JP2005095341A - 車いす用車体フレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単且つ円滑に操作されるリクライニング機構を備えた車いす用車体フレームの提供。
【解決手段】この車いす用車体フレーム10は、座面区画部材24、25及び背フレーム14、15を備える。座面区画部材24、25は、座部の後方部分を構成する。メインフレーム11、12と座面区画部材24、25との間にリクライニング機構16が設けられている。リクライニング機構16は、第1リンク部材28、第2リンク部材29及び支持カム30を備える。第1リンク部材28と第2リンク部材29とはピン40により連結され、このピン40は支持カム30の係合溝42によってスライド自在に支持される。ピン40は、操作装置43によってスライドされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、身体障害者、高齢者、負傷者等に利用される車いすに採用される車体フレームの構造に関するものである。
車いすは、歩行困難な者が利用するものであるが、単なる腰掛用の椅子として利用されるものではなく、歩行に代えて移動するための移動手段として利用される。したがって、車いすは、利用者が快適に使用することができるものであることが重要であり、そのために、リクライニングシートが設けられていることがある(例えば、特許文献1参照)。従来の車いすに採用されているリクライニングシートは、座部及び座部の後方に設けられた背部を備えており、特に座部は、前部及び後部に分割されている。そして、座部の後部は、前部に対して屈曲可能な構造となっている。したがって、背部が後方へ傾斜されると同時に座部の後部が下方へ屈曲されることによって、リクライニング時において利用者の姿勢が不自然に乱れることがない。
特開2001−149413号
ところで、このように従来の車いすにはリクライニング機構が備えられているが、車いすの使い勝手が向上するためには、リクライニング機構が簡単且つ円滑に操作されるものでなければならない。
そこで、本発明の目的は、簡単な操作で円滑に操作されるリクライニング機構を備えた車いす用車体フレームを提供することである。
(1) 上記目的が達成されるため、本発明に係る車いす用車体フレームは、車輪が装着されるメインフレームと、前座部を区画形成する前フレーム及び前フレームに回動自在に連結され、後座部を区画形成する後フレームを有する座フレームと、座フレームに連結され、背部を区画形成する背フレームと、座フレーム又は背フレームを支持し、後フレームを前フレームに対して真直となる真直姿勢と前フレームに対して後下方に傾斜した傾斜姿勢との間で姿勢変化させるリクライニング機構とを備え、リクライニング機構は、一端部が座フレーム又は背フレームに連結された第1リンク部材と、一端部がメインフレームに連結された第2リンク部材と、第1リンク部材と第2リンク部材の他端部同士を連結する連結ピンと、連結ピンを、後フレームが上記真直姿勢となる第1位置と後フレームが上記傾斜姿勢となる第2位置との間で変位可能に支持する支持カムとを有することを特徴とするものである。
この構成によれば、リクライニング機構が作動することによって、後フレーム及び背フレームがリクライニングする。つまり、座部の後方部分及び背部が後方へ傾斜する。具体的には、後フレームが真直姿勢となっているときには、連結ピンは支持カム上の第1位置にあり、第1リンク部材が座フレーム又は背フレームを支持し、第2リンク部材は、これら座フレーム又は背フレーム及び第1リンク部材を支持しつつメインフレームに連結されている。この状態から連結ピンが支持カム上の第2位置へ変位すると、第1リンク部材及び第2リンク部材の各他端部が連結ピンと共に移動し、これにより、座フレーム又は背フレームを支持する第1リンク部材が変位し、その結果、後フレームが傾斜姿勢となる。なお、後フレームが傾斜姿勢から真直姿勢に姿勢変化されるときも同様の要領であり、上記連結ピンが上記第2位置から上記第1位置へ変位されることによって、後フレームの姿勢変化が行われる。
(2) 上記支持カムは、上記連結ピンが挿通支持される案内溝を有して構成される。当該案内溝は、上記連結ピンが当該案内溝の一端側壁面に当接されることによって上記第1位置に配置され、上記連結ピンが当該案内溝の他端側壁面に当接されることによって上記第2位置に配置されるように湾曲形成される。
この構成では、上記連結ピンは、案内溝に案内され当該案内溝に沿ってスライドする。これにより、連結ピンは、滑らかに且つ確実に案内溝の一端側壁面又は他端側壁面に当接する。つまり、連結ピンは、上記第1位置と上記第2位置との間で滑らかに変位することができる。
(3) 上記案内溝の一端側壁面の位置及び他端側壁面の位置は、上記連結ピンが当接した状態で、上記第1リンク部材及び第2リンク部材が上記後フレームをそれぞれ真直姿勢及び傾斜姿勢に保持するトグル機構を構成するように決定されているのが好ましい。
この構成では、上記トグル機構により、後フレームが真直姿勢にあるときは当該真直姿勢に保持され、また、後フレームが傾斜姿勢にあるときは当該傾斜姿勢に保持される。したがって、後フレーム及び背フレームがリクライニングしたときに、その姿勢が安定するという利点がある。
(4) 上記連結ピンに接続され、当該連結ピンを上記支持カムに対して変位させる操作装置が設けられているのが好ましい。
この操作装置によって、操作装置が操作されることによって上記連結ピンが変位し、上記後フレームが姿勢変化する。したがって、後フレームは、操作装置が操作されることによって簡単にその姿勢が変化される。つまり、後フレーム及び背フレームは、きわめて簡単にリクライニングする。
(5) 上記操作装置は、メインフレームに設けられ、シーソ状に揺動する回動部材と、先端部が上記連結ピンに力学的に接続され、基端部が上記回動部材の端部に接続されたプッシュプルロッドとを備えて構成され得る。
この構成では、操作装置は次のようにして操作される。すなわち、操作者は、回動部材を例えば足踏みによって回動させる。これにより、プッシュプルロッドは、連結ピンを押し、又は引っ張る。これにより、連結ピンは、上記第1位置と第2位置との間で変位することになる。
(6) また、上記目的が達成されるため、本発明に係る車いす用車体フレームは、車輪が装着されるメインフレームと、前座部を区画形成する前フレーム及び前フレームに回動自在に連結され、後座部を区画形成する後フレームを有する座フレームと、座フレームに連結され、背部を区画形成する背フレームと、座フレーム又は背フレームを支持し、後フレームを前フレームに対して真直となる真直姿勢と前フレームに対して後下方に傾斜した傾斜姿勢との間で姿勢変化させるリクライニング機構とを備え、リクライニング機構は、メインフレームに回転可能に設けられ、外周面が座フレーム又は背フレームに当接されたカムと、カムを回転させる操作レバーとを有することを特徴とするものである。
この構成によれば、操作レバーが操作されることによってカムが駆動され、これにより、リクライニング機構が作動する。したがって、後フレーム及び背フレームがリクライニングする。つまり、座部の後方部分及び背部が後方へ傾斜し、また、傾斜した座部の後方部及び背部が水平に戻る。
以上のように本発明によれば、支持カム又はカムが採用されたリクライニング機構により、簡単な操作で円滑なリクライニングが実現される。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る車いす用車体フレーム10の斜視図である。
この車いす用車体フレーム10は、車いすの骨格を構成するものであって、側面視略台形に形成された一対のメインフレーム11、12と、メインフレーム11、12の頂部に設けられた座フレーム13と、座フレーム13に設けられた一対の背フレーム14、15と、後に詳述されるリクライニング機構16とを備えている。本実施形態の特徴とするところは、このリクライニング機構16の構造であり、これにより、座フレーム13によって形成される車いすの座部及び背フレーム14、15によって形成される車いすの背部が簡単且つ円滑にリクライニングされるようになっている。
メインフレーム11は、アルミニウム合金等の金属製パイプにより構成されている。本実施形態では、この金属製パイプが曲げ加工されることによって略台形状に形成されている。メインフレーム12は、メインフレーム11と同様の構成である。また、本実施形態では、メインフレーム11、12の高い剛性が維持されるために、両者間にクロスメンバー17、18が架け渡されている。なお、クロスメンバー17は、アルミニウム合金等の金属からなる丸パイプにより構成され、クロスメンバー18は、アルミニウム合金等の金属からなる角パイプから構成されている。もっとも、両者が丸パイプ又は各パイプにより構成されていてもよいことは勿論である。
メインフレーム11、12の前方下部19には、車いすの前輪(通常はキャスターとして構成される)が装着されるようになっている。また、メインフレーム11、12の後端部には円形の後輪取付板20、21が装着されており、これら後輪取付板20、21に車いすの後輪が装着されるようになっている。
座フレーム13は、一対の座面区画部材24、25(後フレーム)を有する。これら座面区画部材24、25は、それぞれ、メインフレーム11の上縁部22及びメインフレーム12の上縁部23に連結されている。これら座面区画部材24、25は、車いすの座部の後方(後座部)を区画形成する。そして、本実施形態では、車いすの座部の前方(前座部)は、上記メインフレーム11、12の上縁部22、23によって構成される。つまり、当該上縁部22、23は座フレーム13の一部を兼ねており、これら上縁部22、23と上記座面区画部材24、25とによって、車いすの座部が形成される。もっとも、メインフレーム11、12とは別個の部材を設け、これによって車いすの前座部を区画形成するように構成されていてもよいことは勿論である。
座面区画部材24の先端部26は、メインフレーム11の上縁部22に回動可能に連結されている。具体的には、この先端部26は、ピン41によってメインフレーム12の上縁部22に支持されている。すなわち、この先端部26は、ヒンジ構造を介して上記上縁部22に連結されており、座面区画部材24は、上下方向に回動可能となっている。一方、座面区画部材25の先端部27は、座面区画部材24と同様にメインフレーム12の上縁部23に回動可能に連結されている。具体的には、この先端部27は、ヒンジ構造を介して上記上縁部23に連結されており、座面区画部材25は、座面区画部材24と同様に上下方向に回動可能となっている。また、本実施形態では、背フレーム14、15は、それぞれ上記座面区画部材24、25と一体的に形成されており、座面区画部材24、25がそれぞれ湾曲形成されることによって背フレーム14、15が形成されている。なお、背フレーム14、15の上端部は、略90°に屈曲されており、把手を構成している。
図2は、車いす用車体フレーム10の要部拡大斜視図であり、リクライニング機構16の構造を詳細に示している。
リクライニング機構16は、メインフレーム11、12と座フレーム13の座面区画部材24、25との間に配置されている。このリクライニング機構16が作動することによて、上記座面区画部材24、25がメインフレーム11、12の上記上縁部22、23に対して回動する。すなわち、座面区画部材24、25は、上記上縁部22、23に対して真直な姿勢(真直姿勢)と、上記上縁部22、23に対して傾斜した姿勢(傾斜姿勢)との間で姿勢変化するようになっており、これにより、座フレーム13の後方部分および背フレーム14、15が後方へ傾斜する。なお、本実施形態では、リクライニング機構16は、メインフレーム11、12と座フレーム13との間に配置されているが、これに限定されるものではなく、メインフレーム11、12と背フレーム14、15との間に配置されていてもよいことは勿論である。
リクライニング機構16は、第1リンク部材28と、第2リンク部材29と、支持カム30とを備えている。これら各部材28〜30は、図1が示すように、メインフレーム11と座面区画部材24との間、及びメインフレーム12と座面区画部材25との間に左右対称に一対配置されている。左右に配置された各部材28〜30は、それぞれ同様の構成である。
第1リンク部材28は、細長の平板状に形成されており、その一端部31は、上記座面区画部材24に連結されている。具体的には、同図が示すように、座面区画部座24の底部に支持ブロック32が取り付けられており、第1リンク部材28の一端部31は、ピン33を介して支持ブロック32に回動可能に連結されている。また、第2リンク部材29は、細長の平板状に形成されており、その一端部34は、上記メインフレーム11、12に連結されている。具体的には、同図が示すように、メインフレーム11、12の所要部に支持ブロック35が取り付けられており、第2リンク部材29の一端部34は、ピン36を介して支持ブロック35に回動可能に連結されている。なお、本実施形態では、リクライニング機構16の高い剛性が確保されるために、第2リンク部材29同士は、クロスメンバー37によって連結されている。そして、第1リンク部材28の他端部と第2リンク部材29の他端部は、ピン40によって回動可能に連結されている。
支持カム30は、平板部材からなり、外形は略扇形に形成されている。なお、支持カム30の外形形状は特に限定されるものではない。この支持カム30は、上記ピン40を支持しており、且つ当該ピン40を所定の軌跡に沿ってスライドさせるようになっている。具体的には、支持カム30には、細長の案内溝42が設けられている。この案内溝42は、図1及び図2が示すように、略円弧状に湾曲形成されている。そして、上記ピン40は、この案内溝42に沿って滑らかに案内されスライドするようになっている。具体的には、ピン40は、同図が示すように、案内溝42の一端側壁面に当接した位置(第1位置)と、案内溝42の他端側壁面に当接した位置(第2位置)との間で自在に変位することができる。
前述のように、第1リンク部材28と第2リンク部材29とは、連結ピン40で連結されていることから、上記支持カム30、支持カム30によって支持された連結ピン40及び各リンク部材28、29によってリンク機構が構成され、このリンク機構を介して上記座面区画部材24、25は、メインフレーム11、12に対して回動するようになっている。すなわち、リクライニング機構16は、このリンク機構によって実現されており、上記ピン40が上記第1位置から第2位置へ変位し、又は第2位置から第1位置へ変位することによって、座面区画部材24、25のが回動し、車いすの座部及び背部がリクライニングする。
また、本実施形態では、上記案内溝42の一端側壁面及び他端側壁面の位置は、トグル機構を構成するように決定されている。すなわち、ピン40が上記案内溝42の一端側壁面及び他端側壁面にそれぞれ当接することによって、ピン36、ピン40及びピン33の位置関係がトグル機構を構成するようになっており、ピン40が第1位置にあるときは、座面区画部材24、25に荷重が作用した場合(例えば、当該車いすに車いす使用者が座った場合等)には、ピン40は、案内溝42の一端側壁面に押圧され、当該第1位置に保持される。一方、ピン40が第2位置にあるときは、座面区画部材24、25に荷重が作用した場合には、ピン40は、案内溝42の他端側壁面に押圧され、当該第2位置に保持される。
さらに、本実施形態では、図2が示すように、ピン40を上記案内溝42に沿って変位させるための操作装置43が設けられている。この操作装置43が後述のように操作されることによって、ピン40は、第1位置(同図が示す位置)から第2位置へスライドするようになっている。操作装置43は、足踏板44(回動部材)と、プッシュプルロッド45とを備えている。足踏板44は、例えばアルミニウム合金等の金属からなる板状部材であって、クロスメンバー18に取り付けられている。クロスメンバー18には、支持板46が立設されており、足踏板44の底面中央部は、ピン47を介して支持板46に回動自在に支持されている。したがって、足踏板44は、シーソー状に揺動することができるようになっている。
プッシュプルロッド45は、例えばアルミニウム合金等の金属からなるパイプ部材により構成されている。プッシュプルロッド45の両端部は、同図が示すように、クロスメンバー37及び足踏板44に連結されている。具体的には、プッシュプルロッド45の先端部48は、ピン49を介してクロスメンバー37に回動自在に連結されている。このピン49は、クロスメンバー37に設けられた支持板52によって支持されている。一方、プッシュプルロッド45の基端部50は、ピン51を介して足踏板44の後方部(足踏板44の回動中心よりも後方)に回動自在に連結されている。このピン51は、足踏板44上に突設された支持板53に支持されている。
したがって、この操作装置43を操作する者が足踏板44を踏むことによって、足踏板44は、ピン47を中心にして前方へ傾斜する。これにより、プッシュプルロッド45が前方へ移動してクロスメンバー37が押され、その結果、ピン40が第1位置から第2位置へと変位する。ピン40が第2位置にあるときに、足踏板44が踏まれて逆方向に回動されることによって、クロスメンバー37はプッシュプルロッド45によって引っ張れ、その結果、ピン40は、第1位置へ変位する。
図3は、車いす用車体フレーム10の側面図であり、座面区画部材24、25が真直姿勢にあるときのリクライニング機構16の状態を示したものである。また、図4は、車いす用車体フレーム10の側面図であり、座面区画部材24、25が傾斜姿勢にあるときのリクライニング機構16の状態を示したものである。本実施形態に係る車いす用車体フレーム10では、次のようにしてリクライニング動作が行われる。
リクライニング機構16が作動することによって、図4が示すように座面区画部材24、25及び背フレーム14、15がリクライニングする。つまり、車いすの座部の後方部分及び背部が後方へ傾斜する。具体的には、座面区画部材24、25が真直姿勢となっているときには(図3参照)、ピン40は支持カム30上の第1位置にあり、第1リンク部材28が座フレーム13を支持し、第2リンク部材29は、メインフレーム11、12に連結されている。この状態からピン40が支持カム30上の第2位置へ変位すると、第1リンク部材28及び第2リンク部材29の各他端部がピン40と共に移動し、これにより、第1リンク部材28及び第2リンク部材29が変位する。その結果、図4が示すように、座面区画部材24、25は、傾斜姿勢となる。なお、座面区画部材242、25が再び真直姿勢に戻される場合も同様の要領で行われ、ピン40が上記第2位置から上記第1位置へ変位されることによって、座面区画部材24、25が姿勢変化する。
このように、本実施形態に係る車いす用車体フレーム10では、支持カム30が採用されたリンク機構によりリクライニング機構16が構成されているから、きわめて簡単な構造であり、且つきわめて簡単な操作によって座面区画部材24、25及び背フレーム14、15のリクライニングが実現されるので、当該車いす用車体フレーム10が採用された車いすにおいても、簡単且つ円滑なリクライニング動作が実現される。
また、本実施形態に係る車いす用車体フレーム10では、支持カム30が上記案内溝42を有し、ピン40がこの案内溝42に案内されながら変位する。したがって、ピン40は、滑らかに且つ確実に案内溝42を移動し、上記第1位置及び第2位置に確実に位置決めされる。これにより、座面区画部材24、25の真直姿勢及び傾斜姿勢が正確に反復され、耐久性の高いリクライニング機構が実現される。
さらに、前述のように、第1リンク部材28及び第2リンク部材29は、ピン40と共にトグル機構を構成するから、座面区画部材24、25が真直姿勢又は傾斜姿勢となったときに、当該姿勢が保持される。したがって、車いす用車体フレーム10が採用された車いすに使用者が座っている場合に、座面区画部材24、25が不用意に真直姿勢から傾斜姿勢に姿勢変化することがなく、安全なリクライニング動作が可能となる。
加えて、本実施形態に係る車いす用車体フレーム10では、上記操作装置43が設けられているので(図2参照)、例えば車いす使用者の補助者が存在する場合には、当該補助者が操作装置43を操作することによって、簡単且つ迅速にリクライニング動作が行われるという利点がある。しかも、この操作装置43では、足踏板44が上記補助者によって踏まれるだけで、プッシュプルロッド45を介して上記ピン40が変位されるので、その操作要領はきわめて簡単であるという利点もある。
<第2の実施形態>
図5は、本発明の第2の実施形態に係る車いす用車体フレーム60の模式的側面図である。
この車いす用車体フレーム60は、上記第1の実施形態に係る車いす用車体フレーム10と同様に車いすの骨格を構成するものであって、メインフレーム11、12と、座フレーム13及び背フレーム14、15と、リクライニング機構61とを備えている。本実施形態に係る車いす用車体フレーム60が上記第1の実施形態に係る車いす用車体フレーム10と異なるところは、リクライニング機構61の構造であり、本実施形態に係るリクライニング機構61は、カム62により直接に座フレーム13が変位されるようになっている点、及び第1の実施形態に係る車いす用車体フレーム10に設けられていた操作装置43が設けられていない点である。なお、その他の構成については、上記第1の実施形態に係る車いす用車体フレーム10と同様である。
同図が示すように、リクライニング機構61はカム62を備えており、このカム62は、台座63に支持されており、操作レバー64によって駆動される。カム62は、ピン65を介して台座63に回動自在に支持されている。具体的には、台座63は、メインフレーム11、12の所定部に設けられている。この台座63には、図示されていない支持板が立設されており、この支持板に上記ピン65が支持されている。操作レバー64は、棒状に形成され、車いす使用者等がこれを操作することができるようになっている。
カム62は、所定の外形形状に形成されており、その外周面に座フレーム13を構成する座面区画部材24、25が当接している。したがって、カム62は、図5が示す状態にあるときは、その先端部が座面区画部材24、25に当接し、座面区画部材24、25は、真直姿勢となる。
図6は、車いす用車体フレーム60の模式的側面図であり、座面区画部材24、25が傾斜姿勢となった状態が図示されている。
操作レバー64が操作され、矢印66の方向に回転されると、これによってカム62は、その外周面が座面区画部材24、25と摺動しながら回転する。その結果、同図が示すように、座面区画部材24、25は傾斜姿勢に姿勢変化する。なお、この状態から操作レバー64が再び操作され、上記矢印66と反対方向に回転されることによって、座面区画部材24、25は真直姿勢となる。
このように本実施形態に係る車いす用車体フレーム60では、操作レバー64が回転操作されるだけでカム62が回転し、座面区画部材24、25は、カム62によって直接に回転される。つまり、リクライニング動作が一層簡単なものとなる。しかも、本実施形態に係るリクライニング機構61では、上記第1の実施形態に係る車いす用車体フレーム10に設けられたリクライニング機構16よりも構造がきわめて簡単であるから、当該リクライニング機構61の故障等が少なく、車いす用車体フレーム60全体の製造コストが低減されるという利点がある。
本発明は、車いすやシャワーキャリー等の車体フレームに適用され得る。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る車いす用車体フレームの斜視図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る車いす用車体フレームの要部拡大斜視図であ 図3は、本発明の第1の実施形態に係る車いす用車体フレームの模式的側面図である。 図4は、本発明の第1の実施形態に係る車いす用車体フレームの模式的側面図である。 図5は、本発明の第2の実施形態に係る車いす用車体フレームの模式的側面図である。 図6は、本発明の第2の実施形態に係る車いす用車体フレームの模式的側面図である。
符号の説明
10・・・車いす用車体フレーム
11・・・メインフレーム
12・・・メインフレーム
13・・・座フレーム
14・・・背フレーム
15・・・背フレーム
16・・・リクライニング機構
17・・・クロスメンバー
18・・・クロスメンバー
22・・・上縁部
23・・・上縁部
24・・・座面区画部材
25・・・座面区画部材
26・・・先端部
27・・・先端部
28・・・第1リンク部材
29・・・第2リンク部材
30・・・支持カム
31・・・一端部
32・・・支持ブロック
33・・・ピン
34・・・一端部
35・・・支持ブロック
36・・・ピン
37・・・クロスメンバー
40・・・ピン
41・・・ピン
42・・・案内溝
43・・・操作装置
44・・・足踏板
45・・・プッシュプルロッド
47・・・ピン
48・・・先端部
50・・・基端部
60・・・車いす用車体フレーム
61・・・リクライニング機構
62・・・カム
64・・・操作レバー

Claims (6)

  1. 車輪が装着されるメインフレームと、
    前座部を区画形成する前フレーム及び前フレームに回動自在に連結され、後座部を区画形成する後フレームを有する座フレームと、
    座フレームに連結され、背部を区画形成する背フレームと、
    座フレーム又は背フレームを支持し、後フレームを前フレームに対して真直となる真直姿勢と前フレームに対して後下方に傾斜した傾斜姿勢との間で姿勢変化させるリクライニング機構とを備え、
    リクライニング機構は、
    一端部が座フレーム又は背フレームに連結された第1リンク部材と、
    一端部がメインフレームに連結された第2リンク部材と、
    第1リンク部材と第2リンク部材の他端部同士を連結する連結ピンと、
    連結ピンを、後フレームが上記真直姿勢となる第1位置と後フレームが上記傾斜姿勢となる第2位置との間で変位可能に支持する支持カムとを有する車いす用車体フレーム。
  2. 上記支持カムは、
    上記連結ピンが挿通支持される案内溝を有し、
    当該案内溝は、上記連結ピンが当該案内溝の一端側壁面に当接されることによって上記第1位置に配置され、上記連結ピンが当該案内溝の他端側壁面に当接されることによって上記第2位置に配置されるように湾曲形成されている請求項1に記載の車いす用車体フレーム。
  3. 上記案内溝の一端側壁面の位置及び他端側壁面の位置は、上記連結ピンが当接した状態で、上記第1リンク部材及び第2リンク部材が上記後フレームをそれぞれ真直姿勢及び傾斜姿勢に保持するトグル機構を構成するように決定されている請求項2に記載の車いす用車体フレーム。
  4. 上記連結ピンに接続され、当該連結ピンを上記支持カムに対して変位させる操作装置が設けられている請求項1ないし3のいずれかに記載の車いす用車体フレーム。
  5. 上記操作装置は、
    メインフレームに設けられ、シーソ状に揺動する回動部材と、
    先端部が上記連結ピンに力学的に接続され、基端部が上記回動部材の端部に接続されたプッシュプルロッドとを備えている請求項4に記載の車いす用車体フレーム。
  6. 車輪が装着されるメインフレームと、
    前座部を区画形成する前フレーム及び前フレームに回動自在に連結され、後座部を区画形成する後フレームを有する座フレームと、
    座フレームに連結され、背部を区画形成する背フレームと、
    座フレーム又は背フレームを支持し、後フレームを前フレームに対して真直となる真直姿勢と前フレームに対して後下方に傾斜した傾斜姿勢との間で姿勢変化させるリクライニング機構とを備え、
    リクライニング機構は、
    メインフレームに回転可能に設けられ、外周面が座フレーム又は背フレームに当接されたカムと、
    カムを回転させる操作レバーとを有する車いす用車体フレーム。

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