JP2005077869A - 現像剤担持体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 潜像担持体上に形成された潜像を現像剤担持体に担持搬送された現像剤により現像し、可視像化する現像装置に用いられる現像剤担持体において、
該現像剤担持体は、少なくとも基体および基体表面に形成された導電性被覆層を有し、該導電性被覆層は、結着樹脂、結着樹脂中に分散された黒鉛化粒子を少なくとも含有しており、該黒鉛化粒子は、黒鉛化度P(002)が0.20≦P(002)≦0.95であり、さらに、該黒鉛化粒子の体積平均粒径が0.5〜4.0μm、体積平均における10μm以上の粒子の存在割合が5.0%以下であることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
該現像剤担持体は、少なくとも基体および基体表面に形成された導電性被覆層を有し、該導電性被覆層は、結着樹脂、結着樹脂中に分散された黒鉛化粒子を少なくとも含有しており、該黒鉛化粒子は、黒鉛化度P(002)が0.20≦P(002)≦0.95であり、さらに、該黒鉛化粒子の体積平均粒径が0.5〜4.0μm、体積平均における10μm以上の粒子の存在割合が5.0%以下であることを特徴とする現像剤担持体。
−0.0464ln(X)+0.3143≦Y≦−0.0464ln(X)
+0.7643
0.5≦X≦4.0
[式中、Xは黒鉛化粒子の体積平均径(μm)、Yは黒鉛化粒子の黒鉛化度P(002)]
−0.0464ln(X)+0.3143≦Y≦−0.0464ln(X)
+0.7643
0.5≦X≦4.0
[式中、Xは黒鉛化粒子の体積平均径(μm)、Yは黒鉛化粒子の黒鉛化度P(002)]
黒鉛化度p(002)は、マックサイエンス社製の強力型全自動X線回折装置“MXP18”システムにより、黒鉛のX線回折スペクトルから得られる格子間隔d(002)を測定することで、d(002)=3.440−0.086(1−P2)で求めた。
X線発生装置:18kw
ゴニオメータ:横型ゴニオメータ
モノクロメータ:使用
管電圧:30.0kV
管電流:10.0mA
測定法:連続法
スキャン軸:2θ/θ
サンプリング間隔:0.020deg
スキャン速度:6.000deg/min
発散スリット:0.50deg
散乱スリット:0.50deg
受光スリット:0.30mm
電解質溶液100〜150mlに界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸塩)を0.1〜5ml添加し、これに測定試料を2〜20mg添加する。試料を懸濁した電解液を超音波分散器で1〜3分間分散処理して、前述したコールターカウンターマルチサイザーにより17μmまたは100μm等の適宜トナーサイズに合わせたアパーチャーを用いて体積を基準として0.3〜40μmの粒度分布等を測定するものとする。この条件で測定した個数平均粒径、重量平均粒径をコンピュータ処理により求め、さらに個数基準の粒度分布より個数平均粒径の1/2倍径累積分布以下の累積割合を計算し、1/2倍径累積分布以下の累積値を求める。同様に体積基準の粒度分布より重量平均粒径の2倍径累積分布以上の累積割合を計算し、2倍径累積分布以上の累積値を求める。
現像剤担持体表面の算術平均粗さ(Ra)の測定は、JIS B0601の表面粗さに基づき、小坂研究所製サーフコーダーSE−3500を用い、測定条件としてはカットオフ0.8mm、評価長さ4mm、送り速度0.5mm/sにて、軸方向3点X周方向3点=9点について各々測定し、その平均値をとった。
100μmの厚さのPETシート上に、7〜20μmで導電性樹脂被覆層を形成し、抵抗率計ロレスタAP、又はハイレスタIP(ともに三菱化学製)にて4端子プローブを用いて体積抵抗値を測定した。なお、測定環境は、20〜25℃、50〜60%RHとした。
黒鉛化粒子等の導電性粒子の粒径はレーザー回折型粒度分布計のコールターLS−230型粒度分布計(コールター社製)を用いて測定する。測定方法としては、少量モジュールを用い、測定溶媒としてはイソプロピルアルコール(IPA)を使用する。IPAにて粒度分布計の測定系内を約5分間洗浄し、洗浄後バックグラウンドファンクションを実行する。
レーザー測長器(KEYENCE社製:コントローラLS−5500、センサーヘッドLS5040T)で被覆層形成前後の外径を測定した。その前後の測定値より、30点の平均値をとって削れ量(μm)とした。
実施例1−1〜6及び比較例1−1〜5では、図2のような表層構成の現像剤担持体を例として評価をおこなった。基本構成としては、樹脂中に本発明の黒鉛化粒子を分散した構成で、黒鉛化粒子は小さな凹凸を形成して、トナー粒子表面と被覆層の樹脂及び黒鉛化粒子との接触帯電機会やトナーとの離型性を調整している。また、抵抗調整の為に導電性微粒子をさらに加えているが、導電性微粒子自体は実質的な凹凸形成にはあまり寄与していない。
一成分系現像剤としては次のものを用いた。
・マグネタイト 100部
・3,5−ジ・ターシャリーブチルサリチル酸クロム錯体 1部
・低分子量ポリプロピレン 5部
前記材料を一般的な乾式トナー製法にて混練、粉砕及び分級等を行い、個数平均粒径が5.8μmの微粉体を得た。この微粉体100部に疎水性コロイダルシリカ1.0部を外添して、磁性トナーとし、この磁性トナーを一成分現像剤E−1とした。
下記に示す方法によって現像スリーブを作製した。先ず、下記に示す配合比にて現像スリーブ表面に設ける樹脂被覆層の塗工液の作製を行なった。
・レゾール型フェノール樹脂(50%メタノール溶液) 300部
・黒鉛化粒子 A−1 100部
・カーボンブラック 10部
・イソプロピルアルコール 430部
黒鉛化粒子として、コールタールピッチから溶剤分別によりβ−レジンを抽出し、これを水素添加、重質化処理を行った後、次いでトルエンにより溶剤可溶分を除去することでメソフェーズピッチを得た。そのバルクメソフェーズピッチ粉末を微粉砕し、それを空気中において約300℃で酸化処理した後、窒素雰囲気下にて3000℃で熱処理を行い、さらにそれを分級して得られた黒鉛化粒子A−1を使用した。
下記に挙げる評価項目について耐久試験を行い、実施例及び比較例の現像剤担持体の評価を行った。表4に、低温低湿下における画像濃度の耐久性、耐久カブリ及び耐久ゴーストの評価結果を示した。また、表5に、高温高湿下における画像濃度の耐久性、文字シャープ性の耐久性、耐久ゴーストの評価、ブレード傷/融着(スジ)、濃度一様性の評価及び結果を示した。
(1)画像濃度
画像濃度は、反射濃度計RD918(マクベス社製)を使用し、ベタ印字した際のベタ黒部の濃度を5点測定し、その平均値を画像濃度とした。
ベタ白とベタ黒部が隣り合う画像を画像先端部(スリーブ回転1周目)で現像し、2周目以下のハーフトーン上に現れるベタ白跡とベタ黒跡の濃度差を主として目視で比較し、画像濃度測定の参考にした。評価結果は、下記の指標で表示した。
A:濃淡差が全く見られない。
B:見る角度によってわずかな濃淡差が確認できる程度。
C:目視では濃淡差が確認できるが、画像濃度差は0.01以内である。
D:エッジがはっきりしない程度の濃淡差が確認できるが、実用上はOKレベル。
E:濃淡差がややはっきりし、実用レベル下限。
F:濃淡差がはっきり確認でき、画像濃度差として確認できる。実用レベルに劣る。
G:濃淡差がかなり大きく、反射濃度計での濃度差が0.05以上ある。
耐久前後で現像剤担持体表面の算術平均粗さ(Ra)の測定を行った。また、導電性被覆層の削れ量(膜削れ)の測定としてはKEYENCE社製レーザー寸法測定器を用いた。コントローラLS−5500およびセンサーヘッドLS−5040Tを用い、スリーブ固定治具およびスリーブ送り機構を取り付けた装置にセンサー部を別途固定し、スリーブの外径寸法の平均値から測定を行った。測定はスリーブ長手方向に対し30分割して30箇所測定し、さらにスリーブを周方向に90°回転させた後さらに30箇所、計60箇所の測定を行い、その平均値をとった。表面被覆層塗布前のスリーブの外径を予め測定しておき、表面被覆層形成後の外径、さらに耐久使用後の外径を測定し、その差分をコート膜厚および削れ量とした。
耐久後の現像剤担持体表面をKEYENCE社製の超深度形状測定顕微鏡を用いて、約200倍で観察し、トナー汚染の程度を下記の基準に基づいて評価した。
A:軽微な汚染しか観察されない。
B:やや汚染が観察される。
C:部分的に汚染が観察される。
D:著しい汚染が観察される。
特にハーフトーンに発生する、画像進行方向に走る、線状、帯状のスジについて、下記基準にて評価した。
A:画像にもスリーブ上にも全く確認できない。
B:良く見ると軽微に確認できるが、一見ではほとんど確認できない。
C:ハーフトーンでは軽微に確認できるが、ベタ黒では問題ないレベル。
D:ハーフトーンでは、スジが確認できるが、ベタ黒では軽微に確認できるレベル。
E:ベタ黒画像でも濃淡差が確認できるが、実用可。
F:ベタ黒画像全体で実用上問題となる濃淡差が目立つ。
G:濃度が低く、スジの非常に多い画像。
ブレード傷A:軽微で画像には影響無し。
ブレード傷B:やや目立つが、画像には影響無し。
ブレード傷C:目立つ傷が数箇所に発生し、画像上軽微なスジとして現れる。
ブレード傷D:非常に目立つ傷が多数発生し、画像上に顕著なスジとして現れる。
黒鉛化粒子として、A−1と同様な生成方法で分級条件を変えただけの黒鉛化粒子A−2を使用し、他は実施例1と同様の材料及び配合比とし、実施例1と同様の方法で分散を行い中間体I−2を得た。このI−2中の黒鉛化粒子の体積平均粒径は3.75μm、体積平均における10μm以上の粒子の存在割合は3.53%、黒鉛化度P(002)は0.39であった。さらに、実施例1−1と同様に塗工液P−2を作製し、同様の方法にて現像剤担持体D−2を作製した。
黒鉛化粒子として、コールタールピッチから溶剤分別によりβ−レジンを抽出し、これを水素添加、重質化処理を行った後、次いでトルエンにより溶剤可溶分を除去することでメソフェーズピッチを得た。そのバルクメソフェーズピッチ粉末を微粉砕し、それを空気中において約300℃で酸化処理した後、窒素雰囲気下にて2000℃で熱処理し、更に分級して得られたA−3を使用した。他は実施例1と同様の材料及び配合比とし、実施例1と同様の方法で分散を行い中間体I−3を得た。このI−3中の黒鉛化粒子の体積平均粒径は2.88μm、体積平均における10μm以上の粒子の存在割合は0.22%、黒鉛化度P(002)は0.94であった。さらに、実施例1−1と同様に塗工液P−3を作製し、同様の方法にて現像剤担持体D−3を作製した。
黒鉛化粒子として、コールタールピッチから溶剤分別によりβ−レジンを抽出し、これを水素添加、重質化処理を行った後、次いでトルエンにより溶剤可溶分を除去することでメソフェーズピッチを得た。そのバルクメソフェーズピッチ粉末を微粉砕し、それを空気中において約300℃で酸化処理した後、窒素雰囲気下にて3200℃で熱処理し、更に分級して得られたA−4を使用した。他は実施例1と同様の材料及び配合比とし、実施例1と同様の方法で分散を行い中間体I−4を得た。このI−4中の黒鉛化粒子の体積平均粒径は3.92μm、体積平均における10μm以上の粒子の存在割合は4.09%、黒鉛化度P(002)は0.23であった。さらに、実施例1−1と同様に塗工液P−4を作製し、同様の方法にて現像剤担持体D−4を作製した。
黒鉛化粒子として、石炭系重質油を熱処理することで得られたメソカーボンマイクロビーズを、洗浄・乾燥した後、アトマイザーミルで機械的に分散を行い、窒素雰囲気下において1200℃で一次加熱処理を行い炭化させた。次いで、アトマイザーミルで二次分散を行った後窒素雰囲気下において2800℃で熱処理し、更に分級して得られたA−5を使用した。他は実施例1と同様の材料及び配合比とし、実施例1と同様の方法で分散を行い中間体I−5を得た。このI−5中の黒鉛化粒子の体積平均粒径は2.98μm、体積平均における10μm以上の粒子の存在割合は0.61%、黒鉛化度P(002)は0.37であった。さらに、実施例1−1と同様に塗工液P−5を作製し、同様の方法にて現像剤担持体D−5を作製した。
黒鉛化粒子として、石炭系重質油を熱処理することで得られたメソカーボンマイクロビーズを、洗浄・乾燥した後、アトマイザーミルで機械的に分散を行い、窒素雰囲気下において1200℃で一次加熱処理を行い炭化させた。次いで、アトマイザーミルで二次分散を行った後窒素雰囲気下において2400℃で熱処理し、更に分級して得られたA−6を使用した。他は実施例1と同様の材料及び配合比とし、実施例1と同様の方法で分散を行い中間体I−6を得た。このI−6中の黒鉛化粒子の体積平均粒径は3.85μm、体積平均における10μm以上の粒子の存在割合は2.65%、黒鉛化度P(002)は0.69であった。さらに、実施例1−1と同様に塗工液P−6を作製し、同様の方法にて現像剤担持体D−6を作製した。
黒鉛化粒子として、コールタールピッチから溶剤分別によりβ−レジンを抽出し、これを水素添加、重質化処理を行った後、次いでトルエンにより溶剤可溶分を除去することでメソフェーズピッチを得た。そのバルクメソフェーズピッチ粉末を微粉砕し、それを空気中において約300℃で酸化処理した後、窒素雰囲気下にて1800℃で熱処理し、更に分級して得られたa−1を使用した。他は実施例1と同様の材料及び配合比とし、実施例1と同様の方法で分散を行い中間体i−1を得た。このi−1中の黒鉛化粒子の体積平均粒径は3.75μm、体積平均における10μm以上の粒子の存在割合は2.73%、黒鉛化度P(002)は0.99であった。さらに、実施例1−1と同様に塗工液p−1を作製し、同様の方法にて現像剤担持体d−1を作製した。
黒鉛化粒子として、石炭系重質油を熱処理することで得られたメソカーボンマイクロビーズを、洗浄・乾燥した後、アトマイザーミルで機械的に分散を行い、窒素雰囲気下において1200℃で一次加熱処理を行い炭化させた。次いで、アトマイザーミルで二次分散を行った後窒素雰囲気下において2400℃で熱処理し、更に分級して得られたa−2を使用した。他は実施例1と同様の材料及び配合比とし、実施例1と同様の方法で分散を行い中間体i−2を得た。このi−2中の黒鉛化粒子の体積平均粒径は8.89μm、体積平均における10μm以上の粒子の存在割合は10.48%、黒鉛化度P(002)は0.72であった。さらに、実施例1−1と同様に塗工液p−2を作製し、同様の方法にて現像剤担持体d−2を作製した。
黒鉛化粒子として、コークス及びタールピッチを2800℃程度で焼成することで黒鉛化し、更に分級して得られたa−3を使用した。他は実施例1と同様の材料及び配合比とし、実施例1と同様の方法で分散を行い中間体i−3を得た。このi−3中の黒鉛化粒子の体積平均粒径は3.88μm、体積平均における10μm以上の粒子の存在割合は4.82%、黒鉛化度P(002)は0.10であった。さらに、実施例1と同様に塗工液p−3を作製し、同様の方法にて現像剤担持体d−3を作製した。
黒鉛化粒子として、a−3と同様な生成方法で分級条件を変えただけの黒鉛化粒子a−4を使用し、他は実施例1と同様の材料及び配合比とし、実施例1と同様の方法で分散を行い中間体i−4を得た。このi−4中の黒鉛化粒子の体積平均粒径は7.43μm、体積平均における10μm以上の粒子の存在割合は19.94%、黒鉛化度P(002)は0.06であった。さらに、実施例1−1と同様に分散を行い塗工液p−4を作製し、同様の方法にて現像剤担持体d−4を作製した。
黒鉛化粒子として、球状フェノール樹脂粒子を窒素雰囲気下において2200℃で焼成することで黒鉛化し、更に分級して得られたa−5を使用した。他は実施例1と同様の材料及び配合比とし、実施例1と同様の方法で分散を行い中間体i−5を得た。このi−9中の黒鉛化粒子の体積平均粒径は3.87μm、体積平均における10μm以上の粒子の存在割合は4.56%、黒鉛化度P(002)に関しては測定不能であった。さらに、実施例1−1と同様に分散を行い塗工液p−5を作製し、同様の方法にて現像剤担持体d−5を作製した。
実施例2−1〜5及び比較例2−1〜4では、図3のような表層構成の現像剤担持体を例として評価をおこなった。基本構成としては、黒鉛化粒子に加えて球状粒子が樹脂被覆層の表面に比較的大きな凹凸を与えるために結着樹脂中に更に添加された構成である。樹脂被覆層表面の球状粒子は弾性規制部材の圧接力を規制しトナーの搬送量を制御してトナーと現像剤担持体との接触機会をコントロールし、且つ黒鉛化粒子は実施例1と同様に小さな凹凸を形成して、トナー粒子表面と被覆層の樹脂及び黒鉛化粒子との接触帯電機会やトナーとの離型性を調整している。
下記に示す方法によって現像スリーブを作製した。先ず、下記に示す配合比にて現像スリーブ表面に設ける樹脂被覆層の塗工液の作製を行なった。
・レゾール型フェノール樹脂(50%メタノール溶液) 300部
・黒鉛化粒子 A−1 100部
・カーボンブラック 10部
・導電性球状粒子 C−1 30部
・イソプロピルアルコール 500部
実施例1に比べ実施例2は評価機のスピードを上げており、樹脂被覆層の耐久性をさらに向上させ、またトナーの搬送性をより安定化させる目的で、本実施例には導電性球状粒子を添加した。
黒鉛化粒子として、実施例1−2で使用した黒鉛化粒子A−2(中間体I−2)を使用し、他は実施例2−1と同様の材料及び配合比とした。実施例2−1と同様の方法で塗工液P−8を作製し、現像剤担持体D−8を作製した。
黒鉛化粒子として、実施例1−4で使用した黒鉛化粒子A−4(中間体I−4)を使用し、他は実施例2−1と同様の材料及び配合比とした。実施例2−1と同様の方法で塗工液P−9を作製し、現像剤担持体D−9を作製した。
黒鉛化粒子として、実施例1−6で使用した黒鉛化粒子A−6(中間体I−6)を使用し、他は実施例2−1と同様の材料及び配合比とした。実施例2−1と同様の方法で塗工液P−10を作製し、現像剤担持体D−10を作製した。
黒鉛化粒子として、A−1と同様な生成方法で分級条件を変えただけの黒鉛化粒子A−7を使用し、他は実施例2と同様の材料及び配合比とし、実施例2と同様の方法で分散を行い中間体I−7を得た。このI−3中の黒鉛化粒子の体積平均粒径は1.29μm、体積平均における10μm以上の粒子の存在割合は0%、黒鉛化度P(002)は0.49であった。さらに、実施例1と同様に分散を行い塗工液P−11を作製し、同様の方法にて現像剤担持体D−11を作製した。
黒鉛化粒子として、比較例1−1で使用した黒鉛化粒子a−1(中間体i−1)を使用し、他は実施例2−1と同様の材料及び配合比とした。実施例2−1と同様の方法で塗工液p−6を作製し、現像剤担持体d−6を作製した。
黒鉛化粒子として、比較例1−3で使用した黒鉛化粒子a−3(中間体i−3)を使用し、他は実施例2−1と同様の材料及び配合比とした。実施例2−1と同様の方法で塗工液p−7を作製し、現像剤担持体d−7を作製した。
黒鉛化粒子として、比較例1−4で使用した黒鉛化粒子a−4(中間体i−4)を使用し、他は実施例2−1と同様の材料及び配合比とした。実施例2−1と同様の方法で塗工液p−8を作製し、現像剤担持体d−8を作製した。
黒鉛化粒子として、コールタールピッチから溶剤分別によりβ−レジンを抽出し、これを水素添加、重質化処理を行った後、次いでトルエンにより溶剤可溶分を除去することでメソフェーズピッチを得た。そのバルクメソフェーズピッチ粉末を微粉砕し、それを空気中において約300℃で酸化処理した後、窒素雰囲気下にて3500℃で熱処理し、更に分級して得られたa−6を使用した。他は実施例2と同様の材料及び配合比とし、実施例2と同様の方法で分散を行い中間体i−6を得た。このi−6中の黒鉛化粒子の体積平均粒径は1.94μm、体積平均における10μm以上の粒子の存在割合は0.06%、黒鉛化度P(002)は0.16であった。さらに、実施例1と同様に分散を行い塗工液p−9を作製し、同様の方法にて現像剤担持体d−9を作製した。
実施例3−1〜3及び比較例3−1〜3では、図5のような現像剤層厚規制部材として強磁性金属製の磁性規制ブレードを使用した。現像剤担持体の評価にあたっては、キヤノン社製複写機IR6000を60枚機から70枚機に改造したものを使用し、現像剤に関しては上記一成分系現像剤E−2を用いて評価を行なった。
トナーとしては、下記のものを用いた。
・マグネタイト : 90部
・負帯電制御剤(アゾ系の鉄錯体) : 2部
・炭化水素系ワックス : 3部
上記材料をヘンシェルミキサーにより混合し、二軸式のエクストルーダーにより溶融混練分散を行った。混練物を冷却後、ジェット気流を用いた粉砕機により微粉砕を行い、更に気流式分級機を用いて分級を行い、個数平均粒径6.4μmの微粉体を得た。次に疎水性コロイダルシリカを、上記分級品100部に対し、1.0部ヘンシェルミキサーを用いて外添混合し、本発明のトナーE−2とした。
下記に示す方法によって現像スリーブを作製した。先ず、下記に示す配合比にて現像スリーブ表面に設ける樹脂被覆層の塗工液の作製を行なった。
・レゾール型フェノール樹脂(50%メタノール溶液) 600部
・黒鉛化粒子 A−1 90部
・カーボンブラック 10部
・荷電制御性粒子 B−1 30部
・導電性球状粒子 C−1 20部
・イソプロピルアルコール 300部
荷電制御性粒子B−1としては下記式の4級アンモニウム塩を使用した。
(1)画像濃度
ベタ黒画像の濃度を、反射濃度計RD918(マクベス社製)により反射濃度測定を行い、5点の平均値をとって画像濃度とした。
ベタ白画像の反射率を測定し、更に未使用の転写紙の反射率を測定し、(ベタ白画像の反射率の最悪値−未使用転写紙の反射率の最高値)をカブリ濃度とした。反射率はTC−6DS(東京電色製)で測定した。ただし、測定値を目視で判断した場合、1.5以下は目視ではほとんど確認できないレベル、2.0〜3.0程度はよく見ると確認できるレベル、4.0を超えると一見してカブリが確認できるレベルである。
画像比率6.0%程度の文字チャートを用い、得られた画像上の文字を光学顕微鏡にて100倍程度に拡大、飛び散り具合を観察し、評価結果をA〜Eランクの指標で示した。
ベタ黒画像及びハーフトーン(HT)画像を現像し、それぞれの画像においてスジ・ムラを目視により観察し、評価結果をA〜Eランクの指標で示した。
耐久後の現像剤担持体表面をKEYENCE社製の超深度形状測定顕微鏡を用いて、約200倍で観察し、トナー汚染の程度を下記の基準に基づいて評価した。
A:軽微な汚染しか観察されない。
B:やや汚染が観察される。
C:部分的に汚染が観察される。
D:著しい汚染が観察される。
耐久前後で現像剤担持体表面の算術平均粗さ(Ra)及び導電性被覆層の削れ量(膜削れ)の測定を行った。
黒鉛化粒子として、A−4と同様な生成方法で分級条件を変えただけの黒鉛化粒子A−8を使用し、他は実施例3−1と同様の材料及び配合比とした。塗料中間体の分散は実施例1−1と同様の方法で分散を行い中間体I−8を得た。このI−8中の黒鉛化粒子の体積平均粒径は1.47μm、体積平均における10μm以上の粒子の存在割合は0%、黒鉛化度P(002)は0.75であった。さらに、実施例3−1と同様に塗工液P−13を作製し、同様の方法にて現像剤担持体D−13を作製した。D−13の現像剤担持体を使用して、実施例3−1と同様に耐久評価テストを行った。
黒鉛化粒子として、石炭系重質油を熱処理することで得られたメソカーボンマイクロビーズを、洗浄・乾燥した後、アトマイザーミルで機械的に分散を行い、窒素雰囲気下において1200℃で一次加熱処理を行い炭化させた。次いで、アトマイザーミルで二次分散を行った後窒素雰囲気下において3200℃で熱処理し、更に分級して得られたA−10を使用した。
黒鉛化粒子として、比較例1−1で使用した黒鉛化粒子a−1(中間体i−1)を使用し、他は実施例3−1と同様の材料及び配合比とした。実施例3−1と同様の方法で塗工液p−10を作製し、現像剤担持体d−10を作製、耐久評価テストを行った。
黒鉛化粒子として、比較例1−4で使用した黒鉛化粒子a−4(中間体i−4)を使用し、他は実施例3−1と同様の材料及び配合比とした。実施例3−1と同様の方法で塗工液p−11を作製し、現像剤担持体d−11を作製、耐久評価テストを行った。
黒鉛化粒子として、コールタールピッチから溶剤分別によりβ−レジンを抽出し、これを水素添加、重質化処理を行った後、次いでトルエンにより溶剤可溶分を除去することでメソフェーズピッチを得た。そのバルクメソフェーズピッチ粉末を微粉砕し、それを空気中において約300℃で酸化処理した後、窒素雰囲気下にて3000℃で熱処理し、更に分級して得られたa−7を使用した。他は実施例1−1と同様の材料及び配合比とし、実施例1−1と同様の方法で分散を行い中間体i−7を得た。このi−7中の黒鉛化粒子の体積平均粒径は6.82μm、体積平均における10μm以上の粒子の存在割合は9.77%、黒鉛化度P(002)は0.32であった。さらに、実施例3−1と同様の方法で塗工液p−12を作製し、現像剤担持体d−12を作製、耐久評価テストを行った。
2、11:現像剤層厚規制部材
3:ホッパー(トナー容器)
4:磁性トナー
5:磁石
6:金属製円筒管
7:樹脂被覆層
8:現像スリーブ
9:電源
10:トナー攪拌翼
21:黒鉛化粒子
23:導電性微粒子
24:樹脂被覆層
25:球状粒子
26:円筒状基体
Claims (5)
- 潜像担持体上に形成された潜像を現像剤担持体に担持搬送された現像剤により現像し、可視像化する現像装置に用いられる現像剤担持体において、
該現像剤担持体は、少なくとも基体および基体表面に形成された導電性被覆層を有し、該導電性被覆層は、結着樹脂、結着樹脂中に分散された黒鉛化粒子を少なくとも含有しており、該黒鉛化粒子は、黒鉛化度P(002)が0.20≦P(002)≦0.95であり、さらに、該黒鉛化粒子の体積平均粒径が0.5〜4.0μm、体積平均における10μm以上の粒子の存在割合が5.0%以下であることを特徴とする現像剤担持体。 - 該黒鉛化粒子の体積平均粒径と黒鉛化度P(002)との関係が下記式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の現像剤担持体。
−0.0464ln(X)+0.3143≦Y≦−0.0464ln(X)
+0.7643
0.5≦X≦4.0
[式中、Xは黒鉛化粒子の体積平均径(μm)、Yは黒鉛化粒子の黒鉛化度P(002)] - 該黒鉛化粒子はバルクメソフェーズピッチを黒鉛化して得られたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像剤担持体。
- 該黒鉛化粒子はメソカーボンマイクロビーズ粒子を黒鉛化して得られたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像剤担持体。
- 該樹脂被覆層が、0.3乃至2.0の中心線表面粗さRaを有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の現像剤担持体。
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