JP2005075818A - 1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体 - Google Patents

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JP2005075818A JP2003312026A JP2003312026A JP2005075818A JP 2005075818 A JP2005075818 A JP 2005075818A JP 2003312026 A JP2003312026 A JP 2003312026A JP 2003312026 A JP2003312026 A JP 2003312026A JP 2005075818 A JP2005075818 A JP 2005075818A
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Abstract

【課題】 農園芸用有害害虫、家庭用不快害虫、家畜・ペット寄生害虫に対して優れた殺虫活性を有し、人体に対して毒性が低く、容易に製造することができる殺虫剤を提供する。
【解決手段】 一般式(I)(式中、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、XはO、S、NH又はCH=CHを示し、Y1はH、ハロゲン、CF3又はCH3を示し、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示し、R1は水素原子又はアルキル基を示し、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、lは1〜3のいずれかの整数を示す。)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体を有効成分とする。
【化1】
Figure 2005075818

Description

本発明は、1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法や、これらを有効成分とする農園芸用有害害虫、家庭用不快害虫、家畜・ペット寄生害虫に対する殺虫剤に関する。
従来から、ネオニコチノイド系殺虫剤を用いた果樹栽培における害虫防除方法(例えば、特許文献1参照。)や、ピリジン環や、ピリミジン環若しくはピラジン環等にジアミノ置換アルキル基又はスルファニル基置換アミノアルキル基が結合した殺虫活性を有するジアミン類(例えば、特許文献2、3、4参照。)や、ピリジン環にメチレン基を介してイミノ基置換ヘテロシクロ環が結合されたヘテロ環式化合物(例えば、特許文献5、6参照。)等が知られている。
一方、ニコチン性アセチルコリンレセプターにおけるコリン作動性リガンドとして作用するジアザシクロアルカン誘導体が報告されている(例えば、特許文献7、8参照。)。
特開2003−55118号公報 特開平5−17447号公報 特開平5−239034号公報 特開平5−70431号公報 特開平5−194490号公報 特開平7−196653号公報 特表2001−521025号公報 特表2002−543070号公報
本発明の課題は、副作用が少なく、農園芸用有害害虫、家庭用不快害虫、家畜・ペット寄生害虫に対して殺虫活性が高い新規な1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体や、これを有効成分とする殺虫剤や、1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体を、容易に、安価に得られる1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法や、かかる製造方法における中間物質であって、ケタールのケトン体等への変換が可能な薬効改善・拡大が期待できるリード化合物を提供することである。
上記のようにジアザシクロヘキサン誘導体は知られており、その2位にニトロイミノ、ニトロメチレン、或いはシアノイミノ基を有する5−アルコキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体は知られていたが、殺虫活性は弱かった。しかしながら、本発明者らは、アルコキシ基をアセタール基に変換することにより、予測ができないほど殺虫活性が増大するとの知見を得、かかる知見に基づき本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下に関する。
(1)一般式(I)
Figure 2005075818
[式中、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、XはO、S、NH又はCH=CHを示し、Y1はH、ハロゲン、CF3又はCH3を示し、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示し、R1は水素原子又はアルキル基を示し、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、lは0又は1〜3のいずれかの整数を示す。]で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
(2)一般式(I)中、Y1がハロゲンを示すことを特徴とする(1)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
(3)一般式(I)中、lが1を示すことを特徴とする(1)又は(2)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
(4)一般式(I)中、R1がメチル基を示すことを特徴とする(1)〜(3)のいずれか記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
(5)一般式(I)で表される化合物が、
1−(5−オキサゾリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロオキサゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルオキサゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルオキサゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−オキサゾリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロオキサゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルキサゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルオキサゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−オキサゾリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロオキサゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルキサゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルオキサゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン
であることを特徴とする(1)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
(6)一般式(I)で表される化合物が、
1−(5−オキサゾリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロオキサゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルオキサゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルオキサゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−オキサゾリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロオキサゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルキサゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルオキサゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−オキサゾリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロオキサゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルキサゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルオキサゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン
であることを特徴とする(1)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
(7)一般式(I)で表される化合物が、
7−(5−オキサゾリルメチル)−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロオキサゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルオキサゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルオキサゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−(5´−オキサゾリルメチル)−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロオキサゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルオキサゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルオキサゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−(5´−オキサゾリルメチル)−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロオキサゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルオキサゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルオキサゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン
であることを特徴とする(1)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
(8)一般式(I)で表される化合物が、
1−(5−チアゾリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロチアゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−チアゾリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロチアゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−チアゾリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロチアゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルチアゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン
であることを特徴とする(1)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
(9)一般式(I)で表される化合物が、
1−(5−チアゾリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロチアゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−チアゾリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロチアゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−チアゾリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロチアゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルチアゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン
であることを特徴とする(1)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
(10)一般式(I)で表される化合物が、
7−(5−チアゾリルメチル)−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロチアゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルチアゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−(5´−チアゾリルメチル)−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロチアゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルチアゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−(5´−チアゾリルメチル)−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロチアゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルチアゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン
であることを特徴とする(1)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
(11)一般式(I)で表される化合物が、
1−(5−イミダゾリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロイミダゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−イミダゾリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロイミダゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−イミダゾリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロイミダゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルイミダゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン
であることを特徴とする(1)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
(12)一般式(I)で表される化合物が、
1−(5−イミダゾリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロイミダゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−イミダゾリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロイミダゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−イミダゾリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロイミダゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルイミダゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン
であることを特徴とする(1)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
(13)一般式(I)で表される化合物が、
7−(5−イミダゾリルメチル)−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロイミダゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルイミダゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−(5´−イミダゾリルメチル)−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロイミダゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルイミダゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−(5´−イミダゾリルメチル)−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロイミダゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルイミダゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカンであることを特徴とする(1)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
(14)一般式(I)で表される化合物が、
1−(3−ピリジルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロピリジル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルピリジル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(3−ピリジルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロピリジル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルピリジル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(3−ピリジルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロピリジル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルピリジル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン
であることを特徴とする(1)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
(15)一般式(I)で表される化合物が、
1−(3−ピリジルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロピリジル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルピリジル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(3−ピリジルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロピリジル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルピリジル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(3−ピリジルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロピリジル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルピリジル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン
であることを特徴とする(1)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
(16)一般式(I)で表される化合物が、
7−(3−ピリジルメチル)−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロピリジル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルピリジル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−(3´−ピリジルメチル)−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロピリジル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルピリジル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−(3´−ピリジルメチル)−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロピリジル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルピリジル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン
であることを特徴とする(1)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
また、本発明は、以下に関する。
(17)一般式(II)
Figure 2005075818
[式中、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示し、R1は水素原子又はアルキル基を示し、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、lは0又は1〜3のいずれかの整数を示す。]で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
(18)一般式(II)中、lが1を示すことを特徴とする(17)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
(19)一般式(II)中、R1がメチル基を示すことを特徴とする(17)又は(18)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
(20)一般式(II)で表される化合物が、
1−(3−テトラヒドロフリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(3−テトラヒドロフリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(3−テトラヒドロフリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(3−テトラヒドロフリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(3−テトラヒドロフリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(3−テトラヒドロフリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
7−(3−テトラヒドロフリルメチル)−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−(3´−テトラヒドロフリルメチル)−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−(3´−テトラヒドロフリルメチル)−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン
であることを特徴とする(17)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
(21)一般式(V)
Figure 2005075818
[式中、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示す。]で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパン。
(22)一般式(X)
Figure 2005075818
[式中、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示す。]で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリジン誘導体。
また、本発明は、以下の製造方法に関する。
(23)2,2−ジアルコキシプロパン−1,3−ジオールと、塩化メタンスルホニル又は塩化トルエンスルホニルとを塩基の性質をもつ溶媒中で反応させた後、更に塩酸を加えることを特徴とする一般式(III)
Figure 2005075818
[式中、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、Bはメタンスルホニル基又はトルエンスルホニル基を示す。]で表される2,2−ジアルコキシプロパン−1,3−ジオールのスルホン酸エステルの製造方法。
(24)塩基の性質をもつ溶媒としてピリジンを用いることを特徴とする(23)記載の2,2−ジアルコキシプロパン誘導体の製造方法。
(25)一般式(III)
Figure 2005075818
[式中、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、Bはメタンスルホニル基又はトルエンスルホニル基を示す。]で表される2,2−ジアルコキシプロパン−1,3−ジオールのスルホン酸エステルと、アジ化ナトリウムとを溶媒中で反応させることを特徴とする一般式(IV)
Figure 2005075818
[式中、R2及びR3は一般式(III)におけるR2及びR3と同じ基を示す。]で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアジドプロパンの製造方法。
(26)溶媒としてヘキサメチルホスホトリアミドを用いることを特徴とする(25)記載の2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアジドプロパンの製造方法。
(27)一般式(IV)
Figure 2005075818
[式中、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示す。]で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアジドプロパンを、パラジウム/炭素触媒存在下、溶媒中水素ガスで還元することを特徴とする一般式(V)
Figure 2005075818
[式中、R2及びR3は一般式(IV)におけるR2及びR3と同じ基を示す。]で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパンの製造方法。
(28)溶媒としてアルコールを用いることを特徴とする(27)記載の2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパンの製造方法。
(29)一般式(VI)
Figure 2005075818
[式中、XはO、S、NH又はCH=CHを示し、Y1はH、ハロゲン、CF3又はCH3を示し、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、lは1を示す。]で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパン誘導体と、一般式(VII)
(CH3S)2C=Z (VII)
[式中、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示す。]で表される1,1−ビスメチルチオ−2−エテン誘導体とを溶媒中で反応させることを特徴とする一般式(I)
Figure 2005075818
[式中、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、X、Y1、R2、R3、lは一般式(VI)におけるX、Y1、R2、R3、lとそれぞれ同じものを示し、R1は水素原子を示し、Zは一般式(VII)におけるZと同じ基を示す。]で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
(30)溶媒としてアルコールを用いることを特徴とする(29)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
(31)一般式(VI)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパン誘導体が、一般式(V)
Figure 2005075818
[式中、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示す。]で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパンと、一般式(VIII)
Figure 2005075818
[式中、XはO、S、NH又はCH=CHを示し、Y1はH、ハロゲン、CF3又はCH3を示す。]で表されるアシル化合物とを溶媒中で反応させて一般式(IX)
Figure 2005075818
[式中、X、Y1は一般式(VIII)におけるX、Y1とそれぞれ同じものを示し、R2、R3は一般式(V)におけるR2、R3とそれぞれ同じ基を示す。]で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリミジン誘導体を得る第1の工程と、該一般式(IX)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリミジン誘導体を、水素化ホウ素ナトリウムにより、溶液中で還元させる第2の工程を有することを特徴とする(29)又は(30)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
(32)第1の工程において、溶媒としてベンゼンを用いることを特徴とする(31)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
(33)第2の工程において、溶媒としてアルコールと水の混合溶液を用いることを特徴とする(31)又は(32)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
(34)一般式(V)
Figure 2005075818
[式中、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示す。]で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパンと、一般式(VII)
(CH3S)2C=Z (VII)
[式中、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示す。]で表される1,1−ビスメチルチオ−2−エテン誘導体とを溶媒中で反応させることを特徴とする、一般式(X)
Figure 2005075818
[式中、R2及びR3は一般式(V)におけるR2及びR3と同じ基を示し、Zは一般式(VII)におけるZと同じ基を示す。]で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリジン誘導体の製造方法。
(35)溶媒としてジメチルホルムアミドを用いることを特徴とする(34)記載の5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリジン誘導体の製造方法。
(36)一般式(X)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリジン誘導体と、一般式(XI)
Figure 2005075818
[式中、XはO、S、NH又はCH=CHを示し、Y1はH、ハロゲン、CF3又はCH3を示し、Y2はハロゲンを示し、lは0又は1〜3のいずれかの整数を示す。]で表される化合物とを溶媒中で反応させることを特徴とする一般式(I)
Figure 2005075818
[式中、X、Y1、lは一般式(XI)におけるX、Y1、lとそれぞれ同じものを示し、Zは一般式(X)におけるZと同じ基を示し、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、R2、R3はそれぞれ一般式(X)におけるR2、R3と同じ基を示す。]で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
(37)溶媒としてジメチルホルムアミドを用いることを特徴とする(36)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
(38)一般式(I)
Figure 2005075818
[式中、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、XはO、S、NH又はCH=CHを示し、Y1はH、ハロゲン、CF3又はCH3を示し、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示し、R1は水素原子を示し、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、lは0又は1〜3のいずれかの整数を示す。]で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体と、ハロゲン化アルキルとを、水素化ナトリウムの存在下、溶媒中で反応させることを特徴とするR1がアルキル基を示す一般式(I)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
(39)一般式(XII)
Figure 2005075818
[式中、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、lは1を示す。]で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパン誘導体と、一般式(VII)
(CH3S)2C=Z (VII)
[式中、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示す。]で表される1,1−ビスメチルチオ−2−エテン誘導体とを溶媒存在下で反応させることを特徴とする一般式(II)
Figure 2005075818
[式中、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、R1は水素原子を示し、R2、R3、lは一般式(XII)におけるR2、R3、lとそれぞれ同じものを示し、Zは一般式(VII)におけるZと同じ基を示す。]で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
(40)溶媒としてアルコールを用いることを特徴とする(39)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
(41)一般式(XII)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパン誘導体が、一般式(V)
Figure 2005075818
[式中、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示す。]で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパンと、テトラヒドロフラン−3−カルバルデヒドとを溶媒中で反応させて一般式(XIV)
Figure 2005075818
[式中、R2、R3は一般式(V)におけるR2、R3とそれぞれ同じものを示す。]で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロフラン誘導体を得る第1の工程と、該一般式(XIV)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロフラン誘導体を、水素化ホウ素ナトリウム存在下、溶液中で反応させる第2の工程を有することを特徴とする(39)又は(40)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
(42)第1の工程において、溶媒としてアルコール、水、テトラヒドロフラン等エーテル、ベンゼン、トルエンを用いることを特徴とする(41)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
(43)第2の工程において、溶媒としてアルコールと水の混合溶液を用いることを特徴とする(41)又は(42)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
(44)一般式(X)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリジン誘導体と、一般式(XIII)
Figure 2005075818
[式中、Y2はハロゲンを示し、lは0又は1〜3のいずれかの整数を示す。]で表される化合物とを溶媒中で反応させることを特徴とする一般式(II)
Figure 2005075818
[式中、lは一般式(XIII)におけるlと同じ整数を示し、Zは一般式(X)におけるZと同じ基を示し、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、R2、R3は一般式(X)におけるR2、R3とそれぞれ同じ基を示す。]で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
(45)溶媒としてアルコール、水、テトラヒドロフラン等エーテル、ベンゼン、トルエン、アセトニトリルを用いることを特徴とする(36)記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
(46)一般式(II)
Figure 2005075818
[式中、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示し、R1は水素原子を示し、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、lは0又は1〜3のいずれかの整数を示す。]で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体と、ハロゲン化アルキルとを、水素化ナトリウムの存在下、溶媒中で反応させることを特徴とするR1がアルキル基を示す一般式(II)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
さらに、本発明は、以下の殺虫剤に関する。
(47)一般式(I)
Figure 2005075818
[式中、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、XはO、S、NH又はCH=CHを示し、Y1はH、ハロゲン、CF3又はCH3を示し、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示し、R1は水素原子又はアルキル基を示し、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、lは0又は1〜3のいずれかの整数を示す。]で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体を有効成分とすることを特徴とする殺虫剤。
(48)一般式(I)中、Y1がハロゲンを示すことを特徴とする(47)記載の殺虫剤。
(49)一般式(I)中、lが1を示すことを特徴とする(47)又は(48)記載の殺虫剤。
(50)一般式(I)中、R1がメチル基を示すことを特徴とする(47)〜(49)のいずれか記載の殺虫剤。
(51)一般式(II)
Figure 2005075818
[式中、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示し、R1は水素原子又はアルキル基を示し、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、lは0又は1〜3のいずれかの整数を示す。]で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体を有効成分とする殺虫剤。
(52)一般式(II)中、lが1を示すことを特徴とする(51)記載の殺虫剤。
(53)一般式(II)中、R1がメチル基を示すことを特徴とする(51)又は(52)記載の殺虫剤。
本発明の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体や、これを有効成分とする殺虫剤は、農園芸用有害害虫、家庭用不快害虫、家畜・ペット寄生害虫に対して優れた殺虫活性を有し、特に代謝阻害剤を含有させたものは、顕著な殺虫活性を有し、人体に対して毒性が低く、容易に製造することができ、殺虫剤として極めて有用である。また、本発明の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の中間物質である2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパンや、5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリジン誘導体は、医薬等の合成の中間物質となることができ、極めて有用である。
本発明の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体は、一般式(I)で表される。
Figure 2005075818
本発明における一般式(I)中、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示す。即ち、一般式(I)における1,3−ジアザシクロヘキサンは、5位に2つのアルコキシ基が結合したアセタール構造を形成する。かかる2つのアルコキシ基としては、同一でも、異なっていてもよく、具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基を挙げることができる。更に、R2、R3は一体となってエチレン基、トリメチレン基となり、1,3−ジアザシクロヘキサンの5位がスピロ原子となって、1,3−ジアザシクロヘキサンと共にスピロ[4.5]−1,4−ジオキシ−6,10−ジアザデカンや、スピロ[5.5]−1,5−ジオキシ−7,11−ジアザウンデカンを形成したものであってもよい。
本発明における一般式(I)中、上記アセタール構造を有する1,3−ジアザシクロヘキサンは、2位においてNNO2、CHNO2又はNCNのいずれかの置換基Zを有し、更に、1,3−ジアザシクロヘキサンの一方の窒素原子には、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基のいずれかのアルキレン基を介して、又は直接、窒素原子を含んだヘテロアリール環が結合されるが、好ましくはメチレン基を介して、ヘテロアリール環が結合される。かかるヘテロアリール環としては、5−オキサゾリル基、5−チアゾリル基、5−イミダゾリル基、3−ピリジル基のいずれかを挙げることができる。これらのヘテロアリール基は置換基を有していてもよく、かかる置換基としては、塩素原子、フッ素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン、メチル基、トリフルオロメチルを挙げることができる。かかる置換基は5−オキサゾリル基、5−チアゾリル基、5−イミダゾリル基においては2位に結合されることが好ましく、3−ピリジル基においては6位に結合されることが好ましい。
また、本発明の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体は、一般式(II)で表される。
Figure 2005075818
本発明の一般式(II)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体としては、上記一般式(I)におけるヘテロアリール環がテトラヒドロフランに変換されたものであり、一般式(II)における1,3−ジアザシクロヘキサンの5位のアセタール構造や、2位の置換基も、一般式(I)におけるアセタール構造や、置換基と同様のものを挙げることができる。
かかる一般式(I)、(II)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体は塩の形態になっていてもよく、例えば、無機酸塩、スルホン酸塩、有機酸塩、金属塩等であってもよい。
本発明の一般式(I)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体としては、具体的には、5−オキサゾリル基を有するものとして、
1−(5−オキサゾリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロオキサゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルオキサゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルオキサゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−オキサゾリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロオキサゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルキサゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルオキサゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−オキサゾリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロオキサゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルキサゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルオキサゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサンを挙げることができる。
更に、本発明の一般式(I)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体としては、具体的には、5−オキサゾリル基を有するものとして、
1−(5−オキサゾリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロオキサゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルオキサゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルオキサゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−オキサゾリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロオキサゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルキサゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルオキサゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−オキサゾリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロオキサゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルキサゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルオキサゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサンを挙げることができる。
本発明の一般式(I)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体としては、具体的には、5−オキサゾリル基を有するものとして、
7−(5−オキサゾリルメチル)−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロオキサゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルオキサゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルオキサゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−(5´−オキサゾリルメチル)−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロオキサゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルオキサゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルオキサゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−(5´−オキサゾリルメチル)−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロオキサゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルオキサゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルオキサゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカンを挙げることができる。
本発明の一般式(I)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体としては、具体的には、5−チアゾリル基を有するものとして、
1−(5−チアゾリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロチアゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−チアゾリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロチアゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−チアゾリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロチアゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルチアゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサンを挙げることができる。
本発明の一般式(I)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体としては、具体的には、5−チアゾリル基を有するものとして、
1−(5−チアゾリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロチアゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−チアゾリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロチアゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−チアゾリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロチアゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルチアゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサンを挙げることができる。
本発明の一般式(I)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体としては、具体的には、5−チアゾリル基を有するものとして、
7−(5−チアゾリルメチル)−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロチアゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルチアゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−(5´−チアゾリルメチル)−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロチアゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルチアゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−(5´−チアゾリルメチル)−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロチアゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルチアゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカンを挙げることができる。
本発明の一般式(I)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体としては、具体的には、5−イミダゾリル基を有するものとして、
1−(5−イミダゾリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロイミダゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−イミダゾリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロイミダゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−イミダゾリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロイミダゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルイミダゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサンを挙げることができる。
本発明の一般式(I)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体としては、具体的には、5−イミダゾリル基を有するものとして、
1−(5−イミダゾリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロイミダゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−イミダゾリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロイミダゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(5−イミダゾリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロイミダゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルイミダゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサンを挙げることができる。
本発明の一般式(I)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体としては、具体的には、5−イミダゾリル基を有するものとして、
7−(5−イミダゾリルメチル)−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロイミダゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルイミダゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−(5´−イミダゾリルメチル)−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロイミダゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルイミダゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−(5´−イミダゾリルメチル)−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロイミダゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルイミダゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカンを挙げることができる。
本発明の一般式(I)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体としては、具体的には、3−ピリジル基を有するものとして、
1−(3−ピリジルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロピリジル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルピリジル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(3−ピリジルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロピリジル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルピリジル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(3−ピリジルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロピリジル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルピリジル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサンを挙げることができる。
本発明の一般式(I)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体としては、具体的には、3−ピリジル基を有するものとして、
1−(3−ピリジルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロピリジル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルピリジル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(3−ピリジルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロピリジル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルピリジル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(3−ピリジルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−クロロピリジル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−[5−(2−メチルピリジル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサンを挙げることができる。
本発明の一般式(I)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体としては、具体的には、3−ピリジル基を有するものとして、
7−(3−ピリジルメチル)−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロピリジル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルピリジル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−(3´−ピリジルメチル)−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロピリジル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルピリジル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−(3´−ピリジルメチル)−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−クロロピリジル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−[5´−(2´−メチルピリジル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカンを挙げることができる。
本発明の一般式(II)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体としては、具体的には、
1−(3−テトラヒドロフリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(3−テトラヒドロフリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(3−テトラヒドロフリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(3−テトラヒドロフリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(3−テトラヒドロフリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
1−(3−テトラヒドロフリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
7−(3−テトラヒドロフリルメチル)−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−(3´−テトラヒドロフリルメチル)−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
7−(3´−テトラヒドロフリルメチル)−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカンを挙げることができる。
上記一般式(I)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法を以下に説明する。
式(XV)に示すように、まず、2,2−ジアルコキシプロパン−1,3−ジオールを出発原料として、2,2−ジメトキシプロパン−1,3−ジオール(1)等の2,2−ジアルコキシプロパン−1,3−ジオールと塩化メタンスルホニル又は塩化トルエンスルホニルとを塩基の性質をもつ溶媒中で反応させ、一般式(III)(式中、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、Bはメタンスルホニル基又はトルエンスルホニル基を示す。)で表される2,2−ジアルコキシプロパン誘導体を得る。塩化メタンスルホニル又は塩化トルエンスルホニルの使用量は、2,2−ジアルコキシプロパン−1,3−ジオール1モルに対して、2.0〜5.0モル、好ましくは2.0〜2.2モルであり、塩基としてはピリジン、ルチジン、キノリン、トリアルキルアミンがあり、使用量は、2,2−ジアルコキシプロパン−1,3−ジオール1モルに対して2.0〜5.0モル、好ましくは2.0〜2.2モルであり、使用する溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホルム、トルエン等がある。また、ピリジン、キノリン、ルチジンのような塩基は溶媒を兼ねることができる。このうちピリジンが好ましい。反応温度は−(マイナス)10〜30℃、好ましくは0℃前後で、1〜24時間、好ましくは3〜5時間反応を行うことができる。反応後、0℃前後を保持し塩酸を添加して、溶液を、例えばpH3程度の酸性にしてから処理することにより、一般式(III)で表される2,2−ジメトキシ−1,3−プロパンジオールビスメタンスルホネート(2a)や、2,2−ジメトキシ−1,3−プロパンジオールビスp−トルエンスルホネート(2b)等の2,2−ジアルコキシプロパン−1,3−ジオールのスルホン酸エステルを得ることができる。
得られた一般式(III)で表される2,2−ジアルコキシプロパン−1,3−ジオールのスルホン酸エステルと、アジ化ナトリウムとを溶媒中で反応させ、1,3−ジアジド−2,2−ジメトキシプロパン(3)等の一般式(IV)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアジドプロパンを得る。アジ化ナトリウムの使用量は、一般式(III)で表される2,2−ジアルコキシプロパン−1,3−ジオールのスルホン酸エステル1モルに対して、2.0〜10.0モル、好ましくは2.2〜4.0モルであり、使用する溶媒としては、ヘキサメチルホスホトリアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、N,N−ジメチルイミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド、水、アルコール、アセトニトリル等を挙げることができ、このうちヘキサメチルホスホトリアミドが好ましい。反応温度は0〜200℃、好ましくは120℃前後で、5〜100時間、好ましくは20〜60時間反応を行うことができる。
得られた一般式(IV)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアジドプロパンを、パラジウム/炭素触媒存在下、溶媒中水素ガスで還元させ、2,2−ジメトキシ−1,3−ジアミノプロパン(4)等の一般式(V)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパンを得る。かかる反応は溶媒に2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアジドプロパンを溶解し、パラジウム/炭素を添加した反応容器に水素ガスを導入することにより行うことができる。使用する溶媒としては、メタノール等のアルコール、水等を挙げることができ、このうちアルコールが好ましく、メタノールが特に好ましい。反応温度は20〜100℃、好ましくは20〜40℃で、1〜100時間、好ましくは10〜20時間反応を行うことができる。また、反応は封管中高圧化で行うこともできる。
上記方法により得られた一般式(V)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパンから本発明の一般式(I)、(II)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体を得ることができる他、一般式(V)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパンや、上記一般式(III)で表される2,2−ジアルコキシプロパン−1,3−ジオールのスルホン酸エステル、一般式(IV)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアジドプロパンは、医薬原料等として、各種化合物の中間物質として有用であり、これを用いて各置換を導入した1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体を製造することができる。
Figure 2005075818
本発明の一般式(I)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体は、式(XVI)に示すように、まず、上記方法により得られた一般式(V)(式中、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示す。)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパンと、一般式(VIII)(式中、XはO、S、NH又はCH=CHを示し、Y1はH、ハロゲン、CF3又はCH3を示す。)で表されるアシル化合物とを溶媒中で反応させて一般式(IX)(式中、X、Y1は一般式(VIII)におけるX、Y1とそれぞれ同じ基を示し、R2、R3は一般式(V)におけるR2、R3とそれぞれ同じ基を示す。)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリミジン誘導体を得(第1の工程)、得られた一般式(IX)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリミジン誘導体を、溶液中で水素化ホウ素ナトリウムを用いて還元させ、一般式(VI)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパン誘導体を得る(第2の工程)。そして、得られた一般式(VI)(式中、X、Y1、R2、R3は一般式(IX)におけるX、Y1、R2、R3とそれぞれ同じ基を示し、lは1を示す。)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパン誘導体と、一般式(VII)
(CH3S)2C=Z (VII)
(式中、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示す。)で表される1,1−ビスメチルチオ−2−エテン誘導体とを溶媒中で反応させることにより得ることができる。
上記1,3−ジアミノ−2,2−ジメトキシプロパン(4)等の一般式(V)で表される1,3−ジアミノ−2,2−ジアルコキシプロパンと、6−クロロニコチンアルデヒド(5)等の一般式(VIII)で表されるアシル化合物とを溶媒中で反応させて、2−(6−クロロ−3−ピリジル)−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(6)等の一般式(IX)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリミジン誘導体を得る第1の工程において、一般式(VIII)で表されるアシル化合物の使用量は、一般式(V)で表される1,3−ジアミノ−2,2−ジアルコキシプロパン1モルに対して、1.0〜3.0モル、好ましくは1.0〜1.5モルであり、使用する溶媒としては、ベンゼン、トルエン、エタノール等を挙げることができ、このうちベンゼンが好ましい。反応温度は、0〜200℃好ましくは50〜120℃で、1.0〜50時間、好ましくは2〜4時間、ディーン・スターク水分分離管等により生成する水分を反応系から除去しながら反応を行うことができる。
かかる第1の工程で得られた一般式(IX)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリミジン誘導体を、溶液中で水素化ホウ素ナトリウムを用いて還元させ、N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−2,2−ジメトキシ−1,3−ジアミノプロパン(7)等の一般式(VI)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパン誘導体を得る第2の工程において、水素化ホウ素ナトリウムの使用量は、一般式(IX)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリミジン誘導体1モルに対して、0.25〜5モル、好ましくは0.5〜1.0モルであり、使用する溶媒としては、アルコール、水、テトラヒドロフラン等を挙げることができ、このうちアルコールと水の混合溶液が好ましい。反応温度は0〜50℃、好ましくは0℃〜室温で、50〜170時間、好ましくは2〜4時間反応を行うことができる。
更に、上記工程で得られた一般式(VI)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパン誘導体と、一般式(VII)で表される1,1−ビスメチルチオ−2−ニトロエテン(7a)や、S,S´−ジメチル−N−シアノジチオイミノカルボネート(7b)、S,S´−ジメチル−N−ニトロジチオイミノカルボネート等の1,1−ビスメチルチオ−2−エテン誘導体とを溶媒中で反応させ、1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(13)や、1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(14)等の一般式(I)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体を得る反応において、一般式(VII)で表される1,1−ビスメチルチオ−2−エテン誘導体の使用量、使用する溶媒、反応温度、反応時間等は、各反応により適宜選択することができる。使用する溶媒としては、エタノール等のアルコール等を挙げることができる。
Figure 2005075818
本発明の一般式(I)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の他の製造方法として、上記一般式(V)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパンと、上記一般式(VII)で表される1,1−ビスメチルチオ−2−エテン誘導体とから一般式(X)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリジン誘導体を得る第1の工程と、第1の工程で得られた一般式(X)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリジン誘導体と、一般式(XI)で表されるヘテロ環のハロゲン置換アルキル化合物との反応から、一般式(I)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体を得る第2の工程を有する方法を挙げることができる。
かかる方法は、式(XVII)に示すように、第1の工程で、一般式(V)(式中、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示す。)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパンと、一般式(VII)
(CH3S)2C=Z (VII)
(式中、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示す。)で表されるS,S´−ジメチル−N−ニトロジチオイミノカルボネート(7c)等の1,1−ビスメチルチオ−2−エテン誘導体とを溶媒中で反応させて、一般式(X)(式中、R2及びR3は一般式(V)におけるR2及びR3と同じ基を示し、Zは一般式(VII)におけるZと同じ基を示す。)で表される5,5−ジメトキシ−2−ニトロイミノテトラヒドロピリジン(9)等の5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリジン誘導体を得る。第1の工程において、一般式(VII)で表される1,1−ビスメチルチオ−2−エテン誘導体の使用量は一般式(V)で表される1,3−ジアミノ−2,2−ジアルコキシプロパン1モルに対して、1.0〜3.0モル、好ましくは1.0〜1.2モルであり、使用する溶媒としては、アルコール、水等を挙げることができる。反応温度は0〜200℃、好ましくは20〜100℃で、0.5〜40時間、好ましくは1〜5時間反応を行うことができる。
更に、第2の工程で、第1の工程で得られた一般式(X)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリジン誘導体と、6−クロロ−3−ピリジルメチルクロリド(8a)や、2−クロロ−5−チアゾリルメチルクロリド(8b)等の一般式(XI)(式中、XはO、S、NH又はCH=CHを示し、Y1はH、ハロゲン、CF3又はCH3を示し、Y2はハロゲンを示し、lは0又は1〜3のいずれかの整数を示す。)で表される化合物とを、水素化ナトリウム存在下、溶媒中で反応させ、1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(16)、1−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(18)等の一般式(I)(式中、X、Y1、lは一般式(XI)におけるX、Y1、lとそれぞれ同じものを示し、Zは一般式(X)におけるZと同じ基を示し、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、R1は水素原子を示し、R2、R3は一般式(X)におけるR2、R3とそれぞれ同じ基を示す。)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体を得ることができる。第2の工程において、一般式(XI)で表される化合物の使用量は一般式(X)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリジン誘導体1モルに対して、1.0〜3.0モル、好ましくは1.0〜1.2モルであり、使用する溶媒としては、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン等を挙げることができ、このうちジメチルホルムアミドが好ましい。反応温度は−10〜50℃、好ましくは0℃前後で、1.0〜50時間、好ましくは10〜15時間反応を行うことができる。
Figure 2005075818
更に、本発明の一般式(I)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体における式中、R1がアルキル基を示す、例えば、1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−3−メチル−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(17)や、1−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)−3−メチル−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(19)等の化合物の製造方法としては、式(XVII)に示すように、一般式(I)中、R1が水素原子を示す化合物(16、18)と、ヨウ化メチル等のハロゲン化アルキルとを、水素化ナトリウムを塩基として用いて、ジメチルホルムアミド等の溶媒中で反応させる方法を挙げることができる。ハロゲン化アルキルの使用量は、一般式(I)で表される化合物1モルに対して、1.0〜5.0モル、好ましくは1.0〜1.5モルであり、使用する溶媒としては、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン等を挙げることができ、このうちジメチルホルムアミドが好ましい。反応温度は−10〜30℃、好ましくは0℃前後で、1〜10時間、好ましくは3〜5時間反応を行うことができる。
本発明の一般式(II)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法としては、上記方法により得られた一般式(V)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパンと、テトラヒドロフラン−3−カルバルデヒドとを溶媒中で反応させて一般式(XIV)(式中、R2、R3は一般式(V)におけるR2、R3とそれぞれ同じ基を示す。)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリミジン誘導体を得(第1の工程)、得られた一般式(XIV)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリミジン誘導体を、水素化ホウ素ナトリウム存在下、溶液中で反応させ、一般式(XII)(式中、R2、R3は一般式(XIV)におけるR2、R3とそれぞれ同じ基を示し、lは1を示す。)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパン誘導体を得る(第2の工程)。そして、得られた一般式(XII)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパン誘導体と、一般式(VII)
(CH3S)2C=Z (VII)
(式中、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示す。)で表される1,1−ビスメチルチオ−2−エテン誘導体とを溶媒中で反応させる方法を挙げることができる。
式(XVIII)に示すように、上記1,3−ジアミノ−2,2−ジメトキシプロパン(4)等の一般式(V)で表される1,3−ジアミノ−2,2−ジアルコキシプロパンと、テトラヒドロフラン−3−カルバルデヒド(10)とを溶媒中で反応させて、2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリジン(11)等の一般式(XIV)(式中、R2及びR3は一般式(V)におけるR2及びR3と同じ基を示す。)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリミジン誘導体を得る工程においては、テトラヒドロフラン−3−カルバルデヒドの使用量は、一般式(V)で表される1,3−ジアミノ−2,2−ジアルコキシプロパン1モルに対して、1.0〜2.0モル、好ましくは1.0〜1.2モルであり、使用する溶媒としては、ベンゼン、トルエン、エタノール等のアルコール、水、テトラヒドロフラン等エーテル等を挙げることができ、このうちベンゼンが好ましい。反応温度は0〜120℃、好ましくは80〜100℃で、30分〜5時間、好ましくは3〜5時間、ディーン・スターク水分分離管を用いて生成した水の除去を行いながら反応を行うことができる。
かかる第1の工程で得られた一般式(XIV)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリミジン誘導体を、溶液中で水素化ホウ素ナトリウムを用いて還元させ、N−(6−クロロ−3−テトラヒドロフラニルメチル)−2,2−ジメトキシ−1,3−ジアミノプロパン(12)等の一般式(XII)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパン誘導体を得る第2の工程において、水素化ホウ素ナトリウムの使用量は、一般式(XIV)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリミジン誘導体1モルに対して、0.25〜2.0モル、好ましくは0.5〜1.0モルであり、使用する溶媒としては、アルコール、水、テトラヒドロフラン等を挙げることができ、このうちエタノール等のアルコールと水の混合溶媒が好ましい。反応温度は0〜50℃、好ましくは室温で、60〜180時間、好ましくは70〜150時間反応を行うことができる。
上記工程により得られたN−(テトラヒドロフラン−3−イル)−2,2−ジメトキシ−1,3−ジアミノプロパン(12)等の一般式(XII)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパン誘導体と、一般式(VII)で表される1,1−ビスメチルチオ−2−ニトロエテン等の1,1−ビスメチルチオ−2−エテン誘導体とを溶媒中で反応させ、1−(3−フラニルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(15)等の一般式(II)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体を得る反応において、1,1−ビスメチルチオ−2−エテン誘導体の使用量は、一般式(XII)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパン誘導体1モルに対して、1.0〜2.0モル、好ましくは1.0〜1.2モルであり、使用する溶媒としては、アルコール、水、ベンゼン、トルエン等を挙げることができ、このうちエタノール等のアルコールが好ましい。反応温度は0〜120℃、好ましくは20〜80℃で、10〜50時間、好ましくは15〜30時間反応を行うことができる。
Figure 2005075818
本発明の一般式(II)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の他の製造方法として、上記一般式(X)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリジン誘導体と、一般式(XIII)で表されるヘテロ環のハロゲン置換アルキル化合物との反応から、一般式(II)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体を得る方法を挙げることができる。一般式(X)(式中、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示し、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示す。)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリジン誘導体と、3−フラニルメチルクロリドや、3−フラニルエチルクロリド等の一般式(XIII)(式中、Y2はハロゲンを示し、lは0又は1〜3のいずれかの整数を示す。)で表される化合物とを、水素化ナトリウム存在下、溶媒中で反応させ、1−(3−フラニルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン等の一般式(II)(式中、lは一般式(XIII)におけるlと同じ整数を示し、Zは一般式(X)におけるZと同じ基を示し、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、R1は水素原子を示し、R2、R3は一般式(X)におけるR2、R3とそれぞれ同じ基を示す。)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体を得ることができる。一般式(XIII)で表される化合物の使用量は一般式(X)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリジン誘導体1モルに対して、1.0〜5.0モル、好ましくは1.0〜1.5モルであり、使用する溶媒としては、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン等のエーテル、ベンゼン、トルエン、アルコール、水等を挙げることができる。反応温度は−10〜30℃、好ましくは0℃〜室温で、1〜10時間、好ましくは3〜5時間反応を行うことができる。
更に、本発明の一般式(II)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体における式中、R1がアルキル基を示す、例えば、1−(3−フラニルメチル)−3−メチル−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジンや、1−(3−フラニルメチル)−3−メチル−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン等の化合物の製造方法としては、一般式(II)中、R1が水素原子を示す化合物と、ヨウ化メチル等のハロゲン化アルキルとを、水素化ナトリウムを塩基として用い、ジメチルホルムアミド等の溶媒中で反応させる方法を挙げることができる。ハロゲン化アルキルの使用量は、一般式(II)で表される化合物1モルに対して、1.0〜5.0モル、好ましくは1.0〜1.5モルであり、使用する溶媒としては、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン等を挙げることができ、このうちジメチルホルムアミドが好ましい。反応温度は−10〜30℃、好ましくは0℃〜室温で、1.0〜10時間、好ましくは3〜5時間反応を行うことができる。
本発明の殺虫剤は、上記一般式(I)又は一般式(II)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体を有効成分とするものであれば特に限定されるものではない。上記一般式(I)又は(II)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体は、農園芸用有害虫、家庭用不快害虫、家畜・ペット寄生害虫に対して優れた殺虫効果を有し、例えば、ゴキブリに対して最小致死薬量としては10-6%以下である。また、害虫の中枢神経に作用し、例えば、ゴキブリの神経の興奮電位を激しく誘起する神経活性を有し、その後、遮断する。
本発明の殺虫剤の有効成分である上記一般式(I)又は一般式(II)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体が殺虫効果を有する農園芸用有害害虫、家庭用不快害虫としては、鞘翅目害虫として、例えばアズキゾウムシ(Callosobruchus Chinensis)、コクゾウムシ(Sitophilus zeamais)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)、オオニジユウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctomaculata)、トビイロムナボソコメツキ(Agriotes fuscicollis)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)、コロラドポテトビートル(Leptinotarsa decemkineata)、ジアブロテイカ(Diabrotica spp.)、マツノマダラカミキリ(Monochamus alternatus)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrusoryzophilus)、ヒラタキクイムシ(Lyctus bruneus)等や、鱗翅目虫として、例えばマイマイガ(Lymantria dispar)、ウメケムシ(Malacosoma neustria)、アオムシ(Pierisrapae)、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、ヨトウ(Mamestra brassicae)、ニカメイチユウ(Chilo suppressalis)、アワノメイガ(Pyrausta nubilalis)、コナマダラメイガ(Ephestia cautella)、コカクモンハマキ(Adoxophyes orana)、コドリガ(Carpocapsa pomonella)、カブラヤガ(Agrotis fucosa)、ハチミツガ(Galleria mellonella)、コナガ(Plutella maculipennis)、ミカンハモグリガ(Phyllocnistis citrella)等や、半翅目虫として、例えばツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、トビイロウンガ(Nilaparvatalugens)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus comstocki)、ヤノネカイガラムシ(Unaspis yanonensis)、モモアカアブラムシ(Myzus persicas)、リンゴアブラムシ(Aphis pomi)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、ニセダイコンアブラムシ(Rhopalosiphum pseudobrassicas)、ナシグンバイ(Stephanitis nashi)、アオカメムシ(Nazara spp.)、トコジラシ(Cimex lectularius)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、キジラミ(Psylla spp.)等や、直翅目虫として、例えばチヤバネゴキブリ(Blatella germanica)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、ケラ(Gryllotalpa africana)、バツタ(Locustamigratoria migratoriodes)等や、等翅目虫として、例えばヤマトシロアリ(deucotermes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus)等や、双翅目虫として、例えばイエバエ(Musca domestica)、ネツタイシマカ(Aedes aegypti)、タネバエ(Hylemia platura)、アカイエカ(Culex pipiens)、シナハマダラカ(Anopheles slnensis)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhychus)、ナミハダニ(Tetranychus urticae)、 ミカンハダニ(Panonychus citri)、 カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、 ニセナミハダニ(Tetranychus cinnabarinus)等のダニ目害虫、例えばイネシンガレセンチュウ(Aphelenchoides besseyi)等を挙げることができる。
更に、本発明の殺虫剤の有効成分である上記一般式(I)又は一般式(II)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体が殺虫効果を有する家畜・ペット寄生害虫(内部および外部寄生虫)としては、例えば、ウマバエ(Gastrophilus spp.)、サシバエ(Stomoxys spp.)、ハジラミ(Trichodectes spp.)、サシガメ(Rhodnius spp.)、イヌノミ(Ctenocephalides canis)、ネコノミ (Ctenocephalides felis)、ヒトノミ(Pulex irritans Linne)、アカイエカ(Culex pipiens pallens coq.)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus Giles)、ツメトゲブユ(Simulium ornatum Meigen)、キアシオオブユ(Prosimulium yezoense Shiraki)、イエダニ(Ornithonyssus bacoti)、イヌハイダニ(Pneumonyssus caninum)、ナガヒメダニ(Argas persicus)、ヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei)等を挙げることができる。
本発明の殺虫剤は液剤、乳剤、油剤、水和剤、水溶剤、懸濁剤、粉剤、粒剤、粉粒剤、泡沫剤、ペースト、エアゾール燻煙剤、錠剤、煙霧剤、糊状剤、カプセル剤等、いずれの剤形の形態を有していてもよい。本発明の殺虫剤を固形剤に調製する場合、適当な添加剤や担体を加えてもよく、かかる添加剤及び担体としては、大豆粉末及び小麦粉等の植物性粉末、珪藻土、燐灰石、石膏、タルク、ベントナイト、パイロフィライト、アルミナ、ケイ酸塩、クレイ等の鉱物系微粉末、さらに安息香酸ナトリウム、尿素及びグラウバー塩等の有機及び無機化合物を例示することができる。
本発明の殺虫剤を液剤に調製する場合、一般式(I)又は一般式(II)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体を液剤に溶解又は分散させるために使用する溶媒や添加剤としては、例えば、水、炭化水素類として、n−ヘキサン、石油エーテル、石油留分(パラフイン蝋、灯油、軽油、中油、重油)、ベンゼン、トルエン、キシレン類等や、ハロゲン化炭化水素類として、メチレンクロライド、四塩化炭素、エチレンクロライド、二臭化エチレン、クロロベンゼン、クロロホルム等や、アルコール類として、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、エチレングリコール等や、エーテル類として、エチルエーテル、エチレンオキシド、ジオキサン等や、アルコールエーテル類として、エチレングリコールモノメチルエーテル等や、ケトン類として、アセトン、イソホロン等や、エステル類として、酢酸エチル、酢酸アミル等や、アミド類として、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等や、スルホキシド類として、ジメチルスルホキシド等を挙げることができる。
また、本発明の殺虫剤を粒剤に調製する場合、添加剤や担体としては、例えば、方解石、大理石、軽石、海泡石、白雲石等の粉砕且つ分別された岩石や、無機及び有機物粉の合成粒や、おがくず、ココやしの実のから、とうもろこしの穂軸、タバコの茎の細粒体等の天然有機物質などを挙げることができる。また、乳化剤及び/又は泡沫剤に調製する場合、担体として、例えばポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アルコールエーテル(アルキルアリールポリグリコールエーテル、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アリールスルホン酸塩等) 等の非イオン及び陰イオン乳化剤や、アルブミン加水分解生成物などを挙げることができ、分散剤として、例えばリグニンサルファイト廃液、メチルセルロース等を使用することができる。これらの粉剤、粒剤、乳剤においては固着剤を使用してもよく、かかる固着剤として、例えばカルボキシメチルセルロースや、アラビアゴム、ポリビニルアルコールそしてポリビニルアセテート等の天然及び合成ポリマー等を挙げることができる。
本発明の、一般式(1)又は一般式(II)で示される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体を有効成分とする殺虫剤は、他成分を加えることなく一般式(I)又は一般式(II)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体を純粋な形で使用することもできるが、相乗的な殺虫効果をもたらす代謝阻害剤や、添加物や担体の他、他の殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、殺細菌剤、線虫駆除剤、軟体動物駆除剤等から選択される製剤や、誘引剤、例えば、有機燐酸エステル系化合物、オーバメート系化合物、ジチオ(またはチオール)カーバメート系化合物、有機塩素系化合物、ジニトロ系化合物、有機硫黄又は金属系化合物、抗生物質、置換ジフエニルエーテル系化合物、尿素系化合物、トリアジン系化合物等を共存させることもできる。また、農業、農芸の分野で使用する場合は、肥料、微量栄養素供与剤又は植物成長に影響する各種製剤や、除草剤等と同時に又は連続して処理対象の農産物又は植物に適用することもできる。また、必要に応じて公知の界面活性剤、安定剤や、それ自体、活性を有しないものであっても有効成分の作用を増幅する共力剤等を適宜含有させることができる。
かかる界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸エステル類(ラウリル硫酸ナトリウム等)、アリールスルホン酸類(アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム)、コハク酸塩類、ポリエチレングリコールアルキルアリールエーテル硫酸エステル塩類等のアニオン界面活性剤や、アルキルアミン類(ラウリルアミン、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド等)、ポリオキシエチレンアルキルアミン類等のカチオン界面活性剤や、ポリオキシエチレングリコールエーテル類(ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、およびその縮合物等)、ポリオキシエチレングリコールエステル類(ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等)、多価アルコールエステル類(ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート等)等の非イオン界面活性剤や、両性界面活性剤等を挙げることができる。
本発明の殺虫剤として、有効成分の一般式(I)、又は一般式(II)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製剤中の含有量は、製剤の総重量に対して0.1〜90重量%の範囲にあることが好ましく、より好ましくは0.1〜10重量%である。上記有効成分の含有量は、製剤の形態および施用する方法、目的、時期、場所および害虫の発生状況等によつて適切な量を選択することが好ましい。また、本発明の殺虫剤は製剤の形態に応じて使用方法を適宜選択することができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。
〔2,2−ジメトキシ−1,3−プロパンジオール ビスメタンスルホネート(化合物2a)の調製〕
2,2−ジメトキプロパン−1,3−ジオール13.6g(0.1mol)に氷冷下、塩化メタンスルホニル12.8g(0.28mol)を150mlのピリジンに溶かした溶液を滴下した。4時間攪拌後、反応混合物を50 gの氷、15mlの水、30mlの濃塩酸からなる溶液に注いだ。さらに、10%塩酸を加えて溶液をpH3にした。クロロホルム30mlで4回抽出し、クロロホルム層を10mlの10%塩酸で2回、続いて水洗した後硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾燥剤を濾去し、クロロホルムを留去し得られた結晶をエーテルから再結晶した。収量は16.5g(56.5%)であった。
融点:102 ℃、元素分析 (C7H16O8S2) 実測値(理論値):C 28.29 (28.26), H 5.50 (5.52), S 21.60 (21.93); NMR (CDCl3, d, ppm): 3.10(6H, s), 3.33 (6H, s), 4.23 (4H, s).
〔2,2−ジメトキシ−1,3−プロパンジオール ビス p−トルエンスルホネート(化合物2b)の調製〕
実施例1において塩化メタンスルホニルの代わりに塩化p−トルエンスルホニルを用いた他は実施例1と同様に製造した。収率は76.5%であった。
融点:113-115 ℃、元素分析 (C19H24O8S2) 実測値(理論値):C 51.50 (51.34), H 5.60 (5.44), S 14.90 (14.43); 1H-NMR (CDCl3, d ppm; J Hz): 2.46 (6H, s), 3.10 (6H, s), 3.92 (4H, s), 7.35 (2H, d, J=8.2), 7.75 (2H, d, J=8.2).
〔1,3−ジアジド−2,2−ジメトキシプロパン(化合物3)の調製〕
2,2−ジメトキシ−1,3−プロパンジオール ビスメタンスルホネート(化合物2a)7.69g(26.3mmol)を120mlのヘキサメチルホスホトリアミド(HMPA)に溶かした溶液にアジ化ナトリウム6.86g(112mmol)を加えた。混合物を120℃で53時間攪拌した。室温に放冷し、200mlの水で希釈した。水層を30mlのイソプロピルエーテル(IPE)で3回抽出し、IPE層を10mlの水で3回洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥した後、IPEを45℃以下で減圧留去した。残った油状物をヘキサン/酢酸エチル(容量比9:1)混合溶媒を展開溶媒として用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより目的物を無色の油状物として得た。収量は2.90g(59.9%)であった。
HREIMS(C5H10N6O2) 実測値(理論値):186.0869 (186.0865); IR (NaCl, neat): 2110 cm-1, NMR (CDCl3, d, ppm): 3.29 (6H, s), 3.42 (4H, s).
化合物2aの代わりに化合物2bを用いると、120℃で120時間攪拌後21.5%の収率で化合物3が得られた。
〔1,3−ジアミノ−2,2−ジメトキシプロパン(化合物4)の調製〕
1,3−ジアジド−2,2−ジメトキシプロパン(化合物3)2.03g(11.0mmol)を50mlのメタノールに溶かした溶液に135mgの10%のパラジウム/炭素を加え、攪拌しながら15時間水素ガスを封入した。パラジウム/炭素を濾去した後、ジアミンを蒸留により精製した。収量は1.47g(100%)であった。
沸点: 100-104 ℃ (20 mmHg)、HREIMS (C4H14N2O2) 実測値(理論値):122.1056 (122.1055); NMR (CDCl3, d, ppm): 1.40 (4H, bs), 2.85 (4H, s), 3.23 (6H, s).
〔2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(化合物9)の調製〕
1,3−ジアミノ−2,2−ジメトキシプロパン(化合物4)0.33g(2.46mmol)を5mlのクロロホルムに溶かした溶液に、氷冷下、S,S´−ジメチルジチオニトロイミノカルボネート0.41g(2.46mmol)を少しずつ加えた。室温で3時間攪拌後、析出した結晶を濾取し、結晶をヘキサンで十分に洗った。収量は280mg(55.8%)であった。
融点:197 ℃ (分解)、元素分析 (C6H12N4O4) 実測値(理論値):C 35.29 (35.29), H 5.90 (5.93), N 27.60 (27.44); NMR (DMSO-d6, d, ppm): 3.20(6H, s), 3.36 (4H, s), 8.85 (≪H, bs).
〔2−(6−クロロ−3−ピリジル)−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(化合物6)の調製〕
実施例4で得られた1,3−ジアミノ−2,2−ジメトキシプロパン(化合物4)1.47g(11.1mmol)を30mlのベンゼンに溶かした溶液に、6−クロロニコチンアルデヒド1.25g(8.88mmol)を加えた。混合物を、ディーン・スターク水分分離管を取り付けたフラスコで3時間加熱還流した。ベンゼンを留去し、残った油状物を直接次の反応に用いた。
NMR (CDCl3, d, ppm): 2.32(2H, d, J=13.7), 2.87 (2H, d, J=13.7), 3.25 (3H, s), 3.27 (3H, s), 4.63 (1H, s), 7.30 (1H, d, J=8.6), 7.89 (1H, dd, J=8.6/2.3), 8.62 (1H, d, J=2.3); IR (NaCl, neat, cm-1):1456, 1105, 1049.
〔N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−2,2−ジメトキシ1,3−ジアミノプロパン(化合物7)の調製〕
実施例6で得た化合物6を25mlのエタノールと水の混合溶媒(容量比5:1)に溶かした溶液に、水素化ホウ素ナトリウム1.35gを少しずつ加えた。混合物を室温で120時間攪拌した。無機物を濾去した後、濾液を減圧留去した。残った油状物のアセトニトリル溶出部を取り出し、濾過した後アセトニトリルを留去した。この操作をさらに2回繰り返した。得られた黄色油状物をそのまま次の反応に用いた。一部を取り、100℃で真空蒸留によりクールフィンガーに蒸留されてきた留分を機器分析に用いた。
HREIMS (C11H18ClN3O2) 実測値(理論値):259.1091 (259.1089); NMR (CDCl3, d, ppm): 2.74 (2H, s), 2.86 (2H, s), 3.20 (6H, s), 3.80 (2H, s), 7.29 (1H, d, J=8.6), 7.68 (1H, dd, J=8.6/2.3), 8.33 (1H, d, J=2.3).
〔2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(化合物11)の調製〕
実施例4で得られた1,3−ジアミノ−2,2−ジメトキシ−1,3−プロパン(化合物4)0.8g(6.06mmol)を20mlのベンゼンに溶かした溶液に、テトラヒドロフラン−3−カルバルデヒド50重量%水溶液1.0g(4.97mmol)を加えた。混合物を、ディーン・スターク水分分離管を取り付けたフラスコで2時間加熱還流した。ベンゼンを留去し、残った油状物を直接次の反応に用いた。
NMR (CDCl3, d, ppm): 1.54 (2H, bs), 1.80 (1H, m), 2.02 (1H, m), 2.15 (1H, m), 2.30(1H, m), 2.67 (2H, m), 3.21 (6H, s), 3.24 (2H, m), 3.65 (1H, m), 3.75 (1H, m), 3.89 (2H, m); IR (NaCl, neat, cm-1):1456, 1110, 1047.
〔N−(テトラヒドロフラン−3−イル)−2,2−ジメトキシ−1,3−ジアミノプロパン(化合物12)の調製〕
実施例8で得た化合物11を20mlのエタノールと水の混合溶媒(容量比5:1)に溶かした溶液に、水素化ホウ素ナトリウム0.75gを少しずつ加えた。混合物を室温で120時間攪拌した。無機物を濾去した後、濾液を減圧留去した。残った油状物のアセトニトリル溶出部を取り出し、濾過した後アセトニトリルを留去した。この操作をさらに2回繰り返した。得られた黄色油状物をそのまま次の反応に用いた。一部を取り、100℃で真空蒸留によりクールフィンガーに蒸留されてきた留分を機器分析に用いた。
HREIMS (C10H22N2O3) 実測値(理論値):218.1631 (218.1630); NMR (CDCl3, d, ppm): 1.12 (1H, m), 1.59 (1H, m), 2.02 (1H, m), 2.37 (1H, m), 2.63(2H, m), 2.77 (1H, m), 2.82 (2H, m), 3.22 (6H, s), 3.50 (1H, m), 3.82 (1H, m), 3.86 (2H, m); IR (NaCl, neat, cm-1):1460, 1105, 1050.
〔1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(化合物13)の調製〕
実施例7で得られたN−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−2,2−ジメトキシ−1,3−ジアミノプロパン(化合物7)2.21g(8.59mmol)と1,1−ビスメチルチオ−2−ニトロエテン1.47g(8.88mmol)を30mlのエタノールに溶かした溶液を16時間加熱還流した。反応溶液を室温に放冷し析出し結晶をヘキサンで十分に洗った。収量は175mg(6.3%)であった。
融点:208 ℃; 元素分析 (C13H17ClN4O4) 実測値(理論値):C 47.29 (47.49), H 5.30 (5.21), N 17.30 (17.04); NMR (CDCl3, d, ppm): 3.27 (6H, s), 3.42 (2H, m), 3.52 (2H,m), 4.44 (2H, s), 6.54 (1H, s), 7.38 (1H, d, J=8.4), 7.56 (1H, dd, J=8.4/2.6), 8.31 (1H, d, J=2.6), 10.84 (1H, bs).
〔1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(化合物14)の調製〕
実施例7で得られたN−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−2,2−ジメトキシ−1,3−ジアミノプロパン(化合物7)1.20g(4.63mmol)とS,S´−ジメチル−N−シアノジチオイミノカルボネート0.70g(4.82mmol)を20mlのエタノールに溶かした溶液を20時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し、残渣をクロロホルム/エタンール(容量比15:1)混合溶媒を展開溶媒として用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより目的物を薄黄色結晶として得た。収量は250mg(17.5%)であった。
融点:192-193 ℃; 元素分析 (C13H16ClN5O2) 実測値(理論値):C 47.59 (47.64), H 5.00 (4.92), N 17.210 (17.10); NMR (CDCl3, d, ppm): 3.18 (6H, s), 3.25 (2H, m), 3.36 (2H,m), 4.58 (2H, s), 6.54 (1H, s), 7.28 (1H, bs), 7.34 (1H, d, J=8.4), 7.71 (1H, dd, J=8.4/2.6), 8.30 (1H, d, J=2.6).
〔1−(テトラヒドロフラン−3−イル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(化合物15)の調製〕
実施例9で得られたN−(テトラヒドロフラン−3−イル)−2,2−ジメトキシ−1,3−ジアミノプロパン(化合物12)1.08g(4.97mmol)と1,1−ビスメチルチオ−2−ニトロエテン0.85g(5.20mmol)を20mlのエタノールに溶かした溶液を20時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し、残渣をクロロホルム/エタノール(容量比20:1〜10:1)混合溶媒を展開溶媒として用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより目的物を無色結晶として得た。収量は570mg(40.0%)であった。
融点:132 ℃; 元素分析 (C12H21N3O5) 実測値(理論値):C 50.29 (50.16), H 7.30 (7.37), N 14.30 (14.63); NMR (CDCl3, d, ppm): 1.60 (1H, m), 2.10 (1H, m), 2.64 (1H,m), 3.15 (1H, m), 3.27 (1H, m), 3.29 (6H, s), 3.40 (2H, m), 3.48 (2H, m), 3.58 (1H, m), 3.77 (2H, m), 3.93 (1H, m), 6.66 (1H, s), 10.86 (1H, bs).
〔1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(化合物16)の調製〕
1)実施例7で得られたN−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−2,2−ジメトキシ−1,3−ジアミノプロパン(化合物7)1.68g(6.49mmol)を10mlのクロロホルムに溶かした溶液に、氷冷下、S,S´−ジメチルジチオニトロイミノカルボネート1.10g(6.62mmol)を少しずつ加えた。その後、室温で12時間攪拌を続けた。クロロホルムを減圧で留去した。残渣をクロロホルム/エタノール(容量比20:1)混合溶媒を展開溶媒として用いて分取用薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより目的物を無色結晶として得た。収量は140mg(6.5%)であった。
融点:169 ℃; 元素分析 (C12H16ClN5O4) 実測値(理論値):C 43.59 (43.71), H 5.03 (4.89), N 21.60 (21.24); NMR (CDCl3, d, ppm): 3.21 (6H, s), 3.35 (2H, m), 3.50 (2H,m), 4.71 (2H, s), 7.34 (1H, d, J=8.1), 7.75 (1H, dd, J=8.1/2.6), 8.31 (1H, d, J=2.6), 9.87 (1H, bs).
2)実施例5で得られた2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(化合物9)0.30g(1.47mmol)を10mlのDMFに溶かし、氷冷下、水素化ナトリウム60wt%ミネラルオイルデスパージョン0.07g(1.76mmol)を少しずつ加えた。その後30分間室温で攪拌した。4mlのDMFに溶かした6−クロロ−3−ピリジルメチルクロリド240mg(1.47mmol)を滴下した。混合物を室温で12時間攪拌した。DMFを減圧留去した後、残渣をクロロホルム/エタンール(容量比20:1)混合溶媒を展開溶媒として用いて分取用薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより目的物を無色結晶として得た。収量は130mg(43.5%)であった。
〔1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−3−メチル−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(化合物17)の調製〕
実施例13で得られた1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(化合物16)80mg(0.309mmol)を2.5mlのDMFに溶かした溶液に、氷冷下、水素化ナトリウム60wt%ミネラルオイルデスパージョン25mg(0.625mmol)を少しずつ加えた。その後30分間室温で攪拌した。2.5mlのDMFに溶かしたヨウ化メチル140mg(1.00mmol)を滴下した。混合物を60℃で5時間攪拌した。DMFを減圧留去した後、残渣をクロロホルム/エタンール(容量比9:1)混合溶媒を展開溶媒として用いて分取用薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより目的物を無色結晶として得た。収量は40mg(37.7%)であった。
融点:136 ℃; 元素分析 (C13H18ClN5O4) 実測値(理論値):C 45.29 (45.42), H 5.30 (5.28), N 20.30 (20.37); NMR (CDCl3, d, ppm): 3.17 (3H, s), 3.18 (6H, s), 3.33 (2H, m), 3.51 (2H,m), 4.70 (2H, s), 7.36 (1H, d, J=8.2), 7.78 (1H, dd, J=8.2/2.5), 8.31 (1H, d, J=2.5).
〔1−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(化合物18)の調製〕
実施例5で得られた2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(化合物9)0.32mg(1.56mmol)を5mlのDMFに溶かし、氷冷下、水素化ナトリウム60wt%ミネラルオイルデスパージョン72mg(1.80mmol)を少しずつ加えた。その後1時間室温で攪拌した。5mlのDMFに溶かした2−クロロ−5−チアゾリルメチルクロリド260mg(1.56mmol)を滴下した。混合物を室温で12時間攪拌した。DMFを減圧留去した後、残渣をメタノールで抽出した。メタノールを留去し、残渣を酢酸エチルを展開溶媒として用いて分取用薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより目的物を無色結晶として得た。収量は62mg(11.9%)であった。
融点:177 ℃; 元素分析 (C10H14ClN5O4S) 実測値(理論値):C 35.64 (35.77), H 4.13 (4.20), N 21.00 (20.86), S 9.89 (9.55); NMR (CDCl3, d, ppm): 3.22 (6H, s), 3.42 (2H, m), 3.48 (2H,m), 4.70 (2H, s), 7.48 (1H, s), 9.72 (1H, bs).
〔1−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)−3−メチル−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(化合物19)の調製〕
実施例15で得られた1−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(化合物18)200mg(0.597mmol)を2.5mlのDMFに溶かした溶液に、氷冷下、水素化ナトリウム60wt%ミネラルオイルデスパージョン25mg(0.625mmol)を少しずつ加えた。その後1時間室温で攪拌した。2.5mlのDMFに溶かしたヨウ化メチル140mg(1.00mmol)を滴下した。混合物を60℃で3時間攪拌した後、室温で12時間攪拌した。DMFを減圧留去した後、残渣をクロロホルムで抽出した。クロロホルムを留去し、残渣をクロロホルム/エタノール(容量比20:1)混合溶媒を展開溶媒として用いて分取用薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより目的物を無色結晶として得た。収量は94mg(23.5%)であった。
融点:157 ℃; 元素分析 (C11H16ClN5O4S) 実測値(理論値):C 37.29 (37.77), H 4.30 (4.61), N 20.31 (20.02), S 9.21 (9.17); NMR (CDCl3, d, ppm): 3.13 (3H, s), 3.22 (6H, s), 3.40 (2H, m), 3.48 (2H,m), 4.75 (2H, s), 7.19 (1H, s).
〔殺虫活性試験〕
上記実施例で得られた化合物13〜19を用いてワモンゴキブリに対する殺虫活性を試験した。各化合物の1重量%メタノール溶液をワモンゴキブリの雄成虫3頭の腹部に1〜10μL注射した。そして、3頭中2頭の成虫を麻痺又は致死させる濃度を最小致死濃度(MLD:モル/昆虫)として、この濃度からlog(1/MLD)を算出した。結果を表1に示す。比較例として2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン(化合物9)について同様に行い、log(1/MLD)を算出した。結果を表1に示す。
Figure 2005075818
結果からも明らかなように、本発明の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体は高い殺虫活性を示した。
〔神経遮断活性〕
ワモンゴキブリ雄成虫の腹部第5と第6神経節を用いて神経遮断活性試験を行った。上記中枢神経含む標本を各試験化合物を溶かした生理塩溶液に浸し、自発放電をオッシロスコープで観察した。放電カウントが増大した後、無処理時のカウント数に低下した時間t(分)を求めた。測定は、濃度(Mモル/L)毎に少なくとも3回繰り返した。log(t)の平均値とlog(1/M)のプロットから、log(t)が1になる時のlog(1/M)をlog(1/BC)として、神経遮断活性値の指標とした。その結果を表1に示す。

Claims (53)

  1. 一般式(I)
    Figure 2005075818
    [式中、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、XはO、S、NH又はCH=CHを示し、Y1はH、ハロゲン、CF3又はCH3を示し、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示し、R1は水素原子又はアルキル基を示し、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、lは0又は1〜3のいずれかの整数を示す。]で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
  2. 一般式(I)中、Y1がハロゲンを示すことを特徴とする請求項1記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
  3. 一般式(I)中、lが1を示すことを特徴とする請求項1又は2記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
  4. 一般式(I)中、R1がメチル基を示すことを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
  5. 一般式(I)で表される化合物が、
    1−(5−オキサゾリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロオキサゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルオキサゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルオキサゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−(5−オキサゾリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロオキサゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルキサゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルオキサゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−(5−オキサゾリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロオキサゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルキサゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルオキサゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサンであることを特徴とする請求項1記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
  6. 一般式(I)で表される化合物が、
    1−(5−オキサゾリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロオキサゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルオキサゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルオキサゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−(5−オキサゾリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロオキサゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルキサゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルオキサゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−(5−オキサゾリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロオキサゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルキサゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルオキサゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサンであることを特徴とする請求項1記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
  7. 一般式(I)で表される化合物が、
    7−(5−オキサゾリルメチル)−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−クロロオキサゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−トリフルオロメチルオキサゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−メチルオキサゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−(5´−オキサゾリルメチル)−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−クロロオキサゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−トリフルオロメチルオキサゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−メチルオキサゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−(5´−オキサゾリルメチル)−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−クロロオキサゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−トリフルオロメチルオキサゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−メチルオキサゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカンであることを特徴とする請求項1記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
  8. 一般式(I)で表される化合物が、
    1−(5−チアゾリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロチアゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−(5−チアゾリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロチアゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−(5−チアゾリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロチアゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルチアゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサンであることを特徴とする請求項1記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
  9. 一般式(I)で表される化合物が、
    1−(5−チアゾリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロチアゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−(5−チアゾリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロチアゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルチアゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−(5−チアゾリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロチアゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルチアゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサンであることを特徴とする請求項1記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
  10. 一般式(I)で表される化合物が、
    7−(5−チアゾリルメチル)−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−クロロチアゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−メチルチアゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−(5´−チアゾリルメチル)−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−クロロチアゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−メチルチアゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−(5´−チアゾリルメチル)−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−クロロチアゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−トリフルオロメチルチアゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−メチルチアゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカンであることを特徴とする請求項1記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
  11. 一般式(I)で表される化合物が、
    1−(5−イミダゾリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロイミダゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−(5−イミダゾリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロイミダゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−(5−イミダゾリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロイミダゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルイミダゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサンであることを特徴とする請求項1記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
  12. 一般式(I)で表される化合物が、
    1−(5−イミダゾリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロイミダゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−(5−イミダゾリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロイミダゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルイミダゾリル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−(5−イミダゾリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロイミダゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルイミダゾリル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサンであることを特徴とする請求項1記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
  13. 一般式(I)で表される化合物が、
    7−(5−イミダゾリルメチル)−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−クロロイミダゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−メチルイミダゾリル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−(5´−イミダゾリルメチル)−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−クロロイミダゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−メチルイミダゾリル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−(5´−イミダゾリルメチル)−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−クロロイミダゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−トリフルオロメチルイミダゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−メチルイミダゾリル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカンであることを特徴とする請求項1記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
  14. 一般式(I)で表される化合物が、
    1−(3−ピリジルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロピリジル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルピリジル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−(3−ピリジルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロピリジル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルピリジル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−(3−ピリジルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロピリジル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルピリジル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサンであることを特徴とする請求項1記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
  15. 一般式(I)で表される化合物が、
    1−(3−ピリジルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロピリジル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルピリジル)メチル]−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−(3−ピリジルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロピリジル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルピリジル)メチル]−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−(3−ピリジルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−クロロピリジル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−[5−(2−メチルピリジル)メチル]−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサンであることを特徴とする請求項1記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
  16. 一般式(I)で表される化合物が、
    7−(3−ピリジルメチル)−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−クロロピリジル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−メチルピリジル)メチル]−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−(3´−ピリジルメチル)−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−クロロピリジル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−メチルピリジル)メチル]−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−(3´−ピリジルメチル)−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−クロロピリジル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−トリフルオロメチルピリジル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−[5´−(2´−メチルピリジル)メチル]−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカンであることを特徴とする請求項1記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
  17. 一般式(II)
    Figure 2005075818
    [式中、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示し、R1は水素原子又はアルキル基を示し、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、lは0又は1〜3のいずれかの整数を示す。]で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
  18. 一般式(II)中、lが1を示すことを特徴とする請求項17記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
  19. 一般式(II)中、R1がメチル基を示すことを特徴とする請求項17又は18記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
  20. 一般式(II)で表される化合物が、
    1−(3−テトラヒドロフリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−(3−テトラヒドロフリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−(3−テトラヒドロフリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジメトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−(3−テトラヒドロフリルメチル)−2−ニトロイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−(3−テトラヒドロフリルメチル)−2−ニトロメチレン−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    1−(3−テトラヒドロフリルメチル)−2−シアノイミノ−5,5−ジエトキシ−1,3−ジアザシクロヘキサン、
    7−(3−テトラヒドロフリルメチル)−8−ニトロイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−(3´−テトラヒドロフリルメチル)−8−ニトロメチレン−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカン、
    7−(3´−テトラヒドロフリルメチル)−8−シアノイミノ−1,4−ジオキサ−7,9−ジアザスピロ[4.5]デカンであることを特徴とする請求項16記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体。
  21. 一般式(V)
    Figure 2005075818
    [式中、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示す。]で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパン。
  22. 一般式(X)
    Figure 2005075818
    [式中、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示す。]で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリジン誘導体。
  23. 2,2−ジアルコキシプロパン−1,3−ジオールと、塩化メタンスルホニル又は塩化トルエンスルホニルとを塩基の性質をもつ溶媒中で反応させた後、更に塩酸を加えることを特徴とする一般式(III)
    Figure 2005075818
    [式中、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、Bはメタンスルホニル基又はトルエンスルホニル基を示す。]で表される2,2−ジアルコキシプロパン−1,3−ジオールのスルホン酸エステルの製造方法。
  24. 塩基の性質をもつ溶媒としてピリジンを用いることを特徴とする請求項23記載の2,2−ジアルコキシプロパン誘導体の製造方法。
  25. 一般式(III)
    Figure 2005075818
    [式中、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、Bはメタンスルホニル基又はトルエンスルホニル基を示す。]で表される2,2−ジアルコキシプロパン−1,3−ジオールのスルホン酸エステルと、アジ化ナトリウムとを溶媒中で反応させることを特徴とする一般式(IV)
    Figure 2005075818
    [式中、R2及びR3は一般式(III)におけるR2及びR3と同じ基を示す。]で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアジドプロパンの製造方法。
  26. 溶媒としてヘキサメチルホスホトリアミドを用いることを特徴とする請求項25記載の2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアジドプロパンの製造方法。
  27. 一般式(IV)
    Figure 2005075818
    [式中、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示す。]で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアジドプロパンを、パラジウム/炭素触媒存在下、溶媒中水素ガスで還元することを特徴とする一般式(V)
    Figure 2005075818
    [式中、R2及びR3は一般式(IV)におけるR2及びR3と同じ基を示す。]で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパンの製造方法。
  28. 溶媒としてアルコールを用いることを特徴とする請求項27記載の2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパンの製造方法。
  29. 一般式(VI)
    Figure 2005075818
    [式中、XはO、S、NH又はCH=CHを示し、Y1はH、ハロゲン、CF3又はCH3を示し、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、lは1を示す。]で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパン誘導体と、一般式(VII)
    (CH3S)2C=Z (VII)
    [式中、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示す。]で表される1,1−ビスメチルチオ−2−エテン誘導体とを溶媒中で反応させることを特徴とする一般式(I)
    Figure 2005075818
    [式中、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、X、Y1、R2、R3、lは一般式(VI)におけるX、Y1、R2、R3、lとそれぞれ同じものを示し、R1は水素原子を示し、Zは一般式(VII)におけるZと同じ基を示す。]で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
  30. 溶媒としてアルコールを用いることを特徴とする請求項29記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
  31. 一般式(VI)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパン誘導体が、一般式(V)
    Figure 2005075818
    [式中、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示す。]で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパンと、一般式(VIII)
    Figure 2005075818
    [式中、XはO、S、NH又はCH=CHを示し、Y1はH、ハロゲン、CF3又はCH3を示す。]で表されるアシル化合物とを溶媒中で反応させて一般式(IX)
    Figure 2005075818
    [式中、X、Y1は一般式(VIII)におけるX、Y1とそれぞれ同じものを示し、R2、R3は一般式(V)におけるR2、R3とそれぞれ同じ基を示す。]で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリミジン誘導体を得る第1の工程と、該一般式(IX)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリミジン誘導体を、水素化ホウ素ナトリウムにより、溶液中で還元させる第2の工程を有することを特徴とする請求項29又は30記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
  32. 第1の工程において、溶媒としてベンゼンを用いることを特徴とする請求項31記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
  33. 第2の工程において、溶媒としてアルコールと水の混合溶液を用いることを特徴とする請求項31又は32記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
  34. 一般式(V)
    Figure 2005075818
    [式中、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示す。]で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパンと、一般式(VII)
    (CH3S)2C=Z (VII)
    [式中、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示す。]で表される1,1−ビスメチルチオ−2−エテン誘導体とを溶媒中で反応させることを特徴とする、一般式(X)
    Figure 2005075818
    [式中、R2及びR3は一般式(V)におけるR2及びR3と同じ基を示し、Zは一般式(VII)におけるZと同じ基を示す。]で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリジン誘導体の製造方法。
  35. 溶媒としてジメチルホルムアミドを用いることを特徴とする請求項34記載の5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリジン誘導体の製造方法。
  36. 一般式(X)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリジン誘導体と、一般式(XI)
    Figure 2005075818
    [式中、XはO、S、NH又はCH=CHを示し、Y1はH、ハロゲン、CF3又はCH3を示し、Y2はハロゲンを示し、lは0又は1〜3のいずれかの整数を示す。]で表される化合物とを溶媒中で反応させることを特徴とする一般式(I)
    Figure 2005075818
    [式中、X、Y1、lは一般式(XI)におけるX、Y1、lとそれぞれ同じものを示し、Zは一般式(X)におけるZと同じ基を示し、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、R2、R3はそれぞれ一般式(X)におけるR2、R3と同じ基を示す。]で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
  37. 溶媒としてジメチルホルムアミドを用いることを特徴とする請求項36記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
  38. 一般式(I)
    Figure 2005075818
    [式中、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、XはO、S、NH又はCH=CHを示し、Y1はH、ハロゲン、CF3又はCH3を示し、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示し、R1は水素原子を示し、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、lは0又は1〜3のいずれかの整数を示す。]で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体と、ハロゲン化アルキルとを、水素化ナトリウムの存在下、溶媒中で反応させることを特徴とするR1がアルキル基を示す一般式(I)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
  39. 一般式(XII)
    Figure 2005075818
    [式中、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、lは1を示す。]で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパン誘導体と、一般式(VII)
    (CH3S)2C=Z (VII)
    [式中、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示す。]で表される1,1−ビスメチルチオ−2−エテン誘導体とを溶媒存在下で反応させることを特徴とする一般式(II)
    Figure 2005075818
    [式中、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、R1は水素原子を示し、R2、R3、lは一般式(XII)におけるR2、R3、lとそれぞれ同じものを示し、Zは一般式(VII)におけるZと同じ基を示す。]で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
  40. 溶媒としてアルコールを用いることを特徴とする請求項39記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
  41. 一般式(XII)で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパン誘導体が、一般式(V)
    Figure 2005075818
    [式中、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示す。]で表される2,2−ジアルコキシ−1,3−ジアミノプロパンと、テトラヒドロフラン−3−カルバルデヒドとを溶媒中で反応させて一般式(XIV)
    Figure 2005075818
    [式中、R2、R3は一般式(V)におけるR2、R3とそれぞれ同じものを示す。]で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロフラン誘導体を得る第1の工程と、該一般式(XIV)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロフラン誘導体を、水素化ホウ素ナトリウム存在下、溶液中で反応させる第2の工程を有することを特徴とする請求項39又は40記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
  42. 第1の工程において、溶媒としてアルコール、水、テトラヒドロフラン等エーテル、ベンゼン、トルエンを用いることを特徴とする請求項41記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
  43. 第2の工程において、溶媒としてアルコールと水の混合溶液を用いることを特徴とする請求項41又は42記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
  44. 一般式(X)で表される5,5−ジアルコキシテトラヒドロピリジン誘導体と、一般式(XIII)
    Figure 2005075818
    [式中、Y2はハロゲンを示し、lは0又は1〜3のいずれかの整数を示す。]で表される化合物とを溶媒中で反応させることを特徴とする一般式(II)
    Figure 2005075818
    [式中、lは一般式(XIII)におけるlと同じ整数を示し、Zは一般式(X)におけるZと同じ基を示し、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、R2、R3は一般式(X)におけるR2、R3とそれぞれ同じ基を示す。]で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
  45. 溶媒としてアルコール、水、テトラヒドロフラン等エーテル、ベンゼン、トルエン、アセトニトリルを用いることを特徴とする請求項36記載の1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
  46. 一般式(II)
    Figure 2005075818
    [式中、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示し、R1は水素原子を示し、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、lは0又は1〜3のいずれかの整数を示す。]で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体と、ハロゲン化アルキルとを、水素化ナトリウムの存在下、溶媒中で反応させることを特徴とするR1がアルキル基を示す一般式(II)で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体の製造方法。
  47. 一般式(I)
    Figure 2005075818
    [式中、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、XはO、S、NH又はCH=CHを示し、Y1はH、ハロゲン、CF3又はCH3を示し、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示し、R1は水素原子又はアルキル基を示し、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、lは0又は1〜3のいずれかの整数を示す。]で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体を有効成分とすることを特徴とする殺虫剤。
  48. 一般式(I)中、Y1がハロゲンを示すことを特徴とする請求項47記載の殺虫剤。
  49. 一般式(I)中、lが1を示すことを特徴とする請求項47又は48記載の殺虫剤。
  50. 一般式(I)中、R1がメチル基を示すことを特徴とする請求項47〜49のいずれか記載の殺虫剤。
  51. 一般式(II)
    Figure 2005075818
    [式中、Wは−C(OR2)(OR3)−を示し、ZはNNO2、CHNO2又はNCNを示し、R1は水素原子又はアルキル基を示し、R2及びR3は独立してC1〜C3のアルキル基又は一体となってエチレン基若しくはトリメチレン基を示し、lは0又は1〜3のいずれかの整数を示す。]で表される1,3−ジアザシクロヘキサン誘導体を有効成分とする殺虫剤。
  52. 一般式(II)中、lが1を示すことを特徴とする請求項51記載の殺虫剤。
  53. 一般式(II)中、R1がメチル基を示すことを特徴とする請求51又は52記載の殺虫剤。
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