JP2005039424A - ホームセキュリティシステム - Google Patents

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英雄 土屋
Masamichi Sato
正道 佐藤
Hiroshi Kuribayashi
博 栗林
Susumu Yamamuro
進 山室
Shiro Ogata
司郎 緒方
Yui Tada
有為 多田
Yasuhiro Sato
安弘 佐藤
Eiji Takemoto
英治 竹本
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Abstract

【課題】ホームセキュリティシステムにおいて、宅内の不審者の有無などを確認する状況確認を、画像を用いて宅外から短時間で行うことを可能とすること。
【解決手段】宅内において撮影される複数の画像から、いくつかの画像を選択してユーザに対し送信することにより、ユーザが行う状況確認の労力を軽減する。このとき、ユーザに対し送信される画像は、各画像から顔を検出し、顔の写り具合を評価することにより、顔の写りが良い画像が選択される。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、宅内への不審者侵入を検知し、警備事業者、ユーザ本人、警察官などに対して報知を行うホームセキュリティシステムに適用されて有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の警備員派遣型のホームセキュリティシステムでは、宅内への不審者侵入が検知された場合、警備事業者に対して通報がなされる。警備事業者の警備員は、この通報を受け付けると現場に赴き状況確認をした上で必要に応じて緊急通報先(警察機関,消防機関など)に通報を行う。
【0003】
しかし、警備員は現場へ到着するまでに、不審者が侵入してから宅内を物色し逃亡するまでの時間よりも多くの時間を要することが多かった。また、警察官などが実際に現場へ到着するのは、警備員が現場において状況確認を行い通報した後となる。このため、警察官などが現場へ到着するまでには警備員よりもさらに多くの時間を要していた。従って、このような従来の警備員派遣型のホームセキュリティシステムでは、不審者を捕えることは困難であり、防犯としての機能を十分に発揮することができなかった。
【0004】
また、従来のホームセキュリティシステムでは、センサ(赤外線センサや重量センサやマグネットセンサ等)のオン/オフ情報に基づいて、不審者侵入検知が行われていた。そして、警備事業者の警備員は、このようなセンサのオン/オフ情報に基づいて、実際に不審者が侵入しているか否かを判断していた。しかし、センサのオン/オフ情報のみでは誤検知が多く発生するため、センサのオン/オフ情報のみによって不審者が侵入しているか否かを断定することは困難であった。
【0005】
このような問題に対し、宅内への不審者侵入を検知して宅内画像とともに利用者の所有する携帯端末装置に通知し、利用者が宅内の状況確認後に緊急通報先に通報を行う自主警備型のホームセキュリティシステムが提案されている(特許文献1,2参照)。
【0006】
従来の自主警備型のホームセキュリティシステムとして、建物関係者が外出先などで宅内の映像を確認することができ、この確認の後に警察や消防などに通報することにより誤報を回避することが可能となるシステムが提案されている(特許文献1)。
【0007】
また、不法侵入者に関する情報を撮影された画像と共にユーザが所持する端末装置や警察機関へ送信する装置や、ユーザが所持する端末装置からの指示に基づいて不法侵入者に関する情報を警察機関へ送信する装置も提案されている(特許文献2)。
【0008】
このような従来の自主警備型のホームセキュリティシステムでは、ユーザは、現場へ赴くことなくその場で携帯端末装置を用いて状況確認を行い、緊急通報先へ通報を行うことができる。このため、従来の警備員派遣型のホームセキュリティシステムに比べ自主警備型のホームセキュリティシステムでは、警察官などが現場へ到着するまでの時間が削減され、不審者の逃亡を阻止する可能性が向上される。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−167365号公報
【特許文献2】
特開2002−152714号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の自主警備型のホームセキュリティシステムにも問題があった。
【0011】
一般的にホームセキュリティシステムでは、不審者侵入が検知された後は継続的又は断続的に宅内の撮影が実施され、動画像であれば長時間の動画像が、静止画像であれば多くの枚数に及ぶ静止画像が生成される。なぜならば、いずれの時点で撮影された動画像や静止画像が有用な画像であるかがわからないため、とりあえず可能な限り撮影をしておく必要があるためである。即ち、例えば数枚の静止画像や数秒の動画像のみを生成すると、万が一この画像に不審者が視認可能に撮影されていない場合に、状況確認を行うことが不可能となってしまうためである。
【0012】
一方、ユーザや警備員などが状況確認の際にこのような多量の画像をくまなく確認するためには多くの時間を要する。このように、従来のホームセキュリティシステムではユーザは状況確認を行うために多くの時間を要していた。このため、結果として警察官などが現場へ到着するまでの時間を削減することが困難であった。
【0013】
本発明では、このような問題を解決し、宅内における不審者の有無などの画像による状況確認を、宅外から短時間で行うことを可能とすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
以下の説明において、肌色とはあらゆる人の肌の色を意味し、特定の人種の肌の色には限定されない。
【0015】
上記問題を解決するため、本発明は以下のような構成をとる。本発明の第一の態様は、ホームセキュリティシステムであって、制御装置とユーザ端末とを含む。
【0016】
ユーザ端末は、所定の領域又は所定の領域の一部について撮影された画像を表示し、ユーザが状況確認を行うための装置である。このような作用を実現するため、ユーザ端末は、受信手段と表示手段とを備える。
【0017】
ユーザ端末の受信手段は、制御装置の送信手段から送信される画像を受信する。ユーザ端末の表示手段は、ユーザ端末の受信手段によって受信された画像を表示し、ユーザに提示する。ユーザは、このようなユーザ端末を所持することにより、所定の領域から離れた位置で、所定の領域又は所定の領域の一部について撮影された画像を見て状況確認を行うことができる。
【0018】
次に、制御装置について説明する。第一の態様に含まれる制御装置は、選択手段と送信手段とを備える。選択手段は、所定の領域又は所定の領域の一部について撮影された複数の画像から、画像を選択する。このとき、選択手段によって選択された画像の量は、選択手段に入力される画像の量に比べて、選択されなかった画像の量だけ減少する。そして、送信手段は、選択手段によって選択された画像を他の装置(ユーザ端末)に送信する。このため、ユーザ端末において受信される画像の量や、ユーザによって状況確認に使用される画像の量が削減される。
【0019】
しかし、選択手段が単に画像の量を削減するのみでは、侵入者が写っていない画像や侵入者の確認に不適切な画像、即ち侵入者の顔が良く写っていない画像が選択される虞がある。この場合、例えユーザによって確認される画像の量が削減されたとしても、侵入者の確認などの適切な状況確認を実施できない。
【0020】
そこで、本発明の第一の態様における選択手段は、各画像に撮影されている人の顔を検出し、所定の基準に従って評価することにより画像を選択する。このとき、選択手段は、顔の写りが良い画像をより高く評価する。このため、第一の態様によれば、ユーザ端末に送信される画像は、顔の画像に基づいた評価に従って選択された画像、即ち顔の写りが良い画像となる。従って、ユーザがユーザ端末を用いて確認する画像の量は削減され、かつユーザはユーザ端末に送信された画像を用いて状況確認を的確に行うことが可能となる。よって、ユーザの確認作業に要する労力が軽減され、ユーザが通報を行うまでに要する時間を削減することが可能となる。
【0021】
この所定の基準は、顔の視認性を評価する基準であり、例えば、画像中の顔部分を定量評価する基準、顔部分の画像特性を評価する基準、顔の構成要素の画像内での有無による基準などを含む。また、画像中の顔部分を定量評価する基準とは、例えば、顔の寸法、面積、向き、画像全体における顔部分の比率などに基づいた評価基準である。また、画像特性を評価する基準とは、例えば、比率などに基づく評価基準である。また、画像特性を評価する基準とは、例えば、鮮明度、S/N比、ピントの程度などに基づく基準である。
【0022】
具体的には、選択手段は、検出された顔画像について、顔の器官の状態、顔の向き、顔に対する合焦の度合い、顔画像の面積、顔画像の画素値の統計量のいずれか一つ又は複数に基づいて評価を行うように構成されても良い。また、選択手段は、予め定められた所定の量(例:画像の枚数,画像のデータ量などを基準とする)となるように画像を選択するように構成されても良い。
【0023】
また、本発明の第一の態様における制御装置は、複数の画像を蓄積する蓄積手段と、選択手段による評価の順番を記憶する記憶手段とをさらに備えるように構成されても良い。
【0024】
このように構成された本発明の第一の態様では、制御装置において、評価の順番に従って、撮影された画像を確認することが可能となる。よって、例えユーザ端末を有していない者(例えば警察官や消防士など)であっても、制御装置の蓄積手段に蓄積された画像を確認することによって状況確認を行う場合、評価の順番に従って画像を確認することにより、その労力を軽減し処理に要する時間を削減することが可能となる。
【0025】
また、本発明の第一の態様における制御装置の送信手段は、侵入者を検知する複数の検知手段による検知結果を含む検知情報をさらに送信するように構成されても良い。このとき、ユーザ端末の受信手段は検知情報をさらに受信するように構成される。また、このとき、ユーザ端末の表示手段は、制御装置の受信手段によって受信された検知情報が所定の条件を満たしている場合は、ユーザが即座に通報を行うことを可能とする第一の表示形態で表示を行うように構成される。このとき、ユーザ端末の表示手段は、検知情報が所定の条件を満たしていない場合は、ユーザが受信手段によって受信された画像を確認した後に通報を行うことを可能とする第二の表示形態で表示を行うように構成されても良い。
【0026】
一般に、単一のセンサが侵入者の検知を行ったのみでは、センサの誤認である可能性が高いため通報を行うべきではない。しかし、侵入者を確保するためには、より短時間のうちに緊急通報先へ通報を行う必要があり、複数のセンサがオンとなるまで待機することは通報までの時間を長くする原因となり得る。そこで、単一のセンサが侵入者の検知を行った場合には、ユーザが画像を確認することにより誤報を削減することが可能である。また、複数のセンサがオンとなった場合には、ユーザが画像をわざわざ確認するまでもなく誤報の可能性が低いと判断することが可能である。
【0027】
上記のように構成された本発明の第一の態様は、このような判断基準に基づいて構成される。即ち、検知情報が所定の条件(例えば複数のセンサがオンとなっていること)を満たしている場合には、ユーザ端末の表示手段は、第一の表示形態で表示を行う。また、第二の表示形態での表示も行うように構成された場合は、検知情報が所定の条件を満たしていない場合には、ユーザ端末の表示手段は第二の表示形態で表示を行う。
【0028】
第一の表示形態とは、ユーザが即座に通報を行うことを可能とする表示形態であり、ユーザが受信手段によって受信された画像を確認する前に通報を行うことを可能とする。より具体的には、例えば受信された画像が表示されるよりも先に、通報を行うための要素(リンクの表示,ボタンの表示,ショートカットの表示など)が表示されるように構成される。また、例えば、ユーザ端末に通報ボタンが設置されている場合は、画像を表示手段によって表示することなくこの通報ボタンが有効となるように構成される。
【0029】
第二の表示形態とは、ユーザが受信手段によって受信された画像を確認した後に通報を行うことを可能とする表示形態である。より具体的には、例えば画像が表示された後に、通報を行うための要素が表示される。また、例えば、ユーザ端末に通報ボタンが設置されている場合は、画像が表示手段によって表示された後にこの通報ボタンが有効となるように構成される。
【0030】
このように構成されることにより、誤報の数を削減することが可能となる。
【0031】
また、本発明の第一の態様における制御装置は、侵入者を検知する複数の検知手段による検知結果が所定の条件を満たしているか否かを判断する判断手段をさらに備えるように構成されても良い。このとき、制御装置の送信手段は、判断手段による判断結果をさらに送信するように構成される。また、このとき、ユーザ端末の受信手段は判断結果をさらに受信するように構成される。さらに、このとき、ユーザ端末の表示手段は、制御装置の受信手段によって受信された判断結果が所定の条件を満たしているという内容である場合は、ユーザが即座に通報を行うことを可能とする第一の表示形態で表示を行う。このとき、制御装置の送信手段は、判断結果が所定の条件を満たしていないという内容である場合は、ユーザが受信手段によって受信された画像を確認した後に通報を行うことを可能とする第二の表示形態で表示を行うように構成されても良い。このように構成されることによっても、誤報の数を削減することが可能となる。
【0032】
また、本発明の第一の態様におけるユーザ端末の表示手段は、第一の表示形態では受信された画像よりも先に通報を行うための要素を表示し、第二の表示形態では受信された画像の後に、通報を行うための要素を表示するように構成されても良い。
【0033】
また、本発明の第一の態様における制御装置の送信手段は、検知手段によって侵入者が検知された場合に侵入者の存在を通知するための侵入通知をユーザ端末に送信し、さらに、ユーザ端末から侵入通知に対する応答が所定の時間内に無い場合には所定のデータをこのユーザ端末に対してさらに送信するように構成されても良い。
【0034】
侵入通知に対する応答とは、制御装置からユーザ端末に対して侵入通知が送信されたことをユーザが認識していることを確認できるデータである。具体的には、ユーザが、ユーザ端末において侵入通知が受信されたことに対してユーザ端末を操作することにより、ユーザ端末から制御装置へ送信されるデータである。
【0035】
このように構成された本発明の第一の態様では、ユーザ端末から応答がない場合、即ち、制御装置からユーザ端末に対し侵入通知が送信されたことをユーザが認識していない可能性がある場合、ユーザ端末に対し制御装置から所定のデータが送信される。所定のデータは、制御装置からユーザ端末に対して送信された侵入通知のデータであっても良い。また、所定のデータは、侵入通知が既に送信されたことをユーザに通知するためのデータであっても良い。このため、侵入通知がユーザ端末に送信されたことをユーザが認識する可能性が向上する。
【0036】
また、本発明の第一の態様におけるホームセキュリティシステムは複数のユーザ端末を含むように構成されても良い。このとき、ユーザ端末は、ユーザ端末によって通報が行われた場合に、通報が行われたことを通知するための通報通知を他のユーザ端末に対して送信する送信手段をさらに備える。
【0037】
このように構成された本発明の第一の態様では、ユーザ端末のユーザは、自身の使用しているユーザ端末と異なるユーザ端末によって通報が行われたことを知ることが可能となる。このため、重複した通報が行われることを防止することが可能となる。
【0038】
また、本発明の第一の態様におけるホームセキュリティシステムは複数のユーザ端末を含むように構成され、ユーザ端末は通報が不要であることを示す入力がユーザによってなされるための入力手段をさらに備えるように構成されても良い。このとき、ユーザ端末は、ユーザ端末によって通報が行われた場合又は通報が不要であることを示す入力がなされた場合に、完了通知を制御装置に対して送信する送信手段をさらに備えるように構成される。また、このとき、制御装置は、ユーザ端末から完了通知を受信する受信手段をさらに備えるように構成される。
さらに、このとき、制御装置の送信手段は、制御装置の受信手段が完了通知を受信した場合に、受信された完了通知の送信元と異なるユーザ端末に対し、通報の必要がないことを通知するための通報通知を送信するように構成される。
【0039】
このように構成された本発明の第一の態様によっても、上記のように、重複した通報が行われることを防止することが可能となる。
【0040】
また、本発明の第一の態様におけるホームセキュリティシステムは、通報先に対して通報の内容を表示する通報受信端末をさらに含むように構成されても良い。通報先の例として警察署や消防署などがある。このとき、ユーザ端末は、ユーザによって通報の要求が入力されるための入力手段と、通報の要求が入力された場合に通報要求を送信する送信手段をさらに備えるように構成される。また、このとき、制御装置はユーザ端末から通報要求を受信する受信手段をさらに備えるように構成される。また、このとき、制御装置の送信手段は、通報要求が受信された場合に通報受信端末に対し通報データを送信するように構成される。さらに、このとき、通報受信端末は通報データが受信された場合に通報の内容として受信された通報データの内容を表示するように構成される。
【0041】
また、本発明の第一の態様におけるホームセキュリティシステムは複数のユーザ端末を含むように構成され、ユーザ端末の送信手段は、入力手段に通報の要求が入力された後に、通報が行われたことを通知するための通報通知を他のユーザ端末に対して送信するように構成されても良い。
【0042】
このように構成された本発明の第一の態様では、ユーザ端末のユーザは、自身の使用しているユーザ端末と異なるユーザ端末によって通報が行われたことを知ることが可能となる。このため、重複した通報が行われることを防止することが可能となる。
【0043】
また、本発明の第一の態様におけるホームセキュリティシステムは複数のユーザ端末を含み、ユーザ端末の入力手段はユーザによって通報が不要であることを示す入力がさらになされるように構成されても良い。このとき、ユーザ端末の送信手段は、通報が不要であることを示す入力がなされた場合に通報不要通知をさらに送信するように構成される。また、このとき、制御装置の受信手段は、ユーザ端末から通報不要通知をさらに受信するように構成される。さらに、このとき、制御装置の送信手段は、通報要求又は通報不要通知が受信された後に、通報要求又は通報不要通知の送信元と異なるユーザ端末に対し、通報の必要がないことを通知するための通報通知を送信するように構成されても良い。
【0044】
このように構成された本発明の第一の態様によっても、上記のように、重複した通報が行われることを防止することが可能となる。
【0045】
また、本発明の第一の態様における制御装置の送信手段は、選択された画像を他の装置に送信してから所定の時間が経過してもユーザ端末からデータが受信されない場合、ユーザ端末に対し所定のデータの送信を行うように構成されても良い。ユーザ端末から受信されるデータの例として、通報要求がある。また、ユーザ端末から受信されるデータの他の例として、ユーザが画像の確認を行ったことを制御装置に通知するための確認通知などがある。その他、ユーザ端末から受信されるデータは、制御装置からユーザ端末に対して画像が送信されたことをユーザが認識していることを確認できるデータであればどのようなデータであっても良い。
【0046】
このように構成された本発明の第一の態様では、ユーザ端末からデータが受信されない場合、即ち、制御装置からユーザ端末に対し画像が送信されたことをユーザが認識していない可能性がある場合、ユーザ端末に対し制御装置から所定のデータが送信される。所定のデータは、最初に制御装置からユーザ端末に対して送信された画像のデータであっても良い。また、所定のデータは、画像のデータが既に送信されたことをユーザに通知するためのデータであっても良い。このため、画像がユーザ端末に送信されたことをユーザが認識する可能性が向上する。
【0047】
また、ユーザ端末が制御装置から送信されたデータ(侵入通知、画像など)を受信できない状況(例:通信圏外である場合,電源が切れている場合,通信中である場合)にあった後に受信可能な状況となった場合、ユーザ端末の通信システムの構成によっては、即座にこのデータがユーザ端末において受信されない場合がある。このような場合に、改めて所定のデータが制御装置からユーザ端末に対し送信されることにより、所定のデータと既に送信されていたデータ(侵入通知、画像など)とがユーザ端末によって受信される。このため、ユーザ端末の通信システムの構成によらず、制御装置から送信されたデータがユーザ端末において受信される可能性が向上し、そのタイミングも早くなる。
【0048】
また、本発明の第一の態様における制御装置の選択手段は、検出された顔を含む顔画像を画像から切り出すように構成されても良い。このとき、制御装置の送信手段は顔画像を送信するように構成され、ユーザ端末の受信手段はこの顔画像を受信するように構成される。さらに、このとき、ユーザ端末の表示手段は、ユーザ端末の受信手段によって受信された顔画像を表示するように構成される。
【0049】
このように構成された本発明の第一の態様では、制御装置からユーザ端末へ送信される画像のデータ量が削減される。このため、ユーザ端末の表示手段が解像度の低いものであった場合や、ユーザ端末の受信手段の通信速度が低速である場合などに有効となる。
【0050】
また、本発明の第一の態様における制御装置の選択手段は、検出された顔及びその下方の領域を含む人物画像を前記画像から切り出すように構成されても良い。このとき、制御装置の送信手段は、人物画像を送信するように構成され、ユーザ端末の受信手段は、人物画像を受信するように構成され、ユーザ端末の表示手段は、ユーザ端末の受信手段によって受信された人物画像を表示するように構成される。
【0051】
このように構成された本発明の第一の態様では、ユーザ端末の表示手段には、検出された顔のみならず、その人物の服装や体型などが表示される。従って、ユーザは状況確認をより的確に行うことが可能となり、検出された顔の人物を発見できる可能性が向上する。
【0052】
また、本発明の第一の態様は、所定の領域における侵入者を検知する検知手段と、所定の領域又は前記所定の領域の一部について撮影を行う撮影手段と、検知手段による検知結果及び撮影手段によって撮影された画像とを含む状況情報を送信する送信手段を備える宅内装置をさらに含むように構成されても良い。このとき、制御装置は、宅内装置の送信手段から送信される状況情報を受信する状況情報受信手段をさらに備えるように構成される。
【0053】
このように構成された本発明の第一の態様は、宅内装置、制御装置、及びユーザ端末によって構成される。又は、宅内装置、制御装置、ユーザ端末、及び通報受信端末によって構成される。所定の領域における検知結果や画像は、宅内装置から制御装置に送信される。このため、制御装置を所定の領域から物理的に離れた位置に設置することが可能となる。このため、所定の領域に侵入した者によって制御装置が破壊されることや、この破壊によりホームセキュリティシステムの動作が停止してしまうことを防止することが可能となる。
【0054】
また、本発明の第一の態様における制御装置は、所定の領域における侵入者を検知する検知手段と、所定の領域又は所定の領域の一部について撮影を行う撮影手段とをさらに備えるように構成されても良い。
【0055】
このように構成された本発明の第一の態様は、制御装置、及びユーザ端末によって構成される。又は、制御装置、ユーザ端末、及び通報受信端末によって構成される。このとき、前述の構成における宅内装置及び制御装置の処理を、本構成における制御装置が実施する。このため、ホームセキュリティシステムの構成が簡略化され、システムの構築に要するコストや時間を削減することが可能となる。
【0056】
また、本発明の第一の態様における選択手段は、画像から人の顔を検出できない場合には、あらかじめ登録されている画像と、撮像された画像との差分に従って画像を評価するように構成されても良い。あらかじめ登録されている画像とは、平常時における所定の領域又はその一部について撮影された画像である。
【0057】
このように構成された本発明の第一の態様によれば、平常時の画像と撮影された画像との差分に従って画像が評価される。平常時に比べて差分が大きい画像とは、即ち平常時と異なる画像、つまり異常が発生している画像である可能性が高い。
【0058】
また、本発明の第一の態様における選択手段は、検出された人の顔について、あらかじめ登録されている人の顔と一致するか否かを判断するように構成されても良い。このとき、送信手段は、選択手段が一致しないと判断した場合に画像を他の装置に送信するように構成される。
【0059】
このように構成された本発明の第一の態様では、あらかじめ登録されている人の顔が検出された場合には、ユーザ端末に対する画像の送信が実施されない。このため、例えば所定の領域が住宅である場合には家族の写真を、また例えば所定の領域が施設であればその管理者の写真を、あらかじめ登録することにより、所定の領域に存在して当然の人物が撮影された画像、即ち状況確認の必要のない画像がユーザ端末に送信されることを防止することが可能となる。
【0060】
本発明の第二の態様は、制御装置であって、選択手段と送信手段とを備える。選択手段は、所定の領域又は所定の領域の一部について撮影された複数の画像それぞれについて画像に撮影されている人の顔を検出し所定の基準に従って評価することにより画像を選択する。
【0061】
送信手段は、画像をユーザに対して表示する他の装置に対し、選択手段によって選択された画像を送信する。 本発明の第二の態様における送信手段は、ユーザが選択することにより緊急連絡先に対し所定の領域に侵入した者がいることを通報可能とする通報ボタンを他の装置に対し表示させるための信号をさらに送信するように構成されても良い。
【0062】
本発明の第二の態様における選択手段は、選択された画像から、検出された顔画像を含む一部分を切り取ることにより他の装置に送信されるべき画像を生成するように構成されても良い。
【0063】
本発明の第三の態様は、以下の各ステップの処理を情報処理装置に対して実行させるためのプログラムである。所定の領域又は前記所定の領域の一部について撮影された複数の画像それぞれについて画像に撮影されている人の顔を検出し所定の基準に従って評価することにより画像を選択するステップ。画像をユーザに対して表示する他の装置に対し、選択された画像を送信するステップ。
【0064】
本発明の第三の態様は、送信するステップにおいて、ユーザが選択することにより緊急連絡先に対し所定の領域に侵入した者がいることを通報可能とする通報ボタンを他の装置に対し表示させるための信号の送信を、情報処理装置にさらに実行させるように構成されても良い。
【0065】
また、本発明の第三の態様は、選択するステップにおいて選択された画像から、検出された顔画像を含む一部分を切り取ることにより他の装置に送信されるべき画像を生成するステップを情報処理装置に対してさらに実行させるように構成されても良い。
【0066】
本発明の第四の態様は、以下の各ステップを含む方法である。情報処理装置が、所定の領域又は所定の領域の一部について撮影された複数の画像それぞれについて画像に撮影されている人の顔を検出し所定の基準に従って評価することにより画像を選択するステップ。情報処理装置が、画像をユーザに対して表示する他の装置に対し、選択された画像を送信するステップ。
【0067】
本発明の第四の態様は、情報処理装置が、送信するステップにおいて、ユーザが選択することにより緊急連絡先に対し所定の領域に侵入した者がいることを通報可能とする通報ボタンを前記他の装置に対し表示させるための信号をさらに送信するように構成されても良い。
【0068】
また、本発明の第四の態様は、情報処理装置が、選択された画像から、検出された顔画像を含む一部分を切り取ることにより他の装置に送信されるべき画像を生成するステップをさらに含むように構成されても良い。
【0069】
【発明の実施の形態】
次に、図を用いてホームセキュリティシステムについて説明する。なお、ホームセキュリティシステムについての以下の説明は例示であり、その構成は以下の説明に限定されない。
【0070】
〔第一実施形態〕
〈システム構成〉
図1は、ホームセキュリティシステムの第一実施形態であるホームセキュリティシステム1aのシステム構成を示す図である。ホームセキュリティシステム1aは、宅内システム2a,ユーザ端末3aを含み、各装置はネットワークNWを介して通信可能に接続される。以下、ホームセキュリティシステム1aを構成する各装置について説明する。
【0071】
〈〈宅内システム〉〉
宅内システム2aは、住宅や施設などの屋内や屋外(以下、「監視領域」と呼ぶ)に設置され、この監視領域内の人物など(例えば、この監視領域に不当・不法に侵入した者)を検知し撮影する(この監視領域が所定の領域に相当する)。また、宅内システム2aは、侵入者の検知結果や撮影された画像をネットワークを介して他の装置に送信する。
【0072】
図2は、宅内システム2aの構成を示す図である(なお、符号2b,2c,4b,4cは、第二実施形態以降の説明において参照する符号であり、第一実施形態の説明では参照しない)。宅内システム2aは、コントローラ4a,カメラ5,センサ6を含む。まず、カメラ5とセンサ6とについて説明する。
【0073】
カメラ5は、宅内システム2aが設置された監視領域内に設置され、所定の領域の画像を撮影する。カメラ5は、動画像を撮影するように構成されても良いし、静止画像を撮影するように構成されても良い。また、カメラ5には必要に応じてマイク等の他の入力装置が備えられても良い。カメラ5は、侵入者がセンサ6によって検知された場合に撮影を行う。カメラ5は、監視領域内に何台設置されても良い。即ち、宅内システム2aは、何台のカメラ5を含むように構成されても良い。
【0074】
センサ6は、マグネットセンサ(窓・扉などの開閉を検知する)、赤外線センサ(人・動物などを検知する)、重量センサ(過重の変化を検知する)等を用いて構成される。センサ6は、宅内システム2aが設置された監視領域内に設置され、監視領域内への侵入者を検知する。センサ6は監視領域内に何台設置されても良い。即ち、宅内システム2aは、何台のセンサ6を含むように構成されても良い。
【0075】
次に、コントローラ4aについて説明する。図3は、コントローラ4aのハードウェアブロックを示す図である。コントローラ4aは、ハードウェア的には、バスを介して接続されたCPU(中央演算処理装置)7,メモリ(主記憶装置)8,二次記憶装置(補助記憶装置)9,I/O(入出力インタフェース)10,ネットワークインタフェース11等を備える。
【0076】
CPU7は、メモリ8に格納されたプログラムを実行し、コントローラ4a全体を制御する。メモリ8は、プログラムや一時的なデータの記憶を行う。メモリ8は、ROM(Read−Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等を用いて構成される。二次記憶装置9は、プログラムの実行の際に使用されるデータやファイル等を記憶する。二次記憶装置9は不揮発性記憶装置を用いて構成される。ここで言う不揮発性記憶装置とは、いわゆるROM(EPROM(Erasable Programmable Read−Only Memory),EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory),マスクROM等を含む),FRAM(Ferroelectric RAM),ハードディスク等を指す。I/O10は、コントローラ4aに接続されるカメラ5,センサ6とのデータの入出力を制御する。I/O10は、USB(Universal Serial Bus)やRS−232等のシリアルインタフェースやセントロニクス等のパラレルインタフェース等に適応するように構成される。ネットワークインタフェース11は、不図示の宅内ネットワーク(ローカルエリアネットワーク:Local Area Network(LAN))やネットワークNW等を介した、他の装置とコントローラ4aとのデータの送受信を制御する。
【0077】
図4は、コントローラ4aの機能ブロックを示す図である。コントローラ4aは、二次記憶装置9に記憶された各種のプログラム(OS,アプリケーション等)がメモリ8にロードされCPU7により実行されることによって、侵入検知部12,画像撮影部13,侵入通知部14,センサ情報蓄積部15,画像蓄積部16,画像ソート部17,画像評価部18,及び侵入確認応答部19等を含む装置として機能する。
【0078】
侵入検知部12は、センサ6からの入力を監視し、監視領域への侵入者を検知する。侵入検知部12は、侵入者が検知された場合、全センサ6のオン/オフ情報(センサの状態を示す情報)をセンサ情報としてセンサ情報蓄積部15に書き込む。
【0079】
画像撮影部13は、侵入検知部12による侵入検知をトリガとして撮影開始をカメラ5に指示する。画像撮影部13は、動画像の撮影であれば所定の時間や所定のフレーム数や所定のデータ量の撮影をカメラ5に指示する。画像撮影部13は、静止画像の撮影であれば、所定の枚数や所定のデータ量の撮影をカメラ5に指示する。そして、画像撮影部13は、撮影された画像のデータをカメラ5から受け取り、画像蓄積部16へ書き込む。
【0080】
侵入通知部14は、侵入検知部12によって侵入者が検知された場合に、侵入通知を送信する。図5は、ユーザ端末3aにおける侵入通知の表示例を示す図である。侵入通知は、侵入者がセンサ6によって検知された日時や、ユーザ要求を受け付けるためのURL(Uniform Resource Locator)等を含む。ユーザ端末3aのユーザによってこのURLがクリックされることにより、ユーザ端末3aからコントローラ4a等に対し侵入確認要求が送信される。
【0081】
センサ情報蓄積部15は、各センサ6におけるオン/オフ情報を蓄積・記憶する。
【0082】
画像蓄積部16は、カメラ5によって撮影された画像のデータを蓄積・記憶する。
【0083】
画像ソート部17は、画像蓄積部16に蓄積されている画像を、人物の顔の写り具合が良い順に並べる。画像ソート部17は、画像評価部18による画像評価の結果に従って画像を並べる。そして画像ソート部17は、評価の良い順から所定量の画像のデータを侵入確認応答部19等へ出力する。所定量とは、例えば画像が動画像である場合は、所定の時間や所定のフレーム数や所定のデータ量を示す。また、例えば画像が静止画像である場合は、所定の枚数や所定のデータ量を示す。画像ソート部17によるソート結果は、二次記憶装置9に記憶される。
【0084】
画像評価部18は、画像蓄積部16に蓄積されている各画像について、人物の顔の写り具合について評価を行う。言い換えれば、画像評価部18は、各画像に含まれる顔画像の視認性について評価する。画像評価部18は、各画像から人物の顔を検出し、検出された顔画像について評価を行う。例えば、画像評価部18は、顔の器官の状態、顔の向き、顔に対する合焦の度合い、顔画像の画素値の統計量、顔画像の面積のいずれか一つ又は複数に基づいて評価を行う。
【0085】
顔の器官の状態とは、目や鼻や口などの状態を示す。具体的には、画像評価部18は、目が閉じているか否か、サングラス等によって目が隠されているか否か、マスクによって鼻や口が隠されているか否か等に基づいて評価を行う。この場合、目が開いている方が、目や鼻や口が隠されていない方が評価が高い。例えば、眉毛、目、鼻、口、耳などの各器官が画像中に存在するか否かにより、ポイント(例えば、各10点)が付与される。
【0086】
また、画像評価部18は、目や鼻や口などが鮮明に画像に写っているか否かに基づいて評価を行っても良い。具体的には、画像評価部18は、パターンマッチングなどにより目や鼻や口などの画像を検出し、これらの画像のエッジが鮮明であるか否か、各器官の画像が白とびや黒つぶれを起こしているか否かなどに応じて評価する。この場合、より鮮明に写っている方が評価が高い。
【0087】
顔の向きとは、顔が向いている方向を示す。具体的には、画像評価部18は、顔がカメラ5に対して正面を向いているか否か等に基づいて評価を行う。顔が正面を向いているか否かは、例えば以下の公知文献に記載された技術によって判断される。
H. Schneiderman, T. Kanade. ”A Statistical Method for 3D Object Detection Applied to Faces and Cars.” IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognition, 2000。
【0088】
この場合、顔がカメラ5に対して正面を向いている方が評価が高い。
【0089】
顔に対する合焦の度合いとは、顔に対してどの程度ピント(焦点)が合っているかを示す。画像評価部18は、顔に対する合焦の度合いに基づいて評価を行う。この場合、顔によりピントが合っている方が評価が高い。
【0090】
顔画像の画素値の統計量とは、顔画像全体や顔画像の肌色領域における画素値の合計、平均、分散などを示す。例えば、画像評価部18は、この統計量に基づいて、顔画像が均一に明るく撮影されているか否か等について評価する。言い換えれば、画像評価部18は、画素値に基づいて顔画像の視認性について評価する。即ち、画像評価部18は、顔画像が白とびや黒つぶれを起こしていないか、悪い照明条件によって顔に影ができていないか等について評価する。この場合、顔画像が均一に明るく撮影されている方が評価が高い。具体的には、白とびや黒つぶれを起こしていない方が評価が高く、顔に影ができていない方が評価が高い。
【0091】
顔画像の面積とは、検出された顔全体の面積や、検出された顔画像のうち肌の色領域の面積を示す。画像評価部18は、このような面積の大きさに基づいて評価を行う。この場合、顔画像の面積が大きい方が評価が高い。
【0092】
上記した評価基準に限らず、画像評価部18は、各画像に含まれる顔画像の視認性について、どのような評価基準に基づいて評価を行っても良い。
【0093】
侵入確認応答部19は、侵入確認要求を受信し、その応答として侵入確認要求の送信元に対し侵入確認応答を生成・送信する。図6は、ユーザ端末3aによる侵入確認応答の表示例を示す図である。侵入確認応答は、画像ソート部17によって出力された所定の量の画像データを含む。また、侵入確認応答は、センサ情報蓄積部15に蓄積されるセンサ情報を含む。また、侵入確認応答は、ユーザ端末3aに画像表示領域21と通報ボタン22と確認ボタン23とを表示させるデータを含む。画像表示領域21,通報ボタン22,確認ボタン23については後述する。
【0094】
また、侵入確認応答部19は、このセンサ情報を基に、複数のセンサ6が侵入者の検知を行っているか否かについて判断する。言い換えれば、侵入確認応答部19は、このセンサ情報を基に、複数のセンサ6がオンとなっているか否かについて判断する。複数のセンサ6が検知を行っている場合(即ちオンとなっている場合)、侵入確認応答部19は、ユーザ端末3aに対して即時通報ボタン20を表示させるデータを侵入確認応答に含める。即時通報ボタン20については後述する。
【0095】
〈〈ユーザ端末〉〉
ユーザ端末3aは、宅内システム2aの利用者によって操作される情報処理装置である。ユーザ端末3aは、例えば携帯可能な情報処理装置(例:携帯電話機,PDA,ノート型パソコンなど)であっても良いし、固定的に設置される情報処理装置(例:パソコン,ワークステーションなど)であっても良い。ユーザ端末3aは、ユーザに対し侵入通知や侵入確認応答などの情報を提供する。
【0096】
図7は、ユーザ端末3aのハードウェアブロックを示す図である。ユーザ端末3aは、ハードウェア的には、バスを介して接続されたCPU24,メモリ25,二次記憶装置26,入力装置27,出力装置28,及びネットワークインタフェース29等を備える。
【0097】
CPU24は、メモリ25に格納されたプログラムを実行し、ユーザ端末3a全体を制御する。メモリ25は、プログラムや一時的なデータの記憶を行う。メモリ25は、ROMやRAM等を用いて構成される。二次記憶装置26は、プログラムの実行の際に使用されるデータやファイル等を記憶する。二次記憶装置26は不揮発性記憶装置を用いて構成される。入力装置27は、キーボードやボタンやテンキーやポインティングデバイス(マウス,トラックボール等)やマイク等を用いて構成される。入力装置27は、ユーザによって操作されることにより、ユーザ端末3aに対し命令やデータ等の入力を行う。出力装置28は、ディスプレイ(CRT(Cathode Ray Tube),液晶ディスプレイ等)やスピーカやプリンタ等を用いて構成される。出力装置28は、ユーザ端末3a内のデータ等をユーザに対して認識可能に提供する。ネットワークインタフェース29は、不図示のローカルエリアネットワークやネットワークNW等を介した、他の装置とユーザ端末3aとのデータの送受信を制御する。
【0098】
図8は、ユーザ端末3aの機能ブロックを示す図である。ユーザ端末3aは、二次記憶装置26に記憶された各種のプログラム(OS,アプリケーション等)がメモリ25にロードされCPU24により実行されることによって、侵入通知受信部30,侵入確認要求部31,及び通報部32等を含む装置として機能する。
【0099】
侵入通知受信部30は、侵入通知を受信し、受信された侵入通知の内容を出力装置28を介してユーザに対し提供する。具体的には、侵入通知受信部30は、出力装置28を介して図5に示されるような表示を行う。侵入通知は、例えば電子メールとして侵入通知受信部30により受信される。
【0100】
侵入確認要求部31は、ユーザによって入力装置27を介して侵入確認要求の送信が命令されると、この命令をトリガとして侵入確認要求の送信を実行する。具体的には、侵入確認要求部31は、ユーザが出力装置28に表示されるURL等のリンクを選択した(クリックした)ことを検出することにより、侵入確認要求の送信を命令する。また、侵入通知受信部30によって受信された電子メールに対する返信メールとして侵入確認要求が構成されても良い。
【0101】
また、侵入確認要求部31は、侵入確認応答を受信し、受信された侵入確認応答の内容を出力装置28を介してユーザに対し提供する。具体的には、侵入確認要求部31は、出力装置28を介して図6に示されるような表示を行う。
【0102】
図6(a)は、一般的な侵入確認応答が受信された場合の表示例を示す図である。侵入確認要求部31は、画像表示領域21,通報ボタン22,確認ボタン23を出力装置28を介して表示する。画像表示領域21には、侵入確認応答に含まれる画像が表示される。通報ボタン22及び確認ボタン23は、画像表示領域21の後に表示される。即ち、ユーザは画像表示領域21が表示された後でなければ、通報ボタン22及び確認ボタン23を選択することができない。
【0103】
通報ボタン22は、通報部32による通報の実施のトリガとなる。即ち、通報ボタン22が入力装置27を介してユーザによって選択されることにより、通報部32による通報が実施される。そして、通報部32による通報が実施された後、確認ボタン23が選択された場合と同様の処理が実施される。このとき、確認ボタン23が表示され、ユーザによってこの確認ボタン23が選択されるように構成されても良い。なお、通報部32については後述する。
【0104】
確認ボタン23は、表示終了のトリガとなる。即ち、確認ボタン23が入力装置27を介してユーザによって選択されることにより、侵入確認応答の内容の表示が終了する。このとき、通報部32による通報は実施されない。
【0105】
侵入確認要求部31は、侵入確認応答に即時通報ボタン20を表示することを示すデータが含まれる場合、図6(a)に示される通常の表示に加えて、さらに即時通報ボタン20を表示する(図6(b)参照)。
【0106】
即時通報ボタン20が入力装置27を介してユーザによって選択されることにより、通報ボタン22が選択された場合と同様の処理が実行される。即時通報ボタン20は、侵入確認応答が表示される際に、最初に表示される画面に含まれる。言い換えれば、即時通報ボタン20は、画像表示領域21の前に表示される。即ち、ユーザは、画像表示領域21が表示される前に、又は画像表示領域21が表示されている最中に、即時通報ボタン20を選択することができる。よって、ユーザは、画像表示領域21に表示される画像を確認することなく、即時通報ボタン20を選択することができる。
【0107】
通報部32は、ユーザによって入力装置27を介して通報の実施が命令されると、この命令をトリガとして通報を実行する。ユーザは、即時通報ボタン20又は通報ボタン22を選択することにより、通報の実施を命令する。
【0108】
通報部32は、緊急通報先(警察機関,消防機関など)への通報を実施する。例えば、ユーザ端末3aが携帯電話機やIP電話などの通話機能を有する情報処理装置を用いて構成される場合、公衆回線網やデータ通信ネットワークを介して、このユーザによって設置されている宅内システム2aの監視領域に最も近い緊急通報先に対し通報が実施される。また、例えばユーザ端末3aが電子メールの送信を可能とする情報処理装置を用いて構成される場合、電子メールの送信によって通報が実施されても良い。通報部32は、あらかじめ緊急通報先のあて先(電話番号や電子メールアドレス等)を記憶する。また、通報部32は、緊急通報先のあて先を都度検索するように構成されても良い。ユーザは宅内システム2aから離れた場所で通知を受ける可能性があるが、緊急通報先は、ユーザが位置する場所ではなく、宅内システムがある場所を所轄とする緊急通報先であることが望ましい。
【0109】
〔動作例〕
図9は、宅内システム2aの動作例を示すフローチャートである。図9を用いて宅内システム2aの動作例について説明する。
【0110】
センサ6によって侵入者が検知されると(S01−Y)、カメラ5による監視領域内の撮影が開始される(S02)。このとき、センサ情報がセンサ情報蓄積部15に蓄積される。また、このとき、カメラ5によって撮影された画像のデータが画像蓄積部16に蓄積される。そして、侵入通知部14は、侵入通知を送信する(S03)。
【0111】
侵入確認要求が受信されると(S01−N,S04−Y)、画像ソート部17は画像評価部18の評価に従って画像を選択する(S05)。侵入確認応答部19は、画像ソート部17によって選択された画像のデータを含む侵入確認応答を生成し(S06)、生成された侵入確認応答を送信する(S07)。S03又はS07の処理の後、再びS01以降の処理が実行される。
【0112】
図10は、ユーザ端末3aの動作例を示すフローチャートである。次に、図10を用いてユーザ端末3aの動作例について説明する。
【0113】
侵入通知受信部30は、侵入通知が受信されるまで処理を待機する(S08−N)。侵入通知受信部30は、侵入通知を受信すると(S08−Y)、受信された侵入通知の内容を表示する(S09)。ユーザによって侵入確認要求の送信が命令されると(S10−Y)、侵入確認要求部31は、侵入確認要求を送信する(S11)。侵入確認要求部31は、侵入確認応答を受信すると(S12)、受信された侵入確認応答を表示する(S13)。
【0114】
ユーザによって即時通報ボタン20又は通報ボタン22が選択された場合(S14−通報)、通報部32は通報を行う(S15)。一方、ユーザによって確認ボタン23が選択された場合(S14−確認)、又はS15の処理の後、侵入確認応答の表示が終了し、S08以降の処理が実行される。
【0115】
図11は、ホームセキュリティシステム1a全体の動作例を示すシーケンス図である。次に、図11を用いて、ホームセキュリティシステム1aの動作例について説明する。
【0116】
宅内システム2aは、侵入者を検知すると、ユーザ端末3aに対し侵入通知を送信する(Seq01)。ユーザ端末3aは、侵入通知を受信すると、受信された侵入通知を表示し、ユーザに提供する。ユーザ端末3aは、ユーザによって侵入確認要求の送信が命令されると、宅内システム2aに対し、侵入確認要求を送信する(Seq02)。
【0117】
宅内システム2aは、侵入確認要求をユーザ端末3aから受信すると、侵入確認応答をこのユーザ端末3aに対し送信する(Seq03)。ユーザ端末3aは、侵入確認応答を宅内システム2aから受信すると、受信された侵入確認応答の内容を表示し、ユーザに提供する。ユーザ端末3aは、ユーザによって通報が命令されると、即ち即時通報ボタン20又は通報ボタン22が選択されると、緊急通報先に通報を行う(Seq04)。
【0118】
〔作用/効果〕
ホームセキュリティシステム1aでは、宅内システム2aの画像ソート部17が、画像蓄積部16に蓄積された多量の画像から、画像評価部18の評価に基づいて画像をソートし、評価の良い方から所定量の画像(例えば2枚の静止画像)を選択する。そして、画像ソート部17によって選択された所定量の画像が、侵入確認応答としてユーザ端末3aに送信される。即ち、評価の高い(侵入者の顔の写りが良いと推定される)画像が選択されて、ユーザ端末3aに送信される。このため、ユーザは、宅内システム2aから離れた位置から、ユーザ端末3aを用いて容易に状況確認を行うことが可能となる。言い換えれば、ユーザは、選択された少ない画像を確認することによって、時間や労力を要することなく状況確認を行うことが可能となる。よって、緊急通報先への通報までに要する時間が短縮される。また、ユーザ端末3aによって受信される画像のデータ量が削減されるため、画像の受信に要する時間も短縮される。
【0119】
また、ホームセキュリティシステム1aでは、宅内システム2aの画像ソート部17が、上記のように画像蓄積部16に蓄積された多量の画像についてソートを行う。このため、現場(宅内システム2aの監視領域)に到着した警備員や警察官などが、撮影された画像を用いて状況確認を行う際に、侵入者の顔の写りが良い画像から順に確認することができると期待できる。このため、警備員や警察官は速やかに侵入者の顔などを認識することができ、このような状況確認に要する時間を削減することが可能となる。
【0120】
また、一般的にホームセキュリティシステムの問題点として以下のような問題もある。単一のセンサがオンとなった場合であっても(即ち侵入者の検知を行った場合であっても)、誤報の可能性が高い。このため、単一のセンサがオンとなったとしても、即座に緊急通報先へ通報を行うべきでないとの指摘がある。一方、侵入者を確保するためには、より短時間のうちに緊急通報先へ通報を行う必要があり、他のセンサがオンとなるまで待機することは通報までの時間を長くする原因となり得る。
【0121】
そこで、ホームセキュリティシステム1aでは、単一のセンサ6がオンとなった場合には、ユーザ端末3aにおける表示を図6(a)のようにし、画像表示領域21が全て表示された後に通報ボタン22が表示される。このため、ユーザは、画像表示領域21に表示される画像を確認した後に通報を行う。従って、センサ6による検知とユーザによる画像確認とで、二重の状況確認が行われる。よって、単一のセンサ6がオンとなった場合であっても、通報の前にユーザによる画像確認が実施されるため、誤報の可能性が軽減される。
【0122】
一方、複数のセンサ6がオンとなった場合には、ユーザ端末3aにおける表示を図6(b)のようにし、画像表示領域21が全て表示される前に即時通報ボタン20が表示される。このため、ユーザは、画像表示領域21に表示される画像を確認する前に即座に通報を行うことができる。従って、複数のセンサ6がオンとなった場合には、誤報の可能性が低いものとして、ユーザは即座に通報を行うことが可能となる。
【0123】
このように、ホームセキュリティシステム1aでは、上記のような問題も解決され、誤報防止と速やかな通報とを両立することが可能となる。
【0124】
〔変形例〕
ユーザは、即時通報ボタン20又は通報ボタン22を選択することなく、通常の電話発呼(ユーザ端末3a又は他の電話機による発呼)によって通報を実施しても良い。
【0125】
ホームセキュリティシステム1aは、複数のユーザ端末3aを含むように構成されても良い。また、即時通報ボタン20又は通報ボタン22がユーザによって選択された場合や通常の電話発呼によって通報が実施された場合に、通報部32は、他のユーザ端末3aに通報が実施されたこと、即ち通報をこれ以上する必要がないことを通知するように構成されても良い。また、通報部32は、確認ボタン23が選択された場合に、通報が不要であることがユーザによって入力されたと判断し、このような通知を行うように構成されても良い。これらの場合、ユーザ端末3aは、他のユーザ端末3aの宛先を記憶する。
【0126】
また、このような他のユーザ端末3aに対する通知は、宅内システム2aのコントローラ4aによって実施されても良い。具体的には、通報部32は、通報が実施されたことをコントローラ4aに通知し、コントローラ4aが他のユーザ端末3aに対して上記の通知を行う。また、通報部32は、確認ボタン23が選択された場合に、通報が不要であることがユーザによって入力されたと判断し、完了通知をコントローラ4aへ送信するように構成されても良い。このように確認ボタン23が選択される場合の例として、ユーザ端末3aに表示された画像が、ユーザの知人(家族、友人、親戚など)である場合がある。そして、コントローラ4aは、完了通知を受信した場合にも、他のユーザ端末3aに対して上記の通知を行うように構成されても良い。このような場合、コントローラ4aは、管理下にある(同じホームセキュリティシステム1aに含まれる)全てのユーザ端末3aの宛先を記憶する。
【0127】
カメラ5は、センサ6のオン/オフ状態に関わらず、常に撮影を行うように構成されても良い。この場合、カメラ5がセンサ6として動作するように構成されても良い。具体的には、撮影されている画像によって侵入者が検知されるように構成されても良い。
【0128】
また、画像撮影部13は、静止画像の撮影の場合、所定の枚数や所定のデータ量の連続撮影(例:1枚/秒で連続的に10枚の撮影)をカメラ5に対して指示するように構成されても良い。
【0129】
また、即時通報ボタン20や通報ボタン22は、通報を行うための機能へのショートカットキーや、WEBで通報を行うためのサイトに対するリンクの表示などによって構成されても良い。
【0130】
また、画像評価部18は、マスクやサングラスによって顔の全部又は一部が覆われている顔も検出するように構成されても良い。このような検出技術は、学習型の顔検出技術において、学習データとしてマスクやサングラスによって顔の全部又は一部が覆われている顔の画像を付与することにより実現される。また、このような検出技術は他の方法によって実現されても良い。
【0131】
また、侵入確認要求部31は、受信された侵入確認応答に含まれるセンサ情報が、複数のセンサ6がオンとなっているか否かを判断するように構成されても良い。このように構成された場合、侵入確認要求部31は、即時通報ボタン20を表示することを示すデータの有無に関わらず、複数のセンサ6がオンとなっていると判断した際に即時通報ボタン20を表示するように構成されても良い。
【0132】
また、ユーザ端末3aは、緊急通報先に電子メール等によって通報を行う場合、受信された侵入確認応答に含まれる画像のデータやセンサ情報を通報理由として添付し通報を行うように構成されても良い。また、ユーザ端末3aは、あらかじめ利用者情報(住所,氏名,電話番号)を記憶し、電子メール等による通報を実施する際に記憶された利用者情報も併せて送信するように構成されても良い。
【0133】
このように構成されることにより、ユーザの気が動転している場合であっても、緊急通報先に確実に必要な情報(利用者情報や通報理由)を通知することが可能となる。
【0134】
また、画像評価部18は、画像蓄積部16に蓄積される各画像について、顔を検出することなく評価を行うように構成されても良い。例えば、画像評価部18は、センサ6が侵入者を検出していない場合に撮影された画像と、画像蓄積部16に蓄積される各画像との差分を取得し、この差分が大きい順に良い評価を下すように構成されても良い。また、画像評価部18は、顔が検出されない場合に、上記のように各画像の差分を取得することにより評価を行うように構成されても良い。
【0135】
また、宅内システム2aは、カメラ5やセンサ6に加えて、スピーカやフラッシュライト等の出力装置を備えるように構成されても良い。このように構成された場合、センサ6が侵入者を検知した際に、これらの出力装置が出力を行うように構成される。このように構成されることにより、侵入者に対して動揺を与えることや侵入者の存在を近所に対して報知することが可能となり、防犯の効果が得られる。
【0136】
また、従来のホームセキュリティシステムには、ユーザ端末としての携帯端末装置の性能という観点での問題があった。ユーザが携帯端末装置に表示される画像から不審者を確認する場合には、視認性を確保するため、解像度の高い画像が表示されることが望ましい。しかし、一般的に携帯端末装置(例えばPDAや携帯電話機)のディスプレイは解像度が高くない。このため、カメラによって撮影された宅内の画像を表示するためには、撮影された画像を分割するか解像度を下げる必要があった。ところが、分割された場合には、ユーザが確認しなければならない画像の数が増加し、解像度が下げられた場合には不審者の確認が困難となるという問題があった。また、携帯端末装置の通信帯域が狭い場合、携帯端末装置は解像度の高い画像や多数の画像の受信に多くの時間を要するという問題もあった。
【0137】
このような問題に対し、画像評価部18は、検出された顔画像を切り出し、切り出された顔画像を画像蓄積部16に上書きするように構成されても良い。このように構成されることにより、画像蓄積部16に蓄積されるデータの容量が削減される。同様に、ユーザ端末3aに対して送信される画像データは、顔画像の解像度が維持されたままそのデータ量が削減される。従って、ユーザは解像度の低い表示画面によっても、少ない画像によって侵入者の顔を用意に確認することが可能となる。また、ユーザ端末3aの通進帯域が狭い場合も、画像の受信に多くの時間を要する必要がなくなる。
【0138】
また、画像評価部18は、検出された顔画像とその下方に位置する画像領域とを切り出すように構成されても良い。顔画像の下方に位置する画像領域とは、体(上半身、全身など)を含む領域である。このように構成されることにより、ユーザ端末3aのユーザは、侵入者の顔の画像のみならず体の画像も含めて状況確認を行うことが可能となる。このため、より詳細な状況確認を行うことが可能となり、侵入者を確保できる可能性が向上する。
【0139】
また、画像評価部18は、検出された顔が、あらかじめ登録されている人の顔であるか否かを判断するように構成されても良い。あらかじめ登録される人の顔の例として、宅内システム1aが設置された住宅の住人(家族)の顔や、宅内システム1aが設置された施設の管理者の顔などがある。
【0140】
〔第二実施形態〕
〈システム構成〉
図12は、ホームセキュリティシステムの第二実施形態であるホームセキュリティシステム1bのシステム構成を示す図である。ホームセキュリティシステム1bは、宅内システム2b,ユーザ端末3b,及び通報受信端末33を含み、各装置はネットワークNWを介して通信可能に接続される。以下、ホームセキュリティシステム1bを構成する各装置について説明する。
【0141】
〈〈宅内システム〉〉
宅内システム2bは、コントローラ4aの代わりにコントローラ4bを備える点で宅内システム2aと異なる。以下、宅内システム2bについて、宅内システム2aと異なる点について説明する。
【0142】
コントローラ4bのハードウェアブロックは、図3に示されるようにコントローラ4aと同じ構成となる。次に、コントローラ4bの機能ブロックについて説明する。図13は、コントローラ4bの機能ブロックを示す図である。コントローラ4bは、二次記憶装置9に記憶された各種のプログラム(OS,アプリケーション等)がメモリ8にロードされCPU7により実行されることによって、侵入検知部12,画像撮影部13,侵入通知部14,センサ情報蓄積部15,画像蓄積部16,画像ソート部17,画像評価部18,侵入確認応答部19,利用者情報蓄積部34,通報応答部35,及び完了通知受信部36等を含む装置として機能する。
【0143】
コントローラ4bは、利用者情報蓄積部34,通報応答部35,及び完了通知受信部36をさらに備える点でコントローラ4aと異なる。即ち、コントローラ4bが備える上記以外の各機能部は、コントローラ4aに備えられる各機能部と同様の構成となる。従って、以下、利用者情報蓄積部34,通報応答部35,及び完了通知受信部36について説明し、他の各機能部についての説明を省略する。
【0144】
利用者情報蓄積部34は、利用者情報を記憶する。利用者情報とは、宅内システム2bの所有者やユーザ端末3bの所有者の住所(即ち宅内システム2bの監視領域を含む施設などの住所),氏名,連絡先(電話番号,電子メールのアドレス等)を含む。利用者情報は、通報応答部35によって生成・送信される通報データに含まれる。警察官などは、通報された利用者情報に基づいて行動を起こす。
【0145】
通報応答部35は、通報要求を受信し、通報データを生成する。そして通報応答部35は、生成された通報データを、通報受信端末33に対し送信する。図14は、通報データの内容の例を示す図である。通報データは、センサ情報蓄積部15に蓄積されるセンサ情報や、センサ6によって侵入者が検知された日時や、利用者情報蓄積部34に記憶される利用者情報や、画像ソート部17によって選択された画像のデータなどを含む。通報応答部35は、どのようなプロトコルによって通報データを通報受信端末33に送信しても良い。例えば、電子メール(SMTP,POP3)やWEBサイト(HTTP,FTP)やFAX等によって通報データが送信される。
【0146】
WEBサイトを介して通報データが送信される場合、具体的には以下のように送信される。まず、リンク情報を含む電子メールが通報受信端末33に送信される。そして、通報受信端末33において、受信された電子メールに含まれるリンク先を参照することにより、HTTPやFTPのプロトコルによって、通報データが通報受信端末33にダウンロードされる。
【0147】
通報データの送信先となる通報受信端末33は、その送信宛先があらかじめ通報応答部35に記憶される。
【0148】
完了通知受信部36は、完了通知を受信し、後処理を実行する。完了通知受信部36は、後処理として、完了通知が受信された件に関係するセンサ情報をセンサ情報蓄積部15から削除する。また、完了通知受信部36は、後処理として、完了通知が受信された件に関係する画像のデータを、画像蓄積部16から削除する。完了通知受信部36は、完了通知に含まれるセンサ情報の識別子及び画像データの識別子をもとに、削除の対象となるセンサ情報及び画像データを判断する。
【0149】
〈〈ユーザ端末〉〉
ユーザ端末3bのハードウェアブロックは、図7に示されるようにユーザ端末3aと同じ構成となる。次に、ユーザ端末3bの機能ブロックについて説明する。図15は、ユーザ端末3bの機能ブロックを示す図である。ユーザ端末3bは、二次記憶装置26に記憶された各種のプログラム(OS,アプリケーション等)がメモリ25にロードされCPU24により実行されることによって、侵入通知受信部30,侵入確認要求部31,通報要求部37,及び完了通知送信部38等を含む装置として機能する。
【0150】
以下、ユーザ端末3bの構成について、ユーザ端末3aと異なる点について説明する。ユーザ端末3bは通報部32を備えず、通報要求部37及び完了通知送信部38をさらに備える点でユーザ端末3aと異なる。即ち、ユーザ端末3bが備える侵入通知受信部30及び侵入確認要求部31は、ユーザ端末3aに備えられる各機能部と同様の構成となる。このため、侵入通知受信部30及び侵入確認要求部31についての説明は省略する。
【0151】
まず、即時通報ボタン20,通報ボタン22,及び確認ボタン23について説明する。これらの各ボタンは、表示のされ方などはユーザ端末3aの場合と同じであるが、選択された後の動作がユーザ端末3aの場合と異なる。
【0152】
即時通報ボタン20及び通報ボタン22は、通報要求部37による通報要求の送信のトリガとなる。即ち、即時通報ボタン20又は通報ボタン22が、入力装置27を介してユーザによって選択されることにより、通報要求部37によって通報要求が送信される。通報要求部37及び通報要求については後述する。そして、通報要求部37による通報要求の送信が実施された後、確認ボタン23が選択された場合と同様の処理が実施される。このとき、確認ボタン23が表示され、ユーザによってこの確認ボタン23が選択されるように構成されても良い。
【0153】
確認ボタン23は、完了通知送信部38による完了通知の送信のトリガとなる。即ち、確認ボタン23が入力装置27を介してユーザによって選択されることにより、完了通知送信部38によって完了通知が送信される。完了通知部38及び完了通知については後述する。確認ボタン23が選択される場合の例として、ユーザが通報は不要であると判断する場合がある。このような場合の例として、ユーザによって確認された画像が、ユーザの知人(家族、友人、親戚など)である場合がある。
【0154】
通報要求部37は、ユーザによって入力装置27を介して通報要求の送信が命令されると、この命令をトリガとして通報要求の送信を実行する。ユーザは、即時通報ボタン20又は通報ボタン22を選択することにより、通報要求の送信を命令する。通報要求は、通報データを通報受信端末33に対して送信することを、他の装置に対して要求するためのデータである。
【0155】
完了通知送信部38は、ユーザによって入力装置27を介して完了通知の送信が命令されると、この命令をトリガとして完了通知の送信を実行する。ユーザは、確認ボタン23を選択することにより、完了通知の送信を命令する。完了通知は、あるセンサ6によって検知された件について一連の処理が終了したことを通知するためのデータである。完了通知によって、本件に関わるセンサ情報や画像のデータが削除される。
【0156】
〈〈通報受信端末〉〉
通報受信端末33は、緊急通報先となる警察署や消防署などに設置される装置、又は警察官などに携帯される装置である。通報受信端末33は、例えば携帯可能な情報処理装置(例:携帯電話機,PDA,ノート型パソコンなど)であっても良いし、固定的に設置される情報処理装置(例:パソコン,ワークステーション,専用装置など)であっても良い。通報受信端末33は通報データを受信しその内容を表示することにより、警察官などに対し通報の内容を提示する。
【0157】
図16は、通報受信端末33のハードウェアブロックを示す図である。通報受信端末33は、ハードウェア的には、バスを介して接続されたCPU39,メモリ40,二次記憶装置41,入力装置42,出力装置43,及びネットワークインタフェース44等を備える。
【0158】
CPU39は、メモリ40に格納されたプログラムを実行し、通報受信端末33全体を制御する。メモリ40は、プログラムや一時的なデータの記憶を行う。メモリ40は、ROMやRAM等を用いて構成される。二次記憶装置41は、プログラムの実行の際に使用されるデータやファイル等を記憶する。二次記憶装置41は不揮発性記憶装置を用いて構成される。入力装置42は、キーボードやボタンやテンキーやポインティングデバイス(マウス,トラックボール等)やマイク等を用いて構成される。入力装置42は、ユーザによって操作されることにより、通報受信端末33に対し命令やデータ等の入力を行う。出力装置43は、ディスプレイ(CRT,液晶ディスプレイ等)やスピーカやプリンタ等を用いて構成される。出力装置43は、通報受信端末33内のデータ等をユーザに対して認識可能に提供する。ネットワークインタフェース44は、不図示のローカルエリアネットワークやネットワークNW等を介した、他の装置と通報受信端末33とのデータの送受信を制御する。
【0159】
図17は、通報受信端末33の機能ブロックを示す図である。通報受信端末33は、二次記憶装置41に記憶された各種のプログラム(OS,アプリケーション等)がメモリ40にロードされCPU39により実行されることによって、通報受信部45及び通報表示部46等を含む装置として機能する。
【0160】
通報受信部45は、通報データを受信し、受信された通報データを通報表示部46へ渡す。通報表示部46は、受信された通報データの内容を、出力装置43を介して、例えば図14に示されるように表示する。
【0161】
〈動作例〉
図18は、宅内システム2bの動作例を示すフローチャートである。図18を用いて宅内システム2bの動作例について説明する。なお、宅内システム2aと同様の処理については、宅内システム2aの動作例を示すフローチャートである図9における符号と同じ符号を付す。このような処理についての説明は省略する。即ち、図18においてS01からS07までの処理についての説明は省略する。
【0162】
通報要求が受信されると(S01−N,S04−N,S16−Y)、画像ソート部17は画像評価部18の評価に従って画像を選択する(S17)。通報応答部35は、画像ソート部17によって選択された画像のデータを含む通報データを生成し(S18)、生成された通報データを通報受信端末33に対し送信する(S19)。
【0163】
完了通知が受信されると(S01−N,S04−N,S16−N,S20−Y)、完了通知受信部36は、受信された完了通知に関係するセンサ情報をセンサ情報蓄積部15から削除する(S21)。また、完了通知受信部36は、受信された完了通知に関係する画像のデータを画像蓄積部16から削除する(S22)。
【0164】
何も受信されなかった場合(S01−N,S04−N,S16−N,S20−N)、又はS03,S07,S19,S22の処理の後、再びS01以降の処理が実行される。
【0165】
図19は、ユーザ端末3bの動作例を示すフローチャートである。次に、図19を用いてユーザ端末3bの動作例について説明する。なお、ユーザ端末3aと同様の処理については、ユーザ端末3aの動作例を示すフローチャートである図10における符号と同じ符号を付す。このような処理についての説明は省略する。即ち、図19においてS08からS13までの処理についての説明は省略する。
【0166】
侵入確認要求部31が侵入確認応答の内容を表示すると(S13)、通報要求部37は、通報要求の送信に関するユーザからの命令の有無について判断する。通報要求の送信について、ユーザからの命令がある場合(S23−Y)、通報要求部37は、通報要求を送信する(S24)。
【0167】
一方、ユーザからの命令が無い場合(S23−N)、又は通報要求の送信後、完了通知送信部38は、完了通知の送信についてユーザから命令が入力されるまで待機する(S25−N)。完了通知の送信についてユーザから命令が入力されると(S25−Y)、完了通知送信部38は、完了通知を送信する(S26)。S26の処理の後、再びS08以降の処理が実行される。
【0168】
図20は、通報受信端末33の動作例を示すフローチャートである。次に、図20を用いて通報受信端末33の動作例について説明する。
【0169】
通報受信部45は、通報データを受信するまで待機する(S27−N)。通報受信部45は、通報データを受信すると(S27−Y)、受信された通報データを通報表示部46へ渡す。そして、通報表示部46は、受信された通報データに含まれる内容を表示する(S28)。S28の処理の後、再びS27以降の処理が実行される。
【0170】
図21は、ホームセキュリティシステム1b全体の動作例を示すシーケンス図である。次に、図21を用いて、ホームセキュリティシステム1bの動作例について説明する。なお、ホームセキュリティシステム1aと同様の処理については、ホームセキュリティシステム1aの動作例を示すシーケンス図である図11における符号と同じ符号を付す。このような処理についての説明は省略する。即ち、図21において、Seq01からSeq03までの処理についての説明は省略する。
【0171】
ユーザ端末3bは、侵入確認応答を受信し(Seq03)、ユーザによって通報要求の送信が命令されると、宅内システム2bに対し、通報要求を送信する(Seq05)。宅内システム2bは、通報要求を受信すると、通報データを作成し、作成された通報データを通報受信端末33に対し送信する(Seq06)。
【0172】
また、ユーザ端末3bは、ユーザによって完了通知の送信が命令されると、宅内システム2bに対し、完了通知を送信する(Seq07)。そして、宅内システム2bは、完了通知を受信すると、後処理として関連するセンサ情報及び画像のデータを削除する。
【0173】
〈作用/効果〉
ホームセキュリティシステム1bでは、ユーザ端末3bにおいて即時通報ボタン20又は通報ボタン22が選択されると、通報要求部37が通報要求を宅内システム2bに対し送信する。そして、宅内システム2bの通報応答部35が、通報データを通報受信端末33に対し送信する。この通報データには、ユーザが緊急通報先に通知しなければならない情報が含まれる。このため、ユーザは、緊急通報先に対して必要な情報を自ら通知する必要がない。
【0174】
一般的に、侵入者が検知された場合にはユーザは気が動転するものであり、このような場合にユーザに対し落ち着いて必要な情報を正確に緊急通報先に通知することは困難な場合がある。従って、緊急通報先に対して必要な情報をユーザ自らが通知する必要がないということは、通知される情報の正確性・信頼性や通知に要する時間などにおいて有利となる。
【0175】
また、ホームセキュリティシステム1bでは、通報データの送信をユーザ端末3bではなく宅内システム2bが実施する。このとき、ユーザ端末3bが宅内システム2bに対して送信するデータは通報要求のみであり、データ量を非常に少なく構成することが可能なデータである。また、一般的に宅内システム2bに比べてユーザ端末3bは、通信帯域が狭く構成される。従って、ホームセキュリティシステム1bでは、宅内システム2bが通報データの送信を実施することにより、通報受信端末33へ通報データを送信するのに要する時間を短縮することが可能となる。
【0176】
〈変形例〉
宅内システム2bにおける後処理は、ユーザ端末3bによる完了通知の送信とは関係なく、通報データの送信後(又は送信後一定時間が経過した後など)に実行されても良い。
【0177】
ホームセキュリティシステム1bは、複数のユーザ端末3bを含むように構成されても良い。また、通報要求部37は、通報要求を送信する際に、通報が実施されたこと、即ち通報をこれ以上する必要がないことを他のユーザ端末3bに通知するように構成されても良い。また、完了通知送信部38は、完了通知を送信する際に、通報などの処理が完了したと判断し又は通報が不要であることがユーザによって入力されたと判断し、通報をこれ以上する必要がないことを他のユーザ端末3bに通知するように構成されても良い。この場合、ユーザ端末3bは、他のユーザ端末3bの宛先を記憶する。
【0178】
また、このような他のユーザ端末3bに対する通知は、宅内システム2bのコントローラ4bによって実施されても良い。具体的には、コントローラ4bは、通報要求又は完了通知が受信された場合に、他のユーザ端末3bに対して上記の通知を行う。このような場合、コントローラ4bは、管理下にある(同じホームセキュリティシステム1bに含まれる)全てのユーザ端末3bの宛先を記憶する。
【0179】
このようにユーザによって通報が不要であることがユーザによって入力される場合の例として、ユーザ端末3bに表示された画像が、ユーザの知人(家族、友人、親戚など)である場合がある。
【0180】
また、コントローラ4bは、侵入通知及び/又は侵入確認応答の送信後、所定の時間(例:1分,数分など。侵入者の確保が可能であると考えられる時間)の間に通報要求又は完了通知が受信されない場合、
再通知をユーザ端末3bに送信するように構成されても良い。再通知とは、侵入通知であっても良いし、侵入確認応答であっても良いし、これらのデータを既に送信した旨を伝えるためのデータであっても良い。
【0181】
〔第三実施形態〕
〈システム構成〉
図22は、ホームセキュリティシステムの第三実施形態であるホームセキュリティシステム1cのシステム構成を示す図である。ホームセキュリティシステム1cは、宅内システム2c,ユーザ端末3a,及びサーバ47cを含み、各装置はネットワークNWを介して通信可能に接続される。以下、ホームセキュリティシステム1cを構成する各装置について説明する。ただし、ユーザ端末3aについては、ホームセキュリティシステム1aにおける構成と基本的に変わらないため、説明を省略する。
【0182】
〈〈宅内システム〉〉
宅内システム2cは、コントローラ4aの代わりにコントローラ4cを備える点で宅内システム2aと異なる。以下、宅内システム2cについて、宅内システム2aと異なる点について説明する。
【0183】
コントローラ4cのハードウェアブロックは、図3に示されるようにコントローラ4aと同じ構成となる。次に、コントローラ4cの機能ブロックについて説明する。図23は、コントローラ4cの機能ブロックを示す図である。なお、コントローラ4aと同様の構成については、コントローラ4aの機能ブロックを示す図4における符号と同じ符号を付す。このような構成についての説明は省略する。即ち、図23において、侵入検知部12及び画像撮影部13についての説明は省略する。
【0184】
コントローラ4cは、二次記憶装置9に記憶された各種のプログラム(OS,アプリケーション等)がメモリ8にロードされCPU7により実行されることによって、侵入検知部12,画像撮影部13,及び侵入情報送信部48等を含む装置として機能する。
【0185】
侵入情報送信部48は、センサ6によって侵入者が検知された際に、侵入情報を生成し、生成された侵入情報を送信する。侵入情報は、生成された時点におけるセンサ情報と、カメラ5によって撮影された監視領域内の画像のデータとを含む。
【0186】
〈〈サーバ〉〉
サーバ47cは、宅内システム2cに対し物理的に離れた場所に設置される。サーバ47cは、宅内システム2cから受信される侵入情報に含まれるデータを蓄積する。また、サーバ47cは、ホームセキュリティシステム1aにおけるコントローラ4aが行う処理の一部を実行する。例えば、サーバ47cは、侵入通知や侵入確認応答を送信する。
【0187】
図24は、サーバ47cのハードウェアブロックを示す図である。サーバ47cは、ハードウェア的には、バスを介して接続されたCPU49,メモリ50,二次記憶装置51,HMI(入出力装置)52,及びネットワークインタフェース53等を備える。
【0188】
CPU49は、メモリ50に格納されたプログラムを実行し、サーバ47c全体を制御する。メモリ50は、プログラムや一時的なデータの記憶を行う。メモリ50は、ROMやRAM等を用いて構成される。二次記憶装置51は、プログラムの実行の際に使用されるデータやファイル等を記憶する。二次記憶装置51は不揮発性記憶装置を用いて構成される。HMI52は、キーボードやボタンやテンキーやポインティングデバイス(マウス,トラックボール等)やマイク等の入力装置や、ディスプレイ(CRT,液晶ディスプレイ等)やスピーカやプリンタ等の出力装置を用いて構成される。HMI52は、サーバ管理者によって操作されることにより、サーバ47cに対し命令やデータ等の入力を行う。また、HMI52は、サーバ47c内のデータ等をサーバ管理者に対して認識可能に提供する。ネットワークインタフェース53は、不図示のローカルエリアネットワークやネットワークNW等を介した、他の装置とサーバ47cとのデータの送受信を制御する。
【0189】
図25は、サーバ47cの機能ブロックを示す図である。サーバ47cは、二次記憶装置51に記憶された各種のプログラム(OS,アプリケーション等)がメモリ50にロードされCPU49により実行されることによって、侵入情報受信部54,侵入通知部55,センサ情報蓄積部56,画像蓄積部57,画像ソート部58,画像評価部59,及び侵入確認応答部60等を含む装置として機能する。
【0190】
サーバ47cが備える各機能部のうち、侵入情報受信部54を除く各機能部は、コントローラ4aに備えられる同名の各機能部と同じ構成である。即ち、侵入通知部55,センサ情報蓄積部56,画像蓄積部57,画像ソート部58,画像評価部59,侵入確認応答部60は、それぞれ侵入通知部14,センサ情報蓄積部15,画像蓄積部16,画像ソート部17,画像評価部18,侵入確認応答部19と同じ構成である。従って、これらの構成についての説明は省略する。即ち、図25において、侵入情報受信部54以外の構成についての説明は省略する。
【0191】
侵入受信部54は、宅内システム2cから侵入情報を受信する。侵入情報受信部54は、受信された侵入情報に含まれるセンサ情報をセンサ情報蓄積部56へ書き込む。また、侵入情報受信部54は、受信された侵入情報に含まれる画像のデータを画像蓄積部57に書き込む。
【0192】
〈動作例〉
図26は、宅内システム2cの動作例を示すフローチャートである。図26を用いて宅内システム2cの動作例について説明する。
【0193】
センサ6によって侵入者が検知されると(S29−Y)、カメラ5による監視領域内の撮影が開始され、所定の量の画像が撮影される(S30)。そして、侵入情報送信部48は、撮影された画像やセンサ情報を含む侵入情報を生成し、生成された侵入情報を送信する(S31)。S31の処理の後、再びS29以降の処理が実行される。
【0194】
図27は、サーバ47cの動作例を示すフローチャートである。次に、図27を用いてサーバ47cの動作例について説明する。
【0195】
侵入情報受信部54は、侵入情報を受信すると(S32−Y)、受信された侵入情報にセンサ情報が含まれるか否か判断する。センサ情報が含まれる場合(S33−Y)、侵入情報受信部54は、このセンサ情報をセンサ情報蓄積部56へ書き込む(S34)。そして、侵入通知部55は、侵入通知を生成し送信する(S35)。
【0196】
一方、受信された侵入情報にセンサ情報が含まれない場合(S33−N)、又はS35の処理の後、受信された侵入情報に画像のデータが含まれるか否か判断する。画像のデータが含まれる場合(S36−Y)、侵入情報受信部54は、この画像のデータを画像蓄積部57へ書き込む(S37)。一方、画像が含まれない場合(S36−N)、又はS37の処理の後、再びS32以降の処理が実行される。
【0197】
侵入確認要求が受信されると(S32−N,S38−Y)、画像ソート部58は画像評価部59の評価に従って画像を選択する(S39)。侵入確認応答部60は、画像ソート部58によって選択された画像のデータを含む侵入確認応答を生成し(S40)、生成された侵入確認応答を送信する(S41)。そして、S41の処理の後、再びS32以降の処理が実行される。
【0198】
図28は、ホームセキュリティシステム1c全体の動作例を示すシーケンス図である。次に、図28を用いて、ホームセキュリティシステム1cの動作例について説明する。
【0199】
宅内システム2cは、侵入者を検知すると、サーバ47cに対し侵入情報を送信する(Seq08)。サーバ47cは、侵入情報を受信すると、受信された侵入情報に基づいて侵入通知を生成し、生成された侵入通知をユーザ端末3aに送信する(Seq09)。
【0200】
ユーザ端末3aは、侵入通知を受信すると、受信された侵入通知を表示し、ユーザに提供する。ユーザ端末3aは、ユーザによって侵入確認要求の送信が命令されると、サーバ47cに対し、侵入確認要求を送信する(Seq10)。
【0201】
サーバ47cは、侵入確認要求をユーザ端末3aから受信すると、侵入確認応答をこのユーザ端末3aに対し送信する(Seq11)。ユーザ端末3aは、侵入確認応答を受信すると、受信された侵入確認応答の内容を表示し、ユーザに提供する。ユーザ端末3aは、ユーザによって通報が命令されると、即ち即時通報ボタン20又は通報ボタン22が選択されると、あらかじめ登録されている緊急通報先に通報を行う(Seq12)。
【0202】
〈作用/効果〉
ホームセキュリティシステム1cでは、ホームセキュリティシステム1aにおいて宅内システム2aが行っていた処理の大部分をサーバ47cが実行する。そして、サーバ47cは、宅内システム2cとは物理的に離れた場所に設置される。そして、宅内システム2cは、侵入情報の送信のみを実行する。このため、侵入者によって宅内システム2cが破壊された場合であっても、侵入情報が送信された後であれば、ホームセキュリティシステム1cは正常に動作する。このように、ホームセキュリティシステム1cは、侵入者による物理的な攻撃に対し堅固に構成される。同様に、状況確認に使用されるセンサ情報や画像のデータも、サーバ47cに蓄積されるため、侵入者の操作や破壊などによって喪失される恐れが無い。
【0203】
また、各管理領域に設置される宅内システム2cの構成が宅内システム2aに比べて簡易に構成されるため、宅内システムのコストを抑えることが可能となる。また、同様の理由により、宅内システム2cのメンテナンスが容易となる。
【0204】
〔第四実施形態〕
〈システム構成〉
図29は、ホームセキュリティシステムの第四実施形態であるホームセキュリティシステム1dのシステム構成を示す図である。ホームセキュリティシステム1dは、宅内システム2c,ユーザ端末3b,サーバ47d,及び通報受信端末33を含み、各装置はネットワークNWを介して通信可能に接続される。以下、ホームセキュリティシステム1dを構成する各装置について説明する。ただし、宅内システム2cについては、ホームセキュリティシステム1cにおける構成と基本的に変わらないため、説明を省略する。また、ユーザ端末3b及び通報受信端末33については、ホームセキュリティシステム1bにおける構成と基本的に変わらないため、説明を省略する。
【0205】
〈〈サーバ〉〉
サーバ47dのハードウェアブロックは、図24に示されるようにサーバ47cと同じ構成となる。次に、サーバ47dの機能ブロックについて説明する。図30は、サーバ47dの機能ブロックを示す図である。サーバ47dは、二次記憶装置51に記憶された各種のプログラム(OS,アプリケーション等)がメモリ50にロードされCPU49により実行されることによって、侵入情報受信部54,侵入通知部55,センサ情報蓄積部56,画像蓄積部57,画像ソート部58,画像評価部59,侵入確認応答部60,利用者情報蓄積部61,通報応答部62,及び完了通知受信部63等を含む装置として機能する。
【0206】
サーバ47dは、利用者情報蓄積部61,通報応答部62,及び完了通知受信部63をさらに備える点でサーバ47cと異なる。即ち、サーバ47dが備える上記以外の各機能部は、サーバ47cに備えられる各機能部と同様の構成となる。また、サーバ47dが備える各機能部のうち、利用者情報蓄積部61,通報応答部62,及び完了通知受信部63は、コントローラ4bに備えられる同名の各機能部と同じ構成である。即ち、利用者情報蓄積部61,通報応答部62,及び完了通知受信部63は、それぞれ利用者情報蓄積部34,通報応答部35,及び完了通知受信部36と同じ構成である。このため、サーバ47dに含まれる各機能部についての説明は省略する。
【0207】
〈動作例〉
図31は、サーバ47dの動作例を示すフローチャートである。図31を用いてサーバ47dの動作例について説明する。なお、サーバ47cと同様の処理については、サーバ47cの動作例を示すフローチャートである図27における符号と同じ符号を付す。このような処理についての説明は省略する。即ち、図31において、S32からS41までの処理についての説明は省略する。
【0208】
通報要求が受信されると(S32−N,S38−N,S42−Y)、画像ソート部58は画像評価部59の評価に従って画像を選択する(S43)。通報応答部62は、画像ソート部58によって選択された画像のデータを含む通報データを生成し(S44)、生成された通報データを通報受信端末33に対し送信する(S45)。
【0209】
完了通知が受信されると(S32−N,S38−N,S42−N,S46−Y)、完了通知受信部63は、受信された完了通知に関係するセンサ情報をセンサ情報蓄積部56から削除する(S47)。また、完了通知受信部63は、受信された完了通知に関係する画像のデータを画像蓄積部57から削除する(S48)。何も受信されない場合(S32−N,S38−N,S42−N,S46−N)、又はS45,S48の処理の後、再びS32以降の処理が実行される。
【0210】
図32は、ホームセキュリティシステム1d全体の動作例を示すシーケンス図である。次に、図32を用いて、ホームセキュリティシステム1dの動作例について説明する。
【0211】
宅内システム2cは、侵入者を検知すると、サーバ47dに対し侵入情報を送信する(Seq13)。サーバ47dは、侵入情報を受信すると、受信された侵入情報に基づいて侵入通知を生成し、生成された侵入通知をユーザ端末3bに送信する(Seq14)。
【0212】
ユーザ端末3bは、侵入通知を受信すると、受信された侵入通知を表示し、ユーザに提供する。ユーザ端末3bは、ユーザによって侵入確認要求の送信が命令されると、サーバ47dに対し、侵入確認要求を送信する(Seq15)。
【0213】
サーバ47dは、侵入確認要求をユーザ端末3bから受信すると、侵入確認応答をこのユーザ端末3bに対し送信する(Seq16)。ユーザ端末3bは、侵入確認応答を受信すると、受信された侵入確認応答の内容を表示し、ユーザに提供する。
【0214】
ユーザ端末3bは、ユーザによって通報要求の送信が命令されると、サーバ47dに対し、通報要求を送信する(Seq17)。サーバ47dは、通報要求を受信すると、通報データを生成し、生成された通報データを通報受信端末33に対し送信する(Seq18)。
【0215】
また、ユーザ端末3bは、ユーザによって完了通知の送信が命令されると、サーバ47dに対し、完了通知を送信する(Seq19)。そして、サーバ47dは、完了通知を受信すると、後処理として関連するセンサ情報及び画像のデータを削除する。
【0216】
〈作用/効果〉
ホームセキュリティシステム1dでは、ホームセキュリティシステム1bにおいて宅内システム2bが行っていた処理の大部分をサーバ47dが実行する。そして、サーバ47dは、宅内システム2cとは物理的に離れた場所に設置される。そして、宅内システム2cは、侵入情報の送信のみを実行する。このため、侵入者によって宅内システム2cが破壊された場合であっても、侵入情報が送信された後であれば、ホームセキュリティシステム1dは正常に動作する。このように、ホームセキュリティシステム1dは、侵入者による物理的な攻撃に対し堅固に構成される。同様に、状況確認に使用されるセンサ情報や画像のデータも、サーバ47dに蓄積されるため、侵入者の操作や破壊などによって喪失される恐れが無い。
【0217】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザ端末に送信される画像の量が適格に削減されるため、ユーザの確認作業に要する労力が軽減され、ユーザが通報を行うまでに要する時間を削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホームセキュリティシステムの第一実施形態のシステム構成を示す図である。
【図2】宅内システムの構成を示す図である。
【図3】コントローラのハードウェアブロックを示す図である。
【図4】第一実施形態におけるコントローラの機能ブロックを示す図である。
【図5】侵入通知の表示例を示す図である。
【図6】侵入確認応答の表示例を示す図である。
【図7】ユーザ端末のハードウェアブロックを示す図である。
【図8】第一実施形態及び第三実施形態におけるユーザ端末の機能ブロックを示す図である。
【図9】第一実施形態における宅内システムの動作例を示すフローチャートである。
【図10】第一実施形態及び第三実施形態におけるユーザ端末の動作例を示すフローチャートである。
【図11】第一実施形態におけるホームセキュリティシステムの動作例を示すシーケンス図である。
【図12】ホームセキュリティシステムの第二実施形態のシステム構成を示す図である。
【図13】第二実施形態におけるコントローラの機能ブロックを示す図である。
【図14】通報データの内容の例を示す図である。
【図15】第二実施形態及び第四実施形態におけるユーザ端末の機能ブロックを示す図である。
【図16】通報受信端末のハードウェアブロックを示す図である。
【図17】通報受信端末の機能ブロックを示す図である。
【図18】第二実施形態における宅内システムの動作例を示すフローチャートである。
【図19】第二実施形態及び第四実施形態におけるユーザ端末の動作例を示すフローチャートである。
【図20】通報受信端末の動作例を示すフローチャートである。
【図21】第二実施形態におけるホームセキュリティシステムの動作例を示すシーケンス図である。
【図22】ホームセキュリティシステムの第三実施形態のシステム構成を示す図である。
【図23】第三実施形態におけるコントローラの機能ブロックを示す図である。
【図24】サーバのハードウェアブロックを示す図である。
【図25】第三実施形態におけるサーバの機能ブロックを示す図である。
【図26】第三実施形態及び第四実施形態における宅内システムの動作例を示すフローチャートである。
【図27】第三実施形態におけるサーバの動作例を示すフローチャートである。
【図28】第三実施形態におけるホームセキュリティシステムの動作例を示すシーケンス図である。
【図29】ホームセキュリティシステムの第四実施形態のシステム構成を示す図である。
【図30】第四実施形態におけるサーバの機能ブロックを示す図である。
【図31】第四実施形態におけるサーバの動作例を示すフローチャートである。
【図32】第四実施形態におけるホームセキュリティシステムの動作例を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d ホームセキュリティシステム
2a,2b,2c 宅内システム
3a,3b ユーザ端末
4a,4b,4c コントローラ
5 カメラ
6 センサ
7 CPU
8 メモリ
9 二次記憶装置
10 I/O
11 ネットワークインタフェース
12 侵入検知部
13 画像撮影部
14 侵入通知部
15 センサ情報蓄積部
16 画像蓄積部
17 画像ソート部
18 画像評価部
19 侵入確認応答部
20 即時通報ボタン
21 画像表示領域
22 通報ボタン
23 確認ボタン
24 CPU
25 メモリ
26 二次記憶装置
27 入力装置
28 出力装置
29 ネットワークインタフェース
30 侵入通知受信部
31 侵入確認要求部
32 通報部
33 通報受信端末
34 利用者情報蓄積部
35 通報応答部
36 完了通知受信部
37 通報要求部
38 完了通知送信部
39 CPU
40 メモリ
41 二次記憶装置
42 入力装置
43 出力装置
44 ネットワークインタフェース
45 通報受信部
46 通報表示部
47c,47d サーバ
48 侵入情報送信部
49 CPU
50 メモリ
51 二次記憶装置
52 HMI
53 ネットワークインタフェース
54 侵入情報受信部
55 侵入通知部
56 センサ情報蓄積部
57 画像蓄積部
58 画像ソート部
59 画像評価部
60 侵入確認応答部
61 利用者情報蓄積部
62 通報応答部
63 完了通知受信部

Claims (26)

  1. 所定の領域又は前記所定の領域の一部について撮影された複数の画像それぞれについて前記画像に撮影されている人の顔を検出し所定の基準に従って評価することにより画像を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された画像を他の装置に送信する送信手段とを備える制御装置と、
    前記制御装置の送信手段から前記画像を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された画像を表示する表示手段とを備えるユーザ端末とを含むホームセキュリティシステム。
  2. 前記制御装置は、前記複数の画像を蓄積する蓄積手段と、前記選択手段による評価の順番を記憶する記憶手段とをさらに備える請求項1に記載のホームセキュリティシステム。
  3. 前記制御装置の送信手段は、侵入者を検知する複数の検知手段による検知結果を含む検知情報をさらに送信し、
    前記ユーザ端末の受信手段は前記検知情報をさらに受信し、
    前記ユーザ端末の表示手段は、前記制御装置の受信手段によって受信された検知情報が所定の条件を満たしている場合は、ユーザが即座に通報を行うことを可能とする表示形態で表示を行う請求項1又は2に記載のホームセキュリティシステム。
  4. 前記制御装置は、侵入者を検知する複数の検知手段による検知結果が所定の条件を満たしているか否かを判断する判断手段をさらに備え、
    前記制御装置の送信手段は、前記判断手段による判断結果をさらに送信し、
    前記ユーザ端末の受信手段は前記判断結果をさらに受信し、
    前記ユーザ端末の表示手段は、前記制御装置の受信手段によって受信された判断結果が所定の条件を満たしているという内容である場合は、ユーザが即座に通報を行うことを可能とする表示形態で表示を行う請求項1又は2に記載のホームセキュリティシステム。
  5. 前記制御装置の送信手段は、前記検知手段によって侵入者が検知された場合に侵入者の存在を通知するための侵入通知を前記ユーザ端末に送信し、さらに、前記ユーザ端末から前記侵入通知に対する応答が所定の時間内に無い場合には所定のデータを前記ユーザ端末に対してさらに送信する請求項3又は4に記載のホームセキュリティシステム。
  6. 複数のユーザ端末をさらに含み、
    前記ユーザ端末は、前記ユーザ端末によって通報が行われた場合に、前記通報が行われたことを通知するための通報通知を他のユーザ端末に対して送信する送信手段をさらに備える請求項1から5のいずれかに記載のホームセキュリティシステム。
  7. 複数のユーザ端末をさらに含み、
    前記ユーザ端末は、通報が不要であることを示す入力がユーザによってなされるための入力手段と、前記ユーザ端末によって通報が行われた場合又は通報が不要であることを示す入力がなされた場合に完了通知を前記制御装置に対して送信する送信手段とをさらに備え、
    前記制御装置は、前記ユーザ端末から完了通知を受信する受信手段をさらに備え、
    前記制御装置の送信手段は、前記制御装置の受信手段が前記完了通知を受信した場合に、受信された完了通知の送信元と異なるユーザ端末に対し、通報の必要がないことを通知するための通報通知を送信する請求項1から5のいずれかに記載のホームセキュリティシステム。
  8. 通報先に対して通報の内容を表示する通報受信端末をさらに含み、
    前記ユーザ端末は、ユーザによって通報の要求が入力されるための入力手段と、前記通報の要求が入力された場合に通報要求を送信する送信手段をさらに備え、
    前記制御装置は前記ユーザ端末から前記通報要求を受信する受信手段をさらに備え、
    前記制御装置の送信手段は、前記通報要求が受信された場合に、前記通報受信端末に対し通報データを送信し、
    前記通報受信端末は前記通報データが受信された場合に通報の内容として受信された通報データの内容を表示する請求項1から5のいずれかに記載のホームセキュリティシステム。
  9. 複数のユーザ端末をさらに含み、
    前記ユーザ端末の送信手段は、前記入力手段に前記通報の要求が入力された後に、通報が行われたことを通知するための通報通知を他のユーザ端末に対して送信する請求項8に記載のホームセキュリティシステム。
  10. 複数のユーザ端末をさらに含み、
    前記ユーザ端末の入力手段は、ユーザによって通報が不要であることを示す入力がさらになされ、
    前記ユーザ端末の送信手段は、前記通報が不要であることを示す入力がなされた場合に、通報不要通知をさらに送信し、
    前記制御装置の受信手段は、前記ユーザ端末から前記通報不要通知をさらに受信し、
    前記制御装置の送信手段は、前記通報要求又は前記通報不要通知が受信された後に、前記通報要求又は前記通報不要通知の送信元と異なるユーザ端末に対し、通報の必要がないことを通知するための通報通知を送信する請求項8に記載のホームセキュリティシステム。
  11. 前記制御装置の送信手段は、前記選択された画像を他の装置に送信してから所定の時間が経過しても前記ユーザ端末からデータが受信されない場合、前記ユーザ端末に対し所定のデータの送信を行う請求項1から10のいずれかに記載のホームセキュリティシステム。
  12. 前記制御装置の選択手段は、前記検出された顔を含む顔画像を前記画像から切り出し、
    前記制御装置の送信手段は、前記顔画像を送信し、
    前記ユーザ端末の受信手段は、前記顔画像を受信し、
    前記ユーザ端末の表示手段は、前記ユーザ端末の受信手段によって受信された顔画像を表示する請求項1から11のいずれかに記載のホームセキュリティシステム。
  13. 前記制御装置の選択手段は、前記検出された顔及びその下方の領域を含む人物画像を前記画像から切り出し、
    前記制御装置の送信手段は、前記人物画像を送信し、
    前記ユーザ端末の受信手段は、前記人物画像を受信し、
    前記ユーザ端末の表示手段は、前記ユーザ端末の受信手段によって受信された人物画像を表示する請求項1から12のいずれかに記載のホームセキュリティシステム。
  14. 前記所定の領域における侵入者を検知する検知手段と、前記所定の領域又は前記所定の領域の一部について撮影を行う撮影手段と、前記検知手段による検知結果及び前記撮影手段によって撮影された画像とを含む状況情報を送信する送信手段を備える宅内装置をさらに含み、
    前記制御装置は、前記宅内装置の送信手段から送信される状況情報を受信する状況情報受信手段をさらに備える請求項1から13のいずれかに記載のホームセキュリティシステム。
  15. 前記制御装置は、前記所定の領域における侵入者を検知する検知手段と、前記所定の領域又は前記所定の領域の一部について撮影を行う撮影手段とをさらに備える請求項1から13のいずれかに記載のホームセキュリティシステム。
  16. 前記選択手段は、前記画像から人の顔を検出できない場合には、あらかじめ登録されている画像と前記画像との差分に従って画像を評価する請求項1から15のいずれかに記載のホームセキュリティシステム。
  17. 前記選択手段は、検出された人の顔について、あらかじめ登録されている人の顔と一致するか否かを判断し、
    前記送信手段は、前記選択手段が一致しないと判断した場合に前記画像を他の装置に送信する請求項1から16のいずれかに記載のホームセキュリティシステム。
  18. 所定の領域又は前記所定の領域の一部について撮影された複数の画像それぞれについて前記画像に撮影されている人の顔を検出し所定の基準に従って評価することにより画像を選択する選択手段と、
    画像をユーザに対して表示する他の装置に対し、前記選択手段によって選択された画像を送信する送信手段とを備える制御装置。
  19. 前記送信手段は、ユーザが選択することにより緊急連絡先に対し前記所定の領域に侵入した者がいることを通報可能とする通報ボタンを前記他の装置に対し表示させるための信号をさらに送信する請求項18に記載の制御装置。
  20. 前記選択手段は、選択された画像から、検出された顔画像を含む一部分を切り取ることにより他の装置に送信されるべき画像を生成する請求項18又は19に記載の制御装置。
  21. 所定の領域又は前記所定の領域の一部について撮影された複数の画像それぞれについて前記画像に撮影されている人の顔を検出し所定の基準に従って評価することにより画像を選択するステップと、
    画像をユーザに対して表示する他の装置に対し、前記選択された画像を送信するステップとを情報処理装置に対して実行させるためのプログラム。
  22. 前記送信するステップにおいて、ユーザが選択することにより緊急連絡先に対し前記所定の領域に侵入した者がいることを通報可能とする通報ボタンを前記他の装置に対し表示させるための信号の送信を、前記情報処理装置にさらに実行させる請求項21に記載のプログラム。
  23. 前記選択するステップにおいて選択された画像から、検出された顔画像を含む一部分を切り取ることにより他の装置に送信されるべき画像を生成するステップを前記情報処理装置に対してさらに実行させる請求項21又は22に記載のプログラム。
  24. 情報処理装置が、所定の領域又は所定の領域の一部について撮影された複数の画像それぞれについて前記画像に撮影されている人の顔を検出し所定の基準に従って評価することにより画像を選択するステップと、
    前記情報処理装置が、画像をユーザに対して表示する前記他の装置に対し、前記選択された画像を送信するステップとを含む方法。
  25. 前記情報処理装置が、前記送信するステップにおいて、ユーザが選択することにより緊急連絡先に対し前記所定の領域に侵入した者がいることを通報可能とする通報ボタンを前記他の装置に対し表示させるための信号をさらに送信する請求項24に記載の方法。
  26. 前記情報処理装置が、選択された画像から、検出された顔画像を含む一部分を切り取ることにより他の装置に送信されるべき画像を生成するステップをさらに含む請求項24又は25に記載の方法。
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