JP2005120958A - 内燃機関排ガス浄化装置,排ガス浄化方法及び硫化水素捕捉触媒 - Google Patents

内燃機関排ガス浄化装置,排ガス浄化方法及び硫化水素捕捉触媒 Download PDF

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雅人 金枝
Hidehiro Iizuka
秀宏 飯塚
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和寿 東山
Yuichi Kitahara
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Abstract

【課題】
リーンバーン状態で運転される内燃機関において、硫化水素の排出を抑制する。
【解決手段】
空燃比リーンの排ガスと空燃比リッチ或いはストイキの排ガスとが流入する内燃機関排ガス流路に、リーンの時には排ガス中のNOx及びSOxを捕捉する働きを有するNOx浄化触媒を備え、その後段に硫化水素を捕捉する働きを有する硫化水素捕捉触媒を備え、該硫化水素捕捉触媒を加熱する加熱手段を備えた内燃機関排ガス浄化装置において、該硫化水素捕捉触媒に捕捉されたS量が所定量に達した時に空燃比をリーンにし、さらに前記加熱手段を用いて該硫化水素捕捉触媒温度を予め設定された所定温度以上とすることにより、硫化水素捕捉触媒に捕捉されたS分の一部或いは全部をSOxとして放出させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、理論空燃比よりも燃料が希薄なリーンバーン状態で運転される内燃機関において、硫化水素の排出を抑制するのに好適な新規な排ガス浄化装置と排ガス浄化方法及び硫化水素捕捉触媒に関する。
近年、空燃比を燃料希薄とするリーンバーンエンジンが注目されている。ここで空燃比とはガス中の空気と燃料の比を表す。リーンバーンエンジンの排ガスは、理論空燃比(ストイキ)用エンジンの排ガス浄化に従来使用されてきた三元触媒ではNOxを浄化するのが難しい。この為、リーンバーンエンジン用の排ガス浄化触媒が検討されている。その一つに、アルカリ金属,アルカリ土類金属及び希土類金属の中から選ばれた少なくとも1種のNOx吸蔵元素の酸化物と触媒貴金属とを含むNOx浄化触媒がある。
しかしながら、リーンバーンエンジンの排ガス中にはガソリンに含まれるS分に起因したSOxが含有されており、このSOxが前記NOx浄化触媒中のアルカリ金属或いはアルカリ土類金属と反応して触媒中に付着し、活性を低下させることが知られている。S分によって触媒活性の低下が起こった場合は、触媒を高温かつリッチ或いはストイキ空燃比のガスに晒すことにより触媒に付着したS分を除去することができる。しかし、この際に、特に空燃比のリッチ度合いが大きい場合には脱離したS分がSOxのみならず硫化水素(H2S )として放出されてしまう。H2S には異臭がある為、大気中へ放出される量が多いと生活環境に悪影響を及ぼす可能性がある。この為、リーンバーンエンジン向けの
2S 低減技術が求められている。その一つとして特許文献1に記載された技術がある。特許文献1には、希薄燃焼内燃機関の排気通路にNOx吸蔵触媒を設け、さらにその下流にNi酸化物が添加された三元触媒を備えた排気浄化装置が記載されている。
特開2001−70754号公報(要約,特許請求の範囲)
特許文献1には、捕捉したS分をどのように大気中に放出するのかについては詳細な記述が無い。後述するように、H2S 捕捉触媒からS分を放出させる際に、最適な触媒温度にしないと、S分が該H2S 捕捉触媒から放出されず、硫酸塩として触媒中に留まってしまう。この場合、H2S 捕捉能力の低下が生じ、長時間走行後にはH2S が大量に大気中に放出されてしまう恐れがある。
本発明の目的は、長期に亘ってH2S の大気中への放出抑制を維持することのできる排ガス浄化装置と排ガス浄化方法及びH2S 捕捉触媒を提供することにある。
本発明は、理論空燃比よりも希薄な空燃比(特に18以上)のリーン排ガスと、空燃比が14.7 以下のリッチ又はストイキの排ガスとが流入する内燃機関排ガス流路に、空燃比がリーンの時には排ガス中のNOx及びSOxを捕捉する働きを有するNOx浄化触媒
を備え、該NOx浄化触媒よりも排ガス流れの下流側に硫化水素を捕捉する働きを有する硫化水素捕捉触媒を備え、該硫化水素捕捉触媒を加熱する加熱手段を備えた内燃機関排ガス浄化装置において、該硫化水素捕捉触媒に捕捉されたS量が所定量に達した時に空燃比をリーンにし、さらに前記加熱手段を用いて該硫化水素捕捉触媒温度を予め設定された所定温度以上とすることにより、硫化水素捕捉触媒に捕捉されたS分の一部或いは全部を
SOxとして放出させるようにしたことを特徴とする内燃機関の排ガス浄化装置にある。
本発明は又、理論空燃比よりも希薄な空燃比(18以上)のリーン排ガスと、空燃比が14.7 以下のリッチ又はストイキの排ガスとが流入する内燃機関排ガス流路に、空燃比がリーンの時には排ガス中のNOx及びSOxを捕捉する働きを有するNOx浄化触媒を備え、該NOx浄化触媒よりも排ガス流れの下流側に硫化水素を捕捉する働きを有する硫化水素捕捉触媒を備え、該硫化水素捕捉触媒を加熱する加熱手段を備えた内燃機関排ガス浄化装置において、空燃比をリーンにして、さらに該硫化水素捕捉触媒温度を予め設定された所定温度以上とすることで、硫化水素捕捉触媒に捕捉されたS分の一部或いは全部をSOxとして放出させるようにした内燃機関排の排ガス浄化装置にある。
リーンバーンエンジンの排ガス中にはガソリンに含まれるS分に起因したSOxが含有されており、このSOxがNOx捕捉機能を有する触媒中のアルカリ金属或いはアルカリ土類金属と反応して触媒中に付着し、活性を低下させる場合がある。そこでS分によって触媒活性の低下が起こった場合、触媒を高温かつリッチ或いはストイキ空燃比のガスに晒すことにより、式(1)に示した反応により触媒に付着したS分をSOxとして脱離除去させ触媒の活性を再生させることが試みられている。
M−SO4 → M−O+SO2 +O2(M:アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属) …(1)
ところが上記触媒再生時に、特に空燃比のリッチ度合いが大きい場合には、例えば式
(2)に示すようにS分が排ガス中に含まれるH2 等と反応することにより、脱離したS分がSOxのみならず硫化水素(H2S )として放出されてしまう場合がある。
M−SO4 +H2 →M−O+H2S +O2 …(2)
そこで、上記NOx捕捉触媒の後段にH2S 捕捉触媒を設置することで大気中への
2S 放出を抑制することが試みられている。この場合、H2S 捕捉触媒としてMn,
CO,Niを含む触媒を用いれば式(3)に示した反応により、Mn,Co,Niが硫化物を生成するため効果的にH2S を捕捉することができる。
A−O+H2S →A−S+H2O (A:Mn,CO,Ni) …(3)
しかし、式(3)に従いH2S を捕捉していくと、長時間の運転後には全てのAが硫化物化してしまいH2S が捕捉できなくなってしまう。そこで、H2S 捕捉触媒にO2 を導入することで式(4)の反応によりSOxとして大気に放出することが必要となる。
A−S+O2 →A−O+SO2 …(4)
上記の方法により、長時間の運転後においても大気中へのH2S 放出を高度に抑制することができる。
しかしながら、我々が鋭意検討した結果、上記H2S 捕捉触媒の再生時に、使用する
2S 捕捉触媒成分に応じた触媒温度に設定しないと、式(5)の反応によりMn,Co,Niが硫酸塩を生成するため、H2S 捕捉触媒からS分を脱離させることができず、
2S 捕捉能の再生がされないことが判明した。
A−S+O2 →A−SO4 …(5)
即ち、このままではH2S 捕捉触媒のH2S 捕捉能力が低く、長時間の運転後には大気中にH2S を放出することとなる。
以上の結果から、使用するH2S 捕捉触媒成分に応じてリーン時の硫化水素捕捉触媒温度を所定温度以上とすることが必要であることが明らかとなった。
2S 捕捉能力及びH2S 捕捉触媒の再生温度は、H2S 捕捉触媒中に含有されている触媒成分によって異なる。まずH2S 捕捉能力に関して述べる。
2S 捕捉触媒成分としてはCo,Mn,Niが好適であり、そのH2S 捕捉能力はおおよそNiO>CoO>MnOである。但し、各成分の含有量を増加させることにより捕捉できるH2S 量も異なるため、例えばMnOは捕捉能力が低いが、その添加量を増加させることにより捕捉できるH2S 量を増加させることができる。Co,Mn,Niはストイキもしくはリッチ雰囲気下で硫化物を生成しやすいと考えられ、そのためH2S 捕捉能力が高いと考えられる。Co,Mn,Niの少なくとも一種を触媒中に含むことにより、触媒のH2S 捕捉能力が向上する。担持されるCo,Mn,Niは一種でもよいが2種以上でも問題ない。排気系内での設置スペース,温度等により選択することが可能である。また、Mnを用いた場合、SOxとして放出させる場合の触媒温度はCo,Niよりも低く、従って触媒温度を高めるために要するエネルギーが少なくてすむ。さらにCoを用いた場合は後述するように添加量が少なくてもMn,Niと比べて、700℃における
2S 捕捉率が高く、触媒調製に要する原料が少なくてすむという利点がある。
空燃比がストイキもしくはリッチ時に排ガス中に含まれるH2S が上述のH2S 捕捉触媒と接触すると、式(3)の反応によりCo,Mn,Niの硫化物を形成する。その為、H2S の大気への放出が抑制される。Coの硫化物の形態としては、CoS0.89
Co34,CoS2,CoS1.035,Co43,CoS,CoS1.097,Co65,Co98等が考えられる。Mnの硫化物の形態としては、MnS,MnS2 等が考えられる。Niの硫化物の形態としては、Ni32,Ni76,Ni98,Ni34,NiS2 ,NiS,NiS1.03,Ni3.112,Ni32,Ni2.822等が考えられる。
2S 捕捉触媒に流入するH2S 量は、空燃比のリッチ度合い、前段に設置されているNOx捕捉触媒に捕捉されているS量,ガソリンに含有されるS量,NOx捕捉触媒に含有されているNOx捕捉成分量で異なってくる。H2S 捕捉成分として含有されるCo,Mn,Ni量は、H2S 捕捉触媒に使用されている多孔質担体を基準として決めることもできるし、またはH2S 捕捉触媒前段に設置されているNOx捕捉触媒に含有されているNOx捕捉成分量に応じて決めることもできる。多孔質担体を基準とする場合は、多孔質担体1.9mol部に対して、金属元素換算で、含有されているMn,Co,Niの総量が
0.2mol部以上0.8mol部以下であることが望ましい。NOx捕捉成分量を基準とする場合はNOx捕捉触媒に含有されるアルカリ量、アルカリ土類量の総和mol 部に対し、Mn,Co,Niの総量が0.2mol部以上0.8mol部以下であると好適である。ここでmol 部とは、各成分のmol換算での含有比率を表したものであり、例えばA成分1mol部に対してB成分の担持量が0.5mol部ということは、A成分の絶対量の多少にかかわらず、mol 換算でAが1に対しBが0.5の割合で担持されていることを意味する。
次にH2S 捕捉触媒の再生温度に関して述べる。以下のH2S 捕捉触媒の再生時に関しては全て空燃比がリーンの場合を想定している。H2S 捕捉触媒の再生温度はH2S 捕捉触媒成分としてCoを含む場合は再生温度を700℃以上にしないと再生率が低い。またCoを含まずNiを含む場合は650℃以上にしないと再生率が低い。さらにCo,Niを含まずMnを含む場合は550℃以上にしないと再生率が低くなる。従って再生しやすさはMnO>NiO>CoOである。
2S 捕捉触媒の温度を上記温度にまで上昇させる手段としては特に限定は無く、ヒーターで暖める、エンジン排気温度を上げる等が考えられる。H2S 捕捉触媒温度を上昇させやすくするために、なるべくエンジンに近い部分にH2S 捕捉触媒を設置した方が好ましい。その場合、H2S 捕捉触媒の前段に設置されるNOx捕捉触媒もエンジンに近い部分に設置することが望ましく、エンジン直下であれば好適である。ここでエンジン直下とはエンジンになるべく近い位置を示しており、具体的にはエンジン排気口出口(Exhaust
manifold入口)から1m未満の距離を指す。この場合、NOx捕捉触媒が縦に設置される場合も想定される。
また、H2S 捕捉触媒の温度をヒーターを用いて所定温度にまで上昇させる場合は以下の制御方法が考えられる。H2S 捕捉触媒へのH2S 捕捉触媒能が低下したと車載制御ユニットが判断した場合、空燃比をリーン雰囲気とし、同時にヒーターにてH2S 捕捉触媒温度を所定温度以上とする。この方法によりH2S 捕捉触媒中のS分をSOxとして放出させることが可能となる。H2S 捕捉触媒から十分にS分が放出したと制御ユニットが判断した場合、H2S へのヒーター加熱を止めることにより通常のエンジン運転モードに戻る。
硫化水素捕捉触媒に捕捉されたS量は、走行速度,走行距離等からある程度推定できるが、硫化水素センサを硫化水素捕捉触媒の前後に設置することで、捕捉されたS量をより正確に計測できるようになる。
さらにH2S 捕捉触媒成分としてはCo,Mn,Ni以外にRh,Pt,Pd等の貴金属を添加するとH2S 再生温度が下がる。貴金属がCo,Mn,Ni硫化物からのS脱離を促進するためと考えている。
NOx捕捉触媒の構成成分としてはNOx捕捉成分としてアルカリ金属及びアルカリ土類金属から選ばれた少なくとも1種と、NOxを酸化還元するための貴金属とを含むことが望ましい。これら成分を含有したNOx捕捉触媒を用いることでリーンバーンエンジンから排出されるNOxを効果的に除去することができる。特にエンジン直下にNOx捕捉触媒を設置する場合にはアルカリ金属とMnとRhPtPd全てを含むNOx捕捉触媒成分とすることで耐熱性が飛躍的に高まる。
2S 捕捉触媒を再生するには、該触媒にリーン雰囲気のガスを流入させる必要がある。その方法としてはリーン雰囲気のガスを流入できれば特に限定されず、エンジンの空燃比をリーンにする、H2S 捕捉触媒前段に空気を吹き込む等の方法が考えられる。但し、上記したようにH2S 捕捉触媒の温度をある温度以上に設定する必要があるため、エンジンの排気温度を上げながら空燃比をリーンにする場合、要求される温度以上に高めることがエンジンによっては困難な場合がある。その場合はリーン間隔を短くする、リーンスパイクのようなものでも構わない。
2S 捕捉触媒に用いられる多孔質担体は触媒活性成分の分散性を高める役割をするものと考えられる。多孔質担体は基材上に担持しても良く、その場合基材1Lに対し多孔質担体の担持量を30g以上400g以下とするとH2S 捕捉性能にとって好ましい。多孔質担体の担持量が30gより少ないと多孔質担体の効果は不十分となり、400gよりも多いと多孔質担体自体の比表面積が低下するため好ましくない。多孔質担体としては、アルミナのほかにチタニア,シリカ,シリカ−アルミナ,ジルコニア,マグネシア等の金属酸化物や複合酸化物等を用いることができる。特にアルミナが最適である。
本発明によるH2S 捕捉触媒の形状は、用途に応じ各種の形状で適用できる。コージェライト,ステンレス等の各種材料からなるハニカム構造体に各種成分を担持した触媒粉末をコーティングして得られるハニカム形状を始めとし、ペレット状,板状,粒状,粉末状等として適用できる。ハニカム形状の場合、その基材はコ−ジェライトが最適であるが、触媒温度が高まるおそれがある場合、触媒成分と反応しにくい基材、例えば金属製のものを用いても良好な結果を得ることができる。
触媒の調製方法は、含浸法,混練法,共沈法,ゾルゲル法,イオン交換法,蒸着法等の物理的調製方法や化学反応を利用した調製方法等いずれも適用可能である。
排ガス浄化触媒の出発原料としては、硝酸化合物,酢酸化合物,錯体化合物,水酸化物,炭酸化合物,有機化合物などの種々の化合物や金属及び金属酸化物を用いることができる。
本発明は、前述のH2S 捕捉触媒を備えた内燃機関にあり、内燃機関の一例として前記したNOx捕捉触媒の状態を評価して内燃機関をリーン運転状態からストイキもしくはリッチ運転状態に切り替え、その後再びリーン運転状態に戻す制御を行うエンジン制御ユニット(ECU)を備えたもの等が考えられる。また、前記したNOx捕捉触媒及びH2S 捕捉触媒を排気系に備えた内燃機関をリーン状態で運転し、その後ストイキもしくはリッチ状態に切り替え、再びリーン状態にして排ガス浄化を行うようにした内燃機関にある。
本発明によれば、理論空燃比よりも燃料が希薄なリーンバーン状態で運転される内燃機関において、硫化水素の排出を抑制することができる。
以下、具体的な例で本発明を説明する。
(触媒調製法)
アルミナ粉末及びアルミナの前駆体からなり硝酸酸性に調製したスラリーをコージェライト製ハニカム(400セル/inc2)にコーティングした後、乾燥焼成して、ハニカムの見掛けの容積1リットルあたり1.9molのアルミナをコーティングしたアルミナコートハニカムを得た。該アルミナコートハニカムに第一回目含浸成分として硝酸Ce溶液を含浸した後、120℃で乾燥、続いて600℃で1時間焼成した。次に第二回目含浸成分として該Ce担持ハニカムに、ジニトロジアンミンPt硝酸溶液とジニトロジアンミンPd硝酸溶液と硝酸Rh溶液と硝酸Mnと酢酸Kの混合溶液を含浸し、200℃で乾燥、続いて600℃で1時間焼成した。次に第三回目含浸成分として該Ce,Rh,Pt,Pd,
Mn,K担持ハニカムに酢酸K溶液と硝酸Na溶液と硝酸Li溶液とTiゾルの混合溶液を含浸した後、200℃で乾燥、続いて600℃で1時間焼成した。第二回目含浸液と第三回目含浸液に含有されているKは同じとした。
以上により、ハニカム1Lに対してアルミナが190g、及び元素換算でCe27g,Na12.4g,K15.6g,Li0.4g,Ti4.3g,Mn13.7g,Rh0.139g,Pt2.792g,Pd1.35gを含有するNOx捕捉触媒を得た。
次に、NOx捕捉触媒1で用いたものと同じアルミナコートハニカムにそれぞれ硝酸
Mn,Co,Ni,Fe溶液を含浸した後、120℃で乾燥、続いて600℃で1時間焼成した。この結果、ハニカム1Lに対してアルミナが190g、及び元素換算でMn,
Co,Ni,Feがそれぞれ0.8mol添加されたH2S 捕捉触媒A,B,C,Dを得た。
図1に示すように、エンジン排気系において、NOx捕捉触媒の後段にH2S 捕捉触媒を設置する浄化装置を考える。
(H2S 捕捉能力見積もり)
NOx捕捉触媒中に含まれているアルカリ金属Li,Na,Kが全て硫酸塩化した場合に、リッチガスを流通させた場合のH2S 捕捉触媒に流入するガス成分、及びH2S 捕捉能力を熱力学的に計算した。計算ソフトとしてMALT2(パソコン用熱力学データベース:日本熱測定学会)を用いた。単純化するためNOx捕捉触媒の成分はLi,Na,K,Mn,Tiとした。また、NOx捕捉触媒のハニカム体積を1Lとし、リッチ時のNOx捕捉触媒の温度を700℃とした。
表1にNOx捕捉触媒に流入するリッチガス組成及び触媒後段から流出するガスの組成の計算結果を示す。
Figure 2005120958
上記結果から、リッチ時にNOx捕捉触媒から流出するH2S は0.38molであることが分かる。
次に表1中に示したNOx捕捉触媒後流ガスがH2S 捕捉触媒A,B,C,Dに流入した場合のH2S 捕捉率を計算した。H2S 捕捉率は式(6)により計算した。
2S 捕捉率(%)=(1−H2S 捕捉触媒から流出したH2S 量(mol)/H2S 捕捉触媒に流入したH2S 量(mol))×100(%) …(6)
結果を図2に示す。触媒Dは全くH2S を捕捉しないのに対し、触媒A,B,Cは高いH2S 捕捉率を示した。特に触媒Cは500℃〜800℃の広い温度域でH2S 捕捉率が高い。また触媒A,Bは高温になるほどH2S 捕捉率が低くなることから、触媒A,Bを用いる場合にはより500℃に近い温度でH2S を捕捉する必要がある。
また、Mn,Co,NiはそれぞれH2S を捕捉することによりMnS,CoS0.89,Ni32となった。従ってH2S 捕捉反応はこの場合、以下の反応式で生じると考えられる。
MnO+H2S →MnS+H2O :触媒A
CoO+0.89H2S +0.11H2 →CoS0.89+H2O :触媒B
3NiO+2H2S +H2 →Ni32+3H2O :触媒C
(H2S 捕捉触媒再生能力見積もり)
次に図1に示したシステムに対し、ガス雰囲気をリーンとすることで触媒A,B,CからのS脱離を試みた。NOx捕捉触媒中に含まれているLi,Na,Kは硫酸塩化していないとした。表2にNOx捕捉触媒に流入するリーンガス組成及びNOx捕捉触媒後段から流出するガスの組成の計算結果を示す。
Figure 2005120958
表2中に示したNOx捕捉触媒後流ガスがH2S 捕捉触媒A,B,Cに流入した場合のS放出率及び、H2S 捕捉触媒上での硫酸塩生成率を計算した。
S放出率及び硫酸塩生成率はそれぞれ式(7),式(8)により計算した。
S放出率(%)=(1−H2S 捕捉触媒から放出したS量(mol)/H2S 捕捉触媒 に存在していたS量(mol))×100(%) …(7)
硫酸塩生成率(%)=(1−H2S 捕捉触媒上に生成した硫酸塩量(mol)/H2S 捕捉触媒に存在していたS量(mol))×100(%) …(8)
触媒Aについての結果を図3に示す。触媒Aに含有されているMnが全てMnSになっているとして計算した。
触媒温度が500℃付近では触媒上の殆どのMnSが硫酸塩化してMnSO4 になるのみであり、触媒のS放出が見られず再生ができない。しかし、550℃まで温度を高めると触媒の再生が見られ、MnSのS分がSOxとして放出されることによりMnが酸化物化し触媒の再生が見られる。従って触媒AをH2S 捕捉触媒として用いる際には、H2S 捕捉能を再生させる場合、リーン運転時に550℃以上の触媒温度に設定する必要がある。
触媒Bについての結果を図4に示す。触媒Bに含有されているCoが全てCoS0.89になっているとして計算した。
触媒温度が650℃付近では触媒上の殆どのCoS0.89が硫酸塩化してCoSO4 になるのみであり、触媒のS放出が見られず再生ができない。しかし、700℃まで温度を高めると触媒の再生が見られ、CoS0.89のS分がSOxとして放出されることによりCoが酸化物化し触媒の再生が見られる。従って触媒BをH2S 捕捉触媒として用いる際には、H2S 捕捉能を再生させる場合、リーン運転時に700℃以上の触媒温度に設定する必要がある。
触媒Cについての結果を図5に示す。触媒Bに含有されているNiが全てNi32になっているとして計算した。
触媒温度が600℃付近では触媒上の殆どのNi32が硫酸塩化してNiSO4 になるのみであり、触媒のS放出が見られず再生ができない。しかし、650℃まで温度を高めると触媒の再生が見られ、Ni32のS分がSOxとして放出されることによりNiが酸化物化し触媒の再生が見られる。従って触媒CをH2S 捕捉触媒として用いる際には、
2S 捕捉能を再生させる場合、リーン運転時に650℃以上の温度に設定する必要がある。
以上の結果から、触媒A,B,Cを用いる場合に好適なシステムを図5〜図7に示した。
触媒Aの場合(図6):触媒Aの温度を、リッチ時には500℃以下、リーン時には
550℃以上とすることで最も効率高く大気へのH2S 放出を抑制。
触媒Bの場合(図7):触媒Bの温度を、リッチ時には700℃以下、リーン時には
700℃以上とすることで最も効率高く大気へのH2S 放出を抑制。
触媒Cの場合(図8):触媒Cの温度を、リッチ時には800℃以下、リーン時には
650℃以上とすることで最も効率高く大気へのH2S 放出を抑制。
(NOx捕捉触媒の配置)
触媒A,B,Cの温度を上記適正温度に上昇させやすくするために、なるべくエンジンに近い部分にH2S 捕捉触媒を設置した方が好ましい。その場合、H2S 捕捉触媒の前段に設置されるNOx捕捉触媒もエンジンに近い部分に設置することが望ましい。図9に
NOx捕捉触媒をエンジン直下に設置した一例を示した。図9のような触媒配置にすることによりH2S 捕捉触媒の温度を高めることが可能となる。
(H2S 捕捉能力見積もり)
触媒A,B,Cに関し、それぞれ含有されているMn,Co,Ni量を変化させた場合のH2S 捕捉量を計算した。それぞれ実施例1と同様の計算を行った。
触媒Aについての結果を図10に示す。温度が高まるにつれてH2S 捕捉能は低下傾向であるが、500℃〜600℃の温度域ではMn添加量が0.2mol以上0.8molであればH2S 捕捉率は45%を超え、高いH2S 捕捉能を示す。
触媒Bについての結果を図11に示す。500℃〜700℃の温度域ではCo添加量が0.2mol以上0.8molであればH2S 捕捉率は45%を超え、高いH2S 捕捉能を示す。
触媒Cについての結果を図12に示す。500℃ではNi添加量が0.2mol以上0.8
molであればH2S 捕捉率は45%を超え、高いH2S 捕捉能を示す。
更に図10〜図12の結果からCoを用いた場合のみ添加量が0.2molであっても500℃から700℃の全ての温度域でH2S 捕捉率は45%を超え、高いH2S 捕捉能を示す。
以上の結果から、Mn,Co,Niともに、アルミナ1.9mol部に対して、金属元素換算で、含有されているMn,Co,Niの総量がそれぞれ0.2mol部以上0.8mol部以下である場合、高いH2S 捕捉率を示すことは明らかである。
また、今回、前段のNOx捕捉触媒中に含有されているアルカリ金属量はハニカム1L当りNa+K+Li=1mol である。従ってNOx捕捉触媒中に含有されているアルカリ金属量1mol 部に対して、金属元素換算で、含有されているMn,Co,Niの総量がそれぞれ0.2mol部以上0.8mol部以下である場合、高いH2S 捕捉率を示すことは明らかである。
(内燃機関の構成図)
図13は本発明の排ガス浄化装置を備えた内燃機関の一実施態様を示す全体構成図である。本発明の浄化装置はリーンバーン可能なエンジン99,エアクリーナー12,エアフローセンサー2,スロットバルブ3等を有する吸気系、酸素濃度センサー(又はA/Fセンサー)7,H2S 捕捉触媒入口ガス温度センサー8,NOx捕捉触媒入口ガス温度センサー、NOx捕捉触媒温度センサー10,NOx捕捉触媒1,H2S 捕捉触媒13,加熱ヒーター14、等を有する排気系及び制御ユニット(ECU)11等から構成される。
ECUは入出力インターフェイスとしてのI/O,LSI,演算処理装置MPU,多数の制御プログラムを記憶させた記憶装置RAM及びROM,タイマーカウンター等により構成される。
以上の排気浄化装置は以下のように機能する。エンジンへの吸入空気はエアクリーナー12によりろ過された後エアフローセンサー2により計量され、スロットバルブ3を経て、さらにインジェクター5から燃料噴射を受け混合気としてエンジン99に供給される。エアフローセンサー信号その他のセンサー信号はECU(Engine Control Unit)へ入力される。
ECUでは内燃機関の運転状態及びNOx捕捉触媒の状態を評価して運転空燃比を決定し、インジェクター5の噴射時間等を制御して混合気の燃料濃度を所定値に設定する。シリンダーに吸入された混合気はECU11からの信号で制御される点火プラグ6により着火され燃焼する。燃焼排ガスは排気浄化系に導かれる。
排気浄化系にはリーンバーン対応のNOx捕捉触媒1が設けられ、ストイキ運転時にはその三元触媒機能により排ガス中のNOx,HC,COを浄化し、また、リーン運転時にはNOx捕捉能によりNOxを浄化すると同時に併せ持つ燃焼機能により、HC,COを浄化する。排ガス中にSOxが存在する場合にはNOx捕捉触媒1へのSOx被毒が生じる。
そこでECUの判定及び制御信号により、リーン運転時にはNOx捕捉触媒のNOx浄化能力を常時判定して、NOx浄化能力が低下した場合、燃焼の空燃比をリッチ側にシフトして触媒のNOx捕捉能を回復させる。また同様にECUの判定及び制御信号により、SOxの被毒によりNOx捕捉触媒1のNOx浄化能力が低下したと判定された場合、空燃比をリッチ側にシフトし更に該触媒1の温度を所定温度に上げることにより該触媒1からS分の脱離をさせる。脱離したS分のうち、H2S に関してはNOx捕捉触媒1の後段に設置されたH2S 捕捉触媒13によりH2S を捕捉する。更にECUの判定及び制御信号により、H2S 捕捉触媒13のH2S 捕捉能力が低下したと判定された場合、燃焼の空燃比等をリーン側にシフトして更に加熱ヒーター14を用いて該触媒13の温度を所定温度に上げることにより該触媒13からS分をSOxとして放出させる。
以上の操作により、本装置を用いることでリーン運転,ストイキ(含むリッチ)運転の全てのエンジン燃焼条件下における排ガスを効果的に浄化するとともに、車外へのH2S 排出を抑制することができる。
本実施例においても前述の実施例と同様に、理論空燃比よりも燃料が希薄なリーンバーン状態で運転される内燃機関において、硫化水素の排出を高効率に抑制することができる。
本発明により、燃料が希薄なリーンバーン状態で運転される内燃機関において、硫化水素の排出を抑制することができ、産業の発達に寄与するところ大である。
NOx捕捉触媒とH2S 捕捉触媒の配置を示した図である。 2S 捕捉触媒のH2S 捕捉率を示したグラフである。 2S 捕捉触媒AのS放出率及び硫酸塩生成率を示したグラフである。 2S 捕捉触媒BのS放出率及び硫酸塩生成率を示したグラフである。 2S 捕捉触媒CのS放出率及び硫酸塩生成率を示したグラフである。 2S 捕捉触媒Aを用いた場合の最適触媒温度を示した図である。 2S 捕捉触媒Bを用いた場合の最適触媒温度を示した図である。 2S 捕捉触媒Cを用いた場合の最適触媒温度を示した図である。 NOx捕捉触媒をエンジン直下に設置した図である。 2S 捕捉触媒AにおいてMn添加量を変化させた場合のH2S 捕捉率を表したグラフである。 2S 捕捉触媒BにおいてCo添加量を変化させた場合のH2S 捕捉率を表したグラフである。 2S 捕捉触媒AにおいてNi添加量を変化させた場合のH2S 捕捉率を表したグラフである。 本発明の排ガス浄化装置の一実施態様を示す構成図である。
符号の説明
1…NOx捕捉触媒、2…エアフローセンサー、3…スロットバルブ、5…インジェクター、6…点火プラグ、7…酸素濃度センサー(またはA/Fセンサー)、8…H2S 捕捉触媒入口ガス温度センサー、9…NOx捕捉触媒入口ガス温度センサー、10…NOx捕捉触媒温度センサー、11…ECU、12…エアクリーナー、13…H2S 捕捉触媒、14…加熱ヒーター、99…エンジン。

Claims (14)

  1. 空燃比がリーンの排ガスと空燃比がリッチ或いはストイキの排ガスとが流入する内燃機関排ガス流路に、空燃比がリーンの時には排ガス中のNOx及びSOxを捕捉する働きを有するNOx浄化触媒を備え、該NOx浄化触媒よりも後段に硫化水素を捕捉する働きを有する硫化水素捕捉触媒を備え、更に該硫化水素捕捉触媒を加熱する加熱手段を備えた内燃機関排ガス浄化装置において、該硫化水素捕捉触媒に捕捉されたS量が所定量に達した時に空燃比をリーンにし且つ前記加熱手段により該硫化水素捕捉触媒の温度を予め設定された所定温度以上にすることにより、該硫化水素捕捉触媒に捕捉されたS分の一部或いは全部をSOxとして放出させるようにしたことを特徴とする内燃機関の排ガス浄化装置。
  2. 空燃比がリーンの排ガスと空燃比がリッチ或いはストイキの排ガスとが流入する内燃機関排ガス流路に、空燃比がリーンの時には排ガス中のNOx及びSOxを捕捉する働きを有するNOx浄化触媒を備え、該NOx浄化触媒の後段に硫化水素を捕捉する働きを有する硫化水素捕捉触媒を備えた内燃機関排ガス浄化装置において、空燃比をリーンにし更に該硫化水素捕捉触媒の温度を予め設定された所定温度以上とすることで、該硫化水素捕捉触媒に捕捉されたS分の一部或いは全部をSOxとして放出させるようにしたことを特徴とする内燃機関排ガス浄化装置。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関排ガス浄化装置において、前記硫化水素捕捉触媒がMn,Co,Niから選ばれた少なくとも1種を含有することを特徴とする内燃機関排ガス浄化装置。
  4. 請求3に記載の内燃機関排ガス浄化装置において、前記硫化水素捕捉触媒が排ガス中の硫化水素をMn,Co,Niから選ばれた少なくとも1種を含有する硫化物として捕捉する触媒よりなることを特徴とする内燃機関排ガス浄化装置。
  5. 請求項3において、排気空燃比をリーンとして、更に前記硫化水素捕捉触媒の温度を、該硫化水素捕捉触媒の含有成分がCoを含む場合は700℃以上、Coを含まずNiを含む場合は650℃以上、Co,Niを含まずMnを含む場合は550℃以上、とすることで該硫化水素捕捉触媒に捕捉されたS分の一部或いは全部をSOxとして放出させることを特徴とする内燃機関排ガス浄化装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、前記NOx浄化触媒をエンジン直下に備えたことを特徴とする内燃機関排ガス浄化装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項において、前記硫化水素捕捉触媒に捕捉されたS分の一部或いは全部をSOxとして放出させる際に該硫化水素捕捉触媒の前段に空気を吹き込むようにしたことを特徴とする内燃機関排ガス浄化装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項において、前記NOx浄化触媒がアルカリ金属及びアルカリ土類金属から選ばれた少なくとも1種と、貴金属とを含むことを特徴とする内燃機関排ガス浄化装置。
  9. 請求項8において、前記硫化水素捕捉触媒に含有されているMn,Coの総量が、前記硫化水素捕捉触媒の前段に設置されたNOx浄化触媒の触媒成分に含有されるアルカリ金属量,アルカリ土類金属量の総和mol 部に対し、0.2mol部以上0.8mol部以下であることを特徴とする内燃機関排ガス浄化装置。
  10. 空燃比がストイキもしくはリッチ時には排ガス中の硫化水素を硫化物として捕捉し、空燃比がリーン時には捕捉したS分をSOxとして放出する硫化水素捕捉触媒であって、硫化水素捕捉成分としてMnまたはCoの少なくとも一方を含むことを特徴とする硫化水素捕捉触媒。
  11. 請求項10において、前記硫化水素捕捉成分が多孔質担体に担持され、該多孔質担体
    1.9mol部に対して、金属元素換算で、Mn,Coの総量が0.2mol部以上0.8mol部以下であることを特徴とする硫化水素捕捉触媒。
  12. 空燃比がリッチ或いはストイキ時には排ガス中の硫化水素を硫化水素捕捉触媒に硫化物として捕捉し、空燃比がリーン時には前記硫化水素捕捉触媒に捕捉されたS分をSOxとして放出させる内燃機関の排ガス浄化方法において、空燃比をリーンにして、さらに該硫化水素捕捉触媒の温度を予め設定された所定温度以上とすることで、前記硫化水素捕捉触媒に捕捉されたS分の一部或いは全部をSOxとして放出させるようにしたことを特徴とする内燃機関排のガス浄化方法。
  13. 請求項12において、前記硫化水素捕捉触媒がMn,Co,Niから選ばれた少なくとも1種を含有することを特徴とする内燃機関の排ガス浄化方法。
  14. 請求項13において、排気空燃比をリーンとして更に前記硫化水素捕捉触媒の温度を、その含有成分がCo,Niを含まずMnを含む場合は550℃以上、Coを含まずNiを含む場合は650℃以上、Coを含む場合は700℃以上とすることで該硫化水素捕捉触媒に捕捉されたS分の一部或いは全部をSOxとして放出させるようにしたことを特徴とする内燃機関の排ガス浄化方法。
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KR101526768B1 (ko) * 2013-12-27 2015-06-05 현대자동차주식회사 질소산화물 정화 장치의 탈황 방법

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