JP2004299442A

JP2004299442A - Airbag system for pedestrian

Info

Publication number: JP2004299442A
Application number: JP2003091922A
Authority: JP
Inventors: Yuji Sato; 祐司佐藤; Hiroyuki Takahashi; 浩幸高橋
Original assignee: Toyota Motor Corp; Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyota Motor Corp; Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 2003-03-28
Filing date: 2003-03-28
Publication date: 2004-10-28

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an airbag system for pedestrians capable of completing the expansion in such a way that a pillar protection portions in the left and right of an airbag cover a pillar portion quickly without flipping. <P>SOLUTION: The airbag 46 includes a cowl louver protection portion 50 and a pillar protection portion 49. When the airbag 46 completely expands, the cowl louver protection portion 50 covers the upper part of a cowl louver 18 and the pillar protection portion 49 extends from the left and right of the cowl louver protection portion 50 to cover at least the front side in the vicinity of the bottom end of left and right front pillars. A tether 61 is placed in the edge of each pillar protection portion 49L of the airbag 46 close to the cowl louver protection portion 50. The tether 61 extends from the outer periphery apart from the cowl louver protection portion 50. The front edge of the tether 6 is fixed to the vehicle body 1, thereby reducing the flipping of the pillar protection portion 49L when the airbag 46 expands. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、展開膨張完了時のエアバッグが、カウルルーバの上方と、左右のフロントピラー部の少なくとも下端付近と、を覆う構成の歩行者用エアバッグ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、歩行者用エアバッグ装置は、エアバッグが、展開膨張完了時において、カウルルーバの上方を覆うカウルルーバ保護部と、カウルルーバ保護部の左右両側から延びて左右のフロントピラー部の少なくとも下端付近を覆うピラー保護部と、を備える構成であった（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
【特許文献１】
特開２０００−７９８５９公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の歩行者用エアバッグ装置では、エアバッグが、フロントピラー部の下端付近を覆うピラー保護部を備える構成であるものの、カウルルーバ保護部が左右方向に沿った長尺状であることから、エアバッグの展開膨張時に、ピラー保護部の部位がカウルルーバ保護部の膨張に伴って大きくばたつき、安定してピラー部を覆うように膨張を完了させるまでに、時間を要する場合があった。
【０００５】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、エアバッグの左右のピラー保護部が、ばたつきを抑えて迅速にピラー部を覆えるように、膨張を完了させることができる歩行者用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る歩行者用エアバッグ装置は、エアバッグが、展開膨張完了時において、カウルルーバの上方を覆うカウルルーバ保護部と、カウルルーバ保護部の左右両側から延びて左右のフロントピラー部の少なくとも下端付近の前方側を覆うピラー保護部と、を備える構成の歩行者用エアバッグ装置において、
エアバッグの各ピラー保護部におけるカウルルーバ保護部側となる端部付近には、それぞれ、カウルルーバ保護部から離れた側の外周縁近傍から延設されるとともに、先端側を車両のボディ側に固定させて、エアバッグの展開膨張時にピラー保護部のばたつきを抑え可能なテザーが、配設されていることを特徴とする。
【０００７】
本発明の歩行者用エアバッグ装置では、エアバッグの展開膨張時に、左右のピラー保護部が、それぞれ、先端をボディ側に固定されたテザーにより、ばたつきを抑えられた状態で、膨張することとなる。そのため、膨張した左右のピラー保護部は、迅速にピラー部の下端付近を覆うことができる。
【０００８】
従って、本発明の歩行者用エアバッグ装置では、エアバッグの左右のピラー保護部が、ばたつきを抑えて迅速にピラー部を覆えるように、膨張を完了させることができる。
【０００９】
また、上記構成の歩行者用エアバッグ装置において、カウルルーバ保護部におけるエアバッグの膨張完了時の車両後方側の縁部近傍であって、各ピラー保護部との連結部位付近となる位置に、それぞれ、外周縁近傍から延設されるとともに、先端側を車両のボディ側に固定させて、エアバッグの展開膨張時にカウルルーバ保護部のばたつきを抑え可能な第２のテザーが、配設されている構成とすることが好ましい。
【００１０】
歩行者用エアバッグ装置を上記のような構成とすれば、エアバッグの展開膨張時に、第２のテザーが、カウルルーバ保護部の左右両端付近のばたつきを抑えることとなる。すなわち、エアバッグの展開膨張時に、カウルルーバ保護部が、ばたつきを抑えられた状態で膨張することとなり、迅速にカウルルーバの上方を覆うことが可能となる。そして、カウルルーバ保護部がばたつきを抑えられて膨張すれば、カウルルーバ保護部から延びて膨張用ガスの下流側に位置する左右のピラー保護部も、一層、膨張時におけるばたつきを抑えられることとなる。すなわち、左右のピラー保護部を、ばたつきを一層抑えた状態で、膨張を完了させることができる。
【００１１】
さらに、上記構成の歩行者用エアバッグ装置において、エアバッグを、カウルルーバ付近に配設されて車両のボディ側に固定されるケースに折り畳んで収納させる構成とし、
左右のそれぞれのテザーと第２のテザーとの先端側を、共に同一位置で、ケースに固定させる構成とすることが好ましい。
【００１２】
歩行者用エアバッグ装置を上記のような構成とする場合、エアバッグの収納時にテザーを所定箇所に固定させたケースを車両のボディ側に固定させれば、エアバッグ装置とともに、テザーをボディ側に固定させることができる。そのため、テザーを別途車両のボディ側に固定させなくともよく、エアバッグ装置の車両への組付工数を低減させることができる。また、上記構成の歩行者用エアバッグ装置では、テザーと第２のテザーとを、ケースにおける同一位置で固定させていることから、テザーと第２のテザーとを固定させるためのボルト等の部品点数を低減させることができる。
【００１３】
さらにまた、上記構成の歩行者用エアバッグ装置において、カウルルーバ保護部におけるエアバッグの膨張完了時に下縁側となる部位であって、各ピラー保護部との連結部位付近となる位置に、それぞれ、外周縁近傍から延設されるとともに、先端側を車両のボディ側に固定させて前記カウルルーバ保護部を下方に牽引可能な第３のテザーを、配設させ、
第３のテザーの先端側を、テザー及び第２のテザーと共に同一位置で、ケースに固定させる構成とすることが好ましい。
【００１４】
歩行者用エアバッグ装置を上記のような構成とすれば、エアバッグの展開膨張時に、カウルルーバ保護部が、第３のテザーにより、下方に牽引された状態で、膨張することとなる。すなわち、第３のテザーにより、カウルルーバ保護部の上方への浮き上がりが抑えられることとなる。そのため、カウルルーバ保護部を、上方への浮き上がりを抑えて、一層迅速に、カウルルーバの上方を覆うように、膨張させることができる。また、上記構成の歩行者用エアバッグ装置では、第３のテザーも、テザー及び第２のテザーと同一位置で、ケースに固定されていることから、第３のテザーを固定させるためのボルトを、他のテザーと第２のテザーとを固定させるためのボルトと共用させることができて、部品点数の増加を抑えることができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本明細書では、前後の方向は、車両の前後方向に沿う方向を基準とし、左右の方向は、車両の前方側から後方側を見た際の左右の方向に沿う方向を基準とする。
【００１６】
実施形態の歩行者用エアバッグ装置Ｍは、図１〜４に示すように、エアバッグ４６、エアバッグ４６に膨張用ガスを供給するインフレーター４０、折り畳まれたエアバッグ４６とインフレーター４０とを収納するケース３４、及び、折り畳まれたエアバッグ４６を覆うエアバッグカバー１８、を備えて構成され、車両Ｖのフードパネル３とフロントガラス５との間のカウル１２の部位に、配設されている。
【００１７】
そして、実施形態の場合、エアバッグカバー１８は、車両Ｖのボディ１側のカウルパネル１３の上方に配設されるカウルルーバから構成されて、ケース３４が、カウルパネル１３に固定されている。
【００１８】
なお、カウル１２は、ボディ１側の剛性の高いカウルパネル１３と、カウルパネル１３の上方のカウルルーバ１８と、を備えて構成されている。
【００１９】
また、車両Ｖには、フロントバンパ９に、歩行者との衝突を検知若しくは予知可能なセンサ１０が配設され、図示しないエアバッグ作動回路が、歩行者との衝突を検知した信号をセンサ１０から入力させた際、インフレーター４０を作動させて、エアバッグ４６を展開膨張させるように、構成されている。
【００２０】
また、カウルパネル１３は、図例の場合、三枚の鋼板からなるパネル材１４・１５・１６を溶接させて構成されるとともに、カウルルーバ１８側から流入するエアＡを室内側に導く流路１３ａと、カウルルーバ１８側から流入する雨水を車両Ｖの左右両縁から滴下させる流路１３ｂと、を配設させて構成されている。
【００２１】
エアバッグカバーとしてのカウルルーバ１８は、合成樹脂製として、図２〜５に示すように、フードパネル３の後端３ａとフロントガラス５との間の三日月状のスペースに、車両Ｖの左右両縁付近まで延びるように配設されている。そして、カウルルーバ１８は、略水平方向に沿って配設される上壁部１９と、上壁部１９の前端から下方に延びる縦壁部２７と、を備えて、車両前後方向の断面を、略逆Ｌ字形としている。
【００２２】
上壁部１９は、上方から見て三日月状とされている。上壁部１９の後端１９ａには、フロントガラス５の下端を嵌め込むウェザストリップ２９が固着されている、そして、上壁部１９における後部側には、空気等をカウルパネル１３側に流す複数の挿通孔２１が、形成されている。また、上壁部１９における前部側には、エアバッグ４６の展開膨張時に、エアバッグ４６に押されて開く扉部２５が、配設されている。
【００２３】
扉部２５は、上方から見て三日月状とし、後縁側を、開き時のヒンジ部２４として、車両後方側に開くように構成されている。そして、扉部２５の周縁におけるヒンジ部２４側を除いたＵ字状の部位には、エアバッグ４６に押されて破断可能な薄肉の破断予定部２３が形成されている。ヒンジ部２４は、インテグラルヒンジとして構成されている。そして、実施形態の場合、扉部２５の左右両端２５ａ・２５ｂは、左右のフロントピラー部７Ｌ・７Ｒの下端７ａより、車両中央側に入り込んだ位置に、配設されている。
【００２４】
なお、この扉部２５は、開き完了時、フロントガラス５の下方で、車両の略左右方向に沿って配置される初期位置のワイパ１１の前部側を覆うように、配設されている（図３・４の二点鎖線参照）。
【００２５】
また、上壁部１９には、ワイパ１１を貫通させる貫通孔２０が、二箇所に形成されるとともに、上壁部１９の下面におけるヒンジ部２４の近傍部位には、下方へ延びる側壁部２２が配設されている。側壁部２２は、縦壁部２７とともに、ケース３４の後述する周壁部３５の前後の壁部３５ａ・３５ｂを、挟むように配設されている。
【００２６】
縦壁部２７は、下端を前方側へ屈曲させる鍔部２７ａを備え、鍔部２７ａには、フードパネル３の後端３ａ側の下面３ｂをシールするためのウェザストリップ３１が組み付けられている。ウェザストリップ３１は、フードパネル３の後端３ａ側における左右方向の略全域に、圧接可能に配設され、ウェザストリップ３１の下部には、車両左右方向に断続的に配置されてカウルパネル１３の組付孔１３ｃに係止されるクリップ３２が、複数（実施形態では５個）、取り付けられている。
【００２７】
そして、カウルルーバ１８は、上壁部１９の後縁側をフロントガラス５に嵌合させた状態で、各クリップ３２を組付孔１３ｃに挿入係止させるとともに、左右両縁側に配置されたクリップ３３（図５参照）を、カウルパネル１３に設けられた図示しない組付孔に挿入係止させることにより、カウルパネル１３に取り付けられている。
【００２８】
なお、フロントガラス５は、接着剤３０を利用して、周縁が、カウルパネル１３等のボディ１側に固定されている。
【００２９】
ケース３４は、板金製として、図３・４・６に示すように、扉部２５の下方に開口３４ａを設けた周壁部３５と、周壁部３５の下部を塞ぐ底壁部３６と、を備えた箱形状としている。周壁部３５の車両前後方向で対向する前壁部３５ａ・後壁部３５ｂは、左右方向の中央付近を車両前方側に位置させ、左右方向の両縁付近を車両後方側に位置させて、扉部２５の前後の縁に沿うように、湾曲して形成されている。
【００３０】
底壁部３６は、エアバッグ４６やインフレーター４０をケース３４に取り付けるためのボルト６８・４２を挿通させる挿通孔３６ａを、備えて構成されている。また、底壁部３６には、下面に、ケース３４をカウルパネル１３に取り付けるための複数（実施形態では４本）のブラケット３７が、固着されている。各ブラケット３７には、ボルト３８を挿通させる挿通孔３７ａと、挿通孔３７ａの周縁に固着されてボルト３８と螺合可能なナット３７ｂと、が設けられており、カウルパネル１３の挿通孔１３ｄと挿通孔３７ａとを経て、ボルト３８をナット３７ｂに螺合させることにより、ケース３４が、カウルパネル１３に取付固定されている。
【００３１】
インフレーター４０は、図３・９・１０に示すように、車両左右方向に沿って軸方向を配置させたシリンダタイプとして、左右両端に図示しないガス吐出口を配設させて構成されている。このインフレーター４０は、ブラケット４１により保持されて、板金製のブラケット４１がケース３４に固定されることにより、ケース３４に取付固定されている。また、インフレーター４０の左右両端には、クランプ４４を使用して、エアバッグ４６の後述する略円筒状の流入口部が、連結されている。
【００３２】
ブラケット４１は、インフレーター４０を挟持して保持可能な保持部４１ａと、保持部４１ａから延びる取付片部４１ｂと、を備えて構成され、取付片部４１ｂには、２本のボルト４２が固着されている。そして、保持部４１ａにインフレーター４０を保持させた状態で、取付片部４１ｂの各ボルト４２を、挿通孔３６ａを経てケース３４内からケース３４外へ突出させ、ナット４３を各ボルト４２に締結すれば、インフレーター４０をケース３４に取り付けることができる。
【００３３】
エアバッグ４６は、図１・２・８〜１０に示すように、本体４７、カバー布５９、連結布６０、テザー６１・６２・６３・６４、及び、インフレーター保持布６６、から構成されている。本体４７は、ポリエステル糸・ポリアミド糸等を使用した袋織りにより製造されている。カバー布５９、連結布６０、テザー６１・６２・６３・６４、及び、インフレーター保持布６６は、本体４７と別体とされて、それぞれ、ポリエステル糸やポリアミド糸等の可撓性を有した織布から形成されている。
【００３４】
本体４７は、膨張用ガスを流入させて表側壁部４８ａと裏側壁部４８ｂとを離すように膨らむ膨張部４８、及び、壁部４８ａ・４８ｂを結合させて膨張用ガスを流入させない周縁部５６、を備えて構成されている。周縁部５６は、後述する流入口部５４の周囲を含めて、膨張部４８の外周縁となる位置に形成されている。そして、本体４７は、表側壁部４８ａと裏側壁部４８ｂとの平面形状を同一として、壁部４８ａ・４８ｂ相互を重ねれば平らに展開可能な平面エアバッグタイプとしている。なお、エアバッグ４６の展開膨張完了時、裏側壁部４８ｂは、その大部分が車両Ｖ側に配置され、表側壁部４８ａは、その大部分が、車両Ｖから離れた自由空間側に配置されることとなる。また、本体４７の外周面には、ガス漏れ防止用のシリコン等のコーティング剤が塗布されて、コーティング層が形成されている。
【００３５】
さらに、膨張部４８は、図８・９に示すように、車両非搭載状態での展開膨張完了時の形状を、正面から見て、左右方向に幅広とした略Ｕ字形状に形成されており、左右両側における車両後方側（上方側）へ延びる部位を、左右のフロントピラー部７Ｌ・７Ｒにおける少なくとも下端の前面を覆うピラー保護部４９（４９Ｌ・４９Ｒ）とし、ピラー保護部４９Ｌ・４９Ｒの下端付近相互を連結する部位を、カウルルーバ１８の上方を覆うカウルルーバ保護部５０として、構成されている。
【００３６】
カウルルーバ保護部５０は、図１０・１４に示すように、左右方向に沿うように配設されるとともに、エアバッグ４６の膨張完了時に前後方向に沿って並設される２つの筒状部５１・５２から構成されている。そして、筒状部５１・５２間であって、各ピラー保護部４９Ｌ・４９Ｒ近傍となる部位には、それぞれ、流入口部５４・５４が、配設されている。実施形態の場合、各流入口部５４は、エアバッグ４６の膨張完了時に後方側に配設される筒状部５２と連通されている。そして、各流入口部５４は、それぞれ、幅中央側となる端部４５ａを、開口させて構成されている。これらの流入口部５４は、インフレーター４０からの膨張用ガスをエアバッグ４６の膨張部４８内に流入させるものであり、インフレーター４０の左右両端に外装されて、クランプ４４を使用して、インフレーター４０に連結されている。
【００３７】
カバー布５９は、図１４に示すように、膨張完了時のカウルルーバ保護部５０（筒状部５１・５２）の上面側を覆うように、配設されるもので、筒状部５１・５２を車両前後方向で連結するように、前後方向の両端５９ａ・５９ｂを、前側の筒状部５１における車両前方側の周縁部５６の部位５６ａと、後側の筒状部５２における車両後方側の周縁部５６の部位５６ｂと、に、それぞれ、縫合させている。そして、カバー布５９は、前後方向の幅寸法Ｂ０（図１０参照）を、カウルルーバ保護部５０において表側・裏側壁部４８ａ・４８ｂを重ねて平らに展開させた際の前後方向の長さ寸法Ｂ１より、小さくするように、設定されている。すなわち、図８・９に示すように、カバー布５９を縫合させた状態では、本体４７におけるカウルルーバ保護部５０は、前後方向に縮んだように構成されることとなる。なお、このカバー布５９の前後方向の幅寸法は、エアバッグ４６の膨張完了時に、筒状部５１・５２を、相互に分離させずに、寄らせて密に接触させるように、設定されている。
【００３８】
そして、実施形態の場合、カウルルーバ保護部５０の部位を、エアバッグ４６の膨張完了時に、カバー布５９により、二つの筒状部５１・５２を前後方向に沿って寄るように配設させて、カウルルーバ１８の上方を覆う構成としている。そのため、カウルルーバ保護部５０の部位に１つの筒状部を配設させる場合に比して、カウルルーバ１８の上方を車両前後方向に幅広く覆うことができ、かつ、カウルルーバ保護部５０の高さを増やすことなく、クッション性を良好に、カウルルーバ１８の上方を覆うことができる。
【００３９】
連結布６０は、筒状部５１・５２間であって、流入口部５４・５４間となる位置に、配設されるもので、前後方向の両端６０ａ・６０ｂを、前側の筒状部５１における車両後方側の周縁部５６の部位５６ｃと、後側の筒状部５２における車両前方側の周縁部５６の部位５６ｄと、に、それぞれ、縫合させている。この連結布６０は、エアバッグ４６の膨張完了時に、筒状部５１・５２の下端側となる部位を相互に連結することとなり、カバー布５９とともに、筒状部５１・５２を、相互に分離させずに、寄らせた状態で膨張を完了させるために、配設されるものである。なお、インフレーター４０は、車両搭載状態において、連結布６０の下方側に配設されることとなる。
【００４０】
テザー６１・６２・６３・６４は、本体４７の周縁部５６から、それぞれ、板状に延びるように、配設されている。
【００４１】
テザー６１は、第１テザーを構成し、各ピラー保護部４９Ｌ・４９Ｒにおけるカウルルーバ保護部５０側となる端部、すなわち、下端付近において、カウルルーバ保護部５０から離れた側の周縁部５６から、延設されている。実施形態の場合、第１テザー６１は、各ピラー保護部４９Ｌ・４９Ｒと、筒状部５２と、が交差する部位付近の２箇所に、それぞれ、配設されている。各テザー６１の先端側には、取付孔６１ａが、形成されている。そして、各テザー６１は、取付孔６１ａに挿入されたボルト６８が、底壁部３６の挿通孔３６ａを挿通して、ナット６９を螺合されることにより、ケース３４の底壁部３６に取り付けられている（図４参照）。このテザー６１を配設させることにより、エアバッグ４６の展開膨張時に、各ピラー保護部４９Ｌ・４９Ｒが、外縁４９ａの上下方向（ピラー部７Ｌ・７Ｒの前面から離れる方向の斜め上方向と、その斜め上方向からピラー部７Ｌ・７Ｒの前面に当たる斜め下方向と、の上下方向）へのばたつきを抑えられた状態で、膨張することとなる。
【００４２】
第２テザー６２は、カウルルーバ保護部５０において、エアバッグ４６の膨張完了時における車両後方側の縁部に配設されている。実施形態の場合、第２テザー６２は、後方側に配設される筒状部５２と、各ピラー保護部４９Ｌ・４９Ｒと、の連結部位付近となる周縁部５６の部位、すなわち、筒状部５２における車両後方側の周縁部５６の部位５６ｂの左右両端付近から、それぞれ、延設されている。各第２テザー６２の先端側には、取付孔６２ａが、形成されている。そして、各第２テザー６２は、ボルト６８及びナット６９を利用して、前述のテザー６１とともに、ケース３４の底壁部３６に取り付けられている（図４参照）。この第２テザー６２を配設させることにより、エアバッグ４６の展開膨張時に、カウルルーバ保護部５０の後縁５０ａが下方へ引っ張られることとなり、カウルルーバ保護部５０が、上下方向（後縁５０ａがカウルルーバ１８から離れるような斜め上方向と、その斜め上方向からカウルルーバ１８の上面に当たる斜め下方向と、の上下方向）へのばたつきを抑えられた状態で、膨張することとなる。
【００４３】
第３テザー６３は、カウルルーバ保護部５０において、エアバッグ４６の膨張完了時に下縁側となる部位に、配設されている。実施形態の場合、第３テザー６３は、後方側に配設される筒状部５２の前縁側であって、各ピラー保護部４９Ｌ・４９Ｒと各流入口部５４との間となる周縁部５６の部位から、延設されている。そして、各第３テザー６３は、筒状部５２の長手方向の軸中心に対して、前述の第２テザー６２と略対称となる位置に、それぞれ、配設されている。各第３テザー６３の先端側には、取付孔６３ａが、形成されている。そして、各第３テザー６３は、ボルト６８及びナット６９を利用して、前述のテザー６１及び第２テザー６２とともに、ケース３４の底壁部３６に取り付けられている（図４参照）。この第３テザー６３を配設させることにより、カウルルーバ保護部５０が、膨張完了時に下縁側となる部位を下方に引っ張られた状態で膨張することとなり、カウルルーバ保護部５０の上方への浮き上がりが抑えられることとなる。
【００４４】
また、筒状部５２における車両前方側の周縁部５６の部位５６ｄには、左右方向の中央付近となる位置に、第４テザー６４が、配設されている。この第４テザー６４は、エアバッグ４６の膨張完了時における下縁側に配設されるもので、第３テザー６３と同様の作用を奏するものである。この第４テザー６４は、先端側に取付孔６４ａを配設させており、図示しないが、ケース３４の底壁部３６における所定箇所に、ボルトとナットとを利用して、取り付けられている。また、第４テザー６４は、車両搭載時のエアバッグ４６において、連結布６０より下部側となる位置に、配設されている。
【００４５】
また、実施形態では、各流入口部４５近傍となる部位に、インフレーター４０を保持させるためのインフレーター保持布６６が、それぞれ、配設されている。各インフレーター保持布６６は、帯状とされて、長手方向の両端を、筒状部５２における車両前方側の周縁部５６の部位５６ｄに縫着させて輪状に構成されるもので、この輪状の部分に、インフレーター４０を挿通させて保持させることとなる。なお、このインフレーター保持布６６も、車両搭載時のエアバッグ４６において、連結布６０より下部側となる位置に、配設されている。
【００４６】
このエアバッグ４６の製造に際しては、予め、本体４７、カバー布５９、連結布６０、テザー６１・６２・６３・６４、及び、インフレーター保持布６６を準備しておく。本体４７は、袋織りにより、膨張部４８・周縁部５６を設けた本体用素材を複数織成し、その本体用素材から、本体４７の外形形状をカットして、製造される。なお、実施形態の場合には、本体用素材を製造する際に、コーティング剤を塗布して、カット前に、コーティング層を形成している。勿論、このコーティング層は、本体用素材から本体４７をカットした後、形成してもよい。
【００４７】
そして、本体の所定部位に対し、カバー布５９の前後両端５９ａ・５９ｂや、連結布６０の前後両端６０ａ・６０ｂ、各テザー６１・６２・６３・６４の元部側端部、及び、インフレーター保持部６６の両端を縫合すれば、エアバッグ４６を製造することができる。
【００４８】
次に、歩行者用エアバッグ装置Ｍの車両Ｖへの搭載について述べる。まず、上記のようにして製造したエアバッグ４６を、平らに展開した状態から、図１１に示すように筒状部５２の車両搭載時における前縁付近で、カバー布５９が内側となるように、折り返す。その後、図１１の一点鎖線で示すように、左右方向に沿った折目Ｃを付けて、蛇腹折りし、折り畳んだエアバッグ４６を、折り崩れ防止用の破断可能なラッピング材により、くるんでおく。なお、エアバッグ４６の折り畳み時には、蛇腹折りされたエアバッグ４６の左右両端側を中央側に接近させるように折り返して、エアバッグの左右方向の長さ寸法を、ケース３４内に収納可能としている。
【００４９】
そして、エアバッグ４６の折り畳み完了後、流入口部５４・５４やテザー６１・６２・６３・６３及びインフレーター保持布６６を引っ張り出して、ブラケット４１の保持部４１ａに保持されたインフレーター４０の左右両端を、それぞれ、各インフレーター保持布６６を挿通させつつ、各流入口部５４に挿入させ、クランプ４４を使用して、各流入口部５４と接続させる。そして、エアバッグ４６の各テザー６１・６２・６３の先端付近を、取付孔６１ａ・６２ａ・６３ａを一致させるようにして重ね、取付孔６１ａ・６２ａ・６３ａにボルト６８を挿通させる。また、テザー６４の取付孔６４ａにも、ボルトを挿通させておく。次いで、ケース３４の内側から外側に突出させるように、各ボルト４２・６８を底壁部３６の挿通孔３６ａに挿通させつつ、ケース３４内に折り畳まれたエアバッグ４６とインフレーター４０とを収納し、挿通孔３６ａから突出したボルト４２・６８にナット４３・６９を締結すれば、エアバッグ４６とインフレーター４０とをケース３４に収納させて固定することができる。
【００５０】
そして、ウェザストリップ２９・３１を組付済みのカウルルーバ１８を、カウルパネル１３に組み付け、ケース３４の各ブラケット３７をカウルパネル１３にボルト３８止めすれば、エアバッグ装置Ｍを車両Ｖに搭載することができる。
【００５１】
なお、エアバッグ装置Ｍの車両Ｖへの搭載時には、インフレーター４０に対して、ケース３４に設けられた図示しない孔を経て、エアバッグ作動用の図示しないリード線を結線しておく。
【００５２】
また、エアバッグ装置Ｍの車両Ｖへの搭載前には、ワイパ１１の駆動モータ等を搭載しておき、エアバッグ装置Ｍの車両Ｖ搭載後に、ワイパ１１のアームやフードパネル３等を車両Ｖに搭載することとなる。
【００５３】
歩行者用エアバッグ装置Ｍの車両Ｖへの搭載後、インフレーター４０に作動信号が入力されれば、インフレーター４０が作動して膨張用ガスを吐出することから、エアバッグ４６は、流入口部５４・５４から膨張部４８内に膨張用ガスを流入させて膨らむ。そのため、カウルルーバ１８の扉部２５が、エアバッグ４６に押されて、周縁の破断予定部２３を破断させ、ヒンジ部２４を回転中心として、車両Ｖの後方側に開き、エアバッグ４６が、展開膨張することとなる。
【００５４】
そして、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Ｍでは、エアバッグ４６が展開膨張を完了させれば、図１・２の二点鎖線や図１２の実線に示すように、ピラー保護部４９Ｌ・４９Ｒが、フロントピラー部７Ｌ・７Ｒの前面を覆い、カウルルーバ保護部５０が、フロントガラス５の下端前方付近におけるカウルルーバ１８の上方を覆うこととなる。
【００５５】
このとき、実施形態のエアバッグ４６では、エアバッグ４６の展開膨張時に、左右のピラー保護部４９Ｌ・４９Ｒが、それぞれ、先端をボディ１側に固定されたテザー６１・６１により、外縁４９ａ上下方向（ピラー部７Ｌ・７Ｒの前面から離れる方向の斜め上方向と、その斜め上方向からピラー部７Ｌ・７Ｒの前面に当たる斜め下方向と、を含めた上下方向）へのばたつきを抑えられた状態で、膨張することとなる（図１３参照）。そのため、膨張したピラー保護部４９Ｌ・４９Ｒにより、迅速にピラー部７Ｌ・７Ｒの下端付近を覆うことができる。
【００５６】
従って、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Ｍでは、エアバッグ４６の左右のピラー保護部４９Ｌ・４９Ｒが、ばたつきを抑えて迅速にピラー部７Ｌ・７Ｒを覆えるように、膨張を完了させることができる。
【００５７】
特に、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Ｍでは、エアバッグ４６の左右両端側を、中央側に折り返すようにして、ケース３４内に収納させている構成である。そのため、テザー６１・６１を配設させない場合、図１３の二点鎖線に示すごとく、ピラー保護部４９Ｌ・４９Ｒの外縁４９ａが、上方側へ大きくばたつくこととなるが、実施形態では、テザー６１・６１を配設させていることから、ピラー保護部４９Ｌ・４９Ｒを、外縁４９ａのばたつきを抑えた状態で膨張を完了させることができる。
【００５８】
また、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、カウルルーバ保護部５０におけるエアバッグ４６の膨張完了時の車両後方側の縁部であって、ピラー保護部４９・４９Ｒとの連結部位付近となる位置に、第２のテザー６２・６２が、配設されている構成である。そのため、エアバッグ４６の展開膨張時に、図１４に示すように、第２のテザー６２・６２により、カウルルーバ保護部５０の左右両端付近における後縁５０ａが下方へ引っ張られることとなり、カウルルーバ保護部５０の上下方向（後縁５０ａがカウルルーバ１８から離れるような斜め上方向と、その斜め上方向からカウルルーバ１８の上面に当たる斜め下方向と、を含めた上下方向）へのばたつきが抑えられることとなる。すなわち、エアバッグ４６の展開膨張時に、カウルルーバ保護部５０が、ばたつきを抑えられた状態で膨張することとなり、迅速にカウルルーバ１８の上方を覆うことが可能となる。そして、カウルルーバ保護部５０が上下方向へのばたつきを抑えられて膨張すれば、カウルルーバ保護部５０から延びて膨張用ガスの下流側に位置する左右のピラー保護部４９Ｌ・４９Ｒも、一層、膨張時におけるばたつきを抑えられることとなる。すなわち、左右のピラー保護部４９Ｌ・４９Ｒを、ばたつきを一層抑えた状態で、膨張を完了させることができる。なお、第２テザー６２を配設させない構成とする場合、図１４の二点鎖線に示すごとく、エアバッグ４６の展開膨張時に、カウルルーバ保護部５０の後縁５０ａが、上下方向に大きくばたつくこととなる。
【００５９】
さらに、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、テザー６１及び第２テザー６２先端側を、それぞれ、ケース３４の底壁部３６に固定させる構成である。そのため、エアバッグ４６の収納時にテザー６１・６２を所定箇所に固定させたケース３４を車両Ｖのボディ１側に固定させれば、エアバッグ装置Ｍとともに、テザー６１・６２をボディ１側に固定させることができることから、テザー６１・６２を別途車両Ｖのボディ側１に固定させなくともよく、エアバッグ装置Ｍの車両Ｖへの組付工数を低減させることができる。また、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、テザー６１と第２テザー６２との先端を、ケース３４における同一位置で固定させていることから、テザー６１・６２を固定させるためのボルト６８等の部品点数を低減させることができる。
【００６０】
さらにまた、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、カウルルーバ保護部５０におけるエアバッグ４６の膨張完了時に下縁側となる部位であって、ピラー保護部４９Ｌ・４９Ｒとの連結部位付近となる位置に、第３テザー６３・６３を、配設させている構成である。そのため、エアバッグ４６の展開膨張時に、図１４に示すように、カウルルーバ保護部５０が、第３テザー６３・６３により、下方に牽引された状態で、膨張することとなる。すなわち、第３テザー６３・６３により、カウルルーバ保護部５０の上方への浮き上がりが抑えられることとなる。その結果、カウルルーバ保護部５０を、上方への浮き上がりを抑えて、一層迅速に、カウルルーバ１８の上方を覆うように、膨張させることができる。また、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、第３テザー６３も、テザー６１及び第２テザー６２と同一位置で、ケース３４に固定されていることから、第３テザー６３を固定させるためのボルトを、他のテザー６１・６２を固定させるためのボルト６８と共用させることができて、部品点数の増加を抑えることができる。
【００６１】
なお、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、エアバッグ４６として、カバー布５９、連結布６０、テザー６１・６２・６３・６４、及び、インフレーター保持布６６を、袋織りされた本体４７と別体の織布から構成しているものを使用している。すなわち、これらの部材を本体４７と別体の薄い織布で構成することで、エアバッグ４６の折り畳み収納時における嵩を減少させることができると同時に、エアバッグ４６自体の重量も減少させることができる。勿論、このような点を考慮しなければ、エアバッグとして、カバー布５９、連結布６０、テザー６１・６２・６３・６４、及び、インフレーター保持布６６を、本体４７と一体的に袋織りにより構成したものを使用してもよい。エアバッグをこのような構成とする場合には、カバー布５９、連結布６０、及び、インフレーター保持布６６は、一端側を、本体４７と結合された状態で袋織りされ、他端側を本体の所定箇所に縫着されることとなる。また、勿論、エアバッグとして、全体を、袋織りではなく、所定形状の基布を縫合させて、形成したものを使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態である歩行者用エアバッグ装置を搭載させた車両の側面図である。
【図２】同実施形態のエアバッグ装置を搭載させた車両の平面図である。
【図３】同実施形態のエアバッグ装置の車両前後方向に沿った概略縦断面図であり、図２のＩＩＩ−ＩＩＩ部位に対応する。
【図４】同実施形態のエアバッグ装置の車両前後方向に沿った概略縦断面図であり、図２のＩＶ−ＩＶ部位に対応する。
【図５】同実施形態のエアバッグ装置に使用するエアバッグカバーとしてのカウルルーバを示す概略平面図である。
【図６】同実施形態のエアバッグ装置に使用するケースを示す概略平面図である。
【図７】同実施形態のエアバッグ装置に使用するエアバッグの正面図である。
【図８】同実施形態のエアバッグ装置に使用するエアバッグの背面図である。
【図９】同実施形態のエアバッグ装置に使用するエアバッグを単体で膨張させた際の横断面図であり、図８のＩＸ−ＩＸ部位を示す。
【図１０】同実施形態のエアバッグを構成する各部材の分解正面図である。
【図１１】同実施形態のエアバッグを左右方向に沿う折目を付けて二つ折りした状態の正面図である。
【図１２】同実施形態のエアバッグの膨張完了時の車両の斜視図である。
【図１３】同実施形態のエアバッグにおける車両搭載状態での膨張完了時の縦断面図である。
【図１４】同実施形態のエアバッグにおける車両搭載状態での膨張完了時の縦断面図である。
【符号の説明】
１…ボディ、
７（７Ｌ・７Ｒ）…フロントピラー部、
１２…カウル、
１８…カウルルーバ、
３４…ケース、
４０…インフレーター、
４６…エアバッグ、
４７…本体、
４９（４９Ｌ・４９Ｒ）…ピラー保護部、
４９ａ…（ピラー保護部の）外縁、
５０…カウルルーバ保護部、
５０ａ…（カウルルーバ保護部の）後縁、
５４…流入口部、
６１…テザー、
６２…第２テザー、
６３…第３テザー、
６８…ボルト、
Ｖ…車両、
Ｍ…歩行者用エアバッグ装置。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a pedestrian airbag device having a configuration in which an airbag at the time of completion of deployment and inflation covers an area above a cowl louver and at least near lower ends of left and right front pillars.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a pedestrian airbag device, when the airbag is deployed and inflated, the cowl louver protection portion that covers the upper portion of the cowl louver, and extends from both left and right sides of the cowl louver protection portion to cover at least the lower ends of the left and right front pillar portions. And a pillar protection portion (for example, see Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2000-79859 A
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional pedestrian airbag device, although the airbag is configured to include the pillar protection portion that covers the vicinity of the lower end of the front pillar portion, the cowl louver protection portion is elongated in the left-right direction. When the airbag is deployed and inflated, the portion of the pillar protection portion largely flaps with the inflation of the cowl louver protection portion, and it sometimes takes time until the inflation is completed so as to stably cover the pillar portion.
[0005]
The present invention is to solve the above-mentioned problem, and a pedestrian airbag that can complete inflation so that left and right pillar protection portions of the airbag can quickly cover the pillar portion while suppressing flutter. It is intended to provide a device.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In the pedestrian airbag device according to the present invention, when the airbag is fully deployed and inflated, the cowl louver protection portion that covers the upper part of the cowl louver, and extends from both left and right sides of the cowl louver protection portion and at least near the lower ends of the left and right front pillar portions And a pillar protection portion that covers the front side of the pedestrian airbag device,
In the vicinity of the end on the cowl louver protection part side of each pillar protection part of the airbag, each is extended from the vicinity of the outer peripheral edge on the side distant from the cowl louver protection part, and the front end side is fixed to the vehicle body side. A tether capable of suppressing flapping of the pillar protection portion when the airbag is deployed and inflated is provided.
[0007]
In the pedestrian airbag device of the present invention, when the airbag is deployed and inflated, the left and right pillar protection portions are inflated in a state where flapping is suppressed by tethers having tips fixed to the body, respectively. Become. For this reason, the expanded left and right pillar protection portions can quickly cover the vicinity of the lower end of the pillar portion.
[0008]
Therefore, in the pedestrian airbag device of the present invention, inflation can be completed so that the left and right pillar protection portions of the airbag can quickly cover the pillar portion while suppressing flutter.
[0009]
In the pedestrian airbag device having the above-described configuration, the cowl louver protection portion is located near the rear edge of the vehicle at the time of completion of the inflation of the airbag, and at a position near the connection portion with each pillar protection portion. A second tether extending from the vicinity of the outer peripheral edge and having a tip end fixed to the vehicle body side and capable of suppressing flapping of the cowl louver protection portion when the airbag is deployed and inflated. It is preferable that
[0010]
With the above configuration of the pedestrian airbag device, the second tether suppresses flutter near the left and right ends of the cowl louver protection portion when the airbag is deployed and inflated. That is, when the airbag is deployed and inflated, the cowl louver protection portion is inflated in a state where fluttering is suppressed, and the upper portion of the cowl louver can be quickly covered. If the cowl louver protection portion expands while suppressing fluttering, the left and right pillar protection portions extending from the cowl louver protection portion and located downstream of the inflation gas can further suppress fluttering during expansion. That is, the inflation of the left and right pillar protection portions can be completed while the flutter is further suppressed.
[0011]
Further, in the pedestrian airbag device having the above-described configuration, the airbag is configured to be folded and stored in a case disposed near the cowl louver and fixed to the vehicle body side,
It is preferable that the distal ends of the left and right tethers and the second tether are fixed to the case at the same position.
[0012]
When the pedestrian airbag device is configured as described above, the case in which the tether is fixed at a predetermined position when the airbag is stored is fixed to the body side of the vehicle. Can be fixed. Therefore, it is not necessary to separately fix the tether to the body side of the vehicle, and the man-hour for assembling the airbag device to the vehicle can be reduced. Further, in the pedestrian airbag device having the above configuration, since the tether and the second tether are fixed at the same position in the case, parts such as bolts for fixing the tether and the second tether. The score can be reduced.
[0013]
Furthermore, in the pedestrian airbag device having the above-described configuration, the cowl louver protection portion is located on the lower edge side when the inflation of the airbag is completed, and is located near the connection portion with each pillar protection portion. A third tether extending from the vicinity of the periphery and capable of pulling the cowl louver protection portion downward by fixing the tip end side to the vehicle body side is provided,
It is preferable that the distal end side of the third tether is fixed to the case at the same position as the tether and the second tether.
[0014]
With the above configuration of the pedestrian airbag device, when the airbag is deployed and inflated, the cowl louver protection portion is inflated while being pulled downward by the third tether. That is, the third tether suppresses the upward movement of the cowl louver protection portion. Therefore, the cowl louver protection part can be expanded more quickly so as to cover the upper part of the cowl louver while suppressing the upward movement. Further, in the pedestrian airbag device having the above configuration, the third tether is also fixed to the case at the same position as the tether and the second tether, so that the bolt for fixing the third tether is provided. In addition, a bolt for fixing the other tether and the second tether can be used in common, and an increase in the number of parts can be suppressed.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. In addition, in this specification, the front-back direction is based on the direction along the front-rear direction of the vehicle, and the left-right direction is based on the direction along the left-right direction when viewing the rear side from the front side of the vehicle. .
[0016]
As shown in FIGS. 1 to 4, the pedestrian airbag device M according to the embodiment houses an airbag 46, an inflator 40 that supplies gas for inflation to the airbag 46, and the folded airbag 46 and the inflator 40. And the airbag cover 18 that covers the folded airbag 46, and is provided at the cowl 12 between the hood panel 3 and the windshield 5 of the vehicle V. .
[0017]
In the case of the embodiment, the airbag cover 18 is formed of a cowl louver disposed above the cowl panel 13 on the body 1 side of the vehicle V, and the case 34 is fixed to the cowl panel 13.
[0018]
The cowl 12 includes a cowl panel 13 having high rigidity on the body 1 side, and a cowl louver 18 above the cowl panel 13.
[0019]
In the vehicle V, a sensor 10 capable of detecting or predicting a collision with a pedestrian is provided on a front bumper 9, and an airbag activation circuit (not shown) outputs a signal indicating detection of the collision with the pedestrian to the sensor 10. , The inflator 40 is operated to deploy and inflate the airbag 46.
[0020]
In the illustrated example, the cowl panel 13 is formed by welding panel members 14, 15, and 16 made of three steel plates, and a flow path 13a that guides air A flowing from the cowl louver 18 side to the indoor side. And a flow path 13b through which rainwater flowing from the cowl louver 18 is dropped from both left and right edges of the vehicle V.
[0021]
The cowl louver 18 as an airbag cover is made of synthetic resin, and is provided in a crescent-shaped space between the rear end 3a of the hood panel 3 and the windshield 5 as shown in FIGS. It is arranged to extend to the vicinity. The cowl louver 18 includes an upper wall 19 disposed substantially in the horizontal direction and a vertical wall 27 extending downward from the front end of the upper wall 19, and has a cross section in the vehicle front-rear direction substantially It has an inverted L-shape.
[0022]
The upper wall 19 has a crescent shape when viewed from above. A weather strip 29 into which the lower end of the windshield 5 is fitted is fixed to a rear end 19a of the upper wall portion 19, and a plurality of air flows to the cowl panel 13 side on the rear side of the upper wall portion 19. Insertion hole 21 is formed. On the front side of the upper wall portion 19, a door portion 25 that is pushed and opened by the airbag 46 when the airbag 46 is deployed and inflated is provided.
[0023]
The door portion 25 is configured to have a crescent shape when viewed from above, and the rear edge side is configured to open to the vehicle rear side as the hinge portion 24 when opened. At the U-shaped portion of the peripheral edge of the door portion 25 except for the hinge portion 24 side, a thin breakable portion 23 which can be broken by being pushed by the airbag 46 is formed. The hinge part 24 is configured as an integral hinge. In the case of the embodiment, the left and right ends 25a and 25b of the door portion 25 are disposed at positions where they enter the vehicle center from the lower ends 7a of the left and right front pillar portions 7L and 7R.
[0024]
In addition, the door portion 25 is disposed so as to cover the front side of the wiper 11 at the initial position, which is disposed along the left-right direction of the vehicle, below the windshield 5 when the opening is completed (see FIG. 4). 3 and 4).
[0025]
The upper wall 19 has two through holes 20 through which the wiper 11 penetrates, and the lower wall of the upper wall 19 near the hinge 24 has a side wall 22 extending downward. It is arranged. The side wall portion 22 is disposed so as to sandwich the front and rear wall portions 35a and 35b of the peripheral wall portion 35 of the case 34 described later, together with the vertical wall portion 27.
[0026]
The vertical wall portion 27 includes a flange portion 27a that bends a lower end forward, and a weather strip 31 for sealing the lower surface 3b on the rear end 3a side of the hood panel 3 is attached to the flange portion 27a. The weather strip 31 is disposed so as to be able to be pressed against substantially the entire left-right direction on the rear end 3a side of the hood panel 3, and is disposed intermittently in the vehicle left-right direction below the weather strip 31 so that the cowl panel 13 A plurality (five in the embodiment) of clips 32 that are locked in the mounting holes 13c are attached.
[0027]
The cowl louver 18 inserts and locks each clip 32 in the mounting hole 13c in a state where the rear edge of the upper wall 19 is fitted to the windshield 5, and the clips 33 ( 5) is attached to the cowl panel 13 by inserting and locking the same into a mounting hole (not shown) provided in the cowl panel 13.
[0028]
In addition, the periphery of the windshield 5 is fixed to the body 1 side such as the cowl panel 13 using the adhesive 30.
[0029]
The case 34 is made of sheet metal and includes, as shown in FIGS. 3, 4 and 6, a peripheral wall 35 having an opening 34 a below the door 25, and a bottom wall 36 closing a lower part of the peripheral wall 35. It has a box shape. The front wall portion 35a and the rear wall portion 35b of the peripheral wall portion 35 that face each other in the vehicle front-rear direction position the vicinity of the center in the left-right direction on the front side of the vehicle, and the vicinity of both edges in the left-right direction on the vehicle rear side. It is formed to be curved along the front and rear edges of the portion 25.
[0030]
The bottom wall portion 36 includes an insertion hole 36a through which bolts 68 and 42 for attaching the airbag 46 and the inflator 40 to the case 34 are inserted. A plurality (four in the embodiment) brackets 37 for attaching the case 34 to the cowl panel 13 are fixed to the lower surface of the bottom wall portion 36. Each of the brackets 37 is provided with an insertion hole 37a through which the bolt 38 is inserted, and a nut 37b which is fixed to the periphery of the insertion hole 37a and can be screwed with the bolt 38, and is provided with an insertion hole 13d of the cowl panel 13. The case 34 is fixedly attached to the cowl panel 13 by screwing the bolt 38 to the nut 37b through the insertion hole 37a.
[0031]
As shown in FIGS. 3, 9 and 10, the inflator 40 is a cylinder type in which an axial direction is arranged along the left and right direction of the vehicle, and is configured by disposing gas discharge ports (not shown) at both left and right ends. The inflator 40 is held by a bracket 41, and is fixed to the case 34 by fixing the sheet metal bracket 41 to the case 34. A substantially cylindrical inflow port of the airbag 46 described later is connected to the left and right ends of the inflator 40 using clamps 44.
[0032]
The bracket 41 includes a holding portion 41a that can hold the inflator 40 and hold the same, and a mounting piece 41b extending from the holding portion 41a, and two bolts 42 are fixed to the mounting piece 41b. ing. Then, in a state where the inflator 40 is held by the holding portion 41a, each bolt 42 of the mounting piece portion 41b is projected from the inside of the case 34 to the outside of the case 34 through the insertion hole 36a, and the nut 43 is fastened to each bolt 42. If so, the inflator 40 can be attached to the case 34.
[0033]
The airbag 46 includes a main body 47, a cover cloth 59, a connecting cloth 60, tethers 61, 62, 63, 64, and an inflator holding cloth 66, as shown in FIGS. . The main body 47 is manufactured by bag weaving using polyester yarn, polyamide yarn, or the like. The cover cloth 59, the connecting cloth 60, the tethers 61, 62, 63, 64, and the inflator holding cloth 66 are separate from the main body 47, and are each a flexible woven fabric such as a polyester thread or a polyamide thread. It is formed from cloth.
[0034]
The main body 47 includes an inflating portion 48 that inflates the inflating gas so as to separate the front side wall portion 48a and the back side wall portion 48b from each other, and a peripheral portion 56 that connects the wall portions 48a and 48b to prevent the inflating gas from flowing. , Is configured. The peripheral edge portion 56 is formed at a position to be the outer peripheral edge of the inflatable portion 48, including the periphery of the inflow port portion 54 described later. The main body 47 is a flat airbag type in which the front side wall portion 48a and the back side wall portion 48b have the same plane shape, and can be deployed flat by overlapping the wall portions 48a and 48b. When the deployment and inflation of the airbag 46 are completed, the rear wall portion 48b is mostly disposed on the vehicle V side, and the front wall portion 48a is largely disposed on the free space side remote from the vehicle V. The Rukoto. Further, a coating agent such as silicon for preventing gas leakage is applied to the outer peripheral surface of the main body 47 to form a coating layer.
[0035]
Further, as shown in FIGS. 8 and 9, the inflatable portion 48 is formed in a substantially U-shape that is wide in the left-right direction when viewed from the front, when the unfolded inflated portion is completed without the vehicle. The portions extending to the vehicle rear side (upper side) on the left and right sides are pillar protection portions 49 (49L and 49R) that cover at least the lower front surfaces of the left and right front pillar portions 7L and 7R, and the lower ends of the pillar protection portions 49L and 49R. A portion connecting the nearby parts is configured as a cowl louver protection portion 50 that covers the upper part of the cowl louver 18.
[0036]
As shown in FIGS. 10 and 14, the cowl louver protection portion 50 is disposed along the left-right direction, and has two cylindrical portions 51. 52. Inflow portions 54 are provided between the cylindrical portions 51 and 52 and near the pillar protection portions 49L and 49R, respectively. In the case of the embodiment, each inflow port 54 is in communication with the tubular section 52 disposed on the rear side when the inflation of the airbag 46 is completed. Each of the inlets 54 is formed by opening an end 45a located at the center of the width. These inflow portions 54 allow inflation gas from the inflator 40 to flow into the inflation portion 48 of the airbag 46. The inflow portions 54 are provided on the left and right ends of the inflator 40 and use the clamps 44 to inflate the inflator 40. It is connected to.
[0037]
As shown in FIG. 14, the cover cloth 59 is provided so as to cover the upper surface side of the cowl louver protection portion 50 (the tubular portions 51 and 52) when the inflation is completed. Both ends 59a and 59b in the front-rear direction are connected to a portion 56a of a front-side peripheral portion 56 of the front tubular portion 51 and a rear-side peripheral portion of the rear tubular portion 52 so as to be connected in the vehicle front-rear direction. And a portion 56b of the portion 56, respectively. The cover cloth 59 has a width B0 in the front-rear direction (see FIG. 10) and a length B1 in the front-rear direction when the front and back side walls 48a and 48b are superposed and flattened in the cowl louver protection part 50. It is set to be smaller. That is, as shown in FIGS. 8 and 9, when the cover cloth 59 is stitched, the cowl louver protection portion 50 of the main body 47 is configured to be contracted in the front-rear direction. The width of the cover cloth 59 in the front-rear direction is set so that when the inflation of the airbag 46 is completed, the tubular portions 51 and 52 are not separated from each other, but are brought into close contact with each other. I have.
[0038]
In the case of the embodiment, the portion of the cowl louver protection portion 50 is disposed by the cover cloth 59 so that the two tubular portions 51 and 52 are shifted in the front-rear direction when the inflation of the airbag 46 is completed. The upper part of the cowl louver 18 is covered. Therefore, as compared with the case where one cylindrical portion is disposed at the portion of the cowl louver protection portion 50, the upper portion of the cowl louver 18 can be widely covered in the vehicle front-rear direction, and the height of the cowl louver protection portion 50 can be increased. Thus, the upper portion of the cowl louver 18 can be covered with good cushioning properties.
[0039]
The connecting cloth 60 is disposed between the cylindrical portions 51 and 52 and between the inflow portions 54 and 54. Both ends 60a and 60b in the front-rear direction are connected to the front cylindrical portion 51. Are sewn to a portion 56c of the peripheral portion 56 on the vehicle rear side and a portion 56d of the peripheral portion 56 on the vehicle front side of the rear tubular portion 52. When the inflation of the airbag 46 is completed, the connecting cloth 60 connects the lower ends of the tubular parts 51 and 52 to each other, and separates the tubular parts 51 and 52 together with the cover cloth 59. Instead, it is provided to complete the expansion in the leaned state. The inflator 40 is disposed below the connecting cloth 60 when the vehicle is mounted on the vehicle.
[0040]
The tethers 61, 62, 63, and 64 are disposed so as to extend in a plate shape from the peripheral edge portion 56 of the main body 47.
[0041]
The tether 61 constitutes a first tether, and extends from the peripheral edge 56 on the side away from the cowl louver protection section 50 at the end on the cowl louver protection section 50 side of each of the pillar protection sections 49L and 49R, that is, near the lower end. Is established. In the case of the embodiment, the first tether 61 is provided at each of two places near the intersection of each of the pillar protection portions 49L and 49R and the cylindrical portion 52. At the tip side of each tether 61, a mounting hole 61a is formed. Each tether 61 is attached to the bottom wall portion 36 of the case 34 by the bolt 68 inserted into the mounting hole 61a being inserted through the insertion hole 36a of the bottom wall portion 36 and the nut 69 being screwed. (See FIG. 4). By arranging the tether 61, when the airbag 46 is deployed and inflated, the pillar protection portions 49L and 49R are moved up and down of the outer edge 49a (in a direction obliquely upward and away from the front surfaces of the pillar portions 7L and 7R, respectively). It expands in a state in which the fluttering from the upper side to the lower side (the upper and lower sides corresponding to the front surfaces of the pillar portions 7L and 7R) is suppressed.
[0042]
The second tether 62 is disposed in the cowl louver protection section 50 at the edge on the vehicle rear side when the inflation of the airbag 46 is completed. In the case of the embodiment, the second tether 62 is a portion of the peripheral portion 56 near the connecting portion between the tubular portion 52 disposed on the rear side and each of the pillar protection portions 49L and 49R, that is, the tubular portion. 52, a portion 56b of a peripheral edge portion 56b on the vehicle rear side extends near both left and right ends. At the tip side of each second tether 62, a mounting hole 62a is formed. Each of the second tethers 62 is attached to the bottom wall portion 36 of the case 34 together with the above-described tethers 61 using bolts 68 and nuts 69 (see FIG. 4). By disposing the second tether 62, the rear edge 50a of the cowl louver protection portion 50 is pulled downward when the airbag 46 is deployed and inflated, and the cowl louver protection portion 50 is moved in the vertical direction (when the rear edge 50a is the cowl louver). 18 in a state in which fluttering in an obliquely upward direction away from the upper surface 18 and an obliquely downward direction from the obliquely upper direction to the upper surface of the cowl louver 18 is suppressed.
[0043]
The third tether 63 is provided in the cowl louver protection section 50 at a position on the lower edge side when the inflation of the airbag 46 is completed. In the case of the embodiment, the third tether 63 is a front edge side of the tubular portion 52 disposed on the rear side, and is a peripheral edge portion 56 between each pillar protection portion 49L / 49R and each inlet portion 54. From the part. Each of the third tethers 63 is disposed at a position substantially symmetrical to the above-described second tether 62 with respect to the longitudinal axis of the tubular portion 52. A mounting hole 63a is formed at the distal end side of each third tether 63. Each of the third tethers 63 is attached to the bottom wall portion 36 of the case 34 together with the above-described tethers 61 and the second tethers 62 using bolts 68 and nuts 69 (see FIG. 4). By arranging the third tether 63, the cowl louver protection portion 50 expands in a state where the lower edge portion is pulled downward when the expansion is completed, and the upward rise of the cowl louver protection portion 50 is suppressed. Will be done.
[0044]
Further, a fourth tether 64 is disposed at a position near the center in the left-right direction at a portion 56d of the peripheral portion 56 on the vehicle front side in the tubular portion 52. The fourth tether 64 is provided on the lower edge side when the inflation of the airbag 46 is completed, and has the same function as the third tether 63. The fourth tether 64 has a mounting hole 64a provided on the distal end side, and is attached to a predetermined portion of the bottom wall portion 36 of the case 34 using a bolt and a nut, although not shown. The fourth tether 64 is provided at a position below the connecting cloth 60 in the airbag 46 when mounted on the vehicle.
[0045]
In the embodiment, an inflator holding cloth 66 for holding the inflator 40 is provided at a position near each of the inlets 45. Each of the inflator holding cloths 66 is formed in a belt shape, and is formed in a ring shape by sewing both ends in the longitudinal direction to a portion 56 d of a peripheral portion 56 on the vehicle front side in the tubular portion 52. Then, the inflator 40 is inserted and held. The inflator holding cloth 66 is also provided at a position below the connecting cloth 60 in the airbag 46 when mounted on the vehicle.
[0046]
When manufacturing the airbag 46, the main body 47, the cover cloth 59, the connecting cloth 60, the tethers 61, 62, 63, 64, and the inflator holding cloth 66 are prepared in advance. The main body 47 is manufactured by weaving a plurality of main body materials provided with the inflated portion 48 and the peripheral edge portion 56 by bag weaving, and cutting the outer shape of the main body 47 from the main body materials. Note that, in the case of the embodiment, a coating agent is applied at the time of manufacturing the body material, and a coating layer is formed before cutting. Of course, this coating layer may be formed after cutting the main body 47 from the main body material.
[0047]
The front and rear ends 59a and 59b of the cover cloth 59, the front and rear ends 60a and 60b of the connecting cloth 60, the base end portions of the tethers 61, 62, 63, and 64, and the inflator holding portion with respect to a predetermined portion of the main body. By suturing both ends of the portion 66, the airbag 46 can be manufactured.
[0048]
Next, mounting of the pedestrian airbag device M on the vehicle V will be described. First, from the state where the airbag 46 manufactured as described above is unfolded flat, the cover cloth 59 is positioned inside near the front edge of the tubular portion 52 when mounted on the vehicle as shown in FIG. Wrap around. Thereafter, as shown by the dashed line in FIG. 11, the airbag 46 is folded in a bellows form with a fold C along the left and right direction, and the folded airbag 46 is wrapped with a breakable wrapping material for preventing collapse. . When the airbag 46 is folded, the left and right ends of the folded airbag 46 are folded back so as to approach the center, so that the length of the airbag in the left and right direction can be stored in the case 34. .
[0049]
After the folding of the airbag 46 is completed, the inlets 54, 54, the tethers 61, 62, 63, 63, and the inflator holding cloth 66 are pulled out, and the left and right ends of the inflator 40 held by the holder 41a of the bracket 41 are pulled out. Are inserted into the respective inlets 54 while the respective inflator holding cloths 66 are inserted, and are connected to the respective inlets 54 using the clamps 44. Then, the vicinity of the tip of each tether 61, 62, 63 of the airbag 46 is overlapped so that the mounting holes 61a, 62a, 63a are aligned, and the bolt 68 is inserted through the mounting holes 61a, 62a, 63a. Also, the bolt is inserted through the mounting hole 64a of the tether 64. Next, the folded airbag 46 and the inflator 40 are housed in the case 34 while the bolts 42 and 68 are inserted into the insertion holes 36 a of the bottom wall portion 36 so as to project from the inside of the case 34 to the outside. If the nuts 43 and 69 are fastened to the bolts 42 and 68 protruding from the insertion holes 36a, the airbag 46 and the inflator 40 can be housed and fixed in the case 34.
[0050]
Then, if the cowl louver 18 to which the weather strips 29 and 31 have been assembled is assembled to the cowl panel 13 and each bracket 37 of the case 34 is fixed to the cowl panel 13 with a bolt 38, the airbag device M can be mounted on the vehicle V. Can be.
[0051]
When the airbag device M is mounted on the vehicle V, a lead wire (not shown) for operating the airbag is connected to the inflator 40 through a hole (not shown) provided in the case 34.
[0052]
Before the airbag device M is mounted on the vehicle V, a drive motor or the like of the wiper 11 is mounted, and after the airbag device M is mounted on the vehicle V, the arm of the wiper 11 or the hood panel 3 is mounted on the vehicle V. It will be mounted on.
[0053]
After the pedestrian airbag device M is mounted on the vehicle V, if an operation signal is input to the inflator 40, the inflator 40 operates and discharges the inflation gas. The inflation gas flows into the inflation portion 48 from 54 and expands. Therefore, the door portion 25 of the cowl louver 18 is pushed by the airbag 46 to break the breakable portion 23 of the peripheral edge, and is opened to the rear side of the vehicle V with the hinge portion 24 as the center of rotation, and the airbag 46 is deployed. It will expand.
[0054]
In the pedestrian airbag device M according to the embodiment, when the airbag 46 completes the deployment and inflation, as shown by the two-dot chain line in FIGS. 1 and 2 and the solid line in FIG. However, the cowl louver protection portion 50 covers the front surfaces of the front pillar portions 7L and 7R, and covers the upper portion of the cowl louver 18 near the front lower end of the windshield 5.
[0055]
At this time, in the airbag 46 of the embodiment, when the airbag 46 is inflated and inflated, the right and left pillar protection portions 49L and 49R are respectively moved up and down in the outer edge 49a by the tethers 61 with the tips fixed to the body 1 side. In a state where fluttering is suppressed (up and down directions including an obliquely upward direction away from the front surfaces of the pillar portions 7L and 7R, and an obliquely downward direction corresponding to the front surfaces of the pillar portions 7L and 7R from the obliquely upward directions). Expands (see FIG. 13). Therefore, the expanded pillar protection portions 49L and 49R can quickly cover the vicinity of the lower ends of the pillar portions 7L and 7R.
[0056]
Therefore, in the pedestrian airbag device M of the embodiment, the inflation is completed so that the left and right pillar protection portions 49L and 49R of the airbag 46 can quickly cover the pillar portions 7L and 7R while suppressing flutter. Can be.
[0057]
In particular, the pedestrian airbag device M of the embodiment has a configuration in which the left and right ends of the airbag 46 are folded back toward the center and housed in the case 34. For this reason, when the tethers 61 are not provided, the outer edges 49a of the pillar protection portions 49L and 49R largely flap upward as shown by a two-dot chain line in FIG. Since the 61 is provided, the expansion of the pillar protection portions 49L and 49R can be completed in a state where fluttering of the outer edge 49a is suppressed.
[0058]
In the airbag device M of the embodiment, the cowl louver protection portion 50 is located at the rear edge of the vehicle at the time of completion of the inflation of the airbag 46, and is located near the connecting portion with the pillar protection portions 49 and 49R. In this configuration, the second tethers 62 are provided. Therefore, when the airbag 46 is deployed and inflated, the rear edges 50a near the left and right ends of the cowl louver protection portion 50 are pulled downward by the second tethers 62 as shown in FIG. In the vertical direction (including the obliquely upward direction in which the trailing edge 50a is separated from the cowl louver 18 and the obliquely downward direction in which the rear edge 50a hits the upper surface of the cowl louver 18). That is, when the airbag 46 is deployed and inflated, the cowl louver protection section 50 is inflated in a state where fluttering is suppressed, and the upper portion of the cowl louver 18 can be quickly covered. If the cowl louver protection portion 50 expands while suppressing fluttering in the vertical direction, the left and right pillar protection portions 49L and 49R extending from the cowl louver protection portion 50 and located downstream of the inflation gas are further expanded. Can be suppressed. That is, the inflation of the left and right pillar protection portions 49L and 49R can be completed while fluttering is further suppressed. In the case where the second tether 62 is not provided, the rear edge 50a of the cowl louver protection portion 50 flaps in the vertical direction when the airbag 46 is deployed and inflated, as shown by the two-dot chain line in FIG. Become.
[0059]
Further, in the airbag device M of the embodiment, the tip ends of the tether 61 and the second tether 62 are fixed to the bottom wall portion 36 of the case 34, respectively. Therefore, if the case 34 in which the tethers 61 and 62 are fixed to a predetermined position when the airbag 46 is stored is fixed to the body 1 side of the vehicle V, the tethers 61 and 62 are fixed to the body 1 side together with the airbag device M. Therefore, the tethers 61 and 62 do not need to be separately fixed to the body side 1 of the vehicle V, and the man-hour for assembling the airbag device M to the vehicle V can be reduced. Further, in the airbag device M of the embodiment, since the tips of the tether 61 and the second tether 62 are fixed at the same position in the case 34, parts such as bolts 68 for fixing the tethers 61 and 62 are provided. The score can be reduced.
[0060]
Furthermore, in the airbag device M of the embodiment, the cowl louver protection portion 50 is located on the lower edge side when the inflation of the airbag 46 is completed and near the connection portion with the pillar protection portions 49L and 49R. In this configuration, three tethers 63 are provided. Therefore, when the airbag 46 is deployed and inflated, as shown in FIG. 14, the cowl louver protection portion 50 is inflated while being pulled downward by the third tethers 63. That is, the third tethers 63 suppress the upward movement of the cowl louver protection portion 50. As a result, the cowl louver protection part 50 can be inflated more quickly so as to cover the upper part of the cowl louver 18 while suppressing the upward movement. In the airbag device M of the embodiment, since the third tether 63 is also fixed to the case 34 at the same position as the tether 61 and the second tether 62, bolts for fixing the third tether 63 are provided. And the bolt 68 for fixing the other tethers 61 and 62 can be used in common, and an increase in the number of parts can be suppressed.
[0061]
In the airbag device M of the embodiment, the cover cloth 59, the connecting cloth 60, the tethers 61, 62, 63, 64, and the inflator holding cloth 66 are separately provided as the airbag 46 from the bag-woven main body 47. Of woven fabric. That is, by configuring these members with a thin woven cloth separate from the main body 47, the bulk of the airbag 46 when folded and stored can be reduced, and at the same time, the weight of the airbag 46 itself can be reduced. it can. Of course, if such a point is not taken into consideration, the cover cloth 59, the connecting cloth 60, the tethers 61, 62, 63, 64, and the inflator holding cloth 66 are integrally formed with the main body 47 by bag weaving as an airbag. You may use what was comprised. When the airbag is configured as described above, the cover cloth 59, the connecting cloth 60, and the inflator holding cloth 66 are woven with one end connected to the main body 47, and the other end is connected to the main body 47. At a predetermined location. Further, as a matter of course, the airbag may be formed by sewing a base cloth of a predetermined shape, instead of sack weaving.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a vehicle equipped with a pedestrian airbag device according to one embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of a vehicle equipped with the airbag device of the embodiment.
FIG. 3 is a schematic vertical cross-sectional view of the airbag device of the embodiment along a vehicle front-rear direction, and corresponds to a portion III-III in FIG.
FIG. 4 is a schematic vertical cross-sectional view of the airbag device of the embodiment along a vehicle front-rear direction, and corresponds to a section taken along line IV-IV of FIG.
FIG. 5 is a schematic plan view showing a cowl louver as an airbag cover used in the airbag device of the embodiment.
FIG. 6 is a schematic plan view showing a case used for the airbag device of the embodiment.
FIG. 7 is a front view of the airbag used in the airbag device of the embodiment.
FIG. 8 is a rear view of the airbag used in the airbag device of the embodiment.
FIG. 9 is a cross-sectional view of the airbag used in the airbag device of the embodiment when the airbag is inflated by itself, and shows a portion IX-IX in FIG. 8;
FIG. 10 is an exploded front view of each member constituting the airbag of the embodiment.
FIG. 11 is a front view showing a state where the airbag according to the embodiment is folded in half with a fold along the left-right direction.
FIG. 12 is a perspective view of the vehicle when the inflation of the airbag of the embodiment is completed.
FIG. 13 is a vertical cross-sectional view of the airbag of the embodiment when the inflation is completed in a vehicle-mounted state.
FIG. 14 is a vertical cross-sectional view of the airbag according to the embodiment when the inflation is completed in a vehicle-mounted state.
[Explanation of symbols]
1 ... body,
7 (7L ・ 7R) ... front pillar part,
12 ... Cowl,
18 ... Cowl louver,
34 ... case,
40 ... inflator,
46 ... airbag,
47 ... body,
49 (49L / 49R): Pillar protection part,
49a ... outer edge (of pillar protection part),
50 ... Cowl louver protection part,
50a ... trailing edge (of cowl louver protection)
54 ... inlet,
61 ... Tether,
62 ... second tether,
63 ... third tether,
68 ... bolt,
V… Vehicle,
M: Pedestrian airbag device.

Claims

エアバッグが、展開膨張完了時において、カウルルーバの上方を覆うカウルルーバ保護部と、該カウルルーバ保護部の左右両側から延びて左右のフロントピラー部の少なくとも下端付近の前方側を覆うピラー保護部と、を備える構成の歩行者用エアバッグ装置において、
前記エアバッグの前記各ピラー保護部における前記カウルルーバ保護部側となる端部付近には、それぞれ、前記カウルルーバ保護部から離れた側の外周縁近傍から延設されるとともに、先端側を車両のボディ側に固定させて、前記エアバッグの展開膨張時に前記ピラー保護部のばたつきを抑え可能なテザーが、配設されていることを特徴とする歩行者用エアバッグ装置。The airbag, when deployment and inflation is completed, a cowl louver protection portion that covers above the cowl louver, and a pillar protection portion that extends from both left and right sides of the cowl louver protection portion and covers at least a front side near the lower ends of the left and right front pillar portions. In a pedestrian airbag device having a configuration,
Each of the pillar protection portions of the airbag is provided near an end of the pillar protection portion on the cowl louver protection portion side and extends from a portion near an outer peripheral edge of the airbag away from the cowl louver protection portion. A pedestrian airbag device, characterized in that a tether fixed to the side and capable of suppressing fluttering of the pillar protection portion when the airbag is deployed and inflated is provided.

前記カウルルーバ保護部において、前記エアバッグの膨張完了時における車両後方側の縁部近傍であって、前記各ピラー保護部との連結部位付近となる位置には、それぞれ、外周縁近傍から延設されるとともに、先端側を車両のボディ側に固定させて、前記エアバッグの展開膨張時に前記カウルルーバ保護部のばたつきを抑え可能な第２のテザーが、配設されていることを特徴とする請求項１に記載の歩行者用エアバッグ装置。In the cowl louver protection portion, at the position near the rear edge of the vehicle when the inflation of the airbag is completed and near the connection portion with each of the pillar protection portions, each is extended from the vicinity of the outer peripheral edge. And a second tether having a distal end fixed to a vehicle body side and capable of suppressing flapping of the cowl louver protection portion when the airbag is deployed and inflated, is provided. 2. The pedestrian airbag device according to 1.

前記エアバッグが、前記カウルルーバ付近に配設されて車両のボディ側に固定されるケースに折り畳まれて収納されて、
左右のそれぞれの前記テザーと前記第２のテザーとが、先端側を、共に同一位置で、前記ケースに固定されていることを特徴とする請求項２に記載の歩行者用エアバッグ装置。The airbag is folded and housed in a case arranged near the cowl louver and fixed to the vehicle body side,
3. The pedestrian airbag device according to claim 2, wherein each of the left and right tethers and the second tether are fixed to the case at the same position on the distal end side. 4.

前記カウルルーバ保護部において、前記エアバッグの膨張完了時に下縁側となる部位であって、前記各ピラー保護部との連結部位付近となる位置には、それぞれ、外周縁近傍から延設されるとともに、先端側を車両のボディ側に固定させて前記カウルルーバ保護部を下方に牽引可能な第３のテザーが、配設されており、
該第３のテザーが、先端側を、前記テザー及び前記第２のテザーと共に同一位置で、前記ケースに固定されていることを特徴とする請求項３に記載の歩行者用エアバッグ装置。In the cowl louver protection portion, a portion which is a lower edge side when the inflation of the airbag is completed, and which is near a connection portion with each of the pillar protection portions, respectively, is extended from the vicinity of the outer peripheral edge, A third tether is provided, the distal end of which can be fixed to the vehicle body and the cowl louver protection portion can be pulled downward,
The pedestrian airbag device according to claim 3, wherein the third tether is fixed to the case at the same position with the tether and the second tether on the distal end side.