JP2008304200A - 偏芯測定用ヘッドの高さ位置調整方法 - Google Patents

偏芯測定用ヘッドの高さ位置調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】2つの偏芯測定用ヘッドを備えた偏芯量測定装置において、被検光学素子が載置保持される基台の下方に配置された第2の偏芯測定用ヘッドの測定時における高さ位置を、容易かつ高精度に調整することが可能な偏芯測定用ヘッドの高さ位置調整方法を得る。
【解決手段】第1および第2測定ヘッド10A,10Bの各焦点面が互いに重なるときの初期位置OP1から、第1測定ヘッド10Aの焦点面がレンズ面51aの近軸領域と重なるときの原点位置Oまでの第1測定ヘッド10Aの位置変化量ΔHと、第2測定ヘッド10Bの初期位置OP2と、レンズ体5の全長Dとに基づき、第2測定ヘッド10Bの原点位置Oを算定し、この原点位置Oと、レンズ面52aの近軸曲率中心Cからレンズ面52bまでの距離の設計値Dとに基づき、第2測定ヘッド10Bの測定時高さ位置Om2を算定し、そこへ第2測定ヘッド10Bを移動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被検光学素子が載置保持される基台を挟んで、基台の一方の側(例えば、上方)に位置する第1の偏芯測定用ヘッドと基台の他方の側(例えば、下方)に位置する第2の偏芯測定用ヘッドとが互いに対向するように配置された偏芯量測定装置において、測定時における第2の偏芯測定用ヘッドの高さ位置を調整するための偏芯測定用ヘッドの高さ位置調整方法に関する。
従来の偏芯量測定装置としては、偏芯測定用ヘッドを1つだけ有しているもの(例えば、特許文献1参照)と、上述のように互いに対向配置された2つの偏芯測定用ヘッドを有しているもの(例えば、特許文献2参照)とが知られているが、どちらもオートコリメーション法と称される測定手法が適用されているのが一般的である。
オートコリメーション法では、偏芯測定用ヘッドの焦点面に被検光学素子の被検面の近軸曲率中心が位置するように高さ調整を行った後、被検面を所定の回転軸回りに回転させながら、上記焦点面に所定形状の指標の像を結像させる。この指標の像は、被検面を介してリレーされ、上記焦点面と共役な位置関係にある撮像面上に結像されるが、このとき被検面が偏芯していると、被検面の回転に伴って指標の像が円形の軌跡を描くように移動するので、この円の半径を計測することで被検面の偏芯量を求めることができる。
2つの偏芯測定用ヘッドを有している偏芯量測定装置では、通常は、上方に配置された偏芯測定用ヘッド(以下、「上側測定ヘッド」と称する)を用いて測定を行い、上側測定ヘッドでは測定し得ない被検面(基台に設置された状態では、上側測定ヘッドから離れた位置に近軸曲率中心が位置するため、上側測定ヘッドの焦点面に近軸曲率中心を位置させることができないような被検面)については、下方に配置された偏芯測定用ヘッド(以下、「下側測定ヘッド」と称する)を用いて測定することができるという利点がある。
特開2007−17431号公報 特開2005−55202号公報
しかしながら、2つの偏芯測定用ヘッドを有している偏芯量測定装置は、下側測定ヘッドの高さ位置調整(下側測定ヘッドの焦点面に、被検面の近軸曲率中心を位置させるための調整)が難しいという問題がある。
その要因としては、下側測定ヘッドの場合、被検光学素子との間に基台が介在するため、被検光学素子との距離を実測することが難しく、高さ調整の際の基準となる位置(以下「原点位置」と称する)を設定し難いことが挙げられる。
上側測定ヘッドの場合は、被検光学素子との間に基台が介しないので、例えば、基台に設置された被検光学素子において最も上方に位置するレンズ面(以下「最上レンズ面」と称する)の近軸領域と、上側測定ヘッドの焦点面とが互いに重なるような高さ位置に、上側測定ヘッドを移動させ、このときの高さ位置を上側測定ヘッドの原点位置として設定することが可能となる。このような設定方法は、上記最上レンズ面から反射されて、上側測定ヘッドの撮像面に結像される指標の像を観察しながら行うことが可能であり、設定精度が高い。
このような設定方法を下側測定ヘッドに適用し、例えば、基台に設置された被検光学素子において最も下方に位置するレンズ面(以下「最下レンズ面」と称する)の近軸領域と、下側測定ヘッドの焦点面とが互いに重なるような高さ位置に、下側測定ヘッドを移動させようとしても、基台が障害となってできないことがある。このため従来は、上記最下レンズ面と下側測定ヘッドとの距離を別の測定手段を用いて測定し、その測定値に基づき、下側測定ヘッドの原点位置を設定するといった手法が採られているが、このような手法は手順が煩雑であり、また高精度に高さ調整を行うことが難しい。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、2つの偏芯測定用ヘッドを有している偏芯量測定装置において、被検光学素子が載置保持される基台の他方の側に配置された第2の偏芯測定用ヘッドの測定時における高さ位置を、容易かつ高精度に調整することが可能な偏芯測定用ヘッドの高さ位置調整方法を提供することを目的とする。
本発明に係る偏芯測定用ヘッドの高さ位置調整方法は、複数のレンズ面を有してなる被検光学素子が載置保持される基台を挟んで、該基台の一方の側に位置する第1の偏芯測定用ヘッドと、該基台の他方の側に位置する第2の偏芯測定用ヘッドとが、互いに対向するように配置されてなり、
前記第1の偏芯測定用ヘッドおよび前記第2の偏芯測定用ヘッドは、前記基台に載置保持された前記被検光学素子に対し、光源からの光を所定形状の指標を介して照射し、該指標の像を焦点面に結像させる照射用光学系と、近軸曲率中心が前記焦点面に位置するレンズ面からの反射光または透過光を撮像面上に導き該反射光または透過光により形成される前記指標の像を撮像面上に結像させる結像用光学系と、をそれぞれ備えてなる偏芯量測定装置において、
前記第2の偏芯測定用ヘッドの測定対象となる所定の被検レンズ面の近軸曲率中心と、該第2の偏芯測定用ヘッドの前記焦点面とが互いに重なるように、該第2の偏芯測定用ヘッドを測定時高さ位置に移動する偏芯測定用ヘッドの高さ位置調整方法であって、
前記被検光学素子が前記基台に載置保持されていない状態において、前記第1の偏芯測定用ヘッドの前記焦点面と、前記第2の偏芯測定用ヘッドの前記焦点面とが互いに重なるように、これら第1および第2の偏芯測定用ヘッドの相対的な高さ調整を行い、この高さ調整が完了した時点における該第1および第2の偏芯測定用ヘッドの各高さ位置を第1および第2初期位置としてそれぞれ記録する両ヘッド初期位置記録ステップと、
前記被検光学素子が前記基台に載置保持された状態において、前記第1の偏芯測定用ヘッドの前記焦点面が、前記被検光学素子の所定の第1レンズ面の近軸領域と重なるように、該第1の偏芯測定用ヘッドの高さ調整を行い、この高さ調整が完了した時点における該第1の偏芯測定用ヘッドの高さ位置を第1原点位置として記録する第1ヘッド原点位置記録ステップと、
前記第1の偏芯測定用ヘッドの前記第1初期位置と前記第1原点位置との距離の差分値、前記被検光学素子の所定の第2レンズ面から前記第1レンズ面までの距離の設計値、および前記第2の偏芯測定用ヘッドの前記第2初期位置に基づき、前記第2の偏芯測定用ヘッドの前記焦点面が前記第2レンズ面の近軸領域と重なるときの該第2の偏芯測定用ヘッドの高さ位置を算定し、これを第2原点位置として記録する第2ヘッド原点位置算定記録ステップと、
前記第2の偏芯測定用ヘッドの前記第2原点位置と、前記被検レンズ面の前記近軸曲率中心から前記第2レンズ面までの距離の設計値とに基づき、前記第2の偏芯測定用ヘッドの前記測定時高さ位置を算定し、この算定された測定時高さ位置に前記第2の偏芯測定用ヘッドを移動する第2ヘッド測定時位置調整ステップと、をこの順に行うことを特徴とする。
本発明に係る偏芯測定用ヘッドの高さ位置調整方法において、前記両ヘッド初期位置記録ステップにおける前記第1および第2の偏芯測定用ヘッドの相対的な高さ調整は、前記第1の偏芯測定用ヘッドにより該第1の偏芯測定用ヘッドの前記焦点面に結像された前記指標の像が、前記第2の偏芯測定用ヘッドの前記結像光学系を介して該第2の偏芯測定用ヘッドの前記撮像面上に結像されるようにして行うことができる。
また、前記第1ヘッド原点位置記録ステップにおける前記第1の偏芯測定用ヘッドの高さ調整は、該第1の偏芯測定用ヘッドから前記第1レンズ面に照射され該第1レンズ面から前記第1の偏芯測定用ヘッドに戻る反射光によって、該第1の偏芯測定用ヘッドの前記撮像面に前記指標の像が結像されるようにして行うことができる。
本発明においては、第1の偏芯測定用ヘッドが基台の上方に配置され、第2の偏芯測定用ヘッドが基台の下方に配置される場合を主に想定しているが、そのような態様に限定するものではない。第1の偏芯測定用ヘッドが基台の下方に配置され、第2の偏芯測定用ヘッドが基台の上方に配置される態様や、第1および第2の偏芯測定用ヘッドが基台を挟んで、基台の左右両側にそれぞれ配置される態様も含むものである。なお、第1および第2の偏芯測定用ヘッドが基台の左右両側にそれぞれ配置される態様における高さ調整とは、左右方向の位置調整を意味する。
本発明に係る偏芯測定用ヘッドの高さ位置調整方法によれば、第2の偏芯測定用ヘッドにおいて高さ位置調整の基準となる原点位置(第2原点位置)を、第1の偏芯測定用ヘッドの移動量に基づいて算定することができるので、基台が障害となって、このような原点位置に第2の偏芯測定用ヘッドの焦点面を合わせることができないような場合でも、第2の偏芯測定用ヘッドの測定時の高さ位置調整を、容易かつ高精度に行うことが可能となる。
以下、本発明に係る偏芯測定用ヘッドの高さ位置調整方法の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、本発明を適用する偏芯量測定装置の構成について説明する。図3は本発明を適用する偏芯量測定装置の概略構成図である。
図3に示す偏芯量測定装置1は、被検光学素子としてのレンズ体5の各レンズ面の偏芯量を、オートコリメーション法を適用して測定するものであり、第1の偏芯測定用ヘッド(以下「第1測定ヘッド」と称する)10Aおよび第2の偏芯測定用ヘッド(以下「第2測定ヘッド」と称する)10Bと、レンズ体5を回転可能に保持する基台20と、偏芯量を算定するための各種演算等を行う解析演算部30と、第1測定ヘッド10Aおよび第2測定ヘッド10Bを図中上下方向に移動可能に保持するZ軸ステージ40とを備えてなる。
上記第1測定ヘッド10Aおよび上記第2測定ヘッド10Bは、上記基台20を挟んで互いに対向するように、第1測定ヘッド10Aが基台20の上方に、第2測定ヘッド10Bが基台20の下方にそれぞれ配置されている。これら第1測定ヘッド10Aおよび第2測定ヘッド10Bは、レンズ体5に照射される光束を出力する光源11と、光源11から出力された光束を通過させる、指標としての十字形状のスリット(以下「レチクル」と称する)を有するレチクル板12と、レチクル板12からの光束を直角に反射するビームスプリッタ13と、入射された光束を平行光束とするコリメータレンズ14と、平行光束を各々の光収束点P,Pに収束せしめる対物レンズ15と、CCDやCMOS等の撮像素子16を搭載した撮像カメラ17とを、それぞれ備えている。
なお、本実施形態においては、上記レチクル板12、上記ビームスプリッタ13、上記コリメータレンズ14、および上記対物レンズ15等により照射用光学系が構成されており、上記対物レンズ15、上記コリメータレンズ14、上記ビームスプリッタ13等により結像用光学系が構成されている。また、上記光収束点Pは、上記第1測定ヘッド10Aの(対物レンズ15の)焦点と一致し、上記光収束点Pは、上記第2測定ヘッド10Bの(対物レンズ15の)焦点と一致しており、第1測定ヘッド10Aおよび第2測定ヘッド10Bは、各々の焦点面(光収束点P,Pがそれぞれ位置する面;図示略)に、上記レチクルの像を結像し得るように構成されている。
一方、上記レンズ体5は、2枚のレンズ51,52を鏡筒53内に保持してなる。また、被検面としての各レンズ面51a,51b,52a,52bのうち、図中上方から3番目に位置するレンズ面52aについては、その近軸曲率中心Cがかなり下方に位置するため、図3に示すようにレンズ体5が設置された状態では、上記第1測定ヘッド10Aの焦点面にレンズ面52aの近軸曲率中心Cを位置せしめることができない。このため、レンズ面52aの偏芯量については、上記第2測定ヘッド10Bを用いて測定が行われる。ただし、基台20の高さ方向の長さは、第2測定ヘッド10Bの焦点距離よりも長く構成されており、このため、基台20にレンズ体5が設置された状態において、第2測定ヘッド10Bの焦点面にレンズ面52aの近軸曲率中心Cが位置するように第2測定ヘッド10Bを移動しようとしても、基台20が障害となってできないようになっている。
上記基台20は、上記レンズ体5が載置される載置部材21と、この載置部材21を支持するXY軸ステージ22および回転ステージ23とを備えてなり、支持部24を介して上記Z軸ステージ40に支持されている。XY軸ステージ22は、載置部材21に載置されたレンズ体5の光軸Bと、第1測定ヘッド10Aおよび第2測定ヘッド10Bの各光軸Z,Zとの位置調整を行う際に用いられるものであり、載置部材21に載置されたレンズ体5を、上記第1測定ヘッド10Aおよび上記第2測定ヘッド10Bの各光軸Z,Zと略直交する面内において移動し得るように構成されている。また、回転ステージ23は、載置部材21に載置されたレンズ体5を、図示した回転軸Aを中心として回転させ得るように構成されている。さらに、XY軸ステージ22および回転ステージ23には、載置部材21に載置されたレンズ体5を図中下方(第2測定ヘッド10B側)より観察し得るようにするための窓部25が設けられている。
なお、上記載置部材21としては、その上方端面縁部においてレンズ体5を支持する円筒形状のものを用いてもよいが、本願出願人により既に特許庁に対し開示されている特願2006−157198号明細書(以下「特許文献3」と称する)の図3に示すような、Vブロックと回転円板よりなるチャック機構を用いてもよい。
上記解析演算部30は、測定の際に撮像された各画像の解析等を行う、コンピュータ等からなる解析手段としての解析装置31と、解析結果や各画像等を表示する画像表示装置32と、解析装置31に対する各種入力を行うための入力装置33とを備えてなる。
上記Z軸ステージ40は、基部41と、この基部41に立設されたガイド部42と、このガイド部42に沿って図中上下方向に移動可能に設けられ、上記第1測定ヘッド10Aおよび上記第2測定ヘッド10Bそれぞれを保持する可動部43Aおよび43Bとを備えてなる。このZ軸ステージ40は、上記レンズ体5の偏芯量を測定する際に、上記第1測定ヘッド10Aまたは上記第2測定ヘッド10Bの焦点面に、上記各レンズ面51a,51b,52a,52bのうち測定対象となる被検レンズ面の近軸曲率中心が位置するように(例えば、レンズ面52aの偏芯量を測定する場合には、第2測定ヘッド10Bの焦点面に近軸曲率中心Cが位置するように)、第1測定ヘッド10Aおよび第2測定ヘッド10Bの高さ位置(第1測定ヘッド10Aおよび第2測定ヘッド10Bの各光軸Z,Z方向の位置)を調整するようになっている。
なお、偏芯量の測定に際しては、上記第1測定ヘッド10Aおよび上記第2測定ヘッド10Bの各光軸Z,Zと、上記レンズ体5の光軸Bと、上記基台20(回転ステージ23の)の回転軸Aとが互いに一致するように調整されることが好ましいが、これらが互いに一致しない場合でも測定は可能である。各軸が一致しない場合の測定手法については、前掲の特許文献2に詳述されている。
次に、本発明の一実施形態に係る偏芯測定用ヘッドの高さ位置調整方法について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る偏芯測定用ヘッドの高さ位置調整方法の概要を示す模式図であり、図2はその手順を示すフローチャートである。
なお、上記基台20に上記レンズ体5を設置した際に行われる、上記第1測定ヘッド10Aおよび上記第2測定ヘッド10Bの各光軸Z,Z、上記レンズ体5の光軸B、および上記基台20の回転軸Aの相互間の位置調整については説明を省略する。また、以下では、上記レンズ面52aを被検レンズ面としてその偏芯量を、上記第2測定ヘッド10Bを用いて測定する場合の、該第2測定ヘッド10Bの高さ位置調整を例にとって説明する。
〈1〉レンズ体5が基台20に載置保持されていない状態(図1の左側に示す状態)において、第1測定ヘッド10Aの焦点面と、第2測定ヘッド10Bの焦点面とが互いに重なるように、第1および第2測定ヘッド10A,10Bの相対的な高さ調整を行い、この高さ調整が完了した時点における第1および第2測定ヘッド10A,10Bの各高さ位置を、それぞれの初期位置(第1初期位置および第2初期位置)として記録する(両ヘッド初期位置記録ステップ)。
具体的には、まず、第1測定ヘッド10Aを最下点まで下げ(図2のステップS1)、このときの第1測定ヘッド10Aの高さ位置を、その初期位置(第1初期位置)OP1として記録する(図2のステップS2)。次いで、第1および第2測定ヘッド10A,10Bの各焦点面が互いに重なるように第2測定ヘッド10Bの高さを調整し(図2のステップS3)、このときの第2測定ヘッド10Bの高さ位置を、その初期位置(第2初期位置)OP2として記録する(図2のステップS4)。
なお、第1初期位置OP1に設置された第1測定ヘッド10Aに対する第2測定ヘッド10Bの高さ調整は、第1測定ヘッド10Aによりその焦点面に結像されたレチクル像を、第2測定ヘッド10Bを介して観察し、このレチクル像が第2測定ヘッド10Bの撮像面上に結像されるように、第2測定ヘッド10Bを移動させながら行うことができる。
〈2〉次に、レンズ体5が基台20に載置保持された状態(図1の右側に示す状態)において、第1測定ヘッド10Aの焦点面が、レンズ体5の第1レンズ面(本実施形態では、レンズ面51a)の近軸領域(以下「レンズ体5の表面」と称することがある)と重なるように、該第1測定ヘッド10Aの高さ調整を行い、この高さ調整が完了した時点における該第1測定ヘッド10Aの高さ位置をその原点位置(第1原点位置)Oとして記録する(第1ヘッド原点位置記録ステップ)。
具体的には、レンズ体5を基台20に載置保持した後(図2のステップS5)、レンズ体5の全長D(図1参照)を設計値より算定する(図2のステップS6)。そして、第1測定ヘッド10Aを移動させてその焦点面をレンズ体5の表面に合わせ、このときの第1測定ヘッド10Aの高さ位置を、その原点位置Oとして記録する(図2のステップS7)。
なお、このときの第1測定ヘッド10Aの高さ調整は、以下のようにして行うことができる。まず、第1測定ヘッド10Aからレンズ面51aに測定光束を照射し、レンズ面51aからの反射光を第1測定ヘッド10Aにより取り込む。次に、第1測定ヘッド10Aの撮像カメラ17により撮像される画像の状態を観察しながら、第1測定ヘッド10Aの高さを調整する。第1測定ヘッド10Aの焦点面がレンズ面51aの近軸領域と重なると、レンズ面51aからの反射光によって第1測定ヘッド10Aの撮像面に、通常観察されるレチクル像よりも明るく大きなレチクル像(測定時には不要となる像)が結像されるので、このレチクル像が観察されるように第1測定ヘッド10Aの高さ位置を調整することができる。
〈3〉次いで、第1測定ヘッド10Aの上記初期位置OP1と上記原点位置Oとの距離の差分値、レンズ体5の所定の第2レンズ面(本実施形態では、レンズ面52bとする)からレンズ面51aまでの距離の設計値(本実施形態では、レンズ体5の全長Dと一致する)、および第2測定ヘッド10Bの上記初期位置OP2に基づき、第2測定ヘッド10Bの焦点面がレンズ面52bの近軸領域(以下「レンズ体5の裏面」と称することがある)と重なるときの第2測定ヘッド10Bの高さ位置を算定し、これを第2測定ヘッド10Bの原点位置(第2原点位置)Oとして記録する(第2ヘッド原点位置算定記録ステップ)。
具体的には、まず、第1測定ヘッド10Aの初期位置OP1と原点位置Oとの距離の差分値、すなわち、初期位置OP1から原点位置Oまでの第1測定ヘッド10Aの位置変化量ΔH(=O−OP1)を算定し(図2のステップS8)、次に、この位置変化量ΔH、第2測定ヘッド10Bの初期位置OP2、レンズ体5の全長Dに基づき、第2測定ヘッド10Bの原点位置O(=OP1+ΔH−D)を算定する(図2のステップS9)。
〈4〉次に、第2測定ヘッド10Bの原点位置Oと、被検レンズ面(本実施形態では、レンズ面52a)の近軸曲率中心Cからレンズ面52bまでの距離の設計値D(図1参照)とに基づき、第2測定ヘッド10Bの測定時高さ位置Om2(=O−D)を算定し、この算定された測定時高さ位置に第2測定ヘッド10Bを移動する(図2のステップS10;第2ヘッド測定時位置調整ステップ)。
以上の手順により、レンズ面52aを被検面とする際の第2測定ヘッド10Bの高さ位置調整が終了し、以下、第2測定ヘッド10Bを用いてレンズ面52aの偏芯量の測定が行われる。なお、測定手順については、前掲の特許文献3に詳述されており、説明は省略する。
このように本実施形態に係る偏芯測定用ヘッドの高さ位置調整方法によれば、第2測定ヘッド10Bの原点位置Oを、第1測定ヘッド10Aの移動量に基づいて算定することができるので、基台20が障害となって、このような原点位置Oに第2測定ヘッド10Bの焦点面を合わせることができないような場合でも、第2測定ヘッド10Bの測定時の高さ位置調整を、容易かつ高精度に行うことが可能となる。
なお、本発明の偏芯量測定装置としては、上記実施形態のものに限られるものではなく、種々の態様の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、指標として十字形状のレチクルを用いているが、これに替えて、ピンホール等の他の形状のものを指標として用いることも可能である。
また、上記実施形態においては、第1測定ヘッド10Aの原点位置Oを求める際に反射面として利用する第1レンズ面をレンズ面51aとし、第2測定ヘッド10Bの原点位置Oを求める際の基準となる第2レンズ面をレンズ面52bとしているが、第1レンズ面をレンズ面51a以外の他の面(例えば、レンズ面51b)とすることや、第2レンズ面をレンズ面52bの以外の他の面(例えば、レンズ面52a)することも可能である。
一実施形態に係る高さ位置調整方法の概要を示す模式図 一実施形態に係る高さ位置調整方法の手順を示すフローチャート 本発明を適用した偏芯量測定装置の概略構成図
符号の説明
1 偏芯量測定装置
5 レンズ体(被検光学素子)
10A 第1の偏芯測定用ヘッド(第1測定ヘッド)
10B 第2の偏芯測定用ヘッド(第2測定ヘッド)
11 光源
12 レチクル板
13 ビームスプリッタ
14 コリメータレンズ
15 対物レンズ
16 撮像素子
17 撮像カメラ
20 基台
21 載置部材
22 XY軸ステージ
23 回転ステージ
24 支持部
25 窓部
30 解析演算部
31 解析装置
32 画像表示装置
33 入力装置
40 Z軸ステージ
41 基部
42 ガイド部
43A,43B 可動部
51,52 レンズ
51a,51b,52a,52b レンズ面
53 鏡筒
P1 初期位置(第1初期位置)
原点位置(第1原点位置)
P2 初期位置(第2初期位置)
原点位置(第2原点位置)
m2 測定時高さ位置
,P 光収束点
,Z,B 光軸
A 回転軸
近軸曲率中心

Claims (3)

  1. 複数のレンズ面を有してなる被検光学素子が載置保持される基台を挟んで、該基台の一方の側に位置する第1の偏芯測定用ヘッドと、該基台の他方の側に位置する第2の偏芯測定用ヘッドとが、互いに対向するように配置されてなり、
    前記第1の偏芯測定用ヘッドおよび前記第2の偏芯測定用ヘッドは、前記基台に載置保持された前記被検光学素子に対し、光源からの光を所定形状の指標を介して照射し、該指標の像を焦点面に結像させる照射用光学系と、近軸曲率中心が前記焦点面に位置するレンズ面からの反射光または透過光を撮像面上に導き該反射光または透過光により形成される前記指標の像を撮像面上に結像させる結像用光学系と、をそれぞれ備えてなる偏芯量測定装置において、
    前記第2の偏芯測定用ヘッドの測定対象となる所定の被検レンズ面の近軸曲率中心と、該第2の偏芯測定用ヘッドの前記焦点面とが互いに重なるように、該第2の偏芯測定用ヘッドを測定時高さ位置に移動する偏芯測定用ヘッドの高さ位置調整方法であって、
    前記被検光学素子が前記基台に載置保持されていない状態において、前記第1の偏芯測定用ヘッドの前記焦点面と、前記第2の偏芯測定用ヘッドの前記焦点面とが互いに重なるように、これら第1および第2の偏芯測定用ヘッドの相対的な高さ調整を行い、この高さ調整が完了した時点における該第1および第2の偏芯測定用ヘッドの各高さ位置を第1および第2初期位置としてそれぞれ記録する両ヘッド初期位置記録ステップと、
    前記被検光学素子が前記基台に載置保持された状態において、前記第1の偏芯測定用ヘッドの前記焦点面が、前記被検光学素子の所定の第1レンズ面の近軸領域と重なるように、該第1の偏芯測定用ヘッドの高さ調整を行い、この高さ調整が完了した時点における該第1の偏芯測定用ヘッドの高さ位置を第1原点位置として記録する第1ヘッド原点位置記録ステップと、
    前記第1の偏芯測定用ヘッドの前記第1初期位置と前記第1原点位置との距離の差分値、前記被検光学素子の所定の第2レンズ面から前記第1レンズ面までの距離の設計値、および前記第2の偏芯測定用ヘッドの前記第2初期位置に基づき、前記第2の偏芯測定用ヘッドの前記焦点面が前記第2レンズ面の近軸領域と重なるときの該第2の偏芯測定用ヘッドの高さ位置を算定し、これを第2原点位置として記録する第2ヘッド原点位置算定記録ステップと、
    前記第2の偏芯測定用ヘッドの前記第2原点位置と、前記被検レンズ面の前記近軸曲率中心から前記第2レンズ面までの距離の設計値とに基づき、前記第2の偏芯測定用ヘッドの前記測定時高さ位置を算定し、この算定された測定時高さ位置に前記第2の偏芯測定用ヘッドを移動する第2ヘッド測定時位置調整ステップと、
    をこの順に行うことを特徴とする偏芯測定用ヘッドの高さ位置調整方法。
  2. 前記両ヘッド初期位置記録ステップにおける前記第1および第2の偏芯測定用ヘッドの相対的な高さ調整は、前記第1の偏芯測定用ヘッドにより該第1の偏芯測定用ヘッドの前記焦点面に結像された前記指標の像が、前記第2の偏芯測定用ヘッドの前記結像光学系を介して該第2の偏芯測定用ヘッドの前記撮像面上に結像されるようにして行われることを特徴とする請求項1記載の偏芯測定用ヘッドの高さ位置調整方法。
  3. 前記第1ヘッド原点位置記録ステップにおける前記第1の偏芯測定用ヘッドの高さ調整は、該第1の偏芯測定用ヘッドから前記第1レンズ面に照射され該第1レンズ面から前記第1の偏芯測定用ヘッドに戻る反射光によって、該第1の偏芯測定用ヘッドの前記撮像面に前記指標の像が結像されるようにして行われることを特徴とする請求項1または2記載の偏芯測定用ヘッドの高さ位置調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010019832A (ja) * 2008-06-10 2010-01-28 Fujinon Corp 偏芯量測定方法
JP2010282151A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Fujifilm Corp 光学素子の偏芯調整組立方法および偏芯調整組立装置
CN109855844A (zh) * 2019-03-12 2019-06-07 苏州大学 一种光学镜头中心偏差测量装置及方法

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