JP2005049914A - 車両状況判定装置、車載情報取得装置、車両動作制御装置および車両状況判定方法 - Google Patents

車両状況判定装置、車載情報取得装置、車両動作制御装置および車両状況判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】車両に搭載された機器を有効に利用しつつ、製造コストを抑制して車両事故の予防安全を行うこと。
【解決手段】認知認識装置2は、入力装置1から入力された物理データを解析部11によって解析し、解析結果を抽象化されたオブジェクトデータとして予測判断装置3に送信する。予測判断装置3は、受信したオブジェクトデータの情報量をもとに、使用可能な判定ロジックを判定ロジックデータベース25から選択する。予測判断処理部23は、判定ロジック選択部22が選択した判定ロジックを用いて自車両の状況判定、危険の予測、必要な動作の判断を行って動作警告制御装置4に送信する。動作警告制御装置4は、予測判断装置3の出力と、接続されている出力装置5の情報とをもとに、具体的な警告動作、制御動作の内容を決定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自車両の走行にかかる情報を取得する外部装置から該情報を受信し、当該受信した情報をもとに自車両が現に迎えている状況を判定する車両状況判定装置、自車両の走行にかかる情報を取得する車載情報取得装置、および車両の運転手に対して報知処理を行う報知制御および/または車両の運転に対して補助・介入を行う運動制御によって車両の動作を制御する車両動作制御装置に関し、特に、性能の異なる車載機器に共通に接続可能な車両状況判定装置、車載情報取得装置、車両動作制御装置および車両状況判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車(車両)事故の予防安全を目的として、運転手に代わって各種情報を取得して当該車両における各種機器を制御する技術が知られている。例えば、特許文献1には、自車から前方障害物までの距離を算出し、検出した距離が所定の距離以下である場合に運転手へ警報を発する技術が開示されている。
【0003】
また、特許文献2に開示された乗員保護支援装置では、車両走行時に、常時自車両の事故の危険度を算出し、事故が発生する前に乗員保護手段を作動させることで乗員の保護を適切におこなうようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−57198号公報
【特許文献2】
特開2000−142321号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、自動車の運転手に代わって危険を認知・認識・判断しようとする場合、その判断精度は各種情報をいかに取得するかに依存し、使用可能な情報が多ければ多いほど判断精度は向上する。一方で、現在の車両には様々な電子機器が備えられているので、これらの電子機器が取得する情報を有効に利用することが求められる。
【0006】
また、自車両の状況が危険であると判断した場合、運転者に対して警告(報知)を行ったり、運転への補助や介入を行う必要があるが、これらの警告・補助・介入に際しても自車両に搭載されている各種機器と連携し、最適な動作を行うことが求められる。
【0007】
しかしながら、車両に搭載されている機器は、その車種によって種類や性能が異なり、また、車両の所有者が独自に機器を増設する場合がある。このように車両ごとに異なる機器を利用して危険を認知・認識・判断し、また、警告・補助・介入を行うためには、その車両専用の予防安全システムを構築する必要があり、製造コストが高くなるという問題点があった。
【0008】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、性能の異なる車載機器に共通に接続可能とすることで、車両に搭載された機器を有効に利用しつつ、製造コストを抑制した車両状況判定装置、車載情報取得装置、車両動作制御装置および車両状況判定方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、自車両の走行にかかる情報を取得する外部装置から該情報を受信し、当該受信した情報をもとに自車両が現に迎えている状況を判定する車両状況判定装置であって、前記自車両が現に迎えている状況の判定に用いる複数の判定ロジックを記憶する記憶手段と、前記外部装置に対応して前記記憶手段に記憶された複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択し、選択した判定ロジックを用いて前記自車両が現に迎えている状況を判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
この請求項1の発明によれば、車両状況判定装置は、状況の判定に用いる複数の判定ロジックを記憶し、情報の送信元である外部装置に対応して複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択して実行する。
【0011】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記判定手段による判定結果をもとに、自車両が現に迎えている状況と当該状況下において実行すべき車両動作とを有する車両動作指示を作成し、車両の運動制御および/または報知制御を行う外部装置に前記車両動作指示を送信する送信手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0012】
この請求項2の発明によれば、車両状況判定装置は、判定手段による判定結果をもとに、自車両が現に迎えている状況と実行すべき車両動作とを作成し、車両の運動制御および/または報知制御を行う外部装置に送信する。
【0013】
また、請求項3に係る発明は、自車両の走行にかかる情報を取得して自車両が現に迎えている状況を判定し、当該状況下において実行すべき運動制御および/または報知制御を外部装置に送信する車両状況判定装置であって、前記実行すべき運動制御および/または報知制御に用いる複数の判定ロジックを記憶する記憶手段と、前記外部装置に対応して前記記憶手段に記憶された複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択し、選択した判定ロジックを用いて前記状況下において実行すべき運動制御および/または報知制御を外部装置に送信する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
この請求項3の発明によれば、車両状況判定装置は、状況の判定に用いる複数の判定ロジックを記憶し、情報の出力先である外部装置に対応して複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択して実行する。
【0015】
また、請求項4に係る発明は、請求項1,2または3に記載の発明において、前記複数の判定ロジックは、同一種類で性能の異なる外部装置にそれぞれ対応することを特徴とする。
【0016】
この請求項4の発明によれば、車両状況判定装置は、同一種類で性能の異なる外部装置に対応した複数の判定ロジックを記憶し、接続された外部装置に対応した判定ロジックを選択して実行する。
【0017】
また、請求項5に係る発明は、請求項1〜4に記載の発明において、前記判定手段は、前記自車両の走行にかかる情報の内容をもとに、前記複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択することを特徴とする。
【0018】
この請求項5の発明によれば、車両状況判定装置は、状況の判定に用いる複数の判定ロジックを記憶し、取得した情報の内容をもとに複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択して実行する。
【0019】
また、請求項6に係る発明は、請求項5に記載の発明において、前記自車両の走行にかかる情報および/または前記車両動作指示を標準化された所定のデータ形式で送受信することを特徴とする。
【0020】
この請求項6の発明によれば、車両状況判定装置は、自車両の走行にかかる情報を標準化された所定のデータ形式で送受信し、受信した情報の内容をもとに複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択して実行する。
【0021】
また、請求項7に係る発明は、請求項5または6に記載の発明において、前記自車両の走行にかかる情報は、情報の種類と、該情報の種類によって定まる属性情報と、を有することを特徴とする。
【0022】
この請求項7の発明によれば、車両状況判定装置は、情報の種類と、情報の種類によって定まる属性情報と、を有する情報を取得し、その内容をもとに複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択して実行する。
【0023】
また、請求項8に係る発明は、請求項5,6または7に記載の発明において、前記判定ロジック選択手段は、情報の種類および前記属性情報から実行可能な判定ロジックを選択することを特徴とする。
【0024】
この請求項8の発明によれば、車両状況判定装置は、受信した情報の種類と、情報の種類によって定まる属性情報と、をもとに複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択して実行する。
【0025】
また、請求項9に係る発明は、請求項1〜4に記載の発明において、前記判定手段は、前記外部装置に関する情報を受信し、該受信結果を用いて前記複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択することを特徴とする。
【0026】
この請求項9の発明によれば、車両状況判定装置は、状況の判定に用いる複数の判定ロジックを記憶するとともに外部装置に関する情報を受信し、受信した外部装置の情報をもとに複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択して実行する。
【0027】
また、請求項10に係る発明は、請求項1〜4に記載の発明において、前記判定手段は、選択すべき判定ロジックを指定する選択スイッチの設定によって、前記複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択することを特徴とする。
【0028】
この請求項10の発明によれば、車両状況判定装置は、状況の判定に用いる複数の判定ロジックを記憶し、選択スイッチによって指定された判定ロジックを使用する。
【0029】
また、請求項11に係る発明は、自車両の走行にかかる情報を取得する車載情報取得装置であって、自車両の内部および/または自車両の外部のデータを入力する入力手段と、前記入力手段が取得したデータを解析して自車両の走行にかかる情報を取得する解析手段と、前記解析手段によって得られた自車両の走行にかかる情報を所定のデータ形式に変換し、自車両が現に迎えている状況を判定する車両状況判定装置に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0030】
この請求項11の発明によれば、車載情報取得装置は、入力手段が取得したデータを解析して自車両の走行にかかる情報を取得し、解析結果を所定のデータ形式に変換し、自車両が現に迎えている状況を判定する車両状況判定装置に送信する。
【0031】
また、請求項12の発明は、請求項11に記載の発明において、前記所定のデータ形式は、情報の種類と、該情報の種類によって定まる属性情報と、を関連付けた形式であることを特徴とする。
【0032】
この請求項12の発明によれば、車載情報取得装置は、自車両の走行にかかる情報を、情報の種類と、該情報の種類によって定まる属性情報と、を関連付けた形式に変換して車両状況判定装置に送信する。
【0033】
また、請求項13に係る発明は、自車両の走行にかかる情報を取得する車載情報取得装置であって、自装置に関する情報を接続先に通知する通知手段を備えたことを特徴とする。
【0034】
この請求項13の発明によれば、車載情報取得装置は、入力手段が取得したデータを解析して自車両の走行にかかる情報を取得し、自車両が現に迎えている状況を判定する車両状況判定装置に送信するとともに、自装置に関する情報を接続先に通知する。
【0035】
また、請求項14に係る発明は、車両の運転手に対して報知処理を行う報知制御および/または車両の運転に対して補助・介入を行う運動制御によって車両の動作を制御する車両動作制御装置であって、自車両が現に迎えている状況と当該状況下において実行すべき車両動作とを有する車両動作指示を受信する受信手段と、前記車両動作指示と、自車両に搭載された各種手段の情報とをもとに、指示された車両動作を実現するために実行可能な制御内容を決定する制御内容決定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0036】
この請求項14の発明によれば、車両動作制御装置は、自車両が現に迎えている状況と実行すべき車両動作とを有する車両動作指示を受信した場合に、自車両に搭載された各種手段の情報とをもとに、指示された車両動作を実現するために実行可能な制御内容を決定する。
【0037】
また、請求項15に係る発明は、車両の運転手に対して報知処理を行う報知制御および/または車両の運転に対して補助・介入を行う運動制御によって車両の動作を制御する車両動作制御装置であって、自装置に関する情報を接続先に通知する通知手段を備えたことを特徴とする。
【0038】
この請求項15の発明によれば、車両動作制御装置は、自車両が現に迎えている状況と実行すべき車両動作とを有する車両動作指示を受信し、指示された車両動作を実現するために実行可能な制御内容を決定するとともに、自装置に関する情報を接続先に通知する。
【0039】
また、請求項16に係る発明は、各種情報を取得し、取得した情報を処理して運転制御および/または安全制御を行う車載電子制御手段に接続され、該車載電子制御手段による処理内容をもとに、自車両が現に迎えている状況を判断し、自車両に生じうる危険を予測する予測判断手段を備えたことを特徴とする。
【0040】
この請求項16の発明によれば、車両状況判定装置は、各種情報を取得して運転制御や安全制御を行う車載電子制御手段から情報や制御内容を読み出して、自車両が現に迎えている状況を判断し、自車両に生じうる危険を予測する。
【0041】
また、請求項17に係る発明は、自車両の走行にかかる情報を取得する外部装置から該情報を受信し、当該受信した情報をもとに自車両が現に迎えている状況を判定する車両状況判定方法であって、前記自車両が現に迎えている状況の判定に用いる複数の判定ロジックを記憶する記憶工程と、前記外部装置に対応して前記記憶工程によって記憶された複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択し、選択した判定ロジックを用いて前記自車両が現に迎えている状況を判定する判定工程と、を含んだことを特徴とする。
【0042】
この請求項17の発明によれば、車両状況判定方法は、状況の判定に用いる複数の判定ロジックを記憶し、情報の送信元である外部装置に対応して複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択して実行する。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る車両状況判定装置、車載情報取得装置、車両動作制御装置および車両状況判定方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0044】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる車両状況判定装置、車載情報取得装置および車両動作制御装置を用いた予防安全システムの概要構成を説明する説明図である。同図に示すように、本実施の形態1にかかる予防安全システムでは、複数の入力装置1が複数の認知認識装置2を介して予測判断装置3に接続されている。さらに予測判断装置3の出力は、複数の動作警告制御装置4に送信され、各動作警告制御装置4は複数の出力装置5に接続される。ここで、入力装置1と認知認識装置2とは車載情報取得装置として機能し、予測判断装置3は車両状況判定装置として機能し、動作警告制御装置4と出力装置5とは車両動作制御装置として機能する。
【0045】
この予防安全システムでは、予測判断装置3と、認知認識装置2および動作計測制御装置4との通信は、標準化されたデータ形式を用いて実現される。このため、予測判断装置3は、種類や性能の異なる車載機器に共通に接続可能となる。
【0046】
入力装置1は、カメラや速度センサ、加速度センサ、位置情報取得手段、レーダ、車両間通信装置などであり、自車両の外部や内部の画像、自車両の速度や加速度、自車両の位置や他車両の情報など、自車両が現に迎えている状況を判定するために利用可能な各種情報を認知認識装置2に入力する。
【0047】
認知認識装置2は、その内部に解析部11、オブジェクトデータ作成部12を有する。解析部11は、入力装置1から入力された各種情報を解析し、自車両の走行にかかる情報を取得する。オブジェクトデータ作成部12は、この車両の走行にかかる情報を所定のデータ形式に変換して予測判断装置3に送信する。
【0048】
例えば、入力装置1がカメラであり、認知認識装置2が画像処理装置である場合、解析部11は、カメラから入力された画像をもとに障害物の有無や、障害物に関する情報などを自車両の走行にかかる情報として取得する。オブジェクトデータ作成部12は、この障害物の有無や、障害物に関する情報をオブジェクトデータとして予測判断装置3に送信する。
【0049】
また、上述したように入力装置がカメラであり、認知認識装置が画像認識装置である場合に、解析部は障害物の有無や障害物に関する情報を取得すると共に、この障害物の有無等を基に、例えば前方車との車間距離を維持するための制御信号を外部に出力する(通常の衝突安全制御)機能も有する。
【0050】
更に、入力装置がレーダ、認知認識装置がプリクラッシュシステムであれば、レーダから入力された反射電波を解析部が処理し、これを基に障害物との相対距離(障害物の位置)や相対速度(障害物が近づいてきている等)を認識し、これを基にシートベルトを制御する(通常の衝突安全制御)と共に、オブジェクト作成部が解析部の処理で得られた障害物の、位置情報や移動情報(障害物が近づいてきている等)のオブジェクトデータとして予測判断装置に送信する。
【0051】
更にまた、入力装置が車輪速度センサやブレーキの操作のオンオフスイッチ、認知認識装置がブレーキ制御装置であれば、車輪速度センサから入力されたデータやブレーキのオンオフデータを解析部が処理し、これを基に減速の意思や車輪のロック状態を認識し、これを基にブレーキを制御する(通常の車両運転制御)と共に、オブジェクト作成部が解析部の処理で得られた例えば減速の意思の有無等のオブジェクトデータとして予測判断装置に送信する。
【0052】
すなわち、衝突安全系や車両制御系のプリクラッシュシステムやブレーキ制御等の車載電子制御装置、つまり認知認識装置で得られる処理内容(障害物の移動情報や、減速の意思情報)を基にして予測判断手段が車両の危険等の予測を行うことになる。
【0053】
ここで、オブジェクトデータとは、入力装置から得られた物理データをもとに解析処理を行い、解析処理の結果得られた抽象化データを、その内容に基づいて纏めたデータである。例えば、画像データ(カメラから取得した物理データ)から周辺の車両や人物などの情報(抽象化データ)が作成される。このように抽象化したデータを用いることで、データの送信元の仕様や性能に依存せず、共通して使用可能な標準化されたデータ通信を実現することができる。
【0054】
すなわち、認知認識装置2は、入力装置1によって取得したデータに対する解析処理により、障害物を認知・認識して予測判断装置3に送信する。このように認知認識装置2がオブジェクトデータを作成して予測判断装置3に送信することで、予測判断装置3は、入力装置1の種類や数、性能に関わらず、自車両の状況を判断することができる。
【0055】
図2に、認知認識装置2が出力するオブジェクトデータの一例を示す。図2に示したオブジェクトデータ41は、自車両前方の障害物に関する情報を示すオブジェクトデータであり、その属性として項目「有無」、「種類」、「大きさ」、「位置」、「移動」、「方向」を有する。項目「有無」は、自車両の前方における障害物の有無を示し、項目「種類」は、その障害物の種類を示す。また、項目「大きさ」は、その障害物の大きさを示し、項目「位置」は、その障害物の位置を示す。さらに、項目「移動」は、その障害物が移動しているか否かを示し、項目「方向」は、その障害物の移動方向を示す。
【0056】
それぞれの項目は、たとえばカメラによって撮影した画像データを解析して作成する。また、カメラの種類や数、性能によって作成できない項目は、空白とする。オブジェクトデータ41は、単眼カメラによって撮影した一枚分の画像から画像処理によって取り出した情報を示しており、項目「移動」および「方向」は空白としている。この単眼カメラによる撮影を再度行い、2枚の画像をもとに画像処理したならば、この項目「移動」および「方向」を算出することができる。
【0057】
予測判断装置3は、認知認識装置2から受信したオブジェクトデータをもとに、自車両が現に迎えている状況を判定するとともに、自車両に生じうる危険を予測・判断し、その結果を動作警告制御部4に送信する。
【0058】
より詳細には、予測判断装置3は、その内部にオブジェクトデータ受信部21、判定ロジック選択部22、予測判断処理部23、オブジェクトデータ作成部24、判定ロジックデータベース25および記憶部26を有する。オブジェクトデータ受信部21は、認知認識装置2が送信したオブジェクトデータを受信し、その内容を判定ロジック選択部22に送信する。認知認識装置2が送信するオブジェクトデータの内容は、入力装置1の種類、数および性能や、認知認識装置2の処理能力によって異なるので、判定ロジック選択部22は、受信したオブジェクトデータの内容をもとに、予測判断装置3が実行可能な判定ロジックを判定ロジックデータベース25から選択し、予測判断処理部23に送信する。
【0059】
予測判断処理部23は、判定ロジック選択部22が選択した判定ロジックを使用して自車両が現に迎えている状況を判定するとともに、自車両に生じうる危険を予測する。さらに、予測判断処理部23は、この予測結果をもとに自車両が実行すべき車両動作の判断を行う。
【0060】
オブジェクトデータ作成部24は、予測判断処理部23が出力した自車両の状況、危険度、自車両が実行すべき車両動作をオブジェクトデータとして纏め、動作警告制御装置4に送信する。
【0061】
ここで、図3および図4を参照し、予測判断装置3における判定ロジックとその選択について説明する。図3は、予測判断装置3が受信したオブジェクトデータと、その内容によって定まる判定精度について説明する説明図である。図3において、自車両51は、範囲53を撮影可能なカメラを搭載している。このカメラの性能や認知認識装置2の性能によって前方に障害物があることのみが判明したとすると、自車両が警戒すべき領域は範囲53全体となる。
【0062】
また、認知認識装置2による解析の結果、障害物が車両であること(種類)およびその位置が判明したならば、自車両にとって警戒すべき領域は、他車両の位置を中心に、その車両が移動する可能性のある範囲54となる。
【0063】
さらに、認知認識装置2による解析の結果、障害物である車両52の移動方向や速度が判明したならば、自車両が警戒すべき領域は、車両52の移動方向・速度に基づいた範囲55となる。
【0064】
このように、予測判断装置3が受信したオブジェクトデータが詳細になるに従い、自車両の状況に関する判定精度は向上する。その結果、自車両の危険度をより詳細に予測することができることとなる。図4は、オブジェクトデータに含まれる情報と、提供可能なサービスとの関係を説明する説明図である。
【0065】
図4に示すように、オブジェクトデータに障害物の有無に関する情報が含まれている場合、提供可能なサービスは、運転手に対する警告となる。また、オブジェクトデータに障害物の有無、種類、大きさ、位置の情報が含まれている場合、提供可能なサービスは、回避動作のアシスト(補助)となる。さらに、オブジェクトデータに障害物の有無、種類、大きさ、位置に加えて移動の有無や移動方向の情報が含まれている場合、提供可能なサービスは、回避動作の介入となる。
【0066】
すなわち、オブジェクトデータに含まれる情報量が少なく、状況判定や危険予測の精度が低い場合には、車両側における自動制御を抑制して車両の動作を運転手の操作に委ね、オブジェクトデータに含まれる情報が多く、状況判定や危険予測を高い精度で実行可能な場合には、車両側における運転の補助や、運転への介入を積極的に行うことで車両事故を防止することができる。
【0067】
具体的には、それぞれのサービス内容に対応する判定ロジックは、判定ロジックデータベース25に記憶されており、判定ロジック選択部は、オブジェクトデータに含まれる情報量に基づいて判定ロジックの選択をおこなう。
【0068】
実際のロジックの選定としては、例えば、図5に示すように、オブジェクトデータの情報量として、前方障害物の有無の情報だけであれば、図5(a)に示したロジック(1)を選択し、その有無の情報と、他の入力装置から得られる自車速度やブレーキ操作の情報を基に、障害物の有無の情報、及び危険レベル(例えば2段階)を算出し、後述する図7のようなオブジェクトデータを作成する。
【0069】
また、前方障害物の有無、種類、大きさ、位置の情報があれば、ロジック(2)を選択し、有無、種類、大きさ、位置の情報と、他の入力装置から得られる自車速度やブレーキ操作の情報を基に、障害物の有無の情報、危険レベル(例えば3段階)、対象種別、危険領域を算出し、後述するオブジェクトデータを作成する。
【0070】
更に、前方障害物の有無、種類、大きさ、位置、移動、方向の情報があれば、ロジック(3)を選択し、有無、種類、大きさ、位置、移動、方向の情報と、他の入力装置から得られる自車速度やブレーキ操作の情報を基に、障害物の有無の情報、危険レベル(例えば5段階)、対象種別、危険領域、危険方向を算出し、後述するオブジェクトデータを作成する。
【0071】
従って、ロジック(1)であれば、サービスとしては警告に留まり、ロジック(2)であれば回避動作のアシスト、ロジック(3)であれば回避動作の介入までが可能となる。
【0072】
尚、今回実施例で説明したロジックの「選択」は、入力オブジェクトの情報量を検出し、この情報量に基づいて最適なロジックを読み出し、選択するものであるが、この代替手段として、情報量に対して共通(1本)のロジック(フロー)を記憶しておき、そのロジックのうち、入力オブジェクトの情報量に適応したロジックの部分が選択的に処理されるようにするのも「選択」に含まれるものとする。
【0073】
図6は、共通フローによるロジック選択を説明する説明図である。同図に示すように、入力オブジェクトは、その情報量に関わらず同一のフローに入力され、情報量に対応したロジックの出力が得られる。例えば、入力オブジェクトがロジック(2)に対応する情報量である場合、ロジック(1)は処理フロー上、通過するが、実際の処理(出力)はされず、実質的にはロジック(2)で処理され、出力が得られる。その後、ロジック(3)も処理上通過するが、実際にはロジック(3)では処理されない。そのため、結果的にはロジック(2)を選択したことになる。
【0074】
なお、ここではカメラによる画像をもとに、障害物に対する衝突の危険を予測する場合について説明したが、入力手段はカメラに限定されるものではなく、レーダや車両間通信からの情報を組み合わせて用いることができる。なお、複数の認知認識装置から受信したオブジェクトデータを組み合わせて使う場合は、それぞれの認知認識装置から受信したオブジェクトデータを記憶部26に記憶しておき、記憶部26から必要な情報を読み出して使用することとすればよい。
【0075】
さらに、判定ロジックの処理内容は衝突防止に限定されるものではなく、車線の逸脱防止や、居眠り運転・わき見運転の防止、車両盗難の防止などの処理をおこなう判定ロジックを判定ロジックデータベース25に記憶することができる。
【0076】
このように、オブジェクトデータの情報量に基づいて選択された判定ロジックを使用することで、予測判断処理部23は、自車両に設けられた入力装置1を最大限に利用して自車両の状況の判定と危険の予測とを行い、自車両が実行すべき車両動作を判断することができる。
【0077】
つぎに、オブジェクトデータ作成部24によって作成されるオブジェクトデータ、すなわち、自車両の状況、危険度、自車両が実行すべき車両動作を関連付けたデータについて説明する。図7は、オブジェクトデータ作成部24によって作成されるデータの一例を示す図である。図7に示したオブジェクトデータ42は、衝突の危険を示すデータであり、「有無」、「危険レベル」、「対象種別」、「危険領域」、「危険方向」などの項目を有する。項目「有無」は、自車両に衝突の危険があるか否かを示し、項目「危険レベル」は、衝突の可能性と危険度を示す指標である。また、項目「対象種別」は衝突の可能性のある対象が何であるかを示し、項目「危険領域」はその対象の位置周辺の領域を、項目「危険方向」は対象の移動速度・移動方向に沿った領域を示す。
【0078】
このオブジェクトデータ42は、予測判断処理部23の出力をもとに作成されたデータである。予測判断処理部23が使用した判定ロジックによっては、オブジェクトデータの項目のうち、一部の項目が算出できない場合があるが、予測判断処理部23が算出できなかった項目については空白とする。オブジェクトデータ作成部24は、このオブジェクトデータ42に対し、さらに自車両が実行すべき車両動作の判断を付加して動作警告制御装置4に送信する。この自車両が実行すべき車両動作は、より具体的には危険を回避するための回避方向、加減速、操作タイミングなどのデータとして送信される。
【0079】
動作警告制御装置4は、予測判断装置3から受信したオブジェクトデータをもとに、出力装置5に対する制御動作をおこなう。より詳細には、動作警告制御装置4は、その内部にオブジェクトデータ受信部31および制御内容決定部32を有する。オブジェクトデータ受信部31は、予測判断装置3が送信したオブジェクトデータを受信し、その内容を制御内容決定部32に送信する。制御内容決定部32は、受信したオブジェクトデータに示された情報をもとに、出力装置5による具体的な処理内容を決定する。
【0080】
ここで、制御内容決定部5は、接続された出力装置5の種類、数、性能をもとに、オブジェクトデータに示された危険の内容を回避し、自車両が実行すべき車両動作を実現するために最も効果的な処理内容を出力する。たとえば、自車両の右後方から追い越し車両が接近している状況で、出力装置5として2チャンネルスピーカが接続されていれば、動作警告制御装置4は、その2チャンネルスピーカから警告音を出力させる。同様に自車両の右後方から追い越し車両が接近している状況で、出力装置5として5チャンネルスピーカが接続されていれば、動作警告制御装置4は、運転手の右後方から警告音が聞こえるように出力をおこなうことで、右後方に運転手の注意を促し、より効果的に事故の予防を行うことができる。
【0081】
また、オブジェクトデータによって危険を回避するための運転への補助や介入が指示された場合、動作警告制御装置4は、自車両のスロットル開度や速度、ブレーキ圧の状態、ステアリング状態などをもとに、具体的な介入動作の内容を決定し、それぞれの出力装置5に送信する。
【0082】
すなわち、動作警告制御装置4は、予測判断装置3から受信した抽象的な指示と、自車両に搭載された機器の状態とをもとに、最適な動作内容を決定して出力装置5の制御を行うことができる。
【0083】
このように、本実施の形態1にかかる予防安全システムでは、認知認識装置2が入力装置1から受信した具体的データをもとに認知・認識処理をおこなって抽象的なオブジェクトデータを作成し、予測判断装置3は、抽象化されたオブジェクトデータの情報量に基づいて最適な判断ロジックを選択して予測・判断を行うことで、入力装置1に依存することなく予測・判断を高精度に実行することができる。さらに、予測判断装置3が予測・判断の結果を抽象化したオブジェクトデータとして送信し、動作警告制御装置4が出力装置5の状態をもとに抽象化された動作指示を実現する具体的な警告(報知)・補助・介入の内容を決定することで、予測判断装置3では、出力装置5に依存することなく予測・判断の結果を出力することができる。
【0084】
そのため、予測・判断において車両に対する依存を認知認識装置2および動作警告制御装置4に吸収させ、予測判断装置3を標準化することができる。したがって、予測判断装置3は、全ての車両に共通して搭載可能となる。
【0085】
さらに、本実施例では、予測判断装置3の入力として、従来より存在する例えばエンジン制御装置等の車両運転制御系や、プリクラッシュシステムやエアバック装置等の安全制御系の認知認識装置からの出力(認知認識装置の処理により得られた情報)を流用している。従来より認識結果により危険性を予測すること自体は知られているが、通常では認識装置に予測手段を盛り込み、専用の装置として構成しているため、車種毎にこのような装置を製作しなければならない。これに対し、本実施例では、上述したように従来より存在する運転制御系や衝突安全系の処理内容を利用し、これを基に危険性を予測しているので、車種に対応した専用の装置として製作することはなく、車種にかかわらず共通のプラットフォームとして従来装置に予測判断装置を付加することができる。また認知認識装置からの処理内容を流用しているだけのため、後述するように認知認識装置としては予測段とは独立して制御できる。
【0086】
つぎに、本実施の形態1にかかる予防安全システムの具体的な構成例を説明する。図8は、本実施の形態1にかかる予防安全システムの具体的な構成の一例である。図8において、予測判断ECU(Electrical Control Unit)301は、通信ECU201,202、画像認識ECU203、プリクラッシュシステム204、エアバック制御ECU205、車体制御ECU206、空調207、制御用ロケータ209、記憶部302,表示制御ECU403、音声制御ECU404および車両運転制御系400と接続している。
【0087】
通信ECU201は、W−CDMAやCDMA2000、802.11bなどを用いた一般通信網101と接続され、通信内容をオブジェクトデータとして予測判断ECU3に送信する。同様に、通信ECU202は、他の車両や路面などと通信する近距離無線(DSRC)等の車両通信装置102に接続され、車両間通信の内容をオブジェクトデータとして予測判断ECU301に送信する。また、画像認識ECU203は、カメラ103やレーダ104,105と接続され、画像認識処理の結果に基いて前方車との車間距離制御を指示する信号を出力する機能を有すると共に、画像認識処理の結果をオブジェクトデータとして予測判断ECU301に送信する。ここで、レーダ104は中・遠距離用のレーダ方式であり、レーダ105は近距離用のレーダ方式である。
【0088】
プリクラッシュシステム204は、車両周辺の障害物からの反射電波を受信するレーダ104,105と接続され、反射電波に基づいて障害物との相対距離や速度を検出して予測判断ECU301に送信するとともに、前記相対距離や速度を基にシートベルト106の巻上げ制御をおこなう。さらに、エアバックECU205は、加速度を検出する加速度センサ107から自車の衝撃情報を取得して予測判断ECU301に送信するとともに、衝撃情報に基づいてエアバック108の動作を制御する。ここで、プリクラッシュシステム204とエアバックECU205は、車両の衝突時の安全性を向上する衝突安全制御系200を構成している。この衝突安全制御系200は、予測判断ECU301と協働して動作するのみならず、予測判断ECU301が故障しても影響されずに独立して動作可能となる。
【0089】
車体ECU206は、ドアマイコン109などに接続され、ドアや車体に配置されたライト、ウィンカー110などの各種機器の状態を予測判断ECU301に供給するとともに、ウィンカー110やシート111、ドア、ドアロック、ウィンドウ、灯火系などの制御をおこなう。また、空調ECU207は、車体内の温度を取得し、予測判断ECU301に供給するとともに、ブロア112の制御によって車両内の温度調整をおこなう。
【0090】
表示制御ECU403は、車両内における各種表示機器を制御する処理部であり、タッチパネル501およびモニタ502などと接続される。また、音声制御ECU404は、車両内における各種音声出力機器を制御する処理部であり、スイッチ503およびスピーカ504などと接続される。
【0091】
制御用ロケータ209は、ナビゲーションシステム405から位置情報を取得し、オブジェクトデータとして予測判断ECUに供給する処理をおこなう。
【0092】
車両運転制御系400は、エンジン制御ECU406、変速制御ECU407、ブレーキ制御ECU408、サスペンション制御ECU409、ステアリング制御ECU410によって構成され、予測判断ECU301から受信したオブジェクトデータに基づいて、もしくは自律的に各ECUが制御動作を実行する。エンジン制御ECU406は、アクセル開度507をもとに、スロットル505の制御をおこなう。また、変速制御ECU407は、アクセル開度507を取得して、シフト508を制御する。ブレーキ制御ECU408は、ブレーキスイッチのオンオフ信号や車輪速509を取得し、ブレーキ圧510を制御する。さらにサスペンション制御ECUは、ストロークセンサ511によってサスペンションの状態を取得するとともにエア圧512を制御する。ステアリング制御ECU410は、操舵角センサ513の状態を取得して所望の操舵角になるようステアリング514を制御する処理をおこなう。
【0093】
この車両運転制御系400は、予測判断ECU301と協働して動作するのみならず、独立しても動作可能とすることが望ましい。
【0094】
以上、一般通信網101、車両通信装置102、カメラ103、レーダ104,105、加速度センサ107、ドアマイコン109、アクセル開度507、車輪速509、ストロークセンサ511および操舵角センサ513が入力装置1に相当し、通信ECU201,202、画像認識ECU203、プリクラッシュシステム204、エアバック制御ECU205、車体制御ECU206、セキュリティシステム207、エンジン制御ECU406、変速制御ECU407、ブレーキ制御ECU408、サスペンション制御ECU409およびステアリング制御ECU410が認知認識装置2に相当する。また、予測判断ECU301は、予測判断装置3に相当し、表示制御ECU403、音声制御ECU404および車両運動制御系400は、動作警告制御装置4に相当する。さらに、シートベルト106、エアバック108、ウインカー110、シート111、ブロア112、モニタ502、スピーカ504、スロットル505、シフト508、ブレーキ圧510、エア圧512、操舵角514は、出力装置5に相当する。
【0095】
図8に示したように、予測判断ECUは、各種制御ECUとオブジェクトデータの送受信を行い、車両の走行にかかる情報を受信して予測・判断を実行するとともに、その結果をもとに各種制御ECUを動作させることができる。また、同図に示したように、実際の構成においては認知認識装置2と動作警告制御装置4とは必ずしも独立して設けられるものではなく、同一のECUに認知・認識処理と動作制御処理もしくは警告制御処理とを実行させることができる。
【0096】
つぎに、図8に示した予測安全システムの動作例について説明する。図9は、予測安全システムの動作例を説明するフローチャートである。このフローチャートでは、車両通信装置102から取得した他車両の情報をもとに、衝突回避を行う場合について説明する。
【0097】
まず、通信ECU202が車両通信装置102を介して相手車両の位置情報を受信し(ステップS101)、つぎに、相手車両の速度を受信し(ステップS102)、さらに相手車両の移動方向を受信する(ステップS103)。通信ECUは、受信した相手車両の位置、速度および移動方向をオブジェクトデータとして予測判断ECU301に送信する(ステップS104)。
【0098】
予測判断ECU301は、受信したオブジェクトデータをもとにロジックを選択すると共に、自車両と相手車両との位置関係および相対速度を算出する(ステップS105)。予測判断ECU309は、算出した位置関係と相対速度とをもとに、衝突の有無を予測する(ステップS106)。尚、ロジックの選択は、予測判断装置3や動作警告制御装置4が組み込まれた時点で行われるものとする。
【0099】
ステップS106の結果、衝突の可能性があるならば(ステップS107,Yes)、予測判断ECU301は、衝突予測位置を算出する(ステップS108)。さらに予測判断ECU301は、衝突予測時間を算出する(ステップS109)。
【0100】
つぎに、予測判断ECU301は、算出した衝突予測位置、衝突予測時間および回避指示をオブジェクトデータとして車両運動制御ECU401、表示制御ECU403および音声制御ECU404に送信する(ステップS110)
【0101】
表示制御ECU403および音声制御ECU404は、予測判断ECU301からオブジェクトデータを受信し、衝突予測位置および衝突予測時刻を読みだし、警告内容を決定する(ステップS111)。その後、表示制御ECU403および音声制御ECU404は、警告動作を実行する(ステップS112)。
【0102】
一方、車両運動制御系400は、予測判断ECU301からオブジェクトデータを受信し、衝突予測位置に行かないようにするための減速度、および衝突予測位置までの距離に応じた目標速度を算出する(ステップS113)。
【0103】
さらに車両運動制御系400は、算出した目標速度になるようにスロットル開度およびブレーキ圧のリアルタイム制御をおこなう(ステップS114)。また、車両運動制御系400は、算出した衝突予測位置を避けるための回避位置、および回避位置に移動するための目標操舵角を算出し(ステップS115)、算出した目標操舵角になるようにステアリングをリアルタイム制御する(ステップS116)。ステップS116終了後、もしくは衝突の可能性が無い場合(ステップS107,No)予防安全システムは衝突回避処理を終了する。
【0104】
このように、通信ECU202(認知認識装置)がオブジェクトデータを作成し、予測判断ECU(予測判断装置)が自車両の危険を予測し、車両運動制御系400、表示制御ECU403および音声制御ECU404(動作警告制御装置)が具体的な処理内容を決定することにより、状況の判定、危険の予測、回避処理の判断を効率的かつ高精度におこなうことができる。
【0105】
また、予測判断ECU301は、入力装置や出力装置に依存することなく処理を実行可能であるので、予測判断ECU301は、どのような車両にも適用する(共有化する)ことができる。
【0106】
なお、オブジェクトデータ通信の能力を有さない電子機器が自車両に搭載されている場合であれば、その電子機器から情報を取得し、オブジェクトデータに変換して予測判断ECU301に送信する接続ユニットを用いればよい。
【0107】
図10は、接続ユニットを利用した接続について説明する説明図である。図10において、セキュリティシステム208は、オブジェクトデータ通信の能力を有さず、自律的に動作するセキュリティシステムであり、その内部に盗難防止判定処置部208aを有する。盗難防止判定処理部208aは、キーセンサ113、接近センサ114およびガラスセンサ115から情報を取得して自車両における盗難の危険を判定し、盗難の危険がある場合にインジケータ602、ブザー603および通信機能604を使用して周囲や車両の所有者などに通知する。
【0108】
接続ユニット601は、このセキュリティシステム208に接続され、セキュリィシステム208が取得した情報や、盗難判定処理部208aによる判定結果をオブジェクトデータとして予測判断ECU301に送信する。したがって、セキュリティシステム208にオブジェクトデータの通信機能が無い場合であっても、予測判断ECU301は、セキュリティシステム208から情報を取得し、利用することができる。
【0109】
予測判断ECU301がセキュリティシステム208に情報を送信する場合も同様に、接続ユニット601を介してオブジェクトデータを送信することにより、セキュリティシステム208に対して情報の送信を行うことができる。
【0110】
ところで、予測判断ECU301は、画像認識ECU203にも接続されている。この画像認識ECU203は、カメラ103が取得した画像を解析して解析結果を予測判断ECU301に送信する。したがって、例えば予測判断ECU301が盗難の検出をおこなう場合、セキュリティシステム208が取得したキーセンサ113、接近センサ114、ガラスセンサ115からの情報に加え、画像認識ECU203から受信した情報を用いることができることとなり、盗難の発生をより効果的に検出することができる。
【0111】
このように、予測判断ECUとの接続が想定されていない電子機器であっても、接続ユニットを介することで予測判断ECUとの通信が可能となり、その電子装置を利用して適切な自動車事故の予防安全を実現することができる。
【0112】
なお、図10において、接続ユニット601は独立した装置としているが、セキュリティシステム208や予測判断ECU301の内部に組み込んだ構成としても良いことは言うまでもない。
【0113】
つぎに、予防安全システムの処理を具体的に説明する。ここでは、自動車事故の発生率の高い3つのシチュエーション(局面)を例として説明する。図11,12は、前方に障害物や車両が存在する局面で事故を防止する処理である。図11は、この局面での「認知」、「認識」、「予測」、「判断」、「警告・表示出力、介入制御」の各処理の内容を示し、図12は、この局面での各動作を実行する処理部を説明する説明図である。
【0114】
図11,図12に示すように、前方に障害物や車両が存在する局面では、予防安全システムは、認知手段(入力装置)として、自車両の前方を撮像する前方カメラ103と画像認識ECU203、ナビゲーションシステム405と制御用ロケータ209、ブレーキ制御ECU408およびエンジン制御ECU406を使用する。
【0115】
具体的には、カメラ103が撮影した画像を画像認識ECU203によって処理することにより、交差点や道路の有無、信号の有無、標識の有無、障害物の有無を認知する。
【0116】
また、ナビゲーションシステム405と制御用ロケータ209は、自車両の位置、交差点や道路の有無、標識の有無を認知する。さらに、ブレーキ制御ECU408は、自車両の速度とブレーキの踏力を取得し、エンジン制御ECU406は、アクセル開度を取得し、それぞれオブジェクトデータとして予測判断ユニット301に送信する。
【0117】
その後、予防安全システムは、画像認識ECU203および制御用ロケータ209を認識手段(認知認識装置)として使用する。
【0118】
具体的には、画像認識ECU203は、交差点や道路の形状、信号の色、標識の内容、障害物の種類、障害物の位置、障害物の進行方向、障害物の速度を認識し、オブジェクトデータとして予測判断ECU301に送信する。
【0119】
また、制御用ロケータ209は自車両と交差点の距離、交差点や道路の形状、信号の有無、標識の内容を認識し、オブジェクトデータとして予測判断ECU301に送信する。
【0120】
この予防安全システムでは、「予測」および「判断」を共通化された予測判断ユニット301において実行する。具体的には、予測判断ECU301は、画像認識ECU203が出力したオブジェクトデータ、制御用ロケータ209が出力したオブジェクトデータ、ブレーキ制御ECU406が出力したオブジェクトデータおよびエンジン制御ECU406が出力したオブジェクトデータを用い、障害物との衝突を予測し、ドライバーの見落としや判断遅れを予測する。さらに、予測判断ECU301は、予測結果をもとに「危険レベル」、「危険方向」、「危険領域」を判断し、危険領域オブジェクトデータとして出力する。
【0121】
スピーカ504、モニタ502、エンジン制御ECU406、ブレーキ制御ECU408、ステアリング制御ECU410、衝突安全制御系200は、この予測判断ECU301が出力した危険領域オブジェクトデータをもとに、「警告・表示出力、介入制御」の各処理を実行する。
【0122】
具体的には、「危険レベル」が「1」である場合、スピーカ504は、「警告音A」を出力し、モニタ502は「警告表示a」を出力する。さらに、エンジン制御ECU406は、加速操作を禁止する。
【0123】
また、「危険レベル」が「2」である場合、スピーカ504は、「警告音B」を出力し、モニタ502は「警告表示b」を出力する。さらにブレーキ制御ECU408は、減速処理(小)を実行する。
【0124】
さらに、「危険レベル」が「3」である場合、スピーカ504は、「警告音C」を出力し、モニタ502は「警告表示c」を出力する。さらにブレーキ制御ECU408は、減速処理(中)を実行し、ステアリング制御ECU410は、回避処理を実行する。
【0125】
また、「危険レベル」が「4」である場合、スピーカ504は、「警告音D」を出力し、モニタ502は「警告表示d」を出力する。さらにブレーキ制御ECU408は、減速処理(大)を実行し、衝突安全制御系200は、安全システムを作動させる。この安全システムの作動内容としては、例えばエアバック108の展開や、シートベルト106の巻き上げが利用できる。
【0126】
つぎに、交差点の死角など、視認不可能な車両が存在する局面での事故防止について、図13,14を参照して説明する。図13は、この局面での「認知」、「認識」、「予測」、「判断」、「警告・表示出力、介入制御」の各処理の内容を示し、図14は、この局面での各動作を実行する処理部を説明する説明図である。
【0127】
図13,図14に示すように、視認不可能な車両が存在する局面では、予防安全システムは、認知手段(入力装置)として、自車両の前方を撮像する前方カメラ103と画像認識ECU203、ナビゲーションシステム405と制御用ロケータ209、ブレーキ制御ECU408およびエンジン制御ECU406を使用する。
【0128】
具体的には、カメラ103が撮影した画像を画像認識ECU203によって処理することにより、交差点や道路の有無、信号の有無、標識の有無を認知する。また、ナビゲーションシステム405と制御用ロケータ209は、自車両の位置、交差点や道路の有無、標識の有無を認知する。さらに、ブレーキ制御ECU408は、自車両の速度とブレーキの踏力を取得し、エンジン制御ECU406は、アクセル開度を取得し、それぞれオブジェクトデータとして予測判断ユニット301に送信する。
【0129】
その後、予防安全システムは、画像認識ECU203および制御用ロケータ209を認識手段(認知認識装置)として使用するとともに、車両通信装置102と通信ECU202を認識手段(認知認識装置)として使用する。
【0130】
具体的には、画像認識ECU203は、交差点や道路の形状、信号の色、標識の内容を認識し、オブジェクトデータとして予測判断ECU301に送信する。また、制御用ロケータ209は自車両と交差点の距離、交差点や道路の形状、信号の有無、標識の内容を認識し、オブジェクトデータとして予測判断ECU301に送信する。
【0131】
さらに、車両通信装置102および通信ECU202は、視認不可能な位置にいる車両の種類、位置、進行方向、速度を取得し、オブジェクトデータとして予測判断ECU301に送信する。
【0132】
この予防安全システムでは、「予測」および「判断」を共通化された予測判断ユニット301において実行する。具体的には、予測判断ECU301は、画像認識ECU203が出力したオブジェクトデータ、制御用ロケータ209が出力したオブジェクトデータ、ブレーキ制御ECU406が出力したオブジェクトデータ、エンジン制御ECU406が出力したオブジェクトデータおよび通信ECU202が出力したオブジェクトデータを用い、障害物(視認不可能な車両)との衝突を予測し、ドライバーの見落としや判断遅れを予測する。さらに、予測判断ECU301は、予測結果をもとに「危険レベル」、「危険方向」、「危険領域」を判断し、危険領域オブジェクトデータとして出力する。
【0133】
スピーカ504、モニタ502、エンジン制御ECU406、ブレーキ制御ECU408、ステアリング制御ECU410、衝突安全制御系200は、この予測判断ECU301が出力した危険領域オブジェクトデータをもとに、「警告・表示出力、介入制御」の各処理を実行する。
【0134】
具体的には、「危険レベル」が「1」である場合、スピーカ504は、「警告音A」を出力し、モニタ502は「警告表示a」を出力する。さらに、エンジン制御ECU406は、加速操作を禁止する。
【0135】
また、「危険レベル」が「2」である場合、スピーカ504は、「警告音B」を出力し、モニタ502は「警告表示b」を出力する。さらにブレーキ制御ECU408は、減速処理(小)を実行する。
【0136】
さらに、「危険レベル」が「3」である場合、スピーカ504は、「警告音C」を出力し、モニタ502は「警告表示c」を出力する。さらにブレーキ制御ECU408は、減速処理(中)を実行し、ステアリング制御ECU410は、回避処理を実行する。
【0137】
また、「危険レベル」が「4」である場合、スピーカ504は、「警告音D」を出力し、モニタ502は「警告表示d」を出力する。さらにブレーキ制御ECU408は、減速処理(大)を実行し、衝突安全制御系200は、安全システムを作動させる。この安全システムの作動内容としては、例えばエアバック108の展開や、シートベルト106の巻き上げが利用できる。
【0138】
つぎに、脇見や居眠りなどを原因とした車線逸脱が発生する可能性のある局面での事故防止について、図15,16を参照して説明する。図15は、この局面での「認知」、「認識」、「予測」、「判断」、「警告・表示出力、介入制御」の各処理の内容を示し、図16は、この局面での各動作を実行する処理部を説明する説明図である。
【0139】
図15,図16に示すように、車線が逸脱する可能性がある局面では、予防安全システムは、認知手段(入力装置)として、自車両の内部、後方、側方、前方をそれぞれ撮像するカメラ103と画像認識ECU203、ナビゲーションシステム405と制御用ロケータ209、ステアリング制御ECU410、ブレーキ制御ECU408およびエンジン制御ECU406を使用する。
【0140】
具体的には、車内カメラ103が撮影した画像を画像認識ECU203によって処理し、ドライバーの目、顔、頭を認知する。また、後方カメラや側方カメラが撮影した画像を画像認識ECU203によって処理し、道路の車線を認知する。さらに前方カメラが撮影した画像を画像認識ECU203によって処理し、障害物の有無を認知する。
【0141】
また、ナビゲーションシステム405と制御用ロケータ209は、自車両の位置および道路の有無を認知する。さらに、ステアリング制御ECU410は、操舵角を認知し、ブレーキ制御ECU408は、自車両の速度とブレーキの踏力を取得し、エンジン制御ECU406は、アクセル開度を取得し、それぞれオブジェクトデータとして予測判断ユニット301に送信する。
【0142】
その後、予防安全システムは、画像認識ECU203および制御用ロケータ209を認識手段(認知認識装置)として使用する。
【0143】
具体的には、画像認識ECU203は、ドライバーの瞬きの回数、視線、顔の向き、頭部の位置、自車両の車線内の位置、障害物の種類、位置、進行方向、速度を認識し、オブジェクトデータとして予測判断ECU301に送信する。また、制御用ロケータ209は自車両と障害物までの距離、道路の形状を認識し、オブジェクトデータとして予測判断ECU301に送信する。
【0144】
この予防安全システムでは、「予測」および「判断」を共通化された予測判断ユニット301において実行する。具体的には、予測判断ECU301は、画像認識ECU203が出力したオブジェクトデータ、制御用ロケータ209が出力したオブジェクトデータ、ブレーキ制御ECU406が出力したオブジェクトデータ、エンジン制御ECU406が出力したオブジェクトデータおよびステアリング制御ECUが出力したオブジェクトデータを用い、ドライバーの居眠り・脇見の推測、車線逸脱の推測、障害物との衝突の予測、ドライバーの見落とし・判断遅れを予測する。さらに、予測判断ECU301は、予測結果をもとに「危険レベル」、「危険方向」、「危険領域」を判断し、危険領域オブジェクトデータとして出力する。
【0145】
スピーカ504、モニタ502、エンジン制御ECU406、ブレーキ制御ECU408、ステアリング制御ECU410、衝突安全制御系200、車体制御ECU206および空調ECU207は、この予測判断ECU301が出力した危険領域オブジェクトデータをもとに、「警告・表示出力、介入制御」の各処理を実行する。
【0146】
具体的には、「危険レベル」が「居眠り・レベル1」である場合、スピーカ504は、「警告音A」を出力し、車体制御ECU206はシート111を振動させる。さらに、空調ECU207は、ブロア112を制御してドライバーの顔に送風し、エンジン制御ECU406は、加速操作を禁止する。
【0147】
また、「危険レベル」が「脇見・レベル1」である場合、スピーカ504は、「警告音A」を出力し、モニタ502は「警告表示a」を出力する。さらに、車体制御ECU206はシート111を振動させ、エンジン制御ECU406は、加速操作を禁止する。
【0148】
また、「危険レベル」が「2」である場合、スピーカ504は、「警告音B」を出力し、モニタ502は「警告表示b」を出力する。さらにブレーキ制御ECU408は、減速処理(小)を実行する。
【0149】
さらに、「危険レベル」が「3」である場合、スピーカ504は、「警告音C」を出力し、モニタ502は「警告表示c」を出力する。さらにブレーキ制御ECU408は、減速処理(中)を実行し、ステアリング制御ECU410は、回避処理を実行する。
【0150】
また、「危険レベル」が「4」である場合、スピーカ504は、「警告音D」を出力し、モニタ502は「警告表示d」を出力する。さらにブレーキ制御ECU408は、減速処理(大)を実行し、衝突安全制御系200は、安全システムを作動させる。この安全システムの作動内容としては、例えばエアバック108の展開や、シートベルト106の巻き上げが利用できる。
【0151】
このように、予防安全システムは、事故の発生しうる様々な局面において、各種入力装置を使用して状況の判断を行い、事故を防止すべく各種動作を実行することができる。なお、ここで説明した局面は、「予測・判断を実行する際に局面ごとに異なる判断ロジックを選択する」などのように、予測判断の一環として利用しても良いし、局面ごとに区分することなく、車両全体の状態を総合的に判断する判断ロジックを用いることとしてもよい。
【0152】
上述してきたように、本実施の形態1にかかる予防安全システムでは、入力装置1によって取得したデータを認知認識装置2が解析して抽象化し、予測判断装置3は抽象化したデータに基づいて状況判定、危険予測、対処判断を行い、動作警告制御装置4が出力装置5の具体的な処理内容を定めることとしているので、予測判断装置を共通化し、製造コストを抑制することができる。
【0153】
また、予測判断装置3は、受信した抽象化データの情報量に基づいて、最適な判定ロジックを選択するので、車両に搭載された車載機器の種類や性能に従って適切な自動車事故の予防安全を実現することができる。
【0154】
さらに、予測判断装置3は、接続ユニットを介することにより、抽象化データの通信機能を有さない機器とも接続することができるので、車両に搭載された機器を有効に利用し、高精度な判断をおこなうことができる。
【0155】
尚、以上の説明では、各ECUをそれぞれ独立に備えた構成としているが、各ECUを機能ブロックとしてとらえ、各ECUの機能を一つの統合ECUとしてまとめるようにしても良い。
【0156】
(実施の形態2)
上述した実施の形態1では、受信した抽象化データの情報量に基づいて判定ロジックを選択することによって共通化を実現した予測判断装置について説明した。しかし、予測判断装置を共通化は、この構成に限られるものではない。本実施の形態2では、その他の構成例について説明する。
【0157】
図17は、予測判断装置に接続される装置が、自らの情報を通知する場合の概要構成を説明する説明図である。同図に示すように、この構成では、認知認識装置2aおよび動作警告制御装置4aは、その内部に通知部13を備え、通知部13はさらに装置情報通知部13aを備えている。この通信部13aは、認知認識装置2aもしくは動作警告制御装置4aの種類や性能などの情報を予測判断装置3aに通知する処理を行う。
【0158】
また、予測判断装置3aは、その内部に通信部27および装置情報データベース28を備えている。通信部27は、認知認識装置2aもしくは動作警告制御装置4aの通信部13と通信をおこなう処理部であり、装置情報通知部13aが送信した装置に関する情報を装置情報データベース28に格納する。
【0159】
判断ロジック選択部22は、判断ロジックデータベース25から判断ロジックを選択する場合に,装置情報データベース28を参照することで接続された認知認識装置2aおよびは動作警告制御装置4aの種類や性能を把握し、実行可能な判断ロジックを選択する。
【0160】
その他の構成および動作は、実施の形態1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0161】
このように、認知認識装置や動作警告制御装置など、予測判断装置に接続される装置がそれぞれ自らの情報を予測判断装置に提供するように構成することで、予測判断装置は、接続された装置の種類や性能に対応して判定ロジックを選択することができ、予測判断装置を共用することが可能となる。
【0162】
なお、装置情報通知部13aが情報を通知するタイミングは、最初に接続が行われた時に自動的に通知することとしてもよいし、予測判断装置3bからの通知要求に応答して通知することとしてもよい。
【0163】
また、ユーザが予測判断装置を操作し、使用する判定ロジックを指定する構成としてもよい。図18は、使用する判定ロジックをユーザが指定する場合の概要構成を示す概要構成図である。
【0164】
同図に示すように、認知認識装置2bおよび動作警告制御装置4bは、その内部に通信部14を備えている。また、予測判断装置3bは、通信部27を有する。この通信部27は、認知認識装置2bおよび動作警告制御装置4bの通信部14と通信する機能を有する。
【0165】
さらに、予測判断装置3bは、判定ロジック切替えスイッチ22a、判定ロジック25a、25b、25cを有する。判定ロジック25a、25b、25cは、それぞれ独立した判定ロジックであり、判定ロジック切替えスイッチ22aはこの複数の判定ロジックからいずれかを選択する機能を有する。したがって、ユーザは、判定ロジック22aを設定することにより、所望の判定ロジックを利用して判定を実行させることができる。
【0166】
すなわち、この構成では、入力装置1から入力されたデータが認知認識装置2bの解析部11で解析され、通信部14によって予測判断装置3bに送信される。予測判断装置3bは、通信部27によってデータを受信したのち、判定ロジック切替えスイッチ22aに指定された判定ロジックで判定を実行し、通信部27を使用して判定結果を動作警告制御装置4bの通信部14に送信することとなる。
【0167】
その他の構成および動作は、実施の形態1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0168】
上述してきたように、本実施の形態2にかかる予防安全システムでは、認知認識装置や動作警告制御装置から予測判断装置3に装置に関する情報を通知させて判断ロジックを選択するか、もしくはユーザからの指定によって判断ロジックを切り替えることができるので、予測判断装置を共通化し、製造コストを抑制することができる。
【0169】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、車両状況判定装置は、状況の判定に用いる複数の判定ロジックを記憶し、情報の送信元である外部装置に対応して複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択して実行するので、性能や種類の異なる外部装置に共通に接続して情報を取得可能な車両状況判定装置が得られるという効果を奏する。
【0170】
また、請求項2の発明によれば、車両状況判定装置は、判定手段による判定結果をもとに、自車両が現に迎えている状況と実行すべき車両動作とを作成し、車両の運動制御および/または報知制御を行う外部装置に送信するので、性能や種類の異なる外部装置に共通に接続し、運動制御/報知制御を実行可能な車両状況判定装置が得られるという効果を奏する。
【0171】
また、請求項3の発明によれば、車両状況判定装置は、状況の判定に用いる複数の判定ロジックを記憶し、情報の出力先である外部装置に対応して複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択して実行するので、性能や種類の異なる外部装置に共通に接続して情報を出力可能な車両状況判定装置が得られるという効果を奏する。
【0172】
また、請求項4の発明によれば、車両状況判定装置は、同一種類で性能の異なる外部装置に対応した複数の判定ロジックを記憶し、接続された外部装置に対応した判定ロジックを選択して実行するので、性能や種類の異なる外部装置に対応して処理内容を選択可能な車両状況判定装置が得られるという効果を奏する。
【0173】
また、請求項5の発明によれば、車両状況判定装置は、状況の判定に用いる複数の判定ロジックを記憶し、取得した情報の内容をもとに複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択して実行するので、車両に搭載された車載機器の種類や性能に従って適切な自動車事故の予防安全を行う車両状況判定装置を得られるという効果を奏する。
【0174】
また、請求項6の発明によれば、車両状況判定装置は、自車両の走行にかかる情報を標準化された所定のデータ形式で送受信し、受信した情報の内容をもとに複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択して実行するので、標準化されたデータを参照してその内容を取得し、適切な判断ロジックを選択可能な車両状況判定装置が得られるという効果を奏する。
【0175】
また、請求項7の発明によれば、車両状況判定装置は、情報の種類と、情報の種類によって定まる属性情報と、を有する情報を取得し、その内容をもとに複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択して実行するので、様々な車両に汎用的に利用でき、製造コストを抑制した車両状況判定装置を得られるという効果を奏する。
【0176】
また、請求項8の発明によれば、車両状況判定装置は、受信した情報の種類と、情報の種類によって定まる属性情報と、をもとに複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択して実行するので、車両に搭載された機器を有効に利用しつつ、製造コストを抑制した車両状況判定装置を得られるという効果を奏する。
【0177】
また、請求項9の発明によれば、車両状況判定装置は、状況の判定に用いる複数の判定ロジックを記憶するとともに外部装置に関する情報を受信し、受信した外部装置の情報をもとに複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択して実行するので、外部装置に対応した判定ロジックを簡易かつ自律的に選択可能な車両状況判定装置が得られるという効果を奏する。
【0178】
また、請求項10の発明によれば、車両状況判定装置は、状況の判定に用いる複数の判定ロジックを記憶し、選択スイッチによって指定された判定ロジックを使用するので、簡易な構成で外部装置に対応した判定ロジック選択可能な車両状況判定装置が得られるという効果を奏する。
【0179】
また、請求項11の発明によれば、車載情報取得装置は、入力手段が取得したデータを解析して自車両の走行にかかる情報を取得し、解析結果を所定のデータ形式に変換し、自車両が現に迎えている状況を判定する車両状況判定装置に送信するので、車両に搭載された車載機器の種類や性能に従って適切な自動車事故の予防安全を実現することが可能な車載情報取得装置を得ることができるという効果を奏する。
【0180】
また、請求項12の発明によれば、車載情報取得装置は、自車両の走行にかかる情報を、情報の種類と、該情報の種類によって定まる属性情報と、を関連付けた形式に変換して車両状況判定装置に送信するので、自車両の走行にかかる情報を抽象化して送信し、車両に搭載された車載機器の種類や性能に従って適切な自動車事故の予防安全を実現することが可能な車載情報取得装置を得ることができるという効果を奏する。
【0181】
また、請求項13の発明によれば、車載情報取得装置は、入力手段が取得したデータを解析して自車両の走行にかかる情報を取得し、自車両が現に迎えている状況を判定する車両状況判定装置に送信するとともに、自装置に関する情報を接続先に通知するので、自装置の種類や性能に基いて車両状況判断装置に予防安全を実行させる車載情報取得装置を得ることができるという効果を奏する。
【0182】
また、請求項14の発明によれば、車両動作制御装置は、自車両が現に迎えている状況と実行すべき車両動作とを有する車両動作指示を受信した場合に、自車両に搭載された各種手段の情報とをもとに、指示された車両動作を実現するために実行可能な制御内容を決定するので、車両に搭載された車載機器の種類や性能に従って適切な自動車事故の予防安全を実現することが可能な車両動作制御装置を得ることができるという効果を奏する。
【0183】
また、請求項15の発明によれば、車両動作制御装置は、自車両が現に迎えている状況と実行すべき車両動作とを有する車両動作指示を受信し、指示された車両動作を実現するために実行可能な制御内容を決定するとともに、自装置に関する情報を接続先に通知するので、自装置の種類や性能に基いた車両動作指示を受信し、もって適切な自動車事故の予防安全を実現することが可能な車両動作制御装置を得ることができるという効果を奏する。
【0184】
また、請求項16の発明によれば、車両状況判定装置は、各種情報を取得して運転制御や安全制御を行う車載電子制御手段から情報や制御内容を読み出して、自車両が現に迎えている状況を判断し、自車両に生じうる危険を予測するので、電子機器が取得する情報や制御内容を有効に利用し、自動車事故の予防安全を実現することが可能な車両状況判定装置を得ることができるという効果を奏する。
【0185】
また、請求項17の発明によれば、車両状況判定方法は、状況の判定に用いる複数の判定ロジックを記憶し、情報の送信元である外部装置に対応して複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択して実行するので、車両に搭載された車載機器の種類や性能に従って適切に自動車事故の予防安全を行う車両状況判定方法を得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる車両状況判定装置、車載情報取得装置および車両動作制御装置を用いた予防安全システムの概要構成を説明する説明図である。
【図2】図1に示した認知認識装置が出力するオブジェクトデータの一例を示す図である。
【図3】図1に示した予測判断装置が受信したオブジェクトデータと、その内容によって定まる判定精度について説明する説明図である。
【図4】オブジェクトデータに含まれる情報と、提供可能なサービスとの関係を説明する説明図である。
【図5】情報量とロジックの選定との関係を説明する説明図である。
【図6】共通フローによるロジック選択を説明する説明図である。
【図7】図1に示したオブジェクトデータ作成部によって作成されるデータの一例を示す図である。
【図8】本実施の形態にかかる予防安全システムの具体的な構成の一例を示す図である。
【図9】予測安全システムの動作例を説明するフローチャートである。
【図10】接続ユニットを利用した接続について説明する説明図である。
【図11】前方に障害物や車両が存在する局面での「認知」、「認識」、「予測」、「判断」、「警告・表示出力、介入制御」の各処理の内容を説明する説明図である。
【図12】前方に障害物や車両が存在する局面での各動作を実行する処理部を説明する説明図である。
【図13】視認不可能な車両が存在する局面での「認知」、「認識」、「予測」、「判断」、「警告・表示出力、介入制御」の各処理の内容を説明する説明図である。
【図14】視認不可能な車両が存在する局面での各動作を実行する処理部を説明する説明図である。
【図15】車線逸脱が発生する可能性のある局面での「認知」、「認識」、「予測」、「判断」、「警告・表示出力、介入制御」の各処理の内容を説明する説明図である。
【図16】車線逸脱が発生する可能性のある局面での各動作を実行する処理部を説明する説明図である。
【図17】予測判断装置に接続される装置が、自らの情報を通知する場合の概要構成を説明する説明図である。
【図18】使用する判定ロジックをユーザが指定する場合の概要構成を示す概要構成図である。
【符号の説明】
1 入力装置
2 認知認識装置
3 予測判断装置
4 動作警告制御装置
5 出力装置
11 解析部
12 オブジェクトデータ作成部
21 オブジェクトデータ受信部
22 判定ロジック選択部
23 予測判断処理部
24 オブジェクトデータ作成部
25 判定ロジックデータベース
26 記憶部
31 オブジェクトデータ受信部
32 制御内容決定部
41,42 オブジェクトデータ
51 自車両
52 他車両
101 一般通信網
102 車両通信装置
103 カメラ
104,105 レーダ
106 シートベルト
107 加速度センサ
108 エアバック
109 ドアマイコン
110 ウインカー
111 シート
112 ブロア
200 衝突安全制御系
201,202 通信ECU
203 画像認識ECU
204 プリクラッシュシステム
205 エアバック制御ECU
206 車体制御ECU
207 空調ECU
209 制御用ロケータ
301 予測判断ECU
302 記憶部
400 車両運転制御系
403 表示制御ECU
404 音声制御ECU
405 ナビゲーションシステム
406 エンジン制御ECU
407 変速制御ECU
408 ブレーキ制御ECU
409 サスペンション制御ECU
410 ステアリング制御ECU
501 タッチパネル
502 モニタ
503 スイッチ
504 スピーカ
505 スロットル
507 アクセル開度
508 シフト
509 車輪速
510 ブレーキ圧
511 ストロークセンサ
512 エア圧
513,514 操舵角

Claims (17)

  1. 自車両の走行にかかる情報を取得する外部装置から該情報を受信し、当該受信した情報をもとに自車両が現に迎えている状況を判定する車両状況判定装置であって、
    前記自車両が現に迎えている状況の判定に用いる複数の判定ロジックを記憶する記憶手段と、
    前記外部装置に対応して前記記憶手段に記憶された複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択し、選択した判定ロジックを用いて前記自車両が現に迎えている状況を判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする車両状況判定装置。
  2. 前記判定手段による判定結果をもとに、自車両が現に迎えている状況と当該状況下において実行すべき車両動作とを有する車両動作指示を作成し、車両の運動制御および/または報知制御を行う外部装置に前記車両動作指示を送信する送信手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両状況判定装置。
  3. 自車両の走行にかかる情報を取得して自車両が現に迎えている状況を判定し、当該状況下において実行すべき運動制御および/または報知制御を外部装置に送信する車両状況判定装置であって、
    前記実行すべき運動制御および/または報知制御に用いる複数の判定ロジックを記憶する記憶手段と、
    前記外部装置に対応して前記記憶手段に記憶された複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択し、選択した判定ロジックを用いて前記状況下において実行すべき運動制御および/または報知制御を外部装置に送信する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする車両状況判定装置。
  4. 前記複数の判定ロジックは、同一種類で性能の異なる外部装置にそれぞれ対応することを特徴とする請求項1,2または3に記載の車両状況判定装置。
  5. 前記判定手段は、前記自車両の走行にかかる情報の内容をもとに、前記複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の車両状況判定装置。
  6. 前記自車両の走行にかかる情報および/または前記車両動作指示を標準化された所定のデータ形式で送受信することを特徴とする請求項5に記載の車両状況判定装置。
  7. 前記自車両の走行にかかる情報は、情報の種類と、該情報の種類によって定まる属性情報と、を有することを特徴とする請求項5または6に記載の車両状況判定装置。
  8. 前記判定ロジック選択手段は、情報の種類および前記属性情報から実行可能な判定ロジックを選択することを特徴とする請求項5,6または7に記載の車両状況判定装置。
  9. 前記判定手段は、前記外部装置に関する情報を受信し、該受信結果を用いて前記複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の車両状況判定装置。
  10. 前記判定手段は、選択すべき判定ロジックを指定する選択スイッチの設定によって、前記複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の車両状況判定装置。
  11. 自車両の走行にかかる情報を取得する車載情報取得装置であって、
    自車両の内部および/または自車両の外部のデータを入力する入力手段と、
    前記入力手段が取得したデータを解析して自車両の走行にかかる情報を取得する解析手段と、
    前記解析手段によって得られた自車両の走行にかかる情報を所定のデータ形式に変換し、自車両が現に迎えている状況を判定する車両状況判定装置に送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とする車載情報取得装置。
  12. 前記所定のデータ形式は、情報の種類と、該情報の種類によって定まる属性情報と、を関連付けた形式であることを特徴とする請求項11に記載の車載情報取得装置。
  13. 自車両の走行にかかる情報を取得する車載情報取得装置であって、自装置に関する情報を接続先に通知する通知手段を備えたことを特徴とする車載情報取得装置。
  14. 車両の運転手に対して報知処理を行う報知制御および/または車両の運転に対して補助・介入を行う運動制御によって車両の動作を制御する車両動作制御装置であって、
    自車両が現に迎えている状況と当該状況下において実行すべき車両動作とを有する車両動作指示を受信する受信手段と、
    前記車両動作指示と、自車両に搭載された各種手段の情報とをもとに、指示された車両動作を実現するために実行可能な制御内容を決定する制御内容決定手段と、
    を備えたことを特徴とする車両動作制御装置。
  15. 車両の運転手に対して報知処理を行う報知制御および/または車両の運転に対して補助・介入を行う運動制御によって車両の動作を制御する車両動作制御装置であって、自装置に関する情報を接続先に通知する通知手段を備えたことを特徴とする車両動作制御装置。
  16. 各種情報を取得し、取得した情報を処理して運転制御および/または安全制御を行う車載電子制御手段に接続され、該車載電子制御手段による処理内容をもとに、自車両が現に迎えている状況を判断し、自車両に生じうる危険を予測する予測判断手段を備えたことを特徴とする車両状況判定装置。
  17. 自車両の走行にかかる情報を取得する外部装置から該情報を受信し、当該受信した情報をもとに自車両が現に迎えている状況を判定する車両状況判定方法であって、
    前記自車両が現に迎えている状況の判定に用いる複数の判定ロジックを記憶する記憶工程と、
    前記外部装置に対応して前記記憶工程によって記憶された複数の判定ロジックから実行可能な判定ロジックを選択し、選択した判定ロジックを用いて前記自車両が現に迎えている状況を判定する判定工程と、
    を含んだことを特徴とする車両状況判定方法。
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