JP2005022563A - シートベルト警報装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗員に不快感を与えることなく、シートベルトが非装着であることを的確に報知し、シートベルト装着の意識を高めさせる。
【解決手段】シートベルトスイッチがONのシートベルト非装着時の車速Sがブザー吹鳴開始車速So以下のときは、警報ランプの点滅/点灯を繰り返す弱い警報パターン4を実行する(S45)。又車速Sがブザー吹鳴開始車速So以上のときは警報ランプの点滅/点灯を繰り返すと共に警報ランプの点滅に同期してブザーを吹鳴させる強い警報パターン5を実行させ(S46)、この警報動作をシートベルトスイッチがOFFのシートベルト装着状態となるまで継続させる(S47,S44)。
【選択図】図5
【解決手段】シートベルトスイッチがONのシートベルト非装着時の車速Sがブザー吹鳴開始車速So以下のときは、警報ランプの点滅/点灯を繰り返す弱い警報パターン4を実行する(S45)。又車速Sがブザー吹鳴開始車速So以上のときは警報ランプの点滅/点灯を繰り返すと共に警報ランプの点滅に同期してブザーを吹鳴させる強い警報パターン5を実行させ(S46)、この警報動作をシートベルトスイッチがOFFのシートベルト装着状態となるまで継続させる(S47,S44)。
【選択図】図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートベルトの装着を促すシートベルト警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のシートベルト警報装置は、イグニッションスイッチがON状態で、且つシートベルト非装着状態にあるとき、ブザーや警告灯を駆動させて、運転者を代表とする乗員に対してシートベルトの装着を促すようにしている。
【0003】
例えば特許文献1には、車両の走行中にシートベルトが非装着状態のときは、警報ランプを点灯させると共に、オーディオ装置、及びエアコンに対する電源供給を停止し、乗員に対してシートベルトの装着を促す技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−342831号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載されている技術では、シートベルトが非装着状態のままで発進した場合、瞬時にオーディオ装置、及びエアコンが停止するため、シートベルト警報であることを十分に認知していない運転者は、故障と勘違いし易く、乗員に不快感を与えてしまう。
【0006】
又、オーディオ装置やエアコン等の快適環境提供手段は、運転者を代表とする乗員が恣意的に操作するものであるため、当初から全てがOFF状態にある場合は、停車中と発進時の環境が変化せず、シートベルト装着の意識を高めさせることはできない。更に、走行中に快適環境提供手段をONさせても、シートベルトが非装着状態では動作しないので、故障と勘違いし、乗員に不快感を与えてしまう。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑み、運転者を含む乗員に不快感を与えることなく、シートベルトが非装着であることを的確に報知し、シートベルト装着の意識を高 めさせることのできるシートベルト警報装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明による第1のシートベルト警報装着は、シートベルトの装着/非装着を検出するシートベルト検出手段と、乗員にシートベルトの装着を促す警報手段と、上記警報手段を駆動する警報駆動手段と、上記警報駆動手段に対して駆動信号を出力する警報制御手段とを備え、上記警報制御手段は、イグニッションスイッチをオンした後、上記シートベルト検出手段で上記シートベルトの非装着が検出されている間、上記警報手段を駆動させることを特徴とする。
【0009】
第2のシートベルト警報装置は、第1のシートベルト警報装置において、上記警報制御手段は警報態様の異なる少なくとも2種類の警報パターンを備え、上記警報制御手段では、上記シートベルト検出手段で上記シートベルトの非装着が検出され、且つそのときの車速検出手段で検出した車速が設定車速以下のときは弱い警報パターンの駆動信号を出力し、又上記シートベルト検出手段で上記シートベルトの非装着が検出され、且つそのときの上記車速が上記設定車速以上のときは強い警報パターンの駆動信号を出力すると共に該シートベルト検出手段で上記シートベルトの装着が検出されるまで該強い警報パターンの警報を継続させることを特徴とする。
【0010】
第3のシートベルト警報装置は、第2のシートベルト警報装置において、上記警報制御手段は、上記シートベルト検出手段で上記シートベルトの装着が検出された後、該シートベルト検出手段で該シートベルトの非装着が検出された場合、そのときの上記車速検出手段で検出した上記車速が上記設定車速以下のときは上記弱い警報パターンの駆動信号を出力することを特徴とする。
【0011】
第4のシートベルト警報装置は、第3のシートベルト警報装置において、上記警報制御手段は、上記弱い警報パターンの駆動信号を出力した後、上記車速検出手段で検出した車速が上記設定車速以上となった場合は上記強い警報となり、その後該設定車速以下となったときは、上記強い警報パターンの駆動信号の出力を継続することを特徴とする。
【0012】
第5のシートベルト警報装置は、第2〜第4のシートベルト警報装置において、上記設定車速はエアバッグの展開可能車速直前の値に設定されていることを特徴とする。
【0013】
第6のシートベルト警報装置は、第2〜第5のシートベルト警報装置において、 上記警報手段は異なる警報を発する少なくとも2種類の警報手段を備え、上記強い警報パターンでは、上記各警報手段を同期させて駆動させることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の一実施の形態を説明する。図1はシートベルト警報装置の構成を示す回路図である。
【0015】
図中の符号1は警報制御手段としての警報制御回路であり、マイクロコンピュータ等で構成されている。警報制御回路1の入力側に、イグニッションスイッチ4を介してバッテリ2が接続されている。イグニッションスイッチ4をONすると、バッテリ2からの制御用電源が警報制御回路1に供給されて起動する。
【0016】
又、警報制御回路1の入力側に、シートベルトの装着/非装着を検出するシートベルト検出手段としてのシートベルトスイッチ5と、車速Sを検出する車速センサ6とが接続されている。シートベルトスイッチ5としてはバックルスイッチが広く知られている。バックルスイッチは常閉スイッチであり、シート側に固設されているインナシートベルトに設けたバックル内に配設されており、車室上部から延出するアウタシートベルトに設けたタングが、バックルに装着されたことが検知されるとOFF動作する。尚、シートベルトスイッチ5は、マイクロスイッチ等を用いた接触方式以外に、光スイッチ等を用いた非接触方式であっても良い。
【0017】
一方、警報制御回路1の出力側は、警報駆動手段としての警報表示駆動回路7と警報吹鳴駆動回路8とに各々接続されている。更に、各駆動回路7,8が2種類の警報手段に各々接続されている。警報表示駆動回路7に接続されている警報手段が、警報表示手段としての警報ランプ9であり、警報吹鳴駆動回路8に接続されている警報手段が、警報音発生手段としてのブザー10である。尚、ブザー10はチャイムやスピーカであっても良く、警報音は音声等であってもよい。
【0018】
警報表示駆動回路7は、警報制御回路1からの信号に従い警報ランプ9に対して、図6(a)に示すように、ON−OFF信号を周期f1で出力して、点滅させ(点滅モード)、或いは、一定時間継続的にON信号を出力して点灯させる(点灯モード)。尚、点滅モード時の点滅の周期f1は、例えば1secに設定されている。又、点灯モード時の1回当たりの点灯時間は、運転者が何について警告しているかを的確に認識させることの可能な時間に設定されている。点灯時間が長すぎると何に対する警報であるかの認識が薄れてしまう可能性がある。一方、点灯時間が短すぎると、煩雑なイメージを与えることになる。そのため、本実施の形態では、的確に認識させる点灯時間として約15secに設定している。
【0019】
警報吹鳴駆動回路8は、駆動回路7からの駆動信号に従いブザー10を駆動させるもので、図6(b)に示すように、警報ランプ9の点滅(ON−OFF)周期f1に同期して、スイッチング回路(図示せず)を駆動させてブザー10をパルス駆動し、例えば、「ポーン、ポーン…」という減衰音を連続的に吹鳴させる。
【0020】
又、図7に示すように、警報表示駆動回路7による警報ランプ9の点灯或いは点滅と、警報吹鳴駆動回路8によるブザー10の吹鳴動作とは同期しており、そのパターン(警報パターン)は、(a)〜(e)の5通りに設定されている。
【0021】
警報制御回路1で制御される警報パターンについて、図7(a)〜(e)に基づいて説明する。尚、本実施の形態では、警報ランプ9が点灯モードにあるとき、ブザー10は必ずOFFするように設定されている。
(a)警報パターン1:
設定時間t1(例えば6sec)の間、ブザー10から減衰音を連続的に吹鳴させると共に、1回の減衰音を1周期(f1)として警報ランプ9を点滅させる。警報ランプ9とブザー10とを同期させることで、警報とシートベルト装着との関連が認識し易くなる。又、警報ランプ9を点滅させることで視覚的な認識が容易となる。
【0022】
(b)警報パターン2:
設定時間t2(例えば6sec)の間、ブザー10をOFFさせると共に、周期f1で警報ランプ9を点滅させる。
【0023】
(c)警報パターン3:
周期f2(例えば30sec)毎に、ブザー10のOFF−ONを1周期とするパターンを繰り返すと共に、警報ランプ9の点灯モードと点滅モードとで1周期とするパターンを繰り返す。
【0024】
(d)警報パターン4:
ブザー10をOFFさせると共に、周期f2(例えば30sec)毎に、警報ランプ9の点灯モードと点滅モードとで1周期とするパターンを繰り返す。
【0025】
(e)警報パターン5:
周期f2(例えば30sec)毎に、ブザー10のON−OFFを1周期とするパターンを繰り返すと共に、警報ランプ9の点滅モードと点灯モードとで1周期とするパターンを繰り返す。
【0026】
尚、警報パターン5は警報パターン3と同じタイミングでブザー10の吹鳴、及び警報ランプ9の点滅/点灯が繰り返されるが、例えば、警報パターン4から警報パターン5へ移行する場合、この警報パターン5に代えて警報パターン3を採用すると、ブザー10が吹鳴するまで、経過時間t3のタイムラグか生じることになる。
【0027】
次に、図2〜図5に示すフローチャートに従い、警報制御回路1で実行する警報制御処理について説明する。尚、以下においては、シートベルトの装着者を乗員の代表である運転者として説明するが、助手席、後部席に着座する乗員に適用できることは云うまでもない。
【0028】
イグニッションスイッチ4がONされると、システムがリセットされた後、イニシャライズされて、フラグ等が初期値設定される。その後、図2に示す警報制御ルーチンが実行される。
【0029】
このルーチンは所定周期毎に起動され、先ず、ステップS1で第1警報モードが実行される。第1警報モードは、図3に示す第1警報モードサブルーチンに従って処理される。
【0030】
このルーチンでは、先ず、ステップS11で、イグニッションスイッチ4をONした後の経過時間T1を計測し、経過時間T1が設定時間T0(例えば6sec)に達したか否かを調べる。例えば、イグニッションスイッチ4をONした直後は、未だ、T1≦T0であるため、ステップS12へ進む。又、イグニッションスイッチ4をONした後の経過時間T1が設定時間T0を越えたときは(T1>T0)、ルーチンを抜け、図2に示す警報制御ルーチンのステップS2へ進む。
【0031】
ステップS12へ進むと、シートベルトスイッチ5がONか否かを調べ、シートベルトスイッチ5がONのシートベルト非装着のときは、ステップS13へ進み、又、シートベルトスイッチがOFFのシートベルト装着のときは、ステップS14へ進む。
【0032】
例えば、運転者がシートベルト非装着状態でイグニッションスイッチ4をONしたときは、最初にステップS13の処理が実行される。この場合、経過時間T1が設定時間T0に達する前に、シートベルトを装着したときは、ステップS14へ進む。一方、運転者がシートベルト装着状態でイグニッションスイッチ4をONした場合は、最初にステップS14の処理が実行される。
【0033】
ステップS13では、警報パターン1を駆動させる信号を、警報表示駆動回路7及び警報吹鳴駆動回路8に出力して、ステップS11へ戻る。図7(a)に示すように、警報パターン1は、設定時間t1(例えば6sec)の間、ブザー10にて減衰音を連続的に吹鳴させると共に、1回の減衰音を1周期(f1)として警報ランプ9を点滅させる(図6参照)。イグニッションスイッチ4をONした直後は、運転者は車両を運転させようとしている状態であるため、ブザー10の吹鳴と、警報ランプ9の点滅との双方を駆動させて、運転者にシートベルト装着の意識を高めさせる。
【0034】
又、ステップS14では、警報パターン2(図7(b)参照)を駆動させる信号を、警報表示駆動回路7に出力して、ステップS11へ戻る。
【0035】
第1警報モードは、運転者がシートベルト非装着状態でイグニッションスイッチ4をONしたときは、図7(a)に示す警報パターンに従い、ブザー10が減衰音を吹鳴すると共に、警報ランプ9を点滅させる。この場合、ブザー10の吹鳴と警報ランプの点滅とが同期されているため(図6参照)、シートベルト非装着状態と警報との関連性を、運転者に容易に認識させることができる。更に、警報ランプ9を点滅させることで視認性が向上する。
【0036】
又、第1警報モードサブルーチンを実行している間、すなわちイグニッションスイッチ4をONした後の経過時間T1が設定時間T0以内の間に、運転者がシートベルトを装着した場合、ブザー10と警報ランプ9とを同時に停止させることなく、警報ランプ9に遅延時間を設けたので、運転者に不快感を与えることがない。尚、シートベルトを装着した状態でイグニッションスイッチ4をONした場合も、ブザー10と警報ランプ9とは同時に停止せず、警報ランプ9が設定時間T0の間、点滅動作する。
【0037】
又、第1警報モードサブルーチンを実行している間に、シートベルトを外した場合は、再び、警報パターン1が実行されるので、運転者に対してシートベルト装着の意識を高めさせることができる。
【0038】
そして、経過時間T1が設定時間T0に達し、ステップS11から、図2に示す警報制御ルーチンのステップS2へ進むと、シートベルトスイッチ5がONか否かを再度調べ、ONの非装着状態のときはステップS3へ進み、OFFの装着状態のときは、ステップS4へジャンプする。
【0039】
ステップS3へ進むと、第2警報モードが実行される。第2警報モードは、図4に示す第2警報モードサブルーチンに従って処理される。
【0040】
このルーチンでは、先ず、ステップS31で警報パターン3(図7(c)参照)を駆動させる信号を、警報表示駆動回路7及び警報吹鳴駆動回路8に出力し、次いで、ステップS32へ進み、シートベルトスイッチ5がONか否かを調べる。そして、シートベルトスイッチ5がONのシートベルト非装着のときは、ステップS31へ戻り、警報パターン3を繰り返し実行させる信号を出力する。従って、この警報パターン3は、運転者がシートベルトを装着するまで繰り返し実行される。
【0041】
その後、運転者がシートベルトを装着して、シートベルトスイッチ5からOFF信号が出力されたとき、ルーチンを抜け、図2に示す警報制御ルーチンのステップS4へ進む。
【0042】
第2警報モードは、運転者がシートベルトを装着する迄、警報パターン3に従い、ブザー10が一定周期毎にON−OFF動作すると共に、これに同期して、警報ランプ9が、ブザー10がOFFのときは点灯し、ONのときは点滅する。
【0043】
第2警報モードが実行されるときは、イグニッションスイッチ4をONした後、少なくとも設定時間T0以上経過しているため、運転者は走行を前提としていると判断できる。従って、運転者がシートベルトを装着するまで、警報パターン3に従い、ブザー10のON−OFFと、これに連動させて警報ランプ9を点灯−点滅動作させることで、運転者に対してシートベルトの装着を執拗に警告し、シートベルト装着の意識を高めさせる。
【0044】
そして、シートベルトスイッチ5からOFF信号が出力され、図2に示す警報制御ルーチンのステップS4へ進むと、第3警報モードが実行される。この第3警報モードは、イグニッションスイッチ4がOFF、すなわち、エンジンが停止する迄、繰り返し実行される。
【0045】
この第3警報モードは、図5に示す第3警報モードサブルーチンに従って処理される。
【0046】
先ず、ステップS41で、シートベルトスイッチ5がONか否かを再度調べ、OFFのシートベルト装着のときは、ステップS42へ分岐し、第1フラグF1をクリアして(F1←0)、シートベルトスイッチ5がONのシートベルト非装着状態を検知するまで待機する。
【0047】
一方、ステップS41で、シートベルトスイッチ5がON、すなわち、第3警報モードへ移行した後、シートベルトが外された場合は、ステップS43へ進み、車速センサ6で検出した車速Sと、予め設定した設定車速としてのブザー吹鳴開始車速Soとを比較する。ブザー吹鳴開始車速Soは、本実施の形態では、エアバッグの展開可能車速の直前の値に設定されており、例えば15[Km/h]である。
【0048】
そして、S>SoのときはステップS46へ進み、ブザーを伴った強い警報パターン5を駆動させる信号を、警報表示駆動回路7及び警報吹鳴駆動回路8に出力する。ステップS46の処理は、車速Sがブザー吹鳴開始車速So以上で、且つシートベルト非装着の状態でのみ行われるので、その後、ステップS47で当該第3警報モードに移行したことを示す第1フラグF1をセット(F1←1)し、ルーチンを抜ける。
【0049】
図7(e)に示すように、警報パターン5は、強い警報パターンであり、周期f2毎に、ブザー10にて減衰音を吹鳴させると共に、警報ランプ9を点滅/点灯させることで、強い警告を行う。
【0050】
又、S≦Soの停車から発進途上、或いは停車途上にあるときは、ステップS44へ進み、第1フラグF1の値を調べる。
【0051】
そして、第1フラグF1がセット(F1=1)されている場合は、ステップS46へ進み、ブザーを伴った強い警報パターン5を継続し、又、第1フラグF1がクリア(F1=0)されている場合は、ステップS45へ進み、ブザーを伴なわない弱い警報パターン4を駆動させる信号を、警報表示駆動回路7へ出力し、ルーチンを抜ける。
【0052】
図7(d)に示すように、警報パターン4は、弱い警報パターンであり、ブザー10は動作させず、警報ランプ9の点滅/点灯のみを繰り返し行うことで、弱い警告を行う。
【0053】
このように、第3警報モードは、運転者がシートベルトを一旦装着した後、再び外した場合を想定した警告モードであり、シートベルトを外したときの車速Sが、ブザー吹鳴開始車速So以下のときは、警報パターン4に従い、ブザー10を吹鳴させず、警報ランプ9の点滅/点灯のみを繰り返すことで、弱い警告を行う。その後、車速Sがブザー吹鳴開始車速Soを越えたときは、警報パターン4から警報パターン5へ移行し、警報ランプ9の点滅/点灯を繰り返すと共に、警報ランプの点滅に同期してブザーを吹鳴させることで、強い警告を行い、運転者にシートベルト装着のより高い意識を持たせる。
【0054】
更に、一旦警報パターン5に従い、運転者にシートベルト装着の警告を行った後は、車速Sがブザー吹鳴開始車速So以下となっても、シートベルトが装着(シートベルトスイッチ5がOFF)されるまでは、警報パターン5が繰り返し駆動され、(ステップS44,S46)、警報パターン4へ移行することがないので、信号待ちや、渋滞での停車、発進を繰り返しても、ブザー10の吹鳴、停止が繰り返されることが無く、運転者に不快感を与えることがない。
【0055】
又、車速Sがブザー吹鳴開始車速So以下のときに、運転者がシートベルトを外したときは、警報パターン5ではなく、警報パターン4に従い、弱い警告を発するようにしたので(ステップS44,S45)、例えば目的地に到着し、駐車等のため微速にて走行中にシートベルトを外しても、ブザー10は不用意に吹鳴しないため、運転者に不快感を与えることがない。
【0056】
尚、本発明は、上述した実施の形態に限るものではなく、例えば、第1警報モードが実行されている間に、シートベルト装着(シートベルトスイッチがOFF)とシートベルト非装着(シートベルトスイッチがON)とを複数サイクル繰り返すことで、第2警告モードと第3警告モードとをキャンセルするようにしても良い。又、このキャンセルモードはイグニッションスイッチ4がONからOFFするまでの1運転サイクル時にのみ有効とするようにしても良い。
【0057】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、運転者を含む乗員に不快感を与えることなく、シートベルトが非装着であることを的確に報知し、シートベルト装着の意識を高めさせることができる等、優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートベルト警報装置の構成を示す回路図
【図2】警報制御ルーチンを示すフローチャート
【図3】第1警報モードサブルーチンを示すフローチャート
【図4】第2警報モードサブルーチンを示すフローチャート
【図5】第3警報モードサブルーチンを示すフローチャート
【図6】警報ランプとブザーとの駆動タイミングを示す波形図
【図7】警報パターンの説明図
【符号の説明】
1 警報制御回路(警報制御手段)
2 バッテリ
4 イグニッションスイッチ
5 シートベルトスイッチ(シートベルト検出手段)
6 車速センサ(車速検出手段)
7 警報表示駆動回路(警報駆動手段)
8 警報吹鳴駆動回路(警報駆動手段)
9 警報ランプ(警報手段)
10 ブザー(警報手段)
S 車速
So ブザー吹鳴開始車速(設定車速)
T0 設定時間
T1 経過時間
f1,f2 周期
t1,t2 設定時間
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートベルトの装着を促すシートベルト警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のシートベルト警報装置は、イグニッションスイッチがON状態で、且つシートベルト非装着状態にあるとき、ブザーや警告灯を駆動させて、運転者を代表とする乗員に対してシートベルトの装着を促すようにしている。
【0003】
例えば特許文献1には、車両の走行中にシートベルトが非装着状態のときは、警報ランプを点灯させると共に、オーディオ装置、及びエアコンに対する電源供給を停止し、乗員に対してシートベルトの装着を促す技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−342831号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載されている技術では、シートベルトが非装着状態のままで発進した場合、瞬時にオーディオ装置、及びエアコンが停止するため、シートベルト警報であることを十分に認知していない運転者は、故障と勘違いし易く、乗員に不快感を与えてしまう。
【0006】
又、オーディオ装置やエアコン等の快適環境提供手段は、運転者を代表とする乗員が恣意的に操作するものであるため、当初から全てがOFF状態にある場合は、停車中と発進時の環境が変化せず、シートベルト装着の意識を高めさせることはできない。更に、走行中に快適環境提供手段をONさせても、シートベルトが非装着状態では動作しないので、故障と勘違いし、乗員に不快感を与えてしまう。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑み、運転者を含む乗員に不快感を与えることなく、シートベルトが非装着であることを的確に報知し、シートベルト装着の意識を高 めさせることのできるシートベルト警報装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明による第1のシートベルト警報装着は、シートベルトの装着/非装着を検出するシートベルト検出手段と、乗員にシートベルトの装着を促す警報手段と、上記警報手段を駆動する警報駆動手段と、上記警報駆動手段に対して駆動信号を出力する警報制御手段とを備え、上記警報制御手段は、イグニッションスイッチをオンした後、上記シートベルト検出手段で上記シートベルトの非装着が検出されている間、上記警報手段を駆動させることを特徴とする。
【0009】
第2のシートベルト警報装置は、第1のシートベルト警報装置において、上記警報制御手段は警報態様の異なる少なくとも2種類の警報パターンを備え、上記警報制御手段では、上記シートベルト検出手段で上記シートベルトの非装着が検出され、且つそのときの車速検出手段で検出した車速が設定車速以下のときは弱い警報パターンの駆動信号を出力し、又上記シートベルト検出手段で上記シートベルトの非装着が検出され、且つそのときの上記車速が上記設定車速以上のときは強い警報パターンの駆動信号を出力すると共に該シートベルト検出手段で上記シートベルトの装着が検出されるまで該強い警報パターンの警報を継続させることを特徴とする。
【0010】
第3のシートベルト警報装置は、第2のシートベルト警報装置において、上記警報制御手段は、上記シートベルト検出手段で上記シートベルトの装着が検出された後、該シートベルト検出手段で該シートベルトの非装着が検出された場合、そのときの上記車速検出手段で検出した上記車速が上記設定車速以下のときは上記弱い警報パターンの駆動信号を出力することを特徴とする。
【0011】
第4のシートベルト警報装置は、第3のシートベルト警報装置において、上記警報制御手段は、上記弱い警報パターンの駆動信号を出力した後、上記車速検出手段で検出した車速が上記設定車速以上となった場合は上記強い警報となり、その後該設定車速以下となったときは、上記強い警報パターンの駆動信号の出力を継続することを特徴とする。
【0012】
第5のシートベルト警報装置は、第2〜第4のシートベルト警報装置において、上記設定車速はエアバッグの展開可能車速直前の値に設定されていることを特徴とする。
【0013】
第6のシートベルト警報装置は、第2〜第5のシートベルト警報装置において、 上記警報手段は異なる警報を発する少なくとも2種類の警報手段を備え、上記強い警報パターンでは、上記各警報手段を同期させて駆動させることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の一実施の形態を説明する。図1はシートベルト警報装置の構成を示す回路図である。
【0015】
図中の符号1は警報制御手段としての警報制御回路であり、マイクロコンピュータ等で構成されている。警報制御回路1の入力側に、イグニッションスイッチ4を介してバッテリ2が接続されている。イグニッションスイッチ4をONすると、バッテリ2からの制御用電源が警報制御回路1に供給されて起動する。
【0016】
又、警報制御回路1の入力側に、シートベルトの装着/非装着を検出するシートベルト検出手段としてのシートベルトスイッチ5と、車速Sを検出する車速センサ6とが接続されている。シートベルトスイッチ5としてはバックルスイッチが広く知られている。バックルスイッチは常閉スイッチであり、シート側に固設されているインナシートベルトに設けたバックル内に配設されており、車室上部から延出するアウタシートベルトに設けたタングが、バックルに装着されたことが検知されるとOFF動作する。尚、シートベルトスイッチ5は、マイクロスイッチ等を用いた接触方式以外に、光スイッチ等を用いた非接触方式であっても良い。
【0017】
一方、警報制御回路1の出力側は、警報駆動手段としての警報表示駆動回路7と警報吹鳴駆動回路8とに各々接続されている。更に、各駆動回路7,8が2種類の警報手段に各々接続されている。警報表示駆動回路7に接続されている警報手段が、警報表示手段としての警報ランプ9であり、警報吹鳴駆動回路8に接続されている警報手段が、警報音発生手段としてのブザー10である。尚、ブザー10はチャイムやスピーカであっても良く、警報音は音声等であってもよい。
【0018】
警報表示駆動回路7は、警報制御回路1からの信号に従い警報ランプ9に対して、図6(a)に示すように、ON−OFF信号を周期f1で出力して、点滅させ(点滅モード)、或いは、一定時間継続的にON信号を出力して点灯させる(点灯モード)。尚、点滅モード時の点滅の周期f1は、例えば1secに設定されている。又、点灯モード時の1回当たりの点灯時間は、運転者が何について警告しているかを的確に認識させることの可能な時間に設定されている。点灯時間が長すぎると何に対する警報であるかの認識が薄れてしまう可能性がある。一方、点灯時間が短すぎると、煩雑なイメージを与えることになる。そのため、本実施の形態では、的確に認識させる点灯時間として約15secに設定している。
【0019】
警報吹鳴駆動回路8は、駆動回路7からの駆動信号に従いブザー10を駆動させるもので、図6(b)に示すように、警報ランプ9の点滅(ON−OFF)周期f1に同期して、スイッチング回路(図示せず)を駆動させてブザー10をパルス駆動し、例えば、「ポーン、ポーン…」という減衰音を連続的に吹鳴させる。
【0020】
又、図7に示すように、警報表示駆動回路7による警報ランプ9の点灯或いは点滅と、警報吹鳴駆動回路8によるブザー10の吹鳴動作とは同期しており、そのパターン(警報パターン)は、(a)〜(e)の5通りに設定されている。
【0021】
警報制御回路1で制御される警報パターンについて、図7(a)〜(e)に基づいて説明する。尚、本実施の形態では、警報ランプ9が点灯モードにあるとき、ブザー10は必ずOFFするように設定されている。
(a)警報パターン1:
設定時間t1(例えば6sec)の間、ブザー10から減衰音を連続的に吹鳴させると共に、1回の減衰音を1周期(f1)として警報ランプ9を点滅させる。警報ランプ9とブザー10とを同期させることで、警報とシートベルト装着との関連が認識し易くなる。又、警報ランプ9を点滅させることで視覚的な認識が容易となる。
【0022】
(b)警報パターン2:
設定時間t2(例えば6sec)の間、ブザー10をOFFさせると共に、周期f1で警報ランプ9を点滅させる。
【0023】
(c)警報パターン3:
周期f2(例えば30sec)毎に、ブザー10のOFF−ONを1周期とするパターンを繰り返すと共に、警報ランプ9の点灯モードと点滅モードとで1周期とするパターンを繰り返す。
【0024】
(d)警報パターン4:
ブザー10をOFFさせると共に、周期f2(例えば30sec)毎に、警報ランプ9の点灯モードと点滅モードとで1周期とするパターンを繰り返す。
【0025】
(e)警報パターン5:
周期f2(例えば30sec)毎に、ブザー10のON−OFFを1周期とするパターンを繰り返すと共に、警報ランプ9の点滅モードと点灯モードとで1周期とするパターンを繰り返す。
【0026】
尚、警報パターン5は警報パターン3と同じタイミングでブザー10の吹鳴、及び警報ランプ9の点滅/点灯が繰り返されるが、例えば、警報パターン4から警報パターン5へ移行する場合、この警報パターン5に代えて警報パターン3を採用すると、ブザー10が吹鳴するまで、経過時間t3のタイムラグか生じることになる。
【0027】
次に、図2〜図5に示すフローチャートに従い、警報制御回路1で実行する警報制御処理について説明する。尚、以下においては、シートベルトの装着者を乗員の代表である運転者として説明するが、助手席、後部席に着座する乗員に適用できることは云うまでもない。
【0028】
イグニッションスイッチ4がONされると、システムがリセットされた後、イニシャライズされて、フラグ等が初期値設定される。その後、図2に示す警報制御ルーチンが実行される。
【0029】
このルーチンは所定周期毎に起動され、先ず、ステップS1で第1警報モードが実行される。第1警報モードは、図3に示す第1警報モードサブルーチンに従って処理される。
【0030】
このルーチンでは、先ず、ステップS11で、イグニッションスイッチ4をONした後の経過時間T1を計測し、経過時間T1が設定時間T0(例えば6sec)に達したか否かを調べる。例えば、イグニッションスイッチ4をONした直後は、未だ、T1≦T0であるため、ステップS12へ進む。又、イグニッションスイッチ4をONした後の経過時間T1が設定時間T0を越えたときは(T1>T0)、ルーチンを抜け、図2に示す警報制御ルーチンのステップS2へ進む。
【0031】
ステップS12へ進むと、シートベルトスイッチ5がONか否かを調べ、シートベルトスイッチ5がONのシートベルト非装着のときは、ステップS13へ進み、又、シートベルトスイッチがOFFのシートベルト装着のときは、ステップS14へ進む。
【0032】
例えば、運転者がシートベルト非装着状態でイグニッションスイッチ4をONしたときは、最初にステップS13の処理が実行される。この場合、経過時間T1が設定時間T0に達する前に、シートベルトを装着したときは、ステップS14へ進む。一方、運転者がシートベルト装着状態でイグニッションスイッチ4をONした場合は、最初にステップS14の処理が実行される。
【0033】
ステップS13では、警報パターン1を駆動させる信号を、警報表示駆動回路7及び警報吹鳴駆動回路8に出力して、ステップS11へ戻る。図7(a)に示すように、警報パターン1は、設定時間t1(例えば6sec)の間、ブザー10にて減衰音を連続的に吹鳴させると共に、1回の減衰音を1周期(f1)として警報ランプ9を点滅させる(図6参照)。イグニッションスイッチ4をONした直後は、運転者は車両を運転させようとしている状態であるため、ブザー10の吹鳴と、警報ランプ9の点滅との双方を駆動させて、運転者にシートベルト装着の意識を高めさせる。
【0034】
又、ステップS14では、警報パターン2(図7(b)参照)を駆動させる信号を、警報表示駆動回路7に出力して、ステップS11へ戻る。
【0035】
第1警報モードは、運転者がシートベルト非装着状態でイグニッションスイッチ4をONしたときは、図7(a)に示す警報パターンに従い、ブザー10が減衰音を吹鳴すると共に、警報ランプ9を点滅させる。この場合、ブザー10の吹鳴と警報ランプの点滅とが同期されているため(図6参照)、シートベルト非装着状態と警報との関連性を、運転者に容易に認識させることができる。更に、警報ランプ9を点滅させることで視認性が向上する。
【0036】
又、第1警報モードサブルーチンを実行している間、すなわちイグニッションスイッチ4をONした後の経過時間T1が設定時間T0以内の間に、運転者がシートベルトを装着した場合、ブザー10と警報ランプ9とを同時に停止させることなく、警報ランプ9に遅延時間を設けたので、運転者に不快感を与えることがない。尚、シートベルトを装着した状態でイグニッションスイッチ4をONした場合も、ブザー10と警報ランプ9とは同時に停止せず、警報ランプ9が設定時間T0の間、点滅動作する。
【0037】
又、第1警報モードサブルーチンを実行している間に、シートベルトを外した場合は、再び、警報パターン1が実行されるので、運転者に対してシートベルト装着の意識を高めさせることができる。
【0038】
そして、経過時間T1が設定時間T0に達し、ステップS11から、図2に示す警報制御ルーチンのステップS2へ進むと、シートベルトスイッチ5がONか否かを再度調べ、ONの非装着状態のときはステップS3へ進み、OFFの装着状態のときは、ステップS4へジャンプする。
【0039】
ステップS3へ進むと、第2警報モードが実行される。第2警報モードは、図4に示す第2警報モードサブルーチンに従って処理される。
【0040】
このルーチンでは、先ず、ステップS31で警報パターン3(図7(c)参照)を駆動させる信号を、警報表示駆動回路7及び警報吹鳴駆動回路8に出力し、次いで、ステップS32へ進み、シートベルトスイッチ5がONか否かを調べる。そして、シートベルトスイッチ5がONのシートベルト非装着のときは、ステップS31へ戻り、警報パターン3を繰り返し実行させる信号を出力する。従って、この警報パターン3は、運転者がシートベルトを装着するまで繰り返し実行される。
【0041】
その後、運転者がシートベルトを装着して、シートベルトスイッチ5からOFF信号が出力されたとき、ルーチンを抜け、図2に示す警報制御ルーチンのステップS4へ進む。
【0042】
第2警報モードは、運転者がシートベルトを装着する迄、警報パターン3に従い、ブザー10が一定周期毎にON−OFF動作すると共に、これに同期して、警報ランプ9が、ブザー10がOFFのときは点灯し、ONのときは点滅する。
【0043】
第2警報モードが実行されるときは、イグニッションスイッチ4をONした後、少なくとも設定時間T0以上経過しているため、運転者は走行を前提としていると判断できる。従って、運転者がシートベルトを装着するまで、警報パターン3に従い、ブザー10のON−OFFと、これに連動させて警報ランプ9を点灯−点滅動作させることで、運転者に対してシートベルトの装着を執拗に警告し、シートベルト装着の意識を高めさせる。
【0044】
そして、シートベルトスイッチ5からOFF信号が出力され、図2に示す警報制御ルーチンのステップS4へ進むと、第3警報モードが実行される。この第3警報モードは、イグニッションスイッチ4がOFF、すなわち、エンジンが停止する迄、繰り返し実行される。
【0045】
この第3警報モードは、図5に示す第3警報モードサブルーチンに従って処理される。
【0046】
先ず、ステップS41で、シートベルトスイッチ5がONか否かを再度調べ、OFFのシートベルト装着のときは、ステップS42へ分岐し、第1フラグF1をクリアして(F1←0)、シートベルトスイッチ5がONのシートベルト非装着状態を検知するまで待機する。
【0047】
一方、ステップS41で、シートベルトスイッチ5がON、すなわち、第3警報モードへ移行した後、シートベルトが外された場合は、ステップS43へ進み、車速センサ6で検出した車速Sと、予め設定した設定車速としてのブザー吹鳴開始車速Soとを比較する。ブザー吹鳴開始車速Soは、本実施の形態では、エアバッグの展開可能車速の直前の値に設定されており、例えば15[Km/h]である。
【0048】
そして、S>SoのときはステップS46へ進み、ブザーを伴った強い警報パターン5を駆動させる信号を、警報表示駆動回路7及び警報吹鳴駆動回路8に出力する。ステップS46の処理は、車速Sがブザー吹鳴開始車速So以上で、且つシートベルト非装着の状態でのみ行われるので、その後、ステップS47で当該第3警報モードに移行したことを示す第1フラグF1をセット(F1←1)し、ルーチンを抜ける。
【0049】
図7(e)に示すように、警報パターン5は、強い警報パターンであり、周期f2毎に、ブザー10にて減衰音を吹鳴させると共に、警報ランプ9を点滅/点灯させることで、強い警告を行う。
【0050】
又、S≦Soの停車から発進途上、或いは停車途上にあるときは、ステップS44へ進み、第1フラグF1の値を調べる。
【0051】
そして、第1フラグF1がセット(F1=1)されている場合は、ステップS46へ進み、ブザーを伴った強い警報パターン5を継続し、又、第1フラグF1がクリア(F1=0)されている場合は、ステップS45へ進み、ブザーを伴なわない弱い警報パターン4を駆動させる信号を、警報表示駆動回路7へ出力し、ルーチンを抜ける。
【0052】
図7(d)に示すように、警報パターン4は、弱い警報パターンであり、ブザー10は動作させず、警報ランプ9の点滅/点灯のみを繰り返し行うことで、弱い警告を行う。
【0053】
このように、第3警報モードは、運転者がシートベルトを一旦装着した後、再び外した場合を想定した警告モードであり、シートベルトを外したときの車速Sが、ブザー吹鳴開始車速So以下のときは、警報パターン4に従い、ブザー10を吹鳴させず、警報ランプ9の点滅/点灯のみを繰り返すことで、弱い警告を行う。その後、車速Sがブザー吹鳴開始車速Soを越えたときは、警報パターン4から警報パターン5へ移行し、警報ランプ9の点滅/点灯を繰り返すと共に、警報ランプの点滅に同期してブザーを吹鳴させることで、強い警告を行い、運転者にシートベルト装着のより高い意識を持たせる。
【0054】
更に、一旦警報パターン5に従い、運転者にシートベルト装着の警告を行った後は、車速Sがブザー吹鳴開始車速So以下となっても、シートベルトが装着(シートベルトスイッチ5がOFF)されるまでは、警報パターン5が繰り返し駆動され、(ステップS44,S46)、警報パターン4へ移行することがないので、信号待ちや、渋滞での停車、発進を繰り返しても、ブザー10の吹鳴、停止が繰り返されることが無く、運転者に不快感を与えることがない。
【0055】
又、車速Sがブザー吹鳴開始車速So以下のときに、運転者がシートベルトを外したときは、警報パターン5ではなく、警報パターン4に従い、弱い警告を発するようにしたので(ステップS44,S45)、例えば目的地に到着し、駐車等のため微速にて走行中にシートベルトを外しても、ブザー10は不用意に吹鳴しないため、運転者に不快感を与えることがない。
【0056】
尚、本発明は、上述した実施の形態に限るものではなく、例えば、第1警報モードが実行されている間に、シートベルト装着(シートベルトスイッチがOFF)とシートベルト非装着(シートベルトスイッチがON)とを複数サイクル繰り返すことで、第2警告モードと第3警告モードとをキャンセルするようにしても良い。又、このキャンセルモードはイグニッションスイッチ4がONからOFFするまでの1運転サイクル時にのみ有効とするようにしても良い。
【0057】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、運転者を含む乗員に不快感を与えることなく、シートベルトが非装着であることを的確に報知し、シートベルト装着の意識を高めさせることができる等、優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートベルト警報装置の構成を示す回路図
【図2】警報制御ルーチンを示すフローチャート
【図3】第1警報モードサブルーチンを示すフローチャート
【図4】第2警報モードサブルーチンを示すフローチャート
【図5】第3警報モードサブルーチンを示すフローチャート
【図6】警報ランプとブザーとの駆動タイミングを示す波形図
【図7】警報パターンの説明図
【符号の説明】
1 警報制御回路(警報制御手段)
2 バッテリ
4 イグニッションスイッチ
5 シートベルトスイッチ(シートベルト検出手段)
6 車速センサ(車速検出手段)
7 警報表示駆動回路(警報駆動手段)
8 警報吹鳴駆動回路(警報駆動手段)
9 警報ランプ(警報手段)
10 ブザー(警報手段)
S 車速
So ブザー吹鳴開始車速(設定車速)
T0 設定時間
T1 経過時間
f1,f2 周期
t1,t2 設定時間
Claims (6)
- シートベルトの装着/非装着を検出するシートベルト検出手段と、
乗員にシートベルトの装着を促す警報手段と、
上記警報手段を駆動する警報駆動手段と、
上記警報駆動手段に対して駆動信号を出力する警報制御手段とを備え、
上記警報制御手段は、イグニッションスイッチをオンした後、上記シートベルト検出手段で上記シートベルトの非装着が検出されている間、上記警報手段を駆動させることを特徴とするシートベルト警報装置。 - 上記警報制御手段は警報態様の異なる少なくとも2種類の警報パターンを備え、
上記警報制御手段では、上記シートベルト検出手段で上記シートベルトの非装着が検出され、且つそのときの車速検出手段で検出した車速が設定車速以下のときは弱い警報パターンの駆動信号を出力し、又上記シートベルト検出手段で上記シートベルトの非装着が検出され、且つそのときの上記車速が上記設定車速以上のときは強い警報パターンの駆動信号を出力すると共に該シートベルト検出手段で上記シートベルトの装着が検出されるまで該強い警報パターンの警報を継続させることを特徴とする請求項1記載のシートベルト警報装置。 - 上記警報制御手段は、上記シートベルト検出手段で上記シートベルトの装着が検出された後、該シートベルト検出手段で該シートベルトの非装着が検出された場合、そのときの上記車速検出手段で検出した上記車速が上記設定車速以下のときは上記弱い警報パターンの駆動信号を出力することを特徴とする請求項2記載のシートベルト警報装置。
- 上記警報制御手段は、上記弱い警報パターンの駆動信号を出力した後、上記車速検出手段で検出した車速が上記設定車速以上となった場合は上記強い警報となり、その後該設定車速以下となったときは、上記強い警報パターンの駆動信号の出力を継続することを特徴とする請求項3記載のシートベルト警報装置。
- 上記設定車速はエアバッグの展開可能車速直前の値に設定されていることを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載のシートベルト警報装置。
- 上記警報手段は異なる警報を発する少なくとも2種類の警報手段を備え、
上記強い警報パターンでは、上記各警報手段を同期させて駆動させることを特徴とする請求項2〜5の何れかに記載のシートベルト警報装置。
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