JP2004281510A - 樹脂封止型電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体チップとリードフレームとをボンディングワイヤにて結線し、これらを樹脂にて包み込むように封止してなる樹脂封止型電子装置において、リフロー時におけるインナーリードの先端部での樹脂の剥離を防止する。
【解決手段】樹脂封止型電子装置としてのQFP(クワッドフラットパッケージ)100は、半導体チップ10と、半導体チップ10を包み込むように封止する樹脂部材20と、樹脂部材20の外部から内部へ入り込んで延びるリードフレーム30と、樹脂部材20の内部にて半導体チップ10とリードフレーム30のインナーリード31とを結線するボンディングワイヤ40とを備えており、インナーリード31においては、ワイヤ40と接続される部位の最表面に、ワイヤ40との接合性を確保するためのメッキ層50が形成されるとともに、メッキ層50よりも先端部側の部位の最表面にはメッキ層50が形成されていない。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品とリードフレームとをボンディングワイヤにて結線し、これらを樹脂部材によって包み込むように封止してなる樹脂封止型電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、この種の樹脂封止型電子装置を表面実装用パッケージとして用い、これを基板上にはんだを介してリフロー実装することは、低コストで実装できるため、非常に広く行われている。しかしながら、この実装方法は、はんだのリフロー時に高温となるためパッケージに対して非常に熱ストレスが大きく、信頼性に影響を与える場合があった。
【0003】
特に最近では、さらに高温のリフロー温度を要する鉛フリーはんだ、すなわちSn−Ag−Cu系はんだ等のより融点の高いはんだによる表面実装が始まり、熱ストレスがさらに大きくなる傾向にある。
【0004】
この熱ストレスによる劣化は、リードフレームと樹脂部材とが熱応力や水蒸気圧により剥離して発生する。ここで、水蒸気圧とは、吸湿した樹脂部材中の水分がリフロー時の高温により蒸発するときの圧力である。
【0005】
このようなリードフレームと樹脂部材との剥離を抑制するために、従来では、リードフレームの吊りリードに樹脂部材との密着性を阻害する被膜を設けることにより、当該被膜部分にて積極的に剥離を生じさせ、樹脂部材中の水分を水蒸気として排出するようにした手法が提案されている(特許文献1参照)。
【0006】
また、リードフレームの一面を無機物の薄膜にて被覆することにより、この薄膜部分と樹脂部材との密着性を強固なものとし、リードフレームと樹脂部材との剥離を抑制するようにした手法が提案されている(特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特許第2845600号公報
【0008】
【特許文献2】
特開平6−13516号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した各手法では、リードフレームと樹脂部材との剥離は抑制できるものの、その剥離を抑制するために、上記被膜や薄膜をリードフレームに別途形成する必要がある。そのため、製造に手間がかかる等、コストの増大につながる。
【0010】
このようなリードフレームと樹脂部材の剥離の問題について、本発明者等は検討を行った。この検討について、図5にしたがって説明する。図5は、従来の典型的な樹脂封止型電子装置としての樹脂モールドQFP(クワッドフラットパッケージ)の透視図である。
【0011】
このQFPは、電子部品としての半導体チップ10と、半導体チップ10を包み込むように封止する樹脂部材20と、樹脂部材20の外部から内部へ入り込んで延びるリードフレーム30と、樹脂部材20の内部にて半導体チップ10とリードフレーム30のインナーリード31とを結線し電気的に接続するボンディングワイヤ40とを備える。なお、図5中、樹脂部材20はその外形を二点鎖線にて示している。
【0012】
また、インナーリード31におけるボンディングワイヤ40の接続部すなわちインナーリード31の先端部の表面には、図5中にて点ハッチングとして示すように、ボンディングワイヤ31との接合性を確保するためのメッキ層50が形成されている。このメッキ層50は、通常、例えばAgメッキ等の貴金属メッキよりなるものである。
【0013】
このようなQFPを基板上にリフロー実装することによって、図6に示すように、インナーリード31と樹脂部材20との間が剥離した。この剥離部K1は、図6中の斜線ハッチングで示す。このように、リードフレーム30と樹脂部材20との剥離は、リフロー時に応力が集中するインナーリード31の先端部から発生することを確認した。
【0014】
そこで、リードフレームと樹脂部材との剥離を抑制するには、このインナーリード31の先端部での樹脂の剥離を抑制する必要があるが、上述したように、インナーリード31の先端部の表面には、ボンディングワイヤ40の接合性を確保するためのメッキ層50が形成されている。
【0015】
このメッキ層50は、上述したように貴金属からなるが、一般に貴金属に対して樹脂の密着力は小さい。そのため、リフロー時にインナーリード31の先端部に応力が集中すると、当該先端部から容易に樹脂が剥離する。そして、ある程度の大きさの剥離が発生すると、この剥離がワイヤボンド部まで進行するため、信頼性を低下させることになる。
【0016】
本発明は上記問題に鑑み、電子部品とリードフレームとをボンディングワイヤにて結線し、これらを樹脂部材にて包み込むように封止してなる樹脂封止型電子装置において、リフロー時におけるインナーリードの先端部での樹脂の剥離を防止することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、電子部品(10)と、電子部品を包み込むように封止する樹脂部材(20)と、樹脂部材の外部から内部へ入り込んで延びるリードフレーム(30)と、樹脂部材の内部にて電子部品とリードフレーム(30)のインナーリード(31)とを結線し電気的に接続するボンディングワイヤ(40)とを備える樹脂封止型電子装置において、インナーリード(31)においては、ボンディングワイヤ(40)と接続される部位の最表面に、ボンディングワイヤ(40)との接合性を確保するためのメッキ層(50)が形成されるとともに、メッキ層(50)よりもインナーリード(31)の先端部側の部位の最表面には、メッキ層(50)が形成されていないことを特徴とする。
【0018】
それによれば、インナーリード(31)の最表面において、実質的にボンディングワイヤ(40)との接続部のみにメッキ層(50)が存在した形となる。そして、インナーリード(31)において当該メッキ層(50)よりも先端部側の部位(51)の最表面には、樹脂との密着性の劣るメッキ層(50)が存在しない。
【0019】
そのため、インナーリード(31)とボンディングワイヤ(40)との接合性を確保できるとともに、ボンディングワイヤ(40)の接続部よりも先端部側のインナーリード(31)の部分では、リードフレーム(30)と樹脂部材(20)との密着性を確保することができる。よって、本発明の樹脂封止型電子装置によれば、リフロー時におけるインナーリードの先端部での樹脂の剥離を防止することができる。
【0020】
請求項2に記載の発明では、メッキ層(50)は貴金属メッキよりなることを特徴とする。請求項1に記載の樹脂封止型電子装置におけるメッキ層(50)は貴金属メッキより構成できる。
【0021】
請求項3に記載の発明では、貴金属メッキはAgメッキであることを特徴とする。請求項2に記載の樹脂封止型電子装置における貴金属メッキとしてはAgメッキを採用できる。
【0022】
請求項4に記載の発明では、樹脂部材(20)はエポキシ系樹脂よりなることを特徴とする。請求項1〜請求項3に記載の樹脂封止型電子装置における樹脂部材(20)としてはエポキシ系樹脂よりなるものを採用できる。
【0023】
請求項5に記載の発明では、リードフレーム(30)はCu合金もしくはNiを含む合金よりなることを特徴とする。請求項1〜請求項4に記載の樹脂封止型電子装置におけるリードフレーム(30)としては、Cu合金もしくはNiを含む合金よりなるものを採用できる。
【0024】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態に係る樹脂封止型電子装置としての樹脂モールドQFP100の樹脂部材20を透過してみた概略平面構成を示す図である。なお、図1中、樹脂部材20は二点鎖線にて示してあり、また、メッキ層50の表面には、識別のため便宜上、ハッチングが施してある。
【0026】
このQFP100は、電子部品としての半導体チップ10と、半導体チップ10電子部品を包み込むように封止する樹脂部材20と、樹脂部材20の外部から内部へ入り込んで延びるリードフレーム30と、樹脂部材20の内部にて半導体チップ10とリードフレーム30のインナーリード31とを結線し電気的に接続するボンディングワイヤ40とを備える。
【0027】
半導体チップ10は、ICチップを構成する通常の半導体チップとすることができ、リードフレーム30のアイランド30aに接着剤等を介して搭載されている。樹脂部材20は、例えば耐リフロー性の良いフィラー量の多い熱膨張係数の小さいものであり、エポキシ系樹脂等にガラスフィラーを含有させたモールド樹脂を用いることができる。
【0028】
個々のリードフレーム30は、Cu合金もしくはNiを含む合金等を用いた細長板状のものにできる。このようなリードフレーム30の素材としては、Cuや42アロイ等、さらにはCuを基材としてその表面にNiメッキを施したものを用いることができる。なお、これら樹脂部材20およびリードフレーム30の素材は、互いの密着性に優れたものとして樹脂封止型電子装置に通常使用されるものである。
【0029】
そして、リードフレーム30のうち樹脂部材20に埋設された部分がインナーリード31であり、樹脂部材20から突出している部分がアウターリード32である。図示しないが、QFP100は、このアウターリード32においてはんだを介して基板上にリフロー実装される。
【0030】
ボンディングワイヤ40は、金やアルミ等のワイヤボンディングにより形成されたものである。このようなQFP100においては、半導体チップ10と外部との信号のやりとりはリードフレーム30、ボンディングワイヤ40を介して行われる。そして、樹脂部材20によって半導体チップ10や電気接続部の保護がなされている。
【0031】
ここにおいて、インナーリード31においては、ボンディングワイヤ40と接続される部位の最表面に、ボンディングワイヤ40との接合性を確保するためのメッキ層50が形成されている。このメッキ層50としては、通常の樹脂封止型電子装置においてワイヤボンド接合性を確保するのに好適なAgメッキ等の貴金属メッキ等を採用することができる。
【0032】
それとともに、メッキ層50よりもインナーリード31の先端部側の部位の最表面には、メッキ層50が形成されていない。図1には、この先端部側におけるメッキ層50が形成されていない領域は、非メッキ形成部51として示されている。
【0033】
それによれば、インナーリード31の最表面において、実質的にボンディングワイヤ40との接続部のみにメッキ層50が存在した形となる。そのため、インナーリード31においてメッキ層50よりも先端部側の部位すなわち非メッキ形成部51の最表面は、樹脂部材20との密着性の劣るメッキ層50が存在しない。そして、非メッキ形成部51の最表面は、樹脂との密着性に優れたリードフレーム30の素材により構成されることになる。
【0034】
つまり、本実施形態では、インナーリード31には、ボンディングワイヤ40と接続される第1の領域とこの第1の領域からインナーリード31の先端部までの第2の領域(つまり非メッキ形成部51)とが形成され、第1の領域にはワイヤボンド接合性を確保するためのメッキ層50が形成され、第2の領域にはメッキ層50が形成されないことにより、第2の領域の方が第1の領域よりも樹脂部材20との密着性に優れたものとなっている。
【0035】
そのため、インナーリード31とボンディングワイヤ40との接合性を確保できるとともに、ボンディングワイヤ40の接続部よりも先端部側のインナーリード31の部分では、リードフレーム30と樹脂部材20との密着性を確保することができる。
【0036】
よって、本実施形態によれば、このQFP100をアウターリード32を介して図示しない基板等にはんだを用いてリフロー実装するにあたって、そのリフロー時におけるインナーリード31の先端部での樹脂の剥離を防止することができる。
【0037】
ここで、メッキ層50の形成方法は、マスキングによって選択的に電気メッキや無電解メッキ等のメッキを行う通常のメッキ方法により、リードフレーム30の表面に選択的に形成することが可能である。マスクとしては、通常行われる部分メッキと同様にゴム等のマスクを利用することができ、また、高精度な形成が必要な場合には、レジストを用いてマスキングを行ってもよい。
【0038】
そして、このようなメッキ層50が形成されたリードフレーム30に対しては、半導体チップ10を搭載し、ワイヤボンディングを行って、リードフレーム30と半導体チップ10とをボンディングワイヤ40にて結線する。その後、このものを成形型に投入し、樹脂部材20による封止を行う。このようにして、上記図1に示すQFP100ができあがる。
【0039】
以下、本実施形態の種々の変形例を示しておく。まず、メッキ層50の形成方法については、上記したマスクを用いた選択メッキの他に、次に述べるような方法を用いてもよい。
【0040】
Ag等の貴金属粉末を含むペーストを用い、このペーストをインクジェット方式にて、リードフレーム30の必要な部分のみに塗布し、その後焼き付け等を行ってメッキ層50を形成する方法。または、リードフレーム30をメッキ液中に浸漬しておき、そこへレーザを照射し、このレーザによる描画を行って必要な部分のみに表面処理を行い、メッキ層50を析出あるいは溶着させる方法。
【0041】
また、メッキ層50のパターンは、上記図1に示すような平面矩形のパターン以外にも、例えば図2(a)、(b)に示すような平面円形のパターンであってもよい。このような円形状のメッキ層50とすることにより、メッキ層50にかかる応力を分散することが可能になり、好ましい。
【0042】
また、一つのリードフレーム30(インナーリード31)に複数本のボンディングワイヤ40を結線する場合がある。そのような場合において、上記図2に示した円形状のメッキ層50を用いたとき、ボンディングに要するメッキ層50の面積が不十分となることがある。
【0043】
このような問題の発生を防止するためには、特に、図2(b)に示すように、結線されるボンディングワイヤの本数分に対応して、円形状のメッキ層50を複数個(図示例では2個)設けるようにすればよい。
【0044】
このように、小面積のメッキ層50を複数個設けることによって、単一の大面積のメッキ層50を設ける場合に比べて、メッキ層50の存在しない部分の面積を多くとることができ、リードフレームと樹脂との密着力の向上が図れる。また、メッキ層50の応力の緩和も期待できる。
【0045】
また、本実施形態に係る樹脂封止型電子装置においては、図3に示すように、半導体チップ10とリードフレーム30(つまりインナーリード31)とが重なり合って配置されているタイプ、いわゆるチップオンリード(LOC)型のものを用いてもよい。
【0046】
このLOC型の構成では、半導体チップ10に重なっているインナーリード31は、半導体チップ10に対して図示しないポリイミド等よりなる両面粘着テープ等を用いて固定されている。
【0047】
そして、この場合、メッキ層50は、インナーリード31の先端側を避けるとともに、さらに、半導体チップ10の端部11に位置するインナーリード31の部分の最表面も避けた形で形成されている。それにより、半導体チップ10の端部11に加わる応力によるリードフレーム30と樹脂との剥離を避けるようにしている。
【0048】
また、本実施形態では、インナーリード31におけるボンディングワイヤ40と接続される部位および当該部位よりも先端部の形状を図4(a)、(b)に示すように変形させ、樹脂部材20に対するアンカー効果を高めた形状としてもよい。
【0049】
図4(a)に示す形状例では、インナーリード31において樹脂との密着性が比較的弱いメッキ層50が形成されている部位を、他の部位よりも出っ張った形状を有する出っ張り部31aとして樹脂との密着面積を大きくすることにより、アンカー効果を大きくしている。
【0050】
また、図4(b)に示す形状例では、インナーリード31におけるメッキ層50の形成部よりも先端部側すなわち非メッキ形成部51に貫通穴31bを形成している。この場合、当該貫通穴31bに樹脂部材20が充填され、貫通穴31bにおいて樹脂部材20がインナーリード31とかみ合った形となることで、アンカー効果を大きくしている。
【0051】
これら図4に示すような形状とすれば、もし、インナーリード31の先端部で樹脂の剥離が生じても、図4(a)では出っ張り部31a、図4(b)では貫通穴31bといった樹脂部材20との密着性に優れた部位にて、当該剥離の進行の停止が可能である。つまり、さらなる剥離防止の効果が得られることになる。
【0052】
また、本実施形態では、インナーリード31においては、ボンディングワイヤ40と接続される部位の最表面にメッキ層50が形成されるとともに、それよりも先端部側の非メッキ形成部51の最表面は、Cu合金等のリードフレーム30の素材により構成されている。
【0053】
これに対して、非メッキ形成部51の最表面に、例えば、メッキ層50よりも樹脂部材20との密着性に優れた部材をコーティングしても同様の効果が得られる。例えば、ポリイミドやポリアミド等の樹脂を印刷法等によりコーティングすればよい。
【0054】
なお、この場合、インナーリード31におけるメッキ層50の形成部からそれよりも先端部側の最表面にわたって、いったんメッキ層50を形成した後、非メッキ形成部51となる部位のみに、上記したポリイミドやポリアミド等の樹脂を選択的にコーティングするようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る樹脂封止型電子装置としての樹脂モールドQFP(クワッドフラットパッケージ)の樹脂部材を透過してみた概略平面図である。
【図2】平面円形のメッキ層をインナーリードの表面に形成した例を示す図である。
【図3】チップオンリード(LOC)型を用いた場合においてインナーリードへメッキ層を形成した例を示す平面図である。
【図4】インナーリードについて樹脂部材に対するアンカー効果を高めた形状を適用した例を示す図である。
【図5】従来の典型的な樹脂封止型電子装置としての樹脂モールドQFPの透視図である。
【図6】図5においてインナーリード先端部にて樹脂部材が剥離したときの様子を示す図である。
【符号の説明】
10…電子部品としての半導体チップ、20…樹脂部材、
30…リードフレーム、31…リードフレームのインナーリード、
40…ボンディングワイヤ、50…メッキ層。

Claims (5)

  1. 電子部品(10)と、
    前記電子部品を包み込むように封止する樹脂部材(20)と、
    前記樹脂部材の外部から内部へ入り込んで延びるリードフレーム(30)と、
    前記樹脂部材の内部にて前記電子部品と前記リードフレーム(30)のインナーリード(31)とを結線し電気的に接続するボンディングワイヤ(40)とを備える樹脂封止型電子装置において、
    前記インナーリード(31)においては、前記ボンディングワイヤ(40)と接続される部位の最表面に、前記ボンディングワイヤ(40)との接合性を確保するためのメッキ層(50)が形成されるとともに、前記メッキ層(50)よりも前記インナーリード(31)の先端部側の部位の最表面には、前記メッキ層(50)が形成されていないことを特徴とする樹脂封止型電子装置。
  2. 前記メッキ層(50)は貴金属メッキよりなることを特徴とする請求項1に記載の樹脂封止型電子装置。
  3. 前記貴金属メッキはAgメッキであることを特徴とする請求項2に記載の樹脂封止型電子装置。
  4. 前記樹脂部材(20)はエポキシ系樹脂よりなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の樹脂封止型電子装置。
  5. 前記リードフレーム(30)はCu合金もしくはNiを含む合金よりなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の樹脂封止型電子装置。
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