す読み出し終了位置まで楽音波形データの読み出しを行なった際に、該繰り返し読み出しに関する設定の示す繰り返し読み出し開始位置から楽音波形データの読み出しを続行し、読み出し停止タイミングの示すタイミングで楽音波形データの読み出しを停止し、上記モード選択手段により記憶モードが選択されているときに、上記入力手段により入力された読み出し開始指示に応じて楽音波形データを読み出し始めるとともに、楽音波形データに設定されている読み出し終了位置まで楽音波形データの読み出しを行なった際に、楽音波形データに設定されている繰り返し読み出し開始位置から楽音波形データの読み出しを続行し、上記入力手段により入力された読み出し停止指示に応じて楽音波形データの読み出しを停止する楽音波形データ読み出し手段と、上記モード選択手段により記憶モードが選択されているときに、上記入力手段により読み出し開始指示ならびに読み出し停止指示がなされた楽音彼形データについて、上記入力手段により入力された読み出し開始指示に応じた読み出し開始タイミングと、上記入力手段により入力された読み出し停止指示に応じた読み出し停止タイミングと、該楽音波形データに設定されている繰り返し読み出し開始位置および読み出し終了位置とを含む繰り返し読み出しに関する設定とを示す演奏情報を演奏情報記憶手段に記憶させる演奏情報書き込み手段とを有するようにしたものである。
【0016】
従って、本発明のうち請求項2に記載の発明によれば、記憶モードにおいては、楽音波形データの読み出し開始指示ならびに読み出し停止指示を入力すると、読み出し開始指示ならびに読み出し停止指示がなされた楽音彼形データについて、読み出し開始指示に応じた読み出し開始タイミングと、読み出し停止指示に応じた読み出し停止タイミングと、該楽音波形データに設定されている繰り返し読み出し開始位置および読み出し終了位置とを示す演奏情報が演奏情報記憶手段に記憶されることになる。即ち、本発明のうち請求項2に記載の発明によれば、楽音波形データの読み出し開始指示ならびに読み出し停止指示を入力するだけで、繰り返し読み出しに関する設定を示す演奏情報が記憶されることになる。
【0017】
なお、楽音波形データに対する繰り返し読み出しに関する設定は、演奏者によって任意に設定されるものでもよいし、記憶手段から設定内容が読み出されることによるものでもよい。
【0018】
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、楽音波形データの読み出し開始指示ならびに読み出し停止指示を含む演奏操作情報を入力する演奏操作情報入力手段と、楽音波形データの読み出し開始位置を設定する設定手段と、楽音波形データの読み出し開始タイミングと、読み出し停止タイミングと、読み出し開始位置とを示す時系列の演奏情報を順次再生可能に記憶する演奏情報記憶手段と、記憶モードと再生モードとのいずれかを任意に選択可能なモード選択手段と、上記演奏情報記憶手段に記憶された時系列の演奏情報を順次再生する再生手段と、読み出すべき楽音波形データを記憶し、上記モード選択手段により再生モードが選択されているときに、上記再生手段により再生された演奏情報に基づき、読み出し開始タイミングの示すタイミングで演奏情報の示す読み出し開始位置から楽音波形データを読み出し始めるとともに、読み出し停止タイミングの示すタイミングで楽音波形データの読み出しを停止し、上記モード選択手段により記憶モードが選択されているときに、上記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し開始指示に応じて上記設定手段により設定されている読み出し開始位置から楽音波形データを読み出し始めるとともに、上記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し停止指示に応じて該楽音波形データの読み出しを停止する楽音波形データ読み出し手段と、上記モード選択手段により記憶モードが選択されているときに、上記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報により読み出し開始指示ならびに読み出し停止指示がなされた楽音波形データについて、上記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し開始指示に応じた読み出し開始タイミングと、上記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し停止指示に応じた読み出し停止タイミングと、上記設定手段により設定されている読み出し開始位置とを示す演奏情報を演奏情報記憶手段に記憶させる演奏情報書き込み手段とを有するようにしたものである。
【0019】
従って、本発明のうち請求項3に記載の発明によれば、楽音波形データの読み出し開始位置が楽音波形データおよび演奏情報に設定されており、演奏操作情報入力手段によって入力された演奏操作情報により楽音波形データを読み出すときには楽音波形データの読み出し開始位置の設定が使用され、演奏情報を再生して楽音波形データを読み出すときには演奏情報の読み出し開始位置の設定が使用される。このため、本発明のうち請求項3に記載の発明によれば、演奏情報の記憶後に、楽音波形データに設定されている楽音波形データの読み出し開始位置を示す情報を変更しても、その変更は演奏情報には影響が及ばず、演奏情報の再生時には記憶時と同じ態様で楽音波形データの読み出しが行われることになる。
【0020】
なお、楽音波形データに対する読み出し開始位置の設定は、演奏者によって任意に設定されるものでもよいし、記憶手段から設定内容が読み出されることによるものでもよい。
【0021】
また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、楽音波形データの読み出し開始指示ならびに読み出し停止指示を含む演奏操作情報を入力する演奏操作情報入力手段と、上記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報に楽音波形データを対応付ける対応付け手段と、楽音波形データの読み出し開始タイミングと、読み出し停止タイミングと、読み出し対象の楽音波形データを示す時系列の演奏情報を順次再生可能に記憶する演奏情報記憶手段と、記憶モードと再生モードとのいずれかを任意に選択可能なモード選択手段と、上記演奏情報記憶手段に記憶された時系列の演奏情報を順次再生する再生手段と、読み出すべき楽音波形データを記憶し、上記モード選択手段により再生モードが選択されているときに、上記再生手段により再生された演奏情報に基づき、読み出し開始タイミングの示すタイミングで演奏情報により読み出し対象として示された楽音波形データを読み出し始めるとともに、読み出し停止タイミングの示すタイミングで楽音波形データの読み出しを停止し、上記モード選択手段により記憶モードが選択されているときに、上記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し開始指示に応じて上記対応付け手段により該演奏操作情報に対応付けられている楽音波形データを読み出し始めるとともに、上記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し停止指示に応じて該楽音波形データの読み出しを停止する楽音波形データ読み出し手段と、上記モード選択手段により記憶モードが選択されているときに、上記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報により読み出し開始指示ならびに読み出し停止指示がなされた楽音波形データについて、上記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し開始指示に応じた読み出し開始タイミングと、上記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し停止指示に応じた読み出し停止タイミングと、上記対応付け手段により該演奏操作情報に対応付けられている楽音波形データを読み出し対象とすることを示す演奏情報を演奏情報記憶手段に記憶させる演奏情報書き込み手段とを有するようにしたものである。
【0022】
従って、本発明のうち請求項4に記載の発明によれば、いずれの楽音波形データを読み出しの対象とするかが、演奏操作情報入力手段によって設定されるとともに、演奏情報にも設定されており、演奏操作情報入力手段によって入力された演奏操作情報により楽音波形データを読み出すときにはその演奏操作情報入力手段による設定が使用され、演奏情報を再生して楽音波形データを読み出すときには演奏情報の設定が使用される。このため、本発明のうち請求項4に記載の発明によれば、演奏情報の記憶後に、演奏操作情報入力手段の読み出し対象の楽音波形データに関する設定を変更しても、その変更は演奏情報には影響が及ばず、演奏情報の再生時には記憶時と同じ楽音波形データの読み出しが行われることになる。
【0023】
なお、演奏操作情報と楽音波形データとの対応付けの設定は、演奏者によって任意に設定されるものでもよいし、記憶手段から設定内容が読み出されることによるものでもよい。
【0024】
また、本発明のうち請求項5に記載の発明は、楽音波形データの読み出し開始指示ならびに読み出し停止指示を含む演奏操作情報を入力する演奏操作情報入力手段と、上記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報に楽音波形データを対応付ける対応付け手段と、上記対応付け手段による対応付けとともに、該楽音波形データに読み出し開始位置と、繰り返し読み出し開始位置と、読み出し終了位置と、繰り返し読み出しを行うか否かとを設定する設定手段と、楽音波形データの読み出し開始タイミングと、読み出し停止タイミングと、読み出し対象の楽音波形データと、読み出し開始位置と、繰り返し読み出し開始位置と、読み出し終了位置と、繰り返し読み出しを行うか否かとを示す時系列の演奏情報を順次再生可能に記憶する演奏情報記憶手段と、記憶モードと再生モードとのいずれかを任意に選択可能なモード選択手段と、上記演奏情報記憶手段に記憶された時系列の演奏情報を順次再生する再生手段と、読み出すべき楽音波形データを記憶し、上記モード選択手段により再生モードが選択されているときに、上記再生手段により再生された演奏情報に基づき、読み出し開始タイミングの示すタイミングで演奏情報により読み出し対象として示された楽音波形データを演奏情報の示す読み出し開始位置から読み出し始めるとともに、演奏情報の示す読み出し終了位置まで楽音波形データの読み出しを行った際に演奏情報が繰り返し読み出しを行うことを示す場合には、演奏情報の示す繰り返し読み出し開始位置から楽音波形データの読み出しを続行し、読み出し停止タイミングの示すタイミングで楽音波形データの読み出しを停止し、演奏情報の示す読み出し終了位置まで楽音波形データの読み出しを行った際に演奏情報が繰り返し読み出しを行わないことを示す場合には、楽音波形データの読み出しを停止し、上記モード選択手段により記憶モードが選択されているときに、上記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し開始指示に応じて上記対応付け手段により該演奏操作情報に対応付けられている楽音波形データを、上記設定手段により設定されている読み出し開始位置から読み出し始めるとともに、楽音波形データに設定されている読み出し終了位置まで楽音波形データの読み出しを行った際に楽音波形データに繰り返し読み出しを行うことが設定されている場合には、楽音波形データに設定されている繰り返し読み出し開始位置から楽音波形データの読み出しを続行し、上記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し停止指示に応じて該楽音波形データの読み出しを停止し、楽音波形データに設定されている読み出し終了位置まで楽音波形データの読み出しを行った際に楽音波形データに繰り返し読み出しを行わないことが設定されている場合には、楽音波形データの読み出しを停止する楽音波形データ読み出し手段と、上記モード選択手段により記憶モードが選択されているときに、上記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報により読み出し開始指示ならびに読み出し停止指示がなされた楽音波形データについて、上記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し開始指示に応じた読み出し開始タイミングと、上記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し停止指示に応じた読み出し停止タイミングと、上記対応付け手段により該演奏操作情報に対応付けられている楽音波形データを読み出し対象とすることと、上記設定手段により設定されている読み出し開始位置と繰り返し読み出し開始位置と読み出し終了位置と繰り返し読み出しを行うか否かとを示す演奏情報を演奏情報記憶手段に記憶させる演奏情報書き込み手段とを有するようにしたものである。
【0025】
従って、本発明のうち請求項5に記載の発明によれば、繰り返し読み出しを行うか否かが、楽音波形データおよび演奏情報に設定されており、演奏操作情報入力手段によって入力された演奏操作情報により楽音波形データを読み出すときには楽音波形データの設定が使用され、演奏情報を再生して楽音波形データを読み出すときには演奏情報の設定が使用される。このため、本発明のうち請求項5に記載の発明によれば、演奏情報の記憶後に、楽音波形データに設定されている繰り返し読み出しを行うか否かを示す情報を変更しても、その変更は演奏情報には影響が及ばず、演奏情報の再生時には記憶時と同じ態様で楽音波形データの読み出しが行われることになる。
【0026】
なお、演奏操作情報と楽音波形データとの対応付けの設定および楽音波形データに対する楽音波形データの読み出し態様に関する設定は、演奏者によって任意に設定されるものでもよいし、記憶手段から設定内容が読み出されることによるものでもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による電子楽器の実施の形態の一例を詳細に説明するが、本発明による電子楽器においては、楽音波形データの読み出しが指示される毎に、当該読み出しを指示された楽音波形データの読み出しに関するデータ(「楽音波形データ」、「スタート・ポイント」、「ループ・ポイント」、「エンド・ポイント」ならびに「ループ」)を演奏情報の組としてそれぞれ記憶するようにしているので、こうしたデータを参照することにより、演奏情報の記憶時に指定された楽音波形データが、記憶時に設定された読み出し開始位置から、記憶時に設定されたループ読み出し態様で読み出されるものである。図1には、こうした本発明による電子楽器の全体構成を表すブロック構成図が示されている。
【0028】
この電子楽器は、その全体の動作の制御を中央処理装置(CPU)10を用いて制御するように構成されており、このCPU10と、プログラム・メモリ12と、ワーキング・メモリ14と、演奏情報メモリ16と、波形メモリ18と、操作パネル20と、デジタル/アナログ(D/A)変換器22とを有して構成されている。
【0029】
ここで、操作パネル20には、図1上において数字1〜16により示す16個の押しボタンであるパッド30(なお、パッド30は、図1上における数字1〜16に対応して1〜16の番号が付けられて管理されている。)と、この電子楽器のモードとして記憶モードを指定するための記憶(REC)操作子32と、この電子楽器のモードとして再生モードを指定するための再生(PLAY)操作子34と、この電子楽器のモードとして記憶モードあるいは再生モードからパッド演奏モードに復帰するための停止(STOP)操作子36と、各種の設定を変更したり記憶されている演奏情報を編集するためなどに使用されるその他の操作子群38と、上記した各種の操作子の操作による設定状態や演奏情報の編集のための表示などを行う画面表示器40とが設けられている。
【0030】
即ち、この電子楽器においては、操作パネル20に設けられている各種の操作子の操作状態はCPU10によって監視され、操作パネル20に設けられている画面表示器40の表示内容はCPU10によって制御されるものである。
【0031】
なお、この電子楽器においては、操作パネル20に設けられているパッド30を操作(押圧、押圧解除)すると、当該パッド30が操作(押圧、押圧解除)されたことを示す演奏操作情報が発生されることになる。こうした演奏操作情報は、後述するパッド30に設定された楽音波形データの読み出し態様に応じて、楽音波形データの読み出し開始指示あるいは読み出し停止指示と解釈される。
【0032】
そして、上記した電子楽器の各構成要素についてさらに説明すると、プログラム・メモリ12はCPU10のプログラムを予め記憶したメモリであり、ワーキング・メモリ14はCPU10のワーキング用のメモリであり、各種の設定もこのメモリに記憶される。
【0033】
また、演奏情報メモリ16は、操作パネル20に設けられた16個のパッド30の操作に基づく演奏情報を記憶するメモリである。
【0034】
さらに、波形メモリ18は、デジタル・データたる100種類の楽音波形データを予め記憶したメモリである。波形メモリ18に記憶された100種類の楽音波形データには、1〜100の番号が付けられて管理されている。操作パネル20のその他の操作子群38の操作により、操作バネル20の16個のパッド30のそれぞれに任意の楽音波形データを対応付ける設定を行うことができる。
【0035】
なお、波形メモリ18に記憶される楽音波形データとしては、所謂、「フレーズ」と称される様々な楽器をある程度の時間(例えば、ある楽曲の2小節分の時間)にわたって演奏して得られた楽器音や、管楽器を1回だけ鳴らした場合あるいは弦楽器を1回だけ弾弦した場合などに得られる楽器音や、歌声や掛け声などの音声や、雨音などの効果音などが挙げられる。即ち、波形メモリ18には、楽音波形データとしてどのような音のデータを記憶しておいてもよく、特に楽器の音のデータを記憶する必要はない。
【0036】
そして、この電子楽器においては、波形メモリ18に記憶された楽音波形データはCPU10により読み出され、デジタル/アナログ変換器22によりアナログ信号に変換されて出力されることになり、アンプやスピーカーなどから構成されるサウンド・システム(図示せず)を介して聴取し得る音として空間に放音されるものである。
【0037】
次に、この電子楽器の各モードにおける動作について説明すると、まず、パッド演奏モードにおいては、パッド30の操作に応じて、操作されたパッド30に対応する楽音波形データがCPU10の制御によって波形メモリ18から読み出される。
【0038】
ここで、パッド30を操作したときの楽音波形データの読み出しの態様としては、以下に示す「GATE(ゲート)」、「TRIGGER(トリガ)」および「DRUM(ドラム)」の3種類の態様が設定されている。
【0039】
(1)GATE(ゲート)
パッド30の押圧に応じて楽音波形データの読み出しが開始され、パッド30の押圧を解除する、即ち、パッド30の押圧を止めると楽音波形データの読み出しが停止される。
【0040】
(2)TRIGGER(トリガ)
パッド30の押圧に応じて楽音波形データの読み出しが開始され、パッド30の押圧が解除されても楽音波形データの読み出しが続行され、再度のパッド30の押圧に応じて楽音波形データの読み出しが停止される。
(3)DRUM(ドラム)
パッド30の押圧に応じて楽音波形データの読み出しが開始され、楽音波形データに設定されているエンド・ポイント(後述する)まで読み出しが行われたときに、自動的に楽音波形データの読み出しが停止される。
【0041】
なお、この電子楽器においては、各パッド30毎にGATE、TRIGGERあるいはDRUMのいずれの読み出し態様とするかが予め設定されており、また、その他の操作子群38の操作によって、各パッド30毎に読み出し態様の設定を任意に変更可能となされている。
【0042】
ここで、楽音波形データについて説明すると、各楽音波形データには、図2に示すように、以下に説明するスタート・ポイント、エンド・ポイントおよびループ・ポイントが予め設定されているとともに、ループ読み出しを行うか否かが予め設定されており、各楽音波形データへのこれらの設定はその他の操作子群38の操作により任意に設定変更が可能となされている。
【0043】
スタート・ポイントは、パッド30の操作に応じた楽音波形データの読み出し開始位置を示すものであり、その他の操作子群38の操作によりスタート・ポイントを楽音波形データの任意の位置、例えば、楽音波形データの途中に設定すると、楽音波形データの途中からの読み出し開始も可能となる。
【0044】
エンド・ポイントは、パッド30の操作に応じた楽音波形データの読み出し停止位置を示すものであり、その他の操作子群38の操作によりエンド・ポイントを楽音波形データの任意の位置、例えば、楽音波形データの途中に設定すると、楽音波形データの途中での読み出しの停止も可能となる。
【0045】
ループ・ポイントは、パッド30の操作に応じた楽音波形データのループ読み出しを行う場合の2回目以降の繰り返しの先頭、即ち、ループの読み出し開始位置を示すものである。
【0046】
そして、これらのスタート・ポイント、エンド・ポイントならびにループ・ポイントは、楽音波形データの先頭からの相対位置を示す情報で指定されるようになされている。
【0047】
ループ読み出しを行うか否かの設定は、パッド30の操作に応じて楽音波形データをループ読み出しするか否かを示すものである。
【0048】
なお、ループ・ポイントの位置は、スタート・ポイントの位置よりも前でも後でもあるいは同じでもよい。しかしながら、エンド・ポイントの位置は、スタート・ポイントの位置およびループ・ポイントの位置のいずれよりも後にあるように設定される必要がある。
【0049】
従って、ループ読み出しを行う場合には、楽音波形データをエンド・ポイントまで読み出したときに、ループ・ポイントまで戻って楽音波形データの読み出しを続行するという動作が繰り返されることになる。
【0050】
なお、パッド30を操作したときの楽音波形データの読み出しの態様としてDRUMが設定されているパッド30に対応する楽音波形データの読み出しに関しては、たとえループ読み出しを行う設定が行なわれていてもループ読み出しが行われることはない。
【0051】
以上のことから、パッド30を操作した際の楽音波形データの読み出され方は、以下に示すようになる。
【0052】
(1)GATEであってループ読み出しでない場合
パッド30の押圧に応じてスタート・ポイントから楽音波形データの読み出しが開始され、パッド30の押圧を解除するか、あるいは楽音波形データの読み出しがエンド・ポイントまで行われたときに、楽音波形データの読み出しが停止される。
【0053】
(2)GATEであってループ読み出しである場合
パッド30の押圧に応じてスタート・ポイントから楽音波形データの読み出しが開始され、パッド30の押圧を解除すると読み出しが停止される。そして、楽音波形データの読み出しがエンド・ポイントまで行われたときには、読み出し位置がループ・ポイントによって指定される位置に戻されて、楽音波形データの読み出しが続行される。
【0054】
(3)TRIGGERであってループ読み出しでない場合
パッド30の押圧に応じてスタート・ポイントから楽音波形データの読み出しが開始され、パッド30の押圧を解除しても読み出しは続行される。そして、再度パッド30を押圧するか、あるいは楽音波形データの読み出しがエンド・ポイントまで行われたときに、楽音波形データの読み出しが停止される。
【0055】
(4)TRIGGERであってループ読み出しである場合
パッド30の押圧に応じてスタート・ポイントから楽音波形データの読み出しが開始され、パッド30の押圧を解除しても読み出しは続行される。そして、再度パッド30を押圧すると読み出しが停止される。また、楽音波形データの読み出しがエンド・ポイントまで行われたときには、読み出し位置がループ・ポイントによって指定される位置に戻されて、楽音波形データの読み出しが続行される。
【0056】
(5)DRUMである場合
パッド30の押圧に応じてスタート・ポイントから楽音波形データの読み出しが開始され、パッド30の押圧を解除しても読み出しは続行される。そして、楽音波形データの読み出しがエンド・ポイントまで行われたときに、楽音波形データの読み出しが停止される。また、ループ読み出しの設定は無視される。
【0057】
次に、記憶モードについて説明すると、記憶モードにおいては、パッド演奏モードと同様にパッド30の操作に応じて楽音波形データの読み出しを行うとともに、楽音波形データの読み出し開始タイミングならびに楽音波形データの読み出し停止タイミングが、演奏情報として演奏情報メモリ16に記憶される。
【0058】
また、再生モードについて説明すると、再生モードにおいては、演奏情報メモリ16に記憶されている演奏情報が読み出され、楽音波形データの読み出し開始タイミングに応じて楽音波形データの読み出しを開始し、楽音波形データの読み出し停止タイミングに応じて楽音波形データの読み出しを停止する。
【0059】
ここで、図3を参照しながら演奏情報メモリ16について説明すると、演奏情報メモリ16には、時間順に情報番号1、2、3・・・の番号が付けられた記憶領域が設けられており、各記憶領域には1組の演奏情報が記憶される。そして、各記憶領域に記憶される1組の演奏情報は、「楽音波形データ」、「スタート・ポイント」、「ループ・ポイント」、「エンド・ポイント」、「ループ」、「読出開始時刻」および「読出持続時間」の7つのデータから構成されている。
【0060】
これら7つのデータを具体的に説明すると、「楽音波形データ」は読み出される楽音波形データを示すデータであり、各楽音波形データに付けられている1〜100のいずれかの番号が記憶されるものである。
【0061】
「スタート・ポイント」、「ループ・ポイント」、「エンド・ポイント」ならびに「ループ」には、楽音波形データにおけるスタート・ポイント、ループ・ポイント、エンド・ポイントならびにループ読み出しを行うか否かの各設定がそれぞれコピーされるものである。
【0062】
「読出開始時刻」は楽音波形データの読み出し開始時刻を示すデータであり、「読出持続時間」は楽音波形データの読み出し開始から読み出し停止までの持続時間を示すデータである。なお、「読出開始時刻」は、記憶モードとされた後に最初にパッド30が押圧された時点を基準時刻として、当該基準時刻の時点からの経過時間を示している。
【0063】
また、この電子楽器においては、同時に1つの楽音波形データの読み出しのみが可能となされており、あるパッド30の操作に応じてある楽音波形データを読み出している最中には、別のパッド30の操作を無効としている。即ち、この電子楽器においては、同時に2つ以上の楽音波形データが読み出されることはない。
【0064】
ここで、演奏情報メモリ16への記憶の方法については、さらに図4乃至図6に示すフローチャートを参照しながら後に詳細に説明するが、その概要を説明すると、パッド30の押圧により楽音波形データの読み出しが開始されたときには新たな1組の演奏情報が追加されることになり、当該パッド30に対応する楽音波形データを示す番号が「楽音波形データ」として記憶され、当該パッド30に対応する楽音波形データのスタート・ポイント、ループ・ポイント、エンド・ポイントならびにループ読み出しを行うか否かの各設定が、「スタート・ポイント」、「ループ・ポイント」、「エンド・ポイント」ならびに「ループ」にそれぞれコピーされ、さらに当該パッド30が押圧された時刻、即ち、当該スタート・ポイントの時点の時刻が「読出開始時刻」として記憶される。
【0065】
そして、読み出しを行っている楽音波形データに対応するパッド30の押圧が解除されたとき(GATEの場合)、あるいは当該パッド30が再度押圧されたとき(TRIGGERの場合)、あるいは当該楽音波形データがエンド・ポイントまで読み出されたとき(DRUMの場合)に、読み出し開始からその時点までの経過時間が最新の演奏情報に対して「読出持続時間」として記憶される。
【0066】
ところで、パッド30の押圧された順にその押圧に対応する演奏情報が記憶されるため、演奏情報メモリ16には演奏情報が「読出開始時刻」の順に格納されていることとなる。従って、演奏情報を読み出すときには演奏情報メモリ16に格納されている順に演奏情報を読み出せばその演奏情報の「読出開始時刻」の順に読み出すことができるが、演奏情報をその演奏情報の読み出されるべき順番に読み出すことができれば時系列の演奏情報として取り扱うことができるものであり、演奏情報メモリ16に演奏情報の読み出されるべき順に演奏情報が格納されている必要はない。例えば、演奏情報メモリ16に「読出開始時刻』の順に演奏情報が格納されていない場合には、演奏情報に付けられている「読出開始時刻jを参照し、それが示す時刻順に演奏情報を読み出すようにすればよい。
【0067】
次に、図4乃至図6のフローチャートを参照しながら、本発明に係わる記憶モードにおける処理について詳細に説明する。なお、パッド演奏モードならびに再生モードの処理については、本発明に係わるものではないのでその詳細な説明は省略し概要のみを説明することとする。
【0068】
まず、図4に示すパッド押圧(REC)ルーチンのフローチャートを参照しながら、記憶モードにおいていずれかのパッド30の押圧がなされたことを示す演奏操作情報が発生されたときに行なわれる処理について説明する。
【0069】
このパッド押圧(REC)ルーチンにおいては、まず、押圧されたパッド30がGATE、DRUMあるいはTRIGGERのいずれに設定されているかを判別する(ステップS402)。
【0070】
ステップS402において、GATEあるいはDRUMが設定されていると判別された場合には、発生された演奏操作情報が楽音波形データの読み出し開始指示と解釈され、押圧されたパッド30に対応する楽音波形データをスタート・ポイントから読み出し始める(ステップS404)。なお、これ以降、サンプリング周期毎に実行される図示されない別の処理により、楽音波形データがエンド・ポイントに向かって1サンプルずつ読み進められる。
【0071】
ステップS404に続いて、演奏情報メモリ16の最新の演奏情報の組の次の演奏情報の組に、ステップS402において読み出しを開始された楽音波形データを示す番号を「楽音波形データ」として記憶し、当該楽音波形データに設定されているスタート・ポイント、ループ・ポイント、エンド・ポイントならびにループ読み出しを行うか否かの各設定を「スタート・ポイント」、「ループ・ポイント」、「エンド・ポイント」ならびに「ループ」として記憶し、パッド30が押圧された時刻、即ち、当該スタート・ポイントの時点の時刻を「読出開始時刻」として記憶する(ステップS406)。
さらに、「経過時間」を示す変数の値を0にクリアし、この変数のカウント・アップを開始し(ステップS408)、このパッド押圧(REC)ルーチンを終了する。これ以降、所定周期毎に実行される図示されない別の処理により、経過時間を示す変数が1ずつ増加される。なお、「経過時間」を示す変数の値は、後に「読出持続時間」として演奏情報メモリ16に記憶される。
【0072】
また、ステップS402において、TRIGGERが設定されていると判別された場合には、押圧されたパッド30に対応する楽音波形データが読み出し中のものであるか否かを判別し(ステップS410)、読み出し中のものでないと判別された場合には、発生された演奏操作情報が楽音波形データの読み出し開始指示と解釈され、ステップS402でGATEあるいはDRUMが設定されていると判別された場合と同じ処理を行う。
【0073】
一方、ステップS410において、読み出し中のものであると判別された場合には、発生された演奏操作情報が楽音波形データの読み出し停止指示と解釈され読み出し中の楽音波形データの読み出しを停止し(ステップS412)、「経過時間」を示す変数の値を演奏情報メモリ16の最新の演奏情報の組の「読出持続時間」として記憶し(ステップS414)、このパッド押圧(REC)ルーチンを終了する。
【0074】
なお、パッド演奏モードにおいていずれかのパッド30の押圧がなされたときには、図4に示した処理のなかで、演奏情報メモリ16に各種データを記憶する処理(ステップS406およびステップS414)ならびに「経過時間」をクリアしカウント・アップを開始する処理(ステップS408)を除く処理のみを行なう。
【0075】
次に、図5に示すエンド・ポイント到達(REC)ルーチンのフローチャートを参照しながら、記憶モードにおいて読み出し中の楽音波形データの読み出し位置がその楽音波形データのエンド・ポイントに到達したときに行なわれる処理について説明する。
【0076】
このエンド・ポイント到達(REC)ルーチンにおいては、まず、エンド・ポイントに到達した楽音波形データに対応するパッド30がGATE、TRIGGERあるいはDRUMのいずれに設定されているかを判別する(ステップS502)。
【0077】
ステップS502において、GATEあるいはTRIGGERが設定されていると判別された場合には、エンド・ポイントに到達した楽音波形データにループ読み出しを行なうことが設定されているか否かを判別する(ステップS504)。
【0078】
ステップS504において、ループ読み出しを行なうとの設定がなされていると判別された場合には、エンド・ポイントに到達した楽音波形データの読み出し位置をループ・ポイントへ移動する(ステップS506)。これにより、エンド・ポイントに到達した楽音波形データは、ループ・ポイントからエンド・ポイントに向かって再度読み出されるようになる。
【0079】
ステップS506の処理を終了すると、このエンド・ポイント到達(REC)ルーチンを終了する。
【0080】
一方、ステップS502においてDRUMが設定されていると判別された場合、あるいは、ステップS502においてGATEあるいはTRIGGERが設定されていると判別されるとともに、ステップS504においてループ読み出しを行なうことが設定されてないと判別された場合には、エンド・ポイントに到達した楽音波形データの読み出しを停止し(ステップS510)、「経過時間」を示す変数の値を演奏情報メモリ16の最新の演奏情報の組の「読出持続時間」として記憶し(ステップS512)、このエンド・ポイント到達(REC)ルーチンを終了する。
【0081】
なお、パッド演奏モードにおいて、読み出し中の楽音波形データの読み出し位置が当該楽音波形データのエンド・ポイントに到達したときには、図5に示した処理のなかで、演奏情報メモリに「読出持続時間」を記憶する処理(ステップS512)を除く処理のみを行なう。
【0082】
次に、図6に示すパッド押圧解除(REC)ルーチンのフローチャートを参照しながら、記憶モードにおいていずれかのパッド30の押圧が解除されたことを示す演奏操作情報が発生されたときに行なわれる処理について説明する。
【0083】
このパッド押圧解除(REC)ルーチンにおいては、まず、押圧が解除されたパッド30がGATE、TRIGGERあるいはDRUMのいずれに設定されているかを判別する(ステップS602)。
【0084】
ステップS602において、GATEが設定されていると判別された場合には、発生された演奏操作情報が楽音波形データの読み出し停止指示と解釈され、押圧が解除されたパッド30に対応する楽音波形データが読み出し中のものであるか否かを判別し(ステップS604)、押圧が解除されたパッド30に対応する楽音波形データが読み出し中のものであると判別された場合には、楽音波形データの読み出しを停止する(ステップS606)。
【0085】
それから、「経過時間」を示す変数の値を演奏情報メモリ16の最新の演奏情報の組の「読出持続時間」として記憶し(ステップS608)、このパッド押圧解除(REC)ルーチンを終了する。
【0086】
一方、ステップS602において、TRIGGERあるいはDRUMが設定されていると判別された場合、あるいは、ステップS602においてGATEが設定されていると判別されるとともに、ステップS604において押圧が解除されたパッド30に対応する楽音波形データが読み出し中のものでないと判別された場合には、何らの処理も行うことなくこのパッド押圧解除(REC)ルーチンを終了する。
【0087】
なお、パッド演奏モードにおいていずれかのパッド30の押圧が解除されたときには、図6に示した処理のなかで、演奏情報メモリ16に「読出持続時間」を記憶する処理(ステップS608)を除く処理のみを行なう。
【0088】
また、停止(STOP)操作子36が操作されて、記憶モードからパッド演奏モードへの復帰が指示された場合には、演奏情報メモリ16のいずれの演奏情報の組まで記憶がなされたかを記録し、記憶モードからパッド演奏モードに復帰する。
【0089】
次に、再生モードにおける処理を説明すると、この再生モードの処理としては周知の自動演奏の技術と同様な処理を行えばよい。
【0090】
即ち、再生モードにおいては、演奏情報メモリ16の先頭から最後まで順に演奏情報が読み出され、読み出された演奏情報に基づいて楽音波形データが読み出される。
【0091】
より詳細には、再生(PLAY)操作子34の操作に応じて先頭の演奏情報の組を読み出し対象とし、再生(PLAY)操作子34を操作した時点を基準時刻として、当該時点からの経過時間すなわち再生開始を基準とした時刻の計測を開始する。そして、読み出し対象の演奏情報の組の「読出開始時刻」がこの時刻に一致したら、その演奏情報の組の「楽音波形データ」の示す楽音波形データをその演奏情報の組の「スタート・ポイント」から読み出し始めるとともに、その時点からの経過時間の計測を開始する。
【0092】
それから、読み出し対象の演奏情報の組の「読出持続時間」がその経過時間に一致したら、読み出し中の楽音波形データの読み出しを停止し、次の演奏情報の組に関して読み出しタイミングとなるのを待ち、読み出しタイミングとなったら上記したと同様の処理を繰り返す。
【0093】
なお、演奏情報の組の「ループ」に楽音波形データをループ読み出しすることを示すデータが記憶されている場合には、その演奏情報の組の「エンド・ポイント」まで読み出しを終えたときには、その楽音波形データの読み出し位置をその演奏情報の組の「ループ・ポイント」の位置に移動する。
【0094】
そして、パッド演奏モードにおいては、その他の操作子群38の操作によって演奏情報メモリ16の記憶内容を編集することができるようになされている。
【0095】
まず、編集項目としては、「消去」、「時間削除」、「複写」および「挿入」が設けられている。
【0096】
「消去」は、演奏情報により楽音波形データの読み出しを指示されることによって発生される楽音の任意に指定した範囲を消去する、即ち、演奏情報により読み出しの指示される楽音波形データの任意に指定した範囲を読み出さないようにするものである。
【0097】
ここで、特定の演奏情報の組を指定して、その演奏情報の組を「消去」するときには、指定した演奏情報の組が演奏情報メモリ16から消去され、消去された演奏情報の後方にあった全ての演奏情報の組が1つづつ前に移動されて詰められることになる。これにより、消去された演奏情報により読み出されていた楽音波形データを読み出さなくすることができる。
【0098】
また「消去」により演奏中の任意の2つの時刻を指定し、その時刻に挟まれた時刻で読み出されていた楽音波形データを読み出さなくすることもできる。さらに、この場合には、読み出さなくする範囲を演奏情報の途中に指定することもできる。
【0099】
以下に、図7(a)(b)を参照しながら、図7(a)に示す演奏情報1により読み出しの指示される楽音波形データの途中部分を読み出さなくする、即ち、「消去」する例について説明する。
【0100】
まず、演奏情報1は、「読出開始時刻」としての読出開始時刻1から楽音波形データの読み出しを開始し、「読出持続時間」としての読出持続時間1で規定される時間までの間、その楽音波形データをループ読み出しさせるものとする。また、演奏情報1で読み出しの指示される楽音波形データについての「スタート・ポイント」をS・P_1として示し、「ループ・ポイント」をL・P_1として示し、「エンド・ポイント」をE・P_1として示す。
【0101】
ここでは、この演奏情報1で読み出しの指示される楽音波形データについて、その他の操作子群38の操作によって任意の取出開始時刻および取出停止時刻を指定し、これら取出開始時刻および取出停止時刻で指定された範囲の楽音波形データを読み出さないようにする場合について説明する。
【0102】
この場合には、図7(a)に示す演奏情報1を、図7(b)に示す演奏情報1’および演奏情報1’’の2つの演奏情報に分割することになる。この際に、演奏情報1のデータのうちの「読出持続時間」を、取出開始時刻で楽音波形データの読み出しが終了するように変更した読出持続時間1’としたものを演奏情報1’とする。また、演奏情報1のデータのうちの「読出開始時刻」を、取出停止時刻から楽音波形データの読み出しを開始するように変更した読出開始時刻1’’とし、演奏情報1のデータのうちの「読出持続時間」を、演奏情報1の読出開始時刻1および読出持続時間1により定まる読出終了時刻に楽音波形データの読み出しが終了するように変更した読出持続時間1’’とし、さらに演奏情報1のデータのうちの「スタート・ポイント」を、演奏情報1により読み出される楽音波形データの取出停止時刻における読み出し位置となるように変更したS・P_1’’としたものを演奏情報1’’とする。
【0103】
このときのスタート・ポイントS・P_1’’は、下記の演算式により求められる。
【0104】
S・P_1’’=L・P_1+[(取出停止時刻−読出開始時刻1)−(E・P_1−S・P_1)−(E・P_1−L・P_1)×k]
ただし、上記した演算式におけるkは、下記の演算式による演算結果Kの整数部分である。
【0105】
K=[(取出停止時刻−読出開始時刻1)−(E・P_1−S・P_1)]/(E・P_1−L・P_1)
そして演奏情報1の代わりに演奏情報1’を記憶し、演奏情報1よりも後に記憶されていた演奏情報を1つづつ後ろにずらし、空いた個所に演奏情報1’’を記憶すればよい。
【0106】
次に、「時間削除」は、演奏情報により楽音波形データの読み出しを指示されることによって発生される楽音の任意に指定した範囲を削除するものである。即ち、演奏情報により読み出しの指示される楽音波形データの任意に指定した範囲を削除し、削除した範囲の後の部分を削除した範囲の前の部分に接続するものである。
【0107】
ここで、演奏情報の組を指定して、その演奏情報の組を「時間削除」するときには、指定した演奏情報の組が演奏情報メモリ16から消去され、消去された演奏情報の組の後方にあった全ての演奏情報の組の「読出開始時刻」が、消去された演奏情報の組の「読出持続時間」の分だけ前にずらされた後に1つづつ前に移動され詰められる。これにより、例えば、楽音が録音されたテープの一部分を切り取り、切り取った前後のテープを張り合わせたのと同様の効果が得られるものである。
【0108】
また、「消去」の場合と同様に、「時間削除」により演奏中の任意の2つの時刻を指定し、その時刻に挟まれた時刻で読み出されていた楽音波形を読み出さなくし、その前後をつなぐこともできる。そして、この場合には、「消去」の場合と同様に演奏情報を2つに分けることになる。
【0109】
ただし、「時間削除」の場合には「消去」の場合と異なり、演奏情報1’’の読出開始時刻1’’を取出開始時刻に合わせ、またそれよりも後の演奏情報の「読出開始時刻」をそれぞれ「時間削除」された時間だけ前にずらすようにすることになる。
【0110】
次に、「複写」は、演奏情報により楽音波形データの読み出しを指示されることによって発生される楽音の任意に指定した範囲を別の時刻でも発生されるようにする、即ち、演奏情報により読み出しの指示される楽音波形データの任意に指定した範囲を別の時刻でも読み出されるようにするものである。
【0111】
ここで、演奏情報の組を指定して、その演奏情報の組を「複写」するときには、指定した演奏情報の組と同じ演奏情報の組が、演奏情報メモリ16上の指定された時刻の位置に上書き記憶される。なお、このとき、「読出開始時刻」は指定された時刻となる。
【0112】
また、「消去」の場合と同様に、「複写」により演奏中の任意の2つの時刻を指定し、その時刻に挟まれた時刻で読み出されていた楽音波形を別の時刻で読み出すようにすることもできる。
【0113】
以下に、図8(a)(b)を参照しながら、図8(a)に示す演奏情報1により読み出しの指示される楽音波形データの途中部分を別の時刻で読み出すようにする、即ち、「複写」する例について説明する。
【0114】
図7(a)の場合と同様に、図8(a)に示す演奏情報1は、「読出開始時刻」としての読出開始時刻1から楽音波形データの読み出しを開始し、「読出持続時間」としての読出持続時間1で規定される時間までの間、その楽音波形データをループ読み出しさせるものとする。また、演奏情報1で読み出しの指示される楽音波形データについての「スタート・ポイント」をS・P_1として示し、「ループ・ポイント」をL・P_1として示し、「エンド・ポイント」をE・P_1として示す。
【0115】
ここでは、この演奏情報1で読み出しの指示される楽音波形データについて、その他の操作子群38の操作によって任意の取出開始時刻および取出停止時刻を指定し、これら取出開始時刻および取出停止時刻で指定された範囲の楽音波形データを読み出すことを指示する演奏情報2(図8(b))を、その他の操作子群38の操作によって任意に指定された別の時刻で再生するように記憶する場合について説明する。
【0116】
この場合には、まず、取出開始時刻ならびに取出停止時刻を指定することにより、新たに取り出される楽音波形データの「スタート・ポイント」たるS・P_2、「ループ・ポイント」たるL・P_2、「エンド・ポイント」たるE・P_2)ならびに「読出持続時間」たる読出持続時間2は、それぞれ、下記の演算式により求められる。
【0117】
S・P_2=L・P_1+[(取出開始時刻−読出開始時刻1)−(E・P_1−S・P_1)−(E・P_1−L・P_1)×k]
L・P_2=L・P_1
E・P_2=E・P_1
読出持続時間2=取出停止時刻−取出開始時刻
ただし、上記した演算式におけるkは、下記の演算式による演算結果Kの整数部分である。
【0118】
K=[(取出開始時刻−読出開始時刻1)−(E・P_1−S・P_1)]/(E・P_1−L・P_1)
そして、この演奏情報2の読出開始時刻2をその他の操作子群38の操作によって任意の時刻として指定し、演奏情報メモリ16の「読出開始時刻」が読出開始時刻2を挟む2つの演奏情報を検出し、検出した演奏情報のうちの後の演奏情報から以降の演奏情報を1つづつ後ろにずらし、空いた個所に演奏情報2を記憶するものである。
【0119】
なお、このとき検出した演奏情報のうち前の演奏情報の「読出開始時刻」および「読出持続時間」で定まる読出停止時刻が、演奏情報2の「読出開始時刻」たる読出開始時刻2よりも後の場合には、当該検出した演奏情報のうち前の演奏情報の読出停止時刻が演奏情報2の読出開始時刻2に合うように、当該検出した演奏情報のうち前の演奏情報の「読出持続時間」を調整するとともに、このとき検出した演奏情報のうち後ろの演奏情報の「読出開始時刻」が、演奏情報2の「読出開始時刻」および「読出持続時間」で定まる読出停止時刻よりも前の場合には、当該検出した演奏情報のうち後ろの演奏情報の「読出開始時刻」が演奏情報2の読出停止時刻に合うように、当該検出した演奏情報のうち後ろの演奏情報の「読出開始時刻」を調整し、さらに演奏情報2が「複写」される前に演奏情報2の読出停止時刻において当該検出した演奏情報のうち後ろの演奏情報により読み出されていた楽音波形データの位置をこの後ろの演奏情報の「スタート・ポイント」に設定する。
【0120】
次に、「挿入」は、「複写」と類似しているが、複写先の位置で複写前に読み出されることが予定されていた楽音波形データが、複写の時間の分だけ後ろにずれて読み出されるようになされている点で「複写」と異なる。
【0121】
そして、この電子楽器においては、演奏情報メモリ16の記憶内容を編集することを指示されると、第1の編集モードにおいては、操作パネル20の画面表示器40に図3に示すような演奏情報メモリ16の記憶内容が表示される。そこで、使用者は、画面表示器40の画面表示を見ながら編集対象の演奏情報の組を指定する。このとき、1つの演奏情報の組を指定することもできるし、連続する複数の演奏情報の組を指定することもできるものであり、その後に、いずれかの編集項目を実行することにより編集が行なわれる。
【0122】
また、この電子楽器においては、演奏情報メモリ16の記憶内容を編集することを指示されると、第2の編集モードにおいては、操作パネル20の画面表示器40に図7ならびに図8に示すような演奏情報メモリ16の記憶内容が表示される。そこで、使用者は、画面表示器40の画面表示を見ながらその他の操作子群38の操作により取出開始時刻および取出停止時刻を任意に指定する。その後に、いずれかの編集項目を実行することにより編集が行なわれる。
【0123】
そして、この電子楽器においては、パッド30の押圧により楽音波形データの読み出しが指示される毎に、当該読み出しを指示された楽音波形データの読み出しに関するデータ(「楽音波形データ」、「スタート・ポイント」、「ループ・ポイント」、「エンド・ポイント」、「ループ」、「読出開始時刻」ならびに「読出持続時間」)が演奏情報の組としてそれぞれ記憶される。
【0124】
このため、パッド30の操作により演奏情報を記憶した後に、パッド演奏によって以前とは異なる楽音波形データを読み出せるように当該パッド30に以前とは異なる楽音波形データを対応付けたとしても、演奏情報を再生したときには演奏情報の記憶時と同じ楽音波形データが読み出され、演奏情報の記憶時と再生時とで一貫性を保つことができる。
【0125】
また、演奏情報の記憶後に楽音波形データに設定されている楽音波形データの読み出し態様を決定する設定を変更しても、演奏情報の再生時には演奏情報の記憶時に設定されていた楽音波形データの読み出し態様に基づいて楽音波形データが読み出され、演奏情報の記憶時と再生時とで一貫性を保つことができる。
【0126】
例えば、パッド30の操作により演奏情報を記憶した後に、パッド演奏によって以前とは異なる位置から楽音波形データを読み出し始めるように当該パッド30に対応付けられている楽音波形データのスタート・ポイントを変更したとしても、演奏情報を再生したときには演奏情報の記憶時と同じ位置から楽音波形データが読み出し始められる。
【0127】
同様に、パッド30の操作により演奏情報を記憶した後に、パッド演奏によって以前とは異なる区間で楽音波形データのループ読み出しを行なうように当該パッド30に対応付けられている楽音波形データのループ・ポイント、エンド・ポイントを変更したとしても、演奏情報を再生したときには演奏情報の記憶時と同じ区間で楽音波形データのループ読み出しが行われる。
【0128】
また、同様に、パッド30の操作により演奏情報を記憶した後に、パッド演奏によって今までループ読み出しを行なっていたのをループ読み出しを行わないようにしたり、あるいは今までループ読み出しを行っていなかったのをループ読み出しを行なうようにするために、当該パッド30に対応付けられている楽音波形データのループ読み出しを行なうか否かの設定を変更したとしても、演奏情報を再生したときには、演奏情報の記憶時にループ読み出しを行なっていればループ読み出しを行ない、演奏情報の記憶時にループ読み出しを行なっていなければループ読み出しを行わずに楽音波形データが読み出される。
【0129】
さらに、ループ読み出しの際における一連の繰り返しのなかの一部分に関する演奏情報の編集を行なうことができる。
【0130】
なお、上記した実施の形態は、以下に示すように変形してもよい。
【0131】
(1)上記した実施の形態においては、楽音波形データの読み出し停止タイミングは演奏情報の組の「読出開始時刻」および「読出持続時間」により定まるようになされているが、これに限られることなしに、「読出持続時間」に代えて、それ単独で読み出し停止タイミングを示す「読出停止時刻」を設けるようにしてもよい。この場合、楽音波形データの読み出し開始を指示する演奏情報と読み出し停止を指示する演奏情報とを別々に定義するようにしてもよい。
【0132】
また、上記した実施の形態においては、「読出開始時刻」のように全ての演奏情報に共通の所定の時刻を基準として、その基準からの経過時間に基づいてタイミングを規定するようにしたが、これに限られることなしに、各演奏情報の組の時間差に基づいてタイミングを規定するようにしてもよい。例えば、「読出開始時刻」に代えて、直前の演奏情報の組からの時間差を示す「時間差」を設けるようにしてもよい。
【0133】
また、上記した実施の形態においては、演奏情報の時間管理の精度については特に明記していないが、固定の値、例えば、1ミリ秒を最小単位として時間管理するようにしてもよいし、指定する演奏テンポに応じた時間間隔、例えば、4分音符の96分の1を最小単位として時間管理をするようにしてもよい。指定する演奏テンポに応じた時間間隔で時間管理をするようにした場合には、指定する演奏テンポに応じて時間管理の精度が変化することになる。
【0134】
要するに、本発明においては、演奏情報によって楽音波形データを読み出し開始するタイミングと楽音波形データを読み出し停止するタイミングとが規定されれば、どのような管理の方法を採用してもよいものである。
【0135】
(2)上記した実施の形態においては、一度に1つの楽音波形データのみを読み出し可能としたが、これに限られることなしに、一度に複数の楽音波形データを読み出し可能としてもよい。
【0136】
また、上記した実施の形態においては、従来の自動演奏装置に例えるならば1トラック分の演奏情報のみを記憶/再生するようにしているが、これに限られることなしに、複数トラック分の演奏情報を記憶/再生するようにしてもよい。
【0137】
(3)上記した実施の形態においては、ループ読み出しを行なうときに、エンド・ポイントからループ・ポイントに戻るようにしたが、これに代えて、ループ・ポイントを設けずにスタート・ポイントに戻るようにしてもよい。あるいは、ループ・ポイントを設けるようにするが、ループ・ポイントとスタート・ポイントとのいずれに戻るかを設定できるようにしてもよい。
【0138】
また、上記した実施の形態においては、楽音波形データにスタート・ポイン卜とエンド・ポイントとを設定することにより、楽音波形データの途中から読み出しを始め、途中までで読み出しを停止することが可能であるが、スタート・ポイントとエンド・ポイントとを設定せずに、楽音波形データの先頭から読み出しを開始し、楽音波形データの末尾で読み出しを停止するようにしてもよい。
【0139】
要するに、ループ読み出しを行なうものであるならば、本発明を適用することができるものである。
【0140】
(4)演奏情報の編集を行なう際に、演奏情報を図形表示するようにしてもよい。例えば、演奏の進行に伴う時間経過を横軸に取り、各演奏情報の組を、その読出開始時刻に対応する横軸の位置に先頭を位置させるとともに、その読出持続時間に対応する長さ延長した図形として表示する。このときループ読み出しでない通常の読み出しによる演奏情報の組とループ読み出しによる演奏情報の組とを明確に区別して表示するようにし、どの演奏情報の組が繰り返し読み出しによるものかを容易に判別できるようにしてもよい。
【0141】
(5)上記した実施の形態においては、パッド演奏モード、即ち、演奏情報の記憶および再生を止めた状態でのみ編集対象の演奏情報を指定するようにしたが、これに限られることなしに、演奏情報の再生中、即ち、編集対象としたい楽音波形データの読み出しが行なわれているときに、所定の指定操作をすることにより読み出し中の楽音波形データにかかる演奏情報を編集対象として指定するようにしてもよい。
【0142】
(6)上記した実施の形態においては、楽音波形データをループ読み出しすることにより、様々な楽器をある程度の時間(例えば、ある楽曲の2小節分の時間)にわたって演奏して得られた楽器音たるフレーズを繰り返し発生することができるようにしたが、様々な楽器音をある程度の時間(例えば、ある楽曲の2小節分の時間)にわたって鳴らすことを順次指示する自動演奏データを繰り返し再生することによりフレーズを繰り返し発生する場合に、本発明を適用してもよいことは勿論である。この場合には、各パッド30毎に異なる自動演奏データを割り当てておき、パッド30の操作に応じて対応する自動演奏データを再生し、再生された自動演奏データに基づいて楽音を再生するようにする。そして、自動演奏データをループ再生することを指定した場合には、パッド30の操作により自動演奏データの再生が指定されている間に当該自動演奏データの末尾まで再生を行うと、その時点で当該自動演奏データの先頭などの所定の繰り返し位置に戻って再生を続行するようにすればよい。
【0143】
記憶モードでは、いずれの自動演奏データを再生するか、自動演奏データ中の再生開始位置、自動演奏データの繰り返し時の繰り返し位置、自動演奏データの縁り返し時の末尾位置、自動演奏データを繰り返し再生するか否か、自動演奏データの再生開始タイミング、再生停止タイミングを指示する情報を演奏情報として記憶するようにする。
【0144】
(7)上記した実施の形態においては、1つの装置の中に、楽音あるいは楽音列の生成開始指示ならびに楽音あるいは楽音列の生成停止指示を入力する入力手段としてのパッド30と、演奏情報を記憶する手段としての演奏情報メモリとを設けるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、これらを別々の装置として構成してMIDIなどの通信手段を介して接続するようにしてもよい。
【0145】
(8)上記した実施の形態においては、波形メモリ18に新たな楽音波形データを記憶することに関しては特に説明しなかったが、楽音波形データを外部から入力して波形メモリ18に記憶するようにしてもよい。このとき、外部から楽音波形データを入力するために、アナログ/デジタル変換器を設け、アナログ信号の楽音波形をアナログ/デジタル変換器によりデジタル信号に変換して、CPU10の制御のもとに波形メモリ18に記憶したり、あるいは、外部機器との間でデジタル・データのやり取りを行なうインターフェースを設け、デジタル信号の楽音波形データをCPU10の制御のもとに波形メモリ18に記憶したりすることが考えられる。
【0146】
後者の場合には、インターフエースを介して外部機器との間で楽音波形データのみならず演奏情報もやり取りし、外部から入力された演奏情報を演奏情報メモリ16に記憶するようにしてもよい。この場合に、外部から演奏情報が入力されたときに、自動的にその演奏情報の内容を調査して読み出しが指定されている楽音波形データを把握し、その楽音波形データも外部機器から転送させて波形メモリ18に記憶するようにしてもよい。このようにすれば、外部機器に設定されている演奏情報を取り込むときに、その演奏情報の使用しようとする楽音波形データも演奏情報に付随して自動的に取り込まれるため、情報の取り込みに関する操作が簡単になるとともに、取り込んだ演奏情報を再生するときにその演奏情報の指定する楽音波形データを間違いなく読み出すことができるようになる。
【0147】
なお、このように外部機器から取り込んだ楽音波形データを任意のパッド30に対応付け、パッド30の操作によって取り込んだ楽音波形データの読み出しを行なえるようにしてもよい。例えば、演奏情報の編集と同様の手順で任意の演奏情報の組を指定するとともに、任意のパッド30を操作することによりパッド30を指定し、指定された演奏情報の組において読み出すことが示されている楽音波形データを指定したパッド30に割り当てるようにすればよい。
【0148】
(9)上記した実施の形態においては、パッド30の操作に基づく情報を演奏情報としたが、演奏情報としてはこれに限られないものであることは勿論である。
【0149】
例えば、鍵盤の演奏に基づく情報を演奏情報としてもよいし、また、パッド30や鍵盤などの演奏操作によらず、楽音波形データの読み出し開始タイミングおよび読み出し停止タイミングを演奏者が数値を指定して入力したものを演奏情報としてもよい。
【0150】
(10)上記した実施の形態ならびに上記(1)〜(9)において説明した各種の変形例は、それぞれ適宜組み合せることが可能であることは勿論である。
【0151】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、演奏情報を記憶した後に楽音波形データの読み出し態様の設定や演奏用の操作子と楽音波形データとの対応関係の設定を変更しても、演奏情報の再生時に、記憶時と同じ態様で同じ楽音波形データの読み出しを行うことが可能となり、演奏情報の記憶時と再生時とにおいて一貫性を保つことができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子楽器の全体構成を表すブロック構成図である。
【図2】楽音波形データについて設定されるスタート・ポイント、エンド・ポイントおよびループ・ポイントを概念的に示す説明図である。
【図3】演奏情報メモリの構成ならびに演奏情報の表示形態を示す説明図である。
【図4】パッド押圧(REC)ルーチンのフローチャートである。
【図5】エンド・ポイント到達(REC)ルーチンのフローチャートである。
【図6】パッド押圧解除(REC)ルーチンのフローチャートである。
【図7】編集における「消去」の処理ならびに演奏情報の表示形態を示す説明図であり、(a)は「消去」される前の状態を示し、(b)は「消去」された後の状態を示す。
【図8】編集における「複写」の処理ならびに演奏情報の表示形態を示す説明図であり、(a)は「複写」する対象となる部分を含む演奏情報を示し、(b)は「複写」する部分の演奏情報を示す。
【符号の説明】
10 中央処理装置(CPU)
12 プログラム・メモリ
14 ワーキング・メモリ
16 演奏情報メモリ
18 波形メモリ
20 操作パネル
22 デジタル/アナログ(D/A)変換器
30 パッド
32 記憶(REC)操作子
34 再生(PLAY)操作子
36 停止(STOP)操作子
38 その他の操作子群
40 画面表示器

Claims (5)

  1. 時系列の演奏情報を順次再生可能に記憶する演奏情報記憶手段と、
    楽音波形データの読み出し開始タイミングと、読み出し停止タイミングと、繰り返し読み出しに関する設定とを示す演奏情報を前記演奏情報記憶手段に記憶させる演奏情報書き込み手段と、
    前記演奏情報記憶手段に記憶された時系列の演奏情報を順次再生する再生手段と、
    前記再生手段により再生された演奏情報に基づき、読み出し開始タイミングの示すタイミングで楽音波形データを読み出し始めるとともに、繰り返し読み出しに関する設定の示す繰り返し態様で楽音波形データを繰り返し読み出し、読み出し停止タイミングの示すタイミングで楽音波形データの読み出しを停止する楽音波形データ読み出し手段と
    を有する電子楽器。
  2. 繰り返し読み出し開始位置と読み出し終了位置とで示される区間において繰り返し読み出すように設定された楽音波形データの読み出し開始指示ならびに読み出し停止指示を入力する入力手段と、
    楽音波形データの読み出し開始タイミングと、読み出し停止タイミングと、繰り返し読み出し開始位置と読み出し終了位置とを含む繰り返し読み出しに関する設定とを示す時系列の演奏情報を順次再生可能に記憶する演奏情報記憶手段と、
    記憶モードと再生モードとのいずれかを任意に選択可能なモード選択手段と、
    前記演奏情報記憶手段に記憶された時系列の演奏情報を順次再生する再生手段と、
    読み出すべき楽音波形データを記憶し、前記モード選択手段により再生モードが選択されているときに、前記再生手段により再生された演奏情報に基づき、読み出し開始タイミングの示すタイミングで楽音波形データを読み出し始めるとともに、演奏情報の繰り返し読み出しに関する設定の示す読み出し終了位置まで楽音波形データの読み出しを行なった際に、該繰り返し読み出しに関する設定の示す繰り返し読み出し開始位置から楽音波形データの読み出しを続行し、読み出し停止タイミングの示すタイミングで楽音波形データの読み出しを停止し、前記モード選択手段により記憶モードが選択されているときに、前記入力手段により入力された読み出し開始指示に応じて楽音波形データを読み出し始めるとともに、楽音波形データに設定されている読み出し終了位置まで楽音波形データの読み出しを行なった際に、楽音波形データに設定されている繰り返し読み出し開始位置から楽音波形データの読み出しを続行し、前記入力手段により入力された読み出し停止指示に応じて楽音波形データの読み出しを停止する楽音波形データ読み出し手段と、
    前記モード選択手段により記憶モードが選択されているときに、前記入力手段により読み出し開始指示ならびに読み出し停止指示がなされた楽音彼形データについて、前記入力手段により入力された読み出し開始指示に応じた読み出し開始タイミングと、前記入力手段により入力された読み出し停止指示に応じた読み出し停止タイミングと、該楽音波形データに設定されている繰り返し読み出し開始位置および読み出し終了位置とを含む繰り返し読み出しに関する設定とを示す演奏情報を演奏情報記憶手段に記憶させる演奏情報書き込み手段と
    を有する電子楽器。
  3. 楽音波形データの読み出し開始指示ならびに読み出し停止指示を含む演奏操作情報を入力する演奏操作情報入力手段と、
    楽音波形データの読み出し開始位置を設定する設定手段と、
    楽音波形データの読み出し開始タイミングと、読み出し停止タイミングと、読み出し開始位置とを示す時系列の演奏情報を順次再生可能に記憶する演奏情報記憶手段と、
    記憶モードと再生モードとのいずれかを任意に選択可能なモード選択手段と、
    前記演奏情報記憶手段に記憶された時系列の演奏情報を順次再生する再生手段と、
    読み出すべき楽音波形データを記憶し、前記モード選択手段により再生モードが選択されているときに、前記再生手段により再生された演奏情報に基づき、読み出し開始タイミングの示すタイミングで演奏情報の示す読み出し開始位置から楽音波形データを読み出し始めるとともに、読み出し停止タイミングの示すタイミングで楽音波形データの読み出しを停止し、前記モード選択手段により記憶モードが選択されているときに、前記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し開始指示に応じて前記設定手段により設定されている読み出し開始位置から楽音波形データを読み出し始めるとともに、前記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し停止指示に応じて該楽音波形データの読み出しを停止する楽音波形データ読み出し手段と、
    前記モード選択手段により記憶モードが選択されているときに、前記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報により読み出し開始指示ならびに読み出し停止指示がなされた楽音波形データについて、前記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し開始指示に応じた読み出し開始タイミングと、前記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し停止指示に応じた読み出し停止タイミングと、前記設定手段により設定されている読み出し開始位置とを示す演奏情報を演奏情報記憶手段に記憶させる演奏情報書き込み手段と
    を有する電子楽器。
  4. 楽音波形データの読み出し開始指示ならびに読み出し停止指示を含む演奏操作情報を入力する演奏操作情報入力手段と、
    前記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報に楽音波形データを対応付ける対応付け手段と、
    楽音波形データの読み出し開始タイミングと、読み出し停止タイミングと、読み出し対象の楽音波形データを示す時系列の演奏情報を順次再生可能に記憶する演奏情報記憶手段と、
    記憶モードと再生モードとのいずれかを任意に選択可能なモード選択手段と、
    前記演奏情報記憶手段に記憶された時系列の演奏情報を順次再生する再生手段と、
    読み出すべき楽音波形データを記憶し、前記モード選択手段により再生モードが選択されているときに、前記再生手段により再生された演奏情報に基づき、読み出し開始タイミングの示すタイミングで演奏情報により読み出し対象として示された楽音波形データを読み出し始めるとともに、読み出し停止タイミングの示すタイミングで楽音波形データの読み出しを停止し、前記モード選択手段により記憶モードが選択されているときに、前記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し開始指示に応じて前記対応付け手段により該演奏操作情報に対応付けられている楽音波形データを読み出し始めるとともに、前記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し停止指示に応じて該楽音波形データの読み出しを停止する楽音波形データ読み出し手段と、
    前記モード選択手段により記憶モードが選択されているときに、前記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報により読み出し開始指示ならびに読み出し停止指示がなされた楽音波形データについて、前記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し開始指示に応じた読み出し開始タイミングと、前記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し停止指示に応じた読み出し停止タイミングと、前記対応付け手段により該演奏操作情報に対応付けられている楽音波形データを読み出し対象とすることを示す演奏情報を演奏情報記憶手段に記憶させる演奏情報書き込み手段と
    を有する電子楽器。
  5. 楽音波形データの読み出し開始指示ならびに読み出し停止指示を含む演奏操作情報を入力する演奏操作情報入力手段と、
    前記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報に楽音波形データを対応付ける対応付け手段と、
    前記対応付け手段による対応付けとともに、該楽音波形データに読み出し開始位置と、繰り返し読み出し開始位置と、読み出し終了位置と、繰り返し読み出しを行うか否かとを設定する設定手段と、
    楽音波形データの読み出し開始タイミングと、読み出し停止タイミングと、読み出し対象の楽音波形データと、読み出し開始位置と、繰り返し読み出し開始位置と、読み出し終了位置と、繰り返し読み出しを行うか否かとを示す時系列の演奏情報を順次再生可能に記憶する演奏情報記憶手段と、
    記憶モードと再生モードとのいずれかを任意に選択可能なモード選択手段と、
    前記演奏情報記憶手段に記憶された時系列の演奏情報を順次再生する再生手段と、
    読み出すべき楽音波形データを記憶し、前記モード選択手段により再生モードが選択されているときに、前記再生手段により再生された演奏情報に基づき、読み出し開始タイミングの示すタイミングで演奏情報により読み出し対象として示された楽音波形データを演奏情報の示す読み出し開始位置から読み出し始めるとともに、演奏情報の示す読み出し終了位置まで楽音波形データの読み出しを行った際に演奏情報が繰り返し読み出しを行うことを示す場合には、演奏情報の示す繰り返し読み出し開始位置から楽音波形データの読み出しを続行し、読み出し停止タイミングの示すタイミングで楽音波形データの読み出しを停止し、演奏情報の示す読み出し終了位置まで楽音波形データの読み出しを行った際に演奏情報が繰り返し読み出しを行わないことを示す場合には、楽音波形データの読み出しを停止し、前記モード選択手段により記憶モードが選択されているときに、前記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し開始指示に応じて前記対応付け手段により該演奏操作情報に対応付けられている楽音波形データを、前記設定手段により設定されている読み出し開始位置から読み出し始めるとともに、楽音波形データに設定されている読み出し終了位置まで楽音波形データの読み出しを行った際に楽音波形データに繰り返し読み出しを行うことが設定されている場合には、楽音波形データに設定されている繰り返し読み出し開始位置から楽音波形データの読み出しを続行し、前記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し停止指示に応じて該楽音波形データの読み出しを停止し、楽音波形データに設定されている読み出し終了位置まで楽音波形データの読み出しを行った際に楽音波形データに繰り返し読み出しを行わないことが設定されている場合には、楽音波形データの読み出しを停止する楽音波形データ読み出し手段と、
    前記モード選択手段により記憶モードが選択されているときに、前記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報により読み出し開始指示ならびに読み出し停止指示がなされた楽音波形データについて、前記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し開始指示に応じた読み出し開始タイミングと、前記演奏操作情報入力手段により入力された演奏操作情報の読み出し停止指示に応じた読み出し停止タイミングと、前記対応付け手段により該演奏操作情報に対応付けられている楽音波形データを読み出し対象とすることと、前記設定手段により設定されている読み出し開始位置と繰り返し読み出し開始位置と読み出し終了位置と繰り返し読み出しを行うか否かとを示す演奏情報を演奏情報記憶手段に記憶させる演奏情報書き込み手段と
    を有する電子楽器。
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