JP2005121723A - 望遠鏡本体および望遠鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像素子で撮影した画像に縦色収差の影響による色にじみが生じるのを防止することができるとともに、比較的安価で製造することができる望遠鏡本体および望遠鏡を提供すること。
【解決手段】本発明の地上望遠鏡本体1は、対物光学系11と、ピント合わせを行う際に操作するピントリング32とピントリング32の操作によって光軸方向へ移動するフォーカスレンズ31とを有する合焦手段3と、対物光学系11およびフォーカスレンズ31により得られた像を撮像する撮像素子としてのCCD16とを備え、CCD16へ入射する光に含まれる紫外領域付近の波長の光を除去する紫外線除去手段としての紫外線カットフィルターを設けたことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、望遠鏡本体および望遠鏡に関する。
アイピースから覗いた観察像と同じ電子画像を撮影可能なデジタル撮影機能付きの望遠鏡(地上望遠鏡)が知られている(例えば、特許文献1参照)。デジタル撮影機能付き望遠鏡は、対物光学系およびフォーカスレンズを経た光をビームスプリッターで分岐させ、分岐した一方の光を接眼光学系へ導き、他方の光を例えばCCD等の撮像素子へ導くように構成されている。
このようなデジタル撮影機能付き望遠鏡を含め、一般に光学レンズでは、色消しレンズを用いて、波長が500〜600nm(緑色〜オレンジ色)の光に対して縦色収差が少なくなるように設計するが、その前後の波長(青色、赤色)には縦色収差が残る。この残った縦色収差(これを2次スペクトルという)は、通常の写真撮影用レンズでは許容できる程度であるが、縦色収差は焦点距離に比例して大きくなるので、デジタル撮影機能付き望遠鏡のような長焦点光学系では大きな影響を受ける。
青色光や赤色光の縦色収差が大きくなっても、人がアイピースから肉眼で観察する場合には問題とならない。その理由は、人間の目は一定のエネルギーの光をあてた場合であって波長によって明るさの感じ方(視感度)が異なることにある。人間の目の視感度は、緑色光に対して最も高く、青色光や赤色光に対しては低いので、人間の目には、緑色光が最も明るく見えるのに対し、青色光や赤色光は見えにくい。このため、人がアイピースから直接観察する場合には、青色光や赤色光の縦色収差が大きくても気付かないのである。
これに対し、撮像素子は、青色光や赤色光に対しても緑色光と同様に高い感度を持っているので、青色光や赤色光の縦色収差の影響を受ける。通常、撮像素子の前には赤外線カットフィルターを設けているため、赤色光については縦色収差の影響は目立たないが、青色光については、縦色収差は撮影した電子画像において青色や紫色の色にじみとなって現れる。
以上述べたように、したがって、撮像素子を用いたデジタル撮影機能付き望遠鏡では、アイピースから直接観察したときには縦色収差に気付かないが、撮像素子で撮影した画像には縦色収差の影響によって青色や紫色の色にじみが生じる、という問題がある。青色光についても縦色収差を低減できるような低分散レンズなどの特殊な硝材を使用すれば、色にじみを低減することはできるが、そのような硝材は高価であり、製造コストが増大する。
登録実用新案第3074642号公報
本発明の目的は、撮像素子で撮影した画像に縦色収差の影響による色にじみが生じるのを防止することができるとともに、比較的安価で製造することができる望遠鏡本体および望遠鏡を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
(1) 対物光学系と、
ピント合わせを行う際に操作するピント操作部材と、前記ピント操作部材の操作によって光軸方向へ移動するフォーカスレンズとを有する合焦手段と、
前記対物光学系および前記フォーカスレンズにより得られた像を撮像する撮像素子とを備えた望遠鏡本体であって、
前記撮像素子へ入射する光に含まれる紫外領域付近の波長の光を除去する紫外線除去手段を設けたことを特徴とする望遠鏡本体。
これにより、撮像素子で撮影した画像に縦色収差の影響による色にじみが生じるのを防止することができる望遠鏡本体を提供することができる。また、比較的安価で製造可能な構成で上記効果を達成することができ、製造コストの上昇を回避することができる。
(2) 前記紫外線除去手段は、波長が430nm以下の光の50%以上を除去する上記(1)に記載の望遠鏡本体。
これにより、色にじみの発生をより確実に防止することができる。
(3) 前記フォーカスレンズを経た光路を、接眼光学系へ向かう光路と前記撮像素子へ向かう光路とに分岐させるビームスプリッターをさらに備え、
前記紫外線除去手段は、前記ビームスプリッターと前記撮像素子との間の光路に設けられている上記(1)または(2)に記載の望遠鏡本体。
これにより、紫外線除去手段の小型化が図れ、製造コストの低減に寄与する。
(4) 前記フォーカスレンズを経た光路を、接眼光学系へ向かう光路と前記撮像素子へ向かう光路とに分岐させるビームスプリッターと、
前記ビームスプリッターと前記撮像素子との間の光路に配置され、前記ビームスプリッターからの光束を前記撮像素子の受光面上に結像させる結像光学系とをさらに備える上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の望遠鏡本体。
これにより、撮像素子の小型化が図れ、地上望遠鏡本体の小型化に寄与する。
(5) 前記紫外線除去手段は、前記結像光学系と前記撮像素子との間の光路に設けられている上記(4)に記載の望遠鏡本体。
これにより、紫外線除去手段のさらなる小型化が図れ、製造コストの低減に寄与する。
(6) 前記紫外線除去手段は、前記撮像素子の受光面近傍に設けられた光学フィルターである上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の望遠鏡本体。
これにより、紫外線除去手段を極めて簡単かつ小型な構成とすることができ、製造コストのさらなる低減に寄与する。
(7) 前記撮像素子の受光面近傍に設けられた光学ローパスフィルターおよび/または赤外線カットフィルターを有し、前記光学フィルターは、前記光学ローパスフィルターおよび/または前記赤外線カットフィルターと積層されている上記(6)に記載の望遠鏡本体。
これにより、紫外線除去手段を極めて簡単かつ小型な構成とすることができるとともに、組立も容易となり、製造コストのさらなる低減に寄与する。
(8) 前記対物光学系を含む前記対物光学系から前記撮像素子の受光面までの間に配置された光学系全系で前記撮像素子の撮像光学系が構成され、この撮像光学系の焦点距離が、35mmフィルム判換算で800mm以上である上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の望遠鏡本体。
撮像光学系の焦点距離が上記のような範囲にある場合、本発明の効果がより顕著に発揮される。
(9) 上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の望遠鏡本体と、接眼光学系とを有することを特徴とする望遠鏡。
これにより、撮像素子で撮影した画像に縦色収差の影響による色にじみが生じるのを防止することができる望遠鏡を提供することができる。また、比較的安価で製造可能な構成で上記効果を達成することができ、製造コストの上昇を回避することができる。
本発明によれば、撮像素子で撮影した画像に縦色収差の影響による色にじみが生じるのを防止することができる望遠鏡本体および望遠鏡を提供することができる。また、比較的安価で製造可能な構成で上記効果を達成することができ、製造コストの上昇を回避することができる。
以下、本発明の望遠鏡本体および望遠鏡を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の地上望遠鏡本体の実施形態を示す斜め前方から見た斜視図、図2は、図1に示す地上望遠鏡本体を斜め後方から見た斜視図、図3は、図1に示す地上望遠鏡本体の断面側面図、図4は、本発明の地上望遠鏡の光学系を示す斜視図、図5は、プリズムユニットを図3と反対側から見た側面図、図6は、図1に示す地上望遠鏡本体のブロック図、図7は、フィルターユニットの断面側面図、図8は、分光透過率特性および分光感度特性を示すグラフである。
これらの図に示す本発明の地上望遠鏡本体1は、アイピース2と組み合わせることにより、地上望遠鏡(スポッティングスコープ)10を構成するものである。地上望遠鏡10は、例えば野鳥観察などの目的に好適に用いることができる。
図1に示すように、地上望遠鏡本体1は、対物光学系11を内蔵した鏡筒12と、鏡筒12の基端側に設けられた筐体13とを有している。筐体13の正面側上方には、ピントリング32が回転可能に設置されている。
図2に示すように、筐体13の背面側には、アイピース2を着脱自在に装着可能な円筒状のアイピース取付口14と、ディスプレイ15と、各種の操作スイッチ類4とが設置されている。
アイピース取付口14には、図4に示すような、接眼光学系21を内蔵したアイピース2を着脱自在に装着することができる。アイピース2を焦点距離の異なる他のアイピースに交換することにより、地上望遠鏡10の倍率を変更することができる。また、アイピース取付口14には、可変焦点式(ズームタイプ)のアイピースを装着することもできる。
図示の構成では、アイピース取付口14に装着されたアイピース2の光軸が対物光学系11の光軸に対し上向きに所定角度傾斜するアングルタイプの地上望遠鏡となっているが、これに限らず、本発明は、両者が平行とされたストレートタイプのものにも適用することができる。
ディスプレイ15は、例えば液晶表示素子などで構成されている。ディスプレイ15には、メニュー画面、各種モードの設定画面や、後述するCCD16で撮像した画像などを表示することができる。
操作スイッチ類4としては、電源のON/OFFを切り替える電源スイッチ41と、レリーズボタン42と、メニューボタン43と、ディスプレイ15のON/OFFを切り替えるディスプレイボタン44と、ディスプレイ15に表示されるカーソル等を移動させる上方向ボタン451、下方向ボタン452、左方向ボタン453および右方向ボタン454からなる4方向ボタン45と、選択した内容を確定するOKボタン46とが設けられている。
図3に示すように、鏡筒12の先端付近には、対物光学系11が設置されている。また、筐体13内には、フォーカスレンズ(焦点調節レンズ)31が対物光学系11と同軸上に設置されている。フォーカスレンズ31は、ピント操作部材としてのピントリング32を回転操作することによって光軸方向へ移動し、これによりピント合わせを行うことができる。ピントリング32の回転運動をフォーカスレンズ31の直進運動に変換するフォーカスレンズ移動機構(図示せず)としては、例えば円筒カム機構や送りねじ機構などを用いることができる。フォーカスレンズ31と、ピントリング32と、前記フォーカスレンズ移動機構とで、合焦手段3が構成される。
筐体13内におけるフォーカスレンズ31の後方には、プリズムユニット5が設置されている。プリズムユニット5は、第1の直角プリズム51と、第2の直角プリズム52と、第3の直角プリズム53と、第4の直角プリズム54と、プリズム55とを有している。
第1の直角プリズム51の短辺側の面と第2の直角プリズム52の長辺側の面とは接合されており、この接合面がビームスプリッター56を構成している。また、図4に示すように、プリズム55には、接眼光学系21(アイピース取付口14)へ向かう光が出射する出射面551が設けられている。
図3に示すように、対物光学系11およびフォーカスレンズ31を経た光は、まず、第1の直角プリズム51へ入射する。この光の光路Lは、ビームスプリッター56にて、接眼光学系21へ向かう光路Lと、後述するCCD16へ向かう光路Lとに分岐する。
接眼光学系21へ向かう光路Lは、ビームスプリッター56での反射と、第1の直角プリズム51の他方の短辺側の面での反射とにより、180°向きが変わる。図5に示すように、光路Lは、第3の直角プリズム53にて2回反射して再度180°向きが変わり、さらにプリズム55にて2回反射することにより上向きに傾斜し、出射面551より出射して接眼光学系21へ向かうように構成されている。
第1の直角プリズム51と第3の直角プリズム53とは、正立光学系(ポロプリズム)を構成する。これにより、アイピース2において正立像を観察することができる。
図3に示すように、CCD16へ向かう光路Lは、ビームスプリッター56を透過して第4の直角プリズム54内へ進み、第4の直角プリズム54にて2回反射することにより180°向きが変わって前方へ進む。
筐体13内には、さらに、撮像素子としてのCCD16と、光学フィルターユニット17と、結像光学系としての縮小光学系18とが設置されている。
CCD16は、光路Lに沿って進んだ光を受光する位置に配置されており、対物光学系11およびフォーカスレンズ31により得られた像を撮像可能になっている。CCD16の受光面の位置は、使用者がアイピース2を覗きつつピントリング32を回してピント合わせをしたとき、CCD16にもピントが合うような位置になっている。このような構成により、地上望遠鏡10では、アイピース2での観察像と同じ電子画像をCCD16によって撮影することができる。なお、撮像素子としては、CCD16に限らず、例えばCMOSセンサー等を用いてもよい。
光学フィルターユニット17は、CCD16の受光面側に重ねて設置されている。図7に示すように、光学フィルターユニット17は、光学ローパスフィルター171、172と、赤外線カットフィルター174と、光学ローパスフィルター173と、紫外線カットフィルター175とが受光面側からこの順に積層されてなるものである。
光学ローパスフィルター171、172および173は、被写体光の空間周波数の中から、CCD16の画素間隔で決まる標本化空間周波数に近い空間周波数成分を低減させるものである。この光学ローパスフィルター16を設けたことにより、偽色(モアレ)が生じるのを防止することができる。
赤外線カットフィルター174は、赤外波長成分を除去するものである。赤外線カットフィルター174を設置したことにより、CCD16が人間の目に見えない赤外光を受光してしまうのを防止することができる。この赤外線カットフィルター174としては、例えば図8に示すような分光透過率特性のものを用いることができる。
紫外線カットフィルター175は、紫外線および紫外領域付近の波長の光(可視光)を除去する紫外線除去手段として機能するものである。本発明では、後に詳述するように、紫外線カットフィルター175を設けたことにより、CCD16で撮像した画像に青色や紫色の色にじみが生じるのを防止することができる。
この紫外線カットフィルター175としては、例えば図8に示すような分光透過率特性のシャープカットフィルターを用いることができる。
また、紫外線カットフィルター175の特性としては、波長が430nm以下の光の50%以上を除去するものであるのが好ましい。これにより、青色や紫色の色にじみをより確実に防止することができる。
第4の直角プリズム54と、CCD16および光学フィルターユニット17との間には、縮小光学系18が設置されている。フォーカスレンズ31からの、光路Lを通った光束は、縮小光学系18によってCCD16のサイズに合うように縮小され、CCD16の受光面上に結像する。
以上説明したように、地上望遠鏡本体1では、対物光学系11を含む対物光学系11からCCD16の受光面までの間に配置された光学系全系、すなわち、対物光学系11、フォーカスレンズ31、ビームスプリッター56、縮小光学系18および光学フィルターユニット17によって、CCD16に対する撮像光学系が構成される。
この撮像光学系の焦点距離は、35mmフィルム判換算で800mm以上であるのが好ましい。ここで、35mmフィルム判換算の焦点距離とは、CCD16の有効受光面を35mm銀塩フィルムカメラのフィルム露光面(36mm×24mm)の面積に拡大したとき、その拡大受光面に同じ画角で被写体像を結像させるような焦点距離を言う。
また、この撮像光学系の焦点距離の上限は特にないが、実際に実用されると想定される本発明の望遠鏡における撮像光学系の焦点距離としては、35mmフィルム判換算で20000mm以下程度である。
図6に示すように、地上望遠鏡本体1は、電気的回路構成として、制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)60と、DSP(Digital Signal Processor)61と、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)62と、撮像信号処理回路63と、タイミングジェネレータ64と、JPEG回路(画像データ圧縮回路)65と、メモリインターフェース66とを有している。また、筐体13内には、メモリーカード(記録媒体)100を装填可能なスロット(図示せず)が設けられている。
CPU60は、地上望遠鏡本体1を統括的に制御するものであり、撮影制御、操作スイッチ類4の操作に基づく各種動作制御等を行う。
DSP61は、CCD16の駆動制御およびCCD16からの画素信号から画像データを生成したり、画像データの圧縮処理やメモリーカード100への画像データ記録処理など、画像処理および画像記録の処理動作を統括して制御するプロセッサであり、CPU60と接続され相互に通信して制御の連携が可能な構成となっている。
SDRAM62には、画像データ生成等の作業を行う作業領域や、ディスプレイ15用領域等が予め定められている。
タイミングジェネレータ64は、DSP61の制御に基づき、CCD16、撮像信号処理回路63に対してサンプルパルスなどを出力し、これらの動作制御を行う。
ディスプレイ15には、次のようにして、CCD16で撮像したリアルタイムの画像をライブビュー表示(モニター表示)することができる。CCD16上に結像した被写体像は、光電変換されて電荷データとなり、この電荷データ(信号)は、ライブビュー画像データ作成のため、CCD16から所定画素分ずつ間引かれて順次読み出され、撮像信号処理回路63にて相関二重サンプリング(CDS)、自動利得制御(AGC)およびアナログ−デジタル変換がなされた後、DSP61へ入力される。DSP61においては、入力された信号に対して所定のカラープロセス処理やγ補正等の信号処理が施され、ライブビュー画像データ(輝度信号データY、二つの色差信号データCr、Cb)が生成される。このライブビュー画像データは、ディスプレイ15の表示画素数に対応して、CCD16の有効画素数よりも少ない画素数(間引きしたデータ数)の画像データであり、このライブビュー画像データに基づいてディスプレイ15の表示がなされる。ライブビュー画像データの生成処理は、CCD16の読み出しとともに周期的に更新され、ディスプレイ15上では、リアルタイムの動画として表示される。
一方、撮影時には、次のように作動する。CPU60は、レリーズボタン42が押されてレリーズスイッチ(図示せず)がオンすると、DSP61へ本露光動作を指示する。本露光指令を受けたDSP61は、CCD16の不要電荷掃き出し制御や電荷蓄積時間(露光時間)制御を行った後、前記と同様に撮像信号処理回路63を介してCCD16から画素間引きせずに電荷データを読み出し、SDRAM62に一旦保持する。そして、DSP61は、SDRAM62から読み出した電荷データに対し所定の信号処理を施すことにより、画素データ数の多い記録用静止原画像データを生成する。
さらに、DSP61は、生成された記録用静止原画像データから画素データ間引き処理をして、表示用静止画像のスクリーンネイル(例えば640×480画素)を生成し、一定時間、ディスプレイ15に表示させる。また、DSP61は、生成された記録用静止原画像データにJPEG回路65にて画像データ圧縮処理を施し、得られた圧縮画像データをメモリインターフェース66を介して出力して、メモリーカード100に記録する。
以上説明したような地上望遠鏡10では、対物光学系11の焦点距離が前述したように長いので、これに比例して縦色収差が青色光および赤色光で大きく発生するが、使用者がアイピース2から観察する場合にはこの縦色収差に気が付くことはない。その理由は、次の通りである。図8に示すように、人間の目の明順応比視感度(明るい場所での比視感度)は、波長555nmの緑色光に対して最も高く、波長の短い青色光や波長の長い赤色光に対しては低いので、青色光および赤色光の縦色収差が大きくなっても人間の目では感知できず、問題となることはない。
しかしながら、図8に示すように、CCD16のような撮像素子は、青色光および赤色光についても感度が高いので、CCD16で撮像した画像は縦色収差の影響を受けてしまい、色にじみが発生する。赤色光については、赤外線カットフィルター174によって吸収されるので縦色収差による色にじみは目立たないが、従来のデジタル撮影機能付き望遠鏡では紫外線カットフィルター175を有していないので、青色光の縦色収差の影響により、CCD16で撮像した画像に青色や紫色の色にじみが生じるという問題がある。
これに対し、本発明では、紫外線除去手段として紫外線カットフィルター175を設け、CCD16へ入射する光から青色や紫色の色にじみの原因となる波長の光を除去することとしたことにより、この色にじみを防止することができ、よって、鮮明な高画質の画像を撮影することができる。また、本発明では、比較的安価に製造可能な構成で上記効果を達成することができ、製造コストの上昇を回避することができる。
また、本実施形態では、ビームスプリッター56とCCD16との間の光路、特に縮小光学系18とCCD16との間の光路に紫外線カットフィルター175を設けたことにより、紫外線カットフィルター175の大きさが小さいもので済むので、より安価に製造することができるとともに、構造の簡素化・小型化が図れる。さらに、本実施形態では、紫外線カットフィルター175を光学ローパスフィルター171、172、173および赤外線カットフィルター174と積層して設けたことにより、極めて簡単かつ小型な構成とすることができる。
なお、本発明では、紫外線カットフィルター175のような紫外線除去手段の設置個所は特に限定されず、例えば、対物光学系11、フォーカスレンズ31、プリズムユニット5または縮小光学系18の近傍に設けてもよい。また、紫外線除去手段としては、紫外線カットフィルターに限らず、対物光学系11、フォーカスレンズ31、プリズムユニット5または縮小光学系18の表面に形成した光学薄膜で構成してもよい。さらに、紫外線除去手段としては、紫外線カットフィルター175のように特定波長の光を吸収することによってこれを除去するものに限らず、特定波長の光を反射させないことによって除去するものや、吸収と反射を組み合わせて除去するものであってもよい。
また、本実施形態の地上望遠鏡10は、アイピース2が地上望遠鏡本体1から着脱自在で交換可能なものであるが、本発明では、これに限らず、アイピースが一体化しており交換できないものであってもよい。
また、本発明は、地上望遠鏡に限らず、天体望遠鏡を含め、各種の望遠鏡に適用することができる。
以上、本発明の望遠鏡本体および望遠鏡を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、望遠鏡本体および望遠鏡を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
本発明の地上望遠鏡本体の実施形態を示す斜め前方から見た斜視図である。 図1に示す地上望遠鏡本体を斜め後方から見た斜視図である。 図1に示す地上望遠鏡本体の断面側面図である。 本発明の地上望遠鏡の光学系を示す斜視図である。 プリズムユニットを図3と反対側から見た側面図である。 図1に示す地上望遠鏡本体のブロック図である。 フィルターユニットの断面側面図である。 分光透過率特性および分光感度特性を示すグラフである。
符号の説明
1 地上望遠鏡本体
10 地上望遠鏡
11 対物光学系
12 鏡筒
13 筐体
14 アイピース取付口
15 ディスプレイ
16 CCD
17 光学フィルターユニット
171、172、173 光学ローパスフィルター
174 赤外線カットフィルター
175 紫外線カットフィルター
18 縮小光学系
2 アイピース
21 接眼光学系
3 合焦手段
31 フォーカスレンズ
32 ピントリング
4 操作スイッチ類
41 電源スイッチ
42 レリーズボタン
43 メニューボタン
44 ディスプレイボタン
45 4方向ボタン
451 上方向ボタン
452 下方向ボタン
453 左方向ボタン
454 右方向ボタン
46 OKボタン
5 プリズムユニット
51 第1の直角プリズム
52 第2の直角プリズム
53 第3の直角プリズム
54 第4の直角プリズム
55 プリズム
56 ビームスプリッター
60 CPU
61 DSP
62 SDRAM
63 撮像信号処理回路
64 タイミングジェネレータ
65 JPEG回路
66 メモリインターフェース
100 メモリーカード
、L、L 光路

Claims (9)

  1. 対物光学系と、
    ピント合わせを行う際に操作するピント操作部材と、前記ピント操作部材の操作によって光軸方向へ移動するフォーカスレンズとを有する合焦手段と、
    前記対物光学系および前記フォーカスレンズにより得られた像を撮像する撮像素子とを備えた望遠鏡本体であって、
    前記撮像素子へ入射する光に含まれる紫外領域付近の波長の光を除去する紫外線除去手段を設けたことを特徴とする望遠鏡本体。
  2. 前記紫外線除去手段は、波長が430nm以下の光の50%以上を除去する請求項1に記載の望遠鏡本体。
  3. 前記フォーカスレンズを経た光路を、接眼光学系へ向かう光路と前記撮像素子へ向かう光路とに分岐させるビームスプリッターをさらに備え、
    前記紫外線除去手段は、前記ビームスプリッターと前記撮像素子との間の光路に設けられている請求項1または2に記載の望遠鏡本体。
  4. 前記フォーカスレンズを経た光路を、接眼光学系へ向かう光路と前記撮像素子へ向かう光路とに分岐させるビームスプリッターと、
    前記ビームスプリッターと前記撮像素子との間の光路に配置され、前記ビームスプリッターからの光束を前記撮像素子の受光面上に結像させる結像光学系とをさらに備える請求項1ないし3のいずれかに記載の望遠鏡本体。
  5. 前記紫外線除去手段は、前記結像光学系と前記撮像素子との間の光路に設けられている請求項4に記載の望遠鏡本体。
  6. 前記紫外線除去手段は、前記撮像素子の受光面近傍に設けられた光学フィルターである請求項1ないし5のいずれかに記載の望遠鏡本体。
  7. 前記撮像素子の受光面近傍に設けられた光学ローパスフィルターおよび/または赤外線カットフィルターを有し、前記光学フィルターは、前記光学ローパスフィルターおよび/または前記赤外線カットフィルターと積層されている請求項6に記載の望遠鏡本体。
  8. 前記対物光学系を含む前記対物光学系から前記撮像素子の受光面までの間に配置された光学系全系で前記撮像素子の撮像光学系が構成され、この撮像光学系の焦点距離が、35mmフィルム判換算で800mm以上である請求項1ないし7のいずれかに記載の望遠鏡本体。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の望遠鏡本体と、接眼光学系とを有することを特徴とする望遠鏡。
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