JP2012061993A - シートスライド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロック部材を介してアッパーレールに作用する負荷を抑制し得るリクライニング装置を提供する。
【解決手段】シートスライド装置10は、車両用シートSに固定されるアッパーレール20と、車両フロアBに固定されるロアレール30と、アッパーレール20とロアレール30とを相対移動不能にロックするロック部材50とを備えており、アッパーレール20には、ロック時にロック部材50の各係合部55a,55c,55dを介してロアレール30の各歯部35aに対向する対向部26a〜26cが設けられている。
【選択図】図8

Description

本発明は、車両用のシートを前後に調整するためのシートスライド装置に関するものである。
従来、車両用のシートを前後に調整するためのシートスライド装置として、下記特許文献1に開示されるシートスライド装置が知られている。このシートスライド装置は、アッパーレールに装着されるロックプレートに当該アッパーレールの嵌込み溝に嵌込み可能なロック部が形成されており、そのロック部には、嵌込み溝に形成されたロック歯と係合するロック孔が設けられている。このロックプレートは、トーションバネによりロック部が嵌込み溝に押し当てられるように付勢されており、ロック孔がアッパーレールのロック歯とロアレールのロック歯と係合することで、アッパーレールとロアレールとが相対移動不能になるロック状態となる。
特開2005−225262号公報
ところで、上記特許文献1に開示されるシートスライド装置に対して衝突等によりスライド前後方向の負荷が作用すると、ロック部材としてのロックプレートのロック部の端部がアッパーレールの嵌込み溝に接触する場合があり、この負荷が大きい場合には、アッパーレールが変形してしまうという問題がある。特に、ロックプレートのロック部が複数の部材を介してアッパーレールに装着される場合には、アッパーレールに対するロック部のがたが大きくなるため、ロック部の端部がアッパーレールに接触しやすくなり、アッパーレールが変形しやすくなってしまう。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ロック部材を介してアッパーレール部材に作用する負荷を抑制し得るシートスライド装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1のシートスライド装置では、車体に固定されるロアレール部材と、シートに固定されるとともに前記ロアレール部材に対し摺動自在に設けられるアッパーレール部材と、前記アッパーレール部材に傾動可能に支持されて、前記ロアレール部材に形成された複数の歯部の一部に係脱可能な複数の係合部を有し、これら複数の係合部と前記複数の歯部との係合時に前記ロアレール部材と前記アッパーレール部材とを相対移動不能にロックするロック部材と、前記ロック部材を傾動させることで前記複数の係合部と前記複数の歯部の一部とを係脱させる操作部材と、を備えるシートスライド装置において、前記アッパーレール部材には、ロック時に前記係合部を介して前記歯部に対向する対向部が複数設けられることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のシートスライド装置において、前記係合部とこの係合部に対向する前記対向部との距離は、それぞれ等しくなるように設定されることを特徴とする。
請求項1の発明では、アッパーレール部材には、ロック時にロック部材の係合部を介してロアレール部材の歯部に対向する対向部が複数設けられている。このため、シートスライド装置に対してスライド前後方向の負荷が作用することでロック状態のロック部材の各係合部とロアレール部材の各歯部とがそれぞれ衝突する場合には、各歯部に押圧された係合部がアッパーレール部材の対応する対向部をそれぞれ押圧することとなる。これにより、ロック部材がその端部の1カ所のみでアッパーレール部材を押圧する場合と比較して、ロック部材とアッパーレール部材との接触面積が増えて各対向部に作用する負荷が軽減されるので、ロック部材を介してアッパーレール部材に作用する負荷を抑制することができる。
請求項2の発明では、係合部とこの係合部に対向する対向部との距離は、それぞれ等しくなるように設定されるため、上述のような負荷が作用する場合でも、各対向部に作用する負荷を均等に軽減することができる。
本第1実施形態に係るシートスライド装置が設置される車両用シートの構成概要を示す側面図である。 図1のアッパーレールおよびロアレール等を組み付けた斜視図である。 図2の分解斜視図である。 図2の断面図である。 図4に示す5−5線相当の切断面による断面図である。 アッパーレールの各切欠部を拡大して示す斜視図である。 図3のロック部材の分解斜視図である。 ロック部材の各係合部とアッパーレールの各対向部との配置関係を示す下面図である。 図1の付勢部材および操作レバーの組付状態を示す説明図である。 付勢部材の分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係るシートスライド装置について図を参照して説明する。図1は、本第1実施形態に係るシートスライド装置10が設置される車両用シートSの構成概要を示す側面図である。図2は、図1のアッパーレール20およびロアレール30等を組み付けた斜視図である。図3は、図2の分解斜視図である。図4は、図2の断面図である。図5は、図4に示す5−5線相当の切断面による断面図である。図6は、アッパーレール20の各切欠部25a〜25cを拡大して示す斜視図である。
図1〜図4に示すように、シートスライド装置10は、車両用シートSを前後摺動可能に車両フロアBに固定するもので、主に、車両用シートSに固定されるアッパーレール20と、前後フット31を介して車両フロアBに固定されるロアレール30と、アッパーレール20とロアレール30とを所望のスライド位置で相対移動不能にロック(固定)するロック部材50と、操作レバー70の操作に応じてロック部材50をロック解除する回動方向へ付勢可能な付勢部材60と、をそれぞれ一対備えるとともに、上記一対のロック部材50を傾動させることでアッパーレール20とロアレール30とのロック状態とそのロック状態を解除するロック解除状態とを切り替えるために操作される操作レバー70とを備えている。
図5に示すように、アッパーレール20は車両フロアBに略水平で車両用シートSが図略のブラケット等を介して取り付けられる上壁21とこの上壁21の両端から垂設される側壁22と、各側壁22の下端からそれぞれ上方に屈曲して折れ曲がっている連結部23と、リテーナ40の第1スチールボール41をロアレール30との間の空間に保持する傾斜部24を備えている。
図6に示すように、一方の側壁22と、この側壁22に連結する連結部23とには、ロック時のロック部材50の各係合部55a〜55e(後述する)に接触しないように3つの切欠部25a,25b,25cが形成されている。切欠部25aと切欠部25bとは仕切部25dにより仕切られ、切欠部25bと切欠部25cとは仕切部25eにより仕切られており、ロック時には、切欠部25aにはロック時の係合部55a,55bが入り込み、切欠部25bにはロック時の係合部55cが入り込み、切欠部25cにはロック時の係合部55d,55eが入り込むこととなる(図2参照)。
ロアレール30は車両フロアBに略水平でアッパーレール20の上壁21に対向し前後フット31を介して車両フロアBに固定される底壁32と、この底壁32の両端から上方に延出する第1側部33と、各第1側部33の上端から中央に向かい底壁32と略平行に設けられる鍔部34と、各鍔部34の端末から底壁32に向かい第1側部33と略平行に延出する第2側部35とを備えている。
側壁22の各切欠部25a〜25cに対応する第2側部35には、上記ロック時において、切欠部25a内に2つ、切欠部25b内に1つ、切欠部25c内に2つそれぞれ入り込むように、複数の歯部35aが等間隔にそれぞれ設けられている。
アッパーレール20はその上壁21がロアレール30の底壁32と対向し、ロアレール30の第1側部33と第2側部35の間の空間にアッパーレール20の傾斜部24が入り込むように配置されている。そして、ロアレール30の第1側部33から鍔部34との間のコーナー部分とアッパーレール20の傾斜部24の間にはリテーナ40の第1スチールボール41が配置され、ロアレール30の底壁32と第1側部33との間のコーナー部分とアッパーレールの連結部23の間にはリテーナ40の第2スチールボール42が配置されている。リテーナ40に保持される第1スチールボール41および第2スチールボール42により、アッパーレール20とロアレール30は車両前後方向に円滑に摺動できるようになっている。
図7は、図3のロック部材50の分解斜視図である。図8は、ロック部材50の各係合部55a〜55eとアッパーレール20の各対向部26a〜26cとの配置関係を示す下面図である。
図7に示すように、ロック部材50は、ロックブラケット50aと回動部材50bとを備えている。ロックブラケット50aは、長手方向両端近傍に複数の丸穴51aが設けられる天板51とこの天板51の一側端部から下方に延出する側板52とにより断面略L字状に形成されている。
天板51の他側端部の長手方向中央には、側板52に略平行に延出する係合片51bが設けられており、この係合片51bの中央には、開口部51cが形成されている。また、天板51の長手方向一側(反操作レバー側)端部には、ロックスプリング58の他側端部58bが係合可能なフック係合部51dが形成されている。
側板52には、上端部が当該側板52の上部近傍に連結されて下方に湾曲して垂れ下がる支持片53が2つ設けられており、これら両支持片53が連結される側板52の部位の下部近傍には、長手方向に広く開口した開口部52aがそれぞれ形成されている。
回動部材50bは、板状本体部54とこの板状本体部54の長手方向一側(反操作レバー側)部位から幅方向にて斜め上方に突出するように形成される5つの係合部55a〜55eとを備えている。板状本体部54には、各係合部55a〜55eに対して幅方向反対側に離間して長手方向全長にわたって長手方向に広く開口した2個の長穴54aが設けられている。両長穴54aは、対応する支持片53に挿通可能であって、その短径方向の幅は、挿通状態の支持片53が相対回動可能なように当該支持片53の厚さよりも長く形成されている。また、両長穴54aの長径方向の幅は、挿通状態の支持片53が長手方向にスライド可能なように支持片53の幅よりも長く形成されている。
各係合部55a〜55eは、ロアレール30の対応する各歯部35aに係脱可能であって、図6および図8から分かるように、これら各係合部55a〜55eが各歯部35aに係合するとき、アッパーレール20に対して、係合部55a,55bが切欠部25aに入り込み、係合部55cが切欠部25bに入り込み、係合部55d,55eが切欠部25cに入り込むように形成されている。そして、係合部55aおよび係合部55bの先端部同士は、連結部55fで連結され、係合部55dおよび係合部55eの先端部同士は、連結部55gで連結されている。
このため、係合部55aは、ロック時において、ロアレール30の歯部(図8の符号35a1)と切欠部25aを構成する側部(図6および図8にて符号26aにて示す部位で、以下、対向部26aともいう)との間に介在するように配置される。また、係合部55cは、ロック時において、ロアレール30の歯部(図8の符号35a2)と仕切部25dの側部(図6および図8にて符号26bにて示す部位で、以下、対向部26bともいう)との間に介在するように配置される。また、係合部55dは、ロック時において、ロアレール30の歯部(図8の符号35a3)と仕切部25eの側部(図6および図8にて符号26cにて示す部位で、以下、対向部26cともいう)との間に介在するように配置される。
すなわち、図8に例示するロック時には、対向部26aは、係合部55aを介して歯部35a1に対向し、対向部26bは、係合部55cを介して歯部35a2に対向し、対向部26cは、係合部55dを介して歯部35a3に対向することとなる。ここで、アッパーレール20における各対向部26a〜26cは、後述する変形を抑制するため、ロック時において対向する係合部55a,55c,55dまでの距離がそれぞれ等しくなるように形成されている。
また、板状本体部54には、両長穴54a近傍にて、各係合部55a〜55eから離間する方向に角状に突出する突出部54bがそれぞれ設けられている。両突出部54bは、対応する開口部52aに挿通可能であって、その長手方向の幅は、開口部52aへの挿通時に当該開口部52aに対して長手方向にスライド可能なように開口部52aの長手方向の幅よりも狭くなるように形成されている。
また、両突出部54bの間には同様に板状本体部54から突出する突出部54cが形成されている。この突出部54cは、側板52の両開口部52a間に形成された開口部52bに挿通可能であって、その長手方向の幅は、開口部52bへの挿通時に当該開口部52bに対して長手方向にスライド可能なように開口部52bの長手方向の幅よりも狭くなるように形成されている。
また、板状本体部54の長手方向他側(操作レバー側)部位の長穴54aから離間した側(ロック側係合部側)は、上方に傾斜する傾斜部56として形成されている。この傾斜部56近傍の板状本体部54には、弾性体である金属棒を折り曲げて形成されたロックスプリング58の一側端部58aが係合可能に形成された貫通穴56aが設けられている。
また、板状本体部54の長手方向中央のロック係合部側端部には、ロックブラケット50aの開口部51cに係止可能な係止部57が形成されている。
このように構成されるロック部材50のロックブラケット50a、回動部材50bおよびロックスプリング58は、以下のようにして組み付けられる。
まず、両長穴54aを対応する支持片53に挿通して係合させるとともに、両突出部54bおよび突出部54cを対応する両開口部52aおよび開口部52bに挿入する。このとき、ロックスプリング58の一側端部58aを貫通穴56aに挿通して係止する。
そして、回動部材50bの各係合部55a〜55eがロックブラケット50aのフック係合部51dから離間するように、ロックスプリング58が係止された回動部材50bをロックブラケット50aに対してスライドさせる。このスライド中にロックスプリング58の他側端部58bをフック係合部51dに係合する。この係合により、ロックスプリング58は、ロック状態を維持するように回動部材50bをロックブラケット50aに対して所定の回動中心を中心にロック回動方向に付勢することなる。
このように組みつけられたロック部材50は、そのロックブラケット50aの天板51および側板52がアッパーレール20の上壁21および側壁22に当接した状態で、天板51の各丸穴51aと上壁21に設けられた複数の丸穴21aとの双方をリベット等でかしめることによりアッパーレール20に傾動可能に支持される。
これにより、回動部材50bは、一側端部58aに挿通されたロックスプリング58により、上記回動中心を中心として図5にて反時計方向に回動する方向、すなわち、各係合部55a〜55eをロアレール30の対応する各歯部35aに係合させる方向(ロック回動方向)へ付勢されることとなる。
図9は、図1の付勢部材60および操作レバー70の組付状態を示す説明図である。図10は、付勢部材60の分解斜視図である。
図9および図10に示すように、付勢部材60は、アッパーレール20に固定される連結体支持部材61と、この連結体支持部材61の両貫通穴61cに圧入してレール摺動方向に直角に固定されるシャフト62と、このシャフト62にその両貫通穴63bにて傾動可能に支持される連結体ブラケット63と、この連結体ブラケット63に固着される連結体64と、操作レバー70の連結部72のロックを解除する傾動方向であるロック解除傾動方向とは反対の方向(反ロック解除傾動方向)への傾動を抑制する略クリップ状の弾性部材65とを備えている。
連結体支持部材61は、両側板61aの操作レバー側上端部を連結部61bにより連結して形成されている。両側板61aには、中央部に貫通穴61cが形成されるとともに、この貫通穴61cの操作レバー側および反操作レバー側の両側に切欠片61dがそれぞれ形成されている。各切欠片61dは、アッパーレール20の両側壁22の操作レバー側に設けられる図略の係合部に係合したとき、連結体支持部材61の両側壁22に対する操作レバー側への相対移動を抑制するように形成されている。
また、連結部61bには、反操作レバー側が開口した断面略U字状の弾性挟持部61eが設けられており、この弾性挟持部61eの断面U字状部の高さはアッパーレール20の上壁21の厚さよりも僅かに狭くなるように形成されている。
連結体64は、その操作レバー側の端面64aおよび上面64bが連結体ブラケット63に溶接等で固着されている。また、連結体64の反操作レバー側の一部位にはロック部材50の傾斜部56に当接可能な連結片64cが突出するように形成されている(図9参照)。
図1および図10に示すように、操作レバー70は、アッパーレール20の外方に配置される把持部71と、この把持部71の両端から互いに平行に略へ字状にそれぞれ延出する連結部72と、両連結部72にそれぞれ連結されてシャフト62に挿通可能な貫通穴73aが形成される支持部73とを備えている。
このように構成される付勢部材60および操作レバー70のアッパーレール20への組み付けについて以下に説明する。まず、連結体64が固着された連結体ブラケット63の両貫通穴63bと支持部73の両貫通穴73aとにシャフト62を挿通した状態でこのシャフト62を連結体支持部材61の両貫通穴61cに圧入して固定する。これにより、連結体64と操作レバー70がシャフト62を傾動中心として連結体支持部材61に支持される。
次に、図9に示すように、弾性部材65のU字状付勢部65aを操作レバー70の連結部72に係止させるとともに、弾性部材65の両支持部65bを連結体支持部材61の連結部61bの上面とアッパーレール20の上壁21の下面との間に挟持させて、付勢部材60をアッパーレール20内に挿入する。そして、連結体支持部材61の連結部61bの弾性挟持部61eを上壁21に係合させるとともに、連結体支持部材61の切欠片61dを両側壁22の係合部に係合させる。
これにより、付勢部材60および操作レバー70がアッパーレール20に組み付けられる。このとき、操作レバー70の連結部72は、弾性部材65のU字状付勢部65aにより反ロック解除傾動方向への傾動を抑制するように付勢されている(図9参照)。また、連結体64の連結片64cの下面は、ロック部材50の傾斜部56の上面に当接している(図9参照)。
以上のように構成されるシートスライド装置10において、操作レバー70の把持部71が操作されない状態では、ロック部材50は、そのロックスプリング58の付勢力により上記回動中心を中心にロック回動方向に付勢されて、ロック部材50の各係合部55a〜55eがロアレール30の各歯部35aに係合した状態を維持する。これにより、アッパーレール20とロアレール30とが相対移動不能にロックされる。
このロック時に、衝突等によりシートスライド装置10に対してロアレール30を介してスライド前後方向の負荷が作用すると、車両用シートSに固定されたアッパーレール20と車両フロアBに固定されたロアレール30とが相対移動しようとする。
このとき、ロアレール30を介して図8の矢印α方向の負荷が伝達される場合、ロック状態のロック部材50の各係合部55a〜55eとロアレール30の各歯部35aとがそれぞれ衝突し、各歯部35aに押圧された係合部55a,55c,55dがアッパーレール20の対応する対向部26a,26b,26cの3カ所をそれぞれ押圧することとなる。これにより、ロック部材50がその端部の1カ所のみでアッパーレール20の切欠部25aを構成する側部を押圧する場合と比較して、ロック部材50とアッパーレール20との接触面積が増えるので、この接触面積の増加分に応じて各対向部26a,26b,26cに作用する負荷を軽減することができる。
このようなロック部材50によるロック状態において、操作レバー70の把持部71が上方向に移動するように操作されると、操作レバー70の支持部73および連結体ブラケット63が傾動して、連結体64の連結片64cによりロック部材50の傾斜部56が下方向に付勢される。これにより、回動部材50bが上記回動中心を中心に回動して、各係合部55a〜55eとロアレール30の各歯部35aとの係合が解除されて、アッパーレール20とロアレール30とが相対移動可能なロック解除状態になる。なお、ロック解除状態では、回動部材50bの係止部57がロックブラケット50aの開口部51cに係止されるので、回動部材50bの回動によりロックスプリング58に過剰な引張力等が作用することを防止することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るシートスライド装置10では、アッパーレール20には、ロック時にロック部材50の各係合部55a,55c,55dを介してロアレール30の各歯部35aに対向する対向部26a〜26cが設けられている。
このため、シートスライド装置10に対してスライド前後方向の負荷が作用する場合であっても、ロック部材50がその端部の1カ所のみでアッパーレール20を押圧する場合と比較して、ロック部材50とアッパーレール20との接触面積が増えて各対向部26a〜26cに作用する負荷が軽減されるので、ロック部材50を介してアッパーレール20に作用する負荷を抑制することができる。
特に、各係合部55a,55c,55dとこれら係合部55a,55c,55dに対向する対向部26a〜26cとの距離は、それぞれ等しくなるように設定されるため、上述のような負荷が作用する場合でも、各対向部26a〜26cに作用する負荷を均等に軽減することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよい。
(1)アッパーレール20には、ロック時にロック部材50の係合部55a,55c,55dを介してロアレール30の歯部35aに対向する対向部26a〜26cが3カ所構成されているが、これに限らず、ロック部材50の各係合部のいずれか2つとそれぞれ対向するように対向部が2カ所構成されてもよいし、各係合部のいずれか4つ以上とそれぞれ対向するように対向部が4カ所以上構成されてもよい。このとき、各係合部は、ロック時にアッパーレール20に対して緩衝しない限り、隣接する先端部同士が連結部により連結されてもよい。
(2)ロック部材50には、係合部が55a〜55eとして5つ形成されることに限らず、2〜4つ形成されてもよいし、6つ以上形成されてもよい。この場合、アッパーレール20には、各対向部26a〜26cと各係合部55a,55c,55dとのように、対向部がロック時にロック部材50の各係合部を介してロアレール30の歯部35aに対向するように複数設けられる。
10…シートスライド装置
20…アッパーレール(アッパーレール部材)
25a,25b,25c…切欠部
25d,25e…仕切部
26a,26b,26c…対向部
30…ロアレール(ロアレール部材)
35a…歯部
50…ロック部材
50a…ロックブラケット
50b…回動部材
55a〜55e…係合部
60…付勢部材
70…操作レバー(操作部材)

Claims (2)

  1. 車体に固定されるロアレール部材と、
    シートに固定されるとともに前記ロアレール部材に対し摺動自在に設けられるアッパーレール部材と、
    前記アッパーレール部材に傾動可能に支持されて、前記ロアレール部材に形成された複数の歯部の一部に係脱可能な複数の係合部を有し、これら複数の係合部と前記複数の歯部との係合時に前記ロアレール部材と前記アッパーレール部材とを相対移動不能にロックするロック部材と、
    前記ロック部材を傾動させることで前記複数の係合部と前記複数の歯部の一部とを係脱させる操作部材と、
    を備えるシートスライド装置において、
    前記アッパーレール部材には、ロック時に前記係合部を介して前記歯部に対向する対向部が複数設けられることを特徴とするシートスライド装置。
  2. 前記係合部とこの係合部に対向する前記対向部との距離は、それぞれ等しくなるように設定されることを特徴とする請求項1に記載のシートスライド装置。
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