JP2004279994A - 像転写装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写ローラを感光体ドラムに対し相対変位可能にするとともに、転写ローラを変位可能にしたことが画像品質に悪影響を及ぼさないようにする。
【解決手段】像転写装置60は、感光体ドラム4に用紙搬送ベルト8を押し付ける転写ローラ9を主たる構成要素とする。転写ローラ9を支持する転写ローラ支持体61は水平な支軸62で支持され、支軸62まわりに回転することにより感光体ドラム4に対し相対変位可能である。転写ローラ支持体61は、転写ローラ9が感光体ドラム4に接近する方向に、圧縮コイルばね63によって付勢されている。転写ローラ支持体61には除電針64が取り付けられる。除電針64のアースラインを構成する圧縮コイルばね68は、支軸62を電気的中継点及び圧力転換点として除電針64に接続されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PPC(Plain Paper Copier)やプリンタなどの画像形成装置において用いられる像転写装置に関する。また、この像転写装置を搭載した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、PPCやプリンタなどのカラー化が進んでいる。特許文献1にカラー画像形成装置の一例を見ることができる。特許文献1に記載されたカラー画像形成装置では、感光体上のトナー像を中間転写ベルトに順次重ねて一次転写し、この中間転写ベルト上のトナー像を記録紙に二次転写する。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の作像ユニットが保持フレーム内にセグメント状に配置されており、保持フレームを順次回動させて各色のトナー像を中間転写ベルトに一次転写する。
【0003】
作像ユニットすなわち画像形成部を保持フレームにセグメント状に配置し、この保持フレームを順次回転するのでなく、各色の画像形成部を直線的かつ固定的に配置したカラー画像形成装置も存在する。いわゆるタンデム方式のカラー画像形成装置である。そのような画像形成装置の一例を図8、9に基づき説明する。
【0004】
図8はカラー画像形成装置の一例であるタンデム方式カラープリンタの概略構造を示す模型的断面図である。図9は上記プリンタの画像形成部の概略構造を示す模型的断面図である。
【0005】
プリンタ1においては、外部コンピュータからの原稿画像データの色情報に応じてフルカラー画像出力とモノクロ画像出力の何れかが選択される。画像出力速度はフルカラーの場合でもモノクロの場合でもA4サイズで20枚/分とされている。なお本明細書には画像出力速度以外にも寸法、比率、速度、電圧、温度等の具体的な数値が登場するが、これらの数値は一つの好適例の例示である。
【0006】
プリンタ1のハウジング2の内部には用紙搬送ベルト8が配置されている。用紙搬送ベルト8はプーリ10、11に巻き掛けられ、用紙を図8において右方から左方へと水平に搬送する。用紙搬送ベルト8の用紙受入側には給紙装置12と用紙搬送路13が配置される。用紙搬送ベルト8の用紙排出側には定着装置50、用紙搬送路15、及び排出部16が配置される。排出部16はハウジング2の上面に設けられる。
【0007】
用紙搬送ベルト8の上には計4台の画像形成部が用紙搬送方向の上流側から下流側に向けて直列に配置される。4台の画像形成部とは、上流側から順に、ブラック用の画像形成部30B、イエロー用の画像形成部30Y、シアン用の画像形成部30C、及びマゼンタ用の画像形成部30Mである。
【0008】
画像形成部30B、30Y、30C、30Mの構造を図9に示す。各画像形成部とも構造は共通なので、「B」「Y」「C」「M」の識別記号を省き、「30」の符号のみ置いている。
【0009】
画像形成部30の中核をなすのはアモルファスシリコンを感光体とする感光体ドラム4であり、その周囲に主帯電器5、LEDプリントヘッドユニット6、現像装置3、及びクリーニング装置20が配置されている。また図8に見られるように、転写ローラ9が用紙搬送ベルト8を隔てて感光体ドラム4に対峙する。転写ローラ9は用紙搬送ベルト8を支持し、感光体ドラム4に当接させる役割も担う。転写ローラ9には−1.5kVの電圧が印加されている。
【0010】
現像装置3はブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色のトナーとフェライトキャリアを5:95の重量比で混合した現像剤を収容する。トナーはコールターカウンタによるメジアン径(体積基準)が9μm、フェライトキャリアは平均粒径が70μmとなっている。現像装置3には固定磁石(図示せず)を内蔵した現像スリーブ3aが設けられている。
【0011】
感光体ドラム4と現像スリーブ3aとは0.5mmの隙間を隔てて対峙し、対向する表面同士が同方向に移動する向きに回転する。感光体ドラム4の周速度は100mm/sec、現像スリーブ3aの周速度は200mm/secである。現像スリーブ3aの表面には現像剤により磁気ブラシが形成される。またトナーはキャリアとの摩擦により正に帯電する。現像スリーブ3aに対しては図示しない穂切板が設けられる。穂切板と現像スリーブ3aとの隙間は0.5mmである。現像スリーブ3aには+300Vの現像バイアス電圧が印加される。
【0012】
現像により、現像装置3の中の現像剤が消費される。消費した現像剤を補うため、画像形成部30B、30Y、30C、30Mに対応してトナー供給容器7B、7Y、7C、7Mを設け、図示しない搬送手段により現像剤を補給する。これにより、現像装置3は常に適量の現像剤を内部に保有することになる。
【0013】
クリーニング装置20は感光体ドラム4に接触するゴム製のクリーニングローラ21、用紙に転写されなかったトナーを感光体ドラム4からかき落とすクリーニングブレード22、及びトナーを図示しない回収容器に排出する排出スパイラル23を有する。なおクリーニング装置20のカバーは図8においては図示を省略してある。
【0014】
プリンタ1は次のように画像出力動作を行う。
【0015】
感光体ドラム4の表面は主帯電器5により一様に+400Vに帯電せしめられている。外部のコンピュータなどから原稿画像データが入力されると、LEDプリントヘッド6が原稿画像データに対応するLED光を感光体ドラム4の表面に照射する。感光体ドラム4の表面は、LED光の照射された露光部の電圧が+25Vにまで減衰し、非露光部の+400Vの部分と合わせて静電潜像が形成される。現像スリーブ3aに印加された+300Vの現像バイアス電圧により、現像剤中の正帯電トナーが前記露光部に付着し、静電潜像がトナーで可視化される。
【0016】
用紙搬送ベルト8は、給紙装置12から供給された用紙を載せ、感光体ドラム4の表面の移動方向と同じ方向に、感光体ドラム4の周速度と同じ100mm/secで走行している。用紙上の所定位置からトナーの転写が開始されるよう、LEDプリントヘッド6による感光体ドラム4の露光タイミングが設定される。
【0017】
用紙搬送ベルト8上の用紙が感光体ドラム4の下を通過する際、転写ローラ9に印加された−1.5KVの電圧により、感光体ドラム4に付着したトナーが用紙に引きつけられる。これにより、トナーが用紙に転写される。
【0018】
用紙に転写されなかったトナーはクリーニングブレード22によりかき落とされ、排出スパイラル23により図示しない回収容器に排出される。クリーニングローラ21はトナー転写後の感光体ドラム4の表面を整える。
【0019】
画像形成部30B、30Y、30C、30Mでブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色のトナーを順次転写され、未定着ではあるもののトナーによりカラー画像を形成された用紙は用紙搬送ベルト8を出て定着装置50に引き込まれる。そして定着装置50の内部で熱ローラによりトナーを定着された後、用紙搬送路15を経て排出部16に排出される。
【0020】
図8、9に示すプリンタ1でモノクロ画像の出力を行う場合、用紙はブラック用の画像形成部30Bでブラックトナー像を転写される。しかしながらカラートナー(ブラック以外のトナーをこのように称することとする)を用いる画像形成部、すなわちイエロー用の画像形成部30Y、シアン用の画像形成部30C、及びマゼンタ用の画像形成部30Mにおいては、用紙が感光体ドラム4に接触しないようにしたい。これは、不必要なカラートナーが用紙に付着するのを避けるため、また感光体ドラム4の無用な摩耗/劣化を避けるためである。そこで、図10、11に示すような像転写装置が提案された。
【0021】
図10、11は像転写装置の断面図にして、それぞれ異なる動作状態を示す。像転写装置60の主たる構成要素は転写ローラ9である。転写ローラ9は両端に配置した軸受(図示せず)により回転自在に支持され、この軸受は転写ローラ支持体61に支持される。転写ローラ支持体61は上面が開口した箱、あるいは樋のような形状をしており、水平な支軸62によりプリンタ1の内部に支持される。転写ローラ支持体61は支軸62を中心として垂直面内で回転することにより、感光体ドラム4に対し相対変位を行う。
【0022】
転写ローラ支持体61は付勢手段により、転写ローラ9が感光体ドラム4に接近する方向に付勢されている。プリンタ1内部の固定面と転写ローラ支持体61との間に挿入された圧縮コイルばね63が付勢手段を構成する。
【0023】
転写ローラ支持体61には、支軸62がある側と反対側の側面に除電針64が取り付けられている。除電針64は用紙Pに転写されたトナー像の乱れを防止する。プリンタ1内部の固定面から延び出した板ばね65が除電針64の側面に接触し、アースラインを形成する。板ばね65は転写ローラ支持体61の一方の端(紙面の奥行方向に関して)に設けられている。
【0024】
転写ローラ支持体61を備えた像転写装置60は画像形成部30B以外の画像形成部30Y、30C、30Mのそれぞれに対して配置されている。モノクロ画像を出力するときは、図示しないカムやリンクなどにより、図11のように圧縮コイルばね63に抗して転写ローラ支持体61を回転させる。転写ローラ9は下方に退避し、感光体ドラム4に押し付けられていた用紙搬送ベルト8は感光体ドラム4から所定間隔離れる。画像形成部30Bにおいてブラックトナー像を転写された用紙Pは感光体ドラム4に接触することなくその下を通り抜ける。従ってブラック以外のトナーが用紙Pに付着することがなく、感光体ドラム4がいたずらに摩耗することもない。
【0025】
少し構成を変えた像転写装置を図12、13に示す。図12、13は像転写装置の断面図にして、それぞれ異なる動作状態におけるものである。この像転写装置60では、除電針64に対するアースラインを形成するのに、板ばねでなく圧縮コイルばね66を用いた。圧縮コイルばね66は除電針64に下の方から圧接する。圧縮コイルばね66も紙面の奥行方向における転写ローラ支持体61の一方の端に配置されている。作用効果は図10、11の像転写装置60と同じである。
【0026】
【特許文献1】
特開平9−311522号公報
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
タンデム方式のカラー画像形成装置でモノクロ画像の出力を行う場合、図10、11あるいは図12、13に示す像転写装置を用いると、次のような問題が生じる。
【0028】
図10、11の像転写装置60では、板ばね65が除電針64の側面を押し、摩擦を生じる。この摩擦により、転写ローラ支持体61の回転が阻害される。
【0029】
また板ばね65は転写ローラ支持体61の一方の端を押す。このため、転写ローラ支持体61には水平面内で回転モーメントが生じる。この回転モーメントは転写ローラ9と感光体ドラム4との平行度を狂わせるように作用し、トナー像の転写に悪影響を与える。
【0030】
図12、13の像転写装置60では、圧縮コイルばね66が除電針64の一端を下から押し上げる。このため、転写ローラ9の一方の側のみ感光体ドラム4への圧接力、すなわちニップ圧が強まる。このようにニップ圧が不均一であると、画像転写プロセスの信頼性が低下する。
【0031】
上記の問題を解決するため、除電針64に電線の一端を接続し、この電線の他端をプリンタ1内に設けた固定端子に接続するといった方策が考えられる。しかしながらこの方式は部品点数が増えるうえ、組立工数も多くなり、コスト的に好ましくない。また、板ばね65又は圧縮コイルばね66を2個ずつ用意し、対称的に転写ローラ支持体61の両端に配置するといった方策も考えられるが、この方式も部品点数と組立工数が増え、コスト的に好ましくない。
【0032】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、像転写装置において、転写ローラを感光体ドラムに対し相対変位可能にし、必要時には用紙又は中間転写ローラを感光体ドラムに接触することなく通過させられるようにするとともに、転写ローラを変位可能にしたことが画像品質に悪影響を及ぼさないようにすることにある。また、このような像転写装置を搭載した高性能の画像形成装置を提供することににある。
【0033】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するため、本発明では、用紙又は中間転写ベルトを転写ローラで感光体ドラムに押し付けて感光体ドラム表面のトナー像を前記用紙又は中間転写ベルトに転写する像転写装置において、支軸まわりに回転することにより前記感光体ドラムに対し相対変位可能な転写ローラ支持体と、前記転写ローラが前記感光体ドラムに接近する方向に前記転写ローラ支持体を付勢する付勢手段と、前記用紙又は中間転写ベルトを除電すべくこの転写ローラ支持体に取り付けられた除電針とを備えるとともに、前記支軸又はその延長線上に、前記除電針に対するアースラインの電気的中継点及び/又は圧力転換点を置くものとした。
【0034】
この構成によれば、転写ローラ支持体を支える支軸又はその延長線上に圧力転換点を置く形でアースラインが延びるものであるから、アースラインに外部から力が作用したとしてもその力は支軸で受けられ、転写ローラ支持体には伝わらない。従って、転写ローラと感光体ドラムとの平行度が狂う、あるいは転写ローラと感光体ドラムとの間のニップ圧が不均一になるといった問題は発生しない。
【0035】
(2)上記のような像転写装置において、前記支軸を導電材料により構成し、この支軸に前記除電針とアースラインとを接触させた。
【0036】
この構成によれば、支軸を介して除電針とアースラインとが電気的に接続される。アースラインをばねで構成したとしても、ばねの弾発力は転写ローラ支持体には伝わらない。従って、転写ローラ支持体の動きが阻害されたり、転写ローラと感光体ドラムとの平行度が狂う、あるいは転写ローラと感光体ドラムとの間のニップ圧が不均一になるといった問題は発生しない。
【0037】
(3)上記のような像転写装置において、単一線材からなるばねに、前記支軸にからむコイル部と、前記除電針に圧接する接点部と、アース部に圧接する接点部とを形設し、このばねを前記アースラインとして用いた。
【0038】
この構成によれば、単一線材のばねがアースラインとなるから、構造が単純化され、部品コスト及び組立コストにおいて有利になる。またばねの中間のコイル部が支軸にからんでいるから、アース部に圧接するコイル部の弾発力は転写ローラ支持体には伝わらない。従って、転写ローラ支持体の動きが阻害されたり、転写ローラと感光体ドラムとの平行度が狂う、あるいは転写ローラと感光体ドラムとの間のニップ圧が不均一になるといった問題は発生しない。
【0039】
(4)さらに本発明では、上記像転写装置を画像形成装置に搭載したから、画像品質の高いプリントやコピーを得ることができる。モノクロ出力の場合には、カラートナーによる汚れのない出力結果を得ることができるとともに、カラートナーを用いる画像形成部の負荷を軽減し、寿命を向上させることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態を図1、2に基づき説明する。図1、2は像転写装置の断面図にして、それぞれ異なる動作状態を示す。第1実施形態の像転写装置の構成は図10、11あるいは図12、13の像転写装置と多くの点で共通する。そこで、共通する構成要素には前と同じ符号を付し、説明は省略する。図3〜5に示す第2実施形態及び図6、7に示す第3実施形態についても同様の処理を行う。
【0041】
第1実施形態の像転写装置60においては、支軸62の配置位置が図10、11あるいは図12、13の像転写装置60と逆になっている。すなわち支軸62は用紙Pの搬送方向に関し下流側に配置されている。支軸62は導電材料、例えば金属により構成される。除電針64の母体となる金属板にはブラケット67が形設され、このブラケット67に設けられた軸穴67aの中を支軸62が通る。支軸62は軸穴67aの内面に接触し、これにより支軸62と除電針64とは電気的に接続される。
【0042】
他方、支軸62に対し圧縮コイルばね68の一端が圧接する。圧縮コイルばね68の他端はプリンタ1内のアース部69に圧接する。すなわち圧縮コイルばね68は支軸62とアース部69とを接続するアースラインを構成する。
【0043】
転写ローラ支持体61を備えた像転写装置60は画像形成部30B以外の画像形成部30Y、30C、30Mのそれぞれに対して配置されている。モノクロ画像を出力するときは、図示しないカムやリンクなどにより、図2のように圧縮コイルばね63に抗して転写ローラ支持体61を回転させる。転写ローラ9は下方に退避し、感光体ドラム4に押し付けられていた用紙搬送ベルト8は感光体ドラム4から所定間隔離れる。画像形成部30Bにおいてブラックトナー像を転写された用紙Pは感光体ドラム4に接触することなくその下を通り抜ける。従ってブラック以外のトナーが用紙Pに付着することがなく、感光体ドラム4がいたずらに摩耗することもない。
【0044】
支軸62は除電針64と圧縮コイルばね68との電気的中継点の役割を果たす。また支軸62は、転写ローラ支持体61と圧縮コイルばね68との間の圧力転換点の役割も果たす。「圧力転換点」の語は、ここでは、2要素の間にあって一方の要素が他方の要素に及ぼそうとする力を自身で受け止め、他方の要素には伝えない中間要素、という意味に用いる。すなわち圧縮コイルばね68の弾発力は支軸62でくい止められ、転写ローラ支持体61には伝わらない。従って、転写ローラ支持体61の一方の端にしか圧縮コイルばね68を配置しなかったとしても、転写ローラ9と感光体ドラム4との平行度が狂うことはなく、また転写ローラ9と感光体ドラム4との間のニップ圧が不均一になることもない。
【0045】
続いて、本発明の第2実施形態を図3〜5に基づき説明する。図3、4は像転写装置の断面図にして、それぞれ異なる動作状態を示す。図5はアースラインとして用いるばねの斜視図である。
【0046】
第2実施形態の像転写装置60においては、第1実施形態とは逆に用紙Pの搬送方向に関し上流側に支軸62が配置されている。第2実施形態では、単一線材からなるばね70をアースラインとして用いる。ばね70は3箇所にコイル部を有する。中間のコイル部71は支軸62にからむ。コイル部71の一方の端からは略コ字形のアーム部72が延び出す。アーム部72はその先端を除電針64に対向する位置まで、転写ローラ支持体61の下面を迂回する形で届かせている。アーム部72の先端に形設されたコイル部は、除電針64に圧接する接点部73となる。
【0047】
コイル部71の、アーム部72が延び出したのと反対の端からも1個のコイル部が延び出す。このコイル部は、プリンタ1内のアース部69に圧接する接点部74となる。これにより、除電針64とアース部69とはばね70を介して電気的に接続される。
【0048】
第1実施形態の像転写装置60と同様、モノクロ画像を出力するときには図示しないカムやリンクなどにより図4のように圧縮コイルばね63に抗して転写ローラ支持体61を回転させる。転写ローラ9は下方に退避し、感光体ドラム4に押し付けられていた用紙搬送ベルト8は感光体ドラム4から所定間隔離れる。画像形成部30Bにおいてブラックトナー像を転写された用紙Pは感光体ドラム4に接触することなくその下を通り抜ける。
【0049】
ばね70において、アース部69に圧接する接点部74がコイル部71に及ぼす力は支軸62によって受け止められる。除電針64に圧接する接点部73がコイル部71に及ぼす力も支軸62によって受け止められる。支軸62はここでも圧力転換点の役割を果たし、接点部73や接点部74からの圧力は転写ローラ支持体61の動きに影響を与えない。従って、転写ローラ支持体61の一方の端にしかばね70を配置しなかったとしても、転写ローラ9と感光体ドラム4との平行度が狂うことはなく、また転写ローラ9と感光体ドラム4との間のニップ圧が不均一になることもない。
【0050】
第1実施形態及び第2実施形態では、用紙Pを用紙搬送ベルト8で搬送し、用紙Pにトナー像を転写するものとしている。用紙搬送ベルト8を中間転写ベルトに置き換え、中間転写ベルトに各色のトナーを転写する構成とすることも可能である。
【0051】
本発明の第3実施形態を図6、7に基づき説明する。第3実施形態は第2実施形態の構成を実際の像転写装置に適用した例を示すものである。図6は像転写装置の外観斜視図、図7は転写ローラ支持体を裏から見た斜視図である。
【0052】
第3実施形態の像転写装置60は、合成樹脂の射出成型品からなる転写ローラ支持体61を備える。転写ローラ支持体61の両端には支軸62が一体成型されている。さらに転写ローラ支持体61には、一方の支軸62に隣接する形で、ばね取付部80が一体成型される。すなわち支軸62とばね取付部80はそれぞれ単一の剛体の一部をなす。ばね取付部80は支軸62よりも転写ローラ支持体61の中心側に位置する。ばね取付部80はばね70のコイル部71をからませる軸部を備えるが、この軸部は支軸62の延長線上に位置する。
【0053】
図6、7に示すばね70は、図3、4、5に示すものとは少し形状が異なり、コイル部71から延び出すアーム部75の先端に、プリンタ1内のアース部に圧接するコイル状の接点部74が設けられている。
【0054】
この構成では、アース部に圧接する接点部74がコイル部71に及ぼす力と、除電針64に圧接する接点部がコイル部71に及ぼす力は、いずれもばね取付部80に受け止められる。直接的にはばね70のコイル部71をからませる軸部に圧力転換点が置かれたことになるが、この軸部は前述のように支軸62の延長線上に位置しているので、支軸62に圧力転換点が置かれたのと同じことになって支軸62が力を受ける。従って接点部からの圧力が転写ローラ支持体61の動きに影響を与えることはない。そのため、転写ローラ支持体61の一方の端にしかばね70を配置していないにも関わらず、転写ローラ9と感光体ドラム4との平行度が狂うことはなく、転写ローラ9と感光体ドラム4との間のニップ圧が不均一になることもない。
【0055】
以上本発明の各実施形態につき説明したが、この他、発明の主旨から逸脱しない範囲で種々の改変を加えて実施することができる。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、転写ローラを感光体ドラムに対し相対変位可能にした像転写装置において、除電針からアースをとるに際し、転写ローラ支持体を支える支軸又はその延長線上に、除電針に対するアースラインの電気的中継点及び/又は圧力転換点を置いたから、アースラインに外部から作用する力は支軸で受けられ、転写ローラ支持体には伝わらない。従って、転写ローラと感光体ドラムとの平行度が狂う、あるいは転写ローラと感光体ドラムとの間のニップ圧が不均一になるといった問題は発生せず、高品質の転写像を得ることができる。そして、このような像転写装置を画像形成装置に搭載したから、画像品質の高いプリントやコピーを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る像転写装置の断面図
【図2】図1と同様の断面図にして、異なる動作状態におけるもの
【図3】本発明の第2実施形態に係る像転写装置の断面図
【図4】図3と同様の断面図にして、異なる動作状態におけるもの
【図5】第2実施形態の像転写装置でアースラインとして用いるばねの斜視図
【図6】本発明の第3実施形態に係る像転写装置の外観斜視図
【図7】第3実施形態の転写ローラ支持体を裏から見た斜視図
【図8】タンデム方式カラープリンタの概略構造を示す模型的断面図
【図9】図8のプリンタの画像形成部の概略構造を示す模型的断面図
【図10】従来の像転写装置の断面図
【図11】図10と同様の断面図にして、異なる動作状態におけるもの
【図12】従来の像転写装置の他例を示す断面図
【図13】図12と同様の断面図にして、異なる動作状態におけるもの
【符号の説明】
1 プリンタ
2 ハウジング
8 用紙搬送ベルト
9 転写ローラ
12 給紙装置
13、15 用紙搬送路
16 排出部
30B、30Y、30C、30M 画像形成部
3 現像部
4 感光体ドラム
5 主帯電器
6 LEDプリントヘッドユニット
7B、7Y、7C、7M トナー供給容器
20 クリーニング装置
50 定着部
60 像転写装置
61 転写ローラ支持体
62 支軸
63 圧縮コイルばね
64 除電針
68 圧縮コイルばね
69 アース部
70 ばね
71 コイル部
72、75 アーム部
73、74 接点部

Claims (4)

  1. 用紙又は中間転写ベルトを転写ローラで感光体ドラムに押し付けて感光体ドラム表面のトナー像を前記用紙又は中間転写ベルトに転写する像転写装置において、
    支軸まわりに回転することにより前記感光体ドラムに対し相対変位可能な転写ローラ支持体と、前記転写ローラが前記感光体ドラムに接近する方向に前記転写ローラ支持体を付勢する付勢手段と、前記用紙又は中間転写ベルトを除電すべくこの転写ローラ支持体に取り付けられた除電針とを備えるとともに、前記支軸又はその延長線上に、前記除電針に対するアースラインの電気的中継点及び/又は圧力転換点を置くことを特徴とする像転写装置。
  2. 前記支軸を導電材料により構成し、この支軸に前記除電針とアースラインとを接触させたことを特徴とする請求項1に記載の像転写装置。
  3. 単一線材からなるばねに、前記支軸にからむコイル部と、前記除電針に圧接する接点部と、アース部に圧接する接点部とを形設し、このばねを前記アースラインとして用いたことを特徴とする請求項1に記載の像転写装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の像転写装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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