JP2005027023A - カメラシステムおよび監視方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のカメラが接続されたカメラシステムにおいて、或る事象(侵入者の存在等)の発生の有無をより正確に判定することが可能な技術を提供する。
【解決手段】カメラシステムは、複数のカメラ1a,1bを備える。また、カメラ1aには、パッシブセンサなどの外部入力機器2aが接続されており、外部入力機器2aが状態変化を検出する。また、カメラ1bには、画像処理によるトリガ検知部11が内蔵されており、動体検知による画像処理等によって状態変化が検出される。そして、所定事象の発生の有無は、1つの状態変化だけでなく、これらの2つの状態変化の双方に基づいて、判定される。
【選択図】 図1
【解決手段】カメラシステムは、複数のカメラ1a,1bを備える。また、カメラ1aには、パッシブセンサなどの外部入力機器2aが接続されており、外部入力機器2aが状態変化を検出する。また、カメラ1bには、画像処理によるトリガ検知部11が内蔵されており、動体検知による画像処理等によって状態変化が検出される。そして、所定事象の発生の有無は、1つの状態変化だけでなく、これらの2つの状態変化の双方に基づいて、判定される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のカメラが接続されるカメラシステム(例えば、監視カメラシステム)、およびそれに関連する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数のカメラが接続されたカメラシステムが存在する(例えば、特許文献1参照)。このようなカメラシステムは、侵入者等を検知する監視カメラシステムなどとして利用される。
【0003】
特許文献1においては、このようなシステムの一例が示されている。具体的には、侵入者が検知された場合に、複数のカメラのうちの少なくとも1台のカメラの向きを操作して対象物の画像を捕捉するシステムが記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−150441号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、侵入者等の検知に関しては、各種の検知手段が存在する。たとえば、カメラの撮影画像を用いて人物検知を行うものや、音検知センサあるいは赤外線感知センサなどを用いて人物検知を行うものなどが存在する。
【0006】
しかしながら、1つの検知手段で、どのような環境下においても正確な検知を行うことは困難である。たとえば、カメラの撮影画像を用いた動体検知を行う場合であっても、照明が暗いなどの事情の下では、検知結果が不正確なものになることがある。また、音検知センサを用いる場合には、騒音による誤検知がなされることもある。同様に、赤外線感知センサーを用いる場合にも、小動物あるいはファクシミリ通信機器などを誤検知することもある。
【0007】
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、複数のカメラが接続されたカメラシステムにおいて、或る事象(侵入者の存在等)の発生の有無をより正確に判定することが可能な技術を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、第1および第2のカメラを含む複数のカメラが接続されるカメラシステムであって、前記第1のカメラに関連付けられており、所定事象の発生に対応する第1の状態変化を検知する第1検知手段と、前記第2のカメラに関連付けられており、前記所定事象の発生に対応する第2の状態変化を検知する第2検知手段と、前記第1の状態変化と前記第2の状態変化とに基づいて、前記所定事象の発生の有無を判定する判定手段と、を備える。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明に係るカメラシステムにおいて、前記第2のカメラは、前記第1検知手段によって前記第1の状態変化が検知されたときには、前記第1のカメラの撮影領域の少なくとも一部を含む領域を撮影し、前記第2検知手段は、前記第2のカメラによる撮影内容に基づいて前記第2の状態変化を検知する。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2の発明に係るカメラシステムにおいて、前記第1のカメラは、前記第1の状態変化が検知されると、当該第1のカメラに関連付けられた照明ユニットに点灯指示信号を出力する。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明に係るカメラシステムにおいて、前記第2の検知手段は、前記第2のカメラによる撮影内容に基づく動体検知または輝度差検知によって前記第2の状態変化を検知する。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの発明に係るカメラシステムにおいて、前記第1のカメラおよび前記第2のカメラの双方に接続されるサーバコンピュータ、をさらに備え、前記判定手段は、前記サーバコンピュータに設けられる。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの発明に係るカメラシステムにおいて、前記判定手段は、前記第2のカメラに設けられ、前記第1の状態変化は、前記第1のカメラの出力端子と前記第2のカメラの入力端子との接続を介して、前記第1のカメラから前記第2のカメラに通知される。
【0014】
請求項7の発明は、第1および第2のカメラを含む複数のカメラが接続されるカメラシステムを用いた監視方法であって、a)前記第1のカメラに関連付けられた第1検知手段を用いて、所定事象の発生に対応する第1の状態変化を検知するステップと、b)前記第2のカメラに関連付けられた第2検知手段を用いて、前記所定事象の発生に対応する第2の状態変化を検知するステップと、c)前記第1の状態変化と前記第2の状態変化とに基づいて、前記所定事象の発生の有無を判定するステップと、を含む。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
<A.第1実施形態>
<全体構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係るカメラシステム100Aの構成を示す図である。このカメラシステム100Aは、監視用途などに利用される。
【0017】
カメラシステム100Aは、複数のネットワークカメラ(以下、単にカメラとも称する)1(ここでは、2台のカメラ1a,1b)とサーバコンピュータ(以下、単にサーバとも称する)5とを備える。
【0018】
これらの複数のカメラ1a,1bおよびサーバ5は、ネットワーク接続線NLを用いてネットワーク接続される。より詳細には、カメラ1a,1bおよびサーバ5は、それぞれ、LAN(ローカルエリアネットワーク)ケーブル、無線LAN機器、ネットワークハブ(不図示)等を介して相互に接続される。また、サーバ5を遠隔地に配置する場合には、複数のカメラ1a,1bとサーバ5とをインターネットあるいは専用回線等を介して接続するようにしてもよい。
【0019】
サーバ5は、カメラ1a〜1eの映像を表示すると共に、カメラの制御用のGUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)等を提供するものである。サーバ5は、カメラの異常通知を受信すると、どのカメラに異常が発生したか、および、その異常内容等を、サーバ5のモニタ画面上に表示する。また、カメラ1a,1bは、サーバ5を介して相互に情報を授受することによって、協動して監視処理を行う。
【0020】
また、このカメラシステム100Aは、2つのサブシステム10a,10bを有している。サブシステム10aは、カメラ1a、外部入力機器2a、および外部出力機器3aを有しており、サブシステム10bは、カメラ1b、外部入力機器2b、および外部出力機器3bを有している。このように各サブシステム10aは、カメラおよびその入出力機器によって構成されている。
【0021】
これらの2つのサブシステム10a,10bは、ほぼ同様の構成を有しているので、説明の簡略化のため、一方のサブシステム10aを中心に説明する。
【0022】
サブシステム10aのカメラ1aは、CPU(中央演算処理部)およびメモリ(記憶部)を有している。カメラ1aは、そのメモリに記憶されている所定のプログラムを実行することによって、上記のネットワーク通信機能および後述する各種の処理を行うことができる。
【0023】
また、カメラ1aは、画像の撮影および記録を行うことが可能であるとともに、さらにマイク等による音声入力を行うことも可能である。また、画像の撮影等に際して、カメラにおけるパン、チルト、ズームの各駆動動作を行うための各種の駆動機構を有している。
【0024】
このカメラ1aの内部には、画像処理によるトリガ検知部11と、音声処理によるトリガ検知部12と、各種のトリガを制御するトリガ制御部13とが設けられている。
【0025】
トリガ検知部11は、カメラ1aによって撮影された画像データに基づいて、画像内での被写体の状態変化を検知する。具体的には、動体検知および/または輝度差検知を行う。動体検知は、2つフレーム間での変化の有無に応じて動きの有無を検知するものである。動体検知によって動きが検知されれば、動きが検知されたことに応答してトリガ情報(トリガ信号とも称する)が、トリガ制御部13に対して出力される。また、輝度差検知は、2つフレーム間での輝度変化の有無に応じて被写体の変化の有無を検知するものである。輝度差検知によって輝度差が検知されれば、輝度差が検知されたことに応答してトリガ情報が、トリガ制御部13に対して出力される。
【0026】
トリガ検知部12は、カメラ1aによって録音された音声データに基づいて、周囲での音の状態変化を検知する。具体的には、マイクから入力された音声信号をA/D変換によりデジタル化し、予め設定されたレベルよりも大きなレベルの音圧が検知されると、異常音として検知する。このとき、トリガ検知部12は、異常音が検知されたことに応答して、トリガ情報をトリガ制御部13に対して出力する。
【0027】
さらに、カメラ1aには、複数の外部入力機器2aが接続されている。具体的には、カメラ1aのI/O端子(入出力端子)のうちの入力端子TIと、各外部入力機器2aの出力端子TOとが、信号線SLを介して接続される。外部入力機器2aは、所定の状態変化等を検知すると、その検知結果をトリガ情報としてカメラ1aに対して出力する。
【0028】
外部入力機器2aとしては、例えば、マグネットスイッチ、押しボタン、パッシブセンサ、コンビネーションセンサ、赤外線センサ、炎センサ、煙センサ、ガス漏れセンサ、ガラス破損センサ、漏水検知センサ、マットスイッチ、テープスイッチ、ロードスイッチなどの各種のセンサを用いることができる。また、外部入力機器2aは、状態変化を検知して、カメラ1aに対してトリガ情報として出力できるものであればよく、これらの各種の機器に限定されない。
【0029】
トリガ制御部13は、上記のトリガ検知部11,12からのトリガ情報を受信することが可能であるとともに、外部入力機器2aからの各種のトリガ情報を受信することも可能である。
【0030】
また、カメラ1aには、複数の外部出力機器3aが接続されている。具体的には、カメラ1aのI/O端子(入出力端子)のうちの出力端子TOに、各外部出力機器3aの入力端子TIが接続される。外部出力機器3aは、カメラ1aからの出力指示に基づいて所定の出力を行う。外部出力機器3aとしては、例えば、ライトなどの照明ユニット、および、ブザー、ベルなどの音声出力機器を用いることができる。
【0031】
トリガ制御部13は、トリガ検知部11,12、外部入力機器2aなどからの各種のトリガ情報に基づいて、サーバ5および/または外部出力機器3aへの各種の出力指示を送信する。また、トリガ制御部13は、トリガ検知部11に対する検知開始指示をも送信することができる。
【0032】
このように、カメラ1aには、トリガ検知部11,12が内蔵されるとともに、トリガ検知機能を有する外部入力機器2aが接続されている。言い換えれば、カメラ1aには、トリガ検知部11,12および外部入力機器2aが関連付けられているものとも表現できる。なお、カメラ1bについても同様である。
【0033】
<レイアウト例>
図2は、カメラシステム100Aの各要素のレイアウト例を示す平面図である。ここでは、居室RM内への不審人物の侵入の有無を監視するシステムを想定している。
【0034】
図2に示すように、この居室RM内には、2台のカメラ1a,1bが配置されている。詳細には、カメラ1a,1bは、天井の互いに異なる位置に設置されている。
【0035】
原則として、一方のカメラ1aは、窓41およびその周辺を撮影しており、他方のカメラ1bは、ドア42およびその周辺を撮影している。すなわち、各カメラは、互いに異なる領域を分担して撮影することにより、協調して監視動作を行う。
【0036】
また、窓41の周辺には、赤外線を検知するパッシブセンサ21が設けられている。このパッシブセンサ21は、カメラ1aに接続されており、カメラ1aに関連付けられた外部入力機器2aとして機能する。
【0037】
図2の点線で描かれた細長い楕円領域は、パッシブセンサ21の検知対象領域R1を示している。パッシブセンサ21は、赤外線を受光して検知対象領域R1内の発熱体の有無を検知することができる。なお、ここでは、窓41だけでなく窓41の周辺に配置されているファクシミリ通信機器43も検知対象領域R1内に存在している。したがって、パッシブセンサ21は、検知対象領域R1内の不審者だけでなく、例えば夜中に受信動作を開始したファクシミリ通信機器43にも反応する可能性がある。
【0038】
さらに、ライト31が窓41に向けて配置されている。このライト31は、カメラ1aに接続されており、カメラ1aに関連付けられた外部出力機器3aとして機能する。ライト31は、通常オフ状態(非点灯状態)とされており、カメラ1aのトリガ制御部13からの出力指示(点灯指示)に応じて点灯する。ライト31が点灯すれば窓41の周辺が照明される。
【0039】
一方、ドア42の近傍には、マットスイッチ26が配置されている。このマットスイッチ26は、カメラ1bに接続されており、カメラ1bに関連付けられた外部入力機器2bとして機能する。マットスイッチ26は、その表面に所定重量以上の人や物が存在することを検知して、カメラ1aに伝達する。
【0040】
また、サーバ5は、この居室RM内には配置されておらず、その他の居室等(たとえば、監視室等)に配置される。なお、サーバ5は、この居室を含む建物から遠く離れた場所(離隔地)に配置されてもよい。
【0041】
<動作>
図3は、不審者侵入時において、カメラ1bの撮影範囲が変更された状態を示す図である。また、図4は、このカメラシステム100Aにおける動作例を示すフローチャートである。以下では、これらの図を参照しながら、異常事象の発生を検知する動作について説明する。より詳細には、不審者等の発見動作について説明する。
【0042】
図4のステップS1において、カメラ1aに関連する所定のトリガ情報TG1が検知される場合を想定する。具体的には、パッシブセンサ21(図2,図3)が所定の状態変化を検知してカメラ1aに通知すると、カメラ1aは、所定の状態変化、言い換えれば、トリガの発生を認識(トリガ検知とも称する)してトリガ情報TG1を生成する。
【0043】
ここで、パッシブセンサ21によって検知されたこの状態変化は、不審者の侵入という異常事象の発生に対応するものである。ただし、パッシブセンサ21による検知信号のみに基づいて異常事象の発生の有無を判定することは、必ずしも十分な信頼性を有するものであるとはいえない。上述したように、パッシブセンサ21は、図3に示すような不審者44に対してだけでなく、近辺に配置されているファクシミリ通信機器43にも反応して、状態変化を検知する可能性があるからである。
【0044】
次に、カメラ1aは、パッシブセンサ21により検知されたトリガ情報TG1を、LANなどを用いたネットワーク通信によってサーバ5に通知する(ステップS2)。
【0045】
サーバ5は、カメラ1aからのトリガ情報TG1を受信すると、そのカメラ1aに対して受信確認を返信する(ステップS3)。
【0046】
カメラ1aは、この受信確認を受領すると、トリガ制御部13によってライト31に対して点灯指示を送信する(ステップS4)。ライト点灯により、窓41付近を照明するとともに、不審者44への警告を行うことができる。
【0047】
また、サーバ5は、カメラ1aからのトリガ情報TG1を受信すると、このトリガ情報TG1に応答して、別のカメラ1bに対してそのカメラ1bの撮影領域を変更するための動作指示を送信(通知)する(ステップS5)。具体的には、サーバ5は、カメラ1bに対して、そのパン角度、チルト角度、ズーム倍率(視野角)の新たな目標値を与え、その目標値を実現するように動作することを指示する。カメラ1bは、その撮影角度を変更することによって、窓41付近の対象物をカメラ1aとは異なる角度から撮影することができる。
【0048】
目標値としては、図3に示すように、カメラ1bの新たな撮影範囲がカメラ1aの撮影範囲との重複範囲を含むような範囲として実現される値を設定する。なお、図3の新たな撮影範囲は、カメラ1a自体をも撮影するようなものともなっている。
【0049】
この目標値は、サーバ5の記憶手段(ハードディスクおよび/またはメモリなど)に格納されたデータテーブルTBL(図5参照)に予め格納されている。サーバ5は、このデータテーブルに格納された目標値に基づいて指示を送出する。
【0050】
図5の概念図には、カメラ1aからの様々なトリガ情報TG11,TG12,...のそれぞれに対する、他方のカメラ1bのパン角度、チルト角度、ズーム倍率(視野角)に関する目標値が格納された状態が示されている。また、図5には、カメラ1bからの様々なトリガ情報TG21,TG22,...のそれぞれに対する、他方のカメラ1aのパン角度、チルト角度、ズーム倍率(視野角)に関する目標値も示されている。ここで、トリガ情報TG11,TG12,...は、トリガ情報TG1に包含される個々のトリガ情報を示しており、トリガ情報TG21,TG22,...は、トリガ情報TG2に包含される個々のトリガ情報を示している。なお、図5では、同一カメラに対するカメラの姿勢角等は、トリガ情報の種類に依らず一定の場合を例示しているが、トリガ情報の種類に応じて異なる姿勢を指示するようにしてもよい。たとえば、窓41に設けられたマグネットスイッチ(外部入力機器2a)からのトリガ情報に対しては、窓41の近辺を拡大して撮影するようなズーム倍率を設定するようにしてもよい。
【0051】
カメラ1bは、ステップS5の動作指示に応答して駆動動作を行い、カメラ1bのパン角度、チルト角度、ズーム倍率を目標値に変更する(ステップS6)。
【0052】
これにより、2台のカメラ1a,1bによって、不審者44が存在する可能性が高い領域を重点的に監視することができる。特に、カメラ1a,1bの撮影領域が非重複領域を有する場合には、その非重複領域に存在する不審者44を発見することも可能になる。たとえば、図3に示すように、不審者44はカメラ1aの撮影範囲から外れた領域に存在しているため、カメラ1aによっては捕捉できない。しかしながら、カメラ1bの変更後の撮影範囲内には存在しているため、カメラ1bによって不審者44を捕捉することが可能になる。
【0053】
つぎに、カメラ1bは、動体検知処理を行う(ステップS7)。そして、動体が検知されなかったときには、サーバ5に動体検知をトリガ情報を通知することなくこの処理を終了する。一方、動体が検知されたときには、その動体検知情報を2つ目のトリガ情報TG2としてサーバ5に対して通知する(ステップS8,S9)。
【0054】
ここで、カメラ1bの撮影画像に基づく動体検知によって検知される状態変化も、不審者の侵入という異常事象の発生に対応するものである。
【0055】
そして、サーバ5は、カメラ1aからのトリガ情報TG1とカメラ1bからのトリガ情報(動体検知)TG2との両方を受信すると、ステップS10において、異常事象が発生したと判定する。言い換えれば、カメラ1aからのトリガ情報TG1が異常事象の発生を正しく反映したものであることを、トリガ情報TG2によって確認する。そして、サーバ5は異常情報を出力する。
【0056】
具体的には、サーバ5の表示部(ディスプレイ等)に、警告出力(「異常発生」を文字、図形等を用いて示す警告表示)を出力する。また、サーバ5は、スピーカから音声等を用いて警告出力を行うようにしてもよい。なお、これに限定されず、サーバ5は、同様の警告出力を含む電子メールを、指定された携帯電話等のメールアドレスに対して、異常情報として出力するようにしてもよい。
【0057】
以上のように、このカメラシステム100Aによれば、異常事象の発生に対応するトリガ情報TG1がカメラ1aによって検知されたことだけでなく、その異常事象の発生に対応する別のトリガ情報TG2もがカメラ1bによってさらに検知されたときに、その異常事象が発生したと判定される。言い換えれば、2つのトリガ情報TG1,TG2の両方が検知されたときに、異常事象が発生したと判定され、一方のトリガ情報のみが検知されたときには異常事象は発生していないと判定される。したがって、カメラ1aからのトリガ情報TG1だけで異常事象の発生を判定する場合に比べて、事象発生に関する判定の正確さを向上させることができる。すなわち、誤判定を防止できる。
【0058】
具体的には、カメラ1bは、パッシブセンサ21によってトリガ情報が検知されたときにはカメラ1aの撮影領域を撮影し、動体検知によって動体の存在を検知する。そして、サーバ5は、カメラ1bによる動体検知結果に基づいて、もう1つのトリガ情報TG2を検知する。トリガ情報TG2は、多くの情報を含むカメラ1bの撮影内容(撮影画像)に基づいて検知されるので、事象発生に関する判定の正確さを特に向上させることができる。
【0059】
また、カメラ1aは、トリガ情報TG1が検知されると、カメラ1aに関連するライト31(照明ユニット)に点灯指示信号を出力するので、カメラ1bによる撮影時の明るさを確保できる。これによれば、より明るい画像に基づいて動体検知処理を行うことができるので、カメラ1bの撮影内容に基づく状態変化の検知結果(動体検知結果)の正確さが向上する。したがって、事象発生に関する判定の正確さを向上させることができる。
【0060】
このように、事象発生に関する判定の正確さを向上させることによれば、システム自体の信頼性を向上させることができる。また、所定の事象発生を電子メールで通知する場合には、誤った判定結果を通知するメールを減少させることができるので、メール通信費を削減することも可能である。
【0061】
<B.第2実施形態>
<構成>
図6は、本発明の第2実施形態に係るカメラシステム100Bの構成を示す図である。カメラシステム100Bは、カメラシステム100Aと類似の構成を有している。以下では、相違点を中心に説明する。
【0062】
まず、カメラシステム100Bは、サーバ5を備えない点でカメラシステム100Aと相違する。そして、異常事象等の発生は、サーバではなく、或るカメラ(例えばカメラ1a)からのトリガ情報を受信した別のカメラ(例えばカメラ1b)によって判定される。言い換えれば、カメラシステム100Bにおいては、所定事象の発生の有無を判定する判定機能が、サーバに備えられるのではなく、相互に接続された2台のカメラの少なくとも一方のカメラに備えられている。
【0063】
また、カメラ1aは、いわゆるネットワーク接続ではなく、外部入出力機器等を介して直接的または間接的に他のカメラ1bと接続されている。
【0064】
具体的には、カメラ1aの少なくとも1つの外部出力機器3aの出力端子TOとカメラ1bの少なくとも1つの外部入力機器2bの入力端子TIとが信号線SLを介して接続される。また、その外部出力機器3aの入力端子TIはカメラ1aの出力端子TOに信号線SLを介して接続されており、その外部入力機器2bの出力端子TOは信号線SLを介してカメラ1bの入力端子TIに接続されている。したがって、カメラ1aの出力端子TOとカメラ1bの入力端子TIとが外部出力機器3aおよび外部入力機器2bを介して接続されていることになる。
【0065】
そして、カメラ1aは、検知されたトリガ情報の種類に応じて、対応する外部出力機器3aの出力端子における出力信号の状態を制御する。カメラ1aは、この出力信号において、ハイ(High)レベルとロー(Low)レベルとを切り替えることによって、トリガ情報TG1をカメラ1bの外部入力機器2bおよびカメラ1bのトリガ制御部13に伝達する。例えば、カメラ1aは、この出力信号を、正常時にはハイレベルに維持し、異常時にローレベルに変化させるように制御することによって、トリガ情報TG1を伝達する。あるいは、ハイレベルとローレベルとを逆に用いるようにしてもよい。
【0066】
このような接続によれば、サーバを用いずに且つネットワーク接続を用いずに、各種の情報(状態変化に関する情報等)の授受を行うことができる。なお、この接続は、信号線SL等を用いた有線接続に限定されることなく、各種の無線通信手段等による無線接続で実現されてもよい。
【0067】
あるいは、カメラ1aの出力端子とカメラ1bの入力端子とを接続することなく、情報の授受を行うことも可能である。たとえば、外部出力機器3aおよび外部入力機器2bを用いて、両カメラ1a,1b相互間での情報の授受を行うようにしてもよい。
【0068】
具体的には、カメラ1aは、トリガ情報TG1が検知されると、カメラ1aに関連付けられた外部出力機器3aに対して出力信号を送出し、カメラ1bは、カメラ1bに関連付けられた外部入力機器2bからの入力信号を受信するようにすればよい。たとえば、所定の音を発するブザー(あるいはベル)などの音出力機器を外部出力機器3aとして用い、その音を検知する音検知機器を外部入力機器2bとして用いる。そして、外部入力機器2bは、外部出力機器3aによって発せられたブザー音を検知すると、カメラ1bに対してトリガ情報TG1を送信する。これによれば、カメラ1bは、カメラ1aからのトリガ情報TG1を受信することができる。すなわち、カメラ1a,1bを相互に接続することなく、カメラ1a,1bの相互間での各種の情報の授受を行うことができる。
【0069】
<動作>
図7は、カメラシステム100Bにおける動作例を示すフローチャートである。以下では、この第2実施形態における異常事象の発生を検知する動作について説明する。
【0070】
まず、ステップS21において、第1実施形態と同様、パッシブセンサ21(外部入力機器2a)が、所定の状態変化を検知してカメラ1aに通知する場合を想定する。
【0071】
次に、カメラ1aは、パッシブセンサ21等によるトリガ情報TG1をカメラ1bに発信する(ステップS22)。具体的には、カメラ1aは、或る外部出力機器3aの出力端子TOと、対応する外部入力機器2bの入力端子TIとの間の信号線接続を用いて、トリガ情報TG1を外部入力機器2bを介してカメラ1bに通知する。外部入力機器2bに接続されたカメラ1bのトリガ制御部13は、信号線接続を介してトリガ情報TG1を受信することによって、カメラ1aに関連する状態変化を認識する。このようにして、カメラ1aに関連する状態変化は、カメラ1aの出力端子とカメラ1bの入力端子との接続を介して、トリガ信号TG1として、カメラ1aからカメラ1bのトリガ制御部13に通知される。
【0072】
また、カメラ1aは、トリガ制御部13によってライト31(外部出力機器3a)に対して点灯指示を送信する(ステップS24)。ライト点灯によって、窓41付近を照明するとともに、不審者44への警告が行われる。
【0073】
他方のカメラ1bは、ステップS22でのトリガ情報TG1の通知に応答して、そのカメラ1bの撮影領域を変更するための動作制御を行う(ステップS25)。具体的には、カメラ1bは、そのパン角度、チルト角度、ズーム倍率(視野角)の新たな目標値を実現するように制御する。新たな目標値は、カメラ1b内部の記憶手段(メモリなど)に格納しておいたデータテーブルTBLを用いて定めれば良い。データテーブルTBLとしては、図5と同様のものを用いることができる。ただし、他のカメラ1aの角度設定に関する情報は不要である。
【0074】
つぎに、カメラ1bは、動体検知処理を行う(ステップS27)。そして、その結果に応じて分岐処理を行う(ステップS28)。動体が検知されなかったときにはこの処理を終了する。一方、動体が検知されたときには、異常事象が発生していると判定する(ステップS29)。
【0075】
詳細には、カメラ1bのトリガ制御部13は、カメラ1bのトリガ検知部11からのトリガ情報(動体検知)TG2を受信することによって、カメラ1aに関連する状態変化を認識する。
【0076】
そして、カメラ1bのトリガ制御部13は、カメラ1aからのトリガ情報TG1と、カメラ1bのトリガ検知部11からのトリガ情報(動体検知)TG2との両方を受信すると、異常事象が発生したと判定する。言い換えれば、トリガ情報TG2をも用いて、カメラ1aからのトリガ情報TG1が異常事象の発生を正しく反映したものであることを確定させる。
【0077】
そして、カメラ1bは異常情報を出力する(ステップS30)。
【0078】
具体的には、カメラ1bの外部出力機器3bの1つに所定の警報出力を行わせる。たとえば、ブザー音、サイレン音等を発生させる。なお、カメラ1bがネットワーク接続機能を有する場合には、文字等による警告出力を含む電子メールを、指定された携帯電話等のメールアドレスに対して、異常情報として出力するようにしてもよい。
【0079】
以上のように、このカメラシステム100Bによれば、カメラシステム100Aと同様の利点を得ることができる。
【0080】
また、このカメラシステム100Bによれば、サーバを用いることなく簡易なシステムを用いて、異常状態の発生を正確に判定することができる。
【0081】
<C.変形例>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
【0082】
たとえば、上記各実施形態においては、2台のカメラ1a,1bを用いる場合について説明しているが、これに限定されず、3台以上のカメラを用いるようにしてもよい。また、3台以上のカメラ1a,1b,1c,1d,1e,...を用いる場合には、1台のカメラ1aからのトリガ情報TG1を受信した他のカメラ1b,1c,1d,1e,...のうちの複数の他のカメラ(たとえば、3台のカメラ1b,1c,1d)によって、トリガ情報TG1の信頼性を高めるための確認動作を行うようにしてもよい。具体的には、カメラ1aからのトリガ情報TG1を受信した他の3台のカメラ1b,1c,1dの全てにおいて動体検知処理を行い、その検知結果に関する多数決によって異常状態が発生しているか否かを判定するようにしてもよい。あるいは、設置された各カメラ1b,1c,1dの位置に応じて、各カメラによる動体検知結果に対して重み付けをした上で、異常状態の発生の有無を判定するようにしてもよい。
【0083】
また、上記各実施形態においては、カメラ1aがライト31に出力指示を与える場合について説明したが、カメラ1aがブザー、サイレン等の外部出力機器3aに対して音声出力指示を与えるようにしてもよい。さらに、この場合には、干渉による誤検知を回避するため、カメラ1aによって音声出力指示が送出されている間は、カメラ1bの外部入力機器2bのうちの音声感知機器がこの音を検知しないようにするか、或いはその音声感知機器からの検知信号を無効化することが好ましい。たとえば、サーバ5は、図4のステップS3において、カメラ1aからのトリガ情報TG1を受信した直後に、カメラ1bに接続された音声感知機器からの検知信号を無効化し、その後に受領確認をカメラ1aに返信するようにしてもよい。
【0084】
さらに、上記各実施形態においては、或る状態変化がパッシブセンサ21により検知される場合について説明したが、状態変化には様々な種類のものが存在し、また、各状態変化は、それぞれ、様々な要素によって検知される。
【0085】
たとえば、カメラ1aの撮影内容に基づく動体検知によって状態変化を検知するとともに、カメラ1bの撮影内容に基づく動体検知によって状態変化を検知するようにしてもよい。そして、これら2つの状態変化の両方が検出されるときに異常事象が発生していると判定すればよい。この場合でも、カメラ1a,1bによる2つの検知結果の論理和によって異常事象の発生を判定するので、判定結果の信頼性を向上させることができる。また、カメラ1bは、窓41付近の対象物をカメラ1aとは異なる角度から撮影することができるので、1つの角度からの画像のみで判定する場合の誤検知を回避できる。
【0086】
また、状態変化を検知する他の例としては、カメラ自体の破壊等を検知するものが挙げられる。カメラ自体が侵入者等によって破壊される場合に、カメラ自体の状態を把握することは、非常に有用である。
【0087】
具体的には、第1実施形態において、各カメラ1a,1bが正常に動作していることを各カメラ1a,1bがポーリング動作によってサーバ5に送信するようにしてもよい。サーバ5は、カメラ1a,1bのいずれかからの送信が所定期間内に受領されないことを検知することによって、そのカメラに異常が発生したことを検知できる。たとえば、カメラ1aの異常を検知したサーバ5は、トリガ情報TG1をカメラ1bに送信すればよい。
【0088】
あるいは、第2実施形態において、複数の出力信号のうちの1つの出力信号において、カメラ1aの正常時にはハイレベルに維持し、異常時にローレベルに変化させるように制御するようにして、カメラ1aのカメラ異常を示すトリガ情報TG1をカメラ1bに伝達するようにしてもよい。
【0089】
なお、ここでは、カメラ自体が異常状態であることを、単に「カメラ異常」とも称するものとし、このカメラ異常を示すトリガ情報を「カメラ異常トリガ」とも称するものとする。
【0090】
そして、各変形例において、一方のカメラ(たとえばカメラ1a)に異常が発生した場合には、別のカメラ1bは、異常状態のカメラ1aを撮影するようにカメラ1b自身の撮影範囲を変更して、カメラ1a自体の損壊状態等を確認する。具体的には、カメラ1bは、新たな撮影画像を、予め格納しておいたカメラ1aの正常時の画像と比較することによって、カメラ1aの存否および外形の損壊状態を確認することなどが可能である。そして、カメラ1aが存在しないかあるいは損壊していると判定するときに、カメラ1bのトリガ検知部11はトリガ情報TG2を出力する。
【0091】
このように、カメラ1aに関連する異常事象(より詳細にはカメラ1aの外形上の損壊等)の発生の有無を、カメラ異常トリガTG1と、画像処理によるトリガ情報TG2との両方に基づいて判断するようにしてもよい。
【0092】
【発明の効果】
以上のように、請求項1ないし請求項8に記載の発明によれば、事象発生の判定における正確さを向上させることができる。
【0093】
特に、請求項2に記載の発明によれば、事象発生に関する判定の正確さをさらに向上させることができる。
【0094】
また、請求項3に記載の発明によれば、撮影時の明るさを確保できるので、事象発生に関する判定の正確さを向上させることができる。
【0095】
さらに、請求項4に記載の発明によれば、第2のカメラによる撮影内容に基づく動体検知または輝度差検知によって第2の状態変化が検知されるので、より正確に事象発生に関する判定を行うことが可能である。
【0096】
また、請求項6に記載の発明によれば、サーバコンピュータを用いずに、状態変化に関する情報を伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るカメラシステム100Aの構成を示す図である。
【図2】カメラシステム100Aの各要素のレイアウト例を示す図である。
【図3】カメラ1bの撮影範囲が変更された状態を示す図である。
【図4】カメラシステム100Aにおける動作例を示すフローチャートである。
【図5】データテーブルTBLの概要を示す図である。
【図6】第2実施形態に係るカメラシステム100Bの構成を示す図である。
【図7】カメラシステム100Bにおける動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100A,100B カメラシステム
11,12 トリガ検知部
13 トリガ制御部
1a〜1e カメラ
21 パッシブセンサ
26 マットスイッチ
41 窓
43 ファクシミリ通信機器
44 不審者
NL ネットワーク接続線
R1 検知対象領域
RM 居室
SL 信号線
TG1,TG2 トリガ情報
TI 入力端子
TO 出力端子
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のカメラが接続されるカメラシステム(例えば、監視カメラシステム)、およびそれに関連する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数のカメラが接続されたカメラシステムが存在する(例えば、特許文献1参照)。このようなカメラシステムは、侵入者等を検知する監視カメラシステムなどとして利用される。
【0003】
特許文献1においては、このようなシステムの一例が示されている。具体的には、侵入者が検知された場合に、複数のカメラのうちの少なくとも1台のカメラの向きを操作して対象物の画像を捕捉するシステムが記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−150441号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、侵入者等の検知に関しては、各種の検知手段が存在する。たとえば、カメラの撮影画像を用いて人物検知を行うものや、音検知センサあるいは赤外線感知センサなどを用いて人物検知を行うものなどが存在する。
【0006】
しかしながら、1つの検知手段で、どのような環境下においても正確な検知を行うことは困難である。たとえば、カメラの撮影画像を用いた動体検知を行う場合であっても、照明が暗いなどの事情の下では、検知結果が不正確なものになることがある。また、音検知センサを用いる場合には、騒音による誤検知がなされることもある。同様に、赤外線感知センサーを用いる場合にも、小動物あるいはファクシミリ通信機器などを誤検知することもある。
【0007】
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、複数のカメラが接続されたカメラシステムにおいて、或る事象(侵入者の存在等)の発生の有無をより正確に判定することが可能な技術を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、第1および第2のカメラを含む複数のカメラが接続されるカメラシステムであって、前記第1のカメラに関連付けられており、所定事象の発生に対応する第1の状態変化を検知する第1検知手段と、前記第2のカメラに関連付けられており、前記所定事象の発生に対応する第2の状態変化を検知する第2検知手段と、前記第1の状態変化と前記第2の状態変化とに基づいて、前記所定事象の発生の有無を判定する判定手段と、を備える。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明に係るカメラシステムにおいて、前記第2のカメラは、前記第1検知手段によって前記第1の状態変化が検知されたときには、前記第1のカメラの撮影領域の少なくとも一部を含む領域を撮影し、前記第2検知手段は、前記第2のカメラによる撮影内容に基づいて前記第2の状態変化を検知する。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2の発明に係るカメラシステムにおいて、前記第1のカメラは、前記第1の状態変化が検知されると、当該第1のカメラに関連付けられた照明ユニットに点灯指示信号を出力する。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明に係るカメラシステムにおいて、前記第2の検知手段は、前記第2のカメラによる撮影内容に基づく動体検知または輝度差検知によって前記第2の状態変化を検知する。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの発明に係るカメラシステムにおいて、前記第1のカメラおよび前記第2のカメラの双方に接続されるサーバコンピュータ、をさらに備え、前記判定手段は、前記サーバコンピュータに設けられる。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの発明に係るカメラシステムにおいて、前記判定手段は、前記第2のカメラに設けられ、前記第1の状態変化は、前記第1のカメラの出力端子と前記第2のカメラの入力端子との接続を介して、前記第1のカメラから前記第2のカメラに通知される。
【0014】
請求項7の発明は、第1および第2のカメラを含む複数のカメラが接続されるカメラシステムを用いた監視方法であって、a)前記第1のカメラに関連付けられた第1検知手段を用いて、所定事象の発生に対応する第1の状態変化を検知するステップと、b)前記第2のカメラに関連付けられた第2検知手段を用いて、前記所定事象の発生に対応する第2の状態変化を検知するステップと、c)前記第1の状態変化と前記第2の状態変化とに基づいて、前記所定事象の発生の有無を判定するステップと、を含む。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
<A.第1実施形態>
<全体構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係るカメラシステム100Aの構成を示す図である。このカメラシステム100Aは、監視用途などに利用される。
【0017】
カメラシステム100Aは、複数のネットワークカメラ(以下、単にカメラとも称する)1(ここでは、2台のカメラ1a,1b)とサーバコンピュータ(以下、単にサーバとも称する)5とを備える。
【0018】
これらの複数のカメラ1a,1bおよびサーバ5は、ネットワーク接続線NLを用いてネットワーク接続される。より詳細には、カメラ1a,1bおよびサーバ5は、それぞれ、LAN(ローカルエリアネットワーク)ケーブル、無線LAN機器、ネットワークハブ(不図示)等を介して相互に接続される。また、サーバ5を遠隔地に配置する場合には、複数のカメラ1a,1bとサーバ5とをインターネットあるいは専用回線等を介して接続するようにしてもよい。
【0019】
サーバ5は、カメラ1a〜1eの映像を表示すると共に、カメラの制御用のGUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)等を提供するものである。サーバ5は、カメラの異常通知を受信すると、どのカメラに異常が発生したか、および、その異常内容等を、サーバ5のモニタ画面上に表示する。また、カメラ1a,1bは、サーバ5を介して相互に情報を授受することによって、協動して監視処理を行う。
【0020】
また、このカメラシステム100Aは、2つのサブシステム10a,10bを有している。サブシステム10aは、カメラ1a、外部入力機器2a、および外部出力機器3aを有しており、サブシステム10bは、カメラ1b、外部入力機器2b、および外部出力機器3bを有している。このように各サブシステム10aは、カメラおよびその入出力機器によって構成されている。
【0021】
これらの2つのサブシステム10a,10bは、ほぼ同様の構成を有しているので、説明の簡略化のため、一方のサブシステム10aを中心に説明する。
【0022】
サブシステム10aのカメラ1aは、CPU(中央演算処理部)およびメモリ(記憶部)を有している。カメラ1aは、そのメモリに記憶されている所定のプログラムを実行することによって、上記のネットワーク通信機能および後述する各種の処理を行うことができる。
【0023】
また、カメラ1aは、画像の撮影および記録を行うことが可能であるとともに、さらにマイク等による音声入力を行うことも可能である。また、画像の撮影等に際して、カメラにおけるパン、チルト、ズームの各駆動動作を行うための各種の駆動機構を有している。
【0024】
このカメラ1aの内部には、画像処理によるトリガ検知部11と、音声処理によるトリガ検知部12と、各種のトリガを制御するトリガ制御部13とが設けられている。
【0025】
トリガ検知部11は、カメラ1aによって撮影された画像データに基づいて、画像内での被写体の状態変化を検知する。具体的には、動体検知および/または輝度差検知を行う。動体検知は、2つフレーム間での変化の有無に応じて動きの有無を検知するものである。動体検知によって動きが検知されれば、動きが検知されたことに応答してトリガ情報(トリガ信号とも称する)が、トリガ制御部13に対して出力される。また、輝度差検知は、2つフレーム間での輝度変化の有無に応じて被写体の変化の有無を検知するものである。輝度差検知によって輝度差が検知されれば、輝度差が検知されたことに応答してトリガ情報が、トリガ制御部13に対して出力される。
【0026】
トリガ検知部12は、カメラ1aによって録音された音声データに基づいて、周囲での音の状態変化を検知する。具体的には、マイクから入力された音声信号をA/D変換によりデジタル化し、予め設定されたレベルよりも大きなレベルの音圧が検知されると、異常音として検知する。このとき、トリガ検知部12は、異常音が検知されたことに応答して、トリガ情報をトリガ制御部13に対して出力する。
【0027】
さらに、カメラ1aには、複数の外部入力機器2aが接続されている。具体的には、カメラ1aのI/O端子(入出力端子)のうちの入力端子TIと、各外部入力機器2aの出力端子TOとが、信号線SLを介して接続される。外部入力機器2aは、所定の状態変化等を検知すると、その検知結果をトリガ情報としてカメラ1aに対して出力する。
【0028】
外部入力機器2aとしては、例えば、マグネットスイッチ、押しボタン、パッシブセンサ、コンビネーションセンサ、赤外線センサ、炎センサ、煙センサ、ガス漏れセンサ、ガラス破損センサ、漏水検知センサ、マットスイッチ、テープスイッチ、ロードスイッチなどの各種のセンサを用いることができる。また、外部入力機器2aは、状態変化を検知して、カメラ1aに対してトリガ情報として出力できるものであればよく、これらの各種の機器に限定されない。
【0029】
トリガ制御部13は、上記のトリガ検知部11,12からのトリガ情報を受信することが可能であるとともに、外部入力機器2aからの各種のトリガ情報を受信することも可能である。
【0030】
また、カメラ1aには、複数の外部出力機器3aが接続されている。具体的には、カメラ1aのI/O端子(入出力端子)のうちの出力端子TOに、各外部出力機器3aの入力端子TIが接続される。外部出力機器3aは、カメラ1aからの出力指示に基づいて所定の出力を行う。外部出力機器3aとしては、例えば、ライトなどの照明ユニット、および、ブザー、ベルなどの音声出力機器を用いることができる。
【0031】
トリガ制御部13は、トリガ検知部11,12、外部入力機器2aなどからの各種のトリガ情報に基づいて、サーバ5および/または外部出力機器3aへの各種の出力指示を送信する。また、トリガ制御部13は、トリガ検知部11に対する検知開始指示をも送信することができる。
【0032】
このように、カメラ1aには、トリガ検知部11,12が内蔵されるとともに、トリガ検知機能を有する外部入力機器2aが接続されている。言い換えれば、カメラ1aには、トリガ検知部11,12および外部入力機器2aが関連付けられているものとも表現できる。なお、カメラ1bについても同様である。
【0033】
<レイアウト例>
図2は、カメラシステム100Aの各要素のレイアウト例を示す平面図である。ここでは、居室RM内への不審人物の侵入の有無を監視するシステムを想定している。
【0034】
図2に示すように、この居室RM内には、2台のカメラ1a,1bが配置されている。詳細には、カメラ1a,1bは、天井の互いに異なる位置に設置されている。
【0035】
原則として、一方のカメラ1aは、窓41およびその周辺を撮影しており、他方のカメラ1bは、ドア42およびその周辺を撮影している。すなわち、各カメラは、互いに異なる領域を分担して撮影することにより、協調して監視動作を行う。
【0036】
また、窓41の周辺には、赤外線を検知するパッシブセンサ21が設けられている。このパッシブセンサ21は、カメラ1aに接続されており、カメラ1aに関連付けられた外部入力機器2aとして機能する。
【0037】
図2の点線で描かれた細長い楕円領域は、パッシブセンサ21の検知対象領域R1を示している。パッシブセンサ21は、赤外線を受光して検知対象領域R1内の発熱体の有無を検知することができる。なお、ここでは、窓41だけでなく窓41の周辺に配置されているファクシミリ通信機器43も検知対象領域R1内に存在している。したがって、パッシブセンサ21は、検知対象領域R1内の不審者だけでなく、例えば夜中に受信動作を開始したファクシミリ通信機器43にも反応する可能性がある。
【0038】
さらに、ライト31が窓41に向けて配置されている。このライト31は、カメラ1aに接続されており、カメラ1aに関連付けられた外部出力機器3aとして機能する。ライト31は、通常オフ状態(非点灯状態)とされており、カメラ1aのトリガ制御部13からの出力指示(点灯指示)に応じて点灯する。ライト31が点灯すれば窓41の周辺が照明される。
【0039】
一方、ドア42の近傍には、マットスイッチ26が配置されている。このマットスイッチ26は、カメラ1bに接続されており、カメラ1bに関連付けられた外部入力機器2bとして機能する。マットスイッチ26は、その表面に所定重量以上の人や物が存在することを検知して、カメラ1aに伝達する。
【0040】
また、サーバ5は、この居室RM内には配置されておらず、その他の居室等(たとえば、監視室等)に配置される。なお、サーバ5は、この居室を含む建物から遠く離れた場所(離隔地)に配置されてもよい。
【0041】
<動作>
図3は、不審者侵入時において、カメラ1bの撮影範囲が変更された状態を示す図である。また、図4は、このカメラシステム100Aにおける動作例を示すフローチャートである。以下では、これらの図を参照しながら、異常事象の発生を検知する動作について説明する。より詳細には、不審者等の発見動作について説明する。
【0042】
図4のステップS1において、カメラ1aに関連する所定のトリガ情報TG1が検知される場合を想定する。具体的には、パッシブセンサ21(図2,図3)が所定の状態変化を検知してカメラ1aに通知すると、カメラ1aは、所定の状態変化、言い換えれば、トリガの発生を認識(トリガ検知とも称する)してトリガ情報TG1を生成する。
【0043】
ここで、パッシブセンサ21によって検知されたこの状態変化は、不審者の侵入という異常事象の発生に対応するものである。ただし、パッシブセンサ21による検知信号のみに基づいて異常事象の発生の有無を判定することは、必ずしも十分な信頼性を有するものであるとはいえない。上述したように、パッシブセンサ21は、図3に示すような不審者44に対してだけでなく、近辺に配置されているファクシミリ通信機器43にも反応して、状態変化を検知する可能性があるからである。
【0044】
次に、カメラ1aは、パッシブセンサ21により検知されたトリガ情報TG1を、LANなどを用いたネットワーク通信によってサーバ5に通知する(ステップS2)。
【0045】
サーバ5は、カメラ1aからのトリガ情報TG1を受信すると、そのカメラ1aに対して受信確認を返信する(ステップS3)。
【0046】
カメラ1aは、この受信確認を受領すると、トリガ制御部13によってライト31に対して点灯指示を送信する(ステップS4)。ライト点灯により、窓41付近を照明するとともに、不審者44への警告を行うことができる。
【0047】
また、サーバ5は、カメラ1aからのトリガ情報TG1を受信すると、このトリガ情報TG1に応答して、別のカメラ1bに対してそのカメラ1bの撮影領域を変更するための動作指示を送信(通知)する(ステップS5)。具体的には、サーバ5は、カメラ1bに対して、そのパン角度、チルト角度、ズーム倍率(視野角)の新たな目標値を与え、その目標値を実現するように動作することを指示する。カメラ1bは、その撮影角度を変更することによって、窓41付近の対象物をカメラ1aとは異なる角度から撮影することができる。
【0048】
目標値としては、図3に示すように、カメラ1bの新たな撮影範囲がカメラ1aの撮影範囲との重複範囲を含むような範囲として実現される値を設定する。なお、図3の新たな撮影範囲は、カメラ1a自体をも撮影するようなものともなっている。
【0049】
この目標値は、サーバ5の記憶手段(ハードディスクおよび/またはメモリなど)に格納されたデータテーブルTBL(図5参照)に予め格納されている。サーバ5は、このデータテーブルに格納された目標値に基づいて指示を送出する。
【0050】
図5の概念図には、カメラ1aからの様々なトリガ情報TG11,TG12,...のそれぞれに対する、他方のカメラ1bのパン角度、チルト角度、ズーム倍率(視野角)に関する目標値が格納された状態が示されている。また、図5には、カメラ1bからの様々なトリガ情報TG21,TG22,...のそれぞれに対する、他方のカメラ1aのパン角度、チルト角度、ズーム倍率(視野角)に関する目標値も示されている。ここで、トリガ情報TG11,TG12,...は、トリガ情報TG1に包含される個々のトリガ情報を示しており、トリガ情報TG21,TG22,...は、トリガ情報TG2に包含される個々のトリガ情報を示している。なお、図5では、同一カメラに対するカメラの姿勢角等は、トリガ情報の種類に依らず一定の場合を例示しているが、トリガ情報の種類に応じて異なる姿勢を指示するようにしてもよい。たとえば、窓41に設けられたマグネットスイッチ(外部入力機器2a)からのトリガ情報に対しては、窓41の近辺を拡大して撮影するようなズーム倍率を設定するようにしてもよい。
【0051】
カメラ1bは、ステップS5の動作指示に応答して駆動動作を行い、カメラ1bのパン角度、チルト角度、ズーム倍率を目標値に変更する(ステップS6)。
【0052】
これにより、2台のカメラ1a,1bによって、不審者44が存在する可能性が高い領域を重点的に監視することができる。特に、カメラ1a,1bの撮影領域が非重複領域を有する場合には、その非重複領域に存在する不審者44を発見することも可能になる。たとえば、図3に示すように、不審者44はカメラ1aの撮影範囲から外れた領域に存在しているため、カメラ1aによっては捕捉できない。しかしながら、カメラ1bの変更後の撮影範囲内には存在しているため、カメラ1bによって不審者44を捕捉することが可能になる。
【0053】
つぎに、カメラ1bは、動体検知処理を行う(ステップS7)。そして、動体が検知されなかったときには、サーバ5に動体検知をトリガ情報を通知することなくこの処理を終了する。一方、動体が検知されたときには、その動体検知情報を2つ目のトリガ情報TG2としてサーバ5に対して通知する(ステップS8,S9)。
【0054】
ここで、カメラ1bの撮影画像に基づく動体検知によって検知される状態変化も、不審者の侵入という異常事象の発生に対応するものである。
【0055】
そして、サーバ5は、カメラ1aからのトリガ情報TG1とカメラ1bからのトリガ情報(動体検知)TG2との両方を受信すると、ステップS10において、異常事象が発生したと判定する。言い換えれば、カメラ1aからのトリガ情報TG1が異常事象の発生を正しく反映したものであることを、トリガ情報TG2によって確認する。そして、サーバ5は異常情報を出力する。
【0056】
具体的には、サーバ5の表示部(ディスプレイ等)に、警告出力(「異常発生」を文字、図形等を用いて示す警告表示)を出力する。また、サーバ5は、スピーカから音声等を用いて警告出力を行うようにしてもよい。なお、これに限定されず、サーバ5は、同様の警告出力を含む電子メールを、指定された携帯電話等のメールアドレスに対して、異常情報として出力するようにしてもよい。
【0057】
以上のように、このカメラシステム100Aによれば、異常事象の発生に対応するトリガ情報TG1がカメラ1aによって検知されたことだけでなく、その異常事象の発生に対応する別のトリガ情報TG2もがカメラ1bによってさらに検知されたときに、その異常事象が発生したと判定される。言い換えれば、2つのトリガ情報TG1,TG2の両方が検知されたときに、異常事象が発生したと判定され、一方のトリガ情報のみが検知されたときには異常事象は発生していないと判定される。したがって、カメラ1aからのトリガ情報TG1だけで異常事象の発生を判定する場合に比べて、事象発生に関する判定の正確さを向上させることができる。すなわち、誤判定を防止できる。
【0058】
具体的には、カメラ1bは、パッシブセンサ21によってトリガ情報が検知されたときにはカメラ1aの撮影領域を撮影し、動体検知によって動体の存在を検知する。そして、サーバ5は、カメラ1bによる動体検知結果に基づいて、もう1つのトリガ情報TG2を検知する。トリガ情報TG2は、多くの情報を含むカメラ1bの撮影内容(撮影画像)に基づいて検知されるので、事象発生に関する判定の正確さを特に向上させることができる。
【0059】
また、カメラ1aは、トリガ情報TG1が検知されると、カメラ1aに関連するライト31(照明ユニット)に点灯指示信号を出力するので、カメラ1bによる撮影時の明るさを確保できる。これによれば、より明るい画像に基づいて動体検知処理を行うことができるので、カメラ1bの撮影内容に基づく状態変化の検知結果(動体検知結果)の正確さが向上する。したがって、事象発生に関する判定の正確さを向上させることができる。
【0060】
このように、事象発生に関する判定の正確さを向上させることによれば、システム自体の信頼性を向上させることができる。また、所定の事象発生を電子メールで通知する場合には、誤った判定結果を通知するメールを減少させることができるので、メール通信費を削減することも可能である。
【0061】
<B.第2実施形態>
<構成>
図6は、本発明の第2実施形態に係るカメラシステム100Bの構成を示す図である。カメラシステム100Bは、カメラシステム100Aと類似の構成を有している。以下では、相違点を中心に説明する。
【0062】
まず、カメラシステム100Bは、サーバ5を備えない点でカメラシステム100Aと相違する。そして、異常事象等の発生は、サーバではなく、或るカメラ(例えばカメラ1a)からのトリガ情報を受信した別のカメラ(例えばカメラ1b)によって判定される。言い換えれば、カメラシステム100Bにおいては、所定事象の発生の有無を判定する判定機能が、サーバに備えられるのではなく、相互に接続された2台のカメラの少なくとも一方のカメラに備えられている。
【0063】
また、カメラ1aは、いわゆるネットワーク接続ではなく、外部入出力機器等を介して直接的または間接的に他のカメラ1bと接続されている。
【0064】
具体的には、カメラ1aの少なくとも1つの外部出力機器3aの出力端子TOとカメラ1bの少なくとも1つの外部入力機器2bの入力端子TIとが信号線SLを介して接続される。また、その外部出力機器3aの入力端子TIはカメラ1aの出力端子TOに信号線SLを介して接続されており、その外部入力機器2bの出力端子TOは信号線SLを介してカメラ1bの入力端子TIに接続されている。したがって、カメラ1aの出力端子TOとカメラ1bの入力端子TIとが外部出力機器3aおよび外部入力機器2bを介して接続されていることになる。
【0065】
そして、カメラ1aは、検知されたトリガ情報の種類に応じて、対応する外部出力機器3aの出力端子における出力信号の状態を制御する。カメラ1aは、この出力信号において、ハイ(High)レベルとロー(Low)レベルとを切り替えることによって、トリガ情報TG1をカメラ1bの外部入力機器2bおよびカメラ1bのトリガ制御部13に伝達する。例えば、カメラ1aは、この出力信号を、正常時にはハイレベルに維持し、異常時にローレベルに変化させるように制御することによって、トリガ情報TG1を伝達する。あるいは、ハイレベルとローレベルとを逆に用いるようにしてもよい。
【0066】
このような接続によれば、サーバを用いずに且つネットワーク接続を用いずに、各種の情報(状態変化に関する情報等)の授受を行うことができる。なお、この接続は、信号線SL等を用いた有線接続に限定されることなく、各種の無線通信手段等による無線接続で実現されてもよい。
【0067】
あるいは、カメラ1aの出力端子とカメラ1bの入力端子とを接続することなく、情報の授受を行うことも可能である。たとえば、外部出力機器3aおよび外部入力機器2bを用いて、両カメラ1a,1b相互間での情報の授受を行うようにしてもよい。
【0068】
具体的には、カメラ1aは、トリガ情報TG1が検知されると、カメラ1aに関連付けられた外部出力機器3aに対して出力信号を送出し、カメラ1bは、カメラ1bに関連付けられた外部入力機器2bからの入力信号を受信するようにすればよい。たとえば、所定の音を発するブザー(あるいはベル)などの音出力機器を外部出力機器3aとして用い、その音を検知する音検知機器を外部入力機器2bとして用いる。そして、外部入力機器2bは、外部出力機器3aによって発せられたブザー音を検知すると、カメラ1bに対してトリガ情報TG1を送信する。これによれば、カメラ1bは、カメラ1aからのトリガ情報TG1を受信することができる。すなわち、カメラ1a,1bを相互に接続することなく、カメラ1a,1bの相互間での各種の情報の授受を行うことができる。
【0069】
<動作>
図7は、カメラシステム100Bにおける動作例を示すフローチャートである。以下では、この第2実施形態における異常事象の発生を検知する動作について説明する。
【0070】
まず、ステップS21において、第1実施形態と同様、パッシブセンサ21(外部入力機器2a)が、所定の状態変化を検知してカメラ1aに通知する場合を想定する。
【0071】
次に、カメラ1aは、パッシブセンサ21等によるトリガ情報TG1をカメラ1bに発信する(ステップS22)。具体的には、カメラ1aは、或る外部出力機器3aの出力端子TOと、対応する外部入力機器2bの入力端子TIとの間の信号線接続を用いて、トリガ情報TG1を外部入力機器2bを介してカメラ1bに通知する。外部入力機器2bに接続されたカメラ1bのトリガ制御部13は、信号線接続を介してトリガ情報TG1を受信することによって、カメラ1aに関連する状態変化を認識する。このようにして、カメラ1aに関連する状態変化は、カメラ1aの出力端子とカメラ1bの入力端子との接続を介して、トリガ信号TG1として、カメラ1aからカメラ1bのトリガ制御部13に通知される。
【0072】
また、カメラ1aは、トリガ制御部13によってライト31(外部出力機器3a)に対して点灯指示を送信する(ステップS24)。ライト点灯によって、窓41付近を照明するとともに、不審者44への警告が行われる。
【0073】
他方のカメラ1bは、ステップS22でのトリガ情報TG1の通知に応答して、そのカメラ1bの撮影領域を変更するための動作制御を行う(ステップS25)。具体的には、カメラ1bは、そのパン角度、チルト角度、ズーム倍率(視野角)の新たな目標値を実現するように制御する。新たな目標値は、カメラ1b内部の記憶手段(メモリなど)に格納しておいたデータテーブルTBLを用いて定めれば良い。データテーブルTBLとしては、図5と同様のものを用いることができる。ただし、他のカメラ1aの角度設定に関する情報は不要である。
【0074】
つぎに、カメラ1bは、動体検知処理を行う(ステップS27)。そして、その結果に応じて分岐処理を行う(ステップS28)。動体が検知されなかったときにはこの処理を終了する。一方、動体が検知されたときには、異常事象が発生していると判定する(ステップS29)。
【0075】
詳細には、カメラ1bのトリガ制御部13は、カメラ1bのトリガ検知部11からのトリガ情報(動体検知)TG2を受信することによって、カメラ1aに関連する状態変化を認識する。
【0076】
そして、カメラ1bのトリガ制御部13は、カメラ1aからのトリガ情報TG1と、カメラ1bのトリガ検知部11からのトリガ情報(動体検知)TG2との両方を受信すると、異常事象が発生したと判定する。言い換えれば、トリガ情報TG2をも用いて、カメラ1aからのトリガ情報TG1が異常事象の発生を正しく反映したものであることを確定させる。
【0077】
そして、カメラ1bは異常情報を出力する(ステップS30)。
【0078】
具体的には、カメラ1bの外部出力機器3bの1つに所定の警報出力を行わせる。たとえば、ブザー音、サイレン音等を発生させる。なお、カメラ1bがネットワーク接続機能を有する場合には、文字等による警告出力を含む電子メールを、指定された携帯電話等のメールアドレスに対して、異常情報として出力するようにしてもよい。
【0079】
以上のように、このカメラシステム100Bによれば、カメラシステム100Aと同様の利点を得ることができる。
【0080】
また、このカメラシステム100Bによれば、サーバを用いることなく簡易なシステムを用いて、異常状態の発生を正確に判定することができる。
【0081】
<C.変形例>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
【0082】
たとえば、上記各実施形態においては、2台のカメラ1a,1bを用いる場合について説明しているが、これに限定されず、3台以上のカメラを用いるようにしてもよい。また、3台以上のカメラ1a,1b,1c,1d,1e,...を用いる場合には、1台のカメラ1aからのトリガ情報TG1を受信した他のカメラ1b,1c,1d,1e,...のうちの複数の他のカメラ(たとえば、3台のカメラ1b,1c,1d)によって、トリガ情報TG1の信頼性を高めるための確認動作を行うようにしてもよい。具体的には、カメラ1aからのトリガ情報TG1を受信した他の3台のカメラ1b,1c,1dの全てにおいて動体検知処理を行い、その検知結果に関する多数決によって異常状態が発生しているか否かを判定するようにしてもよい。あるいは、設置された各カメラ1b,1c,1dの位置に応じて、各カメラによる動体検知結果に対して重み付けをした上で、異常状態の発生の有無を判定するようにしてもよい。
【0083】
また、上記各実施形態においては、カメラ1aがライト31に出力指示を与える場合について説明したが、カメラ1aがブザー、サイレン等の外部出力機器3aに対して音声出力指示を与えるようにしてもよい。さらに、この場合には、干渉による誤検知を回避するため、カメラ1aによって音声出力指示が送出されている間は、カメラ1bの外部入力機器2bのうちの音声感知機器がこの音を検知しないようにするか、或いはその音声感知機器からの検知信号を無効化することが好ましい。たとえば、サーバ5は、図4のステップS3において、カメラ1aからのトリガ情報TG1を受信した直後に、カメラ1bに接続された音声感知機器からの検知信号を無効化し、その後に受領確認をカメラ1aに返信するようにしてもよい。
【0084】
さらに、上記各実施形態においては、或る状態変化がパッシブセンサ21により検知される場合について説明したが、状態変化には様々な種類のものが存在し、また、各状態変化は、それぞれ、様々な要素によって検知される。
【0085】
たとえば、カメラ1aの撮影内容に基づく動体検知によって状態変化を検知するとともに、カメラ1bの撮影内容に基づく動体検知によって状態変化を検知するようにしてもよい。そして、これら2つの状態変化の両方が検出されるときに異常事象が発生していると判定すればよい。この場合でも、カメラ1a,1bによる2つの検知結果の論理和によって異常事象の発生を判定するので、判定結果の信頼性を向上させることができる。また、カメラ1bは、窓41付近の対象物をカメラ1aとは異なる角度から撮影することができるので、1つの角度からの画像のみで判定する場合の誤検知を回避できる。
【0086】
また、状態変化を検知する他の例としては、カメラ自体の破壊等を検知するものが挙げられる。カメラ自体が侵入者等によって破壊される場合に、カメラ自体の状態を把握することは、非常に有用である。
【0087】
具体的には、第1実施形態において、各カメラ1a,1bが正常に動作していることを各カメラ1a,1bがポーリング動作によってサーバ5に送信するようにしてもよい。サーバ5は、カメラ1a,1bのいずれかからの送信が所定期間内に受領されないことを検知することによって、そのカメラに異常が発生したことを検知できる。たとえば、カメラ1aの異常を検知したサーバ5は、トリガ情報TG1をカメラ1bに送信すればよい。
【0088】
あるいは、第2実施形態において、複数の出力信号のうちの1つの出力信号において、カメラ1aの正常時にはハイレベルに維持し、異常時にローレベルに変化させるように制御するようにして、カメラ1aのカメラ異常を示すトリガ情報TG1をカメラ1bに伝達するようにしてもよい。
【0089】
なお、ここでは、カメラ自体が異常状態であることを、単に「カメラ異常」とも称するものとし、このカメラ異常を示すトリガ情報を「カメラ異常トリガ」とも称するものとする。
【0090】
そして、各変形例において、一方のカメラ(たとえばカメラ1a)に異常が発生した場合には、別のカメラ1bは、異常状態のカメラ1aを撮影するようにカメラ1b自身の撮影範囲を変更して、カメラ1a自体の損壊状態等を確認する。具体的には、カメラ1bは、新たな撮影画像を、予め格納しておいたカメラ1aの正常時の画像と比較することによって、カメラ1aの存否および外形の損壊状態を確認することなどが可能である。そして、カメラ1aが存在しないかあるいは損壊していると判定するときに、カメラ1bのトリガ検知部11はトリガ情報TG2を出力する。
【0091】
このように、カメラ1aに関連する異常事象(より詳細にはカメラ1aの外形上の損壊等)の発生の有無を、カメラ異常トリガTG1と、画像処理によるトリガ情報TG2との両方に基づいて判断するようにしてもよい。
【0092】
【発明の効果】
以上のように、請求項1ないし請求項8に記載の発明によれば、事象発生の判定における正確さを向上させることができる。
【0093】
特に、請求項2に記載の発明によれば、事象発生に関する判定の正確さをさらに向上させることができる。
【0094】
また、請求項3に記載の発明によれば、撮影時の明るさを確保できるので、事象発生に関する判定の正確さを向上させることができる。
【0095】
さらに、請求項4に記載の発明によれば、第2のカメラによる撮影内容に基づく動体検知または輝度差検知によって第2の状態変化が検知されるので、より正確に事象発生に関する判定を行うことが可能である。
【0096】
また、請求項6に記載の発明によれば、サーバコンピュータを用いずに、状態変化に関する情報を伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るカメラシステム100Aの構成を示す図である。
【図2】カメラシステム100Aの各要素のレイアウト例を示す図である。
【図3】カメラ1bの撮影範囲が変更された状態を示す図である。
【図4】カメラシステム100Aにおける動作例を示すフローチャートである。
【図5】データテーブルTBLの概要を示す図である。
【図6】第2実施形態に係るカメラシステム100Bの構成を示す図である。
【図7】カメラシステム100Bにおける動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100A,100B カメラシステム
11,12 トリガ検知部
13 トリガ制御部
1a〜1e カメラ
21 パッシブセンサ
26 マットスイッチ
41 窓
43 ファクシミリ通信機器
44 不審者
NL ネットワーク接続線
R1 検知対象領域
RM 居室
SL 信号線
TG1,TG2 トリガ情報
TI 入力端子
TO 出力端子
Claims (8)
- 第1および第2のカメラを含む複数のカメラが接続されるカメラシステムであって、
前記第1のカメラに関連付けられており、所定事象の発生に対応する第1の状態変化を検知する第1検知手段と、
前記第2のカメラに関連付けられており、前記所定事象の発生に対応する第2の状態変化を検知する第2検知手段と、
前記第1の状態変化と前記第2の状態変化とに基づいて、前記所定事象の発生の有無を判定する判定手段と、
を備えることを特徴とするカメラシステム。 - 請求項1に記載のカメラシステムにおいて、
前記第2のカメラは、前記第1検知手段によって前記第1の状態変化が検知されたときには、前記第1のカメラの撮影領域の少なくとも一部を含む領域を撮影し、
前記第2検知手段は、前記第2のカメラによる撮影内容に基づいて前記第2の状態変化を検知することを特徴とするカメラシステム。 - 請求項2に記載のカメラシステムにおいて、
前記第1のカメラは、前記第1の状態変化が検知されると、当該第1のカメラに関連付けられた照明ユニットに点灯指示信号を出力することを特徴とするカメラシステム。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載のカメラシステムにおいて、
前記第2の検知手段は、前記第2のカメラによる撮影内容に基づく動体検知または輝度差検知によって前記第2の状態変化を検知することを特徴とするカメラシステム。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のカメラシステムにおいて、
前記第1のカメラおよび前記第2のカメラの双方に接続されるサーバコンピュータ、
をさらに備え、
前記判定手段は、前記サーバコンピュータに設けられることを特徴とするカメラシステム。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のカメラシステムにおいて、
前記判定手段は、前記第2のカメラに設けられ、
前記第1の状態変化は、前記第1のカメラの出力端子と前記第2のカメラの入力端子との接続を介して、前記第1のカメラから前記第2のカメラに通知されることを特徴とするカメラシステム。 - 第1および第2のカメラを含む複数のカメラが接続されるカメラシステムを用いた監視方法であって、
a)前記第1のカメラに関連付けられた第1検知手段を用いて、所定事象の発生に対応する第1の状態変化を検知するステップと、
b)前記第2のカメラに関連付けられた第2検知手段を用いて、前記所定事象の発生に対応する第2の状態変化を検知するステップと、
c)前記第1の状態変化と前記第2の状態変化とに基づいて、前記所定事象の発生の有無を判定するステップと、
を含むことを特徴とする監視方法。 - 第1および第2のカメラを含む複数のカメラが接続されるカメラシステムであって、
前記第1のカメラに関連する所定事象の発生に対応する第1の状態変化を検知する第1検知手段と、
前記第2のカメラに内蔵または接続されており、前記所定事象の発生に対応する第2の状態変化を検知する第2検知手段と、
前記第1の状態変化と前記第2の状態変化とに基づいて、前記所定事象の発生の有無を判定する判定手段と、
を備えることを特徴とするカメラシステム。
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---|---|---|---|
JP2003190215A JP2005027023A (ja) | 2003-07-02 | 2003-07-02 | カメラシステムおよび監視方法 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010122801A (ja) * | 2008-11-18 | 2010-06-03 | Denso Corp | 不審者撮影システム |
JP2013248381A (ja) * | 2012-05-01 | 2013-12-12 | Maruyoshi Setsubi Service Kk | ホールインワン確認システム及びそのカメラ |
JP2016057848A (ja) * | 2014-09-10 | 2016-04-21 | 日本電気株式会社 | 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及び、プログラム |
JP2017204825A (ja) * | 2016-05-13 | 2017-11-16 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | カメラシステム及びカメラ装置 |
-
2003
- 2003-07-02 JP JP2003190215A patent/JP2005027023A/ja active Pending
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