JP2005107172A - カメラ用フォーカルプレンシャッタ - Google Patents

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Abstract

【課題】シャッタ羽根の作動検出が好適に行えるスイッチ構成を備えたカメラ用フォーカルプレンシャッタを提供すること。
【解決手段】シャッタ地板1には、所定の間隔をあけて、支持板9とプリント配線板10とが重合して取り付けられている。プリント配線板10には、その配線パターンに電気的に接続させて、可撓性を有する二つの接片部材12,13が取り付けられており、それらの接点部12C,13cを、シャッタ地板1と支持板9との間に配置している。そして、接片部材12,13は、先羽根用駆動部材16の押動部16bによって接点部12C,13cを接離されたり、被抑止部12d,13bを、シャッタ地板1に設けられた位置決め手段1d,1eに当接させたりするが、従来のように、プリント配線板10の端面に当接させないので、当接の繰り返しによって塵埃を発生させたりするようなことがない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カメラ用フォーカルプレンシャッタに関する。
最近のカメラ用フォーカルプレンシャッタには、先羽根(群),後羽根(群)と称される二つのシャッタ羽根を備えたタイプのもの(特許文献1参照)と、一つのシャッタ羽根を備えたタイプのもの(特許文献2参照)とが知られており、前者は、デジタルスチルカメラにも銀塩カメラにも採用されているが、後者は、デジタルスチルカメラにだけ採用されている。また、何れの場合にも、各シャッタ羽根は、地板に枢着された複数のアームと、それらのアームに枢支された1枚又は複数枚の羽根とで構成されていて、各々の駆動部材の回転に連動して作動させられるようになっている。そして、撮影時においては、各駆動部材の回転の開始を、電磁石を介して制御するようにしている。
また、上記の何れのタイプの場合にも、シャッタ地板には略中央部に撮影光路用の開口部が形成されていて、その開口部の側方領域には、シャッタ地板と板面を平行にし且つ所定の空間を空けて支持板(上地板,取付基板,ラチェット板などともいう)が取り付けられており、上記の駆動部材と電磁石とは、その空間に配置され、電磁石は支持板に取り付けられている。そして、支持板にはプリント配線板が重合されていて、その配線パターンには、上記の電磁石のコイル端子が接合されている(特許文献1参照)。更に、そのプリント配線板の配線パターンに、上記の駆動部材の回転によって操作されるフラッシュ同調用のスイッチが接合されており(特許文献3参照)、そのスイッチは、駆動部材ひいてはシャッタ羽根の誤動作を検出するスイッチとして用いることも可能であることが知られている(特許文献4参照)。
また、そのようなスイッチは、特許文献3にも記載されているように、通常は、可撓性を有する二つの接片部材で構成されており、それらの一端の基部を上記の配線パターンに接合し、他端の自由端の近傍には接点部を設けている。そして、常態では、それらの接片部材は、自己の弾性によってプリント配線板の別々の端面に自由端の近傍に設けられた被抑止部を接触させることによって、両者の接点部を非接触状態に保たれているが、所定の時機に、一方の接片部材が駆動部材の回転によって押されると、両者は、それらの接点部を接触させられ、プリント配線板の端面から被抑止部を離されるようになっている。
特開平9−133944号公報 特開2001−42386号公報 特開平8−201877号公報 特開2002−55377号公報
フォーカルプレンシャッタにおいて、上記のスイッチを好適に機能させるためには、二つの接点部を接触させるタイミングが高精度に得られることと、二つの接点部が確実に接触することが要求される。即ち、前者については、一方の接片部材が駆動部材によって押されたとき、所定の位置で他方の接片部材に接触するようにする必要があるが、そのようにするためには、他方の接片部材が自己の弾性によって接触しているプリント配線板の端面位置が、その接片部材を高精度に位置決めできるように形成されていなければならない。また、後者については、二つの接点部の間に塵埃が付着しないようにする必要があるが、そのようにするためには、少なくとも二つの接片部材の近傍で、塵埃を発生させないようにする必要がある。
ところで、上記のプリント配線板は、一般に、基板材料として硬質のガラスエポキシ銅張積層板(ガラエポ基板ともいう)を採用しており、製作する場合には、1枚の大きな積層板に複数個分の必要な配線パターンをエッチング加工などで形成し、その後、所定形状に個別に打ち抜いている。そして、各接片部材は、常態では、そのようにして打ち抜かれた積層板の外形形成端面や、所定の形状に穿たれた孔の端面を位置決め部とし、そこに被抑止部を接触させるようにしているが、ガラスエポキシ銅張積層板を上記のようにして打ち抜いた場合には、ガラス繊維などの影響によって、それらの端面を滑らかに形成するのが難しく、撮影時における接片部材の接離の繰り返しによって塵埃を発生させてしまい、それがスイッチの接点部に付着して接触不良を起こしてしまうおそれがあった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、各接片部材の常態での位置決めを、プリント配線板の端面で行なわないようにすることによって、スイッチの接触不良が生じないようにしたカメラ用フォーカルプレンシャッタを提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタは、撮影光路用の開口部を有していて補助地板との間に少なくとも一つのシャッタ羽根を収容しているシャッタ地板と、前記開口部の側方領域において所定の空間を空けて前記シャッタ地板に取り付けられている支持板と、前記空間に配置されていて撮影時とセット時に回転させられたとき前記シャッタ羽根を作動させる少なくとも一つの駆動部材と、配線パターンを有していて前記支持板を前記シャッタ地板側にして該支持板に重合されているプリント配線板と、可撓性を有する二つの接片部材からなっておりそれらの接片部材は夫々の一端を前記配線パターンに接触させ取り付けられていると共に他端の近傍には接点部と被抑止部とを有していて常態では該被抑止部を前記シャッタ地板又は前記支持板に設けられた各々の位置決め手段に接触させ撮影時には前記駆動部材に押されて該接点部同士を接触させると共に該被抑止部が各々の該位置決め手段から離されるスイッチと、を備えているようにする。
その場合、撮影時において前記駆動部材の回転を可能にする少なくとも一つの電磁石が、前記空間において前記支持板に取り付けられていて、前記配線パターンに電気的に接続されており、前記駆動部材が、撮影時においてはばねを駆動源として回転させられるようにすると、汎用性のある好適な構成となる。
本発明によれば、各接片部材の常態での位置決めを、従来のように、硬質のプリント配線板の端面で行なわずに、シャッタ地板又は支持板に設けられた位置決め手段によって行なうので、従来のように接片部材がその端面に当接しても、プリント配線板から塵埃を発生させ、端面形状が変わってスイッチの閉じるタイミングが変わったり、その塵埃が付着して、スイッチの接触不良が生じたりするようなことがない。
本発明の実施の形態を、図示した二つの実施例によって説明するが、それらの実施例は、いずれも、特許文献1,3,4に記載されているような、二つのシャッタ羽根(先羽根,後羽根)を備えたフォーカルプレンシャッタである。そして、本発明は、主にスイッチに関連した構成に関するものであるため、その点については詳細に説明するが、その他のシャッタ構成については、周知のことでもあるので、説明を簡略的に行ったり、省略したりする。また、各実施例のスイッチは、特許文献4にも記載されているように、シャッタ羽根を連結している駆動部材の誤動作をも検出するようにすることが可能であるが、フラッシュ同調用スイッチとして用いた場合についてだけ説明することにする。尚、各実施例のスイッチ構成を、特許文献2に記載されているようなシャッタ羽根を一つだけ備えたデジタルスチルカメラ専用のフォーカルプレンシャッタに適用した場合は、フラッシュ同調用スイッチとしての機能はなく、誤動作検出用の機能だけを有したものになることは言うまでもない。
各実施例の説明に用いる図面は、図1は、カメラに組み込んだとき、撮影レンズ側から見て左下の一部を示した実施例1の正面図であって、シャッタのセット状態を示したものであり、図2は、図1の下側から見た要部の底面図であり、図3は、図1と同じようにして示した実施例1の正面図であって、露光開口の全開状態を示したものである。また、図4は、図1と同じようにして示した実施例2の正面図であって、シャッタのセット状態を示したものであり、図5は、図4の下側から見た要部の底面図であり、図6は、図4と同じようにして示した実施例2の正面図であって、露光開口の全開状態を示したものである。
本実施例のシャッタ地板1は、合成樹脂(液晶ポリマー)製であって、その略中央に被写体光路用の開口部1aを形成しているが、図1は、シャッタ地板1の左下方の一部だけを示したものであるため、その開口部1aは、左側の約半分だけが示されている。図2に示したように、このシャッタ地板1の背面側には、所定の間隔を空けて、図示していない適宜な手段によって、中間板2と補助地板3が順に取り付けられていて、シャッタ地板1と中間板2の間に先羽根用の羽根室を構成し、中間板2と補助地板3との間に後羽根用の羽根室を構成している。また、中間板2と補助地板3にも、略中央に、開口部1aと類似の形状の開口部が形成されていて、それらの三つの開口部が重なるようにして配置されているが、本実施例においては、開口部1aの形状が露光開口を規制しているものとする。
本実施例の先羽根は、周知のように、二つのアーム4,5と、3枚の羽根6,7,8とで構成されており、アーム4は、その一端を、シャッタ地板1の羽根室側の面に立設された軸1b(図2参照)に枢着され、アーム5は、その一端を、シャッタ地板1の羽根室側の面に立設された軸1c(図1参照)に枢着されている。また、羽根6,7,8は、周知の連結軸を用いて、夫々、両方のアーム4,5に順に枢支されており、一番シャッタ地板1側に配置されていて、アーム4,5の一番先端側に枢支された羽根8をスリット形成羽根としている。また、後羽根は、図示していないが、周知のように、先羽根と同じ構成をしており、先羽根を裏返した状態にして、二つのアームの一端で、シャッタ地板1に枢着されている。そして、図1は、シャッタのセット状態を示したものであるため、先羽根の3枚の羽根6,7,8は、展開されて(相互の重なりを最小にして)開口部1aを覆っており、後羽根の3枚の羽根は重畳されて(相互の重なりを最大にして)開口部1aの上方位置に格納されている。
開口部1aの左側の領域には、支持板9とプリント配線板10とが、支持板9をシャッタ地板1側にして重合され、シャッタ地板1に対して、それらの板面を平行にし且つ所定の空間を空けて取り付けられている。また、支持板9には、シャッタ地板1との間の空間に配置された二つの電磁石(特許文献1など参照)が、周知の適宜な手段によって取り付けられていて、プリント配線板10に形成された配線パターンに対して電気的に接続されているが、図1においては、それらの電磁石のうち、先羽根用電磁石11の配置状態のみを二点鎖線で示しており、後羽根用電磁石の図示を省略してある。尚、本実施例のプリント配線板10は、硬質のガラスエポキシ銅張積層板からなっている。
可撓性を有する二つの接片部材12,13は、一端の基部12a,13aに各々二つの折曲部を有していて、それらをプリント配線板10の端面に接触させ位置決めをしておいてから、ねじ14,15によってプリント配線板10に取り付けられ、配線パターンと電気的に接続されている。しかしながら、本実施例のように、ねじ14,15を用いず、半田によって接合しても一向に差し支えない。また、本実施例の場合には、プリント配線板10が、硬質のガラスエポキシ銅張積層板からなっているが、後述の構成説明からも分かるように、支持板9の一部を二つの接片部材12,13の取付位置まで延伸させた形状にすれば、フレキシブルなプリント配線板(FPC)とすることも可能であり、このことは、実施例2の場合にも同じことが言える。
接片部材12は、その基部12aから他端の自由端部に向けて、被押動部12b,接点部12c,被抑止部12dを有しているが、それらの部位は、シャッタ地板1とプリント配線板10との間の空間に配置されており、図1においては、自己の弾性によって、シャッタ地板1に設けられた位置決め手段1dに被抑止部12dを接触させている。また、接片部材13は、その基部13aから他端の自由端部に向けて、被抑止部13b,接点部13cを有していて、それらを、シャッタ地板1とプリント配線板10との間の空間に配置しているが、図1においては、自己の弾性によって、シャッタ地板1に設けられた位置決め手段1eに被抑止部13bを接触させている。尚、本実施例の場合には、上記の二つの位置決め手段1d,1eは、シャッタ地板1と一体成形で形成されているが、それらを絶縁性の別部材として製作し、シャッタ地板1に取り付けるようにしても差し支えない。
先羽根用駆動部材16は、シャッタ地板1と支持板9との間に配置されていて、シャッタ地板1に立設された軸1fに回転可能に取り付けられている。また、この軸1fは、先端側が小径部となっていて、その小径部の先端を、支持板9とプリント配線板10に形成された孔に嵌合させている。このほかにも、シャッタ地板1と支持板9との間には、後羽根用駆動部材やセット部材が配置されていて、シャッタ地板1に立設された夫々の軸に回転可能に取り付けられているが、それらの構成は特許文献1などによって周知であるため、図示を省略してある。
先羽根用駆動部材16は、先羽根用駆動ばね17(図2参照)によって、図1において時計方向へ回転するように付勢されている。また、先羽根用駆動部材16に設けられた駆動ピン16aは、シャッタ地板1に形成された円弧状の長孔1gを貫通し、羽根室内で、アーム4の孔に嵌合している。更に、先羽根用駆動部材16には、先羽根用電磁石11に吸着される鉄片部材18が取り付けられており、図2に示すように、その取付部の上方には、接片部材12の被押動部12bを押すための押動部16bが形成されている。
また、図2に示すように、軸1fの小径部には、ラチェット歯車19も回転可能に取り付けられていて、先羽根用駆動ばね17は、その一端をこのラチェット歯車19に掛け、他端を先羽根用駆動部材16に掛けている。従って、このラチェット歯車19を回転させると、先羽根用駆動ばね17の付勢力を調整できるようになっていて、その調整後は、支持板9に設けられた図示していないラチェット爪によって係止されるようになっている。尚、後羽根用駆動部材も、後羽根用駆動ばねやラチェット歯車と共に、このようにして取り付けられているが、後羽根用駆動部材には、押動部16bに相当する部位は設けられていない。
次に、本実施例の作動を説明する。既に説明したように、本発明のスイッチ構成は、本実施例のように二つのシャッタ羽根を備えたカメラにも、一つのシャッタ羽根を備えたカメラにも採用することができるものであって、前者の場合には、フラッシュ同調用スイッチとしても、誤動作検出用のスイッチとしても機能させることができ、後者の場合には、誤動作検出用のスイッチとして機能させることができるものであるが、本発明を理解するうえで、それらの全てを説明する必要はないと考える。そこで、本実施例の場合には、接片部材12,13をフラッシュ同調用のスイッチとして機能させる場合だけを説明する。
図1は、シャッタのセット状態を示したものである。このとき、先羽根用駆動部材16は、図示していないセット部材に押されて、先羽根用駆動ばね17の付勢力に抗して反時計方向へ回転させられ、鉄片部材18を先羽根用電磁石11の鉄芯に接触させた状態にある。そのため、先羽根用駆動部材16に設けられている押動部16bは、接片部材12から離れており、接片部材12は、自己の弾性力によって、被抑止部12dをシャッタ地板1の位置決め手段1dに接触させている。また、他方の接片部材13も、自己の弾性力によって、被抑止部13bを、シャッタ地板1の位置決め手段1eに接触させている。従って、両者の接点部12c,13cは接触しておらず、スイッチはオフ状態となっている。
そして、このとき、先羽根の3枚の羽根6,7,8は、先羽根用駆動部材16の駆動ピン16aによってアーム4が反時計方向へ回転させられた結果、隣接する羽根同士の重なりを最小にした展開状態となっていて、シャッタ地板1の開口部1aを覆っている。他方、図示していない後羽根用駆動部材は、先羽根用駆動部材16と同様にして、図示していないセット部材によって、後羽根用駆動ばねの付勢力に抗して反時計方向へ回転させられ、その鉄片部材を後羽根用電磁石の鉄芯に接触させており、後羽根の3枚の羽根は、隣接する羽根同士の重なりを最大にした重畳状態となっていて、開口部1aの上方位置に格納されている。
フラッシュ撮影に際して、カメラのレリーズボタンが押されると、先ず、先羽根用電磁石11のコイルと図示していない後羽根用電磁石のコイルに通電され、先羽根用駆動部材16に設けられた鉄片部材18が先羽根用電磁石11に吸着され、図示していない後羽根用駆動部材に設けられた鉄片部材が後羽根用電磁石に吸着される。そして、その直後には、上記の図示していないセット部材が、先羽根用駆動部材16と後羽根用駆動部材から離れてゆき、両者の時計方向の回転に影響を与えない状態となる。
このようにして、セット部材が、先羽根用駆動部材16の作動軌跡と、後羽根用駆動部材の作動軌跡から退いて停止すると、先ず、先羽根用電磁石11のコイルに対する通電が断たれる。そのため、先羽根用駆動部材16は、先羽根用駆動ばね17の付勢力によって、図1において時計方向へ回転させられるが、このとき、先羽根も駆動ピン16aによって作動させられ、3枚の羽根6,7,8は、相互の重なりを大きくしつつ下方へ走行し、開口部1aを上方から開放していく。そして、開口部1aが全開状態になる直前には、先羽根用駆動部材16の押動部16bが接片部材12の被押動部12bを押し始め、接点部12cを、接片部材13の接点部13cに接触させる。その結果、開口部1aが全開となった直後にはフラッシュが発光される。
先羽根用駆動部材16の押動部16bは、接点部12cを接点部13cに接触させた後も被押動部12bを押していくため、その接触後は、接片部材13の被抑止部13bが位置決め手段1eから離れ、二つの接片部材12,13は、接点部12c,13cの接触を保ちながら撓まされていく。図3は、そのようにして、先羽根用駆動部材16が停止したときの状態を示したものである。フラッシュが発光した後、今度は、図示していない後羽根用電磁石のコイルに対する通電が断たれる。それによって、図示していない後羽根用駆動部材が、後羽根用駆動ばねの付勢力によって時計方向へ回転し、図示していない3枚の羽根を下方へ走行させる。そのため、後羽根の3枚の羽根は、隣接する羽根同士の重なりを小さくしつつ、開口部1aを上方から閉鎖してゆく。そして、3枚の羽根が展開状態となって開口部1aを完全に閉鎖すると、後羽根用駆動部材の回転が停止し、撮影のための作動が終了する。
このようにして、撮影のための作動が終了すると、上記の図示していないセット部材がセット作動を開始して、二つの駆動部材を、夫々の駆動ばねの付勢力に抗して反時計方向へ回転させ、先羽根の3枚の羽根6,7,8の重なりを小さくし、後羽根の3枚の羽根の重なりを大きくしながらそれらの羽根を上方へ作動させていくが、このとき、二つの接片部材12,13は、各々の弾性力によって、先羽根用駆動部材16の押動部16bに追従していく。そして、先ず、被抑止部13bが位置決め手段1eに当接することによって、接片部材13の復帰作動が終了し、次に、被抑止部12dが位置決め手段1dに当接することによって、接片部材12の復帰作動が終了する。
本実施例の場合、二つの位置決め手段1d,1eは、合成樹脂製のシャッタ地板1と共に一体成形されている。そのため、上記のような接片部材12,13の復帰作動において、被抑止部12d,13bを当接させた場合でも、従来のように、プリント配線板10の端面に当接させたときのように、当接の繰り返しによって、塵埃を発生させてしまうような恐れが全くない。従って、位置決め手段1d,1eの形状は常に一定に保たれており、位置精度が悪くなってフラッシュの発光のタイミングがずれてしまったり、発生した塵埃が付着してフラッシュが発光しなかったりするようなことはない。このようにして、二つの接片部材12,13の復帰作動が終了した後も、二つの駆動部材はセット作動を行わされ、それらの鉄片部材が各々の電磁石に接触したとき、セット部材によるセット作動が終了する。そして、セット部材がその位置に留まっている状態が、図1に示された状態である。
次に、図4〜図6を用いて、実施例2を説明する。本実施例においては、実施例1のように、位置決め手段1d,1eが、シャッタ地板1に設けられていない。その代わり、支持板9の平面形状を一部変えて、そこに、位置決め手段9a,9bを設けている。即ち、本実施例の場合は、支持板9が合成樹脂(液晶ポリマー)製であって、位置決め手段9a,9bは、支持板9と一体成形で形成されている。そして、そのほかの部材,部位は、実施例1の場合と全く同じである。そのため、それらには、実施例1の場合と同じ符号を付けてある。また、図4及び図6においては、図面を見易くするために、先羽根については、開口部1aから見えるところだけを示してある。尚、本実施例の場合にも、位置決め手段9a,9bを別部材とし、支持板9に取り付けるようにしても差し支えない。
本実施例の構成は、上記のように、実施例1と僅かな差異があるだけである。そのため、その作動は殆ど同じことになるが、本実施例の場合にも、接片部材12,13をフラッシュ同調用のスイッチとして機能させる場合で、簡単に説明しておく。図4は、シャッタのセット状態を示したものである。このとき、先羽根用駆動部材16は、図示していないセット部材に押されて、先羽根用駆動ばね17の付勢力に抗して反時計方向へ回転させられ、鉄片部材18を先羽根用電磁石11の鉄芯に接触させた状態にある。このとき、接片部材12は、自己の弾性力によって、被抑止部12dを支持板9の位置決め手段9aに接触させており、他方の接片部材13も、自己の弾性力によって、被抑止部13bを、支持板9の位置決め手段9bに接触させている。また、このとき、先羽根の3枚の羽根6,7,8は、展開状態となって開口部1aを覆っている。他方、後羽根の3枚の羽根は、重畳状態となって開口部1aの上方位置に格納されている。
フラッシュ撮影に際して、カメラのレリーズボタンが押されると、先ず、先羽根用電磁石11と図示していない後羽根用電磁石に通電され、先羽根用駆動部材16と図示していない後羽根用駆動部材が、それらに吸着保持される。そして、その直後に、セット部材が、それらの駆動部材の作動に影響を与えない状態になると、先ず、先羽根用電磁石11のコイルに対する通電が断たれるため、先羽根用駆動部材16は、先羽根用駆動ばね17の付勢力によって、図4において時計方向へ回転させられ、それによって、先羽根の3枚の羽根6,7,8は、相互の重なりを大きくしつつ下方へ走行し、開口部1aを上方から開放していく。そして、開口部1aを全開にする直前に、先羽根用駆動部材16の押動部16bが接片部材12の被押動部12bを押し始め、接点部12cを、接片部材13の接点部13cに接触させる。その結果、開口部1aが全開になった直後に、フラッシュが発光される。
先羽根用駆動部材16の押動部16bは、接点部12cを接点部13cに接触させた後も被押動部12bを押していくため、その接触後は、接片部材13の被抑止部13bが位置決め手段9bから離れ、接片部材12,13は、接点部12c,13cの接触を保ちながら撓まされていく。図6は、そのようにして、先羽根用駆動部材16が停止したときの状態を示したものである。フラッシュが発光した後、次に、図示していない後羽根用電磁石のコイルに対する通電が断たれる。それによって、図示していない後羽根用駆動部材が、後羽根用駆動ばねの付勢力によって時計方向へ回転し、図示していない3枚の羽根を下方へ走行させるため、後羽根の3枚の羽根は、隣接する羽根同士の重なりを小さくしつつ、開口部1aを上方から閉鎖してゆく。そして、3枚の羽根が展開状態となって開口部1aを完全に閉鎖すると、後羽根用駆動部材の回転が停止し、撮影のための作動が終了する。
撮影のための作動が終了すると、図示していないセット部材がセット作動を開始して、二つの駆動部材を、夫々の駆動ばねの付勢力に抗して反時計方向へ回転させ、先羽根の3枚の羽根6,7,8と後羽根の3枚の羽根を上方へ作動させていくが、このとき、二つの接片部材12,13は、各々の弾性力によって、先羽根用駆動部材16の押動部16bに追従してゆき、先ず、被抑止部13bが位置決め手段9bに当接して、接片部材13の復帰作動が終了し、次に、被抑止部12dが位置決め手段9aに当接して、接片部材12の復帰作動が終了する。
このようにして、被抑止部12d,13bが位置決め手段9a,9bに当接しても、本実施例の場合には、それらの位置決め手段9a,9bが合成樹脂製であるため、従来のように、塵埃を発生させてしまうことがない。従って、位置決め手段9a,9bの形状は常に一定に保たれ、位置精度が好適に維持されるし、発生した塵埃が付着してフラッシュが発光しなかったりするようなことはない。二つの駆動部材は、このようにして、接片部材12,13の復帰作動が終了した後もセット作動を続け、それらの鉄片部材が各々の電磁石に接触したとき、セット部材の作動が終了して、図4に示されたセット状態に復帰する。
尚、上記の各実施例では、接片部材15,16をフラッシュ同調用スイッチとして機能させる場合だけを説明したが、特許文献4にも記載されているように、同じ構成のままで、先羽根用駆動部材16の誤動作検出用スイッチとして機能させることもできる。また、各実施例におけるスイッチの配置位置を変えたり、新たにもう一つのスイッチを設けることによって、後羽根用駆動部材の誤動作検出用スイッチとすることも可能であるが、それらの場合には、他の構成部材の配置位置との関係で、実施例2のように、支持板9に二つの位置決め手段を設けるようにするのが好ましい。また、このような誤動作検出用のスイッチとして機能させる場合には、シャッタ羽根を一つだけ備えたフォーカルプレンシャッタにも適用が可能である。
更に、特開2002−162668号公報には、先羽根用駆動部材によって開閉操作されるスイッチと、後羽根用駆動部材によって開閉操作されるスイッチとが設けられていて、フラッシュ撮影を行なう際に、いずれかのスイッチを選択して行なえることが記載されていつが、本発明は、そのような構成のフォーカルプレンシャッタにも適用することが可能である。また、上記の各実施例の場合には、撮影時に、先羽根用駆動部材と後羽根用駆動部材とを、夫々の駆動ばねによって作動させるように構成しているが、本発明は、それらの駆動部材を、モータ(アクチュエータ)のみによって作動させるようにしたものにも適用することが可能である。
カメラに組み込んだとき、撮影レンズ側から見て左下の一部を示した実施例1の正面図であって、シャッタのセット状態を示したものである。 図1の下側から見た要部の底面図である。 図1と同じようにして示した実施例1の正面図であって、露光開口の全開状態を示したものである。 図1と同じようにして示した実施例2の正面図であって、シャッタのセット状態を示したものである。 図5の下側から見た要部の底面図である。 図4と同じようにして示した実施例2の正面図であって、露光開口の全開状態を示したものである。
符号の説明
1 シャッタ地板
1a 開口部
1b,1c,1f 軸
1d,1e,9a,9b 位置決め手段
1g 長孔
2 中間板
3 補助地板
4,5 アーム
6,7,8 羽根
9 支持板
10 プリント配線板
11 先羽根用電磁石
12,13 接片部材
12a,13a 基部
12b 被押動部
12c,13c 接点部
12d,13b 被抑止部
14,15 ねじ
16 先羽根用駆動部材
16a 駆動ピン
16b 押動部
17 先羽根用駆動ばね
18 鉄片部材
19 ラチェット歯車

Claims (2)

  1. 撮影光路用の開口部を有していて補助地板との間に少なくとも一つのシャッタ羽根を収容しているシャッタ地板と、前記開口部の側方領域において所定の空間を空けて前記シャッタ地板に取り付けられている支持板と、前記空間に配置されていて撮影時とセット時に回転させられたとき前記シャッタ羽根を作動させる少なくとも一つの駆動部材と、配線パターンを有していて前記支持板を前記シャッタ地板側にして該支持板に重合されているプリント配線板と、可撓性を有する二つの接片部材からなっておりそれらの接片部材は夫々の一端を前記配線パターンに接触させ取り付けられていると共に他端の近傍には接点部と被抑止部とを有していて常態では該被抑止部を前記シャッタ地板又は前記支持板に設けられた各々の位置決め手段に接触させ撮影時には前記駆動部材に押されて該接点部同士を接触させると共に該被抑止部が各々の該位置決め手段から離されるスイッチと、を備えていることを特徴とするカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  2. 撮影時において前記駆動部材の回転を可能にする少なくとも一つの電磁石が、前記空間において前記支持板に取り付けられていて、前記配線パターンに電気的に接続されており、前記駆動部材は、撮影時においてはばねを駆動源として回転させられるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
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