JP2005117175A - 電子機器、それにおける情報信号処理方法、その処理方法を実行させるためのプログラム、およびそれが接続される情報信号処理装置 - Google Patents

電子機器、それにおける情報信号処理方法、その処理方法を実行させるためのプログラム、およびそれが接続される情報信号処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】バージョンアップ開発に有効なSD信号が充分に記憶された状態でユーザに交換、回収を通知可能とする。
【解決手段】適合性判定部117は、ある期間(一定期間あるいは不定期)毎に、SD信号に対する係数データWiを用いた推定予測演算処理の適合性を、Sd信号から得られたクラスコードCL及びダイナミックレンジDRに基づいて判定する。適合性を判定する毎に、制御部121は、記憶部122に、SD信号(入力信号)、判定情報及び付加情報(パラメータr,zの値)からなる履歴情報を記憶する。判定量抽出部123は、記憶部122の全ての履歴情報に基づいて、判定量Hを取得する。そして、有用性判定部124は、判定量Hとしきい値thとを比較して、記憶部122に記憶されたSD信号の有用性を判定する。有用性があると判定されるとき、通知部125は、例えばLEDを発光させ、ユーザに基板ベイ18の交換、回収を通知する。
【選択図】 図7


Description

この発明は、第1の情報信号に対してこの第1の情報信号に対応した所定の情報信号に基づいて予め生成された所定のデータを用いた処理を行って第2の情報信号を得る情報信号処理装置に、取り外し可能に接続されて用いられる電子機器、それにおける情報信号処理方法、その処理方法を実行させるためのプログラム、およびそれが接続される情報信号処理装置に関する。
詳しくは、この発明は、第1の情報信号の所定期間分毎に、この第1の情報信号から抽出された特徴量および所定の情報信号の特徴量に基づいて、第1の情報信号に対する所定のデータを用いた処理の適合性を判定し、少なくとも不適合であると判定された所定期間分の第1の情報信号またはその加工情報を順次記憶し、またこの記憶情報に基づいて、不適合と判定されて記憶された第1の情報信号またはその加工情報が所定量になったか否かを判定することによって、バージョンアップ開発に有効な第1の情報信号またはその加工情報が充分に記憶された状態でユーザに交換、回収を通知できるようにした電子機器等に係るものである。
近年、オーディオ・ビジュアル指向の高まりから、より高解像度の画像を得ることができるようなテレビ受信機の開発が望まれ、この要望に応えて、いわゆるハイビジョンが開発された。ハイビジョンの走査線は、NTSC方式の走査線数が525本であるのに対して、2倍以上の1125本である。また、ハイビジョンの縦横比は、NTSC方式の縦横比が3:4であるのに対して、9:16となっている。このため、ハイビジョンでは、NTSC方式に比べて、高解像度で臨場感のある画像を表示することができる。
ハイビジョンはこのように優れた特性を有するが、NTSC方式の画像信号をそのまま供給しても、ハイビジョンによる画像表示を行うことはできない。これは、上述のようにNTSC方式とハイビジョンとでは規格が異なるからである。
そこで、本出願人は、先に、NTSC方式の画像信号に応じた画像をハイビジョン方式で表示するため、NTSC方式の画像信号をハイビジョンの画像信号に変換するための変換装置を提案した(特許文献1参照)。
この変換装置では、NTSC方式の画像信号から、ハイビジョンの画像信号の注目位置の画素データに対応する所定領域の画素データを抽出し、この所定領域の画素データのレベル分布パターンに基づいて、上述の注目位置の画素データの属するクラスを決定し、このクラスに対応して、上述の注目位置の画素データを生成するようになっている。
特開平8−51599号公報
しかし、上述した特許文献1に記載される変換装置においては、所定の画像信号を用いて予め生成された推定式の係数データを用い、推定式に基づいて注目位置の画素データを生成する。この場合、実際に処理される画像信号が上述の所定の画像信号と異なる質を持つときには、上述した係数データを用いた演算処理によって注目位置の画素データを良好に生成できなくなる。
そこで、この変換装置に、取り外し可能に電子機器を接続し、この電子機器内の記憶媒体に、上述したように所定の画像信号と異なる質を持つ画像信号が入力されて処理される場合、その画像信号を不適合な画像信号として記憶しておき、バージョンアップ時に例えば上述した推定式の係数データを得る際に利用することが考えられる。
しかし、ユーザは、何時その電子機器を交換、回収するべきか通常分からない。この電子機器を交換、回収することがいつでも可能であったとしても、質、量共に意味のある画像信号が記憶されていなければその電子機器を交換、回収する意味がない。
この発明の目的は、バージョンアップ開発に有効な情報信号が充分に記憶された状態でユーザに交換、回収を通知できるようにすることにある。
この発明に係る電子機器は、第1の情報信号に対してこの第1の情報信号に対応した所定の情報信号に基づいて予め生成された所定のデータを用いた処理を行って第2の情報信号を得る情報信号処理装置に、取り外し可能に接続されて用いられる電子機器であって、第1の情報信号の特徴量を抽出する第1の特徴量抽出手段と、第1の情報信号の所定期間分毎に、第1の特徴量抽出手段で抽出された特徴量および所定の情報信号の特徴量に基づいて、第1の情報信号に対する所定のデータを用いた処理の適合性を判定する適合性判定手段と、少なくとも適合性判定手段で不適合であると判定された所定期間分の第1の情報信号またはその加工情報を順次記憶する第1の記憶手段と、この第1の記憶手段に記憶された情報に基づいて、この第1の記憶手段に記憶された、不適合と判定された第1の情報信号またはその加工情報が所定量になったか否かを判定する情報量判定手段とを備えるものである。例えば、この電子機器は、さらに所定のデータが記憶された第2の記憶手段をさらに備える。
この発明に係る電子機器における情報信号処理方法は、第1の情報信号に対してこの第1の情報信号に対応した所定の情報信号に基づいて予め生成された所定のデータを用いた処理を行って第2の情報信号を得る情報信号処理装置に、取り外し可能に接続されて用いられる電子機器における情報信号処理方法であって、第1の情報信号の特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、第1の情報信号の所定期間分毎に、特徴量抽出ステップで抽出された特徴量および所定の情報信号の特徴量に基づいて、第1の情報信号に対する所定のデータを用いた処理の適合性を判定する適合性判定ステップと、少なくとも適合性判定ステップで不適合であると判定された所定期間分の第1の情報信号またはその加工情報を順次記憶する記憶ステップと、この記憶ステップで記憶された情報に基づいて、この記憶ステップで記憶された、不適合と判定された第1の情報信号またはその加工情報が所定量になったか否かを判定する情報量判定ステップとを備えるものである。
また、この発明に係るプログラムは、上述の電子機器における情報信号処理方法をコンピュータに実行させるためのものである。
この発明においては、第1の情報信号の特徴量が抽出される。この第1の情報信号の所定期間分毎に、抽出された特徴量、および所定のデータを生成する際に用いられた所定の情報信号の特徴量に基づいて、第1の情報信号に対する所定のデータを用いた処理の適合性が判定される。例えば、上述した処理の適合性を判定する所定期間分の第1の情報信号は、一定期間おきのものとされ、あるいは不定期のものとされる。
そして、少なくとも不適合であると判定された所定期間分の第1の情報信号またはその加工情報が順次記憶され、記憶された情報に基づいて、不適合と判定されて記憶された第1の情報信号またはその加工情報が所定量となったか否かが判定される。
例えば、この判定結果に基づいて、不適合と判定されて記憶された第1の情報信号またはその加工情報が所定量となったことが、ユーザに通知される。なお、この通知は、情報信号処理装置側で行ってもよい。これにより、バージョンアップ開発に有効な第1の情報信号またはその加工情報が充分に記憶された状態でユーザに交換、回収を通知できる。
例えば、情報信号処理装置は、第1の情報信号に基づいて、第2の情報信号における注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報データを選択する第1のデータ選択手段と、この第1のデータ選択手段で選択された複数の第1の情報データに基づいて、第1の特徴量を抽出する第2の特徴量抽出手段と、この第2の特徴量抽出手段で抽出された第1の特徴量に基づいて、第2の情報信号における注目位置の情報データが属するクラスを検出するクラス検出手段と、第1の情報信号に基づいて、第2の情報における注目位置の周辺に位置する複数の第2の情報データを選択する第2のデータ選択手段と、この第2のデータ選択手段で選択された複数の第2の情報データと、所定のデータである、またはこの所定のデータを用いて得られた、クラス検出手段で検出されたクラスの推定式で用いられる係数データとを用い、この推定式に基づいて第2の情報信号における注目位置の情報データを算出して得る演算手段とを有するものである。
この場合、第1の特徴量抽出手段は、第2の特徴量抽出手段で抽出された第1の特徴量に対応した第2の特徴量およびこの第2の特徴量とは異なる第3の特徴量を抽出し、適合性判定手段は、第1の情報信号の所定期間分毎に、第2の特徴量から検出されるクラス毎の、第3の特徴量の頻度分布を示す第1の情報および所定の情報信号に係るこの第1の情報に対応した第2の情報に基づいて各クラスの頻度分布の相関係数を求め、この相関係数に基づいて各クラスにおける上記情報信号処理装置における上記係数データを用いた処理の適合性を判定する。
また例えば、第1の記憶手段は、各所定期間分の第1の情報信号またはその加工情報の他に、この各所定期間分の第1の情報信号またはその加工情報に関連して、第2の特徴量から検出される各クラスの頻度の情報、第1の情報および第2の情報に基づいて求められた各クラスの頻度分布の相関係数、およびこの相関係数を用いて判定された各クラスの適合性の判定結果を記憶し、情報量判定手段は、第1の記憶手段に記憶された各所定期間分の頻度の情報、相関係数および適合性の判定結果に基づいて、この第1の記憶手段に記憶された、不適合と判定された第1の情報信号またはその加工情報が所定量となったか否かを判定する。
また例えば、情報信号処理装置は、第2の情報信号によって得られる出力の質を定めるパラメータの値が入力されるパラメータ入力手段をさらに有し、所定データとして、クラス毎に求められた、推定式で用いられる係数データを生成するパラメータを含む生成式における係数データである係数種データを格納する第2の記憶手段をさらに備える。そして例えば、第1の記憶手段は、各処理期間分の第1の情報信号の他に、この所定期間分の第1の情報信号に関連して、パラメータの値を記憶する。このようにパラメータの値を記憶しておくことで、バージョンアップ時にこのパラメータの値を用いた処理を行うことができる。
また、この発明に係る情報信号処理装置は、第1の情報信号に対して、この第1の情報信号に対応した所定の情報信号に基づいて予め生成された所定のデータを用いた処理を行って第2の情報信号を得る情報信号処理装置であって、上述した電子機器を取り外し可能に接続する基板接続部を有するものである。この発明においては、バージョンアップ時に、電子機器の交換、回収を行って、その電子機器に記憶されている第1の情報信号またはその加工情報を用いた処理を行うことができる。
この発明によれば、第1の情報信号の所定期間分毎に、この第1の情報信号から抽出された特徴量および所定の情報信号の特徴量に基づいて、第1の情報信号に対する所定のデータを用いた処理の適合性を判定し、少なくとも不適合であると判定された所定期間分の第1の情報信号またはその加工情報を順次記憶し、またこの記憶情報に基づいて、不適合と判定されて記憶された第1の情報信号またはその加工情報が所定量になったか否かを判定するものであり、バージョンアップ開発に有効な第1の情報信号またはその加工情報が充分に記憶された状態でユーザに交換、回収を通知できる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態としてのテレビ受信機10の構成を示している。
このテレビ受信機10は、チューナ12で受信される放送信号、すなわち、525i信号というSD(Standard Definition)信号を、1050i信号というHD(High Definition)信号に変換し、このHD信号による画像を表示する機能を持っている。ここで、525i信号は、ライン数が525本でインタレース方式の画像信号であり、1050i信号はライン数が1050本でインタレース方式の画像信号である。
図2は、525i信号および1050i信号のあるフレーム(F)の画素位置関係を示すものであり、奇数(o)フィールドの画素位置を実線で示し、偶数(e)フィールドの画素位置を破線で示している。大きなドットが525i信号の画素であり、小さいドットが1050i信号の画素である。図2から分かるように、1050i信号の画素データとしては、525i信号のラインに近い位置のラインデータL1,L1′と、525i信号のラインから遠い位置のラインデータL2,L2′とが存在する。ここで、L1,L2は奇数フィールドのラインデータ、L1′,L2′は偶数フィールドのラインデータである。また、1050i信号の各ラインの画素数は、525i信号の各ラインの画素数の2倍である。
このテレビ受信機10においては、内部バス11を介して、チューナ12、デコーダ13、CPU(Central Processing Unit)14、RAM(Random Access Memory)15、ROM(Read Only Memory)16、DRC(Digital Reality Creation)回路17、および入出力インタフェース19が相互に接続されている他、必要に応じて、ドライブ20がさらに接続される。
DRC回路17には、基板構造の電子機器である基板ベイ18が、取り外し可能に接続される。つまり、この基板ベイ18は、交換、回収が可能とされている。入出力インタフェース19には、受光部22、表示部24、HDD(Hard Disk Drive)25、操作部26が接続されている。
ユーザがリモコン送信機23を操作して出力する光信号は、受光部22から入力される。また、ユーザは、操作部26を操作することで指令を入力することもできる。CPU14は、受信した指令に基づく処理を実行する。ユーザは、例えばリモコン送信機23を操作することにより、表示部24に表示される画像の画質を調整するためのパラメータr,zの値を入力できる。本実施の形態において、調整される画質は、例えば解像度およびノイズ抑圧度である。
CPU14は、ROM16に記憶されているプログラム、または、HDD25からRAM15にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM15にはまた、CPU14が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。HDD25は、CPU14が実行するOS(Operating Systems)やアプリケーションプログラムを格納する。
CPU14は、ユーザの操作に基づいて、リモコン送信機23から赤外線信号RMが受光部22に入力されるか、または、ユーザにより操作部26に指令が入力されると、チューナ12に図示せぬ放送局からの放送信号を受信させ、デコーダ13にデコードさせる。デコーダ13は、デコードした放送信号に基づくSD信号(525i信号)を、内部バス11を介してDRC回路17に出力する。
DRC回路17は、SD信号(525i信号)を受信し、このSD信号をHD信号(1050i信号)に変換する。この際、DRC回路17は、ユーザにより指令された、上述した解像度およびノイズ除去度のパラメータr,zの値に基づいて、それぞれHD信号による画像の解像度およびノイズ除去度を調整する。なお、DRC回路17およびこれに接続される基板ベイ18の構成例については、後述する。
DRC回路17で得られるHD信号は、内部バス11および入出力インタフェース19を介して、表示部24に出力される。表示部24は、このHD信号による画像を表示する。この表示部24は、例えばCRT(cathode-ray tube)ディスプレイ、あるいはLCD(liquid crystal display)、PDP(Plasma Display Panel)等で構成されている。
内部バス11は、必要に応じてドライブ20に接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどによりなるリムーバブルメディア21が適宜装着され、それから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じてHDD25にインストールされる。
図1に示すテレビ受信機10の動作を説明する。
チューナ12で受信される放送信号は内部バス11を介してデコーダ13に供給される。デコーダ13では、チューナ12からの放送信号に対して復号化処理、誤り訂正処理等が施され、この放送信号に基づくSD信号(525i信号)が得られる。このデコーダ13で得られるSD信号は内部バス11を介してDRC回路17に供給される。
DRC回路17では、デコーダ13からのSD信号をHD信号(1050i信号)に変換する処理が行われる。この場合、ユーザにより指令された、パラメータrの値およびパラメータzの値に基づいて、HD信号による画像の解像度およびノイズ除去度が調整される。
このDRC回路17で得られるHD信号は、内部バス11および入出力インタフェース19を介して表示部24に供給される。そして、表示部24の画面上には、このHD信号による画像が表示される。
また、基板ベイ18では、例えばある期間おきに、DRC回路17で処理されるSD信号(525i信号)の適合性を判定し、少なくとも不適合である判定された所定期間分、本実施の形態においては1フィールド分のSD信号を記憶しておく。ここで、ある期間は、一定期間、あるいは不定期間とされる。例えば、パワーオン毎に、あるいはユーザがパラメータr,zの値を変更する毎に、SD信号の適合性が判定される。
このように基板ベイ18に記憶される各1フィールド分のSD信号は、バージョンアップ時に基板ベイ18を取り換える場合において、そのROM119に格納される係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)を生成する際などに利用される。
次に、DRC回路17の詳細を説明する。図3は、DRC回路17の構成を示している。
このDRC回路17は、デコーダ13から内部バス11を介して送信されてきたSD信号(525i信号)より、HD信号(1050i信号)における注目位置の周辺に位置する複数のSD画素データを選択的に取り出して出力する第1、第2のタップ選択回路101,102を有している。
第1のタップ選択回路101は、予測に使用する複数のSD画素データを、予測タップのデータxiとして選択的に取り出すものである。第2のタップ選択回路102は、クラス分類に使用する複数のSD画素データを、クラスタップのデータとして選択的に取り出すものである。図4A,Bは、それぞれクラスタップ、予測タップの一例を示している。
また、DRC回路17は、第2のタップ選択回路102で選択的に取り出されるクラスタップのデータ(複数のSD画素データ)から第1の特徴量としてのレベル分布パターンを抽出し、このレベル分布パターンに対応したクラスコードCLを得るクラス検出回路103を有している。このクラス検出回路103は、複数のSD画素データに対して、例えば、ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)、DPCM(予測符号化)、VQ(ベクトル量子化)等の、何らかの圧縮処理を施すことでクラスコードCLを取得する。
KビットでADRCを行う場合の説明を行う。KビットADRCにおいては、複数のSD画素データの最大値MAXと最小値MINの差分であるダイナミックレンジDR=MAX−MINが検出され、このダイナミックレンジDRに基づいて、複数のSD画素データがKビットに再量子化される。
すなわち、クラスタップに含まれるそれぞれの画素データについて、その画素データから最小値MINが減算され、その減算値がDR/2Kで除算(量子化)される。これにより、複数の画素データがKビットに再量子化され、それを所定の順番で並べたビット列がクラスコードCLとなる。
したがって、1ビットADRCにおいては、この複数のSD画素データに含まれるそれぞれの画素データについて、その画素データから最小値MINが減算され、その減算値がDR/2で除算される。これにより、複数のSD画素データは1ビットに再量子化され、それを所定の順番で並べたビット列がクラスコードCLとなる。
また、DRC回路17は、係数メモリ104を有している。この係数メモリ104は、後述する推定予測演算回路106で使用される推定式で用いられる複数の係数データWiを、クラス毎に、格納するものである。この係数データWiは、SD信号(525i信号)を、HD信号(1050i信号)に変換するための情報である。
上述したように、525i信号を1050i信号に変換する場合、奇数、偶数のそれぞれのフィールドにおいて、525i信号の1画素に対応して1050i信号の4画素を得る必要がある。この場合、奇数、偶数のそれぞれのフィールドにおける1050i信号を構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素は、それぞれ中心予測タップに対して異なる位相ずれを持っている。
図5は、奇数フィールドにおける1050i信号を構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素HD1〜HD4における中心予測タップSD0からの位相ずれを示している。ここで、HD1〜HD4の位置は、それぞれ、SD0の位置から水平方向にk1〜k4、垂直方向にm1〜m4だけずれている。
図6は、偶数フィールドにおける1050i信号を構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素HD1′〜HD4′における中心予測タップSD0′からの位相ずれを示している。ここで、HD1′〜HD4′の位置は、それぞれ、SD0′の位置から水平方向にk1′〜k4′、垂直方向にm1′〜m4′だけずれている。
そのため、係数メモリ104には、クラスおよび出力画素(HD1〜HD4,HD1′〜HD4′)の組み合わせ毎に、係数データWiが格納されている。
この係数メモリ104には上述したクラス検出回路103で得られるクラスコードCLが読み出しアドレス情報として供給され、この係数メモリ104からはクラスコードCLに対応した推定式の係数データWi(i=1〜n)が読み出され、推定予測演算回路106に供給される。
また、DRC回路17は、基板ベイ18を接続するためのインタフェース105を有している。SD信号(525i信号)は、このインタフェース105を介して基板ベイ18に供給される。また、ユーザによって調整された解像度、ノイズ除去度を決定するパラメータr,zの値は、インタフェース105を介して基板ベイ18に供給される。さらに基板ベイ18で生成される、上述のパラメータr,zの値に対応した各クラスの推定式の係数データWiは、基板ベイ18からインタフェース105を介して係数メモリ104に供給されて格納される。
また、DRC回路17は、推定予測演算回路106を有している。この推定予測演算回路106は、第1のタップ選択回路101で選択的に取り出される予測タップのデータ(複数のSD画素データ)xiと、係数メモリ104から読み出される係数データWiとから、(1)式の推定式に基づいて、作成すべきHD信号の画素データ(注目位置の画素データ)を演算する。
Figure 2005117175
上述したように、SD信号をHD信号に変換する際には、SD信号の1画素に対してHD信号の4画素(図5のHD1〜HD4、図6のHD1′〜HD4′参照)を得る必要がある。この推定予測演算回路106では、HD信号を構成する2×2の単位画素ブロック毎に、画素データが生成される。
すなわち、この推定予測演算回路106には、第1のタップ選択回路101より単位画素ブロック内の4画素(注目画素)に対応した予測タップのデータxiと、係数メモリ104よりその単位画素ブロックを構成する4画素に対応した係数データWiとが供給される。そして、この推定予測演算回路106では、単位画素ブロックを構成する4画素のデータy1〜y4が、それぞれ上述した(1)式の推定式で個別に演算される。
また、DRC回路17は、推定予測演算回路106より順次出力される、単位画素ブロック内の4画素のデータy1〜y4を線順次化して1050i信号のフォーマットで出力する後処理回路107を有している。
次に、図3に示すDRC回路17の動作を説明する。
第2のタップ選択回路102では、SD信号(525i信号)に基づいて、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画素)の周辺に位置する、複数のSD画素データがクラスタップのデータとして選択的に取り出される。このクラスタップのデータはクラス検出回路103に供給される。
クラス検出回路103では、複数のSD画素データに対して、ADRC等のデータ圧縮処理が施されて、クラスコードCLが得られる。このクラスコードCLは、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する単位画素ブロック毎にその単位画素ブロック内の4画素(注目画素)が属するクラスを示すものである。このクラスコードCLは、係数メモリ104に読み出しアドレス情報として供給される。
係数メモリ104には、例えば各垂直ブランキング期間に、ユーザによって調整されたパラメータr,zの値に対応して基板ベイ18で生成された、クラスおよび出力画素(HD1〜HD4,HD1′〜HD4′)の組み合わせ毎の係数データWiが格納される。この係数メモリ104にクラスコードCLが読み出しアドレス情報として供給されることで、この係数メモリ104から、クラスコードCLに対応した4出力画素(奇数フィールドではHD1〜HD4、偶数フィールドではHD1′〜HD4′)分の推定式の係数データWiが読み出されて推定予測演算回路106に供給される。
また、第1のタップ選択回路101では、SD信号(525i信号)に基づいて、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画素)の周辺に位置する、複数のSD画素データが予測タップのデータxiとして選択的に取り出される。この予測タップのデータxiは推定予測演算回路106に供給される。
推定予測演算回路106では、予測タップのデータxiと、係数メモリ104より読み出される4出力画素分の係数データWiとから、作成すべきHD信号を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画素)のデータy1〜y4が演算される((1)式参照)。そして、この推定予測演算回路106より順次出力されるデータy1〜y4は後処理回路107に供給される。
この後処理回路107では、推定予測演算回路106より順次供給されるデータy1〜y4が線順次化され、1050i信号のフォーマットで出力される。つまり、この後処理回路107からは、HD信号としての1050i信号が出力される。
次に、基板ベイ18の詳細を説明する。図7は、基板ベイ18の構成を示している。
この基板ベイ18は、DRC回路17との間で信号の伝送を行うためのインタフェース111を有している。このインタフェース111は、DRC回路17側から送られてくるSD信号およびパラメータr,zの値を基板ベイ18側に取り込み、またこの基板ベイ18の内部で生成された係数データWiをDRC回路17側に送出する。
また、基板ベイ18は、インタフェース111で取り込まれるSD信号を一時的に蓄積するバッファ112と、このバッファ112に蓄積されたSD信号の特徴量を抽出する特徴量抽出部113とを有している。
この特徴量抽出部113は、タップ選択回路114、クラス検出回路115およびダイナミックレンジ抽出回路(DR抽出回路)116からなっている。タップ選択回路114は、上述したDRC回路17の第2のタップ選択回路102(図3参照)と同様に構成され、DRC回路17側から供給されるSD信号(525i信号)より、HD信号(1050i信号)における注目位置の周辺に位置する複数のSD画素データを、クラスタップのデータとして選択的に取り出す。
クラス検出回路115は、上述したDRC回路17のクラス検出回路103と同様に構成され、タップ選択回路114で選択的に取り出されるクラスタップのデータ(複数のSD画素データ)から第2の特徴量としてのレベル分布パターンを抽出し、このレベル分布パターンに対応したクラスコードCLを取得する。
DR抽出回路116は、タップ選択回路114で選択的に取り出されるクラスタップのデータ(複数のSD画素データ)から、第3の特徴量として最大値AXと最小値MINの差分であるダイナミックレンジDR(=MAX-MIN)を抽出する。
また、基板ベイ18は、入力信号適合性判定部117を有している。この入力信号適合性判定部117は、SD信号の所定期間分毎に、本実施の形態においては、SD信号の1フィールド分毎に、クラス検出回路115で得られたクラスコードCLおよびDR抽出回路116で抽出されたダイナミックレンジDRに基づいて、このSD信号に対する上述した係数データWiを用いた推定予測演算処理の適合性を判定する。
なお、この処理の適合性を判定する1フィールド分のSD信号は、一定期間おきのものとされ、あるいは不定期のものとされる。不定期の例としては、例えばパラメータr,zの値の変更時、あるいはテレビ受信機10の電源オン時などが考えられる。
入力信号適合性判定部117は、1フィールド分のSD信号に対して、クラス検出回路115で得られる複数個のクラスコードCLおよびDR抽出回路116で抽出された複数個のダイナミックレンジDRに基づいて、図8Bに示すように、クラス毎に、ダイナミックレンジDRの各値の頻度を示すDR値頻度分布(以下、適宜「ユーザ視聴時のDR値頻度分布」という)を生成する。このユーザ視聴時のDR値頻度分布は第1の情報を構成している。
入力信号適合性判定部117はROM118を備えている。このROM118には、図8Aに示すように、開発時、つまり後述するROM119に格納されている係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)を生成した際の学習素材であるSD信号に係る、各クラスのDR値頻度分布(以下、適宜「開発時のDR頻度分布」という)が格納されている。この開発時のDR値頻度分布は第2の情報を構成している。
入力信号適合性判定部117は、さらに、クラス毎に、上述した開発時とユーザ視聴時のDR値頻度分布の相関係数cを、(2)式に基づいて、求める。この(2)式において、freqst(x)は開発時のDR値頻度分布におけるDR値xの頻度、mfreqstは開発時のDR値頻度分布における頻度平均、stdvstは開発時のDR値頻度分布における頻度標準偏差を示しており(図9A参照)、frequs(x)はユーザ視聴時のDR値頻度分布におけるDR値xの頻度、mfrequsはユーザ視聴時のDR値頻度分布における頻度平均、stdvusはユーザ視聴時のDR値頻度分布における頻度標準偏差を示しており(図9B参照)、NはDR値xが取り得る値の数を示している。
Figure 2005117175
入力信号適合性判定部117は、さらにまた、クラス毎に、相関係数cとしきい値Thとを比較して、入力信号の適合性の判定結果h1〜hNを求める。この場合、相関係数cが大きく、c≧Thであるとき、適合性ありと判定し、例えば判定結果「0」を出力し、一方相関係数cが小さく、c<Thであるとき、適合性なしと判定し、例えば判定結果「1」を出力する。
相関係数cが大きい場合には、開発時とユーザ視聴時におけるDR値頻度分布が似ており、DRC回路17で処理されるSD信号は、開発時の学習素材であるSD信号と適合性があるため、DRC回路17における推定予測演算処理の結果は問題がない可能性が高い。そのため、このSD信号を開発のための履歴情報として残しておく価値は低い。
逆に、相関係数が小さい場合には、開発時とユーザ視聴時におけるDR値頻度分布が似ておらず、DRC回路17で処理されるSD信号は、開発時の学習素材であるSD信号と適合性がなく、DRC回路17における推定予測演算処理の結果が破綻している可能性が高い。そのため、このSD信号を開発のための履歴情報として残しておく価値は高い。
なお、このSD信号の代わりに、あるいはこのSD信号と共に、このSD信号の特徴を表す当該SD信号の加工情報、例えば上述した各クラスのDR値頻度分布等を履歴情報として残しておいてもよい。本実施の形態においては、後述するように、SD信号そのものを履歴情報として残すものを示している。
また、基板ベイ18は、ROM119を有している。このROM119には、各クラスの係数種データが予め蓄えられている。この係数種データは、上述したDRC回路17の係数メモリ104に格納する係数データWiを生成するための生成式の係数データである。
上述した推定予測演算回路106(図3参照)では、予測タップのデータxiと、係数メモリ104より読み出される係数データWiとから、(1)式の推定式によって、作成すべきHD画素データyが演算される。
この推定式の係数データWi(i=1〜n)は、(3)式に示すように、パラメータr,zを含む生成式によって生成される。上述したように、rは解像度を決めるパラメータであり、zはノイズ除去度を決めるパラメータである。ROM119には、この生成式の係数データである係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)が、クラスおよび出力画素(図5のHD1〜HD4,図6のHD1′〜HD4′参照)の組み合わせ毎に、記憶されている。この係数種データの生成方法については後述する。
Figure 2005117175
また、基板ベイ18は、各クラスの係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)およびパラメータr,zの値とを用い、(3)式によって、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎に、パラメータr,zの値に対応した推定式の係数データWi(i=1〜n)を生成する係数生成回路120を有している。この係数生成回路120には、ROM119から係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)がロードされる。また、この係数生成回路120には、DRC回路17側からインタフェース111を介して、ユーザによって調整されたパラメータr,zの値が供給される。
この係数生成回路120で生成される各クラスの係数データWi(i=1〜n)は、インタフェース111を介してDRC回路17側に供給され、上述した係数メモリ104に格納される。この係数生成回路120における係数データWiの生成は、例えば垂直ブランキング期間毎に行われる。これにより、ユーザの操作によってパラメータr,zの値が変更されても、DRC回路17の係数メモリ104に格納される各クラスの係数データWiを、そのパラメータr,zの値に対応したものに即座に変更でき、ユーザによる解像度、ノイズ除去度の調整がスムーズに行われるようになる。
また、基板ベイ18は、履歴情報制御部121と、履歴情報記憶部122とを有している。この履歴情報制御部121は、上述した入力信号適合性判定部117で適合性の判定が行われる毎に、履歴情報記憶部122に、履歴情報を順次記憶していく。図10は、履歴情報記憶部122の記憶内容を示している。ここでは、N個の履歴情報1〜履歴情報Mが記憶されている。
なお、履歴情報制御部121は、全てのクラスが適合性ありと判定されているときには、履歴情報の記憶を行わない。この場合、SD信号を、バージョンアップ時の開発のための履歴として残しておく価値は低い。
それぞれの履歴情報は、入力信号、判定情報および付加情報からなっている。上述したように、本実施の形態では、適合性の判定が行われた際の1フィールド分のSD信号が、入力信号として記憶される。履歴情報制御部121は、当該1フィールド分のSD信号をバッファ112から取得して、履歴情報記憶部122に記憶する。このようにパラメータr,zの値を記憶しておくことで、バージョンアップ時にこのパラメータr,zの値を用いた処理を行うことができる。なお、上述したように、このSD信号の代わりに、当該SD信号の加工情報、例えば各クラスのDR値頻度分布等を記憶してもよい。履歴情報記憶部122は、各クラスのDR値頻度分布を入力信号として記憶する場合、当該各クラスのDR値頻度分布を、入力信号適合性判定部117から取得して、履歴情報記憶部122に記憶する。
付加情報は、適合性の判定が行われた際のパラメータr,zの値である。履歴情報制御部121は、DRC回路17側からインタフェース111を介して供給されるパラメータr,zの値を、履歴情報記憶部122に記憶する。なお、このパラメータr,zの値の代わりにその他の付加情報、例えば上述したように入力信号としてSD信号が記憶される場合、各クラスのDR頻度分布を付加情報として記憶してもよい。
さらに、判定情報は、図11に示すように、各クラスの頻度freq1〜freqN、各クラスの相関係数c1〜cN、適合性判定結果h1〜hNからなっている。履歴情報制御部121は、これら各クラスの頻度、相関係数、適合性判定結果を、入力信号適合性判定部117から取得して、履歴情報記憶部122に記憶する。
また、基板ベイ18は、履歴情報判定量抽出部123と、履歴情報有用性判定部124とを有している。履歴情報判定量抽出部123は、履歴情報記憶部122に記憶されている、各履歴情報の判定情報に基づいて、履歴情報の有用性を判定するための履歴情報判定量Hを抽出する。すなわち、履歴情報判定量Hは、(4)式に基づいて、演算される。
Figure 2005117175
この(4)式には頻度freqが含まれるので、履歴情報判定量HによりSD信号の量を判定でき、またこの(4)式には相関係数cが含まれるので、履歴情報判定量HによりSD信号の質を判定できる。なお、相関係数cの取り得る値は−1.0〜1.0である。(4)式では、相関がないときに履歴情報判定量Hが大きくなるように、(1−cn(t))としている。
(4)式で求められる履歴情報判定量Hは、適合性がないと判定されるクラスおよびそのクラスの頻度が多い程、また適合性がない場合でもさらに相関がない程、大きな値となる。つまり、この履歴情報判定量Hが多い程、履歴情報記憶部122に、開発に有用なSD信号が多く記憶されていることを意味する。
履歴情報有用性判定部124は、上述したように履歴情報判定量抽出部123で得られた履歴情報判定量Hをしきい値thと比較して、履歴情報記憶部122に記憶されたSD信号の有用性を判定する。この場合、H≧thであるとき、有用性ありと判定し、例えば判定結果「1」を出力し、一方H<thであるとき、有用性なしと判定し、例えば判定結果「0」を出力する。
また、基板ベイ18は、履歴情報有用性判定部124の判定結果を、ユーザに通知するための通知部125を有している。この通知部125は、例えばLED(Light Emitting Diode)等の発光素子を備えており、有用性ありと判定されたとき、発光してユーザに通知する。
なお、音声でユーザに知らせるようにしてもよい。また、この通知部125は、着脱自在な基板ベイ18に持つ代わりに、テレビ受信機10の本体側に持つようにしてもよい。その場合、履歴情報有用性判定部124の判定結果をインタフェース111を介してDRC回路17側に送信すればよい。
このように、通知部125で、履歴情報記憶部122に記憶されたSD信号の有用性をユーザに知らせることで、ユーザは基板ベイ18の交換、回収時期、つまり履歴情報記憶部122に、開発に有用な所定の質を持つSD信号が充分な量だけ記憶されたことを知ることができる。
開発時、つまりROM119に格納すべき係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)を生成する際に、学習素材であるSD信号として、履歴情報記憶部122に記憶されたSD信号のうち、いずれかのクラスで不適合とされたSD信号と同様のSD信号を用いることで、ユーザの視聴環境におけるSD信号に合った係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)を生成できる。そして、そのような係数種データwi0〜wi9を用いることで、DRC回路17における推定予測演算処理の結果が破綻する可能性を低くでき、HD信号を精度よく得ることができる。
次に、図12のフローチャートを用いて、図7に示す基板ベイ18の履歴情報の記憶に係る処理の手順を説明する。
ステップST1で、処理を開始し、ステップST2で、バッファ112に、1フィールド分のSD信号(入力信号)を蓄積する。そして、ステップST3で、特徴量抽出部113の処理を行う。
つまり、タップ選択回路114は、バッファ112に蓄積された1フィールド分のSD信号から、HD信号(1050i信号)における注目位置の周辺に位置する複数のSD画素データをクラスタップのデータとして選択的に取り出すことを、注目位置を順次変化させて繰り返し行う。
そして、クラス検出回路115は、タップ検出回路114で順次取り出されるクラスタップのデータ(複数のSD画素データ)から第2の特徴量としてのレベル分布パターンを抽出し、このレベル分布パターンに対応したクラスコードCLを順次取得する。DR抽出回路116は、タップ選択回路114で順次取り出されるクラスタップのデータ(複数のSD画素データ)から、ダイナミックレンジDR(=MAX-MIN)を順次抽出する。
次に、ステップST4で、入力信号適合性判定部117は、クラス検出回路115で順次得られたクラスコードCLおよびDR抽出回路116で順次抽出されたダイナミックレンジDRに基づいて、SD信号に対する係数データWi(i=1〜n)を用いた推定予測演算処理の適合性を判定する。
つまり、入力信号適合性判定部117は、クラス毎に、ダイナミックレンジDRの各値の頻度を示すDR値頻度分布(図8B参照)を生成し、そして、これとROM119に格納されている係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)を生成した際の学習素材であるSD信号に係る、ROM118に格納されている各クラスのDR値頻度分布(図8A参照)に基づいて、クラス毎に、相関係数cを求め((2)式参照)、そして、各クラスの相関係数cとしきい値Thとを比較してクラス毎に適合性を判定する。
次に、ステップST5で、履歴情報制御部121は、履歴情報記憶部122に、履歴情報を記憶する。この履歴情報は、SD信号(入力信号)、判定情報および付加情報(パラメータr,zの値)からなっている(図10参照)。判定情報は、各クラスの頻度freq1〜freqN、各クラスの相関係数c1〜cN、適合性判定結果h1〜hNからなっている(図11参照)。この場合、全てのクラスが適合性ありと判定されるときには、履歴情報の記憶を行わない。
次に、ステップST6で、履歴情報判定量抽出部123は、履歴情報記憶部122に記憶されている全ての履歴情報(図10では履歴情報1〜M)における判定情報に基づいて、履歴情報判定量Hを取得する((4)式参照)。
そして、ステップST7で、履歴情報有用性判定部124は、履歴情報判定量Hとしきい値thとを比較して、履歴情報記憶部122に記憶されたSD信号の有用性を判定する。有用性がないと判定するときは、ステップST2に戻り、次のある期間後、つまり一定期間後あるいは不定期に上述したと同様の処理を繰り返す。一方、有用性があると判定するときは、ステップST8に移行する。
ステップST8では、通知部125は、例えばLEDを発光させ、ユーザに基板ベイ18の交換、回収を通知する。そして、ステップST9で、基板ベイ18が交換されたか否かを判定し、交換されたとき処理を終了する。この場合、ステップST7で有用性があると判定した後は、ステップST2に戻ることがなく、履歴情報記憶部122に履歴情報がさらに記憶されることはない。履歴情報記憶部122に既に開発に有用な所定の質を持つSD信号が充分な量だけ記憶されているからである。
このように、本実施の形態においては、基板ベイ18は、ある期間毎に、1フィールド分のSD信号に対するDRC回路17の処理、すなわち係数データWiを用いた推定予測演算処理の適合性をクラス毎に判定し、少なくとも1クラスでも不適合であると判定したときは、その1フィールド分のSD信号を、判定情報(各クラスの頻度freq1〜freqN、各クラスの相関係数c1〜cN、適合性判定結果h1〜hN)および付加情報(パラメータr,zの値)と関連付けて履歴情報記憶部122に履歴情報として記憶する。そして、基板ベイ18は、その履歴情報記憶部122に記憶された判定情報に基づいて、履歴情報記憶部122に記憶されたSD信号の有用性を判定し、有用性があると判定するときは、通知部125でユーザに通知する。
したがって、本実施の形態によれば、ユーザは基板ベイ18の交換、回収時期、つまり履歴情報記憶部122に、開発に有用な所定の質を持つSD信号が充分な量だけ記憶されたことを、タイムリーに知ることができ、この履歴情報記憶部122に記憶されたSD信号を速やかに開発に利用できる。
例えば、開発時、つまりROM119に格納すべき係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)を生成する際に、学習素材であるSD信号として、履歴情報記憶部122に記憶されたSD信号のうち、いずれかのクラスで不適合とされたSD信号と同様のSD信号を用いることで、ユーザの視聴環境におけるSD信号に合った係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)を生成できる。
そして、そのような係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)を用いることで、図1に示すテレビ受信機10では、DRC回路17における推定予測演算処理の結果が破綻する可能性を低くでき、HD信号を精度よく得ることができる。
次に、ROM119に格納される、各クラスの係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)の生成方法について説明する。
ここで、以下の説明のため、(5)式のように、tj(j=0〜9)を定義する。
0=1,t1=r,t2=z,t3=r2,t4=rz,t5=z2
6=r3,t7=r2z,t8=rz2,t9=z3
・・・(5)
この(5)式を用いると、(3)式は、(6)式のように書き換えられる。
Figure 2005117175
最終的に、学習によって未定係数wijを求める。すなわち、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎に、複数のSD画素データとHD画素データを用いて、二乗誤差を最小にする係数値を決定する。いわゆる最小二乗法による解法である。学習数をm、k(1≦k≦m)番目の学習データにおける残差をek、二乗誤差の総和をEとすると、(1)式および(3)式を用いて、Eは(7)式で表される。ここで、xikはSD画像のi番目の予測タップ位置におけるk番目の画素データ、ykはそれに対応するk番目のHD画像の画素データを表している。
Figure 2005117175
最小二乗法による解法では、(7)式のwijによる偏微分が0になるようなwijを求める。これは、(8)式で示される。
Figure 2005117175
以下、(9)式、(10)式のように、Xipjq、Yipを定義すると、(8)式は、行列を用いて、(11)式のように書き換えられる。
Figure 2005117175
Figure 2005117175
この(11)式が、係数種データを算出するための正規方程式である。この正規方程式を掃き出し法(Gauss-Jordanの消去法)等の一般解法で解くことにより、係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)を求めることができる。
図13は、上述した係数種データの生成方法の概念を示している。教師信号としてのHD信号から、生徒信号としての複数のSD信号を生成する。ここで、HD信号からSD信号を生成する際に使用する間引きフィルタの周波数特性を変えることにより、解像度の異なるSD信号を生成する。
解像度の異なるSD信号によって、解像度を上げる効果の異なる係数種データを生成できる。例えばボケ具合の大きな画像が得られるSD信号とボケ具合の小さな画像が得られるSD信号があった場合、ボケ具合の大きな画像が得られるSD信号による学習で、解像度を上げる効果の強い係数種データが生成され、ボケ具合の小さな画像が得られるSD信号による学習で、解像度を上げる効果の弱い係数種データが生成される。
また、解像度の異なるSD信号の各々に対してノイズを加えることで、ノイズの加わったSD信号を生成する。ノイズを加える量を可変することでノイズ量が異なるSD信号が生成され、それによってノイズ除去効果の異なる係数種データが生成される。例えばノイズをたくさん加えたSD信号とノイズを少し加えたSD信号とがあった場合、ノイズをたくさん加えたSD信号による学習でノイズ除去効果の強い係数種データが生成され、ノイズを少し加えたSD信号による学習でノイズ除去効果の弱い係数種データが生成される。
ノイズを加える量としては、例えば(12)式のように、SD信号の画素値xに対して、ノイズnを加えてノイズの加わったSD信号の画素値x′を生成する場合、Gを可変することでノイズ量を調整する。
x′=x+G・n ・・・(12)
例えば、周波数特性を可変するパラメータrの値を0〜8の9段階に可変し、ノイズを加える量を可変するパラメータzの値を0〜8の9段階に可変し、合計81種類のSD信号を生成する。このようにして生成した複数のSD信号とHD信号との間で学習を行って係数種データを生成する。このパラメータr,zは、図3のDRC回路17におけるパラメータr,zに対応するものである。
次に、上述した基板ベイ18のROM119に格納される係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)を生成するための係数種データ生成装置200について説明する。図14は、この係数種データ生成装置200の構成を示している。
この係数種データ生成装置200は、教師信号としてのHD信号が入力される入力端子201と、このHD信号に対して、水平および垂直の間引き処理を行って、生徒信号としてのSD信号を得るSD信号生成回路202とを有している。このSD信号生成回路202には、パラメータr,zが供給される。パラメータrの値に対応して、HD信号からSD信号を生成する際に使用する間引きフィルタの周波数特性が可変される。また、パラメータzの値に対応して、SD信号に加えるノイズの量が可変される。
また、係数種データ生成装置200は、SD信号生成回路202より出力されるSD信号に基づいて、HD信号における注目位置の周辺に位置する複数のSD画素のデータを選択的に取り出して出力する第1,第2のタップ選択回路203,204を有している。
この第1、第2のタップ選択回路203,204は、上述したDRC回路17の第1、第2のタップ選択回路101,102と同様に構成される。すなわち、第1のタップ選択回路203は予測タップのデータを選択的に取り出し、第2のタップ選択回路204はクラスタップのデータを選択的に取り出すものである。
また、係数種データ生成装置200は、第2のタップ選択回路204で選択的に取り出されるクラスタップのデータから、HD信号における注目位置の画素データが属するクラスを検出するクラス検出回路205を有している。このクラス検出回路205は、上述したDRC回路17のクラス検出回路103と同様の構成とされている。
また、係数種データ生成装置200は、入力端子201に入力されるHD信号の時間調整を行うための遅延回路206と、正規方程式生成部207とを有している。正規方程式生成部207は、時間調整用の遅延回路206で遅延されたHD信号より得られる注目画素データとしての各HD画素データyと、この各HD画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択回路203で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、各HD画素データyにそれぞれ対応してクラス検出回路205で得られるクラスコードCLと、パラメータr,zの値とから、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎に、各クラスの係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)を得るための正規方程式((11)式参照)を生成する。
この場合、1個のHD画素データyとそれに対応する予測タップのデータ(複数個のSD画素データ)xiとの組み合わせで学習データが生成されるが、教師信号としてのHD信号と生徒信号としてのSD信号との間で、クラス毎に、多くの学習データが生成されていく。これにより、正規方程式生成部207では、クラス毎に、係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)を得るための正規方程式が生成される。
またこの場合、正規方程式生成部207では、出力画素(図5のHD1〜HD4、図6のHD1′〜HD4′参照)毎に、正規方程式が生成される。例えば、HD1に対応した正規方程式は、中心予測タップに対するずれ値がHD1と同じ関係にあるHD画素データyから構成される学習データから生成される。結果的に正規方程式生成部207では、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎に、正規方程式が生成される。
また、係数種データ生成装置200は、係数種データ決定部208と、係数種メモリ209とを有している。係数種データ決定部208は、正規方程式生成部207から正規方程式のデータの供給を受け、当該正規方程式を掃き出し法等によって解き、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎に、係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)を求める。係数種メモリ209は、係数種データ決定部208で求められた係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)を格納する。
図14に示す係数種データ生成装置200の動作を説明する。
入力端子201に入力されるHD信号に対してSD信号生成回路202で水平および垂直の間引き処理が行われて生徒信号としてのSD信号が生成される。この場合、SD信号生成回路202にはパラメータr,zが制御信号として供給され、周波数特性およびノイズ加算量が段階的に変化した複数のSD信号が順次生成されていく。
SD信号生成回路202で得られるSD信号より、第2のタップ選択回路204で、HD信号における注目位置の周辺に位置するクラスタップのデータが選択的に取り出される。このクラスタップのデータはクラス検出回路205に供給される。クラス検出回路205では、クラスタップのデータに対してADRC処理が施されてクラスコードCLが得られる。
また、SD信号生成回路202で得られるSD信号より、第1のタップ選択回路203で、HD信号における注目位置の周辺に位置する予測タップのデータxiが選択的に取り出される。そして、遅延回路206で時間調整されたHD信号より得られる注目画素データとしての各HD画素データyと、この各HD画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択回路203で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、各HD画素データyにそれぞれ対応してクラス検出回路205より出力されるクラスコードCLと、パラメータr,zの値とから、正規方程式生成部207では、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎に、係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)を生成するための正規方程式((11)式参照)が生成される。
そして、係数種データ決定部208で各正規方程式が解かれて係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)が求められ、この係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)は係数種メモリ209に格納される。
このように、図14に示す係数種データ生成装置200においては、図7に示す基板ベイ18のROM119に格納される、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎の係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)を生成できる。
また、この係数種データ生成装置200においては、例えば基板ベイ18を交換する際に、交換後の基板ベイ18のROM119に格納すべき係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)を生成するとき、学習素材としてのSD信号として、交換前の基板ベイ18の履歴情報記憶部122に記憶されている、いずれかのクラスで不適合とされたSD信号と同様のSD信号を用いることで、ユーザの視聴環境におけるSD信号に合った係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)を生成できる。
これにより、そのような係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)をROM119に格納した基板ベイ18を用いることで、図1に示すテレビ受信機10では、DRC回路17における推定予測演算処理の結果が破綻する可能性を低くでき、HD信号を精度よく得ることができるようになる。
なお、上述実施の形態において、基板ベイ18は係数生成回路120を備えている。しかし、基板ベイ18はこの係数生成回路120は備えていない構成とすることもできる。その場合、係数生成回路120はDRC回路17に配置し、基板ベイ18のROM119に格納されている係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)を、インタフェース111を介してDRC回路17側に供給する。
また、上述実施の形態においては、基板ベイ18のROM119に係数データWi(i=1〜n)を生成するための生成式における係数データである係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)が格納されているものを示した。しかし、このROM119に係数データWi(i=1〜n)自体を格納しておくことも考えられる。その場合、DRC回路17では、そのROM119に格納されている係数データWi(i=1〜n)をそのまま係数メモリ104にロードして使用できる。
また、上述実施の形態においては、基板ベイ18をDRC回路17に着脱自在に接続するものであるが、この基板ベイ18の接続箇所はこれに限定されるものではない。例えば、入出力インタフェース19の部分に着脱自在に接続される構成とすることもできる。
また、上述実施の形態においては、第1の情報信号としてのSD信号から抽出される特徴量がクラスタップのデータから得られるレベル分布パターン(クラスコードCLに対応)およびDR値の2つであったが、この発明はこれに限定されるものではない。すなわち、抽出される特徴量が1個、あるいは3個以上であってもよく、その種類も種々考えられる。例えば、クラスタップのデータから得られる隣接差分データの絶対値和、クラスタップのデータの平均値等を特徴量として使うこともできる。要は、DRC回路17における係数データWi(i=1〜n)を使用した推定予測演算処理に影響を与える特徴量を抽出して、それを用いてSD信号の適合性を判定できれば効果的である。
また、上述実施の形態においては、基板ベイ18に係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)が格納されたROM119を備えているものを示したが、このROM119は必ずしも基板ベイ18にある必要はない。このROM119は、別の基板ベイにあってもよい。例えば、DRC回路17の部分が別の基板ベイとなっており、その基板ベイにROM119があってもよい。
また、上述実施の形態においては、情報信号が画像信号である場合を示したが、この発明はこれに限定されない。例えば、情報信号が音声信号である場合にも、この発明を同様に適用することができる。
この発明は、バージョンアップ開発に有効な第1の情報信号が充分に記憶された状態でユーザに交換、回収を通知できるものであり、第1の情報信号に対してこの第1の情報信号に対応した所定の情報信号に基づいて予め生成された所定のデータを用いた処理を行って第2の情報信号を得る情報信号処理装置に、基板構造の電子機器を取り外し可能に接続して、バージョンアップ開発に有効な第1の情報信号を収集する用途に適用できる。
実施の形態としてのテレビ受信機の構成を示すブロック図である。 525i信号と1050i信号の画素位置関係を示す図である。 DRC回路と基板ベイの構成を示すブロック図である。 クラスタップと予測タップの一例を示す図である。 HD信号(1050i信号)の単位画素ブロック内の4画素の中心予測タップからの位相ずれ(奇数フィールド)を示す図である。 HD信号(1050i信号)の単位画素ブロック内の4画素の中心予測タップからの位相ずれ(偶数フィールド)を示す図である。 基板ベイの構成を示すブロック図である。 開発時およびユーザ視聴時の各クラスのDR値頻度分布を示す図である。 開発時とユーザ視聴時のDR値頻度分布の相関係数を説明するための図である。 履歴情報記憶部の記憶内容を示す図である。 各履歴情報の判定情報を示す図である。 基板ベイの履歴情報の記憶に係る処理を説明するためのフローチャートである。 係数種データの生成方法を説明するための図である。 係数種データ生成装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
10・・・テレビ受信機、11・・・内部バス、12・・・チューナ、13・・・デコーダ、14・・・CPU、15・・・RAM、16・・・ROM、17・・・DRC回路、18・・・基板ベイ、19・・・入出力インタフェース、20・・・ドライブ、21・・・リムーバブルメディア、22・・・受光部、23・・・リモコン送信機、24・・・表示部、25・・・HDD、26・・・操作部、101・・・第1のタップ選択回路、102・・・第2のタップ選択回路、103・・・クラス検出回路、104・・・係数メモリ、105・・・インタフェース、106・・・推定予測演算回路、107・・・後処理回路、111・・・インタフェース、112・・・バッファ、113・・・特徴量抽出部、114・・・タップ選択回路、115・・・クラス検出回路、116・・・ダイナミックレンジ抽出回路、117・・・入力信号適合性判定部、118,119・・・ROM、120・・・係数生成回路、121・・・履歴情報制御部、122・・・履歴情報記憶部、123・・・履歴情報判定量抽出部、124・・・履歴情報有用性判定部、125・・・通知部、200・・・係数種データ生成装置

Claims (11)

  1. 第1の情報信号に対して該第1の情報信号に対応した所定の情報信号に基づいて予め生成された所定のデータを用いた処理を行って第2の情報信号を得る情報信号処理装置に、取り外し可能に接続されて用いられる電子機器であって、
    上記第1の情報信号の特徴量を抽出する第1の特徴量抽出手段と、
    上記第1の情報信号の所定期間分毎に、上記第1の特徴量抽出手段で抽出された特徴量および上記所定の情報信号の特徴量に基づいて、上記第1の情報信号に対する上記所定のデータを用いた処理の適合性を判定する適合性判定手段と、
    少なくとも上記適合性判定手段で不適合であると判定された上記所定期間分の上記第1の情報信号またはその加工情報を順次記憶する第1の記憶手段と、
    上記第1の記憶手段に記憶された情報に基づいて、該第1の記憶手段に記憶された上記不適合と判定された上記第1の情報信号またはその加工情報が所定量になったか否かを判定する情報量判定手段と
    を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 上記情報量判定手段の判定結果に基づき、上記第1の記憶手段に上記不適合と判定された上記第1の情報信号またはその加工情報が所定量となったことをユーザに通知する通知手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 上記所定のデータが記憶された第2の記憶手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 上記情報信号処理装置は、
    上記第1の情報信号に基づいて、上記第2の情報信号における注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報データを選択する第1のデータ選択手段と、
    上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1の情報データに基づいて、第1の特徴量を抽出する第2の特徴量抽出手段と、
    上記第2の特徴量抽出手段で抽出された第1の特徴量に基づいて、上記第2の情報信号における注目位置の情報データが属するクラスを検出するクラス検出手段と、
    上記第1の情報信号に基づいて、上記第2の情報における注目位置の周辺に位置する複数の第2の情報データを選択する第2のデータ選択手段と、
    上記第2のデータ選択手段で選択された上記複数の第2の情報データと、上記所定のデータである、または該所定のデータを用いて得られた、上記クラス検出手段で検出されたクラスの推定式で用いられる係数データとを用い、上記推定式に基づいて上記第2の情報信号における注目位置の情報データを算出して得る演算手段とを有し、
    上記第1の特徴量抽出手段は、
    上記第2の特徴量抽出手段で抽出された第1の特徴量に対応した第2の特徴量および該第2の特徴量とは異なる第3の特徴量を抽出し、
    上記適合性判定手段は、
    上記第1の情報信号の所定期間分毎に、上記第2の特徴量から検出されるクラス毎の、上記第3の特徴量の頻度分布を示す第1の情報および上記所定の情報信号に係る該第1の情報に対応した第2の情報に基づいて各クラスの頻度分布の相関係数を求め、該相関係数に基づいて各クラスにおける上記情報信号処理装置における上記係数データを用いた処理の適合性を判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  5. 上記第1の記憶手段は、
    上記各所定期間分の第1の情報信号またはその加工情報の他に、該各所定期間分の第1の情報信号に関連して、上記第2の特徴量から検出される各クラスの頻度の情報、上記第1の情報および上記第2の情報に基づいて求められた各クラスの頻度分布の相関係数、および該相関係数を用いて判定された各クラスの適合性の判定結果を記憶し、
    上記情報量判定手段は、
    上記第1の記憶手段に記憶された各所定期間分の上記頻度の情報、上記相関係数および上記適合性の判定結果に基づいて、該第1の記憶手段に記憶された上記不適合と判定された上記第1の情報信号またはその加工情報が所定量となったか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 上記情報信号処理装置は、
    上記第2の情報信号によって得られる出力の質を定めるパラメータの値が入力されるパラメータ入力手段をさらに有し、
    上記所定データとして、クラス毎に求められた、上記推定式で用いられる係数データを生成する上記パラメータを含む生成式における係数データである係数種データを格納する第2の記憶手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  7. 上記第1の記憶手段は、
    上記各処理期間分の第1の情報信号の他に、該所定期間分の第1の情報信号に関連して、上記パラメータの値を記憶する
    ことを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
  8. 第1の情報信号に対して、該第1の情報信号に対応した所定の情報信号に基づいて予め生成された所定のデータを用いた処理を行って第2の情報信号を得る情報信号処理装置であって、
    電子機器を取り外し可能に接続する基板接続部を有し、
    上記電子機器は、
    上記第1の情報信号の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、
    上記第1の情報信号の所定期間分毎に、上記特徴量抽出手段で抽出された特徴量および上記所定の情報信号の特徴量に基づいて、上記第1の情報信号に対する上記所定のデータを用いた処理の適合性を判定する適合性判定手段と、
    少なくとも上記適合性判定手段で不適合であると判定された上記所定期間分の上記情報信号またはその加工情報を順次記憶する記憶手段と、
    上記記憶手段に記憶された情報に基づいて、該記憶手段に記憶された上記不適合と判定された上記第1の情報信号またはその加工情報が所定量になったか否かを判定する情報量判定手段と
    を備えることを特徴とする情報信号処理装置。
  9. 上記情報量判定手段の判定結果に基づき、上記記憶手段に上記不適合と判定された上記第1の情報信号またはその加工情報が所定量となったことをユーザに通知する通知手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項8に記載の情報信号処理装置。
  10. 第1の情報信号に対して該第1の情報信号に対応した所定の情報信号に基づいて予め生成された所定のデータを用いた処理を行って第2の情報信号を得る情報信号処理装置に、取り外し可能に接続されて用いられる電子機器における情報信号処理方法であって、
    上記第1の情報信号の特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
    上記第1の情報信号の所定期間分毎に、上記特徴量抽出ステップで抽出された特徴量および上記所定の情報信号の特徴量に基づいて、上記第1の情報信号に対する上記所定のデータを用いた処理の適合性を判定する適合性判定ステップと、
    少なくとも上記適合性判定ステップで不適合であると判定された上記所定期間分の上記第1の情報信号またはその加工情報を順次記憶する記憶ステップと、
    上記記憶ステップで記憶された情報に基づいて、上記記憶ステップで記憶された上記不適合と判定された上記第1の情報信号またはその加工情報が所定量になったか否かを判定する情報量判定ステップと
    を備えることを特徴とする電子機器における情報信号処理方法。
  11. 第1の情報信号に対して該第1の情報信号に対応した所定の情報信号に基づいて予め生成された所定のデータを用いた処理を行って第2の情報信号を得る情報信号処理装置に、取り外し可能に接続されて用いられる電子機器における情報信号処理方法であって、
    上記第1の情報信号の特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
    上記第1の情報信号の所定期間分毎に、上記特徴量抽出ステップで抽出された特徴量および上記所定の情報信号の特徴量に基づいて、上記第1の情報信号に対する上記所定のデータを用いた処理の適合性を判定する適合性判定ステップと、
    少なくとも上記適合性判定ステップで不適合であると判定された上記所定期間分の上記第1の情報信号またはその加工情報を順次記憶する記憶ステップと、
    上記記憶ステップで記憶された情報に基づいて、上記記憶ステップで記憶された上記不適合と判定された上記第1の情報信号またはその加工情報が所定量になったか否かを判定する情報量判定ステップと
    を備える電子機器における情報信号処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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