JP2005119147A - ポリプロピレン系樹脂積層発泡シートの製造方法、積層発泡シート及びその成形体 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂積層発泡シートの製造方法、積層発泡シート及びその成形体 Download PDF

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Abstract

【課題】 高温下での使用に耐えうる発泡シートと非発泡樹脂層の接着強度を持ち、非発泡樹脂層に異物が発生しづらく、外観・軽量性・意匠性・加工性に優れた成形体を得るのに適したポリプロピレン系樹脂積層発泡シートの製造方法、同積層発泡シート、および同積層発泡シートから成形した成形体を提供する。
【解決手段】 ポリプロピレン系樹脂発泡シート1の少なくとも片面に、ポリプロピレン系非発泡樹脂層7を押出ラミネートにより積層するポリプロピレン系樹脂積層発泡シート10の製造方法であって、押出された直後の樹脂温度が210℃以上、250℃以下であるポリプロピレン系非発泡樹脂層をポリプロピレン系樹脂発泡シートに2秒以内に積層することを特徴とするポリプロピレン系樹脂積層発泡シートの製造方法、積層発泡シート、および積層発泡シートから成形した成形体。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ポリプロピレン系樹脂積層発泡シートの製造方法、積層発泡シート及びその成形体に関する。
熱可塑性樹脂からなる発泡シートは、一般に軽量で、断熱性や外部応力への緩衝性が良好であり、また真空成形などの加熱二次成形により容易に成形体を得ることができるので、ポリスチレン系樹脂やポリエチレン系樹脂を中心に、緩衝材や食品容器、断熱材、自動車用部材などの用途で幅広く利用されている。
その中で、ポリプロピレン系樹脂を基材樹脂とする発泡シートは、その基材樹脂の特性から、従来のポリスチレン系樹脂発泡シートに比べると、耐熱性、耐油性に優れるものの、外観、剛性、軽量性が不十分であり、これらの改良が必要とされている。
そこで、前記不都合を解消するために、ポリプロピレン系樹脂発泡シートに非発泡樹脂層やフィルム層を熱ラミネート法によって積層する方法(特許文献1)が開示されている。しかしながら、該方法では、発泡層と非発泡層の接着を強固にするために、非発泡樹脂層やフィルム層に過度な熱を与えなければならず、その結果、得られた積層発泡シートのフィルム面がざらつき、光沢が無くなるなどの不都合がある。
また、共押出法によりポリプロピレン系樹脂発泡シートと非発泡層を積層する方法(特許文献2)も行われている。しかしながら、共押出法においては、非発泡樹脂層の厚みと発泡層の物性のバランスをとることが困難であるという問題がある。
これらの問題を解消するために押出ラミネート法によりポリプロピレン系樹脂発泡シートと非発泡樹脂層を積層する方法(特許文献3)が開示されている。この方法によって、非発泡樹脂層の厚みと発泡層の物性のバランスを気にすることなく、外観、軽量性、耐熱性に優れたポリプロピレン系樹脂積層発泡シートを得ることが可能になった。しかしながら、非発泡樹脂層に特定の溶融樹脂物性を有したポリプロピレン系樹脂を使用しなければならず、また非発泡樹脂層に異物が発生したり、高温下での使用に耐えうるに十分な発泡シートと非発泡樹脂層との接着強度が得られ難いという問題がある。
特許第3140847号公報 特開平5−288442号公報 特開2001−310429号公報
本発明の目的は、高温下での使用に耐えうる発泡シートと非発泡樹脂層の接着強度を持ち、非発泡樹脂層に異物が発生しづらく、外観・軽量性・意匠性・加工性に優れた成形体を得るのに適したポリプロピレン系樹脂積層発泡シートの製造方法、同積層発泡シート、および同積層発泡シートからの成形体を提供することにある。
すなわち、本発明はポリプロピレン系樹脂発泡シートの少なくとも片面に、ポリプロピレン系非発泡樹脂層を押出ラミネートにより積層するポリプロピレン系樹脂積層発泡シートの製造方法であって、押出された直後の樹脂温度が210℃以上、250℃以下であるポリプロピレン系非発泡樹脂層をポリプロピレン系樹脂発泡シートに2秒以内に積層することを特徴とするポリプロピレン系樹脂積層発泡シートの製造方法(請求項1)、押出ラミネートしてなる非発泡ポリプロピレン系樹脂層を介して、ポリプロピレン系樹脂積層フィルムをポリプロピレン系樹脂発泡シートに積層する請求項1記載のポリプロピレン系樹脂積層発泡シートの製造方法(請求項2)、押出ラミネートしてなる非発泡ポリプロピレン系樹脂層の厚みが20〜150μmであることを特徴とする請求項1または請求項2記載のポリプロピレン系樹脂積層発泡シートの製造方法(請求項3)、ポリプロピレン系樹脂発泡シートが、密度0.1〜0.5g/cc、独立気泡率60%以上、厚み方向セル数が5個以上であることを特徴とする請求項1、2または3記載のポリプロピレン系樹脂積層発泡シートの製造方法(請求項4)、ポリプロピレン系樹脂発泡シートの基材樹脂であるポリプロピレン系樹脂が、ポリプロピレン系樹脂とイソプレン、ラジカル開始剤を溶融混練して得られる改質ポリプロピレン系樹脂であることを特徴とする請求項1または2記載のポリプロピレン系樹脂積層発泡シートの製造方法(請求項5)、請求項1、2、3、4または5記載の製造方法により得られるポリプロピレン系樹脂積層発泡シート(請求項6)、請求項6記載のポリプロピレン系樹脂積層発泡シートを加熱成形して得られる成形体(請求項7)に関する。
本発明により、発泡シートと非発泡樹脂層の充分な接着強度があり、非発泡樹脂層に異物が発生しづらく、外観・意匠性・軽量性・加工性に優れた安価なポリプロピレン系樹脂積層発泡シートを得ることができる。
本発明における実施形態について、図1に基づいて説明するが、本発明の実施はこれらに限定されるものではない。
図1の押出ラミネート設備において、1:発泡シート、2:ニップロール、3:冷却ロール、4:Tダイ、5:Tダイから出た発泡樹脂層が発泡シートに圧着されるまでの距離(以降エアギャップと称する)、6:ニップロール2と冷却ロール3とで形成される隙間、7:非発泡樹脂層、8:積層フィルム、9:積層フィルムのシワを取るためのロール(以降エキスパンダーロールと称する)、10:積層発泡シートを示す。
ポリプロピレン系樹脂発泡シートと非発泡ポリプロピレン系樹脂層とからなる積層発泡シートを製造する方法としては、まず発泡シート1をニップロール2に沿わせながら、ニップロール2と冷却ロール3との隙間6に繰り出し、冷却ロール3に沿わせながら引き取る。このとき非発泡ポリプロピレン系樹脂を押出機内で溶融後、Tダイ4から非発泡樹脂層7をフィルム状に押出し、ニップロール2と冷却ロール3とで非発泡樹脂層7と発泡シート1とを圧着、引取りすることにより、積層発泡シート10を得る。
発泡シートと非発泡樹脂層と積層フィルムとからなる積層発泡シートを製造する方法としては、上記と同様に、発泡シート1をニップロール2に沿わせながら、ニップロール2と冷却ロール3との間に繰り出し、Tダイ4から非発泡樹脂層7をフィルム状に押出し、さらに積層フィルム8をエキスパンダーロール9を通して、ニップロール2と冷却ロール3との隙間6に繰り出し、ニップロール2と冷却ロール3とで積層フィルム8と非発泡樹脂層7と発泡シート1とを圧着、引取りすることにより、発泡シートと非発泡樹脂層と積層フィルムとからなる積層発泡シート10を得る。
本発明では、Tダイから押出された直後の非発泡ポリプロピレン系樹脂層の樹脂温度を210℃以上、250℃以下にする必要がある。樹脂温度の具体的測定方法としては、例えば、非接触式温度センサー(オプテックス社製 THERMO−HUNTER PT−3LFなど)を用いて、Tダイからフィルム状に押出された非発泡ポリプロピレン系樹脂層の中央部と端部の表面温度を測定し、ポリプロピレン系樹脂の樹脂温度とすることができる。
非発泡ポリプロピレン系樹脂層の樹脂温度が210℃未満であると、発泡シートと非発泡樹脂層との接着力が弱く、高温下での使用に耐えうるに十分な発泡シートとの接着強度が得られない場合があり、好ましくない。一方、非発泡ポリプロピレン系樹脂層の樹脂温度が250℃を超えると、樹脂の熱劣化による異物が発生し、異物のない製品を得ることができず、好ましくない。
本発明においては、非発泡ポリプロピレン系樹脂層は、Tダイから押出されてから2秒以内にポリプロピレン系樹脂発泡シートへ積層されなければならない。発泡シートへ積層するまでの時間が2秒を超えてしまうと、Tダイから押出された直後の非発泡ポリプロピレン系樹脂層の樹脂温度を210℃〜250℃に調節しても、発泡シートと非発泡樹脂層との接着力が十分得られないことがあり、好ましくない。非発泡ポリプロピレン系樹脂層がTダイから押出されてからポリプロピレン系樹脂発泡シートへ積層されるまでの時間は、主に押出機からの樹脂の吐出量、発泡シートの引取速度、および図1におけるエアギャップ5により調節することができる。発泡シートへ積層するまでの時間Sは次式により求めることができる。
S=エアギャップ/(吐出量/非発泡樹脂層厚み×非発泡樹脂層幅)・・(1)
ただし、発泡シートへ積層するまでの時間Sの単位は秒(s)、吐出量は1秒間に押出された樹脂量をポリプロピレンの樹脂密度0.91(g/cm3)で除した値であり、その単位はcm3/sである。また、エアギャップ、非発泡樹脂層厚み、非発泡樹脂層幅の単位はcmである。
非発泡ポリプロピレン系樹脂層を構成するポリプロピレン系樹脂としては、プロピレンの単独重合体、プロピレンとほかの単量体とのブロック共重合体、またはプロピレンとほかの単量体とのランダム重合体などがあげられるが、剛性が高く、安価であるという点からは前記ポリプロピレン単独重合体が好ましく、低温脆性という点からは前記プロピレンとほかの単量体とのブロック共重合体であることが好ましい。前記ポリプロピレン系樹脂がプロピレンとほかの単量体とのブロック共重合体、またはプロピレンとほかの単量体とのランダム重合体である場合、ポリプロピレン系樹脂の特徴である高結晶性、高い剛性および良好な耐薬品性を保持する点から、含有されるプロピレン単量体成分が全体の75重量%以上であることが好ましく、全体の90重量%以上であることがさらに好ましい。
また、非発泡ポリプロピレン系樹脂層においては、ポリプロピレン系樹脂を単独で用いるだけでなく、2種類以上を混合して用いることもできる。更に、ポリプロピレン系樹脂には、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、ブテン系樹脂などを混合したものも使用できる。
非発泡ポリプロピレン系樹脂層の厚みは、接着性、軽量性、剛性の点から、20μm〜150μmが好ましく、更に好ましくは30μm〜120μmであり、最も好ましくは50μm〜100μmである。非発泡ポリプロピレン系樹脂層の厚みが20μm未満の場合は、発泡シートの剛性を補強する効果が薄い。非発泡ポリプロピレン系樹脂層の厚みが150μmを超えると、発泡シートの剛性は向上するものの、重量増となり、コストが増加する。
本発明の発泡シート製造に用いられる基材樹脂のポリプロピレン系樹脂としては、線状のポリプロピレン系樹脂(以下、このポリプロピレン系樹脂のことを「原料ポリプロピレン系樹脂」ということもある)に電子線を照射して長鎖分岐を導入したもの(例えばサンアロマー社製HMS−PP)や原料ポリプロピレン系樹脂とイソプレン単量体とラジカル重合開始剤とを溶融混練してえられる改質ポリプロピレン樹脂が発泡性に優れるという点から好ましい。特に原料ポリプロピレン系樹脂とイソプレン単量体とラジカル重合開始剤とを溶融混練してえられる改質ポリプロピレン樹脂が製造が容易である点において好ましい。
前記原料ポリプロピレン系樹脂としては、非発泡ポリプロピレン系樹脂層を構成するポリプロピレン系樹脂と同様のものを用いることができる。
また、前記原料ポリプロピレン系樹脂において、プロピレンと共重合しうるほかの単量体としては、エチレン、α−オレフィン、環状オレフィン、ジエン系単量体およびビニル単量体よりなる単量体の群から選ばれた1種または2種以上の単量体があげられる。これらの単量体のうち、エチレンまたはブテン−1が安価である点等から好ましい。
前記原料ポリプロピレン系樹脂の分子量(重量平均分子量)は工業的に入手しやすいという点から、5万〜200万の範囲内にあることが好ましく、安価であるという点から、10万〜100万の範囲内にあることがさらに好ましい。
前記原料ポリプロピレン系樹脂には、必要に応じて、他の樹脂またはゴムを本発明の効果を損なわない範囲内で添加してもよい。原料ポリプロピレン系樹脂に対する、これらの他の樹脂またはゴムの添加量は、この樹脂の種類またはゴムの種類により異なり、前述のように本発明の効果を損なわない範囲内にあればよいものであるが、通常、25重量%程度以下であることが好ましい。
改質ポリプロピレン系樹脂は、ポリプロピレン系樹脂とイソプレン単量体とこのイソプレン単量体に共重合可能な他のビニル単量体とラジカル重合開始剤とを溶融混練することにより製造してもよい。
イソプレン単量体とこのイソプレン単量体に共重合可能な他のビニル単量体とを併用する場合、イソプレン単量体に共重合可能な他のビニル単量体の添加量が、イソプレン単量体100重量部に対して、100重量部以下であることが好ましく、平均して75重量部以下であることがさらに好ましい。イソプレン単量体に共重合可能な他のビニル単量体の添加量が前記の範囲を超えると、得られる改質ポリプロピレン系樹脂の粘度が低下し、発泡性が低下する場合がある。
前記溶融混練されるイソプレン単量体の添加量は、原料ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、0.1〜20重量部であることが好ましく、0.3〜10重量部であることがさらに好ましい。前記イソプレン単量体の量が前記の範囲より少ない場合、改質ポリプロピレン系樹脂の発泡性が低下する場合があり、一方前記の範囲を超える場合は、ポリプロピレン系樹脂に発泡性は付与されるものの発泡シートの外観が劣る場合がある。
前記ラジカル重合開始剤としては、一般に過酸化物またはアゾ化合物などがあげられる。前記ラジカル重合開始剤としては、ケトンパーオキサイド、パーオキシケタール、ハイドロパーオキサイド、ジアルキルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオキシジカーボネート、パーオキシエステルなどの有機過酸化物の1種または2種以上があげられる。これらのうち、とくに水素引き抜き能が高いものが好ましい。
前記ラジカル重合開始剤の添加量は、改質ポリプロピレン系樹脂の発泡性が良好で、かつ経済的な観点から、原料ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部の範囲内にあることが好ましく、0.2〜5重量部の範囲内にあることが更に好ましい。
さらに、前記原料ポリプロピレン系樹脂には必要に応じて、酸化防止剤、金属不活性剤、燐系加工安定剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、蛍光増白剤、金属石鹸、制酸吸着剤などの安定剤、または架橋剤、連鎖移動剤、造核剤、滑剤、可塑剤、充填材、強化材、顔料、染料、難燃剤、帯電防止剤などの添加剤を本発明の効果を損なわない範囲内で添加してもよい。
これらの原料ポリプロピレン系樹脂、イソプレン単量体、ラジカル重合開始剤およびそのほか添加される材料の混合や溶融混練の順序および方法はとくに制限されるものではなく、たとえば原料ポリプロピレン系樹脂、イソプレン単量体、ラジカル重合開始剤および必要に応じて添加されるそのほかの添加材料を混合したのち溶融混練してもよいし、原料ポリプロピレン系樹脂、ラジカル重合開始剤および必要に応じて添加されるそのほかの添加材料を溶融混練した後にイソプレン単量体を溶融混練してもよいし、前記手法により改質ポリプロピレン系樹脂を得た後に、必要に応じて添加される添加剤や他の樹脂と溶融混練しても良いし、さらに原料ポリプロピレンの一部を改質してマスターバッチとした後に残余の原料ポリプロピレン系樹脂と溶融混練しても良い。
溶融混練時の加熱温度は、樹脂の種類などにより異なるが、通常、130〜300℃であることが、原料ポリプロピレン系樹脂が充分に溶融し、かつ熱分解せず、充分な発泡性をうることができるという点で好ましい。また溶融混練の時間(ラジカル重合開始剤およびイソプレン単量体を混合してからの時間)は、一般に30秒間〜60分間である。
また、前記の溶融混練の装置としては、コニーダー、バンバリーミキサー、ブラベンダー、単軸押出機、2軸押出機などの混練機、2軸表面更新機、2軸多円板装置などの横型攪拌機またはダブルヘリカルリボン攪拌機などの縦型攪拌機など高分子材料を適宜の温度に加熱しえ、適宜の剪断応力を与えながら混練しうる装置があげられる。これらのうち、とくに単軸または2軸押出機が生産性の点から好ましい。また、各々の材料を充分に均一に混合するために、前記溶融混練を複数回繰返してもよい。
前述のようにして、本発明における改質ポリプロピレン系樹脂組成物を得ることができる。
また、本発明におけるポリプロピレン系樹脂からなる発泡シートは、例えば、押出機内でポリプロピレン系樹脂と発泡剤を溶融混練後、押出機内において発泡温度に調節し、環状のリップを有するサーキュラーダイスを用い、そのダイスのリップから大気圧中に押し出して円筒状の発泡体を得、次いでその円筒状発泡体を引き取りながら、冷却筒(マンドレル)による成形加工によって、延伸・冷却後、切り開いて、シート状にする方法によって容易に製造される。また、改質ポリプロピレン系樹脂組成物の製造と連続して押出発泡を行っても良い。
前記発泡剤としては脂肪族炭化水素類、脂環式炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、無機ガス、水などが挙げられる。また、それらの1種または2種以上を組み合わせて用いても良い。
前記の発泡剤の添加量(混練量)は発泡剤の種類および目標発泡倍率により異なるが、ポリプロピレン系樹脂組成物100重量部に対して、0.5〜10重量部の範囲内にあることが好ましい。
また、発泡シートの気泡径を適宜の大きさにコントロールするために、必要に応じて、重炭酸ソーダ−クエン酸混合物またはタルクなどの造核剤を併用してもよい。必要に応じて用いられる該造核剤の添加量は、特に制限はないが、通常、ポリプロピレン系樹脂組成物100重量部に対して、0.01〜3重量部であることが好ましい。
また、発泡シートの製造において、ポリプロピレンの発泡性を損なわない範囲で、熱可塑性樹脂を混合しても良い。
また、本発明におけるポリプロピレン系樹脂からなる発泡シートは、所望の気泡構造を得る目的で、例えば、押出発泡した後に空気の吹き付けなどにより冷却を促進したり、マンドレルへの引き取り時に延伸してもよい。
本発明のポリプロピレン系樹脂には必要に応じて、酸化防止剤、金属不活性剤、燐系加工安定剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、蛍光増白剤、金属石鹸、制酸吸着剤などの安定剤、または架橋剤、連鎖移動剤、造核剤、滑剤、可塑剤、充填材、強化材、顔料、染料、難燃剤、帯電防止剤などの添加剤を添加してもよい。
本発明における発泡シートの密度は0.1〜0.5g/ ccが好ましく、0.13〜0.5g/ ccであることが更に好ましい。0.1g/ccより小さい場合は、剛性が低下し、0.5g/ ccより大きい場合は断熱性が低下する。
本発明のポリプロピレン系樹脂発泡シートの独立気泡率は60%以上が好ましく、70%以上がさらに好ましく、80%以上が最も好ましい。60%より小さい場合には、加熱して得られる成形体の剛性に劣る場合がある。
本発明におけるポリプロピレン系樹脂からなる発泡シートの厚さは、1〜5mmが好ましく、より好ましくは1〜3mmである。1mmより小さくなると断熱性、剛性、緩衝性が低下し、5mmより大きくなると成形性が低下する。厚み方向のセル数は5個以上が好ましく、7個以上がさらに好ましく、16個以上が最も好ましい。5個より小さくなると、断熱性、表面性が低下する。
本発明の発泡シートと非発泡樹脂層と積層フィルムとからなる積層発泡シートを製造する方法において、用いられる積層フィルムは、ポリプロピレンホモポリマー、ポリプロピレンコポリマー等のポリプロピレン系樹脂からなり、無延伸、又は2軸延伸されたポリプロピレン系フィルムである。また、該積層フィルムは、2層以上の多層フィルムを使用してもよい。
前記ポリプロピレン系樹脂積層フィルムの厚みは、15〜80μmが好ましく、20〜70μmがさらに好ましく、25〜60μmが最も好ましい。厚みが15μmより薄いと、得られる積層発泡シートの加熱成形時の延伸によりフィルムが破けることがあり、成形性が低下する。厚みが80μmを超える場合、剛性は向上するが、積層発泡シートの軽量性が低下する。
本発明のポリプロピレン系樹脂積層発泡シートのポリプロピレン系樹脂発泡シートとポリプロピレン系樹脂積層フィルムの剥離強度は、1.5N/25mm以上であることが好ましい。剥離強度が1.5N/25mmより小さい場合は得られた積層発泡シートの成形加熱時に、フィルム層の膨れが生じ、良好な成形体が得られない場合がある。
また、本発明のポリプロピレン系樹脂積層発泡シートは、意匠性を付与するため、ポリプロピレン系樹脂積層フィルムの非発泡樹脂層と接着する面に、印刷層を形成し、積層することができる。
印刷は樹脂、溶剤、顔料を混合したものを主成分とするインクによって印刷される。印刷インク用樹脂としては、塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合物、ゴムの塩素化物、ポリプロピレンの塩素化物、アクリル酸およびその誘導体の重合物、ダイマー酸とポリアミンとの縮合物、ポリエステルまたはポリエーテルとジイソシアネートの重合物、セルソースの硝酸エステル化合物等が挙げられる。また、それらの樹脂を1種または2種以上混合して用いてもよい。特にポリプロピレン系樹脂との接着性の点から塩素化ポリプロピレンが好ましい。また、印刷インクには必要に応じて、アンカーコート剤、帯電防止剤、安定剤、酸化防止剤、分散剤等を添加してもよい。但し、印刷層は本発明の目的を達成できるものであれば良く上記のものに限定されない。
また、印刷層と発泡シートとの接着性を向上させるために、アンカーコート剤を使用することができる。アンカーコート剤としては、一般に使用されているポリプロピレン系樹脂の印刷性・接着性改良に用いられるアンカーコート剤(例えば、サカタインクス社製XGL−1200)や接着剤・プライマー処理剤を用いることができる。その中で、坪量を小さく塗布するという点より、塗布し易い溶剤系、水性系のものが好ましい。溶剤系、水性系であることより、塗布・乾燥により、溶剤や水を揮発させ、所望の坪量の塗布が容易に行える。
本発明の印刷層はグラビア印刷等の公知の方法によって形成される。印刷の模様は特に限定はなく、その印刷層が内面(ポリプロピレン系樹脂層の発泡層側)に配置されることにより、光沢を持つ、意匠性に優れる積層発泡シートおよび積層発泡体が得られる。
本発明におけるポリプロピレン系樹脂発泡シート積層体は、プラグ成形や真空成形、圧空成形など加熱成形性に優れることから、厚みムラの少ない、外観美麗な成形体を得ることができる。
本発明において製造された積層発泡シートの目付は、発泡シートと非発泡樹脂層からなる積層発泡シート、発泡シートと非発泡樹脂層、積層フィルムからなる積層発泡シートのいずれも、0.23kg/m2〜0.5kg/m2が好ましく0.27kg/m2〜0.45kg/m2が更に好ましく、0.29kg/m2〜0.4kg/m2が最も好ましい。目付が0.23kg/m2より小さいと、剛性を十分に得ることができず好ましくない。目付が0.5kg/m2を超えると、剛性は十分に得られるが、軽量性が低下し、コストが上昇する。
加熱成形の例としては、プラグ成形、マッチド・モールド成形、ストレート成形、ドレープ成形、プラグアシスト成形、プラグアシスト・リバースドロー成形、エアスリップ成形、スナップバック成形、リバースドロー成形、フリードローイング成形、プラグ・アンド・リッジ成形、リッジ成形などの方法があげられる。
つぎに本発明を実施例に基づき詳細に説明するが、本発明はかかる実施例に限定されるものではない。
(発泡シートの密度の測定) JIS−K6767に準じ測定した。
(発泡シートの独立気泡率の測定) ASTM D2856に記載の方法に準じエアピクノメータにより測定した。
(発泡シートの厚み測定) 発泡シートの幅方向に30mm間隔で測定点を設け、各測定点の厚みを厚みゲージ(teclock社製厚みゲージ)を用いて測定した後、各点の測定値の平均を発泡シートの厚みとした。
(発泡シートの厚み方向のセル数測定) 発泡シートの幅方向に等間隔に10点の測定点を設け、測定点における厚み方向のセル数をルーペ(peacock社製pocket・micro×10)を用いて測定した。その後、各点の測定値の平均を厚み方向のセル数とした。
(積層発泡シートの剥離強度) 得られた積層発泡シートの積層フィルムと発泡層の剥離強度の測定をJIS Z0230に準拠して測定した。測定は積層発泡シートから巾25mmの試験片を切り出し、剥離速度100mm/minで180°剥離を行った。
(積層発泡シートの接着性評価) 得られた積層発泡シートを540×540mm角に切り出し、内寸500×500mmの枠に固定した後、雰囲気温度200℃に温度調節した加熱炉に55秒挿入した後、取り出した。得られた加熱後の積層発泡シートの非発泡樹脂層または積層フィルム層を観察し、以下の基準に従い評価を行った。
○:非発泡樹脂層または積層フィルムの膨れが認められない。
×:非発泡樹脂層または積層フィルムの膨れが認められる。
(積層発泡シートの外観評価) 得られた積層発泡シートを非発泡樹脂層側または積層フィルム側の面を目視にて観察した。
○:フィルム面に異物がなく、光沢がある。
×:フィルム面に異物が存在したり、または光沢がない。
(成形体の剛性評価) 成形体の剛性評価は、得られた積層発泡シートから成形した開口部内側の寸法が、185mm×205mm、深さ30mmの成形体(成形体は非発泡樹脂層または積層フィルムを成形体の内側とした)を、IMADA(株)製DIGITAL FORCE GAUGE(MODEL No.MD−2000(SV−2))を用いて、上記成形体の開口部における長手側205mmのリップ中央部を固定し、寸法185mm方向が圧縮されるように、圧縮速度10mm/秒で圧縮し、10mm圧縮させた時の荷重を測定し、その荷重(N)を積層発泡シートの目付(kg/m2)で除した値を成形体の剛性値とした。
○:成形体の剛性値が20N・m2/kg以上
×:成形体の剛性値が20N・m2/kg未満
以下に実施例、比較例に用いた発泡シートの製造方法、ラミネート法を示す。
(発泡シートAの製造方法) ホモポリプロピレン(グランドポリマー社製J103WB)100重量部、ラジカル重合開始剤(t−ブチルパーオキシベンゾエート)を0.35重量部をリボンブレンダーで攪拌混合した配合物を計量フィーダで二軸押出機に供給し、液添ポンプを用いて押出機途中からイソプレンを0.5重量部供給し、前記二軸押出機中で溶融混練し、溶融押出することにより、改質ポリプロピレン系樹脂組成物のペレットを得た。
前記二軸押出機は、同方向二軸タイプであり、スクリュー径が44mmφであり、最大スクリュー有効長(L/D)が38であった。この二軸押出機のシリンダー部の設定温度を、イソプレン単量体圧入までは180℃、イソプレン圧入以降は200℃とし、スクリュー回転速度を140rpmに設定した。
前記改質ポリプロピレン系樹脂組成物100重量部、ブレンドオイル0.05重量部、気泡核形成剤(永和工業社製セルボンSC/K)0.5重量部を、リボンブレンダーで撹拌混合した配合物を90−125mmφタンデム型押出機に供給し、200℃に設定した第1段押出機(90mmφ)中にて溶融させたのち、発泡剤としてイソブタンを前記改質ポリプロピレン系樹脂組成物100重量部に対し1.7重量部圧入混合し、160℃(ダイスの樹脂流入部に設置した温度センサーによって測定)に設定した第2段押出機(125mmφ)中で冷却し、サーキュラーダイ(127mmφ)より大気圧下に吐出し、外径335mm、本体長さ800mmの冷却筒にて成形しながら4.4m/minで引き取りつつ延伸・冷却し円筒型発泡体を得、これをカッターで切り開くことにより1035mm幅の発泡シートを得た。得られた発泡シートは、密度0.14g/cc、独立気泡率72%、平均厚み1.9mm、セル数8.1個/厚みであった。
(発泡シートBの製造方法) ポリプロピレン系樹脂(サンアロマー社製PF−814)100重量部、ブレンドオイル0.05重量部、気泡核形成剤(永和工業社製セルボンSC/K)0.7重量部を、リボンブレンダーで撹拌混合した配合物を90−125mmφタンデム型押出機に供給し、200℃に設定した第1段押出機(90mmφ)中にて溶融させたのち、発泡剤としてイソブタンを前記改質ポリプロピレン系樹脂組成物100重量部に対し1.5重量部圧入混合し、165℃に設定した第2段押出機(125mmφ)中で冷却し、サーキュラーダイ(127mmφ)より大気圧下に吐出し、外径335mm、本体長さ800mmの冷却筒にて成形しながら4.6m/minで引き取りつつ延伸・冷却し円筒型発泡体を得、これをカッターで切り開くことにより1035mm幅の発泡シートを得た。得られた発泡シートは、密度0.147g/cc、独立気泡率82%、平均厚み1.8mm、セル数9.2個/厚みであった。
(押出ラミネート法) 図1に示す押出ラミネート設備を用いて、表1に示す発泡シート1を繰り出し、表1に示す非発泡樹脂層7をTダイ4からフィルム状に押出し、ロール2と冷却ロール3とで圧着しながら引取り、積層発泡シートを製造した。さらに積層フィルムを使用する場合は、積層フィルム8をエキスパンダーロール9を通して、ロール2と冷却ロール3との間に繰り出し、ロール2と冷却ロール3とで積層フィルム8と非発泡樹脂層7と発泡シート1とを圧着、引取りすることにより、発泡シートと非発泡樹脂層と積層フィルムとからなる積層発泡シートを製造した。ここで、非発泡樹脂層が発泡シートへ積層されるまでの時間は、式(1)より算出した。
(非発泡樹脂層C)チッソ(株)製ホモポリプロピレンCS3230を非発泡樹脂層として使用した

(非発泡樹脂層D)グランドポリマー(株)製ホモポリプロピレンJ103WBを非発泡樹脂層とし
て使用した。
(非発泡樹脂層E)グランドポリマー(株)製ブロックポリプロピレンJ703Wを非発泡樹脂層と
して使用した。
(積層フィルムF)東燃(株)製、厚み25μmの無延伸ポリプロピレンフィルム、ポリエース「2
5H」を積層フィルムとして使用した。なお、非発泡樹脂層と接着する面にグラビア法により印刷層を施した。
(積層フィルムG)サントックス(株)製、厚み30μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルム、「M
F20」を積層フィルムとして使用した。なお、非発泡樹脂層と接着する面にグラビア法により印刷層を施した。
(実施例1)発泡シートAに表1の条件により押出ラミネート法により非発泡樹脂層Cを積層し、積層発泡シートを得た。
(実施例2)非発泡樹脂層をEとする以外は実施例1と同様の方法にて積層発泡シートを得た。
(実施例3)発泡シートAに表1の条件により押出ラミネート法により非発泡樹脂層Dおよび積層フィルムFを積層し、積層発泡シートを得た。
(実施例4)積層フィルムをGとする以外は実施例3と同様の方法にて積層発泡シートを得た。
(実施例5)発泡シートをBにする以外は実施例1と同様の方法にて積層発泡シートを得た。
(比較例1)押出ラミネートの条件を表1のようにする以外は実施例1と同様の方法にて積層発泡シートを得た。
(比較例2)押出ラミネートの条件を表1のようにする以外は実施例1と同様の方法にて積層発泡シートを得た。
(比較例3)押出ラミネートの条件を表1のようにする以外は実施例3と同様の方法にて積層発泡シートを得た。
実施例、比較例における積層発泡シートの評価結果を表1に示す。
以上のように、実施例1〜5のような押出ラミネート条件で積層発泡シートを製造することで、加熱成形時のフィルムの剥離が発生せず、非発泡樹脂層に異物のない、外観・光沢の良好な成形体を得られることが解る。一方、比較例1、2では、加熱成形時にフィルム層が発泡シートと剥離する現象が見られる。比較例3では、加熱成形時のフィルム層の剥離はないものの、押出ラミネート時に異物が発生し、製品として得ることができない。
Figure 2005119147
本発明で製造されたポリプロピレン系樹脂積層発泡シートは、基材樹脂をポリプロピレン系樹脂とすることより、耐熱性・耐油性に優れ、また、発泡層を設けることにより、断熱性・軽量性に優れるものである。
上記のことより、本発明のポリプロピレン系樹脂積層発泡シートは、外観が美麗で耐熱性・耐油性・軽量性・断熱性に優れ、電子レンジを用いて調理したり、再加熱する電子レンジ加熱用食品容器として好適である。
押出ラミネート法の一例を示す図である。
符号の説明
1 発泡シート
2 ニップロール
3 冷却ロール
4 Tダイ
5 エアギャップ
6 ニップロール2と冷却ロール3とで形成される隙間
7 非発泡樹脂層
8 積層フィルム
9 エキスパンダーロール
10 積層発泡シート

Claims (7)

  1. ポリプロピレン系樹脂発泡シートの少なくとも片面に、非発泡ポリプロピレン系樹脂層を押出ラミネートにより積層するポリプロピレン系樹脂積層発泡シートの製造方法であって、押出された直後の樹脂温度が210℃以上、250℃以下である非発泡ポリプロピレン系樹脂層をポリプロピレン系樹脂発泡シートに2秒以内に積層することを特徴とするポリプロピレン系樹脂積層発泡シートの製造方法。
  2. 押出ラミネートしてなる非発泡ポリプロピレン系樹脂層を介して、ポリプロピレン系樹脂積層フィルムをポリプロピレン系樹脂発泡シートに積層する請求項1記載のポリプロピレン系樹脂積層発泡シートの製造方法。
  3. 押出ラミネートしてなる非発泡ポリプロピレン系樹脂層の厚みが20〜150μmであることを特徴とする請求項1または請求項2記載のポリプロピレン系樹脂積層発泡シートの製造方法。
  4. ポリプロピレン系樹脂発泡シートが、厚み1〜5mm、密度0.1〜0.5g/cc、独立気泡率60%以上、厚み方向セル数が5個以上であることを特徴とする請求項1、2または3記載のポリプロピレン系樹脂積層発泡シートの製造方法。
  5. ポリプロピレン系樹脂発泡シートの基材樹脂であるポリプロピレン系樹脂が、ポリプロピレン系樹脂とイソプレン、ラジカル開始剤を溶融混練して得られる改質ポリプロピレン系樹脂であることを特徴とする請求項1または2記載のポリプロピレン系樹脂積層発泡シートの製造方法。
  6. 請求項1、2、3、4または5記載の製造方法により得られるポリプロピレン系樹脂積層発泡シート。
  7. 請求項6記載のポリプロピレン系樹脂積層発泡シートを加熱成形して得られる成形体。
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