JP2005000539A

JP2005000539A - Coffee maker

Info

Publication number: JP2005000539A
Application number: JP2003169790A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Okabe; 清岡部; Minoru Kishimoto; 稔岸本; Michihiro Baba; 道博馬場
Original assignee: UCC FOODSERVICE SYSTEMS Inc; Lucky Coffee Machine Co Ltd; Yamaoka Industrial Co Ltd
Current assignee: UCC FOODSERVICE SYSTEMS Inc; Lucky Coffee Machine Co Ltd; Yamaoka Industrial Co Ltd
Priority date: 2003-06-13
Filing date: 2003-06-13
Publication date: 2005-01-06
Anticipated expiration: 2023-06-13
Also published as: JP3960477B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a coffee maker for allowing automatically poured hot water to be permeated in whole ground coffee. <P>SOLUTION: The coffee maker includes a flannel 3 for storing the ground coffee 2; a flannel holder 4 for holding the flannel; and a hot water pouring device 5 for pouring hot water into the ground coffee 2 in the flannel 3. The device 5 comprises a nozzle 12 for spraying hot water. One spray hole 16a is formed at the center of the nozzle 12, and a plurality of spray holes 16b are formed on the same circumference of the periphery. The center axis of each peripheral spray hole 16b is inclined with respect to a vertical direction. Hot water from the nozzle 12 is oblique sprayed toward a part at the inside of the upper peripheral edge of the ground coffee 2, along the tangential direction of a circle with the upper surface center of the ground coffee 2 in the flannel 3 as a center. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネル内のコーヒー粉に自動で注湯してコーヒーを抽出するためのコーヒーメーカーに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、コーヒー店などにおいて簡単にコーヒーを抽出するために、ネル内のコーヒー粉に自動で注湯可能なコーヒーメーカーを使用することが多い。図１１にコーヒーメーカーの一例を示す（特許文献１）。図１１（ａ）はコーヒーメーカーの断面図、図１１（ｂ）はバスケット蓋の平面図である。
【０００３】
このコーヒーメーカーは、コーヒー粉１０１を貯める濾材１０２と、濾材１０２をセットするコーヒーバスケット１０３と、コーヒーバスケット１０３に注湯する吐出パイプ１０４と、吐出パイプ１０４に水タンク１０５の水を加熱して導く加熱パイプ１０６、ヒータ１０７および昇水パイプ１０８と、コーヒーを受けるコーヒー受容器１０９とを備えている。
【０００４】
コーヒーバスケット１０３の上部開口に、渦巻き状の水路１１０を有するバスケット蓋１１１が着脱自在に設けられ、吐出パイプ１０４から注がれた湯が水路１１０を流れるようになっている。水路１１０の底部には、複数の孔１１２が形成され、この孔１１２からコーヒー粉１０１に注湯される。複数の孔１１２は、水路１１１の始点から終点に向かって順次大きく形成され、コーヒー粉１０１に平均的に注湯するようにしている。
【０００５】
【特許文献１】
特開平５−６４６１５号公報（段落番号００１３〜段落番号００１８、第１図、第２図）
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、熟練した人の手によるコーヒーの注出では、中心から渦巻き状に、いわゆる「の」字を描くように注湯して、湯をコーヒー粉の全体に行き渡らせるようにしている。
【０００７】
しかし、上記のコーヒーメーカーは、水路の孔から湯を落下させる構成であるため、コーヒー粉の特定の部位にのみ注湯され、湯の流れやすい通り道を形成するおそれがある。湯の通り道が形成された場合、通り道付近のコーヒー粉からはどんどん成分が注出され、通り道から離れた部位のコーヒー粉からは成分が抽出されない、いわゆる抽出ムラが生じやすい。
【０００８】
本発明は、自動で注湯して、コーヒー粉の全体に湯を行き渡らせることができるコーヒーメーカーを提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記課題に鑑み、本発明は、コーヒー粉を貯める袋状の濾過材と、この濾過材を保持するホルダーと、濾過材内のコーヒー粉に注湯するための注湯装置とを備えた構造を前提として、注湯装置に湯を噴き出すノズルを設け、濾過材の内周に沿って湯が流れるように、ノズルからの湯の噴き出し方向を、コーヒー粉の上面周縁よりも内側に向け、かつ濾過材内のコーヒー粉の上面中央を中心とする円の接線方向に沿う斜め方向に設定したコーヒーメーカーを提供するものである。
【００１０】
この構成によれば、コーヒー粉の上面中央を中心とする円の接線方向に沿って湯を噴き出すことにより、コーヒー粉の周方向に湯を流すことができるので、「の」字を描く注湯に近づけて、コーヒー粉の全体に湯を行き渡らせることができる。
【００１１】
湯を斜めに噴き出すための構成として、ノズルの中心に一つの噴出孔を形成して、その周囲の同一円周上に複数の噴出孔を形成する。周囲の複数の噴出孔からの湯の噴き出し方向が前述の接線方向に沿う斜め方向になるように、周囲の複数の噴出孔の中心軸を鉛直方向に対して傾斜して形成する。
【００１２】
そうすれば、周囲の複数の噴出孔から斜めに噴き出した湯を周方向に流し、中心の噴出孔から噴き出した湯をコーヒー粉の中央付近に注ぐことができ、コーヒー粉の全体に湯を行き渡らせることができる。なお、別の構成として、一つ又は複数のノズルごとにその向きを設定したり、噴き出す湯の向きを所定の方向に向けるガイドを設けたりしてもよい。
【００１３】
ノズルの噴出孔を、噴き出される湯のぶれを防止可能な長さに設定すれば、湯の噴き出しが安定して一定の方向に向かうので、ネル内の所定の部位に注湯することができる。ここで、湯のぶれとは、湯の噴き出し方向が変化して一定の方向に定まらない状態をいう。この湯のぶれを防止可能な長さは、湯の流速などによって異なるが、孔径と略同一の長さを目安にすることができる。
【００１４】
コーヒー粉の上面とノズルとの間隔をコーヒー粉の量に関わらず一定とすれば、異なる量のコーヒーを抽出するときにも、設定された一定の位置に湯を当てることができる。これにより、コーヒー粉の量に関わらず同じノズルを使用することができる。
【００１５】
つまり、湯を斜めに噴き出すので、コーヒー粉の上面とノズルとの間隔が異なれば注湯される部位がずれて、湯が全体に行き渡らなくなる。そのため、コーヒー粉の量ごとにコーヒー粉とノズルとの間隔が異なる場合、その都度、湯の噴き出し方向を調節する必要がある。そこで、コーヒー粉の量に応じて濾過材の形状を変えたり、濾過材を保持する位置を変えたりすることにより、コーヒー粉の上面とノズルとの間隔を一定とする。これにより、ノズルからの湯がコーヒー粉の上面に当たる角度を一定にすることができる。
【００１６】
紙製のフィルターなどを濾過材として、底に抽出孔を有する碗状の抽出器（ホルダー）に装着してもよいが、濾過材としてネルを使用し、このネルをホルダーに吊り下げるようにする。そうすれば、ネルを外気に露出させているので、抽出時にコーヒーの香りを漂わせることができる。
【００１７】
コーヒー粉の量に応じて注湯の量およびタイミングを制御する制御部を設け、この制御部がコーヒー粉の量に応じて、あらかじめ設定された注湯時間と注湯間隔とに基づいて注湯装置を駆動制御するようにする。そうすれば、熟練した人による注湯に近いタイミングで注湯することができる。
【００１８】
注湯のタイミングとして、先に蒸らし用の注湯を行い、その後、抽出用の注湯を行うようにし、蒸らし用の注湯時間を抽出用の注湯時間よりも短く設定することを例示できる。抽出用の注湯時間よりも短い時間に、蒸らし用の注湯を行うことにより、コーヒー粉に湯を素通りさせることなく十分に染みこませて、多孔質の粉を膨張させると共に予熱し、その後の注湯によりコーヒーを抽出することができる。
【００１９】
良好な蒸らしをした場合、濾過材内のコーヒー粉は、その中央部分が盛り上がったドーム状になる。そこで、蒸らし用の注湯時間を、コーヒー粉の中央部分を盛り上がった状態にする湯量を注湯するのに必要な時間に設定すれば、良好な蒸らしを行うことができる。
【００２０】
抽出用の注湯を複数回行うものとして、抽出用の注湯開始後、注湯を停止して濾過材内から落下する湯量の１／３程度が落下したとき、次の注湯を開始するようにする。そうすれば、注湯と濾過とのバランスを崩すことなく、蒸らしを施したコーヒー粉の良好な状態を維持しつつ、コーヒーを抽出することができる。
【００２１】
注湯装置に貯湯タンクを設けて、この貯湯タンクからノズルに給湯するようにする。貯湯タンクからノズルへの給湯に湯の自由落下を利用する場合、貯湯タンク内の水位の低下により注湯の流量が減少するが、この流量の減少を考慮して注湯時間を設定することにより、流量の減少に関わらず所定の量の注湯を行うことができる。すなわち、ポンプによる注湯のように貯湯タンク内の水位が低下しても流量が一定の場合よりも注湯時間を長く設定する。
【００２２】
注出されたコーヒーをコーヒー受容器に貯めるようにして、このコーヒー受容器に、コーヒーを所定の温度に保温する正特性ヒータを設ける。正特性ヒータは、温度の上昇により電気抵抗が増加する正の温度特性を持つヒータであり、温度センサを必要としない。この正特性ヒータに十分な電力を供給することにより、その正特性によって定まる温度で平衡が保たれるので、無制御で保温することができる。
【００２３】
また、本発明は、コーヒー粉を貯める袋状の濾過材と、この濾過材内のコーヒー粉に注湯するための注湯装置と、コーヒー粉の量に応じて注湯の量およびタイミングを制御する制御部とを備えたコーヒーメーカーを使用することを前提としたコーヒー抽出方法を提供する。
【００２４】
具体的には、濾過材内のコーヒー粉に蒸らし用の注湯を行い、次いで、注湯を停止してコーヒー粉をその中央が盛り上がった状態にして蒸らしを行う。１回目の抽出用の注湯を行った後、注湯を停止して濾過材から落下する湯量の１／３程度を落下させる。その後、１回目と同様に２回目以降の注湯および注湯停止を順に行って、所定回数の注湯および注湯停止を繰り返す。これにより、熟練した人のコーヒーの作り方に近づけて、自動で美味しいコーヒーを作ることができる。
【００２５】
注湯装置に、湯を噴き出すノズルを設けて、濾過材の内周に沿って湯を流して、手による「の」字を描くような注湯に近づくように、コーヒー粉の上面周縁よりも内側に向かい、かつ濾過材内のコーヒー粉の上面中央を中心とする円の接線方向に沿う斜め方向に噴き出し方向を設定して湯を噴き出すと共に、コーヒー粉の上面中央に向かって湯を噴き出す。これにより、コーヒー粉の全体に湯を行き渡らせることができ、ポットで注湯したような美味しいコーヒーを作ることができる。
【００２６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るコーヒーメーカーの実施の形態について、図面を用いて説明する。図１は本発明のコーヒーメーカーの側面図、図２は正面図、図３は平面図、図４はノズル先端のキャップの平面図、図５はＡ−Ａ断面図、図６はＢ−Ｂ断面図である。
【００２７】
このコーヒーメーカーは、自動で注湯してコーヒーを抽出するためのものであり、機器本体１と、コーヒー粉２を貯めるネル３と、ネル３を保持するネルホルダー４と、ネル３内のコーヒー粉２に注湯するための注湯装置５と、注出されたコーヒーを貯めるコーヒー受容器６とを備えている。
【００２８】
機器本体１は、正面側が開放された略コ字形とされ、その正面側の空間にネル３およびコーヒー受容器６が配置される。この機器本体１は、基部１ａと背部１ｂと頭部１ｃとからなり、頭部１ｃの両側から下方に向けてネルホルダー４が突設されている。このネルホルダー４にネル３を係脱させることにより、簡単に機器本体１にネル３を着脱することができる。
【００２９】
ネル３は、開口付近が広がった布製の袋とされ、その開口を取っ手７を有する円形のリング８で保持されている。リング８の両側から外向きにコ字金具９が突設され、このコ字金具９をネルホルダー４の先端に形成されたフック１０に係止することにより、ネル３が機器本体１の正面側の空間の上部に配置される。ネル３として、大きさの異なる複数種類のものが用意され、コーヒー粉２の量に応じて、ネル３の大きさを使い分けることにより、コーヒー粉２の量に関わらず、コーヒー粉２の上面とノズル１２との間隔が一定とされる。
【００３０】
注湯装置５は、機器本体１の背部１ｂの上部に内装された貯湯タンク１１と、頭部１ｃから下方に湯を噴き出すノズル１２と、貯湯タンク１１からノズル１２に湯を導くパイプ１３と、ノズル１２を開閉する電磁バルブ１４とからなり、バルブ１４を開放することにより、ノズル１２から湯を噴き出すようになっている。タンク１１は、図示しないヒータを備え、タンク内に水を供給して湯を沸かすようになっている。タンク１１からノズル１２への給湯は、湯の自重又はポンプによる。
【００３１】
ノズル１２は、その先端に円盤状のキャップ１５を装着して、このキャップ１５に形成された噴出孔１６から湯を噴き出すようになっている。キャップ１５は、噴出孔１６の長さと径とがほぼ等しくなる肉厚に設定され、噴き出される湯のぶれを防止する。噴出孔１６は、その中心に形成された一つの噴出孔１６ａと、その周囲の同一円周上に形成された４つの噴出孔１６ｂとからなる。なお、噴出孔１６ｂの数は、４つに限らず複数であればいくつであってもよい。
【００３２】
中心の噴出孔１６ａは、その中心軸を鉛直方向（キャップに垂直な方向）に向けて形成され、ネル３に入れられたコーヒー粉２の中央に注湯する。４つの噴出孔１６ｂは、その中心軸を鉛直方向（キャップに垂直な方向）に対して、キャップ１５の接線方向に沿って角度（θ）だけ傾斜して形成されている。噴出孔１６ｂから注湯される湯は、コーヒー粉２の上面周縁よりも内側に向かって、コーヒー粉２の上面中央を中心とする円の接線方向に沿って斜めに噴き出す。
【００３３】
電磁バルブ１４は、マイコンからなる制御部（図示せず）からの指令によって開閉される。制御部は、コーヒー粉２の量に応じて注湯の量およびタイミングを制御するものであり、コーヒー粉２の量に応じて、あらかじめ設定された注湯時間と注湯間隔とに基づいて注湯装置５を駆動制御する。
【００３４】
すなわち、電磁バルブ１４を開いて注湯して、電磁バルブ１４を閉じて抽出し、これらを交互に所定の回数繰り返す。この繰り返しの回数は、コーヒーの量が多いときに多くなり、コーヒーの量が少ないときに少なくなる。同様に、コーヒーの量が多いとき、各注湯時間および各注湯停止時間が長くなり、コーヒーの量が少ないとき、各注湯時間および各注湯停止時間が短くなる。これらのタイミングチャートがメモリに記憶され、制御部は、入力されたコーヒー量に応じてタイミングチャートを選択する。
【００３５】
ここで、貯湯タンク１１からノズル１２への給湯に湯の自由落下を利用する場合の注湯時間は、ポンプを利用して流量を一定にする場合の注湯時間よりも長く設定される。つまり、湯の自由落下を利用する場合は、貯湯タンク１１内の水位の低下による流量の減少を考慮し、流量の減少がない場合よりも注湯時間を長く設定して、所定の量の注湯を行うようにしている。これにより、設定した量のコーヒーを確実に抽出することができる。
【００３６】
コーヒー受容器６は、機器本体１の基部１ａ上に載置され、基部１ａに内装された正特性ヒータにより、内部のコーヒーを所定の温度に保温するようになっている。図中、１７はネル３から流れ落ちたコーヒーを受ける受け口であり、ネル３の下端と位置を合わせて形成されている。１８は内部のコーヒーを注ぎ出すための注ぎ口、１９は注ぎ口１８を開放するためのレバー、２０はコーヒー受容器６を持ち運びするための取っ手である。
【００３７】
次に、注湯のタイミングについて説明する。図７の注湯フローに示すように、まず、注湯時間（ｔ１）の間に蒸らし用としての注湯１を行い、注湯を止めて蒸らし時間（Ｔ１）の間に蒸らしを行った後、抽出用の注湯２〜ｎと抽出２〜ｎとを交互に行う。注湯２〜ｎと抽出２〜ｎとを行う間に、コーヒーが濾過されてネル３からコーヒー受容器６に注がれる。
【００３８】
蒸らし用の注湯時間（ｔ１）は、抽出用の注湯時間（ｔ２〜ｔｎ）よりも短く設定され、蒸らし用の湯がコーヒー粉２をそのまま通過することなく、十分な蒸らしをできるようにする。抽出用の注湯時間（ｔ２〜ｔｎ）と注湯停止時間（Ｔ２〜Ｔｎ）とは、全体として注湯の量と濾過の量がほぼ等しくなるように設定される。このうち、注湯停止時間（Ｔ２〜Ｔｎ）は、ネル３内の１／３程度の湯が落ちるのに要する長さとされる。
【００３９】
例えば、２０杯分のコーヒーを抽出する場合、底の深いネル３に所定量のコーヒー粉２を入れ、蒸らし用の注湯１（ｔ１）、蒸らし（Ｔ１）、抽出用の注湯２（ｔ２）、抽出２（Ｔ２）、注湯３（ｔ３）、抽出３（Ｔ３）、注湯４（ｔ４）、抽出４（Ｔ４）、注湯５（ｔ５）を行う。注湯５の後、適当な時間が経過してネル３から湯が落ちきったときコーヒーができあがる。ここで、各注湯時間の関係および各注湯停止時間の関係を次に示す。
ｔ１、ｔ５＜ｔ３、ｔ４、ｔ５
Ｔ４＜Ｔ３＜Ｔ１、Ｔ２
【００４０】
また、１０杯分のコーヒーを抽出する場合、２０杯用と開口面積が同じで底の浅いネル３に所定量のコーヒー粉２を入れ、蒸らし用の注湯１（ｔ１）、蒸らし（Ｔ１）、抽出用の注湯２（ｔ２）、抽出２（Ｔ２）、注湯３（ｔ３）、抽出３（Ｔ３）、注湯４（ｔ４）を行う。注湯４の後、適当な時間が経過してネル３から湯が落ちきったときコーヒーができあがる。ここで、各注湯時間の関係および各注湯停止時間の関係を次に示す。
ｔ１＜ｔ３、ｔ４＜ｔ２
Ｔ１＜Ｔ３＜Ｔ２
【００４１】
上記の注湯時間（ｔ１〜ｔｎ）および注湯停止時間（Ｔ１〜Ｔｎ）は、熟練した人がコーヒーを作るときの注湯時間および注湯停止時間を計測して得たデータに基づいて設定することができる。
【００４２】
上記構成によれば、噴出孔１６ｂからの湯がコーヒー粉２の周方向に傾斜して噴き出すので、ネル３の内周に沿って湯を流すことができる。これにより、図８に示す「の」字を描くような手による注湯に近づけて、コーヒー粉２の全体に湯を行き渡らせることができる。
【００４３】
蒸らし用の注湯１では、図９（ａ）に示すように、コーヒー粉２の上面周縁よりも内側に乗せるように注湯している。そのため、コーヒー粉２は、図９（ｂ）に示すように、周囲がネル３に沿って引っ張られた状態になることなく、図９（ｃ）に示すように、中央が膨らんだドーム状を呈する。これにより、コーヒー粉２の全体に湯が十分に染み込んで、多孔質のコーヒー粉２が膨張したいわゆる開いた状態になり、その内部にまで湯が通って、湯の通り道をコーヒー粉２全体に確保すると共に予熱することができる。
【００４４】
つまり、コーヒー粉２の上面周縁にお湯を注いだり過剰な注湯を行ったりしたとき、図９（ｂ）に示すように、ネル３に沿ってお湯が引っ張られ、均一な蒸らしができない。そのため、湯の最初に通った道が周りに比べて湯の流れやすい通り道となり、この通り道付近のコーヒー粉２のみから成分が抽出され、他の部分から成分が抽出されない、いわゆる抽出ムラが生じる。
【００４５】
一方、良好な蒸らしにより、湯が均一に拡散して、コーヒー粉２にまんべんなく染み渡る。このとき、コーヒー粉３のバランスが崩れることなくドーム状に盛り上がり、コーヒー受容器６に落ちるコーヒーを数滴程度に抑えることができる。なお、良好な蒸らしのバランス（粉の上にお湯が乗った状態）のとき、（毛細管現象による浸透＋重力＋注湯の力＞表面張力＋コーヒー粉の膨張＋発生するガス圧）の関係が成り立つ。
【００４６】
抽出用の注湯では、図１０（ａ）に示すように、ネル３内の１／３程度の湯が落ちたときに注湯するようにして、数回（注湯２〜ｎ）に分けて注湯し、抽出用の注湯時間（ｔ２〜ｔｎ）および注湯停止時間（Ｔ２〜Ｔｎ）において、連続的に濾過するようにしている。これにより、ネル３内のコーヒー粉２および湯が中心から下に吸い込まれて、コーヒー粉２による底層および外壁が形成され、この底層および外壁がフィルターとなって、コーヒーの成分を十分に抽出すると共に、雑味成分をセーブすることができる。
【００４７】
ここで、蒸らしの後に一気に注湯した場合、図１０（ｂ）に示すように、コーヒー粉２の底層および外壁が薄くなり、かつ湯量が多いので濾過速度が速くなり、コーヒー粉２がフィルターとして機能しにくくなる。一方、数回に分けて注湯することにより、図１０（ｃ）に示すように、適度の厚さの底層および外壁を形成することができる。
【００４８】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、適宜変更を加えることができる。例えば、ノズル１２から湯を斜めに噴き出すための構成として、傾斜した噴出孔１６ｂを形成する代わりに、ノズル１２の外部に、噴き出す湯を所定の方向に向けるガイドを設けてもよい。また、注湯時間の設定により注湯する湯量を調節する代わりに、湯の流量を調節可能な構成にしてもよい。
【００４９】
大きさの異なる複数種類のネル３を用意する代わりに、ネルホルダー４の高さを可変にすることにより、コーヒー粉２の量に関わらず、コーヒー粉２の上面とノズル１２との間隔を一定にしてもよい。また、ネル３の代わりに紙製のフィルターをお碗状の抽出器に装着して使用してもよく、この場合、抽出器が濾過材（フィルター）のホルダーになる。
【００５０】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によると、ネル内のコーヒー粉の上面中央を中心とする円の接線方向に沿って、湯を斜めに噴き出して注湯するようにしている。そのため、自動で注湯した湯をコーヒー粉の全体に行き渡らせることができ、人の手による「の」字を描くような注湯に近づけることができる。また、注湯する時間の長さと注湯を止める時間の長さとを、あらかじめ設定しておくので、コーヒーメーカーによるコーヒーの味を熟練した人が作るコーヒーの味に近づけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るコーヒーメーカーの一実施形態を示す側面図
【図２】同じくコーヒーメーカーの正面図
【図３】同じくコーヒーメーカーの平面図
【図４】ノズル先端のキャップの平面図
【図５】図４のＡ−Ａ断面図
【図６】図４のＢ−Ｂ断面図
【図７】本発明に係る注湯フローチャート
【図８】手注ぎ時の注湯経路を示す平面図
【図９】蒸らし用の注湯を説明する図で、（ａ）は注湯の様子、（ｂ）は上面周縁に注湯したときのコーヒー粉の状態、（ｃ）は良好な注湯によるコーヒー粉の状態を夫々示す側面断面図
【図１０】抽出用の注湯を説明する図で、（ａ）は注湯の様子、（ｂ）は多量に注湯したときのコーヒー粉の状態、（ｃ）は良好な注湯によるコーヒー粉の状態を夫々示す側面断面図
【図１１】（ａ）は従来のコーヒーメーカーの断面図、（ｂ）はバスケット蓋の平面図
【符号の説明】
１機器本体
２コーヒー粉
３ネル
４ネルホルダー
５注湯装置
６コーヒー受容器
１２ノズル
１５キャップ
１６、１６ａ、１６ｂ噴出孔[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a coffee maker that automatically pours coffee powder in a flannel to extract coffee.
[0002]
[Prior art]
In general, in order to easily extract coffee at a coffee shop or the like, a coffee maker that can automatically pour coffee powder in a flannel is often used. FIG. 11 shows an example of a coffee maker (Patent Document 1). Fig.11 (a) is sectional drawing of a coffee maker, FIG.11 (b) is a top view of a basket lid.
[0003]
In this coffee maker, a filter medium 102 for storing coffee powder 101, a coffee basket 103 in which the filter medium 102 is set, a discharge pipe 104 for pouring water into the coffee basket 103, and water in the water tank 105 are guided to the discharge pipe 104 by heating. A heating pipe 106, a heater 107, and a rising pipe 108, and a coffee receiver 109 for receiving coffee are provided.
[0004]
A basket lid 111 having a spiral water channel 110 is detachably provided in the upper opening of the coffee basket 103, and hot water poured from the discharge pipe 104 flows through the water channel 110. A plurality of holes 112 are formed at the bottom of the water channel 110, and the coffee powder 101 is poured from the holes 112. The plurality of holes 112 are formed so as to increase gradually from the start point to the end point of the water channel 111, so that the hot water is poured into the coffee powder 101 on average.
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 5-64615 (paragraph numbers 0013 to 0018, FIGS. 1 and 2)
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the pouring of coffee by a skilled person, the hot water is poured in a spiral shape from the center so as to draw a so-called “no” character, and the hot water is distributed over the entire coffee powder.
[0007]
However, since the coffee maker has a configuration in which hot water is dropped from a hole in the water channel, the hot water is poured only into a specific portion of the coffee powder, and there is a possibility that a path through which hot water flows easily is formed. When a hot water passage is formed, so-called extraction unevenness is easily generated, in which components are gradually poured out from the coffee powder in the vicinity of the passage and components are not extracted from the coffee powder in a portion away from the passage.
[0008]
An object of this invention is to provide the coffee maker which can pour hot water automatically and can distribute hot water to the whole coffee powder | flour.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In view of the above problems, the present invention has a structure including a bag-shaped filter medium for storing coffee powder, a holder for holding the filter medium, and a pouring device for pouring the coffee powder in the filter medium. As a premise, a nozzle for spouting hot water is provided in the pouring device, and the hot water spray direction from the nozzle is directed to the inner side of the top periphery of the coffee powder and filtered so that the hot water flows along the inner periphery of the filter medium. The present invention provides a coffee maker set in an oblique direction along a tangential direction of a circle centering on the center of the top surface of the coffee powder in the material.
[0010]
According to this configuration, the hot water can flow in the circumferential direction of the coffee powder by spraying the hot water along the tangential direction of the circle centering on the center of the upper surface of the coffee powder, so that the pouring of the “No” character is drawn. The hot water can be spread all over the coffee powder.
[0011]
As a configuration for ejecting the hot water obliquely, one ejection hole is formed at the center of the nozzle, and a plurality of ejection holes are formed on the same circumference around the nozzle. The central axes of the plurality of surrounding ejection holes are formed so as to be inclined with respect to the vertical direction so that the hot water ejection direction from the plurality of surrounding ejection holes is an oblique direction along the tangential direction described above.
[0012]
By doing so, hot water jetted obliquely from the surrounding blow holes can be poured in the circumferential direction, and hot water blown from the central blow holes can be poured near the center of the coffee powder, and the hot water is distributed throughout the coffee powder. Can be made. As another configuration, the direction of each nozzle or a plurality of nozzles may be set, or a guide that directs the direction of hot water to be sprayed in a predetermined direction may be provided.
[0013]
If the nozzle hole is set to a length that can prevent the hot water from being shaken, the hot water spray is stably directed in a certain direction, so that the hot water can be poured into a predetermined part in the flannel. . Here, hot water shake refers to a state in which the direction of hot water spraying changes and does not become constant. The length that can prevent the hot water from shaking varies depending on the flow rate of the hot water, but can be a length that is substantially the same as the hole diameter.
[0014]
If the distance between the top surface of the coffee powder and the nozzle is constant regardless of the amount of coffee powder, hot water can be applied to a set fixed position even when different amounts of coffee are extracted. This allows the same nozzle to be used regardless of the amount of coffee powder.
[0015]
That is, since hot water is sprayed obliquely, if the distance between the upper surface of the coffee powder and the nozzle is different, the portion to be poured is shifted and the hot water does not spread throughout. Therefore, when the interval between the coffee powder and the nozzle is different for each amount of coffee powder, it is necessary to adjust the hot water ejection direction each time. Therefore, the interval between the upper surface of the coffee powder and the nozzle is made constant by changing the shape of the filter medium according to the amount of coffee powder or changing the position where the filter medium is held. Thereby, the angle at which the hot water from the nozzle hits the upper surface of the coffee powder can be made constant.
[0016]
A paper filter or the like may be used as a filter medium, and it may be attached to a bowl-shaped extractor (holder) having an extraction hole at the bottom. . That way, the nell is exposed to the outside air, so the scent of coffee can be drifted during extraction.
[0017]
A control unit is provided for controlling the amount and timing of pouring according to the amount of coffee powder, and this control unit pours hot water based on the preset pouring time and pouring interval according to the amount of coffee powder. The device is driven and controlled. If it does so, it can pour at the timing close | similar to the pouring by the skilled person.
[0018]
The timing of pouring can be exemplified by performing the pouring for steaming first, then pouring for extraction, and setting the pouring time for steaming shorter than the pouring time for extraction . By performing the pouring for steaming in a time shorter than the pouring time for extraction, the coffee powder is sufficiently soaked without passing the hot water, and the porous powder is expanded and preheated, and then Coffee can be extracted by pouring hot water.
[0019]
When well steamed, the coffee powder in the filter medium becomes a dome shape with a raised central portion. Therefore, if the pouring time for steaming is set to the time necessary for pouring the amount of hot water that makes the central portion of the coffee powder swelled, good steaming can be performed.
[0020]
As the extraction pouring is performed several times, after the extraction pouring is started, the pouring is stopped, and when about 1/3 of the amount of hot water falling from the filter medium falls, the next pouring starts. Like that. Then, coffee can be extracted while maintaining a good state of steamed coffee powder without breaking the balance between pouring and filtration.
[0021]
A hot water storage tank is provided in the pouring device, and hot water is supplied from the hot water storage tank to the nozzle. When the free fall of hot water is used for hot water supply from the hot water storage tank to the nozzle, the flow rate of the pouring water decreases due to a drop in the water level in the hot water storage tank. A predetermined amount of pouring can be performed regardless of the decrease in the flow rate. That is, the pouring time is set longer than when the flow rate is constant even when the water level in the hot water storage tank drops, as in the case of pouring by a pump.
[0022]
The dispensed coffee is stored in the coffee receiver, and a positive characteristic heater for keeping the coffee at a predetermined temperature is provided in the coffee receiver. The positive characteristic heater is a heater having a positive temperature characteristic in which electric resistance increases as the temperature rises, and does not require a temperature sensor. By supplying sufficient power to the positive characteristic heater, the equilibrium is maintained at a temperature determined by the positive characteristic, so that the temperature can be maintained without control.
[0023]
The present invention also provides a bag-shaped filter medium for storing coffee powder, a pouring device for pouring the coffee powder in the filter medium, and the amount and timing of pouring according to the amount of coffee powder. The present invention provides a coffee extraction method based on the assumption that a coffee maker including a control unit is used.
[0024]
Specifically, pouring hot water for steaming is performed on the coffee powder in the filter medium, and then steaming is performed with the pouring stopped and the center of the coffee powder rising. After performing the first pouring for extraction, the pouring is stopped and about 1/3 of the amount of hot water falling from the filter medium is dropped. Thereafter, in the same manner as the first time, the second and subsequent pouring and pouring stop are sequentially performed, and the pouring and pouring stop are repeated a predetermined number of times. This makes it possible to make delicious coffee automatically, close to how a skilled person makes coffee.
[0025]
A pouring nozzle is provided in the pouring device so that the hot water flows along the inner circumference of the filter medium and approaches the pouring that draws a letter "" by hand. The hot water is blown out while setting the blowing direction in an oblique direction along the tangential direction of the circle centering on the center of the upper surface of the coffee powder in the filter medium, and the hot water is discharged toward the upper surface of the coffee powder. Thereby, hot water can be spread over the whole of the coffee powder, and delicious coffee that has been poured in a pot can be made.
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of a coffee maker according to the present invention will be described with reference to the drawings. 1 is a side view of the coffee maker of the present invention, FIG. 2 is a front view, FIG. 3 is a plan view, FIG. 4 is a plan view of a cap at the nozzle tip, FIG. 5 is a cross-sectional view along AA, and FIG. It is sectional drawing.
[0027]
This coffee maker is for automatically pouring hot water and extracting coffee. The machine body 1, a nel 3 for storing coffee powder 2, a nel holder 4 for holding the nel 3, and the coffee in the nel 3 A pouring device 5 for pouring the powder 2 and a coffee receiver 6 for storing the poured coffee are provided.
[0028]
The apparatus main body 1 is substantially U-shaped with the front side open, and a flannel 3 and a coffee receiver 6 are arranged in a space on the front side. The device body 1 includes a base portion 1a, a back portion 1b, and a head portion 1c, and a flannel holder 4 is projected downward from both sides of the head portion 1c. By engaging and disengaging the nell 3 with the nell holder 4, the nell 3 can be easily attached to and detached from the apparatus main body 1.
[0029]
The flannel 3 is a cloth bag having an opening near the opening, and the opening is held by a circular ring 8 having a handle 7. A U-shaped metal fitting 9 protrudes outward from both sides of the ring 8, and the U-shaped metal fitting 9 is locked to a hook 10 formed at the tip of the flannel holder 4, so that the flannel 3 is connected to the front side of the device main body 1. Placed at the top of the space. A plurality of types having different sizes are prepared as the nell 3, and depending on the amount of the coffee powder 2, by appropriately using the size of the nell 3, the top surface of the coffee powder 2 can be obtained regardless of the amount of the coffee powder 2. The distance from the nozzle 12 is constant.
[0030]
The hot water pouring device 5 includes a hot water storage tank 11 installed in the upper part of the back portion 1b of the device main body 1, a nozzle 12 for spraying hot water downward from the head 1c, a pipe 13 for guiding the hot water from the hot water storage tank 11 to the nozzle 12, It comprises an electromagnetic valve 14 that opens and closes the nozzle 12, and hot water is ejected from the nozzle 12 by opening the valve 14. The tank 11 includes a heater (not shown), and supplies water into the tank to boil the hot water. Hot water is supplied from the tank 11 to the nozzle 12 by the weight of the hot water or by a pump.
[0031]
The nozzle 12 is fitted with a disc-like cap 15 at the tip thereof, and hot water is ejected from the ejection hole 16 formed in the cap 15. The cap 15 is set to have a wall thickness that makes the length and diameter of the ejection hole 16 substantially equal, and prevents the hot water from being shaken out. The ejection hole 16 is composed of one ejection hole 16a formed at the center thereof and four ejection holes 16b formed on the same circumference around the ejection hole 16a. In addition, the number of the ejection holes 16b is not limited to four and may be any number as long as it is plural.
[0032]
The central ejection hole 16a is formed with its central axis oriented in the vertical direction (direction perpendicular to the cap), and pours hot water into the center of the coffee powder 2 put in the flannel 3. The four ejection holes 16b are formed so that the central axis is inclined by an angle (θ) along the tangential direction of the cap 15 with respect to the vertical direction (direction perpendicular to the cap). The hot water poured from the ejection holes 16b is ejected obliquely along the tangential direction of the circle centering on the center of the upper surface of the coffee powder 2 toward the inner side of the upper surface periphery of the coffee powder 2.
[0033]
The electromagnetic valve 14 is opened and closed by a command from a control unit (not shown) made of a microcomputer. The control unit controls the amount and timing of the pouring according to the amount of the coffee powder 2, and the pouring is performed based on the preset pouring time and the pouring interval according to the amount of the coffee powder 2. The hot water device 5 is driven and controlled.
[0034]
That is, the electromagnetic valve 14 is opened and poured, the electromagnetic valve 14 is closed and extracted, and these are alternately repeated a predetermined number of times. The number of repetitions increases when the amount of coffee is large and decreases when the amount of coffee is small. Similarly, when the amount of coffee is large, each pouring time and each pouring stop time become long, and when the amount of coffee is small, each pouring time and each pouring stop time become short. These timing charts are stored in the memory, and the control unit selects the timing chart according to the input coffee amount.
[0035]
Here, the pouring time when free fall of hot water is used for hot water supply from the hot water storage tank 11 to the nozzle 12 is set longer than the pouring time when the flow rate is made constant using a pump. That is, when using the free fall of hot water, a decrease in flow rate due to a decrease in the water level in the hot water storage tank 11 is taken into consideration, and the pouring time is set longer than when there is no decrease in flow rate, and a predetermined amount of pouring is performed. I try to do hot water. Thereby, the set amount of coffee can be reliably extracted.
[0036]
The coffee receiver 6 is placed on the base 1a of the device main body 1 and keeps the internal coffee at a predetermined temperature by a positive characteristic heater built in the base 1a. In the figure, 17 is a receiving port for receiving coffee that has flowed down from the flannel 3, and is formed in alignment with the lower end of the flannel 3. 18 is a spout for pouring the coffee inside, 19 is a lever for opening the spout 18, and 20 is a handle for carrying the coffee receiver 6.
[0037]
Next, pouring timing will be described. As shown in the pouring flow in FIG. 7, first, the pouring 1 for steaming is performed during the pouring time (t1), and the pouring is stopped and steaming is performed during the steaming time (T1). The extraction hot water 2 to n and the extraction 2 to n are alternately performed. During the pouring 2 to n and the extraction 2 to n, the coffee is filtered and poured from the flannel 3 to the coffee receiver 6.
[0038]
The steaming pouring time (t1) is set shorter than the extraction pouring time (t2 to tn) so that the steaming hot water can be sufficiently steamed without passing through the coffee powder 2 as it is. To do. The extraction pouring time (t2 to tn) and the pouring stop time (T2 to Tn) are set so that the amount of pouring and the amount of filtration are substantially equal as a whole. Of these, the pouring stop time (T2 to Tn) is the length required for about 1/3 of the hot water in the flannel 3 to fall.
[0039]
For example, when 20 cups of coffee are to be extracted, a predetermined amount of coffee powder 2 is put into a deep bottom 3 and steamed pouring 1 (t1), steaming (T1), and pouring 2 (t2) ), Extraction 2 (T2), pouring 3 (t3), extraction 3 (T3), pouring 4 (t4), extraction 4 (T4), pouring 5 (t5). After pouring 5, when a suitable time has passed and the hot water has fallen from the flannel 3, coffee is produced. Here, the relationship between each pouring time and the relationship between each pouring stop time are shown below.
t1, t5 <t3, t4, t5
T4 <T3 <T1, T2
[0040]
In addition, when extracting 10 cups of coffee, a predetermined amount of coffee powder 2 is put in a shallow bottom 3 having the same opening area as that for 20 cups, and steaming pouring 1 (t1), steaming (T1) , Extraction pouring 2 (t2), extraction 2 (T2), pouring 3 (t3), extraction 3 (T3), pouring 4 (t4) are performed. After the pouring 4, coffee has been made when the appropriate amount of time has passed and the hot water has fallen from the flannel 3. Here, the relationship between each pouring time and the relationship between each pouring stop time are shown below.
t1 <t3, t4 <t2
T1 <T3 <T2
[0041]
The pouring time (t1 to tn) and the pouring stop time (T1 to Tn) are set based on data obtained by measuring the pouring time and pouring stop time when a skilled person makes coffee. can do.
[0042]
According to the said structure, since the hot water from the ejection hole 16b inclines and spouts in the circumferential direction of the coffee powder 2, hot water can be flowed along the inner periphery of the flannel 3. Thereby, the hot water can be spread over the entire coffee powder 2 close to the pouring by hand as illustrated in FIG.
[0043]
In the pouring 1 for steaming, as shown to Fig.9 (a), it is pouring so that it may put on the inner side rather than the upper surface periphery of the coffee powder 2. As shown in FIG. Therefore, as shown in FIG. 9B, the coffee powder 2 has a dome shape in which the center swells as shown in FIG. Present. As a result, the hot coffee is sufficiently soaked in the entire coffee powder 2 so that the porous coffee powder 2 expands, and the so-called open state is reached. It can be secured and preheated.
[0044]
That is, when hot water is poured or excessive hot water is poured into the upper peripheral edge of the coffee powder 2, the hot water is pulled along the flannel 3 as shown in FIG. Therefore, the path through which hot water first passes becomes a path through which hot water flows more easily than the surroundings, so that components are extracted only from the coffee powder 2 in the vicinity of the path and components are not extracted from other portions, so-called uneven extraction occurs.
[0045]
On the other hand, with good steaming, the hot water diffuses evenly and penetrates the coffee powder 2 evenly. At this time, the coffee powder 3 can be suppressed to a few drops of coffee that rises in a dome shape without falling out of balance and falls to the coffee receiver 6. When the steaming balance is good (with hot water on the powder), there is a relationship of (permeation by capillary action + gravity + pouring power> surface tension + coffee powder expansion + generated gas pressure). It holds.
[0046]
In the pouring for extraction, as shown in FIG. 10 (a), when about 1/3 of the hot water in the flannel 3 is dropped, it is poured several times (pouring 2 to n). The hot water is poured and continuously filtered during the pouring time for extraction (t2 to tn) and the pouring stop time (T2 to Tn). As a result, the coffee powder 2 and hot water in the flannel 3 are sucked down from the center to form the bottom layer and the outer wall of the coffee powder 2, and the bottom layer and the outer wall serve as a filter to sufficiently extract the components of the coffee. In addition, miscellaneous components can be saved.
[0047]
Here, when pouring hot water after steaming, as shown in FIG. 10 (b), the bottom layer and the outer wall of the coffee powder 2 are thin, and the amount of hot water is large, so the filtration speed is increased, and the coffee powder 2 is used as a filter. It becomes difficult to function. On the other hand, by pouring hot water in several times, a bottom layer and an outer wall having an appropriate thickness can be formed as shown in FIG.
[0048]
In addition, this invention is not limited to said embodiment, A change can be suitably added within the scope of the present invention. For example, as a configuration for ejecting hot water from the nozzle 12 obliquely, a guide for directing the hot water to be ejected in a predetermined direction may be provided outside the nozzle 12 instead of forming the inclined ejection hole 16b. Moreover, you may make it the structure which can adjust the flow volume of hot water instead of adjusting the amount of hot water poured by the setting of pouring time.
[0049]
By making the height of the flannel holder 4 variable instead of preparing multiple types of flannels 3 having different sizes, the distance between the top surface of the coffee powder 2 and the nozzle 12 is constant regardless of the amount of the coffee powder 2 It may be. In addition, a paper filter may be used instead of the flannel 3 attached to a bowl-shaped extractor. In this case, the extractor serves as a filter medium (filter) holder.
[0050]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, according to the present invention, hot water is jetted obliquely and poured along the tangential direction of the circle centering on the center of the upper surface of the coffee powder in the flannel. Therefore, the hot water poured automatically can be spread over the whole of the coffee powder, and it can be brought close to the pouring that draws a “no” character by a human hand. In addition, since the length of time for pouring and the length of time for stopping pouring are set in advance, the taste of the coffee by the coffee maker can be brought close to the taste of coffee made by a skilled person.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing an embodiment of a coffee maker according to the present invention. FIG. 2 is a front view of the coffee maker. FIG. 3 is a plan view of the coffee maker. 4 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 4. FIG. 6 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG. 4. FIG. 7 is a pouring flow chart according to the present invention. FIG. 9 is a diagram illustrating pouring for steaming, where (a) shows the state of pouring, (b) shows the state of the coffee powder when pouring around the upper surface, and (c) shows coffee with good pouring. FIG. 10 is a diagram for explaining the pouring of the extraction, (a) is the state of pouring, (b) is the state of the coffee powder when a large amount of pouring, ( c) is a side cross-sectional view showing the state of coffee powder by good pouring, respectively. Sectional view of a car, (b) is a plan view of the basket cap EXPLANATION OF REFERENCE NUMERALS
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Apparatus body 2 Coffee powder 3 Nel 4 Nel holder 5 Pouring apparatus 6 Coffee receptacle 12 Nozzle 15 Cap 16, 16a, 16b Ejection hole

Claims

コーヒー粉を貯める袋状の濾過材と、該濾過材を保持するホルダーと、濾過材内のコーヒー粉に注湯するための注湯装置とを備えたコーヒーメーカーにおいて、前記注湯装置に、湯を噴き出すノズルが設けられ、濾過材の内周に沿って湯が流れるように、前記ノズルからの湯の噴き出し方向が、コーヒー粉の上面周縁よりも内側に向かい、かつ濾過材内のコーヒー粉の上面中央を中心とする円の接線方向に沿う斜め方向に設定されたことを特徴とするコーヒーメーカー。In a coffee maker comprising a bag-shaped filter medium for storing coffee powder, a holder for holding the filter medium, and a pouring device for pouring the coffee powder in the filter medium, In order to allow hot water to flow along the inner periphery of the filter medium, the direction of hot water spray from the nozzle is directed to the inner side of the upper peripheral edge of the coffee powder, and the coffee powder in the filter medium A coffee maker characterized by being set in an oblique direction along a tangential direction of a circle centered on the upper surface center.

前記ノズルの中心に一つの噴出孔が形成され、その周囲の同一円周上に複数の噴出孔が形成され、周囲の複数の噴出孔からの湯の噴き出し方向が前記接線方向に沿う斜め方向になるように、当該周囲の複数の噴出孔の中心軸が鉛直方向に対して傾斜して形成されたことを特徴とする請求項１に記載のコーヒーメーカー。One ejection hole is formed at the center of the nozzle, a plurality of ejection holes are formed on the same circumference around the nozzle, and the direction of hot water ejection from the plurality of surrounding ejection holes is obliquely along the tangential direction. The coffee maker according to claim 1, wherein the central axes of the plurality of surrounding ejection holes are inclined with respect to the vertical direction.

前記ノズルの噴出孔は、噴き出される湯のぶれを防止可能な長さに設定されたことを特徴とする請求項２に記載のコーヒーメーカー。3. The coffee maker according to claim 2, wherein the ejection hole of the nozzle is set to a length capable of preventing the hot water from being shaken.

コーヒー粉の量に関わらず、コーヒー粉の上面とノズルとの間隔が一定とされたことを特徴とする請求項１、２又は３に記載のコーヒーメーカー。The coffee maker according to claim 1, 2, or 3, wherein the distance between the upper surface of the coffee powder and the nozzle is constant regardless of the amount of the coffee powder.

前記濾過材としてネルが使用され、該ネルが前記ホルダーに吊り下げられたことを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載のコーヒーメーカー。The coffee maker according to any one of claims 1 to 4, wherein a flannel is used as the filter medium, and the flannel is suspended from the holder.

コーヒー粉の量に応じて、あらかじめ設定された注湯時間と注湯間隔とに基づいて注湯装置を駆動制御する制御部が設けられ、該制御部は、先に、蒸らし用の注湯を行い、その後、抽出用の注湯を行い、蒸らし用の注湯時間が抽出用の注湯時間よりも短く設定されたことを特徴とする請求項１〜５のいずれかに記載のコーヒーメーカー。In accordance with the amount of coffee powder, a control unit is provided for driving and controlling the pouring device based on a preset pouring time and pouring interval. The coffee maker according to any one of claims 1 to 5, wherein the hot water for extraction is poured after that, and the hot water for steaming is set shorter than the hot water for extraction.

蒸らし用の注湯時間は、濾過材内のコーヒー粉の中央部分を盛り上がった状態にする湯量を注湯するのに必要な時間に設定され、前記制御部は、抽出用の注湯を複数回行い、抽出用の注湯開始後、注湯を停止して濾過材内から落下する湯量の１／３程度が落下したとき、次の注湯を開始することを特徴とする請求項６に記載のコーヒーメーカー。The pouring time for steaming is set to the time required to pour the amount of hot water that makes the central portion of the coffee powder in the filter material swelled, and the control unit performs the pouring of extraction several times. 7. After the start of pouring for extraction, the pouring is stopped, and when about 1/3 of the amount of hot water falling from the filter medium falls, the next pouring is started. Coffee maker.

コーヒー粉を貯める袋状の濾過材と、該濾過材内のコーヒー粉に注湯するための注湯装置と、コーヒー粉の量に応じて注湯の量およびタイミングを制御する制御部とを備えたコーヒーメーカーを使用してコーヒーを抽出するコーヒー抽出方法であって、前記濾過材内のコーヒー粉に蒸らし用の注湯を行い、次いで、注湯を停止してコーヒー粉をその中央が盛り上がった状態にして蒸らしを行い、１回目の抽出用の注湯を行った後、注湯を停止して濾過材から落下する湯量の１／３程度を落下させ、その後、１回目と同様に２回目以降の注湯および注湯停止を順に行って、所定回数の注湯および注湯停止を繰り返すことを特徴とするコーヒー抽出方法。A bag-shaped filter medium for storing coffee powder, a pouring device for pouring the coffee powder in the filter medium, and a controller for controlling the amount and timing of the pouring according to the amount of coffee powder A coffee extraction method for extracting coffee using a coffee maker, wherein hot water for steaming is applied to the coffee powder in the filter medium, and then the pouring is stopped and the center of the coffee powder rises. After steaming and pouring for extraction for the first time, the pouring is stopped and about 1/3 of the amount of hot water falling from the filter medium is dropped, and then the second time as in the first time. A coffee extraction method characterized by repeating pouring and pouring stop a predetermined number of times by sequentially performing subsequent pouring and pouring stop.

前記注湯装置に、湯を噴き出すノズルが設けられ、濾過材の内周に沿って湯を流し、の字を描くような手による注湯に近づくように、コーヒー粉の上面周縁よりも内側に向かい、かつ濾過材内のコーヒー粉の上面中央を中心とする円の接線方向に沿う斜め方向に噴き出し方向を設定して湯を噴き出すと共に、コーヒー粉の上面中央に向かって湯を噴き出すことを特徴とする請求項８に記載のコーヒー抽出方法。The hot water pouring device is provided with a nozzle for jetting hot water. The hot water is sprayed in the direction of the tangent of the circle centering on the center of the top surface of the coffee powder in the filter medium, and the hot water is sprayed out. The coffee extraction method according to claim 8.