JP2004327075A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】端子金具の姿勢が傾くのを抑制又は防止する。
【解決手段】端子金具35の後端に接続された電線30は電線収容空間22内で略L字形に屈曲されており、電線収容空間22の内面には、電線30の屈曲部30aにおける曲げの内側となる位置に食い込むことで電線30に塑性変形を生じさせる食い込み部24が形成されている。電線30の屈曲部30aが塑性変形することにより、電線30の弾性復元力が低減され若しくは失われ、これにより、電線30の弾性復元力に起因する端子収容空間12内での端子金具35の姿勢の傾きが抑制又は防止される。
【選択図】 図1
【解決手段】端子金具35の後端に接続された電線30は電線収容空間22内で略L字形に屈曲されており、電線収容空間22の内面には、電線30の屈曲部30aにおける曲げの内側となる位置に食い込むことで電線30に塑性変形を生じさせる食い込み部24が形成されている。電線30の屈曲部30aが塑性変形することにより、電線30の弾性復元力が低減され若しくは失われ、これにより、電線30の弾性復元力に起因する端子収容空間12内での端子金具35の姿勢の傾きが抑制又は防止される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端子金具に接続した電線を屈曲させた状態で収容するコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
端子金具に接続した電線を屈曲させた状態で収容するコネクタとしては、図9に示すものがある。これは、端子金具102を収容するハウジング101の後端から筒状のホルダ103を略直角に延出させた構造をなし、端子金具102の後端に接続されている電線104がホルダ103内でL字形に屈曲されるようになっている。
【0003】
尚、端子金具に接続した電線を屈曲させた状態で収容するコネクタとしては、特許文献1に開示されているもの等がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平09−139249号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この種のコネクタは、車載オーディオの配線用などのように狭いスペース内で電線104を屈曲させて配索するために用いられるが、狭いスペースに対応するためには、電線104の屈曲部105における曲げの曲率を大きくすることが望ましい。ところが、曲げの曲率を大きくするほど電線104の弾性復元力が増大するため、この電線104の弾性復元力によってハウジング101内の端子金具102の姿勢が傾き、相手側端子(図示せず)との接続時の摩擦抵抗が増大する等の不具合を来す虞がある。
【0006】
特に、電線104が、芯線104a、コア104b、外部導体104c(シールド層)及びシース104dからなる4重層構造であって曲げ剛性が高い場合には、屈曲させたときの弾性復元力も大きいため、端子金具104と相手側端子との間の摩擦抵抗が更に大きくなる。
また、これとは別に、コネクタ外へ導出されている電線104に対して軸線方向(図9における上下方向)の外力(押し引き力)が付与されると、電線104がホルダ103内で軸線方向に変位するが、この電線104に対する軸線方向の外力は、屈曲部105を略支点として端子金具102の姿勢を傾ける力として作用することになる。
【0007】
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、端子金具の姿勢が傾くのを抑制又は防止することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、端子金具を前後方向に向けて収容する端子収容空間と、前記端子収容空間の後端に連なり、前記端子金具の後端に接続された電線を略L字形に屈曲した状態で収容する電線収容空間とを有し、前記電線収容空間の内面に、前記電線の屈曲部における曲げの内側となる位置に食い込むことで前記電線に塑性変形を生じさせることが可能な食い込み部が形成されている構成とした。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記電線における前記食い込み部の食い込み位置から前記端子金具との接続位置までの間の領域が直線状をなしている構成とした。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記電線が、芯線を絶縁性樹脂からなるコアで包囲するとともに、このコアの外周に筒状の編組線からなる外部導体を重ね、その外部導体を絶縁性樹脂からなるシースで包囲した形態であるものにおいて、前記屈曲部では、前記シースが除去されて前記外部導体が露出した形態とされている構成とした。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記電線収容空間の内面には、前記シースの外周に接触するシース当接面が形成され、前記食い込み部は、前記シース当接面から前記シースの厚さ分だけ突出した形態とされている構成とした。
請求項5の発明は、端子金具を前後方向に向けて収容する端子収容空間と、前記端子収容空間の後端に連なり、前記端子金具の後端に接続された電線を略L字形に屈曲した状態で収容する電線収容空間とを有し、前記電線収容空間の内面には、前記電線のうちの屈曲部から前記端子金具とは反対側へ延びた部分に対して係止することで、その電線の軸線方向への変位を規制可能な係止部が形成されている構成とした。
【0011】
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記電線が、芯線を絶縁性樹脂からなるコアで包囲するとともに、このコアの外周に筒状の編組線からなる外部導体を重ね、その外部導体を絶縁性樹脂からなるシースで包囲した形態であるものにおいて、前記シースを部分的に除去することで、そのシースの軸線方向と略直角な端面を露出させ、この露出した端面に前記係止部に係止させた構成としている。
【0012】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
電線の屈曲部は、その曲げの内側となる位置に食い込み部が食い込むことによって塑性変形するので、電線の弾性復元力が低減され、若しくは失われる。したがって、電線の弾性復元力に起因する端子収容空間内での端子金具の姿勢の傾きが抑制又は防止される。尚、食い込み部の食い込みによる塑性変形は、電線を構成する構成部材のうちの一部だけ(例えば、芯線を絶縁樹脂で包囲した構造の場合における絶縁樹脂のみ)でもよい。
【0013】
[請求項2の発明]
もし、電線における食い込み部の食い込み位置から端子金具との接続位置までの間の領域が湾曲していると、その湾曲によって生じる弾性復元力のために、端子金具の姿勢が斜めになることが懸念される。しかし、本発明では、この領域では電線が直線状をなしているので、端子金具の姿勢が傾くことはない。
[請求項3の発明]
樹脂製のシースは、それ自身が弾性復元力を有するため、電線全体としての曲げ剛性が高くなる原因となる。しかし本発明では、弾性復元力の発生部位である屈曲部においてシースを除去しているので、電線の弾性復元力が低減され、端子金具の姿勢の傾きを確実に抑制又は防止することができる。また、屈曲部には外部導体が存在しているので、外部導体の機能が失われることはない。
【0014】
[請求項4の発明]
電線の外径はシースによる被覆部分よりもシース除去部分が小さくなっているので、電線収容空間の内面が概ね面一状に連続している場合には、シース除去部分が、シースによる被覆部分に対して斜めに配索される虞がある。しかし、本発明では、食い込み部がシースの厚さ分だけシース当接面よりも突出しているので、シースの先端から食い込み部との食い込み位置に至るシース除去部分を、シースによる被覆部分と同軸状に配索することができる。
【0015】
[請求項5の発明]
電線の係止部が係止することにより、電線の軸線方向への変位が規制される。したがって、電線に対してその軸線方向の外力が作用しても、電線の軸線方向への変位に起因して端子金具の姿勢が傾くことが防止される。
[請求項6の発明]
係止部はシースの露出した端面に係止させることにより、確実に電線に係止される。
【0016】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明する。
【0017】
本実施形態1のコネクタAは、単一部品からなる合成樹脂製のコネクタ本体10と、このコネクタ本体10内に収容される端子金具35と、この端子金具35に接続されるとともにコネクタ本体10内で略L字形に屈曲して配索される電線30の端末部とから構成される。
コネクタ本体10は、ハウジング11とホルダ15とを一体成型してなり、側方から視て略L字形に屈曲した形状をなす。
ハウジング11は、前後方向に貫通する角筒状をなし、その内部には、端子金具35を収容するための端子収容空間12が形成されている。端子収容空間12の略前半部分は角筒状のフード部12Fとなっている。フード部12F内には基板用コネクタCが嵌入されるようになっており、フード部12Fの上面板の内面には、基板用コネクタCのロックアームCaに係止されるロック突起13が形成されている。端子収容空間12の略後半部分は、フード部12Fよりも小さく且つフード部12Fと略相似形、即ち略方形断面をなす端子保持部12Rとなっており、端子保持部12Rの底面には、端子金具35を抜止めするためのランス14が前方へ片持ち状に延出した形態で形成されている。尚、端子保持部12Rには、端子金具35を前止まりさせるためのストッパ(図示せず)が形成されている。上述したフード部12Fの前端の開口から端子保持部12Rの後端の開口までの前後方向の領域がハウジング11となっている。
【0018】
ホルダ15は、本体部16とカバー18とを合体させることにより上下方向に長い上面閉塞の角筒状をなしていて、その上端部がハウジング11の後端に連なっている。
本体部16は、後面の全体及び下面の全体が開口された角形の箱状をなし、上端部には前方へ短く延出する角筒状の連通部17が形成され、この連通部17がハウジング11の後端部(端子収容空間12)に連なっている。この連通部17の下面壁は、本体部16を構成する他の壁部よりも厚肉とされ、この下面壁の後端部には後述するように食い込み部24が形成されている。
【0019】
カバー18は、本体部16の後面の開口部と対応する縦長方形の平板状をなし、その基端縁(本体部16への組付け前は下端縁であり、本体部16への組付け状態では上端縁)は、左右一対のヒンジ19を介して本体部16の後面側の開口部の上縁に連なっている。かかるカバー18は、成型直後の状態では、図2〜図6に示すように、本体部16の上面板に対して直角に上方へ立ち上がっており、ヒンジ19を支点としてカバー18を下方へ反転させて本体部16に組み付けると、本体部16の開放されていた後面が塞がれるようになっている。カバー18を本体部16に合体させた状態では、カバー18の左右両側縁に突成した撓み係止片20が、本体部16の左右両側板の係止突起21に係止することにより、カバー18が組付状態にロックされる。カバー18を組み付けると、ホルダ15の内部には、端子収容空間12に連通するとともにホルダ15の下面において外部に開口された電線収容区間が形成され、この電線収容空間22内には、端子金具35の後端から延出した電線30が略L字形に屈曲した状態で収容されるようになっている。
【0020】
電線30は、芯線31と、絶縁性合成樹脂からなり芯線31を包囲する円筒状のコア32と、金属細線をメッシュ状に編み込んだ筒状の編組線からなりコア32の外周に沿って配された外部導体33と、絶縁性合成樹脂からなり芯線31を包囲する円筒状のシース34とから構成されている。電線30の端末部においては、シース34が除去されて外部導体33が所定長さ露出している。また、外部導体33の端末からはコア32が短く突出しており、さらにコア32の先端からは芯線31が露出されている。
【0021】
端子金具35は、全体として前後方向に細長く、前方へ片持ち状に延出する左右一対の弾性接触片35aを有する。端子金具35の後端部には露出した芯線31が圧着により接続されている。かかる端子金具35は絶縁性合成樹脂からなる筒体36で包囲されており、この筒体36と端子金具35とはインサート成形によって一体化されている。また、筒体36の外周には金属製のシェル37が組み付けられており、このシェル37の後端部が外部導体33の端末部に圧着により接続されている。
【0022】
この端子金具35、筒体36及びシェル37によって接続部材38が構成されており、この接続部材38の後端からは電線30が接続部材38の長さ方向とほぼ同軸状に後方へ延出されている。かかる接続部材38は、後方から本体部16内に挿入され、シェル37に形成された係止孔37aにランス14を係止させて抜止めすることにより、本体部16に保持されている。保持された接続部材38の略後半部分は端子保持部13R内に収容され、略前半部分は、本体部16から前方へ突出してフード部12F内に位置している。
【0023】
上記ホルダ15(電線収容空間22)の内部には、接続部材38の後端から延出された電線30がL字形に屈曲された状態で収容されている。尚、電線30のうち電線収容空間22に収容されている部分(以下、被収容部という)は、屈曲部30aと、屈曲部30aから接続部材38(端子金具35)に至る水平配索部30bと、屈曲部30aから端子金具35とは反対側であって下方へ延びる垂直配索部30cとから構成される。水平部と屈曲部30aは、シース34が全て除去され、外部導体33が露出されている。また、垂直配索部30cの上端部も、シース34が除去されて外部導体33が露出した状態となっている。垂直配索部30cのうち上端を除いた部分は、全て外部導体33がシース34で覆われている。また、電線収容空間22のうち垂直配索部30cが収容される縦長の空間の前後寸法は、上端部を除いてシース34の外径寸法と同じか、それよりも僅かに大きい寸法とされている。
【0024】
さて、このように屈曲した状態で電線30を収容した場合、屈曲部30aにおける電線30の弾性復元力によって端子金具35が端子収容空間12内で前端側を上に向けるように姿勢を傾けることが懸念されるため、その対策手段がホルダ15に設けられている。
即ち、本体部16を構成する前面壁の内面のうち、上端部を除いた領域はシース当接面23となっている。このシース当接面23は、垂直配索部30cの軸線方向(上下方向)と平行な平坦状をなし、このシース当接面23には垂直配索部30cのシース34の外面が当接し得るようになっている。
【0025】
前面壁の上端部には、シース当接面23よりも後方(垂直配索部30cの軸芯に向かう方向)へ突出した形態の食い込み部24が形成されている。この食い込み部24のシース当接面23からの突出寸法は、シース34の厚さとほぼ同じ寸法とされている。食い込み部24の上面24aは、下面壁の水平な上面に対して面一状に連続する平坦面となっている。また、食い込み部24の後面(垂直配索部30cと対向する面)は、斜め下後方に面するオーバーハング状の傾斜面24bとなっている。つまり、食い込み部24の上面24aと後面(傾斜面)24bとは鋭角をなす。したがって、食い込み部24を側方(電線30の被収容部と平行な面に対して直角な方向)から見ると、図1に示すように、電線30の屈曲部30aの曲げの内側の面に向かって斜め下前方から突き上げるような楔状をなしている。
【0026】
次に、本実施形態に作用を説明する。
コネクタAを組み付ける際には、まず、電線30の端末部に接続部材38を接続し、その接続部材38を前後方向に向けた姿勢で後方から端子収容空間12に組み付ける(図5を参照)。この状態では、接続部材38の後端から延出した電線30は、ホルダ15の本体部16の上端空間を貫通し、接続部材38(端子金具35)の長さ方向と同じ方向に本体部16の外後方へ導出されている。
【0027】
次に、この電線30の導出部分を摘んで下方へ曲げつつ、本体部16の内部に収容する(図6を参照)。このとき、電線30の屈曲部30aを食い込み部24の楔状の突端部分に強く押し付けるようにする。すると、屈曲部30aには曲げの内側から食い込み部24が食い込み、この食い込みによって、電線30の少なくとも一部が塑性変形を生じる。
即ち、屈曲部30aは芯線31と樹脂製のコア32と外部導体33とから構成されているのであるが、芯線31と外部導体33は比較的剛性の低い(柔らかい)金属からなるので、容易に塑性変形する。また、樹脂製のコア32については、曲げの内側に位置して食い込み部24に押圧される部分が押し潰されることによって弾性限度を越えた変形(即ち、塑性変形)を生じ、曲げの外側の部分が引き伸ばされることによって弾性限度を越えた変形(即ち、塑性変形)を生じる。これにより、電線30の屈曲部30a全体としての弾性復元力が小さく抑えられ、または実質的に失われ、電線30から手を離しても屈曲部30aは略L字形に屈曲した状態に保たれる。
【0028】
この後、カバー18を本体部16の後面側の開口部を塞ぐように組み付けると、コネクタの組付けが完了する(図1を参照)。この状態では、電線収容空間22内の水平配索部30bは、端子金具35(接続部材38)の長さ方向と略平行な直線状に保たれる。また、垂直配索部30cについては、シース34で被覆されている部分とシース34が除去されて外部導体33が露出している部分の双方が、水平配索部30bと直角な直線状を保つ。さらに、垂直配索部30cのシース34の上端は、食い込み部24の傾斜面24bの下端とほぼ同じ高さに位置している。
【0029】
かかるコネクタAは、そのフード部12Fを基板用コネクタCに被せるようにして嵌合される(図7を参照)。嵌合すると、基板用コネクタCのロックアームCaがフード部12Fのロック突起13に係止することによって両コネクタA,Cが嵌合状態に保持される。嵌合状態では、基板用コネクタCの雄タブCbが接続部材38内に差し込まれて端子金具35に対して導通可能に接続される。
上述のように本実施形態においては、電線30の屈曲部30aが、その曲げの内側となる位置に食い込み部24が食い込むことによって塑性変形するので、電線30の弾性復元力が低減され、若しくは失われる。つまり、この食い込み位置が節目となり、屈曲部30aの両側に位置する水平配索部30bと垂直配索部30cとの間では、互いに相手側の配索部へ曲げ力を及ぼすことが殆どなくなる。したがって、電線30の弾性復元力に起因する端子収容空間12内での端子金具35の姿勢の傾きが抑制又は防止される。
【0030】
尚、食い込み部24の食い込みによる塑性変形は、電線30を構成する構成部材のうちの一部だけ(例えば、屈曲部30aがシース34で包囲された構造の場合において、コア32のみ、又はシース34のみ)でもよい。
また、電線30における食い込み部24の食い込み位置から端子金具35との接続位置までの間の領域(水平配索部30b)が湾曲している場合には、その湾曲によって生じる弾性復元力のために、端子金具35の姿勢が斜めになることが懸念される。しかし、本実施形態では、電線30の水平配索部30bが直線状をなしているので、端子金具35の姿勢が傾くことはない。
【0031】
また、樹脂製のシース34は、それ自身が弾性復元力を有するため、電線30全体としての曲げ剛性が高くなる原因となる。しかし本実施形態では、弾性復元力の発生部位である屈曲部30aにおいてシース34を除去しているので、電線30の弾性復元力が低減され、端子金具35の姿勢の傾きを確実に抑制又は防止することができる。尚、屈曲部30aには外部導体33が存在しているので、外部導体33の機能が失われることはない。
【0032】
また、電線30の外径はシース34による被覆部分よりもシース除去部分が小さくなっているので、電線収容空間22の内面が概ね面一状に連続している場合には、シース除去部分が、シース34による被覆部分に対して斜めに配索される虞がある。しかし、本実施形態では、食い込み部24がシース34の厚さ分だけシース当接面23よりも突出しているので、シース34の先端から食い込み部24との食い込み位置に至るシース除去部分を、シース34による被覆部分と同軸状に配索することができる。
【0033】
[実施形態2]
次に、本発明を具体化した実施形態2を図8を参照して説明する。
本実施形態2のコネクタBは、上記実施形態1で説明した食い込み部24を設けず、それに替えて係止部25,26を設けることによって電線30の軸方向への遊動を規制するようにしたものである。その他の構成については上記実施形態1のコネクタAと同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0034】
コネクタBを構成するホルダ15における電線30の垂直配索部30b(即ち、被収容部のうち屈曲部30aから端子金具35とは反対側へ延びた部分)を収容する部分には、その本体部16の内面及びカバー18の内面から内側(電線側)へ突出する係止部25,26が形成されている。係止部25,26は、電線30を全周に亘って包囲するように形成され、その内周は、垂直配索部30cと同心の円形をなし、その内径は、シース34の外径よりも小さく、且つ外部導体33の外径よりも大きい寸法とされている。
【0035】
一方、電線30の垂直配索部30cにおいては、シース34の上端から少し下方の位置を全周に亘って連続して除去した形態の被係止部39が形成されている。このようにシース34を部分的に除去することにより、外部導体33の一部が環状に露出し、この外部導体33の露出部分において上側のシース34aと下側のシース34bとが分離されている。上側のシース34aの下端面と下側のシース34bの上端面とは、電線収容空間22内において互いに上下方向(垂直配索部30cの軸線方向であり、ホルダ15からの電線30の導出方向)に対向する被係止面39a,39bとなっている。
【0036】
ホルダ15の内部では、係止部25,26の上面に対して上側のシース34aの被係止面39aが上から当接(係止)するとともに、係止部25,26の下面に対して下側のシース34bの被係止面39bが下から当接(係止)し、これにより、ホルダ15に対して垂直配索部30cがその軸線方向へ移動することが規制されている。したがって、ホルダ15外へ導出させている電線30に対してその軸線方向と略平行な押し引き力が作用しても、ホルダ15内では、電線30のうち屈曲部30aから端子金具35とは反対側へ延びている部分の移動が規制されているので、電線30に付与された押し引き力が端子金具35(接続部材38)にまで及ぶことがない。したがって、電線30の軸線方向への変位に起因して端子金具35の姿勢が傾いたり、ハウジング11内で端子金具35が前後に移動することが防止されている。
【0037】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では端子収容空間が形成されているハウジングと電線収容空間が形成されているホルダとが一体成型された単一部品である場合について説明したが、本発明は、ハウジングとホルダとが互いに別体の部材からなる場合にも適用できる。この場合、ホルダは単一部品でもよく、2分割された部品からなっていてもよい。
【0038】
(2)上記実施形態では電線が外部導体を有する同軸ケーブルである場合について説明したが、本発明は、同軸ケーブルに限らず、1本の芯線を絶縁被覆で包囲した形態の電線である場合にも適用できる。
(3)上記実施形態ではカバーを本体部に組み付ける際にカバーを電線の曲げ方向と同じ方向へ反転させるようにしたが、本発明によれば、電線の曲げ部と略平行な軸線を支点としてカバーを反転させるようにしてもよい。
【0039】
(4)上記実施形態ではカバーが一枚板状なして反転させるように開閉される場合について説明したが、本発明によれば、カバーが2枚の板を観音開き状に開閉させるものである場合にも適用できる。
(5)上記実施形態では電線の屈曲部においてシースを除去したが、本発明によれば、シースが薄い場合やシースが軟質材料からなる場合には、屈曲部にシースを残しても良い。
(6)上記実施形態1では食い込み部が突起状をなすが、本発明によれば、突起状をなさず、単に直角の角部としてもよい。
【0040】
(7)上記実施形態1では電線における食い込み部の食い込み位置から端子金具との接続位置までの間が直線状をなすようにしたが、本発明によれば、直線状をなさずに、湾曲した形態となるようにしてもよい。
(8)上記実施形態1では食い込み部を部分的に突出した突起状としたが、本発明によれば、電線収容空間の内面にシース当接面に対して段差状に連なる外部導体接触面を形成し、この外部導体接触面にシースの除去部分全体を接触されるようにしてもよい。
【0041】
(9)上記実施形態2ではシースを部分的に除去し、その除去によって形成された段差部に係止部に係止するようにしたが、本発明によれば、電線の外周(シース)に対して係止部が楔のように食い込むようにしてもよい。
(10)上記実施形態2ではシースのうち係止部の係止部分を全周に亘って除去したが、本発明によれば、周方向における一部のみを除去してもよい。
(11)上記実施形態2では外部導体が露出するようにシースを除去したが、本発明によれば、シースの外周部のみを凹ませるように除去することで、外部導体を露出させないようにしてもよい。
【0042】
(12)本発明によれば、実施形態1に、実施形態2で説明した係止部による電線の遊動を規制する構造を組み合わせることもできる。
(13)本発明によれば、実施形態2に、実施形態1で説明した食い込み部による電線の食い込み構造を組み合わせることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の断面図
【図2】カバーを組み付ける前の状態をあらわす側面図
【図3】カバーを組み付ける前の状態をあらわす正面図
【図4】カバーを組み付ける前の状態をあらわす断面図
【図5】端子金具を収容した状態をあらわす断面図
【図6】電線を屈曲させた状態をあらわす断面図
【図7】相手側コネクタに嵌合した状態をあらわす断面図
【図8】実施形態2の断面図
【図9】従来例の断面図
【符号の説明】
A…コネクタ
12…端子収容空間
22…電線収容空間
23…シース当接面
24…食い込み部
25,26…係止部
30…電線
30a…屈曲部
31…芯線
32…コア
33…外部導体
34…シース
35…端子金具
B…コネクタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、端子金具に接続した電線を屈曲させた状態で収容するコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
端子金具に接続した電線を屈曲させた状態で収容するコネクタとしては、図9に示すものがある。これは、端子金具102を収容するハウジング101の後端から筒状のホルダ103を略直角に延出させた構造をなし、端子金具102の後端に接続されている電線104がホルダ103内でL字形に屈曲されるようになっている。
【0003】
尚、端子金具に接続した電線を屈曲させた状態で収容するコネクタとしては、特許文献1に開示されているもの等がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平09−139249号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この種のコネクタは、車載オーディオの配線用などのように狭いスペース内で電線104を屈曲させて配索するために用いられるが、狭いスペースに対応するためには、電線104の屈曲部105における曲げの曲率を大きくすることが望ましい。ところが、曲げの曲率を大きくするほど電線104の弾性復元力が増大するため、この電線104の弾性復元力によってハウジング101内の端子金具102の姿勢が傾き、相手側端子(図示せず)との接続時の摩擦抵抗が増大する等の不具合を来す虞がある。
【0006】
特に、電線104が、芯線104a、コア104b、外部導体104c(シールド層)及びシース104dからなる4重層構造であって曲げ剛性が高い場合には、屈曲させたときの弾性復元力も大きいため、端子金具104と相手側端子との間の摩擦抵抗が更に大きくなる。
また、これとは別に、コネクタ外へ導出されている電線104に対して軸線方向(図9における上下方向)の外力(押し引き力)が付与されると、電線104がホルダ103内で軸線方向に変位するが、この電線104に対する軸線方向の外力は、屈曲部105を略支点として端子金具102の姿勢を傾ける力として作用することになる。
【0007】
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、端子金具の姿勢が傾くのを抑制又は防止することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、端子金具を前後方向に向けて収容する端子収容空間と、前記端子収容空間の後端に連なり、前記端子金具の後端に接続された電線を略L字形に屈曲した状態で収容する電線収容空間とを有し、前記電線収容空間の内面に、前記電線の屈曲部における曲げの内側となる位置に食い込むことで前記電線に塑性変形を生じさせることが可能な食い込み部が形成されている構成とした。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記電線における前記食い込み部の食い込み位置から前記端子金具との接続位置までの間の領域が直線状をなしている構成とした。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記電線が、芯線を絶縁性樹脂からなるコアで包囲するとともに、このコアの外周に筒状の編組線からなる外部導体を重ね、その外部導体を絶縁性樹脂からなるシースで包囲した形態であるものにおいて、前記屈曲部では、前記シースが除去されて前記外部導体が露出した形態とされている構成とした。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記電線収容空間の内面には、前記シースの外周に接触するシース当接面が形成され、前記食い込み部は、前記シース当接面から前記シースの厚さ分だけ突出した形態とされている構成とした。
請求項5の発明は、端子金具を前後方向に向けて収容する端子収容空間と、前記端子収容空間の後端に連なり、前記端子金具の後端に接続された電線を略L字形に屈曲した状態で収容する電線収容空間とを有し、前記電線収容空間の内面には、前記電線のうちの屈曲部から前記端子金具とは反対側へ延びた部分に対して係止することで、その電線の軸線方向への変位を規制可能な係止部が形成されている構成とした。
【0011】
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記電線が、芯線を絶縁性樹脂からなるコアで包囲するとともに、このコアの外周に筒状の編組線からなる外部導体を重ね、その外部導体を絶縁性樹脂からなるシースで包囲した形態であるものにおいて、前記シースを部分的に除去することで、そのシースの軸線方向と略直角な端面を露出させ、この露出した端面に前記係止部に係止させた構成としている。
【0012】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
電線の屈曲部は、その曲げの内側となる位置に食い込み部が食い込むことによって塑性変形するので、電線の弾性復元力が低減され、若しくは失われる。したがって、電線の弾性復元力に起因する端子収容空間内での端子金具の姿勢の傾きが抑制又は防止される。尚、食い込み部の食い込みによる塑性変形は、電線を構成する構成部材のうちの一部だけ(例えば、芯線を絶縁樹脂で包囲した構造の場合における絶縁樹脂のみ)でもよい。
【0013】
[請求項2の発明]
もし、電線における食い込み部の食い込み位置から端子金具との接続位置までの間の領域が湾曲していると、その湾曲によって生じる弾性復元力のために、端子金具の姿勢が斜めになることが懸念される。しかし、本発明では、この領域では電線が直線状をなしているので、端子金具の姿勢が傾くことはない。
[請求項3の発明]
樹脂製のシースは、それ自身が弾性復元力を有するため、電線全体としての曲げ剛性が高くなる原因となる。しかし本発明では、弾性復元力の発生部位である屈曲部においてシースを除去しているので、電線の弾性復元力が低減され、端子金具の姿勢の傾きを確実に抑制又は防止することができる。また、屈曲部には外部導体が存在しているので、外部導体の機能が失われることはない。
【0014】
[請求項4の発明]
電線の外径はシースによる被覆部分よりもシース除去部分が小さくなっているので、電線収容空間の内面が概ね面一状に連続している場合には、シース除去部分が、シースによる被覆部分に対して斜めに配索される虞がある。しかし、本発明では、食い込み部がシースの厚さ分だけシース当接面よりも突出しているので、シースの先端から食い込み部との食い込み位置に至るシース除去部分を、シースによる被覆部分と同軸状に配索することができる。
【0015】
[請求項5の発明]
電線の係止部が係止することにより、電線の軸線方向への変位が規制される。したがって、電線に対してその軸線方向の外力が作用しても、電線の軸線方向への変位に起因して端子金具の姿勢が傾くことが防止される。
[請求項6の発明]
係止部はシースの露出した端面に係止させることにより、確実に電線に係止される。
【0016】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明する。
【0017】
本実施形態1のコネクタAは、単一部品からなる合成樹脂製のコネクタ本体10と、このコネクタ本体10内に収容される端子金具35と、この端子金具35に接続されるとともにコネクタ本体10内で略L字形に屈曲して配索される電線30の端末部とから構成される。
コネクタ本体10は、ハウジング11とホルダ15とを一体成型してなり、側方から視て略L字形に屈曲した形状をなす。
ハウジング11は、前後方向に貫通する角筒状をなし、その内部には、端子金具35を収容するための端子収容空間12が形成されている。端子収容空間12の略前半部分は角筒状のフード部12Fとなっている。フード部12F内には基板用コネクタCが嵌入されるようになっており、フード部12Fの上面板の内面には、基板用コネクタCのロックアームCaに係止されるロック突起13が形成されている。端子収容空間12の略後半部分は、フード部12Fよりも小さく且つフード部12Fと略相似形、即ち略方形断面をなす端子保持部12Rとなっており、端子保持部12Rの底面には、端子金具35を抜止めするためのランス14が前方へ片持ち状に延出した形態で形成されている。尚、端子保持部12Rには、端子金具35を前止まりさせるためのストッパ(図示せず)が形成されている。上述したフード部12Fの前端の開口から端子保持部12Rの後端の開口までの前後方向の領域がハウジング11となっている。
【0018】
ホルダ15は、本体部16とカバー18とを合体させることにより上下方向に長い上面閉塞の角筒状をなしていて、その上端部がハウジング11の後端に連なっている。
本体部16は、後面の全体及び下面の全体が開口された角形の箱状をなし、上端部には前方へ短く延出する角筒状の連通部17が形成され、この連通部17がハウジング11の後端部(端子収容空間12)に連なっている。この連通部17の下面壁は、本体部16を構成する他の壁部よりも厚肉とされ、この下面壁の後端部には後述するように食い込み部24が形成されている。
【0019】
カバー18は、本体部16の後面の開口部と対応する縦長方形の平板状をなし、その基端縁(本体部16への組付け前は下端縁であり、本体部16への組付け状態では上端縁)は、左右一対のヒンジ19を介して本体部16の後面側の開口部の上縁に連なっている。かかるカバー18は、成型直後の状態では、図2〜図6に示すように、本体部16の上面板に対して直角に上方へ立ち上がっており、ヒンジ19を支点としてカバー18を下方へ反転させて本体部16に組み付けると、本体部16の開放されていた後面が塞がれるようになっている。カバー18を本体部16に合体させた状態では、カバー18の左右両側縁に突成した撓み係止片20が、本体部16の左右両側板の係止突起21に係止することにより、カバー18が組付状態にロックされる。カバー18を組み付けると、ホルダ15の内部には、端子収容空間12に連通するとともにホルダ15の下面において外部に開口された電線収容区間が形成され、この電線収容空間22内には、端子金具35の後端から延出した電線30が略L字形に屈曲した状態で収容されるようになっている。
【0020】
電線30は、芯線31と、絶縁性合成樹脂からなり芯線31を包囲する円筒状のコア32と、金属細線をメッシュ状に編み込んだ筒状の編組線からなりコア32の外周に沿って配された外部導体33と、絶縁性合成樹脂からなり芯線31を包囲する円筒状のシース34とから構成されている。電線30の端末部においては、シース34が除去されて外部導体33が所定長さ露出している。また、外部導体33の端末からはコア32が短く突出しており、さらにコア32の先端からは芯線31が露出されている。
【0021】
端子金具35は、全体として前後方向に細長く、前方へ片持ち状に延出する左右一対の弾性接触片35aを有する。端子金具35の後端部には露出した芯線31が圧着により接続されている。かかる端子金具35は絶縁性合成樹脂からなる筒体36で包囲されており、この筒体36と端子金具35とはインサート成形によって一体化されている。また、筒体36の外周には金属製のシェル37が組み付けられており、このシェル37の後端部が外部導体33の端末部に圧着により接続されている。
【0022】
この端子金具35、筒体36及びシェル37によって接続部材38が構成されており、この接続部材38の後端からは電線30が接続部材38の長さ方向とほぼ同軸状に後方へ延出されている。かかる接続部材38は、後方から本体部16内に挿入され、シェル37に形成された係止孔37aにランス14を係止させて抜止めすることにより、本体部16に保持されている。保持された接続部材38の略後半部分は端子保持部13R内に収容され、略前半部分は、本体部16から前方へ突出してフード部12F内に位置している。
【0023】
上記ホルダ15(電線収容空間22)の内部には、接続部材38の後端から延出された電線30がL字形に屈曲された状態で収容されている。尚、電線30のうち電線収容空間22に収容されている部分(以下、被収容部という)は、屈曲部30aと、屈曲部30aから接続部材38(端子金具35)に至る水平配索部30bと、屈曲部30aから端子金具35とは反対側であって下方へ延びる垂直配索部30cとから構成される。水平部と屈曲部30aは、シース34が全て除去され、外部導体33が露出されている。また、垂直配索部30cの上端部も、シース34が除去されて外部導体33が露出した状態となっている。垂直配索部30cのうち上端を除いた部分は、全て外部導体33がシース34で覆われている。また、電線収容空間22のうち垂直配索部30cが収容される縦長の空間の前後寸法は、上端部を除いてシース34の外径寸法と同じか、それよりも僅かに大きい寸法とされている。
【0024】
さて、このように屈曲した状態で電線30を収容した場合、屈曲部30aにおける電線30の弾性復元力によって端子金具35が端子収容空間12内で前端側を上に向けるように姿勢を傾けることが懸念されるため、その対策手段がホルダ15に設けられている。
即ち、本体部16を構成する前面壁の内面のうち、上端部を除いた領域はシース当接面23となっている。このシース当接面23は、垂直配索部30cの軸線方向(上下方向)と平行な平坦状をなし、このシース当接面23には垂直配索部30cのシース34の外面が当接し得るようになっている。
【0025】
前面壁の上端部には、シース当接面23よりも後方(垂直配索部30cの軸芯に向かう方向)へ突出した形態の食い込み部24が形成されている。この食い込み部24のシース当接面23からの突出寸法は、シース34の厚さとほぼ同じ寸法とされている。食い込み部24の上面24aは、下面壁の水平な上面に対して面一状に連続する平坦面となっている。また、食い込み部24の後面(垂直配索部30cと対向する面)は、斜め下後方に面するオーバーハング状の傾斜面24bとなっている。つまり、食い込み部24の上面24aと後面(傾斜面)24bとは鋭角をなす。したがって、食い込み部24を側方(電線30の被収容部と平行な面に対して直角な方向)から見ると、図1に示すように、電線30の屈曲部30aの曲げの内側の面に向かって斜め下前方から突き上げるような楔状をなしている。
【0026】
次に、本実施形態に作用を説明する。
コネクタAを組み付ける際には、まず、電線30の端末部に接続部材38を接続し、その接続部材38を前後方向に向けた姿勢で後方から端子収容空間12に組み付ける(図5を参照)。この状態では、接続部材38の後端から延出した電線30は、ホルダ15の本体部16の上端空間を貫通し、接続部材38(端子金具35)の長さ方向と同じ方向に本体部16の外後方へ導出されている。
【0027】
次に、この電線30の導出部分を摘んで下方へ曲げつつ、本体部16の内部に収容する(図6を参照)。このとき、電線30の屈曲部30aを食い込み部24の楔状の突端部分に強く押し付けるようにする。すると、屈曲部30aには曲げの内側から食い込み部24が食い込み、この食い込みによって、電線30の少なくとも一部が塑性変形を生じる。
即ち、屈曲部30aは芯線31と樹脂製のコア32と外部導体33とから構成されているのであるが、芯線31と外部導体33は比較的剛性の低い(柔らかい)金属からなるので、容易に塑性変形する。また、樹脂製のコア32については、曲げの内側に位置して食い込み部24に押圧される部分が押し潰されることによって弾性限度を越えた変形(即ち、塑性変形)を生じ、曲げの外側の部分が引き伸ばされることによって弾性限度を越えた変形(即ち、塑性変形)を生じる。これにより、電線30の屈曲部30a全体としての弾性復元力が小さく抑えられ、または実質的に失われ、電線30から手を離しても屈曲部30aは略L字形に屈曲した状態に保たれる。
【0028】
この後、カバー18を本体部16の後面側の開口部を塞ぐように組み付けると、コネクタの組付けが完了する(図1を参照)。この状態では、電線収容空間22内の水平配索部30bは、端子金具35(接続部材38)の長さ方向と略平行な直線状に保たれる。また、垂直配索部30cについては、シース34で被覆されている部分とシース34が除去されて外部導体33が露出している部分の双方が、水平配索部30bと直角な直線状を保つ。さらに、垂直配索部30cのシース34の上端は、食い込み部24の傾斜面24bの下端とほぼ同じ高さに位置している。
【0029】
かかるコネクタAは、そのフード部12Fを基板用コネクタCに被せるようにして嵌合される(図7を参照)。嵌合すると、基板用コネクタCのロックアームCaがフード部12Fのロック突起13に係止することによって両コネクタA,Cが嵌合状態に保持される。嵌合状態では、基板用コネクタCの雄タブCbが接続部材38内に差し込まれて端子金具35に対して導通可能に接続される。
上述のように本実施形態においては、電線30の屈曲部30aが、その曲げの内側となる位置に食い込み部24が食い込むことによって塑性変形するので、電線30の弾性復元力が低減され、若しくは失われる。つまり、この食い込み位置が節目となり、屈曲部30aの両側に位置する水平配索部30bと垂直配索部30cとの間では、互いに相手側の配索部へ曲げ力を及ぼすことが殆どなくなる。したがって、電線30の弾性復元力に起因する端子収容空間12内での端子金具35の姿勢の傾きが抑制又は防止される。
【0030】
尚、食い込み部24の食い込みによる塑性変形は、電線30を構成する構成部材のうちの一部だけ(例えば、屈曲部30aがシース34で包囲された構造の場合において、コア32のみ、又はシース34のみ)でもよい。
また、電線30における食い込み部24の食い込み位置から端子金具35との接続位置までの間の領域(水平配索部30b)が湾曲している場合には、その湾曲によって生じる弾性復元力のために、端子金具35の姿勢が斜めになることが懸念される。しかし、本実施形態では、電線30の水平配索部30bが直線状をなしているので、端子金具35の姿勢が傾くことはない。
【0031】
また、樹脂製のシース34は、それ自身が弾性復元力を有するため、電線30全体としての曲げ剛性が高くなる原因となる。しかし本実施形態では、弾性復元力の発生部位である屈曲部30aにおいてシース34を除去しているので、電線30の弾性復元力が低減され、端子金具35の姿勢の傾きを確実に抑制又は防止することができる。尚、屈曲部30aには外部導体33が存在しているので、外部導体33の機能が失われることはない。
【0032】
また、電線30の外径はシース34による被覆部分よりもシース除去部分が小さくなっているので、電線収容空間22の内面が概ね面一状に連続している場合には、シース除去部分が、シース34による被覆部分に対して斜めに配索される虞がある。しかし、本実施形態では、食い込み部24がシース34の厚さ分だけシース当接面23よりも突出しているので、シース34の先端から食い込み部24との食い込み位置に至るシース除去部分を、シース34による被覆部分と同軸状に配索することができる。
【0033】
[実施形態2]
次に、本発明を具体化した実施形態2を図8を参照して説明する。
本実施形態2のコネクタBは、上記実施形態1で説明した食い込み部24を設けず、それに替えて係止部25,26を設けることによって電線30の軸方向への遊動を規制するようにしたものである。その他の構成については上記実施形態1のコネクタAと同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0034】
コネクタBを構成するホルダ15における電線30の垂直配索部30b(即ち、被収容部のうち屈曲部30aから端子金具35とは反対側へ延びた部分)を収容する部分には、その本体部16の内面及びカバー18の内面から内側(電線側)へ突出する係止部25,26が形成されている。係止部25,26は、電線30を全周に亘って包囲するように形成され、その内周は、垂直配索部30cと同心の円形をなし、その内径は、シース34の外径よりも小さく、且つ外部導体33の外径よりも大きい寸法とされている。
【0035】
一方、電線30の垂直配索部30cにおいては、シース34の上端から少し下方の位置を全周に亘って連続して除去した形態の被係止部39が形成されている。このようにシース34を部分的に除去することにより、外部導体33の一部が環状に露出し、この外部導体33の露出部分において上側のシース34aと下側のシース34bとが分離されている。上側のシース34aの下端面と下側のシース34bの上端面とは、電線収容空間22内において互いに上下方向(垂直配索部30cの軸線方向であり、ホルダ15からの電線30の導出方向)に対向する被係止面39a,39bとなっている。
【0036】
ホルダ15の内部では、係止部25,26の上面に対して上側のシース34aの被係止面39aが上から当接(係止)するとともに、係止部25,26の下面に対して下側のシース34bの被係止面39bが下から当接(係止)し、これにより、ホルダ15に対して垂直配索部30cがその軸線方向へ移動することが規制されている。したがって、ホルダ15外へ導出させている電線30に対してその軸線方向と略平行な押し引き力が作用しても、ホルダ15内では、電線30のうち屈曲部30aから端子金具35とは反対側へ延びている部分の移動が規制されているので、電線30に付与された押し引き力が端子金具35(接続部材38)にまで及ぶことがない。したがって、電線30の軸線方向への変位に起因して端子金具35の姿勢が傾いたり、ハウジング11内で端子金具35が前後に移動することが防止されている。
【0037】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では端子収容空間が形成されているハウジングと電線収容空間が形成されているホルダとが一体成型された単一部品である場合について説明したが、本発明は、ハウジングとホルダとが互いに別体の部材からなる場合にも適用できる。この場合、ホルダは単一部品でもよく、2分割された部品からなっていてもよい。
【0038】
(2)上記実施形態では電線が外部導体を有する同軸ケーブルである場合について説明したが、本発明は、同軸ケーブルに限らず、1本の芯線を絶縁被覆で包囲した形態の電線である場合にも適用できる。
(3)上記実施形態ではカバーを本体部に組み付ける際にカバーを電線の曲げ方向と同じ方向へ反転させるようにしたが、本発明によれば、電線の曲げ部と略平行な軸線を支点としてカバーを反転させるようにしてもよい。
【0039】
(4)上記実施形態ではカバーが一枚板状なして反転させるように開閉される場合について説明したが、本発明によれば、カバーが2枚の板を観音開き状に開閉させるものである場合にも適用できる。
(5)上記実施形態では電線の屈曲部においてシースを除去したが、本発明によれば、シースが薄い場合やシースが軟質材料からなる場合には、屈曲部にシースを残しても良い。
(6)上記実施形態1では食い込み部が突起状をなすが、本発明によれば、突起状をなさず、単に直角の角部としてもよい。
【0040】
(7)上記実施形態1では電線における食い込み部の食い込み位置から端子金具との接続位置までの間が直線状をなすようにしたが、本発明によれば、直線状をなさずに、湾曲した形態となるようにしてもよい。
(8)上記実施形態1では食い込み部を部分的に突出した突起状としたが、本発明によれば、電線収容空間の内面にシース当接面に対して段差状に連なる外部導体接触面を形成し、この外部導体接触面にシースの除去部分全体を接触されるようにしてもよい。
【0041】
(9)上記実施形態2ではシースを部分的に除去し、その除去によって形成された段差部に係止部に係止するようにしたが、本発明によれば、電線の外周(シース)に対して係止部が楔のように食い込むようにしてもよい。
(10)上記実施形態2ではシースのうち係止部の係止部分を全周に亘って除去したが、本発明によれば、周方向における一部のみを除去してもよい。
(11)上記実施形態2では外部導体が露出するようにシースを除去したが、本発明によれば、シースの外周部のみを凹ませるように除去することで、外部導体を露出させないようにしてもよい。
【0042】
(12)本発明によれば、実施形態1に、実施形態2で説明した係止部による電線の遊動を規制する構造を組み合わせることもできる。
(13)本発明によれば、実施形態2に、実施形態1で説明した食い込み部による電線の食い込み構造を組み合わせることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の断面図
【図2】カバーを組み付ける前の状態をあらわす側面図
【図3】カバーを組み付ける前の状態をあらわす正面図
【図4】カバーを組み付ける前の状態をあらわす断面図
【図5】端子金具を収容した状態をあらわす断面図
【図6】電線を屈曲させた状態をあらわす断面図
【図7】相手側コネクタに嵌合した状態をあらわす断面図
【図8】実施形態2の断面図
【図9】従来例の断面図
【符号の説明】
A…コネクタ
12…端子収容空間
22…電線収容空間
23…シース当接面
24…食い込み部
25,26…係止部
30…電線
30a…屈曲部
31…芯線
32…コア
33…外部導体
34…シース
35…端子金具
B…コネクタ
Claims (6)
- 端子金具を前後方向に向けて収容する端子収容空間と、
前記端子収容空間の後端に連なり、前記端子金具の後端に接続された電線を略L字形に屈曲した状態で収容する電線収容空間とを有し、
前記電線収容空間の内面には、前記電線の屈曲部における曲げの内側となる位置に食い込むことで前記電線に塑性変形を生じさせることが可能な食い込み部が形成されていることを特徴とするコネクタ。 - 前記電線における前記食い込み部の食い込み位置から前記端子金具との接続位置までの間の領域が直線状をなしていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記電線が、芯線を絶縁性樹脂からなるコアで包囲するとともに、このコアの外周に筒状の編組線からなる外部導体を重ね、その外部導体を絶縁性樹脂からなるシースで包囲した形態であるものにおいて、
前記屈曲部では、前記シースが除去されて前記外部導体が露出した形態とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。 - 前記電線収容空間の内面には、前記シースの外周に接触するシース当接面が形成され、前記食い込み部は、前記シース当接面から前記シースの厚さ分だけ突出した形態とされていることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
- 端子金具を前後方向に向けて収容する端子収容空間と、
前記端子収容空間の後端に連なり、前記端子金具の後端に接続された電線を略L字形に屈曲した状態で収容する電線収容空間とを有し、
前記電線収容空間の内面には、前記電線のうちの屈曲部から前記端子金具とは反対側へ延びた部分に対して係止することで、その電線の軸線方向への変位を規制可能な係止部が形成されていることを特徴とするコネクタ。 - 前記電線が、芯線を絶縁性樹脂からなるコアで包囲するとともに、このコアの外周に筒状の編組線からなる外部導体を重ね、その外部導体を絶縁性樹脂からなるシースで包囲した形態であるものにおいて、
前記シースを部分的に除去することで、そのシースの軸線方向と略直角な端面を露出させ、この露出した端面に前記係止部に係止させたことを特徴とする請求項5記載のコネクタ。
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