JP2005028467A - 4自由度パラレルロボット及びパラレルリンク加工機 - Google Patents

4自由度パラレルロボット及びパラレルリンク加工機 Download PDF

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Abstract

【課題】制御性や加工精度の向上、主軸の傾き角の制限の低減を可能とする4自由度パラレルロボット及びパラレルリンク加工機を提供する。
【解決手段】トラベリングプレート4は、第1プレート7と、第2プレート8と、第1プレート7と第2プレート8とを相対平行移動可能に連結された第1直動ジョイント9と、第1プレート7に配設されたY軸回りに回転可能な第1回転ベアリング10と、第2プレート8に配設されたY軸回りに回転可能な第2回転ベアリング11と、第1回転ベアリング10及び主軸5に固定された第2固定軸14と第2固定軸14に対して直動可能に配設されると共に第2回転ベアリング11に固定された第2直動輪15とからなる第2直動ジョイント12とから構成される。そして、第1プレート7と第2プレート8とを相対平行移動させることにより、主軸5がY軸回りに揺動可能となる。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、4自由度パラレルロボット及びパラレルリンク加工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、4自由度パラレルロボットは、例えば、特開2001−88072号公報に開示されている。この4自由度パラレルロボットの全体構成図を図9示す。図9に示すように、4自由度パラレルロボットのトラベリングプレート4’は、主要部材5’と、一対の連結部材7’、8’と、主要部材5’の両端に各連結部材7’、8’の中間部を垂直軸回りに回転可能に連結する一対のピボットとから構成されている。
【0003】
また、パラレルリンク加工機としては、例えば、特開2002−263973号公報に開示されている。このパラレルリンク加工機は、6つのアクチュエータと、6つのロッド部材とを有する構成となっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−88072号公報
【特許文献2】
特開2002−263973号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開2001−88072号公報に開示された4自由度パラレルロボットは、以下の問題が生じる。まず、主要部材(エンドエフェクタ)5’を回転させた場合には、回転するに従って、連結部材7’、8’間の距離が短くなる。このように主要部材5’の回転角によって連結部材7’、8’間の距離が変化することは、機械特性を大きく変化させることになる。機械特性の大きな変化は制御性に大きな影響を及ぼす。この主要部材5’として加工用工具を装着した主軸を用いた場合には、機械特性の大きな変化は、加工精度に影響を及ぼす。さらに、主要部材5’を大きく回転させた場合には、主要部材5’と連結部材7’、8’とが干渉するおそれがある。そのため、主要部材5’と連結部材7’、8’が干渉しないように、主要部材5’の回転角(傾き角)を制限する必要が生じる。
【0006】
また、特開2002−263978号公報に開示されたパラレルリンク加工機は、主軸(エンドエフェクタ)を傾けるために、トラベリングプレートを主軸の傾きに対応して傾ける必要があるが、この時、トラベリングプレートを傾けることによって機械特性が変化し、制御性や加工精度に影響を与えることになる。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、制御性や加工精度をより向上させると共に、エンドエフェクタの傾き角の制限を低減することができる4自由度パラレルロボット及びパラレルリンク加工機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
請求項1に係る4自由度パラレルロボットは、基台と、四つのアクチュエータと、四組のロッド部材と、トラベリングプレートと、エンドエフェクタとを備える。ここで、アクチュエータは、前記基台に固定された固定部と、該固定部に移動可能に支持された可動部とを有する。ロッド部材は、一端側が各前記アクチュエータの前記可動部に揺動回動可能な第1回転ジョイントを介して連結された部材である。トラベリングプレートは、各前記ロッド部材の他端側に揺動回動可能な第2回転ジョイントを介して連結され、前記基台に対して直交三軸方向に移動可能なプレートである。なお、直交三軸方向とは、いわゆるX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向である。エンドエフェクタは、前記基台に対して所定一軸回りに揺動可能に前記トラベリングプレートに支持された部分である。ここで、所定一軸回りとは、例えばX軸回りや、Y軸回りや、Z軸回り等である。
【0009】
そして、請求項1に係る4自由度パラレルロボットの特徴的な構成は、トラベリングプレートが、第1プレートと、第2プレートと、プレート間直動ジョイントと、エンドエフェクタ側直動ジョイントとを備え、前記第1プレートと前記第2プレートとが相対平行移動することにより前記エンドエフェクタを前記所定一軸回りに揺動させることである。
【0010】
ここで、第1プレートは、四組の前記ロッド部材のうち二組の前記ロッド部材の他端側が前記第2回転ジョイントを介して連結されたプレートである。第2プレートは、四組の前記ロッド部材のうち他の二組の前記ロッド部材の他端側が前記第2回転ジョイントを介して連結されたプレートである。プレート間直動ジョイントは、前記第1プレートと前記第2プレートとを相対平行移動可能に連結された直動ジョイントである。エンドエフェクタ側直動ジョイントは、前記エンドエフェクタに固定され第1回転ベアリングを介して前記第1プレートに連結されたエンドエフェクタ固定部と、該エンドエフェクタ固定部に対して直動可能に第2回転ベアリングを介して前記第2プレートに連結された直動部とを有するジョイントである。
【0011】
このように構成することにより、トラベリングプレートの第1プレートと第2プレートとを相対的に平行移動させることにより、エンドエフェクタに傾きを持たせることができる。すなわち、第1プレートと第2プレートが相対的に平行移動した場合には、第1回転ベアリング及び第2回転ベアリング及びエンドエフェクタ側直動ジョイントの作用により、エンドエフェクタが傾くことになる。具体的には、第1プレートと第2プレートが相対的に平行移動することにより、エンドエフェクタ側直動ジョイントのエンドエフェクタ固定部と直動部との位置が変化する。その結果、エンドエフェクタ固定部は第1回転ベアリングの回転軸を中心に回動すると共に、直動部は第2回転ベアリングの回転軸を中心に回動する。このように、エンドエフェクタ固定部と直動部との回動に伴い、エンドエフェクタが揺動することになる。
【0012】
つまり、エンドエフェクタを揺動させる場合であっても、第1プレートと第2プレートとの間の距離が常に一定に保持される。これにより、以下の効果を奏する。まず、従来の特開2001−88072号公報に開示された4自由度パラレルロボットは、連結部材間の距離が短くなることにより大きく変化していた機械特性が、本発明によればほとんど変化しない。その結果、制御性をより向上させることができると共に、加工機として使用した場合には加工精度をより向上させることができる。さらに、従来は、連結部材の干渉の問題が生じていたが、本発明によれば第1プレートと第2プレートとが干渉することがない。その結果、干渉によるエンドエフェクタの傾き角(回転角)を制限することがなくなる。
【0013】
また、請求項2に係る4自由度パラレルロボットは、前記エンドエフェクタが、前記トラベリングプレートに略平行な軸回りに揺動可能であることを特徴とする。ここで、トラベリングプレートは、全体として平板形状に形成されている。ここで、本発明の4自由度パラレルロボットのトラベリングプレートは、常に一定の方向に維持されている。すなわち、トラベリングプレートの平板方向がXY平面に平行となるように設計した場合には、トラベリングプレートは、常にXY平面に平行な方向に維持されることになる。つまり、例えばトラベリングプレートがXY平面に平行な方向である場合には、トラベリングプレートに略平行な軸回りとは、XY平面に平行な軸回りということになる。
【0014】
つまり、第1回転ベアリング、第2回転ベアリング、及びエンドエフェクタ側直動ジョイントの配設構成によって、エンドエフェクタをトラベリングプレートに略平行な軸回りに揺動可能にすることができる。特に、エンドエフェクタが、トラベリングプレートの略平行であって、第1プレートと第2プレートとが相対的に平行移動する方向に垂直な軸回りに、揺動可能とすることができる。
【0015】
また、請求項3に係る4自由度パラレルロボットは、前記エンドエフェクタが、前記トラベリングプレートに略垂直な軸回りに揺動可能であることを特徴とする。ここで、例えばトラベリングプレートがXY平面に平行な方向である場合には、トラベリングプレートに略垂直な軸回りとは、略Z軸回りということになる。つまり、第1回転ベアリング、第2回転ベアリング、及びエンドエフェクタ側直動ジョイントの配設構成によって、エンドエフェクタをトラベリングプレートに略垂直な軸回りに揺動可能にすることができる。
【0016】
また、請求項4に係る4自由度パラレルロボットは、前記第1回転ベアリングの回転軸と前記第2回転ベアリングの回転軸とは略平行であることを特徴とする。これにより、エンドエフェクタを確実に所定一軸回りに揺動させることができる。そして、制御性を確実に向上させることができる。
【0017】
また、請求項5に係る4自由度パラレルロボットは、前記第1回転ベアリングの回転軸及び前記第2回転ベアリングの回転軸は、前記トラベリングプレートに略平行であることを特徴とする。これにより、確実に、エンドエフェクタをトラベリングプレートに略平行な軸回りに揺動可能にすることができる。特に、第1回転ベアリングの回転軸及び第2回転ベアリングの回転軸が、トラベリングプレートに平行であって第1プレートと第2プレートの相対平行移動の方向に垂直な軸方向に平行である場合には、第1プレートと第2プレートとが相対的に平行移動する方向に垂直な軸回りに、エンドエフェクタを確実に揺動可能とすることができる。
【0018】
また、請求項6に係る4自由度パラレルロボットは、前記第1回転ベアリングの回転軸及び前記第2回転ベアリングの回転軸は、前記トラベリングプレートに略垂直であることを特徴とする。これにより、確実に、エンドエフェクタをトラベリングプレートに略垂直な軸回りに揺動可能にすることができる。
【0019】
また、請求項7に係る4自由度パラレルロボットは、前記エンドエフェクタが、加工用工具を備えた主軸であることを特徴とする。これにより、4自由度パラレル加工機として用いることができる。
【0020】
また、請求項8に係るパラレルリンク加工機は、基台と、四つのアクチュエータと、四組のロッド部材と、トラベリングプレートと、主軸と、回転テーブルとを備える。ここで、アクチュエータと、ロッド部材と、トラベリングプレートとは、上述と同様である。主軸は、前記基台に対して第1回転軸回りに揺動可能に前記トラベリングプレートに支持されると共に、第2回転軸回りに回転可能に加工用工具を支持している。回転テーブルは、被加工物を載置すると共に、前記基台に対して第3回転軸回りに回転可能に配設されたテーブルである。この回転テーブルは、例えば、テーブルの垂直軸回りに回転するいわゆる旋回テーブル、テーブルに平行な軸回りに回転するチルトテーブル等である。
【0021】
そして、請求項8に係るパラレルリンク加工機の特徴的な構成は、トラベリングプレートが、第1プレートと、第2プレートと、プレート間直動ジョイントと、主軸側直動ジョイントとを備え、前記第1プレートと前記第2プレートとが相対平行移動することにより前記主軸を前記第1回転軸回りに揺動させることである。ここで、第1プレートと、第2プレートと、プレート間直動ジョイントとは、上述と同様である。主軸側直動ジョイントは、前記主軸に固定され第1回転ベアリングを介して前記第1プレートに連結された主軸側固定部と、該主軸側固定部に対して直動可能に第2回転ベアリングを介して前記第2プレートに連結された直動部とを有する直動ジョイントである。
【0022】
つまり、上述の4自由度パラレルロボットのエンドエフェクタを主軸とし、回転テーブルを備えるようにしたパラレルリンク加工機である。これにより、上述の4自由度パラレルロボットと同様の効果を奏する。さらに、特開2002−263973号公報に開示された従来のパラレルリンク加工機では、トラベリングプレートを主軸の傾きに対応して傾ける必要があった。これに対して、本発明によれば、トラベリングプレートの前記第1プレートと前記第2プレートとを相対平行移動させることにより主軸を傾けることができる。従って、トラベリングプレートを主軸の傾きに対応して傾ける必要はないので、機械特性が変化したり、制御性や加工精度に影響を与えたりすることはない。
【0023】
また、請求項9に係るパラレルリンク加工機は、前記第3回転軸が、前記主軸が前記第1回転軸回りに揺動可能な範囲のうちの中心位置における前記第2回転軸と一致しないことを特徴とする。例えば、主軸が0度〜90度の範囲に揺動可能な場合において、その中心位置とは45度の位置となる。また、主軸が第1回転軸回りに揺動可能な範囲のうちの中心位置にある場合とは、第1プレートと第2プレートの相対平行移動する範囲のうちの中間位置に第1プレート及び第2プレートが位置する場合でもある。
【0024】
つまり、この中心位置における主軸に取り付けられた加工用工具の回転軸である第2回転軸と、回転テーブルの回転軸である第3回転軸とが一致しないようにしている。これにより、中心位置における第2回転軸と第3回転軸とが一致する場合に比べて、加工可能な領域をより拡張することができる。
【0025】
また、請求項10に係るパラレルリンク加工機は、前記第3回転軸が、前記主軸が前記第1回転軸回りに揺動可能な範囲のうちの揺動限界位置における前記第2回転軸と一致することを特徴とする。例えば、主軸が0度〜90度の範囲に揺動可能な場合には、回転テーブルの回転軸は0度若しくは90度の軸と一致させることになる。これにより、加工可能な領域を最も拡張することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
【0027】
(第1実施形態)
(パラレルリンク加工機の構成)
第1実施形態におけるパラレルリンク加工機の全体構成図を図1に示す。図1に示すように、パラレルリンク加工機1は、基台(図示せず)と、四組のアクチュエータ2と、四組のロッド部材3と、トラベリングプレート4と、主軸(エンドエフェクタ)5と、旋回テーブル6とを有する。ここで、基台と、アクチュエータ2と、ロッド部材3と、トラベリングプレート4と、主軸5とは、4自由度パラレルロボット13を構成する。
【0028】
基台は、ベッド及び外郭を形成するフレームである。アクチュエータ2は、リニアモータからなり、2本のレール(固定部)21と、4つの移動子(可動部)22とから構成されている。各レール21は、X軸方向に平行に延在して基台の上部側に固定され、交互に着磁されている。移動子21は、レール21の下方側にレール部21に沿って移動可能に配設され、内部には電磁コイルを有している。なお、移動子22は四つ存在しており、各レール21には、2つの移動子22が取り付けられている。すなわち、一つのアクチュエータ2とは、一つのレール21と一つの移動子22とを意味する。そして、各アクチュエータ2は、制御装置(図示せず)によってそれぞれ独立して制御される。
【0029】
ロッド部材3は、一対のロッド31と、ボールジョイント(第1回転ジョイント)32と、ユニバーサルジョイント(第2回転ジョイント)33とから構成されている。この一対のロッド31の一端側は、ボールジョイント33を介して揺動回転自在にアクチュエータ2の一の移動子(可動部)22に連結されている。そして、他の一対のロッド31の一端側も、同様に、他の移動子22にそれぞれ連結されている。一方、各ロッド31の他端側は、ユニバーサルジョイント33を介して揺動回転自在にトラベリングプレート4に連結されている。このように連結された一対のロッド31は、それぞれ平行となるように配設されている。
【0030】
トラベリングプレート4は、図1に加えて、図2を参照して説明する。図2(a)は、トラベリングプレート4の上面方向から見た部分平面図である。図2(b)は、図2(a)の側面図である。図1及び図2に示すように、トラベリングプレート4は、第1プレート7と、第2プレート8と、第1直動ジョイント(プレート間直動ジョイント)9と、第1回転ベアリング10と、第2回転ベアリング11と、第2直動ジョイント(エンドエフェクタ側直動ジョイント、主軸側直動ジョイント)12とから構成されている。なお、トラベリングプレート4は、後述する構成により、基台に対して直交三軸方向(X、Y、Z軸方向)に移動可能とされている。
【0031】
第1プレート7は、略二等辺三角形の板状に形成されており、ほぼ中央に略二等辺三角形形状の貫通孔71が形成されている。そして、第1プレート7の二等辺を形成する面には、それぞれ、ロッド部材3のユニバーサルジョイント33が連結されている。すなわち、四組のロッド部材3のうちの二組のロッド部材3が、第1プレート7に連結されている。なお、第1プレート7は、パラレルリンク加工機1の設置面に平行となるように配設されている。
【0032】
第2プレート8は、略二等辺三角形の板状に形成されており、第1プレート7の外形と同一形状である。さらに、上面側のほぼ中央には、後述する第2回転ベアリング11を枢支するベアリング支持台81が形成されている。そして、第2プレート8の二等辺を形成する面には、それぞれ、ロッド部材3のユニバーサルジョイント33が連結されている。すなわち、四組のロッド部材3のうちの第1プレート7に連結されていない二組のロッド部材3が、第2プレート8に連結されている。なお、第2プレート8は、パラレルリンク加工機1の設置面に平行となるように配設されている。さらに、第2プレート8は、略二等辺三角形の底辺を形成する面が、第1プレート7の略二等辺三角形の底辺を形成する面に対向するように配設されている。
【0033】
第1直動ジョイント9は、図2(a)(b)に示すように、第1固定レール91と第1直動部92とから構成されているリニアガイドである。この第1直動ジョイント9は、第1プレート7と第2プレート8の間に配設されている。具体的には、第1固定レール91は、第2プレート8の二等辺三角形の底辺の長さとほぼ同等の長さからなるレールであって、第2プレート8の二等辺三角形の底辺を形成する面に固定されている。すなわち、第1固定レール91は、図1のX軸方向に平行に延在している。第1直動部92は、第1固定レール91に沿って直動する部材であって、第1プレート7の二等辺三角形の底辺を形成する面に固定されている。すなわち、第1直動ジョイント9により、第1プレート7と第2プレート8が相対的にX軸方向に平行移動が可能となる。
【0034】
第1回転ベアリング10は、第1プレート7の貫通孔71が形成された部分であって、第1プレート7のほぼ中央に配設されている。具体的には、第1回転ベアリング10の外輪側が第1プレート7に固定され、第1回転ベアリング10の内輪側が後述する第2直動ジョイント12の第2固定軸14に固定されている。この第1回転ベアリング10の回転軸は、図1のY軸方向に平行としている。すなわち、第1回転ベアリング10の回転軸(第1回転軸)は、トラベリングプレート4と平行であって、第1直動ジョイント9の第1固定レール91の延在方向と垂直な方向となる。なお、トラベリングプレート4と平行とは、第1プレート7及び第2プレート8と平行となる。
【0035】
第2回転ベアリング11は、第2プレート8の上面側に配設されている。具体的には、第2回転ベアリング11の外輪側が第2プレート8の上面に形成されたベアリング支持台81の内部に固定され、第2回転ベアリング11の内輪側が後述する第2直動ジョイント12の第2直動輪15に固定されている。この第2回転ベアリング11の回転軸は、第1回転ベアリング10の回転軸に平行な軸としている。すなわち、第2回転ベアリング11の回転軸は、図1のY軸方向に平行としている。
【0036】
第2直動ジョイント(エンドエフェクタ側直動ジョイント、主軸側直動ジョイント)12は、第2固定軸(エンドエフェクタ固定部、主軸側固定部)14と第2直動輪(直動部)15とから構成されている。第2固定軸14は、主軸5の外周全体を囲む略円筒形状からなり、主軸5の外周に固定されている。この第2固定軸14は、第1回転ベアリング10の内輪側に固定されている。すなわち、第2固定軸14は、第1プレート7に対して第1回転ベアリング10の回転軸(第1回転軸)回りに揺動可能となる。第2直動輪15は、略円筒形状に形成されており、第2固定軸14の外周側を直動可能に配設されている。すなわち、第2直動輪15は、第2固定軸14に対して第2固定軸14の軸方向に移動可能となる。そして、この第2直動輪15は、第2回転ベアリング11の内輪側に固定されている。すなわち、第2直動輪15は、第2プレート8に対して第2回転ベアリング11の回転軸回りに揺動可能となる。
【0037】
主軸5は、略円柱形状に形成されており、先端側にはエンドミル等の加工用工具を主軸中心軸(第2回転軸)回り回転可能に支持している。この主軸5は、第2直動ジョイント12の第2固定軸14の内周側に固定されている。すなわち、主軸5は、第2固定軸14と一体となって、第1回転ベアリング10の回転軸(第1回転軸)回りに揺動動作する。なお、主軸5の主軸中心軸回りの回転制御、すなわち加工用工具の回転制御は、制御装置(図示せず)により行う。
【0038】
旋回テーブル6は、被加工物を載置するテーブルであって、基台に対して回転可能に配設されている。具体的には、パラレルリンク加工機1のうちの下方側であって、上述の4自由度パラレルロボットを構成する主軸5の下方側に配設される。そして、この旋回テーブル6は、パラレルリンク加工機1が設置される地面に対して垂直軸(第3回転軸)回りに回動可能に配設されている。そして、旋回テーブル6の回転軸(第3回転軸)は、パラレルリンク加工機1の基準状態における主軸5の主軸中心軸(第2回転軸)に平行としている。ここで、基準状態についての詳細は、後述する。なお、旋回テーブル6の回転制御は、制御装置(図示せず)により行う。
【0039】
(パラレルリンク加工機の動作)
次に、第1実施形態におけるパラレルリンク加工機1の動作について説明する。まず、パラレルリンク加工機1の基準状態について説明する。基準状態とは、アクチュエータ2の4つの移動子22が基準位置にある状態であって、かつ、旋回テーブル6が回転位置0度の位置にある状態である。アクチュエータ2の4つの移動子22が基準位置にある状態とは、4つの移動子22がレール21のほぼ中央付近に位置すると共に、4つの移動子22により形成される形状が長方形となる位置である。この場合は、トラベリングプレート4は、4つの移動子22により形成される長方形形状の中心の下方側に位置することになる。
【0040】
そして、基準状態におけるトラベリングプレート4のうち第1プレート7と第2プレート8とは、それぞれの略二等辺三角形形状の底辺を形成する面が全て対向している状態、すなわち、第1プレート7及び第2プレート8が相対的にずれていない状態となる。この場合は、第1プレート7及び第2プレート8により形成される形状は、ほぼ四角形形状となる。そして、主軸5は、主軸中心軸(第2回転軸)方向がZ軸方向に一致している。
【0041】
次に、上記の基準状態からトラベリングプレート4を直交三軸方向(XYZ軸方向)にのみ移動させる場合における動作について説明する。この場合は、第1プレート7及び第2プレート8の相対位置を一定に維持しながら、トラベリングプレート4が移動するように、4つの移動子22をレール21上のそれぞれの位置に移動させる。そして、この場合は、第1プレート7及び第2プレート8の相対位置が常に一定であるので、第1回転ベアリング10、第2回転ベアリング11、及び第2直動ジョイント12は、全く動作しない。つまり、主軸5は、主軸中心軸(第2回転軸)方向がZ軸方向に一致した状態で移動する。なお、トラベリングプレート4は常にXY平面に平行に維持された状態で移動する。
【0042】
次に、主軸5を第2回転軸回りに回転させる動作について図1及び図3を参照して説明する。ここで、図3は、主軸5の回転動作を説明する図である。この場合は、第1プレート7と第2プレート8との相対位置を移動させるように、4つの移動子22を移動させる。例えば、図1において、第1プレート7が右方向(+X軸方向)に移動し、第2プレート8が図1の左方向(−X軸方向)に移動した場合については、以下のように動作する。まず、第1プレート7及び第2プレート8が上記のような相対動作をすることにより、第1回転ベアリング10及び第2固定軸14が右方向(+X軸方向)に移動し、第2回転ベアリング11及び第2直動輪15が左方向(−X軸方向)に移動しようとする。この動作に伴い、第1回転ベアリング10及び第2回転ベアリング11は、図1及び図3においてY軸(第1回転軸)回りの反時計回りに回転しようとする。さらに、第2直動輪15は、第2固定軸14の上方側に移動しようとする。その結果、主軸5は、図1及び図3におけるY軸(第1回転軸)回りの反時計回りに回転する。
【0043】
一方、図1及び図3において、第1プレート7が左方向(−X軸方向)に移動し、第2プレート8が図1の右方向(+X軸方向)に移動した場合には、主軸5は、図1及び図3におけるY軸(第1回転軸)回りの時計回りに回転する。
【0044】
つまり、図3に示すように、主軸5は、基準状態における主軸5の主軸中心軸(第2回転軸)であるZ軸方向を中心として、Y軸回りの反時計回りに角度(遥動可能角度)θだけ回転可能となり、かつ、Y軸回りの時計回りに角度(遥動可能角度)θだけ回転可能となる。すなわち、主軸5は、Y軸回りに角度2θの範囲を揺動可能となる。
【0045】
(第1実施形態の変形態様)
次に、第1実施形態の変形態様におけるパラレルリンク加工機1の全体構成図を図4に示す。図4に示すように、パラレルリンク加工機1は、4自由度パラレルロボット13と、旋回テーブル6とから構成される。ここで、4自由度パラレルロボット13を構成する各構成部品及び旋回テーブル6は、上述したとおりである。ここで、上記実施形態と相違する点は、4自由度パラレルロボット13が、上記実施形態に対して傾斜させて基台に取り付けられている点である。以下、上記実施形態と相違する部分についてのみ詳細に説明する。
【0046】
アクチュエータ2の2本のレール21は、それぞれ、X軸に対してY軸回りに角度(傾斜角度)ψだけ旋回させた状態で基台に固定されている。従って、各レール21に直動可能に取付けられている移動子22は、X軸に対してY軸周りに傾斜角度ψだけ傾いた方向に直動する。さらに、トラベリングプレート4は、XY平面に対してY軸周りに傾斜角度ψだけ傾いた方向となる。また、基準状態における主軸5の主軸中心軸(第2回転軸)は、Z軸方向から傾斜角度ψだけ傾いた方向となる。
【0047】
ここで、旋回テーブル6は、上記実施形態と同様に、Z軸回りに回転可能となる。従って、旋回テーブルの回転軸(第3回転軸)と、基準状態における主軸5の主軸中心軸(第2回転軸)とは、平行ではなく角度ψだけ傾斜している。
【0048】
このように構成されたパラレルリンク加工機1の動作について、上記実施形態と相違する部分についてのみ説明する。まず、基準状態からトラベリングプレート4を直交三軸方向(XYZ軸方向)にのみ移動させる場合における動作について説明する。この場合は、第1プレート7及び第2プレート8の相対位置を一定に維持しながら、トラベリングプレート4が移動するように、4つの移動子22をレール21上のそれぞれの位置に移動させる。そして、この場合は、第1プレート7及び第2プレート8の相対位置が常に一定であるので、第1回転ベアリング10、第2回転ベアリング11、及び第2直動ジョイント12は、全く動作しない。つまり、主軸5は、主軸中心軸(第2回転軸)方向がZ軸方向からY軸回りに角度ψだけ傾いた状態で移動する。なお、トラベリングプレート4は常にXY平面に対してY軸回りに角度ψだけ傾いた平面に平行な状態に維持されて移動する。
【0049】
次に、主軸5を第2回転軸回りに回転させる動作について図4及び図5を参照して説明する。ここで、図5は、主軸5の回転動作を説明する図である。この場合は、第1プレート7と第2プレート8との相対位置を移動させるように、4つの移動子22を移動させる。例えば、図4において、第1プレート7が右方向(+X軸方向に対してY軸回りに角度ψだけ傾いた方向)に移動し、第2プレート8が図4の左方向(−X軸方向に対してY軸回りに角度ψだけ傾いた方向)に移動した場合については、以下のように動作する。まず、第1プレート7及び第2プレート8が上記のような相対動作をすることにより、第1回転ベアリング10及び第2固定軸14が右方向(+X軸方向に対してY軸回りに角度ψだけ傾いた方向)に移動し、第2回転ベアリング11及び第2直動輪15が左方向(−X軸方向に対してY軸回りに角度ψだけ傾いた方向)に移動しようとする。この動作に伴い、第1回転ベアリング10及び第2回転ベアリング11は、図4及び図5においてY軸(第1回転軸)回りの反時計回りに回転しようとする。さらに、第2直動輪15は、第2固定軸の上方側に移動しようとする。その結果、主軸5は、図4及び図5におけるY軸(第1回転軸)回りの反時計回りに回転する。
【0050】
一方、図4及び図5において、第1プレート7が左方向(−X軸方向に対してY軸回りに角度ψだけ傾いた方向)に移動し、第2プレート8が図4の右方向(+X軸方向に対してY軸回りに角度ψだけ傾いた方向)に移動した場合には、主軸5は、図4及び図5におけるY軸(第1回転軸)回りの時計回りに回転する。
【0051】
つまり、図5に示すように、主軸5は、基準状態における主軸5の主軸中心軸(第2回転軸)であるZ軸方向から角度ψだけ旋回させた方向を中心として、Y軸回りの反時計回りに角度(遥動可能角度)θだけ回転可能となり、かつ、Y軸回りの時計回りに角度(遥動可能角度)θだけ回転可能となる。すなわち、主軸5は、Y軸回りに角度2θの範囲を揺動可能となる。
【0052】
そして、主軸5は実際には角度2θだけ遥動可能であるが、旋回テーブル6がZ軸回りに回転するので、主軸5は実質的にZ軸回りに角度2(θ+ψ)だけ遥動可能となる。すなわち、上記実施形態に対して、傾斜角度ψの2倍である角度2ψだけ遥動可能範囲が拡張される。
【0053】
なお、傾斜角度ψと基準状態からの遥動角度θとを一致させた場合には、主軸5は実質的にZ軸回りに角度4θだけ遥動可能となる。この場合に、主軸中心軸方向とZ軸方向とを一致させることができ、かつ、最も主軸5の遥動可能範囲を拡張できる。ここで、傾斜角度ψと基準状態からの遥動角度θとが一致する場合とは、主軸5が実際に遥動可能な範囲のうち遥動限界位置の一方側における主軸中心軸(第2回転軸)と一致する場合となる。すなわち、主軸5の遥動限界位置の一方側における主軸中心軸(第2回転軸)と傾斜角度ψとを一致させた場合が、主軸5の実質的な遥動可能範囲を最も拡張できる。
【0054】
(第2実施形態)
(パラレルリンク加工機の構成)
次に、第2実施形態におけるパラレルリンク加工機について説明する。まず、このパラレルリンク加工機の全体構成図を図6に示す。図6に示すように、パラレルリンク加工機101は、基台(図示せず)と、四組のアクチュエータ2と、四組のロッド部材3と、トラベリングプレート104と、主軸(エンドエフェクタ)5と、旋回テーブル6とを有する。ここで、基台と、アクチュエータ2と、ロッド部材3と、トラベリングプレート104と、主軸5とは、4自由度パラレルロボット113を構成する。なお、第1実施形態と同一の構成は、同一符号を付して説明を省略する。
【0055】
トラベリングプレート104は、第1プレート107と、第2プレート108と、第1直動ジョイント(プレート間直動ジョイント)109と、第1回転ベアリング110と、第2回転ベアリング111と、第2直動ジョイント(エンドエフェクタ側直動ジョイント、主軸側直動ジョイント)112とから構成されている。なお、トラベリングプレート104は、上記第1実施形態に示したように、基台に対して直交三軸方向(X、Y、Z軸方向)に移動可能とされている。
【0056】
第1プレート7は、略二等辺三角形の板状に形成されている。そして、第1プレート107の二等辺を形成する面には、それぞれ、ロッド部材3のユニバーサルジョイント33が連結されている。すなわち、四組のロッド部材3のうちの二組のロッド部材3が、第1プレート107に連結されている。なお、第1プレート107は、パラレルリンク加工機101の設置面に平行となるように配設されている。
【0057】
第2プレート108は、略二等辺三角形の板状に形成されており、第1プレート107の外形と同一形状である。そして、第2プレート8の二等辺を形成する面には、それぞれ、ロッド部材3のユニバーサルジョイント33が連結されている。すなわち、四組のロッド部材3のうちの第1プレート107に連結されていない二組のロッド部材3が、第2プレート108に連結されている。なお、第2プレート108は、パラレルリンク加工機1の設置面に平行となるように配設されている。さらに、第2プレート108は、略二等辺三角形の底辺を形成する面が、第1プレート107の略二等辺三角形の底辺を形成する面に対向するように配設されている。
【0058】
第1直動ジョイント109は、第1実施形態における第1直動ジョイント9と同様である。この第1直動ジョイント109は、第1固定レール191と第1直動部192とから構成されているリニアガイドである。そして、第1直動ジョイント109は、第1プレート107と第2プレート108の間に配設されている。具体的には、第1固定レール191は、第2プレート108の二等辺三角形の底辺の長さとほぼ同等の長さからなるレールであって、第2プレート108の二等辺三角形の底辺を形成する面に固定されている。第1直動部192は、第1固定レール191に沿って直動する部材であって、第1プレート107の二等辺三角形の底辺を形成する面に固定されている。
【0059】
第1回転ベアリング110は、第1プレート107のほぼ中央に配設されている。具体的には、第1回転ベアリング110の外輪側が第1プレート107に固定され、第1回転ベアリング110の内輪側が後述する第2直動ジョイント112の第2固定軸114に固定されている。この第1回転ベアリング110の回転軸は、図6のZ軸方向に平行としている。すなわち、第1回転ベアリング110の回転軸(第1回転軸)は、トラベリングプレート104と垂直であって、第1直動ジョイント109の第1固定レール191の延在方向と垂直な方向となる。なお、トラベリングプレート104と平行とは、第1プレート107及び第2プレート108と平行となる。
【0060】
第2回転ベアリング111は、第2プレート108のほぼ中央に配設されている。具体的には、第2回転ベアリング111の外輪側が第2プレート108に固定され、第2回転ベアリング111の内輪側が後述する第2直動ジョイント112の第2直動輪115に固定されている。この第2回転ベアリング111の回転軸は、第1回転ベアリング110の回転軸に平行な軸としている。すなわち、第2回転ベアリング111の回転軸は、図6のZ軸方向に平行としている。
【0061】
第2直動ジョイント(エンドエフェクタ側直動ジョイント、主軸側直動ジョイント)112は、第2固定軸(エンドエフェクタ固定部、主軸側固定部)114と第2直動輪(直動部)115とから構成されている。第2固定軸114は、主軸5の外周全体を囲む略円筒形状からなり、主軸5の外周に固定されている。この第2固定軸114は、第1回転ベアリング110の内輪側に固定されている。すなわち、第2固定軸114は、第1プレート107に対して第1回転ベアリング110の回転軸(第1回転軸)回りに揺動可能となる。第2直動輪115は、略円筒形状に形成されており、第2固定軸114の外周側を直動可能に配設されている。すなわち、第2直動輪115は、第2固定軸114に対して第2固定軸114の軸方向に移動可能となる。そして、この第2直動輪115は、第2回転ベアリング111の内輪側に固定されている。すなわち、第2直動輪115は、第2プレート108に対して第2回転ベアリング111の回転軸回りに揺動可能となる。
【0062】
旋回テーブル6は、被加工物を載置するテーブルであって、基台に対して回転可能に配設されている。具体的には、パラレルリンク加工機101のうちの下方側であって、上述の4自由度パラレルロボット113を構成する主軸5の下方側かつY軸正方向側に配設される。そして、この旋回テーブル6は、パラレルリンク加工機101が設置される地面に対して垂直軸(第3回転軸)回りに回動可能に配設されている。そして、旋回テーブル6の回転軸(第3回転軸)は、パラレルリンク加工機101の基準状態における主軸5の主軸中心軸(第2回転軸)に垂直としている。ここで、基準状態についての詳細は、後述する。
【0063】
(パラレルリンク加工機の動作)
次に、第2実施形態におけるパラレルリンク加工機101の動作について説明する。まず、パラレルリンク加工機101の基準状態について説明する。基準状態とは、アクチュエータ2の4つの移動子22が基準位置にある状態であって、かつ、旋回テーブル6が回転位置0度の位置にある状態である。アクチュエータ2の4つの移動子22が基準位置にある状態とは、4つの移動子22がレール21のほぼ中央付近に位置すると共に、4つの移動子22により形成される形状が長方形となる位置である。この場合は、トラベリングプレート104は、4つの移動子22により形成される長方形形状の中心の下方側に位置することになる。
【0064】
そして、基準状態におけるトラベリングプレート104のうち第1プレート107と第2プレート108とは、それぞれの略二等辺三角形形状の底辺を形成する面が全て対向している状態、すなわち、第1プレート107及び第2プレート108が相対的にずれていない状態となる。この場合は、第1プレート107及び第2プレート108により形成される形状は、ほぼ四角形形状となる。そして、主軸5は、主軸中心軸(第2回転軸)方向がY軸方向に一致している。
【0065】
次に、上記の基準状態からトラベリングプレート104を直交三軸方向(XYZ軸方向)にのみ移動させる場合における動作について説明する。この場合は、第1プレート107及び第2プレート108の相対位置を一定に維持しながら、トラベリングプレート104が移動するように、4つの移動子22をレール21上のそれぞれの位置に移動させる。そして、この場合は、第1プレート107及び第2プレート108の相対位置が常に一定であるので、第1回転ベアリング110、第2回転ベアリング111、及び第2直動ジョイント112は、全く動作しない。つまり、主軸5は、主軸中心軸(第2回転軸)方向がY軸方向に一致した状態で移動する。なお、トラベリングプレート104は常にXY平面に平行に維持された状態で移動する。
【0066】
次に、主軸5を第2回転軸回りに回転させる動作について図6及び図7を参照して説明する。ここで、図7は、主軸5の回転動作を説明する図である。この場合は、第1プレート107と第2プレート108との相対位置を移動させるように、4つの移動子22を移動させる。例えば、図6において、第1プレート107が図6の右方向(+X軸方向)に移動し、第2プレート108が図6の左方向(−X軸方向)に移動した場合については、以下のように動作する。まず、第1プレート107及び第2プレート108が上記のような相対動作をすることにより、第1回転ベアリング110及び第2固定軸114が右方向(+X軸方向)に移動し、第2回転ベアリング111及び第2直動輪115が左方向(−X軸方向)に移動しようとする。この動作に伴い、第1回転ベアリング110及び第2回転ベアリング111は、図6及び図7においてZ軸(第1回転軸)回りの時計回りに回転しようとする。さらに、第2直動輪115は、第2固定軸114のうち主軸5の加工用工具から遠ざかる方向に移動しようとする。その結果、主軸5は、図6及び図7におけるZ軸(第1回転軸)回りの時計回りに回転する。
【0067】
一方、図6及び図7において、第1プレート107が図6の左方向(−X軸方向)に移動し、第2プレート108が図6の右方向(+X軸方向)に移動した場合には、主軸5は、図6及び図7におけるZ軸(第1回転軸)回りの反時計回りに回転する。
【0068】
つまり、図7に示すように、主軸5は、基準状態における主軸5の主軸中心軸(第2回転軸)であるY軸方向を中心として、Z軸回りの時計回りに角度(遥動可能角度)θだけ回転可能となり、かつ、Z軸回りの反時計回りに角度(遥動可能角度)θだけ回転可能となる。すなわち、主軸5は、Z軸回りに角度2θの範囲を揺動可能となる。
【0069】
なお、第1実施形態の変形態様を第2実施形態に同様に適用することができる。また、上記第1実施形態及び第2実施形態においては、回転テーブルとして旋回テーブル6を用いて説明したが、これに限られるものではない。例えば、図8に示すようなチルトテーブルを用いてもよい。チルトテーブルを用いた場合には、チルトテーブルの支持台が基台に固定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるパラレルリンク加工機の全体構成図である。
【図2】トラベリングプレートの部分図である。
【図3】第1実施形態における主軸の遥動動作を説明する図である。
【図4】第1実施形態の変形態様におけるパラレルリンク加工機の全体構成図である。
【図5】変形態様における主軸の遥動動作を説明する図である。
【図6】第2実施形態におけるパラレルリンク加工機の全体構成図である。
【図7】第2実施形態における主軸の遥動動作を説明する図である。
【図8】チルトテーブルを示す図である。
【図9】従来の4自由度パラレルロボットを示す図である。
【符号の説明】
1、101 ・・・ パラレルリンク加工機
2 ・・・ アクチュエータ
3 ・・・ ロッド部材
4、104 ・・・ トラベリングプレート
5 ・・・ 主軸(エンドエフェクタ)
6 ・・・ 旋回テーブル(回転テーブル)
7、107 ・・・ 第1プレート
8、108 ・・・ 第2プレート
9、109 ・・・ 第1直動ジョイント(プレート間直動ジョイント)
10、110 ・・・ 第1回転ベアリング
11、111 ・・・ 第2回転ベアリング
12、112 ・・・ 第2直動ジョイント(エンドエフェクタ側直動ジョイント、主軸側直動ジョイント)
13、113 ・・・ 4自由度パラレルロボット
14、114 ・・・ 第2固定軸(エンドエフェクタ固定部、主軸側固定部)
15、115 ・・・ 第2直動輪(直動部)
21 ・・・ レール(固定部)
22 ・・・ 移動子(可動部)
31 ・・・ ロッド
32 ・・・ ボールジョイント(第1回転ジョイント)
33 ・・・ ユニバーサルジョイント(第2回転ジョイント)
71 ・・・ 貫通孔
81 ・・・ ベアリング支持台
91、191 ・・・ 第1固定レール
92、192 ・・・ 第1直動部

Claims (10)

  1. 基台と、
    前記基台に固定された固定部と該固定部に移動可能に支持された可動部とを有する四つのアクチュエータと、
    一端側が各前記アクチュエータの前記可動部に揺動回動可能な第1回転ジョイントを介して連結された四組のロッド部材と、
    各前記ロッド部材の他端側に揺動回動可能な第2回転ジョイントを介して連結され前記基台に対して直交三軸方向に移動可能なトラベリングプレートと、
    前記基台に対して所定一軸回りに揺動可能に前記トラベリングプレートに支持されたエンドエフェクタと、
    を備えた4自由度パラレルロボットにおいて、
    前記トラベリングプレートは、
    四組の前記ロッド部材のうち二組の前記ロッド部材の他端側が前記第2回転ジョイントを介して連結された第1プレートと、
    四組の前記ロッド部材のうち他の二組の前記ロッド部材の他端側が前記第2回転ジョイントを介して連結された第2プレートと、
    前記第1プレートと前記第2プレートとを相対平行移動可能に連結されたプレート間直動ジョイントと、
    前記エンドエフェクタに固定され第1回転ベアリングを介して前記第1プレートに連結されたエンドエフェクタ固定部と該エンドエフェクタ固定部に対して直動可能に第2回転ベアリングを介して前記第2プレートに連結された直動部とを有するエンドエフェクタ側直動ジョイントとを備え、
    前記第1プレートと前記第2プレートとが相対平行移動することにより前記エンドエフェクタを前記所定一軸回りに揺動させることを特徴とする4自由度パラレルロボット。
  2. 前記エンドエフェクタは、前記トラベリングプレートに略平行な軸回りに揺動可能であることを特徴とする請求項1記載の4自由度パラレルロボット。
  3. 前記エンドエフェクタは、前記トラベリングプレートに略垂直な軸回りに揺動可能であることを特徴とする請求項1記載の4自由度パラレルロボット。
  4. 前記第1回転ベアリングの回転軸と前記第2回転ベアリングの回転軸とは略平行であることを特徴とする請求項1記載の4自由度パラレルロボット。
  5. 前記第1回転ベアリングの回転軸及び前記第2回転ベアリングの回転軸は、前記トラベリングプレートに略平行であることを特徴とする請求項4記載の4自由度パラレルロボット。
  6. 前記第1回転ベアリングの回転軸及び前記第2回転ベアリングの回転軸は、前記トラベリングプレートに略垂直であることを特徴とする請求項4記載の四自由度パラレルロボット。
  7. 前記エンドエフェクタは、加工用工具を備えた主軸であることを特徴とする請求項1記載の4自由度パラレルロボット。
  8. 基台と、
    前記基台に固定された固定部と該固定部に移動可能に支持された可動部とを有する四つのアクチュエータと、
    一端側が各前記アクチュエータの前記可動部に揺動回動可能な第1回転ジョイントを介して連結された四組のロッド部材と、
    各前記ロッド部材の他端側に揺動回動可能な第2回転ジョイントを介して連結され前記基台に対して直交三軸方向に移動可能なトラベリングプレートと、
    前記基台に対して第1回転軸回りに揺動可能に前記トラベリングプレートに支持されると共に第2回転軸回りに回転可能に加工用工具を支持した主軸と、
    被加工物を載置すると共に前記基台に対して第3回転軸回りに回転可能に配設された回転テーブルと、
    を備えたパラレルリンク加工機において、
    前記トラベリングプレートは、
    四組の前記ロッド部材のうち二組の前記ロッド部材の他端側が前記第2回転ジョイントを介して連結された第1プレートと、
    四組の前記ロッド部材のうち他の二組の前記ロッド部材の他端側が前記第2回転ジョイントを介して連結された第2プレートと、
    前記第1プレートと前記第2プレートとを相対平行移動可能に連結されたプレート間直動ジョイントと、
    前記主軸に固定され第1回転ベアリングを介して前記第1プレートに連結された主軸側固定部と該主軸側固定部に対して直動可能に第2回転ベアリングを介して前記第2プレートに連結された直動部とを有する主軸側直動ジョイントとを備え、
    前記第1プレートと前記第2プレートとが相対平行移動することにより前記主軸を前記第1回転軸回りに揺動させることを特徴とするパラレルリンク加工機。
  9. 前記第3回転軸は、前記主軸が前記第1回転軸回りに揺動可能な範囲のうちの中心位置における前記第2回転軸と一致しないことを特徴とする請求項8記載のパラレルリンク加工機。
  10. 前記第3回転軸は、前記主軸が前記第1回転軸回りに揺動可能な範囲のうちの揺動限界位置における前記第2回転軸と一致することを特徴とする請求項9記載のパラレルリンク加工機。
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