JP2005096625A - 膝保護用エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】保護部を迅速に膨張させることができて、乗員の膝を円滑に保護可能な膝保護用エアバッグ装置を提供すること。
【解決手段】 着座した乗員の膝の前方側の下方に折り畳まれて収納されるとともに、膨張用ガスを流入させて、乗員の膝を保護可能に車両後方側の上方に向かって展開して膨張する構成のエアバッグ44を、備えた膝保護用エアバッグ装置。エアバッグ44が、左右両縁側の各々に、エアバッグ44の下部に流入した膨張用ガスGを、エアバッグ44の中央側に流出させることなく、エアバッグ44の膨張完了時における上部側に配設されて乗員の膝を保護可能とする保護部47側へ、優先的に到達可能とするガス流路55を、備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、膨張用ガスを流入させて展開膨張するエアバッグが、着座した乗員の膝を保護可能な膝保護用エアバッグ装置に関する。
従来、膝保護用エアバッグ装置では、着座した乗員の膝の前方側の下方に折り畳まれて収納されるエアバッグが、膨張用ガスを流入させて、車両後方側の上方に向かって展開膨張し、膨張を完了させたエアバッグにより、乗員の膝を保護する構成であった(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−205816公報
通常、この種の膝保護用エアバッグ装置では、膨張を完了させたエアバッグの上端付近に配設される保護部により、乗員の膝を保護する構成であった。しかし、従来の膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグ内に流入した膨張用ガスを保護部側へ優先的に流す手段を講じておらず、保護部の部位を迅速に膨張させる点に、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、保護部を迅速に膨張させることができて、乗員の膝を円滑に保護可能な膝保護用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る膝保護用エアバッグ装置は、着座した乗員の膝の前方側の下方に折り畳まれて収納されるとともに、膨張用ガスを流入させて、乗員の膝を保護可能に車両後方側の上方に向かって展開して膨張する構成のエアバッグを、備えた膝保護用エアバッグ装置であって、
エアバッグが、左右両縁側の各々に、
エアバッグの下部に流入した膨張用ガスを、エアバッグの中央側に流出させることなく、エアバッグの膨張完了時における上部側に配設されて乗員の膝を保護可能とする保護部側へ、優先的に到達可能とするガス流路を、
備えていることを特徴とする。
本発明の膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグにおける膨張完了時の上部側の部位が乗員の膝を保護する保護部とされているものの、エアバッグの左右両縁側の各々に、エアバッグの下部に流入した膨張用ガスを、エアバッグの中央側に流出させることなく、保護部側に優先的に到達可能とするガス流路を配設させている構成である。そのため、エアバッグの膨張初期において、インフレーターから吐出された膨張用ガスは、ガス流路を介して、優先的に、保護部内に流入することとなる。その結果、保護部を迅速に膨張させることができる。
また、本発明の膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグの下部に流入した膨張用ガスは、ガス流路を介して、エアバッグの上部側に配設される保護部内に流入することから、エアバッグの膨張初期において、エアバッグを薄い状態で、乗員と車体側部材との間に展開させることができる。そのため、乗員の膝と車体側部材との間が狭くとも、その狭い隙間に円滑にエアバッグを展開させることができる。
従って、本発明の膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグの保護部を迅速に膨張させることができて、乗員の膝を円滑に保護することができる。
また、上記構成の膝保護用エアバッグ装置において、ガス流路を、エアバッグ内に配設されて可撓性を有したインナチューブから、構成することが好ましい。
膝保護用エアバッグ装置を上記構成とすれば、エアバッグの下部に流入する膨張用ガスが、保護部に到達するまで、エアバッグを構成する基布に直接当たらず、エアバッグを構成する基布を保護することができる。また、上記構成の膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグの膨張初期に、まず、インナチューブを膨張させるように、インナチューブ内に膨張用ガスが流入することとなる。そして、エアバッグが、インナチューブの膨張に伴って、折りを解消し、展開することとなる。すなわち、エアバッグが、インナチューブの周囲に膨張用ガスを殆ど流入させない状態で、インナチューブの膨張に伴って展開することとなり、エアバッグを迅速に展開させることが可能となる。
さらにまた、エアバッグを、
左右両縁側のガス流路の他に、エアバッグの下部に流入した膨張用ガスを、周囲に流出させることなく、優先的に保護部側へ到達可能とする前後方向に沿う中央側ガス流路を、左右方向の中央付近に、配設させている構成とすることが好ましい。
膝保護用エアバッグ装置を上記構成とすれば、エアバッグ内に流入した膨張用ガスが、中央側ガス流路を介して、優先的に保護部内に流入することから、中央側ガス流路を備えない場合と比較して、保護部内に膨張用ガスを迅速に流入させることができて、エアバッグを、一層、迅速に展開させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sは、図1・4に示すごとく、乗員としての運転者MDの膝K(KL・KR)を保護できるように、運転者MDの車両前方側であるステアリングコラム9の下方に配設されている。
なお、本明細書における上下、左右、及び、前後は、膝保護用エアバッグ装置Sを車両に搭載させた際の車両の上下・左右・前後に対応するものである。
ステアリングコラム9は、図1に示すように、ステアリングホイール8に連結されるコラム本体10と、ステアリングホイール8の下方のコラム本体10を覆うように配設されるコラムカバー13と、を備えて構成されている。コラム本体10は、メインシャフト11と、メインシャフト11の周囲を覆うコラムチューブ12と、を備えて構成されている。
コラムカバー13は、略四角筒形状の合成樹脂製として、コラム本体10を覆うように、コラム本体10の軸方向に沿って配設されている。コラムカバー13におけるインストルメントパネル(以下「インパネ」と省略する)14から突出する部位の後面13aは、略長方形板状とし、車両前後方向で、後上がりの曲面状に形成されている。
膝保護用エアバッグ装置Sは、折り畳まれたエアバッグ44、エアバッグ44に膨張用ガスを供給するインフレーター37、折り畳まれたエアバッグ44とインフレーター37とを収納するとともに車両後方側を開口させたケース17、及び、ケース17における開口の車両後方側を覆うエアバッグカバー26を、備えて構成されている。
ケース17は、図2〜4に示すように、板金製として、ステアリングコラム9の下部側に配設されており、箱状の本体部18と、本体部18の後端から外方に延びるパネル部23と、から構成されている。本体部18は、略四角筒形状の周壁部19と、周壁部19の車両前方側を塞ぐ底壁部21と、を備えるとともに、車両後方側に略長方形状の開口18aを備えて、構成されている。周壁部19における上下方向で対向する壁部19a・19bの外表面側には、それぞれ、エアバッグカバー26の後述する上下の連結壁部29・30をケース17に組み付けるための複数の係止爪20が、配設されている。この係止爪20は、実施形態の場合、パネル部23と一体とされて、本体部18と別体とされている。各係止爪20は、断面略Z字形状として、エアバッグカバー26における連結壁部29・30の係止穴部29a・30aに挿入されて、係止穴部29a・30aの周縁を係止可能とされている。
また、周壁部19における側方側の壁部19cには、インフレーター37の後述する本体38を挿通可能な挿通孔19dが、形成されている(図3参照)。また、底壁部21には、インフレーター37のボルト39cを挿通させるための2つの挿通孔21aが、形成されている。
パネル部23は、本体部18と別体とされて、ケース17の開口18aの周囲を囲むように、形成されている。また、パネル部23には、図4に示すように、ケース17をボディ1側に連結固定するための連結部24が、配設されている。実施形態の場合、連結部24は、本体部18の上方の2箇所と、左下隅付近と、右側の上下端付近と、の5箇所に、形成されている。各連結部24を連結させるボディ1側には、図4に示すように、ブラケット4・5・6・7が、配設される。上部側に配設される連結部24A・24Bを連結させるブラケット4・5は、ボディ1側のインパネリインフォースメント2に連結されている。そして、下部側に配設される連結部24C・24Dを連結させるブラケット6・7は、ボディ1側の図示しないセンターブレースやフロントボディピラー等に連結されている。さらに、パネル部23には、図2に示すように、エアバッグカバー26の上側壁部29を挿通させる挿通孔23aが、形成されている。
エアバッグカバー26は、オレフィン系等の熱可塑性エラストマーから形成されて、ケース17の車両後方側を覆い可能なように構成され、ケース17に組み付けられている。また、エアバッグカバー26は、アッパパネル14aとロアパネル14bとからなるインパネ14におけるロアパネル14b側に、配設されており、ケース17の開口18a付近に配設される扉配設部28と、扉配設部28の周囲においてパネル部23の車両後方側を覆い可能に配設される被覆部27と、を備えて構成されている。扉配設部28は、扉部35と、扉部35の周縁近傍となる部位に配設される上・下・左・右側壁部29・30・31・32と、を備えて構成されている。
扉部35は、ケース17の開口18aより僅かに大きく形成されて、開口18aを覆う略長方形板状とされている。扉部35は、実施形態では、上下方向に開く2枚の扉部から構成されている。そして、扉部35は、上端及び下端に、開き時の回転中心となるヒンジ部34を配設させるとともに、扉部35の周囲における車両後方側から見て略H字形状となる部位に、薄肉の破断予定部33を、配設させて構成されている。
上側壁部29、下側壁部30、左側壁部31、及び、右側壁部32は、それぞれ、ケース本体部18における周壁部19の外周側に隣接して、車両前方側に突出するように、配設されている。そして、実施形態の場合、周壁部19の上壁部19a近傍に配設される上側壁部29と、下壁部19b近傍に配設される下側壁部30と、が、エアバッグカバー26をケース17に連結させる連結壁部とされている。上側・下側壁部29・30には、それぞれ、係止爪20を係止させるための複数の係止穴部29a・30aが、形成されている。
インフレーター37は、図2・3に示すように、軸方向を車両の左右方向に沿って配設されるシリンダタイプとして構成され、略円柱状の本体38とディフューザー39とを備えて構成されている。本体38の一端側には、複数のガス吐出口38aが、配設されている。そして、本体38における他端側には、作動信号入力用のリード線42を結線させたコネクタ41が、接続されることとなる。ディフューザー39は、本体38を覆い可能な略円筒状の板金製の保持筒部39aと、保持筒部39aから突出する複数(実施形態では2本)のボルト39cと、を備えて構成されている。保持筒部39aは、本体38のガス吐出口38aから吐出される膨張用ガスを流出可能な複数のガス流出口39bを、車両搭載状態の保持筒部39aにおける車両後方側の面に、開口させて構成されている。
なお、このインフレーター37には、車両に搭載されたエアバッグ作動回路が、車両の前面衝突を検知した際に、ステアリングホイール8に搭載された図示しないエアバッグ装置とともに、リード線42を介して、作動信号が入力されることとなる。
エアバッグ44は、図5〜8に示すように、膨張用ガスを流入させて膨張可能とされる略袋状のエアバッグ本体45と、エアバッグ本体45内に配設されるガス流路としてのインナチューブ55と、を備えて構成されている。エアバッグ本体45は、可撓性を有したポリエステルやポリアミド糸等からなる1枚の織布から形成されて、図1・4・5に示すように、展開膨張完了時の形状を略長方形板状としている。そして、エアバッグ本体45は、下端側のインフレーター37を収納する取付部46と、上端側に配設されてエアバッグ44の膨張完了時に乗員MDの膝Kを保護することとなる保護部47と、を備えている。取付部46は、エアバッグ44の展開膨張完了時に、ケース本体部18内に収納されるとともに、インフレーター37を利用して、ケース本体部18に保持される部位となる。保護部47は、エアバッグ本体45の上端側において、左右方向に沿った略全域に、配設されている。
また、エアバッグ本体45は、1枚の織布からなるエアバッグ素材を、エアバッグ本体45の下端となる部位で折り返し、縫合糸により後述するテザー53を縫着させるとともに、折り返して対向する部位の周縁相互を、縫合糸により縫合して形成されている。そして、エアバッグ本体45は、それぞれ略扇形状とする運転者MD側の乗員側壁部50と、コラムカバー13側の車体側壁部51と、を備えて、構成されている。
車体側壁部51の下部側における取付部46の部位には、2つの挿通孔46a・46aと1つの挿通孔46bとが形成されている(図3参照)。挿通孔46a・46aは、インフレーター37の各ボルト39cを挿通させるものであり、挿通孔46bは、インフレーター37の本体38を挿通させるものである。そして、エアバッグ44は、挿通孔46bからインフレーター37の本体38を突出させ、各挿通孔46a・46aの周縁を、保持筒部39aとケース本体部18の底壁部21とに挟持されて、ケース本体部18に取り付けられている。
テザー53は、エアバッグ本体45における取付部46と保護部47との間の中間部位48の領域内に配設されており、実施形態の場合、インナチューブ55の後述する中央縦流路部59の左右となる2箇所に、配設されている。このテザー53は、エアバッグ44の膨張完了時において、乗員側壁部50と車体側壁部51との離隔距離を規制して、中間部位48を、厚さ寸法を小さくした状態で膨張を完了させるためのものである。この中間部位48は、エアバッグ44の膨張完了時において、保護部47に乗員MDの膝Kが干渉した際に、乗員MDの脛部の近傍に位置することとなる。そして、乗員MDの膝Kを安定して保護するためには、エアバッグ44が脛部を不必要に押圧しないことが望ましいことから、実施形態のエアバッグ44では、脛部近傍に位置することとなる中間部位48の領域内に、膨張完了時の厚さ寸法を規制するテザー53を配設させている。各テザー53は、それぞれ、2枚の布材から構成されて、各布材を、乗員側壁部50と車体側壁部51とに縫合し、対応しあう布材の端部相互を縫合して、形成されている。
ガス流路としてのインナチューブ55は、エアバッグ本体45と別体とされるもので、エアバッグ本体45内において、インフレーター37の周囲を覆うように配設されて、インフレーター37から吐出された膨張用ガスGを保護部47側に向かって優先的に流出可能に、構成されている。実施形態の場合、インナチューブ55は、エアバッグ本体45と同様に、可撓性を有したポリエステルやポリアミド糸等からなる1枚の織布から形成されており、1枚の織布からなるインナチューブ素材を、下端となる部位で折り返し、対向する部位の周縁相互を、縫合糸により縫合して形成されている。
インナチューブ55は、図5・9に示すごとく、エアバッグ本体45の下端側である取付部46の部位に配設される横流路部56と、エアバッグ本体45の左右両縁側において、左右両縁に沿って配設される左側・右側縦流路部57・58と、エアバッグ本体45の左右方向の中央付近において上下方向(前後方向)に沿うように配設される中央縦流路部59と、を備えて構成されている。横流路部56は、取付部46の部位において、左右方向に沿った略全域に配設されている。そして、左側・右側縦流路部57・58と、中央縦流路部59と、は、下端(前端)57a・58a・59a側を横流路部56に連通させるとともに、上端(後端)57b・58b・59bを開口させて、インフレーター37から吐出された膨張用ガスGを、横流路部56を介して、周囲に流出させることなく、上端57b・58b・59bの開口から、保護部47側に流出可能とされている。
また、横流路部56には、エアバッグ本体45の取付部46に形成される挿通孔46a・46a・46bに対応して、インフレーター37のボルト39cを挿通させるための2つの挿通孔56a・56aと、インフレーター37の本体38を挿通させるための挿通孔56bと、が、形成されている。
次に、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sの車両への搭載について述べる。まず、エアバッグ44を製造する。あらかじめ、エアバッグ本体45を構成するエアバッグ素材における乗員側・車体側壁部50・51の所定箇所に、テザー53を構成する布材を、それぞれ、縫着させておく。また、挿通孔56aからボルト39cを突出させ、挿通孔56bから本体38を突出させるようにして、インフレーター37を、インナチューブ55内に配設させておく。その後、インフレーター37を内蔵したインナチューブ55を、平らに展開したエアバッグ素材の上に、平らに展開した状態で載置させ、挿通孔46aからボルト39cを突出させ、挿通孔46bから本体38を突出させるようにして、エアバッグ素材を下端付近で折り返し、対向する部位の周縁相互を、縫合糸により縫合して、エアバッグ44を製造する。
その後、エアバッグ44を折り畳む。具体的には、図10のAに示すように、乗員側壁部50と車体側壁部51とを重ねて平らに展開した状態から、左右の両縁44a・44bを、乗員側壁部50の側に折り畳む。次いで、図10のB・Cに示すように、エアバッグ44の上縁44c側を車体側壁部51の側に巻くように、左右方向に沿う折目を付けてロール折りし、図10のDに示すごとく、ケース本体部18に収納可能とするように、ロール折りした部位60の左右両縁60a・60bを、乗員側壁部50の側に折り重ねて、エアバッグ44の折り畳みを完了する。その後、折り崩れ防止用の破断可能な図示しないラッピング材により、エアバッグ44をくるむ。このとき、挿通孔46a・46bから突出したインフレーター37のボルト39cや本体38の端部は、ラッピング材から突出させておく。
次いで、インフレーター37の各ボルト39cを挿通孔21aから突出させるとともに、インフレーター本体38の端部を挿通孔19dから突出させるようにして、インフレーター37を、折り畳まれたエアバッグ44とともに、ケース本体部18内に収納させる。
その後、ケース17に、エアバッグカバー26を組み付ける。具体的には、上側壁部29をパネル部23の挿通孔23aに挿通させるようにして、エアバッグカバー26をケース17側に移動させ、上側・下側壁部29・30の各係止穴部29a・30aに、各係止爪20を挿入させて、各係止穴部29a・30a周縁に係止させれば、ケース17にエアバッグカバー26を組み付けることができる。
そして、ケース17の各連結部24を、ブラケット4・5・6・7を利用してボディ1側に取付固定し、同時に、リード線42を結線させたコネクタ41を、インフレーター本体38に接続させる。その後、インパネ14やアンダーカバー15(図1・2参照)を取り付ければ、エアバッグ装置Sを車両に搭載することができる。
エアバッグ装置Sの車両への搭載後、リード線42を経てインフレーター本体38に作動信号が入力されれば、インフレーター37のガス吐出口38aから膨張用ガスが吐出され、膨張用ガスが、ディフューザー39のガス流出口39bを経て、エアバッグ44内に流入することとなる。そして、エアバッグ44は、膨張して、図示しないラッピング材を破断させ、エアバッグカバー26の扉部35を押圧し、破断予定部33を破断させることとなる。そして、扉部35が、ヒンジ部34を回転中心として上下に開くこととなり、エアバッグ44が、図1・4の二点鎖線で示すごとく、展開膨張することとなる。
そして、実施形態のエアバッグ装置Sでは、図5に示すごとく、エアバッグ本体45における膨張完了時の上部側の部位が乗員MDの膝Kを保護する保護部47とされているものの、エアバッグ本体45の左右両縁側の各々に、エアバッグ本体45の下部に流入した膨張用ガスGを、エアバッグ本体45の中央(中間部位48)側に流出させることなく、保護部47側に優先的に到達可能とするガス流路としてのインナチューブ55を配設させている構成である。そのため、エアバッグ44の膨張初期において、インフレーター37から吐出された膨張用ガスGは、インナチューブ55を介して、優先的に、保護部47内に流入することとなる。その結果、保護部47を迅速に膨張させることができる。
また、実施形態のエアバッグ装置Sでは、エアバッグ本体45の下部に流入した膨張用ガスは、インナチューブ55を介して、エアバッグ本体45の上部側に配設される保護部47内に流入することとなる。すなわち、実施形態のエアバッグ装置Sでは、エアバッグ44の膨張初期において、中間部位48内に膨張用ガスは殆ど流入せず、膨張用ガスGは、保護部47内に流入した後、中間部位48内に流入することとなる(図5の二点鎖線参照)。そのため、エアバッグ44の膨張初期において、中間部位48を殆ど膨張させない薄い状態で、乗員MDと車体側部材としてのコラムカバー13との間に展開させることができる。そのため、乗員MDの膝Kとコラムカバー13との間が狭くとも、その狭い隙間に円滑にエアバッグ44を展開させることができる。
従って、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、エアバッグ44の保護部47を迅速に膨張させることができて、乗員MDの膝Kを円滑に保護することができる。
また、実施形態のエアバッグ装置Sでは、ガス流路として、インナチューブ55を、エアバッグ本体45内に配設させている構成である。そのため、エアバッグ44の下部に流入する膨張用ガスが、保護部47に到達するまで、エアバッグ本体45を構成する基布に直接当たらず、エアバッグ本体45を構成する基布を保護することができる。さらに、実施形態のエアバッグ装置Sでは、エアバッグ44の膨張初期に、まず、インナチューブ55を膨張させるように、インナチューブ55内に膨張用ガスが流入することとなる。そして、エアバッグ本体45が、インナチューブ55の膨張に伴って、折りを解消し、展開することとなる。すなわち、エアバッグ本体45が、インナチューブ55の周囲に膨張用ガスを殆ど流入させない状態で、インナチューブ55の膨張に伴って展開することとなり、エアバッグ44を迅速に展開させることが可能となる。さらにまた、実施形態のエアバッグ装置Sでは、インナチューブ55が、インフレーター37の周囲を覆うように配設されることから、このインナチューブ55が、通常、エアバッグにおけるインフレーター配置位置付近に配設される補強布と同様の役割も果たすこととなる。
勿論、上記点を考慮しなければ、ガス流路として、インナチューブを配設させない構成としてもよい。例えば、エアバッグ内において、乗員側壁部と車体側壁部とを連結する連結布を配置させ、この連結布により、ガス流路と他の部位とを区画するように、構成してもよい。さらには、乗員側壁部と車体側壁部との所定箇所を、縫合糸等を利用して接合させ、この接合部位により、ガス流路と他の部位とを区画するように、構成してもよい。
さらにまた、実施形態のエアバッグ装置Sでは、エアバッグ44が、左右両縁側のガス流路(左側・右側縦流路部57・58)の他に、エアバッグ44の下部に流入した膨張用ガスを、周囲に流出させることなく、優先的に保護部47側へ到達可能とする前後方向に沿う中央側ガス流路(中央縦流路部)59を、左右方向の中央付近に、配設させている構成である。そのため、エアバッグ44内に流入した膨張用ガスが、中央縦流路部59を介して、優先的に保護部47内に流入することから、中央縦流路部59を備えない場合と比較して、保護部47内に膨張用ガスを迅速に流入させることができて、エアバッグ44を、一層、迅速に展開させることができる。勿論、上記点を考慮しなければ、図10に示すごとく、中央縦流路部を配設させないインナチューブ55Aを内部に配設させたエアバッグ44Aを、使用してもよい。エアバッグ44Aでは、中央縦流路部が配設されないことから、テザー53Aが、中間部位48の領域内において、左右方向に沿った略全長にわたって1箇所に、配設されている。
なお、実施形態のエアバッグ44では、インナチューブ55が中央縦流路部59を配設させていることから、エアバッグ44における左右方向の中央付近も厚く膨張することとなる。しかし、エアバッグ44における中央縦流路部59付近となる部位は、エアバッグ44の展開膨張時に、コラムカバー13の左右方向の中央付近の車両後方側を覆うように展開することとなる。そして、運転席では、コラムカバー13が、左右方向の中央付近において車両後方側に突出するように配設されることから、乗員MDの両足が左右方向に大きく移動しない。そのため、エアバッグ44の膨張完了時において、膨張を完了させた中央縦流路部59付近となる部位が乗員MDの脛部と干渉する虞れがないことから、運転席用の膝保護用エアバッグ装置に、好適に使用可能である。
また、実施形態では、ステアリングコラム9の下方に配設されて運転者MDの膝Kを保護するための膝保護用エアバッグ装置Sを例に採り説明したが、本発明の膝保護用エアバッグ装置は、助手席に着座した乗員の膝を保護するために、助手席前方に配設される膝保護用エアバッグ装置にも適用可能である。助手席用の膝保護用エアバッグ装置に適用する場合には、エアバッグ44Aを使用することが望ましい。エアバッグ44Aでは、中間部位48が左右方向の略全域にわたって、テザー53Aにより、膨張完了時の厚さ寸法を略一定に規制されることとなるためである。
本発明の一実施形態である膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両前後方向の概略縦断面図である。 膝保護用エアバッグ装置の車両前後方向の概略拡大縦断面図である。 図2のIII−III部位の概略断面図である。 膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両後方側から見た概略正面図である。 実施形態で使用するエアバッグの正面図である。 図5のVI−VI部位の概略拡大断面図である。 図5のVII−VII部位の概略拡大断面図である。 図5のVIII−VIII部位の概略拡大端面図である。 実施形態のエアバッグにおけるエアバッグ本体とインナチューブとの展開図である。 実施形態のエアバッグの折り畳みを示す概略図である。 本発明の他の形態であるエアバッグの正面図である。
符号の説明
17…ケース、
26…エアバッグカバー、
37…インフレーター、
44・44A…エアバッグ、
45…エアバッグ本体、
47…保護部、
48…中間部位、
55・55A…インナチューブ(ガス流路)、
59…中央縦流路部(中央側ガス流路)、
G…膨張用ガス、
K(KL・KR)…膝、
MD…乗員、
S…膝保護用エアバッグ装置。

Claims (3)

  1. 着座した乗員の膝の前方側の下方に折り畳まれて収納されるとともに、膨張用ガスを流入させて、乗員の膝を保護可能に車両後方側の上方に向かって展開して膨張する構成のエアバッグを、備えた膝保護用エアバッグ装置であって、
    前記エアバッグが、左右両縁側の各々に、
    前記エアバッグの下部に流入した膨張用ガスを、前記エアバッグの中央側に流出させることなく、前記エアバッグの膨張完了時における上部側に配設されて前記乗員の膝を保護可能とする保護部側へ、優先的に到達可能とするガス流路を、
    備えていることを特徴とする膝保護用エアバッグ装置。
  2. 前記ガス流路が、前記エアバッグ内に配設されて可撓性を有したインナチューブから、構成されていることを特徴とする請求項1に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  3. 前記エアバッグが、
    左右両縁側の前記ガス流路の他に、前記エアバッグの下部に流入した膨張用ガスを、周囲に流出させることなく、優先的に前記保護部側へ到達可能とする前後方向に沿う中央側ガス流路を、
    左右方向の中央付近に、配設させていることを特徴とする請求項1又は2に記載の膝保護用エアバッグ装置。
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