JP2018154393A - 包装袋、該袋を用いた包装体の製造方法 - Google Patents

包装袋、該袋を用いた包装体の製造方法 Download PDF

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義純 寺元
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義輝 溝淵
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Abstract

【課題】本発明の目的は、袋の自立性を高め、取っ手としても機能し得る凸条部を備える包装体であって、凸条部を備えない場合と内容量が大きく変化しない包装体の提供である。本発明は、上述した包装体の提供を可能とする包装袋の提供、更には、該包装袋を用いて上述した包装体を製造する方法の提供を課題とする。【解決手段】プラスチックフィルムが内容物充填口を残して袋状に成形された包装袋であって、該包装袋には、少なくとも幅方向に熱収縮する熱収縮性テープが、該熱収縮性テープの幅方向と垂直な二辺でもって接着されていることを特徴とする包装袋。【選択図】図1

Description

本発明は、シャンプーやリンス、液体洗浄剤といった液剤や、各種飲料や鍋つゆといった液体食品、粉石鹸や顆粒状漂白剤といった紛体等を充填するのに適した包装袋に関する。また該包装袋に内容物を密封した包装体の製造方法に関する。
尚、本発明における包装袋とは、液体や紛体などを充填する包装袋全般を意味し、例えば、合掌シール袋、三方シール袋、サイドシール袋、平袋、ガゼット袋、スタンドパウチ等、全てを含むものである。本発明は前面フィルム、後面フィルム、底面フィルムから成るスタンドパウチ(自立袋)や、その他の自立性を備える袋に特に適する。
液剤や液体食品等の液体や紛体等は、しばしばスタンドパウチと呼ばれる自立性を備える袋に充填され、販売されている。当該スタンドパウチは可撓性の容器であるために、(1)袋の自立性が不十分で、商品陳列時に撓む、(2)袋を掴むと、袋が内側に撓んで内容物が飛び出る、(3)袋を傾けて内容物を注出する際に、袋が折れ曲がって、内容物が予定しない方向に飛び出る、といった問題があった。
特許文献1は、このような問題に鑑みなされた発明で、スタンドパウチ(自立袋)の胴部を形成する外縁シール部内に、内容物収納部とは別の取っ手機能を有する独立気室が設けられていることを特徴とする。
特許文献1記載のスタンドパウチは、取っ手機能を有する独立気室を形成するために、少なくとも一辺の外縁シール部の幅を極端に広くする必要がある。その為、従来と同程度の容量を確保するためには、スタンドパウチの幅や高さを大きくする必要があり、包装資材のコストアップ、陳列スペースの増加といった問題があった。また該スタンドパウチは、独立気室を膨らませるために気体または液体を送り込む必要があり、更には独立気室が十分に膨らんだ時点で該気室の開口部をシールする必要があり、製造が煩雑であった。
特開2006−36213号公報
本発明の目的は、袋の自立性を高め、取っ手としても機能し得る凸条部を備える包装体であって、凸条部を備えない場合と内容量が大きく変化しない包装体の提供である。
本発明は、上述した包装体の提供を可能とする包装袋の提供、更には、該包装袋を用いて上述した包装体を製造する方法の提供を課題とする。
本発明者らは、少なくとも幅方向に熱収縮する熱収縮性テープを、該テープの幅方向に垂直な二辺でもって、袋を形成するプラスチックフィルムに接着することにより上記課題が解決できることを見出した。熱収縮性テープが接着された前記包装袋に内容物を充填する際に熱収縮性テープを加熱により収縮させると、熱収縮性テープの幅が狭まるため、該テープと接するプラスチックフィルム部分が凸条に撓む。内容物充填後の包装体は、該凸条の部分(以下、単に凸条部と称す)により、自立性・ハンドリング性が高められる。また該凸条部は幅の広いシールを設ける必要がないため、内容量もほとんど低下しない。
即ち本発明によると、プラスチックフィルムが内容物充填口を残して袋状に成形された包装袋であって、該包装袋には、少なくとも幅方向に熱収縮する熱収縮性テープが、該熱収縮性テープの幅方向と垂直な二辺でもって接着されていることを特徴とする包装袋が提供される。
また前記包装袋が、前面フィルムと後面フィルムと底面フィルムとを備えるスタンドパウチであることを特徴とする前記包装袋が提供される。
更に前記熱収縮性テープは、前記包装袋の各辺のうち、最も長い辺と平行に延在することを特徴とする前記包装袋が提供される。
更にまた前記包装袋は、前記最も長い辺にサイドシール部を備え、前記熱収縮性テープの幅方向と垂直な二辺のうちの一辺が、前記サイドシール部でもって包装袋に接着されていることを特徴とする前記包装袋が提供される。
また前記包装袋に内容物を充填した包装体の製造方法であって、熱収縮性テープを収縮させる凸条部成形工程、内容物を充填する内容物充填工程、内容物充填口を密封する密封工程、を備えることを特徴とする包装体の製造方法が提供される。
本発明の包装袋は、少なくとも幅方向に熱収縮する熱収縮性テープが、該熱収縮性テープの幅方向と垂直な二辺でもって、前記包装袋に接着されている。その為、該テープを熱収縮させると、テープと接するプラスチックフィルム部分が凸条に撓み、包装袋に凸条部が形成される。該凸条部は、得られる包装体の自立性・ハンドリング性を高め、(1)袋の自立性が不十分で、商品陳列時に撓む、(2)袋を掴むと、袋が内側に撓んで内容物が飛び出る、(3)袋を傾けて内容物を注出する際に、袋が折れ曲がって、内容物が予定しない方向に飛び出る、といった問題解決に寄与する。
また本発明の包装袋は、独立気室により取っ手を形成するスタンドパウチ(特許文献1)のように幅の広いシール部分を必要としない為、従来の包装袋とほぼ同程度の容量を確保することができる。
本発明の包装袋は袋の自立性に優れる為、前面フィルムと後面フィルムと底面フィルムとからなるスタンドパウチにおいて、特にその効果を発揮する。
また、一般的な包装袋は、袋の最も長い辺(以下、長辺と称す)方向に自立性が弱くなり易い。よって、熱収縮性テープが袋の長辺と平行に延在すると、得られる包装体の自立性を底上げすることができる。
また本発明の包装袋を長辺方向にサイドシール部を有する形状とし、熱収縮性テープの幅方向と垂直な二辺のうちの一辺を、該サイドシール部でもってプラスチックフィルムに接着すると、袋のサイドシールと共に熱収縮性テープの一辺の接着を行うことができる。よって包装袋の製造工数が減少する。また凸条部が包装袋のサイド(側縁)に形成されるため、該凸条部が掴みやすくなり、得られる包装体のハンドリング性が向上する。加えて、意匠性にも優れる。
本発明の包装体の製造方法では、自立性・ハンドリング性を高める凸条部が、熱収縮性テープを加熱することにより成形されるため、独立気室によるもの(特許文献1)と異なり、気体や液体を送り込む必要がない。よって、包装袋の製造は極めて簡単である。また熱収縮性テープを加熱により収縮させる前は、包装袋がほぼ扁平である為、包装袋の保管や運搬に大きな空間を必要としない。
本発明の包装袋の模式的平面図(A)とそのa−a’の模式的端面図(B)である。 図1に示す包装袋の熱収縮性テープを収縮させた際のa−a’の模式的端面図(A)(B)である。 本発明の包装袋の模式的平面図(A)とそのa−a’の模式的端面図(B)、熱収縮性テープを収縮させた際のa−a’の模式的端面図(C)である。 本発明の包装袋の模式的平面図(A)とそのa−a’の模式的端面図(B)、熱収縮性テープを収縮させた際のa−a’の模式的端面図(C)である。 本発明の包装袋の模式的平面図(A)とそのa−a’の模式的端面図(B)、熱収縮性テープを収縮させた際のa−a’の模式的端面図(C)である。 本発明の包装袋の模式的平面図(A)とそのa−a’の模式的端面図(B)、熱収縮性テープを収縮させた際のa−a’の模式的端面図(C)である。 本発明の包装袋の模式的平面図である。 本発明の包装袋の模式的平面図である。 本発明の包装袋の模式的平面図(A)とそのa−a’の模式的端面図(B)、熱収縮性テープを収縮させた際のa−a’の模式的端面図(C)である。
本発明の包装袋は、袋を形作るプラスチックフィルムと、その内側に接着された熱収縮性テープとからなる。
[プラスチックフィルム]
本発明の包装袋に用いられるプラスチックフィルムは、従来、包装袋に用いられていたフィルム等を適宜採用することができ、例えば、基材層とシーラント層とを備えるラミネートフィルムを採用することができる。
基材層は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などのポリエステル、ポリアミド(PA)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などからなるフィルムを用いることができる。基材層は、機械的強度や寸法安定性を有するものであれば、特に限定されないが、二軸延伸されたフィルムが好ましく、価格や強度を考慮するとPETやPAの二軸延伸フィルムが特に適する。更に基材層は、上述した樹脂から成るフィルムを二層以上積層した多層のフィルムであっても良い。基材層には、必要に応じ、蒸着層やコーティング層を設けることができる。基材層の厚みは、加工性を考慮すると、10〜50μmの範囲であることが好ましく、10〜30μmの範囲であればより好ましい。
シーラント層には、ヒートシール性を備える樹脂を適宜採用することができる。例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン系樹脂からなるフィルムを使用することができるが、これに限定されるものではない。またシーラント層は、上述した樹脂から成るフィルムを二層以上積層した多層のフィルムであっても良い。シーラント層の厚みとしては10〜150μmの範囲であることが好ましく、15〜100μmの範囲であればより好ましい。
基材層とシーラント層の積層方法は特に限定されないが、例えばドライラミネート用接着剤を用いて接着するとよい。ドライラミネート用接着剤としては、二液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエーテルウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、エポキシ系接着剤等を使用することができる。
プラスチックフィルムの諸物性を向上する必要があれば、基材層とシーラント層の間に中間層を設けることも可能である。内容物が空気に触れると変質し易い物である場合、中間層として、アルミニウム箔等を採用することもできる。また、これらのフィルムには、必要に応じて適宜印刷を行うことができる。
[熱収縮性テープ]
本発明の包装袋の最大の特徴は、熱収縮性テープが接着されている点である。本発明の包装袋には、少なくとも幅方向に熱収縮する該熱収縮性テープが、該幅方向と垂直な二つの辺でもって接着されている。
該熱収縮性テープは、例えば、従来シュリンクフィルムとして用いられていたフィルムを、例えば5〜100mm、好ましくは10〜70mmの幅に切断し、テープ状にしたものを採用することができる。該テープは、少なくとも幅方向に収縮することができれば、長さ方向にも収縮する性質を備えるものであってもよいが、得られる包装体の外観を考慮すると、主として幅方向に収縮する性質を備えることが望ましい。熱収縮性テープの厚さは、特に限定されないが、収縮応力の観点から10〜100μmが好ましく、特に20〜60μmが好ましい。熱収縮性テープの材質も特に限定されるものではなく、PET、L−LDPE、LDPE、MDPE、HDPE、EVA、PP、PS等の熱可塑性樹脂から選ばれる1種又は2種以上の混合物等を例示することができる。
中でも、L−LDPEやLDPE、EVA等のエチレン系樹脂は、ヒートシール性に優れる為、熱収縮性テープの材質として適する。
また前述したプラスチックフィルムとの接着性を考慮すると、プラスチックフィルムのシーラント層と同種の樹脂を用いることが好ましい。例えばプラスチックフィルムのシーラント層がPPである場合、熱収縮性テープもPPであることが望ましい。
内容物がホット充填される場合、熱収縮性テープが低温収縮性(100℃の雰囲気下で自由収縮させた際に、幅方向の長さが元の長さの40〜90%になる性質、特に80℃雰囲気下で自由収縮させた際に、幅方向の長さが元の長さの40〜90%になる性質)を備えていると、内容物充填時の熱で、熱収縮性テープを収縮させ、プラスチックフィルムを凸条に変形させることができる。
[包装袋]
以下、本発明の包装袋の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、各図中、同一符号は同一または同等の構成要素を表している。また本発明の包装袋はこれらの形態に限定されるものではなく、種々の形態をとることができる。
図1に示す包装袋10は、上述したプラスチックフィルムから成る前面フィルム21、後面フィルム22及び底面フィルム23と、上述した熱収縮性テープ3とからなり、上方には内容物を充填するための内容物充填口4が形成され、また袋の上部の一方の隅部分には、内容物を注ぎ出すための注出路5が形成されている。
本発明の包装袋は、少なくとも幅方向に収縮する熱収縮性テープが、該テープの幅方向と垂直な二辺でもって、包装袋に接着されている。図1の熱収縮性テープ3は幅方向Wに垂直な二辺31、32でもって、前面フィルム21に接着されている。尚、本発明における「接着」とは、接着剤によって貼り合わされるものだけでなく、ヒートシールと呼ばれる熱融着により貼り合わされるものを含む。
図1における熱収縮性テープ3は包装袋10の長辺と平行な方向Lに延在している。本発明では熱収縮性テープの延在方向は特に限定しないが、包装袋の自立性を考慮すると、袋の長辺と平行に延在することが望ましい。これは包装袋が、長辺方向に最も自立性が不足し易い為である。尚、本発明において「最も長い辺(長辺)と平行」とは、厳密に平行なものだけを意味するものではなく、概略平行のものも含む。詳しくは熱収縮性テープ3の延在方向が、包装袋の長辺方向から−15°〜+15°のものを「最も長い辺(長辺)と平行」とする。
また図1に示す包装袋10は、サイドシール部S1、S2を備え、熱収縮性テープ3の一方の辺31がサイドシール部S1で前面フィルム21と後面フィルム22にヒートシールされている。その為、一方のサイドシール部S1を形成する際に、熱収縮性テープ3の一方の辺31を接着することができる。尚、本明細書における「サイドシール部」とは、「包装袋のサイド(側辺)に形成されたシール部」を意味する。
包装袋が注出路を有する場合、熱収縮性テープは、該注出路と対向する位置に接着されていることが望ましい。図1では、包装袋10の一方のサイドシール部S2側に注出路5が形成されており、熱収縮性テープ3は反対側のサイドシール部S1に接着されている。そのため熱収縮性テープ3が収縮すると、該注出路5と対向する位置に凸条部が形成される。注出路5から内容物を注ぎ出す際に、対向する位置にある凸条部は持ち手として使いやすい。
また図1に示す包装袋10の熱収縮性テープ3は、底シール側の辺34が前面フィルム21と半折された底面フィルム23に、底シール部Sbにおいてヒートシールされている。その為、熱収縮性テープ3と前面フィルム21との間に、底シール側から内容物が流れ込むことはない。
また図1に示す包装袋10の熱収縮性テープ3は、充填口側の辺33が解放されている。該充填口側の辺33が解放された状態で本発明の熱収縮性テープ3が収縮すると、該テープ3と、該テープが接する前面フィルム21との間に空気が流入する。
図2は、図1に示す包装袋10の熱収縮性テープ3を加熱し、収縮させた後の包装袋10’のa−a’端面図である。加熱により熱収縮性テープ3の二辺31、32の距離が縮まり、該二辺と接していた前面フィルム21が撓み、凸条部6が形成されている。
図2(A)は、図1に示す包装袋10を用いて、内容物充填口4をシールする前に熱収縮性テープを収縮させた包装袋10’のa−a’端面図である。熱収縮性テープ3と前面フィルム21との間に、充填口4から空気が流入することにより、大きく膨らんだ凸条部6が形成されている。
図2(B)は、充填口4をシールした後に熱収縮性テープ3を収縮させた包装袋10’の端面図である。熱収縮性テープ3の収縮により、前面フィルム21が撓み、凸条部6が形成されているが、図2(B)の包装袋10’は熱収縮性テープ3が収縮する際に、充填口4がヒートシールされているため、熱収縮性テープ3と前面フィルム21との間に空気が流入できず、凸条部6は膨らんだ形状にならない。
尚、図2(B)に示す凸条部6であっても、自立性・ハンドリング性の向上には寄与する。しかしながら、図2(A)に記すような、膨らんだ凸条部6の方がハンドリング性に優れ、また意匠性にも優れる。
図1に示す包装袋10では、熱収縮性フィルム3の底シール側の辺34が、前面フィルム21と底面フィルム23にシールされていたが、底シール側の辺34は各フィルムに接着されていなくても良い。
図3は、本発明の包装袋の模式的平面図(A)とそのa−a’の模式的端面図(B)、熱収縮性テープを収縮させた際のa−a’の模式的端面図(C)である。図3に示す包装袋10の熱収縮性テープ3は、一方の辺31が包装袋10の一方のサイドシール部S1において前面フィルム21及び後面フィルム22に接着され、他方の辺32がサイドシール部S1よりも袋中央よりの部分で、前面フィルム21に接着されている。また熱収縮性テープ3の充填口側の辺33、底シール側の辺34はいずれも、前面フィルム21、後面フィルム22のいずれにも接着されていない。
該熱収縮性テープ3を収縮させると、図3(C)に示すように、凸条部6が形成されるが、該熱収縮性テープ3は、充填口側の辺33、底シール側の辺34のいずれもが、前面フィルム21にも後面フィルム22にも接着されていないため、包装袋10’に内容物を充填すると、該凸条部6に内容物が流れ込む。凸条部6に流れ込んだ内容物の排出性を高める為には、熱収縮性テープ3が連続しないシール(間欠シール)により接着されていることが望ましい。図3に示す包装袋10は、辺32が間欠シールにより前面フィルム21に接着されている為、凸条部6に流れ込んだ内容物は、辺32の未シール部分35から凸条部6の外へ流れ出ることができる。尚、熱収縮性テープ3に直径が数mm〜数cmの穴をあけることにより、凸条部6に流れ込んだ内容物を、凸条部6の外へ流れ出させることもできる。
また図1に示す包装袋10では、熱収縮性フィルム3の一方の辺32が、前面フィルム21のみに接着していたが、該辺32は前面フィルム21と後面フィルム22の双方に接着していても良い。図4に示す包装袋10は、一方の辺31がサイドシール部S1で、他方の辺32が該サイドシール部S1よりも袋中央よりの部分で、前面フィルム21と後面フィルム22の双方に接着されている。該包装袋10の熱収縮性テープ3を収縮させると、図4(C)に示すように、熱収縮性テープ3の前面フィルム21側と後面フィルム22側に、二つの凸条部6が形成される。一方のサイドシール部S1に二つの凸条部6が形成されると、得られる包装体を持つ際に指の掛が良くなり、ハンドリング性が向上する。
尚、該熱収縮性テープ3もまた、充填口側の辺33、底シール側の辺34のいずれもが、前面フィルム21にも後面フィルム22にも接着されていないため、包装袋10’に内容物を充填すると、該凸条部6には内容物が流れ込む。
図5の包装袋もまた、本発明の一実施形態である。図5の包装袋10における熱収縮性テープ3は、一方の辺31がサイドシール部S1で、他方の辺32がサイドシール部S1よりも袋中央よりの部分で、前面フィルム21及び後面フィルム22に接着されており、底シール側の辺34が前面フィルム21と半折された底面フィルム23に接着されている。該包装袋10は、熱収縮性テープ3の他方の辺32よりもサイドシール部S1側に内容物は充填されない。よって、図1〜図4の包装袋よりも、内容量は少なくなる。しかしながら、熱収縮性テープ3を熱収縮させることにより凸条部6が形成される為、得られる包装体のハンドリング性は、従来品と比べ向上する。また該包装袋10は、サイドシール部S1に未シール部35を備える。よって、熱収縮性テープ3を収縮させると、該未シール部35からも凸条部6に空気が流入することができる。該包装袋10を用いると、内容物充填口4を密封した後に、熱収縮性テープを収縮させても、膨らんだ凸条部6を備える包装体を得ることができる。該未シール部35は、熱収縮性テープ3を収縮させた後にシールして塞いでもよいが、シールしなくてもよい。未シール部35の幅が十分に狭い場合は、該未シール部35から空気は抜けにくく、凸条部6は凹みにくい。
また図1の本発明の包装袋10において、熱収縮性テープ3は袋の内側から前面フィルム21に接着されていたが、図6の包装袋10のように、熱収縮性テープ3は包装袋の外側から前面フィルム21や後面フィルム22に接着されていても良い。内容物が食品や医薬品の場合、熱収縮性テープが袋の内側に在ることが疎まれる恐れがある。このような場合は、前面フィルム21や後面フィルム22の外側に熱収縮性テープ3を接着しても良い。熱接着性テープが外側に接着されている場合、該テープを収縮させると、該テープに接するプラスチックフィルム部分が内側に凸になり撓むため、該凸条部を持ち手として利用し難くなるが、得られる包装体の自立性向上には寄与する。
図6(A)に示す包装袋10の熱収縮性テープ3を収縮させた包装袋10’のa−a’における端面図を図6(C)に記す。熱収縮性テープ3の収縮により、前面フィルム21や後面フィルム22が撓み、凸条部6が形成されている。図6に示す包装袋10’は、左右のサイドシール部S1、S2の双方に凸条部6が形成されているため、自立性は非常に良好である。
尚、図6に示す包装袋10’の凸条部6は袋の内側に向かって凸条に形成されるが、該凸条部6は袋10’のサイドシール部に形成されており、サイドシール部における袋の内部空間は限られる為、該凸条部6により熱収縮性テープ3が外側に押出された形になる。押し出された熱収縮性テープ3は、包装体をつかむ際の滑り止めとして機能する為、包装体のハンドリング性向上に寄与する。
図7もまた、本発明の包装袋10の実施形態を表すものである。前面フィルム、後面フィルム、底面フィルムからなるスタンドパウチに内容物を充填すると、上方は内容物があまり充填されず、上方において自立性が特に不足する。よって、該部分に熱収縮性テープ3を取り付けると、効率よく包装体の自立性を改善することができる。図7に示す包装袋10は、上方1/2にのみ熱収縮性テープ3が接着されている。
以上、熱収縮性テープ3が包装袋10の長辺と平行に延在する包装袋10について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。幅方向に熱収縮する収縮性テープ3が、該テープの幅方向Wと垂直な二辺でもって包装袋に接着されていれば、例えば図8に示すように、包装袋10の幅方向(内容物充填口4と平行な方向)に延在していても、本発明の範囲に含まれる。
該包装袋10もまた、熱収縮性テープ3を熱収縮させることにより凸条部が形成される。図8に示す包装袋10は、熱収縮性テープ3を収縮させると包装袋の幅方向(内容物充填口4と平行な方向)に凸条部が形成される。該凸条部は自立性を高める効果には乏しいが、得られる包装体のハンドリング性向上には寄与する。
また図1に示す包装袋10は、凸条部6を形成するための熱収縮性テープ3のみを備えるが、本発明の包装袋10はその他の機能を発現する熱収縮性テープ3’をさらに備えていても良い。
図9に示す包装袋10は、凸条部を形成する熱収縮性テープ3と、内容物収納部7を変形させるための熱収縮性テープ3’とを備える。これらの熱収縮性テープ3、3’は別の熱収縮性テープであってもよいが、一体化したものであっても良い。図9に示す熱収縮性テープ3、3’は一体化したものである。一枚の熱収縮性フィルムが中間シール部Smでもって区分され、凸条部を形成する熱収縮性テープ3と、内容物収納部7を変形させるための熱収縮性テープ3’として機能している。
熱収縮性テープ3、3’を収縮させた包装袋10’のa−a’端面図を図9(C)に記す。該包装袋10’を形成する前面フィルム21及び後面フィルム22は共に、サイドシール部S1と中間シール部Smの間で撓み、凸条部6を形作る。また中間シール部Smからサイドシール部S2に至る熱収縮性テープ3’により、前面フィルム21及び後面フィルム22が撓み、幅の狭い内容物収納部7が形成されている。内容物収納部7の幅が狭いと、内容物充填後の包装体の幅も狭くなる為、店頭で販売する際に陳列スペースを狭くすることができる。
[包装袋の製造方法]
本発明の包装袋の製造方法は、特に限定されるものではないが、予め包装袋を形成するプラスチックフィルムに、熱収縮性テープを接着しておけば、従来の包装袋と同様の方法でもって製造することができる。図1〜9に示す包装袋も、予め、前面フィルム21や後面フィルム22と熱収縮性テープ3とを、ヒートシールしておけば、従来の包装袋と同様の方法で製造することができる。
また本発明による包装袋は、袋を形作るプラスチックフィルムと熱収縮性テープを予め重ね合わせ、一度にヒートシールして製造することもできる。図9に示す包装袋は、前面フィルム21と後面フィルム22との間に、半折された底面フィルム23と、熱収縮性テープ3を挟み、サイドシール部S1、S2、中間シール部Sm、底シール部Sb等をヒートシールにより形成し、製造することができる。
[包装体の製造方法]
本発明の包装体は、上述した包装袋における熱収縮性テープを収縮させる凸条部成形工程、内容物を充填する内容物充填工程、内容物充填口を密封する密封工程を経ることにより製造できる。
<凸条部成形工程>
凸条部成形工程は、熱収縮性テープを熱により収縮させ、その収縮応力により、熱収縮性テープと接するプラスチックフィルム部分を、凸条に湾曲させる工程である。熱収縮性テープを収縮させる方法は特に限定されるものではないが、例えば内容物充填口を開き、該充填口より包装袋内部に熱風を吹き付けるとよい。また該包装袋をドライヤーに通すなどして、包装袋外側から熱収縮性テープを加熱しても良い。熱風の温度は熱収縮性テープの収縮温度に合せ、適宜決定するとよい。また熱を加える時間も特に限定されるものではないが、数秒〜十数秒程度が一般的である。
尚、凸条部成形工程は、内容物を充填する充填工程の直前であることが望ましい。凸条部が形成された包装袋は扁平でない為、保管や輸送に大きな空間を要する。しかしながら、本発明における凸条部成形工程は、内容物を充填する直前に限定されるものではない。例えは、包装袋を製造する際に行うヒートシール加工の熱により熱収縮性テープを収縮させても良く、また内容物を充填した後の包装体を加熱することにより熱収縮性テープを収縮さても良い。
<内容物充填工程・密封工程>
熱収縮性テープの収縮が安定したら、内容物充填口より内容物を充填する。最後に、ヒートシール等により充填口を密封すれば本発明の包装体は完成する。尚、内容物の充填方法や、充填口の密封方法は、従来と同様の方法を適宜採用することができる。
また、熱収縮性テープの収縮温度よりも、充填時の内容物温度が高い場合は、熱収縮工程と充填工程とを同時に行うことができる。包装袋内に内容物を充填させる際に、内容物の熱で収縮性テープを収縮させるのである。
10 包装袋
10’ 熱収縮性テープが収縮した包装袋
21 前面フィルム
22 後面フィルム
23 底面フィルム
3 熱収縮性テープ
31、32 幅方向と垂直な辺
33 充填口側の辺
34 底シール側の辺
35 未シール部
4 内容物充填口
5 注出路
6 凸条部
7 内容物収納部
S1 サイドシール部
S2 サイドシール部
Sb 底シール部
Sm 中間シール部
L 包装袋の長辺と平行な方向
W 熱収縮性テープの幅方向

Claims (5)

  1. プラスチックフィルムが内容物充填口を残して袋状に成形された包装袋であって、
    該包装袋には、少なくとも幅方向に熱収縮する熱収縮性テープが、該熱収縮性テープの幅方向と垂直な二辺でもって接着されていることを特徴とする包装袋。
  2. 前記包装袋が、前面フィルムと後面フィルムと底面フィルムとを備えるスタンドパウチであることを特徴とする請求項1記載の包装袋。
  3. 前記熱収縮性テープは、前記包装袋の各辺のうち、最も長い辺と平行に延在することを特徴とする請求項1または2記載の包装袋。
  4. 前記包装袋は、前記最も長い辺にサイドシール部を備え、前記熱収縮性テープの幅方向と垂直な二辺のうちの一辺が、前記サイドシール部でもって包装袋に接着されていることを特徴とする請求項3記載の包装袋。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の包装袋に内容物を充填した包装体の製造方法であって、
    熱収縮性テープを収縮させる凸条部成形工程、
    内容物を充填する内容物充填工程、
    内容物充填口を密封する密封工程、を備えることを特徴とする包装体の製造方法。

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