JP2005069800A - 車両用表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ドライバーの運転に支障をきたさずに、よりわかりやすい新規な経路案内表示を可能とする車両用表示装置を提供する。
【解決手段】 自車両9の位置を検出するGPSコントローラ17と、自車両9を目的地へ案内するナビゲーションシステム18とを備える車両用表示装置において、実際には存在しない仮想物体をフロントガラス9bを介して自車両9の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段としての液晶パネル11、表示コントローラ12、画像メモリ19を有し、GPSコントローラ17により得られた自車両位置を基準としてナビゲーションシステム18から得られた進行方向へ所定距離進んだ位置に、仮想物体を表示する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自車両の位置を検出する自車両位置検出手段と、自車両を目的地へ案内する経路案内手段とを備える車両用表示装置に関し、特に、フロントガラスに虚像表示するヘッドアップディスプレイ(HUD)等の表示手段を用いてドライバーへ経路案内情報を伝達するようにした車両用表示装置に関する。
一般に、この種の車両用表示装置は、自車両の位置を検出する自車両位置検出手段と、自車両を目的地へ案内する経路案内手段とを備える。ここで、自車両位置検出手段としては例えばGPSシステム等、経路案内手段としてはナビゲーションシステム等が用いられている。
このような車両用表示装置では、従来、車両にて経路案内を行なう場合、ドライバーが液晶ディスプレイ等のディスプレイによって、目的地までの経路を確認しつつ、右折や左折を行う位置までの残り距離を音声案内によって聞きながら、進行方向を決めるようにしていた。
しかしながら、実際には音声案内を聞いても、ドライバーの距離感覚に個人差があり、道を間違えることがあった。また、複雑な形状の道をディスプレイ上に示される地図にて、確認しながら走行する時にも間違えることがあった。
これに対して、走行案内情報を自車両のフロントガラスに表示するヘッドアップディスプレイを採用し、ドライバーに経路案内情報をわかりやすく伝えようとしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−108476号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されているような車両用表示装置では、ヘッドアップディスプレイによってフロントガラスに写し出される地図上において、矢印や文字などの実世界とはかけ離れた情報が表示されるため、ドライバーが違和感を感じて運転に支障をきたす可能性がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、ドライバーの運転に支障をきたさずに、よりわかりやすい新規な経路案内表示を可能とする車両用表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、自車両(9)の位置を検出する自車両位置検出手段(17)と、自車両(9)を目的地へ案内する経路案内手段(18)とを備える車両用表示装置において、実際には存在しない仮想物体(1)をフロントガラス(9b)を介して自車両(9)の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段(11、12、19)を有し、自車両位置検出手段(17)により得られた自車両(9)の位置を基準として、経路案内手段(18)から得られた進行方向へ所定距離進んだ位置に、仮想物体表示手段(11、12、19)により、仮想物体(1)を表示することを特徴とする。
それによれば、従来のような地図上ではなく、フロントガラス(9b)を介してドライバー(8)から見える実際の風景において、自車両(9)の前方位置に表示された仮想物体(1)が目的地への目印となるため、ドライバー(8)の違和感を極力小さくすることができる。
よって、本発明によれば、ドライバー(8)の運転に支障をきたさずに、よりわかりやすい新規な経路案内表示を可能とする車両用表示装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明では、自車両(9)の位置を検出する自車両位置検出手段(17)と、自車両(9)を目的地へ案内する経路案内手段(18)とを備える車両用表示装置において、実際には存在しない仮想物体(1)をフロントガラス(9b)を介して自車両(9)の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段(11、12、19)を有し、自車両(9)の位置付近から経路案内手段(18)から得られた進行方向へ向かって、仮想物体(1)が道路を自車両(9)よりも高速で移動する様子を、仮想物体表示手段(11、12、19)により表示することを特徴とする。
それによれば、従来のような地図上ではなく、フロントガラス(9b)を介してドライバー(8)から見える実際の風景において、自車両(9)の前方位置に表示された仮想物体(1)が目的地への目印となるため、ドライバー(8)の違和感を極力小さくすることができる。
さらに、仮想物体(1)が自車両(9)の位置付近から進行方向に向かって(すなわち目的地に向かって)道路を高速で移動する様子が表示されるため、ドライバー(8)は、実際の走行よりも早い段階で目的地までの経路を知ることができる。
よって、本発明によれば、ドライバー(8)の運転に支障をきたさずに、よりわかりやすい新規な経路案内表示を可能とする車両用表示装置を提供することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の車両用表示装置において、虚像として表示される仮想物体(1)が、移動物体であることを特徴とする。
それによれば、虚像として表示される仮想物体(1)が移動物体であるため、ドライバー(8)の違和感をより小さいものにできる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の車両用表示装置において、移動物体は、自動車またはバイクであることを特徴とする。
このように、移動物体を自動車またはバイクにすれば、実世界により近いものになるため、好ましい。
請求項5に記載の発明では、、請求項1〜請求項4に記載の車両用表示装置において、仮想物体表示手段(11、12、19)は、仮想物体(1)が交差点を右左折する場合に、当該交差点において事前に曲がる方向を示す表示を行うようにしたものであることを特徴とする。
このように、仮想物体(1)が交差点を右左折する場合に、当該交差点において事前に曲がる方向が表示されれば、よりわかりやすい経路案内表示が可能となるため、好ましい。
請求項6に記載の発明では、請求項1〜請求項5に記載の車両用表示装置において、表示される仮想物体(1)の幅が、仮想物体(1)が表示される位置にて自車両(9)が認識された場合における自車両(9)の幅と同じかそれ以上の大きさの幅であることを特徴とする。
このように、仮想物体(1)の幅を、仮想物体(1)が表示される位置にて自車両(9)が認識された場合における自車両(9)の幅と同じかそれ以上の大きさの幅とすることにより、仮想物体(1)が表示されている位置を実際に自車両(9)が通過する際の車両感覚を、ドライバー(8)が把握しやすくなるため、好ましい。
請求項7に記載の発明では、請求項1〜請求項6に記載の車両用表示装置において、仮想物体(1)を、自車両(9)の制動距離の分だけ遠い位置もしくは制動距離よりも遠い位置に表示することを特徴とする。
仮想物体(1)の表示位置としては、自車両(9)の制動距離の分だけ遠い位置もしくは制動距離よりも遠い位置を目安とすることができる。
仮想物体(1)の表示位置と自車両(9)との間に位置する障害物、すなわち、仮想物体(1)の表示位置よりも自車両(9)の近くに位置する障害物については、ドライバー(8)から見えるが、仮想物体(1)の表示位置よりも前方に存在する障害物については、仮想物体(1)が障害物に重なってドライバー(8)から見えない場合がありうる。
もし、仮想物体(1)の表示位置が、自車両(9)の制動距離よりも自車両(9)に近い位置であると、ドライバー(8)から見えない障害物が自車両(9)の制動距離よりも近くに位置することにより、ドライバー(8)がその障害物を察知してブレーキをかけても、間に合わない場合が生じる。
しかし、本発明のようにすれば、ドライバー(8)から見えない障害物は、自車両(9)の制動距離の分だけ遠い位置もしくは制動距離よりも遠い位置に存在することになり、ドライバー(8)がその障害物を察知してブレーキをかければ、間に合う。
請求項8に記載の発明では、請求項1〜請求項7に記載の車両用表示装置において、仮想物体(1)を複数個表示することを特徴とする。
仮想物体(1)を複数個表示することにより、進行方向に沿って、順次、仮想物体(1)を配置させることが可能となり、よりわかりやすい経路案内表示が可能となるため、好ましい。
請求項9に記載の発明では、請求項1〜請求項8に記載の車両用表示装置において、仮想物体表示手段(11、12、19)は、自車両(9)の進行方向の選択が必要な場所において、経路案内対象外の道に進入禁止を示す表示をすることを特徴とする。
それによれば、ドライバー(8)は、仮想物体(1)が進むべき方向を認識できるとともに、進むべきではない方向も併せて認識できるため、よりわかりやすい経路案内表示が可能となり、好ましい。
請求項10に記載の発明では、請求項9に記載の車両用表示装置において、自車両(9)の進行方向の選択が必要な場所とは、交差点または分岐路であることを特徴としている。
このように、自車両(9)の進行方向の選択が必要な場所とは、交差点または分岐路である場合が多い。
請求項11に記載の発明では、請求項1〜請求項10に記載の車両用表示装置において、仮想物体表示手段(11、12、19)は、現実の先行車が自車両(9)の制動距離内の位置に存在する場合、現実の先行車を枠で囲んで表示するものであることを特徴としている。
それによれば、フロントガラス(9b)を介して虚像として表示される仮想物体(1)と、実際に風景に見える先行車との区別が明確となり、好ましい。
請求項12に記載の発明では、請求項11に記載の車両用表示装置において、仮想物体表示手段(11、12、19)は、現実の先行車が自車両(9)の制動距離内の位置に存在する場合、仮想物体(1)は表示させないようにすることを特徴とする。
また、請求項11の発明のように、現実の先行車が存在する場合、仮想物体(1)を表示させないようにすれば、現実の先行車を誘導車両として、わかりやすい経路案内表示をすることができる。
請求項13に記載の発明では、請求項1〜請求項12に記載の車両用表示装置において、経路案内の地図をディスプレイ上に表示する地図表示手段(23)と、地図表示手段(23)におけるディスプレイ上で乗員が指示した地図上の位置を、検知する指示位置手段(24)とを有しており、仮想物体(1)を第1の仮想物体としたとき、風景のうち指示位置手段(24)によって検知された地図上の位置に対応する位置に、仮想物体表示手段(21、22、29)により、フロントガラス(9b)を介して第2の仮想物体(2)を表示することを特徴とする。
それによれば、ドライバー(8)は、第1の仮想物体(1)によって進むべき方向を認識できるとともに、第2の仮想物体(2)をさらに目印として認識できるため、よりわかりやすい経路案内表示が可能となり、好ましい。
請求項14に記載の発明では、請求項1〜請求項12に記載の車両用表示装置において、ランドマークを用いて音声により案内を行う音声案内手段(25)を有しており、仮想物体(1)を第1の仮想物体としたとき、風景のうち音声案内手段(25)によって音声により案内されるランドマークの位置に、仮想物体表示手段(21、22、29)により、フロントガラス(9b)を介して第2の仮想物体(2)を表示することを特徴としている。
この場合も、ドライバー(8)は、第1の仮想物体(1)によって進むべき方向を認識できるとともに、第2の仮想物体(2)をさらに目印として認識できるため、よりわかりやすい経路案内表示が可能となり、好ましい。
請求項15に記載の発明では、自車両(9)の位置を検出する自車両位置検出手段(27)と、自車両(9)を目的地へ案内する経路案内手段(28)とを備える車両用表示装置において、実際には存在しない仮想物体(2)をフロントガラス(9b)を介して自車両(9)の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段(21、22、29)と、経路案内の地図をディスプレイ上に表示する地図表示手段(23)と、地図表示手段(23)におけるディスプレイ上で乗員が指示した地図上の位置を検知するための指示位置手段(24)とを有しており、風景のうち指示位置手段(24)によって検知された地図上の位置に対応する位置に、仮想物体表示手段(21、22、29)により、仮想物体(2)を表示することを特徴とする。
それによれば、従来のような地図上ではなく、フロントガラス(9b)を介してドライバー(8)から見える実際の風景において、乗員が指示した位置に表示された仮想物体(2)が目印となるため、ドライバー(8)の違和感を極力小さくすることができる。
よって、本発明によれば、ドライバー(8)の運転に支障をきたさずに、よりわかりやすい新規な経路案内表示を可能とする車両用表示装置を提供することができる。
請求項16に記載の発明では、自車両(9)の位置を検出する自車両位置検出手段(27)と、自車両(9)を目的地へ案内する経路案内手段(28)とを備える車両用表示装置において、実際には存在しない仮想物体(2)をフロントガラス(9b)を介して自車両(9)の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段(21、22、29)と、ランドマークを用いて音声により案内を行う音声案内手段(25)とを有しており、風景のうち音声案内手段(25)によって音声により案内されるランドマークの位置に、仮想物体表示手段(21、22、29)により、仮想物体(2)を表示することを特徴とする。
本発明によれば、従来のような地図上ではなく、フロントガラス(9b)を介してドライバー(8)から見える実際の風景において、音声により案内されたランドマークの位置に表示された仮想物体(2)が目印となるため、ドライバー(8)の違和感を極力小さくすることができる。
よって、本発明によれば、ドライバー(8)の運転に支障をきたさずに、よりわかりやすい新規な経路案内表示を可能とする車両用表示装置を提供することができる。
請求項17に記載の発明では、自車両(9)の位置を検出する自車両位置検出手段(37)と、自車両(9)を目的地へ案内する経路案内手段(38)とを備える車両用表示装置において、実際には存在しない仮想物体(3)をフロントガラス(9b)を介して自車両(9)の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段(31、32、39)を有し、自車両(9)がこれから右左折する交差点または分岐点においてその歩道もしくは路肩に、仮想物体表示手段(31、32、39)により、仮想物体(3)を表示することを特徴とする。
本発明によれば、従来のような地図上ではなく、フロントガラス(9b)を介してドライバー(8)から見える実際の風景において、交差点または分岐点における歩道もしくは路肩に表示された仮想物体(3)が目印となるため、ドライバー(8)の違和感を極力小さくすることができる。
よって、本発明によれば、ドライバー(8)の運転に支障をきたさずに、よりわかりやすい新規な経路案内表示を可能とする車両用表示装置を提供することができる。
請求項18に記載の発明では、自車両(9)の位置を検出する自車両位置検出手段(37)と、自車両(9)を目的地へ案内する経路案内手段(38)とを備える車両用表示装置において、実際には存在しない仮想物体(3)をフロントガラス(9b)を介して自車両(9)の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段(31、32、39)を有し、目的地付近の歩道や路肩に、仮想物体表示手段(31、32、39)により、それを目的地であることを示す仮想物体(3)を表示することを特徴とする。
本発明によれば、従来のような地図上ではなく、フロントガラス(9b)を介してドライバー(8)から見える実際の風景において、目的地付近の歩道や路肩に表示された仮想物体(3)が目印となるため、ドライバー(8)の違和感を極力小さくすることができる。
よって、本発明によれば、ドライバー(8)の運転に支障をきたさずに、よりわかりやすい新規な経路案内表示を可能とする車両用表示装置を提供することができる。
請求項19に記載の発明では、請求項17または請求項18に記載の車両用表示装置において、仮想物体(3)が人の形をした表示であることを特徴とする。
このように、仮想物体(3)として、人の形をした表示とすれば、あたかも、人が誘導しているようにドライバー(8)は認識することができ、違和感をより小さくすることができる。
請求項20に記載の発明では、請求項1〜請求項19に記載の車両用表示装置において、自車両(9)の位置から目的地までの残り距離によって、表示される仮想物体(1、3)のデザインを変えることを特徴とする。
このように、目的地までの残り距離に応じて、表示される仮想物体(1、3)のデザインを変えることで、仮想物体(1、3)のデザインの違いによって、ドライバー(8)は残り距離を知ることができるため、よりわかりやすい経路案内表示が可能となり、好ましい。
ここで、請求項21に記載の発明のように、仮想物体(1、3)のデザインとは、仮想物体(1、3)の形状もしくは色にすることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用表示装置10におけるフロントガラス9bを介した仮想物体1の表示の様子を示す図であり、運転席側からフロントガラス9bを介して自車両9の前方をみたときの図である。
図1に示されるように、本実施形態では、自車両9の位置を基準として進行方向へ所定距離進んだ位置に、仮想物体としての自動車1を表示するようにしている。ここで、仮想物体とは、実際には存在しない(つまり、実世界には存在しない)物体のことである。以下、この仮想物体としての自動車1を仮想誘導車1ということにする。
図2は、本実施形態に係る車両用表示装置10の概略構成を示す図である。図1では、自車両9は、車両の前半分が概略的に示されており、ドライバー(運転者)8とともに、前輪9a、フロントガラス9b、ハンドル9cが示されている。
本実施形態の車両用表示装置10は、大きくは、液晶パネル11、表示コントローラ12、スイッチ13、カメラ14、車両分析装置15、車速センサー16、GPSコントローラ17、ナビゲーションシステム18、および、画像メモリ19を備えて構成されたものである。
液晶パネル11は、フロントガラス9bを介してドライバー8に虚像表示を映し出すためのものであり、この液晶パネル11としては、一般的に知られている液晶パネルを採用することができる。また、表示コントローラ12は、この液晶パネル8に映し出される表示の処理を行うものである。
また、液晶パネル11は、自車両9のインストルメントパネルの上部に配置され、表示コントローラ12から出力された画像を表示する。その表示は、フロントガラス9bで反射されてドライバー8が虚像として見ることになる。
ここで、本実施形態では、虚像として上記仮想物体としての仮想誘導車1が表示されるが、その仮想誘導車1が表示される位置については、表示コントローラ12で出力された表示画像を、自車両9の前方の実際の風景と重ね合わせた位置に表示(重畳させて表示)している。
液晶パネル11の配置については、ドライバー8の視点から自車両9の前方を見た時に、液晶パネル11の映像が自車両9の先から前方を映すように、かつ液晶パネル11に表示する画像の垂直(水平)座標と、その画像が表示される風景における距離(横位置)との関係を、あらかじめ設定しておいたパラメータ(例えば、式もしくは表)に基づくようにして配置する。
このことは、具体的に言うならば、次の通りである。例えば、フロントガラス9bに形成される虚像表示範囲において、垂直方向座標における最上部の位置が、車両前方の風景における200m先の地点に重なるようにするとともに、垂直座標における最下部の位置が、車両前方の風景における20m先の地点に重なるようにする。
そして、フロントガラス9bに形成される虚像の表示範囲において、水平方向座標についても同様に、風景における横位置との関係を設定し、これらの関係を満足するように、液晶パネル11の配置が行われるのである。
また、ハンドル9cの周辺部に設けられているスイッチ13は、ドライバー8が操作するスイッチである。ドライバー8はこのスイッチ13を操作することによって、表示コントローラ12から液晶パネル11へ映し出される表示のON/OFFを設定できるようになっている。
また、車室内の天井周辺に設けられているカメラ14は、自車両9の前方(車両前方)を撮影するカメラである。このようなカメラ14としては、例えば、CCD(charge coupled device)等を採用することができる。
そして、車両分析装置15は、カメラ14にて撮影された画像を画像処理することにより、先行車の有無の分析などを行うものである。
この車両分析装置15では、カメラ14の画像をパターンマッチング手法により分析して、自車両9と先行車との間の横方向距離、および、自車両9と先行車との間の車間距離を計算し、表示コントローラ12に先行車位置データとして出力する。
ここで、自車両9と先行車との間の横方向距離とは、自車両9の進行方向の中心軸に対して、先行車両の進行方向の中心軸がずれて位置しているときの、両中心軸の水平方向の距離である。なお、車間距離は通常のもので、進行方向における自車両9と先行車との間の距離である。
車速センサー16は、自車両9の速度を測定して、この測定された車速を表示コントローラ12に車速データとして出力するものである。表示コントローラ12では、この車速データをもとにして自車両9の制動距離を算出するようにしている。なお、制動距離とは自車両9がある車速で走行しているときに、人間が前方の状況を判断して、通常のブレーキ操作にて停止できるまでの距離である。
GPS(グローバルポジショニングシステム)コントローラ17は、人工衛星などからGPS信号を受信し、このGPS信号をもとにして自車両9の位置(つまり、自車両位置)の計算を行い、計算された自車両位置を表示コントローラ12に自車両位置データとして出力するものである。
ナビゲーションシステム18は、自車両9の目的地までの経路案内データを表示コントローラ12に出力するものである。また、画像メモリ19は、液晶パネル11で表示される画像等の表示物のデータすなわち表示データが記憶されているものである。
なお、これら表示コントローラ12、車両分析装置15、GPSコントローラ17、ナビゲーションシステム18、および画像メモリ19は、マイコン等から構成されたものである。
そして、表示コントローラ12では、GPSコントローラ17から入力された自車両位置データと、ナビゲーションシステム18から入力された経路案内データとから、次に自車両9がどのように進行するかを計算して、画像メモリ19から仮想誘導車1の画像を読み出して、液晶パネル11に出力するようになっている。
こうして、液晶パネル11から表示された仮想誘導車1の画像は、フロントガラス9bで反射され、フロントガラス9bを介して自車両9の前方の風景に重畳させて虚像として表示される。
このとき、ドライバー8は、仮想誘導車1を、自車両9の位置を基準として進行方向へ所定距離進んだ位置に虚像として認識できるようになっている。本実施形態では、例えば、自車両9の位置を基準として進行方向へ所定距離進んだ位置として、自車両9の制動距離の分だけ遠い位置としている。
このような本実施形態においては、液晶パネル11、表示コントローラ12および画像メモリ19により仮想物体表示手段11、12、19が構成されており、GPSコントローラ17により自車両位置検出手段が構成されており、ナビゲーションシステム18により経路案内手段が構成されている。
つまり、本実施形態によれば、自車両9の位置を検出する自車両位置検出手段17と、自車両9を目的地へ案内する経路案内手段18とを備える車両用表示装置10において、実際には存在しない仮想物体1をフロントガラス9bを介して自車両9の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段11、12、19を有し、自車両位置検出手段17により得られた自車両9の位置を基準として、経路案内手段18から得られた進行方向へ所定距離進んだ位置に、仮想物体表示手段11、12、19により、仮想物体1を表示するようにした車両用表示装置が提供される。
次に、図3を参照して、本実施形態の車両用表示装置10の作動について述べる。図3は、本車両用表示装置10の仮想物体表示を行う処理についてのフローチャートを示す図である。
この車両用表示装置10は、例えば、自車両9のイグニッションスイッチがオンの状態の時に作動を開始するものであり、この車両用表示装置10の作動の開始に伴い、図3に示されるような仮想物体表示処理が開始される。
まず、ステップ100(S100)では、車両用表示装置10において各種データの読み込みが行われる。表示コントローラ12は、車速センサー16から車速データを読み込み、ナビゲーションシステム18から経路案内データや目的地までの残り距離や交差点および分岐の有無を読み込む。
また、このステップ100では、GPSコントローラ17は、GPS信号を読み込み、車両分析装置15は、カメラ14から車両前方の画像データを読み込む。
続くステップ101(S101)では、表示コントローラ12が、入力された車速データをもとにして自車両9の制動距離を計算する。
続くステップ102(S102)では、GPSコントローラ17が、入力されたGPS信号をもとにして自車両位置を計算し、表示コントローラ12に出力する。
続くステップ103(S103)では、表示コントローラ12が、ナビゲーションシステム18から受けた経路案内データにより、自車両9の進行方向を計算する。
ここでは、例えば、現在の自車両9の位置から50m先の交差点を右折する経路案内を、ナビゲーションシステム18が指示している場合には、50mまでは前方方向、50m先からは右方向に進むという計算をする。
続くステップ104(S104)では、表示コントローラ12が、ドライバー8によって操作される上記スイッチ13のオンオフ状態を検出する。スイッチ13がオフ(OFF)になっている場合には、仮想誘導車1の表示を消すため、すなわち仮想誘導車1を非表示にするため、このフローはスタートに戻る。
また、スイッチ13がオン(ON)の状態になっている場合には、仮想誘導車1を表示するために以降のフローを続ける。
ステップ105(S105)では、表示コントローラ12が、上記ステップ103で計算された自車両9の進行方向を判定する。
ここでは、例えば、上記ステップ102にて計算された現在の自車両位置と、上記ステップ101にて計算された自車両9の制動距離とを利用することにより、自車両位置から自車両9の制動距離の分、先の位置(すなわち仮想誘導車1の位置にも相当)における、自車両9の進行方向を判定する。
続くステップ106(S106)では、車両分析装置15が、自車両9の前方に本物の先行車(つまり、現実の先行車)があるかどうかを判定する。ここでは、現実の先行車が自車両9の制動距離内の位置に存在するかどうかを判定する。
車両分析装置15では、カメラ14からの画像をパターンマッチング手法により分析する。そして、現実の先行車が存在する場合、自車両9と現実の先行車との間の横方向距離、および、自車両9と先行車との間の車間距離を計算して、表示コントローラ12に先行車位置データとして出力する。
現実の先行車が存在しない場合には、ステップ107(S107)へ進み、現実の先行車が存在する場合には、ステップ109(S109)へ進む。
ステップ107では、表示コントローラ12が、画像メモリ19から仮想誘導車1の画像を読み出す。この時用いる仮想誘導車1は自車両9と同じ車種にする。つまり、表示される仮想誘導車1の幅が、仮想誘導車1が表示される位置に存在したときの自車両9をドライバー8が認識した場合における自車両9の幅と同じになる。
そうすれば、仮想誘導車1が表示される位置を実際に自車両9が通過する際の車両感覚を、ドライバーが把握しやすくなる。具体的には、狭い場所を通り抜ける場合に、仮想誘導車1がメジャーの役割を果たす。
さらに、仮想誘導車1の画像の読み出しにおいては、上記ステップ105で進行方向が直進と判定された場合には、直進用の仮想誘導車1の画像を読み出し、右(左)折と判定された場合には、右(左)折用の仮想誘導車1の画像を読み出すようにする。
続くステップ108(S108)では、表示コントローラ12は、自車両9の進行方向の選択が必要な場所において、経路案内対象外の道に進入禁止を示す表示を液晶パネル11において行う。
具体的には、データ上の仮想誘導車1が交差点や分岐点に差し掛かっている場合、ナビゲーションシステム18の経路案内データを用いて、当該交差点や当該分岐点につながっている道路であって経路案内対象外のすべての道路の位置を計算する。
ここにおいて、道路の位置とは、例えば道路の方向や道幅等である。そして、ステップ108では、例えば、図1に示されるように、経路案内対象外の道路に、進入禁止の道路標識1aを虚像として表示する。
続くステップ110(S110)では、表示コントローラ12は、上記ステップ107で読み出した仮想誘導車1の表示のサイズと色とを、表示距離や目的地までの残り距離によって変換して、液晶パネル11に出力する。
ここで、サイズの変換は、表示距離と表示サイズとが反比例の関係にあるので、例えば、画像メモリ19に記憶されている仮想誘導車1の画像が、40m先に表示するためのサイズであるならば、仮想誘導車1の表示距離が50m先の場合には、上記記憶されている仮想誘導車1の画像を80%の大きさに変換する。
また、色の変換は、ナビゲーションシステム18から得られる目的地までの残り距離データによって決める。例えば、目的地までの残り距離が10km以上である場合には黒色、当該残り距離が5km〜10kmである場合には青色、当該残り距離が5km以内である場合には緑色とする。
このような仮想誘導車1の表示出力によって、ドライバー8はフロントガラス9bを通して、経路案内を行う仮想誘導車1が自車両9の前方を走行しているように見えるため、複雑な道も間違わずに走行できる。
また、現実の先行車が存在しステップ109に進んだ場合には、ステップ109では、表示コントローラ12は、当該先行車を囲むための枠の画像を画像メモリ19から読み出す。
このステップ109に続くステップ111(S111)では、上記ステップ108と同様に、自車両9の進行方向の選択が必要な場所において経路案内対象外の道に進入禁止を示す表示を液晶パネル11にて行う。
そして、ステップ112(S112)では、表示コントローラ12は、上記ステップ109で読み出した枠の画像を現実の先行車の位置に、液晶パネル11を通してフロントガラス9b越しに重なるように表示を行う。
このように、現実の先行車がある場合には、仮想誘導車1は表示されない。そして、仮想誘導車1ではなく枠で囲まれた現実の先行車を目印として、自車両9の追走を行うことで経路案内が行われる。そして、現実の先行車が右折または左折することで自車両9の前方に存在しなくなった場合には、仮想誘導車1の表示が行われ、仮想誘導車1による経路案内が行われる。
なお、進入禁止の道路標識1aの表示出力を行うステップ108と仮想誘導車1の表示出力を行うステップ110とは、実行順序が逆であってもよい。また、同じように、ステップ111とステップ112との実行順序も逆であってもよい。
以上が、本実施形態の車両用表示装置10の構成、作動等である。
ところで、本実施形態によれば、実際には存在しない仮想物体1をフロントガラス9bを介して自車両9の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段としての液晶パネル11、表示コントローラ12、画像メモリ19を有し、自車両位置検出手段としてのGPSコントローラ17により得られた自車両9の位置を基準として、経路案内手段としてのナビゲーションシステム18から得られた進行方向へ所定距離進んだ位置に、仮想物体表示手段11、12、19により、仮想物体としての仮想誘導車1を表示することを特徴としている。
それによれば、従来のような地図上ではなく、フロントガラス9bを介してドライバー8から見える実際の風景において、自車両9の前方位置に表示された仮想誘導車1が目的地への目印となるため、ドライバー8の違和感を極力小さくすることができる。
よって、本実施形態によれば、ドライバー8の運転に支障をきたさずに、よりわかりやすい新規な経路案内表示を可能とする車両用表示装置10を提供することができる。
また、本実施形態では、虚像として表示される仮想物体1を、移動物体としての自動車(仮想誘導車)1としている。このように、仮想物体1を移動物体とすることにより、ドライバー8の違和感をより小さいものにでき、好ましい。
なお、上記した例では、移動物体として、実世界で道路走行する移動物体である自動車としたが、本車両用表示装置10がバイクに取り付けられている場合には、仮想物体としての移動物体はバイクであってもよい。
また、本実施形態において、仮想物体表示手段11、12、19は、仮想物体1が交差点を右左折する場合に、当該交差点において事前に曲がる方向を示す表示を行うようにしたものであってもよい。
このように、仮想物体(仮想誘導車)1が交差点を右左折する場合に、当該交差点において事前に曲がる方向が表示されれば、よりわかりやすい経路案内表示が可能となるため、好ましい。
具体的に曲がる方向を表示する方法としては、仮想物体1として方向指示器が付いた仮想誘導車1とすることにより、仮想誘導車1が右左折する際に方向指示器を点灯させるようにする。
例えば、仮想誘導車1が右折する交差点の30m手前にさしかかった時から、右折用の方向指示器の点灯をはじめ、交差点を通過し終えた時に点灯を消す。こうすることで、仮想誘導車1をより現実に近いリアルな誘導車とすることができ、ドライバー8は違和感なく経路案内に従うことができる。
なお、具体的に曲がる方向を表示する方法としては、例えば仮想誘導車1が右折する交差点の手前にさしかかった時に、仮想誘導車1の上に右方向に向かう矢印を重ねて表示させるような方法も採用することができる。
また、本実施形態では、上述したように、仮想物体1の幅を、仮想物体1が表示される位置にて自車両9が認識された場合における自車両9の幅と同じ幅とすることにより、仮想物体1が表示される位置を実際に自車両9が通過する際の車両感覚を、ドライバー8が把握しやすくなるという利点がある。
この利点は、仮想物体1の幅を、仮想物体1が表示される位置にて自車両9が認識された場合における自車両9の幅よりも多少大きめの幅とすることによっても、同様に達成される。
また、仮想物体1の表示位置は、特に限定するものではないが、仮想物体1を、自車両9の制動距離の分だけ遠い位置もしくは当該制動距離よりも遠い位置に表示することが好ましい。上記した本実施形態の例では、仮想物体1を、自車両9の制動距離の分だけ遠い位置に表示している。
仮想物体1の表示位置よりも自車両9の近くに位置する障害物については、ドライバー8から見えるが、仮想物体1の表示位置よりも前方に存在する障害物については、仮想物体1が障害物に重なってドライバー8から見えない場合がありうる。
もし、仮想物体1の表示位置が、自車両9の制動距離よりも自車両9に近い位置であると、ドライバー8から見えない障害物が自車両9の制動距離よりも近くに位置することにより、ドライバー8がその障害物を察知してブレーキをかけても、間に合わない場合が生じる。
しかし、仮想物体1を、自車両9の制動距離の分だけ遠い位置もしくは当該制動距離よりも遠い位置に表示するようにすれば、ドライバー8から見えない障害物は、自車両9の制動距離の分だけ遠い位置もしくは制動距離よりも遠い位置に存在することになり、ドライバー8がその障害物を察知してブレーキをかければ、間に合う。
また、本実施形態において、仮想誘導車1は複数台表示してもよい。それにより、進行方向に沿って、順次、仮想誘導車1を配置させることが可能となり、よりわかりやすい経路案内表示が可能となるため、好ましい。
より具体的には、例えば、自車両9から制動距離の位置に1台の仮想誘導車1を配置し、自車両9から100m離れた位置にもう1台の仮想誘導車1を配置する。そうすることでドライバー8は、誘導車が今後どの道をすすんでいくかを理解することができ、ゆとりを持って運転ができる。
また、本実施形態では、好ましい形態として、上記ステップ108によって、前記仮想物体表示手段11、12、19は、交差点または分岐路等の自車両9の進行方向の選択が必要な場所において、図1に示されるように、経路案内対象外の道に進入禁止を示す表示を虚像としての道路標識1aにより行っている。
それによれば、ドライバー8は、仮想誘導車1が進むべき方向を認識できるとともに、進むべきではない方向も併せて認識できるため、よりわかりやすい経路案内表示が可能となり、好ましい。なお、このステップ108や111は無いものであってもよい。つまり、進入禁止の道路標識を表示させないようなものであってもよい。
また、本実施形態では、仮想物体表示手段11、12、19は、現実の先行車が自車両9の制動距離内の位置に存在する場合、現実の先行車を枠で囲んで表示するようにしている。それによれば、フロントガラス9bを介して虚像として表示される仮想誘導車1と、実際に風景に見える先行車との区別が明確となり、好ましい。
特に、本実施形態において上記した例では、仮想物体表示手段11、12、19は、現実の先行車が自車両8の制動距離内の位置に存在する場合、仮想誘導車1は表示させないようにすることにより、現実の先行車を誘導車両として、わかりやすい経路案内表示を実現している。
また、本実施形態では、好ましい形態として、ステップ110では、自車両9の位置から目的地までの残り距離によって、表示される仮想物体1の形状や色等のデザインを変えるようにしている。上記した例では、上記目的地までの残り距離によって、表示される仮想物体1の色を変えている。
このように、目的地までの残り距離に応じて、表示される仮想物体1のデザインを変えれば、仮想物体1のデザインの違いによって、ドライバー8は残り距離を知ることができるため、よりわかりやすい経路案内表示が可能となり、好ましい。
さらに、本実施形態では、仮想誘導車1は常に自車両9から自車両9の制動距離の分遠い位置にいるのではなく、ドライバー8のスイッチ(図示せず)による指示等で目的地まで自車両9よりも早い速度で走行してもかまわない。
例えば、前方に複雑な道が広がっているような場合など、ドライバー8が先に走行経路を知りたいような場合には、ドライバー8がスイッチを押すと、自車両9の先から仮想誘導車1が飛び出して目的地に向かって高速で走行していく様子をみることができれば、今後の運転にゆとりを持つことができる。
このような仮想誘導車1は自車両9よりも高速で走ることになる。そして、このような仮想誘導車1の高速移動機能を持たせた場合には、自車両位置検出手段17と、経路案内手段18とを備える車両用表示装置において、仮想物体1をフロントガラス9bを介して自車両9の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段11、12、19を有し、乗員の操作等により、自車両9の位置付近から経路案内手段18から得られた進行方向へ向かって、仮想物体1が道路を自車両9よりも高速で移動する様子を表示することを特徴とする車両用表示装置10が提供される。
このような車両用表示装置10によっても、従来のような地図上ではなく、フロントガラス9bを介してドライバー8から見える実際の風景において、自車両9の前方位置に表示された仮想物体1が目的地への目印となるため、ドライバー9の違和感を極力小さくすることができる。
さらに、上述したが、仮想物体1が自車両9の位置付近から進行方向に向かって(すなわち目的地に向かって)道路を高速で移動する様子が表示されるため、ドライバー8は、実際の走行よりも早い段階で目的地までの経路を知ることができる。
よって、このような車両用表示装置によっても、ドライバー8の運転に支障をきたさずに、よりわかりやすい新規な経路案内表示を可能とする車両用表示装置を提供することができる。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態に係る車両用表示装置20におけるフロントガラス9bを介した仮想物体2の表示の様子を示す図であり、運転席側からフロントガラス9bを介して自車両9の前方をみたときの図である。
図4に示されるように、本実施形態では、車両前方の風景のうち乗員が指示した地図上の位置に対応する位置に、もしくは、車両前方の風景のうち音声により案内されるランドマークの位置に、仮想物体としての丸印2を表示するようにしている。以下、この仮想物体としての丸印2を仮想丸印2ということにする。
図5は、本実施形態に係る車両用表示装置20の概略構成を示す図である。この図5においても、自車両9は、車両の前半分が概略的に示されており、ドライバー(運転者)8とともに、前輪9a、フロントガラス9b、ハンドル9cが示されている。
本実施形態の車両用表示装置20は、大きくは、液晶パネル21、表示コントローラ22、地図表示用ディスプレイ23、タッチパネル24、音声案内装置25、GPSコントローラ27、ナビゲーションシステム28、および、画像メモリ29を備えて構成されたものである。
液晶パネル21は、フロントガラス9bを介してドライバー8に虚像表示を映し出すためのものであり、表示コントローラ22は、この液晶パネル21に映し出される表示の処理を行うものである。
液晶パネル21は、自車両9のインストルメントパネルの上部に配置され、表示コントローラ22から出力された画像を表示する。その表示は、フロントガラス9bで反射されてドライバー8が虚像として見ることになる。
また、その虚像としての仮想丸印2が表示される位置については、表示コントローラ22で出力された表示画像を、自車両9の前方の実際の風景と重ね合わせた位置に表示(重畳させて表示)している。このような液晶パネル21は、上記第1実施形態と同様のものを採用することができ、また、その配置についても上記第1実施形態と同様にすることができる。
GPSコントローラ27は、上記第1実施形態のGPSコントローラと同様のものであり、GPS信号を受信し、このGPS信号をもとにして自車両位置の計算を行い、計算された自車両位置を表示コントローラ22に自車両位置データとして出力するようにしたものである。
ナビゲーションシステム28は、自車両9の目的地までの経路案内データを表示コントローラ22に出力するものである。また、画像メモリ29は、液晶パネル21で表示される画像等の表示物のデータすなわち表示データが記憶されているものである。仮想丸印2の表示データも当然、画像メモリ29に記憶されている。
なお、本実施形態においても、これら表示コントローラ22、GPSコントローラ27、ナビゲーションシステム28、および画像メモリ29は、マイコン等から構成されたものである。
ここで、本実施形態では、さらに、ナビゲーションシステム28は、自車両9の周辺の地図データを地図表示用ディスプレイ23に出力するようになっている。なお、この地図データは、例えばナビゲーションシステム28の記憶装置に記憶されている。
そして、このディスプレイ23上に設置されているタッチパネル24を乗員が押すことにより、乗員が指示した地図上の位置が検知され、検知された位置が表示コントローラ22に入力されるようになっている。
ここで、地図表示用ディスプレイ23は、図4や図5に示されるような位置に設けられており、ドライバー8を含む乗員が視ることが可能となっている。このような地図表示用ディスプレイ23は、通常の液晶ディスプレイ(LCD)やEL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ等を採用することができる。
また、タッチパネル24は、一般によく知られているもので、本実施形態においても通常のものを採用できる。例えば、図4中の地図表示用ディスプレイ23に示されるクロスマークの部分を乗員がタッチしたとすると、この位置が乗員が指示した地図上の位置となる。
そして、表示コントローラ22に乗員が指示した地図上の位置データ(地図位置データ)が入力されると、表示コントローラ22では、この地図上で指示された位置が実際の風景のどこにあたるのかを計算する。
そして、次に、表示コントローラ22は、画像メモリ29から仮想物体である仮想丸印2の画像を読み出して、計算した風景の位置に重なるように液晶パネル21に出力して、この仮想丸印2をフロントガラス9bに虚像として表示する。
また、音声案内装置25は、通常のナビゲーションシステムにおける音声案内装置と同様に、コンビニエンスストアや郵便局等のランドマークを用いて音声により案内を行うものであり、本実施形態においてもナビゲーションシステム28によって制御されるものである。
ここで、本実施形態において、音声案内装置25により、ランドマーク(コンビニ等)がアナウンスされる場合には、ナビゲーションシステム28とGPSコントローラ27を用いて、まず自車両9からのランドマークまでの実際の位置(距離)を計算するようになっている。
そして、表示コントローラ22が、画像メモリ29から仮想物体である仮想丸印2の画像を読み出して、車両前方の風景のうち計算されたランドマークの位置に重なるように液晶パネル21に出力して、この仮想丸印2をフロントガラス9bに虚像として表示するようになっている。
このような本実施形態においては、液晶パネル21、表示コントローラ22および画像メモリ29により仮想物体表示手段21、22、29が構成されており、GPSコントローラ27により自車両位置検出手段が構成されており、ナビゲーションシステム28により経路案内手段が構成されている。
また、地図表示用ディスプレイ23により地図表示手段が構成され、タッチパネル24により指示位置手段が構成されており、音声案内装置25により音声案内手段が構成されている。
つまり、本実施形態によれば、自車両9の位置を検出する自車両位置検出手段27と、自車両9を目的地へ案内する経路案内手段28とを備える車両用表示装置20において、実際には存在しない仮想物体2をフロントガラス9bを介して自車両9の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段21、22、29と、経路案内の地図をディスプレイ上に表示する地図表示手段23と、地図表示手段23におけるディスプレイ上で乗員が指示した地図上の位置を検知するための指示位置手段24とを有しており、風景のうち指示位置手段24によって検知された地図上の位置に対応する位置に、仮想物体表示手段21、22、29により、仮想物体2を表示するようにした車両用表示装置20が提供される。
また、本実施形態によれば、自車両位置検出手段27と、経路案内手段28とを備える車両用表示装置20において、仮想物体表示手段21、22、29と、ランドマークを用いて音声により案内を行う音声案内手段25とを有しており、車両前方の風景のうち音声案内手段25によって音声により案内されるランドマークの位置に、仮想物体表示手段21、22、29により、仮想物体2を表示するようにした車両用表示装置が提供される。
次に、図6を参照して、本実施形態の車両用表示装置20の作動について述べる。図6は、本車両用表示装置20の仮想物体表示を行う処理についてのフローチャートを示す図である。
この車両用表示装置20も、上記実施形態と同様に、例えば、自車両9のイグニッションスイッチがオンの状態の時に作動を開始するものであり、この車両用表示装置20の作動の開始に伴い、図6に示されるような仮想物体表示処理が開始される。
まず、ステップ200(S200)では、車両用表示装置20において各種データの読み込みが行われる。
すなわち、GPSコントローラ27はGPS信号を読み込み、表示コントローラ22は、ナビゲーションシステム28から経路案内データを読み込むとともに、さらに、タッチパネル24から乗員が指示を行った場合には、地図上の指示された位置データ(地図位置データ)を読み込む。
続くステップ201(S201)では、GPSコントローラ27が、入力されたGPS信号をもとにして自車両位置を計算する。
次に、乗員がタッチパネル24を触っていた場合すなわち「地図位置データあり」の場合には、ステップ202(S202)へ進み、触っていない場合すなわち「地図位置データなし」の場合には、ステップ203(S203)へ進む。
ステップ202では、表示コントローラ22が、上記ステップ200で受け取った経路案内データと地図位置データから、乗員の指示した位置が車両前方の風景のどの部分にあたるかを計算し、ステップ204(S204)へ進む。
一方、ステップ203では、音声案内装置25でランドマークのアナウンスがあった場合に、表示コントローラ22は、そのランドマークが車両前方の風景にて自車両9を基準としたどの位置にあるのかを計算し、ステップ204へ移る。
続くステップ204では、表示コントローラ22は、画像メモリ29から仮想物体である仮想丸印2の表示画像を読み込む。
続くステップ205(S205)では、車両前方の風景のうち、上記ステップ202もしくはステップ203で計算された位置に、上記ステップ204で読み込んだ画像を液晶パネル21によりフロントガラス9bに虚像表示する。
これによって、例えば助手席の乗員がドライバー8に対して経路案内を指示している場合にも、助手席の乗員が指示した位置を、ドライバー8がフロントガラス9bを通して仮想物体2のある位置として知ることができる。そのため、ドライバー8は複雑な道も間違わずに走行することができる。
また同様に、音声案内においてランドマークで右左折させるような場合にも、ランドマークの位置を、ドライバー8がフロントガラス9bを通して仮想物体2のある位置として知ることができる。そのため、ドライバー8は複雑な道も間違わずに走行することができる。
以上が、本実施形態の車両用表示装置20の構成、作動等である。
ところで、本実施形態によれば、自車両位置検出手段27と、経路案内手段28とを備える車両用表示装置20において、実際には存在しない仮想物体2をフロントガラス9bを介して自車両9の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段21、22、29と、経路案内の地図をディスプレイ上に表示する地図表示手段23と、地図表示手段23におけるディスプレイ上で乗員が指示した地図上の位置を検知するための指示位置手段24とを有しており、車両前方の風景のうち指示位置手段24によって検知された地図上の位置に対応する位置に、仮想物体表示手段21、22、29により、仮想物体2を表示することを特徴としている。
それによれば、従来のような地図上ではなく、フロントガラス9bを介してドライバー8から見える実際の風景において、乗員が指示した位置に表示された仮想物体2が目印となるため、ドライバー8の違和感を極力小さくすることができる。
また、本実施形態では、経路案内手段28とを備える車両用表示装置20において、実際には存在しない仮想物体2をフロントガラス9bを介して自車両9の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段21、22、29と、ランドマークを用いて音声により案内を行う音声案内手段25とを有しており、車両前方の風景のうち音声案内手段25によって音声により案内されるランドマークの位置に、仮想物体表示手段21、22、29により、仮想物体2を表示することを特徴としている。
それによれば、従来のような地図上ではなく、フロントガラス9bを介してドライバー8から見える実際の風景において、音声により案内されたランドマークの位置に表示された仮想物体(仮想丸印)2が目印となるため、ドライバー8の違和感を極力小さくすることができる。
このように、本実施形態によれば、ドライバー8の運転に支障をきたさずに、よりわかりやすい新規な経路案内表示を可能とする車両用表示装置20を提供することができる。
また、本実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、好ましい形態として、自車両9の位置から目的地までの残り距離によって、表示される仮想物体2の形状や色等のデザインを変えるようにしてもよい。それにより、仮想物体2のデザインの違いによって、ドライバー8は残り距離を知ることができるため、よりわかりやすい経路案内表示が可能となり、好ましい。
なお、上記第1実施形態に対して、本実施形態を組み合わせたものとしてもよい。その場合、図示しないが、上記図1に示される仮想誘導車1が第1の仮想物体となり、図4に示される仮想丸印2が第2の仮想物体となって、これら両方の仮想物体1、2が液晶パネル11から、フロントガラス9bを介して虚像として表示される。
そして、このような組み合わせを採用し、上記図2すなわち上記第1実施形態の車両用表示装置10において、さらに本実施形態の仮想丸印の表示を行うようにした場合には、次のような車両用表示装置が提供される。
すなわち、自車両位置検出手段17と、経路案内手段18とを備える車両用表示装置において、仮想物体表示手段11、12、19を有し、自車両位置検出手段17により得られた自車両9の位置を基準として、経路案内手段18から得られた進行方向へ所定距離進んだ位置に、第1の仮想物体1を表示するようにしており、さらに、地図表示手段23と、指示位置手段24とを有しており、車両前方の風景のうち指示位置手段24によって検知された地図上の位置に対応する位置に、フロントガラス9bを介して第2の仮想物体2を表示することを特徴とする車両用表示装置が提供される。
それによれば、ドライバー8は、第1の仮想物体1によって進むべき方向を認識できるとともに、第2の仮想物体2をさらに目印として認識できるため、よりわかりやすい経路案内表示が可能となり、好ましい。
また、同様に、上記第1実施形態の車両用表示装置に対して、さらに本第2実施形態を組み合わせた場合には、経路案内手段18とを備える車両用表示装置において、仮想物体表示手段11、12、19を有し、自車両位置検出手段17により得られた自車両9の位置を基準として、経路案内手段18から得られた進行方向へ所定距離進んだ位置に、第1の仮想物体1を表示するようにしており、さらに、音声案内手段25を有しており、車両前方の風景のうち音声案内手段25によって音声により案内されるランドマークの位置に、フロントガラス9bを介して第2の仮想物体2を表示することを特徴とする車両用表示装置が提供される。
この場合も、ドライバー8は、第1の仮想物体1によって進むべき方向を認識できるとともに、第2の仮想物体2をさらに目印として認識できるため、よりわかりやすい経路案内表示が可能となり、好ましい。
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態に係る車両用表示装置30におけるフロントガラス9bを介した仮想物体3の表示の様子を示す図であり、運転席側からフロントガラス9bを介して自車両9の前方をみたときの図である。
図7に示されるように、本実施形態では、自車両9の位置を基準として進行方向へ所定距離進んだ位置に、仮想物体としての人3を表示するようにしている。以下、この仮想物体としての人3を仮想誘導者3ということにする。
図8は、本実施形態に係る車両用表示装置30の概略構成を示す図である。この図8においても、自車両9は、車両の前半分が概略的に示されており、ドライバー(運転者)8とともに、前輪9a、フロントガラス9b、ハンドル9cが示されている。
本実施形態の車両用表示装置10は、大きくは、液晶パネル31、表示コントローラ32、GPSコントローラ37、ナビゲーションシステム38、および、画像メモリ39を備えて構成されたものである。
液晶パネル31は、フロントガラス9bを介してドライバー8に虚像表示を映し出すためのものであり、表示コントローラ32は、この液晶パネル31に映し出される表示の処理を行うものである。
また、液晶パネル31は、自車両9のインストルメントパネルの上部に配置され、表示コントローラ22から出力された画像を表示する。その表示は、フロントガラス9bで反射されてドライバー8が虚像として見ることになる。
また、その虚像としての仮想誘導者3が表示される位置については、表示コントローラ32で出力された表示画像を、自車両9の前方の実際の風景と重ね合わせた位置に表示(重畳させて表示)している。このような液晶パネル31は、上記第1実施形態と同様のものを採用することができ、また、その配置についても上記第1実施形態と同様にすることができる。
GPSコントローラ37は、上記第1実施形態のGPSコントローラと同様のものであり、GPS信号を受信し、このGPS信号をもとにして自車両位置の計算を行い、計算された自車両位置を表示コントローラ32に自車両位置データとして出力するようにしたものである。
ナビゲーションシステム38は、自車両9の目的地までの経路案内データと交差点または分岐点の位置および大きさのデータとを表示コントローラ32に出力するものである。ここで、交差点または分岐点の位置および大きさのデータとは、交差点または分岐点の方向や形状、道幅等のデータである。
また、画像メモリ39は、液晶パネル31で表示される画像等の表示物のデータすなわち表示データが記憶されているものである。仮想誘導者3の表示データも当然、画像メモリ39に記憶されており、ここでは、この仮想誘導者3の画像は、直進方向、右方向、左方向へ指を指すパターンを用意しておく。
なお、本実施形態においても、これら表示コントローラ32、GPSコントローラ37、ナビゲーションシステム38、および画像メモリ39は、マイコン等から構成されたものである。
そして、表示コントローラ32では、GPSコントローラ37から入力された自車両位置データと、ナビゲーションシステム38から入力された経路案内データとから、自車両9から前方の所定距離(ここでは、例えば100m)以内に交差点または分岐点があるかどうかを判定する。
交差点や分岐点が存在している場合には、表示コントローラ32は、その交差点や分岐点の歩道や路肩の位置を計算して、次に、画像メモリ39から進行方向を指している仮想誘導者3の画像を読み出して、液晶パネル31に出力するようになっている。
こうして、液晶パネル31から表示された仮想誘導者3の画像は、フロントガラス9bで反射され、フロントガラス9bを介して自車両9の前方の風景に重畳させて虚像として表示される。
このとき、ドライバー8は、仮想誘導者3を、自車両9の前方の交差点や分岐点付近の歩道や路肩に虚像として認識できるようになっている。
このような本実施形態においては、液晶パネル31、表示コントローラ32および画像メモリ39により仮想物体表示手段31、32、39が構成されており、GPSコントローラ37により自車両位置検出手段が構成されており、ナビゲーションシステム38により経路案内手段が構成されている。
つまり、本実施形態によれば、自車両9の位置を検出する自車両位置検出手段37と、自車両9を目的地へ案内する経路案内手段38とを備える車両用表示装置30において、実際には存在しない仮想物体3をフロントガラス9bを介して自車両9の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段31、32、39を有し、自車両9がこれから右左折する交差点または分岐点においてその歩道もしくは路肩に、仮想物体表示手段31、32、39により、仮想物体3を表示する車両用表示装置30が提供される。
次に、図9を参照して、本実施形態の車両用表示装置30の作動について述べる。図9は、本車両用表示装置30の仮想物体表示を行う処理についてのフローチャートを示す図である。
この車両用表示装置30も、上記実施形態と同様に、例えば、自車両9のイグニッションスイッチがオンの状態の時に作動を開始するものであり、この車両用表示装置30の作動の開始に伴い、図9に示されるような仮想物体表示処理が開始される。
まず、ステップ300(S300)では、車両用表示装置30において各種データの読み込みが行われる。GPSコントローラ37は、GPS信号を読み込み、表示コントローラ32は、ナビゲーションシステム38から経路案内データと交差点の位置および大きさのデータとを読み込む。
続くステップ301(S301)では、GPSコントローラ37が、入力されたGPS信号をもとにして自車両位置を計算し、表示コントローラ32に自車両位置データを出力する。
このとき、自車両9の例えば100m以内に交差点(または分岐点)が存在している場合には、ステップ303(S303)へ進む。自車両9の100m以内に交差点(または分岐点)が存在していない場合には、最初のステップ300へ戻り、上記のフローを繰り返す。
続くステップ303では、表示コントローラ12が、経路案内の指示する進行方向を指さす仮想誘導者3の画像を画像メモリ39から読み込む。
続くステップ304(S304)では、車両前方の風景のうち自車両9の100m以内に存在する交差点(または分岐点)において、仮想誘導者3を表示する歩道(または路肩)の位置を計算する。これについては、当該交差点の位置と大きさから歩道の位置を計算する。
続くステップ305(S305)では、表示コントローラ32は、上記ステップ303で読み出した仮想誘導者3の表示のサイズと色とを、表示距離や目的地までの残り距離によって変換する。
ここで、仮想誘導者3の表示のサイズと色の変換は、上記第1実施形態における仮想誘導車の場合と同様である。
そして、ステップ306にて、表示コントローラ32は、仮想誘導者3の画像を上記ステップ304で計算した表示位置にて液晶パネル31に出力する。
このような仮想誘導者3の表示出力によって、ドライバー8はフロントガラス9bを通して、経路を指示する仮想誘導者3の画像が交差点(または分岐点)の歩道(または路肩)に表示されるため、複雑な道も間違わずに走行できる。
以上が、本実施形態の車両用表示装置30の構成、作動等である。
ところで、本実施形態によれば、自車両位置検出手段37と、経路案内手段38とを備える車両用表示装置30において、実際には存在しない仮想物体3をフロントガラス9bを介して自車両9の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段31、32、39を有し、自車両9がこれから右左折する交差点または分岐点においてその歩道もしくは路肩に、仮想物体3を表示することを特徴としている。
それによれば、従来のような地図上ではなく、フロントガラス9bを介してドライバー8から見える実際の風景において、交差点または分岐点における歩道もしくは路肩に表示された仮想物体(仮想誘導者)3が目印となるため、ドライバー8の違和感を極力小さくすることができる。
よって、本実施形態によれば、ドライバー8の運転に支障をきたさずに、よりわかりやすい新規な経路案内表示を可能とする車両用表示装置30を提供することができる。
また、本実施形態において、仮想誘導者3は交差点または分岐点で誘導をおこなうだけではなく、目的地となる建物等を指差してもよい。この場合、目的地付近の歩道や路肩に仮想誘導者3を表示させるようにする。これによって、ドライバー8は目的地を分かりやすく認識できる。
そして、この場合、自車両位置検出手段37と、経路案内手段38とを備える車両用表示装置30において、実際には存在しない仮想物体3をフロントガラス9bを介して自車両9の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段31、32、39を有し、目的地付近の歩道や路肩に、それを目的地であることを示す仮想物体3を表示することを特徴とする車両用表示装置が提供される。
それによっても、従来のような地図上ではなく、フロントガラス9bを介してドライバー8から見える実際の風景において、目的地付近の歩道や路肩に表示された仮想物体3が目印となるため、ドライバー8の違和感を極力小さくすることができる。
よって、この場合にも、ドライバー8の運転に支障をきたさずに、よりわかりやすい新規な経路案内表示を可能とする車両用表示装置30を提供することができる。
また、本実施形態では、仮想物体としては、交差点の進行方向や目的地を指し示す形のものであれば、特に限定されないが、仮想誘導者3のように人の形をした表示とすれば、あたかも、人が誘導しているようにドライバー8は認識することができ、違和感をより小さくすることができる。
また、本実施形態においても、自車両9の位置から目的地までの残り距離によって、表示される仮想物体3のデザインを変えれば、仮想物体3のデザインの違いによって、ドライバー8は残り距離を知ることができるため、よりわかりやすい経路案内表示が可能となり、好ましい。
本発明の第1実施形態において、運転席側からフロントガラスを介して自車両前方をみたときの仮想物体の表示の様子を示す図である。 上記第1実施形態に係る車両用表示装置の概略構成を示す図である。 上記第1実施形態における仮想物体表示を行う処理についてのフローチャートを示す図である。 本発明の第2実施形態において、運転席側からフロントガラスを介して自車両前方をみたときの仮想物体の表示の様子を示す図である。 上記第2実施形態に係る車両用表示装置の概略構成を示す図である。 上記第2実施形態における仮想物体表示を行う処理についてのフローチャートを示す図である。 本発明の第3実施形態において、運転席側からフロントガラスを介して自車両前方をみたときの仮想物体の表示の様子を示す図である。 上記第3実施形態に係る車両用表示装置の概略構成を示す図である。 上記第3実施形態における仮想物体表示を行う処理についてのフローチャートを示す図である。
符号の説明
1…仮想物体としての自動車(仮想誘導車)、
2…仮想物体としての丸印(仮想丸印)、3…仮想物体としての人(仮想誘導者)、
9…自車両、9b…フロントガラス、11、21、31…液晶パネル、
12、22、32…仮想物体表示手段としての表示コントローラ、
17、27、37…自車両位置検出手段としてのGPSコントローラ、
18、28、38…経路案内手段としてのナビゲーションシステム、
19、29、39…仮想物体表示手段としての画像メモリ、
23…地図表示手段としての地図表示用ディスプレイ、
24…指示位置手段としてのタッチパネル、
25…音声案内手段としての音声案内装置。

Claims (21)

  1. 自車両(9)の位置を検出する自車両位置検出手段(17)と、
    前記自車両(9)を目的地へ案内する経路案内手段(18)とを備える車両用表示装置において、
    実際には存在しない仮想物体(1)をフロントガラス(9b)を介して前記自車両(9)の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段(11、12、19)を有し、
    前記自車両位置検出手段(17)により得られた前記自車両(9)の位置を基準として、前記経路案内手段(18)から得られた進行方向へ所定距離進んだ位置に、前記仮想物体表示手段(11、12、19)により、前記仮想物体(1)を表示することを特徴とする車両用表示装置。
  2. 自車両(9)の位置を検出する自車両位置検出手段(17)と、
    前記自車両(9)を目的地へ案内する経路案内手段(18)とを備える車両用表示装置において、
    実際には存在しない仮想物体(1)をフロントガラス(9b)を介して前記自車両(9)の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段(11、12、19)を有し、
    前記自車両(9)の位置付近から前記経路案内手段(18)から得られた進行方向へ向かって、前記仮想物体(1)が道路を前記自車両(9)よりも高速で移動する様子を、前記仮想物体表示手段(11、12、19)により表示することを特徴とする車両用表示装置。
  3. 前記虚像として表示される前記仮想物体(1)が、移動物体であることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記移動物体は、自動車またはバイクであることを特徴とする請求項3に記載の車両用表示装置。
  5. 前記仮想物体表示手段(11、12、19)は、前記仮想物体(1)が交差点を右左折する場合に、当該交差点において事前に曲がる方向を示す表示を行うようにしたものであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用表示装置。
  6. 表示される前記仮想物体(1)の幅が、前記仮想物体(1)が表示される位置にて前記自車両(9)が認識された場合における前記自車両(9)の幅と同じかそれ以上の大きさの幅であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車両用表示装置。
  7. 前記仮想物体(1)を、前記自車両(9)の制動距離の分だけ遠い位置もしくは前記制動距離よりも遠い位置に表示することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の車両用表示装置。
  8. 前記仮想物体(1)を複数個表示することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の車両用表示装置。
  9. 前記仮想物体表示手段(11、12、19)は、前記自車両(9)の進行方向の選択が必要な場所において、経路案内対象外の道に進入禁止を示す表示をすることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の車両用表示装置。
  10. 前記自車両(9)の進行方向の選択が必要な場所とは、交差点または分岐路であることを特徴とする請求項9に記載の車両用表示装置。
  11. 前記仮想物体表示手段(11、12、19)は、現実の先行車が前記自車両(9)の制動距離内の位置に存在する場合、前記現実の先行車を枠で囲んで表示するものであることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の車両用表示装置。
  12. 前記仮想物体表示手段(11、12、19)は、現実の先行車が前記自車両(9)の制動距離内の位置に存在する場合、前記仮想物体(1)は表示させないようにすることを特徴とする請求項11に記載の車両用表示装置。
  13. 経路案内の地図をディスプレイ上に表示する地図表示手段(23)と、
    前記地図表示手段(23)における前記ディスプレイ上で乗員が指示した前記地図上の位置を、検知する指示位置手段(24)とを有しており、
    前記仮想物体(1)を第1の仮想物体としたとき、
    前記風景のうち前記指示位置手段(24)によって検知された前記地図上の位置に対応する位置に、前記仮想物体表示手段(21、22、29)により、前記フロントガラス(9b)を介して第2の仮想物体(2)を表示することを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1つに記載の車両用表示装置。
  14. ランドマークを用いて音声により案内を行う音声案内手段(25)を有しており、
    前記仮想物体(1)を第1の仮想物体としたとき、
    前記風景のうち前記音声案内手段(25)によって音声により案内される前記ランドマークの位置に、前記仮想物体表示手段(21、22、29)により、前記フロントガラス(9b)を介して第2の仮想物体(2)を表示することを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1つに記載の車両用表示装置。
  15. 自車両(9)の位置を検出する自車両位置検出手段(27)と、
    前記自車両(9)を目的地へ案内する経路案内手段(28)とを備える車両用表示装置において、
    実際には存在しない仮想物体(2)をフロントガラス(9b)を介して前記自車両(9)の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段(21、22、29)と、
    経路案内の地図をディスプレイ上に表示する地図表示手段(23)と、
    前記地図表示手段(23)における前記ディスプレイ上で乗員が指示した前記地図上の位置を検知するための指示位置手段(24)とを有しており、
    前記風景のうち前記指示位置手段(24)によって検知された前記地図上の位置に対応する位置に、前記仮想物体表示手段(21、22、29)により、前記仮想物体(2)を表示することを特徴とする車両用表示装置。
  16. 自車両(9)の位置を検出する自車両位置検出手段(27)と、
    前記自車両(9)を目的地へ案内する経路案内手段(28)とを備える車両用表示装置において、
    実際には存在しない仮想物体(2)をフロントガラス(9b)を介して前記自車両(9)の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段(21、22、29)と、
    ランドマークを用いて音声により案内を行う音声案内手段(25)とを有しており、
    前記風景のうち前記音声案内手段(25)によって音声により案内される前記ランドマークの位置に、前記仮想物体表示手段(21、22、29)により、前記仮想物体(2)を表示することを特徴とする車両用表示装置。
  17. 自車両(9)の位置を検出する自車両位置検出手段(37)と、
    前記自車両(9)を目的地へ案内する経路案内手段(38)とを備える車両用表示装置において、
    実際には存在しない仮想物体(3)をフロントガラス(9b)を介して前記自車両(9)の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段(31、32、39)を有し、
    前記自車両(9)がこれから右左折する交差点または分岐点においてその歩道もしくは路肩に、前記仮想物体表示手段(31、32、39)により、前記仮想物体(3)を表示することを特徴とする車両用表示装置。
  18. 自車両(9)の位置を検出する自車両位置検出手段(37)と、
    前記自車両(9)を目的地へ案内する経路案内手段(38)とを備える車両用表示装置において、
    実際には存在しない仮想物体(3)をフロントガラス(9b)を介して前記自車両(9)の前方の風景に重畳させて虚像として表示する仮想物体表示手段(31、32、39)を有し、
    前記目的地付近の歩道や路肩に、前記仮想物体表示手段(31、32、39)により、それを目的地であることを示す前記仮想物体(3)を表示することを特徴とする車両用表示装置。
  19. 前記仮想物体(3)が人の形をした表示であることを特徴とする請求項17または18に記載の車両用表示装置。
  20. 前記自車両(9)の位置から前記目的地までの残り距離によって、表示される前記仮想物体(1、3)のデザインを変えることを特徴とする請求項1ないし19のいずれか1つに記載の車両用表示装置。
  21. 前記仮想物体(1、3)のデザインとは、前記仮想物体(1、3)の形状もしくは色であることを特徴とする請求項20に記載の車両用表示装置。
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