JP2005114470A - 被検体設置装置および該被検体設置装置を備えた干渉計装置 - Google Patents

被検体設置装置および該被検体設置装置を備えた干渉計装置 Download PDF

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Abstract

【課題】被検体を交換する際において保持手段に対する交換前後の各被検体の位置を互いに略一致させる位置合せ手段と、2つの被検体の各中心軸および回転軸を測定光軸に略一致させるアライメント手段とを備えることにより、3面合せ方法を実施する際に伴う誤差要因を抑制する。
【解決手段】鍔部27および保持板37に設けられたピン41と、枠体7A,7B,7Cに設けられたピン孔42とにより位置合わせ手段が構成されている。また、第1の保持手段3A側に設けられた1軸傾斜ステージ21,第1の回転ステージ22,Xステージ23および第1の2軸調整機構24と、第2の保持手段3B側に設けられた第2の2軸調整機構31,第2の回転ステージ32,第3の2軸調整機構33およびZステージ39とによりアライメント手段が構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、干渉計を用いた計測の際に基準として用いられる基準板等の基準面の絶対形状を、いわゆる3面合せ方法を用いて計測する際に、略同一形状の基準面を有する3つの基準板等のうち所定の2つを、干渉光学系の光軸上の所定の2位置に配置するための被検体設置装置および該被検体設置装置を備えた干渉計装置に関するものである。
干渉計に用いられる基準板等の基準面は、被検面の形状を光干渉計測する際の形状の基準となるため、所定の形状を有するように極めて高精度に形成されている必要がある。従来、このような高精度な基準面の絶対形状を測定する方法として、いわゆる3面合せ方法が知られている(下記特許文献1、2参照)。
この種の3面合せ方法では、概ね次のような手順で測定を行なう。すなわち、互いに略同一形状の基準面を有する3つの基準板等を被検体として用意し、これら3つの被検体のうちの所定の2つを、組み合わせを変えて順次3回選択する。そして、この選択操作を行なう度に、選択された2つの被検体を、干渉光学系の光軸上の所定の2位置において、各々の基準面が被測定面となるように互いに所定の間隔をおいて対向するように配置して、これら対向する2つの被測定面の相対変位を2次元的に測定する。そして、3回の選択ごとの測定結果に基づき所定の演算を行ない各被検体の被測定面(基準面)の絶対形状を求める。
なお、3回のうち所定の2回の選択における測定においては、互いに対向する2つの被測定面の一方を他方に対して相対的に少しずつ回転させる操作が必要とされ、残りの1回の選択における測定においては、他の1回の選択において所定の2位置のうちの一方に配置された被検体を、該2位置のうちの他方に配置する操作が必要とされる。
特開平6−281427号公報 特開平11−37742号公報
上述したような3面合せ方法を実施するためには、干渉光学系の光軸上の所定の2位置に配置保持するための機構や、互いに対向する2つの被測定面の一方を他方に対して相対的に少しずつ回転させるための機構が必要となる。従来、これらの機構を備えた被検体設置装置も知られているが、従来の被検体設置装置では、3面合せ方法を実施する際に伴う次のような誤差要因については十分な考慮がなされていない。
すなわち、3面合せ方法では被検体の組み合わせを変えて各測定を行なうので測定毎に被検体を交換するが、交換の前後で被検体の測定光軸(干渉光学系の光軸)に対する位置が変わってしまうと誤差が生じる。また、測定時に一方の被検体を少しずつ測定光軸回りに回転させる必要があるが、この回転軸が測定光軸と一致していないといわゆる味噌摺りが起きて誤差となる。さらに、対向配置される2つの被検体の各中心軸が測定光軸と平行になっていないと、一方の被検体の回転に従い2つの被測定面の相対的な傾き姿勢が変わるので誤差が生じる。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、3面合せ方法を実施する際に伴う上記誤差要因、すなわち被検体交換時における被検体の測定光軸に対する位置ずれ、被検体の回転軸と測定光軸との不一致、および対向配置される2つの被検体の各中心軸と測定光軸との傾きの不一致を抑制し得る被検体設置装置および該被検体設置装置を備えた干渉計装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の被検体設置装置は、
互いに略同一形状の被測定面を有する3つの被検体のうちの所定の2つを、組み合わせを変えて順次3回選択し、この選択操作を行なう度に、選択された2つの被検体を、干渉光学系の光軸上の所定の2位置において各々の前記被測定面が互いに所定の間隔をおいて対向するように配置して、これら対向する被測定面の相対変位を2次元的に測定し、3回の測定結果を演算して前記各被検体の前記被測定面の形状を求める3面合せ方法を実施するための被検体設置装置において、
前記選択操作により選択された前記2つの被検体のうちの一方を、前記2位置のうちの一方において保持する第1の保持手段と、
前記選択操作により選択された前記2つの被検体のうちの他方を、前記2位置のうちの他方において所定の回転軸を中心に回転可能に保持する第2の保持手段と、
前記第1および/または第2の保持手段に保持されていた前記被検体が他の被検体に交換される際、該保持手段に対する交換前後の該各被検体の各中心軸の位置を互いに略一致させる位置合せ手段と、
前記第1の保持手段に保持された前記被検体の中心軸、前記第2の保持手段に保持された前記被検体の中心軸、および前記回転軸を、前記光軸に略一致させるアライメント手段とを備えてなることを特徴とするものである。
前記アライメント手段は、前記第1の保持手段に保持された前記被検体の中心軸を前記光軸と略平行にする第1の2軸傾き調整機構と、前記回転軸を前記光軸と略平行にする第2の2軸傾き調整機構と、前記第2の保持手段に保持された前記被検体の中心軸を前記回転軸と略平行にする第3の2軸傾き調整機構と、前記回転軸の位置を前記光軸の位置に略一致させる軸位置調整機構とを備えているものとすることができる。
また、前記被検体は、該被検体を取り付け可能な枠体を介して、前記第1および第2の保持手段に保持されるように構成され、前記位置合せ手段は、前記被検体が前記他の被検体に交換される際の前記第1および/または第2の保持手段と前記枠体との位置合せ用として、これら保持手段および枠体にそれぞれ設けられた位置合せ指標を備えてなるものとすることができる。
また、本発明の干渉計装置は、前記干渉光学系を備えた干渉計本体部と、上記特徴を備えた本発明の被検体設置装置と、前記3面合せ方法における所定の演算を実施する演算部とを備えてなることを特徴とするものである。
本発明の被検体設置装置によれば、上記構成を備えていることにより、3面合せ方法を実施する際に伴う誤差要因、すなわち被検体交換時における被検体の測定光軸に対する位置ずれ、被検体の回転軸と測定光軸との不一致、および対向配置される2つの被検体の各中心軸と測定光軸との傾きの不一致を抑制することが可能となる。
また、本発明の干渉計装置によれば、上記のような本発明の被検体設置装置を備えていることにより、3面合せ方法を実施する際に伴う上記誤差要因を抑制することができるので、基準板等の基準面の絶対形状測定を高精度に行なうことが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る被検体設置装置を備えた干渉計装置の概略構成図である。
〈装置構成〉
図1に示す干渉計装置1は、干渉計を用いた計測の際に基準として用いられる基準板等の基準面の絶対形状を、3面合わせ方法を用いて計測するためのもので、干渉計本体部2および第1および第2の保持手段3A,3Bからなる被検体設置装置3を備えてなる。また、干渉計装置1は、撮像された干渉縞を観察するモニタや、干渉縞の解析や後述する3面合わせ方法における演算を実行するコンピュータ等の演算部(いずれも図示略)を備えている。
上記干渉計本体部2は、上記第1の保持手段3A側に配置されており、レーザ光等の光束を射出する光源部、被検体に測定光を照射するための拡大レンズやコリメータレンズ等を含む照射光学系、および被検体の干渉像を撮像するための結像レンズやCCD等の撮像素子等を有する撮像光学系(いずれも図示略)を備えている。また、被検体に対する光束の出射端には第1の2軸傾き調整機構24が装備され、該第1の2軸傾き調整機構24には干渉縞の位相をシフトするためのフリンジスキャンアダプタ25が取り付けられている。該フリンジスキャンアダプタ25には枠体ホルダ26が取り付けられ、位相シフト計測をする際はフリンジスキャンアダプタ25内のピエゾ素子(不図示)により光軸Lに沿った方向(図中の矢印方向)に微動可能である。枠体ホルダ26の鍔部27には、所定の位置に位置決め用のピン41が設けられている。該ピン41と、被検体4または5または6(図1では被検体4)を保持した枠体7Aまたは7Bまたは7C(図1では7A)のピン孔42とを嵌合させ、図示しないネジで枠体7Aを鍔部27に位置決め固定している。
また、この干渉計本体部2は、1軸傾斜ステージ21および第1の回転ステージ22を介してXステージ23上に載置されており、Xステージ23により紙面に垂直な方向への移動が可能となっているとともに、1軸傾斜ステージ21により干渉光学系の光軸Lの紙面内での傾き調整が可能で、また、第1の回転ステージ22により干渉光学系の光軸Lの紙面に垂直な水平面内での回転角度調整が可能となっている。
上記第2の保持手段3B側には、3つの被検体4,5,6のうちの所定の1つ(図1では被検体5)の被測定面(図1では被測定面5a)を干渉計本体部2の光軸Lを中心に回転させながら順次干渉計測が実行できるように、被検体5を回転させるための第2の回転ステージ32と、該回転ステージ32の回転軸Rと上記干渉計本体部2の光軸Lとを一致させるための第2の2軸傾き調整機構31およびZステージ39と、上記第2の回転ステージ32に取り付けられた第2の保持手段3B側の被測定面5aを上記干渉計本体部2側の被測定面4aに対してヌル状態に対向させるための第3の2軸傾き調整機構33とが配備されている。
上記第2の回転ステージ32は、上記第2の2軸傾き調整機構31の可動板35に一体的に取り付けられており、その回転軸Rを中心とした中央部に光束通過用の開口(図1中に破線で表示)を持つ。また、上記可動板35との取付面の反対面には、第3の2軸傾き調整機構33の固定板38が取り付けられ、上記第2の回転ステージ32の上記回転軸Rまわりの回転に従い上記固定板38も回転するようになっている。また、上記第2の回転ステージ32の側面に設けられた図示しない角度読み取り機構で回転角度の読み取りが可能である。
上記第2の2軸傾き調整機構31は、支持体36と可動板35と調整ネジと図示しないコイルバネで構成されている。上記第2の回転ステージ32を一体的に取り付けた上記第2の傾き調整機構31の可動板35は、第2の傾き調整機構31の調整ネジを回転操作することにより支持体36に対して傾き調整することが可能である。このことにより、上記第2の回転ステージ32の回転軸Rを上記干渉計本体部2の光軸Lと平行になるように傾き調整することが可能となっている。
また、上記支持体36にはZステージ39が備えられており、上記回転ステージ32の回転軸Rと上記干渉計本体部2の光軸Lとの高さを合致させることが可能となっている。
上記第3の2軸傾き調整機構33は、上記第2の回転ステージ32に取り付けられた固定板38と保持板37と調整ネジと図示しないコイルバネで構成され、固定板38と保持板37の中央部には、上記第2の回転ステージ32に設けられた光束通過用の開口と同様の光束通過用開口(図1中に破線で表示)が設けられている。保持板37の固定板38との反対面には、所定の位置に位置決め用のピン41が設けられている。該ピン41と、被検体4または5または6(図1では被検体5)を保持した枠体7Aまたは7Bまたは7C(図1では7B)のピン孔42とを嵌合させ、図示しないネジで枠体7Bを保持板37に位置決め固定できるようになっている。これらのことから、第3の2軸傾き調整機構33の調整ネジを回転操作することにより第1の保持手段3A側の被検体4の被測定面4aに対して被検体5の被測定面5aの傾きを調整することが可能となっている。
上記3つの被検体4,5,6は干渉計の基準板として用いられるもので、各々の被測定面4a,5a,6aは、干渉計測において被検平面の形状の比較対照の基準面(参照面)となるように、それぞれ高精度に平面研磨されたものである。3つの被検体4,5,6は枠体7A,7B,7Cにそれぞれ取り付けられており、これら枠体7A,7B,7Cを介して上記枠体ホルダ26の鍔部27および第3の2軸傾き調整機構33の保持板37に保持されるようになっている。すなわち、鍔部27および保持板37には、3つの被検体4,5,6を保持する際、枠体7A,7B,7Cとの位置合わせ用として用いられるピン41がそれぞれ2個所に設けられており、枠体7A,7B,7Cには、上記ピンと係合して位置合わせをするための位置合せ指標となるピン孔42がそれぞれ2個所に設けられている。これらピン41およびピン孔42は、本発明の位置合わせ手段を構成するものであり、これらを互いに係合させることにより、被検体4,5,6の各中心軸C,C,Cが、3面合わせ測定中に枠体7A,7B,7Cを取り替えながら鍔部27あるいは保持板37に取り付けられた際にも常に略一致した状態となるように構成されている。
また、上記第1の保持手段3A側に設けられた1軸傾斜ステージ21,第1の回転ステージ22,Xステージ23および第1の2軸調整機構24と、上記第2の保持手段3B側に設けられた第2の2軸調整機構31,第2の回転ステージ32,第3の2軸調整機構33およびZステージ39とにより、本発明のアライメント手段が構成されており、このうちの1軸傾斜ステージ21,第1の回転ステージ22,Xステージ23およびZステージ39により軸位置調整機構が構成されている。
本実施形態では以下に示すセットアップ手順により、上記第1の保持手段3Aに保持された被検体4または5または6(図1では被検体4)の中心軸、上記第2の保持手段3Bに保持された被検体4または5または6(図1では被検体5)の中心軸、および上記回転軸Rを、上記光軸Lに略一致させるアライメントを行なう。また、アライメントが完了した状態を確認するために、抜きピン34,34が用いられる。この抜きピン34,34は、アライメントが完了した状態の場合のみ、第1および第2の保持手段3A,3Bにそれぞれ保持された枠体7Aまたは7Bまたは7C(図1では枠体7A,7B)および上記第3の2軸傾き調整機構33の固定板38の所定位置にそれぞれ形成されている各抜きピン孔43に連通できるように構成されている。なお、上記第2の2軸傾き調整機構31の可動板35および支持体36と、上記第3の2軸傾き調整機構33の保持体37には、上記抜きピン34の挿通を許容するため上記抜きピン孔43よりも大径の挿通孔44が設けられている。
〈セットアップ手順〉
以下、3面合せ方法を実施するための装置のセットアップ手順について、手順番号を付して説明する。なお、以下の説明では、3面合せ方法における3回の選択操作の1回目に被検体4,5が選択され、2回目に被検体6,5が選択され、3回目に被検体6,4が選択される場合を例にとって説明する。また、セットアップの各段階において実施される3面合せ方法による測定手順については、後述する。
(1)まず、枠体7Aに収納された被検体4を第1の保持手段3A側に取り付ける。このとき、枠体7Aの2つのピン孔42,42と第1の保持手段3A側の枠体ホルダ26の鍔部27に設けられた2つのピン41,41とを互いに係合させ、かつ被検体4の被測定面4aが、第2の保持手段3B側を向くようにする。
(2)次に、上記第1の2軸傾き調整機構24により、被検体4の中心軸Cと光軸Lとが互いに略一致するようにアライメントする。なお、このアライメントに際しては、光軸Lの延長線上(例えば図1において第2の保持手段3Bの左側)に配置したコーナーキューブ(図示略)を利用する方法を用いることができる。すなわち、まず干渉計本体部2のアライメント光学系(図示略)を用いてコーナーキューブのアライメントスポットに被測定面4aのアライメントスポットを合わせ、その後、干渉画像を見ながらコーナーキューブの干渉画像がヌル状態となるように、第1の2軸傾き調整機構24による調整を行なう。
(3)次いで、枠体7Bに収納された被検体5を第2の保持手段3B側に取り付ける。このとき、枠体7Bの2つのピン孔42,42と第2の保持手段3B側の保持体37の2つのピン41,41とを互いに係合させ、かつ被検体5の被測定面5aが、第1の保持手段3A側の被検体4の被測定面4aと対向するようにする。
(4)取り付け後、第1の保持手段3A側の1軸傾斜ステージ21,第1の回転ステージ22と、第2の保持手段3B側の第3の2軸傾き調整機構33により、上述した干渉計本体部2のアライメント光学系を用いて、被検体4の被測定面4aのアライメントスポットに被検体5の被測定面5aのアライメントスポットが合致するようにして、被検体4の中心軸Cと被検体5の中心軸Cとが互いに略平行となるように傾き調整する。なお、この調整の際、干渉計本体部2の撮像光学系をアライメント光学系から干渉画像撮影光学系に切り替え、その画面を見ながら、Xステージ23により第1の保持手段3A側の上部(干渉計本体部2を含む)を図1の紙面に垂直な方向に移動させ、上記第2の保持手段3B側のZステージ39により第2の保持手段3B側を上下方向に移動させることによって、被検体4の中心軸Cと被検体5の中心軸Cとの位置合せについても、概略的に行なう。
(5)次に、上記第2の2軸傾き調整機構31を用いて、上記第2の回転ステージ32の回転軸Rと被検体4の中心軸Cとが互いに略平行となるように調整する。具体的には、以下のように行なう。まず、干渉計本体部2の撮像光学系をアライメント光学系に戻して、被検体5を上記第2の回転ステージ32により回転する。この時、被測定面5aは回転ステージ32の回転軸Rを中心として回転するから、第2の回転ステージ32の回転軸Rに対して被検体4の中心軸Cが傾いていた場合は、被測定面5aのアライメントスポットは一点で静止することなく傾きに応じた径の円を描くことになる。この円の径が最小となるように、上記第2の2軸傾き調整機構31の調整ネジを操作すればよい。
(6)この調整後、上記第3の2軸傾き調整機構33により、被検体5の中心軸Cの第2の回転ステージ32に対する傾きを調整して、被検体5の中心軸Cと第2の回転ステージ32の回転軸Rとが互いに略一致するようにアライメントする。具体的には、上記(5)の手順で最小の径を描くように調整された被測定面5aのアライメントスポットが、被検体4の被測定面4aのアライメントスポットに重なり、被検体5を回転させても、略1点に静止するように上記第3の2軸傾き調整機構33の調整ネジを操作すればよい。
(7)上記(5)および(6)の操作を繰り返し行ない、被検体5の中心軸Cと第2の回転ステージ32の回転軸Rとが互いに略一致するとともに、これら中心軸Cおよび回転軸Rが被検体4の中心軸Cと略平行となるように調整する。
(8)この調整後、図示しない角度読み取り機構により回転角度を読み取りながら、第2の回転ステージ32を初期角度位置に調整する。
(9)次に、2つの抜きピン34,34を用いて、枠体7A,7Bおよび固定板38の相互間の位置を確認しながら、Xステージ23およびZステージ39により、被検体4の中心軸C,第2の回転ステージ32の回転軸Rおよび被検体5の中心軸Cが互いに略一致するように位置決め調整する。これら中心軸C、中心軸Cおよび回転軸Rが互いに略一致した状態において、2つの抜きピン34,34は、枠体7A,7Bおよび固定板38の所定位置にそれぞれ形成されている各抜きピン孔43と、可動板35,支持体36および保持体37にそれぞれ形成されている各挿通孔44内に連通される。
(10)位置決め調整の完了後、2つの抜きピン34,34を抜くことにより、セットアップの第1段階が終了する。このセットアップの第1段階が終了後、3面合せ方法による1回目の測定が行なわれる。
(11)1回目の測定終了後、Xステージ23により第1の保持手段3A側の枠体ホルダ26を干渉計本体部2と共に紙面と垂直な方向に移動させ、被検体4を枠体7Aに収納したまま枠体ホルダ26の鍔部27から取り外す。
(12)次に、枠体7Cに収納された被検体6を第1の保持手段3A側に取り付ける。このとき、枠体7Cの2つのピン孔42,42と枠体ホルダ26の鍔部27の2つのピン41,41とを互いに係合させ、かつ被検体6の被測定面6aが、第2の保持手段3B側を向くようにする。なお、鍔部27側の2つのピン41,41と枠体7C側の2つのピン孔42,42とを互いに係合させることにより、鍔部27に対する交換後の被検体6の中心軸Cの位置は、交換前の被検体4の中心軸Cの位置に略一致する。
(13)取り付け後、上記第1の2軸傾き調整機構24により、被検体6の中心軸Cと光軸Lとが互いに平行となるようにアライメントする。このとき、Xステージ23により第1の保持手段3A側を概ね元の位置に移動させることによって、被検体5の中心軸Cと被検体6の中心軸Cとの位置合せについても、概略的に行なう。
(14)次に、2つの抜きピン34,34を用いて、枠体7B,7Cおよび固定板38の相互間の位置を確認しながら、Xステージ23およびZステージ39により、被検体5の中心軸C,第2の回転ステージ32の回転軸Rおよび被検体6の中心軸Cが互いに略一致するように位置決め調整する。これら中心軸C、中心軸Cおよび回転軸Rが互いに略一致した状態において、2つの抜きピン34,34は、枠体7B,7Cおよび固定板38の所定位置にそれぞれ形成されている各抜きピン孔43と、可動板35,支持体36および保持体37にそれぞれ形成されている各挿通孔44内に連通される。
(15)位置決め調整の完了後、2つの抜きピン34,34を抜くことにより、セットアップの第2段階が終了する。このセットアップの第2段階が終了後、3面合せ方法による2回目の測定が行なわれる。
(16)2回目の測定終了後、被検体5を枠体7Bに収納したまま第2の保持手段3B側から取り外す。
(17)次に、1回目の測定終了後に取り外した被検体4を枠体7Aに収納したまま第2の保持手段3B側に取り付ける。このとき、枠体7Aの2つのピン孔42,42と第2の保持手段3B側の保持体37の2つのピン41,41とを互いに係合させ、かつ被検体4の被測定面4aが被検体6の被測定面6aと対向するようにする。すなわち、被検体4を、第1の保持手段3A側に保持されていた状態に対して表裏反転させた状態となるようにして、保持体37に取り付ける。なお、保持体37側の2つのピン41,41と、枠体7A側の2つのピン孔42,42とを互いに係合させることにより、保持体37に対する交換後の被検体4の中心軸Cの位置は、交換前の被検体5の中心軸Cの位置に略一致する。したがって、枠体7Aを表裏反転させた状態で保持体37に取り付けた段階で、被検体4の中心軸Cは、第2の回転ステージ32の回転軸Rおよび被検体6の中心軸Cに略一致する。
(18)取り付け後、上記第3の2軸傾き調整機構33により、被検体4の中心軸Cの傾きを微調整して、セットアップの第3段階が終了する。このセットアップ第3段階が終了後、3面合せ方法による3回目の測定が行なわれる。
〈3面合せ方法による測定手順〉
以下、上記セットアップの各段階において実施される3面合せ方法による測定手順について、簡単に説明する。なお、以下に説明する測定手順は、上記特許文献2に記載された3面合せ方法の手順に準じている。
上記セットアップの第1段階終了時点における1回目の測定では、第2の回転ステージ32により被検体5を回転軸R回りに所定角度ずつ回転させ、回転ごとに、被測定面4aからの反射光と被測定面5aからの反射光との光干渉により生じる干渉縞のフリンジスキャン測定を行ない、この測定結果を平均化することにより、被測定面5aの回転対称成分と被測定面4aとの相対的形状データAを得る。
上記セットアップの第2段階終了時点における2回目の測定では、第2の回転ステージ32により被検体5を回転軸R回りに所定角度ずつ回転させ、回転ごとに、被測定面6aからの反射光と被測定面5aからの反射光との光干渉により生じる干渉縞のフリンジスキャン測定を行ない、この測定結果を平均化することにより、被測定面5aの回転対称成分と被測定面6aとの相対的形状データBを得る。
上記セットアップの第3段階終了時点における3回目の測定では、反転された被測定面4aからの反射光と被測定面6aからの反射光との光干渉により生じる干渉縞のフリンジスキャン測定を行ない、被測定面6aと反転された被測定面4aとの相対的形状データCを得る。
次に、演算部において、上記1回目の測定で得られた被測定面5aの回転対称成分と被測定面4aとの相対的形状のデータAに対して、被測定面4aが表裏反転されたように座標変換する座標変換処理を施して、被測定面5aの回転対称成分とソフト的に反転された被測定面4aとの相対的形状データA´を得る。
この後、(データA´−データC+データB)/2を演算することにより、被測定面5aの回転対称成分の形状データを得る。そして、この被測定面5aの回転対称成分の形状データに基づき被測定面4aおよび6aの絶対形状データを得、そのデータにより被測定面5aの絶対形状データを得る。
なお、上記実施形態では、平面基準板が被検体とされているが、曲面形状を光干渉計測するための基準レンズを被検体とした場合においても、上記第1の保持手段3Aと上記第2の保持手段3Bのいずれか一方、あるいはその両方に、被検面を光軸Lに沿って移動可能な1軸移動ステージを付加することにより、同様に本発明を適用することが可能である。
本発明の一実施形態に係る被検体設置装置を備えた干渉計装置の概略構成図
符号の説明
1 干渉計装置
2 干渉計本体部
3 被検体設置装置
3A 第1の保持手段
3B 第2の保持手段
4,5,6 被検体
4a,5a,6a 被測定面
7A〜7C 枠体
21 1軸傾斜ステージ
22 第1の回転ステージ
23 Xステージ
24 第1の2軸傾き調整機構
25 フリンジスキャンアダプタ
26 枠体ホルダ
27 鍔部
31 第2の2軸傾き調整機構
32 第2の回転ステージ
33 第3の2軸傾き調整機構
34 抜きピン
35 可動板
36 支持体
37 保持体
38 固定板
39 Zステージ
41 ピン
42 ピン孔
43 抜きピン孔
44 挿通孔
L 光軸
R 回転軸
〜C 中心軸

Claims (4)

  1. 互いに略同一形状の被測定面を有する3つの被検体のうちの所定の2つを、組み合わせを変えて順次3回選択し、この選択操作を行なう度に、選択された2つの被検体を、干渉光学系の光軸上の所定の2位置において各々の前記被測定面が互いに所定の間隔をおいて対向するように配置して、これら対向する被測定面の相対変位を2次元的に測定し、3回の測定結果を演算して前記各被検体の前記被測定面の形状を求める3面合せ方法を実施するための被検体設置装置において、
    前記選択操作により選択された前記2つの被検体のうちの一方を、前記2位置のうちの一方において保持する第1の保持手段と、
    前記選択操作により選択された前記2つの被検体のうちの他方を、前記2位置のうちの他方において所定の回転軸を中心に回転可能に保持する第2の保持手段と、
    前記第1および/または第2の保持手段に保持されていた前記被検体が他の被検体に交換される際、該保持手段に対する交換前後の該各被検体の各中心軸の位置を互いに略一致させる位置合せ手段と、
    前記第1の保持手段に保持された前記被検体の中心軸、前記第2の保持手段に保持された前記被検体の中心軸、および前記回転軸を、前記光軸に略一致させるアライメント手段とを備えてなることを特徴とする被検体設置装置。
  2. 前記アライメント手段は、前記第1の保持手段に保持された前記被検体の中心軸を前記光軸と略平行にする第1の2軸傾き調整機構と、前記回転軸を前記光軸と略平行にする第2の2軸傾き調整機構と、前記第2の保持手段に保持された前記被検体の中心軸を前記回転軸と略平行にする第3の2軸傾き調整機構と、前記回転軸の位置を前記光軸の位置に略一致させる軸位置調整機構とを備えていることを特徴とする請求項1記載の被検体設置装置。
  3. 前記被検体は、該被検体を取り付け可能な枠体を介して、前記第1および第2の保持手段に保持されるように構成され、
    前記位置合せ手段は、前記被検体が前記他の被検体に交換される際の前記第1および/または第2の保持手段と前記枠体との位置合せ用として、これら保持手段および枠体にそれぞれ設けられた位置合せ指標を備えてなることを特徴とする請求項1または2記載の被検体設置装置。
  4. 前記干渉光学系を備えた干渉計本体部と、請求項1〜3までのいずれか1項に記載された被検体設置装置と、前記3面合せ方法における所定の演算を実施する演算部とを備えてなることを特徴とする干渉計装置。
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