JP2004281681A - 検査レシピ作成システム、欠陥レビューシステム、検査レシピ作成方法及び欠陥レビュー方法 - Google Patents

検査レシピ作成システム、欠陥レビューシステム、検査レシピ作成方法及び欠陥レビュー方法 Download PDF

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Abstract

【課題】致命欠陥を早期に発見して製品の歩留り向上に寄与する検査レシピ作成システム及び方法、欠陥レビューシステム及び方法を提供する。
【解決手段】検査対象を選択する検査対象選択部と、検査対象における欠陥サイズ毎のクリティカルエリアを抽出するクリティカルエリア抽出部と、検査対象内で検出することが予測される欠陥サイズ毎の欠陥密度を抽出する欠陥密度予測部と、欠陥サイズ毎のクリティカルエリア及び欠陥サイズ毎の欠陥密度に基づいて欠陥サイズ毎の致命欠陥数を計算する致命欠陥計算部と、欠陥サイズ毎の致命欠陥数及び欠陥サイズ毎の欠陥検出率を定める検査レシピ候補に基づいて、検出することが期待される致命欠陥数を複数の検査レシピ候補についてそれぞれ計算する検出期待値計算部とを具備する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、検査レシピ作成システム、欠陥レビューシステム、検査レシピ作成方法及び欠陥レビュー方法に係り、特に、電子デバイスの製造工程等で使用される欠陥検査装置における検査レシピを作成する装置及びその方法、及び検査対象内で検出された多数の欠陥のうちからレビューすべき欠陥を特定する装置及びその方法に係る。
【0002】
【従来の技術】
電子デバイスの製造技術において、不良原因を早期に発見し、製造工程及び製造装置へフィードバックすることは、歩留りの維持・向上にとって必要不可欠な作業である。不良原因を早期に発見する為には先ず電子デバイス上で発生する欠陥を出来るだけ多く検出しなければならない。このためには、欠陥検査装置の多数の感度パラメータ(検査レシピ)を検査対象に応じて最適な値に設定する必要がある。従来、欠陥検査装置の検査レシピは、技術者の知識・経験に基づく主観的な判断によって設定されていた。
【0003】
また、不良原因となる製造工程及び製造装置を特定する為には、欠陥レビューを行なわなければならない。欠陥レビューとは、欠陥検査装置で検出された欠陥を光学顕微鏡や走査電子顕微鏡(SEM)等を使って観察して不良要因毎に分類する作業である。欠陥レビューの結果は、不良原因を特定するための非常に重要な情報源となる。
【0004】
この欠陥レビューに関して、欠陥レビューを効率良く行うべく、欠陥の大きさと不良原因となる可能性(致命性)を判定するためのデータとを比較して欠陥の致命性を計算し、致命性の高い欠陥から順にレビューする方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、致命性の高い欠陥を優先的に解析すべく、欠陥のチップ内の位置、チップ内の領域及び欠陥の大きさに応じた不良発生率データから、不良発生率を欠陥毎に算出し、不良発生率が基準値以上の欠陥を選択する検査システムが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−214462号公報(段落[0083]−[0100]、第3−4図)
【0006】
【特許文献2】
特開2002−141384号公報(段落[0024]−[0025]、第6−8図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
近年、欠陥検査装置の性能向上やウェハの大口径化によって検出される欠陥の数が急増している。したがって、不良原因を早期に発見する為には、電子デバイス上で発生する欠陥の中から致命性の高い欠陥だけを効率良く検出し、レビューする必要がある。
【0008】
しかし、従来の検査レシピ作成方法は、欠陥の致命性を考慮していない為、装置の動作に支障のない微細な欠陥が多く検出されるような検査レシピを設定してしまい、致命欠陥を効率良く検出することが出来ない。これにより、本来検出すべき重大な欠陥を見落とし、対策すべき欠陥の見逃しによって歩留り改善が遅れることになり、多大な損失が生じてしまう。また、技術者が試行錯誤して検査レシピを作成する為、最適な検査レシピを見出すには非常に時間がかかってしまう。更に、技術者の熟練度によって検査レシピの質に差が生じてしまう。
【0009】
また、検出される欠陥の数が急増することにより、欠陥レビューに対する負担が大きくなっている。検出される多数の欠陥の中からサンプリングしてレビューを行なうにも致命欠陥を効率良くサンプリングする方法がないのが現状であり、膨大な検出欠陥の中から致命欠陥を効率的にレビューし、問題となる製造工程及び製造装置を早期に特定することができる方法が求められている。
【0010】
本発明はこのような従来技術の問題点を解決するために成されたものであり、その目的は、致命欠陥を早期に発見して製品の歩留り向上に寄与する検査レシピ作成システム、欠陥レビューシステム、検査レシピ作成方法及び欠陥レビュー方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の特徴は、検査対象を選択する検査対象選択部と、検査対象における欠陥サイズ毎のクリティカルエリアを抽出するクリティカルエリア抽出部と、検査対象内で検出することが予測される欠陥サイズ毎の欠陥密度を抽出する欠陥密度予測部と、欠陥サイズ毎のクリティカルエリア及び欠陥サイズ毎の欠陥密度に基づいて、欠陥サイズ毎の致命欠陥数を計算する致命欠陥計算部と、欠陥サイズ毎の致命欠陥数及び欠陥サイズ毎の欠陥検出率を定める検査レシピ候補に基づいて、検出することが期待される致命欠陥数を複数の検査レシピ候補についてそれぞれ計算する検出期待値計算部とを具備する検査レシピ作成システムであることを要旨とする。
【0012】
本発明の第2の特徴は、検査対象を選択する検査対象選択部と、検査対象における欠陥サイズ毎のクリティカルエリアを抽出するクリティカルエリア抽出部と、検査対象内で検出した欠陥サイズ毎の欠陥密度を抽出する検出欠陥密度抽出部と、欠陥サイズ毎のクリティカルエリア及び欠陥サイズ毎の欠陥密度に基づいて、欠陥サイズ毎の致命欠陥数を計算する致命欠陥計算部と、欠陥サイズ毎の致命欠陥数に基づいて、レビューする欠陥数を欠陥サイズ毎に求めるレビュー数決定部とを具備する欠陥レビューシステムであることを要旨とする。
【0013】
本発明の第3の特徴は、検査対象を選択する段階と、検査対象における欠陥サイズ毎のクリティカルエリアを求める段階と、検査対象内で検出することが予測される欠陥サイズ毎の欠陥密度を求める段階と、欠陥サイズ毎のクリティカルエリア及び欠陥サイズ毎の欠陥密度に基づいて、欠陥サイズ毎の致命欠陥数を計算する段階と、欠陥サイズ毎の致命欠陥数及び欠陥サイズ毎の欠陥検出率を定める検査レシピ候補に基づいて、検出することが期待される致命欠陥数を複数の検査レシピ候補についてそれぞれ計算する段階とを具備する検査レシピ作成方法であることを要旨とする。
【0014】
本発明の第4の特徴は、検査対象を選択する段階と、検査対象における欠陥サイズ毎のクリティカルエリアを求める段階と、検査対象内で検出した欠陥サイズ毎の欠陥密度を求める段階と、欠陥サイズ毎のクリティカルエリア及び欠陥サイズ毎の欠陥密度に基づいて、欠陥サイズ毎の致命欠陥数を計算する段階と、欠陥サイズ毎の致命欠陥数に基づいて、レビューする欠陥数を欠陥サイズ毎に求める段階とを具備する欠陥レビュー方法であることを要旨とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図面の記載において同一あるいは類似の部分には同一あるいは類似な符号を付している。
【0016】
(第1の実施の形態)
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る検査レシピ作成システムは、欠陥検査装置の検査レシピを作成する機能を備えた演算部1と、演算部1に接続されたクリティカルエリア記憶部2、予測欠陥密度記憶部3、検査レシピ候補記憶部4、検出期待値記憶部5、及びプログラム記憶部20とを有する。
【0017】
演算部1は、検査対象を選択する検査対象選択部10と、検査対象における欠陥サイズ毎のクリティカルエリアを抽出するクリティカルエリア抽出部11と、検査対象内で検出することが予測される欠陥サイズ毎の欠陥密度を抽出する欠陥密度予測部12と、欠陥サイズ毎のクリティカルエリア及び欠陥サイズ毎の欠陥密度に基づいて欠陥サイズ毎の致命欠陥数を計算する致命欠陥計算部13と、欠陥サイズ毎の致命欠陥数及び検査レシピ候補に基づいて、検出することが期待される致命欠陥数を複数の検査レシピ候補についてそれぞれ計算する検出期待値計算部14と、検出することが期待される致命欠陥数が最も多い検査レシピ候補を求める最適検査レシピ決定部15とを具備する。
【0018】
演算部1は、通常のコンピュータシステムの中央処理装置(CPU)の一部として構成すればよい。検査対象選択部10、クリティカルエリア抽出部11、欠陥密度予測部12、致命欠陥計算部13、検出期待値計算部14、及び最適検査レシピ決定部15は、それぞれ専用のハードウェアで構成しても良く、通常のコンピュータシステムのCPUを用いて、ソフトウェアで実質的に等価な機能を有していても構わない。
【0019】
クリティカルエリア記憶部2、予測欠陥密度記憶部3、検査レシピ候補記憶部4、検出期待値記憶部5、及びプログラム記憶部20は、それぞれ、半導体ROM、半導体RAM等の半導体メモリ装置、磁気ディスク装置、磁気ドラム装置、磁気テープ装置などの補助記憶装置で構成してもよく、CPUの内部の主記憶装置で構成しても構わない。
【0020】
演算部1には、入出力制御部22を介して、操作者からのデータや命令などの入力を受け付ける入力装置23と、作成された検査レシピのデータを出力する出力装置24とが接続されている。入力装置23には、キーボード、マウス、ライトペンまたはフレキシブルディスク装置などが含まれる。出力装置24には、プリンタ装置、表示装置などが含まれる。表示装置には、CRT、液晶などのディスプレイ装置が含まれる。
【0021】
演算部1で実行される各処理のプログラム命令はプログラム記憶部20に記憶されている。プログラム命令は必要に応じてCPUに読み込まれ、CPUの内部の演算部1によって、演算処理が実行される。また同時に、一連の演算処理の各段階で発生した数値情報などのデータは、CPU内の主記憶装置に一時的に記憶される。
【0022】
検査対象選択部10は、例えば、製品の種類、製品の製造工程及び製品内の領域を検査対象として指定する。クリティカルエリア抽出部11は、検査対象選択部10によって選択された検査対象における欠陥サイズ毎のクリティカルエリアをクリティカルエリア記憶部2から抽出する。「クリティカルエリア」とは、欠陥の存在により不良が発生する範囲(確率)を示す概念である。その詳細は、図2(a)及び図2(b)を参照して後述する。欠陥密度予測部12は、検査対象内で検出することが予測される欠陥サイズ毎の欠陥密度を予測欠陥密度記憶部3から抽出する。致命欠陥計算部13は、抽出された欠陥サイズ毎のクリティカルエリア及び検査対象における欠陥サイズ毎の欠陥密度に基づいて、欠陥サイズ毎の致命欠陥数(Killer Defect 数)を計算する。検出期待値計算部14は、欠陥サイズ毎の致命欠陥数及び検査レシピ候補に規定されている欠陥検出率に基づいて、検査対象において検出が期待される致命欠陥数を計算する。最適検査レシピ決定部15は、検出が期待される致命欠陥数に基づいて、最適な検査レシピ候補を求める。最適な検査レシピ候補は、検出することが期待される致命欠陥数が最も多い検査レシピ候補である。
【0023】
クリティカルエリア記憶部2は、検査対象となる製品の種類、製品の製造工程、製品内の領域のそれぞれに対応するクリティカルエリアの情報を格納する。クリティカルエリアの情報には、欠陥サイズ毎のクリティカルエリアが含まれる。予測欠陥密度記憶部3は、検査対象となる製品と、製造ライン、製造プロセス、或いは製造装置のうちの少なくとも1つが共通する他の製品において、既に発生した過去の欠陥密度の情報を格納する。検査レシピ候補記憶部4は、製品の種類、製品の製造工程、製品内の領域に応じて、複数の検査レシピ候補の情報を格納する。検査レシピ候補は、欠陥サイズ毎の欠陥検出率を定める。欠陥サイズ毎の欠陥検出率は、欠陥検査装置の感度パラメータによって定められる。検出期待値記憶部5は、検出期待値計算部14による計算結果を格納する。即ち、検出期待値記憶部5は、各検査レシピ候補について計算された、検査対象において検出が期待される致命欠陥数を格納する。
【0024】
予測欠陥密度記憶部3が記憶する欠陥密度の情報は、例えば、テストエレメントグループ(TEG)の電気的な特性を評価することにより得られる。また、欠陥密度の情報は、欠陥の数及び欠陥サイズをウェハ毎にまとめた第1の情報、或いは、第1の情報を欠陥サイズ毎の欠陥密度に変換した第2の情報である。したがって、欠陥密度の情報が第2の情報である場合、欠陥密度予測部12は、検査対象内で検出することが予測される欠陥サイズ毎の欠陥密度をそのまま予測欠陥密度記憶部3から抽出する。一方、欠陥密度の情報が第1の情報である場合、欠陥密度予測部12は、予測欠陥密度記憶部3から第1の情報を読み出し、第1の情報を第2の情報へ変換して抽出する。
【0025】
図2(a)に示すように、第1の配線30aと第2の配線30bがスペース31を介して平行に配置されている。第1の欠陥(大)33aは、半径Raの円形状を有し、第1の配線30aに接し、第2の配線30bと一部が重なり合っている。また、第2の欠陥(大)33bは、半径Rb(Rb=Ra)の円形状を有し、第2の配線30bに接し、第1の配線30aと一部が重なり合っている。したがって、第1及び第2の欠陥(大)33a、33bは、第1及び第2の配線30a、30b間を導通させ、ショート不良を引き起こすおそれがある。すなわち、第1及び第2の欠陥(大)33a、33bは、正常動作を妨げ動作不良を引き起こす致命欠陥となり得る。第1及び第2の欠陥(大)33a、33bは、その中心がスペース31内のクリティカルエリアAc(R)内に位置している場合に限り、第1及び第2の配線30a、30b間に跨り、致命欠陥となり得る。換言すれば、クリティカルエリアAc(R)は、第1及び第2の欠陥(大)33a、33bの存在により不良が発生する範囲を示し、クリティカルエリアAc(R)の広さは、レイアウトパターン及び欠陥サイズに依存する。半径Rの円形状の欠陥を想定した場合、クリティカルエリアAc(R)の広さは、欠陥の半径Rに依存する。以後、半径Rの円形状の欠陥について説明を続け、欠陥サイズとして欠陥の半径Rを例にとり説明する。
【0026】
一方、第1の欠陥(小)34aは、半径raの円形状を有し、第1の配線30aと離間し、第2の配線30bと接している。また、第2の欠陥(小)34bは、半径rb(ra=rb)の円形状を有し、第2の配線30bと離間し、第1の配線30aと接している。第1及び第2の欠陥(小)34a、34bは、半径ra、rbがスペース31の幅の半分よりも小さい為、第1及び第2の配線30a、30b間に跨ることがなく、第1及び第2の配線30a、30b間を導通させることがない。したがって、第1及び第2の欠陥(小)34a、34bに、クリティカルエリアAc(R)は存在しない。
【0027】
図2(b)に示すように、クリティカルエリアAc(R)は、欠陥サイズRが大きくなるにつれて広くなる。前述したように、クリティカルエリアAc(R)には、レイアウトパターンによって定まるしきい値が存在する。図2(a)に示すラインパターンにおいては、スペース31幅の半分の値PからクリティカルエリアAc(R)が発生する。また、欠陥サイズRが一定の値を越えると、クリティカルエリアAc(R)は増加せず一定の値を取る。例えば、図2(a)に示すラインパターンが繰り返されている場合、欠陥サイズRが、(スペース幅+ライン幅/2)を越えるとクリティカルエリアAc(R)は一定の値を取る。
【0028】
図3(a)及び図3(b)を参照して、図1の致命欠陥計算部13が取り扱う欠陥サイズ毎のクリティカルエリアAc(R)及び欠陥サイズ毎の予測欠陥密度分布DD(R)、及びこれらに基づいて計算される欠陥サイズR毎の致命欠陥数λ(R)を説明する。図3(a)に示すように、クリティカルエリアAc(R)及び予測欠陥密度分布DD(R)は、欠陥サイズRに依存して変化する。一般的に、予測欠陥密度分布DD(R)は、欠陥サイズが小さいほど高く、大きいほど低い。一方、クリティカルエリアAc(R)は、欠陥サイズが小さいほど狭く、大きいほど広い。
【0029】
図3(b)に示すように、致命欠陥数λ(R)は、欠陥サイズRに依存して変化する。致命欠陥数λ(R)は、(1)式により、求められる。
【0030】
λ(R) = ∫Ac(R)・DD(R)dR ・・・(1)
図4に示すように、致命欠陥数λ(R)は、図3(b)に示したそれと同じである。第1の検査レシピ候補Cp(R)、第2の検査レシピ候補Cp(R)、及び第3の検査レシピ候補Cp(R)は、図1の検査レシピ候補記憶部4に格納された検査レシピ候補の例である。第1乃至第3の検査レシピ候補Cp(R)、Cp(R)、Cp(R)は、それぞれ異なるプロファイルを有する。第1の検査レシピ候補Cp(R)の欠陥検出率は、欠陥サイズRが一定の値までは零であり、この一定値を境に急激に増加し、その直後に変化しない。第2の検査レシピ候補Cp(R)の欠陥検出率は、欠陥サイズRと共に緩やかに増加し、欠陥サイズRが一定の値以上になると変化しない。第3の検査レシピ候補Cp(R)の欠陥検出率は、初め急激に増加するが、その後、一定の増加率のもと緩やかに増加する。
【0031】
第1乃至第3の検査レシピ候補Cp(R)、Cp(R)、Cp(R)によって検出することが期待される欠陥サイズ毎の致命欠陥数λcp(R)、λcp(R)、λcp(R)は、(2)式によってそれぞれ求められる。(2)式において“x”は、1、2、又は3を示す。
【0032】
λcp(R) = ∫λ(R)・Cp (R)dR ・・・(2)
図1の最適検査レシピ決定部15は、欠陥サイズ毎の致命欠陥数λcp(R)、λcp(R)、λcp(R)に基づいて、検出することが期待される致命欠陥数が最も多い検査レシピ候補を求める。このように、致命欠陥計算部13は、レイアウトパターン及び欠陥サイズに依存するクリティカルエリアAc(R)及び(1)式を用いて、その欠陥の存在により不良が発生し得る致命欠陥数λ(R)の分布を求める。そして、検出期待値計算部14は、複数の検査レシピ候補Cp(R)、Cp(R)、Cp(R)によって検出することが期待される欠陥サイズ毎の致命欠陥数λcp(R)、λcp(R)、λcp(R)を(2)式を用いて求める。したがって、レシピ作成者の熟練度に依存することなく、歩留りに対して影響度のある欠陥を効率良く検出できる検査レシピを容易に作成することができる。また、技術者が実際に検査対象となる製品ウェハを使用して、欠陥検査装置が備える幾つもの感度パラメータを調整してはテスト検査・レビューを繰り返す必要がなくなり、検査レシピの条件出しに多くの時間がかからなくなる。
【0033】
次に、図5を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る検査レシピ作成方法を説明する。図5に示す検査レシピ作成方法は、図1に示すプログラム記憶部20に記憶されたプログラム命令に従った演算部1の動作の流れ、即ち手順を示す。
【0034】
(イ)先ずS10段階において、検査対象選択部10は検査対象を選択する。具体的には、検査対象選択部10は、製品の種類、製品の製造工程及び製品内の領域を指定する。
【0035】
(ロ)次にS11段階において、クリティカルエリア抽出部11は、選択した検査対象における欠陥サイズ毎のクリティカルエリアAc(R)を抽出する。具体的には、クリティカルエリア記憶部2から検査対象に対応するクリティカルエリアAc(R)を読み出す。
【0036】
(ハ)次にS12段階において、欠陥密度予測部12は、検査対象内で検出することが予測される欠陥サイズ毎の予測欠陥密度分布DD(R)を抽出する。具体的には、予測欠陥密度記憶部3から生産ラインにおける欠陥サイズ毎の予測欠陥密度分布DD(R)を読み出す。
【0037】
(ニ)次にS13段階において、致命欠陥計算部13は、図3(a)に示した欠陥サイズ毎のクリティカルエリアAc(R)及び欠陥サイズ毎の予測欠陥密度分布DD(R)に基づいて、(1)式を用いて図3(b)に示した欠陥サイズ毎の致命欠陥数λ(R)を計算する。
【0038】
(ホ)次にS14段階において、検出期待値計算部14は、先ず検査レシピ候補の1つを選択する。具体的には、検査レシピ候補記憶部4から検査レシピ候補の欠陥検出率情報を読み出す。ここでは、図4の第1の検査レシピ候補Cp(R)を選択した場合について説明を続ける。
【0039】
(へ)次にS15段階において、検出期待値計算部14は、選択した第1の検査レシピ候補Cp(R)によって検出することが期待される図4の致命欠陥数λcp(R)を(2)式を用いて計算する。
【0040】
(ト)次にS16段階において、検出期待値計算部14は、計算結果である図4の致命欠陥数λcp(R)を検出期待値記憶部5に保存する。
【0041】
(チ)次にS17段階において、検出期待値計算部14は、総ての検査レシピ候補について致命欠陥数を計算したか否かを判断する。計算していない場合(S17段階においてNo)、S14段階に戻り、未だ選択されていない検査レシピ候補、例えば図4の第2或いは3の検査レシピ候補Cp(R)、Cp(R)を選択する。そして、第2或いは3の検査レシピ候補Cp(R)、Cp(R)についてS15及びS16段階を繰り返し実施して、図4の致命欠陥数λcp(R)、λcp(R)を計算する。このようにS14〜S16段階を総ての検査レシピ候補について繰り返し実施することで、欠陥サイズ毎の致命欠陥数及び検査レシピ候補に基づいて、検出することが期待される致命欠陥数を複数の検査レシピ候補についてそれぞれ計算する。総ての検査レシピ候補について致命欠陥数を計算した場合(S17段階においてYes)、S18段階へ進む。
【0042】
(リ)最後にS18段階において、最適検査レシピ決定部15は、検出することが期待される致命欠陥数が最も多い検査レシピ候補を求める。具体的には、最も多い致命欠陥数λcp(R)、λcp(R)、λcp(R)を検出することが期待される検査レシピ候補を、第1乃至3の検査レシピ候補Cp(R)、Cp(R)、Cp(R)の中から抽出する。以上の手順を経て、選択した検査対象に対して致命欠陥を最大数検出できる検査レシピを自動的に作成することが可能になる。
【0043】
このように、S13段階において、レイアウトパターン及び欠陥サイズに依存するクリティカルエリアAc(R)及び(1)式を用いて、その欠陥の存在により不良が発生し得る致命欠陥数λ(R)の分布を求める。そして、S15段階において、複数の検査レシピ候補Cp(R)、Cp(R)、Cp(R)によって検出することが期待される欠陥サイズ毎の致命欠陥数λcp(R)、λcp(R)、λcp(R)を(2)式を用いて求める。したがって、レシピ作成者の熟練度に依存することなく、歩留りに対して影響度のある欠陥を効率良く検出できる検査レシピを容易に作成することができる。また、技術者が実際に検査対象となる製品ウェハを使用して、欠陥検査装置が備える幾つもの感度パラメータを調整してはテスト検査・レビューを繰り返す必要がなくなり、検査レシピの条件出しに多くの時間がかからなくなる。
【0044】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、欠陥検査装置の性能範囲で致命欠陥を最大数検出することが可能となるため、致命欠陥の早期発見・欠陥発生工程の早期対策が可能になり、製品の歩留り向上に寄与する。また、最適なレシピ条件を容易に見出すことが可能になり、検査レシピ作成の時間短縮を図れる。
【0045】
なお、上記のシステム及び方法により作成された検査レシピを使用する欠陥検査装置が複数機種あり、製造ラインにどの機種の欠陥検査装置を配備して運用するのがよいのかを判断することが必要な場合がある。この場合、予め図1の検査レシピ候補記憶部4に複数機種の欠陥検査装置に対応する検査レシピ候補の情報が登録されていれば、各々の検査装置に対して致命欠陥数λcpを最大にする条件を求めることができる。これによって、検査対象となる製品の種類・製造工程・領域に応じて最適な欠陥検査装置のライン配備を容易に決定することができ、各種欠陥検査装置の性能を生かしたラインモニター環境を構築できる。
【0046】
また、半導体装置等の電子デバイスの製造技術において、製造工程途中に検査工程を設け、逸早く工程内で発生した異常や問題欠陥を検出することが求められる。欠陥検査装置の検出感度は検査対象の構造や材料等によって変わるため、技術者がどの製造工程に検査ポイントを設けるのが適切なのかを判断することが必要な場合がある。この場合、予め図1の検査レシピ候補記憶部4に検査対象候補の製造工程ごとの検出率情報が登録されていれば、各製造工程に対して致命欠陥数λcpを最大にする条件を求めることができるため、欠陥検査装置を配備すべき最適な検査工程を容易に決定することが可能となる。
【0047】
更に、図1の予測欠陥密度記憶部3に複数の製造ラインの欠陥密度情報が登録されていても構わない。これにより、各製造ラインに適した検査装置の選定及び検査工程の選定を行なえる。
【0048】
更に、図1の検査レシピ候補記憶部4に欠陥種ごとの欠陥検出率情報が登録されていても構わない。ユーザが検出したいと望む特定の欠陥種にフォーカスした検査レシピを作成できる。
【0049】
更に、検査対象となる電子デバイスには半導体装置、液晶装置等が含まれ、また電子デバイスの製造に必要な露光マスク等を検査対象とすることも出来る。
【0050】
(第2の実施の形態)
図6は、半導体装置の製造ラインに配備された欠陥検査工程群S40の例を示す。欠陥検査は製造工程において発生する欠陥を検出できるように各製造工程群の間に配置された関門というかたちで行なわれていることが多い。したがって、欠陥検査工程群S40は、ウェハに対して加工処理を施す製造工程群S30の後に実施される。例えば、製造工程群S30として、ウェハ上に絶縁体、半導体、或いは金属から成る薄膜を堆積し(S300)、堆積した薄膜を平坦化する(S301)。そして、薄膜上にレジストパターンを形成するリソグラフィ工程(S302)を実施し、レジストパターンをマスクとして薄膜を選択的にエッチングする(S303)。そして、レジストパターンの除去及びウェハ表面の洗浄(S304)を実施する。S300〜S304から成る製造工程群S30を実施した後に、欠陥検査工程群S40として、ウェハ上の欠陥を検査(S400)し、検出した欠陥をレビューして故障原因を特定する(S401)。本発明の第2の実施の形態では、レビュー工程(S401)において用いられる欠陥レビューシステム及び欠陥レビュー方法について説明する。
【0051】
図7に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る欠陥レビューシステムは、レビューすべき欠陥数を決定し、歩留りを劣化させる要因を特定する機能を備えた演算部1と、演算部1に接続されたクリティカルエリア記憶部2、検出欠陥密度記憶部6、レビュー条件記憶部7、レビュー分類結果記憶部8、プログラム記憶部20、及びレビュー実行部21とを有する。
【0052】
演算部1は、検査対象を選択する検査対象選択部10と、検査対象における欠陥サイズ毎のクリティカルエリアを抽出するクリティカルエリア抽出部11と、検査対象内で検出した欠陥サイズ毎の欠陥密度を抽出する検出欠陥密度抽出部16と、欠陥サイズ毎のクリティカルエリア及び欠陥サイズ毎の欠陥密度に基づいて欠陥サイズ毎の致命欠陥数を計算する致命欠陥計算部13と、欠陥サイズ毎の致命欠陥数に基づいて、欠陥サイズ毎のレビューすべき欠陥数を求めるレビュー数決定部17と、検査対象内で検出した欠陥をレビューした結果に基づいて製造歩留りが劣化する要因を抽出する歩留り要因抽出部18とを具備する。
【0053】
検査対象選択部10、クリティカルエリア抽出部11、検出欠陥密度抽出部16、致命欠陥計算部13、レビュー数決定部17、及び歩留り要因抽出部18は、それぞれ専用のハードウェアで構成しても良く、通常のコンピュータシステムのCPUを用いて、ソフトウェアで実質的に等価な機能を有していても構わない。
【0054】
クリティカルエリア記憶部2、検出欠陥密度記憶部6、レビュー条件記憶部7、レビュー分類結果記憶部8、及びプログラム記憶部20は、それぞれ、半導体ROM、半導体RAM等の半導体メモリ装置、磁気ディスク装置、磁気ドラム装置、磁気テープ装置などの補助記憶装置で構成してもよく、CPUの内部の主記憶装置で構成しても構わない。
【0055】
演算部1には、入出力制御部22を介して、操作者からのデータや命令などの入力を受け付ける入力装置23と、レビューすべき欠陥数及び歩留り劣化要因のデータを出力する出力装置24とが接続されている。
【0056】
検査対象選択部10は、例えば、製品の種類、製品の製造工程及び製品内の領域を検査対象として指定する。クリティカルエリア抽出部11は、検査対象選択部10によって選択された検査対象における欠陥サイズ毎のクリティカルエリアをクリティカルエリア記憶部2から抽出する。検出欠陥密度抽出部16は、検査対象内で検出した欠陥サイズ毎の欠陥密度を検出欠陥密度記憶部6から抽出する。致命欠陥計算部13は、クリティカルエリア抽出部11が抽出したクリティカルエリアと検出欠陥密度抽出部16が抽出した検出欠陥密度の情報に基づいて、欠陥サイズ毎の致命欠陥数を計算する。レビュー数決定部17は、致命欠陥計算部13が計算した欠陥サイズ毎の致命欠陥数とレビュー条件記憶部7に登録されたレビュー条件に基づいて、レビューを実施する欠陥数を欠陥サイズごとに算出する。歩留り要因抽出部18は、レビュー分類結果記憶部8に記憶されているレビュー分類結果の情報に基づいて、製造歩留りに影響を与える問題欠陥及び問題工程を抽出する。
【0057】
クリティカルエリア記憶部2は、検査対象となる製品の種類、製品の製造工程、製品内の領域のそれぞれに対応するクリティカルエリアの情報を格納する。検出欠陥密度記憶部6は、検査対象となる製品内で欠陥検査装置が実際に検出した欠陥密度の情報を格納する。欠陥密度の情報には、欠陥検査装置によって検出された欠陥の番号、欠陥の数、欠陥サイズ、座標情報等が含まれる。また、検出欠陥密度記憶部6は、検出した欠陥を欠陥サイズ毎に集計した結果を格納しても構わない。
【0058】
即ち、検出欠陥密度記憶部6が記憶する欠陥密度の情報は、欠陥の数及び欠陥サイズをウェハ毎にまとめた第1の情報、或いは、第1の情報を欠陥サイズ毎の欠陥密度に変換した第2の情報である。したがって、欠陥密度の情報が第2の情報である場合、検出欠陥密度抽出部16は、欠陥サイズ毎の欠陥密度をそのまま検出欠陥密度記憶部6から抽出する。一方、欠陥密度の情報が第1の情報である場合、検出欠陥密度抽出部16は、検出欠陥密度記憶部6から第1の情報を読み出し、第1の情報を第2の情報へ変換して抽出する。
【0059】
例えば、図8(a)に示すように、図7の検出欠陥密度記憶部6には、欠陥検査装置が検出したウェハ51上の各欠陥52について検出欠陥情報50が記憶されている。検出欠陥情報50には、ウェハごとに欠陥の番号及び欠陥サイズがまとめられている。図8(a)に示した例では、ウェハNo.1〜No.5について合計20000個の欠陥を検出した場合を示している。図8(b)に示すように、図7の検出欠陥密度記憶部6には、図8(a)の検出欠陥情報50を基に集計された欠陥サイズ毎の検出欠陥密度分布DD’(R)が記憶されていても構わない。図8(b)に示した例では、ある欠陥サイズにおいて検出欠陥密度分布DD’(R)のピークが現れている。図8(c)に示すように、図7の致命欠陥計算部13は、欠陥サイズ毎の検出欠陥密度分布DD’(R)及び欠陥サイズ毎のクリティカルエリアAc(R)の情報に基づいて(1)式を用いて欠陥サイズ毎の致命欠陥数λ’(R)を求める。図8(c)に示した例では、検出欠陥密度分布DD’(R)のピークが致命欠陥数λ’(R)のプロファイルに反映されている。図8(d)に示すように、図7のレビュー数決定部17は、欠陥サイズ毎の致命欠陥数λ’(R)及びレビュー条件に基づいて、レビューを実施する欠陥数を欠陥サイズごとに算出する。図8(d)に示した例では、検出欠陥密度分布DD’(R)のピークがレビューを実施する欠陥数にも反映されている。
【0060】
レビュー条件記憶部7は、検査対象内で検出した欠陥をレビューする条件が記憶されている。欠陥をレビューする条件には、レビューする欠陥数或いはレビューサンプリングレートを指定する条件が含まれる。レビューサンプリングレートとは、欠陥検査装置が検出した欠陥数に対するレビューする欠陥数の割合を示す。レビュー分類結果記憶部8には、レビュー実行部21による欠陥レビューの結果が欠陥の発生源などの特徴がわかる形でカテゴリ分けされて格納されている。
【0061】
レビュー実行部21は、レビュー数決定部17が計算したレビューを実施する欠陥数に従って、欠陥を観察・分類するレビュー装置である。レビュー結果は、レビュー分類結果記憶部8内に記憶される。
【0062】
図9(a)に示すように、欠陥サイズ毎に検出欠陥密度分布DD’(R)が集計され、クリティカルエリアAc(R)が規定されている。ここでは、検出した欠陥の合計は20000個である。そして、(1)式を用いて致命欠陥数λ’(R)が計算される。図9(b)には、図8(c)の致命欠陥数λ’(R)の合計λtに対する各欠陥サイズの致命欠陥数λ’(R)の割合を示す。図9(b)に示す割合(λ’(R)/λt)は、欠陥が製造歩留りへ与える影響度を示す「歩留りインパクト比」に相当する。この歩留りインパクト比及び(3)式に従って、レビューを実施する欠陥数Rc(R)が特定される。ここで「Trc」はレビューを実施する欠陥の総数を示す。
【0063】
Rc(R) = Trc ×(λ’(R)/λt) ・・・(3)
図9(c)に示した例では、レビューを実施する欠陥の総数Trcが1000個、即ち、サンプリングレートが5%である場合に相当している。図9(d)は、レビュー実行部21によって観察・分類された欠陥の欠陥モード毎の個数を示す。「エッチングダスト」は、図6のエッチング工程S303において発生するダストである。「ポリッシュスクラッチ」は、平坦化処理S301において発生する引っかき傷である。「リソダスト」は、リソグラフィ工程S302において発生するダストである。「デポダスト」は堆積工程S300において発生するダストである。歩留り要因抽出部18は、図9(d)に示す欠陥モードを欠陥数の多い順に並べ替える。この結果、歩留りに影響度の高い問題欠陥・問題工程が抽出される。図9(d)に示す例において歩留り要因抽出部18は、エッチングダストが歩留り劣化要因であることを予測する。
【0064】
このように、致命欠陥計算部13は、レイアウトパターン及び欠陥サイズに依存するクリティカルエリアAc(R)及び(1)式を用いて、その欠陥の存在により不良が発生し得る致命欠陥数λ’(R)の分布を求める。そして、レビュー数決定部17は、欠陥サイズ毎の致命欠陥数λ’(R)及びレビュー条件としてのレビューする欠陥数Trcなどを用いてレビューを実施する欠陥数を欠陥サイズ毎に求める。したがって、第2の実施の形態に係る欠陥レビューシステムによれば、歩留りに対して影響度の高い欠陥を効率良くレビューすることができ、その結果、問題欠陥・問題工程をリアルタイムで予測することができる。よって、致命欠陥の早期発見・対策が可能となり、製品の歩留り急峻立ち上げに大きな効果がある。
【0065】
図10(a)に示すように、従来の欠陥レビューシステムでは、欠陥検査装置が検出した欠陥(検出欠陥)54のすべてに対してレビュー分類作業を行ったり、あるいは、検出欠陥54が多発した状況においては、歩留りに対する影響度を考慮せずにランダムに欠陥をサンプリングしてレビューを実施する欠陥(レビュー欠陥)55を決定している。したがって、図10(b)に示すように、図8(d)に示す致命欠陥数λ’(R)に対して、従来の欠陥レビューは非常に非効率であった。本発明の第2の実施の形態による欠陥レビューシステムを使用すれば、歩留りに影響度の高い欠陥に対して効率良くレビューすることができる。
【0066】
次に、図11を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る欠陥レビュー方法を説明する。図11に示す欠陥レビュー方法は、図7に示すプログラム記憶部20に記憶されたプログラム命令に従った演算部1の動作の流れ、即ち手順を示す。
【0067】
(イ)先ずS20段階において、図7の検査対象選択部10は検査対象を選択する。具体的には、検査対象選択部10は、製品の種類、製品の製造工程及び製品内の領域を指定する。
【0068】
(ロ)次にS21段階において、図7のクリティカルエリア抽出部11は、選択した検査対象における欠陥サイズ毎のクリティカルエリアAc(R)を抽出する。具体的には、図7のクリティカルエリア記憶部2から検査対象に対応するクリティカルエリアAc(R)を読み出す。
【0069】
(ハ)次にS22段階において、図7の検出欠陥密度抽出部16は、検査対象内で検出した欠陥サイズ毎の欠陥密度分布DD’(R)を抽出する。具体的には、検出欠陥密度記憶部6から欠陥検査装置が検出した欠陥サイズ毎の欠陥密度DD’(R)を読み出す。
【0070】
(ニ)次にS23段階において、図7の致命欠陥計算部13は、図8(c)に示した欠陥サイズ毎のクリティカルエリアAc(R)及び欠陥サイズ毎の欠陥密度分布DD’(R)に基づいて、(1)式を用いて欠陥サイズ毎の致命欠陥数λ’(R)を計算する。
【0071】
(ホ)次にS24a段階において、図7のレビュー数決定部17は、先ず欠陥サイズ毎の歩留りインパクト比を計算する。欠陥サイズ毎の歩留りインパクト比は、例えば図9(b)に示すように、致命欠陥数の合計λtに対する欠陥サイズ毎の致命欠陥数λ’(R)の割合である。
【0072】
(へ)次にS24b段階において、レビュー数決定部17は、図7のレビュー条件記憶部7に記憶されたレビュー条件(トータルレビュー数:Total Review Count)に従って、欠陥サイズ毎の歩留りインパクト比から欠陥サイズ毎のレビュー数を求める。例えば、サンプリングレートが5%の場合、図9(a)に示す欠陥数に対して図9(c)に示す欠陥サイズ毎のレビュー数が求められる。以上、S24a段階及びS24b段階を経て、レビュー数決定部17は、欠陥サイズ毎の致命欠陥数λ’(R)及びレビュー条件に基づいて、レビューする欠陥数を欠陥サイズ毎に計算することができる(S24段階)。レビューする欠陥は上記指定条件のもとランダマイズ等によって決定され、レビュー実行部21に送られる。
【0073】
(ト)次にS25段階において、図7のレビュー実行部21は、レビューする欠陥数に従って、検査対象内で検出される欠陥をレビューする。なお、欠陥レビューは、自動欠陥分類機能をもつ装置(Auto Defect Classification:ADC)でも、人間による欠陥分類作業による実行でも構わない。
【0074】
(チ)次にS26段階において、レビュー実行部21は、レビュー実行部21によるレビュー分類結果を例えば図9(d)に示すように集計する。集計結果は、レビュー分類結果記憶部8に格納される。
【0075】
(リ)最後にS27段階において、図7の歩留り要因抽出部18は、検査対象内で検出される欠陥をレビューした結果に基づいて、製造歩留りが劣化する要因を抽出する。具体的には、図9(d)に示す欠陥モードを欠陥数の多い順にソートを行なう。この結果、歩留りに影響度の高い問題欠陥・問題工程が抽出される。図9(d)に示す例では、エッチングダストが歩留り劣化要因であることが歩留り要因抽出部18により予測される。以上の手順を経て、選択した検査対象に対してレビューすべき欠陥数を欠陥サイズ毎に求め、致命欠陥をレビューすることが出来る。
【0076】
このように、S23段階において、レイアウトパターン及び欠陥サイズに依存するクリティカルエリアAc(R)及び(1)式を用いて、その欠陥の存在により不良が発生し得る致命欠陥数λ’(R)の分布を求める。そして、S24段階において、欠陥サイズ毎の致命欠陥数λ’(R)を用いてレビューを実施する欠陥数を欠陥サイズ毎に求める。したがって、第2の実施の形態に係る欠陥レビュー方法によれば、歩留りに対して影響度の高い欠陥を効率良くレビューすることができ、その結果、問題欠陥・問題工程をリアルタイムで予測することができる。よって、致命欠陥の早期発見・対策が可能となり、製品の歩留り急峻立ち上げに大きな効果がある。
【0077】
なお、検査対象となる電子デバイスには半導体装置、液晶装置等が含まれ、また電子デバイスの製造に必要な露光マスク等を検査対象とすることも出来る。
【0078】
また、第2の実施の形態において、図7に示した歩留り要因抽出部18は、演算部1に含まれているが、本発明はこれに限定されるものではない。演算部1とは異なる装置を用いて歩留り要因抽出部18を実現しても構わない。
【0079】
以上説明した検査レシピ作成方法及び欠陥レビュー方法は、時系列的につながった一連の処理又は操作、即ち「手順」として表現することができる。従って、これらの方法を、コンピュータシステムを用いて実行するために、コンピュータシステム内のプロセッサーなどが果たす複数の機能を特定するプログラムとして構成することができる。また、このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に保存することができる。この記録媒体をコンピュータシステムによって読み込ませ、このプログラムを実行してコンピュータを制御しながら上述した方法を実現することができる。この記録媒体は、図1及び図7に示したプログラム記憶部20として用いる、あるいはプログラム記憶部20に読み込ませ、このプログラムにより演算部1における種々の作業を所定の処理手順に従って実行することができる。ここで、このプログラムを保存する記録媒体としては、メモリ装置、磁気ディスク装置、光ディスク装置、その他のプログラムを記録することができるような装置が含まれる。
【0080】
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は、第1及び第2の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0081】
図1及び図5に示した検査レシピ作成システム及び検査レシピ作成方法を用いて、ウェハに対して図6に示した検査工程(S400)を実施し、その後、図7及び図11に示した欠陥レビューシステム及び欠陥レビュー方法を用いて、このウェハに対してレビュー工程(S401)を実施することが出来る。即ち、第1の実施の形態と第2の実施の形態とを組み合せて、図6に示した欠陥検査工程群S40を実施することが出来る。
【0082】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ限定されるものである。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、致命欠陥を早期に発見して製品の歩留り向上に寄与する検査レシピ作成システム、欠陥レビューシステム、検査レシピ作成方法及び欠陥レビュー方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る検査レシピ作成システムを示すブロック図である。
【図2】図2(a)及び図2(b)は、クリティカルエリアの概念を説明する為の図である。図2(a)は、ラインパターン上の欠陥及びクリティカルエリアを示す平面図であり、図2(b)は、欠陥サイズ毎のクリティカルエリアの分布を示すグラフである。
【図3】図3(a)は、クリティカルエリア及び予測欠陥密度の欠陥サイズ毎の分布をそれぞれ示すグラフであり、図3(b)は、計算された欠陥サイズ毎の致命欠陥数を示すグラフである。
【図4】欠陥サイズ毎の致命欠陥数、図1の検査レシピ候補記憶部に格納されている第1乃至第3の検査レシピ候補、及び第1乃至第3の検査レシピ候補によって検出することが期待される致命欠陥数をそれぞれ示すグラフである。
【図5】図1に示した検査レシピ作成システムを用いた検査レシピ作成方法を示すフローチャートである。
【図6】一般的な半導体装置の製造工程の一部分を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る欠陥レビューシステムを示すブロック図である。
【図8】図8(a)は、図7の検出欠陥密度記憶部に記憶されているウェハごとの検出欠陥情報の一例を示す図である。図8(b)は、図7の検出欠陥密度記憶部に記憶されている欠陥サイズ毎の検出欠陥密度分布を示すグラフである。図8(c)は、図7の致命欠陥計算部によって計算された欠陥サイズ毎の致命欠陥数を示すグラフである。図8(d)は、図7のレビュー数決定部が算出したレビューを実施する欠陥数の分布を示すグラフである。
【図9】図9(a)は、図8(c)に対応する欠陥サイズ毎の検出欠陥密度分布DD’(R)及びクリティカルエリアAc(R)のデータを示す。図9(b)は、欠陥サイズ毎の致命欠陥数λ’(R)の割合を示す。図9(c)は、レビューを実施する欠陥数を欠陥サイズ毎に示す。図9(d)は、欠陥分類毎にカテゴリ分けされたレビュー結果を示す。
【図10】図10(a)は、従来の欠陥レビューシステムにおいて検出される欠陥数及びレビューを実施する欠陥数の分布を示し、図10(b)は、図10(a)に更に図8(d)に示す致命欠陥数λ’(R)を加えたものである。
【図11】図7に示した欠陥レビューシステムを用いた欠陥レビュー方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 演算部
2 クリティカルエリア記憶部
3 予測欠陥密度記憶部
4 検査レシピ候補記憶部
5 検出期待値記憶部
6 検出欠陥密度記憶部
7 レビュー条件記憶部
8 レビュー分類結果記憶部
10 検査対象選択部
11 クリティカルエリア抽出部
12 欠陥密度予測部
13 致命欠陥計算部
14 検出期待値計算部
15 最適検査レシピ決定部
16 検出欠陥密度抽出部
17 レビュー数決定部
18 歩留り要因抽出部
20 プログラム記憶部
21 レビュー実行部
22 入出力制御部
23 入力装置
24 出力装置
30a 第1の配線
30b 第2の配線
31 スペース
33a 第1の欠陥(大)
33b 第2の欠陥(大)
34a 第1の欠陥(小)
34b 第2の欠陥(小)
54 検出欠陥
55 レビュー欠陥
Ac(R) クリティカルエリア
DD(R) 予測欠陥密度分布
DD’(R) 検出欠陥密度分布
λ(R)、λ’(R) 致命欠陥数
Cp 検査レシピ候補

Claims (14)

  1. 検査対象を選択する検査対象選択部と、
    前記検査対象における欠陥サイズ毎のクリティカルエリアを抽出するクリティカルエリア抽出部と、
    前記検査対象内で検出することが予測される欠陥サイズ毎の欠陥密度を抽出する欠陥密度予測部と、
    前記欠陥サイズ毎のクリティカルエリア及び前記欠陥サイズ毎の欠陥密度に基づいて、欠陥サイズ毎の致命欠陥数を計算する致命欠陥計算部と、
    前記欠陥サイズ毎の致命欠陥数及び欠陥サイズ毎の欠陥検出率を定める検査レシピ候補に基づいて、検出することが期待される致命欠陥数を複数の前記検査レシピ候補についてそれぞれ計算する検出期待値計算部
    とを具備することを特徴とする検査レシピ作成システム。
  2. 前記検出することが期待される致命欠陥数が最も多い前記検査レシピ候補を求める最適検査レシピ決定部を更に具備することを特徴とする請求項1記載の検査レシピ作成システム。
  3. 前記欠陥サイズ毎のクリティカルエリアが記憶されるクリティカルエリア記憶部と、
    検出することが予測される前記欠陥サイズ毎の欠陥密度が記憶される予測欠陥密度記憶部と、
    前記検査レシピ候補が記憶される検査レシピ候補記憶部
    とを更に具備することを特徴とする請求項1又は2記載の検査レシピ作成システム。
  4. 前記検査対象選択部は、製品の種類、前記製品の製造工程及び前記製品内の領域を指定することを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の検査レシピ作成システム。
  5. 検査対象を選択する検査対象選択部と、
    前記検査対象における欠陥サイズ毎のクリティカルエリアを抽出するクリティカルエリア抽出部と、
    前記検査対象内で検出した欠陥サイズ毎の欠陥密度を抽出する検出欠陥密度抽出部と、
    前記欠陥サイズ毎のクリティカルエリア及び前記欠陥サイズ毎の欠陥密度に基づいて、欠陥サイズ毎の致命欠陥数を計算する致命欠陥計算部と、
    前記欠陥サイズ毎の致命欠陥数に基づいて、レビューする欠陥数を欠陥サイズ毎に求めるレビュー数決定部
    とを具備することを特徴とする欠陥レビューシステム。
  6. 前記レビューする欠陥数に従って、前記検査対象内で検出した欠陥をレビューするレビュー実行部と、
    前記検査対象内で検出した欠陥をレビューした結果に基づいて、製造歩留りが劣化する要因を抽出する歩留り要因抽出部
    とを更に具備することを特徴とする請求項5記載の欠陥レビューシステム。
  7. 前記欠陥サイズ毎のクリティカルエリアが記憶されるクリティカルエリア記憶部と、
    前記検査対象内で検出した前記欠陥サイズ毎の欠陥密度が記憶される検出欠陥密度記憶部と、
    前記検査対象内で検出した欠陥をレビューする条件が記憶されるレビュー条件記憶部
    とを更に具備することを特徴とする請求項5又は6記載の欠陥レビューシステム。
  8. 前記検査対象選択部は、製品の種類、前記製品の製造工程及び前記製品内の領域を指定することを特徴とする請求項5乃至7何れか1項記載の欠陥レビューシステム。
  9. 検査対象を選択する段階と、
    前記検査対象における欠陥サイズ毎のクリティカルエリアを求める段階と、
    前記検査対象内で検出することが予測される欠陥サイズ毎の欠陥密度を求める段階と、
    前記欠陥サイズ毎のクリティカルエリア及び前記欠陥サイズ毎の欠陥密度に基づいて、欠陥サイズ毎の致命欠陥数を計算する段階と、
    前記欠陥サイズ毎の致命欠陥数及び欠陥サイズ毎の欠陥検出率を定める検査レシピ候補に基づいて、検出することが期待される致命欠陥数を複数の前記検査レシピ候補についてそれぞれ計算する段階
    とを具備することを特徴とする検査レシピ作成方法。
  10. 前記検出することが期待される致命欠陥数が最も多い前記検査レシピ候補を求める段階を更に具備することを特徴とする請求項9記載の検査レシピ作成方法。
  11. 前記検査対象を選択する段階は、製品の種類、前記製品の製造工程及び前記製品内の領域を指定する段階であることを特徴とする請求項9又は10記載の検査レシピ作成方法。
  12. 検査対象を選択する段階と、
    前記検査対象における欠陥サイズ毎のクリティカルエリアを求める段階と、
    前記検査対象内で検出した欠陥サイズ毎の欠陥密度を求める段階と、
    前記欠陥サイズ毎のクリティカルエリア及び前記欠陥サイズ毎の欠陥密度に基づいて、欠陥サイズ毎の致命欠陥数を計算する段階と、
    前記欠陥サイズ毎の致命欠陥数に基づいて、レビューする欠陥数を欠陥サイズ毎に求める段階
    とを具備することを特徴とする欠陥レビュー方法。
  13. 前記レビューする欠陥数に従って、前記検査対象内で検出した欠陥をレビューする段階と、
    前記検査対象内で検出した欠陥をレビューした結果に基づいて、製造歩留りが劣化する要因を抽出する段階
    とを更に具備することを特徴とする請求項12記載の欠陥レビュー方法。
  14. 前記検査対象を選択する段階は、製品の種類、前記製品の製造工程及び前記製品内の領域を指定する段階であることを特徴とする請求項12又は13記載の欠陥レビュー方法。
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