JP2005076873A - カップリング装置及びそのカップリング装置を有する画像形成装置 - Google Patents

カップリング装置及びそのカップリング装置を有する画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 駆動側基部の周方向に配列された複数の駆動爪を有する駆動側カップリングと、従動側基部の周方向に配列された複数の従動爪を有する従動側カップリングとが着脱可能に連結して、駆動側カップリングの回転を従動側カップリングに伝達するカップリング装置において、従動側カップリングを駆動側カップリングに容易かつ確実に連結できるようにする。
【解決手段】 従動側カップリング5を駆動側カップリング2に連結するときに、先ず1つの従動爪7と1つの駆動爪4だけが接触するように、従動側基部6に対する従動爪7の位置と、駆動側基部3に対する駆動爪4の位置を設定する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、駆動側カップリングと、該駆動側カップリングに着脱自在に連結される従動側カップリングを有するカップリング装置と、該カップリング装置を具備する画像形成装置に関するものである。
上記形式のカップリング装置は、複写機、プリンタ、或いはファクシミリ等から成る画像形成装置、或いはその他の各種機械、装置に広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。図6は、従来のこの種のカップリング装置の一例を示す平面図である。ここに示したカップリング装置1Aは、駆動側カップリング2Aと従動側カップリング5Aを具備し、その駆動側カップリング2Aは、駆動側基部3Aの周方向に配列されて、その駆動側基部3Aに一体に形成された複数の駆動爪4A(図には1つの駆動爪のみを示す)を有している。また従動側カップリング5Aも、従動側基部6Aの周方向に配置されて、その従動側基部6Aに一体に形成された複数の従動爪7Aを有している。図6は、駆動側カップリング2Aと従動側カップリング5Aが互いに連結された状態を示しており、このとき各駆動爪4Aと各従動爪7Aが互い違いに位置して、該駆動爪4Aと従動爪7Aが互いに噛み合っている。駆動側カップリング2Aは、駆動軸8Aに同心状に連結され、図6には示していない駆動源により駆動軸8が回転駆動されることにより、駆動側カップリング2Aが回転する。これにより、駆動爪4Aと従動爪7Aとが互いに圧接して、駆動側カップリング2Aの回転が従動側カップリング5Aに伝達され、従動側カップリング5Aに同心状に固定された従動軸9Aが回転し、被駆動ユニット10Aの図示していない回転要素が回転駆動される。
従動側カップリング5Aは駆動側カップリング2Aに対して該駆動側カップリング2Aの軸線Z1方向に着脱自在に連結されており、従動側カップリング5Aを、被駆動ユニット10Aと共に、矢印A方向に移動させることにより、該従動側カップリング5Aを駆動側カップリング2Aから離脱させることができる。従動側カップリング5Aを被駆動ユニット10Aと共に、矢印Aと反対の矢印B方向に押し込むことにより、従動側カップリング5Aと駆動側カップリング2Aを連結することができる。
駆動側カップリング2Aは、駆動軸8Aに対して、その軸線方向に所定のストロークだけ移動可能に連結され、しかも駆動軸8Aに固定されたばね受け11Aと駆動側カップリング2Aとの間に圧縮スプリング12Aが配置されている。
従動側カップリング5Aを矢印B方向に押し込んだとき、従動爪7Aの頂面13Aと駆動爪4Aの頂面14Aが突き当たってしまった場合には、駆動側カップリング2Aが、従動側カップリング5Aに押圧されて、駆動軸8Aに対して矢印B方向に移動し、このとき圧縮スプリング12Aが圧縮変形する。この状態で駆動側カップリング2Aが回転すると、その駆動爪4Aが従動爪7Aに対して回転し、圧縮スプリング12Aの加圧作用により、駆動側カップリング2Aが矢印A方向に移動して、各駆動爪4Aが各従動爪7Aの間に入り込む。各駆動爪4Aと各従動爪7Aが、カップリング装置1Aの周方向に交互に位置するのである。このようにして、各駆動爪4Aと各従動爪7Aが互い違いに位置し、両爪4A,7Aが正しく噛み合い、駆動側カップリング2Aの回転を従動側カップリング5Aに伝えることができる。
上述のように、従来のカップリング装置1Aにおいても、従動側カップリング5Aを駆動側カップリング2Aに連結するときに、従動爪7Aが駆動爪4Aに正しく噛み合わなかったとしても、駆動側カップリング2Aの回転に伴って従動爪7Aと駆動爪4Aを正しく噛み合わせることができる。ところが、従来のカップリング装置1Aにおいては、この作用が得られるようにするために、圧縮スプリング12Aが必要となる。このため、カップリング装置1Aの部品点数が増大すると共に、圧縮スプリング12Aを配置するための大きなスペースが必要となり、スプリング12Aを含めたカップリング装置1Aの全体が大型化する欠点を免れない。
特開2002−31153号公報(第2頁、図6−図7)
本発明の目的は、上記従来の欠点を除去したカップリング装置と、そのカップリング装置を有する画像形成装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、駆動側基部の周方向に配列されて該駆動側基部に一体に形成された複数の駆動爪を有する駆動側カップリングと、従動側基部の周方向に配列されて該従動側基部に一体に形成された複数の従動爪を有する従動側カップリングとを備え、該従動側カップリングは、前記駆動側カップリングに対し、該駆動側カップリングの軸線方向に着脱自在に連結され、駆動側カップリングと従動側カップリングが互いに連結されたとき、各駆動爪と各従動爪が互い違いに位置して該駆動爪と従動爪が互いに噛み合うカップリング装置において、従動側カップリングを駆動側カップリングに連結するときに従動爪と駆動爪が接触した場合にも、先ず1つの従動爪と1つの駆動爪だけが接触するように、従動側基部に対する各従動爪の位置と、駆動側基部に対する各駆動爪の位置がそれぞれ設定されていることを特徴とするカップリング装置を提案する(請求項1)。
また、上記請求項1に記載のカップリング装置において、駆動側カップリングの1つの駆動爪の先端が、他の駆動爪の先端よりも、駆動側基部の先端に近い位置に配置されていると有利である(請求項2)。
さらに、上記請求項1に記載のカップリング装置において、従動側カップリングの1つの従動爪の先端が、他の従動爪の先端よりも、従動側基部の先端に近い位置に配置されていると有利である(請求項3)。
また、上記請求項1乃至3のいずれかに記載のカップリング装置において、前記従動側カップリングを駆動側カップリングに連結すべく、該従動側カップリングを駆動側カップリングに対してその軸線方向に押し込んだとき、従動爪の先端面と駆動爪の先端面とが互いに摺擦しながら、従動側カップリングと駆動側カップリングの少なくとも一方が回転するように、従動爪の先端面と駆動爪の先端面が共に傾斜していると有利である(請求項4)。
さらに、上記請求項1乃至4のいずれかに記載のカップリング装置において、前記従動側基部と、駆動側基部のうちの一方の基部が筒状に形成され、他方の基部が、筒状に形成された基部の内側に嵌合可能に構成され、駆動側カップリングと従動側カップリングが連結されたとき、一方の基部と他方の基部が互いに嵌合して、駆動側カップリングの軸線と、従動側カップリングの軸線がほぼ一致するように構成されていると有利である(請求項5)。
また、上記請求項1乃至5のいずれかに記載のカップリング装置において、前記駆動側カップリングは、駆動源により回転駆動される駆動軸に同心状に固定されていると有利である(請求項6)。
さらに、本発明は、前記目的を達成するため、請求項1乃至6のいずれかに記載のカップリング装置を具備する画像形成装置を提案する(請求項7)。
本発明によれば、従動側カップリングを駆動側カップリングに連結するとき、複数の従動爪と複数の駆動爪が同時に接触して突き当たることがないため、駆動側カップリングが、従来のように、駆動軸に対してその軸線方向に移動可能でなく、しかも圧縮スプリングが設けられていないときも、円滑に従動側カップリングを駆動側カップリングに正しく噛み合わせることができる。
図1は、複写機、プリンタ、又はファクシミリなどとして構成される画像形成装置の本体内に配置された被駆動ユニット10と、その被駆動ユニット10を駆動する駆動装置15と、この駆動装置15の回転を被駆動ユニット10に伝えるカップリング装置1とを示す概略平面図である。
駆動装置15は、画像形成装置本体の奥側板16に固定された支持板17に支持されている駆動源としての駆動モータ18と、その駆動モータ18の出力ギア19に噛み合う伝動ギア20と、この伝動ギア20と一体に回転する駆動側プーリ21と、奥側板16および支持板17に回転自在に支持された駆動軸8と、この駆動軸8と共に回転する従動側プーリ22と、両プーリ21,22に巻き掛けられたタイミングベルト23と、伝動ギア20及び駆動側プーリ21が固定支持された回転軸24とを有し、この回転軸24は奥側板16と支持板17とに回転自在に支持されている。駆動モータ18の回転は、出力ギア19、伝動ギア20、回転軸24、駆動側プーリ21、タイミングベルト23及び従動側プーリ22を介して駆動軸8に伝えられる。図1に示した例では、駆動軸8を矢印X方向に見たとき、その駆動軸8が矢印Yで示すように反時計方向に回転するものとする。
また、カップリング装置1は、駆動側カップリング2と、この駆動側カップリング2に着脱可能に連結された従動側カップリング5とを有し、駆動側カップリング2は、駆動モータ18より成る駆動源によって上述の如く回転駆動される駆動軸8に同心状に固定連結されている。
図1に示した被駆動ユニット10としては、各種のユニットを用いることができるが、ここでは、この被駆動ユニット10が定着装置として構成されている。かかる被駆動ユニット10は、ケース25と、そのケース25の内部に配置された定着ローラ26と、その定着ローラ26の軸と、図示していない加圧ローラとを有し、加圧ローラは定着ローラ26に圧接して該定着ローラ26に連動して回転駆動される。定着ローラ26の軸は従動軸9として構成され、この従動軸9の一端はカップリング装置1の従動側カップリング5に同心状に固定されている。また、従動軸9の他端は、画像形成装置本体の前側板27に着脱自在に固定された面板28に回転自在に支持されている。かかる従動軸9は、被駆動ユニット10のケース25に回転自在に組み付けられている。
前述のように駆動軸8が回転駆動されると、その回転はカップリング装置1を介して従動軸9に伝えられ、これによって定着ローラ26が回転駆動される。その回転が、図示していない伝動装置を介して、同じく図示していない加圧ローラに伝えられ、定着ローラ26と加圧ローラが同期して回転する。
被駆動ユニット10を画像形成装置本体から取り外すには、前側板27から面板28を外し、被駆動ユニット10を矢印Aで示した手前側に引くと、従動側カップリング5が駆動側カップリング2から離脱し、その従動側カップリング5と被駆動ユニット10を手前側に引き出すことができる。逆に、被駆動ユニット10と従動側カップリング5を矢印B方向に押し込んで、その従動側カップリング5を駆動側カップリング2に連結することにより、被駆動ユニット10を画像形成装置本体内に装着することができる。このように、従動側カップリング5は、駆動側カップリング2に対し、該駆動側カップリング2の軸線Z1方向に着脱自在に連結されている。
図2は、従動側カップリング5を駆動側カップリング2から分離したときのカップリング装置1を示す斜視図であり、図3は図2の矢印C方向から駆動側カップリング2を見たときの正面図、図4は図2の矢印D方向に従動側カップリング5を見たときの正面図である。また図5は従動側カップリング5と駆動側カップリング2の平面図である。これらの図から明らかなように、駆動側カップリング2は、駆動軸8に対して同心状に固定配置され、かつ円柱状に形成された駆動側基部3と、その駆動側基部3の周方向に配列され、該駆動側基部3に一体に形成された複数の駆動爪4を有している。一方、従動側カップリング5は、従動軸9に対して同心状に固定配置され、かつ筒状に形成された従動側基部6と、その従動側基部6の内周面にその周方向に配列された複数の従動爪7を有し、その従動爪7は従動側基部6に一体に形成されている。図示した例では、従動側基部6が円筒状に形成され、しかも駆動爪4と従動爪7がそれぞれ3本ずつ設けられている。また図3に示すように、3本の駆動爪4は、駆動側基部3の全周を3等分した各位置にそれぞれ放射状に配置され、図4に示すように、3本の従動爪7は、従動側基部6の全周を3等分した各位置にそれぞれ放射状に配置されている。複数の駆動爪4の外周面のなす円Eの直径をd1とし、駆動側基部3の直径をd2とする。また筒状の従動側基部6の内径をD1とし、複数の従動爪7の内周面のなす円Fの直径をD2とする。
ここで、図1に示すように、駆動側カップリング2と従動側カップリング5が互いに連結したとき、駆動側カップリング2の円柱状の駆動側基部3が、従動側カップリング5の円筒状の従動側基部6の内側に入り込んで両者が嵌合する。このとき、駆動爪4と従動爪7が互い違いに位置する。駆動爪4と従動爪7がカップリング装置1の周方向に交互に位置するのである。この状態で、駆動軸8が図1、図2及び図5に矢印Yで示した方向に回転すると、図5に示した各駆動爪4の駆動面33が、各従動爪7の従動面34に圧接して該従動面34を押圧し、従動側カップリング5を回転させる。このようにして、駆動爪4と従動爪7が互いに噛み合って、駆動側カップリング2の回転が従動側カップリング5に伝えられるのである。
図5に示すように、各従動爪7の先端面35と、各駆動爪4の先端面36は、これらが対向した状態で、同じ方向に傾斜している。また、駆動側カップリング2の複数の駆動爪4のうちの1つの駆動爪4の先端37が、他の駆動爪4の先端38よりも、駆動側基部3の先端39に近い位置に配置されている。図示した例では、1つの駆動爪4の先端37が、駆動側基部3の先端39に一致し、かつ他の駆動爪4の先端38が、駆動側基部3の先端39からGで示す距離だけ後退している。複数の従動爪7の先端40は、全て、従動側カップリング5の軸線方向における同じ位置を占め、図示した例では全ての先端40の位置が、従動側基部6の先端41の位置に一致している。
ここで、従動側カップリング5を駆動側カップリング2に連結すべく、その従動側カップリング5を駆動側カップリング2に対して図1に示した矢印B方向に移動させたとき、従動爪7が駆動爪4に接触した場合、先ず、駆動側基部3の先端39に先端37が一致した1つの駆動爪4と、いずれか1つの従動爪7だけが接触し、次いで他の駆動爪4と従動爪7が接触し始める。複数の駆動爪4と複数の従動爪7が同時に接触して突き当たることはない。このように、最初に1つの駆動爪4と1つの従動爪7だけが接触するので、これらの当接部における単位面積あたりの圧力が大きくなり、その駆動爪4と従動爪7が円滑に接触しながら互いに正しく噛み合っていく。次いで他の駆動爪4と従動爪7が滑らかに噛み合う。このため、駆動側カップリング2が駆動軸8に固定されていて、従来のカップリング装置にとって必須の構成要素であった圧縮スプリングが設けられていなくとも、駆動側カップリング2と従動側カップリング5を正しく連結して駆動爪4と従動爪7を噛み合わせることができる。これにより、カップリング装置の部品点数の減少と、その構成の簡素化と、コストの低減を達成できる。しかも、駆動軸8と駆動側カップリング2が一体に連結されていて、これらの間にクリアランスが存在しないため、被駆動ユニット10の側に負荷変動が生じても、定着ローラ26に大きな回転むらが発生することはない。
従動側カップリング5を駆動側カップリング2に連結する際、仮に、複数の駆動爪4と複数の従動爪7が同時に当接したとすると、従動爪7から駆動爪4に伝えられた力が複数の駆動爪4に分散されるため、各従動爪7とこれに当接する各駆動爪4の単位面積当りの圧力が小さくなり、両爪4,7を正しく噛み合わせることが困難となる。このため、従来は駆動側カップリングを駆動軸に対して移動可能に組み付けると共に、圧縮スプリングを設けて、前述のように従動側カップリングと駆動側カップリングを噛み合わせていたのである。
上述のように駆動側カップリング2の1つの駆動爪4の先端37を、他の駆動爪4の先端38よりも、駆動側基部3の先端39に近い位置に配置する代りに、従動側カップリング5の1つの従動爪7の先端40を、他の従動爪の先端よりも、従動側基部6の先端41に近い位置に配置しても、上述した例と同じ作用を奏することができる。この場合には、全ての駆動爪4の先端37,38が、駆動側カップリング2の軸線方向における同じ位置を占めるように、駆動側カップリング2が構成される。
上述したいずれの構成の場合も、従動側カップリングを駆動側カップリングに連結するときに従動爪と駆動爪が接触した場合にも、先ず1つの従動爪と1つの駆動爪だけが接触するように、従動側基部に対する各従動爪の位置と、駆動側基部に対する各駆動爪の位置がそれぞれ設定される。
また、前述のように、駆動爪4の先端面36と、従動爪7の先端面35は、共に傾斜している。これにより、図5から判るように、従動側カップリング5を駆動側カップリング2に対して、矢印B方向に押し込んで、両カップリング2,5を連結するとき、従動爪7の先端面35が駆動爪4の先端面36に当接すると、これらの先端面35,36が互いに摺擦し、駆動側カップリング2と従動側カップリング5の少なくとも一方が、その軸線Z1,Z2のまわりに回転する。このようにして、駆動爪4と従動爪7がより一層円滑に正しく噛み合うことができる。従動側カップリング5を駆動側カップリング2に連結すべく、従動側カップリング5を駆動側カップリング2に対してその軸線Z1方向(矢印B方向)に押し込んだとき、従動爪7の先端面35と駆動爪4の先端面36とが互いに摺擦しながら、従動側カップリング5と駆動側カップリング2の少なくとも一方が回転するように、従動爪7の先端面35と駆動爪4の先端面36が共に傾斜しているのである。
駆動側カップリング2は、駆動軸8や、タイミングベルト23及びギア20,19などを介して駆動モータ18に連結されているので、両先端面35,36を接触させて従動側カップリング5を駆動側カップリング2に噛み合わせるとき、駆動側カップリング2に大きな空転負荷が作用して、該駆動側カップリング2が回転しないことがある。同様に、従動側カップリング5には定着ローラ26が連結されているので、この従動側カップリング5にも大きな空転負荷が作用し、従動側カップリング5を駆動側カップリング2に噛み合わせるとき、従動側カップリング5も回転しないことがある。このような場合には、両先端面35,36を接触させながら、従動側カップリング5を駆動側カップリング2に連結する際に、少なくとも一方のカップリングの空転負荷を低減する手段を設ける必要がある。
例えば、図1に示すように、駆動軸8と従動側プーリ22との間に電磁クラッチ42を設け、駆動モータ18の回転を被駆動ユニット10に伝えて定着ローラ26を回転駆動するときは、電磁クラッチ42を作動させて、従動側プーリ22の回転が駆動軸8に伝達されるように両者を連結する。また、従動側カップリング5を駆動側カップリング2に連結するときは、電磁クラッチ42をオフし、駆動軸8が従動側プーリ22に対して自由に回転できるようにする。これにより、両先端面35,36が当接した状態で、従動側カップリング5を駆動側カップリング2に対して矢印B方向に押し込んだとき、駆動側カップリング2が自由に回転し、両カップリング5,2を正しく噛み合わせることができる。
また、駆動軸8と従動側プーリ22との間に電磁クラッチを設ける代わりにワンウェイクラッチを設けても上述したところと同様の作用を奏することができる。この場合には、従動側カップリング5を駆動側カップリング2に連結するとき、駆動側カップリング2が矢印Y方向に回転するように、ワンウェイクラッチを構成し、かつ両先端面35,36の傾斜方向を設定する。これによりスムーズに従動側カップリング5と駆動側カップリング2を噛み合わせることができる。この噛み合わせ後に、駆動モータ18が回転すると、ワンウェイクラッチの作用により、その回転が駆動側カップリング2に伝達される。
先に説明したように、駆動側カップリング2と従動側カップリング5を連結したとき、円柱状に形成された駆動側基部3が筒状に形成された従動側基部6の内側に入り込んで両者が嵌合する。すなわち、図3及び図4に示した各直径が、D1>d1,D2>d2の関係を有しているのであるが、互いに嵌合した駆動側カップリング2と従動側カップリング5とが半径方向に全く、或いはほとんどガタつかないように、上記直径を設定することが好ましい。駆動側基部3の方を筒状に形成し、従動側基部6を円柱状に形成し、駆動側カップリング2と従動側カップリング5を連結したとき、従動側基部6が駆動側基部3の内側に入り込んで両者が嵌合するように構成することもできるが、この場合も、互いに嵌合した駆動側カップリング2と従動側カップリング5が半径方向に全く、或いはほとんどガタつかないように構成することが好ましい。
上述のように構成すれば、駆動側カップリング2と従動側カップリング5を連結するだけで、駆動側カップリング2と従動側カップリング5の軸線Z1,Z2をほぼ一致させることができる。従動側基部6と、駆動側基部3のうちの一方の基部を筒状に形成し、他方の基部を、筒状に形成した基部の内側に嵌合可能に構成し、駆動側カップリング2と従動側カップリング5を連結したとき、一方の基部と他方の基部が互いに嵌合して、駆動側カップリング2の軸線Z1と、従動側カップリング5の軸線Z2がほぼ一致するように構成するのである。かかる構成により、被駆動ユニット10の回転要素(この例では定着ローラ26)の回転むらの発生を阻止し、ないしは効果的に抑制することができる。しかも、駆動側カップリング2と従動側カップリング5の軸線Z1,Z2のずれに起因する被駆動ユニット10の振動の発生を防止できる。このようにして、画像形成装置にて形成される画像の高画質化が可能となる。被駆動ユニット10を画像形成装置本体に対して位置決めすることもできる。
図6に示した従来のカップリング装置1Aの場合には、従動側カップリング5Aが駆動側カップリング2Aに対してその半径方向に拘束されておらず、従動側カップリング5Aと被駆動ユニット10Aが従動側カップリング2Aに対してその半径方向に可動であるため、駆動側カップリング2Aと従動側カップリング5Aの軸線を一致させることが難しい。このため、通常は、被駆動ユニット10Aに位置決めピンを突設し、被駆動ユニット10Aを画像形成装置本体内に装着したとき、その位置決めピンを、画像形成装置本体の奥側板16Aに形成した位置決め孔に嵌合させて、被駆動ユニット10Aを位置決めしていたが、かかる構成を採用しても、寸法公差の積み上げによって、従動側カップリング5Aの軸線が駆動側カップリング2Aの軸線からずれてしまい、被駆動ユニットの回転要素の回転むらが発生していた。
本例のカップリング装置1によれば、従来の位置決めピンを設けずとも、従動側カップリング5を駆動側カップリング2に連結したとき、これらの軸線を高い精度で一致させることが可能である。
また、従動側カップリング5を駆動側カップリング2に嵌合したときに、両者が半径方向にガタつかないように構成すると、従動側カップリング5を駆動側カップリング2に嵌合させ難くなるので、図5に示すように、従動側カップリング5の開口縁部にテーパ状の案内面43を形成し、従動側カップリング5を駆動側カップリング2に嵌合させやすく構成することが好ましい。
被駆動ユニットと駆動装置が、カップリング装置を介して連結されている状態を示す概略平面図である。 互いに分離した駆動側カップリングと従動側カップリングを示す斜視図である。 図2の矢印C方向に見た図である。 図2の矢印D方向に見た図である。 駆動側カップリングと従動側カップリングの平面図である。 従来のカップリング装置を示す平面図である。
符号の説明
1 カップリング装置
2 駆動側カップリング
3 駆動側基部
4 駆動爪
5 従動側カップリング
6 従動側基部
7 従動爪
35,36 先端面
37,38,39,40,41 先端
Z1,Z2 軸線

Claims (7)

  1. 駆動側基部の周方向に配列されて該駆動側基部に一体に形成された複数の駆動爪を有する駆動側カップリングと、従動側基部の周方向に配列されて該従動側基部に一体に形成された複数の従動爪を有する従動側カップリングとを備え、該従動側カップリングは、前記駆動側カップリングに対し、該駆動側カップリングの軸線方向に着脱自在に連結され、駆動側カップリングと従動側カップリングが互いに連結されたとき、各駆動爪と各従動爪が互い違いに位置して該駆動爪と従動爪が互いに噛み合うカップリング装置において、
    従動側カップリングを駆動側カップリングに連結するときに従動爪と駆動爪が接触した場合にも、先ず1つの従動爪と1つの駆動爪だけが接触するように、従動側基部に対する各従動爪の位置と、駆動側基部に対する各駆動爪の位置がそれぞれ設定されていることを特徴とするカップリング装置。
  2. 駆動側カップリングの1つの駆動爪の先端が、他の駆動爪の先端よりも、駆動側基部の先端に近い位置に配置されている請求項1に記載のカップリング装置。
  3. 従動側カップリングの1つの従動爪の先端が、他の従動爪の先端よりも、従動側基部の先端に近い位置に配置されている請求項1に記載のカップリング装置。
  4. 前記従動側カップリングを駆動側カップリングに連結すべく、該従動側カップリングを駆動側カップリングに対してその軸線方向に押し込んだとき、従動爪の先端面と駆動爪の先端面とが互いに摺擦しながら、従動側カップリングと駆動側カップリングの少なくとも一方が回転するように、従動爪の先端面と駆動爪の先端面が共に傾斜している請求項1乃至3のいずれかに記載のカップリング装置。
  5. 前記従動側基部と、駆動側基部のうちの一方の基部が筒状に形成され、他方の基部が、筒状に形成された基部の内側に嵌合可能に構成され、駆動側カップリングと従動側カップリングが連結されたとき、一方の基部と他方の基部が互いに嵌合して、駆動側カップリングの軸線と、従動側カップリングの軸線がほぼ一致するように構成されている請求項1乃至4のいずれかに記載のカップリング装置。
  6. 前記駆動側カップリングは、駆動源により回転駆動される駆動軸に同心状に固定されている請求項1乃至5のいずれかに記載のカップリング装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載のカップリング装置を具備する画像形成装置。
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