JP2005122319A - 撮影装置、その画像処理方法及びプログラム - Google Patents

撮影装置、その画像処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】撮影対象物の画像を補正してあたかも正面から撮影したような画像を取得する。
【解決手段】デジタルカメラ1は、CPU、画像処理装置を備える。画像処理装置は、撮影対象物として白板2を撮影した画像から、Robertsフィルタを用いて輪郭を取得する。画像処理装置は、取得した輪郭から、白板2の画像を形成する候補となる直線を検出して、白板2の四角形の形状を取得する。画像処理装置は、取得した四角形の形状から、周辺部を除く実対象部を切り出し、切り出した、実対象部の画像から画像効果を補正するための画像効果補正用パラメータを抽出する。そして画像処理装置は、抽出した画像効果補正用パラメータを用いて、輝度の調整、カラー調整、輝度ムラ、背景の白色化を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮影装置、その画像処理方法及びプログラムに関するものである。
デジタルカメラの発達と蓄積型メモリの低価格化に伴い、デジタルカメラを単なる風景や人の撮影だけに用いるのではなく、紙面文書や名刺などの書類、また、会議での筆記された黒板等に表示されたものを撮影し、これらの画像をパーソナルコンピュータ等にデジタル的に保存し、管理をおこなう応用が考えられつつある。
しかしながら、このように書類や黒板の撮影をデジタルカメラで行う場合、撮影した画像は、フラットヘッドスキャナ等を用いる場合と比較すると明るさが不均一であり、ライティング条件などが撮影毎に代わってしまう。そのため、撮影した書類の白い背景が必ずしも白く撮影されず、光の明るさ不足やホワイトバランスの設定調整不足などにより、黄みがかったりしてしまう場合があった。このような画像は、認知しにくい画像になるばかりでなく、背景が白くないため印刷を行う際に大量のカラートナーが必要となり、印刷コストが高くなってしまう欠点がある。
このような画像を補正するものとして、輝度ヒストグラムの均一化や輝度の引き伸ばしを行ったり、色合いを変化させて画像を調整するツールや方法が考案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−125557号公報
書類や黒板の撮影を行う場合、その撮影対象物を正面かつ垂直に撮影することが望ましい。しかし、机上におかれた書類の撮影を正面かつ垂直に撮影することは困難である。また、黒板を撮影する場合も、撮影者の位置によって、黒板を正面から撮影することが難しい場合もある。このように書類などの対象物を斜め方向から撮影した場合、撮影対象は必ずしも画角いっぱいに表示されない。例えば、投影スクリーンなどを撮影した場合、スクリーンの周りの暗い部屋が同時に写ってしまう。また、例えば薄い文字が書かれたノートを黒いテーブルに置いて撮影した場合、白いノートの周りに黒いテーブルが同時に写り込んでしまう。このような暗い部分と明るい部分とを同時に含む画像に対し、前述した特許文献1に記載されている方法を用いて輝度ヒストグラムの均一化や輝度の引き伸ばしを行っても、あまり画像効果を与えることはできない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、容易に撮影対象物の画像の明るさや色合いを補正することが可能な撮影装置、その画像処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る撮影装置は、
撮影対象物を撮影する撮影装置において、
前記撮影対象物を撮影する撮影部と、
前記撮影部で撮影することによって得られた前記撮影対象物の画像の歪みを補正するように、前記撮影画像に対して画像処理を行う画像処理部と、を備え、
前記画像処理部は、
前記撮影対象物の画像から当該画像の輪郭を取得し、取得した前記輪郭から前記撮影対象物の画像を取得する形状取得部と、
前記形状取得部が取得した前記撮影対象物の画像から、前記撮影対象物の輪郭内の実対象部を判別し、判別した実対象部の画像を切り出す画像切り出し部と、
前記画像切り出し部が切り出した実対象部の画像から、画像効果を補正するための画像効果補正パラメータを取得する補正用パラメータ取得部と、
前記補正用パラメータ取得部が取得した画像効果補正用パラメータを用いて、前記画像の画像効果処理を行う画像効果処理部と、を備えることを特徴とする。
前記補正用パラメータ取得部は、前記画像切り出し部が切り出した実対象部の画像データから輝度値と当該輝度値を有する画素の数とを取得して輝度ヒストグラムを生成し、生成した輝度ヒストグラムから前記画像効果補正用パラメータを取得するものであってもよい。
前記補正用パラメータ取得部は、前記画像切り出し部が切り出した実対象部の画像データから色差と当該色差を有する画素の数とを取得して色差ヒストグラムを生成し、生成した色差ヒストグラムから前記画像効果補正用パラメータを取得するものであってもよい。
前記補正用パラメータ取得部は、前記生成した色差ヒストグラムから、前記画像効果補正用パラメータとして画素数が最大となる色差を取得するものであってもよい。
前記画像効果処理部は、画素数が最大となる色差を調整することにより前記画像のカラー調整を行うものであってもよい。
前記補正用パラメータ取得部は、前記画像切り出し部が切り出した実対象部の画像データから、輝度値と当該輝度値を有する画素の数とを取得して輝度ヒストグラムを生成し、色差と当該色差を有する画素の数とを取得して色差ヒストグラムを生成し、生成した輝度ヒストグラムと色差ヒストグラムとから前記画像効果補正用パラメータを取得し、
前記画像効果処理部は、前記補正用パラメータ取得部が取得した画像補正用パラメータに基づいて白と判別した背景色を有する画素の輝度値と色差とを調整することによって背景を白色化するものであってもよい。
前記補正用パラメータ取得部は、前記切り出した実対象部の画像を複数のブロックに分割し、各ブロック毎に輝度ヒストグラムを生成し、生成した輝度ヒストグラムからブロック毎に前記画像効果補正用パラメータを取得し、
前記画像効果処理部は、取得した画像効果補正用パラメータを用いてブロック毎に前記実対象部の画像の輝度ムラを補正するものであってもよい。
前記画像効果処理部は、画像効果処理の指示情報を取得し、取得した指示情報に従って画像効果処理を実行するものであってもよい。
前記撮影対象物の画像データを記憶する記憶部を備えたものであってもよい。
前記記憶部は、前記撮影対象物の画像データとして、前記撮影部で撮影することによって得られた画像処理前の画像データを記憶するものであってもよい。
前記記憶部は、前記撮影対象物の画像データとして、前記画像処理部が画像処理を行った画像を記憶するものであってもよい。
前記撮影対象物の画像を表示する表示部を備えたものであってもよい。
前記画像処理部は、前記表示部に前記撮影対象物の画像を、画像処理を施す画像よりも低い解像度のプレビュー画像を表示させるものであってもよい。
本発明の第2の観点に係る撮影装置の画像処理方法は、
撮影対象物を撮影することによって得られた前記撮影対象物の画像の歪みを補正するように、前記撮影対象物の画像に対して画像処理を行う撮影装置の画像処理方法であって、
前記撮影対象物の画像から当該画像の輪郭を取得し、取得した前記輪郭から前記画像を取得するステップと、
取得した前記画像から、前記撮影対象物の輪郭内の実対象部を判別し、判別した実対象部の画像を切り出すステップと、
切り出した前記実対象部の画像から、画像効果を補正するための画像効果補正用パラメータを取得するステップと、
取得した前記補正用パラメータを用いて、前記画像の画像効果処理を行うステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
撮影対象物を撮影することによって得られた前記撮影対象物の画像から当該画像の輪郭を取得し、取得した前記輪郭から前記撮影対象物の画像を取得する手順、
取得した前記画像から、前記撮影対象物の輪郭内の実対象部を判別し、判別した実対象部の画像を切り出す手順、
切り出した前記実対象部の画像から、画像効果を補正するための画像効果補正用パラメータを取得し、取得した前記補正用パラメータを用いて、前記画像の画像効果処理を行う手順、
を実行させるためのものである。
本発明によれば、容易に撮影対象物の画像の明るさや色合いを補正することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る撮影装置を、図面を参照して説明する。
尚、実施形態では、撮影装置をデジタルカメラとして説明する。
本実施形態に係るデジタルカメラ1の構成を図1に示す。
本実施形態に係るデジタルカメラ1は、撮影対象物として、白板2等の文字、図、写真等を撮影し、撮影によって得られた画像から、画像の歪みを検出して補正し、あたかも正面から撮影したような画像を生成するものである。デジタルカメラ1は、撮影レンズ部11と、液晶モニタ12と、シャッタボタン13と、を備える。
撮影レンズ部11は、光を集光するレンズ等を備え、白板2等の文字、図、写真等からの光を集光するものである。
液晶モニタ12は、撮影レンズ部11を介して内部に取り込まれた画像を映し出すためのものである。
シャッタボタン13は、撮影対象を撮影するときに押下するものである。
このデジタルカメラ1は、図2に示すように、光学レンズ装置21と、イメージセンサ22と、メモリ23と、表示装置24と、画像処理装置25と、操作部26と、コンピュータインタフェース部27と、外部記憶IO装置28と、プログラムコード記憶装置29と、を備えて構成される。
光学レンズ装置21は、撮影レンズ部11とその駆動部とを備えたものであり、イメージセンサ22上に、白板2の文字、図、写真等からの光を集光させて像を結像させる。
イメージセンサ22は、結像した画像を、デジタル化した画像データとして取り込むためのものであり、CCD等によって構成される。イメージセンサ22は、CPU30によって制御され、シャッタボタン13が押下されなければ、プレビュー用の解像度の低いデジタルの画像データを生成し、この画像データを秒30枚程度の間隔で、定期的にメモリ23に送出する。また、イメージセンサ22は、シャッタボタン13が押下されると、解像度の高い画像データを生成し、生成した画像データをメモリ23に送出する。
メモリ23は、イメージセンサ22からの低解像度のプレビュー画像、高解像度の画像データ又は画像処理装置25が画像処理する元画像のデータ、処理後の画像データを一時記憶するものである。メモリ23は、一時記憶した画像データを表示装置24又は画像処理装置25に送り出す。
表示装置24は、液晶モニタ12を備え、液晶モニタ12に画像を表示させるためのものである。表示装置24は、メモリ23が一時記憶した低解像度のプレビュー画像又は解像度の高い画像を液晶モニタ12に表示する。
画像処理装置25は、メモリ23に一時記憶された画像データに対して、画像データの圧縮、画像の歪み補正、画像効果処理等の画像処理を行うためのものである。
デジタルカメラ1が、図3(a)にそれぞれ示すように、白板2の文字等を、向かって左方向、右方向から撮影すると、液晶モニタ12には、図3(b),(c)に示すように、白板2と文字、図、写真等の画像が歪んで表示される。画像処理装置25は、この図3(b),(c)に示すような画像に対して画像処理を施すことにより、図3(d)に示すような、正面から撮影したような画像を生成する。
画像処理装置25は、画像歪みを補正するため、歪んだ画像から四角形を切り取り、切り取った四角形に撮影画像を射影変換する。
さらに具体的には、画像処理装置25は、CPU30に制御されて、主に、以下の処理等を行う。
(1)撮影画像からのアフィンパラメータ抽出
(2)抽出したアフィンパラメータによる画像変換
(3)画像変換の調整処理
(4)輝度あるいは色差等に関する画像効果補正用パラメータの抽出及び画像効果処理
尚、これらの処理内容については、後述する。
操作部26は、書画投影の機能を制御するためのスイッチ、キーを備えたものである。操作部26は、ユーザが、これらのキー、スイッチを押下すると、応答してこのときの操作情報をCPU30に送信する。
操作部26は、図4に示すように、上縮小キー111と、下縮小キー112と、右縮小キー113と、左縮小キー114と、右回転キー115と、左回転キー116と、を備える。
上縮小キー111と、下縮小キー112と、右縮小キー113と、左縮小キー114とは、射影変換を行なうための射影変換キーである。上縮小キー111は、X軸を中心に画像の上部と下部とを比較し、上部が大きい場合に、上部を紙面に向かって下方向に回転させるときに押下するキーである。
下縮小キー112は、X軸を中心に画像の上部と下部を比較し、下部が大きい場合に、下部を紙面に向かって下方向に回転させるときに押下するキーである。
右縮小キー113と左縮小キー114とは、Y軸側を中心に左右のひずみを調整するときに押下するキーであり、右縮小キー113は、右が大きいときに押下するキーであり、左縮小キー114は、左が大きいときに押下するキーである。
右回転キー115と左回転キー116とは、画像の回転を調整するための回転補正キーである。右回転キー115は、画像を右に回転するときに押下するキーであり、左回転キー116は、画像を左に回転するときに押下するキーである。
また、操作部26は、この他に、撮影キー、再生キー、カーソルキー、コントロールキー等(図示せず)を備える。撮影キーは、撮影対象物を撮影するときの撮影モードを選択するためのキーである。再生キーは、撮影によって得られた撮影対象画像を再生するときの再生モードを選択するためのキーである。コントロールキーは、操作を確定させるYESキー、操作をキャンセルするためのNOキー、編集を行うための編集キー等の機能を有するキーである。
コンピュータインタフェース部27は、デジタルカメラ1がコンピュータ(図示せず)に接続されたときに、USBのストアレジクラスドライバとして動作するものである。これにより、コンピュータは、デジタルカメラ1に接続されると、メモリカード31をコンピュータの外部記憶装置として取り扱う。
外部記憶IO装置28は、メモリカード31との間で、画像データ等の入出力を行うものである。メモリカード31は、外部記憶IO装置28から供給された画像データ等を記憶するものである。
プログラムコード記憶装置29は、CPU30が実行するプログラムを記憶するためのものであり、ROM等によって構成される。
CPU30は、プログラムコード記憶装置29に格納されているプログラムに従って、システム全体を制御するものである。尚、メモリ23は、CPU30の作業メモリとしても用いられる。
操作部26のスイッチ、キーが押下されることにより、操作部26から操作情報が送信されると、CPU30は、この操作情報に基づいて、イメージセンサ22、メモリ23、表示装置24,画像処理装置25等を制御する。
具体的には、CPU30は、操作部26から、撮影キーが押下された旨の操作情報が送信されると、各部を撮影モードに設定する。CPU30は、撮影モードに設定した状態で、シャッタボタン13が押下されなければ、イメージセンサ22をプレビューモードに設定し、シャッタボタン13が押下されれば、解像度の高い撮影対象画像を読み込む高解像度モードに設定する。また、CPU30は、再生キーが押下された旨の操作情報が送信されると、各部を再生モードに設定する。
また、CPU30は、操作部26から、射影変換キー、回転補正キーが押下された旨の操作情報が送信されると、これらの操作情報を画像処理装置25に送信して、画像処理装置25を制御する。
また、CPU30は、外部記憶IO装置28を介してメモリカード31に、プレビュー画像、高解像度の画像のデータを記録したり、メモリカード31から、記録された画像データを読み出したりする。CPU30は、メモリカード31には、例えば、JPEGフォーマットで圧縮した画像データを記録する。
CPU30は、メモリ23に画像データを一時記憶する際、プレビュー画像、高解像度の画像データを異なる記憶領域に記録する。また、CPU30は、メモリカード31には、画像データを画像ファイルに分けて記録し、記録する際、画像データに関するヘッダ情報も画像ファイルのヘッダ情報記憶領域に記録する
次に本実施形態に係るデジタルカメラ1の動作を説明する。
ユーザがデジタルカメラ1の電源をオン(投入)すると、CPU30はプログラムコード記憶装置29に記憶されているプログラムのデータを取得する。ユーザが撮影ボタンを押下すると、操作部26は、この操作情報をCPU30に送信する。CPU30はこの操作情報を受信し、CPU30、画像処理装置25等は、図5に示すフローチャートに従って撮影処理を実行する。
CPU30は、イメージセンサ22をプレビューモードに設定する(ステップS11)。
CPU30は、操作部26から送信された操作情報に基づいてシャッタボタン13が押下されたか否かを判定する(ステップS12)。
シャッタボタン13が押下されたと判定した場合(ステップS12においてYes)、CPU30は、イメージセンサ22に対して、プレビューモードから高解像度モードに切り替えてイメージセンサ22を制御する(ステップS13)。
CPU30は、イメージセンサ22が生成した高解像度の撮影対象画像のデータを、メモリ23上のプレビュー画像とは異なる記憶領域に記録する(ステップS14)。
CPU30は画像データの読み込みが終了したか否かを判定する(ステップS15)。
読み込みが終了していないと判定した場合(ステップS15においてNo)、CPU30は、引き続き、画像データの読み込みを行うようにイメージセンサ22を制御する。
画像データをすべて読み込んで画像転送も終了したと判定した場合(ステップS15においてYes)、CPU30は、この撮影画像(高解像度画像)から、低解像度のプレビュー画像を生成し、メモリ23のプレビュー画像用の記憶領域上に、プレビュー画像のデータを書き込む(ステップS16)。
CPU30は、圧縮データを作成するように画像処理装置25を制御し、画像処理装置25は、圧縮データを作成する(ステップS17)。
CPU30は、この圧縮データを、外部記憶IO装置28を介してメモリカード31に記録し、画像処理装置25が作成した圧縮データを保存する(ステップS18)。
次に、画像処理装置25は、CPU30の制御の下、撮影画像から正面画像を作るための射影パラメータを抽出する(ステップS19)。
CPU30、画像処理装置25は、射影パラメータを抽出できたか否かを判定する(ステップS20)。
抽出できたと判定した場合(ステップS20においてYes)、画像処理装置25は、抽出した射影パラメータに基づいて射影変換画像を作成する(ステップS21)。
操作部26の射影変換キー、回転補正キーが押下されると、操作部26は、この操作情報をCPU30に送信する。CPU30は、操作部26からの操作情報を画像処理装置25に送信し、画像処理装置25は、送信された操作情報に従って、画像変換の調整処理を行う(ステップS22)。
画像処理装置25は、画像効果補正用パラメータを抽出し(ステップS23)、画像効果処理を行う(ステップS24)。
画像処理装置25は、画像効果処理が行われた画像データに対して、圧縮処理を行い、圧縮データを作成する(ステップS25)。
画像処理装置25は、作成された圧縮データをメモリカード31に記録する(ステップS26)。
一方、射影パラメータを抽出することができなかったと判定した場合(ステップS20においてNo)、CPU30は、警告処理を行う(ステップS27)。
CPU30等は、このようにして撮影処理を終了させる。尚、ユーザがキーを操作しない限り、CPU30等は、この撮影処理を繰り返し実行する。
次に、画像処理装置25が行う画像処理について説明する。
まず、画像処理装置25が画像処理に用いるアフィン変換についての基本的な考え方(実現方法)を説明する。
画像の空間変換にアフィン変換が幅広く応用されている。本実施形態では、3次元のカメラパラメータを用いずに2次元アフィン変換を用いて射影変換を行う。これは、変換前の座標(u,v)の点が、移動、拡大縮小、回転などの変換によって、変換後の座標(x,y)が次の数1によって関係付けられることになる。射影変換もこのアフィン変換により行われることができる。
最終的な座標(x,y)は、次の数2によって算出される。
数2は、射影変換するための式であり、座標x、yは、z’の値に従い、0に向かって縮退する。即ち、z’に含まれるパラメータが射影に影響を及ぼすことになる。このパラメータはa13,a23,a33である。また、他のパラメータは、パラメータa33で正規化されることができるので、a33を1としてもよい。
図6は、四角形の撮影画像の各頂点の座標を示したものである。デジタルカメラ1で撮影された四角形と実際の撮影対象物(白板2)との関係について、図7に基づいて説明する。
この図7において、U−V−W座標系は、デジタルカメラ1で撮影して得られた画像の3次元座標系である。A(Au,Av,Aw))ベクトルとB(Bu,Bv,Bw)ベクトルとは、3次元座標系U−V−Wにおいて、撮影対象物をベクトルで表したものである。
また、S(Su,Sv,Sw)ベクトルは、3次元座標系U−V−Wの原点と撮影対象物との距離を示す。
図7に示す投影スクリーンは、撮影対象物の画像の射影を行うためのものである。
投影スクリーン上の座標系をx,yとすると、この投影スクリーン上に投影される画像がデジタルカメラ1に撮影される画像と考えればよい。投影スクリーンは、W軸上から距離fだけ離れて垂直に位置するものとする。撮影対象物の任意の点P(u,v,w)と原点とを直線で結び、その直線と投影スクリーンと交差する点があるものとして、その交点のX−Y座標をp(x,y)とする。このとき、座標pは、射影変換より次の数3によって表される。
数3より、図7に示すように点P0,P1,P2,P3と投影スクリーンへの投影点p0,p1,p2,p3との関係から、次の数4に示す関係が求められる。
このとき、射影係数α、βは次の数5によって表される。
次に、射影変換について説明する。
撮影対象物上の任意の点Pは、S,A,Bベクトルを用いて、次の数6によって表される。
この数6に、数4の関係式を代入すると、座標xとyとは、次の数7によって表される。
この関係を、アフィン変換の式に当てはめると、座標(x',y',z')は、次の数8によって表される。
この数8にm,nを代入することにより、撮影画像の対応点(x,y)が求められる。対応点(x,y)は、整数値とは限らないので、画像補間法などを用いて画素の値を求めればよい。
上記m,nは、予め補正画像p(u,v)を出力する画像サイズ(0≦u<umax, 0≦v<vmax)を与えて、その画像サイズに合わせて画像を調整する方法が考えられる。この方法によれば、m,nは次の数9によって表される。
しかし、作成される補正画像の縦横比と撮影対象物の縦横比とは一致しない。ここで、補正画像p(u,v)とm、nの値との関係は、数3から、次の数10によって表される。
カメラパラメータであるレンズの焦点距離fが既知であれば、数10に従って、縦横比kを求めることができる。従って、補正画像p(u,v)の画像サイズを(0≦u<umax, 0≦v<vmax)であるとすると、次の数11に従ってm、nを求めることにより、撮影対象物と同じ縦横比kを得ることができる。
尚、カメラが固定焦点である場合、レンズの焦点距離fの値を、予め得ることができる。ズームレンズ等が存在する場合には、レンズの焦点距離fの値は、レンズのズーム倍率によって変化するので、そのズーム倍率とレンズの焦点距離fとの関係をを示すテーブルを予め作成して記憶し、ズーム倍率に基づいて焦点距離fを読み出し、数10,数11に従って、射影変換を行うことができる。
画像処理装置25は、このようなアフィン変換を行うため、まず、撮影した撮影対象物の画像から射影パラメータを抽出する(図5のステップS19)。
画像処理装置25が実行する射影パラメータの抽出処理を図8に示すフローチャートに基づいて説明する。
画像処理装置25は、撮影した撮影対象物の画像から、この撮影対象物の画像の4すみの座標点(四角形輪郭)を抽出する(ステップS31)。画像処理装置25は、図9に示すフローチャートに示す四角形の輪郭を抽出する。
即ち、画像処理装置25は、画像処理の演算数を減らすため、入力画像から縮小輝度画像を生成する(ステップS41)。
画像処理装置25は、生成した縮小輝度画像から、撮影対象物のエッジ画像を生成する(ステップS42)。
画像処理装置25は、撮影対象物のエッジ画像から、このエッジ画像に含まれる直線パラメータを検出する(ステップS43)。
画像処理装置25は、検出した直線パラメータから、撮影対象物の輪郭を形成する候補となる四角形を作成する(ステップS44)。
画像処理装置25は、このように候補となる四角形を生成し、生成した各四角形に優先順位を付す(図8のステップS32)。
画像処理装置25は、優先順位に従って四角形を選択し、選択した四角形を抽出できたか否かを判定する(ステップS33)。
四角形を抽出できなかったと判定した場合(ステップS33においてNo)、CPU30は、この射影パラメータ抽出処理を終了させる。
一方、四角形を抽出できたと判定した場合(ステップS33においてYes)、CPU30は、画像処理装置25から、抽出した四角形を取得して、表示装置24に送り、液晶モニタ12に、四角形のプレビュー画像を表示させる(ステップS34)。
CPU30は、操作部26から送信された操作情報に基づいてYESキー、NOキーのいずれが押下されたか否かを判定する(ステップS35)。
NOキーが押下されたとCPU30が判定した場合(ステップS35においてNo)、画像処理装置25は、次の候補の四角形を指定する(ステップS36)。
一方、YESキーが押下されたと判定した場合(ステップS35においてYes)、CPU30は、抽出した四角形の頂点から、アフィンパラメータを算出する(ステップS37)。
次に、この射影パラメータの抽出処理を、さらに具体的に説明する。
画像処理装置25がステップS41において生成した縮小輝度画像の一例を図10(a)に示す。画像処理装置25は、このような縮小輝度画像から、Robertsフィルタと呼ばれるエッジ検出用のフィルタを用いて図10(b)に示すようなエッジ画像を生成する(ステップS42)。このRobertsフィルタとは、2つの4近傍画素の重み付けを行って2つのフィルタΔ1、Δ2を取得して平均化することによって、画像のエッジを検出するフィルタである。
図11(a)は、フィルタΔ1の係数を示し、図11(b)は、フィルタΔ2の係数を示す。この2つのフィルタΔ1,Δ2の係数を、ある着目した座標(x,y)の画素値f(x,y)に適用すると、変換後の画素値g(x,y)は、次の数12によって表される。
図10(b)に示すエッジ画像には、直線パラメータが含まれている。画像処理装置25は、このエッジ画像から、ラドン変換を行って直線パラメータを検出する(ステップS43の処理)。
ラドン変換は、n次元のデータを、(n−1)次元の投影データに対応させる積分変換である。具体的には、図12(a),(b)に示すように、画像データをf(x,y)として、x−y座標系から角度θだけ回転したr−θ座標系を考える。θ方向の画像投影データp(r,θ)は、次の数13によって定義される。
この数13による変換がラドン変換と呼ばれるものである。
図12(a)に示すような画像データf(x,y)は、ラドン変換により、図12(b)に示すような画像投影データp(r,θ)に変換される。
このようなラドン変換によれば、図13(a)に示すようなx−y座標系の直線Lは、極座標系では、ρ=xcosα+ysinαで表される。この直線Lは、p(ρ,α)の点に全て投影されるので、p(r,θ)のピークを検出することで、直線の検出が可能になる。画像処理装置25は、この原理を用いて、エッジ画像から、ラドン変換によりデータp(r,θ)を生成する。
次に、画像処理装置25は、生成したデータp(r,θ)から、そのピーク点を抽出する。このため、画像処理装置25は、図14に示すフローチャートに従って、このピーク点の抽出処理を実行する。
画像処理装置25は、p(r,θ)での最大値pmaxを探す(ステップS51)。
画像処理装置25は、閾値pth = pmax * k(kは0以上1までの定数値)を求める(ステップS52)。
画像処理装置25は、pthを閾値にしてp(r,θ)から2値画像B(r,θ)を生成する(ステップS53)。
画像処理装置25は、B(r,θ)の画像ラベリングを行う。このとき得られたラベル数をN1とする(ステップS54)。
画像処理装置25は、各ラベル領域内でp(r,θ)が最大値のところのr,θを調べる。そして、画像処理装置25は、この値を、それぞれri,θi (i=1〜Nl)として取得する(ステップS55)。これが直線のパラメータとなる。
次に、画像処理装置25は、検出した直線パラメータを用いて四角形候補を生成する場合(図9のステップS44の処理)、図15(a)に示すように、4本の直線が四角形を形成すれば、例えば、対向する直線a1,a3は、対向する直線a1,a3以外の2本の直線a2,a4と、それぞれ、交点p1,p4,p2,p3を有することになる。この場合、CPU30は、四角形を抽出できたと判定する(図8のステップS33においてYes)。
一方、図15(b),(c)に示すように、4つの交点がなければ、CPU30は、四角形を抽出できなかったと判定する(ステップS33においてNo)。
次に、画像処理装置25は、抽出した四角形の候補の中から、撮影対象物の辺を表すものとして、最もふさわしい四角形を選択する。
この方法はいくつか考えられ、本実施の形態では、撮影された四角形のうち、最外郭の四角形を選ぶものとする。最外郭の四角形とは、図6に示すように候補となる四角形をX,Y軸の平行線で囲んで長方形を形成し、そのうち、面積が最も大きいものをいう。
長方形Riの4つの頂点の座標を、それぞれ、(x0,y0),(x1,y1),(x2,y2),(x3,y3)とすると、四角形の面積Siは、次の数14によって表される。
画像処理装置25は、図16に示すフローチャートに従って、この四角形を選択する。
画像処理装置25は、候補数Nrの四角形のうちから、いずれかの四角形を選択する(ステップS61)。
画像処理装置25は、選択した四角形の面積Siを、数10に従って求める(ステップS62)。
画像処理装置25は、候補数Nrをデクリメントする(ステップS63)。
画像処理装置25は、候補数Nrが0になったか否かを判定する(ステップS64)。
候補数Nrが0にはなっていないと判定した場合(ステップS64においてNo)、画像処理装置25は、ステップS61〜S63の処理を、再度、実行する。
このような処理を繰り返し行うことによって、候補数Nrが0になったと判定した場合(ステップS64においてYes)、画像処理装置25は、求めた面積Siの大きい順に、候補となる四角形のデータを並べ替える(ステップS65)。
そして、画像処理装置25は、一番目の四角形を最優先の四角形の輪郭とする。このように複数の四角形の候補があっても常に最大外郭の四角形が優先的に選択される。このように最大外郭の四角形を優先的に選択するのは、通常、意識的に撮影対象物が撮影画角内の最大になるように、ズーム調整や撮影位置の調整が行われ、最大外郭の四角形が撮影対象物の輪郭と考えられるからである。
従って、概ね、撮影対象物の輪郭が自動的に抽出されることが期待される。また、誤って四角形が抽出されたとしても、ユーザは、一般には、最大外郭の四角形から順次、確認することになる。このため、撮影対象物の輪郭を示す直線が抽出されていれば、真の撮影対象物の四角形は、NOキーを順次押下することによって選択されることになる。
このようにして、選択された撮影対象物の四角形の4点の頂点の座標(x0,y0),(x1,y1),(x2,y2),(x3,y3)を用いて、数5,数8に従って、数8に示す行列内の各要素であるアフィンパラメータを求めることができる。
(1)撮影対象画像からのアフィンパラメータ抽出
このような考え方に基づいて、画像処理装置25は、四角形の頂点からアフィンパラメータを取得する。この処理を、図17に示すフローチャートに基づいて説明する。
画像処理装置25は、四角形の4点の頂点座標(x0,y0),(x1,y1),(x2,y2),(x3,y3)から、数5に従って、射影係数α、βを算出する(ステップS71)。
画像処理装置25は、数10に従って撮影対象物の縦横比kを算出する(ステップS72)。
画像処理装置25は、画像の中心点(uc,vc)を指定する(ステップS73)。
画像処理装置25は、最大画像サイズvmax/umaxと数10で表される縦横比kとを比較する(ステップS74)。
vmax/umax≦kの場合(ステップS74においてNo)、縦横比kを変えないものとして、画像処理装置25は、U軸側(横)の最大画像サイズumaxの方が撮影対象物の画像サイズよりも大きいと判定する。そして、画像処理装置25は、V軸側の最大画像サイズと撮影対象物の画像サイズとが一致するように、数11の条件(1)に従って、m,nの値を求める(ステップS75)。
vmax/umax>kの場合(ステップS74においてYes)、縦横比kを変えないものとして、画像処理装置25は、V軸側(縦)の最大画像サイズvmaxの方が撮影対象物の画像サイズよりも大きいと判定する。そして、画像処理装置25は、U軸側の最大画像サイズと撮影対象物の画像サイズとが一致するように、数11の条件(2)に従ってm,nの値を求める(ステップS76)。
画像処理装置25は、算出したm、nと四角形の4点の頂点座標(x0,y0),(x1,y1),(x2,y2),(x3,y3)から、数8に従って、アフィン変換行列Afを求める(ステップS77)。
画像処理装置25は、このアフィン変換行列Afの各要素をアフィンパラメータAとして、このアフィンパラメータAを取得する(ステップS78)。
尚、四角形が認識できないような場合(図8のステップS33においてNo)のように、画像撮影条件等が不適であり、射影パラメータが得られない場合がある。このような場合、図18(a)に示すような警告文を、液晶モニタ12に表示させ、撮影者に領域が検出できなかったことを適切に警告し、撮影者に、図18(b)に示すようなカメラ撮影設定モードにして撮影条件を変更させ、再度撮影を促すようにしたほうが好ましい。さらに再度、撮影条件を変えるように警告をした方が好ましい場合がある。
CPU30は、このように適正な射影パラメータが得られなかった場合、図19に示すフローチャートに従って、警告処理を行う(図5のステップS27)。
CPU30は、表示装置24を制御して、図18(a)に示すような警告文を液晶モニタ12に表示させる(ステップS81)。
CPU30は、YESキー、NOキーのいずれが押下されたかを、操作部26から送信された操作情報に基づいて判定する(ステップS82)。
NOキーが押下されたと判定した場合(ステップS82においてNo)、CPU30は、この警告処理を終了させる。
一方、YESキーが押下されたと判定した場合(ステップS82においてYes)、CPU30は、撮影モードに切り替えて(ステップS83)、この警告処理を終了させる。
(2)抽出したアフィンパラメータによる画像変換
次に、得られたアフィンパラメータを用いて補正画像を作成する画像処理方法について説明する。
まず、アフィンパラメータを用いて射影変換や他のアフィン変換を行なう場合、図20に示すように、元の画像の点p(x,y)が、変換行列Apによる射影変換等によって変換(後)画像の点P(u,v)に対応するものとする。この場合、元の画像の点pに対応する変換画像の点Pを求めるよりは、変換画像の点P(u,v)に対応する元の画像の点p(x,y)を求めたほうが好ましい。
尚、変換画像の点Pの座標を求める際、バイリニア法による補間方法を用いるものとする。バイリニア法による補間方法は、一方の画像(元の画像)の座標点と対応する他方の画像(変換画像)の座標点を探し出して、一方の画像の座標点の周辺4点の(画素)値から変換画像の点P(u,v)の(画素)値を求める方法である。この方法によれば、変換画像の点Pの画素値Pは、次の数15に従って算出される。
変換画像の点P(u,v)に対応する元の画像の点p(x,y)を求めるため、画像処理装置25は、図21に示すフローチャートの処理を実行する。
画像処理装置25は、変換画像の画素位置uを0に初期化する(ステップS91)。
画像処理装置25は、変換画像の画素位置vを0に初期化する(ステップS92)。
画像処理装置25は、数8及び数5で得られたアフィンパラメータAを用いて変換画像の画素位置(u,v)を代入し、数2に従って、元の画像の画素位置(x,y)を求める(ステップS93)。
画像処理装置25は、求めた画素位置(x,y)から、数15に従って、バイリニア法により画素値P(u,v)を求める(ステップS94)。
画像処理装置25は、補正後画像の座標vを1つだけインクリメントする(ステップS95)。
画像処理装置25は、補正後画像の座標vと座標vの最大値vmaxとを比較して、補正後画像の座標vが最大値vmax以上になったか否かを判定する(ステップS96)。
座標vが最大値vmax未満であると判定した場合(ステップS96においてNo)、画像処理装置25は、ステップS93〜S95を再度実行する。
ステップS93〜S95の処理を繰り返すことにより、座標vが最大値vmaxに達したと判定した場合(ステップS96においてYes)、画像処理装置25は、補正後画像の座標uを1つだけインクリメントする(ステップS97)。
画像処理装置25は、座標uと座標uの最大値umaxとを比較し、座標uが最大値umax以上になったか否かを判定する(ステップS98)。
座標uが最大値umax未満であると判定した場合(ステップS98においてNo)、画像処理装置25は、再度、ステップS92〜S97の処理を実行する。
ステップ92〜S97の処理を繰り返すことにより、座標uが最大値umaxに達したと判定した場合(ステップ98においてYes)、画像処理装置25は、この画像変換処理を終了させる。
(3)画像変換の調整
次に、一度画像変換を行った画像に対して行われる調整(図5のステップS22)について説明する。
抽出された四角形の頂点の座標に若干の誤差等が含まれているような場合、図22(a)に示すように、得られたアフィンパラメータで射影した結果が好ましくない場合がある。このため、本実施形態のデジタルカメラ1は、一度画像変換した画像に対して調整を行い、図22(b)に示すような画像を得るために、ユーザによって射影変換の調整を行えるように構成されている。
ユーザが操作部26の射影変換キー、回転補正キーを操作すると、操作部26は、ユーザの操作に応答して、この操作情報をCPU30に送信する。CPU30は、この操作情報を判別し、判別結果に従って画像処理装置25を制御する。
尚、図23に示すように、補正画像の補間画素Q(u',v')を求める際に、補間画素Q(u',v')に対して逆変換Aiを行って、補間画素Q(u',v')に対応する補正画像P(u,v)を求め、さらに補正画像P(u,v)に対して逆変換を行って、元の画像のp(x,y)を求め、画像p(x,y)に対して画素補間を行う。また、射影変換と拡大変換等、画像変換を2段変換する場合は、2つの変換を合成した変換行列を求めておいて、元の画像に対して変換を一度で行う。この方が、変換を2回行うより画像を高速に求めることができ、かつ画像の劣化は少なくてすむ。
変換前の画像を、X軸,Y軸を中心に角度θだけ回転して得られた変換後の画像から、変換前の画像を取得する場合の回転逆変換行列Arは、次の数16によって表される。
変換前の画像を、X軸,Y軸を中心にしてSc倍拡大して得られた変換後の画像から、変換前の画像を取得する場合の拡大行列Ascは、次の数17によって表される。
尚、一度、画像を拡大すると、アフィンパラメータの調整や計算で丸め誤差の処理等が行われる場合がある。このため、画像を拡大する場合、その前に元の等倍のアフィンパラメータに復帰させるようにしておく必要がある。
変換前の画像をX,Y方向に、それぞれ、Tx,Tyだけ移動させることによって得られた変換後の画像から、変換前の画像を取得する場合の移動行列Asは、次の数18によって表される。
補正前の画像をX,Y方向に、それぞれ、α,βだけ傾斜することによって得られた変換後の画像から、変換前の画像を取得する場合の射影効果行列Apは、次の数19によって表される。
そして、2段の逆変換を実行する場合、その逆変換行列Aは、次の数20によって表される。
尚、本実施形態では、射影効果パラメータα、βは0.1刻み、角度補正パラメータθは1度刻みに設定するものとする。但し、実際の補正の効果を確かめながら各パラメータの調整幅を決定することができる。
このような考え方に基づいて実行される画像変換の調整処理を、図24に示すフローチャートに基づいて説明する。
CPU30は、画像の中心座標Xc,Ycを設定する(ステップS101)。
CPU30は、操作部26から送信された操作情報に基づいて射影補正キーが押下されたか否かを判定する(ステップ102)。
射影変換キーが押下されたと判定した場合(ステップS102においてYes)、CPU30は、射影変換キーとして、上縮小キー111、下縮小キー112、右縮小キー113、左縮小キー114のうちの押下されたキーの種別を判別する(ステップS103〜S106)。
押下された射影変換キーが上縮小キー111であると判別した場合、CPU30は、数19に示す射影効果行列Apに、α=0.1、β=0をそれぞれ代入して、逆変換行列Ai=Apを取得する(ステップS103)。
押下された射影変換キーが下縮小キー112であると判別した場合、CPU30は、数19に示す射影効果行列Apに、α=-0.1,β=0をそれぞれ代入して、逆変換行列Ai=Apを取得する(ステップS104)。
押下された射影変換キーが右縮小キー113であると判別した場合、CPU30は、数19に示す射影効果行列Apに、α=0,β=0.1をそれぞれ代入して、逆変換行列Ai=Apを取得する(ステップS105)。
押下された射影変換キーが左縮小キー114であると判別した場合、CPU30は、数19に示す射影効果行列Apに、α=0,β=-0.1をそれぞれ代入して、逆変換行列Ai=Apを取得する(ステップS106)。
射影変換キーは押下されなかったと判定した場合(ステップ102においてNo)、CPU30は、回転補正キーが押下されたか否かを判定する(ステップS107)。
回転補正キーが押下されたと判定した場合(ステップS107においてYes)、CPU30は、押下された回転補正キーの種別を判別する(ステップS108、S109)。
押下された回転補正キーが右回転キー115であると判別した場合、CPU30は、数16に示す回転逆変換行列Arに、θ=−1を代入して、逆変換行列Ai=Arを取得する(ステップ108)。
押下された回転補正キーが左回転キー116であると判別した場合、CPU30は、数16に示す回転逆変換行列Arに、θ=1を代入して、逆変換行列Ai=Arを取得する(ステップ109)。
また、射影変換キー又は回転補正キーが押下されたと判定して、逆変換行列Aiを設定した場合(ステップS103〜S106,S108,S109)、CPU30は、数20に従って、逆変換行列Aを求める(ステップS110)。
CPU30は、求めた変換行列Aを画像処理装置25に供給し、逆変換行列Aに基づいて画像変換を行うように画像処理装置25を制御する。画像処理装置25は、供給された逆変換行列Aに基づいて、アフィン変換による画像変換を行い(ステップS111)、この画像変換の調整処理を終了させる。
一方、回転補正キーが押下されていないと判定した場合(ステップS107においてNo)、CPU30は、そのまま、この画像変換の調整処理を終了させる。
このようにして得られたアフィンパラメータを用いて、前述した方法にて画像変換を行うことにより、補正画像に対して、さらに画像をマニュアル調整することもできる。
例えば、図22に示すような画像を調整する場合、画像が左方向に歪んでいるので、まず右回転キー115を押下すると、画像処理装置25は、画像を右回転させる。このまま、右回転キー115が押下されて、文字列が正しく表示されたときに右回転キー115の押下が停止すると、画像処理装置25は、画像の右回転を停止させる。
次に画像の左側が右側に比較して大きいので左縮小キー114が押下されると、画像処理装置25は、画像の左右を調整する。このまま、左縮小キー114が押下されて左右のバランスが揃ったときに左縮小キー114の押下が停止すると、画像処理装置25は、左縮小処理を停止させる。
この方法は、元画像に対して一度だけの画像変換だけで、画像を得ることができるので、一度射影補正をおこなった画像に対して再度、回転、射影変換するより画質の良い画像を得ることができる。
(3)輝度あるいは色差等に関する画像効果補正用パラメータの抽出及び画像効果処理
次に、このように得られた画像から、画像効果補正用パラメータを抽出する処理と、このパラメータを用いて行う画像効果処理と、について説明する。画像効果処理は、より鮮明な画像を得るための処理である。
画像効果補正用パラメータは、輝度ヒストグラムの最大値、最小値、ピーク値、色差ヒストグラムのピーク値、平均値といった画像効果処理に必要な変数である。
画像効果補正用パラメータを抽出するには、さらに、(3−a)全体の画像から輪郭を除く実対象部の画像を切り出し、(3−b)輝度、色差のヒストグラムを生成する必要がある。まず、画像効果補正用パラメータの抽出に必要な処理について説明する。
画像効果補正用パラメータを抽出するには、さらに、(3−a)全体の画像から輪郭を除く実対象部の画像を切り出し、(3−b)輝度、色差のヒストグラムを生成する必要がある。まず、画像効果補正用パラメータの抽出に必要な処理について説明する。
(3−a)画像の切り出し
図25に示すように、撮影対象物の画像には、写真、図形、文字等の実体的な画像だけでなく、白板2の面上の影等のように、撮影対象物の内容に無関係の画像も写っている場合がある。この全体画像に内枠と外枠とを設定し、撮影対象物の実体的な画像がある内枠内を実対象部、台座13や、白板2の面上の影等が写っている内枠と外枠との間を周辺部とする。周辺部に写っている撮影対象物の輪郭は、概して黒であることが多い。画像データに、このような周辺部のデータがあった方が好ましい場合もある。
しかし、撮影対象物の周辺部の画像も含めてヒストグラムを生成すると、ヒストグラムの引き伸ばしなどが有効に機能しない場合がある。
このため、画像効果補正用パラメータを取り出すときにのみ、実対象部の画像を切り出して輝度、色差のヒストグラムを生成し、このヒストグラムから取り出した画像効果補正用パラメータを用いて画像全域に対して画像効果処理を行なうものとする。この方が、より効果的なパラメータを取得することができる。
具体的には、周辺部を含めた画像データがM行N列であって、X、Y方向とも外枠と内枠との間のドット数がKドットであるとすると、X軸側では、実対象部の画素データであるKからM−K行までの画素データを取得し、Y軸側では、実対象部の画素データであるKからN−K列までの画素データを取得する。実対象部の画素データは、(M-2*K)行、(N-2*K)列のデータになる。
(3−b)輝度、色差のヒストグラムの生成
このように切り出した実対象部の画像について、輝度ヒストグラム、色差ヒストグラムを生成する。
輝度ヒストグラムは、実対象部に存在する輝度値(Y)の分布を示すものであり、輝度値毎に実対象部の画素の数を計数することにより生成される。図26(a)に輝度ヒストグラムの一例を示す。図26(a)において、横軸は、輝度値(Y)を示し、縦軸は、画素数を示す。画像効果を補正するには、画像効果補正用パラメータとして、最大値(Ymax)、最小値(Ymin)、ピーク値(Ypeak)を求める必要がある。
最大値は、輝度値毎に画素の数を計数し、予め設定された所定数以上の計数値を有する輝度値のうちの最大輝度を示す値であり、最小値は、設定された所定数以上の計数値を有する輝度値のうちの最小輝度を示す値である。ピーク値は、計数値が最大となる輝度値である。ピーク値は、撮影対象である白板2の背景色の輝度値を示すものと考えられる。
また、色差ヒストグラムは、実対象部に存在する色差(U,V)の分布を示すものであり、色差毎に実対象部の画素の数を計数することにより生成される。図26(b)に、色差ヒストグラムの一例を示す。図26(b)において、横軸は、色差を示し、縦軸は、画素数を示す。色差ヒストグラムの場合も、画素の計数値が最大となる色差のピーク値(Upeak,Vpeak)が現れる。このピーク値も撮影対象物の背景色の色差を示すものと考えられる。画像効果を補正するには、画像効果補正用パラメータとして色差ヒストグラムのピーク値と平均値(Umean,Vmean)とを求める必要がある。尚、平均値は、平均計数値を有する色差の値である。
尚、画像効果を補正して視認性に優れた画像を得るには、撮影対象物の背景色によって補正効果が異なってくるため、画像効果の補正方法を撮影対象物の背景色によって変える必要がある。このため、撮影対象物の背景色の判別が必要になってくる。撮影対象物の背景色は、輝度ヒストグラム、色差ヒストグラムの各ピーク値から判別される。
ここで、撮影対象物の背景色を、3つに分類するものとする。第1は、ホワイトボード、ノート等のように背景色が白の場合である。第2は、黒板等のように背景色が黒の場合である。第3は、雑誌、パンフレットのように背景色が白又は黒以外の場合である。
具体的に、撮影対象物の背景色は、以下の判別式に従って判別される。
(2−a)白の判定条件
白判定条件は、次の数21によって表され、数21に示す条件を満足したときに、撮影対象物の背景色は白(W)と判定される。
(2−b)黒の判定条件
黒判定条件は、次の数22によって表され、数22に示す条件を満足したときに、撮影対象物の背景色は黒(b)と判定される。
また、数21,22に示す条件を満足しなかった場合、撮影対象物の背景色はカラー(C)と判定される。尚、カラー閾値は、例えば、50に、白判定閾値は、例えば、128に、黒判定閾値は、例えば、50に設定される。
このようにな考え方に基づいて、画像処理装置25は、図27に示すフローチャートに従って画像効果補正用パラメータの抽出処理を実行する。
画像処理装置25は、実対象部の中で、各輝度(Y)値を有する画素の数を計数して、図26(a)に示すような輝度ヒストグラムを生成する(ステップS121)。
画像処理装置25は、生成した輝度ヒストグラムから、輝度の最大値(Ymax)、最小値(Ymin)、ピーク値(Ypeak)を取得する(ステップS122)。
画像処理装置25は、図26(b)に示すような色差(U,V)のヒストグラムを作成する(ステップS123)。
画像処理装置25は、画像効果補正用パラメータとして、色差(U,V)のピーク値(Upeak,Vpeak)を求める(ステップS124)。
画像処理装置25は、画像効果補正用パラメータとして、色差の平均値(Umean,Vmean)を求める(ステップS125)。
画像処理装置25は、画像ヒストグラムのこれらのピーク値(Ypeak,Upeak,Vpeak)から、数13,14に示す判定条件式に従って撮影対象物の背景色を判別する(ステップS126)。
画像処理装置25は、画像効果補正用パラメータと撮影対象物の背景色のデータをメモリ23に記憶する(ステップS127)。
次に、画像処理装置25は、このように抽出した画像効果補正用パラメータを用いて画像効果処理(図5のステップS24)を行う。
前述のように、画像効果処理を効果的に行うには、背景色によって処理内容を換える必要がある。
ホワイトボード、ノート等のように、背景色が白である場合、図28(a)に示すような輝度変換を行う。黒板等のように、背景色が黒である場合、図28(b)に示すような輝度変換を行う。雑誌、パンフレット等のように、背景色が白または黒以外である場合、図28(c)に示すような変換を行う。尚、図28(a),(b),(c)において、横軸は、画素値の入力値を示し、縦軸は、画素値の出力値を示す。
背景色が白である場合、図28(a)に示すように、ピーク値を境にして、輝度変換線の傾斜角度を変える。所定輝度値を、例えば、230として、入力された輝度のピーク値を輝度値230まで引き上げる。そして、最大値を、最大輝度まで持ち上げる。従って、輝度変換線は、図28(a)に示すように、2つの線分によって表される。
背景色が黒である場合、図28(b)に示すように、ピーク値をある一定の輝度値(20)になるように輝度変換を行なう。この場合も、図28(b)に示すように、輝度変換線は2つの線分によって表される。
背景色が白または黒以外の色である場合、図28(c)に示すように、通常の引き伸ばし処理と同様に、最小値以下と最大値以上をカットし、1つの線分として表されるように輝度変換線を設定する。
尚、このように背景の輝度(Y)と出力(Y’)との変換テーブルを予め設定してメモリ23に記憶してもよい。作成した変換テーブルに従って、入力された各画素の値から、それぞれの出力値を求め、画像効果処理を施す。このように変換された画像は、明るい画素はより明るく、暗い画素はより暗くなるので、輝度分布が広がり、視認性がすぐれた画像になる。
また、撮影された画像によっては、デジタルカメラのホワイトバランスの調整が適正に行われず、例えば、全体が黄色等に色が変わってしまう場合がある。この色の変化は、輝度ヒストグラムの画像効果処理を行うだけでは、修正することができない。
この場合、好ましい画像を得るためには、カラー調整を行う。図29にカラー調整を行うための輝度変換グラフの一例を示す。
図29において、横軸は、色差の入力値を示し、縦軸は、色差の出力値を示す。カラー調整は、図26(b)に示す色差(U,V)のそれぞれの平均値(Umean,Vmean)がグレーになるように、図29に示す輝度変換グラフに従って輝度変換が行なわれる。
色差UとVの値がともに0である場合、色は無彩色となるため、ピーク値(Upeak,Vpeak)が0になるようにカラー調整を行う。即ち、カラーの変換線は2つの線分によって表される。入力値Uに対する出力値U’は次の数23で与えられる。
色差Vについても同様である。
次に、画像効果処理として、前述の輝度引き延ばしだけでは、十分に背景が白色化しない場合、背景の白色化を行い、画像内の背景と思われる部分の色を白(Y:255, U:0, V:0)または、それに近い色にする。
図30(a)は、ある画素の輝度値を基準(0)にして、この画素の輝度値に対する輝度値の引き上げ率を示す図である。横軸は、輝度値を示し、縦軸は輝度値の引き上げ率を示す。また、図30(b)は、色差と色差の変化率を示す図である。横軸は、色差を示し、縦軸は、色差の変化率を示す。
図中、C0は、輝度と色差とを100%引き上げる0からの範囲を示し、C1は、輝度値に従って引き上げ率を可変する範囲を示す。図30(a),(b)に示すように、輝度(Y)値が一定値以上(Yw)で、色差(U,V)が一定範囲内(C0)の画素の色を白色化範囲として、輝度値を引き上げ、色差を0にする。このような背景の白色化を行えば、輝度引き延ばしだけでは、十分に背景が白色化しない場合に、画像効果処理が非常に有効なものとなる。
このような考え方に基づいて、画像処理装置25は、図31に示すフローチャートに従って、画像効果処理を実行する。
画像処理装置25は、保存した画像効果補正用パラメータをメモリ23から読み出す(ステップS131)。
画像処理装置25は、背景が白か否かを判定する(ステップS132)。
背景が白と判定した場合(ステップS132においてYes)、画像処理装置25は、背景をより白くして、視認性が良くなるように、図28(a)に示すような輝度変換を行って、輝度ヒストグラムの調整を行う(ステップS133)。
背景が白ではないと判定した場合(ステップS132においてNo)、画像処理装置25は、背景が黒か否かを判定する(ステップS134)。
背景が黒であると判定した場合(ステップS134においてYes)、画像処理装置25は、背景が黒の場合、図28(b)に示すような輝度変換を行って、輝度ヒストグラムを調整する(ステップS135)。
背景が黒ではないと判定した場合(ステップS134においてNo)、画像処理装置25は、図28(c)に示すような輝度変換を行って、撮影対象物の背景色に応じたヒストグラム調整を行う(ステップS136)。
画像処理装置25は、このように調整した画像に対して、図29に示すような変換を行ってカラー調整を行う(S137)。
画像処理装置25は、図32に示すフローチャートに従って輝度ムラ補正処理(S138)を行う。この輝度ムラ補正処理は、ステップS139で行う背景の白色化処理の際に生じる処理のムラをなくすために行うものであり、撮影レンズ部11に起因する周辺減光や撮影環境による影の影響を低減する。
まず、画像処理装置25は、画像を小さなブロックに分割する(ステップS141)。
画像処理装置25は、各ブロックにおいて図26(a)に示すような輝度(Y)のヒストグラムを作成し(ステップS142)、最大の画素数を持つピーク時のYの値を取得する。
画像処理装置25は、取得したピーク時のYの値が、最初に行った輝度ヒストグラムの画像効果(図5のステップS24)の際に指定した一定輝度値(230)以下か否かを判定する(ステップS143)。
ピーク時のYの値が一定輝度値以下の場合(ステップS143においてYes)、画像処理装置25は、輝度値(Y’=一定輝度値−ピーク時)を算出する(ステップS144)。
画像処理装置25は、カウント値jを0に初期化する(ステップS145)。
画像処理装置25は、カウント値iを0に初期化する(ステップS146)。
画像処理装置25は、輝度(Y)が一定値以上であるか否かを判定する(ステップS147)。
輝度(Y)が一定値以上であると判定した場合(ステップS147においてYes)、画像処理装置25は、色差U、Vの絶対値が所定値未満であるか否かを判定する(ステップS148)。
色差U、Vの絶対値が所定値未満であると判定した場合(ステップS148においてYes)、画像処理装置25は、ピーク時の輝度値が一定輝度値(230)となるように、ブロック内の各画素の輝度を、輝度値(Y’)分だけ一様に上げる(ステップS149)。
色差U、Vの絶対値が所定値以上であると判定した場合(ステップS147においてNo)、画像処理装置25は、カウント値iをインクリメントする(ステップS150)。
画像処理装置25は、カウント値iを、その最大値imaxと比較して、カウント値iが最大値imaxに達したか否かを判定する(ステップS151)。
カウント値iが最大値imaxに達していないと判定した場合(ステップS151においてNo)、画像処理装置25は、ステップS147〜S150の処理を、再度、実行する。
ステップS147〜S150の処理を繰り返し実行することにより、カウント値iが最大値imaxに達したと判定した場合(ステップS151においてYes)、画像処理装置25は、カウント値jをインクリメントする(ステップS152)。
画像処理装置25は、カウント値jを、その最大値jmaxと比較して、カウント値jが最大値jmaxに達したか否かを判定する(ステップS153)。
カウント値jが最大値jmaxに達していないと判定した場合(ステップS153においてNo)、画像処理装置25は、ステップS146〜S152の処理を、再度、実行する。
ステップS146〜S152の処理を繰り返し実行することにより、カウント値jが最大値jmaxに達したと判定した場合(ステップS153においてYes)、また、ピーク時のYの値が一定輝度値以下ではない場合(ステップS143においてNo)、画像処理装置25は、全てのブロックについて処理が終了したか否かを判定する(ステップS154)。
全てのブロックについて処理を終えていないと判定した場合(ステップS154においてNo)、画像処理装置25は、処理対象を次のブロックに移し(ステップS155)、ステップS142〜S153の処理を、再度、実行する。
ステップS142〜S153の処理を繰り返し実行することにより、全てのブロックについて処理を終えたと判定した場合(ステップS154においてYes)、画像処理装置25は、この輝度ムラ補正処理を終了させる。
画像処理装置25は、図33に示すフローチャートに従って背景の白色化処理(図31のS139)を行う。
即ち、画像処理装置25は、カウント値jを0に初期化する(ステップS161)。
画像処理装置25は、カウント値iを0に初期化する(ステップS162)。
画像処理装置25は、輝度(Y)が一定値以上(Yw)であるか否かを判定する(ステップS163)。
輝度(Y)が一定値以上(Yw)であると判定した場合(ステップS163においてYes)、画像処理装置25は、色差U、Vの絶対値が所定値C0未満であるか否かを判定する(ステップS165)。
色差U、Vの絶対値が所定値C0未満であると判定した場合(ステップS164においてYes)、画像処理装置25は、輝度値を255に設定し、色差(u,v)を0にして(S165)、カウント値iをインクリメントする(ステップS166)。
一方、色差U、Vの絶対値が所定値C0未満ではないと判定した場合(ステップS164においてNo)、画像処理装置25は、色差U、Vの絶対値が所定値C1未満であるか否かを判定する(ステップS167)。
色差U、Vの絶対値が所定値C1未満であると判定した場合(ステップS167においてYes)、画像処理装置25は、輝度値Y=Y+a*(255−Y)として(ステップS168)、カウント値iをインクリメントする(ステップS166)。
色差U、Vの絶対値が所定値C1未満ではないと判定した場合(ステップS167においてNo)、画像処理装置25は、輝度値を変更せずに、カウント値iをインクリメントする(ステップS166)。
画像処理装置25は、カウント値iを、その最大値imaxと比較して、カウント値iが最大値imaxに達したか否かを判定する(ステップS169)。
カウント値iが最大値imaxに達していないと判定した場合(ステップS169においてNo)、画像処理装置25は、ステップS163〜S168の処理を、再度、実行する。
ステップS163〜S168の処理を繰り返し実行することにより、カウント値iが最大値imaxに達したと判定した場合(ステップS169においてYes)、画像処理装置25は、カウント値jをインクリメントする(ステップS170)。
画像処理装置25は、カウント値jを、その最大値jmaxと比較して、カウント値jが最大値jmaxに達したか否かを判定する(ステップS171)。
カウント値jが最大値jmaxに達していないと判定した場合(ステップS171においてNo)、画像処理装置25は、ステップS162〜S170の処理を、再度、実行する。
ステップS162〜S170の処理を繰り返し実行することにより、カウント値jが最大値jmaxに達したと判定した場合(ステップS171においてYes)、画像処理装置25は、この背景の白色化処理を終了させる。
本実施形態のデジタルカメラ1では、モードを撮影モードだけでなく再生モードに設定することもできる。
操作部26の再生キーが押下されると、操作部26は、この操作情報をCPU30に送信する。
CPU30は、この操作情報に基づいて、モードが再生モードになったことを判別すると、図34に示すフローチャートに従って、再生処理を実行する。
CPU30は、メモリカード31内に記録されている画像ファイルの中から、ユーザの選択された一枚の画像を選択する(ステップS181)。
CPU30は、この選択した画像ファイルをメモリカード31から読み出し、メモリ23に書き込む(ステップS182)。
CPU30は、読み出した画像から縮小画像を作成する(ステップS183)。
CPU30は、メモリ23上のプレビュー画像用の記憶領域に書き込む(ステップS184)。これにより撮影モード時と同じように、この縮小画像がプレビュー画像として表示装置24から表示される。ユーザはこの表示を見ることで、再生画像を確認することができる。
ユーザがこの表示を視認して、他の画像を見たい場合にNOキーを押下すると、操作部26はこの操作情報をCPU30に送信する。
CPU30は、この操作情報に従って、次の画像が指定されたか否かを判定する(ステップS185)。
次の画像が指定されたと判定した場合(ステップS185においてYes)、CPU30は、次の画像を選択し(ステップS186)、再度ステップS182〜S184を実行する。
次の画像が指定されなかったと判定した場合(ステップS185においてNo)、CPU30は、この再生モードが終了したか否かを判定する(ステップS187)。
撮影キーが押下されなければ、CPU30は、再生モードは終了していないと判定して(ステップS187においてNo)、ステップ185(次の画像が指定されたか否かの判定)に戻る。
一方、撮影キーが押下されると、CPU30は、操作部26から、この操作情報を受信して再生モードが終了したと判定し(ステップS187においてYes)、再生処理を終了させる。
次に、パラメータのファイルヘッダへの書き込みについて説明する。
元画像と補正画像とを、共にJPEGフォーマットの画像として記録する際に、元画像のファイル名を画像ファイルのヘッダ(オプションデータ)領域に記録する。補正画像を再度修正したい場合に、修正画像ファイルを補正するのでは元の画像から作成することによって劣化の少ない画像を作成することができる。この画像編集は、デジタルカメラ1内で行われてもよい。しかし、画像編集は、コンピュータで行われることもできる。コンピュータで画像編集を行えば、さらに高度な画像補正を行えることが期待される。
さらに、ヘッダに画像処理を行ったときのパラメータを記録することにより、コンピュータは、この元画像にこのパラメータを用いて、補正画像を再度、容易に作成することができる。このため、ユーザは即時、その前回の補正画像から手を加えやすくなる。
ヘッダ情報は、データの種類(データ名)と、それぞれのデータのバイト数と、その内容と、を含む。
CPU30は、このヘッダ情報を、ヘッダ情報記憶領域に順次、元画像データの画像ファイル名、補正画像の画像サイズ、アフィンパラメータ、ヒストグラムテーブルを作成するための入出力のデータセットを記憶する。
入出力データセットは、入力データと出力データとの関係を示すデータのセットであり、入出力関係を示す直線の傾斜が変化する変化点毎に、入力データの小さい方から順に並べて、入力データと出力データとを組にしたものである。
変化点の入力データが、小さい方から、順に、x1,x2,…,xmとして、対応する出力データがy1,y2,...,ymとすると、データセットは、(x1,y1),(x2,y2),…,(xm,ym)のm個のデータセットで表される。この場合、入力データxは、xi<x<xi+1であれば、出力データyは次の数24によって表される。
例えば、入力データと出力データとの関係が、図28(a)に示すような関係である場合、CPU30は、(0,0)、(最小値,0),(ピーク値,一定輝度値(=230))、(最大値,255)、(255,255)の5つのデータセットをメモリカード31に記憶する。
同様に、入出力データの関係が、図28(b)に示すような関係である場合、CPU30は、(0,0),(最小値,0),(ピーク値,一定輝度値(=20)),(最大値,255),(255,255)の5つのデータセットをメモリカード31に記憶する。
入出力データの関係が、図28(c)に示すような関係である場合、CPU30は、(0,0),(最小値,0),(最大値,255),(255,255)の4つのデータセットをメモリカード31に記憶する。
このような輝度値のデータセットを記録することにより、様々なヒストグラムを記述することができる。CPU30は、このようなデータを補正画像データの記録(図5のステップS26)と同時に、メモリカード31に記録する。
次に、補正画像の編集処理について説明する。
画像データを一度保存した後、この画像データを再度補正したい場合がある。この場合、前述のように、元の画像データを一括して補正した方が、画像劣化が少ないという点で、好ましい。
ユーザがコントロールキーを操作して画像の編集モードを指定すると、CPU30は、図36に示すフローチャートに従って、画像の編集処理を実行する。
CPU30は、操作部26から送信された操作情報に従って、補正画像を選択する(ステップS191)。
CPU30は、メモリカード31のヘッダ情報記憶領域からヘッダ情報を読み込む(ステップS192)。
CPU30は、元画像を読み込む(ステップS193)。
CPU30は、読み込んだ補正画像、ヘッダ情報、元画像を画像処理装置25に送り、再度、補正するように、画像処理装置25を制御する(ステップS194)。
画像処理装置25は、補正画像、ヘッダ情報、元画像を、CPU30から取得して、射影変換画像を作成する(ステップS195)。画像処理装置25は、作成した射影変換画像のデータを表示装置24に送り、表示装置24は、この画像を液晶モニタ12に表示する。
ユーザが射影変換キー、回転補正キーを操作すると、操作部26は、この操作情報をCPU30に送信する。CPU30は、この操作情報を取得して、画像処理装置25を射影手動補正処理を行うように制御する。
画像処理装置25は、図24に示すフローチャートに従って射影手動補正処理を行う(ステップS197)。
画像処理装置25は、ヘッダ情報と共に射影手動補正処理された補正画像をメモリカード31に記録し(ステップS198)、この編集処理を終了させる。
以上説明したように、本実施形態によれば、画像処理装置25は、撮影対象物(白板2)の画像から輪郭を取得して、撮影対象物の形状を取得し、撮影対象物の四角形の頂点位置から、射影パラメータを求めて撮影対象物の画像を射影変換するようにした。
従って、撮影対象物が四角形であれば、自動的に画像の歪みを容易に補正することができる。また、その結果として、元の撮影対象物の画像に等しい判読性の高い画像を得ることができる。さらに、切り出す際に射影補正もおこなうことで、撮影被写体が正面画像となり、文字や図形の比率などが撮影被写体と同じになるため、さらなる有効な画像効果を施すことが期待できる。
切り出した画像に対して背景色を特定して画像効果の場合分けを行い、さらに最適な画像効果を施すことにより、判読性の高い画像が得られる。
背景色の特定を色ヒストグラムで行い、そのピーク値を背景色とするため、容易且つ高速に背景色を特定することができ、結果として判読性の高い最適な画像が高速に得られる。
さらにライティング効果も考慮し、切り出した画像に対して小さなブロック毎に最適な画像効果を行うので、さらに判読性の高い画像が得られる。
また、内側の画像からパラメータを作成するようにしたので、切り出した画像の外側付近が画像効果に与える影響を抑え、室の高い画像効果パラメータを得ることができる。
また、撮影対象物が縦、横の比が不明な四角形であり、かつ、任意の撮影対象物を任意の視点・姿勢で撮影した場合でもデジタルカメラ1の焦点距離を用いることにより、画像の歪みを補正することができる。
また、射影パラメータを求めるのにプレビューなどに用いる解像度の低い縮小画像を用いるので、演算数は低減され、効率よく演算処理を行うことができ、画像処理を高速に行うことができる。
また、撮影された画像から、複数の四角形が抽出された場合に、最大外郭の四角形を優先的に選択し、NOキーやカーソルキー等によって、四角形が大きい方から順に選択されるように構成されているため、複数の撮影対象物の輪郭の候補があっても、速やかに撮影対象物の輪郭を取得することができ、結果として簡単な手法で判読性の高い画像を得ることができる。
また、歪み補正を行った画像から画像処理補正用パラメータを求めるようにしたので、より良好な画像効果補正を行うことができる。
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、補正画像の作成に用いたパラメータを補正画像のファイルに保存した。しかし、元画像のファイルにこのパラメータを保存することもできる。元画像のファイルにパラメータを保存すれば、補正画像を保存しなくても、元画像から容易に補正画像を作成することができる。
この場合のヘッダ情報は、図37に示すように、画像サイズと射影パラメータと画像効果補正用パラメータとのみで構成される。また、撮影処理を行う際、デジタルカメラ1は、変換後の画像を保存せずに、すぐに射影パラメータの抽出処理を行う。
この撮影処理(2)の内容を図38のフローチャートに示す。
画像処理装置25は、射影補正画像を作成し(ステップS201〜209)、画像変換の調整、画像効果補正用パラメータの抽出、画像効果処理を行う(ステップS210〜212)。
CPU30は、図37に示すヘッダ情報を作成する(ステップS213)。
画像処理装置25は、元画像データを圧縮し、CPU30は、作成したヘッダ情報を、圧縮した元画像データと共にメモリカード31に記録する(ステップS214,215)。
また、再編集処理も図36に示す処理内容とは異なるものになる。即ち、再編集処理は、補正画像ではなく、元画像に対して行われる。この処理内容を図39のフローチャートに示す。
CPU30は、元画像を選択し、元画像のファイルからヘッダ情報を読み出す(ステップS221,S222)。
画像処理装置25は、すぐに射影補正画像を作成し(ステップS223)、画像効果処理を行う(ステップS224)。
CPU30と画像処理装置25とは、射影手動補正処理を行い、補正終了後、CPU30は、変更された射影補正パラメータに基づいてヘッダ情報を作成し、作成したヘッダ情報を元画像のファイルに再度記録する(ステップS225〜S227)。
また、上記実施形態では、画像補正をデジタルカメラ1で行うようにした。しかし、画像補正をコンピュータで行うことも可能である。この場合、コンピュータをコンピュータインタフェース部27に接続し、コンピュータが図36に示すフローチャートに従って画像の編集処理を実行する。コンピュータがこのような画像の編集処理を行えば、コンピュータは、マウス等を備え、デジタルカメラ1に比べて操作情報の入力も容易になるので、操作性が向上する。また、コンピュータの表示装置は、デジタルカメラ1の液晶モニタ12よりも大きいのが一般的であるので、画像を詳細に視認して、画像補正を精度良く行うことが可能になる。
また、上記実施形態では、四角形を取得できない場合、警告を行うようにした。しかし、警告を行う代わりに、撮影した画像を表示して、コントロールキー等を用いて、ユーザに四角形の4点を指定させるように構成されることもできる。そして、この指定された4点を用いてアフィンパラメータを求めるようにすることもできる。
尚、上記実施の形態では、プログラムが、それぞれメモリ等に予め記憶されているものとして説明した。しかし、コンピュータを、装置の全部又は一部として動作させ、あるいは、上述の処理を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータにインストールし、上述の手段として動作させ、あるいは、上述の工程を実行させてもよい。
さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
本発明の実施形態に係るデジタルカメラで白板を撮影するときの状態を示す説明図である。 図1に示すデジタルカメラの構成を示すブロック図である。 図2に示す画像処理装置の機能の説明図である。 図2に示す操作部が備える各キーの説明図である。 デジタルカメラが実行する撮影処理の内容を示すフローチャートである。 図2に示す画像処理装置の切り抜き対象の四角形を示す説明図である。 射影パラメータの抽出とアフィン変換の基本的な考え方の説明図である。 図2に示す画像処理装置が実行する射影パラメータ抽出処理の内容を示すフローチャートである。 図2に示す画像処理装置が実行する四角形輪郭抽出処理の内容を示すフローチャートである。 縮小輝度画像とエッジ画像の説明図である。 Robertsフィルタの機能の説明図である。 ラドン変換の原理を説明するためのイメージ図である。 X、Y座標系の直線をラドン変換して極座標系のデータを取得する動作の説明図である。 図2に示す画像処理装置が実行する極座標系のデータからのピーク点検出処理の内容を示すフローチャートである。 ピーク点を検出して抽出した直線から、四角形を検出する考え方を示す説明図である。 図2に示す画像処理装置が実行する検出した四角形の選択処理の内容を示すフローチャートである。 図2に示す画像処理装置が実行する四角形の頂点からアフィンパラメータを求める処理の内容を示すフローチャートである。 四角形を抽出できなかった場合の警告の内容を示す説明図である。 図2に示すCPUが実行する警告処理の内容を示すフローチャートである。 射影変換後の画像から元の画像を得るための逆変換を説明するための図である。 図2に示す画像処理装置が実行するアフィン変換による画像変換処理の内容を示すフローチャートである。 射影変換によって画像の歪みを補正することができなかった例を示す説明図である。 元の画像、射影変換画像、拡大した射影変換画像との対応関係を説明するための図である。 図2に示す画像処理装置が実行する補正調整と画像変換処理の内容を示すフローチャートである。 図2に示す画像処理装置が切りだした画像例を示す説明図である。 輝度ヒストグラムの一例を示す説明図であり、図26(a)は、輝度ヒストグラムを示し、図22(b)は、色差ヒストグラムを示す。 図2に示す画像処理装置が実行する画像効果補正用パラメータの抽出処理の内容を示すフローチャートである。 画像効果処理を示す説明図であり、(a)は、背景色が白の場合の画像効果処理を示し、(b)は、背景が黒の場合の画像効果処理を示し、(c)は、背景が白又は黒以外の場合の画像効果処理を示す。 カラー調整を行うための輝度変換グラフの一例を示す説明図である。 背景の白色化を説明するための図である。 図2に示す画像処理装置が実行する画像効果処理の内容を示すフローチャートである。 図2に示す画像処理装置が実行する輝度ムラ補正処理の内容を示すフローチャートである。 図2に示す画像処理装置が実行する背景白色化処理の内容を示すフローチャートである。 図2に示すCPU、画像処理装置が実行する再生処理の内容を示すフローチャートである。 ヘッダ情報の内容を示す説明図である。 図2に示すCPU、画像処理装置が実行する補正画像の再編集処理の内容を示すフローチャートである。 元画像のみを保存する場合のヘッダ情報の内容を示す説明図である。 元画像のみを保存する場合に図2に示すCPU、画像処理装置が実行する撮影処理(2)の内容を示すフローチャートである。 元画像のみを保存する場合に図2に示すCPU、画像処理装置が実行する補正画像の再編集処理の内容を示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・デジタルカメラ、2・・・白板、11・・・撮影レンズ部、12・・・液晶モニタ、13・・・シャッタボタン、21・・・光学レンズ装置、22・・・イメージセンサ、23・・・メモリ、24・・・表示装置、25・・・画像処理装置、30・・・CPU、31・・・メモリカード

Claims (15)

  1. 撮影対象物を撮影する撮影装置において、
    前記撮影対象物を撮影する撮影部と、
    前記撮影部で撮影することによって得られた前記撮影対象物の画像の歪みを補正するように、前記撮影画像に対して画像処理を行う画像処理部と、を備え、
    前記画像処理部は、
    前記撮影対象物の画像から当該画像の輪郭を取得し、取得した前記輪郭から前記撮影対象物の画像を取得する形状取得部と、
    前記形状取得部が取得した前記撮影対象物の画像から、前記撮影対象物の輪郭内の実対象部を判別し、判別した実対象部の画像を切り出す画像切り出し部と、
    前記画像切り出し部が切り出した実対象部の画像から、画像効果を補正するための画像効果補正パラメータを取得する補正用パラメータ取得部と、
    前記補正用パラメータ取得部が取得した画像効果補正用パラメータを用いて、前記画像の画像効果処理を行う画像効果処理部と、を備える、
    ことを特徴とする撮影装置。
  2. 前記補正用パラメータ取得部は、前記画像切り出し部が切り出した実対象部の画像データから輝度値と当該輝度値を有する画素の数とを取得して輝度ヒストグラムを生成し、生成した輝度ヒストグラムから前記画像効果補正用パラメータを取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  3. 前記補正用パラメータ取得部は、前記画像切り出し部が切り出した実対象部の画像データから色差と当該色差を有する画素の数とを取得して色差ヒストグラムを生成し、生成した色差ヒストグラムから前記画像効果補正用パラメータを取得する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮影装置。
  4. 前記補正用パラメータ取得部は、前記生成した色差ヒストグラムから、前記画像効果補正用パラメータとして画素数が最大となる色差を取得する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の撮影装置。
  5. 前記画像効果処理部は、画素数が最大となる色差を調整することにより前記画像のカラー調整を行う、
    ことを特徴とする請求項4に記載の撮影装置。
  6. 前記補正用パラメータ取得部は、前記画像切り出し部が切り出した実対象部の画像データから、輝度値と当該輝度値を有する画素の数とを取得して輝度ヒストグラムを生成し、色差と当該色差を有する画素の数とを取得して色差ヒストグラムを生成し、生成した輝度ヒストグラムと色差ヒストグラムとから前記画像効果補正用パラメータを取得し、
    前記画像効果処理部は、前記補正用パラメータ取得部が取得した画像補正用パラメータに基づいて白と判別した背景色を有する画素の輝度値と色差とを調整することによって背景を白色化する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  7. 前記補正用パラメータ取得部は、前記切り出した実対象部の画像を複数のブロックに分割し、各ブロック毎に輝度ヒストグラムを生成し、生成した輝度ヒストグラムからブロック毎に前記画像効果補正用パラメータを取得し、
    前記画像効果処理部は、取得した画像効果補正用パラメータを用いてブロック毎に前記実対象部の画像の輝度ムラを補正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  8. 前記画像効果処理部は、画像効果処理の指示情報を取得し、取得した指示情報に従って画像効果処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮影装置。
  9. 前記撮影対象物の画像データを記憶する記憶部を備えた、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮影装置。
  10. 前記記憶部は、前記撮影対象物の画像データとして、前記撮影部で撮影することによって得られた画像処理前の画像データを記憶する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の撮影装置。
  11. 前記記憶部は、前記撮影対象物の画像データとして、前記画像処理部が画像処理を行った画像を記憶する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の撮影装置。
  12. 前記撮影対象物の画像を表示する表示部を備えた、
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の撮影装置。
  13. 前記画像処理部は、前記表示部に前記撮影対象物の画像を、画像処理を施す画像よりも低い解像度のプレビュー画像を表示させる、
    ことを特徴とする請求項12に記載の撮影装置。
  14. 撮影対象物を撮影することによって得られた前記撮影対象物の画像の歪みを補正するように、前記撮影対象物の画像に対して画像処理を行う撮影装置の画像処理方法であって、
    前記撮影対象物の画像から当該画像の輪郭を取得し、取得した前記輪郭から前記画像を取得するステップと、
    取得した前記画像から、前記撮影対象物の輪郭内の実対象部を判別し、判別した実対象部の画像を切り出すステップと、
    切り出した前記実対象部の画像から、画像効果を補正するための画像効果補正用パラメータを取得するステップと、
    取得した前記補正用パラメータを用いて、前記画像の画像効果処理を行うステップと、を備えた、
    ことを特徴とする撮影装置の画像処理方法。
  15. コンピュータに、
    撮影対象物を撮影することによって得られた前記撮影対象物の画像から当該画像の輪郭を取得し、取得した前記輪郭から前記撮影対象物の画像を取得する手順、
    取得した前記画像から、前記撮影対象物の輪郭内の実対象部を判別し、判別した実対象部の画像を切り出す手順、
    切り出した前記実対象部の画像から、画像効果を補正するための画像効果補正用パラメータを取得し、取得した前記補正用パラメータを用いて、前記画像の画像効果処理を行う手順、
    を実行させるためのプログラム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8027059B2 (en) 2006-12-20 2011-09-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image processing device
JP2012022575A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2015503383A (ja) * 2011-12-30 2015-02-02 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 超音波イメージングにおけるニードルの視覚化の向上のための方法及び装置
US9497355B2 (en) 2012-06-28 2016-11-15 Sharp Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and recording medium for correcting a captured image
CN114930338B (zh) * 2020-01-08 2024-03-01 株式会社科学计算综合研究所 信息处理***、信息处理方法及记录介质

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