JP2005082438A - 曜変加飾陶磁器およびその製造法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温の窯内において自然に発現する偶然の産物とも言える曜変紋様を、意図して発現させ、デザインとして形成することを可能とする。
【解決手段】鉛と銀とを含む曜変核形成剤を準備し、この曜変核形成剤を天目釉茶碗の釉薬表面に部分的に付着させ、これを還元焼成することにより黒ないし灰色のガラス状に溶融した斑点状の曜変核形成剤の塗布部分1の外周辺には、水色から紺色に発色したグラデーション模様2が拡散して発現していて、このグラデーション模様2は、金色あるいは虹色に彩られ、光の当たり具合によってそれら光彩が変化するところの曜変紋様として焼き付ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、曜変紋様によって加飾される陶磁器およびその製造法に関するものであって、特に、焼成時の加飾用元素の拡散蒸着現象を利用した陶磁器の加飾技術に関する。
従来、施釉した陶磁器の表面に絵柄や紋様を加飾する方法として上絵顔料による技法や、光彩を放つ加飾法としてラスタ−彩等があるが、それらは所要の色素顔料を塗布した釉薬表面部分にのみ色彩が発現するのが通例であった。一方、曜変釉、油滴天目釉あるいは一部の結晶釉等のように高火度で焼かれる釉薬では、焼成により出現する油滴紋や、大きく成長した結晶を加飾文様とするが、それは釉薬層内部から物理化学的反応として自然に湧き起こるものであって、特定の企画されたデザインに制御することは殆ど不可能であった。
また、このような曜変釉の紋様を工業的に実現するものとして、プリント法が提案されている。(特許文献1を参照)
この方法では、素焼きタイル上にベース釉を焼付け、このベース釉に窯変調模様をプリントし、次いで、その上に複数の有色透明釉をスプレーした後、再度焼付けを行い、プリント模様をぼやかすことにより趣のある窯変調模様を形成する方法である。
特開平6−321667号公報:段落(0012)(0013)
ところが、この方法で得られる模様は、同文献の段落(0029)にあるように、基本的な色調や模様構成や質感などは殆ど等しいので、違和感のない均一なタイル施工面を形成できるものではあるが、所詮は、プリントされた窯変調模様を表現するに過ぎず、プリントされていない部分にまで自然の曜変釉にような複雑な虹彩紋様を発現するものではなかった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、高温の窯内において自然に発現する偶然の産物とも言える曜変紋様を、ある程度意図して発現させ、デザインとして形成することを可能とする曜変加飾陶磁器およびその製造法を提供するものである。かくして、同一デザインとして認識される曜変紋様の発現した陶磁器を工業的に製造可能とするものである。
上記の問題は、第1発明であるところの、陶磁器の釉薬表面に焼き付けた鉛と銀とを含む曜変核形成剤の部分を核として、その周辺部位に複数の色調からなる虹彩を含む曜変紋様を発現させたことを特徴とする本発明の曜変加飾陶磁器によって解決することができる。
また、上記の問題は、第2発明であるところの、鉛と銀とを含む曜変核形成剤を準備する工程と、この曜変核形成剤を陶磁器の釉薬表面に部分的に付着させる工程と、これを還元焼成することにより前記曜変核形成剤の部分を核として、その周辺部位に複数の色調からなる虹彩を含む曜変紋様を発現させる工程を含むことを特徴とする本発明の曜変加飾陶磁器の製造法によって解決することができる。
さらに、この曜変加飾陶磁器の製造法では、前記曜変核形成剤にアルカリ金属化合物が添加されたり、珪酸分が添加されるのが好ましく、また、これらの曜変加飾陶磁器の製造法における還元焼成が、最高温度600〜800℃においてCO濃度1〜3%の還元雰囲気で焼成するのが特に好ましい。
なお、曜変とは、本来、焼成雰囲気の変化や燃焼火炎の影響を受けて釉原料中の不純物の析出や燃料の灰分などが付着することにより、意図しなかった釉の発色が発現する現象をいうが、本発明において曜変紋様とは、特に希少価値のある曜変天目のような多色の複雑な虹彩で彩られたグラデーション模様、または油滴天目のような虹彩グラデーション模様で取り囲まれた多数の斑点状模様を含む用語として用いている。また、曜変は窯変とも記載されることがあるが、両者は同じ意味の用語であって、本発明では曜変の用語に統一して用いることとする。
本発明の加飾技術の要点は、鉛と銀との化合物に、必要に応じてナトリウムまたはカリウムなどのアルカリ化合物を添加した組成物を陶磁器の釉薬表面に付着させ、最高温度600〜800℃の還元焼成によって曜変紋様を発現させるための発生源として使用する点にある。この付着された組成物を中心核として、曜変紋様が形成されるので、本発明ではこれを曜変核形成剤ということとする。
本発明では、主に曜変核形成剤の付着部の外側周辺に多色の、例えば藍、水色、紺色、黄色、赤色、金色、緑色、虹のような虹彩を含むグラデーション模様からなる曜変紋様が対象釉の性質、曜変核形成剤の成分、焼付け条件などによって発現するのであるが、この加飾方法の原理は、特定の元素からなる1ミクロン以下の無機薄膜が釉面に拡散的に蒸着し、干渉色により虹彩を発現する加飾膜を構成する、すなわち特定の元素の拡散蒸着の現象に拠るものと思われる。この光彩の輝きはその陶磁器製品の美的価値を高めるのであるが、加飾膜は釉面に拡散融着したものであるから、一般的な陶磁器の用途において十分な耐久性を持つものである。
本発明において、曜変核形成剤中の銀成分は発色のための必須な有効成分であり、鉛成分は銀成分を釉面に拡散させ融着させる役割を持つと思われる必須成分である。また、アルカリ金属成分は前記鉛成分と銀成分の拡散を促進する拡散助剤として機能する。曜変核形成剤中にアルカリ成分を添加しない場合でも、下地の釉薬に通常含まれているアルカリが作用して曜変紋様が発現する場合もあるが、一般にその作用は薄弱なので別途曜変核形成剤中に添加するのが好ましい。
本発明の曜変加飾陶磁器およびその製造法は、このように、曜変紋様を発現させる曜変核形成剤として銀成分と鉛成分が有効成分であることを見出したことに基づくのであり、自然曜変と同様な不可思議で魅力的な虹彩を含む多彩なグラデーション模様で陶磁器の釉面を彩ることが可能となり、その商品価値を飛躍的に向上させることに大きく寄与するものである。
また、曜変紋様を上絵窯と同程度の最高温度600〜800℃で焼付け可能であり、しかも曜変核形成剤を意図したデザインに付着させることにより、意図したデザインに沿った形態の曜変模様が創作できるから、大量生産にも適しているという優れた効果がある。よって本発明は、従来の問題点を解消した曜変加飾陶磁器およびその製造法として、工業的、技術的価値はきわめて大なるものがある。
次に、本発明の曜変加飾陶磁器およびその製造法に係る実施形態について、図1を参照しながら説明するが、先ず、第2発明である曜変加飾陶磁器の製造法から説明する。
本発明は、(1)鉛と銀とを含む曜変核形成剤を準備する工程、(2)この曜変核形成剤を陶磁器の釉薬表面に部分的に付着させる工程、(3)これを還元焼成することにより前記曜変核形成剤の部分を核として、その周辺部位に複数の色調からなる虹彩を含むグラデーション模様を発現させる工程、を含む。
(曜変核形成剤の準備)
本発明の曜変核形成剤は、鉛と銀を必須成分とし、アルカリを好ましい成分として、これらの機械的固形混合物、混合溶液、混合溶融固化物などの形態が利用できる。このうち、鉛成分としては金属鉛、酸化鉛の他、鉛化合物が適当であり、鉛白、密陀僧、鉛丹、白玉等、硝酸鉛が応用可能である。また、銀成分は、金属銀、酸化銀の他、銀化合物が適当であって、塩化銀、硝酸銀、炭酸銀が適用できる。アルカリ成分は、アルカリ金属塩として、塩化カリ、硝酸カリ、硝酸ソーダ、水ガラス、塩化ナトリウム等が用いられ得る。
混合溶液タイプの曜変核形成剤としては、例えば、可溶性の硝酸鉛と硝酸銀と硝酸カリの組み合わせを選択し、これに水アメを溶媒として混合し、水溶性の曜変核形成剤液とすることができる。この場合、適宜な水分で粘度を調整し、刷毛塗り、スプレー塗布など適宜な工法で陶磁器の釉薬面に付着させれば、焼成後、凹凸の少ない平滑な曜変紋様が得られる。
混合溶融固形物タイプの曜変核形成剤としては、例えば、鉛と銀の化合物にガラス形成剤として珪石を添加した混合物を加熱溶融して得た溶融物を冷却固化し、粉砕して粉末とし、これに適宜なバインダ、例えばCMCや、アルカリ塩、水分を添加して、粘着性の曜変核形成剤ペーストとすることができる。この場合、CMCに代えて上絵用油性溶剤と混合し、インキとして上絵用転写紙に印刷すれば、陶磁器釉面に所定のデザインとして貼り付けるという慣用の転写技術が採用できるので、大量生産も可能となる利点がある。
また、バインダとしては、CMC、ふのり、蜂蜜、水あめ、バルサム、上絵用顔料溶剤、グリセリン、でんぷん、油、PVA、アラビアゴム等があるが、CMC、PVAは微量で粘着性に優れ効果が高いので推奨される。
さらに付言すると、銀成分は発色源、鉛成分は焼成時の高温下において銀を釉面に拡散融着させる役割を持つもので、この必須成分の銀成分と鉛成分の好ましい配合比率は、金属換算で、鉛/銀=5〜20である。鉛成分の配合量が前記範囲より過小の場合は、核になる部分のガラス化が進まず剥離し易く、曜変紋様も拡散しにくい。また過大の場合は、発色源の銀成分が相対的に減少するので曜変紋様の発色が弱くなるので好ましくない。さらに、特に好ましい範囲は、鉛/銀=5〜10である。
また、アルカリ成分は、前記銀成分の拡散促進剤であり、釉薬層からアルカリが供給される場合もあるので、添加しなくても曜変紋様が発現する場合もあるが、意図して添加した方が得られる曜変紋様が安定するので、銀成分と鉛成分の合量に対して、少なくとも0.5%添加するのが好ましい。また、硝酸塩より塩化塩の方が紋を広げる効果は大きいが、時として異常に紋を広げすぎてしまうので硝酸塩の方が紋の形を制御し易く推奨される。アルカリ成分が過大となると紋様が荒れて汚れた感じになるので20%までに抑えるのが好ましい。
(曜変核形成剤の付着)
本発明による曜変紋様の加飾を施す母体たる陶磁器は、施釉焼成されたもので陶器と磁器の種類を問わない。また、その対象釉薬も、必ずしも鉄を発色剤として含む天目釉系の黒色釉に限るものではなく、通常の無色の長石系釉薬、銅を発色剤として含む織部調の緑釉、コバルトを発色剤とした瑠璃色釉など、各種の発色顔料で着色した多くの低火度釉および高火度釉が対象となり、本発明によれば、これらの釉薬の本来の発色を示す釉層上に本発明の曜変紋様が斑紋として重なり合って発現するので、それぞれの発色が混合した個性的な色紋様が得られるのである。
適宜に選択した陶磁器に、前記のように得た曜変核形成剤を付着させるには、前記したところの、刷毛塗り、スプレー吹き付け、ゴム球に付けた細管から押し出すイッチン技法、転写紙転写の他、スクリーン印刷など従来から知られている工業的手法が採用できる。ただし、本発明では、曜変核形成剤の付着部分を核にして発色が拡散状に生じるので、デザインの意図に応じて曜変核形成剤を釉表面に0.5〜10mm程度の斑点状もしくは線状に塗布するのが好ましい。
(焼付け)
かくして得られた素材は、焼き付けられるが、発現する曜変紋様の広がりと濃さは最高焼成温度、還元濃度および経過時間に影響される。好ましい焼成最高温度は、600℃から800℃までの温度であって、還元焼成する。この場合、還元濃度は、CO濃度で1%〜5%が適当であり、1%未満の弱い還元濃度では、発色が微弱すぎて好ましくなく、また5%を超えるCO濃度のより強い還元雰囲気では、紋の彩度が低下し汚れた感じになり好ましくない。さらに過剰な還元をかけた場合、曜変核形成剤の付着部分に銀の析出と思われる顕著な変色が生じ、斑紋の広がりが大きくならず曜変紋様として貧弱なものとなる。
最高焼成温度が高ければ、拡散蒸着効果は大きく、低ければ効果は小さい。しかし高い温度で長時間還元を保つと紋様の色が飛散して退色する。好ましい条件として、700℃〜800℃で、5〜15分程度前記濃度の還元をかけて、以後650℃まで冷却するまで還元を継続する方法が推奨される。
かくして、陶磁器の釉薬表面に焼き付けた鉛と銀とを含む曜変核形成剤の部分を核として、その周辺部位に複数の色調からなる虹彩を含む曜変紋様を発現させたことを特徴とする第1発明である曜変加飾陶磁器を得ることができる。
また、本発明では、鉄を含む天目釉を用いた場合、斑紋は紺・青・空色のように拡散蒸着の程度によりグラデーションをなす干渉色を発現したり、それが光の反射で金色や虹色に光って観察されることもある。また、釉薬中に銅成分を含んだり、曜変核形成剤に銅成分を含む場合のように、銅成分が存在する場合には、赤い発色が生じるときがある。これは銅と銀とが反応した結果と考えられる。
従って、織部釉を対象に本発明を行った場合、赤銅光彩を発することが多い。また、高温で気化する銅は、窯の中に残留することがあるので、銅釉を焼いた窯で天目釉を対象として本発明を実施すると赤く発色する傾向が見られる。また、還元濃度の程度によっても、曜変紋様が赤銅光彩、黄金光彩を発する場合がある。
以上説明した本発明の曜変核形成剤には、補助成分として珪素成分、例えば珪石粉末を30%未満添加すると、焼成後の紋様の耐久性・耐酸性を向上させることができる。また、発色濃度や色調を変化させるために、銀以外の金属成分を10%未満の範囲で添加することも可能である。この目的には、銅、ニッケル、コバルト、マンガン、チタニウムなどの金属、酸化物または塩類などが選択される。
対象とする陶磁器を次のように準備した。ゼーゲル式:(0.32CaO,0.35MgO,0.25KO,0.08NaO)0.56Al−5.0SiOで表される基礎釉にFeを6%(外割)含む天目釉を、大平長石(SS−150)45.3%、石灰6.6%、焼きタルク9.2%、珪石26.6%、仮焼ニュージーランドカオリン7.3%、生ニュージーランドカオリン5%、紅柄6%(外割)によって調合し、磁器製茶碗に掛け、昇温時に1150までは酸化焼成を行いその温度で1時間保持した後、還元雰囲気にして1300度Cまで昇温した。次いでそのまま1時間半保持し、その後900度までは還元冷却する方法で全体が黒くなる天目釉茶碗を焼成した。
曜変核形成剤を次ぎのように準備して天目釉茶碗に付着させた。前記鉛丹75%、塩化銀10%、珪石15%の混合物をるつぼを用いて加熱、溶融してフリットを作り、微粉末に粉砕してから、2倍量のCMC3%糊剤溶液と混合し、さらに前記フリット量の10%に当たる硝酸カリを加え、よく攪拌して曜変核形成剤からなる粘着性のペーストを得た。このペーストを上記天目釉の表面に1〜5mm径の多数の斑点状に塗布した。
このように準備した試料を、プロパンガスバーナを付設し還元焼成が可能な電気炉で、750℃まで酸化で昇温し、その温度においてCO濃度が1.7%の還元焼成に切り換えて10分間保持した。そして、650℃まで還元雰囲気のまま冷却し、以後常温まで通常に冷却して本発明の曜変加飾陶磁器である天目釉茶碗を得た。
得られた天目釉茶碗の表面には、図1に示すように、黒ないし灰色のガラス状に溶融した斑点状の曜変核形成剤の塗布部分1が核となって、その外周辺には、水色から紺色に発色したグラデーション模様2が拡散して発現していて、このグラデーション模様2は、金色あるいは虹色に彩られ、光の当たり具合によってそれら光彩が変化するところの曜変紋様として焼き付けられていた。なお、この核となる斑点部分1は、5μm程度の厚みを持つ部分であるが、グラデーション模様2は、厚さ0.1μm程度の層であって、銀と鉛を含む拡散層であることが確認された。
下記表1に配合を示す曜変核形成剤を実施例1に準じて製作し、同様な対象陶磁器に施し、これを表1の最高温度、そのときの還元雰囲気(CO濃度)で焼き付けて曜変紋様の発現状態を観察した。
その結果は、鉛/銀配合比: 5〜20、アルカリ量(KO%):銀成分と鉛成分の合量に対して0.5〜20%、最高温度:600〜800℃、CO濃度:1〜3%、を満足する条件においてはいずれも好ましい曜変紋様が得られたが、この範囲外では、曜変紋様が極めて不十分であるか、または過剰な発色が生じるなど本発明の効果が得られないことが分った。なお、鉛/銀配合比: 5〜10の範囲が最も好ましいことも分った。
焼成結果は、◎(試験結果中で最も好ましい色調、拡散程度が得られた)、○(曜変紋様として評価できる結果が得られた)で表示した。
実施例1の曜変紋様を示す写真。
符号の説明
1:塗布部分
2:グラデーション模様

Claims (5)

  1. 陶磁器の釉薬表面に焼き付けた鉛と銀とを含む曜変核形成剤の部分を核として、その周辺部位に複数の色調からなる虹彩を含む曜変紋様を発現させたことを特徴とする曜変加飾陶磁器。
  2. 鉛と銀とを含む曜変核形成剤を準備する工程と、この曜変核形成剤を陶磁器の釉薬表面に部分的に付着させる工程と、これを還元焼成することにより前記曜変核形成剤の部分を核として、その周辺部位に複数の色調からなる虹彩を含む曜変紋様を発現させる工程を含むことを特徴とする曜変加飾陶磁器の製造法。
  3. 前記曜変核形成剤にアルカリ金属化合物が添加されている請求項2に記載の曜変加飾陶磁器の製造法。
  4. 前記曜変核形成剤に珪酸分が添加されている請求項2または3に記載の曜変加飾陶磁器の製造法。
  5. 前記請求項2、3または4に記載の曜変加飾陶磁器の製造法における還元焼成が、最高温度600〜800℃においてCO濃度1〜5%の還元雰囲気で焼成するものであることを特徴とする曜変加飾陶磁器の製造法。

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