JP2005054966A - 車両用遊星歯車式多段変速機 - Google Patents

車両用遊星歯車式多段変速機 Download PDF

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晶治 安倍
Akira Hoshino
明良 星野
Atsushi Tabata
淳 田端
Atsushi Honda
敦 本多
Terubumi Miyazaki
光史 宮崎
Hirobumi Ota
博文 太田
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    • F16HGEARING
    • F16H2200/00Transmissions for multiple ratios
    • F16H2200/20Transmissions using gears with orbital motion
    • F16H2200/2097Transmissions using gears with orbital motion comprising an orbital gear set member permanently connected to the housing, e.g. a sun wheel permanently connected to the housing

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Abstract

【課題】 変速比幅を大きくとることができ且つ変速比ステップも適切な前進7速以上が可能な小型の車両用遊星歯車式多段変速機を提供する。
【解決手段】 第1変速部36において、第1回転要素RE1はトランスミッションケース12に固定され、第2回転要素RE2は入力軸16に連結され、第3回転要素RE3は第2変速部38へ出力するように構成され、第2変速部38において、第4回転要素RE4は第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2中間出力部材に選択的に連結され、第5回転要素RE5は第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2中間出力部材に選択的に連結され、第6回転要素RE6は第1中間出力部材に選択的に連結されるとともにトランスミッションケース12に選択的に連結され、第7回転要素RE7は出力軸26に連結され、第8回転要素RE8はトランスミッションケース12に選択的に連結されるように構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車などの車両において、原動機と駆動輪との間に設けられる車両用遊星歯車式多段変速機に関するものである。
車両においては、予め定められた複数の変速比或いは変速段を選択するために複数の遊星歯車装置とそれらを構成する要素を結合するための係合要素たとえばクラッチおよびブレーキとを用いた遊星歯車式多段変速機が多用されている。たとえば、特許文献1に記載の自動変速機では、4組の遊星歯車装置を用いることで前進12段の多段変速を達成している。
特開2002−206601号公報 特開平8−105496号公報 特開2000−199549号公報 特開2000−266138号公報 特開2001−82555号公報 特開2002−227940号公報 特開2002−295609号公報 特許第2956173号公報
ところで、このような遊星歯車式多段変速機では、簡単に構成され且つ小型であって、変速段のより多段化および変速比幅を大きくとり得るものであるだけでなく、切り換えられる変速比ステップが等比またはそれに近い形で変化させられることが望まれる。上記特許文献1に記載の自動変速機は変速比ステップが使い勝手がよい設定での多段化になっていないという問題があった。たとえば、特許文献1の図5に示されているように第6変速段と第7変速段との変速比ステップは1.050と小さく、変速比ステップの並びも大小様々である。また、これら課題に対して、遊星歯車の数を増やすことが考えられるが、その分全長が長くなって車両搭載性が低下したり、遊星歯車装置を構成する要素を結合するための係合要素も増加する可能性があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、変速比幅を大きくとることができ且つ変速比ステップも適切な前進7速以上が可能な小型の車両用遊星歯車式多段変速機を提供することにある。
かかる目的を達成するための第1発明の要旨とするところは、複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、(a) 第1中間出力経路とその第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、(b) 第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置のサンギヤ、キャリア、およびリングギヤの一部が互いに連結されることによって5つの回転要素が構成されるとともに、その5つの回転要素の回転速度を直線上で表すことができる共線図上においてその5つの回転要素を一端から他端へ向かって順番に第4回転要素、第5回転要素、第6回転要素、第7回転要素、および第8回転要素としたとき、その第4回転要素は第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、その第5回転要素は第3クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介してその第2中間出力部材に選択的に連結され、その第6回転要素は第5クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、その第7回転要素は前記出力回転部材に連結され、その第8回転要素は第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部とを、備えている一方、(c) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることにある。
第2発明は、第1発明の車両用遊星歯車式多段変速機において、前記第1変速部は、第1遊星歯車装置を備え、その第1遊星歯車装置のサンギヤ、キャリア、およびリングギヤによって3つの回転要素が構成されるとともに、その3つの回転要素の回転速度を直線上で表すことができる共線図上においてその3つの回転要素を一端から他端へ向かって順番に第1回転要素、第2回転要素、および第3回転要素としたとき、その第1回転要素は回転不能に固定され、その第2回転要素は前記第1中間出力部材であって前記入力回転部材に連結され、その第3回転要素は前記第2中間出力部材である。
第3発明は、第2発明の車両用遊星歯車式多段変速機において、(a) 前記第1遊星歯車装置は第1サンギヤ、第1キャリア、および第1リングギヤを備え、その第1キャリアによって回転可能に支持された第1遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、(b) 前記第1回転要素はその第1サンギヤであり、前記第2回転要素はその第1キャリアであり、前記第3回転要素はその第1リングギヤである。
第4発明は、第1発明乃至第3発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、その第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、(b) 前記第4回転要素はその第2サンギヤ、その第3サンギヤ、およびその第4サンギヤであり、前記第5回転要素はその第2キャリアであり、前記第6回転要素はその第2リングギヤおよびその第3キャリアであり、前記第7回転要素はその第4キャリアであり、前記第8回転要素はその第3リングギヤおよびその第4リングギヤである。
第5発明は、第1発明乃至第3発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、その第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、(b) 前記第4回転要素はその第2サンギヤおよびその第3サンギヤであり、前記第5回転要素はその第3キャリアおよびその第4サンギヤであり、前記第6回転要素はその第2キャリア、その第3リングギヤ、およびその第4キャリアであり、前記第7回転要素はその第4リングギヤであり、前記第8回転要素はその第2リングギヤである。
第6発明は、第1発明乃至第3発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、その第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、(b) 前記第4回転要素はその第2サンギヤおよびその第4サンギヤであり、前記第5回転要素はその第3サンギヤおよびその第4キャリアであり、前記第6回転要素はその第2キャリア、その第3キャリア、およびその第4リングギヤであり、前記第7回転要素はその第3リングギヤであり、前記第8回転要素はその第2リングギヤである。
第7発明は、第1発明乃至第3発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、その第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、(b) 前記第4回転要素はその第2サンギヤおよびその第4サンギヤであり、前記第5回転要素はその第2キャリアおよびその第3サンギヤであり、前記第6回転要素はその第2リングギヤ、その第3キャリア、およびその第4キャリアであり、前記第7回転要素はその第3リングギヤであり、前記第8回転要素はその第4リングギヤである。
第8発明は、第1発明乃至第3発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、その第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、(b) 前記第4回転要素はその第2サンギヤおよびその第3サンギヤであり、前記第5回転要素はその第3キャリアおよびその第4サンギヤであり、前記第6回転要素はその第2キャリアおよびその第3リングギヤであり、前記第7回転要素はその第4キャリアであり、前記第8回転要素はその第2リングギヤおよびその第4リングギヤである。
第9発明は、第1発明乃至第3発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、その第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、(b) 前記第4回転要素はその第2サンギヤおよびその第3サンギヤであり、前記第5回転要素はその第2キャリアであり、前記第6回転要素はその第2リングギヤ、その第3キャリア、およびその第4リングギヤであり、前記第7回転要素はその第4キャリアであり、前記第8回転要素はその第3リングギヤおよびその第4サンギヤである。
第10発明は、第1発明乃至第3発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、その第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、その第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、(b) 前記第4回転要素はその第2サンギヤ、その第3サンギヤ、およびその第4サンギヤであり、前記第5回転要素はその第2キャリアおよびその第3リングギヤであり、前記第6回転要素はその第2リングギヤであり、前記第7回転要素はその第3キャリアおよびその第4キャリアであり、前記第8回転要素はその第4リングギヤである。
第11発明は、第1発明乃至第3発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、その第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、その第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、(b) 前記第4回転要素はその第2サンギヤであり、前記第5回転要素はその第2キャリア、その第3サンギヤ、およびその第4サンギヤであり、前記第6回転要素はその第2リングギヤおよびその第3リングギヤであり、前記第7回転要素はその第3キャリアおよびその第4キャリアであり、前記第8回転要素はその第4リングギヤである。
第12発明は、第1発明乃至第3発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、その第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、その第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、(b) 前記第4回転要素はその第2サンギヤであり、前記第5回転要素はその第2キャリアおよびその第3サンギヤであり、前記第6回転要素はその第2リングギヤ、その第3リングギヤ、およびその第4リングギヤであり、前記第7回転要素はその第3キャリアおよびその第4キャリアであり、前記第8回転要素はその第4サンギヤである。
第13発明は、第1発明乃至第3発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、その第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第4遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、(b) 前記第4回転要素はその第2サンギヤであり、前記第5回転要素はその第2キャリアおよびその第3サンギヤであり、前記第6回転要素はその第2リングギヤ、その第3キャリア、およびその第4キャリアであり、前記第7回転要素はその第3リングギヤおよびその第4リングギヤであり、前記第8回転要素はその第4サンギヤである。
第14発明は、第1発明乃至第3発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、その第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、その第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、(b) 前記第4回転要素はその第2サンギヤおよびその第4サンギヤであり、前記第5回転要素はその第2キャリアおよびその第3キャリアであり、前記第6回転要素はその第2リングギヤおよびその第3リングギヤであり、前記第7回転要素はその第4キャリアであり、前記第8回転要素はその第3サンギヤおよびその第4リングギヤである。
第15発明は、第1発明乃至第3発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、その第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、その第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、(b) 前記第4回転要素はその第2サンギヤであり、前記第5回転要素はその第2キャリア、その第3キャリア、およびその第4サンギヤであり、前記第6回転要素はその第2リングギヤ、その第3リングギヤ、およびその第4キャリアであり、前記第7回転要素はその第4リングギヤであり、前記第8回転要素はその第3サンギヤである。
第16発明は、第1発明乃至第3発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、その第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、その第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、(b) 前記第4回転要素はその第2サンギヤであり、前記第5回転要素はその第2キャリア、その第3キャリア、およびその第4サンギヤであり、前記第6回転要素はその第2リングギヤおよびその第3リングギヤであり、前記第7回転要素はその第4キャリアであり、前記第8回転要素はその第3サンギヤおよびその第4リングギヤである。
第17発明は、第1発明乃至第3発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、その第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、その第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、(b) 前記第4回転要素はその第2サンギヤであり、前記第5回転要素はその第2キャリアおよびその第3キャリアであり、前記第6回転要素はその第2リングギヤ、その第3リングギヤ、およびその第4リングギヤであり、前記第7回転要素はその第4キャリアであり、前記第8回転要素はその第3サンギヤおよびその第4サンギヤである。
第18発明は、第1発明乃至第3発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、その第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、その第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、(b) 前記第4回転要素はその第2サンギヤであり、前記第5回転要素はその第3サンギヤおよびその第4サンギヤであり、前記第6回転要素はその第2キャリアおよびその第3リングギヤであり、前記第7回転要素はその第3キャリアおよびその第4キャリアであり、前記第8回転要素はその第2リングギヤおよびその第4リングギヤである。
第19発明は、第1発明乃至第3発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、その第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第2遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、その第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、(b) 前記第4回転要素はその第2サンギヤ、その第3サンギヤ、およびその第4サンギヤであり、前記第5回転要素はその第2リングギヤであり、前記第6回転要素はその第2キャリアおよびその第3キャリアであり、前記第7回転要素はその第4キャリアであり、前記第8回転要素はその第3リングギヤおよびその第4リングギヤである。
第20発明は、第1発明乃至第3発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、(a) 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、その第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、その第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、その第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、(b) 前記第4回転要素はその第2サンギヤおよびその第3サンギヤであり、前記第5回転要素はその第3リングギヤおよびその第4サンギヤであり、前記第6回転要素はその第2キャリアおよびその第3キャリアであり、前記第7回転要素はその第4キャリアであり、前記第8回転要素はその第2リングギヤおよびその第4リングギヤである。
前記目的を達成するための第21発明の要旨とするところは、複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、(a) 第1中間出力経路とその第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、(b) 第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、(c) その第2サンギヤ、その第3サンギヤ、およびその第4サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2キャリアは第3クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介してその第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2リングギヤおよびその第3キャリアは第5クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、その第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、その第3リングギヤおよびその第4リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部とを、備えている一方、(d) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることにある。
前記目的を達成するための第22発明の要旨とするところは、複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、(a) 第1中間出力経路とその第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、(b) 第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、(c) その第2サンギヤおよびその第3サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、その第3キャリアおよびその第4サンギヤは第3クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介してその第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2キャリア、その第3リングギヤ、およびその第4キャリアは第5クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、その第4リングギヤは前記出力回転部材に連結され、その第2リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部とを、備えている一方、(d) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることにある。
前記目的を達成するための第23発明の要旨とするところは、複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、(a) 第1中間出力経路とその第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、(b) 第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、(c) その第2サンギヤおよびその第4サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、その第3サンギヤおよびその第4キャリアは第3クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介してその第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2キャリア、その第3キャリア、およびその第4リングギヤは第5クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、その第3リングギヤは前記出力回転部材に連結され、その第2リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部とを、備えている一方、(d) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることにある。
前記目的を達成するための第24発明の要旨とするところは、複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、(a) 第1中間出力経路とその第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、(b) 第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、(c) その第2サンギヤおよびその第4サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2キャリアおよびその第3サンギヤは第3クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介してその第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2リングギヤ、その第3キャリア、およびその第4キャリアは第5クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、その第3リングギヤは前記出力回転部材に連結され、その第4リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部とを、備えている一方、(d) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることにある。
前記目的を達成するための第25発明の要旨とするところは、複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、(a) 第1中間出力経路とその第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、(b) 第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、(c) その第2サンギヤおよびその第3サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、その第3キャリアおよびその第4サンギヤは第3クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介してその第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2キャリアおよびその第3リングギヤは第5クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、その第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、その第2リングギヤおよびその第4リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部とを、備えている一方、(d) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることにある。
前記目的を達成するための第26発明の要旨とするところは、複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、(a) 第1中間出力経路とその第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、(b) 第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、(c) その第2サンギヤおよびその第3サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2キャリアは第3クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介してその第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2リングギヤ、その第3キャリア、およびその第4リングギヤは第5クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、その第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、その第3リングギヤおよびその第4サンギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部とを、備えている一方、(d) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることにある。
前記目的を達成するための第27発明の要旨とするところは、複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、(a) 第1中間出力経路とその第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、(b) 第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、(c) その第2サンギヤ、その第3サンギヤ、およびその第4サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2キャリアおよびその第3リングギヤは第3クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介してその第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2リングギヤは第5クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、その第3キャリアおよびその第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、その第4リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部とを、備えている一方、(d) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることにある。
前記目的を達成するための第28発明の要旨とするところは、複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、(a) 第1中間出力経路とその第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、(b) 第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、(c) その第2サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2キャリア、その第3サンギヤ、およびその第4サンギヤは第3クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介してその第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2リングギヤおよびその第3リングギヤは第5クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、その第3キャリアおよびその第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、その第4リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部とを、備えている一方、(d) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることにある。
前記目的を達成するための第29発明の要旨とするところは、複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、(a) 第1中間出力経路とその第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、(b) 第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、(c) その第2サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2キャリアおよびその第3サンギヤは第3クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介してその第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2リングギヤ、その第3リングギヤ、およびその第4リングギヤは第5クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、その第3キャリアおよびその第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、その第4サンギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部とを、備えている一方、(d) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることにある。
前記目的を達成するための第30発明の要旨とするところは、複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、(a) 第1中間出力経路とその第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、(b) 第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第4遊星歯車を有するダブルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、(c) その第2サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2キャリアおよびその第3サンギヤは第3クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介してその第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2リングギヤ、その第3キャリア、およびその第4キャリアは第5クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、その第3リングギヤおよびその第4リングギヤは前記出力回転部材に連結され、その第4サンギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部とを、備えている一方、(d) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることにある。
前記目的を達成するための第31発明の要旨とするところは、複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、(a) 第1中間出力経路とその第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、(b) 第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、(c) その第2サンギヤおよびその第4サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2キャリアおよびその第3キャリアは第3クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介してその第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2リングギヤおよびその第3リングギヤは第5クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、その第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、その第3サンギヤおよびその第4リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部とを、備えている一方、(d) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることにある。
前記目的を達成するための第32発明の要旨とするところは、複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、(a) 第1中間出力経路とその第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、(b) 第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、(c) その第2サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2キャリア、その第3キャリア、およびその第4サンギヤは第3クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介してその第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2リングギヤ、その第3リングギヤ、およびその第4キャリアは第5クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、その第4リングギヤは前記出力回転部材に連結され、その第3サンギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部とを、備えている一方、(d) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることにある。
前記目的を達成するための第33発明の要旨とするところは、複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、(a) 第1中間出力経路とその第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、(b) 第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、(c) その第2サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2キャリア、その第3キャリア、およびその第4サンギヤは第3クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介してその第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2リングギヤおよびその第3リングギヤは第5クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、その第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、その第3サンギヤおよびその第4リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部とを、備えている一方、(d) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることにある。
前記目的を達成するための第34発明の要旨とするところは、複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、(a) 第1中間出力経路とその第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、(b) 第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、(c) その第2サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2キャリアおよびその第3キャリアは第3クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介してその第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2リングギヤ、その第3リングギヤ、およびその第4リングギヤは第5クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、その第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、その第3サンギヤおよびその第4サンギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部とを、備えている一方、(d) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることにある。
前記目的を達成するための第35発明の要旨とするところは、複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、(a) 第1中間出力経路とその第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、(b) 第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、(c) その第2サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、その第3サンギヤおよびその第4サンギヤは第3クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介してその第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2キャリアおよびその第3リングギヤは第5クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、その第3キャリアおよびその第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、その第2リングギヤおよびその第4リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部とを、備えている一方、(d) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることにある。
前記目的を達成するための第36発明の要旨とするところは、複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、(a) 第1中間出力経路とその第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、(b) 第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第2遊星歯車を有するダブルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、(c) その第2サンギヤ、その第3サンギヤ、およびその第4サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2リングギヤは第3クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介してその第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2キャリアおよびその第3キャリアは第5クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、その第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、その第3リングギヤおよびその第4リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部とを、備えている一方、(d) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることにある。
前記目的を達成するための第37発明の要旨とするところは、複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、(a) 第1中間出力経路とその第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、(b) 第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、その第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、その第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、その第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、(c) その第2サンギヤおよびその第3サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、その第3リングギヤおよびその第4サンギヤは第3クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介してその第2中間出力部材に選択的に連結され、その第2キャリアおよびその第3キャリアは第5クラッチを介してその第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、その第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、その第2リングギヤおよびその第4リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部とを、備えている一方、(d) 前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることにある。
第38発明は、第10発明、第11発明、第18発明、第27発明、第28発明、および第35発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、前記第3キャリアと前記第4キャリアおよび前記第3サンギヤと前記第4サンギヤとはそれぞれ共通の部材で構成されるとともに、前記第4遊星歯車が互いに噛み合う一対の前記第3遊星歯車のいずれか1つを兼ねているものである。
第39発明は、第12発明または第29発明の車両用遊星歯車式多段変速機において、前記第3キャリアと前記第4キャリアおよび前記第3リングギヤと前記第4リングギヤとはそれぞれ共通の部材で構成されるとともに、前記第4遊星歯車が互いに噛み合う一対の前記第3遊星歯車のいずれか1つを兼ねているものである。
第40発明は、第13発明または第30発明の車両用遊星歯車式多段変速機において、前記第3キャリアと前記第4キャリアおよび前記第3リングギヤと前記第4リングギヤとはそれぞれ共通の部材で構成されるとともに、前記第3遊星歯車が互いに噛み合う一対の前記第4遊星歯車のいずれか1つを兼ねているものである。
第41発明は、第14発明乃至第17発明および第31発明乃至第34発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、前記第2キャリアと前記第3キャリアおよび前記第2リングギヤと前記第3リングギヤとはそれぞれ共通の部材で構成されるとともに、前記第2遊星歯車が互いに噛み合う一対の前記第3遊星歯車のいずれか1つを兼ねているものである。
第42発明は、第19発明または第36発明の車両用遊星歯車式多段変速機において、前記第2キャリアと前記第3キャリアおよび前記第2サンギヤと前記第3サンギヤとはそれぞれ共通の部材で構成されるとともに、前記第3遊星歯車が互いに噛み合う一対の前記第2遊星歯車のいずれか1つを兼ねているものである。
第43発明は、第20発明または第37発明の車両用遊星歯車式多段変速機において、前記第2キャリアと前記第3キャリアおよび前記第2サンギヤと前記第3サンギヤとはそれぞれ共通の部材で構成されるとともに、前記第2遊星歯車が互いに噛み合う一対の前記第3遊星歯車のいずれか1つを兼ねているものである。
第44発明は、第21発明乃至第43発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、(a) 前記第1変速部は、第1サンギヤ、第1キャリア、および第1リングギヤを備え、その第1キャリアによって回転可能に支持された第1遊星歯車を有するたシングルピニオン型の第1遊星歯車装置を含み、(b) その第1サンギヤは回転不能に固定され、その第1キャリアは前記第1中間出力部材であって前記入力回転部材に連結され、その第1リングギヤは前記第2中間出力部材である。
第45発明は、第1発明乃至第44発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、前記第1クラッチ乃至第5クラッチ、および第2ブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより少なくとも前進7速の変速段が成立させられるものである。
第46発明は、第1発明乃至第45発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、(a) 前記第1クラッチおよび前記第2ブレーキが係合させられることによって最も大きい変速比の第1変速段が成立させられ、前記第2クラッチおよび前記第2ブレーキが係合させられることによって前記第1変速段よりも変速比が小さい第2変速段が成立させられ、前記第3クラッチおよび前記第2ブレーキが係合させられることによって前記第2変速段よりも変速比が小さい第3変速段が成立させられ、前記第4クラッチおよび前記第2ブレーキが係合させられることによって前記第3変速段よりも変速比が小さい第4変速段が成立させられ、前記第5クラッチおよび前記第2ブレーキが係合させられることによって前記第4変速段よりも変速比が小さい第5変速段が成立させられ、前記第4クラッチおよび前記第5クラッチが係合させられることによって前記第5変速段よりも変速比が小さい第6変速段が成立させられ、前記第1クラッチおよび前記第5クラッチが係合させられることによって前記第6変速段よりも変速比が小さい第7変速段が成立させられ、前記第2クラッチおよび前記第4クラッチが係合させられることによって前記第7変速段よりも変速比が小さい第8変速段が成立させられ、前記第1クラッチおよび前記第4クラッチが係合させられることによって前記第8変速段よりも変速比が小さい第9変速段が成立させられるものであり、(b) その第1変速段乃至その第9変速段のうちの7つ以上の変速段を用いて変速が行われるものである。
第47発明は、第1発明乃至第46発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、前記第1クラッチおよび前記第1ブレーキが係合させられることによって後進変速段が成立させられるものである。
第48発明は、第1発明乃至第47発明のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機において、駆動力源の出力は、流体伝動装置を介して前記入力回転部材に入力されるものである。
上記第1発明乃至第48発明の車両用遊星歯車式多段変速機では、第1変速部と第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、第4遊星歯車装置によって、変速比幅を大きくとることができ且つ変速比ステップも適切な複数の変速段たとえば前進7速以上が可能な小型の車両用遊星歯車式多段変速機が得られる。
また、第38発明乃至第43発明のいずれかでは、所謂ラビニヨ型の遊星歯車列を用いるので部品点数や軸長を一層低減できる。
また、第46発明では、変速比幅を大きくとることができ且つ変速比ステップも適切な前進9速が可能な小型の車両用遊星歯車式多段変速機が得られる。また、第1変速段乃至第9変速段のうちの所望の変速比が得られる変速段を選択することで前進7速或いは前進8速の多段変速機が得られる。たとえば、第1変速段乃至第7変速段或いは第2変速段乃至第8変速段を用いることで前進7速の多段変速機が得られ、また第1変速段乃至第8変速段或いは第2変速段乃至第9変速段を用いることで前進8速の多段変速機が得られる。
また、第47発明では、前進7段以上の変速段に加えて後進1段の変速ギヤ段が得られる。
また、第48発明では、コンパクトな自動変速機の設計が可能となる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、車両用自動変速装置として好適な車両用遊星歯車式多段変速機(以下、変速機という)10の構成を説明する骨子図である。図1において、変速機10は車体に取り付けられるトランスミッションケース12内において共通の軸心上に順次配設された流体伝動装置としてのロックアップクラッチ13付のトルクコンバータ14、このトルクコンバータ14に連結された入力軸16、第1遊星歯車装置18を主体として構成されている第1変速部36、第2遊星歯車装置20と第3遊星歯車装置22と第4遊星歯車装置24とを主体として構成されている第2変速部38、および出力軸26を同心に備えている。この変速機10は、車両において縦置きされるFR用自動変速機や横置きされるFF用自動変速機として好適に用いられるものであり、駆動力源たとえばエンジン8と図示しない駆動輪との間に設けられ、エンジン8の出力を駆動輪に伝達する。本実施例では、上記入力軸16および出力軸26が入力回転部材および出力回転部材に対応し、上記トランスミッションケース12が非回転部材に対応している。上記トルクコンバータ14はエンジン8のクランク軸9に作動的に連結され、エンジン8の動力を入力軸16へ出力する。すなわちトルクコンバータ14の出力側回転部材であるタービン軸に連結される入力軸16はエンジン8により回転駆動されることになり、このトルクコンバータ14のタービン軸も入力回転部材に相当することになる。また、上記出力軸26はたとえば図示しない差動歯車装置等を介して左右の駆動輪を回転駆動する。なお、変速機10はその軸心に対して対称的に構成されているため、第1図の骨子図においてはその下側が省略されている。以下の各実施例についても同様である。
上記第1変速部36を構成している第1遊星歯車装置18はシングルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。この第1遊星歯車装置18は、第1サンギヤS1、第1遊星歯車P1、その第1遊星歯車P1を自転および公転可能に支持する第1キャリヤCA1、および第1遊星歯車P1を介して第1サンギヤS1と噛み合う第1リングギヤR1を備えており、たとえば「0.313」程度の所定のギヤ比ρを有している。この第1変速部36は第1中間出力経路M1とその第1中間出力経路M1に対して増速回転させて出力する第2中間出力経路M2との回転の異なる2つの出力経路を介して、入力回転部材として機能する入力軸16の回転を第2変速部38へ出力(伝達)する。上記第1キャリアCA1は上記第1中間出力経路M1を第1変速部36で構成する第1中間出力部材として機能するものであって入力軸16に連結され、第1サンギヤS1は回転不能にトランスミッションケース12に一体的に固定され、第1リングギヤR1は上記第2中間出力経路M2を第1変速部36で構成する第2中間出力部材として機能するものであり、第1変速部36は入力軸16の回転を上記第1中間出力経路M1とその第1中間出力経路に対して増速回転させられる上記第2中間出力経路M2とを介して第2変速部38へ出力する。本実施例の第1変速部36においては、第1中間出力経路M1は入力軸16に連結されて入力軸16の回転速度とされているが、この第1中間出力経路M1は必ずしも入力軸16の回転速度とされる必要はない。
前記第2変速部38を構成している第2遊星歯車装置20、第3遊星歯車装置22、および第4遊星歯車装置24はそれぞれシングルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。この第2遊星歯車装置20は、第2サンギヤS2、第2遊星歯車P2、その第2遊星歯車P2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2、第2遊星歯車P2を介して第2サンギヤS2と噛み合う第2リングギヤR2を備えており、たとえば「0.526」程度の所定のギヤ比ρを有している。第3遊星歯車装置22は、第3サンギヤS3、第3遊星歯車P3、その第3遊星歯車P3を自転および公転可能に支持する第3キャリヤCA3、第3遊星歯車P3を介して第3サンギヤS3と噛み合う第3リングギヤR3を備えており、たとえば「0.562」程度の所定のギヤ比ρを有している。第4遊星歯車装置24は、第4サンギヤS4、第4遊星歯車P4、その第4遊星歯車P4を自転および公転可能に支持する第4キャリヤCA4、第4遊星歯車P4を介して第4サンギヤS4と噛み合う第4リングギヤR4を備えており、たとえば「0.283」程度の所定のギヤ比ρを有している。第1サンギヤS1の歯数をZS1、第1リングギヤR1の歯数をZR1、第2サンギヤS2の歯数をZS2、第2リングギヤR2の歯数をZR2、第3サンギヤS3の歯数をZS3、第3リングギヤR3の歯数をZR3、第4サンギヤS4の歯数をZS4、第4リングギヤR4の歯数をZR4とすると、上記ギヤ比ρはZS1/ZR1、上記ギヤ比ρはZS2/ZR2、上記ギヤ比ρはZS3/ZR3、上記ギヤ比ρはZS4/ZR4である。
上記第2変速部38においては、第2サンギヤS2と第3サンギヤS3と第4サンギヤS4とが一体的に連結されて第1クラッチC1を介して第1中間出力経路M1すなわちその第1中間出力経路M1を構成する前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第2クラッチC2を介して前記第2中間出力経路M2すなわちその第2中間出力経路M2を構成する前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2キャリアCA2は第3クラッチC3を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第4クラッチC4を介して前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2リングギヤR2と第3キャリアCA3とが一体的に連結されて第5クラッチC5を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第1ブレーキB1を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結され、第4キャリアCA4は前記出力回転部材としての出力軸26に連結され、第3リングギヤR3と第4リングギヤR4とが一体的に連結されて第2ブレーキB2を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結されている。
上記第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第4クラッチC4、第5クラッチC5、第1ブレーキB1、および第2ブレーキB2は、従来の車両用自動変速機においてよく用いられている油圧式摩擦係合装置であって、互いに重ねられた複数枚の摩擦板が油圧アクチュエータにより押圧される湿式多板型や、回転するドラムの外周面に巻き付けられた1本または2本のバンドの一端が油圧アクチュエータによって引き締められるバンドブレーキなどにより構成され、それが介そうされている両側の部材を選択的に連結するためのものである。
以上のように構成された変速機10では、たとえば、図2の係合作動表に示されるように、前記第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第4クラッチC4、第5クラッチC5、第1ブレーキB1、および第2ブレーキB2のうちから選択された2つが同時に係合作動させられることにより、第1速ギヤ段(第1変速段)乃至第9速ギヤ段(第9変速段)のいずれか或いは後進ギヤ段(後進変速段)が選択的に成立させられ、略等比的に変化する変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力軸回転速度NOUT )が各ギヤ段毎に得られるようになっている。
すなわち、図2に示すように、第1クラッチC1および第2ブレーキB2の係合により、第2サンギヤS2、第3サンギヤS3、および第4サンギヤS4と前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1との間、第3リングギヤR3および第4リングギヤR4とトランスミッションケース12との間がそれぞれ連結されることにより、変速比γが最大値たとえば「4.530」である第1速ギヤ段が成立させられる。
また、第2クラッチC2および第2ブレーキB2の係合により、第2サンギヤS2、第3サンギヤS3、および第4サンギヤS4と前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1との間、第3リングギヤR3および第4リングギヤR4とトランスミッションケース12との間がそれぞれ連結されることにより、変速比γが第1速ギヤ段よりも小さい値たとえば「3.451」程度である第2速ギヤ段が成立させられる。
また、第3クラッチC3および第2ブレーキB2の係合により、第2キャリアCA2と前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1との間、第3リングギヤR3および第4リングギヤR4とトランスミッションケース12との間がそれぞれ連結されることにより、変速比γが第2速ギヤ段よりも小さい値たとえば「2.630」程度である第3速ギヤ段が成立させられる。
また、第4クラッチC4および第2ブレーキB2の係合により、第2キャリアCA2と前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1との間、第3リングギヤR3および第4リングギヤR4とトランスミッションケース12との間がそれぞれ連結されることにより、変速比γが第3速ギヤ段よりも小さい値たとえば「2.004」程度である第4速ギヤ段が成立させられる。
また、第5クラッチC5および第2ブレーキB2の係合により、第2リングギヤR2および第3キャリアCA3と前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1との間、第3リングギヤR3および第4リングギヤR4とトランスミッションケース12との間がそれぞれ連結されることにより、変速比γが第4速ギヤ段よりも小さい値たとえば「1.630」程度である第5速ギヤ段が成立させられる。
また、第4クラッチC4および第5クラッチC5の係合により、第2キャリアCA2と前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1との間、第2リングギヤR2および第3キャリアCA3と前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1との間がそれぞれ連結されることにより、変速比γが第5速ギヤ段よりも小さい値たとえば「1.245」程度である第6速ギヤ段が成立させられる。
また、第1クラッチC1および第5クラッチC5の係合により、第2サンギヤS2、第3サンギヤS3、および第4サンギヤS4と前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1との間、第2リングギヤR2および第3キャリアCA3と前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1との間がそれぞれ連結されることにより、変速比γが第6速ギヤ段よりも小さい値たとえば「1.000」である第7速ギヤ段が成立させられる。
また、第2クラッチC2および第4クラッチC4の係合により、第2サンギヤS2、第3サンギヤS3、および第4サンギヤS4と前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1との間、第2キャリアCA2と前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1との間がそれぞれ連結されることにより、変速比γが第7速ギヤ段よりも小さい値たとえば「0.762」である第8速ギヤ段が成立させられる。
また、第1クラッチC1および第4クラッチC4の係合により、第2サンギヤS2、第3サンギヤS3、および第4サンギヤS4と前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1との間、第2キャリアCA2と前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1との間がそれぞれ連結されることにより、変速比γが第8速ギヤ段よりも小さい値たとえば「0.633」である第9速ギヤ段が成立させられる。
上記第7速ギヤ段の成立のために第1クラッチC1および第5クラッチC5が係合されたが、第1クラッチC1および第5クラッチC5のいずれかに替えて第3クラッチC3が係合されてもよい。すなわち、第1クラッチC1、第3クラッチC3、および第5クラッチC5のうちの少なくとも2つの係合により第7速ギヤ段が成立させられる。
また、第1クラッチC2および第1ブレーキB1の係合により、第2サンギヤS2、第3サンギヤS3、および第4サンギヤS4と前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1との間、第2サンギヤS2および第3サンギヤS3と第1キャリアCA1との間がそれぞれ連結されることにより、変速比γが第1速ギヤ段の値と同程度のたとえば「4.603」である後進ギヤ段が成立させられる。前記第1遊星歯車装置18のギヤ比ρ、第2遊星歯車装置20のギヤ比ρ、第3遊星歯車装置22のギヤ比ρ、第4遊星歯車装置24のギヤ比ρは、上記のような変速比が得られるように設定されているのである。
上記変速機10において、第1速ギヤ段の変速比γと第2速ギヤ段の変速比γとの比(=γ/γ)が「1.313」とされ、第2速ギヤ段の変速比γと第3速ギヤ段の変速比γとの比(=γ/γ)が「1.312」とされ、第3速ギヤ段の変速比γと第4速ギヤ段の変速比γとの比(=γ/γ)が「1.313」とされ、第4速ギヤ段の変速比γと第5速ギヤ段の変速比γとの比(=γ/γ)が「1.229」とされ、第5速ギヤ段の変速比γと第6速ギヤ段の変速比γとの比(=γ/γ)が「1.309」とされ、第6速ギヤ段の変速比γと第7速ギヤ段の変速比γとの比(=γ/γ)が「1.245」とされ、第7速ギヤ段の変速比γと第8速ギヤ段の変速比γとの比(=γ/γ)が「1.313」とされ、第8速ギヤ段の変速比γと第9速ギヤ段の変速比γとの比(=γ/γ)が「1.204」とされ、各変速比γが略等比的に変化させられている。また、上記変速機10において、第1速ギヤ段の変速比γと第9速ギヤ段の変速比γとの比である変速比幅(=γ/γ)が比較的大きな値すなわち「7.160」とされている。
図3は、上記変速機10において、ギヤ段毎に連結状態が異なる各回転要素の回転速度の相対関係を直線上で表すことができる共線図を示している。図3の共線図は、横軸方向において各遊星歯車装置18、20、22、24のギヤ比ρの関係を示し、縦軸方向において相対的回転速度を示す二次元座標であり、3本の横線のうちの下側の横線XZが回転速度零を示し、その上側の横線X1が回転速度「1.0」すなわち第1中間出力経路M1の回転速度を示し、さらにその上側の横線X2が第1遊星歯車装置18のギヤ比ρに応じて第1中間出力経路M1に対して増速回転させられる所定の回転速度「NX2」すなわち第2中間出力経路M2の回転速度を示している。この共線図の左側部分に示す第1変速部36の3本の縦線Y1乃至Y3は、左から順に、第1回転要素RE1に対応するサンギヤS1を、第2回転要素RE2に対応するキャリアCA1を、第3回転要素RE3に対応するリングギヤR1をそれぞれ表し、それ等の間隔は第1遊星歯車装置18のギヤ比ρに応じて定められている。また、同様にこの共線図の右側部分に示す第2変速部38の5本の縦線Y4乃至Y8は、左から順に、第4回転要素RE4に対応し且つ相互に連結されたサンギヤS2、サンギヤS3、およびサンギヤS4を、第5回転要素RE5に対応するキャリヤCA2を、第6回転要素RE6に対応し且つ相互に連結されたリングギヤR2およびキャリヤCA3を、第7回転要素RE7に対応するキャリヤCA4を、第8回転要素RE8に対応し且つ相互に連結されたリングギヤR3およびリングギヤR4をそれぞれ表し、それらの間隔は遊星歯車装置20、22、24のギヤ比ρ、ρ、ρに応じてそれぞれ定められている。共線図の縦軸間においてサンギヤとキャリヤとの間が「1」に対応する間隔とされるとキャリヤとリングギヤとの間がρに対応する間隔とされる関係とされ、図3の共線図において第1変速部36では縦線Y2と縦線Y3との間が「1」に対応する間隔に設定され、第2変速部38では縦線Y7と縦線Y8との間が「1」に対応する間隔に設定されて他の縦軸間の間隔は上記関係に基づいてそれぞれ設定されている。上記に示すように第2変速部38の回転要素としては、第2遊星歯車装置20のサンギヤS2、キャリヤCA2、およびリングギヤR2、第3遊星歯車装置22のサンギヤS3、キャリヤCA3、およびリングギヤR3、第4遊星歯車装置24のサンギヤS4、キャリヤCA4、およびリングギヤR4の一部が単独で或いは互いに連結されることにより、共線図において一(左)端から他(右)端に向かって順番に5つの回転要素である第4回転要素RE4、第5回転要素RE5、第6回転要素RE6、第7回転要素RE7、第8回転要素RE8が構成されている。
上記共線図を利用して表現すれば、本実施例の変速機10は、第1変速部36において、第1遊星歯車装置18の3つの回転要素のうちの1つである上記第1回転要素RE1(S1)は前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に回転不能に固定され、他の1つである上記第2回転要素RE2(CA1)は前記第1中間出力経路M1を第1変速部36で構成する第1中間出力部材として機能するものであって入力軸16に連結され、残りの1つである上記第3回転要素RE3(R1)は前記第2中間出力経路M2を第1変速部36で構成する第2中間出力部材として機能するものであり、入力軸16の回転を上記第1中間出力経路M1とその第1中間出力経路M1に対して増速回転させられる上記第2中間出力経路M2とを介して第2変速部38へ出力するように構成され、第2変速部38において、上記第4回転要素RE4(S2、S3、S4)は第1クラッチC1を介して第1中間出力経路M1すなわちその第1中間出力経路M1を構成する前記第1中間出力部材として機能する上記第2回転要素RE2(CA1)に選択的に連結されるとともに第2クラッチC2を介して前記第2中間出力経路M2すなわちその第2中間出力経路M2を構成する前記第2中間出力部材として機能する上記第3回転要素RE3(R1)に選択的に連結され、上記第5回転要素RE5(CA2)は第3クラッチC3を介して前記第1中間出力部材として機能する上記第2回転要素RE2に選択的に連結されるとともに第4クラッチC4を介して前記第2中間出力部材として機能する上記第3回転要素RE3に選択的に連結され、上記第6回転要素RE6(R2、CA3)は第5クラッチC5を介して前記第1中間出力部材として機能する上記第2回転要素RE2に選択的に連結されるとともに第1ブレーキB1を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結され、上記第7回転要素RE7(CA4)は前記出力回転部材としての出力軸26に連結され、上記第8回転要素RE8(R3、R4)は第2ブレーキB2を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結されるように構成されている。
上記図3の共線図において、第1速ギヤ段では、第4回転要素RE4はクラッチC1の係合により前記第1中間出力部材として機能する前記第2回転要素RE2に連結されて回転速度「1」とされ、第8回転要素RE8はブレーキB2の係合によりトランスミッションケース12に連結されて回転速度「0」とされるので、縦線Y4と横線X1との交点と縦線Y8と横線XZとの交点とを結ぶ直線が縦線Y7と交差する点(1st)により、出力軸26の回転速度が示される。
第2速ギヤ段では、第4回転要素RE4はクラッチC2の係合により前記第2中間出力部材として機能する前記第3回転要素RE3に連結されて回転速度「NX2」とされ、第8回転要素RE8はブレーキB2の係合によりトランスミッションケース12に連結されて回転速度「0」とされるので、縦線Y4と横線X2との交点と縦線Y8と横線XZとの交点とを結ぶ直線が縦線Y7と交差する点(2nd)により、出力軸26の回転速度が示される。
第3速ギヤ段では、第5回転要素RE5はクラッチC3の係合により前記第1中間出力部材として機能する前記第2回転要素RE2に連結されて回転速度「1」とされ、第8回転要素RE8はブレーキB2の係合によりトランスミッションケース12に連結されて回転速度「0」とされるので、縦線Y5と横線X1との交点と縦線Y8と横線XZとの交点とを結ぶ直線が縦線Y7と交差する点(3rd)により、出力軸26の回転速度が示される。
第4速ギヤ段では、第5回転要素RE5はクラッチC4の係合により前記第2中間出力部材として機能する前記第3回転要素RE3に連結されて回転速度「NX2」とされ、第8回転要素RE8はブレーキB2の係合によりトランスミッションケース12に連結されて回転速度「0」とされるので、縦線Y5と横線X2との交点と縦線Y8と横線XZとの交点とを結ぶ直線が縦線Y7と交差する点(4th)により、出力軸26の回転速度が示される。
第5速ギヤ段では、第6回転要素RE6はクラッチC5の係合により前記第1中間出力部材として機能する前記第2回転要素RE2に連結されて回転速度「1」とされ、第8回転要素RE8はブレーキB2の係合によりトランスミッションケース12に連結されて回転速度「0」とされるので、縦線Y6と横線X1との交点と縦線Y8と横線XZとの交点とを結ぶ直線が縦線Y7と交差する点(5th)により、出力軸26の回転速度が示される。
第6速ギヤ段では、第5回転要素RE5はクラッチC4の係合により前記第2中間出力部材として機能する前記第3回転要素RE3に連結されて回転速度「NX2」とされ、第6回転要素RE6はクラッチC5の係合により前記第1中間出力部材として機能する前記第2回転要素RE2に連結されて回転速度「1」とされるので、縦線Y5と横線X2との交点と縦線Y6と横線X1との交点とを結ぶ直線が縦線Y7と交差する点(6th)により、出力軸26の回転速度が示される。
第7速ギヤ段では、第4回転要素RE4はクラッチC1の係合により前記第1中間出力部材として機能する前記第2回転要素RE2に連結されて回転速度「1」とされ、第6回転要素RE6はクラッチC5の係合により前記第1中間出力部材として機能する前記第2回転要素RE2に連結されて回転速度「1」とされるので、縦線Y4と横線X1との交点と縦線Y6と横線X1との交点とを結ぶ直線が縦線Y7と交差する点(7th)により、出力軸26の回転速度が示される。
第8速ギヤ段では、第4回転要素RE4はクラッチC2の係合により前記第2中間出力部材として機能する前記第3回転要素RE3に連結されて回転速度「NX2」とされ、第5回転要素RE5はクラッチC4の係合により前記第2中間出力部材として機能する前記第3回転要素RE3に連結されて回転速度「NX2」とされるので、縦線Y4と横線X2との交点と縦線Y5と横線X2との交点とを結ぶ直線が縦線Y7と交差する点(8th)により、出力軸26の回転速度が示される。
第9速ギヤ段では、第4回転要素RE4はクラッチC1の係合により前記第1中間出力部材として機能する前記第2回転要素RE2に連結されて回転速度「1」とされ、第5回転要素RE5はクラッチC4の係合により前記第2中間出力部材として機能する前記第3回転要素RE3に連結されて回転速度「NX2」とされるので、縦線Y4と横線X1との交点と縦線Y5と横線X2との交点とを結ぶ直線が縦線Y7と交差する点(9th)により、出力軸26の回転速度が示される。
後進ギヤ段では、第4回転要素RE4はクラッチC1の係合により前記第1中間出力部材として機能する前記第2回転要素RE2に連結されて回転速度「1」とされ、第6回転要素RE6はブレーキB1の係合によりトランスミッションケース12に連結されて回転速度「0」とされるので、縦線Y4と横線X1との交点と縦線Y6と横線XZとの交点とを結ぶ直線が縦線Y7と交差する点(Rev)により、出力軸26の負の回転速度が示される。また、上記第7速ギヤ段では、クラッチC1およびクラッチC5のいずれかに替えてクラッチC3の係合により回転速度「1」とされて出力軸26の回転速度が示されてもよい。すなわち、クラッチC1、クラッチC3、およびクラッチC5のうちの少なくとも2つの係合によりその2つの交点を結ぶ直線が縦線Y7と交差する点(7th)により、出力軸26の回転速度が示される。
上述のように、本実施例によれば、第1変速部36と第2遊星歯車装置20、第3遊星歯車装置22、および第4遊星歯車装置24とによって、変速比幅を大きくとることができ且つ変速比ステップも適切な複数の変速段たとえば前進7速以上が可能な小型の車両用遊星歯車式多段変速機が得られる。すなわち、各変速比γが略等比的に変化させられ、ギヤ段の切り換えによる優れた増速特性或いは加速特性が得られるとともに、変速機10の変速比幅(=γ/γ)が比較的大きな値たとえば「7.160」とされているので、たとえば高速走行と登坂発進性能とが両立できる小型の車両用遊星歯車式多段変速機10が得られる。
また、本実施例によれば、第1クラッチC1および第1ブレーキB1が係合させられることによって後進変速段が成立させられるので、前進7段以上の変速段に加えて後進1段の変速ギヤ段が得られる。
また、本実施例によれば、第1遊星歯車装置18、第2遊星歯車装置20、第3遊星歯車装置22、第4遊星歯車装置24は入力軸16と出力軸26との間において順次配置され、エンジン8の出力は流体伝動装置としてのロックアップクラッチ13付のトルクコンバータ14を介して変速機10の入力軸16に入力されるので、コンパクトな自動変速機の設計が可能となる。
つぎに、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図4は本発明の他の実施例の変速機40の構成を説明する骨子図であり、図5はその変速機40の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であり、図6は各ギヤ段における回転要素の回転速度を示す共線図である。本実施例は、第2変速部48の各装置の構成が相違する点を除けば図1に示した変速機10と同様であり、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果が得られる。以下に、変速機40と変速機10との相違する部分について説明する。
本実施例では、上記第2変速部48を構成している第2遊星歯車装置20、第3遊星歯車装置22、および第4遊星歯車装置24はそれぞれシングルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。この第2遊星歯車装置20は、第2サンギヤS2、第2遊星歯車P2、その第2遊星歯車P2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2、第2遊星歯車P2を介して第2サンギヤS2と噛み合う第2リングギヤR2を備えており、たとえば「0.562」程度の所定のギヤ比ρを有している。第3遊星歯車装置22は、第3サンギヤS3、第3遊星歯車P3、その第3遊星歯車P3を自転および公転可能に支持する第3キャリヤCA3、第3遊星歯車P3を介して第3サンギヤS3と噛み合う第3リングギヤR3を備えており、たとえば「0.526」程度の所定のギヤ比ρを有している。第4遊星歯車装置24は、第4サンギヤS4、第4遊星歯車P4、その第4遊星歯車P4を自転および公転可能に支持する第4キャリヤCA4、第4遊星歯車P4を介して第4サンギヤS4と噛み合う第4リングギヤR4を備えており、たとえば「0.630」程度の所定のギヤ比ρを有している。
上記第2変速部48においては、第2サンギヤS2と第3サンギヤS3とが一体的に連結されて第1クラッチC1を介して第1中間出力経路M1すなわちその第1中間出力経路M1を構成する前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第2クラッチC2を介して前記第2中間出力経路M2すなわちその第2中間出力経路M2を構成する前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第3キャリアCA3と第4サンギヤS4とが一体的に連結されて第3クラッチC3を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第4クラッチC4を介して前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2キャリアCA2と第3リングギヤR3と第4キャリアCA4とが一体的に連結されて第5クラッチC5を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第1ブレーキB1を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結され、第4リングギヤR4は前記出力回転部材としての出力軸26に連結され、第2リングギヤR2は第2ブレーキB2を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結されている。
以上のように構成された変速機40では、たとえば、図2の係合作動表と同様である図5に示されるように、前記第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第4クラッチC4、第5クラッチC5、第1ブレーキB1、および第2ブレーキB2のうちから選択された2つが同時に係合作動させられることにより、第1速ギヤ段(第1変速段)乃至第9速ギヤ段(第9変速段)のいずれか或いは後進ギヤ段(後進変速段)が選択的に成立させられ、略等比的に変化する変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力軸回転速度NOUT )が各ギヤ段毎に得られるようになっている。前記第1遊星歯車装置18のギヤ比ρ、第2遊星歯車装置20のギヤ比ρ、第3遊星歯車装置22のギヤ比ρ、および第4遊星歯車装置24のギヤ比ρは、上記のような変速比が得られるように設定されているのである。
図6の共線図において第2変速部48の5本の縦線Y4乃至Y8は、左から順に、第4回転要素RE4に対応し且つ相互に連結されたサンギヤS2およびサンギヤS3を、第5回転要素RE5に対応し且つ相互に連結されたキャリヤCA3およびサンギヤS4を、第6回転要素RE6に対応し且つ相互に連結されたキャリヤCA2、リングギヤR3、およびキャリヤCA4を、第7回転要素RE7に対応するリングギヤR4を、第8回転要素RE8に対応するリングギヤR2をそれぞれ表している。従って、これら回転要素を基にすれば、図6と図3とは各回転要素の構成において相違するのみであり共線図としては同様であるので、この図6の共線図の説明は割愛する。
図7は本発明の他の実施例の変速機50の構成を説明する骨子図であり、図8はその変速機50の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であり、図9は各ギヤ段における回転要素の回転速度を示す共線図である。本実施例は、第2変速部58の各装置の構成が相違する点を除けば図1に示した変速機10と同様であり、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果が得られる。以下に、変速機50と変速機10との相違する部分について説明する。
本実施例では、上記第2変速部58を構成している第2遊星歯車装置20、第3遊星歯車装置22、および第4遊星歯車装置24はそれぞれシングルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。この第2遊星歯車装置20は、第2サンギヤS2、第2遊星歯車P2、その第2遊星歯車P2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2、第2遊星歯車P2を介して第2サンギヤS2と噛み合う第2リングギヤR2を備えており、たとえば「0.562」程度の所定のギヤ比ρを有している。第3遊星歯車装置22は、第3サンギヤS3、第3遊星歯車P3、その第3遊星歯車P3を自転および公転可能に支持する第3キャリヤCA3、第3遊星歯車P3を介して第3サンギヤS3と噛み合う第3リングギヤR3を備えており、たとえば「0.630」程度の所定のギヤ比ρを有している。第4遊星歯車装置24は、第4サンギヤS4、第4遊星歯車P4、その第4遊星歯車P4を自転および公転可能に支持する第4キャリヤCA4、第4遊星歯車P4を介して第4サンギヤS4と噛み合う第4リングギヤR4を備えており、たとえば「0.526」程度の所定のギヤ比ρを有している。
上記第2変速部58においては、第2サンギヤS2と第4サンギヤS4とが一体的に連結されて第1クラッチC1を介して第1中間出力経路M1すなわちその第1中間出力経路M1を構成する前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第2クラッチC2を介して前記第2中間出力経路M2すなわちその第2中間出力経路M2を構成する前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第3サンギヤS3と第4キャリアCA4とが一体的に連結されて第3クラッチC3を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第4クラッチC4を介して前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2キャリアCA2と第3キャリアCA3と第4リングギヤR4とが一体的に連結されて第5クラッチC5を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第1ブレーキB1を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結され、第3リングギヤR3は前記出力回転部材としての出力軸26に連結され、第2リングギヤR2は第2ブレーキB2を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結されている。
以上のように構成された変速機50では、たとえば、図2の係合作動表と同様である図8に示されるように、前記第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第4クラッチC4、第5クラッチC5、第1ブレーキB1、および第2ブレーキB2のうちから選択された2つが同時に係合作動させられることにより、第1速ギヤ段(第1変速段)乃至第9速ギヤ段(第9変速段)のいずれか或いは後進ギヤ段(後進変速段)が選択的に成立させられ、略等比的に変化する変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力軸回転速度NOUT )が各ギヤ段毎に得られるようになっている。前記第1遊星歯車装置18のギヤ比ρ、第2遊星歯車装置20のギヤ比ρ、第3遊星歯車装置22のギヤ比ρ、および第4遊星歯車装置24のギヤ比ρは、上記のような変速比が得られるように設定されているのである。
図9の共線図において第2変速部58の5本の縦線Y4乃至Y8は、左から順に、第4回転要素RE4に対応し且つ相互に連結されたサンギヤS2およびサンギヤS4を、第5回転要素RE5に対応し且つ相互に連結されたサンギヤS3およびキャリヤCA4を、第6回転要素RE6に対応し且つ相互に連結されたキャリヤCA2、キャリヤCA3、およびリングギヤR4を、第7回転要素RE7に対応するリングギヤR3を、第8回転要素RE8に対応するリングギヤR2をそれぞれ表している。従って、これら回転要素を基にすれば、図9と図3とは各回転要素の構成において相違するのみであり共線図としては同様であるので、この図9の共線図の説明は割愛する。
図10は本発明の他の実施例の変速機60の構成を説明する骨子図であり、図11はその変速機60の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であり、図12は各ギヤ段における回転要素の回転速度を示す共線図である。本実施例は、第2変速部68の各装置の構成が相違する点および出力回転部材としての出力軸26が出力歯車28に変更になった点を除けば図1に示した変速機10と同様であり、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果が得られる。以下に、変速機60と変速機10との相違する部分について説明する。
本実施例では、上記第2変速部68を構成している第2遊星歯車装置20、第3遊星歯車装置22、および第4遊星歯車装置24はそれぞれシングルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。この第2遊星歯車装置20は、第2サンギヤS2、第2遊星歯車P2、その第2遊星歯車P2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2、第2遊星歯車P2を介して第2サンギヤS2と噛み合う第2リングギヤR2を備えており、たとえば「0.526」程度の所定のギヤ比ρを有している。第3遊星歯車装置22は、第3サンギヤS3、第3遊星歯車P3、その第3遊星歯車P3を自転および公転可能に支持する第3キャリヤCA3、第3遊星歯車P3を介して第3サンギヤS3と噛み合う第3リングギヤR3を備えており、たとえば「0.630」程度の所定のギヤ比ρを有している。第4遊星歯車装置24は、第4サンギヤS4、第4遊星歯車P4、その第4遊星歯車P4を自転および公転可能に支持する第4キャリヤCA4、第4遊星歯車P4を介して第4サンギヤS4と噛み合う第4リングギヤR4を備えており、たとえば「0.562」程度の所定のギヤ比ρを有している。
上記第2変速部68においては、第2サンギヤS2と第4サンギヤS4とが一体的に連結されて第1クラッチC1を介して第1中間出力経路M1すなわちその第1中間出力経路M1を構成する前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第2クラッチC2を介して前記第2中間出力経路M2すなわちその第2中間出力経路M2を構成する前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2キャリアCA2と第3サンギヤS3とが一体的に連結されて第3クラッチC3を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第4クラッチC4を介して前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2リングギヤR2と第3キャリアCA3と第4キャリアCA4とが一体的に連結されて第5クラッチC5を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第1ブレーキB1を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結され、第3リングギヤR3は前記出力回転部材としての出力歯車28に連結され、第4リングギヤR4は第2ブレーキB2を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結されている。
以上のように構成された変速機60では、たとえば、図2の係合作動表と同様である図11に示されるように、前記第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第4クラッチC4、第5クラッチC5、第1ブレーキB1、および第2ブレーキB2のうちから選択された2つが同時に係合作動させられることにより、第1速ギヤ段(第1変速段)乃至第9速ギヤ段(第9変速段)のいずれか或いは後進ギヤ段(後進変速段)が選択的に成立させられ、略等比的に変化する変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力歯車回転速度NOUT )が各ギヤ段毎に得られるようになっている。前記第1遊星歯車装置18のギヤ比ρ、第2遊星歯車装置20のギヤ比ρ、第3遊星歯車装置22のギヤ比ρ、および第4遊星歯車装置24のギヤ比ρは、上記のような変速比が得られるように設定されているのである。
図12の共線図において第2変速部68の5本の縦線Y4乃至Y8は、左から順に、第4回転要素RE4に対応し且つ相互に連結されたサンギヤS2およびサンギヤS4を、第5回転要素RE5に対応し且つ相互に連結されたキャリヤCA2およびサンギヤS3を、第6回転要素RE6に対応し且つ相互に連結されたリングギヤR2、キャリヤCA3、およびキャリヤCA4を、第7回転要素RE7に対応するリングギヤR3を、第8回転要素RE8に対応するリングギヤR4をそれぞれ表している。従って、これら回転要素を基にすれば、図12と図3とは各回転要素の構成において相違するのみであり共線図としては同様であるので、この図12の共線図の説明は割愛する。
図13は本発明の他の実施例の変速機70の構成を説明する骨子図であり、図14はその変速機70の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であり、図15は各ギヤ段における回転要素の回転速度を示す共線図である。本実施例は、第2変速部78の各装置の構成が相違する点を除けば図1に示した変速機10と同様であり、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果が得られる。以下に、変速機70と変速機10との相違する部分について説明する。
本実施例では、上記第2変速部78を構成している第2遊星歯車装置20、第3遊星歯車装置22、および第4遊星歯車装置24はそれぞれシングルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。この第2遊星歯車装置20は、第2サンギヤS2、第2遊星歯車P2、その第2遊星歯車P2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2、第2遊星歯車P2を介して第2サンギヤS2と噛み合う第2リングギヤR2を備えており、たとえば「0.562」程度の所定のギヤ比ρを有している。第3遊星歯車装置22は、第3サンギヤS3、第3遊星歯車P3、その第3遊星歯車P3を自転および公転可能に支持する第3キャリヤCA3、第3遊星歯車P3を介して第3サンギヤS3と噛み合う第3リングギヤR3を備えており、たとえば「0.526」程度の所定のギヤ比ρを有している。第4遊星歯車装置24は、第4サンギヤS4、第4遊星歯車P4、その第4遊星歯車P4を自転および公転可能に支持する第4キャリヤCA4、第4遊星歯車P4を介して第4サンギヤS4と噛み合う第4リングギヤR4を備えており、たとえば「0.613」程度の所定のギヤ比ρを有している。
上記第2変速部78においては、第2サンギヤS2と第3サンギヤS3とが一体的に連結されて第1クラッチC1を介して第1中間出力経路M1すなわちその第1中間出力経路M1を構成する前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第2クラッチC2を介して前記第2中間出力経路M2すなわちその第2中間出力経路M2を構成する前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第3キャリアCA3と第4サンギヤS4とが一体的に連結されて第3クラッチC3を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第4クラッチC4を介して前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2キャリアCA2と第3リングギヤR3とが一体的に連結されて第5クラッチC5を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第1ブレーキB1を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結され、第4キャリアCA4は前記出力回転部材としての出力軸26に連結され、第2リングギヤR2と第4リングギヤR4とが一体的に連結されて第2ブレーキB2を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結されている。
以上のように構成された変速機70では、たとえば、図2の係合作動表と同様である図14に示されるように、前記第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第4クラッチC4、第5クラッチC5、第1ブレーキB1、および第2ブレーキB2のうちから選択された2つが同時に係合作動させられることにより、第1速ギヤ段(第1変速段)乃至第9速ギヤ段(第9変速段)のいずれか或いは後進ギヤ段(後進変速段)が選択的に成立させられ、略等比的に変化する変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力軸回転速度NOUT )が各ギヤ段毎に得られるようになっている。前記第1遊星歯車装置18のギヤ比ρ、第2遊星歯車装置20のギヤ比ρ、第3遊星歯車装置22のギヤ比ρ、および第4遊星歯車装置24のギヤ比ρは、上記のような変速比が得られるように設定されているのである。
図15の共線図において第2変速部78の5本の縦線Y4乃至Y8は、左から順に、第4回転要素RE4に対応し且つ相互に連結されたサンギヤS2およびサンギヤS3を、第5回転要素RE5に対応し且つ相互に連結されたキャリヤCA3およびサンギヤS4を、第6回転要素RE6に対応し且つ相互に連結されたキャリヤCA2およびリングギヤR3を、第7回転要素RE7に対応するキャリヤCA4を、第8回転要素RE8に対応し且つ相互に連結されたリングギヤR2およびリングギヤR4をそれぞれ表している。従って、これら回転要素を基にすれば、図15と図3とは各回転要素の構成において相違するのみであり共線図としては同様であるので、この図15の共線図の説明は割愛する。
図16は本発明の他の実施例の変速機80の構成を説明する骨子図であり、図17はその変速機80の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であり、図18は各ギヤ段における回転要素の回転速度を示す共線図である。本実施例は、第2変速部88の各装置の構成が相違する点および出力回転部材としての出力軸26が出力歯車28に変更になった点を除けば図1に示した変速機10と同様であり、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果が得られる。以下に、変速機80と変速機10との相違する部分について説明する。
本実施例では、上記第2変速部88を構成している第2遊星歯車装置20、第3遊星歯車装置22、および第4遊星歯車装置24はそれぞれシングルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。この第2遊星歯車装置20は、第2サンギヤS2、第2遊星歯車P2、その第2遊星歯車P2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2、第2遊星歯車P2を介して第2サンギヤS2と噛み合う第2リングギヤR2を備えており、たとえば「0.526」程度の所定のギヤ比ρを有している。第3遊星歯車装置22は、第3サンギヤS3、第3遊星歯車P3、その第3遊星歯車P3を自転および公転可能に支持する第3キャリヤCA3、第3遊星歯車P3を介して第3サンギヤS3と噛み合う第3リングギヤR3を備えており、たとえば「0.562」程度の所定のギヤ比ρを有している。第4遊星歯車装置24は、第4サンギヤS4、第4遊星歯車P4、その第4遊星歯車P4を自転および公転可能に支持する第4キャリヤCA4、第4遊星歯車P4を介して第4サンギヤS4と噛み合う第4リングギヤR4を備えており、たとえば「0.630」程度の所定のギヤ比ρを有している。
上記第2変速部88においては、第2サンギヤS2と第3サンギヤS3とが一体的に連結されて第1クラッチC1を介して第1中間出力経路M1すなわちその第1中間出力経路M1を構成する前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第2クラッチC2を介して前記第2中間出力経路M2すなわちその第2中間出力経路M2を構成する前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2キャリアCA2は第3クラッチC3を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第4クラッチC4を介して前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2リングギヤR2と第3キャリアCA3と第4リングギヤR4とが一体的に連結されて第5クラッチC5を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第1ブレーキB1を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結され、第4キャリアCA4は前記出力回転部材としての出力歯車28に連結され、第3リングギヤR3と第4サンギヤS4とが一体的に連結されて第2ブレーキB2を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結されている。
以上のように構成された変速機80では、たとえば、図2の係合作動表と同様である図17に示されるように、前記第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第4クラッチC4、第5クラッチC5、第1ブレーキB1、および第2ブレーキB2のうちから選択された2つが同時に係合作動させられることにより、第1速ギヤ段(第1変速段)乃至第9速ギヤ段(第9変速段)のいずれか或いは後進ギヤ段(後進変速段)が選択的に成立させられ、略等比的に変化する変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力歯車回転速度NOUT )が各ギヤ段毎に得られるようになっている。前記第1遊星歯車装置18のギヤ比ρ、第2遊星歯車装置20のギヤ比ρ、第3遊星歯車装置22のギヤ比ρ、および第4遊星歯車装置24のギヤ比ρは、上記のような変速比が得られるように設定されているのである。
図18の共線図において第2変速部88の5本の縦線Y4乃至Y8は、左から順に、第4回転要素RE4に対応し且つ相互に連結されたサンギヤS2およびサンギヤS3を、第5回転要素RE5に対応するキャリヤCA2を、第6回転要素RE6に対応し且つ相互に連結されたリングギヤR2、キャリヤCA3、およびリングギヤR4を、第7回転要素RE7に対応するキャリヤCA4を、第8回転要素RE8に対応し且つ相互に連結されたリングギヤR3およびサンギヤS4をそれぞれ表している。従って、これら回転要素を基にすれば、図18と図3とは各回転要素の構成において相違するのみであり共線図としては同様であるので、この図18の共線図の説明は割愛する。
図19は本発明の他の実施例の変速機90の構成を説明する骨子図であり、図20はその変速機90の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であり、図21は各ギヤ段における回転要素の回転速度を示す共線図である。本実施例は、第2変速部98の各装置の構成が相違する点を除けば図1に示した変速機10と同様であり、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果が得られる。以下に、変速機90と変速機10との相違する部分について説明する。
本実施例では、上記第2変速部98を構成している第2遊星歯車装置20および第4遊星歯車装置24はそれぞれはシングルピニオン型の遊星歯車装置から構成されており、第3遊星歯車装置22はダブルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。この第2遊星歯車装置20は、第2サンギヤS2、第2遊星歯車P2、その第2遊星歯車P2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2、第2遊星歯車P2を介して第2サンギヤS2と噛み合う第2リングギヤR2を備えており、たとえば「0.526」程度の所定のギヤ比ρを有している。第3遊星歯車装置22は、第3サンギヤS3、互いに噛み合う複数対の第3遊星歯車P3、その第3遊星歯車P3を自転および公転可能に支持する第3キャリヤCA3、第3遊星歯車P3を介して第3サンギヤS3と噛み合う第3リングギヤR3を備えており、たとえば「0.462」程度の所定のギヤ比ρを有している。第4遊星歯車装置24は、第4サンギヤS4、第4遊星歯車P4、その第4遊星歯車P4を自転および公転可能に支持する第4キャリヤCA4、第4遊星歯車P4を介して第4サンギヤS4と噛み合う第4リングギヤR4を備えており、たとえば「0.283」程度の所定のギヤ比ρを有している。
また、上記第3遊星歯車装置22および第4遊星歯車装置24は、第3キャリヤCA3および第4キャリヤCA4が共通の部品にて構成されているとともに、第3サンギヤS3および第4サンギヤS4が共通の部品にて構成されており、且つ第4遊星歯車P4が互いに噛み合う一対の第3遊星歯車P3のいずれか1つを兼ねている遊星歯車列とされている。なお、これら共通の部品で構成されているものはそれぞれ別々の部品で構成されてもよい。
上記第2変速部98においては、第2サンギヤS2と第3サンギヤS3と第4サンギヤS4とが一体的に連結されて第1クラッチC1を介して第1中間出力経路M1すなわちその第1中間出力経路M1を構成する前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第2クラッチC2を介して前記第2中間出力経路M2すなわちその第2中間出力経路M2を構成する前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2キャリアCA2と第3リングギヤR3とが一体的に連結されて第3クラッチC3を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第4クラッチC4を介して前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2リングギヤR2は第5クラッチC5を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第1ブレーキB1を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結され、第3キャリアCA3と第4キャリアCA4とが一体的に連結されて前記出力回転部材としての出力軸26に連結され、第4リングギヤR4は第2ブレーキB2を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結されている。
以上のように構成された変速機90では、たとえば、図2の係合作動表と同様である図20に示されるように、前記第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第4クラッチC4、第5クラッチC5、第1ブレーキB1、および第2ブレーキB2のうちから選択された2つが同時に係合作動させられることにより、第1速ギヤ段(第1変速段)乃至第9速ギヤ段(第9変速段)のいずれか或いは後進ギヤ段(後進変速段)が選択的に成立させられ、略等比的に変化する変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力軸回転速度NOUT )が各ギヤ段毎に得られるようになっている。前記第1遊星歯車装置18のギヤ比ρ、第2遊星歯車装置20のギヤ比ρ、第3遊星歯車装置22のギヤ比ρ、および第4遊星歯車装置24のギヤ比ρは、上記のような変速比が得られるように設定されているのである。
図21の共線図において第2変速部98の5本の縦線Y4乃至Y8は、左から順に、第4回転要素RE4に対応し且つ相互に連結されたサンギヤS2、サンギヤS3、およびサンギヤS4を、第5回転要素RE5に対応し且つ相互に連結されたキャリヤCA2およびリングギヤR3を、第6回転要素RE6に対応するリングギヤR2を、第7回転要素RE7に対応し且つ相互に連結されたキャリヤCA3およびキャリヤCA4を、第8回転要素RE8に対応するリングギヤR4をそれぞれ表している。従って、これら回転要素を基にすれば、図21と図3とは各回転要素の構成において相違するのみであり共線図としては同様であるので、この図21の共線図の説明は割愛する。
上述のように、本実施例によれば、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果の他に、第2変速部98を構成している第3遊星歯車装置22および第4遊星歯車装置24は第3キャリヤCA3および第4キャリヤCA4、第3サンギヤS3および第4サンギヤS4が共通の部品にて構成されており、且つ第4遊星歯車P4が互いに噛み合う一対の第3遊星歯車P3のいずれか1つを兼ねている遊星歯車列とされているので、変速機90の部品点数や軸長が一層低減される。
図22は本発明の他の実施例の変速機100の構成を説明する骨子図であり、図23はその変速機100の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であり、図24は各ギヤ段における回転要素の回転速度を示す共線図である。本実施例は、第2変速部108の各装置の構成が相違する点を除けば図1に示した変速機10と同様であり、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果が得られる。以下に、変速機100と変速機10との相違する部分について説明する。
本実施例では、上記第2変速部108を構成している第2遊星歯車装置20および第4遊星歯車装置24はそれぞれはシングルピニオン型の遊星歯車装置から構成されており、第3遊星歯車装置22はダブルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。この第2遊星歯車装置20は、第2サンギヤS2、第2遊星歯車P2、その第2遊星歯車P2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2、第2遊星歯車P2を介して第2サンギヤS2と噛み合う第2リングギヤR2を備えており、たとえば「0.526」程度の所定のギヤ比ρを有している。第3遊星歯車装置22は、第3サンギヤS3、互いに噛み合う複数対の第3遊星歯車P3、その第3遊星歯車P3を自転および公転可能に支持する第3キャリヤCA3、第3遊星歯車P3を介して第3サンギヤS3と噛み合う第3リングギヤR3を備えており、たとえば「0.387」程度の所定のギヤ比ρを有している。第4遊星歯車装置24は、第4サンギヤS4、第4遊星歯車P4、その第4遊星歯車P4を自転および公転可能に支持する第4キャリヤCA4、第4遊星歯車P4を介して第4サンギヤS4と噛み合う第4リングギヤR4を備えており、たとえば「0.613」程度の所定のギヤ比ρを有している。
また、上記第3遊星歯車装置22および第4遊星歯車装置24は、第3キャリヤCA3および第4キャリヤCA4が共通の部品にて構成されているとともに、第3サンギヤS3および第4サンギヤS4が共通の部品にて構成されており、且つ第4遊星歯車P4が互いに噛み合う一対の第3遊星歯車P3のいずれか1つを兼ねている遊星歯車列とされている。なお、これら共通の部品で構成されているものはそれぞれ別々の部品で構成されてもよい。
上記第2変速部108においては、第2サンギヤS2は第1クラッチC1を介して第1中間出力経路M1すなわちその第1中間出力経路M1を構成する前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第2クラッチC2を介して前記第2中間出力経路M2すなわちその第2中間出力経路M2を構成する前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2キャリアCA2と第3サンギヤS3と第4サンギヤS4とが一体的に連結されて第3クラッチC3を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第4クラッチC4を介して前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2リングギヤR2と第3リングギヤR3とが一体的に連結されて第5クラッチC5を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第1ブレーキB1を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結され、第3キャリアCA3と第4キャリアCA4とが一体的に連結されて前記出力回転部材としての出力軸26に連結され、第4リングギヤR4は第2ブレーキB2を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結されている。
以上のように構成された変速機100では、たとえば、図2の係合作動表と同様である図23に示されるように、前記第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第4クラッチC4、第5クラッチC5、第1ブレーキB1、および第2ブレーキB2のうちから選択された2つが同時に係合作動させられることにより、第1速ギヤ段(第1変速段)乃至第9速ギヤ段(第9変速段)のいずれか或いは後進ギヤ段(後進変速段)が選択的に成立させられ、略等比的に変化する変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力軸回転速度NOUT )が各ギヤ段毎に得られるようになっている。前記第1遊星歯車装置18のギヤ比ρ、第2遊星歯車装置20のギヤ比ρ、第3遊星歯車装置22のギヤ比ρ、および第4遊星歯車装置24のギヤ比ρは、上記のような変速比が得られるように設定されているのである。
図24の共線図において第2変速部108の5本の縦線Y4乃至Y8は、左から順に、第4回転要素RE4に対応するサンギヤS2を、第5回転要素RE5に対応し且つ相互に連結されたキャリヤCA2、サンギヤS3、およびサンギヤS4を、第6回転要素RE6に対応し且つ相互に連結されたリングギヤR2およびリングギヤR3を、第7回転要素RE7に対応し且つ相互に連結されたキャリヤCA3およびキャリヤCA4を、第8回転要素RE8に対応するリングギヤR4をそれぞれ表している。従って、これら回転要素を基にすれば、図24と図3とは各回転要素の構成において相違するのみであり共線図としては同様であるので、この図24の共線図の説明は割愛する。
上述のように、本実施例によれば、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果の他に、第2変速部108を構成している第3遊星歯車装置22および第4遊星歯車装置24は第3キャリヤCA3および第4キャリヤCA4、第3サンギヤS3および第4サンギヤS4が共通の部品にて構成されており、且つ第4遊星歯車P4が互いに噛み合う一対の第3遊星歯車P3のいずれか1つを兼ねている遊星歯車列とされているので、変速機100の部品点数や軸長が一層低減される。
図25は本発明の他の実施例の変速機110の構成を説明する骨子図であり、図26はその変速機110の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であり、図27は各ギヤ段における回転要素の回転速度を示す共線図である。本実施例は、第2変速部118の各装置の構成が相違する点および出力回転部材としての出力軸26が出力歯車28に変更になった点を除けば図1に示した変速機10と同様であり、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果が得られる。以下に、変速機110と変速機10との相違する部分について説明する。
本実施例では、上記第2変速部118を構成している第2遊星歯車装置20および第4遊星歯車装置24はそれぞれはシングルピニオン型の遊星歯車装置から構成されており、第3遊星歯車装置22はダブルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。この第2遊星歯車装置20は、第2サンギヤS2、第2遊星歯車P2、その第2遊星歯車P2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2、第2遊星歯車P2を介して第2サンギヤS2と噛み合う第2リングギヤR2を備えており、たとえば「0.526」程度の所定のギヤ比ρを有している。第3遊星歯車装置22は、第3サンギヤS3、互いに噛み合う複数対の第3遊星歯車P3、その第3遊星歯車P3を自転および公転可能に支持する第3キャリヤCA3、第3遊星歯車P3を介して第3サンギヤS3と噛み合う第3リングギヤR3を備えており、たとえば「0.387」程度の所定のギヤ比ρを有している。第4遊星歯車装置24は、第4サンギヤS4、第4遊星歯車P4、その第4遊星歯車P4を自転および公転可能に支持する第4キャリヤCA4、第4遊星歯車P4を介して第4サンギヤS4と噛み合う第4リングギヤR4を備えており、たとえば「0.630」程度の所定のギヤ比ρを有している。
また、上記第3遊星歯車装置22および第4遊星歯車装置24は、第3キャリヤCA3および第4キャリヤCA4が共通の部品にて構成されているとともに、第3リングギヤR3および第4リングギヤR4が共通の部品にて構成されており、且つ第4遊星歯車P4が互いに噛み合う一対の第3遊星歯車P3のいずれか1つを兼ねている所謂ラビニヨ型の遊星歯車列とされている。なお、これら共通の部品で構成されているものはそれぞれ別々の部品で構成されてもよい。
上記第2変速部118においては、第2サンギヤS2は第1クラッチC1を介して第1中間出力経路M1すなわちその第1中間出力経路M1を構成する前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第2クラッチC2を介して前記第2中間出力経路M2すなわちその第2中間出力経路M2を構成する前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2キャリアCA2と第3サンギヤS3とが一体的に連結されて第3クラッチC3を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第4クラッチC4を介して前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2リングギヤR2と第3リングギヤR3と第4リングギヤR4とが一体的に連結されて第5クラッチC5を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第1ブレーキB1を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結され、第3キャリアCA3と第4キャリアCA4とが一体的に連結されて前記出力回転部材としての出力歯車28に連結され、第4サンギヤS4は第2ブレーキB2を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結されている。
以上のように構成された変速機110では、たとえば、図2の係合作動表と同様である図26に示されるように、前記第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第4クラッチC4、第5クラッチC5、第1ブレーキB1、および第2ブレーキB2のうちから選択された2つが同時に係合作動させられることにより、第1速ギヤ段(第1変速段)乃至第9速ギヤ段(第9変速段)のいずれか或いは後進ギヤ段(後進変速段)が選択的に成立させられ、略等比的に変化する変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力歯車回転速度NOUT )が各ギヤ段毎に得られるようになっている。前記第1遊星歯車装置18のギヤ比ρ、第2遊星歯車装置20のギヤ比ρ、第3遊星歯車装置22のギヤ比ρ、および第4遊星歯車装置24のギヤ比ρは、上記のような変速比が得られるように設定されているのである。
図27の共線図において第2変速部118の5本の縦線Y4乃至Y8は、左から順に、第4回転要素RE4に対応するサンギヤS2を、第5回転要素RE5に対応し且つ相互に連結されたキャリヤCA2およびサンギヤS3を、第6回転要素RE6に対応し且つ相互に連結されたリングギヤR2、リングギヤR3、およびリングギヤR4を、第7回転要素RE7に対応し且つ相互に連結されたキャリヤCA3およびキャリヤCA4を、第8回転要素RE8に対応するサンギヤS4をそれぞれ表している。従って、これら回転要素を基にすれば、図27と図3とは各回転要素の構成において相違するのみであり共線図としては同様であるので、この図27の共線図の説明は割愛する。
上述のように、本実施例によれば、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果の他に、第2変速部118を構成している第3遊星歯車装置22および第4遊星歯車装置24は所謂ラビニヨ型の遊星歯車列とされているので、変速機110の部品点数や軸長が一層低減される。
図28は本発明の他の実施例の変速機120の構成を説明する骨子図であり、図29はその変速機120の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であり、図30は各ギヤ段における回転要素の回転速度を示す共線図である。本実施例は、第2変速部128の各装置の構成が相違する点および出力回転部材としての出力軸26が出力歯車28に変更になった点を除けば図1に示した変速機10と同様であり、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果が得られる。以下に、変速機120と変速機10との相違する部分について説明する。
本実施例では、上記第2変速部128を構成している第2遊星歯車装置20および第3遊星歯車装置22はそれぞれはシングルピニオン型の遊星歯車装置から構成されており、第4遊星歯車装置24はダブルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。この第2遊星歯車装置20は、第2サンギヤS2、第2遊星歯車P2、その第2遊星歯車P2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2、第2遊星歯車P2を介して第2サンギヤS2と噛み合う第2リングギヤR2を備えており、たとえば「0.526」程度の所定のギヤ比ρを有している。第3遊星歯車装置22は、第3サンギヤS3、第3遊星歯車P3、その第3遊星歯車P3を自転および公転可能に支持する第3キャリヤCA3、第3遊星歯車P3を介して第3サンギヤS3と噛み合う第3リングギヤR3を備えており、たとえば「0.630」程度の所定のギヤ比ρを有している。第4遊星歯車装置24は、第4サンギヤS4、互いに噛み合う複数対の第4遊星歯車P4、その第4遊星歯車P4を自転および公転可能に支持する第4キャリヤCA4、第4遊星歯車P4を介して第4サンギヤS4と噛み合う第4リングギヤR4を備えており、たとえば「0.387」程度の所定のギヤ比ρを有している。
また、上記第3遊星歯車装置22および第4遊星歯車装置24は、第3キャリヤCA3および第4キャリヤCA4が共通の部品にて構成されているとともに、第3リングギヤR3および第4リングギヤR4が共通の部品にて構成されており、且つ第3遊星歯車P3が互いに噛み合う一対の第4遊星歯車P4のいずれか1つを兼ねている所謂ラビニヨ型の遊星歯車列とされている。なお、これら共通の部品で構成されているものはそれぞれ別々の部品で構成されてもよい。
上記第2変速部128においては、第2サンギヤS2は第1クラッチC1を介して第1中間出力経路M1すなわちその第1中間出力経路M1を構成する前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第2クラッチC2を介して前記第2中間出力経路M2すなわちその第2中間出力経路M2を構成する前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2キャリアCA2と第3サンギヤS3とが一体的に連結されて第3クラッチC3を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第4クラッチC4を介して前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2リングギヤR2と第3キャリアCA3と第4キャリアCA4とが一体的に連結されて第5クラッチC5を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第1ブレーキB1を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結され、第3リングギヤR3と第4リングギヤR4とが一体的に連結されて前記出力回転部材としての出力歯車28に連結され、第4サンギヤS4は第2ブレーキB2を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結されている。
以上のように構成された変速機120では、たとえば、図2の係合作動表と同様である図29に示されるように、前記第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第4クラッチC4、第5クラッチC5、第1ブレーキB1、および第2ブレーキB2のうちから選択された2つが同時に係合作動させられることにより、第1速ギヤ段(第1変速段)乃至第9速ギヤ段(第9変速段)のいずれか或いは後進ギヤ段(後進変速段)が選択的に成立させられ、略等比的に変化する変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力歯車回転速度NOUT )が各ギヤ段毎に得られるようになっている。前記第1遊星歯車装置18のギヤ比ρ、第2遊星歯車装置20のギヤ比ρ、第3遊星歯車装置22のギヤ比ρ、および第4遊星歯車装置24のギヤ比ρは、上記のような変速比が得られるように設定されているのである。
図30の共線図において第2変速部128の5本の縦線Y4乃至Y8は、左から順に、第4回転要素RE4に対応するサンギヤS2を、第5回転要素RE5に対応し且つ相互に連結されたキャリヤCA2およびサンギヤS3を、第6回転要素RE6に対応し且つ相互に連結されたリングギヤR2、キャリヤCA3、およびキャリヤCA4を、第7回転要素RE7に対応し且つ相互に連結されたリングギヤR3およびリングギヤR4を、第8回転要素RE8に対応するサンギヤS4をそれぞれ表している。従って、これら回転要素を基にすれば、図30と図3とは各回転要素の構成において相違するのみであり共線図としては同様であるので、この図30の共線図の説明は割愛する。
上述のように、本実施例によれば、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果の他に、第2変速部128を構成している第3遊星歯車装置22および第4遊星歯車装置24は所謂ラビニヨ型の遊星歯車列とされているので、変速機120の部品点数や軸長が一層低減される。
図31は本発明の他の実施例の変速機130の構成を説明する骨子図であり、図32はその変速機130の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であり、図33は各ギヤ段における回転要素の回転速度を示す共線図である。本実施例は、第2変速部138の各装置の構成が相違する点を除けば図1に示した変速機10と同様であり、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果が得られる。以下に、変速機130と変速機10との相違する部分について説明する。
本実施例では、上記第2変速部138を構成している第2遊星歯車装置20および第4遊星歯車装置24はそれぞれはシングルピニオン型の遊星歯車装置から構成されており、第3遊星歯車装置22はダブルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。この第2遊星歯車装置20は、第2サンギヤS2、第2遊星歯車P2、その第2遊星歯車P2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2、第2遊星歯車P2を介して第2サンギヤS2と噛み合う第2リングギヤR2を備えており、たとえば「0.526」程度の所定のギヤ比ρを有している。第3遊星歯車装置22は、第3サンギヤS3、互いに噛み合う複数対の第3遊星歯車P3、その第3遊星歯車P3を自転および公転可能に支持する第3キャリヤCA3、第3遊星歯車P3を介して第3サンギヤS3と噛み合う第3リングギヤR3を備えており、たとえば「0.380」程度の所定のギヤ比ρを有している。第4遊星歯車装置24は、第4サンギヤS4、第4遊星歯車P4、その第4遊星歯車P4を自転および公転可能に支持する第4キャリヤCA4、第4遊星歯車P4を介して第4サンギヤS4と噛み合う第4リングギヤR4を備えており、たとえば「0.283」程度の所定のギヤ比ρを有している。
また、上記第2遊星歯車装置20および第3遊星歯車装置22は、第2キャリヤCA2および第3キャリヤCA3が共通の部品にて構成されているとともに、第2リングギヤR2および第3リングギヤR3が共通の部品にて構成されており、且つ第2遊星歯車P2が互いに噛み合う一対の第3遊星歯車P3のいずれか1つを兼ねている所謂ラビニヨ型の遊星歯車列とされている。なお、これら共通の部品で構成されているものはそれぞれ別々の部品で構成されてもよい。
上記第2変速部138においては、第2サンギヤS2と第4サンギヤS4とが一体的に連結されて第1クラッチC1を介して第1中間出力経路M1すなわちその第1中間出力経路M1を構成する前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第2クラッチC2を介して前記第2中間出力経路M2すなわちその第2中間出力経路M2を構成する前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2キャリアCA2と第3キャリアCA3とが一体的に連結されて第3クラッチC3を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第4クラッチC4を介して前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2リングギヤR2と第3リングギヤR3とが一体的に連結されて第5クラッチC5を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第1ブレーキB1を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結され、第4キャリアCA4は前記出力回転部材としての出力軸26に連結され、第3サンギヤS3と第4リングギヤR4とが一体的に連結されて第2ブレーキB2を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結されている。
以上のように構成された変速機130では、たとえば、図2の係合作動表と同様である図32に示されるように、前記第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第4クラッチC4、第5クラッチC5、第1ブレーキB1、および第2ブレーキB2のうちから選択された2つが同時に係合作動させられることにより、第1速ギヤ段(第1変速段)乃至第9速ギヤ段(第9変速段)のいずれか或いは後進ギヤ段(後進変速段)が選択的に成立させられ、略等比的に変化する変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力軸回転速度NOUT )が各ギヤ段毎に得られるようになっている。前記第1遊星歯車装置18のギヤ比ρ、第2遊星歯車装置20のギヤ比ρ、第3遊星歯車装置22のギヤ比ρ、および第4遊星歯車装置24のギヤ比ρは、上記のような変速比が得られるように設定されているのである。
図33の共線図において第2変速部138の5本の縦線Y4乃至Y8は、左から順に、第4回転要素RE4に対応し且つ相互に連結されたサンギヤS2およびサンギヤS4を、第5回転要素RE5に対応し且つ相互に連結されたキャリヤCA2およびキャリヤCA3を、第6回転要素RE6に対応し且つ相互に連結されたリングギヤR2およびリングギヤR3を、第7回転要素RE7に対応するキャリヤCA4を、第8回転要素RE8に対応し且つ相互に連結されたサンギヤS3およびリングギヤR4をそれぞれ表している。従って、これら回転要素を基にすれば、図33と図3とは各回転要素の構成において相違するのみであり共線図としては同様であるので、この図33の共線図の説明は割愛する。
上述のように、本実施例によれば、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果の他に、第2変速部138を構成している第2遊星歯車装置20および第3遊星歯車装置22は所謂ラビニヨ型の遊星歯車列とされているので、変速機130の部品点数や軸長が一層低減される。
図34は本発明の他の実施例の変速機140の構成を説明する骨子図であり、図35はその変速機140の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であり、図36は各ギヤ段における回転要素の回転速度を示す共線図である。本実施例は、第2変速部148の各装置の構成が相違する点および出力回転部材としての出力軸26が出力歯車28に変更になった点を除けば図1に示した変速機10と同様であり、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果が得られる。以下に、変速機140と変速機10との相違する部分について説明する。
本実施例では、上記第2変速部148を構成している第2遊星歯車装置20および第4遊星歯車装置24はそれぞれはシングルピニオン型の遊星歯車装置から構成されており、第3遊星歯車装置22はダブルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。この第2遊星歯車装置20は、第2サンギヤS2、第2遊星歯車P2、その第2遊星歯車P2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2、第2遊星歯車P2を介して第2サンギヤS2と噛み合う第2リングギヤR2を備えており、たとえば「0.526」程度の所定のギヤ比ρを有している。第3遊星歯車装置22は、第3サンギヤS3、互いに噛み合う複数対の第3遊星歯車P3、その第3遊星歯車P3を自転および公転可能に支持する第3キャリヤCA3、第3遊星歯車P3を介して第3サンギヤS3と噛み合う第3リングギヤR3を備えており、たとえば「0.380」程度の所定のギヤ比ρを有している。第4遊星歯車装置24は、第4サンギヤS4、第4遊星歯車P4、その第4遊星歯車P4を自転および公転可能に支持する第4キャリヤCA4、第4遊星歯車P4を介して第4サンギヤS4と噛み合う第4リングギヤR4を備えており、たとえば「0.630」程度の所定のギヤ比ρを有している。
また、上記第2遊星歯車装置20および第3遊星歯車装置22は、第2キャリヤCA2および第3キャリヤCA3が共通の部品にて構成されているとともに、第2リングギヤR2および第3リングギヤR3が共通の部品にて構成されており、且つ第2遊星歯車P2が互いに噛み合う一対の第3遊星歯車P3のいずれか1つを兼ねている所謂ラビニヨ型の遊星歯車列とされている。なお、これら共通の部品で構成されているものはそれぞれ別々の部品で構成されてもよい。
上記第2変速部148においては、第2サンギヤS2は第1クラッチC1を介して第1中間出力経路M1すなわちその第1中間出力経路M1を構成する前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第2クラッチC2を介して前記第2中間出力経路M2すなわちその第2中間出力経路M2を構成する前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2キャリアCA2と第3キャリアCA3と第4サンギヤS4とが一体的に連結されて第3クラッチC3を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第4クラッチC4を介して前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2リングギヤR2と第3リングギヤR3と第4キャリアCA4とが一体的に連結されて第5クラッチC5を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第1ブレーキB1を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結され、第4リングギヤR4は前記出力回転部材としての出力歯車28に連結され、第3サンギヤS3は第2ブレーキB2を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結されている。
以上のように構成された変速機140では、たとえば、図2の係合作動表と同様である図35に示されるように、前記第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第4クラッチC4、第5クラッチC5、第1ブレーキB1、および第2ブレーキB2のうちから選択された2つが同時に係合作動させられることにより、第1速ギヤ段(第1変速段)乃至第9速ギヤ段(第9変速段)のいずれか或いは後進ギヤ段(後進変速段)が選択的に成立させられ、略等比的に変化する変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力歯車回転速度NOUT )が各ギヤ段毎に得られるようになっている。前記第1遊星歯車装置18のギヤ比ρ、第2遊星歯車装置20のギヤ比ρ、第3遊星歯車装置22のギヤ比ρ、および第4遊星歯車装置24のギヤ比ρは、上記のような変速比が得られるように設定されているのである。
図36の共線図において第2変速部148の5本の縦線Y4乃至Y8は、左から順に、第4回転要素RE4に対応するサンギヤS2を、第5回転要素RE5に対応し且つ相互に連結されたキャリヤCA2、キャリヤCA3、およびサンギヤS4を、第6回転要素RE6に対応し且つ相互に連結されたリングギヤR2、リングギヤR3、およびキャリヤCA4を、第7回転要素RE7に対応するリングギヤR4を、第8回転要素RE8に対応するサンギヤS3をそれぞれ表している。従って、これら回転要素を基にすれば、図36と図3とは各回転要素の構成において相違するのみであり共線図としては同様であるので、この図36の共線図の説明は割愛する。
上述のように、本実施例によれば、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果の他に、第2変速部148を構成している第2遊星歯車装置20および第3遊星歯車装置22は所謂ラビニヨ型の遊星歯車列とされているので、変速機140の部品点数や軸長が一層低減される。
図37は本発明の他の実施例の変速機150の構成を説明する骨子図であり、図38はその変速機150の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であり、図39は各ギヤ段における回転要素の回転速度を示す共線図である。本実施例は、第2変速部158の各装置の構成が相違する点および出力回転部材としての出力軸26が出力歯車28に変更になった点を除けば図1に示した変速機10と同様であり、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果が得られる。以下に、変速機150と変速機10との相違する部分について説明する。
本実施例では、上記第2変速部158を構成している第2遊星歯車装置20および第4遊星歯車装置24はそれぞれはシングルピニオン型の遊星歯車装置から構成されており、第3遊星歯車装置22はダブルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。この第2遊星歯車装置20は、第2サンギヤS2、第2遊星歯車P2、その第2遊星歯車P2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2、第2遊星歯車P2を介して第2サンギヤS2と噛み合う第2リングギヤR2を備えており、たとえば「0.526」程度の所定のギヤ比ρを有している。第3遊星歯車装置22は、第3サンギヤS3、互いに噛み合う複数対の第3遊星歯車P3、その第3遊星歯車P3を自転および公転可能に支持する第3キャリヤCA3、第3遊星歯車P3を介して第3サンギヤS3と噛み合う第3リングギヤR3を備えており、たとえば「0.380」程度の所定のギヤ比ρを有している。第4遊星歯車装置24は、第4サンギヤS4、第4遊星歯車P4、その第4遊星歯車P4を自転および公転可能に支持する第4キャリヤCA4、第4遊星歯車P4を介して第4サンギヤS4と噛み合う第4リングギヤR4を備えており、たとえば「0.613」程度の所定のギヤ比ρを有している。
また、上記第2遊星歯車装置20および第3遊星歯車装置22は、第2キャリヤCA2および第3キャリヤCA3が共通の部品にて構成されているとともに、第2リングギヤR2および第3リングギヤR3が共通の部品にて構成されており、且つ第2遊星歯車P2が互いに噛み合う一対の第3遊星歯車P3のいずれか1つを兼ねている所謂ラビニヨ型の遊星歯車列とされている。なお、これら共通の部品で構成されているものはそれぞれ別々の部品で構成されてもよい。
上記第2変速部158においては、第2サンギヤS2は第1クラッチC1を介して第1中間出力経路M1すなわちその第1中間出力経路M1を構成する前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第2クラッチC2を介して前記第2中間出力経路M2すなわちその第2中間出力経路M2を構成する前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2キャリアCA2と第3キャリアCA3と第4サンギヤS4とが一体的に連結されて第3クラッチC3を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第4クラッチC4を介して前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2リングギヤR2と第3リングギヤR3とが一体的に連結されて第5クラッチC5を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第1ブレーキB1を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結され、第4キャリアCA4は前記出力回転部材としての出力歯車28に連結され、第3サンギヤS3と第4リングギヤR4とが一体的に連結されて第2ブレーキB2を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結されている。
以上のように構成された変速機150では、たとえば、図2の係合作動表と同様である図38に示されるように、前記第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第4クラッチC4、第5クラッチC5、第1ブレーキB1、および第2ブレーキB2のうちから選択された2つが同時に係合作動させられることにより、第1速ギヤ段(第1変速段)乃至第9速ギヤ段(第9変速段)のいずれか或いは後進ギヤ段(後進変速段)が選択的に成立させられ、略等比的に変化する変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力歯車回転速度NOUT )が各ギヤ段毎に得られるようになっている。前記第1遊星歯車装置18のギヤ比ρ、第2遊星歯車装置20のギヤ比ρ、第3遊星歯車装置22のギヤ比ρ、および第4遊星歯車装置24のギヤ比ρは、上記のような変速比が得られるように設定されているのである。
図39の共線図において第2変速部158の5本の縦線Y4乃至Y8は、左から順に、第4回転要素RE4に対応するサンギヤS2を、第5回転要素RE5に対応し且つ相互に連結されたキャリヤCA2、キャリヤCA3、およびサンギヤS4を、第6回転要素RE6に対応し且つ相互に連結されたリングギヤR2およびリングギヤR3を、第7回転要素RE7に対応するキャリヤCA4を、第8回転要素RE8に対応し且つ相互に連結されたサンギヤS3およびリングギヤR4をそれぞれ表している。従って、これら回転要素を基にすれば、図39と図3とは各回転要素の構成において相違するのみであり共線図としては同様であるので、この図39の共線図の説明は割愛する。
上述のように、本実施例によれば、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果の他に、第2変速部158を構成している第2遊星歯車装置20および第3遊星歯車装置22は所謂ラビニヨ型の遊星歯車列とされているので、変速機150の部品点数や軸長が一層低減される。
図40は本発明の他の実施例の変速機160の構成を説明する骨子図であり、図41はその変速機160の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であり、図42は各ギヤ段における回転要素の回転速度を示す共線図である。本実施例は、第2変速部168の各装置の構成が相違する点および出力回転部材としての出力軸26が出力歯車28に変更になった点を除けば図1に示した変速機10と同様であり、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果が得られる。以下に、変速機160と変速機10との相違する部分について説明する。
本実施例では、上記第2変速部168を構成している第2遊星歯車装置20および第4遊星歯車装置24はそれぞれはシングルピニオン型の遊星歯車装置から構成されており、第3遊星歯車装置22はダブルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。この第2遊星歯車装置20は、第2サンギヤS2、第2遊星歯車P2、その第2遊星歯車P2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2、第2遊星歯車P2を介して第2サンギヤS2と噛み合う第2リングギヤR2を備えており、たとえば「0.526」程度の所定のギヤ比ρを有している。第3遊星歯車装置22は、第3サンギヤS3、互いに噛み合う複数対の第3遊星歯車P3、その第3遊星歯車P3を自転および公転可能に支持する第3キャリヤCA3、第3遊星歯車P3を介して第3サンギヤS3と噛み合う第3リングギヤR3を備えており、たとえば「0.380」程度の所定のギヤ比ρを有している。第4遊星歯車装置24は、第4サンギヤS4、第4遊星歯車P4、その第4遊星歯車P4を自転および公転可能に支持する第4キャリヤCA4、第4遊星歯車P4を介して第4サンギヤS4と噛み合う第4リングギヤR4を備えており、たとえば「0.630」程度の所定のギヤ比ρを有している。
また、上記第2遊星歯車装置20および第3遊星歯車装置22は、第2キャリヤCA2および第3キャリヤCA3が共通の部品にて構成されているとともに、第2リングギヤR2および第3リングギヤR3が共通の部品にて構成されており、且つ第2遊星歯車P2が互いに噛み合う一対の第3遊星歯車P3のいずれか1つを兼ねている所謂ラビニヨ型の遊星歯車列とされている。なお、これら共通の部品で構成されているものはそれぞれ別々の部品で構成されてもよい。
上記第2変速部168においては、第2サンギヤS2は第1クラッチC1を介して第1中間出力経路M1すなわちその第1中間出力経路M1を構成する前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第2クラッチC2を介して前記第2中間出力経路M2すなわちその第2中間出力経路M2を構成する前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2キャリアCA2と第3キャリアCA3とが一体的に連結されて第3クラッチC3を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第4クラッチC4を介して前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2リングギヤR2と第3リングギヤR3と第4リングギヤR4とが一体的に連結されて第5クラッチC5を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第1ブレーキB1を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結され、第4キャリアCA4は前記出力回転部材としての出力歯車28に連結され、第3サンギヤS3と第4サンギヤS4とが一体的に連結されて第2ブレーキB2を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結されている。
以上のように構成された変速機160では、たとえば、図2の係合作動表と同様である図41に示されるように、前記第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第4クラッチC4、第5クラッチC5、第1ブレーキB1、および第2ブレーキB2のうちから選択された2つが同時に係合作動させられることにより、第1速ギヤ段(第1変速段)乃至第9速ギヤ段(第9変速段)のいずれか或いは後進ギヤ段(後進変速段)が選択的に成立させられ、略等比的に変化する変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力歯車回転速度NOUT )が各ギヤ段毎に得られるようになっている。前記第1遊星歯車装置18のギヤ比ρ、第2遊星歯車装置20のギヤ比ρ、第3遊星歯車装置22のギヤ比ρ、および第4遊星歯車装置24のギヤ比ρは、上記のような変速比が得られるように設定されているのである。
図42の共線図において第2変速部168の5本の縦線Y4乃至Y8は、左から順に、第4回転要素RE4に対応するサンギヤS2を、第5回転要素RE5に対応し且つ相互に連結されたキャリヤCA2およびキャリヤCA3を、第6回転要素RE6に対応し且つ相互に連結されたリングギヤR2、リングギヤR3、およびリングギヤR4を、第7回転要素RE7に対応するキャリヤCA4を、第8回転要素RE8に対応し且つ相互に連結されたサンギヤS3およびサンギヤS4をそれぞれ表している。従って、これら回転要素を基にすれば、図42と図3とは各回転要素の構成において相違するのみであり共線図としては同様であるので、この図42の共線図の説明は割愛する。
上述のように、本実施例によれば、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果の他に、第2変速部168を構成している第2遊星歯車装置20および第3遊星歯車装置22は所謂ラビニヨ型の遊星歯車列とされているので、変速機160の部品点数や軸長が一層低減される。
図43は本発明の他の実施例の変速機170の構成を説明する骨子図であり、図44はその変速機170の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であり、図45は各ギヤ段における回転要素の回転速度を示す共線図である。本実施例は、第2変速部178の各装置の構成が相違する点を除けば図1に示した変速機10と同様であり、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果が得られる。以下に、変速機170と変速機10との相違する部分について説明する。
本実施例では、上記第2変速部178を構成している第2遊星歯車装置20および第4遊星歯車装置24はそれぞれはシングルピニオン型の遊星歯車装置から構成されており、第3遊星歯車装置22はダブルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。この第2遊星歯車装置20は、第2サンギヤS2、第2遊星歯車P2、その第2遊星歯車P2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2、第2遊星歯車P2を介して第2サンギヤS2と噛み合う第2リングギヤR2を備えており、たとえば「0.562」程度の所定のギヤ比ρを有している。第3遊星歯車装置22は、第3サンギヤS3、互いに噛み合う複数対の第3遊星歯車P3、その第3遊星歯車P3を自転および公転可能に支持する第3キャリヤCA3、第3遊星歯車P3を介して第3サンギヤS3と噛み合う第3リングギヤR3を備えており、たとえば「0.387」程度の所定のギヤ比ρを有している。第4遊星歯車装置24は、第4サンギヤS4、第4遊星歯車P4、その第4遊星歯車P4を自転および公転可能に支持する第4キャリヤCA4、第4遊星歯車P4を介して第4サンギヤS4と噛み合う第4リングギヤR4を備えており、たとえば「0.613」程度の所定のギヤ比ρを有している。
また、上記第3遊星歯車装置22および第4遊星歯車装置24は、第3キャリヤCA3および第4キャリヤCA4が共通の部品にて構成されているとともに、第3サンギヤS3および第4サンギヤS4が共通の部品にて構成されており、且つ第4遊星歯車P4が互いに噛み合う一対の第3遊星歯車P3のいずれか1つを兼ねている遊星歯車列とされている。なお、これら共通の部品で構成されているものはそれぞれ別々の部品で構成されてもよい。
上記第2変速部178においては、第2サンギヤS2は第1クラッチC1を介して第1中間出力経路M1すなわちその第1中間出力経路M1を構成する前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第2クラッチC2を介して前記第2中間出力経路M2すなわちその第2中間出力経路M2を構成する前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第3サンギヤS3と第4サンギヤS4とが一体的に連結されて第3クラッチC3を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第4クラッチC4を介して前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2キャリアCA2と第3リングギヤR3とが一体的に連結されて第5クラッチC5を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第1ブレーキB1を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結され、第3キャリアCA3と第4キャリアCA4とが一体的に連結されて前記出力回転部材としての出力軸26に連結され、第2リングギヤR2と第4リングギヤR4とが一体的に連結されて第2ブレーキB2を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結されている。
以上のように構成された変速機170では、たとえば、図2の係合作動表と同様である図44に示されるように、前記第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第4クラッチC4、第5クラッチC5、第1ブレーキB1、および第2ブレーキB2のうちから選択された2つが同時に係合作動させられることにより、第1速ギヤ段(第1変速段)乃至第9速ギヤ段(第9変速段)のいずれか或いは後進ギヤ段(後進変速段)が選択的に成立させられ、略等比的に変化する変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力軸回転速度NOUT )が各ギヤ段毎に得られるようになっている。前記第1遊星歯車装置18のギヤ比ρ、第2遊星歯車装置20のギヤ比ρ、第3遊星歯車装置22のギヤ比ρ、および第4遊星歯車装置24のギヤ比ρは、上記のような変速比が得られるように設定されているのである。
図45の共線図において第2変速部178の5本の縦線Y4乃至Y8は、左から順に、第4回転要素RE4に対応するサンギヤS2を、第5回転要素RE5に対応し且つ相互に連結されたサンギヤS3およびサンギヤS4を、第6回転要素RE6に対応し且つ相互に連結されたキャリヤCA2およびリングギヤR3を、第7回転要素RE7に対応し且つ相互に連結されたキャリヤCA3およびキャリヤCA4を、第8回転要素RE8に対応し且つ相互に連結されたリングギヤR2およびリングギヤR4をそれぞれ表している。従って、これら回転要素を基にすれば、図45と図3とは各回転要素の構成において相違するのみであり共線図としては同様であるので、この図45の共線図の説明は割愛する。
上述のように、本実施例によれば、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果の他に、第2変速部178を構成している第3遊星歯車装置22および第4遊星歯車装置24は第3キャリヤCA3および第4キャリヤCA4、第3サンギヤS3および第4サンギヤS4が共通の部品にて構成されており、且つ第4遊星歯車P4が互いに噛み合う一対の第3遊星歯車P3のいずれか1つを兼ねている遊星歯車列とされているので、変速機170の部品点数や軸長が一層低減される。
図46は本発明の他の実施例の変速機180の構成を説明する骨子図であり、図47はその変速機180の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であり、図48は各ギヤ段における回転要素の回転速度を示す共線図である。本実施例は、第2変速部188の各装置の構成が相違する点を除けば図1に示した変速機10と同様であり、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果が得られる。以下に、変速機180と変速機10との相違する部分について説明する。
本実施例では、上記第2変速部188を構成している第2遊星歯車装置20はダブルピニオン型の遊星歯車装置から構成されており、第3遊星歯車装置22および第4遊星歯車装置24はそれぞれはシングルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。この第2遊星歯車装置20は、第2サンギヤS2、互いに噛み合う複数対の第2遊星歯車P2、その第2遊星歯車P2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2、第2遊星歯車P2を介して第2サンギヤS2と噛み合う第2リングギヤR2を備えており、たとえば「0.345」程度の所定のギヤ比ρを有している。第3遊星歯車装置22は、第3サンギヤS3、第3遊星歯車P3、その第3遊星歯車P3を自転および公転可能に支持する第3キャリヤCA3、第3遊星歯車P3を介して第3サンギヤS3と噛み合う第3リングギヤR3を備えており、たとえば「0.562」程度の所定のギヤ比ρを有している。第4遊星歯車装置24は、第4サンギヤS4、第4遊星歯車P4、その第4遊星歯車P4を自転および公転可能に支持する第4キャリヤCA4、第4遊星歯車P4を介して第4サンギヤS4と噛み合う第4リングギヤR4を備えており、たとえば「0.283」程度の所定のギヤ比ρを有している。
また、上記第2遊星歯車装置20および第3遊星歯車装置22は、第2キャリヤCA2および第3キャリヤCA3が共通の部品にて構成されているとともに、第2サンギヤS2および第3サンギヤS3が共通の部品にて構成されており、且つ第3遊星歯車P3が互いに噛み合う一対の第2遊星歯車P2のいずれか1つを兼ねている遊星歯車列とされている。なお、これら共通の部品で構成されているものはそれぞれ別々の部品で構成されてもよい。
上記第2変速部188においては、第2サンギヤS2と第3サンギヤS3と第4サンギヤS4とが一体的に連結されて第1クラッチC1を介して第1中間出力経路M1すなわちその第1中間出力経路M1を構成する前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第2クラッチC2を介して前記第2中間出力経路M2すなわちその第2中間出力経路M2を構成する前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2リングギヤR2は第3クラッチC3を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第4クラッチC4を介して前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2キャリアCA2と第3キャリアCA3とが一体的に連結されて第5クラッチC5を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第1ブレーキB1を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結され、第4キャリアCA4は前記出力回転部材としての出力軸26に連結され、第3リングギヤR3と第4リングギヤR4とが一体的に連結されて第2ブレーキB2を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結されている。
以上のように構成された変速機180では、たとえば、図2の係合作動表と同様である図47に示されるように、前記第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第4クラッチC4、第5クラッチC5、第1ブレーキB1、および第2ブレーキB2のうちから選択された2つが同時に係合作動させられることにより、第1速ギヤ段(第1変速段)乃至第9速ギヤ段(第9変速段)のいずれか或いは後進ギヤ段(後進変速段)が選択的に成立させられ、略等比的に変化する変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力軸回転速度NOUT )が各ギヤ段毎に得られるようになっている。前記第1遊星歯車装置18のギヤ比ρ、第2遊星歯車装置20のギヤ比ρ、第3遊星歯車装置22のギヤ比ρ、および第4遊星歯車装置24のギヤ比ρは、上記のような変速比が得られるように設定されているのである。
図48の共線図において第2変速部188の5本の縦線Y4乃至Y8は、左から順に、第4回転要素RE4に対応し且つ相互に連結されたサンギヤS2、サンギヤS3、およびサンギヤS4を、第5回転要素RE5に対応するリングギヤR2を、第6回転要素RE6に対応し且つ相互に連結されたキャリヤCA2およびキャリヤCA3を、第7回転要素RE7に対応するキャリヤCA4を、第8回転要素RE8に対応し且つ相互に連結されたリングギヤR3およびリングギヤR4をそれぞれ表している。従って、これら回転要素を基にすれば、図48と図3とは各回転要素の構成において相違するのみであり共線図としては同様であるので、この図48の共線図の説明は割愛する。
上述のように、本実施例によれば、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果の他に、第2変速部188を構成している第2遊星歯車装置20および第3遊星歯車装置22は第2キャリヤCA2および第3キャリヤCA3、第2サンギヤS2および第3サンギヤS3が共通の部品にて構成されており、且つ第3遊星歯車P3が互いに噛み合う一対の第2遊星歯車P2のいずれか1つを兼ねている遊星歯車列とされているので、変速機180の部品点数や軸長が一層低減される。
図49は本発明の他の実施例の変速機190の構成を説明する骨子図であり、図50はその変速機190の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であり、図51は各ギヤ段における回転要素の回転速度を示す共線図である。本実施例は、第2変速部198の各装置の構成が相違する点を除けば図1に示した変速機10と同様であり、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果が得られる。以下に、変速機190と変速機10との相違する部分について説明する。
本実施例では、上記第2変速部198を構成している第2遊星歯車装置20および第4遊星歯車装置24はそれぞれはシングルピニオン型の遊星歯車装置から構成されており、第3遊星歯車装置22はダブルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。この第2遊星歯車装置20は、第2サンギヤS2、第2遊星歯車P2、その第2遊星歯車P2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2、第2遊星歯車P2を介して第2サンギヤS2と噛み合う第2リングギヤR2を備えており、たとえば「0.562」程度の所定のギヤ比ρを有している。第3遊星歯車装置22は、第3サンギヤS3、互いに噛み合う複数対の第3遊星歯車P3、その第3遊星歯車P3を自転および公転可能に支持する第3キャリヤCA3、第3遊星歯車P3を介して第3サンギヤS3と噛み合う第3リングギヤR3を備えており、たとえば「0.345」程度の所定のギヤ比ρを有している。第4遊星歯車装置24は、第4サンギヤS4、第4遊星歯車P4、その第4遊星歯車P4を自転および公転可能に支持する第4キャリヤCA4、第4遊星歯車P4を介して第4サンギヤS4と噛み合う第4リングギヤR4を備えており、たとえば「0.613」程度の所定のギヤ比ρを有している。
また、上記第2遊星歯車装置20および第3遊星歯車装置22は、第2キャリヤCA2および第3キャリヤCA3が共通の部品にて構成されているとともに、第2サンギヤS2および第3サンギヤS3が共通の部品にて構成されており、且つ第2遊星歯車P2が互いに噛み合う一対の第3遊星歯車P3のいずれか1つを兼ねている遊星歯車列とされている。なお、これら共通の部品で構成されているものはそれぞれ別々の部品で構成されてもよい。
上記第2変速部198においては、第2サンギヤS2と第3サンギヤS3とが一体的に連結されて第1クラッチC1を介して第1中間出力経路M1すなわちその第1中間出力経路M1を構成する前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第2クラッチC2を介して前記第2中間出力経路M2すなわちその第2中間出力経路M2を構成する前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第3リングギヤR3と第4サンギヤS4とが一体的に連結されて第3クラッチC3を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第4クラッチC4を介して前記第2中間出力部材として機能する第1リングギヤR1に選択的に連結され、第2キャリアCA2と第3キャリアCA3とが一体的に連結されて第5クラッチC5を介して前記第1中間出力部材として機能する第1キャリアCA1に選択的に連結されるとともに第1ブレーキB1を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結され、第4キャリアCA4は前記出力回転部材としての出力軸26に連結され、第2リングギヤR2と第4リングギヤR4とが一体的に連結されて第2ブレーキB2を介して前記非回転部材としてのトランスミッションケース12に選択的に連結されている。
以上のように構成された変速機190では、たとえば、図2の係合作動表と同様である図50に示されるように、前記第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第4クラッチC4、第5クラッチC5、第1ブレーキB1、および第2ブレーキB2のうちから選択された2つが同時に係合作動させられることにより、第1速ギヤ段(第1変速段)乃至第9速ギヤ段(第9変速段)のいずれか或いは後進ギヤ段(後進変速段)が選択的に成立させられ、略等比的に変化する変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力軸回転速度NOUT )が各ギヤ段毎に得られるようになっている。前記第1遊星歯車装置18のギヤ比ρ、第2遊星歯車装置20のギヤ比ρ、第3遊星歯車装置22のギヤ比ρ、および第4遊星歯車装置24のギヤ比ρは、上記のような変速比が得られるように設定されているのである。
図51の共線図において第2変速部198の5本の縦線Y4乃至Y8は、左から順に、第4回転要素RE4に対応し且つ相互に連結されたサンギヤS2およびサンギヤS3を、第5回転要素RE5に対応し且つ相互に連結されたリングギヤR3およびサンギヤS4を、第6回転要素RE6に対応し且つ相互に連結されたキャリヤCA2およびキャリヤCA3を、第7回転要素RE7に対応するキャリヤCA4を、第8回転要素RE8に対応し且つ相互に連結されたリングギヤR2およびリングギヤR4をそれぞれ表している。従って、これら回転要素を基にすれば、図51と図3とは各回転要素の構成において相違するのみであり共線図としては同様であるので、この図51の共線図の説明は割愛する。
上述のように、本実施例によれば、図1乃至図3に示す実施例と同様の効果の他に、第2変速部198を構成している第2遊星歯車装置20および第3遊星歯車装置22は第2キャリヤCA2および第3キャリヤCA3、第2サンギヤS2および第3サンギヤS3が共通の部品にて構成されており、且つ第2遊星歯車P2が互いに噛み合う一対の第3遊星歯車P3のいずれか1つを兼ねている遊星歯車列とされているので、変速機190の部品点数や軸長が一層低減される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例の変速機10、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190において、第1変速部36は第1遊星歯車装置18を主体として、第1中間出力経路M1とその第1中間出力経路M1に対して増速回転させて出力する第2中間出力経路M2との回転の異なる2つの出力経路を介して入力軸16の回転を第2変速部38、48、58、68、78、88、98、108、118、128、138、148、158、168、178、188、198へ出力(伝達)するように構成されていたが、この第1変速部36はたとえば平行軸式変速機のカウンターギヤタイプにように互いに平行に配置された2軸と2組のカウンタギヤ対とによって上記2軸の一方に連結された入力軸16の回転を上記2組のカウンタギヤ対を介して異なる2つの回転で上記2軸の他方上に設けられている上記第2変速部へ出力するように構成されてもよい。この場合には、上記2組のカウンタギヤ対の一方が第1中間出力経路M1をその他方が第2中間出力経路M2を構成することになり、たとえばカウンタギヤ対の減速比は一方を「1.0」に、他方を「1.0」より小さく設定することで第1中間出力経路M1は入力軸16の回転でそのまま回転させられ且つ第2中間出力経路M2はその第1中間出力経路M1に対して増速回転させられる。この第1中間出力経路M1を上記2軸の他方側で構成するカウンタギヤ対のギヤが前記第1中間出力部材に相当し、第2中間出力経路M2を上記2軸の他方側で構成するカウンタギヤ対のギヤが前記第2中間出力部材に相当する。また、このような平行2軸式の変速機の場合には第1中間出力経路および第2中間出力経路に対応して2組のカウンタギヤ対が設けられるが、同じ減速比の回転を複数経路で伝達するように3組以上のカウンタギヤ対を設けることもできる。さらに、このカウンタギヤの代わりにプーリおよびベルト、或いはスプロケットおよびチェーンなどの他の伝達媒体を採用することもできる。
また、前述の実施例の変速機10、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190では、第1速ギヤ段乃至第9速ギヤ段の複数の変速段が成立させられたが、第1速ギヤ段乃至第9速ギヤ段のうちの任意の変速段を用いて変速が実行されるようにしてもよい。たとえば、第1速ギヤ段乃至第7速ギヤ段或いは第2速ギヤ段乃至第8速ギヤ段を用いることで前進7速の変速機が得られ、第1速ギヤ段乃至第8速ギヤ段或いは第2速ギヤ段乃至第9速ギヤ段を用いることで前進8速の変速機が得られる。これらの場合の変速比幅はそれぞれ「4.530」(=γ/γ)、「4.528」(=γ/γ)、「5.946」(=γ/γ)、「5.455」(=γ/γ)となり比較的大きな値とされている。もちろん、第1速ギヤ段乃至第9速ギヤ段のうちのいずれか1つ或いは2つを除くことで前進7速或いは前進8速の変速機としてもよいし、また前進6速以下の変速機であってもよい。
また、前述の実施例の変速機10、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190では、エンジン8とトルクコンバータ14とはクランク軸9を介して直結されていたが、たとえばギヤ、ベルト等を介して作動的に連結されておればよく、共通の軸心上に配置される必要もない。また、エンジン8は他の駆動力源たとえば電動モータ等であってもよい。
また、前述の実施例の変速機10、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190では、第1クラッチC1乃至第5クラッチC5、第1ブレーキB1、および第2ブレーキB2のうちのいずれかには、一方向クラッチが直列または並列に設けられてもよい。このようにすれば、変速制御が容易となる。たとえば、変速機10において第2ブレーキB2と並列に一方向クラッチを設ければ、第1クラッチを係合させるだけで第1変速段が成立させられる。また、上記第1クラッチC1乃至第5クラッチC5、第1ブレーキB1、および第2ブレーキB2のうちのいずれかが一方向クラッチに取り替えられてもよい。このようにしても一応の変速が得られる。
また、前述の実施例では、エンジン8と入力軸16との間に流体伝動装置としてロックアップクラッチ13付のトルクコンバータ14が設けられていたが、ロックアップクラッチ13は備えられてなくてもよい。また、そのトルクコンバータ14に替えて、フルードカップリング、磁粉式電磁クラッチ、多板或いは単板式の油圧クラッチが設けられていてもよい。
また、前述の実施例の共線図は、縦線Y1乃至Y8が左から右へ向かって順次配列されていたが、右から左へ向かって順次配列されていてもよい。また、回転速度零に対応する横軸XZの上側に回転速度「1」に対応する横軸X1が配置されていたが、横軸XZの下側に配置されていてもよい。
また、前述の実施例では、変速機10、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190の係合要素であるクラッチC或いはブレーキBは油圧式摩擦係合装置であったが、電磁式係合装置たとえば電磁クラッチや磁粉式クラッチ等であってもよい。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明の一実施例である車両用遊星歯車式多段変速機の要部構成を説明する骨子図である。 図1の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表である。 図1の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の作動を説明する共線図である。 本発明の他の実施例である車両用遊星歯車式多段変速機の要部構成を説明する骨子図であり、図1に相当する図である。 図4の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であって、図2に相当する図である。 図4の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の作動を説明する共線図であって、図3に相当する図である。 本発明の他の実施例である車両用遊星歯車式多段変速機の要部構成を説明する骨子図であり、図1に相当する図である。 図7の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であって、図2に相当する図である。 図7の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の作動を説明する共線図であって、図3に相当する図である。 本発明の他の実施例である車両用遊星歯車式多段変速機の要部構成を説明する骨子図であり、図1に相当する図である。 図10の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であって、図2に相当する図である。 図10の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の作動を説明する共線図であって、図3に相当する図である。 本発明の他の実施例である車両用遊星歯車式多段変速機の要部構成を説明する骨子図であり、図1に相当する図である。 図13の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であって、図2に相当する図である。 図13の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の作動を説明する共線図であって、図3に相当する図である。 本発明の他の実施例である車両用遊星歯車式多段変速機の要部構成を説明する骨子図であり、図1に相当する図である。 図16の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であって、図2に相当する図である。 図16の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の作動を説明する共線図であって、図3に相当する図である。 本発明の他の実施例である車両用遊星歯車式多段変速機の要部構成を説明する骨子図であり、図1に相当する図である。 図19の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であって、図2に相当する図である。 図19の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の作動を説明する共線図であって、図3に相当する図である。 本発明の他の実施例である車両用遊星歯車式多段変速機の要部構成を説明する骨子図であり、図1に相当する図である。 図22の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であって、図2に相当する図である。 図22の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の作動を説明する共線図であって、図3に相当する図である。 本発明の他の実施例である車両用遊星歯車式多段変速機の要部構成を説明する骨子図であり、図1に相当する図である。 図25の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であって、図2に相当する図である。 図25の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の作動を説明する共線図であって、図3に相当する図である。 本発明の他の実施例である車両用遊星歯車式多段変速機の要部構成を説明する骨子図であり、図1に相当する図である。 図28の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であって、図2に相当する図である。 図28の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の作動を説明する共線図であって、図3に相当する図である。 本発明の他の実施例である車両用遊星歯車式多段変速機の要部構成を説明する骨子図であり、図1に相当する図である。 図31の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であって、図2に相当する図である。 図31の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の作動を説明する共線図であって、図3に相当する図である。 本発明の他の実施例である車両用遊星歯車式多段変速機の要部構成を説明する骨子図であり、図1に相当する図である。 図34の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であって、図2に相当する図である。 図34の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の作動を説明する共線図であって、図3に相当する図である。 本発明の他の実施例である車両用遊星歯車式多段変速機の要部構成を説明する骨子図であり、図1に相当する図である。 図37の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であって、図2に相当する図である。 図37の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の作動を説明する共線図であって、図3に相当する図である。 本発明の他の実施例である車両用遊星歯車式多段変速機の要部構成を説明する骨子図であり、図1に相当する図である。 図40の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であって、図2に相当する図である。 図40の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の作動を説明する共線図であって、図3に相当する図である。 本発明の他の実施例である車両用遊星歯車式多段変速機の要部構成を説明する骨子図であり、図1に相当する図である。 図43の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であって、図2に相当する図である。 図43の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の作動を説明する共線図であって、図3に相当する図である。 本発明の他の実施例である車両用遊星歯車式多段変速機の要部構成を説明する骨子図であり、図1に相当する図である。 図46の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であって、図2に相当する図である。 図46の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の作動を説明する共線図であって、図3に相当する図である。 本発明の他の実施例である車両用遊星歯車式多段変速機の要部構成を説明する骨子図であり、図1に相当する図である。 図49の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の変速ギヤ段とそれを成立させるために必要な油圧式摩擦係合装置の作動との関係を示す図表であって、図2に相当する図である。 図49の実施例の車両用遊星歯車式多段変速機の作動を説明する共線図であって、図3に相当する図である。
符号の説明
8:エンジン(駆動力源)
10、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190:車両用遊星歯車式多段変速機
12:トランスミッションケース(非回転部材)
14:トルクコンバータ(流体伝動装置)
16:入力軸(入力回転部材)
18:第1遊星歯車装置
S1:サンギヤ
R1:リングギヤ
CA1:キャリア
P1:遊星歯車
20:第2遊星歯車装置
S2:サンギヤ
R2:リングギヤ
CA2:キャリア
P2:遊星歯車
22:第3遊星歯車装置
S3:サンギヤ
R3:リングギヤ
CA3:キャリア
P3:遊星歯車
24:第4遊星歯車装置
S4:サンギヤ
R4:リングギヤ
CA4:キャリア
P4:遊星歯車
26:出力軸(出力回転部材)
28:出力歯車(出力回転部材)
36:第1変速部
38、48、58、68、78、88、98、108、118、128、138、148、158、168、178、188、198:第2変速部
C1:第1クラッチ
C2:第2クラッチ
C3:第3クラッチ
C4:第4クラッチ
C5:第5クラッチ
B1:第1ブレーキ
B2:第2ブレーキ
RE1:第1回転要素
RE2:第2回転要素
RE3:第3回転要素
RE4:第4回転要素
RE5:第5回転要素
RE6:第6回転要素
RE7:第7回転要素
RE8:第8回転要素
M1:第1中間出力経路
M2:第2中間出力経路

Claims (48)

  1. 複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、
    第1中間出力経路と該第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、
    第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置のサンギヤ、キャリア、およびリングギヤの一部が互いに連結されることによって5つの回転要素が構成されるとともに、該5つの回転要素の回転速度を直線上で表すことができる共線図上において該5つの回転要素を一端から他端へ向かって順番に第4回転要素、第5回転要素、第6回転要素、第7回転要素、および第8回転要素としたとき、該第4回転要素は第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、該第5回転要素は第3クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介して該第2中間出力部材に選択的に連結され、該第6回転要素は第5クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、該第7回転要素は前記出力回転部材に連結され、該第8回転要素は第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部と
    を、備えている一方、
    前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする車両用遊星歯車式多段変速機。
  2. 前記第1変速部は、第1遊星歯車装置を備え、該第1遊星歯車装置のサンギヤ、キャリア、およびリングギヤによって3つの回転要素が構成されるとともに、該3つの回転要素の回転速度を直線上で表すことができる共線図上において該3つの回転要素を一端から他端へ向かって順番に第1回転要素、第2回転要素、および第3回転要素としたとき、該第1回転要素は回転不能に固定され、該第2回転要素は前記第1中間出力部材であって前記入力回転部材に連結され、該第3回転要素は前記第2中間出力部材である請求項1の車両用遊星歯車式多段変速機。
  3. 前記第1遊星歯車装置は第1サンギヤ、第1キャリア、および第1リングギヤを備え、該第1キャリアによって回転可能に支持された第1遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、
    前記第1回転要素は該第1サンギヤであり、前記第2回転要素は該第1キャリアであり、前記第3回転要素は該第1リングギヤである請求項2の車両用遊星歯車式多段変速機。
  4. 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、該第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、
    前記第4回転要素は該第2サンギヤ、該第3サンギヤ、および該第4サンギヤであり、前記第5回転要素は該第2キャリアであり、前記第6回転要素は該第2リングギヤおよび該第3キャリアであり、前記第7回転要素は該第4キャリアであり、前記第8回転要素は該第3リングギヤおよび該第4リングギヤである請求項1乃至3のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  5. 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、該第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、
    前記第4回転要素は該第2サンギヤおよび該第3サンギヤであり、前記第5回転要素は該第3キャリアおよび該第4サンギヤであり、前記第6回転要素は該第2キャリア、該第3リングギヤ、および該第4キャリアであり、前記第7回転要素は該第4リングギヤであり、前記第8回転要素は該第2リングギヤである請求項1乃至3のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  6. 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、該第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、
    前記第4回転要素は該第2サンギヤおよび該第4サンギヤであり、前記第5回転要素は該第3サンギヤおよび該第4キャリアであり、前記第6回転要素は該第2キャリア、該第3キャリア、および該第4リングギヤであり、前記第7回転要素は該第3リングギヤであり、前記第8回転要素は該第2リングギヤである請求項1乃至3のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  7. 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、該第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、
    前記第4回転要素は該第2サンギヤおよび該第4サンギヤであり、前記第5回転要素は該第2キャリアおよび該第3サンギヤであり、前記第6回転要素は該第2リングギヤ、該第3キャリア、および該第4キャリアであり、前記第7回転要素は該第3リングギヤであり、前記第8回転要素は該第4リングギヤである請求項1乃至3のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  8. 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、該第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、
    前記第4回転要素は該第2サンギヤおよび該第3サンギヤであり、前記第5回転要素は該第3キャリアおよび該第4サンギヤであり、前記第6回転要素は該第2キャリアおよび該第3リングギヤであり、前記第7回転要素は該第4キャリアであり、前記第8回転要素は該第2リングギヤおよび該第4リングギヤである請求項1乃至3のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  9. 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、該第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、
    前記第4回転要素は該第2サンギヤおよび該第3サンギヤであり、前記第5回転要素は該第2キャリアであり、前記第6回転要素は該第2リングギヤ、該第3キャリア、および該第4リングギヤであり、前記第7回転要素は該第4キャリアであり、前記第8回転要素は該第3リングギヤおよび該第4サンギヤである請求項1乃至3のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  10. 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、該第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、該第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、
    前記第4回転要素は該第2サンギヤ、該第3サンギヤ、および該第4サンギヤであり、前記第5回転要素は該第2キャリアおよび該第3リングギヤであり、前記第6回転要素は該第2リングギヤであり、前記第7回転要素は該第3キャリアおよび該第4キャリアであり、前記第8回転要素は該第4リングギヤである請求項1乃至3のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  11. 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、該第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、該第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、
    前記第4回転要素は該第2サンギヤであり、前記第5回転要素は該第2キャリア、該第3サンギヤ、および該第4サンギヤであり、前記第6回転要素は該第2リングギヤおよび該第3リングギヤであり、前記第7回転要素は該第3キャリアおよび該第4キャリアであり、前記第8回転要素は該第4リングギヤである請求項1乃至3のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  12. 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、該第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、該第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、
    前記第4回転要素は該第2サンギヤであり、前記第5回転要素は該第2キャリアおよび該第3サンギヤであり、前記第6回転要素は該第2リングギヤ、該第3リングギヤ、および該第4リングギヤであり、前記第7回転要素は該第3キャリアおよび該第4キャリアであり、前記第8回転要素は該第4サンギヤである請求項1乃至3のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  13. 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、該第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第4遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、
    前記第4回転要素は該第2サンギヤであり、前記第5回転要素は該第2キャリアおよび該第3サンギヤであり、前記第6回転要素は該第2リングギヤ、該第3キャリア、および該第4キャリアであり、前記第7回転要素は該第3リングギヤおよび該第4リングギヤであり、前記第8回転要素は該第4サンギヤである請求項1乃至3のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  14. 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、該第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、該第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、
    前記第4回転要素は該第2サンギヤおよび該第4サンギヤであり、前記第5回転要素は該第2キャリアおよび該第3キャリアであり、前記第6回転要素は該第2リングギヤおよび該第3リングギヤであり、前記第7回転要素は該第4キャリアであり、前記第8回転要素は該第3サンギヤおよび該第4リングギヤである請求項1乃至3のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  15. 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、該第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、該第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、
    前記第4回転要素は該第2サンギヤであり、前記第5回転要素は該第2キャリア、該第3キャリア、および該第4サンギヤであり、前記第6回転要素は該第2リングギヤ、該第3リングギヤ、および該第4キャリアであり、前記第7回転要素は該第4リングギヤであり、前記第8回転要素は該第3サンギヤである請求項1乃至3のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  16. 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、該第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、該第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、
    前記第4回転要素は該第2サンギヤであり、前記第5回転要素は該第2キャリア、該第3キャリア、および該第4サンギヤであり、前記第6回転要素は該第2リングギヤおよび該第3リングギヤであり、前記第7回転要素は該第4キャリアであり、前記第8回転要素は該第3サンギヤおよび該第4リングギヤである請求項1乃至3のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  17. 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、該第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、該第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、
    前記第4回転要素は該第2サンギヤであり、前記第5回転要素は該第2キャリアおよび該第3キャリアであり、前記第6回転要素は該第2リングギヤ、該第3リングギヤ、および該第4リングギヤであり、前記第7回転要素は該第4キャリアであり、前記第8回転要素は該第3サンギヤおよび該第4サンギヤである請求項1乃至3のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  18. 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、該第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、該第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、
    前記第4回転要素は該第2サンギヤであり、前記第5回転要素は該第3サンギヤおよび該第4サンギヤであり、前記第6回転要素は該第2キャリアおよび該第3リングギヤであり、前記第7回転要素は該第3キャリアおよび該第4キャリアであり、前記第8回転要素は該第2リングギヤおよび該第4リングギヤである請求項1乃至3のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  19. 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、該第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第2遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、該第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、
    前記第4回転要素は該第2サンギヤ、該第3サンギヤ、および該第4サンギヤであり、前記第5回転要素は該第2リングギヤであり、前記第6回転要素は該第2キャリアおよび該第3キャリアであり、前記第7回転要素は該第4キャリアであり、前記第8回転要素は該第3リングギヤおよび該第4リングギヤである請求項1乃至3のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  20. 前記第2遊星歯車装置、第3遊星歯車装置、および第4遊星歯車装置は同心に且つ順次配設されるとともに、該第2遊星歯車装置は第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、該第3遊星歯車装置は第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型遊星歯車装置であり、該第4遊星歯車装置は第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型遊星歯車装置であり、
    前記第4回転要素は該第2サンギヤおよび該第3サンギヤであり、前記第5回転要素は該第3リングギヤおよび該第4サンギヤであり、前記第6回転要素は該第2キャリアおよび該第3キャリアであり、前記第7回転要素は該第4キャリアであり、前記第8回転要素は該第2リングギヤおよび該第4リングギヤである請求項1乃至3のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  21. 複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、
    第1中間出力経路と該第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、
    第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、
    該第2サンギヤ、該第3サンギヤ、および該第4サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2キャリアは第3クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介して該第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2リングギヤおよび該第3キャリアは第5クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、該第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、該第3リングギヤおよび該第4リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部と
    を、備えている一方、
    前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする車両用遊星歯車式多段変速機。
  22. 複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、
    第1中間出力経路と該第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、
    第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、
    該第2サンギヤおよび該第3サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、該第3キャリアおよび該第4サンギヤは第3クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介して該第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2キャリア、該第3リングギヤ、および該第4キャリアは第5クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、該第4リングギヤは前記出力回転部材に連結され、該第2リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部と
    を、備えている一方、
    前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする車両用遊星歯車式多段変速機。
  23. 複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、
    第1中間出力経路と該第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、
    第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、
    該第2サンギヤおよび該第4サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、該第3サンギヤおよび該第4キャリアは第3クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介して該第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2キャリア、該第3キャリア、および該第4リングギヤは第5クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、該第3リングギヤは前記出力回転部材に連結され、該第2リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部と
    を、備えている一方、
    前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする車両用遊星歯車式多段変速機。
  24. 複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、
    第1中間出力経路と該第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、
    第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、
    該第2サンギヤおよび該第4サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2キャリアおよび該第3サンギヤは第3クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介して該第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2リングギヤ、該第3キャリア、および該第4キャリアは第5クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、該第3リングギヤは前記出力回転部材に連結され、該第4リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部と
    を、備えている一方、
    前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする車両用遊星歯車式多段変速機。
  25. 複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、
    第1中間出力経路と該第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、
    第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、
    該第2サンギヤおよび該第3サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、該第3キャリアおよび該第4サンギヤは第3クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介して該第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2キャリアおよび該第3リングギヤは第5クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、該第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、該第2リングギヤおよび該第4リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部と
    を、備えている一方、
    前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする車両用遊星歯車式多段変速機。
  26. 複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、
    第1中間出力経路と該第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、
    第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、
    該第2サンギヤおよび該第3サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2キャリアは第3クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介して該第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2リングギヤ、該第3キャリア、および該第4リングギヤは第5クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、該第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、該第3リングギヤおよび該第4サンギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部と
    を、備えている一方、
    前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする車両用遊星歯車式多段変速機。
  27. 複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、
    第1中間出力経路と該第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、
    第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、
    該第2サンギヤ、該第3サンギヤ、および該第4サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2キャリアおよび該第3リングギヤは第3クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介して該第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2リングギヤは第5クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、該第3キャリアおよび該第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、該第4リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部と
    を、備えている一方、
    前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする車両用遊星歯車式多段変速機。
  28. 複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、
    第1中間出力経路と該第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、
    第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、
    該第2サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2キャリア、該第3サンギヤ、および該第4サンギヤは第3クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介して該第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2リングギヤおよび該第3リングギヤは第5クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、該第3キャリアおよび該第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、該第4リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部と
    を、備えている一方、
    前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする車両用遊星歯車式多段変速機。
  29. 複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、
    第1中間出力経路と該第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、
    第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、
    該第2サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2キャリアおよび該第3サンギヤは第3クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介して該第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2リングギヤ、該第3リングギヤ、および該第4リングギヤは第5クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、該第3キャリアおよび該第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、該第4サンギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部と
    を、備えている一方、
    前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする車両用遊星歯車式多段変速機。
  30. 複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、
    第1中間出力経路と該第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、
    第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第4遊星歯車を有するダブルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、
    該第2サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2キャリアおよび該第3サンギヤは第3クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介して該第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2リングギヤ、該第3キャリア、および該第4キャリアは第5クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、該第3リングギヤおよび該第4リングギヤは前記出力回転部材に連結され、該第4サンギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部と
    を、備えている一方、
    前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする車両用遊星歯車式多段変速機。
  31. 複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、
    第1中間出力経路と該第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、
    第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、
    該第2サンギヤおよび該第4サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2キャリアおよび該第3キャリアは第3クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介して該第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2リングギヤおよび該第3リングギヤは第5クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、該第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、該第3サンギヤおよび該第4リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部と
    を、備えている一方、
    前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする車両用遊星歯車式多段変速機。
  32. 複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、
    第1中間出力経路と該第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、
    第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、
    該第2サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2キャリア、該第3キャリア、および該第4サンギヤは第3クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介して該第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2リングギヤ、該第3リングギヤ、および該第4キャリアは第5クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、該第4リングギヤは前記出力回転部材に連結され、該第3サンギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部と
    を、備えている一方、
    前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする車両用遊星歯車式多段変速機。
  33. 複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、
    第1中間出力経路と該第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、
    第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、
    該第2サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2キャリア、該第3キャリア、および該第4サンギヤは第3クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介して該第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2リングギヤおよび該第3リングギヤは第5クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、該第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、該第3サンギヤおよび該第4リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部と
    を、備えている一方、
    前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする車両用遊星歯車式多段変速機。
  34. 複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、
    第1中間出力経路と該第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、
    第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、
    該第2サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2キャリアおよび該第3キャリアは第3クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介して該第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2リングギヤ、該第3リングギヤ、および該第4リングギヤは第5クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、該第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、該第3サンギヤおよび該第4サンギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部と
    を、備えている一方、
    前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする車両用遊星歯車式多段変速機。
  35. 複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、
    第1中間出力経路と該第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、
    第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、
    該第2サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、該第3サンギヤおよび該第4サンギヤは第3クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介して該第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2キャリアおよび該第3リングギヤは第5クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、該第3キャリアおよび該第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、該第2リングギヤおよび該第4リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部と
    を、備えている一方、
    前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする車両用遊星歯車式多段変速機。
  36. 複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、
    第1中間出力経路と該第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、
    第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第2遊星歯車を有するダブルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された第3遊星歯車を有するシングルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、
    該第2サンギヤ、該第3サンギヤ、および該第4サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2リングギヤは第3クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介して該第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2キャリアおよび該第3キャリアは第5クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、該第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、該第3リングギヤおよび該第4リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部と
    を、備えている一方、
    前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする車両用遊星歯車式多段変速機。
  37. 複数の遊星歯車装置を備え、入力回転部材の回転を変速して出力回転部材から出力する形式の車両用遊星歯車式多段変速機であって、
    第1中間出力経路と該第1中間出力経路に対して増速回転させられる第2中間出力経路とを介して前記入力回転部材の回転を出力する第1変速部と、
    第2サンギヤ、第2キャリア、および第2リングギヤを備え、該第2キャリアによって回転可能に支持された第2遊星歯車を有するシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第3サンギヤ、第3キャリア、および第3リングギヤを備え、該第3キャリアによって回転可能に支持された互いに噛み合う一対の第3遊星歯車を有するダブルピニオン型の第3遊星歯車装置と、第4サンギヤ、第4キャリア、および第4リングギヤを備え、該第4キャリアによって回転可能に支持された第4遊星歯車を有するシングルピニオン型の第4遊星歯車装置とを含み、
    該第2サンギヤおよび該第3サンギヤは第1クラッチを介して前記第1中間出力経路を前記第1変速部で構成する第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第2クラッチを介して前記第2中間出力経路を前記第1変速部で構成する第2中間出力部材に選択的に連結され、該第3リングギヤおよび該第4サンギヤは第3クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第4クラッチを介して該第2中間出力部材に選択的に連結され、該第2キャリアおよび該第3キャリアは第5クラッチを介して該第1中間出力部材に選択的に連結されるとともに第1ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結され、該第4キャリアは前記出力回転部材に連結され、該第2リングギヤおよび該第4リングギヤは第2ブレーキを介して非回転部材に選択的に連結される第2変速部と
    を、備えている一方、
    前記クラッチおよびブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより複数の変速段が成立させられることを特徴とする車両用遊星歯車式多段変速機。
  38. 前記第3キャリアと前記第4キャリアおよび前記第3サンギヤと前記第4サンギヤとはそれぞれ共通の部材で構成されるとともに、前記第4遊星歯車が互いに噛み合う一対の前記第3遊星歯車のいずれか1つを兼ねているものである請求項10、請求項11、請求項18、請求項27、請求項28、および請求項35のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  39. 前記第3キャリアと前記第4キャリアおよび前記第3リングギヤと前記第4リングギヤとはそれぞれ共通の部材で構成されるとともに、前記第4遊星歯車が互いに噛み合う一対の前記第3遊星歯車のいずれか1つを兼ねているものである請求項12または29の車両用遊星歯車式多段変速機。
  40. 前記第3キャリアと前記第4キャリアおよび前記第3リングギヤと前記第4リングギヤとはそれぞれ共通の部材で構成されるとともに、前記第3遊星歯車が互いに噛み合う一対の前記第4遊星歯車のいずれか1つを兼ねているものである請求項13または30の車両用遊星歯車式多段変速機。
  41. 前記第2キャリアと前記第3キャリアおよび前記第2リングギヤと前記第3リングギヤとはそれぞれ共通の部材で構成されるとともに、前記第2遊星歯車が互いに噛み合う一対の前記第3遊星歯車のいずれか1つを兼ねているものである請求項14乃至17および請求項31乃至34のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  42. 前記第2キャリアと前記第3キャリアおよび前記第2サンギヤと前記第3サンギヤとはそれぞれ共通の部材で構成されるとともに、前記第3遊星歯車が互いに噛み合う一対の前記第2遊星歯車のいずれか1つを兼ねているものである請求項19または36の車両用遊星歯車式多段変速機。
  43. 前記第2キャリアと前記第3キャリアおよび前記第2サンギヤと前記第3サンギヤとはそれぞれ共通の部材で構成されるとともに、前記第2遊星歯車が互いに噛み合う一対の前記第3遊星歯車のいずれか1つを兼ねているものである請求項20または37の車両用遊星歯車式多段変速機。
  44. 前記第1変速部は、第1サンギヤ、第1キャリア、および第1リングギヤを備え、該第1キャリアによって回転可能に支持された第1遊星歯車を有するたシングルピニオン型の第1遊星歯車装置を含み、
    該第1サンギヤは回転不能に固定され、該第1キャリアは前記第1中間出力部材であって前記入力回転部材に連結され、該第1リングギヤは前記第2中間出力部材である請求項21乃至43のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  45. 前記第1クラッチ乃至第5クラッチ、および第2ブレーキの係合、解放状態を選択的に切り換えることにより少なくとも前進7速の変速段が成立させられるものである請求項1乃至44のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  46. 前記第1クラッチおよび前記第2ブレーキが係合させられることによって最も大きい変速比の第1変速段が成立させられ、前記第2クラッチおよび前記第2ブレーキが係合させられることによって前記第1変速段よりも変速比が小さい第2変速段が成立させられ、前記第3クラッチおよび前記第2ブレーキが係合させられることによって前記第2変速段よりも変速比が小さい第3変速段が成立させられ、前記第4クラッチおよび前記第2ブレーキが係合させられることによって前記第3変速段よりも変速比が小さい第4変速段が成立させられ、前記第5クラッチおよび前記第2ブレーキが係合させられることによって前記第4変速段よりも変速比が小さい第5変速段が成立させられ、前記第4クラッチおよび前記第5クラッチが係合させられることによって前記第5変速段よりも変速比が小さい第6変速段が成立させられ、前記第1クラッチおよび前記第5クラッチが係合させられることによって前記第6変速段よりも変速比が小さい第7変速段が成立させられ、前記第2クラッチおよび前記第4クラッチが係合させられることによって前記第7変速段よりも変速比が小さい第8変速段が成立させられ、前記第1クラッチおよび前記第4クラッチが係合させられることによって前記第8変速段よりも変速比が小さい第9変速段が成立させられるものであり、
    該第1変速段乃至該第9変速段のうちの7つ以上の変速段を用いて変速が行われるものである請求項1乃至45のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  47. 前記第1クラッチおよび前記第1ブレーキが係合させられることによって後進変速段が成立させられるものである請求項1乃至46のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
  48. 駆動力源の出力は、流体伝動装置を介して前記入力回転部材に入力されるものである請求項1乃至47のいずれかの車両用遊星歯車式多段変速機。
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