JP2007144542A - パラレルメカニズム及びそのキャリブレーション方法 - Google Patents

パラレルメカニズム及びそのキャリブレーション方法 Download PDF

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Abstract

【課題】キャリブレーションの実施に費やす作業時間を短縮すること及び機構パラメータの良好な同定精度を得ることを可能としたパラレルメカニズム及びそのキャリブレーション方法を提供する。
【解決手段】直交座標系で与えられるリンクヘッの回動位置及び移動位置に対応する指令値を機構パラメータに基づいてアクチュエータ356〜359に対する指令値に変換し、アクチュエータ356〜359を制御する制御部3を備え、この制御部3は、リンクヘッドに所定の回動量及び移動量で動作させたときのアクチュエータ356〜359に対する指令値とそのときの検出器380の出力値とに基づいて機構パラメータを補正する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば被加工物(ワーク)を加工するための工具(加工ツール)を変位させる場合に駆動力伝達機構として用いるパラレルメカニズム及びそのキャリブレーション方法に関する。
周知のように、工作機械には研削盤及び旋盤・フライス盤等があり、これら各種の工作機械はその加工内容に応じて選択的に用いられる。
このような工作機械においては、砥石,切削工具等の工具を支持する主軸頭や、ワークを支持するテーブル等を所望の位置に移動させたり、所望の角度で回動させたりすることにより、ワークと工具とを相対的に変位させて研削や切削等の加工が行われる。
近年、この種の工作機械には、高剛性・高精度・高速性を実現する機構として有効であることから、ベースからリンクヘッドまでが並列に連結されたリンクを有するパラレルメカニズムを備えたものが注目されてきており、例えば図15に示すような工作機械(一部)が知られている(例えば特許文献1)。
この工作機械につき、図15を用いて説明すると、図15において、符号11で示す工作機械は、天井50に支持柱51を介して吊持されたパラレルメカニズム12と、このパラレルメカニズム12の下方に位置するテーブル13とを備えている。
パラレルメカニズム12のリンクヘッドには加工ツール(図示せず)や測定器40が選択的に取り付けられ、一方テーブル13にはワーク(図示せず)や測定治具60が同じく選択的に搭載される。
また、従来の工作機械には、図16に示すようなものも知られている(例えば特許文献2)。これは、パラレルメカニズムの一部を構成する回転ジョイント16bにその回転角度を測定可能な角度センサ40Vを取り付けてなる工作機械20である。
ところで、この種の工作機械においては、直交座標系で与えられる工具の先端位置情報等に対応する指令値をアクチュエータの出力値に変換(逆変換)し、アクチュエータを駆動制御することが行われる。この場合、指令値から出力値への変換には、各構成部品の傾斜角度や長さ等の機構パラメータが用いられる。これら機構パラメータは、各構成部品の製造誤差や組付誤差によって設計値とは必ずしも一致しない。また、工作機械の稼動状況や周囲環境の温度変化によるパラレルメカニズムの熱膨張・収縮等の変位によって変動する。このため、工作機械の出荷時にあるいは出荷後(稼動前の現場調整時や稼動後のメンテナンス時等)に、工具の位置及び姿勢の実測値から演算によって実際の機構パラメータの値を求め、その値を設計値に代えてアクチュエータの出力値への変換に用いる、いわゆるキャリブレーションが実施される。
特開平11−114777号公報(図1) 特開2002−263973号公報(図4)
しかし、特許文献1によると、キャリブレーションの実施時に工作機械11から工具を取り外した後、工作機械11に測定器40や測定治具60を取り付けるものであるため、キャリブレーションの実施に多大の作業時間を費やすという問題があった。
一方、特許文献2によると、角度センサ40Vによる回転ジョイント16bの僅かな角度誤差を検出して機構パラメータを補正するものであるため、角度誤差の検出精度が悪くなり、機構パラメータの良好な同定精度を得ることができないという問題があった。
従って、本発明の目的は、キャリブレーションの実施に費やす作業時間を短縮することができるとともに、機構パラメータの良好な同定精度を得ることができる工作機械の制御装置を提供することにある。
(1)本発明は、上記目的を達成するために、リンクヘッドのN(N:自然数)の回動及び移動の少なくとも一方の動作が制御可能なパラレルメカニズムであって、前記リンクヘッドを駆動するためのN+1個の駆動機構と、前記駆動機構と前記リンクヘッドとを接続するリンク機構と、前記リンク機構と前記リンクヘッドとの接続部のうち1つの接続部を前記リンクヘッドに対して一軸線方向に相対移動可能に接続する従動接続部と、前記従動接続部と前記リンクヘッドとの相対移動量を検出する検出器と、直交座標系で与えられる前記リンクヘッドの回動位置及び移動位置のうち少なくとも一方に対応する指令値を、パラレルメカニズム全体の構成を規定する機構パラメータに基づいて前記駆動機構に対する指令値に変換し、前記駆動機構を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記リンクヘッドに所定の回動量及び移動量で動作させたときの前記駆動機構に対する指令値とそのときの前記検出器の出力値とに基づいて前記機構パラメータを補正することを特徴とするパラレルメカニズムを提供する。
(2)本発明は、上記目的を達成するために、リンクヘッドを第1の軸線の回りに回動させるとともに、前記第1の軸線と直交する平面内で移動させることにより、前記リンクヘッドの3自由度の動作が制御可能なパラレルメカニズムであって、前記リンクヘッドを駆動するための4つの駆動機構と、前記リンクヘッドに相対移動可能な従動接続部に接続された第1の回動部を介して一端が互いに前記第1の軸線と平行な軸線の回りに回動可能に接続され、他端が前記駆動機構のうちそれぞれ対応する駆動機構に接続された1対のリンクから構成される第1のリンク機構と、前記リンクヘッドの前記第1の回動部の接続位置とは前記第1の軸線と直交する方向にオフセットされた位置に相対移動不能に接続された第2の回動部を介して一端が互いに第1の軸線と平行な軸線の回りに回動可能に接続され、他端が前記駆動機構のうちそれぞれ対応する駆動機構に接続された1対のリンクから構成される第2のリンク機構と、前記従動接続部と前記リンクヘッドとの相対移動量を検出する検出器と、直交座標系で与えられる前記リンクヘッドの回動位置及び移動位置に対応する指令値を、パラレルメカニズム全体の構成を規定する機構パラメータに基づいて前記駆動機構に対する指令値に変換し、前記駆動機構を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記リンクヘッドに所定の回動量及び移動量で動作させたときの前記駆動機構に対する指令値とそのときの前記検出器の出力値とに基づいて前記機構パラメータを補正することを特徴とするパラレルメカニズムを提供する。
(3)本発明は、上記目的を達成するために、上記(1)又は(2)に記載されたパラレルメカニズムのキャリブレーション方法であって、k(k:自然数)個の前記機構パラメータに対して、前記リンクヘッドの少なくともk回の異なる位置及び姿勢への回動及び移動の少なくとも一方の動作を実行させてそのときのk個の前記検出器の出力値を取得し、前記k回の前記リンクヘッドの回動及び移動の際の前記駆動機構に対する指令値と前記k個の前記検出器の出力値とに基づいて前記k個の機構パラメータの補正値を同定することを特徴とするパラレルメカニズムのキャリブレーション方法を提供する。
本発明によると、キャリブレーションの実施に費やす作業時間を短縮することができるとともに、機構パラメータの良好な同定精度を得ることができる。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る工作機械の全体を説明するために示す平面図である。図2は、本発明の実施の形態に係る工作機械の要部を説明するために示す斜視図である。図3は、本発明の実施の形態に係る工作機械の制御装置を説明するために示すブロック図である。なお、以下の説明においては、互いに直交する3つの方向をそれぞれz軸(第2の軸線)方向(図1における主軸方向)及びx軸(第3の軸線)方向(図1における紙面に平行かつz軸に直交する方向)・y軸(第1の軸線)方向(図1における紙面に垂直でz軸に直交する方向)とする。
〔工作機械の全体構成〕
図1及び図3において、符号1で示す工作機械は、例えば円筒研削盤からなり、工作機械本体2及び制御装置3・付属装置(図示せず)から大略構成されている。
(工作機械本体2の構成)
工作機械本体2は、図1に示すように、ワークWを回転駆動可能に支持するワーク支持駆動ユニット100と、砥石等の加工ツール501が着脱可能に装着されるホイール回転主軸ユニット200と、リンクヘッド301をツール取付側に保持するパラレルメカニズム300とを備えている。
<ワーク支持駆動ユニット100の構成>
ワーク支持駆動ユニット100は、主軸台ベース101及び左右2つの主軸台103を有し、ベッド(基台)10上の前方端部(図1では下側)に載置されている。主軸台ベース101の背面部(図1では上側)には、左右(z軸)方向に所定の間隔をもって並列し、かつz軸方向に延在する左右2つの主軸台スライドガイド102が配設されている。左右2つの主軸台103は、それぞれが対応する主軸台スライドガイド102上にz軸方向に沿って移動自在に配設されている。そして、各主軸台スライドガイド102上における所定の位置に位置決めされ、その両中心部間でワークWを挟持するように構成されている。左右2つの主軸台103には、それぞれ主軸105を所定の回転数で回転駆動する主軸駆動モータ104が搭載されている。
<ホイール回転主軸ユニット200の構成>
ホイール回転主軸ユニット200は、加工ツール501の被把持部を把持可能なホイール回転主軸201及びこのホイール回転主軸201を回転駆動するホイール回転主軸駆動モータ(図示せず)を有し、リンクヘッド301に搭載されている。そして、ホイール回転主軸駆動モータの回転駆動力をホイール回転主軸201に伝達し、さらにホイール回転主軸201上の加工ツール501を所定の回転数で回転駆動するように構成されている。
<パラレルメカニズム300の構成>
パラレルメカニズム300は、図2に示すように、1対のリンク集合体(リンク機構)350,351を有する多自由度(直線2軸及び回転1軸の3自由度)リンク機構からなり、ワーク支持駆動ユニット100の後方に配設され、かつベッド10の立ち上がり部(図示せず)にスライダ案内用のレール(ガイドレール)360,363を介して片持ち支持されている。そして、前述したようにツール取付側にリンクヘッド301を保持するように構成されている。
リンクヘッド301は、リンク集合体350,351のリンクヘッド側端部に保持され、ベッド10に対し同一の仮想面(移動・回動仮想面)上でy軸回りに回動し、かつx軸・z軸の2方向に移動し得るように構成されている。
リンクヘッド301の上面部には、加工ツール501の回転軸線Tと平行なジョイント案内用のレール352及びこのレール352上を矢印方向に移動可能な被検出部付きの直動ジョイント(変位機構)353が配設されている。直動ジョイント353の上面部には、回転ジョイント354にリンクヘッド301の移動・回動仮想面内で回転軸線Tに沿って並列する第1の回動部(接続部)であって、y軸と平行な軸線の回りに回転する1自由度の回転ジョイント355が配設されている。これにより、回転ジョイント355が直動ジョイント353と共にレール352上を移動される。また、リンクヘッド301の上面部には、直動ジョイント353の被検出部(スリット)353Aを検出し、両回転ジョイント354,355間の距離Lの誤差(両回転ジョイント354,355の位置ずれ)を検出するためのリニアスケール等の位置センサ380(図3に示す)が配設されている。
リンクヘッド301の下面部には、回転ジョイント355の配設位置とは直動ジョイント353の移動方向にオフセットされた位置で移動不能な第2の回動部(接続部)であって、y軸と平行な軸線の回りに回転する1自由度の回転ジョイント354が配設されている。
1対のリンク集合体350,351は、ベッド10(立ち上がり部)とリンクヘッド301との間に配設され、かつリンクヘッド301の移動・回動仮想面を水平面とする位置に保持されている。そして、アクチュエータ356〜359(図3に示す)の駆動によってリンクヘッド301を同一の移動・回動仮想面上でx軸及びz軸方向に移動させるとともに、y軸回りに回動させてその位置及び姿勢を変更し得るように構成されている。アクチュエータ356〜359としては、各スライダ(後述)を移動させる送りねじ(図示せず)及びこれら送りねじを駆動するサーボモータからなる駆動機構が用いられる。アクチュエータ356〜359にはモータ回転検出用エンコーダ31〜34(図3に示す)が取り付けられている。なお、アクチュエータ356〜359としてはリニアモータ等の駆動機構を用いてもよい。
一方のリンク集合体(第2のリンク機構)350は、リンクヘッド301の移動・回動仮想面と平行な仮想面上で揺動可能な2つのリンク350A,350Bを有し、リンクヘッド301の下方に配設されている。リンク350A,350Bのリンク長は同一の寸法に設定されている。
リンク(第1のリンク)350Aは、一方側のリンク端部(第2の端部)がベッド10上におけるスライダ案内用のレール360にスライダ361及び回転ジョイント381を介して移動・回動可能に連結され、他方側のリンク端部(第1の端部)が回転ジョイント354に回動可能に連結されている。そして、アクチュエータ356によってレール360上を移動し得るように構成されている。ここで、回転ジョイント381は、y軸と平行な軸線の回りに回転する1自由度のジョイントとして機能する。
リンク(第2のリンク)350Bは、一方側のリンク端部(第2の端部)がレール360にスライダ362及び回転ジョイント382を介して移動・回動可能に連結され、他方側のリンク端部(第1の端部)が回転ジョイント354に回動可能に連結されている。そして、アクチュエータ357によってレール360上を移動し、リンク350A(回転ジョイント381)に対して接近・離間し得るように構成されている。ここで、回転ジョイント382は、y軸と平行な軸線の回りに回転する1自由度のジョイントとして機能する。
他方のリンク集合体(第1のリンク機構)351は、ヘッドリンク301の移動・回動仮想面(リンク集合体351が配置される仮想面と平行な仮想面)と平行な仮想面上で揺動可能な2つのリンク351A,351Bを有し、リンクヘッド301の上方に配設され、かつリンク集合体350に並設されている。リンク351A,351Bのリンク長は、両リンク350A,350Bのリンク長と同一の寸法に設定されている。
リンク(第1のリンク)351Aは、一方側のリンク端部(第2の端部)がレール360と平行な位置でベッド10上におけるスライダ案内用のレール363にスライダ364及び回転ジョイント383を介して移動・回動可能に連結され、他方側のリンク端部(第1の端部)がリンクヘッド301に直動ジョイント353及び回転ジョイント355を介して移動・回動可能に連結されている。そして、アクチュエータ358によってレール363上を、また直動ジョイント353及び回転ジョイント355を介してレール352上をそれぞれ移動し得るように構成されている。ここで、回転ジョイント383は、y軸と平行な軸線の回りに回転する1自由度のジョイントとして機能する。
リンク(第2のリンク)351Bは、一方側のリンク端部(第2の端部)がレール363にスライダ365及び回転ジョイント384を介して移動・回動可能に連結され、他方側のリンク端部(第1の端部)がリンクヘッド301に直動ジョイント353及び回転ジョイント355を介して移動・回動可能に連結されている。そして、アクチュエータ359によってレール363上を移動し、かつリンク351A(回転ジョイント383)に対して接近・離間し得るように、また直動ジョイント353及び回転ジョイント355を介してレール352上を移動し得るようにそれぞれ構成されている。ここで、回転ジョイント384は、y軸と平行な軸線の回りに回転する1自由度のジョイントとして機能する。
(制御装置3の構成)
制御装置3は、図3に示すように、CPU(中央演算処理装置)71及びメモリ72・インターフェイス(I/F)73〜75を備え、直交座標系で与えられるリンクヘッド301の移動位置情報に対応する指令値Uを機構パラメータP(パラレルメカニズム全体の構成を規定するもの)に基づいてアクチュエータ356〜359の出力値に変換し、これら各アクチュエータ356〜359を駆動制御するように構成されている。
<CPU71の構成>
CPU(制御部)71は、メモリ72あるいは外部記憶装置78に記憶された加工プログラムを読み出して解析し、直交座標系で与えられるリンクヘッド301の移動位置・姿勢情報を機構パラメータPを用いて各アクチュエータへの駆動指令値に変換しサーボモータユニット80へ出力する。また、後述するキャリブレーションのための演算を行うのもこのCPU71である。
<メモリ72の構成>
メモリ72には、加工ツール501による実加工処理を実行するためのプログラム、機構パラメータP等の各種情報が記憶されている。
<インターフェース73〜75の構成>
インターフェース73には、アクチュエータ(サーボモータ)356〜359を駆動するサーボモータユニット80(81〜84)が接続されている。サーボモータユニット81〜84は、CPU71からの指令値に基づいてアクチュエータ356〜359をそれぞれ駆動し、これら各アクチュエータ356〜359のモータ回転検出用エンコーダ31〜34からの出力によってフィードバック制御(速度制御)を実行する。インターフェース74には、加工データ等を入力するためのキーボード(KB)76及び加工データや工作機械1の状態等を表示する画像表示装置(CRT)77・加工データを記憶する外部記憶装置78が接続されている。インターフェース75には位置センサ380が接続されている。
(付属装置の構成)
付属装置は、オイル供給装置・冷却装置・エア供給装置・クーラント供給装置と、これら装置を工作機械本体2に接続するダクト装置等とから構成されている。
〔工作機械1の動作〕
次に、本実施の形態に係る工作機械の動作につき、図4〜図7を用いて説明する。図4は、本発明の実施の形態に係る工作機械におけるリンクヘッドのx軸平行動作を説明するために示す平面図である。図5は、本発明の実施の形態に係る工作機械におけるリンクヘッドの回動動作を説明するために示す平面図である。図6は、本発明の実施の形態に係る工作機械におけるリンクヘッドのx−z軸平行動作を説明するために示す平面図である。図7は、本発明の実施の形態に係る工作機械におけるリンクヘッドのx−z軸平行・回動動作を説明するために示す平面図である。
「x軸平行動作」
図4に2点鎖線で示す初期位置から回転ジョイント381,382(スライダ361,362)を同一の移動量z1で互いに接近する方向にレール360に沿って移動させるとともに、回転ジョイント383,384(スライダ364,365)を同一の移動量z2(z1=z2)で互いに接近する方向にレール363に沿って移動させると、加工ツール501の回転軸線Tを基準線Oに合致させた状態でリンクヘッド301がx軸方向に移動して図4に実線で示す位置に配置される。
「回動動作」
図5に2点鎖線で示す初期位置から回転ジョイント381,382(スライダ361,362)を互いに異なる移動量z1,z2(z2>z1)で同方向(左方)に移動させるとともに、回転ジョイント383,384(スライダ364,365)を互いに異なる移動量z3,z4(z4>z2>z3>z1)で同方向(左方)に移動させると、リンクヘッド301がy軸を中心に反時計方向に回動して例えば加工ツール501の回転軸線Tを基準線Oと直角にした状態で図4に実線で示す位置に配置される。
「x−z軸平行動作」
図6に実線で示す初期位置から回転ジョイント381,382(スライダ361,362)を互いに異なる移動量z1,z2(z2>z1)で同方向(右方)にそれぞれ移動させるとともに、回転ジョイント383,384(スライダ364,365)を互いに異なる移動量z3,z4(z4>z2>z1>z3)で同方向(右方)にそれぞれ移動させると、リンクヘッド301が斜方に移動して図6に2点鎖線で示す位置に配置される。
「x−z軸平行・回動動作」
図7に実線で示す移動位置から回転ジョイント381,382(スライダ361,362)を互いに異なる移動量z1,z2(z2>z1)で同方向(右方)にそれぞれ移動させるとともに、回転ジョイント383,384(スライダ364,365)を互いに異なる移動量z3,z4(z4>z2>z1>z3)で同方向(右方)にそれぞれ移動させると、リンクヘッド301が斜方に移動するとともに、y軸を中心に時計方向に回動して図7に2点鎖線で示す位置に配置される。この場合、回転ジョイント384(スライダ365)の移動量は、「x−z軸平行動作」の場合における回転ジョイント384(スライダ365)の移動量より大きい移動量に設定されている。
このように、本実施の形態においては、リンクヘッド301をx軸及びz軸に沿って移動させるとともに、y軸回りに回動させることにより、リンクヘッド301の位置及び姿勢を制御し、左右2つの主軸台103によって挟持されたワークWに対する加工を行うことができる。
この場合、スライダ361,362,364,365を位置決めすると、リンクヘッド301上の回転ジョイント354,355の位置がそれぞれ決定されるため、リンクヘッド301の移動・回動位置(加工ツール501の先端位置)が決定される。このため、リンクヘッド301を所望の移動・回動位置に位置決めするには、これら移動・回動位置から特定の演算式(逆変換式)に基づいてスライダ361,362,364,365の位置を演算し、これら演算値に対応する位置にスライダ361,362,364,365を移動させる。
次に、特定の逆変換式を用いてスライダ361,362,364,365の位置(移動量)を求める手順について説明する。ここで、加工ツール501の先端位置の座標を(x,z,B)とすると、回転ジョイント354の座標(x1,z1)及び回転ジョイント355の座標(x2,z2)を求めると、次に示すようになる。
Figure 2007144542
これより、アクチュエータ356〜359によるスライダ361,362,364,365の移動量(アクチュエータの座標)U=(U1,U2,U3,U4)は、次のように求められる。
Figure 2007144542
なお、スライド原点位置(SLO1x,SLO1z,SLO2x,SLO2z,SLO3x,SLO3z,SLO4x,SLO4z)及びスライド角度(SLA1,SLA2,SLA3,SLA4)・リンク長(RL1,RL2,RL3,RL4<但し、図9の例ではRL1=RL2=RL3=RL4>)は、図9に示すようなパラレルメカニズム300の機構パラメータPである。
このようにして求められるアクチュエータ座標Uにスライダ361,362,364,365を位置決めすることにより、リンクヘッド301の位置及び姿勢を制御することができる。この場合、直動ジョイント353(図2に示す)はリンクヘッド301に対して理論上は変位しない。その理由は次の通りである。本実施の形態においては、リンクヘッドがx軸平行動作・z軸平行動作・y軸回りの回動動作を行うことができる。すなわち、リンクヘッド301は3自由度をもって動作することが可能である。リンクヘッド301が3自由度の動作を達成するためには、図8(a)に示すように3つのリンク350A,350B,351Aをそれぞれ駆動する3つの駆動機構(アクチュエータ)を備えることが必要十分条件である。これに対して、本実施の形態におけるパラレルメカニズム300は、図8(b)に示すように4つのリンク350A,350B,351A,351Bをそれぞれ駆動する4つの駆動機構(アクチュエータ356〜359)を備えている。これには冗長な駆動機構が存在するが、この冗長な駆動機構の存在によりアクチュエータ356〜359によって直動ジョイント353は直接変位しないのである。ところが、現実には、パラレルメカニズム300を構成する各構成部品の製造誤差,組付誤差あるいは温度変化等の使用環境や長期使用による経年変化等により機構パラメータPは理論値通りではなく誤差を含むため、直動ジョイント353は変位してこれら誤差を吸収する。
また、冗長な駆動機構を備えた他の理由を説明する。それは、パラレルメカニズムの課題である特異点が存在しないためである。冗長な自由度をもたない図8(a)の構成では、U1軸,U2軸を固定し、U3軸がリンクヘッド301を回動させようとした場合、2つの回転ジョイント354,355を結ぶ線分(延長線c)にリンク351Aが整列する状態においてU3軸を移動させることができない、いわゆる過可動特異点が存在する。これに対して、本実施の形態においては、図8(b)に示すように冗長な駆動軸(この状態ではU4軸)を有するため、特異点が存在しない。
〔工作機械1のキャリブレーション方法〕
次に、本実施の形態に係る工作機械1のキャリブレーション方法につき、図9及び図10を用いて説明する。図9は、本発明の実施の形態に係る工作機械のキャリブレーション方法を説明するために示す平面図である。図10は、本発明の実施の形態に係る工作機械(パラレルメカニズム)のキャリブレーション方法を説明するために示すフローチャートである。
本実施の形態に示す工作機械1の制御装置3においては、直交座標系で与えられるリンクヘッド301の移動位置情報に対応する指令値(X,Z,B)をアクチュエータ356〜359の出力値に機構パラメータP(スライド原点位置:SLO1x,SLO1z,SLO2x,SLO2z,SLO3x,SLO3z,SLO4x,SLO4z、スライド角度:SLA1,SLA2,SLA3,SLA4、リンク長:RL1,RL2,RL3,RL4)に基づいて変換してアクチュエータ座標U(U1〜U4)を求め、アクチュエータ356〜359を駆動制御する。この場合、次に示す手順を経て機構パラメータPのキャリブレーションが一定周期毎あるいは任意のタイミングで実施される。
本実施の形態におけるキャリブレーションは、機構パラメータPの誤差を吸収する機能を有する直動ジョイント353の変位、すなわち両回転ジョイント354,355間の距離Lの誤差dLを位置センサ380で測定し、この誤差dLを用いて機構パラメータPの誤差を求めることにより実施される。
先ず、アクチュエータ356〜359を駆動し、リンクヘッド301を任意の位置に位置決めする(図10のステップS1)。次に、このリンクヘッド301の位置決め状態において位置センサ380から出力値を測定し、両回転ジョイント354,355間の距離Lの誤差dLを求める(図10のステップS2)。これをk回繰り返してk個の異なる位置にリンクヘッド301を位置決めし、k個の誤差dLを得る(図10のステップS3)。この場合、kの回数としては、機構パラメータPの数、すなわち本実施の形態においては16個の機構パラメータがあるので、16回が最低限必要な回数である。ここで、精度を高める上では、これ以上の回数を繰り返して多数の誤差dLを得ることが好ましい。また、リンクヘッド301の位置・姿勢については、x軸方向・z軸方向・y軸回りの広い範囲にリンクヘッド301を位置決めして誤差dLを得ることが精度を高める上では好ましい。一方、例えばリンクヘッド301のx軸方向の位置,y軸回りの姿勢が同じで、単にz軸方向に移動しただけの2点での誤差dLは、後述する機構パラメータPを同定するためのデータとしては不適である。
このようにして得られたk個の誤差dLとそのときのアクチュエータ座標(スライダ361,362,364,365への位置指令値)Uとを用いて機構パラメータPを同定する(図10のステップS4)。以下、機構パラメータPの同定の仕方を説明する。
アクチュエータ座標(指令値)UをU=(U1,U2,U3,U4)とするとともに、そのときのスライダ361,362,364,365の座標をそれぞれ(X1,Z1)・(X2,Z2)・(X3,Z3)・(X4,Z4)とし、回転ジョイント354の座標(x1,z1)及び回転ジョイント355の座標(x2,z2)とすると、スライダ361,362の座標(X1,Z1)・(X2,Z2)は次のように行列表記できる。
Figure 2007144542
リンク長RL1,RL2は座標(x1,z1)・(X1,Z1)・(X2,Z2)を用いて次のように表すことができる。
Figure 2007144542
(3),(4)よりz1を求めると、次のようになる。
Figure 2007144542
(5)を(3)に代入すると、次のようになる。
Figure 2007144542
これを次のように置き換える。
Figure 2007144542
これを整理すると、次に示すようになる。
Figure 2007144542
これより、x1が次のように求まる。
Figure 2007144542
ここで、x1は小さい方の解をとる。
Figure 2007144542
(6)を(5)に代入すれば、z1が得られる。同様に、x2,z2についても求められる(図10のステップS1)。これより、両回転ジョイント354,355間の距離Lは次のようになる。
Figure 2007144542
上式Lは、機構パラメータP及び指令値Uの関数とすると、次のように表せる。
Figure 2007144542
式(7)を機構パラメータPについて全微分すると、次のようになる。
Figure 2007144542
ここで、k個の位置U(U=U1,U2,…,Uk)についての距離誤差dL(dL=dL1,dL2,…dLk)を考えると、次のようになる。
Figure 2007144542
これを行列表記すると、次のようになる。
Figure 2007144542
従って、パラメータ誤差は、次のように表せる。
Figure 2007144542
Figure 2007144542
関数fは非線形であるため、求められた機構パラメータを新たなパラメータ値として上記計算を繰り返し、パラメータ誤差が許容値以下になるまで収束計算を行い、機構パラメータPを補正する(図10のステップS4)。
Figure 2007144542
この後、補正後の機構パラメータを新たな機構パラメータPとして置換し(図10のステップS5)、作業が終了される。その後のリンクヘッド301の制御においては、ここで求められた補正後の機構パラメータPを用い、リンクヘッド301の位置及び姿勢の指令値からアクチュエータ座標が演算される。
このようにして、機構パラメータPのキャリブレーションを実施することができる。このキャリブレーション作業において、従来必要とした測定器や測定治具の取り付け・取り外し作業が不要になるので、任意のタイミングでキャリブレーションを実施することが可能である。すなわち、機械出荷時のみならず機械の始動開始直後と機械の暖気後にキャリブレーションを実施することにより機械の暖気運転を不要なものとすることができる。また、定期的にキャリブレーション作業を行うことにより、経年変化による機構部品の磨耗により生じる機構パラメータPの誤差にも対応可能となる。
[実施の形態の効果]
以上説明した実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
(1)機構中の位置センサ380を用いて機構パラメータPのキャリブレーションを実施することができるため、キャリブレーションの実施時に従来必要とした測定器40や測定治具60の取り付け・取り外しが不要になり、キャリブレーションの実施に費やす作業時間を短縮することができる。
(2)位置センサ380による両回転ジョイント354,355間距離の誤差を検出して機構パラメータPを補正するため、角度センサによって回転ジョイントの角度誤差を検出して機構パラメータを補正する場合と比べて誤差の検出分解能が高くなり、機構パラメータの良好な同定精度を得ることができる。
(3)機構パラメータPのキャリブレーションが一定周期毎あるいは任意のタイミングで実施されるため、機構パラメータPの熱変位による変動の影響を小さくすることができる。
(4)回転ジョイント355がリンクヘッド301上で移動可能であるため、各構成部品の加工精度や構成部品同士の組付精度が悪い場合や、またリンク350A,350B,351A,351Bが使用時等の熱変化によって伸縮する場合等の機構パラメータPに起因する各種誤差を吸収することができ、これら寸法誤差に起因する構成部品及びアクチュエータへの過負荷発生を防止することができる。
(5)各リンク集合体350,351がリンクヘッド301を介して互いに並設されているため、リンク350A,350Bとリンク351A,351Bとが互いに交差することがない。これにより、リンク350A,350B及びリンク351A,351Bの回動角を十分に大きい角度に設定することができ、リンクヘッド301の移動・回動動作として所望の移動・回動動作(回動範囲は360°以上)を得ることができる。
(6)リンクヘッド301がリンク集合体350,351によってベッド10(立ち上がり部)に片持ち支持されているため、リンク集合体350,351及びレール360,363の設置スペースを縮小することができ、機構全体の小型化を図ることができる。
以上、本発明の工作機械(パラレルメカニズム)を上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
(1)実施の形態では、リンク350A,350B,351A,351Bのリンク長を同一の寸法にして部品の共通化を図るために、各スライダ案内用のレール360,365をy軸方向のみならずx軸方向にも離間させて平行に配置する場合について説明したが、本発明はx軸方向には離間させる必要はなく、ベッド10(立ち上がり部)の同一平面状に両スライダ案内用のレール360,365を取り付けるようにしてもよい。
(2)実施の形態では、回転ジョイント354,355がリンクヘッド301の各側部(上下側部又は左右側部)に配置されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、リンクヘッドの片側部に両回転ジョイントを配置してもよい。
(3)実施の形態では、制御対象としての加工ツール501がリンクヘッド301にホイール回転主軸ユニット200を介して保持されるパラレルメカニズム300である場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、リンクヘッドにワークを保持するパラレルメカニズムであってもよい。
(4)実施の形態では、各リンク集合体350,351が互いに平行な2つの仮想面上に配置される場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、共通の仮想面上に配置してもよい。
(5)実施の形態では、砥石又はエンドミルを加工ツール501とする工作機械1に適用する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば旋削用電着ホイール等の旋削工具あるいはレーザ焼入れヘッド等の熱処理工具・表面仕上げ工具等を加工ツールとする他の工作機械に適用し得ることは勿論である。
(6)実施の形態では、直線2軸,回転1軸の3自由度をもつ(x−z軸移動動作及びy軸回動動作が可能な)リンクヘッド301と、このリンクヘッド301を駆動するための4つのアクチュエータ(駆動機構)356〜359と、これらアクチュエータ356〜359とヘッドリンク301とを接続するリンク集合体(リンク機構)350,351とを備えたパラレルメカニズム300を対象とする場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、リンクヘッドのN(N:自然数)の回動及び移動の少なくとも一方の動作が制御可能なパラレルメカニズムであって、リンクヘッドを駆動するためのN+1個の駆動機構と、これら駆動機構とヘッドリンクとを接続するリンク機構とを備えたパラレルメカニズムを対象とすることができる。
本発明の実施の形態に係る工作機械の全体を説明するために示す平面図。 本発明の実施の形態に係る工作機械の要部を説明するために示す斜視図。 本発明の実施の形態に係る工作機械の制御装置を説明するために示すブロック図。 本発明の実施の形態に係る工作機械におけるリンクヘッドのx軸平行動作を説明するために示す平面図。 本発明の実施の形態に係る工作機械におけるリンクヘッドの回動動作を説明するために示す平面図。 本発明の実施の形態に係る工作機械におけるリンクヘッドのx−z軸平行動作を説明するために示す平面図。 本発明の実施の形態に係る工作機械におけるリンクヘッドのx−z軸平行・回動動作を説明するために示す平面図。 (a)及び(b)は、リンクが3つである場合と比べてリンクが4つである場合の利点について説明するために示す平面図。 本発明の実施の形態に係る工作機械のキャリブレーション方法を説明するために示す平面図。 本発明の実施の形態に係る工作機械のキャリブレーション方法を説明するために示すフローチャート。 従来の工作機械(1)を説明するために示す斜視図。 従来の工作機械(2)を説明するために示す斜視図。
符号の説明
1,11,20…工作機械
2…工作機械本体
3,70…制御装置
10…ベッド
10A…立ち上がり部
12,300…パラレルメカニズム
13…テーブル
16b…回転ジョイント
40…測定器
40V…角度センサ
60…測定治具
31〜34…モータ回転検出用エンコーダ
71…CPU
72…メモリ
73〜75…インターフェース
76…キーボード
77…画像表示装置
78…外部記憶装置
80〜84…サーボモータユニット
100…ワーク支持駆動ユニット
101…主軸台ベース
102…主軸台スライドガイド
103…主軸台
104…主軸駆動モータ
105…主軸
301…リンクヘッド
501…加工ツール
200…ホイール回転主軸ユニット
201…ホイール回転主軸
350,351…リンク集合体
350A,350B,351A,351B…リンク
352…ジョイント案内用のレール
353…直動ジョイント
353A…被検出部
354,355,381〜384…回転ジョイント
356〜359…アクチュエータ
360,363…スライダ案内用のレール
361,362,364,365…スライダ
380…位置センサ
O…基準線
T…回転軸線
a,b…リンクエレメント
c…延長線
W…ワーク

Claims (3)

  1. リンクヘッドのN(N:自然数)の回動及び移動の少なくとも一方の動作が制御可能なパラレルメカニズムであって、
    前記リンクヘッドを駆動するためのN+1個の駆動機構と、
    前記駆動機構と前記リンクヘッドとを接続するリンク機構と、
    前記リンク機構と前記リンクヘッドとの接続部のうち1つの接続部を前記リンクヘッドに対して一軸線方向に相対移動可能に接続する従動接続部と、
    前記従動接続部と前記リンクヘッドとの相対移動量を検出する検出器と、
    直交座標系で与えられる前記リンクヘッドの回動位置及び移動位置のうち少なくとも一方に対応する指令値を、パラレルメカニズム全体の構成を規定する機構パラメータに基づいて前記駆動機構に対する指令値に変換し、前記駆動機構を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記リンクヘッドに所定の回動量及び移動量で動作させたときの前記駆動機構に対する指令値とそのときの前記検出器の出力値とに基づいて前記機構パラメータを補正することを特徴とするパラレルメカニズム。
  2. リンクヘッドを第1の軸線の回りに回動させるとともに、前記第1の軸線と直交する平面内で移動させることにより、前記リンクヘッドの3自由度の動作が制御可能なパラレルメカニズムであって、
    前記リンクヘッドを駆動するための4つの駆動機構と、
    前記リンクヘッドに相対移動可能な従動接続部に接続された第1の回動部を介して一端が互いに前記第1の軸線と平行な軸線の回りに回動可能に接続され、他端が前記駆動機構のうちそれぞれ対応する駆動機構に接続された1対のリンクから構成される第1のリンク機構と、
    前記リンクヘッドの前記第1の回動部の接続位置とは前記第1の軸線と直交する方向にオフセットされた位置に相対移動不能に接続された第2の回動部を介して一端が互いに第1の軸線と平行な軸線の回りに回動可能に接続され、他端が前記駆動機構のうちそれぞれ対応する駆動機構に接続された1対のリンクから構成される第2のリンク機構と、
    前記従動接続部と前記リンクヘッドとの相対移動量を検出する検出器と、
    直交座標系で与えられる前記リンクヘッドの回動位置及び移動位置に対応する指令値を、パラレルメカニズム全体の構成を規定する機構パラメータに基づいて前記駆動機構に対する指令値に変換し、前記駆動機構を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記リンクヘッドに所定の回動量及び移動量で動作させたときの前記駆動機構に対する指令値とそのときの前記検出器の出力値とに基づいて前記機構パラメータを補正することを特徴とするパラレルメカニズム。
  3. 請求項1又は2に記載されたパラレルメカニズムのキャリブレーション方法であって、
    k(k:自然数)個の前記機構パラメータに対して、前記リンクヘッドの少なくともk回の異なる位置及び姿勢への回動及び移動の少なくとも一方の動作を実行させてそのときのk個の前記検出器の出力値を取得し、
    前記k回の前記リンクヘッドの回動及び移動の際の前記駆動機構に対する指令値と前記k個の前記検出器の出力値とに基づいて前記k個の機構パラメータの補正値を同定することを特徴とするパラレルメカニズムのキャリブレーション方法。
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