JP2004301404A - 空気調和装置の配管洗浄方法 - Google Patents

空気調和装置の配管洗浄方法 Download PDF

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Koji Koyama
浩司 小山
Takaaki Tamura
隆明 田村
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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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Abstract

【課題】ユニット間配管の洗浄効率の向上を図ること。
【解決手段】圧縮機20及び室外熱交換器24を有する室外機11と、室内熱交換器18及び室内膨張弁17を有する室内機12A,Bとを備えた空気調和装置10の配管洗浄方法において、圧縮機20、室外熱交換器24を経た冷媒が、室内熱交換器18、室内膨張弁17の順に流れるように、室外機11と室内機12A,Bとを接続するユニット間配管15を接続する過程と、圧縮機20を駆動して、前記ユニット間配管15に沿って冷媒を流すことで、前記ユニット間配管15内に残留している冷凍機油を室外機11側に戻す油戻し過程とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物に設置されたユニット間配管を洗浄して利用可能とする空気調和装置の配管洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、空気調和装置は、圧縮機及び室外熱交換器が配設された室外機と、室内熱交換器及び室内膨張弁が配設された室内機とを備え、室外機と室内機とがユニット間配管にて接続されている。このユニット間配管は、ガス管と液管とから構成されている。このような空気調和装置のうち、ビルディングなどの建物に設置されるものでは室内機が多数存在し、従って、これらの室内機に接続されるユニット間配管は、配管長が長く、しかも枝管が多く複雑な形状となっている。
【0003】
空気調和装置の室外機及び室内機を交換する際に、建物内に設置された上記ユニット間配管をも交換することは、このユニット間配管の寿命に余裕がある場合に無駄であり、有効に利用されるべきである。
【0004】
但し、既設の空気調和装置と新設の空気調和装置との間で使用される冷媒が異なる場合には、これらの冷媒に対応して冷凍機油も異なる。このため、既設の空気調和装置のユニット間配管を残し、室外機及び室内機を交換する際には、この据え置かれたユニット間配管内に残留する冷凍機油を除去する必要がある。
【0005】
従来、既設の空気調和装置について、室外機と室内機を新規に交換し、室外機と室内機とを接続するユニット間配管を交換しないで、室外機側の室外冷媒配管に、ユニット間配管に流通する冷媒から冷凍機油等の異物を捕捉する手段を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−9368号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のユニット間配管を洗浄する空気調和装置では、ユニット間配管の液管内は、液冷媒に液管内の冷凍機油を溶け込ませて、液冷媒とともに流しているため、良好に洗浄できるものである。しかし、ユニット間配管のガス管内は、ガス冷媒の流速を利用して冷凍機油を押し流しているため、冷凍機油が流れにくく残留しやすい。そして、ガス管内の冷凍機油を良好に除去するためには、洗浄のための運転が長時間となってしまい、効率的ではない。
【0008】
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、圧縮機、室外熱交換器を経た冷媒が、室内熱交換器、室内膨張弁の順に流れるように、ユニット間配管を接続し、ガス管内に液冷媒を流すことによって、ユニット間配管を効率良く洗浄することができる空気調和装置の配管洗浄方法を提供することにある。
【0009】
また、本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、冷房運転時に、ガス側サービスバルブを、ガス管を流れる冷媒が液化するまで絞り、このガス管内に液冷媒を流すことによって、ユニット間配管を効率良く洗浄することができる空気調和装置の配管洗浄方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、圧縮機及び室外熱交換器を有する室外機と、室内熱交換器及び室内膨張弁を有する室内機とを備えた空気調和装置の洗浄方法において、前記圧縮機、前記室外熱交換器を経た冷媒が、前記室内熱交換器、前記室内膨張弁の順に流れるように、前記室外機と前記室内機とを接続するユニット間配管を接続する過程と、前記圧縮機を駆動して、前記ユニット間配管に沿って冷媒を流すことで、前記ユニット間配管内に残留している冷凍機油を前記室外機側に戻す油戻し過程とを備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、圧縮機、室外熱交換器、ガス側サービスバルブ及び液側サービスバルブを有する室外機と、室内熱交換器及び室内膨張弁を有する室内機とを備え、前記ガス側サービスバルブ及び前記液側サービスバルブを介して、室外機と室内機とを接続するユニット間配管を備えた空気調和装置の配管洗浄方法において、前記空気調和装置を冷房運転する過程と、前記ガス側サービスバルブを、このガス側サービスバルブを通過する冷媒が液化するまで絞る過程と、前記ユニット間配管に液冷媒を流すことで、前記ユニット間配管内に残留している冷凍機油を前記室外機側に戻す油戻し過程とを備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記ガス側サービスバルブを、このガス側サービスバルブを通過する冷媒が液化するまで絞る過程は、前記ガス側サービスバルブを全閉手前まで絞ることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
【0014】
(A)第1の実施形態
図1は、本発明の実施形態に係る空気調和装置10を示す系統図である。
【0015】
空気調和装置10は、図1に示すように、ガス管13及び液管14を備えてなるユニット間配管15に室外機11が接続されるとともに、複数台(図1では、2台)の室内機12A、12Bが並列に接続されて構成される。
【0016】
室内機12A、12Bは、室内冷媒配管16に室内電子膨張弁17及び室内熱交換器18が配設されて構成され、室内冷媒配管16の一端がガス管13に、他端が室内電子膨張弁17を介して液管14にそれぞれ接続される。室内熱交換器18には、この室内熱交換器18へ送風する室内ファン22が隣接して配置されている。また、室内機12A、12Bには、室内電子膨張弁17及び室内ファン22を制御する室内制御装置42が設けられている。室内電子膨張弁17は、室内制御装置42により弁開度が空調負荷に応じて調整される。
【0017】
室外機11は、室外冷媒配管19に圧縮機20が配設され、この圧縮機20の吸込側にアキュムレータ21が配設され、吐出側に四方弁23が配設され、更に、四方弁23側の室外冷媒配管19に室外熱交換器24、室外電子膨張弁25が順次配設されて構成される。また、室外熱交換器24には、この室外熱交換器24へ送風する室外ファン26が隣接して配置されている。
【0018】
室外機11には、空気調和装置10全体を制御する室外制御装置41が設けられている。この室外制御装置41は、圧縮機20、四方弁23、室外電子膨張弁25、室外ファン26等を制御するとともに、各室内機12A、12Bの室内制御装置42に室内電子膨張弁17および室内ファン22を制御するための指令を送る。
【0019】
この室外機11には、三方弁のガス側サービスバルブ27及び液側サービスバルブ28が備えられている。これらガス側サービスバルブ27及び液側サービスバルブ28は、例えば、手動弁である。
【0020】
ガス側サービスバルブ27は、三つのポート27A、27B、27Cを有し、室外冷媒配管19の四方弁23側の端部19Aが、ガス側サービスバルブ27のポート27Aに接続され、ユニット間配管15のガス管13の端部13Aがガス側サービスバルブ27のポート27Bに接続される。また、液側サービスバルブ28は、三つのポート28A、28B、28Cを有し、室外冷媒配管19の室外電子膨張弁25側の端部19Bが、液側サービスバルブ28のポート28Aに接続され、ユニット間配管15の液管14の端部14Aが、液側サービスバルブ28のポート28Bに接続される。
【0021】
ガス側サービスバルブ27のポート27C及び液側サービスバルブ28のポート28Cは、いわゆるサービスポートであり、冷媒回収や配管内のエアを抜く真空引き等を行うときに使用される。通常、ガス側サービスバルブ27のポート27A、27B及び液側サービスバルブ28のポート28A、28Bは、開弁されており、ガス側サービスバルブ27のポート27C及び液側サービスバルブ28のポート28Cは、閉弁されている。例えば、ガス側サービスバルブ27のポート27C及び液側サービスバルブ28のポート28Cには、虫弁(不図示)が設けられている。
【0022】
室外制御装置41による四方弁23の切換により空気調和装置10が冷房運転又は暖房運転に設定される。
【0023】
冷房運転に設定された場合、四方弁23が破線の位置に切り替えられ、冷媒が破線矢印Aの如く流れる。そして、圧縮機20の運転により圧縮機20から吐出された冷媒は、四方弁23を経て室外熱交換器24に至り、この室外熱交換器24で凝縮され、室外電子膨張弁25を経て液管14に流れ、各室内機12A、12Bに分流され、これらの室内機12A、12Bの室内電子膨張弁17を経て減圧された後、室内熱交換器18で蒸発されて室内を冷房する。各室内機12A、12Bの室内熱交換器18からの冷媒は、ガス管13で合流し、室外機11に流され、この室外機11の四方弁23及びアキュムレータ21を経て圧縮機20に戻される。ここで、室外電子膨張弁25は、室外熱交換器24にて凝縮された液冷媒の圧力を減じないように、略全開に制御され、室内電子膨張弁17は、室内熱交換器18にて冷媒の蒸発を促すために、その弁開度を閉じる方向に制御される。
【0024】
また、暖房運転に設定された場合、四方弁23が実線の位置に切り替えられ、冷媒が実線矢印Bの如く流れる。そして、圧縮機20の運転により圧縮機20から吐出された冷媒は、四方弁23を経てガス管13に吐出される。そして、室内機12A、12Bで分流して、これら各室内機12A、12Bの室内熱交換器18にて凝縮して室内を暖房する。室内熱交換器18にて凝縮された冷媒は室内電子膨張弁17を経て液管14にて合流され、室外機11に流されて、この室外機11の室外電子膨張弁25で減圧され、室外熱交換器24で蒸発された後、四方弁23及びアキュムレータ21を経て圧縮機20に戻される。ここで、室内電子膨張弁17は、室内熱交換器18にて凝縮された液冷媒の圧力を減じないように、略全開に制御され、室外電子膨張弁25は、室外熱交換器24にて冷媒の蒸発を促すために、その弁開度を閉じる方向に制御される。
【0025】
上述のように構成された空気調和装置10を流れる冷媒は、CFC系やHCFC系の冷媒(例えばR22)である。この建物に既設の空気調和装置10に代えて、HFC系の冷媒(例えばR410A、R407C)を用いた不図示の空気調和装置を建物に据え付ける場合、空気調和装置10のうち室外機11及び室内機12A、12Bは新しいものに交換されるが、ユニット間配管15は上記空気調和装置10の既設のものが利用される。
【0026】
この際、既設の空気調和装置10と新設の空気調和装置とでは使用される冷媒が異なるため、これに応じて、圧縮機20を潤滑するための冷凍機油も異なるものとなる。例えば、冷媒R22では冷凍機油として鉱物油が使用され、冷媒R410AやR407Cではエーテル油やエステル油などの合成油が使用される。従って、ユニット間配管15を再利用する際には、このユニット間配管15内に残留する不純物(残留油やスラッジ(油の老廃物)など)を洗浄して除去する必要がある。
【0027】
次に、ユニット間配管15を洗浄するための方法について説明する。図2は、本実施形態にかかる空気調和装置のユニット配管洗浄の手順を示すフローチャートである。
【0028】
はじめに、室内機12A,B及びユニット間配管15に残存する冷媒を回収するために、ポンプダウン運転を行う(ステップS1)。
【0029】
このポンプダウン運転は、空気調和装置10の液側サービスバルブ28のポート28Aを閉弁操作し、冷房運転することによって行う。このポンプダウン運転が行われると、室内機12A、12B及びユニット間配管15に残存する冷媒が、圧縮機20の運転によりガス管13を通じて圧縮機20に吸込まれる。そして、圧縮機20により吐出されたガス冷媒は、室外熱交換器24で凝縮液化される。このとき、液側サービスバルブ28が閉じられているので、液管14に冷媒が流出することはない。このようにして、液冷媒が室外機11の室外熱交換器24に溜め込まれる。
【0030】
このポンプダウン運転は、例えば、5分間に亘って行い、室内機12A、12B及びユニット間配管15には、ほとんど冷媒がない状態になる。そして、ポンプダウン運転の後、ガス側サービスバルブ27のポート27Aを閉弁操作する。
【0031】
次に、圧縮機20、室外熱交換器24を経た冷媒が、室内熱交換器18、室内膨張弁17の順に流れるように、室外機11と室内機12A,12Bとを接続するユニット間配管15を接続する(ステップS2)。
【0032】
すなわち、ガス側サービスバルブ27のポート27Bに接続しているガス管13及び液側サービスバルブ28のポート28Bに接続している液管14を取り外し、図3に示すように、ガス側サービスバルブ27のポート27Bに、液管14の端部14Aを接続し、液側サービスバルブ28のポート28Bに、ガス管13の端部13Aを接続する。なお、ガス管13は液管14に比べて配管径が太く、そのままでは接続することができないため、図示しない異径継手などを用いて接続することが必要となる。
【0033】
本実施形態では、ステップS2の配管接続を室外機11側で行っているが、室内機12A,12B側で行うことも可能である。ただし、作業性を考慮すると室外機11側で行う方が容易である。
【0034】
このように室外機1と室内機12A,12Bを接続することにより、冷房運転時において、圧縮機20を吐出された冷媒は、室外熱交換器24を経て、ガス管13を通過して室内熱交換器18、室内膨張弁17の順に流れ、液管14を通過して室外機1に戻される。
【0035】
ステップS2の配管接続の際に、ユニット間配管15、室内機12A、12Bの室内冷媒配管16、及び室内熱交換器18には、エアが混入するので、配管を接続した後、エアを抜く真空引きを行う(ステップS3)。
【0036】
つまり、図1において、ガス側サービスバルブ27のポート27C及び液側サービスバルブ28のポート28Cの、少なくとも一方から、真空引きを行う。例えば、ガス側サービスバルブ27のポート27Cに図示しない真空ポンプを接続する。このとき、ガス側サービスバルブ27のポート27A及び液側サービスバルブ28のポート28Aは閉弁されている。更に、配管洗浄装置31の電磁弁34は開弁状態となるように制御されている。この状態で、図示しない真空ポンプの運転により、室内機12A、12Bの室内冷媒配管16及び室内熱交換器18並びにユニット間配管15のエアを抜く真空引きが行われる。なお、ガス側サービスバルブ27のポート27Cに図示しない真空ポンプを接続した場合について説明したが、液側サービスバルブ28のポート28Cに真空ポンプを接続してもよいし、両ポート27C、28Cに真空ポンプを接続してもよい。特に、複数台(図1では2台)の室内機12A、12Bの室内電子膨張弁17が開状態か閉状態か不明の場合は、前記両ポート27C、28C双方に真空ポンプを接続して真空引きを行うことが好ましい。この真空引きは、例えば、5分間に亘って行う。真空引きが終了した場合、不図示の真空ポンプを撤去することで不図示の虫弁によりポート27C(28C)が閉鎖される。
【0037】
続いて、空気調和装置10、すなわち室外機11及び室内機12A、12Bの冷房運転を行う(ステップS4)。この冷房運転の前に、ガス側サービスバルブ27のポート27A及び液側サービスバルブ28のポート28Aを開弁する操作を行う。
【0038】
室外機11及び室内機12A,12Bの冷房運転が行われると、四方弁23は破線の位置に切り替わり、圧縮機20を吐出された冷媒は、四方弁23を経て、室外熱交換器24に流入し、ここで凝縮された後、全開に制御された室外膨張弁25を経て、ガス管13に流れ込む。このガス管13を高圧の液冷媒が通過することにより、ガス管13に慢性的に残留していた冷凍機油は、液冷媒に取り込まれて、この液冷媒に溶け込んだ状態となり、この液冷媒とともに室内機12A,12Bへと流入する。
【0039】
続いて、この冷凍機油を含んだ高圧の液冷媒は、室内機12A、12Bの室内熱交換器18では、ほとんど蒸発せずに、室内膨張弁17にて減圧され、低圧の液冷媒の状態で液管14へと流れ込み、液間14の冷凍機油をも取り込んで室外機11へと戻される。ガス管13及び液管14に残留した冷凍機油は、液冷媒とともに、四方弁23及びアキュムレータ21を通じて圧縮機20に回収され(ステップS5)、作業を終了する。すなわち、ガス管13及び液管14にこびりついていた冷凍機油や、不純物(残留油やスラッジ(油の老廃物)など)が、液冷媒に溶け込まれ、室外機11に戻されることになる。これによって、ユニット間配管15では、ほとんど鉱物油のない状態、或いは鉱物油が液冷媒に溶け込んで流れやすい状態となる。
【0040】
本発明に係る第1の実施形態によれば、圧縮機20、室外熱交換器24を経た冷媒が、室内熱交換器18、室内膨張弁17の順に流れるように、室外機11と室内機12A,12Bとを接続するユニット間配管15を接続する構成により、ガス管13に液冷媒を流入させて、ガス管13に残留している鉱物油を室外機11側に戻す制御を行うようにしたことから、ガス管13は、液冷媒により鉱物油が室外機11側に流されて、ほとんど鉱物油のない状態となるので、ユニット間配管15の洗浄効率が向上する。また、既存の空気調和装置10を用いた運転を行うだけで、新たに機器を設置する必要がないため、ユニット間配管15の洗浄時間が短縮することとなる。
【0041】
また、上記実施の形態では、室外及び室内電子膨張弁の両方を有する構成について説明したが、室内電子膨張弁が無く、室外電子膨張弁のみで制御を行っている空気調和装置についても、本発明を実施することは可能である。
【0042】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
【0043】
(B)第2の実施形態
図4は、本発明の実施形態に係る空気調和装置10を示す系統図である。空気調和装置10の構成に関する説明は、第1の実施形態のものと重複するため、ここでは省略する。
【0044】
次に、ユニット間配管15を洗浄するための方法について説明する。図5は、本実施形態にかかる空気調和装置のユニット配管洗浄の手順を示すフローチャートである。
【0045】
はじめに、既設のユニットを用いて冷房運転を行う(ステップS1)。
【0046】
すると、四方弁23が破線の位置(図4参照)に切り替えられ、室外電子膨張弁25は、室外熱交換器24にて凝縮された液冷媒の圧力を減じないように、略全開に制御され、室内電子膨張弁17は、室内熱交換器18にて冷媒の蒸発を促すために、その弁開度を閉じる方向に制御される。
【0047】
次に、ガス側サービスバルブ27を、このガス側サービスバルブ27を通る冷媒が液化するまで絞る(ステップS2)。ガス側サービスバルブ27を、このガス側サービスバルブ27を通る冷媒が液化するまで絞るとは、例えば、このガス側サービスバルブ27を全閉手前まで絞ることをいう。
【0048】
ここで、図6に、モリエル線図を示す。モリエル線図は、冷凍サイクルにおける冷媒の状態を表した線図であり、圧力Pとエンタルピhとの関係を表している。実線によって描かれたモリエル線図は、ガス側サービスバルブ27を閉じる前における冷凍サイクルの一例を示す。実線の冷凍サイクルにおいて、図中点Aはガス側サービスバルブ27の出口での圧力Pとエンタルピhの値を示す。同様に点Bは圧縮機20の吐出口、点Cは室外熱交換器24の出口、点Dは室内膨張弁17の出口、点Eは室内熱交換器18の出口での値を示す。また、図中100は飽和液線を示し、101は飽和蒸気線を示している。実線のサイクルにおいて、室内熱交換器18の出口(点E)での冷媒圧力とガス側サービスバルブ27の出口(点A)での冷媒圧力は、ほぼ等しくなっている。
【0049】
ガス側サービスバルブ27を全閉手前まで絞ると、モリエル線図は破線によって描かれた冷凍サイクルとなる。ここで、この破線で描かれたモリエル線図は、一例である。ガス側サービスバルブ27を全閉手前まで絞ると、ガス側サービスバルブ27の出口(点a)での冷媒圧力は低下し、圧縮機20の吐出口(点b)での圧力も低下することとなる。また、ガス側サービスバルブ27の出口(点a)での冷媒圧力、すなわち、圧縮機20の吸込圧力が低下すると、この冷房サイクルを循環する冷媒の量が低下し、冷房能力が低下する。このため、室内膨張弁17の出口(点d)での冷媒圧力(蒸発圧力)は上昇する。
【0050】
蒸発圧力が上昇すると、室内熱交換器18において、冷媒が十分に蒸発しないため、室内熱交換器18の出口(点e)では、気液二層状態となり、ガス管13に気液混合した冷媒が流入することとなる。この場合、室内熱交換器18での過熱度が減少するため、この過熱度を増加するように、室内電子膨張弁17は、その弁開度を閉じる方向に制御される。しかし、ガス側サービスバルブ27での冷媒圧力の低下が大きいので、室内電子膨張弁17の弁開度を閉じる方向に制御された場合であっても、ガス管13には、気液混合した冷媒が流入しつづけることとなる。このとき、室内ファン22の風量を最小に制御すること、もしくは、室内熱交換器18の吸気口(不図示)を塞ぐことにより、さらに、室内熱交換器18での液冷媒の蒸発を抑制することができる。
【0051】
従って、ガス側サービスバルブ27を全閉手前まで絞ると、上述のように、液冷媒が、ガス管13に流れ込み、このガス管13を液冷媒が通過することにより、このガス管13に慢性的に残留していた冷凍機油は、液冷媒に取り込まれて、この液冷媒に溶け込んだ状態となり、この液冷媒とともに室外機11の室外冷媒配管19に流され、四方弁23及びアキュムレータ21を通じて圧縮機20に回収され(ステップS3)、作業を終了する。すなわち、ガス管13にこびりついていた冷凍機油や、不純物(残留油やスラッジ(油の老廃物)など)が、液冷媒に溶け込まれ、室外機11に戻されることになる。これによって、ガス管13内では、ほとんど鉱物油のない状態、或いは鉱物油が液冷媒に溶け込んで流れやすい状態となる。
【0052】
本発明に係る第2の実施形態によれば、空気調和装置10が冷房運転中に、ガス側サービスバルブ27を、このガス側サービスバルブ27を流れる冷媒が液化するまで絞ることにより、ガス管13に液冷媒を流入させて、ガス管13に残留している鉱物油を室外機11側に戻す制御を行うようにしたことから、ガス管13は、液冷媒により鉱物油が室外機11側に流されて、ほとんど鉱物油のない状態となるので、ユニット間配管15の洗浄効率が向上する。また、既存の空気調和装置10を用いた運転を行うだけで、新たに機器を設置する必要がないため、ユニット間配管15の洗浄時間が短縮することとなる。
【0053】
上記実施形態では、ガス管13に流入している冷媒は、気液二層状態であるが、ガス管にサイトグラス(不図示)を取り付けた実験によると、ガス管13内に液冷媒が十分に流れていることが確認されている。
【0054】
また、上記実施の形態では、室外及び室内電子膨張弁の両方を有する構成について説明したが、室内電子膨張弁または室外電子膨張弁のどちらか一方で制御を行っている空気調和装置についても本発明を実施することは可能である。
【0055】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施の形態では、室内機が複数台の場合について説明したが、室内機の台数は任意であり、室内機が1台であってもよい。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、圧縮機、室外熱交換器を経た冷媒が、室内熱交換器、室内膨張弁の順に流れるように、ユニット間配管を接続し、空気調和装置の冷房運転をして、ガス管内に液冷媒を流すことによって、ユニット間配管を効率良く洗浄することができる。
【0057】
また、本発明によれば、空気調和装置が冷房運転中に、ガス側サービスバルブを、このガス側サービスバルブを流れる冷媒が液化するまで絞り、ガス管内に液冷媒を流すことによって、ユニット間配管を効率良く洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる空気調和装置の構成を示す系統図である。
【図2】ユニット間配管洗浄の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】ガス側サービスバルブに液管を接続し、液側サービスバルブにガス管を接続した後の空気調和装置を示す系統図である。
【図4】本発明の別の実施形態にかかる空気調和装置の構成を示す系統図である。
【図5】ユニット間配管洗浄の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】ガス側サービスバルブを全閉手前まで絞る前後の冷媒の状態を示すモリエル線図である。
【符号の説明】
10 空気調和装置
11 室外機
12A、12B 室内機
13 ガス管
14 液管
15 ユニット間配管
16 室内冷媒配管
18 室内熱交換器
19 室外冷媒配管
20 圧縮機
23 四方弁
24 室外熱交換器
25 室外電子膨張弁
27 ガス側サービスバルブ
28 液側サービスバルブ
41 室外制御装置

Claims (3)

  1. 圧縮機及び室外熱交換器を有する室外機と、室内熱交換器及び室内膨張弁を有する室内機とを備えた空気調和装置の配管洗浄方法において、
    圧縮機、室外熱交換器を経た冷媒が、室内熱交換器、室内膨張弁の順に流れるように、室外機と室内機とを接続するユニット間配管を接続する過程と、
    圧縮機を駆動して、前記ユニット間配管に沿って冷媒を流すことで、前記ユニット間配管内に残留している冷凍機油を室外機側に戻す油戻し過程とを備えたことを特徴とする空気調和装置の配管洗浄方法。
  2. 圧縮機、室外熱交換器、ガス側サービスバルブ及び液側サービスバルブを有する室外機と、室内熱交換器及び室内膨張弁を有する室内機とを備え、前記ガス側サービスバルブ及び前記液側サービスバルブを介して、室外機と室内機とを接続するユニット間配管を備えた空気調和装置の配管洗浄方法において、
    前記空気調和装置を冷房運転する過程と、
    前記ガス側サービスバルブを、このガス側サービスバルブを通過する冷媒が液化するまで絞る過程と、
    前記ユニット間配管に液冷媒を流すことで、前記ユニット間配管内に残留している冷凍機油を前記室外機側に戻す油戻し過程とを備えたことを特徴とする空気調和装置の配管洗浄方法。
  3. 前記ガス側サービスバルブを、このガス側サービスバルブを通過する冷媒が液化するまで絞る過程は、前記ガス側サービスバルブを全閉手前まで絞ることを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置の配管洗浄方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009156504A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Sanyo Electric Co Ltd 冷凍サイクル設備における既設冷媒配管の再利用方法及びそれを実施するための洗浄装置
JP2015094561A (ja) * 2013-11-13 2015-05-18 三菱重工業株式会社 冷暖フリーマルチ形空気調和機の冷媒配管洗浄方法

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