JP2005010911A - 現金管理システム - Google Patents

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Akira Morito
明 森戸
Hideaki Ikezu
英昭 池津
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】店舗内に配設された金融取引を行うための自動取引装置を使用して売上金及び釣銭の管理を行うことによって、店舗内で現金の管理を行うことができ、釣銭の準備や売上金の入金のために金融機関に行く必要がなく、店舗における現金管理の手間を省くことができるとともに、現金を確実に管理することができるようにする。
【解決手段】金融機関18における勘定系の業務を遂行する勘定系上位装置と、店舗11に配設され、前記勘定系上位装置と通信して金融取引を行う自動取引装置12と、前記勘定系上位装置及び自動取引装置12に通信可能に接続され、該自動取引装置12によって行われる前記店舗11における売上金又は釣銭の入出金情報を管理するペイメントサーバ13とを有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、現金管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、商品やサービスを販売する店舗においては、現金による販売で必要となる釣銭準備金を人手によって管理するようになっている。一般に、店舗における代金精算所にはレジスター機が配設され、前記店舗のレジ係等の代金精算担当者は、顧客から代金として受領した現金を前記レジスター機に収納するとともに、釣銭として必要な現金を前記レジスター機から取り出して、前記顧客に渡すようになっている。そして、釣銭の大半は硬貨であり、釣銭切れが発生して顧客からの代金受領業務が滞ることがないようにするために、釣銭として、事前に各金種の硬貨や紙幣を計数した後、前記レジスター機に仕分けして収納しておくようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この場合、必要な釣銭は、代金精算担当者等があらかじめ金融機関の窓口に行き、金種毎に必要な金額を両替する。そして、持ち帰った釣銭は、店舗内の金庫等に保管され、必要に応じて払い出される。また、店舗における一日の営業が終了すると、レジスター機に保管されている釣銭と売上金とを回収する。そして、売上金は、閉店後に取りまとめられ、レジスター機の集計結果と照合された後、金融機関の夜間金庫に預けられるか、金庫に保管された後で翌日に金融機関の窓口に持参されて入金される。なお、営業時間中に売上金が多くなった場合、該売上金は、逐次レジスター機から回収され、店舗内の金庫に一時的に保管される。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−73770号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の現金管理システムにおいては、釣銭準備金や売上金の管理に手間がかかってしまう。例えば、休日のように金融機関の営業が行われない場合、忘れずに事前に大量の釣銭を準備して店舗内の金庫等に保管することが必要となり、心理的な負担も増え、かつ、防犯上の問題もある。また、釣銭の準備や売上金の預け入れのために店舗と金融機関との間を現金を所持して往復する必要があるので、手間がかかり、かつ、防犯上の問題もある。
【0006】
もっとも、近年においては、定期的に釣銭用の現金を店舗に配給するとともに、売上金を回収するサービスも提供されている。しかし、該サービスは、単純に現金の配給及び回収を行うものであり、代金精算担当者が店舗と金融機関との間を現金を所持して往復する必要はなくなるが、現金を店舗内の金庫等に保管することは依然として必要である。
【0007】
本発明は、前記従来の現金管理システムの問題点を解決して、店舗内に配設された金融取引を行うための自動取引装置を使用して売上金及び釣銭の管理を行うことによって、店舗内で現金の管理を行うことができ、釣銭の準備や売上金の入金のために金融機関に行く必要がなく、店舗における現金管理の手間を省くことができるとともに、現金を確実に管理することができる現金管理システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の現金管理システムにおいては、金融機関における勘定系の業務を遂行する勘定系上位装置と、店舗に配設され、前記勘定系上位装置と通信して金融取引を行う自動取引装置と、前記勘定系上位装置及び自動取引装置に通信可能に接続され、該自動取引装置によって行われる前記店舗における売上金又は釣銭の入出金情報を管理するペイメントサーバとを有する。
【0009】
本発明の他の現金管理システムにおいては、さらに、前記自動取引装置は、登録されたカードを使用することによって、前記店舗における売上金又は釣銭の入出金を行う。
【0010】
本発明の更に他の現金管理システムにおいては、さらに、前記ペイメントサーバは、前記店舗の口座に対応する入出金情報に基づき、売上金と釣銭とに分離して、前記店舗の現金管理を行う。
【0011】
本発明の更に他の現金管理システムにおいては、さらに、前記ペイメントサーバは、前記売上金又は釣銭の入出金に関する取引情報を記憶する第1記憶部、前記釣銭を管理するための取引情報を記憶する第2記憶部、及び、前記売上金を管理するための取引情報を記憶する第3記憶部を備える。
【0012】
本発明の自動取引装置においては、店舗に配設され、金融機関における勘定系の業務を遂行する勘定系上位装置と通信して金融取引を行うとともに、登録されたカードを使用することによって、前記店舗における売上金又は釣銭の入出金を行う。
【0013】
本発明の他の自動取引装置においては、さらに、前記カードの記憶媒体に格納された情報に基づいて、前記カードが登録されたカードであるか否かを判断するカード取り扱い部と、前記カードが登録されたカードである場合に、前記店舗における売上金又は釣銭の入出金を選択して行うことができるようにする操作部とを有する。
【0014】
本発明のペイメントサーバにおいては、金融機関における勘定系の業務を遂行する勘定系上位装置、及び、店舗に配設された自動取引装置に通信可能に接続され、該自動取引装置によって行われる前記店舗における売上金又は釣銭の入出金情報を管理する。
【0015】
本発明の他のペイメントサーバにおいては、さらに、前記店舗の口座に対応する入出金情報に基づき、売上金と釣銭とに分離して、前記店舗の現金管理を行う。
【0016】
本発明の更に他のペイメントサーバにおいては、さらに、前記売上金又は釣銭の入出金に関する取引情報を記憶する第1記憶部と、前記釣銭を管理するための取引情報を記憶する第2記憶部と、前記売上金を管理するための取引情報を記憶する第3記憶部とを有する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
図1は本発明の実施の形態における現金管理システムの構成を示す図である。
【0019】
図において、11は店舗、18は金融機関、19は運用センタである。そして、前記店舗11は、例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店等の商店や、レストラン、喫茶店等の飲食店であるが、商品やサービスを販売する店舗であれば、いかなる種類の店舗であってもよい。ここで、前記店舗11は複数であり、各店舗11には、売上を集計し売上金等を保管するためのレジスター機17が配設される。なお、各店舗11におけるレジスター機17の数は、単数であっても複数であってもよく、任意に設定することができる。また、前記レジスター機17は、前記店舗11とは別の店舗11’に配設されていてもよい。該店舗11’は、例えば、ショッピングモール内のテナント、近隣のチェーン店等である。
【0020】
そして、前記レジスター機17は、店舗11を訪れた顧客が店舗11で販売される商品やサービスを購入して代金の精算を行うと、前記店舗11におけるレジ係等の店員が操作して、前記代金を商品やサービスの売上高として入力して合計売上高を集計するとともに、前記代金として顧客から受領した現金を収納するための装置である。なお、前記店員は、釣銭として必要な現金を前記レジスター機17から取り出して前記顧客に渡すようになっている。この場合、硬貨や紙幣は前記レジスター機17のドロア(引き出し)内に金種毎に仕分けされて収納されている。
【0021】
また、前記レジスター機17は、いわゆるPOS(Point of Sales)システムにおけるPOS端末として機能するものであってもよい。この場合、売上高だけでなく、顧客が購入した商品やサービス毎に商品項目等の売上情報も前記レジスター機17に入力される。例えば、店舗11に配設されたレジスター機17が複数である場合、該複数のレジスター機17に入力された売上情報や売上高を集計するための図示されないストアコンピュータが配設され、該ストアコンピュータは、レジスター機17とLAN(Local Area Network)を介して接続され、前記レジスター機17に売上情報や売上高が入力される度に該売上情報や売上高を収集し、店舗11全体としての売上情報や売上高を集計する。
【0022】
さらに、前記店舗11が、チェーン店組織のように、複数の店舗が属する商店組織、飲食店組織等の店舗組織に属するものである場合、前記ストアコンピュータは、図示されない通信回線を介して、前記店舗組織の本部に配設された図示されない本部コンピュータに接続されている。該本部コンピュータは、各店舗11の売上情報や売上高などを収集し、すべての店舗11の売上情報や売上高などを集計する。これにより、前記本部コンピュータは、各店舗11の商品の在庫状況を把握し、新たに仕入れる商品の項目、数量等の情報を算出することができる。そして、前記本部コンピュータによって集計されたり算出されたりした情報は、店舗指導等において利用することができる。なお、本実施の形態において、前記店舗11は店舗組織に属するものであるとする。
【0023】
また、12は前記店舗11に配設されたATM(Automatic Teller Machine:現金自動預払機)、CD(Cash Dispenser:現金自動支払機)等の自動取引装置であり、利用者が自分で操作して入金、出金、通帳記帳、残高照会、振り込み、振り替え、送金、定期性預金設定等の金融取引を行うための装置である。なお、前記自動取引装置12は、他の機能、例えば、チケット予約機能、商品購入申込機能、クレジットカードの与信確認機能、施設情報案内機能等を有するキオスク端末のような多機能端末であってもよい。
【0024】
そして、前記自動取引装置12は、CPU、MPU等の演算手段、半導体メモリ、磁気ディスク等の記憶手段、通信手段等を備える一種のコンピュータであり、さらに、キーボード、タッチパネル、マウス等の入力装置、CRT、液晶ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ等の表示装置等を備える操作部を有する。なお、該操作部は、入力装置と表示装置との機能を兼ね備えるタッチパネルであることが望ましい。
【0025】
また、前記自動取引装置12は、キャッシュカード等のカードを取り扱うカード取り扱い部を有する。該カード取り扱い部は、カードが挿入されるカードスロットを備え、該カードスロット内には、カードを搬送する搬送装置、及び、カードの磁気ストライプ、IC等の記憶媒体に格納された情報の読み取り、上書き、消去等を行うための磁気ヘッド等の読み取り記録ヘッドが配設される。
【0026】
さらに、前記自動取引装置12は、預金通帳等の通帳に記帳する通帳記帳部、明細票を発行する明細票発行部、及び、紙幣を取り扱う紙幣入出金部と硬貨を取り扱う硬貨入出金部とから成る貨幣入出金部を有する。また、前記自動取引装置12は、ネットワーク14に接続される送受信部を有する。なお、前記店舗11に配設される自動取引装置12の数は、単数であっても複数であってもよく、任意に設定することができる。
【0027】
本実施の形態において、前記自動取引装置12は、金融機関18における勘定系の業務を遂行する勘定系上位装置と通信して金融取引を行うとともに、登録されたカードを使用することによって、前記店舗11における売上金又は釣銭の入出金を行うようになっている。
【0028】
そして、前記金融機関18は、例えば、銀行、信用金庫、郵便局等であり、勘定系上位装置としての勘定系ホストコンピュータ16が配設されている。該勘定系ホストコンピュータ16は、CPU、MPU等の演算手段、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶手段、キーボード、マウスのようなポインティングデバイス等の入力手段、CRT、液晶ディスプレイ等の表示手段、入出力インターフェイス、通信インターフェイス等を備えるものである。そして、前記勘定系ホストコンピュータ16は、金融機関18における金融取引の処理を実行し、入金、出金、通帳記帳、残高照会、振り込み、振り替え、送金、定期性預金設定等の金融処理のような金融機関18における勘定系の業務を遂行する。本実施の形態においては、前記金融機関18は複数であり、各金融機関18にそれぞれの勘定系の業務を遂行する勘定系ホストコンピュータ16が配設されている。
【0029】
また、前記運用センタ19には、前記自動取引装置12と勘定系ホストコンピュータ16との間に介在し、前記自動取引装置12を選択された金融機関18の勘定系ホストコンピュータ16に接続するペイメントサーバ13が配設されている。該ペイメントサーバ13は、CPU、MPU等の演算手段、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶手段、キーボード、マウスのようなポインティングデバイス等の入力手段、CRT、液晶ディスプレイ等の表示手段、入出力インターフェイス、通信インターフェイス等を備えるコンピュータであり、ネットワーク14を介して自動取引装置12に接続され、ネットワーク15を介して勘定系ホストコンピュータ16に接続されている。
【0030】
本実施の形態において、前記ペイメントサーバ13は、前記自動取引装置12によって行われる前記店舗11における売上金又は釣銭の入出金情報を管理する。この場合、前記店舗11の口座に対応する入出金情報に基づき、売上金と釣銭とに分離して、前記店舗11の現金管理を行うようになっている。そして、前記ペイメントサーバ13は、処理部31、第1記憶部32、第2記憶部33及び第3記憶部34を有する。前記処理部31は、自動取引装置12によって行われる店舗11における売上金又は釣銭の入出金情報を管理するための処理を行う。そして、前記第1記憶部32は売上金又は釣銭の入出金に関する取引情報を記憶し、第2記憶部33は釣銭を管理するための取引情報を記憶し、第3記憶部34は売上金を管理するための取引情報を記憶する。
【0031】
また、前記ペイメントサーバ13は、自動取引装置12を操作する利用者の取引先の金融機関18の勘定系ホストコンピュータ16に前記自動取引装置12を接続する。すなわち、店舗11の顧客が利用者として自動取引装置12を使用する場合、利用者は自動取引装置12の操作部を操作して、あらかじめ決められた複数の金融機関18の中から自分の取引先の金融機関18を選択するようになっている。なお、利用者がカードをカードスロットに挿入すると、カードの記憶媒体に格納された情報が読み取られ、取引先の金融機関18が自動的に選択されるようにしてもよい。このようにして、取引先の金融機関18の勘定系ホストコンピュータ16に自動取引装置12が接続された後、利用者は前記自動取引装置12を自分で操作して入金、出金、通帳記帳、残高照会、振り込み、振り替え、送金、定期性預金設定等の金融取引を行う。
【0032】
なお、前記ネットワーク14及びネットワーク15は、オンラインネットワークであることが望ましいが、無線又は有線の専用通信回線網から成るLANやイントラネットであるが、WAN(Wide Area Network)等の広域ネットワークであってもよいし、いかなるものであってもよい。また、前記ネットワーク14及びネットワーク15は、公衆通信回線網を利用したVPN(Virtual Private Network)であってもよい。
【0033】
次に、ペイメントサーバ13及び勘定系ホストコンピュータ16の構成の詳細について説明する。
【0034】
図2は本発明の実施の形態におけるペイメントサーバ及び勘定系ホストコンピュータの構成の詳細を示す図、図3は本発明の実施の形態におけるペイメントサーバの第1〜第3の記憶部に格納される情報を示す図である。
【0035】
図2に示されるように、勘定系ホストコンピュータ16には、店舗11が開設している口座である店舗口座21、及び、店舗11が属する店舗組織の本部が開設している口座である本部口座22が開設されている。なお、前記勘定系ホストコンピュータ16は、前記店舗11及び本部の取引先の金融機関18の勘定系の業務を遂行する勘定系ホストコンピュータである。なお、前記店舗口座21及び本部口座22は異なる勘定系ホストコンピュータ16に開設されていてもよいが、本実施の形態においては、説明の都合上、同一の勘定系ホストコンピュータ16に開設されているものとする。
【0036】
ここで、前記店舗口座21は、店舗11を運営するための資金を管理する口座であり、店舗11が使用する釣銭や、日常の事務用品、消耗品等を購入するための資金が預金されている。そして、店舗11で資金が必要になった場合は、前記店舗口座21から出金される。また、釣銭が回収された場合などには、前記店舗口座21に入金される。そして、前記本部口座22は本部が店舗組織に属する各店舗11の売上金を回収するための口座である。すなわち、各店舗11は毎日の売上金を取りまとめ、レジスター機17の売上高に従って前記本部口座22に振り込んで入金する。本部においては、本部口座22に入金されたことを確認して店舗11からの売上金が回収されたと判断する。したがって、本部口座22は、店舗11の観点からすると、振り込み等による入金専用の口座である。
【0037】
一方、ペイメントサーバ13には、店舗11において釣銭を出金したり、売上金を逐次入金したりするための運用口座23が開設されている。該運用口座23は、店舗11の営業に伴い頻繁に入出金を行うための口座である。なお、前記入出金には、勘定系ホストコンピュータ16に開設された店舗口座21を使用することもできる。ところが、例えば、休日や深夜などに勘定系ホストコンピュータ16の店舗口座21で入出金等の金融取引を行うと手数料が必要となったり、頻繁に金融取引を行うと、ネットワーク15の通信容量を超えてしまったりする恐れがある。そこで、一時的に取引状況を記憶しておき、一括して勘定系ホストコンピュータ16の店舗口座21と取引を行うために前記運用口座23が有効である。さらに、該運用口座23においては、店舗11の開店から閉店までに実行される各取引とその内訳とを記憶し、必要に応じて自動取引装置12から取引履歴の照合を行うこともできる。
【0038】
また、店舗11の閉店後の売上締めが行われたとき、前記ペイメントサーバ13は、売上締めまでの釣銭の出金履歴、売上金の入金履歴、及び、自動取引装置12に入金された当日の売上高に従って、口座残高を売上金と釣銭とに分け、対応する勘定系ホストコンピュータ16の店舗口座21及び本部口座22に入金する処理を実行する。すなわち、運用口座23は、一時口座24、釣銭口座25及び売上金口座26の仮想的な三つの口座を有する。なお、前記第1記憶部32は一時口座24として機能し、第2記憶部33は釣銭口座25として機能し、第3記憶部34は売上金口座26として機能する。
【0039】
この場合、前記第1記憶部32は、例えば、図3(a)に示されるように、各店舗11に対応するデータ格納ファイル32a、32b、32c等を備える。図3(a)に示される例において、該データ格納ファイル32a、32b、32c等のそれぞれには、店舗11の店員が自動取引装置12を操作することによって入出金された金額に関する情報等が記憶される。また、前記第2記憶部33は、例えば、図3(b)に示されるように、各店舗11に対応するデータ格納ファイル33a、33b、33c等を備える。図3(b)に示される例において、該データ格納ファイル33a、33b、33c等のそれぞれには、払い出された釣銭の金額や釣銭準備金の残高に関する情報等が記憶される。さらに、前記第3記憶部34は、例えば、図3(c)に示されるように、各店舗11に対応するデータ格納ファイル34a、34b、34c等を備える。図3(c)に示される例において、該データ格納ファイル34a、34b、34c等のそれぞれには、売上金の金額や本部口座22に振り込まれた金額に関する情報等が記憶される。
【0040】
ここで、前記一時口座24は、店舗11の店員が自動取引装置12を操作することによって、直接に入出金する口座である。また、釣銭口座25は、店舗口座21で管理される現金のうち釣銭準備金として事前に設定された金額を管理する口座である。すなわち、店舗11の営業のために払い出された釣銭の管理を行うとともに、例えば、悪意等で設定された金額以上の釣銭が払い出されることを防止する。さらに、売上金口座26は、店舗11から入金された現金のうち売上金として指定された金額を入金するための口座であり、本部口座22に振り込まれるまで、一時的に売上金を管理する。
【0041】
次に、前記構成の現金管理システムの動作について説明する。ここでは、前記自動取引装置12を使用した店舗11における現金管理としての釣銭売上金管理の動作について説明する。なお、最近は24時間営業の店舗もあるが、本実施の形態においては、前記店舗11は、一般的な朝開店して夜閉店する店舗であるとして説明する。まず、釣銭売上金管理の動作の概略を説明する。
【0042】
図4は本発明の実施の形態における釣銭売上金管理の動作の概略を示すフローチャートである。
【0043】
図において、左列は店舗11の開店から閉店までの動作を示し、右列は前記店舗11の営業に対応した自動取引装置12を使用した動作を示す。
【0044】
まず、店舗11において、店員は開店の前に当日の販売で使用する釣銭を準備する。該釣銭は、販売額等に応じて、各金種の硬貨及び紙幣が必要である。そこで、店員は自動取引装置12を操作して、釣銭として必要な各金種の硬貨及び紙幣の出金を行う。なお、前記自動取引装置12の操作は、通常の金融取引における出金の場合と同様である。
【0045】
すなわち、店員は、店舗11の取引先の金融機関18の勘定系ホストコンピュータ16に開設された店舗口座21に対応して発行され、かつ、事前に登録されている店員カードとしてのキャッシュカード等のカードを使用して釣銭準備のための出金を行う。ただし、通常の金融取引における出金と異なり、出金額とその金種内訳の指定とをあらかじめ指定された出金パターンから選択するようになっている。例えば、1円硬貨、10円硬貨、100円硬貨を各50枚ずつ、5円硬貨、50円硬貨、500円硬貨を各10枚ずつ出金するパターンを選択する。そして、出金された各金種の硬貨及び紙幣は、店舗11内の売り場に配設されたレジスター機17のドロア内に金種毎に仕分けされて釣銭準備金として収納され、開店の準備が完了する。
【0046】
続いて、店舗11における釣銭以外の商品等の開店準備が完了すると、店舗11の営業が開始される。なお、営業中において釣銭が必要な場合、レジスター機17に収納してある釣銭準備金から顧客に対して釣銭が渡される。そして、顧客から受け取った現金、すなわち、預かり金は、レジスター機17に釣銭準備金と一緒に収納される。
【0047】
このようにして、商品やサービスの販売に従って預かり金の収納及び釣銭の払い出しが行われる。そして、営業時間中に売上げが多くなり、預かり金が多額になった場合、レジスター機17から販売に対して過剰な現金の回収が行われる。例えば、釣銭としては不要な1万円札が多量になった場合、1万円札をレジスター機17から引き上げる売上回収が行われる。なお、売上回収は預かり金の一部を回収するものであり、回収される金額は、必ずしもそれまでの売上高に対応した金額ではない。そして、店員は、売上回収によって回収した現金を、自動取引装置12を操作して入金する。この場合、該自動取引装置12の操作は、通常の金融取引における入金の場合と同様である。
【0048】
一方、レジスター機17に収納してある釣銭が不足してきた場合、釣銭補充が行われる。この場合、前述された開店前の釣銭準備と同様に、店員は自動取引装置12を操作して、釣銭として必要な各金種の硬貨及び紙幣の出金を行う。ただし、釣銭の準備とは異なり、特定パターンから選択するのではなく、必要な金種を指定し、各金種毎に必要な枚数の硬貨又は紙幣の出金を行う。また、あらかじめ定められた出金パターンの中から所定のパターン、例えば、10円硬貨を30枚及び100円硬貨を30枚という出金パターンを選択することもできる。なお、前記売上回収及び釣銭補充は、営業時間中に必要となった場合、何度行ってもよい。
【0049】
これにより、釣銭は常に適当な量がレジスター機17に収納される。そのため、釣銭を大量に収納し過ぎて釣銭の取り出しが不便になることが防止される。また、釣銭切れが近くなった場合にも、簡単に釣銭を補充することができる。
【0050】
また、店員が自動取引装置12を操作して入出金を行うために使用するカードを管理することによって、店員毎に取引記録の管理を行うことができる。そのため、店舗11における現金の管理とともに、店員毎の現金取り扱い管理も行うことができる。
【0051】
このようにして、店舗11の営業を行い、営業が終了する。一日の販売が終了したので、営業開始から営業が終了するまでの売上高を集計し、売上締めが行われる。すなわち、店員は、レジスター機17に収納されている預かり金及び釣銭準備金のすべてを引き上げ、自動取引装置12を操作して入金する。この場合、前記自動取引装置12の操作は、通常の金融取引における入金の場合と同様であるが、当日の営業開始から営業が終了するまでの総売上高を入力することができる。
【0052】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 店舗11の店員は、自動取引装置12を操作して、釣銭準備のための出金を行う。
ステップS2 店舗11において営業が開始される。
ステップS3 店舗11において営業が行われる。
ステップS4 店舗11の店員は売上金回収を行い、自動取引装置12を操作して入金する。
ステップS5 店舗11の店員は自動取引装置12を操作して、釣銭補充のための出金を行う。
ステップS6 店舗11における営業が終了する。
ステップS7 店舗11の店員は、売上締めを行い、自動取引装置12を操作して入金する。
【0053】
次に、前記自動取引装置12を使用した店舗11における釣銭売上金管理の動作について詳細に説明する。
【0054】
図5は本発明の実施の形態における取引集計が印刷された明細票の例を示す図、図6は本発明の実施の形態における釣銭売上金管理の動作の詳細を示すフローチャートである。
【0055】
まず、釣銭準備の動作について説明する。
【0056】
この場合、店員は自分に割り当てられたカードを自動取引装置12のカードスロットに挿入すると、自動取引装置12はカードを受け付ける。該自動取引装置12のカード取り扱い部は、挿入されたカードの磁気ストライプ、IC等の記憶媒体に格納された情報を読み取り、前記カードが事前に登録されている店員カードに該当するか否かを判断する。そして、前記カードが店員カードに該当しない場合、前記自動取引装置12は、カードが一般的な金融取引に使用するための一般カードであると判断し、入金、出金、通帳記帳、残高照会、振り込み、振り替え、送金、定期性預金設定等の通常の金融取引を行うための動作を開始する。なお、通常の金融取引を行うための動作については説明を省略する。
【0057】
また、前記カードが店員カードであると判断した場合、前記自動取引装置12は、複数のレジスター機17の中から該当するレジスター機17を選択することができるようにする。この場合、操作部のタッチパネルにレジスター機17を選択するための画面が表示される。該画面には、例えば、選択手段として、レジスター機17の番号を示すボタンが表示される。そして、店員は、該当するレジスター機17の番号を示すボタンにタッチすることによって、レジスター機17を選択することができる。なお、レジスター機17が単数である場合には、レジスター機17を選択する動作を省略することができる。
【0058】
続いて、前記自動取引装置12は、釣銭売上金管理のための取引を選択することができるようにする。この場合、操作部のタッチパネルに出金又は入金を選択するための画面が表示される。該画面には、例えば、選択手段として、出金ボタン及び入金ボタンが表示される。そして、店員は、出金ボタン又は入金ボタンにタッチすることによって、出金又は入金を選択することができる。ここでは、釣銭準備取引であるので出金が選択される。
【0059】
続いて、前記自動取引装置12は、出金が選択されたと判断すると、出金内訳の指定方法を選択する画面が操作部のタッチパネルに表示させる。この場合、前記出金内訳の指定方法には、事前に設定された金種別の貨幣の枚数に従って出金する組み合わせ出金と、個別に金種毎に出金する貨幣の枚数を指定する個別出金とがある。そのため、前記画面には、選択手段として、組み合わせ出金ボタン及び個別出金ボタンが表示される。ここでは、釣銭準備であるので、店員は、組み合わせ出金ボタンにタッチすることによって、組み合わせ出金を選択する。
【0060】
続いて、前記自動取引装置12は、組み合わせ出金が選択されたと判断すると、事前に設定された金種別の枚数に従って、1円硬貨から500円硬貨までの硬貨6金種、及び、釣銭に使用されることのない1万円札以外の紙幣を貨幣入出金部から出金する。また、カード取り扱い部のカードスロットからは店員カードが返却され、明細票発行部からは内訳が印刷された明細票が発行される。そして、店員は出金された紙幣、硬貨、返却されたカード及び取引内訳が印刷されて発行された明細票を受け取る。これにより、釣銭準備のための自動取引装置12の操作を終了する。ここで、出金された紙幣及び硬貨は、レジスター機17のドロア内に金種毎に仕分けされて収納され、販売の準備が完了する。
【0061】
次に、釣銭補充の動作について説明する。
【0062】
この場合、釣銭準備の場合と同様に、店員は自分に割り当てられたカードを自動取引装置12のカードスロットに挿入する。なお、前記自動取引装置12が出金内訳の指定方法を選択する画面を操作部のタッチパネルに表示させるまでの動作については、釣銭準備の場合と同様であるので、説明を省略する。
【0063】
そして、釣銭補充の場合は、ある特定の金種だけが不足しているので、店員は、個別出金ボタンにタッチすることによって、個別出金を選択する。続いて、前記自動取引装置12は、個別出金が選択されたと判断すると、金種及びその枚数を指定する画面を操作部のタッチパネルに表示させる。前記画面には、例えば、指定手段として、1円硬貨から500円硬貨までの硬貨6金種か、釣銭に使用されることのない1万円札以外の紙幣のいずれかを指定する金種指定ボタン、及び、枚数を指定するテンキーが表示される。店員は、いずれかの金種指定ボタンにタッチすることによって金種を指定し、続いて、テンキーにタッチすることによって枚数を指定する。これにより、レジスター機17に収納してある釣銭の残量や以降の営業時間に応じて必要な金種の貨幣を必要量だけ指定して出金することができる。
【0064】
なお、出金する金種は同時に複数指定することができる。一般的に、釣銭が不足する場合、来客数が多いので釣銭が予想以上に払い出された等の要因があるので、一金種の釣銭だけでなく複数金種の釣銭が不足する場合が多い。そのため、複数の金種を同時に指定して出金することができるようになっている。
【0065】
続いて、前記自動取引装置12は、すべての必要な金種及びその枚数が指定されたと判断すると、指定された金種別の枚数に従って、硬貨及び紙幣を貨幣入出金部から出金する。また、カード取り扱い部のカードスロットからは店員カードが返却され、明細票発行部からは内訳が印刷された明細票が発行される。そして、店員は出金された紙幣、硬貨、返却されたカード及び内訳が印刷されて発行された明細票を受け取る。これにより、釣銭補充のための自動取引装置12の操作を終了する。ここで、出金された紙幣及び硬貨は、レジスター機17のドロア内に金種毎に仕分けされて補充され、販売が継続される。
【0066】
次に、売上回収の動作について説明する。
【0067】
この場合、釣銭準備の場合と同様に、店員は自分に割り当てられたカードを自動取引装置12のカードスロットに挿入する。なお、前記自動取引装置12が出金又は入金を選択するための画面を操作部のタッチパネルに表示させるまでの動作については、釣銭準備の場合と同様であるので、説明を省略する。
【0068】
そして、売上回収の場合は売上金の一部を入力するので、店員は、入金ボタンにタッチすることによって、入金を選択する。続いて、前記自動取引装置12は、入金が選択されたと判断すると、売上回収又は売上締めを選択する画面が操作部のタッチパネルに表示させる。該画面には、例えば、選択手段として、売上回収ボタン及び売上締めボタンが表示される。そして、店員は、売上回収ボタン及び売上締めボタンにタッチすることによって、売上回収又は売上締めを選択することができる。ここでは、売上回収が選択される。
【0069】
続いて、店員は、自動取引装置12の貨幣入出金部に紙幣及び硬貨を投入して入金する。続いて、前記自動取引装置12は、入金された紙幣及び硬貨を計数する。また、カード取り扱い部のカードスロットからは店員カードが返却され、明細票発行部からは内訳が印刷された明細票が発行される。そして、店員は、返却されたカード及び内訳が印刷されて発行された明細票を受け取る。これにより、売上回収のための自動取引装置12の操作を終了する。
【0070】
次に、売上締めの動作について説明する。
【0071】
この場合、売上回収の場合と同様に、店員は自分に割り当てられたカードを自動取引装置12のカードスロットに挿入する。なお、前記自動取引装置12が売上回収又は売上締めを選択する画面を操作部のタッチパネルに表示させるまでの動作については、売上回収の場合と同様であるので、説明を省略する。
【0072】
そして、店員は、売上締めボタンにタッチすることによって、売上締めを選択する。続いて、前記自動取引装置12は、売上締めが選択されたと判断すると、当日の売上高を入力する画面を操作部のタッチパネルに表示させる。前記画面には、例えば、売上高を入力するテンキーが表示される。店員は、テンキーにタッチすることによって、レジスター機17の集計結果として出力された当日の売上高を入力する。
【0073】
続いて、店員は、自動取引装置12の貨幣入出金部に、レジスター機17から引き上げた紙幣及び硬貨のすべてを投入して入金する。この場合、レジスター機17から引き上げた金額は、当日の売上高と当日の釣銭準備、釣銭補充の金額を合計した値から途中で売上回収した金額を差し引いた金額に等しい。そこで、自動取引装置12は、当日の取引集計として、開店前の釣銭準備から営業中の売上回収、釣銭補充、そして、閉店後の売上締めまでを集計して出力する。また、カード取り扱い部のカードスロットからは店員カードが返却され、明細票発行部からは取引集計が印刷された明細票が発行される。そして、店員は、返却されたカード及び取引集計が印刷されて発行された明細票を受け取る。これにより、売上締めのための自動取引装置12の操作を終了する。
【0074】
ここで、前記明細票には、図5に示されるように、取引集計が印刷されている。この場合、明細票の1行目には取引種別の売上締めが、2行目には口座番号が、3行目には口座番号に対応した登録されている店舗名が印刷されている。図5に示される例においては、9時45分に釣銭準備のための出金(¥37,200)を行い、その後、14時30分に売上回収の入金(¥150,000)を行い、さらに、15時45分に釣銭補充の出金(¥3,500)を行い、最終的に20時35分に売上締めで入金(¥178,451)を行っている。
【0075】
そして、集計結果として当日の出金計は、9時45分の釣銭準備と15時45分の釣銭補充との合計金額で¥40,700であり、入金計は、14時30分の売上回収と20時35分の売上締めとの合計金額で¥328,451である。また、売上高は、集計結果の入金計¥328,451から出金計¥40,700を差し引いた金額が印刷される。この場合、集計された売上高は¥287,761である。
【0076】
さらに、入金計¥328,451から売上高¥287,761を差し引いた値を残高として印刷する。この場合、残高は¥40,690である。なお、本来はこの残高と出金計とは一致する。すなわち、入金計は釣銭として出金された金額と売上高との合計金額である。
【0077】
したがって、入金計から売上高を差し引いた残高¥40,690は、釣銭として出金された合計金額である出金計¥40,700に等しい。ところが、図5に示される例においては、残高が¥10不足している。そこで、明細票の最終行に釣銭差額−10が印刷される。この釣銭差額は、本来¥0が正しいが、例えば、販売中の釣銭の受け渡しの間違い等で過剰に釣銭を渡してしまった場合等、このように釣銭差額として出力される。
【0078】
このようにして、本実施の形態においては、店員が自動取引装置12を操作することによって釣銭の払い出しや売上金の入金が行われる。
【0079】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS11 自動取引装置12はカードを受け付ける。
ステップS12 自動取引装置12は店員カードであるか否かを判断する。店員カードである場合はステップS14に進み、店員カードでない場合、すなわち、一般カードである場合はステップS13に進む。
ステップS13 金融取引を行う。
ステップS14 レジスター機17が選択される。
ステップS15 取引が選択される。
ステップS16 自動取引装置12は出金が選択されたか否かを判断する。出金が選択された場合はステップS17に進み、出金でない場合、すなわち、入金が選択された場合はステップS22に進む。
ステップS17 出金内訳の指定方法が選択される。
ステップS18 自動取引装置12は組み合わせ出金が選択されたか否かを判断する。組み合わせ出金が選択された場合はステップS21に進み、組み合わせ出金でない場合、すなわち、個別出金が選択された場合はステップS19に進む。ステップS19 金種及び枚数が指定される。
ステップS20 自動取引装置12は指定が完了したか否かを判断する。指定が完了した場合はステップS21に進み、指定が完了していない場合はステップS19に戻る。
ステップS21 自動取引装置12は紙幣及び硬貨を出金し、処理を終了する。ステップS22 売上回収又は売上締めが選択される。
ステップS23 自動取引装置12は売上回収が選択されたか否かを判断する。売上回収である場合はステップS25に進み、売上回収でない場合、すなわち、売上締めである場合はステップS24に進む。
ステップS24 売上高が入力される。
ステップS25 自動取引装置12に紙幣及び硬貨が入金され、処理を終了する。
【0080】
このように、本実施の形態においては、店舗11に配設された自動取引装置12を操作して、釣銭を出金したり、売上金を入金したりすることができる。そのため、釣銭の準備や売上金の入金のために金融機関18に行く必要がなく、店舗11における現金管理の手間を省くことができ、防犯上の問題もない。
【0081】
また、登録されたカードを使用することによって、自動取引装置12を操作するので、店舗11の責任者のような特定の店員以外の店員であっても、釣銭を出金したり、売上金を入金したりすることができる。そのため、業務負担が特定の店員に集中することがなく、店舗11の業務効率を向上させることができる。
【0082】
さらに、店舗11に配設された自動取引装置12を操作して、釣銭を出金したり、売上金を入金したりするので、頻繁に入出金を行うことができ、レジスター機17に収納される現金を適切な範囲に維持することができる。
【0083】
次に、ペイメントサーバ13及び勘定系ホストコンピュータ16に開設されている口座間での金額の動きについて説明する。
【0084】
まず、釣銭準備における口座間での金額の動きについて説明する。
【0085】
この場合、事前の設定に従って釣銭口座25には、店舗口座21から釣銭準備金としてあらかじめ設定された金額が移動されている。そして、自動取引装置12を操作することによる釣銭準備金の出金は、前記釣銭口座25から行われるので、事前に設定された金額以上に出金することはできない。
【0086】
そして、店員が店舗11に配設された自動取引装置12を操作して釣銭準備取引を実行すると、前記自動取引装置12は、ペイメントサーバ13の一時口座24からの必要な釣銭準備金の引き出しを要求する。このとき、前記一時口座24には釣銭準備金がないので、前記ペイメントサーバ13は、今回要求された釣銭準備金の金額を釣銭口座25から一時口座24に移動する。これにより、自動取引装置12から、釣銭準備金が出金される。
【0087】
例えば、事前に設定された釣銭準備金が¥100,000であり、今回出金された釣銭準備金が¥37,200であるとする。この場合、勘定系ホストコンピュータ16に開設されている店舗口座21から、ペイメントサーバ13に開設されている釣銭口座25に¥100,000が入金される。また、ペイメントサーバ13内において、釣銭口座24から一時口座24に¥37,200が入金され、釣銭口座25の残高が¥62,800となる。さらに、一時口座24から自動取引装置12に¥37,200が出金される。
【0088】
次に、釣銭補充における口座間の金額の動きについて説明する。
【0089】
釣銭補充のために店員が自動取引装置12を操作して、例えば、¥3,500を出金する場合、自動取引装置12は、ペイメントサーバ13の一時口座24からの¥3,500の引き出しを要求する。そして、前記ペイメントサーバ13は、今回要求された釣銭補充の金額¥3,500を釣銭口座25から一時口座24に移動する。これにより、自動取引装置12から、¥3,500が出金される。
【0090】
この場合、釣銭口座25から一時口座24に¥3,500が入金され、一時口座24から自動取引装置12に¥3,500が出金されるので、釣銭口座25の残高は¥59,300となる。
【0091】
このようにして、釣銭準備及び釣銭補充の度に、必要な金額が釣銭口座25が一時口座24を経由して出金される。なお、これらの金額の移動状況は釣銭口座25に取引記録として記録される。
【0092】
次に、売上回収における口座間の金額の動きについて説明する。
【0093】
店員が店舗11に配設された自動取引装置12を操作して売上回収を実行すると、自動取引装置12からペイメントサーバ13の一時口座24に入金される。例えば、¥150,000の売上回収が実行されると、一時口座24に自動取引装置12から¥150,000が入金される。この場合、入金された金額が売上金であるか回収された釣銭準備金であるかを判別することができない。そこで、一時口座24の残高として管理される。
【0094】
次に、売上締めにおける口座間の金額の動きについて説明する。
【0095】
店員が店舗11に配設された自動取引装置12を操作して売上締めを実行すると、自動取引装置12からペイメントサーバ13の一時口座24に入金される。また、売上締めにおいては、入金された現金の額、すなわち、入金額と入力された売上高とが通知される。
【0096】
例えば、入金額を¥178,451とし、売上高を¥287,761とする。なお、前述された売上回収で、一時口座24には¥150,000が入金されているので、一時口座24の残高が¥150,000になっている。そして、自動取引装置12から一時口座24に¥178,451が入金されるので、一時口座24の残高は¥328,451になる。
【0097】
また、売上締めによって、店舗11は閉店し、営業が終了したとみなされ、ペイメントサーバ13は、運用口座23における開店前の釣銭準備から売上締めまでの精算処理を実行する。すなわち、売上高の¥287,761に従って、一時口座24から売上金口座26へ¥287,761が入金されて、一時口座24の残高が¥40,690になり、売上金口座の残高が¥287,761になる。
【0098】
さらに、一時口座24の残高はすべての入金額から売上高を差し引いた残高であるので、回収された釣銭準備金に相当する。そこで、一時口座24の残高¥40,690を釣銭口座25に入金すると、一時口座24の残高が¥0になり、釣銭口座25の残高は¥99,990になる。そして、最終的な各口座の残高は、一時口座24の残高が¥0となり、釣銭口座25の残高が¥99,990となり売上金口座の残高が¥287,761となる。
【0099】
このように、本実施の形態においては、自動取引装置12の売上締め処理に対応して入力された売上高に基づいて、一時口座24から売上金口座26への入金と、残高の釣銭口座25への振り替えが自動的に実行される。そのため、レジスター機17内で混在した釣銭と売上金とを自動的に分離し、対応する口座としての釣銭口座25及び売上金口座26に入金することができ、途中でのミス等を防止することができる。
【0100】
本実施の形態においては、釣銭の受け渡しのミス等によって、釣銭口座25に入金された金額がそれ以前に釣銭準備金として出金された金額より10円不足しているものとして説明した。このような場合、売上金口座26には売上締めで集計された売上高に従った金額が入金され、釣銭口座25には残高の過不足分を含めて入金される。これは、売上高はレジスター機17によって集計され本部に通知されていて、本部口座22でこの売上高との誤差が生じると、売上高が適正に入金されたか否かを判断することができないためである。また、誤差は釣銭の受け渡しミスのように店舗11側の責任となる場合がほとんどである。そこで、このように、誤差分は釣銭口座25に残すことによって、後の処理を分かりやすくするとともに、その責任を明確にすることができる。
【0101】
なお、前記実施の形態においては、運用口座23を店舗口座21と本部口座22との取引を仲介するために店舗11がペイメントサーバ13に開設した口座として説明した。しかし、ペイメントサーバ13は、勘定系ホストコンピュータ16ではないので、口座の処理ができない場合が想定される。このような場合は、ペイメントサーバ13が一時的に資金を立て替え、運用口座23を仮想的にペイメントサーバ13内に開設してもよい。
【0102】
また、本実施の形態においては、ペイメントサーバ13に開設された入出金を行うための一時口座24、釣銭準備金の管理を行う釣銭口座25、及び、売上金の管理を行うための売上金口座26によって、店舗11で使用する釣銭準備金の管理と店舗11の売上金の管理とを同時に行うことができる。
【0103】
さらに、釣銭と売上金とを自動的に分離して管理することができるので、店舗11の釣銭準備金の管理、及び、本部に対する売上金の管理、入金を簡単に行うことができ、店舗11の現金管理を安全に、かつ、確実に行うことができる。
【0104】
なお、本実施の形態においては、現金の入出金のために自動取引装置12を利用する場合について説明したが、自動取引装置12ではなく、硬貨及び紙幣の入出金を行うことができる専用の入出金機を使用することもできる。この場合、釣銭の入出金に必要な大量の硬貨を取り扱うことができ、また、売上金の入金の際に大量の紙幣の入金を行うことができる。
【0105】
また、運用センタ19に配設されたペイメントサーバ13に、現金の入出金管理を行うために、一時口座24、釣銭口座25及び売上金口座26を開設する場合について説明したが、必ずしも実際の口座は必要なく、例えば、現金の入出金は金融機関16の勘定系ホストコンピュータ16に開設した店舗口座21を使用して行い、釣銭や売上金の管理のために、店舗口座21に対する入出金額や残高の内訳を記憶する情報管理装置等を運用センタ19に配設してもよい。
【0106】
さらに、前記情報管理装置の機能は、自動取引装置12の制御部が代行してもよい。この場合、勘定系ホストコンピュータ16に開設した店舗口座21への入金処理や本部口座22への振り替え等、実行することができないこともあるが、店舗11における現金の集計管理は可能であり、少なくとも店舗11における現金管理の機能を果たすことはできる。
【0107】
また、運用センタ19に売上金を通知することができるのであれば、自動取引装置12を使用する必要はなく、例えば、店舗11の売上金の集計を行うレジスター機17と運用センタ19のペイメントサーバ13とを電話回線等で接続し、運用センタ19に直接に売上高が通知されるようにしてもよい。
【0108】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0109】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、店舗内に配設された金融取引を行うための自動取引装置を使用して売上金及び釣銭の管理を行うことによって、店舗内で現金の管理を行うことができ、釣銭の準備や売上金の入金のために金融機関に行く必要がなく、店舗における現金管理の手間を省くことができるとともに、現金を確実に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における現金管理システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるペイメントサーバ及び勘定系ホストコンピュータの構成の詳細を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるペイメントサーバの第1〜第3の記憶部に格納される情報を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における釣銭売上金管理の動作の概略を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態における取引集計が印刷された明細票の例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態における釣銭売上金管理の動作の詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 店舗
12 自動取引装置
13 ペイメントサーバ
16 勘定系ホストコンピュータ
18 金融機関
21 店舗口座
22 本部口座
24 一時口座
25 釣銭口座
26 売上金口座

Claims (9)

  1. (a)金融機関における勘定系の業務を遂行する勘定系上位装置と、
    (b)店舗に配設され、前記勘定系上位装置と通信して金融取引を行う自動取引装置と、
    (c)前記勘定系上位装置及び自動取引装置に通信可能に接続され、該自動取引装置によって行われる前記店舗における売上金又は釣銭の入出金情報を管理するペイメントサーバとを有することを特徴とする現金管理システム。
  2. 前記自動取引装置は、登録されたカードを使用することによって、前記店舗における売上金又は釣銭の入出金を行う請求項1に記載の現金管理システム。
  3. 前記ペイメントサーバは、前記店舗の口座に対応する入出金情報に基づき、売上金と釣銭とに分離して、前記店舗の現金管理を行う請求項1又は2に記載の現金管理システム。
  4. 前記ペイメントサーバは、前記売上金又は釣銭の入出金に関する取引情報を記憶する第1記憶部、前記釣銭を管理するための取引情報を記憶する第2記憶部、及び、前記売上金を管理するための取引情報を記憶する第3記憶部を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載の現金管理システム。
  5. (a)店舗に配設され、金融機関における勘定系の業務を遂行する勘定系上位装置と通信して金融取引を行うとともに、
    (b)登録されたカードを使用することによって、前記店舗における売上金又は釣銭の入出金を行うことを特徴とする自動取引装置。
  6. (a)前記カードの記憶媒体に格納された情報に基づいて、前記カードが登録されたカードであるか否かを判断するカード取り扱い部と、
    (b)前記カードが登録されたカードである場合に、前記店舗における売上金又は釣銭の入出金を選択して行うことができるようにする操作部とを有する請求項5に記載の自動取引装置。
  7. (a)金融機関における勘定系の業務を遂行する勘定系上位装置、及び、店舗に配設された自動取引装置に通信可能に接続され、
    (b)該自動取引装置によって行われる前記店舗における売上金又は釣銭の入出金情報を管理することを特徴とするペイメントサーバ。
  8. 前記店舗の口座に対応する入出金情報に基づき、売上金と釣銭とに分離して、前記店舗の現金管理を行う請求項7に記載のペイメントサーバ。
  9. 前記売上金又は釣銭の入出金に関する取引情報を記憶する第1記憶部と、前記釣銭を管理するための取引情報を記憶する第2記憶部と、前記売上金を管理するための取引情報を記憶する第3記憶部とを有する請求項7又は8に記載のペイメントサーバ。
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