JP2005111920A - 成型用積層シート及び成型容器 - Google Patents

成型用積層シート及び成型容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2005111920A
JP2005111920A JP2003351867A JP2003351867A JP2005111920A JP 2005111920 A JP2005111920 A JP 2005111920A JP 2003351867 A JP2003351867 A JP 2003351867A JP 2003351867 A JP2003351867 A JP 2003351867A JP 2005111920 A JP2005111920 A JP 2005111920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
layer
molding
container
laminated sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003351867A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4513303B2 (ja
Inventor
Sachiko Kagawa
幸子 香川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2003351867A priority Critical patent/JP4513303B2/ja
Publication of JP2005111920A publication Critical patent/JP2005111920A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4513303B2 publication Critical patent/JP4513303B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】キャップやシート状蓋材を使用しないシート成型容器であって、シート材の材質構成を工夫することにより、容器を自立可能とするとともに、耐圧性、成型適性、酸素バリア性を付加することを可能にする成型用積層シート及び成型容器を提供する。
【解決手段】樹脂フィルム基材層21と接着層22と共押し出しシーラント層23とからなり、シーラント層が層内側から順にナイロン層24と接着層25とポリエチレン層26とからなる積層シート1 にて成型され、折目a を介して両側に線対称形の各々シート領域1A、1Aを備えたシート1 に、該シートの四方周囲にシール用フランジ部2,2,3,3 を残して立体成型された各々収納用凹部4,4 を備え、該フランジ部と各々収納用凹部を折目aを介して重ね合わせ、前記シール用フランジ部の重ね合わせ面が密封シールされ、取出口となる個所に収納用凹部側から延設した未シール領域が設けられ容器の底面部5 が平坦面を呈して自立可能である。
【選択図】図3

Description

本発明は、シート成型容器の分野、特にキャップを使用しない自立可能なシート成型容器であって、そのシート材の材質構成を工夫することにより、耐圧性、成型適性、酸素バリア性を付加することを可能にした成型用積層シート及びその成型用積層シートを用いて成型した成型容器に関する。
従来、シャンプー、リンス、化粧水等のコスメティック用液体や、トイレタリー用液体や、食器洗剤液などキッチン用液体を充填包装した使い切り液体容器や、試供品液体容器としては、例えば、実際の所定商品の形状を型取った形状に射出成型されたガラス瓶容器やプラスチックボトル容器があり、また小容量タイプの偏平パウチ形状容器や、シート成型容器とシート状蓋材とを組み合わせたピールオープン開封可能なポーション容器(ポーションパック)等がある。
しかしながら、実際の所定商品の形状を型取ったガラス瓶容器やプラスチックボトル容器では、容器本体に自立性はあるものの、容器本体とは別にキャップを必要とすることから包装コストが高くなり、また、充填が難しく、生産効率が低いという難点がある。
また、その容器本体の表面に商品情報の表示や、絵柄や彩色を施す場合は、簡単な商品情報や絵柄をシルクスクリーン印刷などにより容器本体の表面にポイント印刷するか、若しくは予め商品情報や絵柄の印刷されたラベルを容器本体の表面に貼着するなどの対応に限定される。
特に、実際の所定商品の形状を型取った容器が、ガスバリア性を必要とするプラスチックボトル容器の場合には、プラスチック射出成型による容器成型おいてガスバリア性を付与することが難しく、現実には、ガスバリア層としてエチレン−ビニルアルコール共重合体層(EVOH層)を中間層に積層してプラスチックボトル容器を射出成型する技術や、プラスチックボトル容器を射出成型後にボトル容器内面に化学蒸着(CVD)によりガスバリア性蒸着層を付与する技術はあるが、生産コストが非常に高くなるという問題があった。
また、小容量の偏平パウチ形状容器は、実際の所定商品の形状を型取った射出成型容器と比較して、生産コストが安価な長所はあるものの、容器本体に自立性がなく、また、その容器形状が実際の所定商品の形状とは大きく異なるために、容器の外観が顧客に目立ち難く、顧客の購買意欲を高めるための起因に結び付き難い面があり、また、特に粘性のある液体内容物を充填した場合には、偏平パウチ容器であるために容器から内容物を取り出し難いといった欠点があった。
また、シート成型容器とシート状蓋材との組み合わせによる、特に粘性の低い液体内容物を充填したポーションパックの場合は、蓋材をピールオープンして容器を開封する際に、内容物の垂れや跳ね、あるいは容器外への不用意な流出が発生して、衣服や周囲を汚したりして、ハンドリング性の悪さが問題になり、液体内容物を充填するために使用する場合は、クリーム状など高粘性の内容物に限定されるものである。
また、ポーションパックの場合は、蓋材をピールオープンして開封する際は、容器外への不用意な内容物の流出を避けるために、シート成型容器側を底面側にして開封する必要があり、容器成型の形状が限定されるものであり、また、シート成型容器の底面を起立さ
せた状態で容器側面を下にして自立させることができないものである。
特開2002−179140号公報
本発明の課題は、特にキャップやシート状蓋材を使用しないシート成型容器であって、シート材の材質構成を工夫することにより、容器を自立可能とするとともに、耐圧性、成型適性、酸素バリア性を付加することを可能にする成型用積層シート及びその成型用積層シートを用いて成型した成型容器を提供することにある。
本発明の請求項1に係る発明は、樹脂フィルム基材層21と接着層22と共押し出しシーラント層23とからなることを特徴とする成型用積層シートである。
本発明の請求項2に係る発明は、上記請求項1に係る成型用積層シートにおいて、前記共押し出しシーラント層23が、層内側から順にナイロン層24と接着層25とポリエチレン層26とからなることを特徴とする成型用積層シートである。
本発明の請求項3に係る発明は、上記請求項2に係る成型用積層シートにおいて、前記ポリエチレン層26が、密度0.9g/cm3 以上の線状低密度ポリエチレンであることを特徴とする成型用積層シートである。
本発明の請求項4に係る発明は、上記請求項2又は3に係る成型用積層シートにおいて、前記ナイロン層24が、酸素バリア性のある☆結晶性ポリアミドであることを特徴とする成型用積層シートである。
本発明の請求項5に係る発明は、上記請求項2乃至4のいずれか1項に係る成型用積層シートにおいて、前記ナイロン層24と接着層25との間に、接着層27とガスバリア性のエチレン−ビニルアルコール共重合体層28とをこの順に積層したことを特徴とする成型用積層シートである。
本発明の請求項6に係る発明は、上記請求項5に係る成型用積層シートにおいて、前記エチレン−ビニルアルコール共重合体層28のエチレン含有率が、30モル%以上であることを特徴とする成型用積層シートである。
本発明の請求項7に係る発明は、上記請求項1乃至6のいずれか1項に係る成型用積層シートにおいて、前記樹脂フィルム基材層21がポリエチレンフィルム又はポリエチレンテレフタレートフィルムであることを特徴とする成型用積層シートである。
本発明の請求項8に係る発明は、上記請求項1乃至7のいずれか1項に係る成型用積層シートにおいて、前記樹脂フィルム基材層21の外面側若しくは内面側に印刷層29が施されていることを特徴とする成型用積層シートである。
本発明の請求項9に係る発明は、上記請求項1乃至7のいずれか1項に係る成型用積層シートにおいて、前記樹脂フィルム基材層21の層外側に、接着層30を介して接着された延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム又は☆非晶性ポリエチレンテレフタレートフィルムを基材31とする印刷層29を、該基材31の外面側又は内面側に設けたことを特徴とする成型用積層シートである。
本発明の請求項10に係る発明は、折目aを介して両側に線対称形の各々シート領域1A、1Aを備えた成型用積層シート1に該シート1の四方周囲にシール用フランジ部2、2、3、3を残して立体成型された各々収納用凹部4、4を備え、該シール用フランジ部と各々収納用凹部を折目aを介して重ね合わせ、前記シール用フランジ部の重ね合わせ面を密封シールしたシート成型容器であって、前記密封シールされるシール用フランジ部2、2、3、3のうち内容物取出口となる個所に収納用凹部4、4側から延設した未シール領域8が設けられ、シート成型容器の底面部5が折目aを中心線とする平坦面を呈して自立可能であることを特徴とするシート成型容器である。
本発明の請求項11に係る発明は、上記請求項10に係るシート成型容器において、前記密封シールされるシール用フランジ部2、2、3、3のうち前記未シール領域8を挟んで両側のシール用フランジ部と未シール領域8の上周部とに亘ってハーフカット線が施され、開封時には前記ハーフカット線を折り曲げてフランジ部と未シール領域8の上周部とを切除し、容器開封できるようにしたことを特徴とするシート成型容器である。
本発明の請求項12に係る発明は、上記請求項10に係るシート成型容器において、前記密封シールされるシール用フランジ部2、2、3、3のうち前記未シール領域8を挟んで両側のシール用フランジ部と未シール領域8とに亘ってハーフカット線が施され、開封時には前記ハーフカット線を折り曲げてフランジ部と未シール領域8を切除し、容器開封できるようにしたことを特徴とするシート成型容器である。
本発明の請求項13に係る発明は、上記請求項10乃至12のいずれか1項に係るシート成型容器であって、液体内容物の1回使い切り容器又は使い捨て容器として用いることを特徴とするシート成型容器である。
本発明のシート成型用積層シートは、基材シートとしてポリエチレンフィルム又はポリエチレンテレフタレートフィルムを用いているため、基材シートに対して直接印刷が可能であり、又はその基材シートに対して別途印刷された基材を接着剤層を介して積層することができ、印刷されたラベル等を用いずに容易にシートを美装化することが可能となり、また、本発明のシート成型用積層シートは、中間層としてガスバリア性のあるエチレン−ビニルアルコール(EVOH)樹脂層やナイロン層を積層してあるため、ガスバリア性のあるシート成形容器を生産するための好適な成型用シート材料として効果的であり、またナイロン層を積層することにより、容易に耐圧強度のあるシート成形容器を生産するための好適な成型用シート材料として効果的である。また、そのナイロン層の厚さを適宜に調整することにより、成型適性の良好な成型用シート材料を得ることができ、シート成型用積層シートにより成型される容器への多様な機能付与が容易にできる効果がある。
本発明のシート成型用積層シートは、共押し出しシーラント層の最表層(シート成型容器の最内層)に直鎖型の低密度ポリエチレンを用いることにより、強シール性や、耐圧適性や、液噛みシール適性を付与することができ、またシーラント層の厚さを適宜に限定することにより、ハーフカット部の手切れ性を改善することができ、また、その最表層のポリエチレン層の密度を限定することにより、成型前の加熱工程でのシーラント層表面のブロッキング発生を回避させることが可能となる。
本発明のシート成型容器は、内容物の取出口を付加する際に、容器本体の一部にハーフカット加工を施すことにより容易に付加することが可能であり、容器本体の取出口に別体のキャップを必要としないことから、包材コスト及び容器製造コストが安価になり、また容器内への内容物を充填し易く、生産効率を向上できる。また、本発明のシート成型容器
は、ハーフカットを介してワンタッチで開封できるため、粘度の低い液体内容物であっても、液体の垂れや跳ねなどの発生なく、開封時における内容物の不用意な流出を回避できて、取り扱いが容易である。
また、本発明のシート成型容器は、シート成型用積層シートを二つ折目を介してその両側の領域に、その折目を対称軸として線対称に周囲のシール用フランジ部を残して各々収納部が成型されており、その線対称の各々収納部の容器底面部となる面が、その折目に沿って垂直に成型されているため、その折目を折り曲げて各々収納部を重ね合わせ、シール用フランジ部をヒートシールすることにより立体形状の容器として形成でき、容器形成後の各々収納部の容器底面部となる面は折目に沿って垂直に成型されているために平坦になって自立が可能となるものである。
また、本発明のシート成型容器は、偏平形状のパウチ容器と同様の工程数にて生産できるだけでなく、偏平形状のパウチ容器と比較して成型形状の自由度が高く、実商品に近似する形状の容器への成型が可能であり、顧客の購買意欲へのアプローチに結び付き易い容器を提供できるものである。
本発明のシート成型用積層シートを、図1(a)〜(d)の側断面図に基づいて以下に詳細に説明すれば、図1(a)に示すように、樹脂フィルム基材層21と、接着層22と、共押し出しシーラント層23とからなる積層シートである。
前記共押し出しシーラント層23は、図1(b)に示すように層内側から順に、ナイロン層24と、接着層25と、ポリエチレン層26とからなり、例えば、前記ポリエチレン層26には、密度0.9g/cm3 以上の線状低密度ポリエチレンが用いられ、☆前記ナイロン層24には、ナイロン6フィルム、ナイロン66フィルム、ナイロン12フィルム、ナイロンMXD6フィルムのうちのいずれかを用いることができるが、特に、酸素バリア性のある☆結晶性ポリアミドであるナイロンMXD6フイルムが好適である。
☆酸素バリア性のある結晶性ポリアミドとしてのナイロンMXD6フィルムは、メタキシレンジアミン(MXDA)とアジピン酸との重縮合反応から得られる結晶性のポリアミドであり、ナイロン6、ナイロン66などとは異なり、主鎖中に芳香族環を有するため、ガスバリア性が良く、強度があり、2次加工適性が良好である特性がある。ナイロンMXD6としては、例えば、三菱ガス化学(株)製、東洋紡(株)製等のMXD6フィルムが用いられる。
本発明のシート成型用積層シートは、また、図1(c)に示すように、前記共押し出しシーラント層23のナイロン層24と接着層25との間に、接着層27とガスバリア性のエチレン−ビニルアルコール共重合体層28とをこの順に積層されていてもよい。その場合に、前記エチレン−ビニルアルコール共重合体層28のエチレン含有率は30モル%以上であることが適当である。
本発明のシート成型用積層シートの前記樹脂フィルム基材層21は、例えばポリエチレンフィルム又はポリエチレンテレフタレートフィルムが用いられる。
また、本発明のシート成型用積層シートは、図1(a)に示すように、前記樹脂フィルム基材層21の外面側若しくは内面側に、該シートを用いて成型された物品又は容器の内容に関する情報や絵柄、彩色を表示する印刷層29を施すようにしてもよい。
また、本発明のシート成型用積層シートは、図1(d)に示すように、前記樹脂フィル
ム基材層21の層外側に、接着層30を介して接着される延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム又は☆非晶性ポリエチレンテレフタレートフィルム(APET又はPETG)を基材31とする印刷層29を、該基材31の外面側、又は内面側に設けるようにしてもよい。
☆非晶性ポリエチレンテレフタレート(APET)は、ポリエチレンテレフタレート(テレフタル酸とエチレングリコールを重合したもの)と、イソフタル酸、アジピン酸、シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール(変性グリコール)等を共重合して、ポリエチレンテレフタレートのエチレングリコール成分の一部を、イソフタル酸、アジピン酸、シクロヘキサンジメタノール、変性グリコール等で代替することにより、ポリエチレンテレフタレートの結晶化をし難くした非晶性PETであり、通常のポリエチレンテレフタレート(結晶性PET)と比較して、より柔軟性と強靱性を併せもち、また、透明性とヒートシール性が良好であり、成型加工などの2次加工適性に優れている。
☆非晶性ポリエチレンテレフタレート(PETG)は、ポリエチレンテレフタレート(テレフタル酸とエチレングリコールを重合したもの)と、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール(変性グリコール)等を共重合して、ポリエチレンテレフタレートのエチレングリコール成分の一部を、1,4−シクロヘキサンジメタノール、変性グリコール等で代替することにより、ポリエチレンテレフタレートの結晶化をし難くした非晶性PETであり、通常のポリエチレンテレフタレート(結晶性PET)と比較して、より柔軟性と強靱性を併せもち、透明性とヒートシール性が良好で、成型加工などの2次加工適性に優れている。
次に本発明のシート成型容器を、図2、図3の全体斜視図に基づいて以下に詳細に説明すれば、本発明のシート成型容器は、上記の本発明のシート成型用積層シートを用いて、真空成型又は圧空成型方式にて成型された容器である。
本発明のシート成型容器は、図2に示すように、シート成型用積層シート1には、中間の二つ折目線aを介して両側に、その折目線aを対称軸線として線対称形に各々シート領域1A、1Aを備えている。
前記成型用積層シート1の各々シート領域1A、1Aには、折目線aを対称軸として線対称に周囲のシール用フランジ部として、上部フランジ部2、2、側部フランジ部3、3を残して各々収納用凹部4、4が成型され、その線対称の各々収納凹部4、4には、その折目線aに沿って垂直方向に、成型完成後の容器の底部となる底面部5、5が成型されていて、各々収納凹部4は前記底面部5と胴面部6と上面部7とにより構成されている。なお、本発明においては、例えば、容器の注出口(開封口)となる形状部分として、収納用凹部4に連続して注出口用の収納用凹部4A、4Aが、同様に線対称形に成型されていてもよい。
図2に示すように、前記成型用積層シート1の各々シート領域1A、1Aのシール用フランジ部2、2、3、3のうち、内容物取出口となる個所には、例えば収納用凹部4、4、又は注出口用の収納用凹部4A、4Aから連続して延設した未シール領域8が設けられている。
図3は、成型された収納用凹部4、4を備えた積層シート1の各々シート領域1A、1Aを折目線aに沿って折り曲げて、各々収納凹部4、4と、その周囲のシール用フランジ部(上部フランジ部2、2、側部フランジ部3、3)を重ね合わせた状態を示す。
重ね合わせられる各々収納凹部4、4内に内容物を充填した後、各々収納凹部4、4と
、その周囲のシール用フランジ部を重ね合わせ、重ね合わせた周囲のシール用フランジ部2、2、3、3を、その内容物取出口となる未シール領域8を残してヒートシールすることにより、立体形状の成型容器(例えば、ボトル形状容器)として形成されている。
図3に示す容器形成後の成型容器は、各々収納凹部4、4の容器底面部5、5となる面が折目線aに沿って垂直に成型されているために、各々収納凹部4、4を重ね合わせた際に該シート成型容器の底部は、前記各々底面部5、5が折目線aを中心線とする平坦面を呈して平坦になり、そのために自立可能となっているものである。
また、図3に示すように、前記未シール領域8を挟んで両側のシール用フランジ部2、2と未シール領域8の上周部とに亘って、又は両側のシール用フランジ部2、2と未シール領域上とに亘ってハーフカット線bが施されており、開封時には前記ハーフカット線bを折り曲げてフランジ部の上部と未シール領域8の上周部、又はフランジ部の上部と未シール領域8の上部とを切除して、未シール領域8を開口部(注出口)として容器開封できるものである。
なお、ハーフカット線bは、図2に示すように成型されたシート1の折り曲げ前に施してもよいし、図3に示すように、シート折り曲げ後のフランジ部をヒートシールした後に施してもよい。
図4(a)は、本発明のシート成型容器の正面図、(b)はその側面図、(c)はその上面図であり、本発明のシート成型容器は、成型されたシート1の折り曲げ前に、図3、図4(a)に示すように、未シール領域8に、外側に折り出されるような縦方向の折目8aや横方向の折目8bを設けることにより、未シール領域8の開口部(注出口)を容易に開放して、内容物を注出し易くすることができ、図4(c)に示すように、重ね合わせシールされたフランジ部の一部に形成された未シール領域8は、厚さc(例えば1.5mm程度)だけ、外側に折り出されている。
本発明のシート成型容器の成型方法の一例を、図5(a)〜(b)に基づいて以下に説明する。
図5(a)に示すように、成型に用いる木製又は金属製の成型用型10は、その中間部の二つ折目線a相当部を挟んで両側に、その折目線a相当部を線対称軸として線対称形に、実商品の形状(例えばボトル形状)の各々凹部11、11を備え、また、必要に応じて容器の注出口の形状の凹部11A、11Aを備える。
該二つ折目線a相当部には、各々凹部11、11を区画するように、耐熱性プラスチック製又は金属製又はセラミック製の薄いプレート状の成型用板12(例えば厚さ0.5mm〜1mm程度)が垂直に取り付けられている。
また、成型用型10の凹部11、11(及び11A、11A)の壁面あるいは壁面同士の交差部分には、成型用型10の底面方向に連通する真空成型エアー吸引用の小孔が数個所に設けられている。
まず、成型用積層シート1を成型用型10の上面に被せ、加熱して軟化させた後、真空吸引し、必要に応じてシート1の上方よりエアーを吹き付けて圧空処理して、図5(b)に示すように、シート1を凹部11(及び11A)内に吸引して容器形状に成型し、その後、冷却処理した後、成型されたシート1を成型用型10から取り外すことにより、図2に示すようなシート成型容器が得られるものである。
以下に本発明の成型用積層シート及びその積層シートを用いて成型されたシート成型容器の具体的実施例について説明する。
<基本例>
樹脂フィルム基材層21として☆非晶性ポリエチレンテレフタレート(APET又はPETG)フィルムの片面に、接着剤層22として塗布膜厚2μmのドライラミネート用接着剤層を塗布し、共押し出しシーラント層23として、接着剤層22側から順に、ガスバリア性層24としてエチレン−ビニルアルコール(EVOH)樹脂層と、膜厚2μmの接着樹脂層27と、ナイロン層28と、膜厚2μmの接着樹脂層25と、ポリエチレン樹脂層26とを、共押し出しにて積層して、本発明の成型用積層シートを得た。
<実施例1〜実施例3>
上記基本例に基づいて、下記表1に示す実施例1〜3に示す樹脂フィルム基材層21、ガスバリア性層24、ナイロン層28、ポリエチレン樹脂層26の各層の膜厚と、ナイロン層28、ポリエチレン樹脂層26の樹脂組成、密度にて、本発明の成型用積層シート1を得た。
<比較例1〜比較例7>
上記基本例に基づいて、下記表1に示す比較例1〜7に示す樹脂フィルム基材層21、ガスバリア性層24、ナイロン層28、ポリエチレン樹脂層26の各層の膜厚と、ナイロン層28、ポリエチレン樹脂層26の樹脂組成、密度にて、比較例の成型用積層シートを得た。
Figure 2005111920
<評価手法>
上記実施例1〜3及び比較例1〜7にて得られた各々成型用積層シートを用いて、図2及び図3に示すような、15mlの内容物を充填可能な自立性を有するボトル形状のシート成型容器のサンプルを各々100個ずつ作成した。この時、内容物はシャンプーを15mlずつ成型ラインで充填した。なお、開封部のハーフカット線bは、樹脂フィルム基材層21の厚みの5割まで刻切加工した。
<評価結果>
実施例1〜3及び比較例1〜7の各々成型用積層シートを用いて成型充填された上記シート成型容器の評価結果を表2に示す。
Figure 2005111920
(a)〜(d)は、本発明の成型用積層シートの一例を説明する側断面図。 本発明のシート成型容器の折目線にて折り曲げる前の一例を説明する全体斜視図。 本発明のシート成型容器の折目線にて折り曲げて重ね合わせ密封シールした後の一例を説明する全体斜視図。 (a)は、本発明のシート成型容器の正面図、(b)は、その側面図、(c)は、その上面図。 (a)〜(b)は、本発明のシート成型容器の製造方法を説明する斜視図。
符号の説明
1…成型用積層シート 1A…線対称形のシート領域 2、3…シール用フランジ部
4…収納用凹部 5…底面部 6…胴部 7…上面部 8…未シール領域 10…成型用型部
21…樹脂フィルム基材 22…接着剤層 23…共押し出しシーラント層

Claims (13)

  1. 樹脂フィルム基材層と接着層と共押し出しシーラント層とからなることを特徴とする成型用積層シート。
  2. 前記共押し出しシーラント層が、層内側から順にナイロン層と接着層とポリエチレン層とからなることを特徴とする請求項1記載の成型用積層シート。
  3. 前記ポリエチレン層が、密度0.9g/cm3 以上の線状低密度ポリエチレンであることを特徴とする請求項2記載の成型用積層シート。
  4. 前記ナイロン層が、酸素バリア性のある☆結晶性ポリアミドであることを特徴とする請求項2又は3記載の成型用積層シート。
  5. 前記ナイロン層と接着層との間に、接着層とガスバリア性のエチレン−ビニルアルコール共重合体層とをこの順に積層したことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項記載の成型用積層シート。
  6. 前記エチレン−ビニルアルコール共重合体層のエチレン含有率が、30モル%以上であることを特徴とする請求項5記載の成型用積層シート。
  7. 前記樹脂フィルム基材層がポリエチレンフィルム又はポリエチレンテレフタレートフィルムであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の成型用積層シート。
  8. 前記樹脂フィルム基材層面に印刷が施されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の成型用積層シート。
  9. 前記樹脂フィルム基材層21の層外側に、接着層30を介して接着された延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム又は☆非晶性ポリエチレンテレフタレートフィルムを基材31とする印刷層29を、該基材31の外面側又は内面側に設けたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の成型用積層シート。
  10. 折目aを介して両側に線対称形の各々シート領域1A、1Aを備えた成型用積層シート1に該シート1の四方周囲にシール用フランジ部2、2、3、3を残して立体成型された各々収納用凹部4、4を備え、該シール用フランジ部と各々収納用凹部を折目aを介して重ね合わせ、前記シール用フランジ部の重ね合わせ面を密封シールしたシート成型容器であって、前記密封シールされるシール用フランジ部2、2、3、3のうち内容物取出口となる個所に収納用凹部4、4側から延設した未シール領域が設けられ、シート成型容器の底面部5が折目aを中心線とする平坦面を呈して自立可能であることを特徴とするシート成型容器。
  11. 前記密封シールされるシール用フランジ部2、2、3、3のうち、前記未シール領域を挟んで両側のシール用フランジ部と未シール領域の上周部とに亘って、ハーフカット線が施され、開封時には前記ハーフカット線を折り曲げてフランジ部と未シール領域の上周部とを切除し、容器開封できるようにしたことを特徴とする請求項10記載のシート成型容器。
  12. 前記密封シールされるシール用フランジ部2、2、3、3のうち前記未シール領域を挟んで両側のシール用フランジ部と未シール領域とに亘ってハーフカット線が施され、開封時には前記ハーフカット線を折り曲げてフランジ部と未シール領域を切除し、容器開封で
    きるようにしたことを特徴とする請求項10記載のシート成型容器。
  13. 請求項10乃至12のいずれか1項記載のシート成型容器であって、液体内容物の1回使い切り容器又は使い捨て容器として用いることを特徴とするシート成型容器。
JP2003351867A 2003-10-10 2003-10-10 シート成型容器 Expired - Fee Related JP4513303B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003351867A JP4513303B2 (ja) 2003-10-10 2003-10-10 シート成型容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003351867A JP4513303B2 (ja) 2003-10-10 2003-10-10 シート成型容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005111920A true JP2005111920A (ja) 2005-04-28
JP4513303B2 JP4513303B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=34542981

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003351867A Expired - Fee Related JP4513303B2 (ja) 2003-10-10 2003-10-10 シート成型容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4513303B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008037066A (ja) * 2006-08-10 2008-02-21 Toppan Printing Co Ltd 成形用積層シート及びシート成形容器
JP2008087173A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Toppan Printing Co Ltd 成型用積層樹脂シート

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03200539A (ja) * 1989-12-27 1991-09-02 Material Eng Tech Lab Inc 液状物充填用プラスチック容器
JPH03289464A (ja) * 1990-04-05 1991-12-19 Material Eng Tech Lab Inc ピール型液状物充填用プラスチック容器
JPH08150678A (ja) * 1994-09-30 1996-06-11 Toppan Printing Co Ltd 積層シートおよびこの積層シートを用いた容器
JPH11320741A (ja) * 1998-05-19 1999-11-24 Dainippon Printing Co Ltd ガスバリア性多層ヒートシールフィルムとその製造方法
JP2000052494A (ja) * 1998-08-06 2000-02-22 Sekisui Chem Co Ltd 成形用シート及びその製造方法
JP2000158610A (ja) * 1998-11-27 2000-06-13 Sumitomo Bakelite Co Ltd 複合シート及び密封容器
JP2001213451A (ja) * 1999-11-22 2001-08-07 Dainippon Printing Co Ltd 吊り下げ式パウチ
JP2003054580A (ja) * 2001-08-20 2003-02-26 Dainippon Printing Co Ltd 易開封性袋
JP2003251775A (ja) * 2002-03-01 2003-09-09 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 多層構造体
JP2003275280A (ja) * 2002-03-26 2003-09-30 Showa Denko Plastic Products Co Ltd 輸液容器用遮光カバー

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03200539A (ja) * 1989-12-27 1991-09-02 Material Eng Tech Lab Inc 液状物充填用プラスチック容器
JPH03289464A (ja) * 1990-04-05 1991-12-19 Material Eng Tech Lab Inc ピール型液状物充填用プラスチック容器
JPH08150678A (ja) * 1994-09-30 1996-06-11 Toppan Printing Co Ltd 積層シートおよびこの積層シートを用いた容器
JPH11320741A (ja) * 1998-05-19 1999-11-24 Dainippon Printing Co Ltd ガスバリア性多層ヒートシールフィルムとその製造方法
JP2000052494A (ja) * 1998-08-06 2000-02-22 Sekisui Chem Co Ltd 成形用シート及びその製造方法
JP2000158610A (ja) * 1998-11-27 2000-06-13 Sumitomo Bakelite Co Ltd 複合シート及び密封容器
JP2001213451A (ja) * 1999-11-22 2001-08-07 Dainippon Printing Co Ltd 吊り下げ式パウチ
JP2003054580A (ja) * 2001-08-20 2003-02-26 Dainippon Printing Co Ltd 易開封性袋
JP2003251775A (ja) * 2002-03-01 2003-09-09 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 多層構造体
JP2003275280A (ja) * 2002-03-26 2003-09-30 Showa Denko Plastic Products Co Ltd 輸液容器用遮光カバー

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008037066A (ja) * 2006-08-10 2008-02-21 Toppan Printing Co Ltd 成形用積層シート及びシート成形容器
JP2008087173A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Toppan Printing Co Ltd 成型用積層樹脂シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP4513303B2 (ja) 2010-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6018914B2 (ja) 密閉シールされた容器
JP2014227206A (ja) 筒型容器
JP2011020709A (ja) 注出口付きピローガゼット包装体
JP2008037066A (ja) 成形用積層シート及びシート成形容器
JP6111537B2 (ja) 紙容器の製造方法
JPH1179195A (ja) 詰め替え用パウチ
JP2006027086A (ja) 容器成型用積層シート材及びシート成型容器
JP2000238760A (ja) 紙トレー
JP4513303B2 (ja) シート成型容器
JP3809768B2 (ja) バリア性プラスチック容器及びその製造方法
JP2018083635A (ja) 自立袋及びその製造方法
JPH10218235A (ja) 複合容器及びその製造方法
JP2001139041A (ja) チュ−ブ容器およびその製造法
JP2002002655A (ja) パルプモールドトレーおよびその製造方法
JP4448380B2 (ja) 自立袋
JP2018154393A (ja) 包装袋、該袋を用いた包装体の製造方法
JP3953598B2 (ja) 透明バリア性フィルム、それを使用した積層体および包装用容器
JP4390978B2 (ja) バッグインカートン
JP4357851B2 (ja) 複合容器
JP3998764B2 (ja) 詰め替え用パウチ
JP4303841B2 (ja) 詰め替え用パウチ
JP4595203B2 (ja) バリア性プラスチックカップ容器の製造方法
CN219030462U (zh) 一种阻隔容器
JP2018167875A (ja) 容器包装体及び容器包装体の製造方法
JP6307812B2 (ja) 液体用包装袋の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090818

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100420

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100503

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees