JP2005016002A - 鉄筋コンクリートの接合構造、鉄筋コンクリート躯体の構築方法、鉄筋コンクリートの構築方法、及び鉄筋コンクリートの接合方法 - Google Patents

鉄筋コンクリートの接合構造、鉄筋コンクリート躯体の構築方法、鉄筋コンクリートの構築方法、及び鉄筋コンクリートの接合方法 Download PDF

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Akiyuki Watanabe
明之 渡邊
Tadayoshi Ishibashi
忠良 石橋
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Abstract

【課題】継手長のより短い鉄筋コンクリートの接合構造を提供する。
【解決手段】対向する鉄筋コンクリート1、1の接合面から突出した接合鉄筋20、20を互いに部分的に重ね合わせた状態でコンクリート2を打設して接合される構造である。接合鉄筋20は、平行する直線状の両側部22と、これら両側部22から角部24または折り曲げ部21を介して直線部または曲線部が連続する連結部23とを備える形状をなす。互いの両側部22及び連結部23により囲まれた部分にコンクリート2が打設されてなる。コンクリート2に依存して鉄筋コンクリート1、1間で力を伝達することができ、充分な強度を有する接合構造とすることができる。またループ筋を用いた場合と同程度の重なり断面積を得るために必要な継手長Lを、より短くすることができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、場所打ちコンクリートやプレキャストコンクリート等の鉄筋コンクリートの接合構造、鉄筋コンクリートの製造方法、及び鉄筋コンクリートの接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の鉄筋鉄筋コンクリート間の接合構造としては、例えば図13に示すように、各鉄筋コンクリート部材61、61の接合面63から突出する棒状の接合鉄筋64を重ね合わせ、各鉄筋コンクリート部材61、61間にコンクリート62を充填するものがある。あるいは図14に示すように、接合鉄筋64に棒状の添え筋65を重ねあわせ、各鉄筋コンクリート部材61、61間にコンクリート62を充填するものがある。
【0003】
また抜け落ち防止等の目的で、図15に示すように、各鉄筋コンクリート部材61の接合面63から突出するループ鉄筋66を重ね合わせ、コンクリート62を充填して接合するものがある。あるいは図16に示すように、これらのループ鉄筋66、66間に環状の添え筋67を重ね合わせ、コンクリート62を充填して接合するものがある。さらに、ループ鉄筋66と添え筋67との重なり部分に補強鉄筋(図示せず)を通し、コンクリート62を充填して接合するものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−227130号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、接合鉄筋やループ鉄筋を重ね合わせて用いる方法では、各鉄筋コンクリート部材間の強度を保つために、その重ね合わせる部分の長さ(継手長L)を充分に長くする必要があった。また添え筋を重ね合わせる方法では、その分だけ接合部が長くなるという問題があった。
【0006】
ループ鉄筋同士を重ね合わせた場合には、各鉄筋コンクリート部材間にかかる引張荷重を、ループ鉄筋同士の重なり部分のコンクリートにかかる圧縮荷重に変換することができる。しかしその圧縮強度はループ鉄筋へのコンクリートの付着力に基づくため、重なり部分の鉄筋の長さに依存し、棒状の接合鉄筋同士よりは短いものの、やはり継手長Lを充分に長くする必要があった。
【0007】
本発明の課題は、継手長のより短い鉄筋コンクリートの接合構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の発明は、例えば図1に示すように、対向する鉄筋コンクリート(鉄筋コンクリート部材1、1)の接合面から突出した接合鉄筋20、20を互いに部分的に重ね合わせた状態でコンクリート2を打設して接合される構造において、接合鉄筋20は、平行する直線状の両側部22と、これら両側部22から角部24または折り曲げ部21を介して直線部または曲線部が連続する連結部23とを備える形状をなし、互いの両側部22及び連結部23により囲まれた部分にコンクリート2が打設されてなることを特徴とする。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、平行する直線状の両側部22と、これら両側部22から角部24または折り曲げ部21を介して直線部または曲線部が連続する連結部23とを備える接合鉄筋20、20同士に囲まれる部分に充填されたコンクリート2に依存して鉄筋コンクリート1、1間で力を伝達することができ、鉄筋コンクリート1、1それぞれにかかる引張荷重や圧縮荷重を受け止め、充分な強度を有する接合構造とすることができる。また、平行する直線状の両側部22と、これら両側部22から角部24または折り曲げ部21を介して直線部または曲線部が連続する連結部23とを備える接合鉄筋20を用いたので、ループ筋を用いた場合と同程度の重なり断面積を得るために必要な継手長Lを、より短くすることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の鉄筋コンクリートの接合構造において、例えば図2(b)に示すように、前記接合鉄筋20の両側部22、22の少なくとも一方は互いに重ね合わされていることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、接合鉄筋20の両側部22、22の少なくとも一方を互いに重ね合わせるので、両側部22、22の幅が異なる接合鉄筋20同士でも鉄筋コンクリート1同士を接合することができる。また、同一の継手長Lにおける重なり断面積Sを最大にすることができ、さらに強度の増した接合構造とすることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の鉄筋コンクリートの接合構造において、例えば図2(a)に示すように、前記接合鉄筋20は2つの両側部22、22で互いに重ね合わされていることを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、接合鉄筋20は2つの両側部22、22で互いに重ね合わされているので、同一の継手長Lにおける重なり断面積Sを最大にすることができ、さらに強度の増した接合構造とすることができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の鉄筋コンクリートの接合構造において、例えば図2(c)に示すように、前記接合鉄筋20は少なくとも2箇所で互いに交差されていることを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、接合鉄筋20を少なくとも2箇所で互いに交差させる構造であるので、両側部22、22の幅や連結部23の形状が異なる接合鉄筋20同士でも鉄筋コンクリート1、1同士を接合することができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の鉄筋コンクリートの接合構造において、例えば図3に示すように、前記接合鉄筋20、20は両側部22、22で重ならず、前記連結部23のみで互いに交差されていることを特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、接合鉄筋20、20は両側部22、22で重ならず、連結部23のみで互いに交差されているので、両側部22、22を可能な限り短くすることができ、継手長Lをさらに短くすることができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項2〜5のいずれか一項に記載の鉄筋コンクリートの接合構造において、前記接合鉄筋20はその互いに重ねあわされた重なり部分またはその互いに交差された交差部分で互いに接合されていることを特徴とする。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、接合鉄筋20、20をその互いに重ねあわされた重なり部分、またはその互いに交差された交差部分で互いに接合することにより、鉄筋コンクリート1、1間で力を伝達することができ、各鉄筋コンクリート1にかかる引張荷重や圧縮荷重をその接合部分で受け、さらに強度の増した接合構造とすることができる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の鉄筋コンクリートの接合構造において、前記角部24または前記折り曲げ部21または前記連結部23には前記接合鉄筋20と直交する補強鉄筋30が配置されることを特徴とする。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の鉄筋コンクリートの接合構造において、前記両側部22、22には前記接合鉄筋20と直交する補強鉄筋30が配置されることを特徴とする。
【0022】
請求項7または8に記載の発明によれば、接合鉄筋20と直交する補強鉄筋30を配置することにより、さらに耐荷重の大きい接合構造とすることができる。
【0023】
請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の鉄筋コンクリートの接合構造において、前記補強鉄筋30は前記接合鉄筋20、20同士に囲まれる部分に通されることを特徴とする。
【0024】
請求項9に記載の発明によれば、接合鉄筋20同士に囲まれる部分に補強鉄筋30が通されるので、接合鉄筋20、20同士に囲まれる部分のコンクリート2の強度を高めることができ、さらに耐荷重の大きい接合構造とすることができる。
【0025】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の鉄筋コンクリートの接合構造において、前記接合鉄筋20は水平面、鉛直面、もしくは傾斜面に配置されることを特徴とする。
【0026】
請求項10に記載の発明によれば、接合鉄筋20を水平面、鉛直面、もしくは傾斜面に配置することにより、鉄筋コンクリート1を水平方向、鉛直方向、もしくは傾斜方向に接合することができる。
【0027】
請求項11に記載の発明は、鉄筋コンクリート躯体の構築方法であって、平行する直線状の両側部22、22と、これら両側部22、22から角部24または折り曲げ部21を介して直線部または曲線部が連続する連結部23とを備える形状をなす接合鉄筋20が側面から突出したプレキャストコンクリート部材1、1同士を並べ、前記接合鉄筋20、20同士を重ねた状態でプレキャストコンクリート部材1、1間にコンクリート2を充填し固化させることを特徴とする。
【0028】
請求項11に記載の発明によれば、平行する直線状の両側部22、22と、これら両側部22、22から角部24または折り曲げ部21を介して直線部または曲線部が連続する連結部23とを備える形状をなす接合鉄筋20、20同士を重ね、その重なり部分にコンクリート2を充填するので、接合鉄筋20を介して各鉄筋コンクリート1、1にかかる引張荷重をコンクリート2にかかる圧縮荷重に変換することができ、耐荷重が大きくかつ継手長の短い接合構造を有する鉄筋コンクリート躯体を構築することができる。
【0029】
請求項12に記載の発明は、鉄筋コンクリートの構築方法であって、例えば図4に示すように、平行する直線状の両側部22、22と、これら両側部22、22から角部24、24または折り曲げ部21、21を介して直線部または曲線部が連続する連結部23とを備える形状をなす接合鉄筋20を側面に保持した型枠40内に鉄筋籠42を設置し、型枠40内にコンクリート2を打設することを特徴とする。
【0030】
請求項12に記載の発明によれば、平行する直線状の両側部22、22と、これら両側部22、22から角部24、24または折り曲げ部21、21を介して直線部または曲線部が連続する連結部23とを備える形状をなす接合鉄筋20が側面(接合面3)から突出する鉄筋コンクリートを得ることができ、継手長Lを小さくした接合構造に用いることができる。
【0031】
請求項13に記載の発明は、鉄筋コンクリートの構築方法であって、平行する直線状の両側部22、22と、これら両側部22、22から角部24、24または折り曲げ部21、21を介して直線部または曲線部が連続する連結部23とを備える形状をなす接合鉄筋20を側面に保持した型枠43内に鉄筋籠42を設置し、型枠43内にコンクリート2を打設して鉄筋コンクリート1を製造し、次いで前記接合鉄筋20が突出する側面同士を対向させ、前記接合鉄筋20同士を重ね合わせた状態で前記鉄筋コンクリート1を型枠43内に並べ、前記対向する側面3及び型枠43に囲まれる範囲にコンクリート2を打設することを特徴とする。
【0032】
請求項13に記載の発明によれば、平行な直線状の両側部22、22と、これら両側部22、22から角部24、24または折り曲げ部21、21を介して直線部または曲線部が連続する連結部23とを備える形状をなす接合鉄筋20が側面から突出する鉄筋コンクリート1を製造し、次いでその接合鉄筋20が突出する側面3、3同士を対向させ、接合鉄筋20、20同士を重ね合わせた状態で鉄筋コンクリート1、1を型枠43内に並べ、側面3、3及び型枠43に囲まれる範囲にコンクリートを打設することで、小さな鉄筋コンクリート1、1が連続した、より大きな鉄筋コンクリートを製造することができる。
【0033】
請求項14に記載の発明は、鉄筋コンクリートの接合方法であって、平行な直線状の両側部22、22と、これら両側部22、22から角部24、24または折り曲げ部21、21を介して直線部または曲線部が連続する連結部23とを備える形状をなす接合鉄筋20を側面に保持した型枠40内に鉄筋籠42を設置し、型枠40内にコンクリートを打設して鉄筋コンクリート1、1を製造し、次いで前記鉄筋コンクリート1、1同士を前記接合鉄筋20、20の突出する側面3、3が対向した状態で型枠43内に並べ、前記対向させた側面3、3及び型枠43に囲まれる範囲にコンクリートを打設することを特徴とする。
【0034】
請求項14に記載の発明によれば、平行な直線状の両側部22、22と、これら両側部22、22から角部24、24または折り曲げ部21、21を介して直線部または曲線部が連続する連結部23とを備える形状をなす接合鉄筋20を側面3に保持した鉄筋コンクリート1を製造し、次いで鉄筋コンクリート1同士を接合するので、短い継手長で鉄筋コンクリート1同士を接合することができる。
【0035】
請求項15に記載の発明は、対向する鉄筋コンクリート1、1の接合面3、3から突出した接合鉄筋50、50を互いに部分的に重ね合わせた状態でコンクリート2を打設して接合される接合構造において、例えば図12に示すように、前記接合鉄筋50は直線状の棒状部の先端に平板51、ナット52、または節53のいずれかが設けられていることを特徴とする。
【0036】
請求項15に記載の発明によれば、各鉄筋コンクリート1にかかる引張荷重を、接合鉄筋50を介して平板51、ナット52、または節53のいずれかによりコンクリート2にかかる圧縮荷重に変換するので、棒状の接合鉄筋を用いた場合よりも短い継手長Lで充分な強度を有する接合構造とすることができる。
【0037】
請求項16に記載の発明は、鉄筋コンクリート躯体の構築方法であって、直線状の棒状部の先端に平板51、ナット52、または節53のいずれかが設けられた接合鉄筋50、50が側面から突出したプレキャストコンクリート部材1同士を並べ、前記接合鉄筋50同士を重ねた状態でプレキャストコンクリート部材1、1間にコンクリートを充填し固化させることを特徴とする。
【0038】
請求項16に記載の発明によれば、直線状の棒状部の先端に平板51、ナット52、または節53のいずれかが設けられた接合鉄筋50、50同士を重ね、その重なり部分にコンクリート2を充填するので、接合鉄筋50を介して各鉄筋コンクリート1、1にかかる引張荷重をコンクリート2にかかる圧縮荷重に変換することができ、耐荷重が大きくかつ継手長の短い接合構造を有する鉄筋コンクリート躯体を構築することができる。
【0039】
請求項17に記載の発明は、鉄筋コンクリートの構築方法であって、直線状の棒状部の先端に平板51、ナット52、または節53のいずれかが設けられた接合鉄筋50を側面に保持した型枠40内に鉄筋籠42を設置し、型枠40内にコンクリートを打設することを特徴とする。
【0040】
請求項17に記載の発明によれば、直線状の棒状部の先端に平板51、ナット52、または節53のいずれかが設けられた接合鉄筋50が側面(接合面3)から突出する鉄筋コンクリート1を得ることができ、継手長Lを小さくした接合構造に用いることができる。
【0041】
請求項18に記載の発明は、鉄筋コンクリートの構築方法であって、直線状の棒状部の先端に平板51、ナット52、または節53のいずれかが設けられた接合鉄筋50を側面に保持した型枠40内に鉄筋籠42を設置し、型枠40内にコンクリートを打設して鉄筋コンクリート1を製造し、次いで前記接合鉄筋50が突出する側面3同士を対向させ、前記接合鉄筋50同士を重ね合わせた状態で前記鉄筋コンクリート1、1を型枠43内に並べ、前記対向する側面3、3及び型枠43に囲まれる範囲にコンクリートを打設することを特徴とする。
【0042】
請求項18に記載の発明によれば、直線状の棒状部の先端に平板51、ナット52、または節53のいずれかが設けられた接合鉄筋50が側面から突出する鉄筋コンクリート1を製造し、次いでその接合鉄筋50が突出する側面3、3同士を対向させ、接合鉄筋50同士を重ね合わせた状態で鉄筋コンクリート1、1を型枠43内に並べ、側面3、3及び型枠43に囲まれる範囲にコンクリートを打設することで、小さな鉄筋コンクリート1、1が連続した、より大きな鉄筋コンクリートを製造することができる。
【0043】
請求項19に記載の発明は、鉄筋コンクリートの接合方法であって、直線状の棒状部の先端に平板51、ナット52、または節53のいずれかが設けられた接合鉄筋50を側面に保持した型枠40内に鉄筋籠42を設置し、型枠40内にコンクリートを打設して鉄筋コンクリート1を製造し、次いで前記鉄筋コンクリート1同士を前記接合鉄筋50の突出する側面3、3が対向した状態で型枠43内に並べ、前記対向させた側面3、3及び型枠43に囲まれる範囲にコンクリートを打設することを特徴とする。
【0044】
請求項19に記載の発明によれば、直線状の棒状部の先端に平板51、ナット52、または節53のいずれかが設けられた接合鉄筋50を側面3に保持した鉄筋コンクリート1を製造し、次いで鉄筋コンクリート1同士を接合するので、短い継手長で鉄筋コンクリート1同士を接合することができる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第1の実施の形態例について詳細に述べる。図1は、2つの平板状の鉄筋コンクリート部材1の接合構造を示す図である。なお鉄筋コンクリート部材1としては、例えば建物の床板、壁板や屋根板等に用いるもの、あるいは橋桁や港湾・海洋構造物、地中構造物等に用いるものが挙げられる。
【0046】
各鉄筋コンクリート部材1、1の対向する接合面3、3からは、接合鉄筋20が垂直に突出し、接合面3、3間にコンクリート2が充填される。
接合鉄筋20は、平行する直線状の両側部22、22と、これら両側部22、22から折り曲げ部21を介して連結部23とを備える形状をなしている。接合鉄筋20としては、ダボ筋等を用いることができる。
【0047】
折り曲げ部21は棒状の鉄筋を折り曲げた部分であり、両側部22、22を互いに平行にしている。なお折り曲げ部21の局率半径rは、両側部の間隔dの1/2未満であることが好ましい。曲率半径rが0の場合には、折り曲げ部21は図1(c)に示すように、角部24となる。
両側部22、22の折り曲げ部21、21と反対側の端部は、図1に示すように、鉄筋コンクリート部材1に埋設されている。
連結部23は、2個所の折り曲げ部21、21の間を連絡しており、接合鉄筋20にかかる引張荷重をコンクリート2に伝達する。連結部23は直線状であってもよいし、また例えば螺旋状、折曲線状等の曲線状であってもよい。
【0048】
2つの鉄筋コンクリート部材1、1の接合鉄筋20、20同士は2箇所で交差するよう重ねて配置され、接合鉄筋20、20間の隙間を塞ぐようにコンクリート2が充填される。このようにコンクリート2を充填することにより、コンクリート2に依存して鉄筋コンクリート部材1、1間で力を伝達することができる。両鉄筋コンクリート部材1、1間に引張力が働いた時には、コンクリート2の両接合鉄筋20、20に囲まれた部分は、折り曲げ部21や、連結部23から内側に向かって圧縮荷重を受ける。このように鉄筋コンクリート部材1、1間にかかる引張荷重をコンクリート2にかかる圧縮荷重に変えることにより、充分な強度を有する接合構造とすることができる。
【0049】
さらに、本発明の接合構造では、接合鉄筋20として、2箇所の折り曲げ部21、21を有するU字筋を用いたので、ループ筋を用いた場合と同程度の重なり断面積を得るために必要な継手長Lを、ループ筋を用いた場合よりも短くすることができる。
【0050】
また、重ね合わせた接合鉄筋20同士は、溶接したり、鋼線等で結束したりして接合してもよい。なお、図2(a)に示すように、両側部22同士が互いに重なるように配置してもよい。両側部22同士を接合した場合には、その接合部分により引張荷重や圧縮荷重を伝達することができ、さらに強度を大きくすることができる。
【0051】
あるいは、図3に示すように、2個所の折り曲げ部21、21同士が互いに重なるように配置してもよい。折り曲げ部21で重ねる場合には、両側部22を可能な限り短くすることができ、継手長Lをさらに短くすることができる。
【0052】
接合鉄筋20同士の幅が異なる場合には、例えば図2(b)に示すように、いずれか一方の両側部22同士が重なり合い、他の1箇所で交差するように配置してもよいし、例えば図2(c)に示すように、2箇所で交差するように配置してもよい。接合鉄筋20同士の交差部分は溶接したり、鋼線等で結束したりして接合してもよい。
【0053】
なお、折り曲げ部21や両側部22、連結部23に、接合鉄筋20と垂直に補強鉄筋30を溶接または結束して設けてもよい。補強鉄筋30を設けることで、さらに強固な接合構造とすることができる。
補強鉄筋30は、接合鉄筋20同士に囲まれる部分の外側に設けてもよいし、あるいは接合鉄筋20同士に囲まれる部分に通してもよい。接合鉄筋20同士に囲まれる部分に補強鉄筋30を通した場合には、接合鉄筋20同士に囲まれる部分のコンクリート2の強度を高めることができ、さらに耐荷重の大きい接合構造とすることができる。
【0054】
次に、鉄筋コンクリート部材1の構築方法について説明する。まず図4に示すように、型枠40内に鉄筋籠42を設置する。型枠40の外周には、差し筋止め治具41が設けられている。差し筋止め治具41は、接合鉄筋20を保持している。接合鉄筋20は両側部22で型枠40を貫通しており、その折り曲げ部21及び連結部23が型枠40の外側に、両側部22の両端が型枠40の内側に向いている。接合鉄筋20は型枠40内にコンクリートを打設することにより鉄筋籠42に接合されるが、あらかじめ溶接または結束して接合してもよい。
次に型枠40内にコンクリートを打ち込み、養生する。コンクリートが充分な脱型強度まで固化したら、型枠40を外す。なお鉄筋コンクリート部材1の構築は現場で行ってもよいし、工場で行ってもよい。
【0055】
次に、構築した鉄筋コンクリート部材1同士の接合方法について説明する。まず図5に示すように、上述の鉄筋コンクリート部材1の接合面3同士を向かい合わせ、接合鉄筋20同士を継手長Lで重ね合わせる。また、接合鉄筋20には、必要に応じて補強鉄筋30を溶接または結束して接合する。
【0056】
各鉄筋コンクリート部材1、1を囲むように型枠43を設け、各鉄筋コンクリート部材1、1の接合面3、3及び型枠43に囲まれる部分にコンクリート2を充填する。このとき接合鉄筋20や補強鉄筋30の間にコンクリート2が行き渡るようにする。
コンクリート2が充分な脱型強度まで固化したら、型枠43をはずす。以上のようにして、鉄筋コンクリート部材1同士を接合することができる。
【0057】
あるいは、小さな鉄筋コンクリート部材1同士を上述のようにして接合することにより、さらに大きな鉄筋コンクリート部材を構築してもよい。例えば、図6に示すように、型枠43内にさらに、接合鉄筋20を保持した差し筋止め治具41が設けられた型枠44を設ける。まず型枠43と型枠44とに囲まれる部分にコンクリートを打設し、鉄筋コンクリート部材1、1を製造する。その後型枠44を取り除き、鉄筋コンクリート部材1、1の接合面3及び型枠43に囲まれる部分にコンクリートを打設し、さらに大きな鉄筋コンクリート部材としてもよい。
なお、接合鉄筋20や鉄筋籠42にプレストレスを導入してもよい。
【0058】
以上のようにして鉄筋コンクリート部材1を接合し、コンクリート躯体を構築することができる。本実施の形態の継手構造によれば、ループ鉄筋同士を重ね合わせる場合よりも短い継手長Lで、重なり部分のコンクリート2の断面積Sを充分に確保することができる。
なお以上の例では、平板状の鉄筋コンクリート部材1を横に2枚並べて接合したが、例えば図7に示すように、2枚の鉄筋コンクリート部材1、1を垂直に配置して接合してもよい。その場合には、図7に示すように、互いの接合鉄筋20の両側部22と連結部23とを溶接または結束により接合してもよい。
【0059】
また、図1〜7においては、連結部23は、接合面3に平行であるが、例えば床の張り出しや切妻屋根等、力学的に一様でない部分の接合構造では、図8に示すように、接合面3に対して斜めにしてもよい。また、連結部23にさらに折り曲げ部を設けてもよく、例えば図9に示すように、2つの鉄筋コンクリート部材1a、1bの接合角度によって任意に折り曲げ部を設けてもよい。
【0060】
また両側部22や連結部23の接合面3や板面に対する角度もそれに合わせて適宜変更することが可能である。例えば図1〜8では接合鉄筋20の連結部23は鉄筋コンクリート部材1の板面と垂直に配置されているが、図10に示すように、板面に対して平行に配置してもよい。その場合にも同様に、接合鉄筋20を互いに両側部22、もしくは折り曲げ部21で溶接または結束により接合することができる。
【0061】
また図11(a)に示すように、接合鉄筋20の連結部23を板面に対して斜めに配置してもよい。接合鉄筋20の連結部23を板面に対して斜めに配置した鉄筋コンクリート部材1cと、接合鉄筋20の両側部22を接合面3に対して斜めに配置した鉄筋コンクリート部材1dとを用いると、例えば切妻屋根と壁との接合構造等において、図11(b)のように鉄筋コンクリート部材1c、1dを斜めに接合することができる。
【0062】
次に、本発明の第2の実施の形態として、他の形状の接合鉄筋を用いた接合構造について説明する。図12(a)において、2つの平板状の鉄筋コンクリート部材1、1の対向する接合面3、3から、その間隔の半分よりも長い直線状の接合鉄筋50が垂直に突出している。
【0063】
接合鉄筋50の先端には図12(a)に示すように、接合鉄筋50に垂直な平板51が設けられている。平板51は、例えば接合鉄筋50としてねじ節鉄筋を用いて、その先端に平板51を螺合させて設けることができる。
あるいは例えば図12(b)に示すように、接合鉄筋50としてねじ節鉄筋を用いて、その先端にナット52を螺合させてもよい。ナット52はプレートナットであることが特に好ましいが、通常のナットであってもよい。
あるいは図12(c)に示すように、接合鉄筋50の先端を太くして節53を設けてもよい。
各鉄筋コンクリート部材1、1の対向する接合面3、3の間には、コンクリート2が充填される。
【0064】
両鉄筋コンクリート部材1、1間に引張力が働いた時には、接合鉄筋50が引張荷重を受ける。するとコンクリート2は、接合鉄筋50の先端に取り付けられたナット52、平板51または節53から圧縮荷重を受ける。このように接合鉄筋50にかかる引張荷重をコンクリート2にかかる圧縮荷重に変えることにより、強度の大きい接合構造とすることができる。
本実施の形態の接合構造によれば、ねじ節鉄筋を接合鉄筋50とした鉄筋コンクリート部材1を作成し、接合鉄筋50の先端にナット52、平板51、または節53を設けるのみで、強度の大きい接合構造とすることができ、継手長Lを短くすることができる。
【0065】
本実施の形態の鉄筋コンクリート部材1も、第1の実施の形態の鉄筋コンクリート部材1と同様に、接合鉄筋50を保持した差し筋止め治具41が外周に設けられ、内部に鉄筋籠42が設置された型枠40内にコンクリートを打ち込み、養生させることで構築することができる。
【0066】
構築した鉄筋コンクリート部材1同士は、第1の実施の形態と同様、各鉄筋コンクリート部材1、1の接合面3、3を向かい合わせた状態で接合鉄筋50同士を継手長Lで重ねあわせ、次いで各鉄筋コンクリート部材1、1を囲むように型枠43を設け、接合面3、3、及び型枠43に囲まれる範囲にコンクリート2を充填し、固化させることで接合することができる。
【0067】
あるいは、小さな鉄筋コンクリート部材1同士を上述のようにして接合することにより、さらに大きな鉄筋コンクリート部材を構築してもよい。
以上のようにして構築された鉄筋コンクリート部材1を接合し、コンクリート躯体を構築することができる。
【0068】
なお、以上の実施の形態においては、平板状の鉄筋コンクリート部材1としたが、鉄筋コンクリート部材1の形状は、箱形や管形、球面状など任意である。その他、補強鉄筋30等の具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0069】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、平行する直線状の両側部と、これら両側部から角部または折り曲げ部を介して直線部または曲線部が連続する連結部とを備える接合鉄筋同士に囲まれる部分に充填されたコンクリートに依存して鉄筋コンクリート間で力を伝達することができ、鉄筋コンクリートそれぞれにかかる引張荷重や圧縮荷重を受け止め、充分な強度を有する接合構造とすることができる。また、平行する直線状の両側部と、これら両側部から角部または折り曲げ部を介して直線部または曲線部が連続する連結部とを備える接合鉄筋を用いたので、ループ筋を用いた場合と同程度の重なり断面積を得るために必要な継手長を、より短くすることができる。
【0070】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られるとともに、接合鉄筋の両側部の少なくとも一方を互いに重ね合わせるので、両側部の幅が異なる接合鉄筋同士でも鉄筋コンクリート同士を接合することができる。また、同一の継手長における重なり断面積を最大にすることができ、さらに強度の増した接合構造とすることができる。
【0071】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明と同様の効果が得られるとともに、接合鉄筋は2つの両側部で互いに重ね合わされているので、同一の継手長における重なり断面積を最大にすることができ、さらに強度の増した接合構造とすることができる。
【0072】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られるとともに、接合鉄筋を少なくとも2箇所で互いに交差させる構造であるので、両側部の幅や連結部の形状が異なる接合鉄筋同士でも鉄筋コンクリート同士を接合することができる。
【0073】
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明と同様の効果が得られるとともに、接合鉄筋は連結部のみで互いに交差されているので、両側部を可能な限り短くすることができ、継手長をさらに短くすることができる。
【0074】
請求項6に記載の発明によれば、請求項2〜5のいずれか一項に記載の発明と同様の効果が得られるとともに、接合鉄筋をその互いに重ねあわされた重なり部分、またはその互いに交差された交差部分で互いに接合することにより、鉄筋コンクリート間で力を伝達することができ、各鉄筋コンクリートにかかる引張荷重や圧縮荷重をその接合部分で受け、さらに強度の増した接合構造とすることができる。
【0075】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜6のいずれか一項に記載の発明と同様の効果が得られるとともに、接合鉄筋と直交する補強鉄筋を配置することにより、さらに耐荷重の大きい接合構造とすることができる。
【0076】
請求項8に記載の発明によれば、請求項1〜7のいずれか一項に記載の発明と同様の効果が得られるとともに、接合鉄筋と直交する補強鉄筋を配置することにより、さらに耐荷重の大きい接合構造とすることができる。
【0077】
請求項9に記載の発明によれば、請求項7または8に記載の発明と同様の効果が得られるとともに、接合鉄筋同士に囲まれる部分に補強鉄筋が通されるので、接合鉄筋同士に囲まれる部分のコンクリートの強度を高めることができ、さらに耐荷重の大きい接合構造とすることができる。
【0078】
請求項10に記載の発明によれば、請求項1〜9のいずれか一項に記載の発明と同様の効果が得られるとともに、接合鉄筋を水平面、鉛直面、もしくは傾斜面に配置することにより、鉄筋コンクリートを水平方向、鉛直方向、もしくは傾斜方向に接合することができる。
【0079】
請求項11に記載の発明によれば、平行する直線状の両側部と、これら両側部から角部または折り曲げ部を介して直線部または曲線部が連続する連結部とを備える形状をなす接合鉄筋同士を重ね、その重なり部分にコンクリートを充填するので、接合鉄筋を介して各鉄筋コンクリートにかかる引張荷重をコンクリートにかかる圧縮荷重に変換することができ、耐荷重が大きくかつ継手長の短い接合構造を有する鉄筋コンクリート躯体を構築することができる。
【0080】
請求項12に記載の発明によれば、平行する直線状の両側部と、これら両側部から角部または折り曲げ部を介して直線部または曲線部が連続する連結部とを備える形状をなす接合鉄筋が側面から突出する鉄筋コンクリート部材を得ることができ、継手長を小さくした接合構造に用いることができる。
【0081】
請求項13に記載の発明によれば、平行な直線状の両側部と、これら両側部から角部または折り曲げ部を介して直線部または曲線部が連続する連結部とを備える形状をなす接合鉄筋が側面から突出する鉄筋コンクリートを製造し、次いでその接合鉄筋が突出する側面同士を対向させ、接合鉄筋同士を重ね合わせた状態で鉄筋コンクリートを型枠内に並べ、側面及び型枠に囲まれる範囲にコンクリートを打設することで、小さな鉄筋コンクリート部材が連続した、より大きな鉄筋コンクリート部材を製造することができる。
【0082】
請求項14に記載の発明によれば、平行な直線状の両側部と、これら両側部から角部または折り曲げ部を介して直線部または曲線部が連続する連結部とを備える形状をなす接合鉄筋を側面に保持した鉄筋コンクリートを製造し、次いで鉄筋コンクリート同士を接合するので、短い継手長で鉄筋コンクリート同士を接合することができる。
【0083】
請求項15に記載の発明によれば、各鉄筋コンクリートにかかる引張荷重を、接合鉄筋を介して平板、ナット、または節のいずれかによりコンクリートにかかる圧縮荷重に変換するので、棒状の接合鉄筋を用いた場合よりも短い継手長で充分な強度を有する接合構造とすることができる。
【0084】
請求項16に記載の発明によれば、直線状の棒状部の先端に平板、ナット、または節のいずれかが設けられた接合鉄筋同士を重ね、その重なり部分にコンクリートを充填するので、接合鉄筋を介して各鉄筋コンクリートにかかる引張荷重をコンクリートにかかる圧縮荷重に変換することができ、耐荷重が大きくかつ継手長の短い接合構造を有する鉄筋コンクリート躯体を構築することができる。
【0085】
請求項17に記載の発明によれば、直線状の棒状部の先端に平板、ナット、または節のいずれかが設けられた接合鉄筋が側面から突出する鉄筋コンクリートを得ることができ、継手長を小さくした接合構造に用いることができる。
【0086】
請求項18に記載の発明によれば、直線状の棒状部の先端に平板、ナット、または節のいずれかが設けられた接合鉄筋が側面から突出する鉄筋コンクリートを製造し、次いでその接合鉄筋が突出する側面同士を対向させ、接合鉄筋同士を重ね合わせた状態で鉄筋コンクリートを型枠内に並べ、側面及び型枠に囲まれる範囲にコンクリートを打設することで、小さな鉄筋コンクリートが連続した、より大きな鉄筋コンクリートを製造することができる。
【0087】
請求項19に記載の発明によれば、直線状の棒状部の先端に平板、ナット、または節のいずれかが設けられた接合鉄筋を側面に保持した鉄筋コンクリートを製造し、次いで鉄筋コンクリート同士を接合するので、短い継手長で鉄筋コンクリート同士を接合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄筋コンクリートの接合構造の実施の形態例を示す図であり、(a)は垂直断面図、(b)は平面図、(c)は他の形態例を示す垂直断面図である。
【図2】本発明の鉄筋コンクリートの接合構造の実施の形態例を示す図であり、(a)、(b)、(c)は垂直断面図、(d)は(a)〜(c)のいずれかの平面図である。
【図3】本発明の鉄筋コンクリートの接合構造の実施の形態例を示す図であり、(a)は垂直断面図、(b)は平面図である。
【図4】本発明の鉄筋コンクリートの製造方法に用いる型枠の形態例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は要部の垂直断面図である。
【図5】本発明の鉄筋コンクリートの接合方法の実施の形態例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は立面図である。
【図6】本発明の鉄筋コンクリートの製造方法に用いる型枠の形態例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は立面図である。
【図7】本発明の鉄筋コンクリートの接合構造の実施の形態例を示す図であり、(a)は水平断面図、(b)は立面図である。
【図8】本発明の鉄筋コンクリートの接合構造の実施の形態例を示す垂直断面図である。
【図9】本発明の鉄筋コンクリートの接合構造の実施の形態例を示す垂直断面図である。
【図10】本発明の鉄筋コンクリートの接合構造の実施の形態例を示す図であり、(a)は垂直断面図、(b)は平面図である。
【図11】(a)は本発明に用いる鉄筋コンクリートの接合面の形態例を示す図であり、(b)は(a)の鉄筋コンクリートの使用例を示す立面図である。
【図12】本発明の鉄筋コンクリートの接合構造の実施の形態例を示す平面図であり、(a)は接合鉄筋の先端にナットを設けた図、(b)は平板を設けた図、(c)は節を設けた図である。
【図13】従来の鉄筋コンクリートの接合構造を示す図であり、(a)は垂直断面図、(b)は平面図である。
【図14】従来の鉄筋コンクリートの接合構造を示す図であり、(a)は垂直断面図、(b)は平面図である。
【図15】従来の鉄筋コンクリートの接合構造を示す図であり、(a)は垂直断面図、(b)は平面図である。
【図16】従来の鉄筋コンクリートの接合構造を示す図であり、(a)は垂直断面図、(b)は平面図である。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c、1d、61 鉄筋コンクリート部材
2、62 コンクリート
3、63 接合面
20、50、64 接合鉄筋
21 折り曲げ部
22 両側部
23 連結部
24 角部
30 補強鉄筋
40、43、44 型枠
41 差し筋止め治具
42 鉄筋籠
51 平板
52 ナット
53 節
65、67 添え筋
66 ループ鉄筋

Claims (19)

  1. 対向する鉄筋コンクリートの接合面から突出した接合鉄筋を互いに部分的に重ね合わせた状態でコンクリートを打設して接合される構造において、接合鉄筋は、平行する直線状の両側部と、これら両側部から角部または折り曲げ部を介して直線部または曲線部が連続する連結部とを備える形状をなし、互いの両側部及び連結部により囲まれた部分にコンクリートが打設されてなることを特徴とする鉄筋コンクリートの接合構造。
  2. 前記接合鉄筋の両側部の少なくとも一方は互いに重ね合わされていることを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリートの接合構造。
  3. 前記接合鉄筋は2つの両側部で互いに重ね合わされていることを特徴とする請求項1または2に記載の鉄筋コンクリートの接合構造。
  4. 前記接合鉄筋は少なくとも2箇所で互いに交差されていることを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリートの接合構造。
  5. 前記接合鉄筋は前記両側部で重ならず、前記連結部のみで互いに交差されていることを特徴とする請求項4に記載の鉄筋コンクリートの接合構造。
  6. 前記接合鉄筋はその互いに重ね合わされた重なり部分、またはその互いに交差された交差部分で互いに接合されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の鉄筋コンクリートの接合構造。
  7. 前記角部または前記折り曲げ部または前記連結部には前記接合鉄筋と直交する補強鉄筋が配置されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の鉄筋コンクリートの接合構造。
  8. 前記両側部には前記接合鉄筋と直交する補強鉄筋が配置されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の鉄筋コンクリートの接合構造。
  9. 前記補強鉄筋は前記接合鉄筋同士に囲まれる部分に通されることを特徴とする請求項7または8に記載の鉄筋コンクリートの接合構造。
  10. 前記接合鉄筋は水平面、鉛直面、もしくは傾斜面に配置されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の鉄筋コンクリートの接合構造。
  11. 平行する直線状の両側部と、これら両側部から角部または折り曲げ部を介して直線部または曲線部が連続する連結部とを備える形状をなす接合鉄筋が側面から突出したプレキャストコンクリート部材同士を並べ、前記接合鉄筋同士を重ねた状態でプレキャストコンクリート部材間にコンクリートを充填し固化させることを特徴とする鉄筋コンクリート躯体の構築方法。
  12. 平行する直線状の両側部と、これら両側部から角部または折り曲げ部を介して直線部または曲線部が連続する連結部とを備える形状をなす接合鉄筋を側面に保持した型枠内に鉄筋籠を設置し、型枠内にコンクリートを打設することを特徴とする鉄筋コンクリートの構築方法。
  13. 平行する直線状の両側部と、これら両側部から角部または折り曲げ部を介して直線部または曲線部が連続する連結部とを備える形状をなす接合鉄筋を側面に保持した型枠内に鉄筋籠を設置し、型枠内にコンクリートを打設して鉄筋コンクリートを製造し、次いで前記接合鉄筋が突出する側面同士を対向させ、前記接合鉄筋同士を重ね合わせた状態で前記鉄筋コンクリートを型枠内に並べ、前記対向する側面及び型枠に囲まれる範囲にコンクリートを打設することを特徴とする鉄筋コンクリートの構築方法。
  14. 平行する直線状の両側部と、これら両側部から角部または折り曲げ部を介して直線部または曲線部が連続する連結部とを備える形状をなす接合鉄筋を側面に保持した型枠内に鉄筋籠を設置し、型枠内にコンクリートを打設して鉄筋コンクリートを製造し、次いで前記鉄筋コンクリート同士を前記接合鉄筋の突出する側面が対向した状態で型枠内に並べ、前記対向させた側面及び型枠に囲まれる範囲にコンクリートを打設することを特徴とする鉄筋コンクリートの接合方法。
  15. 対向する鉄筋コンクリートの接合面から突出した接合鉄筋を互いに部分的に重ね合わせた状態でコンクリートを打設して接合される構造において、前記接合鉄筋は直線状の棒状部の先端に平板、ナット、または節のいずれかが設けられていることを特徴とする鉄筋コンクリートの接合構造。
  16. 直線状の棒状部の先端に平板、ナット、または節のいずれかが設けられた接合鉄筋が側面から突出したプレキャストコンクリート部材同士を並べ、前記接合鉄筋同士を重ねた状態でプレキャストコンクリート部材間にコンクリートを充填し固化させることを特徴とする鉄筋コンクリート躯体の構築方法。
  17. 直線状の棒状部の先端に平板、ナット、または節のいずれかが設けられた接合鉄筋を側面に保持した型枠内に鉄筋籠を設置し、型枠内にコンクリートを打設することを特徴とする鉄筋コンクリートの構築方法。
  18. 直線状の棒状部の先端に平板、ナット、または節のいずれかが設けられた接合鉄筋を側面に保持した型枠内に鉄筋籠を設置し、型枠内にコンクリートを打設して鉄筋コンクリートを製造し、次いで前記接合鉄筋が突出する側面同士を対向させ、前記接合鉄筋同士を重ね合わせた状態で前記鉄筋コンクリートを型枠内に並べ、前記対向する側面及び型枠に囲まれる範囲にコンクリートを打設することを特徴とする鉄筋コンクリートの構築方法。
  19. 直線状の棒状部の先端に平板、ナット、または節のいずれかが設けられた接合鉄筋を側面に保持した型枠内に鉄筋籠を設置し、型枠内にコンクリートを打設して鉄筋コンクリートを製造し、次いで前記鉄筋コンクリート同士を前記接合鉄筋の突出する側面が対向した状態で型枠内に並べ、前記対向させた側面及び型枠に囲まれる範囲にコンクリートを打設することを特徴とする鉄筋コンクリートの接合方法。
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