JP2021163350A - 貨幣処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】貨幣を適切に収集する貨幣処理装置を提供する。
【解決手段】貨幣処理装置(取引装置200)は、入金額に対して所定のインセンティブを付加した額を出金額として、両替処理を行う。両替前の貨幣に基づき算出した所定のインセンティブ額を、両替後の貨幣に付加して出金する両替処理を実行するように制御し、両替前の貨幣及び出金する貨幣の少なくとも一方に関係する特定条件が成立した場合には、インセンティブ額を付加しないように制御する制御部210を備える。
【選択図】図6

Description

ここに開示する技術は、貨幣処理装置に関する。
特許文献1には、例えば小売店舗に設置される両替機が記載されている。この両替機は、店舗の顧客は両替機に小額貨幣を入金し、両替機は高額貨幣を出金する。店舗の店員は、両替機に貯まった貨幣を出金できる。出金した貨幣は、店舗における決済時に釣銭として利用される。
この両替機はまた、金種毎の貨幣の収納量を記憶している。顧客が入金した貨幣の金種が、収納量が不足している金種であれば、顧客へのインセンティブとして、ポイント又は商品券を、両替後の貨幣に追加して顧客に提供する。顧客へのインセンティブによって、不足金種の入金が促進される。両替機は、貨幣を効率的に収集できる。
特開2010−237933号公報
前記の両替機は、インセンティブ分のポイント又は商品券を提供する。ところが、この構成は、インセンティブが強く働かずに、貨幣の不足を解消できない恐れがある。
そこで、両替処理を行う貨幣処理装置を、両替後の貨幣と、インセンティブ分の貨幣とを出金する構成とすることが考えられる。この貨幣処理装置は、インセンティブ分の貨幣が出金されるため、顧客の入金が誘引されて、貨幣不足の解消が期待できる。しかしながら、インセンティブ分の貨幣を出金すると、貨幣処理装置が収納する貨幣量が増えずに、貨幣不足を解消できない場合がある。
ここに開示する技術は、貨幣を適切に収集する貨幣処理装置を提供する。
ここに開示する技術は、入金額に対して所定のインセンティブを付加した額を出金額として、両替処理を行う貨幣処理装置に係る。この貨幣処理装置は、
両替前の貨幣に基づき算出した所定のインセンティブ額を、両替後の貨幣に付加して出金する前記両替処理を実行するように制御し、両替前の貨幣及び出金する貨幣の少なくとも一方に関係する特定条件が成立した場合には、前記インセンティブ額を付加しないように制御する制御部を備える。
インセンティブ額を付加することにより、利用者の入金が促進される。貨幣処理装置は、貨幣を収集できる。
特定条件が成立した場合には、インセンティブ額を付加しないため、貨幣処理装置は、インセンティブ分の貨幣を出金しない。装置内の貨幣が減らないから、貨幣処理装置は、貨幣を適切に収集できる。
前記制御部は、出金する貨幣を最小枚数によって構成した場合に、出金する貨幣に含まれる金種が、両替前の貨幣にも含まれる場合、前記特定条件が成立したとして、前記インセンティブ額を付加しない、ように制御する、としてもよい。
出金する貨幣に含まれる金種が、両替前の貨幣にも含まれる場合、貨幣処理装置の両替処理を通じて、当該金種の貨幣の数は増えない、又は、大きく増えない。この場合に、貨幣処理装置はインセンティブ額を付加しないため、装置内の、当該金種の貨幣の減少が抑制される。
前記制御部は、出金する貨幣を最小枚数によって構成した場合に、両替後の貨幣の枚数と、両替前の貨幣の枚数とが一致する場合、前記特定条件が成立したとして、前記インセンティブ額を付加しない、ように制御する、としてもよい。
両替後の貨幣の枚数と、両替前の貨幣の枚数とが一致する場合、貨幣処理装置の両替処理を通じて、貨幣処理装置が収納する貨幣の数は増えない。この場合に、貨幣処理装置はインセンティブ額を付加しないため、装置内の貨幣の減少が抑制される。
前記制御部は、出金する貨幣を最小枚数によって構成した場合に、出金する貨幣の枚数が、両替前の貨幣の枚数よりも少ない場合、前記インセンティブ額を付加する、ように制御する、としてもよい。
出金する貨幣の枚数が、両替前の貨幣の枚数よりも少ない場合、貨幣処理装置の両替処理を通じて、装置内の貨幣の数は増える。貨幣処理装置は、貨幣を適切に収集できる。また、利用者にインセンティブが働くため、貨幣の入金が促進される。
前記制御部は、両替後の貨幣を最小枚数によって構成した場合に、両替後の貨幣の金種及び枚数と両替前の貨幣の金種及び枚数とが一致する場合、特定条件が成立したとして前記インセンティブ額を付加しない、ように制御する、としてもよい。
両替後の貨幣の金種及び枚数と両替前の貨幣の金種及び枚数とが一致する場合、貨幣処理装置の両替処理を通じて、入金される貨幣と、出金される貨幣とは同じである。この場合、貨幣処理装置はインセンティブ額を付加しないことによって、装置内の貨幣の減少が抑制される。また、利用者に過剰な利益を提供することが抑制される。
前記貨幣処理装置は、貨幣量が不足している金種の情報を取得する取得部を更に備え、
前記制御部は、両替前の貨幣に、前記貨幣量が不足している金種が含まれない場合、特定条件が成立したとして前記インセンティブ額を付加しない、ように制御する、としてもよい。
つまり、制御部は、貨幣量が不足している金種が入金される場合に、インセンティブ額を付加する。利用者にインセンティブが働くため、貨幣量が不足している金種の入金が促進される。
前記貨幣処理装置は、貨幣量が不足している金種の情報を取得する取得部を更に備え、
前記制御部は、出金する貨幣に、前記貨幣量が不足している金種が含まれる場合、特定条件が成立したとして前記インセンティブ額を付加しない、ように制御する、としてもよい。
つまり、制御部は、貨幣量が不足している金種が出金されない場合に、インセンティブ額を付加する。不足している金種が出金されない両替処理の実行が促進される。貨幣量が不足している金種の貨幣が減らないことが期待できる。
前記貨幣処理装置は、貨幣量が過剰な金種の情報を取得する取得部を更に備え、
前記制御部は、出金する貨幣に、前記貨幣量が過剰な金種が含まれない場合、特定条件が成立したとして前記インセンティブ額を付加しない、ように制御する、としてもよい。
つまり、制御部は、出金する貨幣に、貨幣量が過剰な金種が含まれる場合に、インセンティブ額を付加する。過剰な金種が出金される両替処理の実行が促進される。貨幣量が過剰な金種の貨幣が減ることが期待できる。
前記制御部は、装置内の貨幣の金種毎の収納量に基づいて、前記貨幣量を判断する、としてもよい。
制御部は、貨幣処理装置が収納している貨幣量を、適切に判断できる。
前記貨幣処理装置は、外部装置との通信を行うことにより、店舗に存在する貨幣の金種毎の量の情報を受信する受信部をさらに備え、
前記制御部は、前記店舗に存在する貨幣の金種毎の量に基づいて、前記貨幣量を判断する、としてもよい。
店舗に設置された貨幣処理装置は、当該店舗における決済時に釣銭として利用できる貨幣を収納する。制御部は、店舗に存在する貨幣の金種毎の量を正確に判断できる。
前記の貨幣処理装置は、貨幣を適切に収集できる。
図1は、取引システムの構成概略を示す模式図である。 図2は、管理装置の構成概略を示すブロック図である。 図3は、取引装置の構成概略を示すブロック図である。 図4は、貨幣処理装置の構成概略を示すブロック図である。 図5は、操作端末、携帯端末、及び、貨幣処理装置の構成概略を示すブロック図である。 図6は、取引装置の外観を例示する斜視図である。 図7は、入金取引の取引条件が設定された取引条件情報の例を示す図である 図8は、取引システムで行われる入金取引を説明するための模式図である。 図9は、取引装置の待機時に表示される画面例を示す図である。 図10は、取引装置において硬貨の投入を促す画面例を示す図である。 図11は、取引装置において投入された硬貨の計数結果を表す画面例を示す図である。 図12は、取引装置においてサービスを選択する画面例を示す図である。 図13は、両替処理において、インセンティブ額の付加、非付加の例を説明する図である。 図14は、取引装置において、入金枚数を変更する画面例を示す図である。 図15は、取引装置で行われる処理の流れを例示するフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、ここに開示する貨幣処理装置を説明する。ここに開示する貨幣処理装置の構成は、例示である。貨幣処理装置は、取引装置として、取引システムの一部を構成する。取引装置は、取引システムの利用者が、貨幣の入金又は出金を伴う操作を行う装置である。なお、本実施形態で貨幣と言う場合は、紙幣である場合と、硬貨である場合と、紙幣及び硬貨の両方である場合とが含まれる。
取引装置は、例えば各種の店舗に設置される。店舗の顧客が利用者となって、取引装置を通じた取引が行われる。また、店舗の店員が利用者となって、取引装置を通じた取引も行われる。
先ず、取引システムで行われる取引の概要について説明する。取引には入金取引と出金取引とが含まれる。入金取引は、利用者が取引装置に貨幣を入金して行う取引である。出金取引とは、利用者が貨幣を取引装置から出金する取引である。店舗の顧客は主に、入金取引を行う。店舗の店員は主に、出金取引を行う。
入金取引は、両替、クーポン取引、及び、チャージを含む。両替は、取引装置に入金した貨幣を、入金貨幣と異なる金種の貨幣に交換する取引である。この両替は主に、入金した貨幣を、高額金種を含むように両替する。
クーポン取引は、取引装置に入金した貨幣を、商品購入等に使用可能なクーポンに交換する取引である。取引システムを利用してクーポンを得た利用者は、当該クーポンを、商品の購入等に利用することができる。
チャージは、利用者が取引装置に入金した貨幣を、電子マネーに入金する取引である。電子マネーは、法定通貨と等価な電子データであって、運営会社によって提供される決済サービスである。利用者は、商品購入時等において、電子マネーを決済手段として使用できるが、全ての店舗において、電子マネーによる決済が可能とは限らない。電子マネーは、例えば、複数の運営会社によって個別に運営される。この場合、複数種類の電子マネーが存在する。
取引システムは、入金取引のうち、両替及びクーポン取引の取引条件として、貨幣の金種毎に取引料率を管理している。取引料率は、金種別のインセンティブ率及び手数料率によって決定される。インセンティブ率とは、取引時に、取引相手に付与する金額を算出するための料率である。利用者が入金した貨幣の金額に、インセンティブ率を掛けて得られた金額が、取引相手に付与する金額(つまり、インセンティブ額)となる。インセンティブ率は、金種毎に異なる料率を設定したものであってもよいし、全金種の料率を同一とすることにより一回の取引に対して一定の料率を設定したものであってもよい。所定金種のインセンティブ率を高く設定した場合、利用者が、その金種を入金する確率が高くなる。
手数料率とは、取引時に、取引相手から徴収する金額を算出するための料率である。利用者が入金した貨幣の金額に、手数料率を掛けて得られた金額が、取引相手から徴収する金額となる。手数料率は、金種毎に異なる料率を設定したものであってもよいし、全金種の料率を同一とすることにより一回の取引に対して一定の料率を設定したものであってもよい。所定金種の手数料率を高く設定した場合、利用者が、その金種の貨幣を入金する確率が低くなる。
取引システムは、インセンティブ率と手数料率との少なくとも一方の設定を受け付ける。取引料率の設定担当者が設定を行うと、取引システムは、設定されたインセンティブ率をプラスの値、手数料率をマイナスの値として、各金種のインセンティブ率と手数料率を合算し、得られた値を取引料率として管理する。インセンティブ率と手数料率のいずれか一方の値のみが設定された場合は他方を0(ゼロ)として取引料率が決定される。また、取引システムは、取引料率の設定を受け付ける。設定担当者は、インセンティブ率をプラスの値、手数料率をマイナスの値として決定した取引料率を、取引システムに入力して設定することができる。
各金種の取引料率は、状況に応じてプラスの値、マイナスの値又はゼロのいずれかとなる。取引料率がプラスの値である場合は、取り引きする貨幣の金額に取引料率を掛けて得られる金額が、貨幣を入金した取引相手に謝礼として付与される金額となる。取引料率がマイナスの値である場合は、取り引きする貨幣の金額に取引料率を掛けて得られる金額が、貨幣を入金した取引相手から手数料として徴収する金額となる。取引料率がゼロである場合は、謝礼として付与される金額及び手数料として徴収する金額は共にゼロとなる。
例えば、10セント硬貨のインセンティブ率が5%である場合、10セント硬貨の取引料率は+5%となる。顧客が取引装置に10セント硬貨10枚を入金して1ユーロ硬貨に両替する場合、取引料率+5%に相当する5セント分が謝礼として顧客に付与される。すなわち、10セント硬貨10枚を入金する顧客は、5セントの利益を得ることができる。得られた5セントは、例えば、取引装置が設置された店舗で商品購入に使用可能なクーポンにして、顧客に付与される。また、取引装置200は、謝礼の5セント硬貨を出金する場合もある。
10セント硬貨の手数料が5%である場合、10セント硬貨の取引料率は−5%となる。顧客が取引装置に10セント硬貨10枚を入金して1ユーロ硬貨に両替する場合、取引料率−5%に相当する5セント分の手数料が必要になる。このため、顧客は、10セント硬貨10枚に手数料の5セントを加えた105セント分の硬貨を取引装置に入金しなければ、1ユーロ硬貨に両替することはできない。出金額を計数する処理においては、インセンティブにかかる金額又は手数料に係る金額を算出して、受け付けた貨幣価値を合算した第1合計金額と、インセンティブ又は手数料の金額を合算した第2合計金額とを算出し、第1合計金額と、第2合計金額とを合算する第1の計数処理がある。また、貨幣価値と、枚数と、金種毎のインセンティブ率又は手数料率とを掛け合わせて、各金種で算出された金額を合算する第2の計数処理がある。計数処理は、これらに限定されるものではなく、他の計数処理を用いることもできる。
取引システムにおける所定金種の入金取引の取引料率をプラスの値に設定することで、この金種の貨幣を取引装置に入金する取引相手に利益を提供することができる。この結果、この金種の入金取引の増加が期待できる。一方、入金取引の取引料率をマイナスの値に設定することで、この金種の貨幣を取引装置に入金する取引相手から手数料を徴収することになる。この結果、この金種の入金取引の減少が期待できる。入金取引の取引料率を金種別に設定することにより、取引装置に入金される貨幣の金種及び枚数を調節することができる。
取引システムは、入金取引のうち、チャージの取引条件として、電子マネーの種類毎に、取引料率を管理している。電子マネーの取引料率は、当該電子マネーの運営会社によって設定される。電子マネーの取引料率は、複数種類の電子マネー間で一律とは限らない。例えば、電子マネーの取引料率が0%の場合、利用者が入金した貨幣の金額と同じ金額が、電子マネーにチャージされる。取引料率が+5%の場合、利用者が入金した貨幣に5%を掛けた金額が、入金した貨幣の金額に付加されて、電子マネーにチャージされる。
本取引システムにおいては、入金取引にインセンティブを設定することにより、取引装置に貨幣を入金することを、店舗の顧客に誘引できる。取引装置は、貨幣を適切に収集できる。取引装置は、入金された貨幣を収納する。店舗の店員は、出金取引によって取引装置が収納している貨幣を出金できる。出金した貨幣は、当該店舗において、釣銭準備金として利用できる。
出金取引は、取引装置から店舗の釣銭準備金を出金する取引である。店舗は、取引装置内に収納された貨幣を出金するための出金ポイントを事前に購入する。出金ポイントは、取引装置内の貨幣と交換可能な電子データであって、釣銭準備金の出金に使用する専用のポイントである。店舗の店員は、取引装置で出金ポイントを貨幣と交換して該貨幣を出金することができる。店舗の店員は、例えば、クレジットカードによる支払又は銀行口座振込による支払等により、店舗の貨幣を用いずに出金ポイントを購入し、出金ポイントを現金化して釣銭準備金を得ることができる。ここで、釣銭準備金とは、店舗の店員が、店舗内で釣銭として使用するために準備する貨幣である。
取引システムは、出金取引の取引条件として、入金取引と同様に、貨幣の金種毎に取引料率を管理している。取引料率は、入金取引と同様に、インセンティブ率と手数料率の少なくとも一方により設定される。また、取引料率は、直接設定することも可能となっている。
例えば、店舗の店員は、取引装置内の貨幣の所有権者から、1ポイントが1ユーロに相当する出金ポイントを事前に購入する。1ユーロ硬貨のインセンティブ率が5%である場合、1ユーロ硬貨の取引料率は+5%となる。店舗の店員が釣銭準備金として1ユーロ硬貨100枚を取引装置から出金する場合、店舗には、取引料率+5%に相当する5ユーロ分が謝礼として与えられる。すなわち、1ユーロ硬貨100枚を出金する店舗は、5ユーロの利益を得ることができる。例えば、得られた5ユーロは、出金取引の完了後に、出金ポイントに換算されて、店舗が保有する出金ポイントに加算される。この場合、店舗の店員は、加算された出金ポイントを次回の出金取引に使用できる。また、例えば、得られた5ユーロは、出金取引時に、使用する出金ポイントに加算される。この場合、店舗の店員は、出金ポイント100ポイント分に相当する1ユーロ硬貨100枚を、95ポイントの出金ポイントを使用して出金することができる。
1ユーロ硬貨の手数料が5%である場合、1ユーロ硬貨の取引料率は−5%となる。店舗の店員が1ユーロ硬貨100枚を出金する場合、取引料率−5%に相当する5ユーロ分の手数料が必要になる。店舗の店員は、1ユーロ硬貨100枚に手数料の5ユーロを加えた105ポイントの出金ポイントを使用しなければ、1ユーロ硬貨100枚を出金することができない。
このように、取引システムにおける所定金種の出金取引の取引料率をプラスの値に設定することで、この金種の貨幣を取引装置から出金する取引相手に利益を提供することができる。この結果、この金種の出金取引の増加が期待できる。一方、出金取引の取引料率をマイナスの値に設定することで、この金種の貨幣を取引装置から出金する取引相手から手数料を徴収することになる。この結果、この金種の出金取引の減少が期待できる。出金取引の取引料率を金種別に設定することにより、取引装置から出金される貨幣の金種及び枚数を調節することができる。
[システム概要]
取引システムの概要について説明する。図1は、取引システム1の構成概略を示す模式図である。取引システム1は、管理装置100、取引装置200、操作端末300、貨幣処理装置400及び携帯端末500を含む。管理装置100は、ネットワーク2を介して、取引装置200、操作端末300、貨幣処理装置400及び携帯端末500と通信可能に接続されている。ネットワーク2には、インターネットが含まれる。取引装置200、操作端末300及び貨幣処理装置400は、一点鎖線で示す店舗3内に設置されている。管理装置100の設置場所及び携帯端末500の使用場所は、ネットワーク2に接続可能であれば特に限定されない。
図1には1つの店舗3を示しているが、複数の店舗が取引システム1を利用することができる。例えば、同一企業に属する別の店舗や、異なる企業に属する店舗が取引システム1を利用することができる。また、図1には店舗3内に取引装置200、操作端末300及び貨幣処理装置400を1台ずつ示しているが、装置の台数は特に限定されない。1つの店舗3内で、取引装置200、操作端末300、貨幣処理装置400をそれぞれ複数台使用することもできる。携帯端末500についても台数は限定されず、多数の顧客それぞれが携帯端末500を操作して取引システム1を利用する。
次に、取引システム1を構成する各装置の構成概略を説明する。図2〜5は、取引システム1を構成する各装置の構成概略を示すブロック図である。
[管理装置100]
管理装置100は、取引システム1の管理を行う。管理装置100は、例えばコンピュータ装置から成る。管理装置100は、制御部110、操作表示部120、記憶部130及び通信部140を含む。操作表示部120は、各種情報を入力する操作部として機能する。また、操作表示部120は、各種情報を画面上に出力表示する表示部としても機能する。例えば、タッチパネル式の液晶表示装置を操作表示部120として利用する。通信部140は無線又は有線で外部装置と通信する。通信部140はネットワーク2を介して外部装置と情報を送受信する。ここでいう外部装置には、取引装置200等の他、例えば電子マネーの運営会社の管理サーバー等が含まれる。
記憶部130は、管理装置100の機能及び動作を実現するために必要な情報の記憶に利用される。例えば、半導体メモリ等の不揮発性の記憶装置が記憶部130として利用される。記憶部130には、在高情報131、取引条件情報132、店舗情報133、取引情報134及びポイント情報135が保存される。管理装置100は、各店舗を識別する店舗識別情報を利用して複数の店舗それぞれの情報を管理する。また、管理装置100は、各装置を識別する装置識別情報を利用して複数の装置それぞれの情報を管理する。
在高情報131は、店舗3にある貨幣の在高を管理するために用いられる。取引装置200に収納されている貨幣の在高と、貨幣処理装置400に収納されている貨幣の在高とが店舗3の貨幣の在高として管理される。在高情報131は、店舗3の各装置に収納されている紙幣の金種情報及び硬貨の金種情報と、金種別の枚数情報とを含む。
取引条件情報132は、取引装置200で行われる取引の取引条件を管理するために用いられる。取引条件は、両替時における金種別の取引料率を含む。取引条件はまた、電子マネーへのチャージ時における、運営会社毎の取引料率を含む。
店舗情報133は、店舗3の情報を管理するために用いられる。店舗情報133は、店舗3の所在地と、店舗3に設置されている取引装置200の店舗3内での設置場所とを含む。複数の店舗の情報が店舗識別情報を利用して管理され、複数の取引装置の情報が装置識別情報を利用して管理される。
取引情報134は、取引装置200で行われた取引を管理するために用いられる。取引情報134は、取引装置200で行われた取引の種類、取引日時、取引された貨幣の金種及び枚数、取引時の手数料率、取引時の手数料又は謝礼の金額等を含む。店舗情報133で管理される各店舗の各取引装置で行われた取引内容が取引情報134で管理される。
ポイント情報135は、取引装置200を利用する利用者に付与されるロイヤリティポイントに関する情報である。ロイヤリティポイントについては、後述する。
制御部110は、操作表示部120で行われた操作内容と、外部装置との間でやり取りされる情報とに基づいて、記憶部130の情報を利用しながら各部を制御する。制御部110による制御に基づいて各部が動作することにより本実施形態に記載する管理装置100の機能及び動作が実現される。
制御部110は、在高管理部111、条件管理部112、店舗管理部113、取引管理部114及びポイント管理部115を含む。各部は、明瞭化のために、各機能に対応するように記載しているが、各機能は、中央処理装置(CPU)又はプロセッサにより、実施される。以下に説明する他の装置に関しても同様である。
在高管理部111は、在高情報131を利用して在高の情報を管理する。条件管理部112は、取引条件情報132を利用して取引条件の情報を管理する。店舗管理部113は、店舗情報133を利用して店舗の情報を管理する。取引管理部114は、取引情報134を利用して取引の情報を管理する。ポイント管理部115は、ポイント情報135を利用してポイントの情報を管理する。制御部110が行う情報の管理には新規情報の登録、登録情報の更新、情報の削除が含まれる。
[取引装置200]
取引装置200は、入金取引及び出金取引を実行する。取引装置200は、制御部210、操作表示部220、記憶部230、通信部240、コード取得部250、印字部260及び貨幣処理部270を含む。
図6は、取引装置200の外観を示している。操作表示部220は、各種情報を入力する操作部として機能する。また、操作表示部220は、各種情報を画面上に出力表示する表示部として機能する。例えば、タッチパネル式の液晶表示装置を操作表示部220として利用する。通信部240は無線又は有線で外部装置と通信する。通信部240はネットワーク2を介して外部装置と情報を送受信する。ここでいう外部装置には、管理装置100等が含まれる。
記憶部230は、取引装置200の機能及び動作を実現するために必要な情報の記憶に利用される。例えば、半導体メモリ等の不揮発性の記憶装置が記憶部230として利用される。記憶部230には、在高情報231及び取引条件情報232が保存される。在高情報231は、取引装置200内に収納されている貨幣の在高を管理するために用いられる。在高情報231は、後述する貨幣処理部270に収納されている紙幣の金種及び硬貨の金種と、金種別の枚数とを含む。在高情報231は、貨幣処理装置400内に収納されている貨幣の在高情報を含む場合もある。取引条件情報232は、取引装置200で行われる取引の取引条件を管理するに用いられる。取引条件情報232は、金種別に取引料率を設定した取引条件、及び、電子マネーの種類毎の取引料率を設定した取引条件を含むが詳細は後述する。
コード取得部250は、情報が符号化された図形コードを読み取る。図6に例示するように、コード取得部250は、取引装置200の前面に設けられる。図形コードは、例えばバーコードやQRコード(登録商標)を含む。取引装置200は、コード取得部250で図形コードを読み取って、該図形コードに埋め込まれた情報を復号して利用する。図形コードを利用することにより、取引装置200と外部装置との間で情報をやり取りすることができる。取引装置200のコード取得部250と、操作端末300のコード取得部350と、携帯端末500のコード取得部550は、カメラ又はスキャナを利用して図形コードの情報を読み取る構成部で同様の機能を有する。
印字部260は、取引に係る情報をレシートに印字する。図6に例示するように、印字されたレシートは、取引装置200の前面から排出される。レシートに印字される情報には、取引の種類、取引日時、取引された貨幣の金種及び枚数、取引時の取引料率、取引時の手数料又は謝礼の金額が含まれる。また、利用者が電子マネーのチャージを行った場合には、利用者が携帯端末500において電子マネーのチャージを行うために必要な情報を符号化した図形コードも、レシートに含まれる。
図4は、貨幣処理部270の構成例を示している。貨幣処理部270は、両替前の貨幣を入金する入金部と、入金部が取り込んだ貨幣を収納する収納部と、収納部が繰り出した貨幣を、両替後の貨幣として出金する出金部とを備えている。
より詳細に、貨幣処理部270は、大別して、紙幣処理部と、硬貨処理部とに分けられる。紙幣処理部は、紙幣入金部274、紙幣搬送部275、紙幣識別部276、紙幣収納部277、及び、紙幣出金部278を有する。紙幣入金部274は、入金対象の紙幣を受け付けると共に、受け付けた紙幣を紙幣搬送部275へ送る。紙幣出金部278は、出金対象の紙幣を払い出す。図6に例示するように、紙幣用の入出金口271は、取引装置200の前面に設けられている。
紙幣搬送部275は、紙幣処理部における各部の間で紙幣を搬送する。紙幣識別部276は、入金対象の紙幣及び出金対象の紙幣の識別を行う。紙幣識別部276は、少なくとも、紙幣の真偽及び金種を識別する。紙幣収納部277は、入金対象の紙幣を収納する。紙幣収納部277は、例えば金種毎に紙幣を収納する。紙幣収納部277は、出金対象の紙幣を繰り出す。
硬貨処理部は、硬貨入金部279、硬貨搬送部2710、硬貨識別部2711、硬貨収納部2712、及び、硬貨出金部2713を有する。硬貨入金部279は、入金対象の硬貨を受け付けると共に、受け付けた紙幣を硬貨搬送部2710へ送る。硬貨出金部2713は、出金対象の硬貨を払い出す。図6に例示するように、硬貨用の入金口272及び出金口273は、取引装置200の前面に設けられている。
硬貨搬送部2710は、硬貨処理部における各部の間で硬貨を搬送する。硬貨識別部2711は、入金対象の硬貨及び出金対象の硬貨の識別を行う。硬貨識別部2711は、少なくとも、硬貨の真偽及び金種を識別する。硬貨収納部2712は、入金対象の硬貨を収納する。硬貨収納部2712は、例えば金種毎に硬貨を収納する。硬貨収納部2712は、出金対象の硬貨を繰り出す。
貨幣処理部270で行われる貨幣の入金及び出金の処理は従来知られている技術であるため詳細な説明は省略する。
制御部210は、操作表示部220で行われる操作内容と、外部装置との間でやり取りされる情報とに基づいて、記憶部230の情報を利用しながら各部を制御する。制御部210による制御に基づいて各部が動作することにより本実施形態に記載する取引装置200の機能及び動作が実現される。
制御部210は、在高管理部211、条件管理部212、及び処理部213を含む。在高管理部211は、在高情報231を利用して、取引装置200及び/又は貨幣処理装置400の在高の情報を管理する。在高管理部211を含む制御部210、及び/又は、在高情報231を含む記憶部320は、取引装置200、又は、店舗3の貨幣量に関する情報を取得する取得部を構成する。
条件管理部212は、取引条件情報232を利用して取引条件の情報を管理する。制御部210が行う情報の管理には、新規情報の登録、登録情報の更新、情報の削除が含まれる。処理部213は、コード取得部250、印字部260及び貨幣処理部270を制御して取引に関連する処理を実行する。
[操作端末300]
操作端末300は、店舗の店員が操作をする装置である。操作端末300は、例えばコンピュータ装置から成る。例えば、タブレット端末又は携帯端末を操作端末300として利用する。操作端末300は、制御部310、操作表示部320、記憶部330、通信部340及びコード取得部350を含む。操作表示部320は、各種情報を入力する操作部として機能する。また、操作表示部320は、各種情報を画面上に出力表示する表示部として機能する。例えば、タッチパネル式の液晶表示装置を操作表示部320として利用する。店舗の店員は、操作端末300の操作表示部320を操作して、画面上に表示される各種情報を確認しながら設定や指示に係る情報を入力することができる。
記憶部330は、操作端末300の機能及び動作を実現するために必要な情報の保存に利用される。例えば、半導体メモリ等の不揮発性の記憶装置が記憶部330として利用される。通信部340は、無線又は有線で外部装置と通信する機能を有する。通信部340は、ネットワーク2を介して外部装置と情報を送受信する。
コード取得部350は、情報が符号化された図形コードを読み取る。操作端末300は、コード取得部350が読み取った図形コードから埋め込まれた情報を取得して利用する。図形コードを利用することにより操作端末300と外部装置との間で情報をやり取りすることができる。
制御部310は、操作表示部320で行われる操作内容と、外部装置との間でやり取りされる情報とに基づいて、記憶部330を利用しながら各部を制御する。制御部310による制御に基づいて各部が動作することにより本実施形態に記載する操作端末300の機能及び動作が実現される。
[貨幣処理装置400]
貨幣処理装置400は、店舗3内で貨幣の入金処理及び出金処理に利用される。例えば、店舗3のレジで精算に利用される釣銭機と、店舗3のバックオフィスで貨幣の入出金に利用される装置とが、貨幣処理装置400に含まれる。各貨幣処理装置400内の貨幣の在高は管理装置100に送信され、管理装置100の在高情報131で管理される。貨幣処理装置400は従来知られている装置であるため詳細な説明は省略する。
[携帯端末500]
携帯端末500は、携帯電話やタブレット端末等、ネットワーク2に接続可能な携帯型の通信端末である。本取引システム1において、携帯端末500は、店舗3の顧客が利用する装置である。携帯端末500は、制御部510、操作表示部520、記憶部530、通信部540及びコード取得部550を含む。操作表示部520は、各種情報を入力する操作部として機能する。また、操作表示部520は、各種情報を画面上に出力表示する表示部として機能する。例えば、タッチパネル式の液晶表示装置を操作表示部520として利用する。顧客は、操作表示部520を操作して、画面上に表示される各種情報を確認しながら設定や指示に係る情報を入力することができる。
記憶部530は、携帯端末500の機能及び動作を実現するために必要な情報の保存に利用される。例えば、半導体メモリ等の不揮発性の記憶装置が記憶部530として利用される。通信部540は無線又は有線で外部装置と通信する。通信部540はネットワーク2を介して外部装置と情報を送受信する。
コード取得部550は、情報が符号化された図形コードを読み取る。携帯端末500は、コード取得部550が読み取った図形コードから埋め込まれた情報を取得して利用する。図形コードを利用することにより携帯端末500と外部装置との間で情報をやり取りすることができる。
制御部510は、操作表示部520で行われる操作内容と、外部装置との間でやり取りされる情報とに基づいて、記憶部530を利用しながら各部を制御する。制御部510の制御に基づいて各部が動作することにより本実施形態に記載する携帯端末500の機能及び動作が実現される。
図5には示していないが、携帯端末500は、Global positioning System(GPS)を利用して現在地を認識する。携帯端末500は、操作表示部520の画面上に地図を表示して、該地図上に現在地を示すことができる。また、携帯端末500は、店舗3の所在地情報を取得すると現在地から店舗3までの経路を探索して、店舗3までの距離や店舗3までの移動に要する時間を算出する機能を有している。
[取引条件]
管理装置100の条件管理部112は、店舗3の取引装置200で行われる取引の取引条件を管理している。取引条件は記憶部130の取引条件情報132で管理される。図7は、入金取引の取引条件が設定された取引条件情報132の例を示す図である。図7に示すように、取引条件は、店舗別かつ取引装置別に設定されている。各店舗は店舗識別情報によって区別され、各取引装置は装置識別情報によって区別される。図7の店舗の項目に示す店舗識別情報によって店舗を特定し、装置の項目に示す装置識別情報に基づいて店舗内の取引装置を特定することができる。店舗情報133では、店舗識別情報を利用して店舗3の所在地が管理され、装置識別情報を利用して店舗3における取引装置200の設置位置が管理されている。取引条件情報132及び店舗情報133を参照することにより、例えば店舗3の入口近傍に設置されている取引装置200の取引条件というように、各店舗の各取引装置を特定して取引条件を確認できるようになっている。
図7の装置の項目に登録された各取引装置について、取引の種類別に取引条件が設定される。入金取引の種類には、図7の例には、両替と、電子マネーとが含まれる。
両替とは、前述したように、貨幣を取引装置200に入金して、異なる金種の貨幣と交換する取引である。「電子マネー」とは、電子マネーへチャージする取引である。
図7の取引の項目に登録された、各取引の種類について、取引相手の種類別に取引条件が設定される。取引相手の種類には、図7に示すように、店舗3の一般客と、会員客と、会員店舗とが含まれる。このように、取引システム1では、店舗、取引装置、取引の種類及び取引相手を指定して取引条件を設定することができる。
図7の取引相手の項目に登録された各取引相手について、取引条件が設定される。取引条件として、取引料率が金種別に設定される。インセンティブ率と手数料率の少なくとも一方が設定されると、インセンティブ率をプラスの値、手数料をマイナスの値として、これらの和が算出され、算出結果が取引料率として設定される。インセンティブ率のみを設定した場合は手数料率を0(ゼロ)として取引料率が算出される。手数料率のみを設定した場合はインセンティブ率を0(ゼロ)として取引料率が算出される。インセンティブ率及び手数料を設定せず、取引料率を直接設定することも可能となっている。
図7に示す取引条件情報132は、図2に示す管理装置100の記憶部130で管理される。取引条件情報132に含まれる情報の一部は、図3に示す取引装置200の記憶部230で取引条件情報232として管理される。例えば、店舗3の識別情報がS001で取引装置200の識別情報がM001である場合、図7に示す装置識別情報M001の情報が、当該取引装置200の取引条件情報232で管理される。言い換えれば、各店舗の各取引装置で管理される取引条件情報232を1つにまとめたものが管理装置100で管理される取引条件情報132である。管理装置100が管理する取引条件情報132と、取引装置200が管理する取引条件情報232のいずれか一方で情報が変更されると、他方の情報にも変更が反映され、情報が同期されるようになっている。
次に、取引システム1で行われる取引の詳細について、図を参照しながら説明する。取引装置200では紙幣及び硬貨を取引対象とすることができるが、本実施形態では、取引装置200に硬貨を入金する入金取引を例に取引を説明する。
[入金取引]
図8は、取引システム1で行われる入金取引を説明するための模式図である。入金取引には、両替と、クーポンへの交換と、電子マネーへのチャージとが含まれる。以下では先ず、店舗3の顧客10が硬貨を紙幣に両替する場合を例に説明する。
[両替]
店舗3に設置された貨幣処理装置400は、装置内に収納している紙幣の金種及び枚数と硬貨の金種及び枚数とを含む在高情報を管理装置100に送信する。管理装置100の在高管理部111は、貨幣処理装置400から受信した在高情報に基づいて記憶部130の在高情報131を更新することにより、貨幣処理装置400の在高を管理する(A1)。同様に、取引装置200の在高管理部211は、装置内に収納している紙幣の金種及び枚数と硬貨の金種及び枚数とを含む在高情報231を管理装置100に送信する。管理装置100の在高管理部111は、取引装置200から受信した在高情報231に基づいて記憶部130の在高情報131を更新することにより、取引装置200の在高を管理する(A2)。店舗3の装置から管理装置100に向けて行われる在高情報の送信は装置内の在高が変化する度に行われる。
管理装置100の条件管理部112は、取引装置200で行われる取引の取引条件を管理する(A3)。取引条件は、図7に示したように取引条件情報132として管理されている。
条件管理部112は、取引装置200の貨幣在高と貨幣処理装置400の貨幣在高との少なくとも一方に基づいて取引条件を自動設定できる。また、取引装置200の条件管理部212も、取引装置200の貨幣在高と貨幣処理装置400の貨幣在高との少なくとも一方に基づいて取引条件を自動設定できる。
また、店舗3の店員11は、操作端末300を操作して、取引装置200の取引条件を変更することができる(A4)。具体的には、店員11は、金種を指定して、図7に示す取引条件情報132のインセンティブ率と手数料率の少なくとも一方を変更することにより、この金種の取引料率を変更することができる。店員11は、指定した金種の取引料率を直接変更することもできる。店員11が取引条件を変更した日時は、図7に示す取引条件の更新日時の項目で管理される。
例えば、店員11は、管理装置100の在高情報131で管理される取引装置200の在高を参照し、在高に基づいて取引条件を変更する。また、例えば、店員11は、取引装置200の在高情報231を参照して取引条件を変更する。例えば、取引装置200で在高が減って不足しそうな硬貨の金種がある場合、店員11は、この金種の入金取引の取引料率を引き上げる。店員11は、インセンティブ率の引き上げと手数料率の引き下げとの少なくとも一方を行うことによって取引料率を引き上げることができる。また、例えば、取引装置200で在高が増えて収納部が満杯になりそうな硬貨の金種がある場合、この金種の入金取引の取引料率を引き下げる。店員11は、インセンティブ率の引き下げと手数料率の引き上げとの少なくとも一方を行うことによって取引料率を引き下げることができる。
店員11が取引条件を変更すると、管理装置100の条件管理部112は、取引装置200に変更内容を通知する。これを受けて、取引装置200の条件管理部212は記憶部230の取引条件情報232を更新する。
取引条件の変更方法は、店員11が管理装置100の取引条件情報132を変更する態様に限定されず、店員11が取引装置200の取引条件情報232を変更する態様であってもよい。この場合も、管理装置100で管理される取引条件情報132と取引装置200で管理される取引条件情報232とが同期される。
管理装置100の条件管理部112は、取引条件情報132及び店舗情報133に基づいて、取引装置200の取引条件をネットワーク2上で公開する(A5)。条件管理部112は、複数の店舗それぞれに設置されている取引装置の取引条件を公開する。1つの店舗に複数の取引装置がある場合、条件管理部112は、各取引装置の取引条件を公開する。顧客10は、携帯端末500の操作表示部520を操作して、条件管理部112が公開する取引条件を閲覧することができる(A6)。携帯端末500に表示される取引条件の閲覧画面には、図示は省略するが、硬貨を入金可能な取引装置200が設置されている店舗の情報が表示される。店舗情報には、例えば各店舗の名称と、顧客10のいる現在地から各店舗までの距離とが含まれる。顧客10は、公開された取引情報を参考にして、店舗に出向くことができる。尚、顧客10は、取引情報を閲覧しなくても、店舗3に出向く場合もある。
店舗3において顧客10は、取引装置200の操作表示部220で所定操作を行って取引を行うことができる。
図9は、取引装置200の操作表示部220が表示する画面D1を例示している。画面D1は、取引装置200の待機中に表示される画面である。待機画面D1には、入金対象の金種毎に、取引料率が表示されている。取引料率がプラスの値の場合、前述したように、この金種の貨幣を取引装置200に入金する顧客10に、取引装置200は利益を提供できる。取引料率がマイナスの値の場合、取引装置200は、この金種の貨幣を取引装置200に入金する顧客10から手数料が徴収される。取引料率がゼロの場合、取引装置200は、この金種の貨幣を取引装置200に入金する顧客10に、等価の貨幣を出金する。待機画面D1が、顧客10に取引料率の情報を提供するため、顧客10に貨幣の入金を誘引できる。
顧客10は、取引装置200に硬貨を入金する(A7)。図10は、操作表示部220が表示する画面D2である。画面D2は、顧客10に硬貨の投入を促す。顧客10が、硬貨用の入金口272に硬貨を投入すれば、処理部213は、貨幣処理部270を制御して、顧客10が取引装置200に入金した硬貨を計数する。
図11は、操作表示部220が表示する画面D3である。画面D3は、金種毎の計数結果を示している。顧客10が、計数結果を確認した上で、画面D3において「次へ」を選択する操作をすれば、操作表示部220は、次の画面D4を表示する。画面D4には、計数結果及び入金された合計金額の他に、顧客10が選択できる選択肢が表示されている。選択肢は、入金硬貨を、紙幣と両替する取引、クーポンと交換する取引、電子マネーにチャージする取引の3種類の取引を含んでいる。顧客10は、画面D4において、両替、クーポン、電子マネーの中からいずれか1つを選択する。例えば、入金した硬貨を紙幣に両替したい顧客10は両替を選択する。
顧客10が取引の種類を選択すると、取引装置200の処理部213は、選択された種類の取引を実行する。選択された取引が両替であれば、処理部213は、記憶部230の取引条件情報232を参照し、対応する取引条件と、計数結果とに基づいて、手数料と謝礼金額を算出する。具体的には、取引料率がプラスの値であれば、顧客10に謝礼として付与する金額が算出され、取引料率がマイナスの値であれば、顧客10から手数料として徴収する金額が算出される。顧客10が取引開始時に所定操作を行って店舗3の会員であることが確認されている場合、処理部213は、両替取引の会員客の取引条件を利用する。顧客10が一般客である場合は一般客の取引条件を利用する。
図7に示したように、取引条件には金種別の取引料率が含まれている。処理部213は、硬貨の計数結果に含まれる金種別の硬貨枚数と、取引条件に含まれる金種別の取引料率から、各金種の手数料又は謝礼金額を算出する。続いて処理部213は、全金種の手数料及び謝礼金額を合算した合計金額を算出する。処理部213は、取引装置200の操作表示部220に、顧客10が入金した硬貨の計数結果と、手数料及び謝礼の合計金額とを表示する。このとき操作表示部220に表示される画面は、初期画面を全金種が取引貨幣として選択された状態で表示し、手数料がかかる金種を、顧客10が取引貨幣から除外できるように表示してもよい。また、初期画面を、いずれの金種も選択していない状態で表示し、顧客10が選択した金種のみを取引貨幣として表示するようにしてもよい。
操作表示部220の表示を確認した顧客10が取引を確定する操作を行うと、図8に破線で示したように、処理部213は、貨幣処理部270を制御して出金口から両替後の紙幣を排出すると共に、印字部260を制御してレシートを発行する。レシートには、取引日時と、顧客10が入金した硬貨の計数結果と、計数結果及び取引条件に基づいて得られた算出結果とが含まれる。具体的には、入金硬貨の金種別の枚数及び金額と、入金硬貨の合計枚数及び合計金額と、入金硬貨の各金種について算出された手数料又は謝礼金額と、入金硬貨全金種の手数料及び謝礼金額の合計金額とが含まれる。謝礼がクーポンとして顧客に付与される場合、レシートには、謝礼として顧客に付与されるクーポン情報も含まれる。謝礼が貨幣として出金される場合、両替後の紙幣と共に、謝礼分の貨幣が出金される。
[電子マネーへのチャージ]
次に、顧客が入金した貨幣を電子マネーへチャージする場合を説明する。店舗3に設置された取引装置200の記憶部230は、取引条件情報232として、各電子マネーの取引料率を記憶している。
前記と同様に、店舗3において顧客10は、貨幣を取引装置200に投入した後、図12の画面D4において、電子マネーを選択する。このことにより、取引装置200は、取引を開始する。
取引装置200は、複数種類の電子マネーのそれぞれにチャージを行うことができる。図示は省略するが、顧客10は、複数種類の電子マネーの中から、所望の電子マネーを選択する。顧客10がいずれかの電子マネーを選択する操作をすれば、処理部213は、記憶部230の取引条件情報232を参照し、選択された電子マネーに対応する取引条件に基づいて、チャージ金額を算出する。
処理部213はまた、選択された電子マネーにチャージを行うためのレシートを発行する。レシートには、携帯端末500においてチャージを実行するための情報を符号化した図形コードが印刷される。顧客10は、携帯端末500で専用のアプリケーションを実行し、コード取得部550によってレシートの図形コードを読み取ることにより電子マネーへのチャージを完了する(A8)。上記実施の形態のほかに、電子マネーへのチャージの場合には、レシートを発行せずに、操作表示部120にて、電子マネーへのチャージ処理を行うための図形コードの情報を表示するようにして、利用者は、操作表示部120に表示された図形コードから、電子マネーへのチャージを完了するようにしてもよい。
取引装置200で行われた取引内容は、取引装置200から管理装置100へ送信される。管理装置100の取引管理部114は、取引装置200から受信した情報を記憶部130の取引情報134に登録して管理する。取引情報134を参照することにより、どの店舗のどの取引装置200で、誰がどのような取引を行ったかを確認することができる。
[両替時のインセンティブの変更]
店舗3に設置された取引装置200は、顧客10が硬貨等の小額貨幣を投入することを促すことにより、小額貨幣を収集する。収集した小額貨幣は、店舗3の釣銭準備金として、店舗3の店員11が出金する。
前述したように、インセンティブ率を設定することにより、顧客10が取引装置200に貨幣を投入することを誘引できる。取引装置200は特に、両替前の貨幣に基づき算出したインセンティブ額分の貨幣を出金するため、インセンティブ分のポイント又は商品券を提供する場合よりも、顧客10に、貨幣の入金を強く誘引できる。その一方で、取引装置200が収納している貨幣を出金するため、インセンティブを適切に設定しないと、取引装置200は、貨幣を適切に貯めることができない恐れがある。また、顧客10に対して、過剰な利益を提供することにもなり得る。
この取引システム1においては、取引装置200の制御部210が、両替を実行する際に、様々な条件に従って、インセンティブの付与、及び、非付与を自動で切り替える。以下、図13を参照しながら取引装置200の特徴について説明する。図13は、ケース1〜ケース4のそれぞれについて、入金貨幣、出金貨幣、及び、謝礼の具体例を示している。尚、図13は、理解を容易にするために、手数料率は全てゼロとしている。従って、取引料率とインセンティブ率とは一致する。また、図13は、入金される貨幣は、一つの金種のみである。
(インセンティブを付与しない第1例)
取引装置200の制御部210は、顧客10が入金した両替前の貨幣に対し、両替後の貨幣を最小枚数によって構成した場合に、両替後の貨幣の金種及び枚数と両替前の貨幣の金種及び枚数とが一致する場合、インセンティブを付与しない。つまり、取引料率をゼロにする。
具体的には、図13のケース1に示すように、顧客10が、取引装置200に1ユーロ硬貨を一枚入金した場合である。ここで、取引装置200の取引条件情報232には、1ユーロ硬貨の取引料率が1.00%に設定されていると仮定する。つまり、1ユーロ硬貨一枚につき、0.01ユーロが謝礼として付与される。
ケース1において、通常であれば、取引装置200は、1ユーロ硬貨一枚の入金に対して、両替後の1ユーロ硬貨一枚と、インセンティブ額に相当する謝礼分の0.01ユーロ硬貨一枚とを出金する。しかしながら、取引装置200は、1ユーロ硬貨一枚の入金に対し、1ユーロ硬貨一枚を出金するため、取引装置200が収納する硬貨は増えない。さらに、0.01ユーロ硬貨一枚を謝礼として出金するため、取引装置200が収納する硬貨は減る。取引装置200は、貨幣を適切に収集できない。また、1ユーロ硬貨一枚を入金した顧客10に対し、1ユーロ硬貨一枚を返却しかつ、0.01ユーロ硬貨一枚を謝礼として提供することになるため、顧客に過剰な利益を提供することにもなる。
ケース1において、顧客10が入金した両替前の貨幣(つまり、1ユーロ硬貨一枚)に対し、最小枚数によって構成した両替後の貨幣は、1ユーロ硬貨一枚である。両替後の貨幣の金種及び枚数と両替前の貨幣の金種及び枚数とが一致する。この場合、取引装置200の制御部210は、インセンティブを付与せずに、取引料率をゼロにする。取引装置200は、両替後の貨幣の1ユーロ硬貨一枚のみを出金する。出金金額は、入金金額と同じである。
尚、制御部210は、取引料率をゼロにする代わりに、例えば取引料率を掛ける対象の、入金貨幣の枚数をゼロに設定してもよい(図13の「対象」の欄参照)。取引料率の対象となる入金貨幣がゼロになれば、インセンティブ額としての謝礼も、ゼロになる。従って、取引装置200は、両替後の貨幣の1ユーロ硬貨一枚のみを出金することになる。
(インセンティブを付与する第2例)
図13のケース2は、インセンティブを付与する例である。取引装置200は、両替後の貨幣に、謝礼分の貨幣を付加して出金する。具体的に、ケース2において、顧客10は、取引装置200に、0.1ユーロ硬貨を十枚入金したとする。尚、0.1ユーロ硬貨の取引料率は、1.00%とする。
顧客10が入金した両替前の貨幣(つまり、0.1ユーロ硬貨十枚)に対し、最小枚数によって構成した両替後の貨幣は、1.0ユーロ硬貨一枚になる。ケース1とは異なり、両替後の貨幣の金種及び枚数と両替前の貨幣の金種及び枚数とが一致しない。また、両替後の貨幣の枚数は、両替前の貨幣の枚数よりも少ない。取引装置200が収納する貨幣の量は増える。この場合、取引装置200の制御部210はインセンティブを付与する。取引料率を掛ける対象の、入金貨幣の枚数は、十枚であり、謝礼額は、0.1ユーロ×0.01×10枚=0.01ユーロである。取引装置200は、両替後の貨幣の1.0ユーロ硬貨一枚と、謝礼分の0.01ユーロ硬貨一枚とを出金する。取引装置200は、十枚の0.1ユーロ硬貨が入金され、一枚の0.01ユーロ硬貨を出金したため、その収納部において、0.1ユーロ硬貨が10枚増えたことになる。
(インセンティブを付与する第3例)
図13のケース3は、ケース2に対し、顧客10が入金した貨幣の枚数が異なる例である。具体的に、顧客10は、取引装置200に0.1ユーロ硬貨を11枚入金したとする。尚、0.1ユーロ硬貨の取引料率は、前記と同じ1.00%である。
顧客10が入金した両替前の貨幣(つまり、0.1ユーロ硬貨11枚)に対し、最小枚数によって構成した両替後の貨幣は、1.0ユーロ硬貨一枚と0.1ユーロ硬貨一枚になる。両替後の貨幣の金種及び枚数と両替前の貨幣の金種及び枚数とが一致しない。また、両替後の貨幣の枚数は、両替前の貨幣の枚数よりも少ない。
そのため、前記と同様に、取引装置200の制御部210は、インセンティブを付与する。取引料率を掛ける対象の、入金貨幣の枚数は、11枚であり、謝礼額は、0.1ユーロ×0.01×11枚=0.011ユーロである。取引装置200は、両替後の貨幣の1.0ユーロ硬貨一枚及び0.1ユーロ硬貨一枚と、謝礼分の0.01ユーロ硬貨一枚を出金する。尚、ここでは0.001ユーロ分の謝礼は切り捨てている。0.001ユーロ分の謝礼を切り上げることにより、0.01ユーロ硬貨二枚を謝礼分として出金してもよい。
(インセンティブを一部付与しない第4例)
図13のケース4は、ケース3と同様に、顧客10が、取引装置200に0.1ユーロ硬貨を11枚入金した例である。尚、0.1ユーロ硬貨の取引料率は、前記と同じ1.00%である。
ケース3で説明したように、両替後の貨幣は、1.0ユーロ硬貨一枚と0.1ユーロ硬貨一枚とであるが、このうち、両替後の貨幣に含まれる0.1ユーロ硬貨一枚は、両替前の貨幣にも含まれている。0.1ユーロ硬貨一枚は、取引装置200が収納する硬貨を増やすことに寄与していない。そこで、取引装置200の条件管理部212は、一部の貨幣については、取引料率をゼロにする。具体的には、0.1ユーロ硬貨一枚については、取引料率をゼロにする。取引料率を掛ける対象の、入金貨幣の枚数は、十枚になる。謝礼額は、0.1ユーロ×0.01×10枚=0.01ユーロである。取引装置200は、両替後の貨幣の1.0ユーロ硬貨一枚及び0.1ユーロ硬貨一枚と、謝礼分の0.01ユーロ硬貨一枚と、を出金する。出金金額は、1.11ユーロである。11枚の0.1ユーロ硬貨が入金され、一枚の0.1ユーロ硬貨と、1枚の0.01ユーロ硬貨を出金したため、取引装置200の収納部において、0.1ユーロ硬貨が10枚増えたことになる。これは、ケース2と同じである。ケース3の謝礼の額は、ケース2と同じである。
尚、ケース4においては、全ての入金貨幣に対してインセンティブを付与しないとしてもよい。つまり、取引料率を掛ける対象の、入金貨幣の枚数をゼロ枚にしてもよい。
以上説明したように、取引装置200は、出金する貨幣を最小枚数によって構成した場合に、両替後の貨幣の金種及び枚数と両替前の貨幣の金種及び枚数とが一致する場合(つまり、ケース1)、インセンティブ額を付与しない。
また、取引装置200は、出金する貨幣を最小枚数によって構成した場合に、出金する貨幣に含まれる金種が、両替前の貨幣にも含まれる場合(つまり、ケース1、ケース4)、インセンティブ額を付加しない。
また、取引装置200は、出金する貨幣を最小枚数によって構成した場合に、両替後の貨幣の枚数と、両替前の貨幣の枚数とが一致する場合(つまり、ケース1)、インセンティブ額を付加しない。
取引装置200は、出金する貨幣を最小枚数によって構成した場合に、出金する貨幣の枚数が、両替前の貨幣の枚数よりも少ない場合(つまり、ケース2、ケース3、ケース4)、インセンティブ額を付加する。
このように、取引装置200は、両替前の貨幣に基づき算出した所定のインセンティブ額を、両替後の貨幣に付加して出金する両替処理を実行する(ケース2、ケース3、ケース4)。取引装置200はまた、両替前の貨幣及び出金する貨幣の少なくとも一方に関係する特定条件が成立した場合には、インセンティブ額を付加しない(ケース1、ケース4)。
これにより、取引装置200は、貨幣を適切に収集することができる。取引装置200はまた、顧客10に過剰な利益を提供することが抑制できる。
尚、両替に関して手数料が設定されている場合においても、取引装置200の制御部210は、前記と同様に、インセンティブの付与、及び、非付与の切り替えを行うことが可能である。また、入金される貨幣に、複数の金種が含まれる場合においても、取引装置200の制御部210は、前記と同様に、金種毎に、インセンティブの付与、及び、非付与の切り替えを行うことが可能である。
(貨幣量に基づくインセンティブの変更)
取引装置200はまた、当該取引装置200及び/又は貨幣処理装置400の収納量に基づいて、インセンティブの付加、及び、非付加を、自動で切り替える。取引装置200は、店舗3に存在する貨幣の量に基づいて、インセンティブの付加、及び、非付加を、自動で切り替える。
具体的に、管理装置100の在高管理部111、又は、取引装置200の在高管理部211は、当該取引装置200及び/又は貨幣処理装置400における、金種毎の収納量を管理している。在高管理部111又は211はまた、予め設定した第1閾値に基づき、店舗3における貨幣量が第1閾値よりも少ない金種を、貨幣量が不足している金種に設定し、予め設定した第2閾値に基づき、貨幣量が第2閾値よりも多い金種を、貨幣量が過剰な金種に設定する。
そして、顧客10が取引装置200に入金した貨幣に、貨幣量が不足している金種が含まれる場合、取引装置200の制御部210は、入金した貨幣の全てに対して、又は、貨幣量が不足している金種の貨幣に対して、インセンティブを付加する。制御部210は、インセンティブ対象の入金貨幣に取引料率を掛けることによって、インセンティブ額を算出する。
一方、顧客10が取引装置200に入金した貨幣に、貨幣量が不足している金種が含まれていない場合、取引装置200の制御部210は、インセンティブを付加しないで、両替を行う。
こうすることで、顧客が、量が不足している金種の貨幣を、取引装置200に入金することが促進される。また、取引装置200が収納している貨幣が、不必要に減ることが抑制される。取引装置200は、貨幣を適切に収集できる。
また、取引装置200が出金する貨幣に、貨幣量が不足している金種が含まれていない場合、取引装置200の制御部210は、例えば入金した貨幣の全てに対して取引料率を掛けて、インセンティブ額を算出する。つまり、インセンティブを付与する。
一方、取引装置200が出金する貨幣に、貨幣量が不足している金種が含まれる場合、取引装置200の制御部210は、インセンティブを付与しないで、両替を行う。
ここで、取引装置200が「出金する貨幣」は、両替後の貨幣としてもよい。また、取引装置200が「出金する貨幣」は、両替後の貨幣、及び、インセンティブ額に相当する謝礼分の貨幣の両方としてもよい。
こうすることで、不足している金種の貨幣が出金されないように、顧客が、取引装置200に入金することが促進される。量が不足している金種の貨幣が減ることが抑制される。
さらに、取引装置200が出金する貨幣に、貨幣量が過剰な金種が含まれる場合、取引装置200の条件管理部212は、例えば入金した貨幣の全てに対して取引料率を掛けて、インセンティブ額を算出する。つまり、インセンティブを付与する。
一方、取引装置200が出金する貨幣に、貨幣量が過剰な金種が含まれない場合、取引装置200の条件管理部212は、インセンティブを付加しないで、両替を行う。
こうすることで、量が過剰な金種の貨幣が出金されるように、顧客が、取引装置200に入金することが促進される。量が過剰な金種の貨幣が減ることが期待できる。
[取引装置200の表示に関する変形例]
前述したように、取引装置200は、両替前の貨幣及び出金する貨幣の少なくとも一方に関係する特定条件が成立した場合には、インセンティブ額を付加しない。そのため、取引装置200を利用する顧客10は、入金した貨幣が取引装置200によって計数された後、インセンティブの付与、及び、非付与に応じて、入金した貨幣を、入金対象から除きたいことが起こり得る。
そこで、取引装置200は、入金された貨幣を計数した後に、顧客10が入金対象の貨幣を変更できるよう構成してもよい。図14に例示するように、操作表示部220は、入金する貨幣の枚数を金種毎に変更できる画面D6を表示してもよい。顧客10は、当該画面D6において枚数を変更することにより、前述した、インセンティブが付与されないケースを避けて、インセンティブ額が最大となるように、入金する貨幣を設定できる。こうすることで、顧客の利益が最大になると共に、取引装置200も、不足している金種が入金される機会が増える。
尚、前記の説明では、取引装置200が、両替後の貨幣と、謝礼分の貨幣との両方を出金しているが、貨幣を出金する代わりに、出金金額(つまり、両替後の金額と、謝礼分の金額との合計金額)の情報を含む図形コードが印刷されたレシートを、取引装置200は発行してもよい。顧客は、その店舗3において、発行されたレシートを現金に変えるか、又は、その店舗3においてレシートを使って決済ができる。
また、取引装置200は、両替後の貨幣を出金すると共に、謝礼分に対応するクーポン、又は、謝礼分に相当するポイントを、顧客に付与してもよい。クーポンは、例えば店舗3において利用可能な割引クーポン等であってもよい。ポイントは、店舗3等において、商品購入に使用可能なポイントであってもよい。
さらに、取引装置200は、謝礼分に相当するポイントとして、顧客、特に会員客に、ロイヤリティポイントを付与してもよい。顧客10に付与されたロイヤリティポイントは、ポイント情報135において記憶され、ポイント管理部115が管理する。取引装置200の条件管理部212は、入金取引時に、顧客10に付与されているロイヤリティポイントに応じて、インセンティブ率を変動させてもよい。こうすることで、顧客10は、取引装置200において入金取引を繰り返し行うと、インセンティブ率を高めることができる。
さらに、取引装置200は、両替取引において手数料が発生する場合に、謝礼分の金額によって、手数料を減額してもよい。
上記実施の形態では、入金した貨幣を全て両替する例を示したが、入金した貨幣の内の一部を装置内に積み立てておくことも可能である。取引料率が、マイナスの金種のみ、装置内に積み立てて置き、積み立てた硬貨は、次回の取引装置の利用時の際に、入金額として計上してもよい。
硬貨を積み立てた本人か否かの認証においては、顔認証又は音声認証を含む生体認証技術が用いられてもよい。取引装置に備えられたカメラやマイクなどを用いて、利用者の顔や音声を取得して、装置内に記録しておき、次回の利用時に、前回のデータと照合し、顔又は音声データが一致した場合には、積み立てた硬貨を入金額として計上してもよい。これにより、前回の取引時においては、取引料率がマイナスの金種が、店舗の貨幣在高の変化により、インセンティブ率が上昇している場合がある。その時に、積み立てておいた硬貨を両替することが可能となる。また、積み立てた硬貨に関しては、両替に用いずに、出金することも可能である。また、取引装置は、上記インセンティブを付与する場合と、インセンティブを付与しない場合を算定して、利用者にとって、最も取引料率が良くなる条件を表示し、利用者は、表示結果を見て、いずれの金種の貨幣を、何枚両替するかを選択することができ、両替に用いなかった硬貨を積み立てておくことができる。若しくは、両替に用いなかった金種の硬貨に関して、所定の電子マネーにチャージをしておくことも可能である。
また、取引装置にて、一度登録した顔画像又は音声データ情報を、管理装置に送信しておいて、管理装置にて、一括管理しておくこともできる。この場合、前回の取引装置と異なる取引装置にて、取引を行う場合であっても、取得した顔画像又は音声データを、管理装置にて記録されているデータと照合することによって、利用者の認証をすることができるようになる。また、上記したロイヤリティポイントも、顔画像又は音声データと紐づけておくことにより、IDカード等を用いなくても、利用者の認証が可能になる。
[取引装置200における処理]
図15は、取引装置200で行われる処理の流れを示すフローチャートである。顧客10が取引装置200の入金口に硬貨を投入すると、処理部213が貨幣処理部270を制御して硬貨を計数する(ステップS101)。計数された硬貨は収納部に金種別に収納される。処理部213は、操作表示部220の画面上に、画面D4によって、投入された硬貨の計数結果を表示する(ステップS102)。計数結果が得られると、処理部213は、顧客10に、所望の処理を選択させる。ここでいう処理の選択には、入金取引における「両替」「クーポン発行」「電子マネーへのチャージ」の選択である。
ステップS103において、処理部213は、選択が完了したか否かを判断し、判定がNOの場合、プロセスはステップS102に戻る。選択が完了すれば、プロセスはステップS104に進む。
顧客が取引の中止を選択した場合(ステップS104;NO)、処理部213は、取引を中止して入金貨幣を全て出金口に排出して顧客に返却し(ステップS109)、処理を終了する。一方、顧客が、取引を確定した場合(ステップS104;YES)、処理部213は取引内容に応じて処理を進める。
取引が確定されると、処理部213は、確定した取引内容を管理装置100へ送信する。管理装置100の取引管理部114は、受信した情報を記憶部130の取引情報134に登録して管理する。取引情報134で管理される情報には、例えば、店舗の識別情報と、取引装置200の識別情報と、取引日時と、入金貨幣の金種と、入金貨幣の金種別の枚数及び金額と、入金貨幣の合計枚数及び合計金額とが含まれる。また、両替又はクーポンの場合は、各金種の手数料又は謝礼金額と、全金種の手数料及び謝礼金額の合計金額と、該合計金額と入金貨幣の合計金額とを合算した入金額とが含まれる。電子マネーへのチャージの場合、チャージ金額が取引情報134で管理される。
両替取引が選択されていた場合(ステップS105;YES)、処理部213は貨幣処理部270を制御して両替後の貨幣を出金口から出金する(ステップS110)。処理部213は、印字部260を制御してレシートを発行して(ステップS108)、処理を終了する。レシートには、取引日時と、入金硬貨の金種と、入金硬貨の金種別の枚数及び金額と、入金硬貨の合計枚数及び合計金額とが印刷される。また、各金種の手数料又は謝礼金額と、全金種の手数料及び謝礼金額の合計金額と、該合計金額と入金硬貨の合計金額とを合算した入金額とが印刷される。さらに、両替後の貨幣の金種と、金種別の枚数及び金額とが印刷される。
クーポンを発行する取引が選択されていた場合(ステップS105;NOでかつ、ステップS106;YES)、処理部213はクーポンの発行処理を実行する(ステップS111)。処理部213は、印字部260を制御してレシートを発行して(ステップS108)、処理を終了する。レシートには、発行されたクーポンに関する情報が印刷される。
電子マネーへチャージする取引が選択されていた場合(ステップS106;NO)、処理部213は電子マネーへのチャージ処理を実行する(ステップS107)。処理部213は、印字部260を制御してレシートを発行して(ステップS108)、処理を終了する。レシートには少なくとも、取引日時と、入金貨幣の金種と、入金貨幣の金種別の枚数及び金額、入金貨幣の合計枚数及び合計金額が印刷される。また、レシートには、携帯端末500において電子マネーへのチャージ処理を行うための情報が印刷される。顧客は、携帯端末500を操作して、専用のアプリケーションを実行し、コード取得部550で図形コードを読み取ることにより電子マネーへのチャージを完了する。
尚、図9〜12、14に示す画面の構成例は一例である。取引装置200が表示する画面としては、様々な構成を、適宜、採用することができる。
200 取引装置(貨幣処理装置)
210 制御部
240 通信部
270 貨幣処理部

Claims (10)

  1. 入金額に対して所定のインセンティブを付加した額を出金額として、両替処理を行う貨幣処理装置であって、
    両替前の貨幣に基づき算出した所定のインセンティブ額を、両替後の貨幣に付加して出金する前記両替処理を実行するように制御し、両替前の貨幣及び出金する貨幣の少なくとも一方に関係する特定条件が成立した場合には、前記インセンティブ額を付加しないように制御する制御部を備える、貨幣処理装置。
  2. 前記制御部は、出金する貨幣を最小枚数によって構成した場合に、出金する貨幣に含まれる金種が、両替前の貨幣にも含まれる場合、前記特定条件が成立したとして、前記インセンティブ額を付加しない、ように制御する、請求項1に記載の貨幣処理装置。
  3. 前記制御部は、出金する貨幣を最小枚数によって構成した場合に、両替後の貨幣の枚数と、両替前の貨幣の枚数とが一致する場合、前記特定条件が成立したとして前記インセンティブ額を付加しない、ように制御する、請求項1又は2に記載の貨幣処理装置。
  4. 前記制御部は、出金する貨幣を最小枚数によって構成した場合に、出金する貨幣の枚数が、両替前の貨幣の枚数よりも少ない場合、前記インセンティブ額を付加する、ように制御する、請求項2又は3に記載の貨幣処理装置。
  5. 前記制御部は、両替後の貨幣を最小枚数によって構成した場合に、両替後の貨幣の金種及び枚数と両替前の貨幣の金種及び枚数とが一致する場合、前記特定条件が成立したとして、前記インセンティブ額を付加しない、ように制御する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の貨幣処理装置。
  6. 貨幣量が不足している金種の情報を取得する取得部を更に備え、
    前記制御部は、両替前の貨幣に、前記貨幣量が不足している金種が含まれない場合、特定条件が成立したとして前記インセンティブ額を付加しない、ように制御する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の貨幣処理装置。
  7. 貨幣量が不足している金種の情報を取得する取得部を更に備え、
    前記制御部は、出金する貨幣に、前記貨幣量が不足している金種が含まれる場合、特定条件が成立したとして前記インセンティブ額を付加しない、ように制御する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の貨幣処理装置。
  8. 貨幣量が過剰な金種の情報を取得する取得部を更に備え、
    前記制御部は、出金する貨幣に、前記貨幣量が過剰な金種が含まれない場合、特定条件が成立したとして前記インセンティブ額を付加しない、ように制御する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の貨幣処理装置。
  9. 前記制御部は、装置内の貨幣の金種毎の収納量に基づいて、前記貨幣量を判断する、請求項6〜8のいずれか1項に記載の貨幣処理装置。
  10. 外部装置との通信を行うことにより、店舗に存在する貨幣の金種毎の量の情報を受信する受信部をさらに備え、
    前記制御部は、前記店舗に存在する貨幣の金種毎の量に基づいて、前記貨幣量を判断する、請求項6〜8のいずれか1項に記載の貨幣処理装置。
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