JPS597626Y2 - 多板摩擦クラツチにおけるクラツチアウタ−の補強リング抜け止め構造 - Google Patents

多板摩擦クラツチにおけるクラツチアウタ−の補強リング抜け止め構造

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JPS597626Y2
JPS597626Y2 JP10017479U JP10017479U JPS597626Y2 JP S597626 Y2 JPS597626 Y2 JP S597626Y2 JP 10017479 U JP10017479 U JP 10017479U JP 10017479 U JP10017479 U JP 10017479U JP S597626 Y2 JPS597626 Y2 JP S597626Y2
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JP
Japan
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clutch
clutch outer
reinforcing ring
friction
plate
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JP10017479U
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JPS5618426U (ja
Inventor
正治 坪井
Original Assignee
本田技研工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は多板摩擦クラッチにおけるクラツチアウターの
補強リング抜け止め構造に関する。
更に詳しくは、摩擦板を軸方向へのみ移動自在に装着す
べく円周方向へ複数の案内突部を並設したドラム状クラ
ツチアウターの外周部に補強リングを嵌合するにさいし
、クラツチアウター、リングのいずれか一方に孔の如き
凹部を、他方にこれと係合する凸部を夫々形成し、凹凸
係合でクラツチアウターに補強リングを抜けを確実に防
止しつつ嵌合することができ、補強リングの抜けを簡易
な構造で構或し得るようにした多板摩擦クラッチにおけ
るクラツチアウターの補強リング抜け止め構造に関する
多板摩擦クラッチはドラム状を戊したクラツチアウター
と、これの内部に組み込まれたクラッチインナーとから
なり、夫々には複数の摩擦板が軸方向へのみ移動自在に
嵌着されている。
クラツチアウター側の摩擦板の間にクラッチインナー側
の摩擦板が介入され、両摩擦板が摩擦係合、接触してク
ラッチの接続が威され、動力を伝達し、両摩擦板が分離
すればクラッチは断絶する。
ドラム状クラツチアウターは円周方向に並んだ案内突部
を備え、この案内突部間にガイド溝が形或され、摩擦板
の外周基部をこのガイド溝に嵌入することにより、クラ
ツチアウター側の摩擦板は軸方向へ移動自在で回転方向
へは位置が規制されてクラツチアウターに装着される。
案内突部はその基部部分だけでクラツチアウタ一本体に
連結されているため、必要とされる強度を得られ難く、
クラツチアウターの高速回転による遠心力で案内突部は
先端部側から外方へ拡開した曲線状に変形し、最悪時、
基部部分から案内突部が折損することが考えられる。
この問題点を解決し、必要とされる強度を得るために案
内突部を形或したドラム状クラツチアウターの外周部に
補強リングを嵌合することが従来実施されていた。
補強リングを単にクラツチアウターに嵌合しても多板摩
擦クラッチの作動時、補強リングはクラツチアウターか
ら抜け落ちる事態が発生し、構造上不充分である。
この問題を解決する従来の一例としてクラツチアウター
の外周に円環状に溝を形或し、この溝に補強リングを嵌
め込むことが行われていたが、クラツチアウターに溝或
形加工を行うことが必要の他、溝に補強リングを嵌合し
ても多板摩擦クラッチの作動によりリングが溝から脱出
してしまい、溝への確実な嵌合を必ずしも達戊すること
はできなかった。
また高速回転時、前記のように案内突部は先端部側から
外方へ拡開する如く曲線状に変形しようとするが、補強
リングによる補強作用を効果的に発揮させるために、ま
た補強リング自体の塑性変形を防止するためにも、補強
リングの外周面は曲線状に変形することなく常にクラッ
チの軸心に対して平行を保つことが望ましい。
本考案者は以上の如き従来における問題点に鑑み、これ
を有普に解決すべく本考案を威したものである。
本考案の目的は、クラツチアウター側の摩擦板とクラッ
チインナー側め摩擦板との摩擦係合で接続し、クラツチ
アウター側の摩擦板を該アウターに形或した案内突部間
のガイド溝にて軸方向へのみ移動自在に装着した多板摩
擦クラッチにおいて、ドラム状に形或したクラツチアウ
ター、該アウターの外周に嵌合される補強リングのいず
れか一方に径方向に凹状で小形状の凹部を、他方にこの
凹部と係合し径方向に凸状で小形状の凸部を夫々形威し
、凹凸係合をもって上記案内突部を設けたクラツチアウ
ターの外周に補強リングを嵌合するようにした多板摩擦
クラッチにおけるクラツチアウターの補強リング抜け止
め構造を提供する。
従って本考案の目的は、クラツチアウター、補強リング
のいずれか一方に凹部を、他方に凸部を形或するだけの
極めて簡単な構造とすることができ、構或の簡単化を図
り、且つ凹凸係合で補強リングのクラツチアウターから
の抜けを確実に阻止することができ、構造の簡易化を図
りつつも抜け止め作用の信頼性向上を図り得、また補強
リング外周面のクラッチ軸心に対する平行を保たせて補
強リングによる補強作用を効果的に発揮させ、また補強
リングの耐久性を一段と高め得る多板摩擦クラッチにお
けるクラツチアウターの補強リング抜け止め構造を提供
する。
以下に本考案の好適実施例を添付図面に基づいて詳述す
る。
第1図は多板摩擦クラッチを含んだ動力伝達装置を示し
、この装置は自動車、自動二輪車に使用されている。
1は内燃機関のクランク軸で、該クランク軸1の端部に
はギャ2が取り付けられ、多板摩擦クラッチ20を構戊
するクラッチアウター21の閉塞端面に固定した減速用
大径ギャ3にこのギャ2が噛合している。
クラツチアウター21は右側面が開口したドラム状を威
し、その内部にクラッチインナー22が組み込まれてい
る。
クラツチアウタ−21の筒状外周部21 aには閉塞端
面から開口端面へ延びる第2図で示された案内突部23
が円周方向へ等間隔で形威され、案内突部23・・・・
・・間にはクラツチアウター21の内外を貫通してガイ
ド溝24・・・・・・が設けられ、このガイド溝24に
軸方向へ並べた摩擦板25・・・・・・の外周基部25
aが挿入係合される。
このクラツチアウター側の摩擦板25・・・・・・間に
はクラッチインナー22側の摩擦板26・・・・・・が
介入され、摩擦板26の内周基部26 aがクラッチイ
ンナー22の外周部にクラツチアウターと同様に形威し
たガイド溝27に挿入係合されている。
クラツチアウター21側の摩擦板25はガイド溝24で
軸方向へ移動自在で、且つ回転方向へは案内突部23で
位置規制され、クラツチアウター21の回転時のみこれ
と一体に回転する。
クラッチインナー側22の摩擦板26もガイド溝27で
軸方向へのみ移動自在で、回転方向へは位置規制されて
いる。
クラツチアウター21とクラッチインナー22との間に
加圧板4が介設され、加圧板4は外方へ突出する筒部4
aを備え、筒部4aに螺着したボルト5でプレート部材
6が加圧板4に固着されている。
このプレート部材6とクラッチインナー22との間にコ
イルスプリング7が縮装され、プレート部材6はこのス
プリング7で図中右方へ常時弾発されているため、プレ
ート部材21と一体化された加圧板4は右方へ移動力を
付与され、従って加圧板4がクラッチインナー22の端
部フランジ22 a側へ全ての摩擦板25・・・・・・
、及び26・・・・・・を移動押圧し、摩擦板25と2
6が圧接して摩擦係合接触する。
これによりクランク軸1からの動力はギャ2,3を経て
多板摩擦クラッチ20に伝達された後、接続状態のクラ
ツチアウタ−21,クラッチインナー22を介し、クラ
ッチインナー22の中心部に設けたハブ部材8とスプラ
イン係合等した被動軸9に伝達され、ミッションケース
ヘ延びる被動軸9によリトランスミッション10へ動力
が伝達される。
多板摩擦クラッチ20を断絶する場合には、クラッチレ
バー等の操作部材にワイヤー等を介して連結されたレバ
ー11を回動させる。
レバー11を一端に固着した軸12の回動でこの軸12
の他端に設けたカム部材13がプレート部材6をコイル
スプリング7に抗して図示左方へ押す。
この結果、プレート部材6と一体化された加圧板4がハ
ブ部材8上を左方へ摺動し、摩擦板25・・・・・・、
及び26・・・・・・の摩擦接触を解除し、多板摩擦ク
ラッチ20が断絶する。
ドラム状のクラツチアウタ−21の外周部21 aには
板バネ材料よりなる補強リング30が嵌合され、外周部
21 aに円周方向へ並設した前記案内突部23・・・
・・・の強度をこのリング25が補償しており、遠心力
で案内突部23が外径方向へ拡開変形するのを防止する
第2図、第3図はクラツチアウタ−21に補強リング3
0を嵌合する状態を示し、実施例においては径方向へ凹
状で小形状の凹部として、案内突部23・・・・・・の
うち適所の案内突部23 aにクラツチアウター21の
内外を貫通した孔31を設ける。
この孔31はクラツチアウター21に数個形戒するもの
とする。
クラツチアウタ−21の外径と適合する径に設定した補
強リング30を案内突部23を設けたクラツチアウター
21の外周部21 aに挿入した後、孔31に対応する
リング30の部分をポンチ等で打圧し、径方向へ凸状で
小形状の凸部としてこの部分に内方へ突出し、孔31に
係合する突起32を得る。
かくしてクラツチアウタ−21と補強リング30とは孔
31と突起32による凹部と凸部とによって凹凸係合し
、リング30がクラツチアウター21から抜け落ちるの
を阻止する。
また高速回転時、案内突部23が先端部側から曲線的に
変形しようとすれば、孔31と突起32は径方向に僅か
にずれ、従って補強リング30は案内突部23の変形に
追従して曲線的に変形することはなく、補強リング30
の外周面は常にクラッチの軸心に対して平行を保ち、補
強リング30による補強作用を効果的に発揮させ、また
補強リング30は塑性変形することなく耐久性に優れた
ものとなる。
第4図は別実施例を示し、クラッチアウタ−21の案内
突部23に外径方向へ膨出する凸部33を予め形或して
おく。
補強リング30には貫通孔34を形或し、クラツチアウ
ター21にリング30を嵌合するさい、凸部33に孔3
4を嵌入し、凸部33と孔34とによりクラツチアウタ
ー21と補強リング30とを凹凸係合せしめる。
リング30がクラッチアウタ−21の外周部21 Hの
径と略同じになっていても案内突部23の内方への弾性
変形でこの凹凸係合を支障なく行うことができる。
以上凹凸係合を前記二実施例について説明したが、凹凸
係合の手段は任意であり、要すれば補強リングの抜けを
確実に防止できればよい。
以上の説明で明らかな如く本考案によれば、クラツチア
ウターに補強リングを嵌合するさいこれらを径方向に凹
凸係合させるようにしたため、リングのクラツチアウタ
ーからの抜けを確実に防止でき、リングとクラッチアウ
ターとの係着が確実になるとともに、クラツチアウター
、リングのいずれか一方に孔の如き凹部を、他方にこれ
と係合する凸部を夫々形或すればよく、構造が極めて簡
単であり、また補強リングの耐久性に優れ、組付け時に
は補強リングの取付け、取外しを容易に行なえ、、多板
摩擦クラッチの基本構造を何んら変更することなく達或
し得る等の諸特長を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は多板摩擦クラッチを含む動力伝達装置の断面図
、第2図はクラツチアウターを示す半截正面図、第3図
は同縦断面図、第4図は別実施例を示す凹凸係合部の拡
大断面図である。 尚図面中、20は多板摩擦クラッチ、21はクラツチア
ウター、21 aは筒状外周部、22はクラッチインナ
ー、23は案内突部、24はガイド溝、25, 26は
摩擦板、30は補強リング、31.34は凹部である孔
、32. 33は凸部で゛ある。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クラツチアウター側の摩擦板とクラッチインナー側の摩
    擦板との摩擦係合で接続し、クラツチアウター側の摩擦
    板を該アウターに形威した案内突部間のガイド溝にて軸
    方向へのみ移動自在に装着した多板摩擦クラッチにおい
    て、ドラム状に形或したクラツチアウターの案内突部、
    該アウターの前記案内突部を設けた筒状外周部に嵌合さ
    れる補強リングのいずれか一方に径方向へ凹状で小形状
    の凹部を形或するとともに、他方にこれと係合するよう
    径方向へ凸状で小形状の凸部を形或し、凹凸係合をもっ
    て上記クラツチアウターの外周に補強リングを嵌合した
    ことを特徴とする多板摩擦クラッチにおけるクラツチア
    ウターの補強リング抜け止め構造。
JP10017479U 1979-07-20 1979-07-20 多板摩擦クラツチにおけるクラツチアウタ−の補強リング抜け止め構造 Expired JPS597626Y2 (ja)

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JPS5618426U JPS5618426U (ja) 1981-02-18
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JP4648237B2 (ja) * 2006-04-18 2011-03-09 株式会社エフ・シー・シー 多板クラッチ用クラッチアウタ
JP2009168041A (ja) * 2006-04-28 2009-07-30 Dainatsukusu:Kk 湿式クラッチパックの構成部品収納構造
JP6436109B2 (ja) 2016-01-26 2018-12-12 トヨタ自動車株式会社 車両用変速機のクラッチ装置及びその製造方法

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