JP2003224830A - 情報信号処理装置、情報信号処理方法および画像表示装置、それに使用される係数種データの生成装置および生成方法、係数データの生成装置および生成方法、並びに各方法を実行するためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体 - Google Patents

情報信号処理装置、情報信号処理方法および画像表示装置、それに使用される係数種データの生成装置および生成方法、係数データの生成装置および生成方法、並びに各方法を実行するためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体

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JP2003224830A JP2002022409A JP2002022409A JP2003224830A JP 2003224830 A JP2003224830 A JP 2003224830A JP 2002022409 A JP2002022409 A JP 2002022409A JP 2002022409 A JP2002022409 A JP 2002022409A JP 2003224830 A JP2003224830 A JP 2003224830A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ユーザの嗜好に合わせた調整が可能となるよう
にする。 【解決手段】SD信号から抽出された画素データより、
HD信号の注目画素のクラスコードCLを得る。バンク
135には、各クラスの係数種データが格納されてい
る。この係数種データは、例えばテレビ受信機100の
バージョンアップ時に、履歴情報記憶部130に格納さ
れているユーザ操作で入力された画質調整パラメータ
s,zの履歴情報に基づいて、更新される。係数生成回
路136では、各クラスの係数種データと、パラメータ
h,vの値とに基づいて、各クラスにおける推定式の係
数データを生成し、メモリ134に格納する。演算回路
127で、SD信号より選択的に取り出された、HD信
号の注目画素に対応するタップのデータxiと、メモリ
134よりクラスコードCLで読み出された係数データ
Wiとから、推定式を使用して、HD信号の注目画素の
画素データを演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、情報信号処理装
置、情報信号処理方法および画像表示装置、それに使用
される係数種データの生成装置および生成方法、係数デ
ータの生成装置および生成方法、並びに各方法を実行す
るためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な媒体に関する。詳しくは、第
1の情報信号を第2の情報信号に変換する際に、入力さ
れるパラメータの値に対応して第2の情報信号が生成さ
れるようにし、当該第2の情報信号によって得られる出
力の質をユーザが自由に調整し得るものにあって、入力
されるパラメータの値に関連する履歴情報を格納してお
くことによって、ユーザの嗜好に合わせた調整が可能と
なるようにした情報信号処理装置等に係るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオ・ビジュアル指向の高
まりから、より高解像度の画像を得ることができるよう
なテレビ受信機の開発が望まれ、この要望に応えて、い
わゆるハイビジョンが開発された。ハイビジョンの走査
線は、NTSC方式の走査線数が525本であるのに対
して、2倍以上の1125本である。また、ハイビジョ
ンの縦横比は、NTSC方式の縦横比が3:4であるの
に対して、9:16となっている。このため、ハイビジ
ョンでは、NTSC方式に比べて、高解像度で臨場感の
ある画像を表示することができる。
【0003】ハイビジョンはこのように優れた特性を有
するが、NTSC方式のビデオ信号をそのまま供給して
も、ハイビジョンによる画像表示を行うことはできな
い。これは、上述のようにNTSC方式とハイビジョン
とでは規格が異なるからである。
【0004】そこで、本出願人は、先に、NTSC方式
のビデオ信号に応じた画像をハイビジョン方式で表示す
るため、NTSC方式のビデオ信号をハイビジョンのビ
デオ信号に変換するための変換装置を提案した(特開平
8−51599号参照)。この変換装置では、NTSC
方式のビデオ信号から、ハイビジョンのビデオ信号の注
目位置の画素データに対応するブロック(領域)の画素
データを抽出し、このブロックの画素データのレベル分
布パターンに基づいて、上述の注目位置の画素データの
属するクラスを決定し、このクラスに対応して、上述の
注目位置の画素データを生成するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した変換装置にお
いては、ハイビジョンのビデオ信号による画像の解像度
は固定されており、従来のコントラストやシャープネス
等の調整のように、画像内容等に応じて、ユーザの好み
の解像度とすることができなかった。
【0006】そこで、本出願人は、さらに、NTSC方
式のビデオ信号をハイビジョンのビデオ信号に変換する
際に、入力されるパラメータの値に対応してハイビジョ
ンのビデオ信号を生成し、当該ハイビジョンのビデオ信
号によって得られる画像の解像度をユーザが自由に調整
し得るものを提案した(特開2001−238185
号、特願2000−348730号参照)。
【0007】この場合、ユーザは画像の解像度を自由に
調整し得るが、その調整範囲は固定であり、例えばその
調整範囲の一端側を中心とした調整を行うユーザにとっ
ては、充分な調整範囲が確保されているとはいえない。
すなわち、ユーザの嗜好に合わせた調整が可能となるよ
うにすることが望まれる。この発明の目的は、ユーザの
嗜好に合わせた調整が可能となるようにした情報信号処
理装置等を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る情報信号
処理装置は、複数の情報データからなる第2の情報信号
を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する
情報信号処理装置であって、第1の情報信号に基づい
て、第2の情報信号における注目位置の周辺に位置する
複数の第1の情報データを選択する第1のデータ選択手
段と、この第1のデータ選択手段で選択された上記複数
の第1の情報データに基づいて、上記注目位置の情報デ
ータが属するクラスを検出するクラス検出手段と、第2
の情報信号によって得られる出力の質を定めるパラメー
タの値が入力されるパラメータ入力手段と、クラス検出
手段で検出されたクラスおよびパラメータ入力手段に入
力されたパラメータの値に対応して、上記注目位置の情
報データを生成する情報データ生成手段と、パラメータ
入力手段に入力されるパラメータの値に関連する情報を
格納する第1の記憶手段とを備えるものである。
【0009】例えば、情報データ生成手段は、クラス検
出手段で検出されるクラス毎に求められた、推定式で用
いられる係数データを生成する上記パラメータを含む生
成式における係数データである係数種データを格納する
第2の記憶手段と、この第2の記憶手段に格納されてい
る係数種データとパラメータ入力手段に入力されたパラ
メータの値とを用いて上記生成式によって生成され、ク
ラス検出手段で検出されたクラスおよびパラメータ入力
手段に入力されたパラメータの値に対応した上記推定式
の係数データを発生する係数データ発生手段と、第1の
情報信号に基づいて、第2の情報信号における注目位置
の周辺に位置する複数の第2の情報データを選択する第
2のデータ選択手段と、係数データ発生手段で発生され
た係数データと第2のデータ選択手段で選択された複数
の第2の情報データとを用いて、上記推定式に基づいて
上記注目位置の情報データを算出して得る演算手段とを
有するものである。
【0010】また例えば、情報データ生成手段は、クラ
ス検出手段で検出されるクラスおよびパラメータ入力手
段に入力されるパラメータの値の組み合わせ毎に予め生
成された推定式の係数データを格納する第2の記憶手段
を持ち、クラス検出手段で検出されたクラスおよびパラ
メータ入力手段に入力されたパラメータの値に対応した
上記推定式の係数データを発生する係数データ発生手段
と、第1の情報信号に基づいて、第2の情報信号におけ
る注目位置の周辺に位置する複数の第2の情報データを
選択する第2のデータ選択手段と、係数データ発生手段
で発生された係数データと第2のデータ選択手段で選択
された複数の第2の情報データとを用いて、上記推定式
に基づいて上記注目位置の情報データを算出して得る演
算手段とを有するものである。
【0011】また、この発明に係る情報信号処理方法
は、複数の情報データからなる第1の情報信号を複数の
情報データからなる第2の情報信号に変換する情報信号
処理方法であって、第1の情報信号に基づいて、第2の
情報信号における注目位置の周辺に位置する複数の第1
の情報データを選択する第1のステップと、この第1の
ステップで選択された複数の第1の情報データに基づい
て、上記注目位置の情報データが属するクラスを検出す
る第2のステップと、第2の情報信号によって得られる
出力の質を定めるパラメータの値を取得する第3のステ
ップと、第2のステップで検出されたクラスおよび第3
のステップで取得されたパラメータの値に対応して、注
目位置の情報データを生成する第4のステップと、第3
のステップで取得されたパラメータの値に関連した情報
を記憶装置に格納する第5のステップとを備えるもので
ある。
【0012】また、この発明に係るプログラムは、上述
の情報信号処理方法をコンピュータに実行させるための
ものである。また、この発明に係るコンピュータ読み取
り可能な媒体は、上述のプログラムを記録したものであ
る。
【0013】また、この発明に係る画像表示装置は、複
数の画素データからなる第1の画像信号が入力される画
像信号入力手段と、この画像信号入力手段に入力された
第1の画像信号を複数の画素データからなる第2の画像
信号に変換して出力する画像信号処理手段と、画像信号
処理手段より出力される第2の画像信号による画像を画
像表示素子に表示する画像表示手段とを有してなるもの
である。そして、画像信号処理手段は、第1の画像信号
に基づいて、第2の画像信号における注目位置の周辺に
位置する複数の第1の画素データを選択する第1のデー
タ選択手段と、この第1のデータ選択手段で選択された
上記複数の第1の画素データに基づいて、上記注目位置
の画素データが属するクラスを検出するクラス検出手段
と、第2の画像信号によって得られる出力の質を定める
パラメータの値が入力されるパラメータ入力手段と、ク
ラス検出手段で検出されたクラスおよびパラメータ入力
手段に入力されたパラメータの値に対応して、上記注目
位置の画素データを生成する画素データ生成手段と、パ
ラメータ入力手段に入力されるパラメータの値に関連す
る情報を格納する記憶手段とを備えるものである。
【0014】この発明においては、第1の情報信号から
第2の情報信号における注目位置の周辺に位置する複数
の第1の情報データが選択され、その複数の第1の情報
データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
クラスが検出される。例えば、複数の第1の情報データ
のレベル分布パターンが検出され、このレベル分布パタ
ーンに基づいて上記注目位置の情報データが属するクラ
スが検出される。ここで、情報信号は、例えば画像信号
や音声信号である。
【0015】パラメータ入力手段には、第2の情報信号
によって得られる出力の質を定めるパラメータの値が入
力される。例えば、情報信号が画像信号である場合、入
力されるパラメータの値が調整されて、第2の情報信号
(画像信号)による画像の画質が定められる。また、情
報信号が音声信号である場合、入力されるパラメータの
値が調整されて、第2の情報信号(音声信号)による音
声の音質が定められる。
【0016】上述したように検出されたクラスおよび入
力されたパラメータの値に対応して、注目位置の情報デ
ータが生成される。例えば、クラス毎に予め求められた
推定式で用いられる係数データを生成するための生成式
における係数データである係数種データが第2の記憶手
段に記憶されており、この係数種データと調整されたパ
ラメータの値とを用いて、検出されたクラスおよび入力
されたパラメータの値に対応した推定式の係数データが
発生されると共に、第1の情報信号から第2の情報信号
における注目位置の周辺に位置する複数の第2の情報デ
ータが選択され、この係数データと複数の第2の情報デ
ータとから、推定式を用いて、上記注目位置の情報デー
タが生成される。
【0017】この場合、係数種データを用いて生成され
た推定式の係数データの総和を求め、上述したように推
定式を用いて生成された注目位置の情報データをその総
和で除算して正規化することで、係数種データを用いて
生成式で推定式の係数データを求める際の丸め誤差によ
る注目位置の情報データのレベル変動を除去できる。
【0018】また例えば、クラスおよびパラメータの値
の組み合わせ毎に予め生成された推定式の係数データが
第2の記憶手段に記憶されており、この第2の記憶手段
より検出されたクラスおよび入力されたパラメータの値
に対応した推定式の係数データが読み出されると共に、
第1の情報信号から第2の情報信号における注目位置の
周辺に位置する複数の第2の情報データが選択され、こ
の係数データと複数の第2の情報データとから、推定式
を用いて、上記注目位置の情報データが生成される。
【0019】このように、入力されたパラメータの値に
対応した推定式の係数データが得られ、この係数データ
が使用されて、推定式により、第2の情報信号における
注目位置の情報データが生成される。したがって、第2
の情報信号によって得られる出力の質、例えば画質の調
整を、自由に行うことができる。
【0020】また、第1の記憶手段には、上述したよう
にパラメータ入力手段に入力されるパラメータの値に関
連する履歴情報が格納される。例えば、第1の記憶手段
には、入力されたパラメータの値の度数分布の情報が格
納される。また例えば、第1の記憶手段には、入力され
たパラメータのうち、所定数の最新のパラメータの値が
格納される。このように第1の記憶媒体に格納される履
歴情報は、上述の係数種データや係数データを生成する
際などに利用される。それにより、ユーザの嗜好に合わ
せた画質調整が可能となる。
【0021】また、この発明に係る係数種データ生成装
置は、複数の情報データからなる第1の情報信号を複数
の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使
用される推定式で用いられる係数データを生成するため
の生成式における係数データである係数種データを生成
する装置であって、上記生成式に含まれ、上記第2の情
報信号によって得られる出力の質を定めるパラメータの
値に関連する履歴情報が入力される履歴情報入力手段
と、上記生成式に含まれるパラメータに対応し、第1の
情報信号に対応する生徒信号によって得られる出力の質
を定めるパラメータの値が入力されるパラメータ入力手
段と、履歴情報入力手段に入力される履歴情報に基づい
て、パラメータ入力手段に入力されるパラメータの値を
調整するパラメータ調整手段と、生徒信号に基づいて、
第2の情報信号に対応する教師信号における注目位置の
周辺に位置する複数の第1の情報データを選択する第1
のデータ選択手段と、この第1のデータ選択手段で選択
された複数の第1の情報データに基づいて、注目位置の
情報データが属するクラスを検出するクラス検出手段
と、生徒信号に基づいて、教師信号における注目位置の
周辺に位置する複数の第2の情報データを選択する第2
のデータ選択手段と、クラス検出手段で検出されたクラ
ス、第2のデータ選択手段で選択された複数の第2の情
報データおよび教師信号における注目位置の情報データ
を用いて、クラス毎に、係数種データを求める演算手段
とを備えるものである。
【0022】また、この発明に係る係数種データ生成方
法は、複数の情報データからなる第1の情報信号を複数
の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使
用される推定式で用いられる係数データを生成するため
の生成式における係数データである係数種データを生成
する方法であって、上記生成式に含まれ、第2の情報信
号によって得られる出力の質を定めるパラメータの値に
関連する履歴情報を取得する第1のステップと、上記生
成式に含まれるパラメータに対応し、第1の情報信号に
対応する生徒信号によって得られる出力の質を定めるパ
ラメータの値を取得する第2のステップと、第1のステ
ップで取得された履歴情報に基づいて、第2のステップ
で取得されたパラメータの値を調整する第3のステップ
と、生徒信号に基づいて、第2の情報信号に対応する教
師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第1の
情報データを選択する第4のステップと、この第4のス
テップで選択された複数の第1の情報データに基づい
て、上記注目位置の情報データが属するクラスを検出す
る第5のステップと、生徒信号に基づいて、上記教師信
号における注目位置の周辺に位置する複数の第2の情報
データを選択する第6のステップと、第5のステップで
検出されたクラス、第6のステップで選択された複数の
第2の情報データおよび教師信号における注目位置の情
報データを用いて、クラス毎に、係数種データを求める
第7のステップとを備えるものである。
【0023】また、この発明に係るプログラムは、上述
の係数種データ生成方法をコンピュータに実行させるた
めのものである。また、この発明に係るコンピュータ読
み取り可能な媒体は、上述のプログラムを記録したもの
である。
【0024】この発明においては、第2の情報信号によ
って得られる出力の質を定めるパラメータの値に関連す
る履歴情報が入力されると共に、第1の情報信号に対応
する生徒信号によって得られる出力の質を定めるパラメ
ータの値が入力される。そして、入力されたパラメータ
の値は、入力された履歴情報に基づいて調整される。
【0025】例えば、履歴情報はパラメータの値の度数
分布の情報であり、この度数分布の情報から求められる
パラメータの値の重心位置に基づいて、入力されるパラ
メータの値が調整される。また例えば、履歴情報はパラ
メータにおける所定数の最新の値であり、このパラメー
タにおける所定数の最新の値を用い、新しいほど大きな
重み付けがされて求められた重心位置に基づいて、入力
されるパラメータの値が調整される。また例えば、履歴
情報はパラメータの値の度数分布の情報およびパラメー
タにおける所定数の最新の値であり、この度数分布の情
報を用い、このパラメータにおける所定数の最新の値に
対応する値で新しいほど大きな重み付けがされて求めら
れた重心位置に基づいて、入力されるパラメータの値が
調整される。
【0026】生徒信号の画質は、調整されたパラメータ
の値によって定められる。例えば、情報信号が画像信号
である場合、調整されたパラメータの値によって、生徒
信号による画像の画質が決められる。また、情報信号が
音声信号である場合、調整されたパラメータの値によっ
て、生徒信号による音声の音質が決められる。
【0027】この生徒信号から、教師信号における注目
位置の周辺に位置する複数の第1の情報データが選択さ
れ、その複数の第1の情報データに基づいて、上記注目
位置の情報データが属するクラスが検出される。また、
この生徒信号から、教師信号における注目位置の周辺に
位置する複数の第2の情報データが選択される。
【0028】そして、入力されるパラメータの値が段階
的に変更されていき、教師信号に係る注目位置の情報デ
ータが属するクラス、選択された複数の第2の情報デー
タおよび教師信号における注目位置の情報データを用い
て、クラス毎に、係数種データが求められる。
【0029】ここで、係数種データは、第1の情報信号
から第2の情報信号に変換する際に使用される推定式で
用いられる係数データを生成する上記パラメータを含む
生成式における係数データである。この係数種データを
使用することで、生成式によって、任意に調整されたパ
ラメータの値に対応した係数データを得ることが可能と
なる。これにより、ユーザは、推定式を使用して第1の
情報信号から第2の情報信号に変換する場合に、パラメ
ータの値を調整することで、第2の情報信号によって得
られる出力の質を自由に調整できる。
【0030】また上述したように、係数種データ生成装
置に入力されるパラメータの値は、履歴情報に基づいて
調整される。そして、生徒信号の画質は調整されたパラ
メータの値で定められる。そのため、情報信号処理装置
で上述のように生成された係数種データを使用して推定
式の係数データを得ることにより、ユーザは、例えば過
去の画質調整の重心位置を中心とする範囲内で画質調整
を行うことが可能となる。すなわち、ユーザの好みに合
わせた画質調整範囲が自動的に設定され、ユーザはその
範囲内で画質調整を行うことができる。
【0031】また、この発明に係る係数データ生成装置
は、複数の情報データからなる第1の情報信号を複数の
情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用
される推定式の係数データを生成する装置であって、上
記生成式に含まれ、第2の情報信号によって得られる出
力の質を定めるパラメータの値に関連する履歴情報が入
力される履歴情報入力手段と、上記生成式に含まれるパ
ラメータに対応し、第1の情報信号に対応する生徒信号
によって得られる出力の質を定めるパラメータの値が入
力されるパラメータ入力手段と、履歴情報入力手段に入
力される履歴情報に基づいて、パラメータ入力手段に入
力されるパラメータの値を調整するパラメータ調整手段
と、生徒信号に基づいて、第2の情報信号に対応する教
師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第1の
情報データを選択する第1のデータ選択手段と、この第
1のデータ選択手段で選択された複数の第1の情報デー
タに基づいて、注目位置の情報データが属するクラスを
検出するクラス検出手段と、生徒信号に基づいて、教師
信号における注目位置の周辺に位置する複数の第2の情
報データを選択する第2のデータ選択手段と、クラス検
出手段で検出されたクラス、第2のデータ選択手段で選
択された複数の第2の情報データおよび教師信号におけ
る注目位置の情報データを用いて、クラスおよびパラメ
ータ入力手段に入力されるパラメータの値の組み合わせ
毎に、係数データを求める演算手段とを備えるものであ
る。
【0032】また、この発明に係る係数データ生成方法
は、複数の情報データからなる第1の情報信号を複数の
情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用
される推定式の係数データを生成する方法であって、上
記生成式に含まれ、第2の情報信号によって得られる出
力の質を定めるパラメータの値に関連する履歴情報を取
得する第1のステップと、上記生成式に含まれるパラメ
ータに対応し、第1の情報信号に対応する生徒信号によ
って得られる出力の質を定めるパラメータの値を取得す
る第2のステップと、第1のステップで取得された履歴
情報に基づいて、第2のステップで取得されたパラメー
タの値を調整する第3のステップと、生徒信号に基づい
て、第2の情報信号に対応する教師信号における注目位
置の周辺に位置する複数の第1の情報データを選択する
第4のステップと、この第4のステップで選択された複
数の第1の情報データに基づいて、上記注目位置の情報
データが属するクラスを検出する第5のステップと、生
徒信号に基づいて、教師信号における注目位置の周辺に
位置する複数の第2の情報データを選択する第6のステ
ップと、第5のステップで検出されたクラス、第6のス
テップで選択された複数の第2の情報データおよび教師
信号における注目位置の情報データを用いてクラスおよ
び第2のステップで取得されるパラメータの値の組み合
わせ毎に、係数データを求める第7のステップとを備え
るものである。
【0033】また、この発明に係るプログラムは、上述
の係数データ生成方法をコンピュータに実行させるため
のものである。また、この発明に係るコンピュータ読み
取り可能な媒体は、上述のプログラムを記録したもので
ある。
【0034】この発明においては、第2の情報信号によ
って得られる出力の質を定めるパラメータの値に関連す
る履歴情報が入力されると共に、第1の情報信号に対応
する生徒信号によって得られる出力の質を定めるパラメ
ータの値が入力される。そして、入力されたパラメータ
の値は、入力された履歴情報に基づいて調整される。
【0035】例えば、履歴情報はパラメータの値の度数
分布の情報であり、この度数分布の情報から求められる
パラメータの値の重心位置に基づいて、入力されるパラ
メータの値が調整される。生徒信号の画質は、調整され
たパラメータの値によって定められる。
【0036】この生徒信号から、教師信号における注目
位置の周辺に位置する複数の第1の情報データが選択さ
れ、その複数の第1の情報データに基づいて、上記注目
位置の情報データが属するクラスが検出される。また、
この生徒信号から、教師信号における注目位置の周辺に
位置する複数の第2の情報データが選択される。
【0037】そして、入力されるパラメータの値が段階
的に変更されていき、教師信号に係る注目位置の情報デ
ータが属するクラス、選択された複数の第2の情報デー
タおよび教師信号における注目位置の情報データを用い
て、クラスおよび入力されるパラメータの値の組み合わ
せ毎に、係数データが求められる。
【0038】上述したようにして第1の情報信号を第2
の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数デー
タが生成されるが、第1の情報信号から第2の情報信号
に変換する際には、第2の情報信号における注目位置の
情報データが属するクラスおよび調整されたパラメータ
の値に対応した係数データが選択的に使用されて、推定
式により、注目位置の情報データが算出される。これに
より、推定式を使用して第1の情報信号から第2の情報
信号に変換する場合に、パラメータの値を調整すること
で、第2の情報信号によって得られる出力の質を自由に
調整できる。
【0039】また上述したように、係数データ生成装置
に入力されるパラメータの値は、履歴情報に基づいて調
整される。そして、生徒信号の画質は調整されたパラメ
ータの値で定められる。そのため、情報信号処理装置で
上述のように生成された係数データを使用することによ
り、ユーザは、例えば過去の画質調整の重心位置を中心
とする範囲内で画質調整を行うことが可能となる。すな
わち、ユーザの好みに合わせた画質調整範囲が自動的に
設定され、ユーザはその範囲内で画質調整を行うことが
できる。
【0040】また、この発明に係る係数種データ生成装
置は、複数の画素データからなる第1の画像信号を複数
の画素データからなる第2の画像信号に変換する際に使
用される推定式で用いられる係数データを生成するため
の生成式における係数データである係数種データを生成
する装置であって、上記生成式に含まれ、第2の画像信
号によって得られる画像の複数方向の解像度を定める複
数のパラメータの値に関連する履歴情報が入力される履
歴情報入力手段と、生成式に含まれる複数のパラメータ
に対応し、第1の画像信号に対応する生徒信号によって
得られる画像の複数方向の解像度を定める複数のパラメ
ータの値が入力されるパラメータ入力手段と、生徒信号
に基づいて、第2の画像信号に対応する教師信号におけ
る注目位置の周辺に位置する複数の第1の画素データを
選択する第1のデータ選択手段と、この第1のデータ選
択手段で選択された複数の第1の画素データに基づい
て、上記注目位置の画素データが属するクラスを検出す
るクラス検出手段と、生徒信号に基づいて、教師信号に
おける注目位置の周辺に位置し、複数方向に存在する複
数の第2の画素データを選択する第2のデータ選択手段
と、履歴情報入力手段に入力される履歴情報に基づい
て、第2のデータ選択手段で選択される複数の第2の画
素データの位置を切り換えるデータ位置切換手段と、ク
ラス検出手段で検出されたクラス、第2のデータ選択手
段で選択された複数の第2の画素データおよび教師信号
における上記注目位置の画素データを用いて、クラス毎
に、係数種データを求める演算手段とを備えるものであ
る。
【0041】また、この発明に係る係数種データ生成方
法は、複数の画素データからなる第1の画像信号を複数
の画素データからなる第2の画像信号に変換する際に使
用される推定式で用いられる係数データを生成するため
の生成式における係数データである係数種データを生成
する方法であって、上記生成式に含まれ、第2の画像信
号によって得られる画像の複数方向の解像度を定める複
数のパラメータの値に関連する履歴情報を取得する第1
のステップと、上記生成式に含まれるパラメータに対応
し、第1の画像信号に対応する生徒信号によって得られ
る画像の複数方向の解像度を定める複数のパラメータの
値を取得する第2のステップと、生徒信号に基づいて、
第2の画像信号に対応する教師信号における注目位置の
周辺に位置する複数の第1の画素データを選択する第3
のステップと、この第3のステップで選択された複数の
第1の画素データに基づいて、上記注目位置の画素デー
タが属するクラスを検出する第4のステップと、生徒信
号に基づいて、教師信号における注目位置の周辺に位置
し、複数方向に存在する複数の第2の画素データを選択
する第5のステップと、第1のステップで取得された履
歴情報に基づいて、第5のステップで選択される複数の
第2の画素データの位置を切り換える第6のステップ
と、第4のステップで検出されたクラス、第5のステッ
プで選択された複数の第2の画素データおよび教師信号
における注目位置の画素データを用いて、クラス毎に、
係数種データを求める第7のステップとを備えるもので
ある。
【0042】また、この発明に係るプログラムは、上述
の係数種データ生成方法をコンピュータに実行させるた
めのものである。また、この発明に係るコンピュータ読
み取り可能な媒体は、上述のプログラムを記録したもの
である。
【0043】この発明においては、第2の画像信号によ
って得られる画像の複数方向の解像度を定める複数のパ
ラメータの値に関連する履歴情報が入力されると共に、
第1の画像信号に対応する生徒信号によって得られる出
力の質を定めるパラメータの値が入力される。生徒信号
によって得られる画像の複数方向の解像度は、入力され
た複数のパラメータの値によって定められる。例えば、
複数方向は空間方向(垂直方向および水平方向)と時間
方向である。また例えば、複数方向は垂直方向と水平方
向である。また例えば、複数方向は垂直方向と水平方向
と時間方向である。
【0044】この生徒信号から、教師信号における注目
位置の周辺に位置する複数の第1の画素データが選択さ
れ、その複数の第1の情報データに基づいて、上記注目
位置の情報データが属するクラスが検出される。
【0045】また、この生徒信号から、教師信号におけ
る注目位置の周辺に位置する複数の第2の画素データが
選択される。この場合、複数の第2の画素データの位置
は、履歴情報に基づいて切り換えられる。
【0046】例えば、履歴情報は複数のパラメータの値
の度数分布の情報であり、この度数分布の情報から求め
られるパラメータの値の重心位置に基づいて、第2の画
素データの位置が切り換えられる。また例えば、履歴情
報は複数のパラメータにおける所定数の最新の値であ
り、この複数のパラメータにおける所定数の最新の値を
用い、新しいほど大きな重み付けがされて求められた重
心位置に基づいて、第2の画素データの位置が切り換え
られる。また例えば、履歴情報は複数のパラメータの値
の度数分布の情報および複数のパラメータにおける所定
数の最新の値であり、この度数分布の情報を用い、この
パラメータにおける所定数の最新の値に対応する値で新
しいほど大きな重み付けがされて求められた重心位置に
基づいて、第2の画素データの位置が切り換えられる。
【0047】そして、入力されるパラメータの値が段階
的に変更されていき、教師信号に係る注目位置の画素デ
ータが属するクラス、選択された複数の第2の画素デー
タおよび教師信号における注目位置の画素データを用い
て、クラス毎に、係数種データが求められる。
【0048】ここで、係数種データは、第1の画像信号
から第2の画像信号に変換する際に使用される推定式で
用いられる係数データを生成する上記パラメータを含む
生成式における係数データである。この係数種データを
使用することで、生成式によって、任意に調整されたパ
ラメータの値に対応した係数データを得ることが可能と
なる。これにより、ユーザは、推定式を使用して第1の
情報信号から第2の情報信号に変換する場合に、複数の
パラメータの値を調整することで、第2の画像信号によ
って得られる画像の複数方向の解像度を自由に調整でき
る。
【0049】また上述したように、複数の第2の画素デ
ータの位置(予測タップ位置)は、履歴情報に基づいて
切り換えられる。この場合、履歴情報により、ユーザが
過去に所定方向に重きを置いた解像度創造を行っている
と想定されるときは、複数の第2の画素データとして、
この所定方向に存在する画素データの個数が多くされ、
この所定方向の解像度が精度よく創造されるように、係
数種データが生成される。そのため、情報信号処理装置
で上述のように生成された係数種データを使用して推定
式の係数データを得ることにより、所定方向の解像度が
精度よく創造されることとなり、ユーザの好みに合わせ
た解像度創造を行うことが可能となる。
【0050】また、この発明に係る係数データ生成装置
は、複数の画素データからなる第1の画像信号を複数の
画素データからなる第2の画像信号に変換する際に使用
される推定式の係数データを生成する装置であって、上
記生成式に含まれ、第2の画像信号によって得られる画
像の複数方向の解像度を定める複数のパラメータの値に
関連する履歴情報が入力される履歴情報入力手段と、上
記生成式に含まれる複数のパラメータに対応し、第1の
画像信号に対応する生徒信号によって得られる画像の複
数方向の解像度を定める複数のパラメータの値が入力さ
れるパラメータ入力手段と、生徒信号に基づいて、第2
の画像信号に対応する教師信号における注目位置の周辺
に位置する複数の第1の画素データを選択する第1のデ
ータ選択手段と、この第1のデータ選択手段で選択され
た複数の第1の画素データに基づいて、上記注目位置の
画素データが属するクラスを検出するクラス検出手段
と、生徒信号に基づいて、教師信号における注目位置の
周辺に位置し、複数方向に存在する複数の第2の画素デ
ータを選択する第2のデータ選択手段と、履歴情報入力
手段に入力される履歴情報に基づいて、第2のデータ選
択手段で選択される複数の第2の画素データの位置を切
り換えるデータ位置切換手段と、クラス検出手段で検出
されたクラス、第2のデータ選択手段で選択された複数
の第2の画素データおよび教師信号における上記注目位
置の画素データを用いて、クラスおよびパラメータ入力
手段に入力される複数のパラメータの値の組み合わせ毎
に、係数データを求める演算手段とを備えるものであ
る。
【0051】また、この発明に係る係数データ生成方法
は、複数の画素データからなる第1の画像信号を複数の
画素データからなる第2の画像信号に変換する際に使用
される推定式の係数データを生成する方法であって、上
記生成式に含まれ、第2の画像信号によって得られる画
像の複数方向の解像度を定める複数のパラメータの値に
関連する履歴情報を取得する第1のステップと、上記生
成式に含まれるパラメータに対応し、第1の画像信号に
対応する生徒信号によって得られる画像の複数方向の解
像度を定める複数のパラメータの値を取得する第2のス
テップと、生徒信号に基づいて、第2の画像信号に対応
する教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の
第1の画素データを選択する第3のステップと、この第
3のステップで選択された複数の第1の画素データに基
づいて、注目位置の画素データが属するクラスを検出す
る第4のステップと、生徒信号に基づいて、教師信号に
おける注目位置の周辺に位置し、複数方向に存在する複
数の第2の画素データを選択する第5のステップと、第
1のステップで取得された履歴情報に基づいて、第5ス
テップで選択される複数の第2の画素データの位置を切
り換える第6のステップと、第4のステップで検出され
たクラス、第5のステップで選択された複数の第2の画
素データおよび教師信号における注目位置の画素データ
を用いて、クラスおよび第2のステップで取得される複
数のパラメータの値の組み合わせ毎に係数データを求め
る第7のステップとを備えるものである。
【0052】また、この発明に係るプログラムは、上述
の係数データ生成方法をコンピュータに実行させるため
のものである。また、この発明に係るコンピュータ読み
取り可能な媒体は、上述のプログラムを記録したもので
ある。
【0053】この発明においては、第2の画像信号によ
って得られる画像の複数方向の解像度を定める複数のパ
ラメータの値に関連する履歴情報が入力されると共に、
第1の画像信号に対応する生徒信号によって得られる出
力の質を定めるパラメータの値が入力される。生徒信号
によって得られる画像の複数方向の解像度は、入力され
た複数のパラメータの値によって定められる。例えば、
複数方向は空間方向(垂直方向および水平方向)と時間
方向である。また例えば、複数方向は垂直方向と水平方
向である。また例えば、複数方向は垂直方向と水平方向
と時間方向である。
【0054】この生徒信号から、教師信号における注目
位置の周辺に位置する複数の第1の画素データが選択さ
れ、その複数の第1の情報データに基づいて、上記注目
位置の情報データが属するクラスが検出される。
【0055】また、この生徒信号から、教師信号におけ
る注目位置の周辺に位置する複数の第2の画素データが
選択される。この場合、複数の第2の画素データの位置
は、履歴情報に基づいて切り換えられる。例えば、履歴
情報は複数のパラメータの値の度数分布の情報であり、
この度数分布の情報から求められるパラメータの値の重
心位置に基づいて、第2の画素データの位置が切り換え
られる。
【0056】そして、入力されるパラメータの値が段階
的に変更されていき、教師信号に係る注目位置の画素デ
ータが属するクラス、選択された複数の第2の画素デー
タおよび教師信号における注目位置の画素データを用い
て、クラスおよび入力されるパラメータの値の組み合わ
せ毎に、係数データが求められる。
【0057】上述したようにして第1の画像信号を第2
の画像信号に変換する際に使用される推定式の係数デー
タが生成されるが、第1の画像信号から第2の画像信号
に変換する際には、第2の画像信号における注目位置の
画素データが属するクラスおよび調整されたパラメータ
の値に対応した係数データが選択的に使用されて、推定
式により、注目位置の画素データが算出される。これに
より、推定式を使用して第1の画像信号から第2の画像
信号に変換する場合に、パラメータの値を調整すること
で、第2の画像信号によって得られる画像の複数方向の
解像度を自由に調整できる。
【0058】また上述したように、複数の第2の画素デ
ータの位置(予測タップ位置)は、履歴情報に基づいて
切り換えられる。この場合、履歴情報により、ユーザが
過去に所定方向に重きを置いた解像度創造を行っている
と想定されるときは、複数の第2の画素データとして、
この所定方向に存在する画素データの個数が多くされ、
この所定方向の解像度が精度よく創造されるように、係
数データが生成される。そのため、情報信号処理装置で
上述のように生成された係数データを使用することによ
り、所定方向の解像度が精度よく創造されることとな
り、ユーザの好みに合わせた解像度創造を行うことが可
能となる。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形
態としてのテレビ受信機100の構成を示している。こ
のテレビ受信機100は、放送信号より525i信号と
いうSD(Standard Definition)信号を得、この525
i信号を1050i信号というHD(High Definition)
信号に変換し、そのHD信号による画像を表示するもの
である。
【0060】図2は、525i信号および1050i信
号のあるフレーム(F)の画素位置関係を示すものであ
り、奇数(o)フィールドの画素位置を実線で示し、偶
数(e)フィールドの画素位置を破線で示している。大
きなドットが525i信号の画素であり、小さいドット
が1050i信号の画素である。図2から分かるよう
に、1050i信号の画素データとしては、525i信
号のラインに近い位置のラインデータL1,L1′と、
525i信号のラインから遠い位置のラインデータL
2,L2′とが存在する。ここで、L1,L2は奇数フ
ィールドのラインデータ、L1′,L2′は偶数フィー
ルドのラインデータである。また、1050i信号の各
ラインの画素数は、525i信号の各ラインの画素数の
2倍である。
【0061】図1に戻って、テレビ受信機100は、マ
イクロコンピュータを備え、システム全体の動作を制御
するためのシステムコントローラ101と、リモートコ
ントロール信号を受信するリモコン信号受信回路102
とを有している。リモコン信号受信回路102は、シス
テムコントローラ101に接続され、リモコン送信機2
00よりユーザの操作に応じて出力されるリモートコン
トロール信号RMを受信し、その信号RMに対応する操
作信号をシステムコントローラ101に供給するように
構成されている。
【0062】また、テレビ受信機100は、受信アンテ
ナ105と、この受信アンテナ105で捕らえられた放
送信号(RF変調信号)が供給され、選局処理、中間周
波増幅処理、検波処理等を行って上述したSD信号(5
25i信号)を得るチューナ106と、このチューナ1
06より出力されるSD信号を一時的に保存するための
バッファメモリ109とを有している。
【0063】また、テレビ受信機100は、バッファメ
モリ109に一時的に保存されるSD信号(525i信
号)を、HD信号(1050i信号)に変換する画像信
号処理部110と、この画像信号処理部110より出力
されるHD信号による画像を表示するディスプレイ部1
11と、このディスプレイ部111の画面上に文字図形
などの表示を行うための表示信号SCHを発生させるた
めのOSD(On ScreenDisplay)回路112と、その表示
信号SCHを上述した画像信号処理部110から出力さ
れるHD信号に合成してディスプレイ部111に供給す
るための合成器113とを有している。ディスプレイ部
111は、例えばCRT(cathode-ray tube)ディスプ
レイ、あるいはLCD(liquid crystal display)等の
フラットパネルディスプレイで構成されている。
【0064】図1に示すテレビ受信機100の動作を説
明する。チューナ106より出力されるSD信号(52
5i信号)は、バッファメモリ109に供給されて一時
的に保存される。そして、このバッファメモリ109に
一時的に記憶されたSD信号は画像信号処理部110に
供給され、HD信号(1050i信号)に変換される。
すなわち、画像信号処理部110では、SD信号を構成
する画素データ(以下、「SD画素データ」という)か
ら、HD信号を構成する画素データ(以下、「HD画素
データ」という)が得られる。この画像信号処理部11
0より出力されるHD信号はディスプレイ部111に供
給され、このディスプレイ部111の画面上にはそのH
D信号による画像が表示される。
【0065】ユーザは、リモコン送信機200の操作に
よって、上述したようにディスプレイ部111の画面上
に表示される画像の空間方向および時間方向の解像度を
調整できる。画像信号処理部110では、後述するよう
に、HD画素データが推定式によって算出されるが、こ
の推定式の係数データとして、ユーザのリモコン送信機
200の操作によって調整された、空間方向、時間方向
の解像度を定めるパラメータs,zに対応したものが、
これらパラメータs,zを含む生成式によって生成され
て使用される。これにより、画像信号処理部110より
出力されるHD信号による画像の空間方向、時間方向の
解像度は、調整されたパラメータs,zに対応したもの
となる。
【0066】図3は、パラメータs,zを調整するため
のユーザインタフェースの一例を示している。調整時に
は、ディスプレイ部111に、パラメータs,zの調整
位置を☆印のアイコン115aで示した調整画面115
が、OSD表示される。また、リモコン送信機200
は、ユーザ操作手段としてのジョイスティック200a
を備えている。
【0067】ユーザは、ジョイスティック200aを操
作することで、調整画面115上でアイコン115aの
位置を動かすことができ、空間方向、時間方向の解像度
を決定するパラメータs,zの値を調整できる。図4
は、調整画面115の部分を拡大して示している。アイ
コン115aが左右に動かされることで時間方向の解像
度(時間解像度)を決定するパラメータzの値が調整さ
れ、一方アイコン115aが上下に動かされることで空
間方向の解像度(空間解像度)を決定するパラメータs
の値が調整される。ユーザは、ディスプレイ部111に
表示される調整画面115を参照してパラメータs,z
の値を調整でき、その調整を容易に行うことができる。
【0068】なお、リモコン送信機200は、ジョイス
ティック200aの代わりに、マウスやトラックボール
等のその他のポインティングデバイスを備えていてもよ
い。さらに、ユーザによって調整されたパラメータs,
zの値を、調整画面115上に数値表示してもよい。
【0069】次に、画像信号処理部110の詳細を説明
する。画像信号処理部110は、バッファメモリ109
に記憶されているSD信号(525i信号)より、HD
信号(1050i信号)における注目位置の周辺に位置
する複数のSD画素のデータを選択的に取り出して出力
する第1〜第3のタップ選択回路121〜123を有し
ている。
【0070】第1のタップ選択回路121は、予測に使
用するSD画素(「予測タップ」と称する)のデータを
選択的に取り出すものである。第2のタップ選択回路1
22は、SD画素データのレベル分布パターンに対応す
るクラス分類に使用するSD画素(「空間クラスタッ
プ」と称する)のデータを選択的に取り出すものであ
る。第3のタップ選択回路123は、動きに対応するク
ラス分類に使用するSD画素(「動きクラスタップ」と
称する)のデータを選択的に取り出するものである。な
お、空間クラスを複数フィールドに属するSD画素デー
タを使用して決定する場合には、この空間クラスにも動
き情報が含まれることになる。
【0071】また、画像信号処理部110は、第2のタ
ップ選択回路122で選択的に取り出される空間クラス
タップのデータ(SD画素データ)のレベル分布パター
ンを検出し、このレベル分布パターンに基づいて空間ク
ラスを検出し、そのクラス情報を出力する空間クラス検
出回路124を有している。
【0072】空間クラス検出回路124では、例えば、
各SD画素データを、8ビットデータから2ビットデー
タに圧縮するような演算が行われる。そして、空間クラ
ス検出回路124からは、各SD画素データに対応した
圧縮データが空間クラスのクラス情報として出力され
る。本実施の形態においては、ADRC(Adaptive Dyn
amic Range Coding)によって、データ圧縮が行われ
る。なお、情報圧縮手段としては、ADRC以外にDP
CM(予測符号化)、VQ(ベクトル量子化)等を用い
てもよい。
【0073】本来、ADRCは、VTR(Video Tape R
ecorder)向け高性能符号化用に開発された適応再量子
化法であるが、信号レベルの局所的なパターンを短い語
長で効率的に表現できるので、上述したデータ圧縮に使
用して好適なものである。ADRCを使用する場合、空
間クラスタップのデータ(SD画素データ)の最大値を
MAX、その最小値をMIN、空間クラスタップのデー
タのダイナミックレンジをDR(=MAX−MIN+
1)、再量子化ビット数をPとすると、空間クラスタッ
プのデータとしての各SD画素データkiに対して、
(1)式の演算により、圧縮データとしての再量子化コ
ードqiが得られる。ただし、(1)式において、[ ]
は切り捨て処理を意味している。空間クラスタップのデ
ータとして、Na個のSD画素データがあるとき、i=
1〜Naである。 qi=[(ki−MIN+0.5).2P/DR] ・・・(1)
【0074】また、画像信号処理部110は、第3のタ
ップ選択回路123で選択的に取り出される動きクラス
タップのデータ(SD画素データ)より、主に動きの程
度を表すための動きクラスを検出し、そのクラス情報を
出力する動きクラス検出回路125を有している。
【0075】この動きクラス検出回路125では、第3
のタップ選択回路123で選択的に取り出される動きク
ラスタップのデータ(SD画素データ)mi,niから
フレーム間差分が算出され、さらにその差分の絶対値の
平均値に対してしきい値処理が行われて動きの指標であ
る動きクラスが検出される。すなわち、動きクラス検出
回路125では、(2)式によって、差分の絶対値の平
均値AVが算出される。第3のタップ選択回路123
で、例えば上述したように12個のSD画素データm1
〜m6,n1〜n6が取り出されるとき、(2)式にお
けるNbは6である。
【0076】
【数1】
【0077】そして、動きクラス検出回路125では、
上述したように算出された平均値AVが1個または複数
個のしきい値と比較されて動きクラスのクラス情報MV
が得られる。例えば、3個のしきい値th1,th2,
th3(th1<th2<th3)が用意され、4つの
動きクラスを検出する場合、AV≦th1のときはMV
=0、th1<AV≦th2のときはMV=1、th2
<AV≦th3のときはMV=2、th3<AVのとき
はMV=3とされる。
【0078】また、画像信号処理部110は、空間クラ
ス検出回路124より出力される空間クラスのクラス情
報としての再量子化コードqiと、動きクラス検出回路
125より出力される動きクラスのクラス情報MVに基
づき、作成すべきHD信号(1050i信号)の画素デ
ータ(注目位置の画素データ)が属するクラスを示すク
ラスコードCLを得るためのクラス合成回路126を有
している。
【0079】このクラス合成回路126では、(3)式
によって、クラスコードCLの演算が行われる。なお、
(3)式において、Naは空間クラスタップのデータ
(SD画素データ)の個数、PはADRCにおける再量
子化ビット数を示している。
【0080】
【数2】
【0081】また、画像信号処理部110は、係数メモ
リ134を有している。この係数メモリ134は、後述
する推定予測演算回路127で使用される推定式で用い
られる複数の係数データWiを、クラス毎に、格納する
ものである。この係数データWiは、SD信号(525
i信号)を、HD信号(1050i信号)に変換するた
めの情報である。係数メモリ134には上述したクラス
合成回路126より出力されるクラスコードCLが読み
出しアドレス情報として供給され、この係数メモリ13
4からはクラスコードCLに対応した推定式の係数デー
タWi(i=1〜n)が読み出され、推定予測演算回路
127に供給される。
【0082】また、画像信号処理部110は、情報メモ
リバンク135を有している。後述する推定予測演算回
路127では、予測タップのデータ(SD画素データ)
xiと、係数メモリ134より読み出される係数データ
Wiとから、(4)式の推定式によって、作成すべきH
D画素データyが演算される。(4)式のnは、第1の
タップ選択回路121で選択される予測タップの数を表
している。
【0083】ここで、タップ選択回路121で選択的に
取り出される予測タップのn個の画素データの位置は、
HD信号における注目位置に対して、空間方向(水平、
垂直の方向)および時間方向に亘っている。
【0084】
【数3】
【0085】そして、推定式の係数データWi(i=1
〜n)は、(5)式に示すように、パラメータs,zを
含む生成式によって生成される。情報メモリバンク13
5には、この生成式における係数データである係数種デ
ータw10〜wn9が、クラス毎に、格納されている。この
係数種データの生成方法については後述する。
【0086】
【数4】
【0087】上述したように、525i信号を1050
i信号に変換する場合、奇数、偶数のそれぞれのフィー
ルドにおいて、525i信号の1画素に対応して105
0i信号の4画素を得る必要がある。この場合、奇数、
偶数のそれぞれのフィールドにおける1050i信号を
構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素は、それ
ぞれ中心予測タップに対して異なる位相ずれを持ってい
る。
【0088】図5は、奇数フィールドにおける1050
i信号を構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素
HD1〜HD4における中心予測タップSD0からの位相
ずれを示している。ここで、HD1〜HD4の位置は、そ
れぞれ、SD0の位置から水平方向にk1〜k4、垂直方
向にm1〜m4だけずれている。
【0089】図6は、偶数フィールドにおける1050
i信号を構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素
HD1′〜HD4′における中心予測タップSD0′から
の位相ずれを示している。ここで、HD1′〜HD4′の
位置は、それぞれ、SD0′の位置から水平方向にk1
〜k4′、垂直方向にm1′〜m4′だけずれている。
【0090】したがって、上述した情報メモリバンク1
35には、クラスおよび出力画素(HD1〜HD4,HD
1′〜HD4′)の組み合わせ毎に、係数種データw10
n9が格納されている。
【0091】また、画像信号処理部110は、各クラス
の係数種データおよびパラメータs,zの値とを用い、
(5)式によって、クラス毎に、パラメータs,zの値
に対応した推定式の係数データWi(i=1〜n)を生
成する係数生成回路136を有している。この係数生成
回路136には、情報メモリバンク135より、上述し
た各クラスの係数種データがロードされる。また、この
係数生成回路136には、システムコントローラ101
より、パラメータs,zの値が供給される。
【0092】この係数生成回路136で生成される各ク
ラスの係数データWi(i=1〜n)は、上述した係数
メモリ134に格納される。この係数生成回路136に
おける各クラスの係数データWiの生成は、例えば各垂
直ブランキング期間で行われる。これにより、ユーザの
リモコン送信機200の操作によってパラメータs,z
の値が変更されても、係数メモリ134に格納される各
クラスの係数データWiを、そのパラメータs,zの値
に対応したものに即座に変更でき、ユーザによる解像度
の調整がスムーズに行われる。
【0093】また、画像信号処理部110は、係数生成
回路136で求められる係数データWi(i=1〜n)
に対応した正規化係数Sを、(6)式によって、演算す
る正規化係数演算部137と、この正規化係数Sを格納
する正規化係数メモリ138とを有している。正規化係
数メモリ138には上述したクラス合成回路126より
出力されるクラスコードCLが読み出しアドレス情報と
して供給され、この正規化係数メモリ138からはクラ
スコードCLに対応した正規化係数Sが読み出され、後
述する正規化演算回路128に供給される。
【0094】
【数5】
【0095】また、画像信号処理部110は、第1のタ
ップ選択回路121で選択的に取り出される予測タップ
のデータ(SD画素データ)xiと、係数メモリ134
より読み出される係数データWiとから、(4)式の推
定式によって、作成すべきHD信号の画素データ(注目
位置の画素データ)を演算する推定予測演算回路127
を有している。
【0096】上述したように、SD信号(525i信
号)をHD信号(1050i信号)に変換する際には、
SD信号の1画素に対してHD信号の4画素(図5のH
1〜HD4、図6のHD1′〜HD4′参照)を得る必要
があることから、この推定予測演算回路127では、H
D信号を構成する2×2の単位画素ブロック毎に、画素
データが生成される。すなわち、この推定予測演算回路
127には、第1のタップ選択回路121より単位画素
ブロック内の4画素(注目画素)に対応した予測タップ
のデータxiと、係数メモリ134よりその単位画素ブ
ロックを構成する4画素に対応した係数データWiとが
供給され、単位画素ブロックを構成する4画素のデータ
1〜y4は、それぞれ個別に上述した(4)式の推定式
で演算される。
【0097】また、画像信号処理部110は、推定予測
演算回路127より順次出力される4画素のデータy1
〜y4を、正規化係数メモリ138より読み出される、
それぞれの演算に使用された係数データWi(i=1〜
n)に対応した正規化係数Sで除算して正規化する正規
化演算回路128を有している。上述したように、係数
生成回路136で推定式の係数データWiを求めるもの
であるが、求められる係数データは丸め誤差を含み、係
数データWi(i=1〜n)の総和が1.0になること
は保証されない。そのため、推定予測演算回路127で
演算される各画素のデータy1〜y4は、丸め誤差によっ
てレベル変動したものとなる。上述したように、正規化
演算回路128で正規化することで、そのレベル変動を
除去できる。
【0098】また、画像信号処理部110は、正規化演
算回路128で正規化されて順次供給される単位画素ブ
ロック内の4画素のデータy1′〜y4′を線順次化して
1050i信号のフォーマットで出力する後処理回路1
29を有している。
【0099】また、画像信号処理部110は、システム
コントローラ101から係数生成回路136に入力され
るパラメータs,zの値の履歴情報を格納する履歴情報
記憶部130を有している。
【0100】図7は、履歴情報記憶部130の構成を示
している。この履歴情報記憶部130は、システムコン
トローラ101から係数生成回路136に入力されるパ
ラメータs,zの値のそれぞれの度数分布の情報を格納
する度数分布メモリ130aを備えている。この度数分
布メモリ130aには、パラメータs,zの各値におけ
る度数が平均化されて格納される。この度数分布メモリ
130aは例えば不揮発性のメモリで構成され、テレビ
受信機100の電源がオフの状態でもその記憶内容が保
持されるようになされている。
【0101】そのために、履歴情報記憶部130は、さ
らに、パラメータs,zの値の係数生成回路136への
入力回数をカウントするカウンタ130bと、このカウ
ンタ130bのカウント値に基づいて、パラメータs,
zの値における度数を平均化する平均化部130cとを
備えている。
【0102】カウンタ130bのカウントアップは、シ
ステムコントローラ101の制御によって行われる。上
述したように、ユーザは調整画面115上でパラメータ
s,zの値を調整し得るが、カウンタ130bはその調
整が終了した時点でカウントアップされる。
【0103】平均化部130cは、入力されたパラメー
タs,zの値、カウンタ130bのカウント値および度
数分布メモリ130cに格納されている前回までのパラ
メータs,zの各値における度数の平均値とを用いて、
パラメータs,zの各値における新たな度数の平均値を
求める。
【0104】この場合、入力回数がM、つまりカウンタ
130bのカウント値がMとなるとき、入力されるパラ
メータの値における度数に関しては、前回までのそのパ
ラメータにおける度数の平均値をnM-1とするとき、新
たな度数の平均値nMは、nM=((nM-1×(M−
1))+1)/Mの演算により求められる。一方、入力
回数がMであるとき、入力されるパラメータの値とは異
なるパラメータの値における度数に関しては、前回まで
のそのパラメータにおける度数の平均値をnM-1とする
とき、新たな度数の平均値nMは、nM=(nM-1×(M
−1))/Mの演算により求められる。
【0105】このように、度数分布メモリ130に格納
するパラメータs,zの値の度数分布の情報として、パ
ラメータs,zの各値における度数の平均値を用いるこ
とで、オーバーフローを防止できる。
【0106】なお、パラメータs,zの各値における度
数の平均値を用いる変わりに、パラメータs,zの各値
における度数を、最大度数によって正規化した値を用い
るようにしても、同様にオーバーフローを防止できる。
【0107】また、履歴情報記憶部130は、システム
コントローラ101から係数生成回路136に入力され
るパラメータs,zの値のうち、所定数、例えば10個
の最新のパラメータs,zの値を格納する経時変化メモ
リ130dを有している。この経時変化メモリ130d
は例えば不揮発性のメモリで構成され、テレビ受信機1
00の電源がオフの状態でもその記憶内容が保持される
ようになされている。
【0108】経時変化メモリ130dへの書き込み動作
は、システムコントローラ101の制御によって行われ
る。上述したように、ユーザは調整画面115上でパラ
メータs,zの値を調整し得るが、経時変化メモリ13
0dには、その調整が終了した時点で、新たなパラメー
タs,zの値が書き込まれる。この書き込みに伴って、
格納されているパラメータs,zの値の個数が所定数を
越えるときは、最も古いパラメータs,zの値が削除さ
れる。
【0109】また、テレビ受信機100において、画像
信号処理部110を含む基板は装脱可能に構成され、機
能のバージョンアップ等が可能になっている。これによ
り、履歴情報記憶部130は基板と共に装脱されること
となる。なお、この履歴情報記憶部130、あるいは度
数分布メモリ130a、経時変化メモリ130dのみが
装脱可能に構成されていてもよい。
【0110】次に、画像信号処理部110の動作を説明
する。バッファメモリ109に記憶されているSD信号
(525i信号)より、第2のタップ選択回路122
で、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する
単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画素)の周辺
に位置する空間クラスタップのデータ(SD画素デー
タ)が選択的に取り出される。この第2のタップ選択回
路122で選択的に取り出される空間クラスタップのデ
ータ(SD画素データ)は空間クラス検出回路124に
供給される。この空間クラス検出回路124では、空間
クラスタップのデータとしての各SD画素データに対し
てADRC処理が施されて空間クラス(主に空間内の波
形表現のためのクラス分類)のクラス情報としての再量
子化コードqiが得られる((1)式参照)。
【0111】また、バッファメモリ109に記憶されて
いるSD信号(525i信号)より、第3のタップ選択
回路123で、作成すべきHD信号(1050i信号)
を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画
素)の周辺に位置する動きクラスタップのデータ(SD
画素データ)が選択的に取り出される。この第3のタッ
プ選択回路123で選択的に取り出される動きクラスタ
ップのデータ(SD画素データ)は動きクラス検出回路
125に供給される。この動きクラス検出回路125で
は、動きクラスタップのデータとしての各SD画素デー
タより動きクラス(主に動きの程度を表すためのクラス
分類)のクラス情報MVが得られる。
【0112】この動き情報MVと上述した再量子化コー
ドqiはクラス合成回路126に供給される。このクラ
ス合成回路126では、これら動き情報MVと再量子化
コードqiとから、作成すべきHD信号(1050i信
号)を構成する単位画素ブロック毎にその単位画素ブロ
ック内の4画素(注目画素)が属するクラスを示すクラ
スコードCLが得られる((3)式参照)。そして、こ
のクラスコードCLは、係数メモリ134および正規化
係数メモリ138に読み出しアドレス情報として供給さ
れる。
【0113】係数メモリ134には、例えば各垂直ブラ
ンキング期間に、係数生成回路136で、ユーザによっ
て調整されたパラメータs,zの値に対応して、クラス
および出力画素(HD1〜HD4,HD1′〜HD4′)の
組み合わせ毎に、係数種データw10〜wn9を用いて推定
式の係数データWi(i=1〜n)が求められて格納さ
れる((5)式参照)。また、正規化係数メモリ138
には、上述したように係数生成回路136で求められた
推定式の係数データWi(i=1〜n)に対応した正規
化係数Sが正規化係数演算部137で生成されて格納さ
れる((6)式参照)。
【0114】係数メモリ134に上述したようにクラス
コードCLが読み出しアドレス情報として供給されるこ
とで、この係数メモリ134からクラスコードCLに対
応した4出力画素(奇数フィールドではHD1〜HD4
偶数フィールドではHD1′〜HD4′)分の推定式の係
数データWiが読み出されて推定予測演算回路127に
供給される。また、バッファメモリ109に記憶されて
いるSD信号(525i信号)より、第1のタップ選択
回路121で、作成すべきHD信号(1050i信号)
を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画
素)の周辺に位置する予測タップのデータ(SD画素デ
ータ)が選択的に取り出される。
【0115】推定予測演算回路127では、予測タップ
のデータ(SD画素データ)xiと、係数メモリ134
より読み出される4出力画素分の係数データWiとか
ら、作成すべきHD信号を構成する単位画素ブロック内
の4画素(注目位置の画素)のデータy1〜y4が演算さ
れる((4)式参照)。そして、この推定予測演算回路
127より順次出力されるHD信号を構成する単位画素
ブロック内の4画素のデータy1〜y4は正規化演算回路
128に供給される。
【0116】正規化係数メモリ138には上述したよう
にクラスコードCLが読み出しアドレス情報として供給
され、この正規化係数メモリ138からはクラスコード
CLに対応した正規化係数S、つまり推定予測演算回路
127より出力されるHD画素データy1〜y4の演算に
使用された係数データWiに対応した正規化係数Sが読
み出されて正規化演算回路128に供給される。この正
規化演算回路128では、推定予測演算回路127より
出力されるHD画素データy1〜y4がそれぞれ対応する
正規化係数Sで除算されて正規化される。これにより、
係数生成回路136で係数データWiを求める際の丸め
誤差によるデータy1〜y4のレベル変動が除去される。
【0117】このように正規化演算回路128で正規化
されて順次出力される単位画素ブロック内の4画素のデ
ータy1′〜y4′は後処理回路129に供給される。こ
の後処理回路129では、正規化演算回路128より順
次供給される単位画素ブロック内の4画素のデータ
1′〜y4′が線順次化され、1050i信号のフォー
マットで出力される。つまり、後処理回路129から
は、HD信号としての1050i信号が出力される。
【0118】このように、画像信号処理部110では、
調整されたパラメータs,zの値に対応した推定式の係
数データWi(i=1〜n)が使用されて、HD画素デ
ータyが演算される。したがって、ユーザは、パラメー
タs,zの値を調整することで、HD信号による画像の
空間方向および時間方向の解像度を自由に調整できる。
また、調整されたパラメータs,zの値に対応した各ク
ラスの係数データをその都度係数生成回路136で生成
して使用するものであり、大量の係数データを格納して
おくメモリは必要なくなり、メモリの節約を図ることが
できる。
【0119】また、上述したように、ユーザは調整画面
115上でパラメータs,zの値を調整できる。履歴情
報記憶部130の度数分布メモリ130a(図7参照)
には、システムコントローラ101から係数生成回路1
36に入力されるパラメータs,zの値のそれぞれの度
数分布の情報が格納される。また、履歴情報記憶部13
0の経時変化メモリ130d(図7参照)には、システ
ムコントローラ101から係数生成回路136に入力さ
れるパラメータs,zの値のうち、所定数、例えば10
個の最新のパラメータs,zの値が格納される。
【0120】このように、履歴情報記録部130の度数
分布メモリ130a、経時変化メモリ130dに格納さ
れる履歴情報は、例えばテレビ受信機100のバージョ
ンアップ時に画像信号処理部110が含まれる基板を取
り換える場合において、その情報メモリバンク135に
格納される係数種データw10〜wn9を生成する際などに
利用される。
【0121】次に、係数種データw10〜wn9の生成方法
の一例について説明する。この例においては、上述した
(5)式の生成式における係数データである係数種デー
タw 10〜wn9を求める例を示すものとする。
【0122】ここで、以下の説明のため、(7)式のよ
うに、ti(i=0〜9)を定義する。 t0=1,t1=s,t2=z,t3=s2,t4=sz,t5=z2, t6=s3,t7=s2z,t8=sz2,t9=z3 ・・・(7) この(7)式を用いると、(5)式は、(8)式のよう
に書き換えられる。
【0123】
【数6】
【0124】最終的に、学習によって未定係数wijを求
める。すなわち、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎
に、複数のSD画素データとHD画素データを用いて、
二乗誤差を最小にする係数値を決定する。いわゆる最小
二乗法による解法である。学習数をm、k(1≦k≦
m)番目の学習データにおける残差をek、二乗誤差の
総和をEとすると、(4)式および(5)式を用いて、
Eは(9)式で表される。ここで、xikはSD画像のi
番目の予測タップ位置におけるk番目の画素データ、y
kはそれに対応するk番目のHD画像の画素データを表
している。
【0125】
【数7】
【0126】最小二乗法による解法では、(9)式のw
ijによる偏微分が0になるようなw ijを求める。これ
は、(10)式で示される。
【0127】
【数8】
【0128】以下、(11)式、(12)式のように、
ipjq、Yipを定義すると、(10)式は、(13)式
のように行列を用いて書き換えられる。
【0129】
【数9】
【0130】
【数10】
【0131】この方程式は一般に正規方程式と呼ばれて
いる。この正規方程式は、掃き出し法(Gauss-Jordanの
消去法)等を用いて、wijについて解かれ、係数種デー
タが算出される。
【0132】図8は、上述した係数種データの生成方法
の一例の概念を示している。HD信号から複数のSD信
号を生成する。例えば、HD信号からSD信号を生成す
る際に使用するフィルタの空間方向(垂直方向および水
平方向)の帯域と時間方向(フレーム方向)の帯域を可
変するパラメータs,zをそれぞれ9段階に可変して、
合計81種類のSD信号を生成している。このようにし
て生成された複数のSD信号とHD信号との間で学習を
行って係数種データを生成する。
【0133】図9は、上述したテレビ受信機100の情
報メモリバンク135に格納される係数種データw10
n9を生成するための係数種データ生成装置150の構
成を示している。
【0134】この係数種データ生成装置150は、教師
信号としてのHD信号(1050i信号)が入力される
入力端子151と、このHD信号に対して水平および垂
直の間引き処理を行って、生徒信号としてのSD信号を
得るSD信号生成回路152とを有している。
【0135】このSD信号生成回路152には、上述し
たテレビ受信機100(図1参照)におけるパラメータ
s,zの値と対応した、パラメータs,zの値が入力さ
れる。SD信号生成回路152では、このパラメータ
s,zに基づいて、HD信号からSD信号を生成する際
に用いられる帯域制限フィルタの、空間方向および時間
方向の帯域が可変される。
【0136】また、このSD信号生成回路152には、
上述したテレビ受信機100の履歴情報記憶部130の
度数分布メモリ130a、経時変化メモリ130dに格
納されている、入力されたパラメータs,zの値の履歴
情報が入力される。
【0137】なお、使用開始前のテレビ受信機100の
情報メモリバンク135に格納される係数種データw10
〜wn9を生成する際には、いまだ履歴情報記憶部130
の度数分布メモリ130a、経時変化メモリ130dに
履歴情報が格納されていないので、SD信号生成回路1
52に履歴情報は入力されない。
【0138】つまり、SD信号生成回路152に履歴情
報が入力されるのは、例えばテレビ受信機100のバー
ジョンアップ時に画像信号処理部110が含まれる基板
を取り換える場合であって、その情報メモリバンク13
5に格納される係数種データw10〜wn9を生成する際な
どである。
【0139】SD信号生成回路152では、履歴情報に
基づいて、入力されたパラメータs,zの値が調整さ
れ、この調整されたパラメータs,zの値に応じて、上
述したように空間方向および時間方向の帯域が可変され
る。履歴情報の入力がないときは、入力されたパラメー
タs,zの値そのものに応じて、上述したように空間方
向および時間方向の帯域が可変される。
【0140】ここで、上述のテレビ受信機100では、
ユーザの操作によってパラメータs,zの値が、例えば
それぞれ0〜8の範囲内で、所定のステップをもって調
整され、空間方向および時間方向の解像度の調整が行わ
れる。
【0141】この場合、SD信号生成回路152におい
て入力されるパラメータs,zの値そのものに応じて空
間方向および時間方向の帯域が可変される場合、テレビ
受信機100では図10に実線枠BFで示す範囲(空間
解像度はy1〜y2、時間解像度はx1〜x2)内で解像度
の調整を行い得るように、係数種データw10〜wn9が生
成される。
【0142】履歴情報が入力される場合、SD信号生成
回路152では、パラメータs,zの値のそれぞれにお
ける度数分布の情報が用いられて重心位置が求められ
る。この場合、所定数の最新のパラメータs,zの値に
対応する値で新しいほど大きな重み付けがされる。そし
て、SD信号生成回路152では、この重心位置に基づ
いて、入力されるパラメータs,zの値が調整される。
この場合、パラメータs,zの値が大きくなるほど帯域
が狭くなるようにされる。これにより、テレビ受信機1
00(図1参照)では、パラメータs,zの値が大きく
されるほど解像度が上がるように調整されるようにな
る。
【0143】ここでは、テレビ受信機100側で調整さ
れるパラメータs,zの値の変化範囲の中心が、求めら
れた重心位置に移動するように、入力されるパラメータ
s,zの値が線形変換される。例えば、テレビ受信機1
00側で調整されるパラメータs,zの値の変化範囲の
中心値がs0,z0、求められる重心位置がsm,zm、入
力されるパラメータs,zの値がs1,z1であるとき、
調整後のパラメータs,zの値s2,z2は、s2=s1
(sm−s0)、z2=z1+(zm−z0)の変換式で求め
られる。
【0144】このように調整されたパラメータs,zの
値に応じて空間方向および時間方向の帯域が可変される
場合、テレビ受信機100では、図10に実線枠BFで
示す範囲内の解像度調整位置(「×」印で図示)の重心
位置を中心とする、図10の一点鎖線枠AFで示す範囲
(空間解像度はy1′〜y2′、時間解像度はx1′〜
2′)内で解像度の調整を行い得るように、係数種デ
ータw10〜wn9が生成される。
【0145】なお、上述ではパラメータs,zの値のそ
れぞれにおける度数分布の情報を用いて重心位置を求め
る際に、所定数の最新のパラメータs,zの値に対応す
る値で新しいほど大きな重み付けがされるものであった
が、この重み付けがされずに求められる重心位置を使用
してもよい。また、度数分布の情報は用いずに、所定数
の最新のパラメータs,zの値を用い、新しいほど大き
な重み付けがされて求められた重心位置を使用してもよ
い。さらには、パラメータs,zの値のそれぞれにおけ
る度数分布の情報から最も度数の大きなパラメータs,
zの値を求め、その値を重心位置の代わりに使用しても
よい。また、所定数の最新のパラメータs,zの値のう
ち、最も新しいパラメータs,zの値を、重心位置の代
わりに使用してもよい。
【0146】図9に戻って、また、係数種データ生成装
置150は、SD信号生成回路152より出力されるS
D信号(525i信号)より、HD信号(1050i信
号)における注目位置の周辺に位置する複数のSD画素
のデータを選択的に取り出して出力する第1〜第3のタ
ップ選択回路153〜155を有している。これら第1
〜第3のタップ選択回路153〜155は、上述した画
像信号処理部110の第1〜第3のタップ選択回路12
1〜123と同様に構成される。
【0147】また、係数種データ生成装置150は、第
2のタップ選択回路154で選択的に取り出される空間
クラスタップのデータ(SD画素データ)のレベル分布
パターンを検出し、このレベル分布パターンに基づいて
空間クラスを検出し、そのクラス情報を出力する空間ク
ラス検出回路157を有している。この空間クラス検出
回路157は、上述した画像信号処理部110の空間ク
ラス検出回路124と同様に構成される。この空間クラ
ス検出回路157からは、空間クラスタップのデータと
しての各SD画素データ毎の再量子化コードqiが空間
クラスを示すクラス情報として出力される。
【0148】また、係数種データ生成装置150は、第
3のタップ選択回路155で選択的に取り出される動き
クラスタップのデータ(SD画素データ)より、主に動
きの程度を表すための動きクラスを検出し、そのクラス
情報MVを出力する動きクラス検出回路158を有して
いる。この動きクラス検出回路158は、上述した画像
信号処理部110の動きクラス検出回路125と同様に
構成される。この動きクラス検出回路158では、第3
のタップ選択回路155で選択的に取り出される動きク
ラスタップのデータ(SD画素データ)からフレーム間
差分が算出され、さらにその差分の絶対値の平均値に対
してしきい値処理が行われて動きの指標である動きクラ
スが検出される。
【0149】また、係数種データ生成装置150は、空
間クラス検出回路157より出力される空間クラスのク
ラス情報としての再量子化コードqiと、動きクラス検
出回路158より出力される動きクラスのクラス情報M
Vに基づき、HD信号(1050i信号)に係る注目画
素が属するクラスを示すクラスコードCLを得るための
クラス合成回路159を有している。このクラス合成回
路159も、上述した画像信号処理部110のクラス合
成回路126と同様に構成される。
【0150】また、係数種データ生成装置150は、入
力端子151に供給されるHD信号から得られる注目位
置の画素データとしての各HD画素データyと、この各
HD画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択
回路153で選択的に取り出される予測タップのデータ
(SD画素データ)xiと、パラメータs,zの値と、
各HD画素データyにそれぞれ対応してクラス合成回路
159より出力されるクラスコードCLとから、クラス
毎に、係数種データw10〜wn9を得るための正規方程式
((13)式参照)を生成する正規方程式生成部160
を有している。
【0151】この場合、1個のHD画素データyとそれ
に対応するn個の予測タップのデータ(SD画素デー
タ)xiとの組み合わせで学習データが生成されるが、
調整後のパラメータs,zの値の変化に対応してSD信
号生成回路152における空間方向および時間方向の帯
域が可変され、複数のSD信号が順次生成されていき、
HD信号と各SD信号との間でそれぞれ学習データの生
成が行われる。これにより、正規方程式生成部160で
は、パラメータs,zの値が異なる多くの学習データが
登録された正規方程式が生成され、係数種データw10
n9を求めることが可能となる。
【0152】またこの場合、1個のHD画素データyと
それに対応するn個の予測タップのデータ(SD画素デ
ータ)xiとの組み合わせで学習データが生成される
が、正規方程式生成部160では、出力画素(図5のH
1〜HD4、図6のHD1′〜HD4′参照)毎に、正
規方程式が生成される。例えば、HD1に対応した正規
方程式は、中心予測タップに対するずれ値がHD1と同
じ関係にあるHD画素データyから構成される学習デー
タから生成される。
【0153】また、係数種データ生成装置150は、正
規方程式生成部160で、クラスおよび出力画素の組み
合わせ毎に生成された正規方程式のデータが供給され、
当該正規方程式を解いて、クラスおよび出力画素の組み
合わせ毎に、係数種データw 10〜wn9を求める係数種デ
ータ決定部161と、この求められた係数種データを格
納する係数種メモリ162とを有している。係数種デー
タ決定部161では、正規方程式が例えば掃き出し法な
どによって解かれて、係数種データが求められる。
【0154】図9に示す係数種データ生成装置150の
動作を説明する。入力端子151には教師信号としての
HD信号(1050i信号)が供給され、そしてこのH
D信号に対してSD信号生成回路152で水平および垂
直の間引き処理が行われて生徒信号としてのSD信号
(525i信号)が生成される。
【0155】この場合、SD信号生成回路152には、
HD信号からSD信号を生成する際に用いられる帯域制
限フィルタの空間方向および時間方向の帯域を定める、
つまり生成されるSD信号の空間方向および時間方向の
解像度を定めるパラメータs,zの値が入力される。
【0156】また、SD信号生成回路152には、例え
ばテレビ受信機100のバージョンアップ時に画像信号
処理部110が含まれる基板を取り換える場合であっ
て、その情報メモリバンク135に格納される係数種デ
ータw10〜wn9を生成する際には、取り換え前の基板に
おける履歴情報記憶部130の度数分布メモリ130
a、経時変化メモリ130dに格納されている、ユーザ
操作によって過去に入力されたパラメータs,zの履歴
情報が入力される。
【0157】SD信号生成回路152では、履歴情報が
入力されるときは、この履歴情報に基づいて入力された
パラメータs,zの値が調整される。例えば、履歴情報
によってパラメータs,zの重心位置が求められ、テレ
ビ受信機100側で調整されるパラメータs,zの値の
変化範囲の中心が、求められた重心位置に移動するよう
に、入力されるパラメータs,zの値が線形変換され
る。そして、SD信号生成回路152では、調整された
パラメータs,zの値に応じて、上述したようにHD信
号からSD信号を生成する際に用いられる帯域制限フィ
ルタの空間方向および時間方向の帯域が可変される。
【0158】なお、使用開始前のテレビ受信機100の
情報メモリバンク135に格納される係数種データw10
〜wn9を生成する際には、履歴情報の入力がないので、
入力されたパラメータs,zの値そのものに応じて、上
述したようにHD信号からSD信号を生成する際に用い
られる帯域制限フィルタの空間方向および時間方向の帯
域が可変される。
【0159】SD信号生成回路152に入力されるパラ
メータs,zの値が順次変更されることで、上述したよ
うにHD信号からSD信号を生成する際に用いられる帯
域制限フィルタの空間方向および時間方向の帯域が変更
されることから、空間方向および時間方向の帯域が段階
的に変化した複数のSD信号が生成されていく。
【0160】また、SD信号生成回路152で生成され
たSD信号(525i信号)より、第2のタップ選択回
路154で、HD信号(1050i信号)における注目
位置の周辺に位置する空間クラスタップのデータ(SD
画素データ)が選択的に取り出される。この第2のタッ
プ選択回路154で選択的に取り出される空間クラスタ
ップのデータ(SD画素データ)は空間クラス検出回路
157に供給される。この空間クラス検出回路157で
は、空間クラスタップのデータとしての各SD画素デー
タに対してADRC処理が施されて空間クラス(主に空
間内の波形表現のためのクラス分類)のクラス情報とし
ての再量子化コードqiが得られる((1)式参照)。
【0161】また、SD信号生成回路152で生成され
たSD信号より、第3のタップ選択回路155で、HD
信号に係る注目画素の周辺に位置する動きクラスタップ
のデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。
この第3のタップ選択回路155で選択的に取り出され
る動きクラスタップのデータ(SD画素データ)は動き
クラス検出回路158に供給される。この動きクラス検
出回路158では、動きクラスタップのデータとしての
各SD画素データより動きクラス(主に動きの程度を表
すためのクラス分類)のクラス情報MVが得られる。
【0162】このクラス情報MVと上述した再量子化コ
ードqiはクラス合成回路159に供給される。このク
ラス合成回路159では、これらクラス情報MVと再量
子化コードqiとから、HD信号(1050i信号)に
おける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラ
スコードCLが得られる((3)式参照)。
【0163】また、SD信号生成回路152で生成され
るSD信号より、第1のタップ選択回路153で、HD
信号における注目位置の周辺に位置する予測タップのデ
ータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。
【0164】そして、入力端子151に供給されるHD
信号より得られる注目位置の画素データとしての各HD
画素データyと、この各HD画素データyにそれぞれ対
応して第1のタップ選択回路153で選択的に取り出さ
れる予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、パ
ラメータs,zの値と、各HD画素データyにそれぞれ
対応してクラス合成回路159より出力されるクラスコ
ードCLとから、正規方程式生成部160では、クラス
および出力画素の組み合わせ毎に、係数種データw10
n9を得るための正規方程式((13)式参照)が個別
に生成される。
【0165】そして、係数種データ決定部161で各正
規方程式が解かれ、クラスおよび出力画素の組み合わせ
毎の係数種データw10〜wn9が求められ、それらの係数
種データw10〜wn9は係数種メモリ162に格納され
る。
【0166】このように、図9に示す係数種データ生成
装置150においては、図1の画像信号処理部110の
情報メモリバンク135に格納される、クラスおよび出
力画素(HD1〜HD4,HD1′〜HD4′)の組み合わ
せ毎の、推定式で用いられる係数データWiを求めるた
めの生成式((5)式参照)における係数データである
係数種データw10〜wn9を生成することができる。
【0167】また、この係数種データ生成装置150に
おいて、例えばテレビ受信機100(図1参照)のバー
ジョンアップ時に画像信号処理部110が含まれる基板
を取り換える場合であって、その情報メモリバンク13
5に格納される係数種データw10〜wn9を生成する際に
は、SD信号生成回路152に、テレビ受信機100の
履歴情報記憶部130の度数分布メモリ130a、経時
変化メモリ130dに格納されている、ユーザ操作によ
って過去に入力されたパラメータs,zの履歴情報が入
力される。
【0168】SD信号生成回路152では、この履歴情
報に基づいて、入力されるパラメータs,zの値が調整
され、この調整されたパラメータs,zによって、HD
信号からSD信号を得る際に用いられる帯域制限フィル
タの空間方向および時間方向の帯域が可変される。
【0169】このようにして求められた係数種データw
10〜wn9を、テレビ受信機100のバージョンアップ時
に新たに装着される画像信号処理部110が含まれる基
板の情報メモリバンク135に格納して使用すること
で、ユーザは、パラメータs,zの値の調整により、過
去の解像度調整の重心位置を中心とする範囲(図10の
一点鎖線枠AF参照)内で解像度の調整を行うことが可
能となる。すなわち、ユーザの好みに合わせた解像度調
整範囲が自動的に設定され、ユーザはその範囲内で解像
度の調整を行うことができる。
【0170】次に、係数種データの生成方法の他の例に
ついて説明する。この例においても、上述した(5)式
の生成式における係数データである係数種データw10
n9を求める例を示すものとする。
【0171】図11は、この例の概念を示している。H
D信号から複数のSD信号を生成する。例えば、HD信
号からSD信号を生成する際に使用するフィルタの空間
方向(垂直方向および水平方向)の帯域と時間方向(フ
レーム方向)の帯域を可変するパラメータs,zをそれ
ぞれ9段階に可変して、合計81種類のSD信号を生成
する。このようにして生成された各SD信号とHD信号
との間で学習を行って、(4)式の推定式の係数データ
Wiを生成する。そして、各SD信号に対応して生成さ
れた係数データWiを使用して係数種データを生成す
る。
【0172】まず、推定式の係数データの求め方を説明
する。ここでは、(4)式の推定式の係数データWi
(i=1〜n)を最小二乗法により求める例を示すもの
とする。一般化した例として、Xを入力データ、Wを係
数データ、Yを予測値として、(14)式の観測方程式
を考える。この(14)式において、mは学習データの
数を示し、nは予測タップの数を示している。
【0173】
【数11】
【0174】(14)式の観測方程式により収集された
データに最小二乗法を適用する。この(14)式の観測
方程式をもとに、(15)式の残差方程式を考える。
【0175】
【数12】
【0176】(15)式の残差方程式から、各Wiの最
確値は、(16)式のe2を最小にする条件が成り立つ
場合と考えられる。すなわち、(17)式の条件を考慮
すればよいわけである。
【0177】
【数13】
【0178】つまり、(17)式のiに基づくn個の条
件を考え、これを満たす、W1,W2,・・・,Wnを算
出すればよい。そこで、(15)式の残差方程式から、
(18)式が得られる。さらに、(18)式と(14)
式とから、(19)式が得られる。
【0179】
【数14】
【0180】そして、(15)式と(19)式とから、
(20)式の正規方程式が得られる。
【0181】
【数15】
【0182】(20)式の正規方程式は、未知数の数n
と同じ数の方程式を立てることが可能であるので、各W
iの最確値を求めることができる。この場合、掃き出し
法等を用いて連立方程式を解くことになる。
【0183】次に、各SD信号に対応して生成された係
数データWiを使用した、係数種データの求め方を説明
する。パラメータs,zに対応したSD信号を用いた学
習による、あるクラスの係数データが、ksziとなった
とする。ここで、iは予測タップの番号である。このk
sziから、このクラスの係数種データを求める。
【0184】係数データWi(i=1〜n)は、係数種
データw10〜wn9を使って、上述した(5)式で表現さ
れる。ここで、係数データWiに対して最小二乗法を使
用することを考えると、残差は、(21)式で表され
る。
【0185】
【数16】
【0186】ここで、tjは、上述の(7)式に示され
ている。(21)式に最小二乗法を作用させると、(2
2)式が得られる。
【0187】
【数17】
【0188】ここで、Xjk,Yjをそれぞれ(23)
式、(24)式のように定義すると、(22)式は(2
5)式のように書き換えられる。この(25)式も正規
方程式であり、この式を掃き出し法等の一般解法で解く
ことにより、係数種データw10〜wn9を算出することが
できる。
【0189】
【数18】
【0190】図12は、図11に示す概念に基づいて係
数種データを生成する係数種データ生成装置150′の
構成を示している。この図12において、図9と対応す
る部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0191】係数種データ生成装置150′は、入力端
子151に供給されるHD信号より得られる注目位置の
画素データとしての各HD画素データyと、この各HD
画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択回路
153で選択的に取り出される予測タップのデータ(S
D画素データ)xiと、各HD画素データyにそれぞれ
対応してクラス合成回路159より出力されるクラスコ
ードCLとから、クラスおよび出力画素(図5のHD1
〜HD4、図6のHD1′〜HD4′参照)の組み合わせ
毎に、係数データWi(i=1〜n)を得るための正規
方程式((20)式参照)を生成する正規方程式生成部
171を有している。
【0192】この場合、1個のHD画素データyとそれ
に対応するn個の予測タップのデータ(SD画素デー
タ)xiとの組み合わせで学習データが生成されるが、
調整後のパラメータs,zの値の変化に対応してSD信
号生成回路152における空間方向および時間方向の帯
域が可変され、複数のSD信号が順次生成されていき、
HD信号と各SD信号との間でそれぞれ学習データの生
成が行われる。これにより、正規方程式生成部171で
は、各SD信号のそれぞれ対応して、クラスおよび出力
画素の組み合わせ毎に、係数データWi(i=1〜n)
を得るための正規方程式が生成される。
【0193】また、係数種データ生成装置150′は、
正規方程式生成部171で生成された正規方程式のデー
タが供給され、その正規方程式を解いて、各SD信号に
それぞれ対応した、クラスおよび出力画素の各組み合わ
せの係数データWiを求める係数データ決定部172
と、パラメータs,zの値および各SD信号にそれぞれ
対応した係数データWiとを使用して、クラスおよび出
力画素の組み合わせ毎に、係数種データw10〜wn9を得
るための正規方程式((25)式参照)を生成する正規
方程式生成部173とを有している。
【0194】また、係数種データ生成装置150′は、
正規方程式生成部173でクラスおよび出力画素の組み
合わせ毎に生成された正規方程式のデータが供給され、
その組み合わせ毎に正規方程式を解いて、クラスおよび
出力画素の各組み合わせの係数種データw10〜wn9を求
める係数種データ決定部174と、この求められた係数
種データw10〜wn9を格納する係数種メモリ162とを
有している。
【0195】図12に示す係数種データ生成装置15
0′のその他は、図9に示す係数種データ生成装置15
0と同様に構成される。
【0196】次に、図12に示す係数種データ生成装置
150′の動作を説明する。入力端子151には教師信
号としてのHD信号(1050i信号)が供給され、そ
してこのHD信号に対してSD信号生成回路152で水
平および垂直の間引き処理が行われて生徒信号としての
SD信号(525i信号)が生成される。
【0197】SD信号生成回路152に入力されるパラ
メータs,zの値が順次変更されることで、HD信号か
らSD信号を生成する際に用いられる帯域制限フィルタ
の空間方向および時間方向の帯域が変更されることか
ら、空間方向および時間方向の帯域が段階的に変化した
複数のSD信号が生成されていく。
【0198】この場合、SD信号生成回路152では、
履歴情報が入力されるときは、この履歴情報に基づいて
入力されたパラメータs,zの値が調整され、調整され
たパラメータs,zの値に応じて、上述したようにHD
信号からSD信号を生成する際に用いられる帯域制限フ
ィルタの空間方向および時間方向の帯域が可変される。
【0199】また、SD信号生成回路152で生成され
たSD信号(525i信号)より、第2のタップ選択回
路154で、HD信号(1050i信号)における注目
位置の周辺に位置する空間クラスタップのデータ(SD
画素データ)が選択的に取り出される。この第2のタッ
プ選択回路154で選択的に取り出される空間クラスタ
ップのデータ(SD画素データ)は空間クラス検出回路
157に供給される。この空間クラス検出回路157で
は、空間クラスタップのデータとしての各SD画素デー
タに対してADRC処理が施されて空間クラス(主に空
間内の波形表現のためのクラス分類)のクラス情報とし
ての再量子化コードqiが得られる((1)式参照)。
【0200】また、SD信号生成回路152で生成され
たSD信号より、第3のタップ選択回路155で、HD
信号に係る注目画素の周辺に位置する動きクラスタップ
のデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。
この第3のタップ選択回路155で選択的に取り出され
る動きクラスタップのデータ(SD画素データ)は動き
クラス検出回路158に供給される。この動きクラス検
出回路158では、動きクラスタップのデータとしての
各SD画素データより動きクラス(主に動きの程度を表
すためのクラス分類)のクラス情報MVが得られる。
【0201】このクラス情報MVと上述した再量子化コ
ードqiはクラス合成回路159に供給される。このク
ラス合成回路159では、これらクラス情報MVと再量
子化コードqiとから、HD信号(1050i信号)に
おける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラ
スコードCLが得られる((3)式参照)。
【0202】また、SD信号生成回路152で生成され
るSD信号より、第1のタップ選択回路153で、HD
信号における注目位置の周辺に位置する予測タップのデ
ータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。
【0203】そして、入力端子151に供給されるHD
信号より得られる注目位置の画素データとしての各HD
画素データyと、この各HD画素データyにそれぞれ対
応して第1のタップ選択回路153で選択的に取り出さ
れる予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、各
HD画素データyにそれぞれ対応してクラス合成回路1
59より出力されるクラスコードCLとから、正規方程
式生成部171では、SD信号生成回路152で生成さ
れる各SD信号のそれぞれ対応して、クラスおよび出力
画素の組み合わせ毎に、係数データWi(i=1〜n)
を得るための正規方程式((20)式参照)が生成され
る。
【0204】そして、係数データ決定部172でその正
規方程式が解かれ、各SD信号にそれぞれ対応した、ク
ラスおよび出力画素の各組み合わせの係数データWiが
求められる。正規方程式生成部173では、この各SD
信号にそれぞれ対応した各クラスの係数データWiか
ら、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎に、係数種デ
ータw10〜wn9を得るための正規方程式((25)式参
照)が生成される。
【0205】そして、係数種データ決定部174でその
正規方程式が解かれ、クラスおよび出力画素の各組み合
わせの係数種データw10〜wn9が求められ、その係数種
データw10〜wn9は係数種メモリ162に格納される。
【0206】このように、図12に示す係数種データ生
成装置150′においても、図1の画像信号処理部11
0の情報メモリバンク135に格納される、クラスおよ
び出力画素(HD1〜HD4,HD1′〜HD4′)の組み
合わせ毎の係数種データw10〜wn9を生成することがで
きる。
【0207】また、この係数種データ生成装置150′
においても、SD信号生成回路152では、この履歴情
報に基づいて、入力されるパラメータs,zの値が調整
され、この調整されたパラメータs,zによって、HD
信号からSD信号を得る際に用いられる帯域制限フィル
タの空間方向および時間方向の帯域が可変されるもので
ある。したがって、このようにして求められた係数種デ
ータw10〜wn9を、テレビ受信機100のバージョンア
ップ時に新たに装着される画像信号処理部110が含ま
れる基板の情報メモリバンク135に格納して使用する
ことで、ユーザは、パラメータs,zの値の調整によ
り、過去の解像度調整の重心位置を中心とする範囲(図
10の一点鎖線枠AF参照)内で解像度の調整を行うこ
とが可能となる。
【0208】なお、図1の画像信号処理部110では、
係数データWi(i=1〜n)を生成するために(5)
式の生成式を使用したが、次数の異なった多項式や、他
の関数で表現される式でも実現可能である。
【0209】また、図1の画像信号処理部110では、
空間方向(垂直方向および水平方向)の解像度を定める
パラメータsと時間方向(フレーム方向)の解像度を定
めるパラメータzとを設定し、これらパラメータs,z
の値を調整することで画像の空間方向および時間方向の
解像度を調整し得るものを示したが、その他の画像の質
を定めるパラメータを設けるものも同様に構成すること
ができる。例えば、パラメータとしては、垂直方向の解
像度を定めるパラメータ、水平方向の解像度を定めるパ
ラメータ、ノイズ除去度を定めるパラメータなど種々考
えられる。
【0210】また、図1の画像信号処理部110では、
パラメータs,zの2つのパラメータを調整し得るもの
を示したが、1個または3個以上のパラメータを取り扱
うものも同様に構成することができる。その場合も、履
歴情報記憶部130には、それぞれのパラメータの履歴
情報が格納されることとなる。そして、図9に示す係数
種データ生成部150、あるいは図12に示す係数種デ
ータ生成装置150′では、それぞれのパラメータの履
歴情報を使用して、上述したと同様の生成処理を行うこ
とができる。
【0211】なお、図1の画像信号処理部110におけ
る処理を、例えば図13に示すような画像信号処理装置
300によって、ソフトウェアで実現することも可能で
ある。まず、図13に示す画像信号処理装置300につ
いて説明する。この画像信号処理装置300は、装置全
体の動作を制御するCPU301と、このCPU301
の動作プログラムや係数種データ等が格納されたROM
(read only memory)302と、CPU301の作業領
域を構成するRAM(random access memory)303と
を有している。これらCPU301、ROM302およ
びRAM303は、それぞれバス304に接続されてい
る。
【0212】また、画像信号処理装置300は、外部記
憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)30
5と、フロッピー(登録商標)ディスク306をドライ
ブするドライブ(FDD)307とを有している。これ
らドライブ305,307は、それぞれバス304に接
続されている。
【0213】また、画像信号処理装置300は、インタ
ーネット等の通信網400に有線または無線で接続する
通信部308を有している。この通信部308は、イン
タフェース309を介してバス304に接続されてい
る。
【0214】また、画像信号処理装置300は、ユーザ
インタフェース部を備えている。このユーザインタフェ
ース部は、リモコン送信機200からのリモコン信号R
Mを受信するリモコン信号受信回路310と、LCD
(liquid crystal display)等からなるディスプレイ3
11とを有している。受信回路310はインタフェース
312を介してバス304に接続され、同様にディスプ
レイ311はインタフェース313を介してバス304
に接続されている。
【0215】また、画像信号処理装置300は、SD信
号を入力するための入力端子314と、HD信号を出力
するための出力端子315とを有している。入力端子3
14はインタフェース316を介してバス304に接続
され、同様に出力端子315はインタフェース317を
介してバス304に接続される。
【0216】ここで、上述したようにROM302に処
理プログラムや係数種データ等を予め格納しておく代わ
りに、例えばインターネットなどの通信網400より通
信部308を介してダウンロードし、ハードディスクや
RAM303に蓄積して使用することもできる。また、
これら処理プログラムや係数種データ等をフロッピー
(登録商標)ディスク306で提供するようにしてもよ
い。
【0217】また、処理すべきSD信号を入力端子31
4より入力する代わりに、予めハードディスクに記録し
ておき、あるいはインターネットなどの通信網400よ
り通信部308を介してダウンロードしてもよい。ま
た、処理後のHD信号を出力端子315に出力する代わ
り、あるいはそれと並行してディスプレイ311に供給
して画像表示をしたり、さらにはハードディスクに格納
したり、通信部308を介してインターネットなどの通
信網400に送出するようにしてもよい。
【0218】図14のフローチャートを参照して、図1
3に示す画像信号処理装置300における、SD信号よ
りHD信号を得るため処理手順を説明する。まず、ステ
ップST1で、処理を開始し、ステップST2で、SD
画素データをフレーム単位またはフィールド単位で入力
する。このSD画素データが入力端子314より入力さ
れる場合には、このSD画素データをRAM303に一
時的に格納する。また、このSD画素データがハードデ
ィスクに記録されている場合には、ハードディスクドラ
イブ305でこのSD画素データを読み出し、RAM3
03に一時的に格納する。そして、ステップST3で、
入力SD画素データの全フレームまたは全フィールドの
処理が終わっているか否かを判定する。処理が終わって
いるときは、ステップST4で、処理を終了する。一
方、処理が終わっていないときは、ステップST5に進
む。
【0219】このステップST5では、ユーザのリモコ
ン送信機200の操作によって入力された画質指定値
(例えばパラメータs,z)を、例えばRAM303よ
り読み込む。新たな画質指定値が入力されているとき
は、ステップST6で、例えばハードディスクに格納さ
れる履歴情報(図1のテレビ受信機100の履歴情報記
憶部130における度数分布メモリ130a、経時変化
メモリ130dの記憶内容に相当)を更新する。
【0220】そして、ステップST7で、読み込んだ画
質指定値、クラスおよび出力画素(図5のHD1〜H
4、図6のHD1′〜HD4′参照)の各組み合わせの
係数種データを使用して、生成式(例えば(5)式)に
よって、各組み合わせの推定式((4)式参照)の係数
データWiを生成する。
【0221】次に、ステップST8で、ステップST2
で入力されたSD画素データより、生成すべき各HD画
素データに対応して、クラスタップおよび予測タップの
画素データを取得する。そして、ステップST9で、入
力されたSD画素データの全領域においてHD画素デー
タを得る処理が終了したか否かを判定する。終了してい
るときは、ステップST2に戻り、次のフレームまたは
フィールドのSD画素データの入力処理に移る。一方、
処理が終了していないときは、ステップST10に進
む。
【0222】このステップST10では、ステップST
7で取得されたクラスタップのSD画素データからクラ
スコードCLを生成する。そして、ステップST11
で、そのクラスコードCLに対応した係数データWiと
予測タップのSD画素データを使用して、推定式によ
り、HD画素データを生成し、その後にステップST8
に戻って、上述したと同様の処理を繰り返す。
【0223】このように、図14に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、入力されたSD信号を構成
するSD画素データを処理して、HD信号を構成するH
D画素データを得ることができる。上述したように、こ
のように処理して得られたHD信号は出力端子315に
出力されたり、ディスプレイ311に供給されてそれに
よる画像が表示されたり、さらにはハードディスクドラ
イブ305に供給されてハードディスクに記録されたり
する。
【0224】上述したように例えばハードディスクに格
納される履歴情報は、ステップST7で使用する新たな
係数種データを生成する際に利用される。このように新
たに生成される係数種データを利用することで、ユーザ
の好みに合わせた調整範囲での画質調整が可能となる。
なお、上述の履歴情報をハードディスクではなく、メモ
リカードなどの装脱可能なメモリに格納するようにして
もよい。また、処理装置の図示は省略するが、図9の係
数種データ生成装置150における処理を、ソフトウェ
アで実現することも可能である。
【0225】図15のフローチャートを参照して、係数
種データを生成するための処理手順を説明する。まず、
ステップST21で、処理を開始し、ステップST22
で、学習に使われる、画質パターン(例えば、パラメー
タs,zで特定される)を選択すると共に、その画質パ
ターンを履歴情報に基づいて調整する。そして、ステッ
プST23で、全ての画質パターンに対して学習が終わ
ったか否かを判定する。全ての画質パターンに対して学
習が終わっていないときは、ステップST24に進む。
【0226】このステップST24では、既知のHD画
素データをフレーム単位またはフィールド単位で入力す
る。そして、ステップST25で、全てのHD画素デー
タについて処理が終了したか否かを判定する。終了した
ときは、ステップST22に戻って、次の画質パターン
の選択、調整を行って、上述したと同様の処理を繰り返
す。一方、終了していないときは、ステップST26に
進む。
【0227】このステップST26では、ステップST
24で入力されたHD画素データより、ステップST2
2で調整された画質パターンに基づいて、SD画素デー
タを生成する。そして、ステップST27で、ステップ
ST26で生成されたSD画素データより、ステップS
T24で入力された各HD画素データに対応して、クラ
スタップおよび予測タップの画素データを取得する。そ
して、ステップST28で、生成されたSD画素データ
の全領域において学習処理を終了しているか否かを判定
する。学習処理を終了しているときは、ステップST2
4に戻って、次のHD画素データの入力を行って、上述
したと同様の処理を繰り返し、一方、学習処理を終了し
ていないときは、ステップST29に進む。
【0228】このステップST29では、ステップST
27で取得されたクラスタップのSD画素データからク
ラスコードCLを生成する。そして、ステップST30
で、正規方程式((13)式参照)を生成する。その後
に、ステップST27に戻る。
【0229】また、ステップST23で、全ての画質パ
ターンに対して学習が終わったときは、ステップST3
1に進む。このステップST31では、正規方程式を掃
き出し法等で解くことによって、クラスおよび出力画素
(図5のHD1〜HD4、図6のHD1′〜HD4′参
照)の各組み合わせの係数種データを算出し、ステップ
ST32で、その係数種データをメモリに保存し、その
後にステップST33で、処理を終了する。
【0230】このように、図15に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、図9に示す係数種データ生
成装置150と同様の手法によって、係数種データを得
ることができる。また、処理装置の図示は省略するが、
図12の係数種データ生成装置150′における処理
も、ソフトウェアで実現可能である。
【0231】図16のフローチャートを参照して、係数
種データを生成するための処理手順を説明する。まず、
ステップST41で、処理を開始し、ステップST42
で、学習に使われる、画質パターン(例えば、パラメー
タs,zで特定される)を選択すると共に、その画質パ
ターンを履歴情報に基づいて調整する。そして、ステッ
プST43で、全ての画質パターンに対する係数データ
の算出処理が終了したか否かを判定する。終了していな
いときは、ステップST44に進む。
【0232】このステップST44では、既知のHD画
素データをフレーム単位またはフィールド単位で入力す
る。そして、ステップST45で、全てのHD画素デー
タについて処理が終了したか否かを判定する。終了して
いないときは、ステップST46で、ステップST44
で入力されたHD画素データより、ステップST42で
調整された画質パターンに基づいて、SD画素データを
生成する。
【0233】そして、ステップST47で、ステップS
T46で生成されたSD画素データより、ステップST
44で入力された各HD画素データに対応して、クラス
タップおよび予測タップの画素データを取得する。そし
て、ステップST48で、生成されたSD画素データの
全領域において学習処理を終了しているか否かを判定す
る。学習処理を終了しているときは、ステップST44
に戻って、次のHD画素データの入力を行って、上述し
たと同様の処理を繰り返し、一方、学習処理を終了して
いないときは、ステップST49に進む。
【0234】このステップST49では、ステップST
47で取得されたクラスタップのSD画素データからク
ラスコードCLを生成する。そして、ステップST50
で、係数データを得るための正規方程式((20)式参
照)を生成する。その後に、ステップST47に戻る。
【0235】上述したステップST45で、全てのHD
画素データについて処理が終了したときは、ステップS
T51で、ステップST50で生成された正規方程式を
掃き出し法などで解いて、クラスおよび出力画素(図5
のHD1〜HD4、図6のHD1′〜HD4′参照)の各
組み合わせの係数データを算出する。その後に、ステッ
プST42に戻って、次の画質パターンの選択、調整を
行って、上述したと同様の処理を繰り返し、次の画質パ
ターンに対応した、各組み合わせの係数データを求め
る。
【0236】また、上述のステップST43で、全ての
画質パターンに対する係数データの算出処理が終了した
ときは、ステップST52に進む。このステップST5
2では、全ての画質パターンに対する係数データから、
係数種データを求めるための正規方程式((25)式参
照)を生成する。
【0237】そして、ステップST53で、ステップS
T52で生成された正規方程式を掃き出し法等で解くこ
とによって、クラスおよび出力画素の各組み合わせの係
数種データを算出し、ステップST54で、その係数種
データをメモリに保存し、その後にステップST55
で、処理を終了する。
【0238】このように、図16に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、図12に示す係数種データ
生成装置150′と同様の手法によって、係数種データ
を得ることができる。
【0239】次に、この発明の他の実施の形態について
説明する。図17は、他の実施の形態としてのテレビ受
信機100Aの構成を示している。このテレビ受信機1
00Aも、放送信号よりSD信号としての525i信号
を得、この525i信号をHD信号としての1050i
信号に変換し、その1050i信号による画像を表示す
るものである。この図17において、図1と対応する部
分には同一符号を付して示している。
【0240】テレビ受信機100Aは、図1に示すテレ
ビ受信機100の画像信号処理部110が画像信号処理
部110Aに置き換えられたものであって、テレビ受信
機100と同様の動作をする。
【0241】画像信号処理部110Aの詳細を説明す
る。この画像信号処理部110Aにおいて、図1に示す
画像信号処理部110と対応する部分には同一符号を付
し、その詳細説明は省略する。
【0242】この画像信号処理部110Aは、情報メモ
リバンク135Aを有している。この情報メモリバンク
135Aには、クラス、出力画素(図5のHD1〜H
4、図6のHD1′〜HD4′参照)およびパラメータ
s,zの値の組み合わせ毎に、係数データWi(i=1
〜n)が予め格納されている。この係数データWiの生
成方法については後述する。
【0243】この画像信号処理部110Aの動作を説明
する。バッファメモリ109に記憶されているSD信号
(525i信号)より、第2のタップ選択回路122
で、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する
単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画素)の周辺
に位置する空間クラスタップのデータ(SD画素デー
タ)が選択的に取り出される。この第2のタップ選択回
路122で選択的に取り出される空間クラスタップのデ
ータ(SD画素データ)は空間クラス検出回路124に
供給される。この空間クラス検出回路124では、空間
クラスタップのデータとしての各SD画素データに対し
てADRC処理が施されて空間クラス(主に空間内の波
形表現のためのクラス分類)のクラス情報としての再量
子化コードqiが得られる((1)式参照)。
【0244】また、バッファメモリ109に記憶されて
いるSD信号(525i信号)より、第3のタップ選択
回路123で、作成すべきHD信号(1050i信号)
を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画
素)の周辺に位置する動きクラスタップのデータ(SD
画素データ)が選択的に取り出される。この第3のタッ
プ選択回路123で選択的に取り出される動きクラスタ
ップのデータ(SD画素データ)は動きクラス検出回路
125に供給される。この動きクラス検出回路125で
は、動きクラスタップのデータとしての各SD画素デー
タより動きクラス(主に動きの程度を表すためのクラス
分類)のクラス情報MVが得られる。
【0245】この動き情報MVと上述した再量子化コー
ドqiはクラス合成回路126に供給される。このクラ
ス合成回路126では、これら動き情報MVと再量子化
コードqiとから、作成すべきHD信号(1050i信
号)を構成する単位画素ブロック毎にその単位画素ブロ
ック内の4画素(注目画素)が属するクラスを示すクラ
スコードCLが得られる((3)式参照)。そして、こ
のクラスコードCLは、係数メモリ134に読み出しア
ドレス情報として供給される。
【0246】係数メモリ134には、例えば垂直ブラン
キング期間に、ユーザによって調整されたパラメータ
s,zの値に対応した、クラスおよび出力画素の各組み
合わせの係数データWiが、システムコントローラ10
1の制御によって、情報メモリバンク135Aよりロー
ドされて格納される。
【0247】なお、情報メモリバンク135Aに、調整
されたパラメータs,zの値に対応した係数データが蓄
えられていない場合には、その調整されたパラメータ
s,zの値の前後の値に対応した係数データWiを情報
メモリバンク135Aより読み出し、それらを用いた補
間演算処理によって、調整されたパラメータs,zの値
に対応した係数データを得るようにしてもよい。
【0248】上述したように係数メモリ134にクラス
コードCLが読み出しアドレス情報として供給されるこ
とで、この係数メモリ134からクラスコードCLに対
応した4出力画素(奇数フィールドではHD1〜HD4
偶数フィールドではHD1′〜HD4′)分の推定式の係
数データWiが読み出されて推定予測演算回路127に
供給される。
【0249】また、バッファメモリ109に記憶されて
いるSD信号(525i信号)より、第1のタップ選択
回路121で、作成すべきHD信号(1050i信号)
を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画
素)の周辺に位置する予測タップのデータ(SD画素デ
ータ)が選択的に取り出される。
【0250】推定予測演算回路127では、予測タップ
のデータ(SD画素データ)xiと、係数メモリ134
より読み出される4出力画素分の係数データWiとか
ら、作成すべきHD信号を構成する単位画素ブロック内
の4画素(注目位置の画素)のデータy1〜y4が演算さ
れる((4)式参照)。そして、この推定予測演算回路
127より順次出力されるHD信号を構成する単位画素
ブロック内の4画素のデータy1〜y4は後処理回路12
9に供給される。
【0251】この後処理回路129では、推定予測演算
回路127より順次供給される単位画素ブロック内の4
画素のデータy1〜y4が線順次化され、1050i信号
のフォーマットで出力される。つまり、後処理回路12
9からは、HD信号としての1050i信号が出力され
る。
【0252】このように、画像信号処理部110Aで
は、調整されたパラメータs,zの値に対応した推定式
の係数データWi(i=1〜n)が使用されて、HD画
素データyが演算されるしたがって、ユーザは、パラメ
ータs,zの値を調整することで、HD信号による画像
の空間方向および時間方向の解像度を自由に調整でき
る。
【0253】また、履歴情報記憶部130には、システ
ムコントローラ101から情報メモリバンク135Aに
入力されるパラメータs,zの値が入力される。そし
て、履歴情報記憶部130の度数分布メモリ130aお
よび経時変化メモリ130d(図7参照)には、システ
ムコントローラ101の制御により、図1に示すテレビ
受信機100におけると同様に、パラメータs,zの値
の履歴情報が格納される。
【0254】このように、履歴情報記録部130の度数
分布メモリ130a、経時変化メモリ130dに格納さ
れる履歴情報は、例えばテレビ受信機100Aのバージ
ョンアップ時に画像信号処理部110Aが含まれる基板
を取り換える場合において、その情報メモリバンク13
5Aに格納される係数データWiを生成する際などに利
用される。
【0255】次に、係数データWi(i=1〜n)の生
成方法について説明する。上述では、係数種データの生
成方法の他の例として、まずパラメータs,zの値を段
階的に可変して得られるSD信号毎に、それを用いた学
習によってクラスおよび出力画素の各組み合わせの係数
データWiを生成し、次にSD信号毎の各組み合わせの
係数データWiを使用して、クラスおよび出力画素の各
組み合わせの係数種データw10〜wn9を求めるものを説
明した。情報メモリバンク135Aに予め蓄えられる、
クラス、出力画素およびパラメータs,zの値の組み合
わせ毎の係数データWiは、この係数種データの生成方
法における、前半部分と同様の方法で生成することがで
きる。
【0256】図18は、係数データ生成装置180を示
している。この係数データ生成装置180において、図
12に示す係数種データ生成装置150′と対応する部
分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0257】この係数データ生成装置180では、係数
メモリ163を有している。この係数メモリ163に
は、係数データ決定部172で決定された、パラメータ
s,zの各値に対応した、クラスおよび出力画素の各組
み合わせの係数データWiが記憶される。この係数デー
タ生成装置180のその他は、図12に示す係数種デー
タ生成装置150′と同様に構成される。
【0258】図18に示す係数データ生成装置180の
動作を説明する。入力端子151には教師信号としての
HD信号(1050i信号)が供給され、そしてこのH
D信号に対してSD信号生成回路152で水平および垂
直の間引き処理が行われて生徒信号としてのSD信号
(525i信号)が生成される。
【0259】SD信号生成回路152に入力されるパラ
メータs,zの値が順次変更されることで、HD信号か
らSD信号を生成する際に用いられる帯域制限フィルタ
の空間方向および時間方向の帯域が変更されることか
ら、空間方向および時間方向の帯域が段階的に変化した
複数のSD信号が生成されていく。
【0260】この場合、SD信号生成回路152では、
履歴情報が入力されるときは、この履歴情報に基づいて
入力されたパラメータs,zの値が調整され、調整され
たパラメータs,zの値に応じて、上述したようにHD
信号からSD信号を生成する際に用いられる帯域制限フ
ィルタの空間方向および時間方向の帯域が可変される。
【0261】また、SD信号生成回路152で生成され
たSD信号(525i信号)より、第2のタップ選択回
路154で、HD信号(1050i信号)における注目
位置の周辺に位置する空間クラスタップのデータ(SD
画素データ)が選択的に取り出される。この第2のタッ
プ選択回路154で選択的に取り出される空間クラスタ
ップのデータ(SD画素データ)は空間クラス検出回路
157に供給される。この空間クラス検出回路157で
は、空間クラスタップのデータとしての各SD画素デー
タに対してADRC処理が施されて空間クラス(主に空
間内の波形表現のためのクラス分類)のクラス情報とし
ての再量子化コードqiが得られる((1)式参照)。
【0262】また、SD信号生成回路152で生成され
たSD信号より、第3のタップ選択回路155で、HD
信号に係る注目画素の周辺に位置する動きクラスタップ
のデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。
この第3のタップ選択回路155で選択的に取り出され
る動きクラスタップのデータ(SD画素データ)は動き
クラス検出回路158に供給される。この動きクラス検
出回路158では、動きクラスタップのデータとしての
各SD画素データより動きクラス(主に動きの程度を表
すためのクラス分類)のクラス情報MVが得られる。
【0263】このクラス情報MVと上述した再量子化コ
ードqiはクラス合成回路159に供給される。このク
ラス合成回路159では、これらクラス情報MVと再量
子化コードqiとから、HD信号(1050i信号)に
おける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラ
スコードCLが得られる((3)式参照)。
【0264】また、SD信号生成回路152で生成され
るSD信号より、第1のタップ選択回路153で、HD
信号における注目位置の周辺に位置する予測タップのデ
ータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。
【0265】そして、入力端子151に供給されるHD
信号より得られる注目位置の画素データとしての各HD
画素データyと、この各HD画素データyにそれぞれ対
応して第1のタップ選択回路153で選択的に取り出さ
れる予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、各
HD画素データyにそれぞれ対応してクラス合成回路1
59より出力されるクラスコードCLとから、正規方程
式生成部171では、SD信号生成回路152で生成さ
れる各SD信号のそれぞれ対応して、クラスおよび出力
画素の組み合わせ毎に、係数データWi(i=1〜n)
を得るための正規方程式((20)式参照)が生成され
る。
【0266】そして、係数データ決定部172でその正
規方程式が解かれ、各SD信号にそれぞれ対応した、ク
ラスおよび出力画素の各組み合わせの係数データWiが
求められる。すなわち、係数データ決定部172から
は、クラス、出力画素およびパラメータs,zの値の組
み合わせ毎の係数データWiが得られる。この係数デー
タWiは係数メモリ163に格納される。
【0267】このように、図18に示す係数データ生成
装置180においては、図17の画像信号処理部110
Aの情報メモリバンク135Aに格納される、クラス、
出力画素(HD1〜HD4,HD1′〜HD4′)およびパ
ラメータs,zの値の組み合わせ毎の係数データWiを
生成することができる。
【0268】また、この係数データ生成装置180にお
いては、SD信号生成回路152では、履歴情報に基づ
いて、入力されるパラメータs,zの値が調整され、こ
の調整されたパラメータs,zによって、HD信号から
SD信号を得る際に用いられる帯域制限フィルタの空間
方向および時間方向の帯域が可変されるものである。し
たがって、このようにして求められた係数データWi
を、テレビ受信機100Aのバージョンアップ時に新た
に装着される、画像信号処理部110Aが含まれる基板
の情報メモリバンク135Aに格納して使用すること
で、ユーザは、パラメータs,zの値の調整により、過
去の解像度調整の重心位置を中心とする範囲(図10の
一点鎖線枠AF参照)内で解像度の調整を行うことが可
能となる。
【0269】なお、図17の画像信号処理部110Aで
は、空間方向(垂直方向および水平方向)の解像度を定
めるパラメータsと時間方向(フレーム方向)の解像度
を定めるパラメータzとを設定し、これらパラメータ
s,zの値を調整することで画像の空間方向および時間
方向の解像度を調整し得るものを示したが、その他の画
像の質を定めるパラメータを設けるものも同様に構成す
ることができる。例えば、パラメータとしては、垂直方
向の解像度を定めるパラメータ、水平方向の解像度を定
めるパラメータ、ノイズ除去度を定めるパラメータなど
種々考えられる。
【0270】また、図17の画像信号処理部110Aで
は、パラメータs,zの2つのパラメータを調整し得る
ものを示したが、1個または3個以上のパラメータを取
り扱うものも同様に構成することができる。その場合
も、履歴情報記憶部130には、それぞれのパラメータ
の履歴情報が格納されることとなる。そして、図18に
示す係数種データ生成部180では、それぞれのパラメ
ータの履歴情報を使用して、上述したと同様の生成処理
を行うことができる。
【0271】また、図17の画像信号処理部110Aに
おける処理を、図1の画像信号処理部110における処
理と同様に、例えば図13に示す画像信号処理装置30
0によって、ソフトウェアで実現することも可能であ
る。この場合、ROM302等に、係数データが予め格
納されて使用される。
【0272】図19のフローチャートを参照して、図1
3に示す画像信号処理装置300における、SD信号よ
りHD信号を得るための処理手順を説明する。まず、ス
テップST61で、処理を開始し、ステップS62で、
SD画素データをフレーム単位またはフィールド単位で
入力する。このSD画素データが入力端子314より入
力される場合には、このSD画素データをRAM303
に一時的に格納する。また、このSD画素データがハー
ドディスクに記録されている場合には、ハードディスク
ドライブ305でこのSD画素データを読み出し、RA
M303に一時的に格納する。そして、ステップST6
3で、入力SD画素データの全フレームまたは全フィー
ルドの処理が終わっているか否かを判定する。処理が終
わっているときは、ステップST64で、処理を終了す
る。一方、処理が終わっていないときは、ステップST
65に進む。
【0273】このステップST65では、ユーザがリモ
コン送信機200を操作して入力した画質指定値(例え
ばパラメータs,zの値など)を例えばRAM303よ
り読み込む。新たな画質指定値が入力されているとき
は、ステップST66で、例えばハードディスクに格納
される履歴情報(図17のテレビ受信機100Aの履歴
情報記憶部130における度数分布メモリ130a、経
時変化メモリ130dの記憶内容に相当)を更新する。
そして、ステップST67で、読み込んだ画質指定値に
基づいて、ROM302等からその画質指定値に対応し
た、クラスおよび出力画素(図5のHD1〜HD4、図6
のHD1′〜HD4′参照)の各組み合わせの係数デー
タWiを読み出し、RAM303に一時的に格納する。
【0274】次に、ステップST68で、ステップST
62で入力されたSD画素データより、生成すべき各H
D画素データに対応して、クラスタップおよび予測タッ
プの画素データを取得する。そして、ステップST69
で、入力されたSD画素データの全領域においてHD画
素データを得る処理が終了したか否かを判定する。終了
しているときは、ステップST62に戻り、次のフレー
ムまたはフィールドのSD画素データの入力処理に移
る。一方、処理が終了していないときは、ステップST
70に進む。
【0275】このステップST70では、ステップST
68で取得されたクラスタップのSD画素データからク
ラスコードCLを生成する。そして、ステップST71
で、そのクラスコードCLに対応した係数データと予測
タップのSD画素データを使用して、推定式により、H
D画素データを生成し、その後にステップST68に戻
って、上述したと同様の処理を繰り返す。
【0276】このように、図19に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、入力されたSD信号を構成
するSD画素データを処理して、HD信号を構成するH
D画素データを得ることができる。上述したように、こ
のように処理して得られたHD信号は出力端子315に
出力されたり、ディスプレイ311に供給されてそれに
よる画像が表示されたり、さらにはハードディスクドラ
イブ305に供給されてハードディスクに記録されたり
する。
【0277】上述したように例えばハードディスクに格
納される履歴情報は、ステップST67で使用する新た
な係数データを生成する際に利用される。このように新
たに生成される係数データを利用することで、ユーザの
好みに合わせた調整範囲での画質調整が可能となる。な
お、上述の履歴情報をメモリカードなどの装脱可能なメ
モリに格納するようにしてもよい。また、処理装置の図
示は省略するが、図18の係数データ生成装置180に
おける処理も、ソフトウェアで実現可能である。
【0278】図20のフローチャートを参照して、係数
データを生成するための処理手順を説明する。まず、ス
テップST81で、処理を開始し、ステップST82
で、学習に使われる、画質パターン(例えば、パラメー
タs,zで特定される)を選択すると共に、その画質パ
ターンを履歴情報に基づいて調整する。そして、ステッ
プST83で、全ての画質パターンに対する係数データ
の算出処理が終了したか否かを判定する。終了していな
いときは、ステップST84に進む。
【0279】このステップST84では、既知のHD画
素データをフレーム単位またはフィールド単位で入力す
る。そして、ステップST85で、全てのHD画素デー
タについて処理が終了したか否かを判定する。終了して
いないときは、ステップST86で、ステップST84
で入力されたHD画素データより、ステップST82で
調整された画質パターンに基づいて、SD画素データを
生成する。
【0280】そして、ステップST87で、ステップS
T86で生成されたSD画素データより、ステップST
84で入力された各HD画素データに対応して、クラス
タップおよび予測タップの画素データを取得する。そし
て、ステップST88で、生成されたSD画素データの
全領域において学習処理を終了しているか否かを判定す
る。学習処理を終了しているときは、ステップST84
に戻って、次のHD画素データの入力を行って、上述し
たと同様の処理を繰り返し、一方、学習処理を終了して
いないときは、ステップST89に進む。
【0281】このステップST89では、ステップST
87で取得されたクラスタップのSD画素データからク
ラスコードCLを生成する。そして、ステップST90
で、係数データを得るための正規方程式((20)式参
照)を生成する。その後に、ステップST87に戻る。
【0282】上述したステップST85で、全てのHD
画素データについて処理が終了したときは、ステップS
T91で、ステップST90で生成された正規方程式を
掃き出し法などで解いて、クラスおよび出力画素(図5
のHD1〜HD4、図6のHD1′〜HD4′参照)の各
組み合わせの係数データを算出する。その後に、ステッ
プST82に戻って、次の画質パターンを選択、調整を
行って、上述したと同様の処理を繰り返し、次の画質パ
ターンに対応した、各組み合わせの係数データを求め
る。
【0283】また、上述のステップST83で、全ての
画質パターンに対する係数データの算出処理が終了した
ときは、ステップST92で、全ての画質パターンに対
する各クラスの係数データをメモリに保存し、その後に
ステップST93で、処理を終了する。このように、図
20に示すフローチャートに沿って処理をすることで、
図18に示す係数データ生成装置180と同様の手法に
よって、係数データを得ることができる。
【0284】次に、この発明のさらに他の実施の形態に
ついて説明する。図21は、他の実施の形態としてのテ
レビ受信機100Bの構成を示している。このテレビ受
信機100Bも、放送信号よりSD信号としての525
i信号を得、この525i信号をHD信号としての10
50i信号に変換し、その1050i信号による画像を
表示するものである。この図21において、図1と対応
する部分には同一符号を付して示している。
【0285】テレビ受信機100Bは、図1に示すテレ
ビ受信機100の画像信号処理部110が画像信号処理
部110Bに置き換えられたものであって、テレビ受信
機100と同様の動作をする。
【0286】画像信号処理部110Bの詳細を説明す
る。この画像信号処理部110Bにおいて、図1に示す
画像信号処理部110と対応する部分には同一符号を付
し、その詳細説明は省略する。
【0287】この画像信号処理部110Bは、情報メモ
リバンク135Bを有している。この情報メモリバンク
135Bには、クラスおよび出力画素(図5のHD1
HD4、図6のHD1′〜HD4′参照)の組み合わせ毎
に、推定式((4)式参照)で用いられる係数データW
i(i=1〜n)を生成するための生成式((5)式参
照)における係数データである係数種データw10〜wn9
が、格納されている。この係数種データw10〜wn9の生
成方法については後述する。
【0288】また、この情報メモリバンク135Bに
は、格納されている係数種データw10〜wn9に関連し
て、第1のタップ選択回路121で選択される予測タッ
プのタップ位置情報が格納されている。このタップ位置
情報は、係数種データw10〜wn9を生成した際の生成装
置における予測タップの位置情報である。システムコン
トローラ101は、このように、情報メモリバンク13
5Bに格納されているタップ位置情報に基づいて、第1
のタップ選択回路121で選択される予測タップの位置
を、係数種データw10〜wn9を生成した際の生成装置に
おける予測タップの位置と等しくなるように切り換え
る。
【0289】ここで、第1のタップ選択回路121で選
択される予測タップの位置は、水平方向、垂直方向、時
間方向に亘っている。本実施の形態においては、情報メ
モリバンク135Bに格納されるタップ位置情報に基づ
いて、Aタイプ、Bタイプ、Cタイプのいずれかに、予
測タップの位置が切り換えられる。
【0290】図22A〜Cは、それぞれA〜Cタイプの
予測タップ位置を示している。ここで、「○」は選択さ
れる予測タップの位置を示している。また、F0は、作
成すべきHD信号の画素データ(注目位置の画素デー
タ)が存在するフィールドであり、このフィールドF0
に中心予測タップTPが存在する。また、F-1は、フィ
ールドF0より前のフィールドであり、F+1は、フィー
ルドF0より後のフィールドである。
【0291】図22Aに示すAタイプの予測タップ位置
は、空間方向(垂直方向および水平方向)の予測タップ
の個数を多くしたものである。これにより、パラメータ
zの値で定められる時間方向の解像度に比べて、パラメ
ータsの値で定められる空間方向の解像度が精度よく創
造されるものとなる。図22Cに示すCタイプの予測タ
ップ位置は、時間方向の予測タップの個数を多くしたも
のである。これにより、パラメータsの値で定められる
空間方向の解像度に比べて、パラメータzの値で定めら
れる時間方向の解像度が精度よく創造されるものとな
る。図22Bに示すBタイプの予測タップ位置は、Aタ
イプとBタイプの中間である。なお、A〜Cタイプのそ
れぞれにおいて予測タップの個数は等しくされている。
【0292】図21に戻って、画像信号処理部110B
のその他の構成は、図1の画像信号処理部110の構成
と同様である。
【0293】詳細説明は省略するが、このように構成さ
れる画像信号処理部110Bの動作は、図1の画像信号
処理部110の動作と全く同様である。すなわち、SD
信号(525i信号)をHD信号(1050i信号)に
変換することができる。また、ユーザは、パラメータ
s,zの値を調整することで、HD信号による画像の空
間方向および時間方向の解像度を自由に調整できる。
【0294】また、履歴情報記憶部130の度数分布メ
モリ130a(図7参照)には、システムコントローラ
101から係数生成回路136に入力されるパラメータ
s,zの値のそれぞれの度数分布の情報が格納される。
また、履歴情報記憶部130の経時変化メモリ130d
(図7参照)には、システムコントローラ101から係
数生成回路136に入力されるパラメータs,zの値の
うち、所定数、例えば10個の最新のパラメータs,z
の値が格納される。
【0295】このように、履歴情報記録部130の度数
分布メモリ130a、経時変化メモリ130dに格納さ
れる履歴情報は、例えばテレビ受信機100Bのバージ
ョンアップ時に画像信号処理部110Bが含まれる基板
を取り換える場合において、その情報メモリバンク13
5Bに格納される係数種データw10〜wn9を生成する際
などに利用される。
【0296】情報メモリバンク135Bに格納される係
数種データw10〜wn9は、図1の画像信号処理部110
の情報メモリバンク135に格納される係数種データw
10〜wn9と同様の方法で生成される。
【0297】図23は、上述したテレビ受信機100B
の情報メモリバンク135Bに格納される係数種データ
10〜wn9を生成するための係数種データ生成装置15
0Bの構成を示している。この図23において、図9と
対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略
する。
【0298】この係数種データ生成装置150Bは、入
力端子151に入力されるHD信号に対して水平および
垂直の間引き処理を行って、生徒信号としてのSD信号
を得るSD信号生成回路152Bを有している。このS
D信号生成回路152Bには、上述したテレビ受信機1
00B(図21参照)におけるパラメータs,zの値と
対応した、パラメータs,zの値が入力される。しか
し、図9の係数種データ生成装置150におけるSD信
号生成回路152とは異なり、履歴情報は入力されな
い。
【0299】したがって、このSD信号生成回路152
Bでは、入力されたパラメータs,zの値が調整される
ことはなく、入力されたパラメータs,zの値そのもの
に応じて、HD信号からSD信号を生成する際に用いら
れる帯域制限フィルタの、空間方向および時間方向の帯
域が可変される。
【0300】また、係数種データ生成装置150Bは、
SD信号生成回路152より出力されるSD信号(52
5i信号)より、HD信号(1050i信号)における
注目位置の周辺に位置する予測タップのデータ(SD画
素データ)xiを選択的に取り出す第1のタップ選択回
路153Bを有している。
【0301】この第1のタップ選択回路153Bには、
図9の係数種データ生成装置150における第1のタッ
プ選択回路153とは異なり、上述したテレビ受信機1
00Bの履歴情報記憶部130の度数分布メモリ130
a、経時変化メモリ130d(図7参照)に格納されて
いる、入力されたパラメータs,zの値の履歴情報が供
給される。
【0302】なお、使用開始前のテレビ受信機100B
の情報メモリバンク135Bに格納される係数種データ
10〜wn9を生成する際には、いまだ履歴情報記憶部1
30の度数分布メモリ130a、経時変化メモリ130
dに履歴情報が格納されていないので、第1のタップ選
択回路153Bに履歴情報は入力されない。つまり、第
1のタップ選択回路153Bに履歴情報が入力されるの
は、例えばテレビ受信機100Bのバージョンアップ時
に、画像信号処理部110Bが含まれる基板を取り換え
る場合であって、その情報メモリバンク135Bに格納
される係数種データw10〜wn9を生成する際などであ
る。
【0303】第1のタップ選択回路153Bでは、履歴
情報に基づいて、予測タップ位置は、図22A〜Cに示
すA〜Cタイプのいずれかに切り換えられる。履歴情報
の入力がないときは、図22Bに示すBタイプとされ
る。この場合、パラメータsの値で定められる空間方向
の解像度と、パラメータzの値で定められる時間方向の
解像度とが、それぞれ一定の精度で創造されるように、
係数種データw10〜wn9が生成される。
【0304】履歴情報が入力される場合、第1のタップ
選択回路153Bでは、パラメータs,zの値のそれぞ
れにおける度数分布の情報が用いられて重心位置が求め
られる。この場合、所定数の最新のパラメータs,zの
値に対応する値で新しいほど大きな重み付けがされる。
そして、第1のタップ選択回路152Bでは、この重心
位置に応じて、予測タップ位置のタイプが選択される。
【0305】上述のテレビ受信機100Bでは、ユーザ
の操作によってパラメータs,zの値が、例えばそれぞ
れ0〜8の範囲内で、所定のステップをもって調整さ
れ、空間方向および時間方向の解像度の調整が行われ
る。
【0306】上述の重心位置が図24のARaの範囲に
存在し、ユーザが空間方向の解像度に重きを置いた調整
を行っていると想定されるときは、図22Aに示すAタ
イプが選択される。この場合、空間方向(垂直方向およ
び水平方向)の予測タップの個数が多くなるため、パラ
メータzの値で定められる時間方向の解像度に比べて、
パラメータsの値で定められる空間方向の解像度が精度
よく創造されるように、係数種データw10〜wn9が生成
される。
【0307】また、この重心位置が図24のARbの範
囲に存在し、ユーザが空間方向および時間方向の解像度
の一方にのみ重きを置いた調整を行っているとは想定さ
れないときは、図22Bに示すBタイプが選択される。
この場合、上述の履歴情報の入力がない場合と同様に、
パラメータsの値で定められる空間方向の解像度と、パ
ラメータzの値で定められる時間方向の解像度とが、そ
れぞれ一定の精度で創造されるように、係数種データw
10〜wn9が生成される。
【0308】さらに、この重心位置が図24のARcの
範囲に存在し、ユーザが空間方向の解像度に重きを置い
た調整を行っていると想定されるときは、図22Cに示
すCタイプが選択される。例えば、テレビ受信機100
Bにおけるパラメータs,zの調整位置が、図24に
「×」印で示す位置にある場合には、重心位置はARc
の範囲に存在するため、図22Cに示すCタイプが選択
されることとなる。
【0309】この場合、時間方向の予測タップの個数が
多くなるため、パラメータsの値で定められる空間方向
の解像度に比べて、パラメータzの値で定められる時間
方向の解像度が精度よく創造されるように、係数種デー
タw10〜wn9が生成される。
【0310】係数種データ生成装置150Bのその他の
構成は、図9の係数種データ生成装置150と同様であ
る。詳細説明は省略するが、このように構成される係数
種データ150Bの動作は、図9の係数種データ生成装
置150と同様であり、図21に示すテレビ受信機10
0Bの情報メモリバンク135Bに格納される係数種デ
ータw10〜wn9を良好に生成することができる。なお、
上述したテレビ受信機100Bの情報メモリバンク13
5Bに格納されるタップ位置情報は、このように係数種
データ生成装置150Bで係数種データw10〜wn9を生
成した際におけるタップ位置の情報である。
【0311】このようにして求められた係数種データw
10〜wn9を、テレビ受信機100Bのバージョンアップ
時に新たに装着される画像信号処理部110Bが含まれ
る基板の情報メモリバンク135Bに格納して使用する
ことで、ユーザが過去に空間方向の解像度に重きを置い
ている場合には空間方向の解像度が精度よく創造される
ようになり、一方ユーザが過去に時間方向の解像度に重
きを置いている場合には時間方向の解像度が精度よく創
造される。すなわち、ユーザの好みに合わせた解像度創
造を行うことができる。
【0312】なお、図23に示す係数種データ生成装置
150Bは、図9に示す係数種データ生成装置150に
対応したものであったが、図12に示す係数種データ生
成装置150′に対応する係数種データ生成装置によっ
ても、テレビ受信機100Bの情報メモリバンク135
Bに格納される係数種データw10〜wn9を生成すること
ができる。この場合、係数種データ生成装置150′に
おけるSD信号生成回路152および第1のタップ選択
回路153の部分を、図23に示す係数種データ生成装
置150BにおけるSD信号生成回路152Bおよび第
1のタップ選択回路153Bに置き換えればよい。
【0313】また、図21の画像信号処理部110Bで
は、空間方向(垂直方向および水平方向)の解像度を定
めるパラメータsと時間方向(フレーム方向)の解像度
を定めるパラメータzとを設定し、これらパラメータ
s,zの値を調整することで画像の空間方向および時間
方向の解像度を調整し得るものを示したが、その他の2
以上の方向の解像度を調整し得るものも同様に構成する
ことができる。例えば、垂直方向および水平方向の解像
度を調整するもの、あるいは垂直方向、水平方向および
時間方向の解像度を調整するものである。
【0314】また、図21の画像信号処理部110Bで
は、第1のタップ選択回路121で選択できる予測タッ
プのタップ位置のタイプは図22A〜Cの3タイプであ
ったが、選択し得るタップ位置のタイプの個数はこれに
限定されるものではない。
【0315】また、図21の画像信号処理部110Bに
おける処理を、例えば図13に示すような画像信号処理
装置300によって、ソフトウェアで実現することも可
能である。この場合の画像信号処理は、基本的には、図
14に示すフローチャートに沿って行われるが、ステッ
プST8で予測タップの画素データを取得する際に、予
測タップの画素位置は、ステップST7で使用される係
数種データw10〜wn9が生成された際の生成装置におけ
る予測タップの位置と等しくされる。
【0316】また、処理装置の図示は省略するが、図2
3の係数種データ生成装置150Bにおける処理も、ソ
フトウェアで実現可能である。この場合の係数種データ
生成処理は、基本的には、図15に示すフローチャート
に沿って行われるが、ステップST22では、画質パタ
ーン(パラメータs,zで特定される)の選択のみ行わ
れ、履歴情報による調整は行われない。また、ステップ
ST27で予測タップの画素データを取得する際、その
予測タップの画素位置は履歴情報に基づいて選択され
る。
【0317】次に、この発明の他の実施の形態について
説明する。図25は、他の実施の形態としてのテレビ受
信機100Cの構成を示している。このテレビ受信機1
00Cも、放送信号よりSD信号としての525i信号
を得、この525i信号をHD信号としての1050i
信号に変換し、その1050i信号による画像を表示す
るものである。この図25において、図17と対応する
部分には同一符号を付して示している。
【0318】テレビ受信機100Cは、図17に示すテ
レビ受信機100Aの画像信号処理部110Aが画像信
号処理部110Cに置き換えられたものであって、テレ
ビ受信機100Aと同様の動作をする。
【0319】画像信号処理部110Cの詳細を説明す
る。この画像信号処理部110Cにおいて、図17に示
す画像信号処理部110Aと対応する部分には同一符号
を付し、その詳細説明は省略する。
【0320】この画像信号処理部110Cは、情報メモ
リバンク135Cを有している。この情報メモリバンク
135Cには、クラス、出力画素(図5のHD1〜H
4、図6のHD1′〜HD4′参照)およびパラメータ
s,zの値の組み合わせ毎に、係数データWi(i=1
〜n)が予め格納されている。この係数データWiの生
成方法については後述する。
【0321】また、この情報メモリバンク135Cに
は、格納されている係数データWi(i=1〜n)に関
連して、第1のタップ選択回路121で選択される予測
タップのタップ位置情報が格納されている。このタップ
位置情報は、係数データWiを生成した際の生成装置に
おける予測タップの位置情報である。システムコントロ
ーラ101は、このように、情報メモリバンク135C
に格納されているタップ位置情報に基づいて、第1のタ
ップ選択回路121で選択される予測タップの位置を、
係数データWiを生成した際の生成装置における予測タ
ップの位置と等しくなるように切り換える。
【0322】ここで、第1のタップ選択回路121で選
択される予測タップの位置は、水平方向、垂直方向、時
間方向に亘っている。この予測タップの位置は、図21
の画像信号処理部110Bにおけると同様に、情報メモ
リバンク135Cに格納されるタップ位置情報に基づい
て、Aタイプ、Bタイプ、Cタイプのいずれかに切り換
えられる。画像信号処理部110Cのその他の構成は、
図17の画像信号処理部110Aの構成と同様である。
【0323】詳細説明は省略するが、このように構成さ
れる画像信号処理部110Cの動作は、図17の画像信
号処理部110Aの動作と全く同様である。すなわち、
SD信号(525i信号)をHD信号(1050i信
号)に変換することができる。また、ユーザは、パラメ
ータs,zの値を調整することで、HD信号による画像
の空間方向および時間方向の解像度を自由に調整でき
る。
【0324】また、履歴情報記憶部130の度数分布メ
モリ130a(図7参照)には、システムコントローラ
101から情報メモリバンク135Cに入力されるパラ
メータs,zの値のそれぞれの度数分布の情報が格納さ
れる。また、履歴情報記憶部130の経時変化メモリ1
30d(図7参照)には、システムコントローラ101
から情報メモリバンク135Cに入力されるパラメータ
s,zの値のうち、所定数、例えば10個の最新のパラ
メータs,zの値が格納される。
【0325】このように、履歴情報記録部130の度数
分布メモリ130a、経時変化メモリ130dに格納さ
れる履歴情報は、例えばテレビ受信機100Cのバージ
ョンアップ時に画像信号処理部110Cが含まれる基板
を取り換える場合において、その情報メモリバンク13
5Cに格納される係数データWiを生成する際などに利
用される。
【0326】情報メモリバンク135Cに格納される係
数データWi(i=1〜n)は、図17の画像信号処理
部110Aの情報メモリバンク135Aに格納される係
数データWiと同様の方法で生成される。
【0327】図26は、上述したテレビ受信機100C
の情報メモリバンク135Cに格納される係数データW
iを生成するための係数データ生成装置180Cの構成
を示している。この図26において、図18と対応する
部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0328】この係数種データ生成装置180Cは、入
力端子151に入力されるHD信号に対して水平および
垂直の間引き処理を行って、生徒信号としてのSD信号
を得るSD信号生成回路152Cを有している。このS
D信号生成回路152Cには、上述したテレビ受信機1
00C(図25参照)におけるパラメータs,zの値と
対応した、パラメータs,zの値が入力される。しか
し、図18の係数データ生成装置180におけるSD信
号生成回路152とは異なり、履歴情報は入力されな
い。
【0329】したがって、このSD信号生成回路152
Cでは、入力されたパラメータs,zの値が調整される
ことはなく、入力されたパラメータs,zの値そのもの
に応じて、HD信号からSD信号を生成する際に用いら
れる帯域制限フィルタの、空間方向および時間方向の帯
域が可変される。
【0330】また、係数データ生成装置180Cは、S
D信号生成回路152Cより出力されるSD信号(52
5i信号)より、HD信号(1050i信号)における
注目位置の周辺に位置する予測タップのデータ(SD画
素データ)xiを選択的に取り出す第1のタップ選択回
路153Cを有している。
【0331】この第1のタップ選択回路153Cには、
図18の係数データ生成装置180における第1のタッ
プ選択回路153とは異なり、上述したテレビ受信機1
00Cの履歴情報記憶部130の度数分布メモリ130
a、経時変化メモリ130d(図7参照)に格納されて
いる、入力されたパラメータs,zの値の履歴情報が供
給される。
【0332】なお、使用開始前のテレビ受信機100C
の情報メモリバンク135Cに格納される係数データW
iを生成する際には、いまだ履歴情報記憶部130の度
数分布メモリ130a、経時変化メモリ130dに履歴
情報が格納されていないので、第1のタップ選択回路1
53Cに履歴情報は入力されない。つまり、第1のタッ
プ選択回路153Cに履歴情報が入力されるのは、例え
ばテレビ受信機100Cのバージョンアップ時に、画像
信号処理部110Cが含まれる基板を取り換える場合で
あって、その情報メモリバンク135Cに格納される係
数データWiを生成する際などである。
【0333】第1タップ選択回路153Cでは、履歴情
報に基づいて、予測タップ位置は、図22A〜Cに示す
A〜Cタイプのいずれかに切り換えられる。履歴情報の
入力がないときは、図22Cに示すBタイプとされる。
この場合、パラメータsの値で定められる空間方向の解
像度と、パラメータzの値で定められる時間方向の解像
度とが、それぞれ一定の精度で創造されるように、係数
データWiが生成される。
【0334】履歴情報が入力される場合、第1のタップ
選択回路153Cでは、パラメータs,zの値のそれぞ
れにおける度数分布の情報が用いられて重心位置が求め
られる。この場合、所定数の最新のパラメータs,zの
値に対応する値で新しいほど大きな重み付けがされる。
そして、第1のタップ選択回路152Cでは、この重心
位置に応じて、予測タップ位置のタイプが選択される。
【0335】上述のテレビ受信機100Cでは、ユーザ
の操作によってパラメータs,zの値が、例えばそれぞ
れ0〜8の範囲内で、所定のステップをもって調整さ
れ、空間方向および時間方向の解像度の調整が行われ
る。
【0336】上述の重心位置が図24のARaの範囲に
存在し、ユーザが空間方向の解像度に重きを置いた調整
を行っていると想定されるときは、図22Aに示すAタ
イプが選択される。この場合、空間方向(垂直方向およ
び水平方向)の予測タップの個数が多くなるため、パラ
メータzの値で定められる時間方向の解像度に比べて、
パラメータsの値で定められる空間方向の解像度が精度
よく創造されるように、係数データWiが生成される。
【0337】また、この重心位置が図24のARbの範
囲に存在し、ユーザが空間方向および時間方向の解像度
の一方にのみ重きを置いた調整を行っているとは想定さ
れないときは、図22Bに示すBタイプが選択される。
この場合、上述の履歴情報の入力がない場合と同様に、
パラメータsの値で定められる空間方向の解像度と、パ
ラメータzの値で定められる時間方向の解像度とが、そ
れぞれ一定の精度で創造されるように、係数データWi
が生成される。
【0338】さらに、この重心位置が図24のARcの
範囲に存在し、ユーザが空間方向の解像度に重きを置い
た調整を行っていると想定されるときは、図22Cに示
すCタイプが選択される。この場合、時間方向の予測タ
ップの個数が多くなるため、パラメータsの値で定めら
れる空間方向の解像度に比べて、パラメータzの値で定
められる時間方向の解像度が精度よく創造されるよう
に、係数データWiが生成される。
【0339】係数データ生成装置180Cのその他の構
成は、図18の係数データ生成装置180と同様であ
る。詳細説明は省略するが、このように構成される係数
データ生成装置180Cの動作は、図18の係数データ
生成装置180と同様であり、図25に示すテレビ受信
機100Cの情報メモリバンク135Cに格納される係
数データWiを良好に生成することができる。なお、上
述したテレビ受信機100Cの情報メモリバンク135
Cに格納されるタップ位置情報は、このように係数デー
タ生成装置180Cで係数データWiを生成した際にお
けるタップ位置の情報である。
【0340】このようにして求められた係数データWi
を、テレビ受信機100Cのバージョンアップ時に新た
に装着される、画像信号処理部110Cが含まれる基板
の情報メモリバンク135Cに格納して使用すること
で、ユーザが過去に空間方向の解像度に重きを置いてい
る場合には空間方向の解像度が精度よく創造されるよう
になり、一方ユーザが過去に時間方向の解像度に重きを
置いている場合には時間方向の解像度が精度よく創造さ
れる。すなわち、ユーザの好みに合わせた解像度創造を
行うことができる。
【0341】なお、図25の画像信号処理部110Cで
は、空間方向(垂直方向および水平方向)の解像度を定
めるパラメータsと時間方向(フレーム方向)の解像度
を定めるパラメータzとを設定し、これらパラメータ
s,zの値を調整することで画像の空間方向および時間
方向の解像度を調整し得るものを示したが、その他の2
以上の方向の解像度を調整し得るものも同様に構成する
ことができる。例えば、垂直方向および水平方向の解像
度を調整するもの、あるいは垂直方向、水平方向および
時間方向を調整するものである。
【0342】また、図25の画像信号処理部110Cで
は、第1のタップ選択回路121で選択できる予測タッ
プのタップ位置のタイプはA〜Cの3タイプであった
が、選択し得るタップ位置のタイプの個数はこれに限定
されるものではない。
【0343】また、図25の画像信号処理部110Cに
おける処理を、例えば図13に示すような画像信号処理
装置300によって、ソフトウェアで実現することも可
能である。この場合の画像信号処理は、基本的には、図
19に示すフローチャートに沿って行われるが、ステッ
プST68で予測タップの画素データを取得する際に、
予測タップの画素位置は、ステップST67で読み出さ
れる係数データWiが生成された際の生成装置における
予測タップの位置と等しくされる。
【0344】また、処理装置の図示は省略するが、図2
6の係数データ生成装置180Cにおける処理も、ソフ
トウェアで実現可能である。この場合の係数データ生成
処理は、基本的には、図20に示すフローチャートに沿
って行われるが、ステップST82では、画質パターン
(パラメータs,zで特定される)の選択のみ行われ、
履歴情報による調整は行われない。また、ステップST
87で予測タップの画素データを取得する際、その予測
タップの画素位置は履歴情報に基づいて選択される。
【0345】なお、上述した図1、図17、図21およ
び図25に示すテレビ受信機においては、HD信号を生
成する際の推定式として線形一次方程式を使用したもの
を挙げたが、これに限定されるものではなく、例えば推
定式として高次方程式を使用するものであってもよい。
【0346】また、上述した図1、図17、図21およ
び図25に示すテレビ受信機においては、SD信号(5
25i信号)をHD信号(1050i信号)に変換する
例を示したが、この発明はそれに限定されるものでな
く、推定式を使用して第1の画像信号を第2の画像信号
に変換するその他の場合にも同様に適用できることは勿
論である。
【0347】また、上述した図1、図17、図21およ
び図25に示すテレビ受信機においては、情報信号が画
像信号である場合を示したが、この発明はこれに限定さ
れない。例えば、情報信号が音声信号である場合にも、
この発明を同様に適用することができるまた、上記した
図9、図12、図18、図23および図26の生成装置
においては、SD信号生成回路により、教師信号として
のHD信号から生徒信号としてのSD信号を生成して、
学習を行う例を示した。しかし、HD信号とSD信号と
を同時に取得できる撮像装置を利用するなどして、独立
して得られたHD信号とSD信号を用いて学習を行って
もよい。
【0348】
【発明の効果】この発明によれば、第1の情報信号を第
2の情報信号に変換する際に、入力されるパラメータの
値に対応して第2の情報信号が生成されるようにし、当
該第2の情報信号によって得られる出力の質をユーザが
自由に調整し得るものにあって、入力されるパラメータ
の値に関連する履歴情報を格納しておくものであり、例
えば、この履歴情報に基づいて、推定式で用いられる係
数データを生成するための生成式における係数データで
ある係数種データを生成することで、ユーザの嗜好に合
わせた調整が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としてのテレビ受信機の構成を示す
ブロック図である。
【図2】525i信号と1050i信号の画素位置関係
を示す図である。
【図3】画質を調整するためのユーザインタフェース例
を示す図である。
【図4】調整画面を拡大して示した図である。
【図5】HD信号(1050i信号)の単位画素ブロッ
ク内の4画素の中心予測タップからの位相ずれ(奇数フ
ィールド)を示す図である。
【図6】HD信号(1050i信号)の単位画素ブロッ
ク内の4画素の中心予測タップからの位相ずれ(偶数フ
ィールド)を示す図である。
【図7】履歴情報記憶部の構成を示すブロック図であ
る。
【図8】係数種データの生成方法の一例を示す図であ
る。
【図9】係数種データ生成装置の構成例を示すブロック
図である。
【図10】解像度調整範囲の変化を説明するための図で
ある。
【図11】係数種データの生成方法の他の例を示す図で
ある。
【図12】係数種データ生成装置の他の構成例を示すブ
ロック図である。
【図13】ソフトウェアで実現するための画像信号処理
装置の構成例を示すブロック図である。
【図14】画像信号処理を示すフローチャートである。
【図15】係数種データ生成処理(その1)を示すフロ
ーチャートである。
【図16】係数種データ生成処理(その2)を示すフロ
ーチャートである。
【図17】他の実施の形態としてのテレビ受信機の構成
を示すブロック図である。
【図18】係数データ生成装置の構成例を示すブロック
図である。
【図19】画像信号処理を示すフローチャートである。
【図20】係数データ生成処理を示すフローチャートで
ある。
【図21】さらに他の実施の形態としてのテレビ受信機
の構成を示すブロック図である。
【図22】予測タップの変更を説明するための図であ
る。
【図23】係数種データ生成装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図24】ユーザ調整範囲を示す図である。
【図25】他の実施の形態としてのテレビ受信機の構成
を示すブロック図である。
【図26】係数データ生成装置の構成例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
100,100A,100B,100C・・・テレビ受
信機、101・・・システムコントローラ、102・・
・リモコン信号受信回路、105・・・受信アンテナ、
106・・・チューナ、110,110A,110B,
110C・・・画像信号処理部、111・・・ディスプ
レイ部、112・・・OSD回路、121・・・第1の
タップ選択回路、122・・・第2のタップ選択回路、
123・・・第3のタップ選択回路、124・・・空間
クラス検出回路、125・・・動きクラス検出回路、1
26・・・クラス合成回路、127・・・推定予測演算
回路、128・・・正規化演算回路、129・・・後処
理回路、130・・・履歴情報記憶部、130a・・・
度数分布メモリ、130b・・・カウンタ、130c・
・・平均化部、130d・・・経時変化メモリ、134
・・・係数メモリ、135,135A,135B,13
5C・・・情報メモリバンク、136・・・係数生成回
路、137・・・正規化係数演算部、138・・・正規
化係数メモリ、150,150′,150B・・・係数
種データ生成装置,151・・・入力端子、152,1
52B,152C・・・SD信号生成回路、153,1
53B,153C・・・第1のタップ選択回路、154
・・・第2のタップ選択回路、155・・・第3のタッ
プ選択回路、157・・・空間クラス検出回路、158
・・・動きクラス検出回路、159・・・クラス合成回
路、160,171,173・・・正規方程式生成部、
161,174・・・係数種データ決定部、162・・
・係数種メモリ、172・・・係数データ決定部、18
0,180C・・・係数データ生成装置、200・・・
リモコン送信機、300・・・画像信号処理装置
フロントページの続き (54)【発明の名称】 情報信号処理装置、情報信号処理方法および画像表示装置、それに使用される係数種データの生 成装置および生成方法、係数データの生成装置および生成方法、並びに各方法を実行するための プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体

Claims (81)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報データからなる第1の情報信
    号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換す
    る情報信号処理装置であって、 上記第1の情報信号に基づいて、上記第2の情報信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報デー
    タを選択する第1のデータ選択手段と、 上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1
    の情報データに基づいて、上記注目位置の情報データが
    属するクラスを検出するクラス検出手段と、 上記第2の情報信号によって得られる出力の質を定める
    パラメータの値が入力されるパラメータ入力手段と、 上記クラス検出手段で検出されたクラスおよび上記パラ
    メータ入力手段に入力されたパラメータの値に対応し
    て、上記注目位置の情報データを生成する情報データ生
    成手段と、 上記パラメータ入力手段に入力されるパラメータの値に
    関連する履歴情報を格納する第1の記憶手段とを備える
    ことを特徴とする情報信号処理装置。
  2. 【請求項2】 上記情報データ生成手段は、 上記クラス検出手段で検出されるクラス毎に求められ
    た、推定式で用いられる係数データを生成する上記パラ
    メータを含む生成式における係数データである係数種デ
    ータを格納する第2の記憶手段と、 上記第2の記憶手段に格納されている係数種データと上
    記パラメータ入力手段に入力されたパラメータの値とを
    用いて上記生成式によって生成され、上記クラス検出手
    段で検出されたクラスおよび上記パラメータ入力手段に
    入力されたパラメータの値に対応した上記推定式の係数
    データを発生する係数データ発生手段と、 上記第1の
    情報信号に基づいて、上記第2の情報信号における注目
    位置の周辺に位置する複数の第2の情報データを選択す
    る第2のデータ選択手段と、 上記係数データ発生手段で発生された係数データと上記
    第2のデータ選択手段で選択された複数の第2の情報デ
    ータとを用いて、上記推定式に基づいて上記注目位置の
    情報データを算出して得る演算手段とを有することを特
    徴とする請求項1に記載の情報信号処理装置。
  3. 【請求項3】 上記係数データ発生手段で発生される上
    記推定式の係数データの総和を求める加算手段と、 上記演算手段で得られた上記注目画素の情報データを上
    記総和で除算して正規化する正規化手段とをさらに備え
    ることを特徴とする請求項2に記載の情報信号処理装
    置。
  4. 【請求項4】 上記情報信号は画像信号であり、 上記パラメータ入力手段には、複数の方向の解像度をそ
    れぞれ指示する複数のパラメータの値が入力され、 上記第2のデータ選択手段で選択される上記複数の第2
    の情報データの位置は、上記複数の方向に亘っており、 上記複数の方向に存在する上記複数の第2の情報データ
    の位置を切り換えるデータ位置切換手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報信号処理装置。
  5. 【請求項5】 上記複数の方向は空間方向および時間方
    向であることを特徴とする請求項4に記載の情報信号処
    理装置。
  6. 【請求項6】 上記複数の方向は水平方向および垂直方
    向であることを特徴とする請求項4に記載の情報信号処
    理装置。
  7. 【請求項7】 上記複数の方向は水平方向、垂直方向お
    よび時間方向であることを特徴とする請求項4に記載の
    情報信号処理装置。
  8. 【請求項8】 上記第2の記憶手段には、上記係数種デ
    ータの他に、上記データ位置切換手段におけるデータ位
    置の切り換え情報が格納されることを特徴とする請求項
    4に記載の情報信号処理装置。
  9. 【請求項9】 上記情報データ生成手段は、 上記クラス検出手段で検出されるクラスおよび上記パラ
    メータ入力手段に入力されるパラメータの値の組み合わ
    せ毎に予め生成された推定式の係数データを格納する第
    2の記憶手段を持ち、 上記クラス検出手段で検出されたクラスおよび上記パラ
    メータ入力手段に入力されたパラメータの値に対応した
    上記推定式の係数データを発生する係数データ発生手段
    と、 上記第1の情報信号に基づいて、上記第2の情報信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第2の情報デー
    タを選択する第2のデータ選択手段と、 上記係数データ発生手段で発生された上記係数データと
    上記第2のデータ選択手段で選択された上記複数の第2
    の情報データとを用いて、上記推定式に基づいて上記注
    目位置の情報データを算出して得る演算手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報信号処理装置。
  10. 【請求項10】 上記情報信号は画像信号であり、 上記パラメータ入力手段には、複数の方向の解像度をそ
    れぞれ指示する複数のパラメータの値が入力され、 上記第2のデータ選択手段で選択される上記複数の第2
    の情報データの位置は、上記複数の方向に亘っており、 上記複数の方向に存在する上記複数の第2の情報データ
    の位置を切り換えるデータ位置切換手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項9に記載の情報信号処理装置。
  11. 【請求項11】 上記複数の方向は空間方向および時間
    方向であることを特徴とする請求項10に記載の情報信
    号処理装置。
  12. 【請求項12】 上記複数の方向は水平方向および垂直
    方向であることを特徴とする請求項10に記載の情報信
    号処理装置。
  13. 【請求項13】 上記複数の方向は水平方向、垂直方向
    および時間方向であることを特徴とする請求項10に記
    載の情報信号処理装置。
  14. 【請求項14】 上記第2の記憶手段には、上記係数デ
    ータの他に、上記データ位置切換手段におけるデータ位
    置の切り換え情報が格納されることを特徴とする請求項
    10に記載の情報信号処理装置。
  15. 【請求項15】 上記第1の記憶手段は、上記パラメー
    タ入力手段に入力されるパラメータの値の度数分布の情
    報を格納することを特徴とする請求項1に記載の情報信
    号処理装置。
  16. 【請求項16】 上記第1の記憶手段は、 上記パラメータ入力手段へのパラメータの値の入力回数
    をカウントするカウンタと、 上記カウンタのカウント値に基づいて、上記パラメータ
    の各値における度数を平均化する平均化部と、 上記平均化部で平均化された上記パラメータの各値にお
    ける度数からなる度数分布を格納する度数分布格納部と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の情報信号処
    理装置。
  17. 【請求項17】 上記第1の記憶手段は、上記パラメー
    タ入力手段に入力されたパラメータの値のうち、所定数
    の最新のパラメータの値を格納することを特徴とする請
    求項1に記載の情報信号処理装置。
  18. 【請求項18】 上記第1の記憶手段は、上記パラメー
    タ入力手段に入力されるパラメータの値の度数分布の情
    報を格納すると共に、上記パラメータの入力手段に入力
    されたパラメータの値のうち所定数の最新のパラメータ
    の値を格納することを特徴とする請求項1に記載の情報
    信号処理装置。
  19. 【請求項19】 上記情報信号は画像信号または音声信
    号であることを特徴とする請求項1に記載の情報信号処
    理装置。
  20. 【請求項20】 上記第1の記憶手段は、装脱可能なメ
    モリ手段であることを特徴とする請求項1に記載の情報
    信号処理装置。
  21. 【請求項21】 複数の画素データからなる第1の画像
    信号が入力される画像信号入力手段と、 上記画像信号入力手段に入力された上記第1の画像信号
    を複数の画素データからなる第2の画像信号に変換して
    出力する画像信号処理手段と、 上記画像信号処理手段より出力される上記第2の画像信
    号による画像を画像表示素子に表示する画像表示手段と
    を有してなり、 上記画像信号処理手段は、 上記第1の画像信号に基づいて、上記第2の画像信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第1の画素デー
    タを選択する第1のデータ選択手段と、 上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1
    の画素データに基づいて、上記注目位置の画素データが
    属するクラスを検出するクラス検出手段と、 上記第2の画像信号によって得られる出力の質を定める
    パラメータの値が入力されるパラメータ入力手段と、 上記クラス検出手段で検出されたクラスおよび上記パラ
    メータ入力手段に入力されたパラメータの値に対応し
    て、上記注目位置の画素データを生成する画素データ生
    成手段と、 上記パラメータ入力手段に入力されるパラメータの値に
    関連する情報を格納する記憶手段とを備えることを特徴
    とする画像表示装置。
  22. 【請求項22】 複数の情報データからなる第1の情報
    信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換
    する情報信号処理方法であって、 上記第1の情報信号に基づいて、上記第2の情報信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報デー
    タを選択する第1のステップと、 上記第1のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第2のステップと、 上記第2の情報信号によって得られる出力の質を定める
    パラメータの値を取得する第3のステップと、 上記第2のステップで検出されたクラスおよび上記第3
    のステップで取得されたパラメータの値に対応して、上
    記注目位置の情報データを生成する第4のステップと、 上記第3のステップで取得されたパラメータの値に関連
    した情報を記憶装置に格納する第5のステップとを備え
    ることを特徴とする情報信号処理方法。
  23. 【請求項23】 上記第4のステップは、 上記第2のステップで検出されたクラスおよび上記第3
    のステップで取得されたパラメータの値に対応した推定
    式の係数データを発生するステップと、 上記第1の情報信号に基づいて、上記第2の情報信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第2の情報デー
    タを選択するステップと、 上記発生された係数データと上記複数の第2の情報デー
    タとを用いて、上記推定式に基づいて上記注目位置の情
    報データを算出するステップとを有することを特徴とす
    る請求項22に記載の情報信号処理方法。
  24. 【請求項24】 上記係数データを発生するステップで
    は、 上記第2のステップで検出されるクラス毎に予め求めら
    れている、上記推定式で用いられる係数データを生成す
    る上記パラメータを含む生成式における係数データであ
    る係数種データと上記第3のステップで取得されたパラ
    メータの値とを用いて、上記生成式により、上記第2の
    ステップで検出されたクラスおよび上記第3のステップ
    で取得されたパラメータの値に対応した上記推定式の係
    数データを算出して得ることを特徴とする請求項23に
    記載の情報信号処理方法。
  25. 【請求項25】 上記係数データを発生するステップで
    発生される上記推定式の係数データの総和を求める第6
    のステップと、 上記第4のステップで生成された上記注目位置の情報デ
    ータを、上記第6のステップで求められた上記総和で除
    算して正規化する第7のステップをさらに備えることを
    特徴とする請求項24に記載の情報信号処理方法。
  26. 【請求項26】 上記係数データを発生するステップで
    は、 上記第2のステップで検出されるクラスおよび上記第3
    のステップで取得されるパラメータの値の組み合わせ毎
    の上記推定式の係数データが格納された記憶部より、上
    記第2のステップで検出されたクラスおよび上記第3の
    ステップで取得されたパラメータの値に対応した上記推
    定式の係数データを読み出して得ることを特徴とする請
    求項23に記載の情報信号処理方法。
  27. 【請求項27】 上記情報信号は画像信号であり、 上記第3のステップでは、複数の方向の解像度をそれぞ
    れ定める複数のパラメータの値が取得され、 上記複数の第2の情報データを選択するステップ該複数
    の第2の情報データの位置は上記複数の方向に跨ってお
    り、 上記複数の第2の情報データの位置を切り換える第6の
    ステップをされに備えることを特徴とする請求項23に
    記載の情報信号処理方法。
  28. 【請求項28】 上記第5のステップでは、上記記憶装
    置に、上記第3のステップで取得されたパラメータの値
    の度数分布の情報を格納することを特徴とする請求項2
    3に記載の情報信号処理方法。
  29. 【請求項29】 上記第5のステップは、 上記第3のステップにおける上記パラメータの値の取得
    回数をカウントするステップと、 上記取得回数のカウント値に基づいて、上記第3のステ
    ップで取得されるパラメータの値の度数を平均化するス
    テップと、 上記記憶装置に、上記平均化された度数からなる度数分
    布の情報を格納するステップとを有することを特徴とす
    る請求項22に記載の情報信号処理方法。
  30. 【請求項30】 上記第5のステップでは、上記記憶装
    置に、上記第3のステップで取得されたパラメータの値
    のうち、所定数の最新のパラメータの値を格納すること
    を特徴とする請求項22に記載の情報信号処理方法。
  31. 【請求項31】 上記第5のステップでは、上記記憶装
    置に、上記第3のステップで取得されたパラメータの値
    の度数分布の情報を格納すると共に、上記第3のステッ
    プで取得されたパラメータの値のうち、所定数の最新の
    パラメータの値を格納することを特徴とする請求項22
    に記載の情報信号処理方法。
  32. 【請求項32】 上記情報信号は画像信号または音声信
    号であることを特徴とする請求項22に記載の情報信号
    処理方法。
  33. 【請求項33】 上記記憶装置は、装脱可能なメモリで
    あることを特徴とする請求項22に記載の情報信号処理
    方法。
  34. 【請求項34】 複数の情報データからなる第1の情報
    信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換
    するために、 上記第1の情報信号に基づいて、上記第2の情報信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報デー
    タを選択する第1のステップと、 上記第1のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第2のステップと、 上記第2の情報信号によって得られる出力の質を定める
    パラメータの値を取得する第3のステップと、 上記第2のステップで検出されたクラスおよび上記第3
    のステップで取得されたパラメータの値に対応して、上
    記注目位置の情報データを生成する第4のステップと、 上記第3のステップで取得されたパラメータの値に関連
    した情報を記憶装置に格納する第5のステップとを有す
    る情報信号処理方法をコンピュータに実行させるための
    プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒
    体。
  35. 【請求項35】 複数の情報データからなる第1の情報
    信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換
    するために、 上記第1の情報信号に基づいて、上記第2の情報信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報デー
    タを選択する第1のステップと、 上記第1のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第2のステップと、 上記第2の情報信号によって得られる出力の質を定める
    パラメータの値を取得する第3のステップと、 上記第2のステップで検出されたクラスおよび上記第3
    のステップで取得されたパラメータの値に対応して、上
    記注目位置の情報データを生成する第4のステップと、 上記第3のステップで取得されたパラメータの値に関連
    した情報を記憶装置に格納する第5のステップとを有す
    る情報信号処理方法をコンピュータに実行させるための
    プログラム。
  36. 【請求項36】 複数の情報データからなる第1の情報
    信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換
    する際に使用される推定式で用いられる係数データを生
    成するための生成式における係数データである係数種デ
    ータを生成する装置であって、 上記生成式に含まれ、上記第2の情報信号によって得ら
    れる出力の質を定めるパラメータの値に関連する履歴情
    報が入力される履歴情報入力手段と、 上記生成式に含まれるパラメータに対応し、上記第1の
    情報信号に対応する生徒信号によって得られる出力の質
    を定めるパラメータの値が入力されるパラメータ入力手
    段と、 上記履歴情報入力手段に入力される上記履歴情報に基づ
    いて、上記パラメータ入力手段に入力されるパラメータ
    の値を調整するパラメータ調整手段と、 上記生徒信号に基づいて、上記第2の情報信号に対応す
    る教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第1のデータ選択手段と、 上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1
    の情報データに基づいて、上記注目位置の情報データが
    属するクラスを検出するクラス検出手段と、 上記生徒信号に基づいて、上記教師信号における注目位
    置の周辺に位置する複数の第2の情報データを選択する
    第2のデータ選択手段と、 上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択された複数の第2の情報データおよ
    び上記教師信号における上記注目位置の情報データを用
    いて、クラス毎に、上記係数種データを求める演算手段
    とを備えることを特徴とする係数種データ生成装置。
  37. 【請求項37】 上記演算手段は、 上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択された複数の第2の情報データおよ
    び上記教師信号における上記注目位置の情報データを用
    いて、クラス毎に、上記係数種データを得るための正規
    方程式を生成する正規方程式生成部と、 上記正規方程式を解いて、上記クラス毎に、上記係数種
    データを得る係数種データ演算部とを有してなることを
    特徴とする請求項36に記載の係数種データ生成装置。
  38. 【請求項38】 上記演算手段は、 上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択された複数の第2の情報データおよ
    び上記教師信号における上記注目位置の情報データを用
    いて、上記クラスおよび上記パラメータ入力手段に入力
    されるパラメータの値の組み合わせ毎に、上記推定式で
    用いられる係数データを得るための第1の正規方程式を
    生成する第1の正規方程式生成部と、 上記第1の正規方程式を解いて、上記組み合わせ毎に、
    上記推定式の係数データを得る係数データ演算部と、 上記係数データ演算部で得られた上記組み合わせ毎の係
    数データを用いて、クラス毎に、上記係数種データを得
    るための第2の正規方程式を生成する第2の正規方程式
    生成部と、 上記第2の正規方程式を解いて、上記クラス毎に、係数
    種データを得る係数種データ演算部とを有してなること
    を特徴とする請求項36に記載の係数種データ生成装
    置。
  39. 【請求項39】 上記パラメータの値に関連する履歴情
    報は、上記パラメータの値の度数分布の情報であること
    を特徴とする請求項36に記載の係数種データ生成装
    置。
  40. 【請求項40】 上記パラメータ調整手段は、上記度数
    分布の情報から求められるパラメータの値の重心位置に
    基づいて、上記パラメータ入力手段に入力されるパラメ
    ータの値を調整することを特徴とする請求項39に記載
    の係数種データ生成装置。
  41. 【請求項41】 上記パラメータの値に関連する履歴情
    報は、上記パラメータにおける所定数の最新の値である
    ことを特徴とする請求項36に記載の係数種データ生成
    装置。
  42. 【請求項42】 上記パラメータ調整手段は、上記パラ
    メータにおける所定数の最新の値を用い、新しいほど大
    きな重み付けがされて求められた重心位置に基づいて、
    上記パラメータ入力手段に入力されるパラメータの値を
    調整することを特徴とする請求項41に記載の係数種デ
    ータ生成装置。
  43. 【請求項43】 上記パラメータの値に関連する履歴情
    報は、上記パラメータの値の度数分布の情報および上記
    パラメータにおける所定数の最新の値であることを特徴
    とする請求項36に記載の係数種データ生成装置。
  44. 【請求項44】 上記パラメータ調整手段は、上記度数
    分布の情報を用い、上記パラメータにおける所定数の最
    新の値に対応する値で新しいほど大きな重み付けがされ
    て求められた重心位置に基づいて、上記パラメータ入力
    手段に入力されるパラメータの値を調整することを特徴
    とする請求項43に記載の係数種データ生成装置。
  45. 【請求項45】 複数の情報データからなる第1の情報
    信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換
    する際に使用される推定式で用いられる係数データを生
    成するための生成式における係数データである係数種デ
    ータを生成する方法であって、 上記生成式に含まれ、上記第2の情報信号によって得ら
    れる出力の質を定めるパラメータの値に関連する履歴情
    報を取得する第1のステップと、 上記生成式に含まれるパラメータに対応し、上記第1の
    情報信号に対応する生徒信号によって得られる出力の質
    を定めるパラメータの値を取得する第2のステップと、 上記第1のステップで取得された履歴情報に基づいて、
    上記第2のステップで取得されたパラメータの値を調整
    する第3のステップと、 上記生徒信号に基づいて、上記第2の情報信号に対応す
    る教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第4のステップと、上記第4
    のステップで選択された複数の第1の情報データに基づ
    いて、上記注目位置の情報データが属するクラスを検出
    する第5のステップと、 上記生徒信号に基づいて、上記教師信号における注目位
    置の周辺に位置する複数の第2の情報データを選択する
    第6のステップと、 上記第5のステップで検出されたクラス、上記第6のス
    テップで選択された複数の第2の情報データおよび上記
    教師信号における注目位置の情報データを用いて、クラ
    ス毎に、上記係数種データを求める第7のステップとを
    備えることを特徴とする係数種データ生成方法。
  46. 【請求項46】 複数の情報データからなる第1の情報
    信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換
    する際に使用される推定式で用いられる係数データを生
    成するための生成式における係数データである係数種デ
    ータを生成するために、 上記生成式に含まれ、上記第2の情報信号によって得ら
    れる出力の質を定めるパラメータの値に関連する履歴情
    報を取得する第1のステップと、 上記生成式に含まれるパラメータに対応し、上記第1の
    情報信号に対応する生徒信号によって得られる出力の質
    を定めるパラメータの値を取得する第2のステップと、 上記第1のステップで取得された履歴情報に基づいて、
    上記第2のステップで取得されたパラメータの値を調整
    する第3のステップと、 上記生徒信号に基づいて、上記第2の情報信号に対応す
    る教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第4のステップと、 上記第4のステップで選択された複数の第1の情報デー
    タに基づいて、上記注目位置の情報データが属するクラ
    スを検出する第5のステップと、 上記生徒信号に基づいて、上記教師信号における注目位
    置の周辺に位置する複数の第2の情報データを選択する
    第6のステップと、 上記第5のステップで検出されたクラス、上記第6のス
    テップで選択された複数の第2の情報データおよび上記
    教師信号における注目位置の情報データを用いて、クラ
    ス毎に、上記係数種データを求める第7のステップとを
    有する係数種データ生成方法をコンピュータに実行させ
    るためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な媒体。
  47. 【請求項47】 複数の情報データからなる第1の情報
    信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換
    する際に使用される推定式で用いられる係数データを生
    成するための生成式における係数データである係数種デ
    ータを生成するために、 上記生成式に含まれ、上記第2の情報信号によって得ら
    れる出力の質を定めるパラメータの値に関連する履歴情
    報を取得する第1のステップと、 上記生成式に含まれるパラメータに対応し、上記第1の
    情報信号に対応する生徒信号によって得られる出力の質
    を定めるパラメータの値を取得する第2のステップと、 上記第1のステップで取得された履歴情報に基づいて、
    上記第2のステップで取得されたパラメータの値を調整
    する第3のステップと、 上記生徒信号に基づいて、上記第2の情報信号に対応す
    る教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第4のステップと、上記第4
    のステップで選択された複数の第1の情報データに基づ
    いて、上記注目位置の情報データが属するクラスを検出
    する第5のステップと、 上記生徒信号に基づいて、上記教師信号における注目位
    置の周辺に位置する複数の第2の情報データを選択する
    第6のステップと、 上記第5のステップで検出されたクラス、上記第6のス
    テップで選択された複数の第2の情報データおよび上記
    教師信号における注目位置の情報データを用いて、クラ
    ス毎に、上記係数種データを求める第7のステップとを
    有する係数種データ生成方法をコンピュータに実行させ
    るためのプログラム。
  48. 【請求項48】 複数の情報データからなる第1の情報
    信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換
    する際に使用される推定式の係数データを生成する装置
    であって、 上記第2の情報信号によって得られる出力の質を定める
    パラメータの値に関連する履歴情報が入力される履歴情
    報入力手段と、 上記パラメータに対応し、上記第1の情報信号に対応す
    る生徒信号によって得られる出力の質を定めるパラメー
    タの値が入力されるパラメータ入力手段と、 上記履歴情報入力手段に入力される上記履歴情報に基づ
    いて、上記パラメータ入力手段に入力されるパラメータ
    の値を調整するパラメータ調整手段と、 上記生徒信号に基づいて、上記第2の情報信号に対応す
    る教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第1のデータ選択手段と、 上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1
    の情報データに基づいて、上記注目位置の情報データが
    属するクラスを検出するクラス検出手段と、 上記生徒信号に基づいて、上記教師信号における注目位
    置の周辺に位置する複数の第2の情報データを選択する
    第2のデータ選択手段と、 上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択された複数の第2の情報データおよ
    び上記教師信号における上記注目位置の情報データを用
    いて、上記クラスおよび上記パラメータ入力手段に入力
    されるパラメータの値の組み合わせ毎に、上記係数デー
    タを求める演算手段とを備えることを特徴とする係数デ
    ータ生成装置。
  49. 【請求項49】 上記演算手段は、 上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択された複数の第2の情報データおよ
    び上記教師信号における注目位置の情報データを用い
    て、上記クラスおよび上記パラメータ入力手段に入力さ
    れるパラメータの値の組み合わせ毎に、上記推定式の係
    数データを得るための正規方程式を生成する正規方程式
    生成部と、 上記正規方程式を解いて、上記組み合わせ毎の上記係数
    データを得る係数データ演算部とを有してなることを特
    徴とする請求項48に記載の係数データ生成装置。
  50. 【請求項50】 上記パラメータの値に関連する履歴情
    報は、上記パラメータの値の度数分布の情報であること
    を特徴とする請求項48に記載の係数データ生成装置。
  51. 【請求項51】 上記パラメータ調整手段は、上記度数
    分布の情報から求められるパラメータの値の重心位置に
    基づいて、上記パラメータ入力手段に入力されるパラメ
    ータの値を調整することを特徴とする請求項50に記載
    の係数データ生成装置。
  52. 【請求項52】 上記パラメータの値に関連する履歴情
    報は、上記パラメータにおける所定数の最新の値である
    ことを特徴とする請求項48に記載の係数データ生成装
    置。
  53. 【請求項53】 上記パラメータ調整手段は、上記パラ
    メータにおける書影数の最新の値を用い、新しいほど大
    きな重み付けががされて求められた重心位置に基づい
    て、上記パラメータ入力手段に入力されるパラメータの
    値を調整することを特徴とする請求項52に記載の係数
    データ生成装置。
  54. 【請求項54】 上記パラメータの値に関連する履歴情
    報は、上記パラメータの値の度数分布の情報および上記
    パラメータにおける所定数の最新の値であることを特徴
    とする請求項48に記載の係数データ生成装置。
  55. 【請求項55】 上記パラメータ調整手段は、上記度数
    分布の情報を用い、上記パラメータにおける所定数の最
    新の値に対応する値で新しいほど大きな重み付けがされ
    て求められた重心位置に基づいて、上記パラメータ入力
    手段に入力されるパラメータの値を調整することを特徴
    とする請求項54に記載の係数データ生成装置。
  56. 【請求項56】 複数の情報データからなる第1の情報
    信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換
    する際に使用される推定式の係数データを生成する方法
    であって、 上記第2の情報信号によって得られる出力の質を定める
    パラメータの値に関連する履歴情報を取得する第1のス
    テップと、 上記パラメータに対応し、上記第1の情報信号に対応す
    る生徒信号によって得られる出力の質を定めるパラメー
    タの値を取得する第2のステップと、 上記第1のステップで取得された履歴情報に基づいて、
    上記第2のステップで取得されたパラメータの値を調整
    する第3のステップと、 上記生徒信号に基づいて、上記第2の情報信号に対応す
    る教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第4のステップと、 上記第4のステップで選択された複数の第1の情報デー
    タに基づいて、上記注目位置の情報データが属するクラ
    スを検出する第5のステップと、 上記生徒信号に基づいて、上記教師信号における注目位
    置の周辺に位置する複数の第2の情報データを選択する
    第6のステップと、 上記第5のステップで検出されたクラス、上記第6のス
    テップで選択された複数の第2の情報データおよび上記
    教師信号における注目位置の情報データを用いて、上記
    クラスおよび上記第2のステップで取得されるパラメー
    タの値の組み合わせ毎に、上記係数データを求める第7
    のステップとを備えることを特徴とする係数データ生成
    方法。
  57. 【請求項57】 複数の情報データからなる第1の情報
    信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換
    する際に使用される推定式の係数データを生成するため
    に、 上記第2の情報信号によって得られる出力の質を定める
    パラメータの値に関連する履歴情報を取得する第1のス
    テップと、 上記パラメータに対応し、上記第1の情報信号に対応す
    る生徒信号によって得られる出力の質を定めるパラメー
    タの値を取得する第2のステップと、 上記第1のステップで取得された履歴情報に基づいて、
    上記第2のステップで取得されたパラメータの値を調整
    する第3のステップと、 上記生徒信号に基づいて、上記第2の情報信号に対応す
    る教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第4のステップと、 上記第4のステップで選択された複数の第1の情報デー
    タに基づいて、上記注目位置の情報データが属するクラ
    スを検出する第5のステップと、 上記生徒信号に基づいて、上記教師信号における注目位
    置の周辺に位置する複数の第2の情報データを選択する
    第6のステップと、 上記第5のステップで検出されたクラス、上記第6のス
    テップで選択された複数の第2の情報データおよび上記
    教師信号における注目位置の情報データを用いて、上記
    クラスおよび上記第2のステップで取得されるパラメー
    タの値の組み合わせ毎に、上記係数データを求める第7
    のステップとを有する係数データ生成方法をコンピュー
    タに実行させるためのプログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な媒体。
  58. 【請求項58】 複数の情報データからなる第1の情報
    信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換
    する際に使用される推定式の係数データを生成するため
    に、 上記第2の情報信号によって得られる出力の質を定める
    パラメータの値に関連する履歴情報を取得する第1のス
    テップと、 上記パラメータに対応し、上記第1の情報信号に対応す
    る生徒信号によって得られる出力の質を定めるパラメー
    タの値を取得する第2のステップと、 上記第1のステップで取得された履歴情報に基づいて、
    上記第2のステップで取得されたパラメータの値を調整
    する第3のステップと、 上記生徒信号に基づいて、上記第2の情報信号に対応す
    る教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第4のステップと、 上記第4のステップで選択された複数の第1の情報デー
    タに基づいて、上記注目位置の情報データが属するクラ
    スを検出する第5のステップと、 上記生徒信号に基づいて、上記教師信号における注目位
    置の周辺に位置する複数の第2の情報データを選択する
    第6のステップと、 上記第5のステップで検出されたクラス、上記第6のス
    テップで選択された複数の第2の情報データおよび上記
    教師信号における注目位置の情報データを用いて、上記
    クラスおよび上記第2のステップで取得されるパラメー
    タの値の組み合わせ毎に、上記係数データを求める第7
    のステップとを有する係数データ生成方法をコンピュー
    タに実行させるためのプログラム。
  59. 【請求項59】 複数の画素データからなる第1の画像
    信号を複数の画素データからなる第2の画像信号に変換
    する際に使用される推定式で用いられる係数データを生
    成するための生成式における係数データである係数種デ
    ータを生成する装置であって、 上記生成式に含まれ、上記第2の画像信号によって得ら
    れる画像の複数方向の解像度を定める複数のパラメータ
    の値に関連する履歴情報が入力される履歴情報入力手段
    と、 上記生成式に含まれる複数のパラメータに対応し、上記
    第1の画像信号に対応する生徒信号によって得られる画
    像の上記複数方向の解像度を定める複数のパラメータの
    値が入力されるパラメータ入力手段と、 上記生徒信号に基づいて、上記第2の画像信号に対応す
    る教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の画素データを選択する第1のデータ選択手段と、 上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1
    の画素データに基づいて、上記注目位置の画素データが
    属するクラスを検出するクラス検出手段と、 上記生徒信号に基づいて、上記教師信号における注目位
    置の周辺に位置し、上記複数方向に存在する複数の第2
    の画素データを選択する第2のデータ選択手段と、 上記履歴情報入力手段に入力される履歴情報に基づい
    て、上記第2のデータ選択手段で選択される複数の第2
    の画素データの位置を切り換えるデータ位置切換手段
    と、 上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択された複数の第2の画素データおよ
    び上記教師信号における上記注目位置の画素データを用
    いて、クラス毎に、上記係数種データを求める演算手段
    とを備えることを特徴とする係数種データ生成装置。
  60. 【請求項60】 上記演算手段は、 上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択された複数の第2の画素データおよ
    び上記教師信号における上記注目位置の画素データを用
    いて、クラス毎に、上記係数種データを得るための正規
    方程式を生成する正規方程式生成部と、 上記正規方程式を解いて、上記クラス毎に、上記係数種
    データを得る係数種データ演算部とを有してなることを
    特徴とする請求項59に記載の係数種データ生成装置。
  61. 【請求項61】 上記演算手段は、 上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択された複数の第2の画素データおよ
    び上記教師信号における上記注目位置の画素データを用
    いて、上記クラスおよび上記パラメータ入力手段に入力
    される複数のパラメータの値の組み合わせ毎に、上記推
    定式で用いられる係数データを得るための第1の正規方
    程式を生成する第1の正規方程式生成部と、 上記第1の正規方程式を解いて、上記組み合わせ毎に、
    上記推定式の係数データを得る係数データ演算部と、 上記係数データ演算部で得られた上記組み合わせ毎の係
    数データを用いて、クラス毎に、上記係数種データを得
    るための第2の正規方程式を生成する第2の正規方程式
    生成部と、 上記第2の正規方程式を解いて、上記クラス毎に、係数
    種データを得る係数種データ演算部とを有してなること
    を特徴とする請求項59に記載の係数種データ生成装
    置。
  62. 【請求項62】 上記複数のパラメータの値に関連する
    履歴情報は、上記複数のパラメータの値の度数分布の情
    報であることを特徴とする請求項59に記載の係数種デ
    ータ生成装置。
  63. 【請求項63】 上記データ位置切換手段は、上記度数
    分布の情報から求められるパラメータの値の重心位置に
    基づいて、上記第2のデータ選択手段で選択される複数
    の第2の画素データの位置を切り換えることを特徴とす
    る請求項62に記載の係数種データ生成装置。
  64. 【請求項64】 上記複数のパラメータの値に関連する
    履歴情報は、上記複数のパラメータにおける所定数の最
    新の値であることを特徴とする請求項59に記載の係数
    種データ生成装置。
  65. 【請求項65】 上記データ位置切換手段は、上記複数
    のパラメータにおける所定数の最新の値を用い、新しい
    ほど大きな重み付けがされて求められた重心位置に基づ
    いて、上記第2のデータ選択手段で選択される複数の第
    2の画素データの位置を切り換えることを特徴とする請
    求項64に記載の係数種データ生成装置。
  66. 【請求項66】 上記複数のパラメータの値に関連する
    履歴情報は、上記複数のパラメータの値の度数分布の情
    報および上記複数のパラメータにおける所定数の最新の
    値であることを特徴とする請求項59に記載の係数種デ
    ータ生成装置。
  67. 【請求項67】 上記データ位置切換手段は、上記度数
    分布の情報を用い、上記複数のパラメータにおける所定
    数の最新の値に対応する値で新しいほど大きな重み付け
    がされて求められた重心位置に基づいて、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択される複数の第2の画素データの位
    置を切り換えることを特徴とする請求項66に記載の係
    数種データ生成装置。
  68. 【請求項68】 複数の画素データからなる第1の画像
    信号を複数の画素データからなる第2の画像信号に変換
    する際に使用される推定式で用いられる係数データを生
    成するための生成式における係数データである係数種デ
    ータを生成する方法であって、 上記生成式に含まれ、上記第2の画像信号によって得ら
    れる画像の複数方向の解像度を定める複数のパラメータ
    の値に関連する履歴情報を取得する第1のステップと、 上記生成式に含まれるパラメータに対応し、上記第1の
    画像信号に対応する生徒信号によって得られる画像の上
    記複数方向の解像度を定める複数のパラメータの値を取
    得する第2のステップと、 上記生徒信号に基づいて、上記第2の画像信号に対応す
    る教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の画素データを選択する第3のステップと、上記第3
    のステップで選択された複数の第1の画素データに基づ
    いて、上記注目位置の画素データが属するクラスを検出
    する第4のステップと、 上記生徒信号に基づいて、上記教師信号における注目位
    置の周辺に位置し、上記複数方向に存在する複数の第2
    の画素データを選択する第5のステップと、 上記第1のステップで取得された履歴情報に基づいて、
    上記第5のステップで選択される複数の第2の画素デー
    タの位置を切り換える第6のステップと、 上記第4のステップで検出されたクラス、上記第5のス
    テップで選択された複数の第2の画素データおよび上記
    教師信号における注目位置の画素データを用いて、クラ
    ス毎に、上記係数種データを求める第7のステップとを
    備えることを特徴とする係数種データ生成方法。
  69. 【請求項69】 複数の画素データからなる第1の画像
    信号を複数の画素データからなる第2の画像信号に変換
    する際に使用される推定式で用いられる係数データを生
    成するための生成式における係数データである係数種デ
    ータを生成するため、 上記生成式に含まれ、上記第2の画像信号によって得ら
    れる画像の複数方向の解像度を定める複数のパラメータ
    の値に関連する履歴情報を取得する第1のステップと、 上記生成式に含まれるパラメータに対応し、上記第1の
    画像信号に対応する生徒信号によって得られる画像の上
    記複数方向の解像度を定める複数のパラメータの値を取
    得する第2のステップと、 上記生徒信号に基づいて、上記第2の画像信号に対応す
    る教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の画素データを選択する第3のステップと、 上記第3のステップで選択された複数の第1の画素デー
    タに基づいて、上記注目位置の画素データが属するクラ
    スを検出する第4のステップと、 上記生徒信号に基づいて、上記教師信号における注目位
    置の周辺に位置し、上記複数方向に存在する複数の第2
    の画素データを選択する第5のステップと、 上記第1のステップで取得された履歴情報に基づいて、
    上記第5のステップで選択される複数の第2の画素デー
    タの位置を切り換える第6のステップと、 上記第4のステップで検出されたクラス、上記第5のス
    テップで選択された複数の第2の画素データおよび上記
    教師信号における注目位置の画素データを用いて、クラ
    ス毎に、上記係数種データを求める第7のステップとを
    有する係数種データ生成方法をコンピュータに実行させ
    るためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な媒体。
  70. 【請求項70】 複数の画素データからなる第1の画像
    信号を複数の画素データからなる第2の画像信号に変換
    する際に使用される推定式で用いられる係数データを生
    成するための生成式における係数データである係数種デ
    ータを生成するため、 上記生成式に含まれ、上記第2の画像信号によって得ら
    れる画像の複数方向の解像度を定める複数のパラメータ
    の値に関連する履歴情報を取得する第1のステップと、 上記生成式に含まれるパラメータに対応し、上記第1の
    画像信号に対応する生徒信号によって得られる画像の上
    記複数方向の解像度を定める複数のパラメータの値を取
    得する第2のステップと、 上記生徒信号に基づいて、上記第2の画像信号に対応す
    る教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の画素データを選択する第3のステップと、上記第3
    のステップで選択された複数の第1の画素データに基づ
    いて、上記注目位置の画素データが属するクラスを検出
    する第4のステップと、 上記生徒信号に基づいて、上記教師信号における注目位
    置の周辺に位置し、上記複数方向に存在する複数の第2
    の画素データを選択する第5のステップと、 上記第1のステップで取得された履歴情報に基づいて、
    上記第5のステップで選択される複数の第2の画素デー
    タの位置を切り換える第6のステップと、 上記第4のステップで検出されたクラス、上記第5のス
    テップで選択された複数の第2の画素データおよび上記
    教師信号における注目位置の画素データを用いて、クラ
    ス毎に、上記係数種データを求める第7のステップとを
    有する係数種データ生成方法をコンピュータに実行させ
    るためのプログラム。
  71. 【請求項71】 複数の画素データからなる第1の画像
    信号を複数の画素データからなる第2の画像信号に変換
    する際に使用される推定式の係数データを生成する装置
    であって、 上記生成式に含まれ、上記第2の画像信号によって得ら
    れる画像の複数方向の解像度を定める複数のパラメータ
    の値に関連する履歴情報が入力される履歴情報入力手段
    と、 上記生成式に含まれる複数のパラメータに対応し、上記
    第1の画像信号に対応する生徒信号によって得られる画
    像の上記複数方向の解像度を定める複数のパラメータの
    値が入力されるパラメータ入力手段と、 上記生徒信号に基づいて、上記第2の画像信号に対応す
    る教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の画素データを選択する第1のデータ選択手段と、 上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1
    の画素データに基づいて、上記注目位置の画素データが
    属するクラスを検出するクラス検出手段と、 上記生徒信号に基づいて、上記教師信号における注目位
    置の周辺に位置し、上記複数方向に存在する複数の第2
    の画素データを選択する第2のデータ選択手段と、 上記履歴情報入力手段に入力される履歴情報に基づい
    て、上記第2のデータ選択手段で選択される複数の第2
    の画素データの位置を切り換えるデータ位置切換手段
    と、 上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択された複数の第2の画素データおよ
    び上記教師信号における上記注目位置の画素データを用
    いて、上記クラスおよび上記パラメータ入力手段に入力
    される複数のパラメータの値の組み合わせ毎に、上記係
    数データを求める演算手段とを備えることを特徴とする
    係数データ生成装置。
  72. 【請求項72】 上記演算手段は、 上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択された複数の第2の画素データおよ
    び上記教師信号における注目位置の画素データを用い
    て、上記クラスおよび上記パラメータ入力手段に入力さ
    れるパラメータの値の組み合わせ毎に、上記推定式の係
    数データを得るための正規方程式を生成する正規方程式
    生成部と、 上記正規方程式を解いて、上記組み合わせ毎の上記係数
    データを得る係数データ演算部とを有してなることを特
    徴とする請求項71に記載の係数データ生成装置。
  73. 【請求項73】 上記複数のパラメータの値に関連する
    履歴情報は、上記複数のパラメータの値の度数分布の情
    報であることを特徴とする請求項71に記載の係数デー
    タ生成装置。
  74. 【請求項74】 上記データ位置切換手段は、上記度数
    分布の情報から求められるパラメータの値の重心位置に
    基づいて、上記第2のデータ選択手段で選択される複数
    の第2の画素データの位置を切り換えることを特徴とす
    る請求項73に記載の係数データ生成装置。
  75. 【請求項75】 上記複数のパラメータの値に関連する
    履歴情報は、上記複数のパラメータにおける所定数の最
    新の値であることを特徴とする請求項71に記載の係数
    データ生成装置。
  76. 【請求項76】 上記データ位置切換段は、上記複数の
    パラメータにおける所定数の最新の値を用い、新しいほ
    ど大きな重み付けがされて求められた重心位置に基づい
    て、上記第2のデータ選択手段で選択される複数の第2
    の画素データの位置を切り換えることを特徴とする請求
    項75に記載の係数データ生成装置。
  77. 【請求項77】 上記複数のパラメータの値に関連する
    履歴情報は、上記複数のパラメータの値の度数分布の情
    報および上記複数のパラメータにおける所定数の最新の
    値であることを特徴とする請求項71に記載の係数種デ
    ータ生成装置。
  78. 【請求項78】 上記データ位置切換手段は、上記度数
    分布の情報を用い、上記複数のパラメータにおける所定
    数の最新の値に対応する値で新しいほど大きな重み付け
    がされて求められた重心位置に基づいて、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択される複数の第2の画素データの位
    置を切り換えることを特徴とする請求項77に記載の係
    数データ生成装置。
  79. 【請求項79】 複数の画素データからなる第1の画像
    信号を複数の画素データからなる第2の画像信号に変換
    する際に使用される推定式の係数データを生成する方法
    であって、 上記第2の画像信号によって得られる画像の複数方向の
    解像度を定める複数のパラメータの値に関連する履歴情
    報を取得する第1のステップと、 上記パラメータに対応し、上記第1の画像信号に対応す
    る生徒信号によって得られる画像の上記複数方向の解像
    度を定める複数のパラメータの値を取得する第2のステ
    ップと、 上記生徒信号に基づいて、上記第2の画像信号に対応す
    る教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の画素データを選択する第3のステップと、 上記第3のステップで選択された複数の第1の画素デー
    タに基づいて、上記注目位置の画素データが属するクラ
    スを検出する第4のステップと、 上記生徒信号に基づいて、上記教師信号における注目位
    置の周辺に位置し、上記複数方向に存在する複数の第2
    の画素データを選択する第5のステップと、 上記第1のステップで取得された履歴情報に基づいて、
    上記第5ステップで選択される複数の第2の画素データ
    の位置を切り換える第6のステップと、 上記第4のステップで検出されたクラス、上記第5のス
    テップで選択された複数の第2の画素データおよび上記
    教師信号における注目位置の画素データを用いて、上記
    クラスおよび上記第2のステップで取得される複数のパ
    ラメータの値の組み合わせ毎に、上記係数データを求め
    る第7のステップとを備えることを特徴とする係数デー
    タ生成方法。
  80. 【請求項80】 複数の画素データからなる第1の画像
    信号を複数の画素データからなる第2の画像信号に変換
    する際に使用される推定式の係数データを生成するため
    に、 上記第2の画像信号によって得られる画像の複数方向の
    解像度を定める複数のパラメータの値に関連する履歴情
    報を取得する第1のステップと、 上記パラメータに対応し、上記第1の画像信号に対応す
    る生徒信号によって得られる画像の上記複数方向の解像
    度を定める複数のパラメータの値を取得する第2のステ
    ップと、 上記生徒信号に基づいて、上記第2の画像信号に対応す
    る教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の画素データを選択する第3のステップと、 上記第3のステップで選択された複数の第1の画素デー
    タに基づいて、上記注目位置の画素データが属するクラ
    スを検出する第4のステップと、 上記生徒信号に基づいて、上記教師信号における注目位
    置の周辺に位置し、上記複数方向に存在する複数の第2
    の画素データを選択する第5のステップと、 上記第1のステップで取得された履歴情報に基づいて、
    上記第5ステップで選択される複数の第2の画素データ
    の位置を切り換える第6のステップと、 上記第4のステップで検出されたクラス、上記第5のス
    テップで選択された複数の第2の画素データおよび上記
    教師信号における注目位置の画素データを用いて、上記
    クラスおよび上記第2のステップで取得される複数のパ
    ラメータの値の組み合わせ毎に、上記係数データを求め
    る第7のステップとを有する係数データ生成方法をコン
    ピュータに実行させるためのプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な媒体。
  81. 【請求項81】 複数の画素データからなる第1の画像
    信号を複数の画素データからなる第2の画像信号に変換
    する際に使用される推定式の係数データを生成するため
    に、 上記第2の画像信号によって得られる画像の複数方向の
    解像度を定める複数のパラメータの値に関連する履歴情
    報を取得する第1のステップと、 上記パラメータに対応し、上記第1の画像信号に対応す
    る生徒信号によって得られる画像の上記複数方向の解像
    度を定める複数のパラメータの値を取得する第2のステ
    ップと、 上記生徒信号に基づいて、上記第2の画像信号に対応す
    る教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の画素データを選択する第3のステップと、 上記第3のステップで選択された複数の第1の画素デー
    タに基づいて、上記注目位置の画素データが属するクラ
    スを検出する第4のステップと、 上記生徒信号に基づいて、上記教師信号における注目位
    置の周辺に位置し、上記複数方向に存在する複数の第2
    の画素データを選択する第5のステップと、 上記第1のステップで取得された履歴情報に基づいて、
    上記第5ステップで選択される複数の第2の画素データ
    の位置を切り換える第6のステップと、 上記第4のステップで検出されたクラス、上記第5のス
    テップで選択された複数の第2の画素データおよび上記
    教師信号における注目位置の画素データを用いて、上記
    クラスおよび上記第2のステップで取得される複数のパ
    ラメータの値の組み合わせ毎に、上記係数データを求め
    る第7のステップとを有する係数データ生成方法をコン
    ピュータに実行させるためのプログラム。
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