JP2005082130A - 車両用スライドアジャスタのロック機構 - Google Patents

車両用スライドアジャスタのロック機構 Download PDF

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泰晴 檀上
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Abstract

【課題】 省スペース化を達成できる強度の高い車両用スライドアジャスタのロック機構を提供すること。
【解決手段】 アッパーレール4の上壁部4aにロック部材嵌入孔4fを穿設し、このロック部材嵌入孔4fにロック部材42を嵌入させるとともに、アッパーレール4の一部に取り付けられた支持軸40を揺動中心としてロック部材42をアッパーレール4に揺動自在に取り付けた。このロック部材42によりアッパーレール4をロワーレール2に対しロックするとともに、ロック部材42を揺動させることによりロック解除を行うようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両用シートを前後方向に摺動させて所定位置に位置決めするスライドアジャスタに関し、特にスライドアジャスタをロックするための機構に関する。
従来の車両用スライドアジャスタには、ロワーレールの横方向外部にロック部材を設け、このロック部材によりアッパーレールをロワーレールに対しロックしているものがある。しかしながら、この構成は比較的広いスペースを必要とすることから、最近では、アッパーレール内側にロック部材を設け、省スペース化を達成している(例えば、特許文献1〜3参照。)。
特開平8−282347号公報(第6頁、図1) 特開平4−163236号公報(第2頁〜第3頁、第1図) 特開平9−109744号公報(第3頁〜第4頁、図1)
しかしながら、特許文献1及び2に記載のスライドアジャスタにおいては、ロワーレール及びアッパーレールの1側面に穿設されたロック孔にロック部材のロック爪を嵌入させてアッパーレールをロワーレールにロックする構造であり、特許文献3に記載のスライドアジャスタにおいては、アッパーレールに揺動自在に取り付けられたロック部材のロック爪をロワーレールに穿設されたロック孔に嵌入させてアッパーレールをロワーレールにロックする構造であるため、スライドアジャスタに負荷がかかると、ロック部材全体にも負荷がかかり、強度が低いという問題があった。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、省スペース化を達成できる強度の高い車両用スライドアジャスタのロック機構を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、車体に取り付けられるロワーレールに対しアッパーレールが摺動自在に取り付けられた車両用スライドアジャスタにおいて、上記アッパーレールがその上壁部に穿設されたロック部材嵌入孔を有し、該ロック部材嵌入孔にロック部材を嵌入させるとともに、上記アッパーレールの一部に取り付けられた支持軸を揺動中心として上記ロック部材を上記アッパーレールに揺動自在に取り付け、上記ロック部材により上記アッパーレールを上記ロワーレールに対しロックするとともに、上記ロック部材を揺動させることによりロック解除を行うようにしたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、上記上壁部の一部を切り起こしてロック部材取付部を形成し、該ロック部材取付部に上記支持軸を取り付けたことを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、上記ロック部材は円弧状に形成された摺動部を有し、該摺動部を介して上記ロック部材は上記支持軸に揺動自在に取り付けられ、上記ロック部材はその外周面に取り付けられた板状ばね部材により上記アッパーレールを上記ロワーレールに対しロックする方向に付勢されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、上記板状バネ部材は上記ロック部材の円弧状摺動部に取り付けられ、上記アッパーレールの内部で上記ロック部材を付勢していることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、上記ロワーレールにロック孔を穿設するとともに、該ロック孔の両側のアッパーレールに第1のロック孔と第2のロック孔を穿設し、上記ロック部材のロック爪を上記ロワーレールのロック孔及び上記アッパーレールの第1及び第2のロック孔に嵌入させ、上記ロック部材を上記ロワーレールのロック孔の一部及び上記アッパーレールの上記第1のロック孔の一部に当接させることにより上記アッパーレールを上記ロワーレールに対しロックするようにしたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、上記ロック部材に所定値以上の荷重が加わると、上記ロワーレールのロック孔の一部及び上記アッパーレールの上記第1のロック孔の一部に加えて、上記ロック部材を上記アッパーレールの上記第2のロック孔の一部にさらに当接させることにより上記アッパーレールを上記ロワーレールに対しロックするようにしたことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、上記ロック部材と上記ロック部材嵌入孔との間にクリアランスを設け、上記ロック部材に所定値以上の荷重が加わると、上記ロック部材を上記ロック部材嵌入孔の一部にさらに当接させることにより上記アッパーレールを上記ロワーレールに対しロックするようにしたことを特徴とする。
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
本発明によれば、ロック部材をアッパーレールの上壁部に穿設されたロック部材嵌入孔に嵌入させるとともに、アッパーレールの一部に取り付けられた支持軸を揺動中心としてロック部材をアッパーレールに揺動自在に取り付け、このロック部材によりアッパーレールをロワーレールに対しロックするようにしたので、ロック時にスライドアジャスタにかかる負荷はすべて、ロック部材のロック爪にのみ加わり、ロック部材の取付軸に加わることがないので、強度の高い車両用スライドアジャスタのロック機構を提供することができる。
また、アッパーレールの上壁部に穿設したロック部材嵌入孔にロック部材を嵌入させるようにしたので、省スペース化を達成することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明にかかるロック機構を備えた車両用スライドアジャスタSを示しており、スライドアジャスタSはシート(図示せず)の両側に配置され、シートを車両前後方向の所望の位置に設定するために使用される。左右一対のスライドアジャスタSは左右対称の構造を有しているので、図2乃至図5を参照して片側(シート乗員から見て右側)のスライドアジャスタSのみ以下説明する。
図1及び図2に示されるように、車両用スライドアジャスタSは、ロワーレール2と、ロワーレール2に前後方向に摺動自在に取り付けられたアッパーレール4とを備えている。ロワーレール2は前後一対のブラケット6,8により車体フロアに固定される一方、アッパーレール4にはシートクッションフレームを構成するサイドフレーム10が取り付けられる。
図4に示されるように、ロワーレール2は、略U字状の断面形状を有し、底壁部2aと、底壁部2aの両縁より上方に立ち上がる外側壁部2bと、外側壁部2bの上縁より内側に向かって略水平に延びる上壁部2cと、上壁部2cの内縁より垂下された内側壁部2dとにより構成されている。また、内側壁部2dには多数の矩形状ロック孔2e(図4及び図5参照)が所定の間隔で穿設されているが、この矩形状ロック孔2eは少なくともシート中心寄りに位置する内側壁部2dに形成すればよい。
一方、アッパーレール4は、略逆U字状の断面形状を有し、上壁部4aと、上壁部4aの両縁より垂下された内側壁部4bと、内側壁部4bの下縁より外側に向かって斜め上方に延びる下部傾斜壁4cと、下部傾斜壁4cの外縁より上方に立ち上がる外側壁部4dと、外側壁部4の上縁より外側に向かって略水平に延びる突出壁部4eとにより構成されている。
ロワーレール2の外側壁部2bはアッパーレール4の外側壁部4dの外側に位置し、ロワーレール2の上壁部2cはアッパーレール4の突出壁部4eの上方に位置し、ロワーレール2の内側壁部2dはアッパーレール4の内側壁部4bと外側壁部4dとの間に位置している。
図2乃至図4に示されるように、アッパーレール4の上壁部4aの長手方向における略中央部には、後述するロック部材が嵌入する矩形状のロック部材嵌入孔4fが穿設されており、シート中心寄りに位置する内側壁部4b及び外側壁部4dには、上部壁4aのロック部材嵌入孔4fに対応する部位に複数(図5では五つ)の矩形状ロック孔4g,4hが穿設されている。なお、図5に示されるように、ロワーレール2のロック孔2e及びアッパーレール4のロック孔4g,4hの幅は、ロック部材42のロック爪42aのテーパ形状に対応して、アッパーレール4の内側壁部4bのロック孔4g、ロワーレール2のロック孔2e、アッパーレール4の外側壁部4dのロック孔4hの順にその幅が徐々に狭くなっている。
また、ロック部材嵌入孔4fの幅方向の両側には、その内側壁部4bが上方に所定の高さまで延在するように上壁部4aを切り起こして形成したロック部材取付部4kが一体的に設けられており、ロック部材取付部4kには矩形状の係止孔4lが穿設されている。このロック部材取付部4kには、略円柱状の樹脂製支持軸40が取り付けられ、この支持軸40にはロック部材42が揺動自在に取り付けられるとともに、ロック部材42はその外周面に取り付けられた板ばね44により矢印F方向に常時付勢されている。
支持軸40の軸方向中間部の両側には、二つの平坦部40aが形成され、二つの平坦部40aの間には、アッパーレール4のロック部材取付部4kが嵌入する嵌入溝40bが形成されている。また、嵌入溝40bの幅は、アッパーレール4のロック部材取付部4kの幅より僅かに小さく設定されており、嵌入溝40bの対向する二つの内壁の一方には係止突起40cが形成されている。
ロック部材42は、曲線状断面を有し、その一端(下端)には、ロワーレール2のロック孔2e及びアッパーレール4のロック孔4g,4hに嵌入してアッパーレール4をロワーレール2にロックするための櫛歯状の複数(図5では五つ)のロック爪42aが内側に突出してテーパ状に形成されている。ただし、ロック爪42aがロック孔4g、ロック孔2e、ロック孔4hのすべてに嵌入した状態では、ロック爪42aはロック孔4g及びロック孔2eと当接し、各ロック爪42aとそれに対応するロック孔4hとの間には所定のクリアランスが形成されている。また、この状態では、ロック部材42の前縁及び後縁とアッパーレール4の上壁部4dに形成されたロック部材嵌入孔4fの前縁及び後縁との間にも所定のクリアランスが形成されている。さらに、ロック部材42の他端(上端)には、後述する操作部材と係合するための係合部42bが内側に突出して形成されている。係合部42bの外方寄りには、支持軸40に取り付けるための円弧状の摺動部42cが形成されており、摺動部42cの内径は、支持軸40の外径に略等しく設定されている。また、摺動部42cの一部及びその近傍には板ばね44の一端(上端)が遊挿される矩形孔42dが穿設されている。
板ばね44もロック部材42と同様、曲線状に形成されており、その一端及び他端にはアッパーレール4の内側壁部4b及びロック部材42のロック爪42aの基端部とそれぞれ当接する当接部44a,44bが形成されている。また、ロック部材42と同様、板ばね44の一部は円弧状に形成されており、この円弧状部がロック部材42の円弧状摺動部42cを覆うように板ばね44はロック部材42に取り付けられる。
ロック部材42をアッパーレール4に取り付ける場合、ロック部材42の摺動部42c内側に樹脂製支持軸40をまず取り付け、ロック部材42のロック爪42aをロワーレール2のロック孔2e及びアッパーレール4のロック孔4g,4hに嵌入させる。その後、支持軸40の嵌入溝40bにアッパーレール4のロック部材取付部4kを圧入させ、嵌入溝40bの内壁に突設された係止突起40cをアッパーレール4のロック部材取付部4kに形成された矩形状の係止孔4lに係止させる。次に、板ばね44の一端をロック部材42の矩形孔42dに遊挿し、板ばね44の一端及び他端に形成された当接部44a,44bがアッパーレール4の内側壁部4b及びロック部材42のロック爪42aの基端部近傍とそれぞれ当接するように、板ばね44をロック部材42上に取り付けることにより、アッパーレール4内においてロック部材42は矢印F方向に常時付勢される。
あるいは、支持軸40の嵌入溝40bにアッパーレール4のロック部材取付部4kをまず圧入させ、嵌入溝40bの内壁に突設された係止突起40cをアッパーレール4のロック部材取付部4kに形成された矩形状の係止孔4lに係止させてもよい。この場合、次にロック部材42の摺動部42cを支持軸40に取り付け、ロック爪42aをロワーレール2のロック孔2e及びアッパーレール4のロック孔4g,4hに嵌入させればよい。
また、アッパーレール4に取り付けられるサイドフレーム10は、底壁部10aと側壁部10bとを有し、底壁部10aの長手方向中間部には、ロック部材42に対応する部位にロック部材嵌入孔10cが形成されている。サイドフレーム10の前端部には、L字状に折曲したブラケット46が取り付けられており、このブラケット46に操作軸48の長手方向における中心部が枢着されている。また、操作軸48の前端部には圧入ピース50が冠着され、圧入ピース50はU字状に折曲されたパイプ状の操作部材34の端部に圧入される。また、操作軸48の前端部後方にはスプリング係止突起48aが一体的に形成されており、サイドフレーム10に一端が係止されたスプリング52の他端をスプリング係止突起48aに係止させることにより、操作軸48の前端部を常時下方に付勢している。操作軸48の後端部には内側に向かって折曲された押圧片48bが一体的に形成されており、この押圧片48bは、ロック部材42の係合部42bの上方に位置しており、必要に応じ係合部42bと係合してアッパーレール4のロワーレール2に対するロックあるいはロック解除を行う。
また、図2乃至図7に示されるように、アッパーレール4の各突出壁部4eには、ロック孔4hの前後に所定の間隔で離間した二つの***部4mが形成されており、この***部4mに隣接する外側壁部4dと突出壁部4eとの間の湾曲部には***部4mに沿って長孔4nが穿設されている。この***部4mは、ロック孔4hの前後の外側壁部4dと突出壁部4eとの間の湾曲部にまず所定長さの長孔4nを穿設し、長孔4nの上縁を形成する突出壁部4eを僅かに持ち上げて湾曲させたものである。
図8乃至図10は、***部4mの種々の変形例を示している。図8に示される***部4mは、その中央部に平坦部4mを形成するとともに、平坦部4mと突出壁部4eとの間に傾斜部4mを形成したものである。図9に示される***部4mは、その中央部を頂点として前後に傾斜部4mを形成しており、全体として三角形状を呈している。図10に示される***部4mは、その中央部に小さな円弧状凸部4mを形成したものである。
また、ロワーレール2の前端部及び後端部における底壁部2a上にはボール12を転動自在に保持するリテーナ14が取り付けられている。リテーナ14は、略逆U字状の断面形状を有し、その両側部の各々には所定の間隔で二つの切欠部14aが形成されており、この切欠部14aに、ロワーレール2の底壁部2aの両縁部とアッパーレール4の下部傾斜壁4cと当接し、アッパーレール4のロワーレール2に対する摺動を円滑に行うためのボール12(図4参照)が収容されている。
上記構成の車両用スライドアジャスタSにおいて、車両の運転中は、ロック部材42が板ばね44により付勢されて、そのロック爪42aがロワーレール2のロック孔2e及びアッパーレール4のロック孔4g,4hに嵌入した状態で保持されている(図4)。また、ロック爪42aはテーパ状に形成されており、このテーパ形状に対応するように、アッパーレール4のロック孔4g、ロワーレール2のロック孔2e及びアッパーレール4のロック孔4hはこの順にその幅が漸減しており、各ロック爪42aの前後縁は対応するロック孔4g及びロック孔2eの前後縁と当接しているので、アッパーレール4はロワーレール2に確実にロックされ、アッパーレール4に取り付けられたシートは所定の位置に保持される。
車両の停止中に、シートの前後位置を調整したい場合には、シート前部の下方に設けられた操作部材34を持ち上げると、操作軸48が矢印G方向に回転して操作軸48の後端部が下降する。その結果、操作軸48の後端部に形成された押圧片48bによりロック部材42の係合部42bが板ばね44の付勢力に抗して押下され、ロック部材42は支持軸40を回転(揺動)中心として矢印Fの逆方向に回転する。したがって、ロック部材42のロック爪42aは、ロワーレール2のロック孔2e及びアッパーレール4のロック孔4g,4hから離脱するので、アッパーレール4のロワーレール2に対するロックが解除される。
その後、シートの前後方向に荷重を加えると、アッパーレール4はリテーナ14に転動自在に保持されたボール12を介してロワーレール2上を前後方向に摺動するので、所望の位置で操作部材34から手を離すと、操作部材34の自重により操作軸48が矢印Gの逆方向に回転し、操作軸48の後端部が上昇する。その結果、板ばね44の付勢力によりロック部材42が矢印F方向に回転し、そのロック爪42aがロワーレール2のロック孔2e及びアッパーレール4のロック孔4g,4hに再び嵌入するので、アッパーレール4はロワーレール2に対してロックされ、シートはその位置に保持される。
また、ロック時において、車両の衝突等によりロック部材42に所定値以上の荷重が加わると、各ロック爪42aの前後縁は対応するロック孔4g及びロック孔2eの前後縁との当接に加えて、さらにアッパーレール4のロック孔4hの前縁あるいは後縁と当接するとともに、ロック部材42の前縁あるいは後縁もアッパーレール4の上壁部4aに形成されたロック部材嵌入孔4fの前縁あるいは後縁と当接することになり、大荷重にも対応可能な構成となっている。
さらに、アッパーレール4の突出壁部4eには複数(本実施の形態では片側に二つ)の***部4mが形成されており、この***部4mのみがロワーレール2の上部壁2cの内面と摺接するので、摺動抵抗が比較的小さく、アッパーレール4のロワーレール2に対する摺動は円滑に行われる。また、***部4mの下方に隣接して形成された長孔4nにより***部4mには上下方向の弾力性が付与されており、アッパーレール4のロワーレール2に対する摺動性に影響を与える製作精度がある程度低下しても、***部4mの弾力性(柔軟性あるいはたわみ)により吸収することができる。
なお、本実施の形態においては、ロック部材取付部4kはロック部材嵌入孔4fの両側に形成されているが、ロック部材嵌入孔4fのシート中心寄りの片側にのみ形成してもよい。
本発明にかかるロック機構を備えた車両用スライドアジャスタは、ロック時にスライドアジャスタにかかる負荷はすべてロック部材のロック爪にのみ加わり、ロック部材の取付軸に加わることがないので、スライドアジャスタに高い強度が要求される種々の自動車等に適用できる。
本発明にかかるロック機構を備えた車両用スライドアジャスタの斜視図である。 図1の車両用スライドアジャスタの一方の分解斜視図である。 図2の車両用スライドアジャスタの部分拡大分解斜視図である。 図2の車両用スライドアジャスタの縦断面図であり、特にロック機構によるアッパーレールのロワーレールに対するロック状態を示している。 本発明にかかるロック機構を構成するロック部材のロック爪と、アッパーレール及びロワーレールに形成されたロック孔との関係を示す部分断面底面図である。 図2の車両用スライドアジャスタにおけるアッパーレールの部分拡大側面図であり、特にロック孔の前後に形成された***部を示している。 図6の線VII−VIIに沿った断面図である。 図2の車両用スライドアジャスタにおけるアッパーレールの部分拡大側面図であり、特にロック孔の前後に形成された***部の変形例を示している。 図2の車両用スライドアジャスタにおけるアッパーレールの部分拡大側面図であり、特にロック孔の前後に形成された***部の別の変形例を示している。 図2の車両用スライドアジャスタにおけるアッパーレールの部分拡大側面図であり、特にロック孔の前後に形成された***部のさらに別の変形例を示している。
符号の説明
2 ロワーレール、 2a 底壁部、 2b 外側壁部、 2c 上壁部、
2d 内側壁部、 2e ロック孔、 4 アッパーレール、4a 上壁部、
4b 内側壁部、 4c 下部傾斜壁、 4d 外側壁部、 4e 突出壁部、
4f ロック部材嵌入孔、 4g,4h ロック孔、 4k ロック部材取付部、
4l 係止孔、 4m ***部、 4m 平坦部、 4m,4m 傾斜部、
4m 円弧状凸部、 4n 長孔、 10 サイドフレーム、10a 底壁部、
10b 側壁部、 10c ロック部材嵌入孔、 12 ボール、 14 リテーナ、
14a 切欠部、 34 操作部材、 40 支持軸、 40a 平坦部、
40b 嵌入溝、 40c 係止突起、 42 ロック部材、 42a ロック爪、
42b 係合部、 42c 摺動部、 42d 矩形孔、 44 板ばね、
44a,44b 当接部、 46 ブラケット、 48 操作軸、
48a スプリング係止突起、 48b 押圧片、 50 圧入ピース、
52 スプリング、 S スライドアジャスタ。

Claims (7)

  1. 車体に取り付けられるロワーレールに対しアッパーレールが摺動自在に取り付けられた車両用スライドアジャスタにおいて、
    上記アッパーレールがその上壁部に穿設されたロック部材嵌入孔を有し、該ロック部材嵌入孔にロック部材を嵌入させるとともに、上記アッパーレールの一部に取り付けられた支持軸を揺動中心として上記ロック部材を上記アッパーレールに揺動自在に取り付け、上記ロック部材により上記アッパーレールを上記ロワーレールに対しロックするとともに、上記ロック部材を揺動させることによりロック解除を行うようにしたことを特徴とする車両用スライドアジャスタのロック機構。
  2. 上記上壁部の一部を切り起こしてロック部材取付部を形成し、該ロック部材取付部に上記支持軸を取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用スライドアジャスタのロック機構。
  3. 上記ロック部材は円弧状に形成された摺動部を有し、該摺動部を介して上記ロック部材は上記支持軸に揺動自在に取り付けられ、上記ロック部材はその外周面に取り付けられた板状ばね部材により上記アッパーレールを上記ロワーレールに対しロックする方向に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用スライドアジャスタのロック機構。
  4. 上記板状バネ部材は上記ロック部材の円弧状摺動部に取り付けられ、上記アッパーレールの内部で上記ロック部材を付勢していることを特徴とする請求項3に記載の車両用スライドアジャスタのロック機構。
  5. 上記ロワーレールにロック孔を穿設するとともに、該ロック孔の両側のアッパーレールに第1のロック孔と第2のロック孔を穿設し、上記ロック部材のロック爪を上記ロワーレールのロック孔及び上記アッパーレールの第1及び第2のロック孔に嵌入させ、上記ロック部材を上記ロワーレールのロック孔の一部及び上記アッパーレールの上記第1のロック孔の一部に当接させることにより上記アッパーレールを上記ロワーレールに対しロックするようにしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用スライドアジャスタのロック機構。
  6. 上記ロック部材に所定値以上の荷重が加わると、上記ロワーレールのロック孔の一部及び上記アッパーレールの上記第1のロック孔の一部に加えて、上記ロック部材を上記アッパーレールの上記第2のロック孔の一部にさらに当接させることにより上記アッパーレールを上記ロワーレールに対しロックするようにしたことを特徴とする請求項5に記載の車両用スライドアジャスタのロック機構。
  7. 上記ロック部材と上記ロック部材嵌入孔との間にクリアランスを設け、上記ロック部材に所定値以上の荷重が加わると、上記ロック部材を上記ロック部材嵌入孔の一部にさらに当接させることにより上記アッパーレールを上記ロワーレールに対しロックするようにしたことを特徴とする請求項6に記載の車両用スライドアジャスタのロック機構。
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