JP2005003813A - 撮像装置、撮像システムおよび撮像方法 - Google Patents

撮像装置、撮像システムおよび撮像方法 Download PDF

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貴 秋山
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Abstract

【課題】撮影者が自己を被写体として撮影する場合において、良好な画像を得ることが可能な撮像装置及び撮像方法を提供することにある。
【解決手段】光学系5によって投影された像を画像データに変換し、画像データを出力する撮像部1と、撮像部1から出力された画像データを記憶する記憶部2と、記憶部2に記憶された画像データから、外部装置によって出射された光線の出射位置を検出する検出部3と、光線の出射位置に基づいて焦点検出エリアを設定し、焦点検出エリアにおける高周波成分が最大となるように、焦点調整機構6に光学系5の焦点調整を行わせる焦点制御部4とを備えた撮像装置8を用いる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル方式の撮像装置および撮像方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、スチルカメラやビデオカメラの分野においては、撮影者に代わってカメラ自身が焦点調整を行う自動焦点(AF(Auto Focus))機能と、カメラ自身が露出調整を行う自動露出(AE(Auto Exposes))機能とが搭載されたカメラが広く知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。また、近年、CCDやCMOS等の撮像素子が用いられたデジタル方式のスチルカメラやビデオカメラが広く普及している。
【0003】
AF機能が搭載されたカメラにおいて、焦点調整は、デジタル方式のカメラの場合、焦点検出エリア内にある物体の画像信号を抽出し、抽出した画像信号中に高周波成分が最も多く含まれるようにレンズ群の一部又は全部を移動させることによって行われている。焦点検出エリアは、カメラのファインダー内に予め設定された一つ又は複数のエリアであり、通常その位置は固定されている。
【0004】
AF機能が搭載されたカメラによる撮影においては、撮影者は、カメラのファインダーを見ながら、被写体が焦点検出エリア内に位置するようにカメラや被写体の位置を調整して、シャッターボタンや録画ボタンを押すだけで、焦点が適切に調整された写真や映像を得ることができる。
【0005】
また、AE機能が搭載されたカメラにおいて、露出調整は、デジタル方式のカメラの場合、被写体の明るさを撮像素子によって測定し、測定した値に基づいて適正な絞り値やシャッター速度を設定することによって行われている。更に、絞り値やシャッター速度の設定は、撮影エリア全体の明るさの平均値を基準にして行われる場合や、ファインダー内に予め設定された測光エリアにおける測定値を基準にして行われる場合がある。
【0006】
通常の撮影においては、露出調整は一般に前者の方式によって行われるが、被写体の明るさと周囲の明るさとの差が大きい状況での撮影や逆光下での撮影等の場合は、露出調整は後者の方式によって行われる。前者の場合、撮影者は、レンズを被写体に向けてシャッターボタンや録画ボタンを押すだけで、露出が適切に調整された写真や映像を得ることができる。後者の場合、撮影者は、カメラのファインダーを見ながら、露出の基準となる被写体が測光エリア内に位置するようにして撮影を行う必要がある。なお、通常、測光エリアは焦点検出エリアと重なるように設定されている。
【0007】
また、AF機能やAE機能を搭載したカメラにおいては、撮影者が本体とは別体のリモートコントローラを用いて遠隔操作することによって、撮影を行える機能を備えたものもある(特許文献1及び2参照。)。このような遠隔操作による撮影が可能なカメラによれば、撮影者は自己を被写体とした撮影を簡単に行うことができ、この撮影によって得られた写真や画像においても焦点や露出が適切に調整される。
【0008】
【特許文献1】
特開昭64−17034号公報
【0009】
【特許文献2】
特開平5−93844号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来からのAF機能を備えたカメラを用いて、撮影者が自己を被写体として撮影する場合、撮影者がファインダーによって被写体と焦点検出エリアとの位置関係を確認することは不可能である。このため、被写体となる撮影者に正確に焦点を合わすことは困難であり、被写体である撮影者に対して焦点調整が行われた写真を得ることは難しいと言える。
【0011】
ここで、AF機能を備えたスチルカメラを例にとり、撮影者が自分自身を被写体として撮影を行う場合について図20を用いて説明する。図20は、従来からのカメラを用いて撮影者が自分自身を被写体とする撮影を行う様子を示す図であり、図20(a)は被写体とカメラとの位置関係を示しており、図20(b)は撮像装置のファインダーに写った像を示している。
【0012】
図20(a)及び(b)に示すように、被写体となる撮影者82は、カメラ81の正面に立った状態で、リモートコンローロ装置83から赤外線信号をカメラ81の受光部86へと送信して、カメラ81に撮影の指示を行っている。赤外線信号を受信したカメラ81は焦点調整と露出調整を行って撮影を行う。
【0013】
しかしながら、撮影者82はカメラの撮影エリア85内には入っているが、焦点検出エリア84から外れている。よって、撮影者82の背後に物体が存在し、この物体が焦点検出エリア84内にあると、カメラはこの物体に対して焦点調整を行ってしまうため、撮影者82は、自分に焦点が合った写真を得ることができないこととなる。
【0014】
一方、撮影者82が、予想される自己の立ち位置に対してマニュアル操作による焦点調整を行ったり、撮影者82と並列に被写体となる他の人物等に対してフォーカスロックを行ったりすれば、上記の問題を解決できるとも考えられる。しかし、このような操作は煩雑であり、また撮影者がカメラに不慣れであると焦点調整は不完全なものとなる。
【0015】
また、このような撮影者が自己を被写体として撮影する場合は、撮影者は被写体と測光エリアとの位置関係を確認することも不可能である。このため、従来からのAE機能を備えたカメラにおいては、このような場合、露出調整は撮影エリア全体における明るさの平均値を基準にして行われる。
【0016】
しかしながら、撮影者は、自己を被写体として撮影する場合においても、被写体である自分の明るさを基準にして露出調整を行うことを希望する場合がある。このため、撮影者が自己を被写体として撮影する場合に、被写体である撮影者が撮影エリアのどの位置にいても撮影者自身の明るさを基準に露出調整を行うことが可能なカメラが求められている。
【0017】
本発明の目的は、撮影者が自己を被写体として撮影する場合において、良好な画像を得ることが可能な撮像装置及び撮像方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にかかる第1の撮像装置は、光学系によって投影された像を画像データに変換し、前記画像データを出力する撮像部と、前記撮像部から出力された前記画像データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記画像データから、外部装置によって出射された光線の出射位置を検出する検出部と、検出された前記光線の出射位置に基づいて焦点調整の対象となる領域を設定し、前記焦点調整の対象となる領域の画像データ中の予め設定された周波数帯域で周波数成分が最大となるように、前記光学系の焦点調整を行う焦点制御部とを少なくとも有することを特徴とする。
【0019】
次に、上記目的を達成するために本発明にかかる第2の撮像装置は、光学系によって投影された像を画像データに変換し、前記画像データを出力する撮像部と、前記撮像部から出力された前記画像データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記画像データから、外部装置によって出射された光線の出射位置を検出する検出部と、検出された前記光線の出射位置に基づいて露出調整の対象となる領域を設定し、前記露出調整の対象となる領域の明るさを基準にして露出調整を行う露出制御部とを少なくとも有することを特徴とする。
【0020】
次に、上記目的を達成するために本発明にかかる第3の撮像装置は、光線を出射可能に構成されたリモートコントロール装置と、光学系によって投影された像を画像データに変換し、前記画像データを出力する撮像部と、前記撮像部から出力された前記画像データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記画像データから、前記リモートコントロール装置によって出射された光線の出射位置を検出する検出部と、検出された前記光線の出射位置に基づいて焦点調整の対象となる領域を設定し、前記焦点調整の対象となる領域の画像データ中の予め設定された周波数帯域で周波数成分が最大となるように、前記光学系の焦点調整を行う焦点制御部とを少なくとも有することを特徴とする。
【0021】
次に、上記目的を達成するために本発明にかかる第4の撮像装置は、光線を出射可能に構成されたリモートコントロール装置と、光学系によって投影された像を画像データに変換し、前記画像データを出力する撮像部と、前記撮像部から出力された前記画像データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記画像データから、前記リモートコントロール装置によって出射された光線の出射位置を検出する検出部と、検出された前記光線の出射位置に基づいて露出調整の対象となる領域を設定し、前記露出調整の対象となる領域の明るさを基準にして露出調整を行う露出制御部とを少なくとも有することを特徴とする。
【0022】
また、上記目的を達成するために本発明にかかる第1の撮像方法は、光学系によって投影された像を画像データに変換する撮像素子を用いた撮像方法であって、(a)前記撮像素子によって変換された前記画像データを出力する工程と、(b)出力された前記画像データを記憶装置に記憶させる工程と、(c)前記記憶装置に記憶された前記画像データから、外部装置によって出射された光線の出射位置を検出する工程と、(d)検出された前記光線の出射位置に基づいて焦点調整の対象となる領域を設定し、前記焦点調整の対象となる領域の画像データ中の予め設定された周波数帯域で周波数成分が最大となるように、前記光学系の焦点調整を行う工程とを少なくとも有することを特徴とする。
【0023】
次に、上記目的を達成するために本発明にかかる第2の撮像方法は、光学系によって投影された像を画像データに変換する撮像素子を用いた撮像方法であって、(a)前記撮像素子によって変換された前記画像データを出力する工程と、(b)出力された前記画像データを記憶装置に記憶させる工程と、(c)前記記憶装置に記憶された前記画像データから、外部装置によって出射された光線の出射位置を検出する工程と、(d)検出された前記光線の出射位置に基づいて露出調整の対象となる領域を設定し、前記露出調整の対象となる領域の明るさを基準にして露出調整を行う工程とを少なくとも有することを特徴とする。
【0024】
また、本発明は、上記の本発明にかかる撮像方法を具現化するためのプログラムであっても良い。このプログラムをコンピュータにインストールして実行することにより、本発明にかかる情報表示方法を実行できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
上記第1の撮像装置によれば、外部装置から出射された光線の出射位置を基準にして焦点調整の対象となる領域が設定され、この領域に対して焦点調整が行われる。このため、撮影者は、自己を被写体とした撮影を行う場合は、撮影エリア内に存在して外部装置から光線を出射するだけで、焦点調整が適切な写真や映像を得ることができる。
【0026】
上記第1の撮像装置は、前記外部装置が予め設定されたパターンで光線を出射可能に構成されており、前記撮像部が、前記光学系によって投影された像を予め設定された時間間隔で画像データに変換する撮像素子を有し、前記撮像素子によって変換された各画像データを順にフレーム毎に前記記憶部に出力し、前記記憶部が、前記撮像部から出力された前記各画像データを出力された順にフレーム毎に記憶し、前記検出部が、前記記憶部に記憶された各画像データを比較して、前記予め設定されたパターンで変化する画素又は画素群を検出し、検出した前記画素又は画素群の位置を前記出射位置とする態様であるのが好ましい。
【0027】
また、上記第1の撮像装置は、前記光線の出射位置に基づいて露出調整の対象となる領域を設定し、前記露出調整の対象となる領域の明るさを基準にして露出調整を行う露出制御部を更に有している態様とすることもできる。この態様においては、前記光学系に絞り値の変更が可能な絞りが備えられ、前記撮像部にシャッター速度の変更が可能な電子シャッターが備えられており、前記露出制御部が、前記露出調整の対象となる領域の平均輝度を算出し、算出した前記平均輝度に基づいて、前記絞り値及び前記シャッター速度のうち少なくとも一方を調整するのが好ましい。また、前記光学系に、絞り値の変更が可能な絞りと、シャッター速度の変更が可能なシャッター機構とが備えられており、前記露出制御部が、前記露出調整の対象となる領域の平均輝度を算出し、算出した前記平均輝度に基づいて、前記絞り値及び前記シャッター速度のうち少なくとも一方を調整するのも好ましい。
【0028】
上記第2の撮像装置によれば、外部装置から出射された光線の出射位置を基準にして露出調整の対象となる領域が設定され、この領域に対して露出調整が行われる。このため、撮影者は、自己を被写体として撮影を行う場合は、撮影エリア内に存在して外部装置から光線を出射するだけで、被写体である自己に対して露出調整が適切に行われた写真や映像を得ることができる。
【0029】
上記第2の撮像装置は、前記外部装置が予め設定されたパターンの光線を出射可能に構成されており、前記撮像部が、前記光学系によって投影された像を予め設定された時間間隔で画像データに変換する撮像素子を有し、前記撮像素子によって変換された各画像データを順にフレーム毎に前記記憶部に出力し、前記記憶部が、前記撮像部から出力された前記各画像データを出力された順にフレーム毎に記憶し、前記検出部が、前記記憶部に記憶された各画像データを比較して、予め設定されたパターンで変化する画素又は画素群を検出し、検出した前記画素又は画素群の位置を前記出射位置とする態様とするのが好ましい。
【0030】
また、上記第2の撮像装置は、前記光学系に絞り値の変更が可能な絞りが備えられ、前記撮像部にシャッター速度の変更が可能な電子シャッターが備えられており、前記露出制御部が、前記露出調整の対象となる領域の平均輝度を算出し、算出した前記平均輝度に基づいて、前記絞り値及び前記シャッター速度のうち少なくとも一方を調整する態様とするのも好ましい。更に、前記光学系に、絞り値の変更が可能な絞りと、シャッター速度の変更が可能なシャッター機構とが備えられており、前記露出制御部が、前記露出調整の対象となる領域の平均輝度を算出し、算出した前記平均輝度に基づいて、前記絞り値及び前記シャッター速度のうち少なくとも一方を調整するのも好ましい。
【0031】
また、上記第1の撮像装置及び第2の撮像装置は、前記記憶部に記憶された前記画像データによって表示される画像を予め設定された大きさに切り出すトリミング部を更に有し、前記トリミング部は、前記検出部が検出した前記光線の出射位置が、前記切り出される画像の中心となるように又は前記切り出される画像の中心に最も近づくように切り出しを行う態様とすることもできる。この態様においては、前記撮像部に撮像素子が備えられており、前記光学系と前記撮像素子との両方を前記光学系の光軸に垂直な方向に移動させる移動機構を更に有しており、前記焦点制御部が、前記検出部が検出した前記光線の出射位置が、前記切り出される画像の中心となるように又は前記切り出される画像の中心に最も近づくように、前記移動機構によって前記光学系と前記撮像素子との両方を移動させる態様とすることもできる。
【0032】
更に、上記第1の撮像装置及び第2の撮像装置においては、前記外部装置が、当該撮像装置を遠隔操作するためのリモートコントロール装置であるのが好ましい。また、前記リモートコントロール装置が、予め設定された基準色の部分が設けられた筐体を備えており、前記基準色を基準としてホワイトバランスの調整を行うホワイトバランス調整部を有しているのも好ましい。また、前記ホワイトバランス調整部が、前記記憶部に記憶された画像データから、前記基準色の部分を含む領域の画像データを抽出する基準領域抽出部と、抽出された前記基準色の部分を含む領域の画像データに基づいて、前記基準色の部分を含む領域の平均色のRGB比を予め設定された割合とするゲイン調整値を算出するゲイン調整値算出部と、前記記憶部に記憶された画像データをR成分、G成分及びB成分に分離する色分離部と、算出された前記ゲイン調整値を用いて、前記R成分、G成分及びB成分のうちの少なくとも一つのゲイン調整を行うゲイン調整部とを有しているのが好ましい。
【0033】
上記第1の撮像方法によれば、外部装置から出射された光線の出射位置を基準にして焦点調整の対象となる領域が設定され、この領域に対して焦点調整が行われる。このため、撮影者は、自己を被写体とした撮影を行う場合は、撮影エリア内に存在して外部装置から光線を出射するだけで、焦点調整が適切な写真や映像を得ることができる。
【0034】
上記第1の撮像方法は、検出された前記光線の出射位置に基づいて露出調整の対象となる領域を設定し、前記露出調整の対象となる領域の明るさを基準にして露出調整を行う工程を更に有している態様とするのが好ましい。
【0035】
上記第2の撮像方法によれば、外部装置から出射された光線の出射位置を基準にして露出調整の対象となる領域が設定され、この領域に対して露出調整が行われる。このため、撮影者は、自己を被写体として撮影を行う場合は、撮影エリア内に存在して外部装置から光線を出射するだけで、被写体である自己に対して露出調整が適切に行われた写真や映像を得ることができる。
【0036】
上記第1の撮像方法及び第2の撮像方法は、前記記憶装置に記憶された前記画像データによって表示される画像を予め設定された大きさに切り出す工程を更に有し、前記切り出しは、前記(c)の工程において検出した前記光線の出射位置が、前記切り出される画像の中心となるように又は前記切り出される画像の中心に最も近づくように行われる態様とするのが好ましい。
【0037】
更に、上記第1の撮像方法及び第2の撮像方法は、前記外部装置が、予め設定された基準色の部分が設けられた筐体を備えており、前記基準色を基準としてホワイトバランスの調整を行う工程を更に有している態様とするのも好ましい。この態様においては、前記ホワイトバランスの調整を行う工程が、前記記憶装置に記憶された画像データから、前記基準色の部分を含む領域の画像データを抽出する工程と、抽出された前記基準色の部分を含む領域の画像データに基づいて、前記基準色の部分を含む領域の平均色のRGB比を予め設定された割合とするゲイン調整値を算出する工程と、 前記記憶装置に記憶された画像データをR成分、G成分及びB成分に分離する工程と、算出された前記ゲイン調整値を用いて、前記R成分、G成分及びB成分のうちの少なくとも一つのゲイン調整を行う工程とを有しているのが好ましい。
【0038】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置及び撮像方法について、図1〜図7を参照しながら説明する。最初に、本実施の形態1にかかる撮像装置の構成について図1及び図2を用いて説明する。本実施の形態1にかかる撮像装置はデジタル方式のスチルカメラである。
【0039】
図1は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置を用いて撮影者が自分自身を被写体とする撮影を行う様子を示す図であり、図1(a)は被写体とカメラとの位置関係を示しており、図1(b)は撮像装置のファインダーに写った像を示している。図2は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の主な構成を示す構成図である。
【0040】
図1(a)に示すように、本実施の形態1にかかる撮像装置8には、光学系5が取り付けられている。また、撮像装置8は、外部装置であるリモートコントロール装置15から無線によって送信された信号に反応して撮影を行うことができる。このため、撮影者は、撮像エリア11内に位置してリモートコントロール装置15を操作すれば、従来技術において示した従来のカメラを用いた場合と同様に、自分自身を被写体12とする撮影を行うことができる。
【0041】
しかしながら、本実施の形態1においては、撮像装置8は、図1(b)に示すように、リモートコントロール装置15から予め設定されたパターンで出射された光線の発光点13の位置(光線の出射位置)を検出し、更に、検出した光線の出射位置に基づいて焦点調整の対象となる領域(焦点検出エリア)14を設定し、この設定した焦点検出エリア14に対して焦点調整を行うことができる。撮像装置8は、この点で、焦点検出エリアが固定されている従来のカメラと異なっている。以下この点について図2を用いて具体的に説明する。
【0042】
図2に示すように、本実施の形態1にかかる撮像装置8は、撮像部1と、記憶部2と、検出部3と、焦点制御部4とを備えており、これらはカメラ本体(図2参照)に収容されている。また、カメラ本体には光学系5が取り付けられており、光学系5には光学系5の焦点調整を行う焦点調整機構6が備えられている。更に、撮像装置8には、撮像データを記録する記憶媒体7が備えられており、記憶媒体7は取り外し可能となっている。
【0043】
撮像部1は、CCDやCMOSといった撮像素子(図示せず)を備えており、この撮像素子を用いて、光学系5によって投影された像を画像データに変換する。撮像素子による画像データへの変換は、予め設定された間隔(例えば、1/60秒や1/30秒)で繰り返し行われている。
【0044】
また、本実施の形態1においては、撮像部1は、撮像素子を電子シャッターとして動作させることもできる。例えば、撮像素子がCCDの場合は、撮像部1は、フィールドシフトパルスに加えて、蓄積された電荷を0(ゼロ)にする掃き出しパルスを加えることによって、撮像素子を電子シャッターとして動作させる。更に、この場合、撮像部1は、掃き出しパルスを加えるタイミングを変更することによって、シャッター速度を変更することができる。
【0045】
撮像素子によって変換された画像データは、撮像部1によって、順次、フレーム毎に記憶部2へと出力される。記憶部2は、撮像部1から出力された順に、各画像データをフレーム毎に記憶する(後述の図4(b)参照)。
【0046】
検出部3は、記憶部2に記憶された画像データから、リモートコントロール装置15(図1参照)によって出射された光線の出射位置(発光点13の位置:図1参照)を検出する。また、ここでいうリモートコントロール装置15によって出射される光線は、焦点検出エリア14を検出するための光線であり、本実施の形態1においては、予め設定されたパターンで出射されている。予め設定されたパターンとしては、撮像素子が光学像を画像データに変換する間隔に合わせて点灯及び消灯を繰り返すパターンが挙げられ、この場合は記憶部2には点灯状態の画像データと消灯状態の画像データとが交互に記憶される(後述の図4(b)参照)。
【0047】
また、本実施の形態1において、検出部3による出射位置の検出は、記憶部2に記憶された各画像データを読み出し、読み出した画像データを比較することによって行っている。例えば、上記のようにリモートコントロール装置から点灯及び消灯を繰り返すパターンで光が出射されている場合は、検出部3は消灯状態の画像データと点灯状態の画像データとを比較し、時間の経過と共に変化している画素又は画素群の位置を検出する。
【0048】
更に、検出部3は、この検出した画素又は画素群の位置を光線の出射位置として認定する。また、検出部3は、この出射位置を特定する位置情報を記憶部2に記憶させると共に、焦点制御部4へと出力する。
【0049】
焦点制御部4は、検出部3から出力された位置情報が特定する出射位置に基づいて焦点検出エリア14(図1参照)を設定する。本実施の形態1においては、図1に示すように焦点制御部4は光線の出射位置(発光点13の座標)を焦点検出エリア14の中心に設定している。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、焦点検出エリア14は光線の出射位置を基準に設定されていれば良い。
【0050】
本発明において、焦点検出エリア14は、撮像装置8の撮影エリアより小さい範囲で設定されていれば良い。焦点検出エリア14の大きさは、焦点検出エリア14内の被写体と撮像装置8との距離に応じて適宜設定することもできる。例えば、焦点検出エリア14内の被写体と撮像装置8との距離が近い程、焦点検出エリア14が広がる態様とすることもできる。
【0051】
また、焦点制御部4は、焦点検出エリア14の画像データ中の高周波成分が最大となるように、光学系5の焦点調整を行う。具体的には、焦点制御部4は、焦点調整機構6を駆動して光学系5を構成するレンズ群の一部又は全部を光軸方向に前後に移動させながら、記憶部2からの焦点検出エリア14における画像データの読み出しと、読み出した画像データにおける高周波成分の算出を行い、高周波成分が最大となったときのレンズ群の位置を保持する。
【0052】
なお、本明細書においては、焦点調整の際に移動するレンズ郡の位置を以下「レンズ位置」という。また、ここでいう高周波成分とは、フレーム毎に画像データとして記憶された画像の輪郭部分における画像データを周波数領域に変換して得られる周波数成分をいう。
【0053】
焦点制御部4による焦点調整が終了すると、その時点において撮像部1から出力された画像データが、撮像データとして、記憶部2から記憶媒体7へと出力され、記憶媒体7に記憶される。
【0054】
光学系5に備えられた焦点調整機構6は、焦点制御部4から出力されるレンズ位置駆動信号に応じて、光学系5を構成するレンズ群の一部又は全部を光軸に沿って前後に移動させて焦点調整を行う。本実施の形態1においては、焦点調整機構6はサーボモータとボールネジ等を有しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0055】
焦点調整機構6は、例えばボールネジ等を用いないでレンズを移動させることが可能な超音波モータであっても良い。また、光学系5がカメラ本体から取り外し可能な撮像装置においては、焦点調整機構6は、カメラ本体に搭載されていても良いし、光学系5に搭載されていても良い。
【0056】
次に、本実施の形態1にかかる撮像方法及び撮像装置の動作について図3〜図7を用いて説明する。但し、本実施の形態1にかかる撮像方法は、図1に示した本実施の形態1にかかる撮像装置を動作させることによって実施される。このため、本実施の形態1にかかる撮像方法の説明は、本実施の形態1にかかる撮像装置の動作を説明することによって行う。
【0057】
図3は、本発明の実施の形態1にかかる撮像方法及び撮像装置の動作を示す流れ図である。図3では主な工程のみを示しており、図3に示した各工程の具体的な内容については図4〜図7を用いて説明する。
【0058】
図3に示すように、先ず、焦点制御部4は各種パラメータの初期値の設定を行う(初期化処理:ステップS1)。次いで、撮像部1は撮像素子によって変換された画像データを記憶部2に出力し、記憶部2は出力された画像データを記憶する(撮像処理:ステップS2)。更に、検出部3は、記憶部2に記憶された画像データから、リモートコントロール装置によって出射された光線の出射位置を検出する(検出処理:ステップS3)。次に、焦点制御部4は、焦点検出エリアにおける画像データの高周波成分が最大となるように焦点調整を行う(焦点調整処理:ステップS4)。その後、記憶部2は、撮像データを記憶媒体7へと出力し(ステップS5)、撮影が終了する。
【0059】
なお、初期値の設定が行われる各種パラメータとしては、焦点検出エリア14(図1参照)の中心座標(X_offset,Y_offset)、撮像部1から出力された最新の画像データが格納される記憶部2の記憶領域(Bank:図4(b)参照)の番号n、検出部3が比較対照とする画像データを読み出すためにアクセスする記憶部2の記憶領域(Bank:図4(b)参照)の番号m、検出処理で使用されるフレーム数(Sad_loop_max)、光学系の位置、焦点調整処理に用いられる焦点評価値等が挙げられる。
【0060】
ここで、撮像処理(ステップS2)、検出処理(ステップS3)、及び焦点調整処理(ステップS4)について具体的に説明する。先ず、撮像処理(ステップS2)について説明する。図4は、撮像処理を具体的に示す図であり、図4(a)は撮像処理における主な工程を示す流れ図であり、図4(b)は記憶部におけるメモリマップを示す図である。
【0061】
図4(a)に示すように、撮像処理においては、先ず、撮像部1からフレーム単位で画像データが出力される(ステップS11)。次いで、出力された画像データは、記憶部2の記憶領域に格納される(ステップS12)。ステップS12が終了すると、再度ステップS11が行われ、ステップS11及びS12は繰り返し行われる。
【0062】
また、図4(b)に示すように、本実施の形態1においては、記憶部2内には画像データをフレーム毎に記憶する3つの記憶領域(Bank(0)〜Bank(2))が設けられており、一度に3つの画像データ21〜23をフレーム毎に格納できる。なお、本発明において記憶領域の数は特に限定されるものではない。
【0063】
本実施の形態1においては、撮像部1から出力された最新の画像はBank(n)に格納される。また、初期化処理において、nは初期値が「0」、最大値(n_max)が「2」に設定されており、nは0、1、2、0、1、2…と変化する。よって、図4(b)の例では、Bank(3)に格納された画像データ23が最新の画像データであり、Bank(1)に格納された画像データ21が最も古い画像データである。
【0064】
また、全ての記憶領域に画像データが格納されている状態において、最新の画像データが出力されると、最も古い画像データが格納されていた記憶領域に、最新の画像データが上書きされる。図4(b)の例であれば、画像データ23が出力された後に新たな画像データが出力されると、Bank(0)の画像データ21が最新の画像データに上書きされる。
【0065】
なお、Bank(SAD)は、後述の検出処理に用いられる記憶領域であり、ここにも画像データ24がフレーム単位で格納されている。但し、Bank(SAD)に格納される画像データにおいて、各画素が示す値は、後述するように、二つの画像データを比較して得られる差分の絶対値(差分絶対値)を積算して得られた値である。また、Bank(SAD)には、焦点検出エリア14(図1参照)の中心座標(X_offset,Y_offset)を特定する情報も格納されている。
【0066】
次に、検出処理(ステップS3)について説明する。図5は、検出処理における主な工程を示す流れ図である。図5において、Bank(n)は上述したように最新の画像データが格納された記憶領域を示し、Bank(m)はBank(n)に最新の画像データが格納される前に画像データが格納された記憶領域を示しており、Bank(m)に格納されている画像が検出処理における比較対照となる。つまり、上述したように、「m」は、検出部3が比較対照とする画像データを読み出すためにアクセスするBankの番号を示している。
【0067】
また、図5において、座標(X、Y)は画像データを構成する画素の座標であり、初期化処理において座標(X、Y)は原点に設定されており、原点は画像の左上端(図1及び図4(b)参照)である。更に、画像の左右方向に沿ってX軸が設定され、上下方向に沿ってY軸が設定されている。また、「X_max」は撮像素子の左右方向の画素数に対応しており、「Y_max」は撮像素子の上下方向の画素数に対応している。
【0068】
図5に示す「SAD_MAX」は、上記の差分絶対値を積算して得られた値の最大値を示しており、初期化処理において「0」に設定されている。「Sad_loop_max」は、上述したように検出処理で使用されるフレーム数を示しており、初期化処理において「8」に設定されている。「Sad_loop_count」は、検出処理の実行中に使用されたフレーム数の総和であり、初期化処理において「0」に設定されている。
【0069】
図5に示すように、最初に、検出部3は、Bank(n)とBank(m)のそれぞれから、座標(X、Y)の画像データを読み出し、これらの差分絶対値を算出する(ステップS21)。
【0070】
次に、検出部3は、Bank(SAD)における座標(X、Y)の画像データを読み出し、読み出した画像データにステップS21で算出した差分絶対値を加え、差分絶対値を加えた画像データをBank(SAD)における座標(X、Y)に書き込む(ステップS22)。
【0071】
このように、最新の画像が格納されたBank(n)と直前の画像が格納されたBank(m)との座標(X、Y)における画素の差は、Bank(SAD)の座標(X、Y)に、画素の変化の大きさ及び頻度の評価値として積算されることになる。
【0072】
次いで、検出部3は、ステップS22において書き込んだ画像データの値と「SAD_MAX」の値とを比較し(ステップS23)、書き込んだ画像データの値が「SAD_MAX」の値と同等か、それよりも大きい場合は、「SAD_MAX」の値を書き込んだ画像データの値に置き換え、更に、Bank(SAD)に(X_offset,Y_offset)として格納されている座標を、座標(X、Y)に置き換えて、座標(X、Y)を(X_offset,Y_offset)に設定する(ステップS24)。その後、検出部3はステップS25に移行する。
【0073】
一方、書き込んだ画像データの値の方が「SAD_MAX」の値よりも小さい場合は、ステップS24を実行しないで、ステップS25に移行する。
【0074】
ステップS25においては、検出部3は、Xの値と「X_max」の値とを比較する。比較の結果、Xの値が「X_max」の値よりも小さい場合は、Xの値に「1」を加えて、再度ステップS21から実行する。一方、Xの値が「X_max」の値と同等か、それよりも大きい場合は、ステップS26に移行する。
【0075】
ステップS26においては、検出部3は、Yの値と「Y_max」の値とを比較する。比較の結果、Yの値が「Y_max」の値よりも小さい場合は、Yの値に「1」を加えて、再度ステップS21から実行する。一方、Yの値が「Y_max」の値と同等か、それよりも大きい場合は、ステップS27に移行する。このとき、検出部3はXの値を「0」に設定する。
【0076】
ステップS27においては、検出部3は、「Sad_loop_count」の値と「Sad_loop_max」の値とを比較する。比較の結果、「Sad_loop_count」の値が「Sad_loop_max」の値よりも小さい場合は、「Sad_loop_count」の値に「2」を加えて、再度ステップS21から実行する。また、このとき、検出部3はX及びYの値を共に「0」に設定する。一方、「Sad_loop_count」の値が「Sad_loop_max」の値と同等か、それよりも大きい場合は、検出処理を終了する。
【0077】
このように、検出部3がステップS21〜S30を実行すれば、リモートコントロール装置15の発光点13(図1参照)の座標(光線の出射位置)、即ち、時間の経過に伴う変化が大きい画素の座標が、(X_offset,Y_offset)として特定される。この特定された座標は、焦点検出エリア14(図1参照)の中心座標に設定され、記憶部2のBank(SAD)に格納されている。また、検出部3は、検出処理の終了後、記憶部2のBank(SAD)から、(X_offset,Y_offset)を読み出し、この座標を特定する位置情報を焦点制御部4へと出力する。
【0078】
次に、焦点調整処理(ステップS4)について説明する。本実施の形態1においては、焦点制御部4は図6に示す構成を備えており、この構成により焦点調整処理が行なわれる。図6は、図2に示す焦点制御部の構成を具体的に示す構成図である。図7は、焦点調整処理における主な工程を示す流れ図である。
【0079】
図6に示すように、焦点制御部4は、メモリアクセス部31と、ハイパスフィルタ32と、演算部33と、合焦位置検出部34とを有している。メモリアクセス部31には、発光点の座標(X_offset,Y_offset)を特定する位置情報36が検出部3から入力される。
【0080】
また、メモリアクセス部31は、記憶部2にアクセスして、記憶部2のBank(n)に格納されている画像データ35から、座標(X_offset,Y_offset)を中心とする焦点検出エリア14の画像データ37を読み出す。
【0081】
ハイパスフィルタ32は、メモリアクセス部31が読み出した画像データ37から、予め設定された周波数帯域の周波数成分、即ち、高周波成分の抽出を行う。ハイパスフィルタ32としては、例えばIIRフィルターを用いることができる。また、演算部33は、ハイパスフィルタ32が抽出した高周波成分を絶対値化し、絶対値化した高周波成分、例えば、水平方向の高域ピーク値と垂直方向の高域ピーク値とを積分して焦点評価値Fを算出する。
【0082】
合焦位置検出部34は、焦点調整機構6(図2参照)にレンズ位置駆動信号を出力して、光学系を構成するレンズ群の一部又は全部を光軸に沿って前後に移動させながら、演算部33から出力されてくる焦点評価値Fが最大値となるレンズ位置、即ち、高周波成分が最大となるレンズ位置の検出を行う。焦点評価値Fが最大値となるレンズ位置を検出した場合は、合焦位置検出部34は焦点調整機構6にレンズ位置を保持させる。
【0083】
なお、図6において、38はレンズ位置と焦点評価値Fとの関係を示すグラフである。焦点評価値Fはレンズ位置を移動させると上に凸の二次曲線を描き、この二次曲線が最大値をとるときのレンズ位置が合焦位置である。また、本発明において、焦点制御部4の構成は、図6に示すものに限定されるものではない。
【0084】
ここで、図6に示す焦点制御部4による焦点制御処理について、図7を用いて説明する。なお、初期化処理において、レンズ位置は合焦位置よりも望遠側に設定されており、焦点評価値F及び焦点評価値の最大値「F_max」共に「0」に設定されている。また、適宜図6を参酌する。
【0085】
図7に示すように、先ず、メモリアクセス部31は、座標(X_offset,Y_offset)を特定する位置情報36を検出部3から受け取ると、記憶部2にアクセスして、記憶部のBank(n)に格納されている画像データ35から、座標(X_offset,Y_offset)を中心とする焦点検出エリア14の画像データ37を読み出す(ステップS41)。
【0086】
次に、ハイパスフィルタ32は、画像データ37から高周波成分を抽出し、抽出した高周波成分を演算部33に入力する(ステップS42)。更に、演算部33は、ハイパスフィルタ32が抽出した高周波成分を絶対値化し、絶対値化した高周波成分を積分して焦点評価値Fを算出する(ステップS43)。
【0087】
次いで、合焦位置検出部43は、算出された焦点評価値Fが最大値(F_max)かどうかの判断を行う(ステップS44)。算出された焦点評価値Fが「F_max」以上である場合は、算出された焦点評価値を「F_max」に設定し(ステップS45)、焦点調整部6にレンズ位置駆動信号を出力してレンズ位置を至近側に移動させる(ステップS46)。この後、メモリアクセス部31によるステップS41、ハイパスフィルタ32によるステップS42、演算部33によるステップS43が再度実行される。
【0088】
一方、算出された焦点評価値Fが「F_max」より小さい場合は、レンズ位置が合焦位置よりも至近側にあると言えるので、合焦位置検出部43は、焦点評価値Fが「F_max」となるようにレンズ位置を移動させ、そのレンズ位置を保持させる(ステップS47)。ステップS47が実行されると、焦点制御処理は終了する。
【0089】
このように、本実施の形態1においては、焦点制御部4が、焦点評価値Fに基づいて、光学系5のレンズ位置をフィードバック制御することによって焦点調整が行われる。
【0090】
以上のように、本実施の形態1にかかる撮像装置及び撮像方法によれば、リモートコントロール装置から光を出射した位置の周辺領域を焦点検出エリアとして、焦点調整を行うことが可能となる。このため、撮影者は、自己を被写体として撮影を行う場合に、撮影エリア内に存在してリモートコントロール装置を操作するだけで、焦点調整が適切な写真や映像を得ることができる。また、撮影者は、従来のようなマニュアル操作による焦点調整やフォーカスロックといった煩雑な操作を行う必要もない。
【0091】
また、本実施の形態1にかかる撮像装置は、USB等によって接続されるパーソナルコンピュータ用の外部カメラ(本実施の形態1における光学系と撮像部のみを備えたカメラ)や、一般的なデジタルカメラが接続されたコンピュータに、図3に示すステップS1〜S5、図4に示すステップS11〜S14、図5に示すステップS21〜S30、及び図7に示すステップS41からS46を具現化させるプログラムをインストールし、このプログラムを実行することによっても、実現することができる。
【0092】
この場合、コンピュータのCPU(central processing unit)は、検出部3及び焦点制御部4として機能し、コンピュータのRAMメモリは記憶部2として機能して、撮像処理が行われる。また、コンピュータに接続されるカメラが撮像素子と光学系のみを備えており、撮像部1として機能できない場合は、CPUが撮像部1として機能する。
【0093】
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2にかかる撮像装置及び撮像方法について、図8〜図10を参照しながら説明する。最初に、本実施の形態2にかかる撮像装置の構成について図8及び図9を用いて説明する。本実施の形態2にかかる撮像装置もデジタル方式のスチルカメラである。
【0094】
図8は、本発明の実施の形態2にかかる撮像装置を用いて撮影者が自分自身を被写体とする撮影を行う場合に、撮像装置のファインダーに写った像を示す図である。図9は、本発明の実施の形態2にかかる撮像装置の主な構成を示す構成図である。
【0095】
図8に示すように、本実施の形態2にかかる撮像装置は、撮像エリア11の一部の領域(トリミングエリア)16を切り出す機能を備えている。また、本実施の形態2にかかる撮像装置は、トリミングエリア16の画像データを撮像データとして出力することができる。
【0096】
具体的には、図9に示すように、本実施の形態2にかかる撮像装置は、実施の形態1にかかる撮像装置と異なり、トリミング部9を有している。これ以外の点では、本実施の形態2にかかる撮像装置は、実施の形態1にかかる撮像装置と同様に構成されている。
【0097】
トリミング部9は、記憶部2に記憶された画像データによって表示される画像を、予め設定されたトリミングエリア16の大きさに切り出す機能を有している。具体的には、トリミング部9は、記憶部2から撮像データとして出力される画像データに対して切り出しを行い、切り出した画像データを記憶媒体7に出力する。
【0098】
なお、本実施の形態2においてトリミングエリア16の大きさは、撮影者が任意に設定しても良い。また、大きさの異なる複数種類のトリミングエリア16を、撮像装置に設定しておき、撮影者が撮影時に任意に選択するようにしても良い。
【0099】
また、本実施の形態2においては、トリミング部9は検出部3に接続されている。更に、検出部3は焦点制御部4に加え、トリミング部9に対しても座標(X_offset,Y_offset)を出力する。このため、トリミング部9は、検出部3が検出した光線の出射位置(発光点13の位置)が切り出される画像(トリミングエリア16)の中心となるように又は切り出される画像(トリミングエリア16)の中心に最も近づくように、切り出しを行う。
【0100】
次に、本実施の形態2にかかる撮像方法及び撮像装置の動作について図10を用いて説明する。但し、本実施の形態2においても、撮像方法は、実施の形態1と同様に、本実施の形態2にかかる撮像装置を動作させることによって実施される。このため、本実施の形態2にかかる撮像方法の説明も、本実施の形態2にかかる撮像装置の動作を説明することによって行う。
【0101】
図10は、本発明の実施の形態2にかかる撮像方法及び撮像装置の動作を示す流れ図である。図10では主な工程のみを示している。
【0102】
図10に示すように、本実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、先ず、初期化処理が行われ(ステップS51)、次いで、撮像部1及び記憶部2による撮像処理(ステップS52)、検出部3による検出処理(ステップS53)、焦点制御部4による焦点調整処理(ステップS54)が行われる。ステップS51〜ステップS54は、実施の形態1において示したステップS1〜S4と同様のステップである。
【0103】
次に、ステップS54の終了後に、記憶部2が撮像データをトリミング部9に出力すると、本実施の形態2においては、実施の形態1と異なり、トリミング部9によるトリミング処理が行われる(ステップS55)。その後、トリミング9は、トリミング後の撮像データを記憶媒体7へと出力し(ステップS56)、撮影が終了する。
【0104】
以上のように本実施の形態2にかかる撮像装置及び撮像方法によれば、リモートコントロール装置からの出射される光線の出射位置に基づいて撮影者自身の位置が検出され、この位置に基づいてトリミングを行うことができる。このため、撮影者が撮像装置のファインダーを覗いて予め立ち位置を目測で確認しなくても、最終的な撮影データのフレーム中央付近に撮影者が配置された撮影が可能となる。また、本実施の形態2にかかる撮像装置及び撮像方法を用いることによっても、実施の形態1において述べた効果を得ることができる。
【0105】
また、本実施の形態2にかかる撮像装置においては、光学系5と撮像素子との両方を光学系5の光軸に垂直な方向に移動させる移動機構を設けることもできる。また、この場合、焦点制御部4によって、検出部3が検出した発光点13の位置が、トリミングエリア16の中心となるように又はトリミングエリア16の中心に最も近づくように、移動機構によって光学系5と撮像素子との両方を移動させる。
【0106】
このような態様とした場合は、トリミング処理では対応できない撮影者のフレームアウト、例えばトリミング処理だけでは撮影者の全体が撮影エリア内に入らない場合等を防止することができる。また、リモートコントロール装置を持った撮影者を自動的に追尾して撮影することも可能となる。
【0107】
また、本実施の形態2にかかる撮像装置も、実施の形態1と同様に、USB等によって接続されるパーソナルコンピュータ用の外部カメラ(本実施の形態1における光学系と撮像部のみを備えたカメラ)や、一般的なデジタルカメラが接続されたコンピュータに、図10に示すステップS51〜S56を具現化させるプログラムをインストールし、このプログラムを実行することによって実現することができる。
【0108】
(実施の形態3)
次に本発明の実施の形態3にかかる撮像装置及び撮像方法について、図11〜図14を参照しながら説明する。最初に、本実施の形態3にかかる撮像装置の構成について図11及び図12を用いて説明する。本実施の形態3にかかる撮像装置もデジタル方式のスチルカメラである。
【0109】
図11は、本発明の実施の形態3にかかる撮像装置の主な構成を示す構成図である。図12は、図11に示すホワイトバランス調整部の構成を具体的に示す構成図である。
【0110】
図11に示すように、本実施の形態3にかかる撮像装置は、実施の形態1にかかる撮像装置と異なり、ホワイトバランス調整部10を有している。これ以外の点では、本実施の形態3にかかる撮像装置は、実施の形態1にかかる撮像装置と同様に構成されている。
【0111】
また、本実施の形態3においては、リモートコントロール装置(図示せず)は基準色で形成された筐体を備えており、ホワイトバランス調整部10は、筐体の基準色を基準としてホワイトバランスの調整を行う。なお、本実施の形態3においては、基準色は白色であるが、本発明は白色に限定されるものではない。また、筐体は全部が基準色で形成されていても良いし、一部分のみが基準色で形成されていても良い。また、ホワイトバランス調整部10は、従来からのデジタルカメラが備えているホワイトバランス調整機能も備えている。
【0112】
ここで、ホワイトバランス調整部10の具体的な構成について図12を用いて説明する。図12に示すように、ホワイトバランス調整部10は、基準領域抽出部41と、ゲイン調整値算出部42と、色分離部43と、ゲイン調整部44とを有している。基準領域抽出部41には、座標(X_offset,Y_offset)を特定する位置情報36が検出部3から入力される。基準領域抽出部41は、記憶部2にアクセスして、記憶部2のBank(n)に格納されている画像データ45から、リモートコントロール装置の筐体の白色(基準色)部分を含む領域(ホワイトバランス基準領域)49の画像データ47を抽出する。
【0113】
ゲイン調整値算出部42は、抽出されたホワイトバランス基準領域49の画像データ47に基づいて、ホワイトバランス基準領域49の平均色のRGB比を予め設定された割合とするゲイン調整値を、R成分、G成分及びB成分といった成分毎に算出する。成分毎に算出されたゲイン調整値50a〜50cはゲイン調整部44に出力される。
【0114】
なお、本実施の形態3においては、R:G:Bは1:1:1に設定されている。但し、本発明において、RGB比は、この例に限定されるものではなく、撮影者が任意に設定することもできる。
【0115】
色分離部43は、記憶部2から撮像データとして出力される画像データをR成分、G成分及びB成分に分離し、各成分をゲイン調整部44に入力する。ゲイン調整部44は、ゲイン調整値算出部42が算出したゲイン調整値を用いて、色分離部43によって分離されたR成分、G成分及びB成分のうちの少なくとも一つのゲイン調整を行う(図12における概念図48参照)。また、色分離部43は、ゲイン調整の後、R成分、G成分、B成分を合成し、合成して得られた画像データを撮影データとして記憶媒体7に出力する。
【0116】
次に、本実施の形態3にかかる撮像方法及び撮像装置の動作について図13及び図14を用いて説明する。但し、本実施の形態3においても、撮像方法は、実施の形態1と同様に、本実施の形態3にかかる撮像装置を動作させることによって実施される。このため、本実施の形態3にかかる撮像方法の説明も、本実施の形態3にかかる撮像装置の動作を説明することによって行う。
【0117】
図13は、本発明の実施の形態3にかかる撮像方法及び撮像装置の動作を示す流れ図である。図13では主な工程のみを示している。図14は、画像調整処理における主な工程を示す流れ図である。
【0118】
図13に示すように、本実施の形態3においても、実施の形態1と同様に、先ず、初期化処理が行われ(ステップS61)、次いで、撮像部1及び記憶部2による撮像処理(ステップS62)、検出部3による検出処理(ステップS63)、焦点制御部4による焦点調整処理(ステップS64)が行われる。ステップS61〜ステップS64は、実施の形態1において示したステップS1〜S4と同様のステップである。
【0119】
次に、焦点調整処理(ステップS64)の終了後に、記憶部2が撮像データをホワイトバランス調整部10に出力すると、本実施の形態3においては、実施の形態1と異なり、ホワイトバランス調整部10による画像調整処理(ホワイトバランス調整処理)が行われる(ステップS65)。その後、ホワイトバランス調整部10は、ホワイトバランスが調整された撮像データを記憶媒体7へと出力し(ステップS66)、撮影が終了する。
【0120】
ここで、図14を用いてホワイトバランス調整処理について具体的に説明する。なお、以下の説明においては、適宜図12を参酌する。
【0121】
図14に示すように、先ず、基準領域抽出部41は、発光点13の座標(X_offset,Y_offset)を特定する位置情報36を検出部3から受け取ると、記憶部2にアクセスして、記憶部のBank(n)に格納されている画像データ45から、座標(X_offset,Y_offset)を中心とするホワイトバランス基準領域49の画像データ47を読み出す(ステップS71)。但し、このとき、発光点の輝度がホワイトバランスの調整に影響を及ぼさないようにするため、本実施の形態3においては、画像データ47として、発光点が点灯していない状態の画像データが読み出される。また、基準領域抽出部41は、画像データ47をゲイン調整部42へと出力する。
【0122】
なお、ホワイトバランス基準領域49の大きさは、被写体と撮像装置8との距離に応じて適宜設定することもできる。例えば、被写体と撮像装置8との距離が近い程、ホワイトバランス基準領域49が広がる態様とすることもできる。
【0123】
次に、ゲイン調整値算出部42は、入力された画像データ47に基づいて、ホワイトバランス基準領域49の平均色のRGB比を1:1:1とするゲイン調整値50a〜50cを算出する(ステップS72)。また、ゲイン調整値算出部42は、算出したゲイン調整値をゲイン調整部44に出力する。
【0124】
次に、色分離部43は、記憶部2から撮像データとして出力された画像データをR成分、G成分及びB成分に分離し、各成分をゲイン調整部44に入力する(ステップS73)。なお、ステップS72とステップS73は、同時に行うことも出来る。また、ステップS73を実施した後にステップS72を実施することもできる。
【0125】
次いで、色分離部43からR成分、G成分及びB成分が入力され、又ゲイン調整値算出部42からゲイン調整値が入力されると、ゲイン調整部44は、入力されたゲイン調整値50a〜50cに応じて、入力されたR成分、G成分及びB成分のうちの全部又は一部のゲイン調整を行う(ステップS74)。ゲイン調整の後、R成分、G成分、B成分が合成された画像データが、撮影データとして記憶媒体7に出力されて、ホワイトバランス調整処理は終了する。
【0126】
以上のように本実施の形態2にかかる撮像装置及び撮像方法によれば、リモートコントロール装置の筐体に設けた基準色の部分を基準にしてホワイトバランスの調整を行うことができる。このため、理想的なホワイトバランスを容易にとることができる。また、本実施の形態3にかかる撮像装置及び撮像方法を用いることによっても、実施の形態1において述べた効果を得ることができる。
【0127】
また、本実施の形態3にかかる撮像装置も、実施の形態1と同様に、USB等によって接続されるパーソナルコンピュータ用の外部カメラ(本実施の形態1における光学系と撮像部のみを備えたカメラ)や、一般的なデジタルカメラが接続されたコンピュータに、図13に示すステップS61〜S66及び図14に示すステップS71〜S74を具現化させるプログラムをインストールし、このプログラムを実行することによって実現することができる。
【0128】
(実施の形態4)
次に本発明の実施の形態4にかかる撮像装置及び撮像方法について、図15〜図19を参照しながら説明する。最初に、本実施の形態4にかかる撮像装置の構成について図15〜図17を用いて説明する。本実施の形態4にかかる撮像装置もデジタル方式のスチルカメラである。
【0129】
図15は、本発明の実施の形態4にかかる撮像装置を用いて撮影者が自分自身を被写体とする撮影を行う場合に、撮像装置のファインダーに写った像を示す図である。図16は、本発明の実施の形態4にかかる撮像装置の主な構成を示す構成図である。図17は、図16に示す露出制御部の構成を具体的に示す構成図である。
【0130】
図15に示すように、本実施の形態4にかかる撮像装置は、撮影者が自己を被写体12として撮影を行う場合において、リモートコントロール装置から出射された光線の発光点13の位置(光線の出射位置)を検出し、検出した光線の出射位置に基づいて露出調整の対象となる領域(測光エリア)17を設定し、この設定した測光エリア17の明るさを基準に露出調整を行う機能を有している。
【0131】
図16に示すように、本実施の形態4においても、実施の形態1と同様に、撮像装置には、撮像部1、記憶部2、検出部3及び光学系52が備えられている。このため、本実施の形態4においても、実施の形態1と同様に、リモートコントロール装置の発光点13の検出が可能である。また、撮影データを記録するための記憶媒体7も備えられている。
【0132】
但し、本実施の形態4においては、実施の形態1と異なり、撮像装置には、露出制御部51が備えられている。露出制御部51は、光線の出射位置を基準にして測光エリア17(図15参照)を設定し、測光エリア17の明るさを基準にして露出調整を行う。なお、露出制御部51による測光エリア17の設定は、実施の形態1において説明した焦点制御部による焦点検出エリアの設定と同様に、検出部3によって出力された位置情報に基づいて行われている。
【0133】
また、光学系52には、実施の形態1と異なり、絞り53と絞り値の変更を行う絞り調整機構54が備えられており、露出制御部51からの指示に応じて光学系52の絞り53の絞り値の変更が可能な構成となっている。
【0134】
ここで、露出制御部51の具体的な構成について図17を用いて説明する。図17に示すように、露出制御部51は、メモリアクセス部71と、輝度平均値算出部72と、選択部73とを有している。メモリアクセス部71には、実施の形態1において図6に示したメモリアクセス部と同様に、発光点の座標(X_offset,Y_offset)を特定する位置情報36が検出部3から入力される。
【0135】
また、メモリアクセス部71は、実施の形態1において図6に示したメモリアクセス部と同様に、記憶部2にアクセスして、記憶部2のBank(n)に格納されている画像データ35から、座標(X_offset,Y_offset)を中心とする測光エリア17の画像データ74を読み出す。但し、このとき、発光点の輝度が平均輝度の算出に影響を及ぼさないようにするため、本実施の形態4においては、画像データ74として、発光点が点灯していない状態の画像データが読み出される。
【0136】
輝度平均値算出部72は、画像データ74から、測光エリアの平均輝度を算出する。平均輝度の算出は測光エリア17内の画素データの輝度情報を総和し、測光エリア内の画素数で除算することによって行われる。
【0137】
選択部73は、輝度平均値算出部72によって算出された輝度平均値に基づいて、最適な絞り値及びシャッター速度を選択する。選択部73による絞り値及びシャッター速度の選択は、後述の図19(b)に示す露出設定テーブルを用いて行なわれる。露出設定テーブルは記憶部2に格納されている。
【0138】
また、選択部73は、絞り値及びシャッター速度を選択すると、絞り調整機構54(図16参照)に絞り駆動信号を出力し、撮像部1(図16参照)にシャッター速度調整信号を出力する。絞り調整機構54は、絞り駆動信号が入力されると、光学系52の絞り53を駆動して選択された絞り値に設定する。シャッター速度調整信号が入力されると、撮像部1は、撮像素子に加える掃き出しパルスのタイミングを、選択されたシャッター速度に合わせて変更する。
【0139】
本実施の形態4において、絞り調整機構54はサーボモータと歯車等によって構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。焦点調整機構6は、例えば歯車等を用いないで絞り53を駆動可能な超音波モータであっても良い。また、光学系52がカメラ本体から取り外し可能な撮像装置においては、絞り調整機構54は、カメラ本体に搭載されていても良いし、光学系52に搭載されていても良い。
【0140】
次に、本実施の形態4にかかる撮像方法及び撮像装置の動作について図18及び図19を用いて説明する。但し、本実施の形態4においても、撮像方法は、実施の形態1と同様に、本実施の形態4にかかる撮像装置を動作させることによって実施される。このため、本実施の形態4にかかる撮像方法の説明も、本実施の形態4にかかる撮像装置の動作を説明することによって行う。
【0141】
図18は、本発明の実施の形態4にかかる撮像方法及び撮像装置の動作を示す流れ図である。図18では主な工程のみを示している。図19は、露出調整処理を示す図であり、図19(a)は露出調整処理における主な工程を示す流れ図、図19(b)は露出調整処理において使用される露出設定テーブルを示す図である。
【0142】
図18に示すように、本実施の形態4においても、実施の形態1と同様に、先ず、初期化処理が行われ(ステップS81)、次いで、撮像部1及び記憶部2による撮像処理(ステップS82)、検出部3による検出処理(ステップS83)が行われる。なお、ステップS81〜ステップS83は、実施の形態1において示したステップS1〜S3と同様のステップである。また、本実施の形態4においては、初期化処理は露出制御部51によって行われている。
【0143】
次に、露出制御部51は、測光エリア17の明るさを基準にして露出調整を行う(ステップS84)。その後、記憶部2は、撮像データを記憶媒体7へと出力し(ステップS85)、撮影が終了する。
【0144】
ここで、図19を用いて露出調整処理について具体的に説明する。なお、以下の説明においては、適宜図17を参酌する。
【0145】
図19(a)に示すように、先ず、メモリアクセス部71は、発光点13の座標(X_offset,Y_offset)を特定する位置情報36を検出部3から受け取ると、記憶部2にアクセスして、記憶部2のBank(n)に格納されている画像データ35から、座標(X_offset,Y_offset)を中心とする測光エリア17の画像データ74を読み出す(ステップS91)。また、メモリアクセス部71は、読み出した画像データ74を輝度平均値算出部72に出力する。
【0146】
次に、輝度平均値算出部72は、画像データ74から、測光エリアの平均輝度を算出し、算出した平均輝度値を選択部73に入力する(ステップS92)。次いで、選択部73は、図19(b)に示す露出設定テーブルを記憶部2から読み出し、入力された輝度平均値を露出設定テーブルに当てはめることによって、最適な絞り値及びシャッター速度を選択する(ステップS93)。
【0147】
その後、選択部73が、絞り調整機構54への絞り駆動信号の出力、及び撮像部1へのシャッター速度調整信号の出力を行うと(ステップS94)、露出調整処理は終了する。
【0148】
なお、図15〜図19においては、撮像部1による電子シャッターのシャッター速度を変更する露出調整について説明したが、本実施の形態4においては、機械式のシャッター機構が光学系に備えておき、この機械式のシャッター機構のシャッター速度を変更することによって露出調整を行う態様とすることもできる。また、電子シャッターと機械式のシャッター機構の両方を備えておき、両者のシャッター速度を変更することによって露出調整を行う態様とすることもできる。
【0149】
以上のように、本実施の形態4にかかる撮像装置及び撮像方法によれば、リモートコントロール装置から光を出射した位置の周辺領域を測光エリアとして、露出調整を行うことが可能となる。このため、撮影者は、自己を被写体として撮影を行う場合に、撮影エリア内に存在してリモートコントロール装置を操作するだけで、露出調整が被写体である自己に対して適切に行われた写真や映像を得ることができる。
【0150】
また、本実施の形態4にかかる撮像装置も、実施の形態1と同様に、USB等によって接続されるパーソナルコンピュータ用の外部カメラ(本実施の形態1における光学系と撮像部のみを備えたカメラ)や、一般的なデジタルカメラが接続されたコンピュータに、図18に示すステップS81〜S85及び図19(a)に示すステップS91〜S94を具現化させるプログラムをインストールし、このプログラムを実行することによって実現することができる。
【0151】
更に、本実施の形態4にかかる撮像装置には、実施の形態2で示したトリミング部、及び実施の形態3に示したホワイトバランス調整部のうちの一方又は両方を設けることもできる。
【0152】
本発明の撮像装置及び撮像方法は、上記に示した実施の形態1〜実施の形態4に限定されるものではない。例えば、本発明の撮像装置は、実施の形態1に示した焦点制御部と、実施の形態4に示した露出制御部との両方を備え、焦点調整処理及び露出調整処理を行う態様であっても良い。また、この態様に、更に、実施の形態2で示したトリミング部、及び実施の形態3に示したホワイトバランス調整部のうちの一方又は両方を設けることもできる。
【0153】
また、本発明において使用されるリモートコントロール装置は、可視光線を出射するものであっても良いし、可視光線以外の例えば赤外線等を出射するものであっても良い。リモートコントロール装置は、撮像素子が検出可能な光線を出射できるものであれば良い。更に、リモートコントロール装置から出射される光は予め設定されたパターンで変化しなくても良く、例えば、特定の色の光線をリモートコントロール装置から出射させ、検出部がこの特定の色の光線を検出できるように構成することもできる。
【0154】
また、上記実施の形態1〜実施の形態4においては、発光点の位置座標(X_offset,Y_offset)を中心に、各種エリアを設定する例について説明しているが、本発明においては、光線とエリアの相対的な位置関係が決められていれば必ずしも中心である必要はない。
【0155】
更に、上記の実施の形態1〜実施の形態4においては、本発明の撮像装置がデジタル方式のスチルカメラである場合について説明したが、本発明の撮像措置はデジタル方式のビデオカメラであっても良い。
【0156】
【発明の効果】
以上のように本発明にかかる撮像装置及び撮像方法によれば、撮影者が自己を被写体として撮影する場合において、良好な画像を得ることが可能な撮像装置及び撮像方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる撮像装置を用いて撮影者が自分自身を被写体とする撮影を行う様子を示す図であり、図1(a)は被写体とカメラとの位置関係を示しており、図1(b)は撮像装置のファインダーに写った像を示している。
【図2】本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の主な構成を示す構成図である。
【図3】本発明の実施の形態1にかかる撮像方法及び撮像装置の動作を示す流れ図である。
【図4】撮像処理を具体的に示す図であり、図4(a)は撮像処理における主な工程を示す流れ図であり、図4(b)は記憶部におけるメモリマップを示す図である。
【図5】検出処理における主な工程を示す流れ図である。
【図6】図2に示す焦点制御部の構成を具体的に示す構成図である。
【図7】焦点調整処理における主な工程を示す流れ図である。
【図8】本発明の実施の形態2にかかる撮像装置を用いて撮影者が自分自身を被写体とする撮影を行う場合に、撮像装置のファインダーに写った像を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態2にかかる撮像装置の主な構成を示す構成図である。
【図10】本発明の実施の形態2にかかる撮像方法及び撮像装置の動作を示す流れ図である。
【図11】本発明の実施の形態3にかかる撮像装置の主な構成を示す構成図である。
【図12】図11に示すホワイトバランス調整部の構成を具体的に示す構成図である。
【図13】本発明の実施の形態3にかかる撮像方法及び撮像装置の動作を示す流れ図である。
【図14】画像調整処理における主な工程を示す流れ図である。
【図15】本発明の実施の形態4にかかる撮像装置を用いて撮影者が自分自身を被写体とする撮影を行う場合に、撮像装置のファインダーに写った像を示す図である
【図16】本発明の実施の形態4にかかる撮像装置の主な構成を示す構成図である。
【図17】図16に示す露出制御部の構成を具体的に示す構成図である。
【図18】本発明の実施の形態4にかかる撮像方法及び撮像装置の動作を示す流れ図である。
【図19】露出調整処理を示す図であり、図19(a)は露出調整処理における主な工程を示す流れ図、図19(b)は露出調整処理において使用される露出設定テーブルを示す図である。
【図20】従来からのカメラを用いて撮影者が自分自身を被写体とする撮影を行う様子を示す図であり、図20(a)は被写体とカメラとの位置関係を示しており、図20(b)は撮像装置のファインダーに写った像を示している。
【符号の説明】
1 撮像部
2 記憶部
3 検出部
4 焦点制御部
5 光学系
6 焦点調整機構
7 記憶媒体
8 撮像装置
9 トリミング部
10 ホワイトバランス調整部
11 撮影エリア
12 被写体(撮影者)
13 発光点
14 焦点検出エリア
15 リモートコントロール装置
16 トリミングエリア
17 測光エリア
21〜24、35、45 画像データ
31、71 メモリアクセス部
32 ハイパスフィルタ
33 演算部
34 合焦位置検出部
36 位置情報
37 焦点検出エリアの画像データ
38 レンズ位置と焦点評価値との関係を示すグラフ
41 基準領域抽出部
42 ゲイン調整値算出部
43 色分離部
44 ゲイン調整部
47 ホワイトバランス基準領域の画像データ
48 ゲイン調整の概念図
49 ホワイトバランス基準領域
50a〜50c ゲイン調整値
51 露出調整部
52 光学系
53 絞り
54 絞り調整機構
72 輝度平均値算出部72
73 選択部
74 測光エリアの画像データ

Claims (39)

  1. 光学系によって投影された像を画像データに変換し、前記画像データを出力する撮像部と、
    前記撮像部から出力された前記画像データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記画像データから、外部装置によって出射された光線の出射位置を検出する検出部と、
    検出された前記光線の出射位置に基づいて焦点調整の対象となる領域を設定し、前記焦点調整の対象となる領域の画像データ中の予め設定された周波数帯域で周波数成分が最大となるように、前記光学系の焦点調整を行う焦点制御部とを少なくとも有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記外部装置が予め設定されたパターンで光線を出射可能に構成されており、
    前記撮像部が、前記光学系によって投影された像を予め設定された時間間隔で画像データに変換する撮像素子を有し、前記撮像素子によって変換された各画像データを順にフレーム毎に前記記憶部に出力し、
    前記記憶部が、前記撮像部から出力された前記各画像データを出力された順にフレーム毎に記憶し、
    前記検出部が、前記記憶部に記憶された各画像データを比較して、前記予め設定されたパターンで変化する画素又は画素群を検出し、検出した前記画素又は画素群の位置を前記出射位置とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記記憶部に記憶された前記画像データによって表示される画像を予め設定された大きさに切り出すトリミング部を更に有し、
    前記トリミング部は、前記検出部が検出した前記光線の出射位置が、前記切り出される画像の中心となるように又は前記切り出される画像の中心に最も近づくように切り出しを行う請求項1記載の撮像装置。
  4. 前記撮像部に撮像素子が備えられており、
    前記光学系と前記撮像素子との両方を前記光学系の光軸に垂直な方向に移動させる移動機構を更に有しており、
    前記焦点制御部が、前記検出部が検出した前記光線の出射位置が、前記切り出される画像の中心となるように又は前記切り出される画像の中心に最も近づくように、前記移動機構によって前記光学系と前記撮像素子との両方を移動させる請求項3記載の撮像装置。
  5. 前記光線の出射位置に基づいて露出調整の対象となる領域を設定し、前記露出調整の対象となる領域の明るさを基準にして露出調整を行う露出制御部を更に有している請求項1記載の撮像装置。
  6. 前記光学系に絞り値の変更が可能な絞りが備えられ、前記撮像部にシャッター速度の変更が可能な電子シャッターが備えられており、
    前記露出制御部が、前記露出調整の対象となる領域の平均輝度を算出し、算出した前記平均輝度に基づいて、前記絞り値及び前記シャッター速度のうち少なくとも一方を調整する請求項5記載の撮像装置。
  7. 前記光学系に、絞り値の変更が可能な絞りと、シャッター速度の変更が可能なシャッター機構とが備えられており、
    前記露出制御部が、前記露出調整の対象となる領域の平均輝度を算出し、算出した前記平均輝度に基づいて、前記絞り値及び前記シャッター速度のうち少なくとも一方を調整する請求項5記載の撮像装置。
  8. 前記外部装置が、当該撮像装置を遠隔操作するためのリモートコントロール装置である請求項1記載の撮像装置。
  9. 前記リモートコントロール装置が、予め設定された基準色の部分が設けられた筐体を備えており、
    前記基準色を基準としてホワイトバランスの調整を行うホワイトバランス調整部を有している請求項8記載の撮像装置。
  10. 前記ホワイトバランス調整部が、
    前記記憶部に記憶された画像データから、前記基準色の部分を含む領域の画像データを抽出する基準領域抽出部と、
    抽出された前記基準色の部分を含む領域の画像データに基づいて、前記基準色の部分を含む領域の平均色のRGB比を予め設定された割合とするゲイン調整値を算出するゲイン調整値算出部と、
    前記記憶部に記憶された画像データをR成分、G成分及びB成分に分離する色分離部と、
    算出された前記ゲイン調整値を用いて、前記R成分、G成分及びB成分のうちの少なくとも一つのゲイン調整を行うゲイン調整部とを有している請求項9記載の撮像装置。
  11. 光学系によって投影された像を画像データに変換し、前記画像データを出力する撮像部と、
    前記撮像部から出力された前記画像データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記画像データから、外部装置によって出射された光線の出射位置を検出する検出部と、
    検出された前記光線の出射位置に基づいて露出調整の対象となる領域を設定し、前記露出調整の対象となる領域の明るさを基準にして露出調整を行う露出制御部とを少なくとも有することを特徴とする撮像装置。
  12. 前記外部装置が予め設定されたパターンの光線を出射可能に構成されており、
    前記撮像部が、前記光学系によって投影された像を予め設定された時間間隔で画像データに変換する撮像素子を有し、前記撮像素子によって変換された各画像データを順にフレーム毎に前記記憶部に出力し、
    前記記憶部が、前記撮像部から出力された前記各画像データを出力された順にフレーム毎に記憶し、
    前記検出部が、前記記憶部に記憶された各画像データを比較して、予め設定されたパターンで変化する画素又は画素群を検出し、検出した前記画素又は画素群の位置を前記出射位置とする請求項11記載の撮像装置。
  13. 前記光学系に絞り値の変更が可能な絞りが備えられ、前記撮像部にシャッター速度の変更が可能な電子シャッターが備えられており、
    前記露出制御部が、前記露出調整の対象となる領域の平均輝度を算出し、算出した前記平均輝度に基づいて、前記絞り値及び前記シャッター速度のうち少なくとも一方を調整する請求項11記載の撮像装置。
  14. 前記光学系に、絞り値の変更が可能な絞りと、シャッター速度の変更が可能なシャッター機構とが備えられており、
    前記露出制御部が、前記露出調整の対象となる領域の平均輝度を算出し、算出した前記平均輝度に基づいて、前記絞り値及び前記シャッター速度のうち少なくとも一方を調整する請求項11記載の撮像装置。
  15. 前記記憶部に記憶された前記画像データによって表示される画像を予め設定された大きさに切り出すトリミング部を更に有し、
    前記トリミング部は、前記検出部が検出した前記光線の出射位置が、前記切り出される画像の中心となるように又は前記切り出される画像の中心に最も近づくように切り出しを行う請求項11記載の撮像装置。
  16. 前記撮像部に撮像素子が備えられており、
    前記光学系と前記撮像素子との両方を前記光学系の光軸に垂直な方向に移動させる移動機構を更に有しており、
    前記焦点制御部が、前記検出部が検出した前記光線の出射位置が、前記切り出される画像の中心となるように又は前記切り出される画像の中心に最も近づくように、前記移動機構によって前記光学系と前記撮像素子との両方を移動させる請求項15記載の撮像装置。
  17. 前記外部装置が、当該撮像装置を遠隔操作するためのリモートコントロール装置である請求項11記載の撮像装置。
  18. 前記リモートコントロール装置が、予め設定された基準色の部分が設けられた筐体を備えており、
    前記基準色を基準としてホワイトバランスの調整を行うホワイトバランス調整部を有している請求項17記載の撮像装置。
  19. 前記ホワイトバランス調整部が、
    前記記憶部に記憶された画像データから、前記基準色の部分を含む領域の画像データを抽出する基準領域抽出部と、
    抽出された前記基準色の部分を含む領域の画像データに基づいて、前記基準色の部分を含む領域の平均色のRGB比を予め設定された割合とするゲイン調整値を算出するゲイン調整値算出部と、
    前記記憶部に記憶された画像データをR成分、G成分及びB成分に分離する色分離部と、
    算出された前記ゲイン調整値を用いて、前記R成分、G成分及びB成分のうちの少なくとも一つのゲイン調整を行うゲイン調整部とを有している請求項18記載の撮像装置。
  20. 光線を出射可能に構成されたリモートコントロール装置と、
    光学系によって投影された像を画像データに変換し、前記画像データを出力する撮像部と、
    前記撮像部から出力された前記画像データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記画像データから、前記リモートコントロール装置によって出射された光線の出射位置を検出する検出部と、
    検出された前記光線の出射位置に基づいて焦点調整の対象となる領域を設定し、前記焦点調整の対象となる領域の画像データ中の予め設定された周波数帯域で周波数成分が最大となるように、前記光学系の焦点調整を行う焦点制御部とを少なくとも有することを特徴とする撮像装置。
  21. 光線を出射可能に構成されたリモートコントロール装置と、
    光学系によって投影された像を画像データに変換し、前記画像データを出力する撮像部と、
    前記撮像部から出力された前記画像データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記画像データから、前記リモートコントロール装置によって出射された光線の出射位置を検出する検出部と、
    検出された前記光線の出射位置に基づいて露出調整の対象となる領域を設定し、前記露出調整の対象となる領域の明るさを基準にして露出調整を行う露出制御部とを少なくとも有することを特徴とする撮像装置。
  22. 光学系によって投影された像を画像データに変換する撮像素子を用いた撮像方法であって、
    (a)前記撮像素子によって変換された前記画像データを出力する工程と、
    (b)出力された前記画像データを記憶装置に記憶させる工程と、
    (c)前記記憶装置に記憶された前記画像データから、外部装置によって出射された光線の出射位置を検出する工程と、
    (d)検出された前記光線の出射位置に基づいて焦点調整の対象となる領域を設定し、前記焦点調整の対象となる領域の画像データ中の予め設定された周波数帯域で周波数成分が最大となるように、前記光学系の焦点調整を行う工程とを少なくとも有することを特徴とする撮像方法。
  23. 前記記憶装置に記憶された前記画像データによって表示される画像を予め設定された大きさに切り出す工程を更に有し、
    前記切り出しは、前記(c)の工程において検出した前記光線の出射位置が、前記切り出される画像の中心となるように又は前記切り出される画像の中心に最も近づくように行われる請求項22記載の撮像方法。
  24. 検出された前記光線の出射位置に基づいて露出調整の対象となる領域を設定し、前記露出調整の対象となる領域の明るさを基準にして露出調整を行う工程を更に有している請求項22記載の撮像方法。
  25. 前記外部装置が、予め設定された基準色の部分が設けられた筐体を備えており、
    前記基準色を基準としてホワイトバランスの調整を行う工程を更に有している請求項22記載の撮像方法。
  26. 前記ホワイトバランスの調整を行う工程が、
    前記記憶装置に記憶された画像データから、前記基準色の部分を含む領域の画像データを抽出する工程と、
    抽出された前記基準色の部分を含む領域の画像データに基づいて、前記基準色の部分を含む領域の平均色のRGB比を予め設定された割合とするゲイン調整値を算出する工程と、
    前記記憶装置に記憶された画像データをR成分、G成分及びB成分に分離する工程と、
    算出された前記ゲイン調整値を用いて、前記R成分、G成分及びB成分のうちの少なくとも一つのゲイン調整を行う工程とを有している請求項25記載の撮像方法。
  27. 光学系によって投影された像を画像データに変換する撮像素子を用いた撮像方法であって、
    (a)前記撮像素子によって変換された前記画像データを出力する工程と、
    (b)出力された前記画像データを記憶装置に記憶させる工程と、
    (c)前記記憶装置に記憶された前記画像データから、外部装置によって出射された光線の出射位置を検出する工程と、
    (d)検出された前記光線の出射位置に基づいて露出調整の対象となる領域を設定し、前記露出調整の対象となる領域の明るさを基準にして露出調整を行う工程とを少なくとも有することを特徴とする撮像方法。
  28. 前記記憶装置に記憶された前記画像データによって表示される画像を予め設定された大きさに切り出す工程を更に有し、
    前記切り出しは、前記(c)の工程において検出した前記光線の出射位置が、前記切り出される画像の中心となるように又は前記切り出される画像の中心に最も近づくように行われる請求項27記載の撮像方法。
  29. 前記外部装置が、予め設定された基準色の部分が設けられた筐体を備えており、
    前記基準色を基準としてホワイトバランスの調整を行う工程を更に有している請求項27記載の撮像方法。
  30. 前記ホワイトバランスの調整を行う工程が、
    前記記憶装置に記憶された画像データから、前記基準色の部分を含む領域の画像データを抽出する工程と、
    抽出された前記基準色の部分を含む領域の画像データに基づいて、前記基準色の部分を含む領域の平均色のRGB比を予め設定された割合とするゲイン調整値を算出する工程と、
    前記記憶装置に記憶された画像データをR成分、G成分及びB成分に分離する工程と、
    算出された前記ゲイン調整値を用いて、前記R成分、G成分及びB成分のうちの少なくとも一つのゲイン調整を行う工程とを有している請求項29記載の撮像方法。
  31. 光学系によって投影された像を画像データに変換する撮像素子を用いた撮像をコンピュータに行わせるプログラムであって、
    (a)前記撮像素子によって変換された前記画像データを出力するステップと、
    (b)出力された前記画像データを記憶装置に記憶させるステップと、
    (c)前記記憶装置に記憶された前記画像データから、外部装置によって出射された光線の出射位置を検出するステップと、
    (d)検出された前記光線の出射位置に基づいて焦点調整の対象となる領域を設定し、前記焦点調整の対象となる領域の画像データ中の予め設定された周波数帯域で周波数成分が最大となるように、前記光学系の焦点調整を行うステップとを少なくとも有することを特徴とするプログラム。
  32. 前記記憶装置に記憶された前記画像データによって表示される画像を予め設定された大きさに切り出すステップを更に有し、
    前記切り出しは、前記(c)のステップにおいて検出した前記光線の出射位置が、前記切り出される画像の中心となるように又は前記切り出される画像の中心に最も近づくように行われる請求項31記載のプログラム。
  33. 検出された前記光線の出射位置に基づいて露出調整の対象となる領域を設定し、前記露出調整の対象となる領域の明るさを基準にして露出調整を行うステップを更に有している請求項31記載のプログラム。
  34. 前記外部装置が、予め設定された基準色の部分が設けられた筐体を備えており、
    前記基準色を基準としてホワイトバランスの調整を行うステップを更に有している請求項31記載のプログラム。
  35. 前記ホワイトバランスの調整を行うステップが、
    前記記憶装置に記憶された画像データから、前記基準色の部分を含む領域の画像データを抽出するステップと、
    抽出された前記基準色の部分を含む領域の画像データに基づいて、前記基準色の部分を含む領域の平均色のRGB比を予め設定された割合とするゲイン調整値を算出するステップと、
    前記記憶装置に記憶された画像データをR成分、G成分及びB成分に分離するステップと、
    算出された前記ゲイン調整値を用いて、前記R成分、G成分及びB成分のうちの少なくとも一つのゲイン調整を行うステップとを有している請求項34記載のプログラム。
  36. 光学系によって投影された像を画像データに変換する撮像素子を用いた撮像をコンピュータに行わせるプログラムであって、
    (a)前記撮像素子によって変換された前記画像データを出力するステップと、
    (b)出力された前記画像データを記憶装置に記憶させるステップと、
    (c)前記記憶装置に記憶された前記画像データから、外部装置によって出射された光線の出射位置を検出するステップと、
    (d)検出された前記光線の出射位置に基づいて露出調整の対象となる領域を設定し、前記露出調整の対象となる領域の明るさを基準にして露出調整を行うステップとを少なくとも有することを特徴とするプログラム。
  37. 前記記憶装置に記憶された前記画像データによって表示される画像を予め設定された大きさに切り出すステップを更に有し、
    前記切り出しは、前記(c)のステップにおいて検出した前記光線の出射位置が、前記切り出される画像の中心となるように又は前記切り出される画像の中心に最も近づくように行われる請求項36記載のプログラム。
  38. 前記外部装置が、予め設定された基準色の部分が設けられた筐体を備えており、
    前記基準色を基準としてホワイトバランスの調整を行うステップを更に有している請求項36記載のプログラム。
  39. 前記ホワイトバランスの調整を行うステップが、
    前記記憶装置に記憶された画像データから、前記基準色の部分を含む領域の画像データを抽出するステップと、
    抽出された前記基準色の部分を含む領域の画像データに基づいて、前記基準色の部分を含む領域の平均色のRGB比を予め設定された割合とするゲイン調整値を算出するステップと、
    前記記憶装置に記憶された画像データをR成分、G成分及びB成分に分離するステップと、
    算出された前記ゲイン調整値を用いて、前記R成分、G成分及びB成分のうちの少なくとも一つのゲイン調整を行うステップとを有している請求項38記載のプログラム。
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