JP6164935B2 - プロセスカートリッジ - Google Patents

プロセスカートリッジ Download PDF

Info

Publication number
JP6164935B2
JP6164935B2 JP2013110726A JP2013110726A JP6164935B2 JP 6164935 B2 JP6164935 B2 JP 6164935B2 JP 2013110726 A JP2013110726 A JP 2013110726A JP 2013110726 A JP2013110726 A JP 2013110726A JP 6164935 B2 JP6164935 B2 JP 6164935B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing
unit
developing unit
image
image carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013110726A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014228822A (ja
Inventor
小山 修
修 小山
茶谷 一夫
一夫 茶谷
前嶋 英樹
英樹 前嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2013110726A priority Critical patent/JP6164935B2/ja
Publication of JP2014228822A publication Critical patent/JP2014228822A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6164935B2 publication Critical patent/JP6164935B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Description

本発明は、プロセスカートリッジに関するものである。
ここで、画像形成装置とは、電子写真画像形成方式、静電記録画像形成方式、磁気記録画像形成方式などの適宜の画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成するものである。画像形成装置の例としては、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばレーザービームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置、ワードプロセッサ、及び、これらの複合機(マルチファンクションプリンタ)、ディスプレイ装置等が含まれる。
記録媒体は画像形成装置によって画像が形成されるものであって、例えば、記録用紙、封筒、葉書、プラスチックシート、コート紙、布、中間転写部材、画像表示部材(ディスプレイ)などが含まれる。
また、現像装置とは、電子写真感光体などの像担持体に形成された潜像を、現像剤を用いて可視像化するための装置である。
以下、便宜上、電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置と記す)を例にして説明する。この画像形成装置において、プロセスカートリッジとは、プロセス手段としての、帯電手段、現像手段またはクリーニング手段と電子写真感光体ドラムとを一体的にプロセスカートリッジ化し、画像形成装置の装置本体に対して着脱可能とするものである。
および、プロセス手段としての、帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも1つと電子写真感光体ドラムとを一体的にプロセスカートリッジ化して装置本体に着脱可能とするものである。更に、少なくともプロセス手段としての、現像手段と電子写真感光体ドラムとを一体的にプロセスカートリッジ化して装置本体に着脱可能とするものをいう。
従来、電子写真画像形成プロセスを用いた画像形成装置においては、像担持体としての電子写真感光体及び電子写真感光体に作用するプロセス手段を一体的にプロセスカートリッジ化している。そして、このプロセスカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずユーザ自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができる。
画像形成装置には、複数のプロセスカートリッジを一列に並べたインライン型のカラー画像形成装置がある。プロセスカートリッジを構成する現像ローラを感光体ドラムに対して接触状態で現像を行う接触現像方式がある。この方式では、画像形成中の現像ローラと感光体ドラムは所定の当接圧を保持するために、現像ローラが感光体ドラムに対して押圧された状態になっている。
一般的に、接触現像方式で用いられる現像ローラは弾性層を持つため、現像ローラが感光体ドラムに対して押圧された状態で長時間放置されても、現像ローラの弾性層の変形を少なくして、出力画像上に画像のムラが発生しないように対応が必要である。
従来の対応として、変形しにくい材料を選択的に使用する、或いは製造条件の厳密な管理等が必要であった。そこで、プロセスカートリッジ非印刷時(非画像形成時)に離間部材を用いて現像ローラを感光体ドラムから離間させる等の構成が提案されている。
現像ローラを感光体ドラムから離間させる構成においては特許文献1のように、感光体ユニットと現像ユニットを回転可能に結合する結合ピンを貫通させる支持穴を、一方は丸穴、もう一方は長丸穴とすることが一般的に用いられている。この構成は、現像ユニットの位置決め基準を丸穴側の結合ピン基準としているため、さまざまな要因の寸法ばらつきやねじれなどを考慮し、長手方向での不均一当接を防止するためである。
特開2005−43538号公報
図10、図11において、Pはプロセスカートリッジ、10と20はこのカートリッジを構成しているドラムユニットと現像ユニットである。ドラムユニット10は像担持体としての感光体ドラム1を有する。現像ユニット20は現像剤担持体としての現像ローラ3を有する。現像ユニット20ドラムユニット10に対して、ユニット長手方向の一端側と他端側が、それぞれ、丸穴37aと結合ピン38、および長丸穴37と結合ピン38により回転可能に結合されている。
図10の(a)は現像ユニット20がドラムユニット10に対して当接位置(現像ローラ3が感光体ドラム1に当接した位置)に移動されている状態時、を示している。図10の(b)は離間位置(現像ローラ3が感光体ドラム1から離間した位置)に移動されている状態時を示している。図11の(a)、(b)、(c)は現像ユニット20がドラムユニット10に対して当接位置から離間位置へ移動する過程を示している。
この構成において現像離間および当接を行う場合、画像形成装置から与えられる駆動力によって現像ユニット20が結合ピン38を中心に回動される。この時、丸穴37a側は画像形成装置からの駆動力が結合ピン38と丸穴37aにより直接回転力に変換される(図10)。一方、長丸穴37側は結合ピン38と長丸穴37にガタがある。そのため、画像形成装置からの駆動力は直接回転力に変換されず、まず長丸穴37の長辺側端部に結合ピン38が突き当たるまで直線移動を行い、長丸穴37の長辺端部側に結合ピン38が突き当たった後、回転力に変換される(図11)。
このため、画像形成装置からの駆動力が現像ユニット20に伝達されるタイミングが丸穴37a側と長丸穴37側で異なり、現像ローラ3の感光体ドラム1からの当接、離間タイミングが感光体ドラム軸方向の両端位置で異なってしまう。通常、現像ローラ3および感光体ドラム1の寿命はそれぞれの接触時間によって決定されるため、現像ローラ3および感光体ドラム1それぞれの寿命は接触時間の長い長丸穴37側を基準に計算、設定される。
また、現像ローラが感光体ドラムに対し位置がばらつき、感光体ドラム軸線に対し現像ローラ軸線が傾いた場合でも、現像ローラの幅全域を感光体ドラムに対し当接する必要がある。このため、感光体ドラムに対する現像ローラの位置ばらつきが大きいほど現像ローラの感光体ドラムへの当接圧を強くする必要がある。
本発明は、上記の従来技術の更なる改良に係る。その目的は、簡易的かつ安価な構成で、現像剤担持体の像担持体への当接および離間時における像担持体軸方向両端部での当接、離間時間の左右差を小さくすることにある。これにより、像担持体および現像剤担持体の寿命を長寿命化することを可能にする。
また、像担持体に対する現像剤担持体の部品製造上の位置のばらつきを小さくすることことにある。これにより、像担持体への現像剤担持体の当接圧を下げることを可能にしてプロセスカートリッジの変形を押さえることを可能にする。
上記の目的を達成するための本発明に係るプロセスカートリッジの代表的な構成は、
潜像が形成される回転可能な像担持体を有する像担持体ユニットと、
現像剤を担持して前記像担持体に接触して前記潜像を現像する回転可能な現像剤担持体を備え、像担持体ユニットに対して移動して前記像担持体に前記現像剤担持体が当接した当接位置と離間した離間位置とを取り得る現像ユニットと、
前記現像ユニットを前記離間位置から前記当接位置へ移動するよう付勢する付勢部材と、
を有し、記録媒体に画像を形成する画像形成装置の装置本体に対して取り外し可能に装着されるプロセスカートリッジであって、
前記像担持体ユニットに設けられ前記現像剤担持体の回転軸またはその軸受がスライド移動可能に係合した第1スライド部と、
前記像担持体ユニットに設けられ、前記現像ユニットに設けられた現像ユニット規制部がスライド移動可能に係合した第2スライド部と、
を有し、
前記第1スライド部は前記像担持体の軸線方向で前記像担持体ユニットの両端部に配置され、前記第2スライド部は前記像担持体の軸線方向で前記像担持体ユニットの両端部に配置され、
前記現像剤担持体の回転軸またはその軸受は、前記現像ユニットが前記当接位置にある時に第1位置にあり、前記現像ユニットが前記離間位置にある時に第2位置にあり、
前記現像ユニット規制部は、前記現像ユニットが前記当接位置にある時に第3位置にあり、前記現像ユニットが前記離間位置にある時に第4位置にあり、
前記像担持体の軸線方向から見ると、前記第1スライド部は、前記第4位置にある前記現像ユニット規制部を中心とする円弧状の長穴であり、前記第2スライド部は、前記第1位置にある前記現像剤担持体の回転軸またはその軸受を中心とする円弧状の長穴であり、
前記現像ユニットが前記離間位置にある時、前記像担持体の軸線方向から見ると、前記現像ユニットの前記付勢部材から付勢される被付勢部は、前記現像剤担持体の回転軸よりも前記現像ユニット規制部から離れた位置に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、簡易的かつ安価な構成で、現像剤担持体の像担持体への当接および離間時における像担持体軸方向両端部での当接、離間時間の左右差を小さくすることが可能である。これにより、像担持体および現像剤担持体の寿命を長寿命化することが可能となる。
また、像担持体に対する現像剤担持体の部品製造上の位置のばらつきを小さくすることが可能である。これにより、像担持体への現像剤担持体の当接圧を下げることを可能にしてプロセスカートリッジの変形を押さえることができる。
実施例1において、装置本体の装着部に装着されているカートリッジの正面側の図であり、(a)ないし(d)は現像ユニットが離間位置から当接位置へ移動する動作過程を示している。 同じく、装置本体の装着部に装着されているカートリッジの背面側の図であり、(a)ないし(d)は現像ユニットが離間位置から当接位置へ移動する動作過程を示している。 (a)は現像ユニットの正面側の斜視図、(b)は同じく背面側の斜視図、(c)と(d)はそれぞれカートリッジの正面側と背面側とにおけるドラムカートリッジと現像ユニットの係合関係を示した斜視図である。 実施例1の画像形成装置の概略構成を示す縦断正面模式図である。 図4における1つのカートリッジ部分の拡大模式図であり、現像ユニットが当接位置に位置している状態時を示している。 現像ユニットが当接位置に位置している状態時を示している図である。 実施例2において、装置本体の装着部に装着されているカートリッジの正面側の図であり、(a)ないし(d)は現像ユニットが離間位置から当接位置へ移動する動作過程を示している。 同じく、装置本体の装着部に装着されているカートリッジの背面側の図であり、(a)ないし(d)は現像ユニットが離間位置から当接位置へ移動する動作過程を示している。 (a)と(b)はそれぞれカートリッジの正面側と背面側とにおけるドラムカートリッジと現像ユニットの係合関係を示した斜視図である。 従来例に係る現像当接離間機構の丸穴側の説明図である。 同じく長丸穴側の説明図である。
[実施例1]
(画像形成装置例の全体構成)
図4は本実施例の画像形成装置100の概略構成を示す縦断正面模式図である。この画像形成装置100の正面(手前側)は図4の紙面に垂直方向において手前側である。その反対面側が背面(奥側)である。左右とは画像形成装置100を正面から見て左または右である。この画像形成装置100は、インライン(タンデム)方式、中間転写方式を採用した電子写真フルカラーレーザービームプリンタである。即ち、電気的画像情報に従って、シート状の記録媒体(以下、記録材と記す)Sにフルカラー画像を形成することができる。
画像情報は、画像形成装置本体(以下、装置本体と記す)100Aに接続された画像読み取り装置或いは装置本体100Aに通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器(不図示)から装置本体100Aの制御回路部(不図示)に入力される。
この画像形成装置100は収容している現像剤の色が互いに異なる第1から第4の4個のプロセスカートリッジP(PY、PM、PC、PK)をそれぞれ装置本体100Aの所定の装着部に対して取り外し可能に装着して使用する方式である。装置本体100Aとは画像形成装置100の構成からプロセスカートリッジPを除いた構成である。
本実施例において各プロセスカートリッジPは所謂一体型のプロセスカートリッジ(以下、カートリッジと記す)である。カートリッジPの具体的な構成については後述する。ここで、本実施例において、カートリッジPの長手方向とはカートリッジPが有する電子写真感光体ドラム(以下、ドラムと記す)1の回転軸線方向と定義する。カートリッジPの正面(手前側)とはカートリッジPの長手方向の一端側の面、背面(奥側)とは他端側の面と定義する。
装置本体100A内には図4において左側から右側に順に水平方向に対して右下がり(鉛直方向と交差する方向)に配列された4つのプロセスカートリッジ装着部が設けられている。その4つの装着部に対して左側から右側に順に並べて第1から第4のカートリッジPY、PM、PC、PKがそれぞれ長手方向を前後方向にして装着されている。より詳しくは、各カートリッジPはそれぞれ対応する装着部に対して装置本体100A側に設けられた装着ガイド、位置決め部材などの装着手段(不図示)を介して取り外し可能(着脱可能)に装着されている。
第1のカートリッジPYにはイエロー(Y)色の現像剤(以下、トナーと記す)が収容されており、ドラム1にY色のトナー像を形成する。第2のカートリッジPMにはマゼンタ(M)色のトナーが収容されており、ドラム1にM色のトナー像を形成する。第3のカートリッジPCにはシアン(C)色のトナーが収容されており、ドラム1にC色のトナー像を形成する。第4のカートリッジPKにはブラック(K)色のトナーが収容されており、ドラム1にK色のトナー像を形成する。
カートリッジPY、PM、PC、PKの下方には画像情報に基づいてドラム1に選択的な露光を行い、ドラム1に画像情報に対応した潜像を形成するためのレーザースキャナユニット50が配設されている。このユニット50の下方には記録材Sを収納した給送カセット51が装着されている。また、カートリッジPY、PM、PC、PKの上方には各ドラム1に形成されたトナー画像を転写するための中間転写手段としての中間転写ユニット52が配設されている。
中間転写ユニット52は複数のベルト支持部材(張架部材)としての駆動ローラ53、二次転写対向ローラ54、従動ローラ(テンションローラ)55を有する。それらのローラはそれぞれ回転軸線方向を前後方向にして互いに平行に配設されている。この3本のローラ間に可撓性を有する無端状のベルト部材としての中間転写ベルト(以下、ベルトと記す)56が張架されている。
本実施例においては、駆動ローラ53は第4のカートリッジPKよりも右側に配設されている。二次転写対向ローラ54は駆動ローラ53の上側に配設されている。従動ローラ55は第1のカートリッジPYよりも左側に配設されている。従動ローラ55と駆動ローラ53との間の下方側(下行側)のベルト部分が各カートリッジPY、PM、PC、PKのドラム1の上面に対向している。
また、ベルト56の内側には、上記の下方側ベルト部分を介して各カートリッジPのドラム上面にそれぞれ圧接する4本の一次転写ローラ57が回転軸線方向を前後方向にして平行に配設されている。これにより、各カートリッジPにおいてドラム1とベルト56とが当接して一次転写ニップ部(一次転写位置)N1が形成されている。
二次転写対向ローラ54にはベルト56を介して二次転ローラ65が圧接している。二次転写ローラ65は回転軸線方向を前後方向にして二次転写対向ローラ54に平行に配設されている。これにより、ベルト56と二次転ローラ65との当接部に二次転写ニップ部(二次転写位置)N2が形成されている。一次転ローラ57と二次転ローラ65は同様の構成の導電性弾性ローラである。従動ローラ55のベルト懸回部にはベルト56の表面を清掃するベルトクリーニング装置58が配設されている。
装置本体100A内の右側には給送カセット51から給送された記録材Sを上方へ搬送する上行搬送路60が配設されている。この搬送路60に沿って下から上に順に、カセット51から記録材Sを一枚分離給送する給送ローラ61、搬送ローラ対62、レジストローラ対63、ガイドローラ64、二次転写ニップ部N2、画像定着ユニット66、排出口67が配設されている。なお、搬送路60はガイド板、ガイドリブなどが配設されて構成されているが図には省略されている。装置本体100Aの上面は排出トレイ68とされている。
フルカラー画像の形成動作は次のとおりである。各カートリッジPY、PM、PC、PKのドラム1が矢印の時計方向に所定の周速度で回転駆動される。ベルト56も駆動ローラ53の駆動により矢印の反時計方向にドラム1の周速度にほぼ対応した速度でドラム1の回転に順方向に循環移動される。レーザースキャナユニット50も駆動される。
ユニット50の駆動に同期して、各カートリッジPにおいて後述する帯電ローラがドラム1の表面を所定の極性・電位に一様に帯電する。ユニット50は各ドラム1の表面を所定の露光位置において対応する色の画像信号に応じて変調されたレーザー光Zで主走査露光する。これにより、各ドラム1の表面に対応色の画像信号に応じた静電潜像が形成される。潜像はドラム1の所定の現像位置において後述する現像ユニット20の現像ローラによりトナー画像として現像される。
本実施例では、現像ユニット20は、現像剤として非磁性一成分現像剤、即ち、トナーを用いる。又、本実施例では、現像ユニット20は、現像剤担持体としての現像ローラをドラム1に対して接触させて反転現像を行うものである。即ち、本実施例では、現像ユニット20は、ドラム1の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)に帯電したトナーを、ドラム1上の露光により電荷が減衰した部分(画像部、露光部)に付着させることで静電像を現像する。
上記のような電子写真画像形成プロセス動作により、第1のカートリッジPYのドラム1にはフルカラー画像のY色成分に対応するY色トナー画像が形成される。そのトナー画像が一次転写ニップ部N1においてベルト56に一次転写される。第2のカートリッジPMのドラム1にはフルカラー画像のM色成分に対応するM色トナー画像が形成される。そのトナー画像が一次転写ニップ部N1においてベルト56にすでに転写されているY色トナー画像に重畳されて一次転写される。
また、第3のカートリッジPCのドラム1にはフルカラー画像のC色成分に対応するC色トナー画像が形成される。そのトナー画像が一次転写ニップ部N1においてベルト56にすでに転写されているY色+M色のトナー画像に重畳されて一次転写される。第4のカートリッジPKのドラム1にはフルカラー画像のK色成分に対応するK色トナー画像が形成される。そのトナー画像が一次転写ニップ部N1においてベルト56にすでに転写されているY色+M色+C色のトナー画像に重畳されて一次転写される。
各カートリッジPのドラム1からベルト56へのトナー画像の一次転写は一次転写ローラ57に対して一次転写バイアス電源(高圧電源:不図示)からトナーの正規の帯電極性とは逆極性のバイアスが印加されることでなされる。このようにして、ベルト56にはY色+M色+C色+K色の4色フルカラーの未定着の重畳転写トナー画像が形成される。
一方、給送カセット51から所定の制御タイミングで記録材Sが給送ローラ61により一枚分離給送されて搬送ローラ対62により搬送路60に導入される。その記録材Sは、レジストローラ対63により所定の制御タイミングで二次転写ニップ部N2に導入される。これにより、記録材Sが二次転写ニップ部N2で挟持搬送されていく過程で、ベルト56の4色重畳のトナー画像が記録材Sの面に順次に一括して二次転写される。この二次転写は二次転写ローラ65に対して二次転写バイアス電源(不図示)からトナーの正規の帯電極性とは逆極性のバイアスが印加されることでなされる。
そして、トナー画像の二次転写を受けた記録材Sは画像定着ユニット66に導入されて定着処理を受け、フルカラー画像形成物として排出口67から排出トレイ68へ排出される。各カートリッジPにおいて、ドラム1上の一次転写残トナーはドラム1の所定のクリーニング位置において後述するクリーニング部材により除去される。また、ベルト56上の二次転写残トナーはベルトクリーニング装置58により除去される。
なお、画像形成装置100は、上記のフルカラー画像形成に限られず、所望の単色またはマルチカラーの画像を形成することもできる。この場合には、所望の単色またはマルチカラーの画像を形成するために必要とするカートリッジだけが画像形成動作し、不必要なカートリッジについてはドラム1の回転駆動はなされるが画像形成動作はしないように制御される。
(カートリッジの構成)
本実施例において各カートリッジPY、PM、PC、PKの構成は前述したように互いに収容されているトナーの色を異にするだけで、全て同一構成・形状を有している。図5は図4における1つのカートリッジ部分の拡大模式図である。カートリッジPは感光体ユニット(像担持体ユニット)10と現像ユニット(現像装置)20とを有する。
感光体ユニット10は、クリーニング枠体11に対して、潜像が形成される回転可能な像担持体としての電子写真感光体ドラム1、及びドラム1に作用するプロセス手段としての帯電ローラ2、クリーニング部材6等が組み込まれて構成されている。ドラム1はクリーニング枠体11の長手方向の一端側と他端側に設けられている後述する正面側ドラム軸受と背面側ドラム軸受との間に回転可能に支持されて配設されている。
帯電ローラ2は帯電バイアスが印加されてドラム1を所定の極性・電位に一様に帯電する帯電手段としての導電性・弾性ローラである。帯電ローラ2はドラム1に平行に配設されており、帯電ローラ軸2aの両端部がクリーニング枠体11の一端側と他端側に配設されている軸受5にそれぞれ回転可能に支持されている。軸受5は加圧部材5aによりドラム1の回転軸線に向かう方向に移動付勢されている。これにより、帯電ローラ2はドラム1に対して所定の帯電位置において所定の押圧力で接触した状態に配設されている。帯電ローラ2はドラム1の回転に従動して回転する。
クリーニング部材6はドラム面から一次転写残トナーを掻き落すクリーニング手段であり、本実施例では弾性クリーニングブレードである。ブレード6は支持板金6aを介してクリーニング枠体11に固定して取り付けられており、先端エッジ部がドラム1の所定のクリーニング位置においてドラム回転方向に対してカウンター方向に当接している。ブレード6によりドラム1から掻き落されたトナーはクリーニング枠体11内の除去トナー室7に落下して回収される。
ドラム1の回転方向においてブレード6よりも上流側には除去トナー室7とドラム1との隙間を封止する可撓性のトナー封止部材8がクリーニング枠体11の長手に沿って配設されている。このトナー封止部材8により、除去トナー室7内に回収された残留トナーが外部に漏れ出るのを防止している。
現像ユニット20は現像枠体21の現像室22に、現像ローラ3、トナー供給ローラ4、現像ブレード9等が組み込まれ、また現像枠体21のトナー室(現像剤収納室)23に対してトナーが収容されて構成されている。現像室22はトナー室23に対して上方に配置されている。現像室22とトナー室23は仕切り壁24で区画されており、仕切り壁24には連通穴25が設けられている。トナー室23には回転軸26が回転可能に配設されている。回転軸26には可撓性を有する現像剤攪拌搬送部材(回転翼)27が設けられている。
現像ローラ3はトナーを担持してドラム1に接触してドラム1の静電潜像をトナー画像として現像する弾性を有する回転可能な現像剤担持体である。現像ローラ3はドラム1に平行に配列されており、現像ローラ軸3aの両端部が現像枠体21の一端側と他端側に配設されている軸受に回転可能に支持されている。現像ローラ3は感光体ドラム10側のドラム1に対して所定の現像位置において所定の押圧力で当接される。その当接状態において感光体ユニット10側から駆動力が伝達されてドラム1との当接部においてドラム1の回転方向に順方向の矢印の反時計方向に所定の周速度で回転駆動される。
トナー供給ローラ4は現像ローラ3のドラム1側とは反対側において現像ローラ3に平行に配列して現像ローラ3に所定量侵入させて接触させたスポンジローラである。このローラ4の軸4aの両端部が現像枠体21の一端側と他端側に配設されている軸受に回転可能に支持されている。トナー供給ローラ4は現像ローラ3の回転駆動に連動して現像ローラ3との当接部において現像ローラ3の回転方向とは逆方向の矢印の反時計方向に所定の周速度で回転駆動される。これにより、トナー供給ローラ4から現像ローラ3にトナーが塗布されて供給される。
現像ブレード9はトナー供給ローラ4から現像ローラ3に塗布されたトナーが現像位置に搬送される前に均一な薄い層に規制する共にトナーに所定の帯電極性を付与する役目をする。現像ブレード9は支持板金9aを介して現像枠体21に固定して取り付けられており、先端部が現像ローラ3に所定の押圧力で当接している。
現像ローラ3の回転方向においてトナー供給ローラ4よりも上流側には現像室22と現像ローラ3との隙間を封止する可撓性のトナー封止部材12が現像枠体21の長手に沿って配設されている。このトナー封止部材12により、現像室22内のトナーが外部に漏れ出るのを防止している。
トナー室23内の回転軸26は現像ローラ3及びトナー供給ローラ4の回転駆動に連動して現像剤攪拌搬送部材27を矢印の時計方向に所定の速度で回転するように駆動される。これにより、トナー室23に収容されているトナーが攪拌されると共にトナー室23内のトナーの一部が連通穴25を通して現像室22に送り込まれてトナー供給ローラ4に供給される。
現像ユニット20は感光体ユニット10に対して揺動可能に結合されている。即ち、現像ユニット20側の現像ローラ3が図5のように感光体ユニット10側のドラム1に対して所定の現像位置で所定の押圧力で当接している当接位置Aと、図6のように離間している離間位置Bと、を取り得るように揺動可能に結合されている。現像ユニット20の感光体ユニット10に対する現像当接離間機構(揺動機構)は後述する。
各カートリッジPは装置本体100A内のそれぞれ対応する装着部に所定に装着されている状態において、装置本体側の押圧手段の押圧動作により感光体ユニット10側の被位置決め部が装置本体側の位置決め部に押し付けられて固定されている。即ち、装置本体100A内の各カートリッジPに対応するプロセスカートリッジ装着部にカートリッジPのドラムユニット10を所定に位置決め固定する位置決め固定手段が配設されている。その位置決め固定手段としては各種の手段構成が知られているから図には省略してある。
そして、位置決め固定されている感光体ユニット10側の被駆動カップリング部に対して装置本体100A側の駆動カップリング部が結合している。これにより、装置本体100A側の駆動部(駆動モータ)から各カートリッジPに対して駆動力の伝達が可能である。また、感光体ユニット10側の受電部に対して装置本体100A側の給電部が電気的に結合している。これにより、装置本体100A側の電源部から各カートリッジPに対して帯電バイアス・現像バイアス等の所定のナイアスを印加可能である。
なお、上記において、押圧手段、非位置決め部、位置決め部、被駆動カップリング部、駆動カップリング部、受電部、給電部、駆動部、電源部は図には省略されている。
そして、各カートリッジPにおいて、装置本体100Aの装着部に位置決め固定されている感光体ユニット10に対して現像ユニット20が揺動可能であり、現像当接離間機構により図5の当接位置Aまたは図6の離間位置Bに選択的に揺動制御される。
即ち、画像形成装置100のフルカラーモードにおける画像形成動作時には各カートリッジPY、PM、PC、PKの現像ユニット20が図5の当接位置Aに転換されてフルカラー画像形成動作が実行される。非画像形成時(ドラム1及びベルト56は駆動されていても、駆動されていなくともよい)には各カートリッジPY、PM、PC、PKの現像ユニット20が図6の離間位置Bに転換された状態に保持される。
また、所望の単色またはマルチカラーの画像を形成するモードにおける画像形成動作時には、所望の単色またはマルチカラーの画像を形成するために必要とするカートリッジについてだけ現像ユニット20が当接位置Aに転換されて画像形成動作する。不必要なカートリッジについてはドラム1の回転駆動はなされるが現像ユニット20は離間位置Bに保持されて画像形成動作はしないように制御される。
(現像当接離間機構)
以下、本実施例におけるカートリッジPの現像当接離間機構について説明する。図1の(a)は装置本体100Aの装着部に装着されていて現像ユニット20が離間位置Bに転換されている状態時のカートリッジPの正面図である。図2の(a)は同カートリッジPの背面図である。現像当接離間機構はカートリッジPの正面側と背面側とに対称に同様の構成にて配設されており同様の動作をする。
感光体ユニット10において、ドラム1はクリーニング枠体11の長手方向の一端側と他端側に固定されて設けられている像担持体軸受(像担持体軸受部材)としての正面側ドラム軸受および背面側ドラム軸受31(31F、31R)の間に回転可能に支持されて配設されている。その両軸受31にはそれぞれ対称に現像剤担持体規制部としての第1現像位置決め部(第1スライド部)32(32F、32R)、およびバネ掛けピン33(33F、33R)が設けられている。
また、クリーニング枠体11の正面板と背面板13(13F、13R)の高さ方向の途中部分にはそれぞれ対称に像担持体ユニット規制部としての第2現像位置決め部(第2スライド部)34(34F、34R)が設けられている。
一方、現像ユニット20において、現像枠体21の正面板と背面板26(26F、26R)には、図3の(a)と(b)のように、それぞれその外側に現像ローラ軸3aの一端部と他端部が突出している。或いは現像ローラ軸3aの一端部と他端部を回転可能に支持させた軸受を突出させてもよい。本実施例においてはこの現像ローラ軸3aもしくはその軸受を現像ユニット20の位置決め基準としている。
また、現像枠体21の正面板26Fと背面板26Rにはそれぞれ高さ方向の途中の一部を感光体ユニット10に向かう方向に対称に突出させて現像ユニットホルダ27(27F、27R)を設けてある。その各ホルダ27の先端側にそれぞれ対称に現像ユニット規制部としての外向きの係合軸28(28F、28R)が設けられている。また、現像枠体21の正面板26Fと背面板26Rの上部にはそれぞれ対称にバネ掛けピン(被付勢部)29(29F、29R)が設けられている。
そして、カートリッジPの正面側において第1現像位置決め部32Fと現像ローラ軸3aの一端部またはその軸受とが係合している。また、第2現像位置決め部34Fと係合軸28Fとが係合されている。また、カートリッジPの背面側において第1現像位置決め部32Rと現像ローラ軸3aの一端部またはその軸受とが係合されている。また、第2現像位置決め部34Rと係合軸28Rとが係合している。図3の(c)と(d)はそれぞれカートリッジPの正面側と背面側とにおける上記の係合関係を示した斜視図である。
第1現像位置決め部32は第2現像位置決め部34に係合している係合軸28をほぼ中心とする円弧状長穴としてあり、この長穴に現像ローラ軸3aの端部が係合して長穴に沿ってスライド移動可能である。詳細は後述するが、第1現像位置決め部32を現像ローラ軸3aがスライドすることで、ドラム1に対する現像ローラ3の位置が変化する。
また、第2現像位置決め部34は第1現像位置決め部34に係合している現像ローラ軸3aをほぼ中心とする円弧状の短い長穴としてあり、この長穴に係合軸28が係合している。この第2現像位置決め部32としての長穴は、長穴の一方端である離間位置決め部32a1と他方端である当接位置決め部32a2とを除き係合軸28とは接触しないバカ穴構成(係合軸28の外径よりも大きい穴)となっている。
上記の第1現像位置決め部32と現像ローラ軸3aの一端部またはその軸受との係合および第2現像位置決め部34と係合軸28との係合により、感光体ユニット10に対して現像ユニット20が揺動可能に組み付けられている。
そして、カートリッジPの正面側と背面側においてそれぞれ感光体ユニット10側のバネ掛けビン33と現像ユニット20側のバネ掛けビン29との間に付勢部材としての引張加圧バネ35(35F、35R)が張設されている。これにより、現像ユニット20が感光体ドラム10の側に引き付けられてドラム1に現像ローラ3が当接する方向に常に揺動付勢されている。即ち、ドラムユニット10と現像ユニット20との間に現像ユニット20が当接位置Aとなる条件を満足することを特徴とする方向に移動付勢する付勢部材35が設けられている。
装置本体100Aの装着部に装着されているカートリッジPは感光体ユニット10が装置本体100A側の位置決め部の位置決め固定されている。その感光体ユニット10に対して現像ユニット20が上記の現像当接離間機構により現像ローラ3を図5のようにドラム1に対して所定の現像位置で所定の押圧力で当接させた状態の当接位置Aと図6のように離間させた状態の離間位置Bとに揺動可能である。
本実施例では、第2現像位置決め部34と係合軸28の相対位置、および、第1現像位置決め部32と現像ローラ軸3aの相対位置が変わることで、現像ユニット20が離間位置と当接位置に移動することができる。逆に言うと、現像ユニット20が、離間位置と当接位置に移動することに連動して、第2現像位置決め部34と係合軸28の相対位置および第1現像位置決め部32と現像ローラ軸3aの相対位置が変わるようになっている。
図1の(a)および図2の(a)は画像形成装置100の非画像形成時においてカートリッジPの現像ユニット20が離間位置Bに保持されている状態を示している。この状態時においては、装置本体100A側の現像離間レバー40が前進移動している。これにより、現像ユニット20の現像枠体21の下部に配設されている現像離間リブ(力受け部)21aが引張加圧バネ35の張力に抗して感光体ユニット10に向かう方向に所定の第1位置Xまで押し移動されている。
係合軸28は現像ユニット20の押し移動力と引張加圧バネ35の張力により第2現像位置決め部32の一方端である離間位置決め部32a1に押し当っている。これにより現像ユニット4の位置が決められている。そして、現像ユニット20はその係合軸28を中心に現像ローラ3がドラム1から離間する方向に回動している。現像ローラ軸3aの端部は第1現像位置決め部32としての穴長内をドラム1から所定に遠のいた位置にスライド移動している。
現像離間レバー40は制御回路部で制御される駆動機構(不図示)により上記の前進移動した第1位置Xとこの第1位置Xから後退移動して現像離間リブ21aから離れた後述する第2位置Yとの間を移動制御される。本実施例においてはこの現像離間レバー40が、現像ユニット20を当接位置Aから離間位置B、及び、離間位置Bから当接位置Aに選択的に移動させる現像ユニットシフト手段である。このような現像ユニットシフト手段は制御回路部で制御される電磁ソレノイド機構、カム機構、往復移動機構などで適宜に構成することができるので図には省略してある。
画像形成装置100の画像形成時にはカートリッジPの現像ユニット20は上記の離間位置Bから現像ローラ3を図5のようにドラム1に対して所定の現像位置で所定の押圧力で当接させた状態の当接位置Aに移動される。この現像ユニット20が離間位置Bから当接位置Aへ移行する過程における現像当接離間機構の動作を説明する。
図1(a)、図2(a)のように第1位置Xに位置している現像離間レバー40が図1(b)、図2(b)のように現像離間リブ21aから離れる矢印G方向に徐々に後退移動される。このとき、引張加圧バネ35の付勢力が感光体ユニット10に対し現像ユニット20を引きつけるように作用している。このため、現像離間レバー40の後退移動と共に現像離間リブ21aが現像離間レバー40と接触しながらG方向に後退移動する。
これに伴い、現像ユニット20は第2現像位置決め部32の一方端である離間位置決め部32a1に押し当っている。係合軸28を中心に現像ローラ3がドラム1に当接する方向に回動移動する。即ち、ドラム軸受31に設けた第1現像位置決め部32の形状は係合軸28を中心とした同心円弧形状となっているため、現像ユニット20は係合軸28を中心として、現像ローラ軸3aの端部が第1位置決め部32と係合しつつ矢印H方向に回転する。
その後、現像ローラ3がドラム1に徐々に近づいていき、最終的に現像ローラ3がドラム1が接触する。また、引張加圧バネ35の付勢力が感光体ユニット10に対し現像ユニット20を引きつけるように作用し続けているため、係合軸28は離間位置決め部34a1と接触し続けた状態が保持される。
現像ローラ3がドラム1に接触した状態で現像離間レバー40がさらに矢印G方向に移動しても、引張加圧バネ35の付勢力はまだ感光体ユニット10に対し現像ユニット20を引きつけるように作用し続けている。そのため、現像ユニット20は現像ローラ軸3aの端部を中心に図1の(c)、図2の(c)の矢印I方向に回転していく。この時、現像離間レバー40と現像離間リブ21aはまだ接触している状態である。
さらに現像ユニット20が現像ローラ軸3aを中心に矢印Iの方向に回転すると、係合軸28が第2現像位置決め部34の当接位置決め部34a2に接触し、現像ユニット20の位置が固定される。この時、現像離間レバー40はまだ現像離間リブ21aに接触している。
さらに現像離間レバー40が矢印G方向に後退移動して、図1の(d)、図2の(d)のように、現像離間リブ21aから離れた第2位置Yに位置して移動が停止する。この状態において、感光体ユニット10に対して現像ユニット20が現像ローラ3をドラム1に対して所定の現像位置で所定の押圧力で当接させた状態の当接位置Aに位置してカートリッジPの画像形成動作が可能となる。
現像ユニット20が当接位置Aとなると、現像ユニット20は係合軸28が当接位置決め部34a2に接触することによって少なくとも片側が固定されるため、現像離間レバー40と現像離間リブ21aとは隙間があいた状態となる。また、現像ローラ3は引張加圧バネ35によって所定の押圧力で常にドラム1に接触するよう付勢された状態となっている。
次に、現像ユニット20が画像形成時の当接位置Aから非画像形成時の離間位置Bに移行する状態は、上記の離間位置Bから当接位置Aに移行する状態と逆の動作が行われる。即ち、画像形成が終了すると、現像離間レバー40が第2位置Yから第1位置Xに前進移動するべく矢印G方向と逆方向に移動していく(図1の(d)、図2の(d)→図1の(c)、図2の(c))。
現像離間レバー40が現像離間リブ21aに接触した後、そこからさらに矢印G方向と逆方向に移動すると、現像ユニット20は現像ローラ軸3aの端部を中心に矢印I方向と逆方向に回転する(図1の(c)、図2の(c)→図1の(b)、図2の(b))。さらに現像離間レバー40が矢印G方向と逆方向に移動すると、係合軸28が第2現像位置決め部34の離間位置決め部34a1に接触する(図1の(b)、図2の(b))。
さらに現像離間レバー40が矢印G方向と逆方向に移動すると、現像ユニット20は係合軸28を中心に矢印H方向とは逆方向に回転し、現像ローラ3がドラム1に対し離間される(図1の(b)、図2の(b)→図1の(a)、図2の(a))。この時、係合軸28に接触する離間位置決め部34a1は、ドラム1の軸方向正面側と背面側で同じ位置に設定されているため、現像ローラ3がドラム1と離間するタイミングは正面側と背面側で同じタイミングとなっている。
さらに現像離間レバー40が矢印G方向と逆方向に前進移動して第1位置Xに到達すると、現像ユニット20は係合軸28を中心に矢印H方向とは逆方向に回転して離間位置Bに保持される(図1の(a)、図2の(a))。
なお、本実施例では、現像ユニット20を離間位置Bと当接位置Aに移動させる手段としての付勢手段にカートリッジPに配置した引張加圧バネ35を用いているが、これに限るわけではなく、圧縮バネやねじりコイルバネを用いてもよい。また、同様に、カートリッジPにはこの付勢手段を持たせず、装置本体100A側で同等の付勢手段を持たせてもよい。
また、本実施例では、ドラム軸受31に設けた第1現像位置決め部32の形状を係合軸28を中心とした同心円弧形状としたが、これに限るわけではなく、直線形状でもよい。
また、本実施例では、現像ローラ軸3aをドラム軸受31と係合移動させて現像ユニット20の位置を決めたが、これに限るわけではなく、現像ローラ軸3aと同軸上に設けた軸受部材で係合移動させ現像ユニット20の位置を決めてもよい。
以上説明したように、本実施形によれば、ドラム1に対する現像ローラ3の当接および離間動作を行う際に、ドラム軸方向両端部での当接、離間時間の差を小さくすることが可能で、現像ローラ3およびドラム1の寿命を長寿命化することができる。更に、ドラム1に対する現像ローラ3の部品製造上の位置ばらつきを小さくすることが可能で、ドラム1への現像ローラ3の当接圧を下げることが可能となり、カートリッジPの変形を押さえることができる。
[実施例2]
図7〜図9は本実施例2におけるカートリッジPの構成を示す図である。図7は本実施例2において、装置本体の装着部に装着されているカートリッジPの正面側の図である。(a)ないし(d)は現像ユニット20が離間位置Bから当接位置Aへ移動する動作過程を示しており、実施例1における図1の(a)ないし(d)に対応している。
図8は同じく、装置本体の装着部に装着されているカートリッジPの背面側の図である。(a)ないし(d)は現像ユニットが離間位置から当接位置へ移動する動作過程を示しており、実施例1における図2の(a)ないし(d)に対応している。図9(a)と(b)はそれぞれカートリッジの正面側と背面側とにおけるドラムカートリッジと現像ユニット係合関係を示した斜視図である。実施例1の図3の(c)と(d)に対応している。
本実施例2においては、像担持体ユニット規制部としての第2現像位置決め部34(34F、34R)を像担持体軸受としての正面側ドラム軸受および背面側ドラム軸受31(31F、31R)に設けてある。それ以外のカートリッジPの構成、カートリッジPの動作や効果、画像形成装置の構成等は実施例1のものと同様であるから再度の説明は省略する。
[その他の事項]
1)実施例において画像形成装置はカラー画像形成装置とされる。ただし、本発明はこのようなカラー画像形成装置に限定されるものではなく、モノカラー画像形成装置でも良く、更には、他の種々の画像形成装置に適用し得る。
2)画像形成装置の画像形成方式は電子写真画像形成方式に限られない。像担持体として静電記録誘電体を用いる静電記録画像形成方式、磁気記録磁性体を用いる磁気記録画像形成方式など、その他の作像原理方式で像担持体に潜像を形成し、現像剤で現像する適宜の画像形成方式を用いることができる。
100・・画像形成装置、100A・・装置本体、P・・プロセスカートリッジ、10・・像担持体ユニット、1・・像担持体、20・・現像ユニット、3・・現像剤担持体、3a・・回転軸、S・・記録媒体、31・・像担持体軸受、32・・現像剤担持体規制部、28・・現像ユニット規制部

Claims (6)

  1. 潜像が形成される回転可能な像担持体を有する像担持体ユニットと、
    現像剤を担持して前記像担持体に接触して前記潜像を現像する回転可能な現像剤担持体を備え、像担持体ユニットに対して移動して前記像担持体に前記現像剤担持体が当接した当接位置と離間した離間位置とを取り得る現像ユニットと、
    前記現像ユニットを前記離間位置から前記当接位置へ移動するよう付勢する付勢部材と、
    を有し、記録媒体に画像を形成する画像形成装置の装置本体に対して取り外し可能に装着されるプロセスカートリッジであって、
    前記像担持体ユニットに設けられ前記現像剤担持体の回転軸またはその軸受がスライド移動可能に係合した第1スライド部と、
    前記像担持体ユニットに設けられ、前記現像ユニットに設けられた現像ユニット規制部がスライド移動可能に係合した第2スライド部と、
    を有し、
    前記第1スライド部は前記像担持体の軸線方向で前記像担持体ユニットの両端部に配置され、前記第2スライド部は前記像担持体の軸線方向で前記像担持体ユニットの両端部に配置され、
    前記現像剤担持体の回転軸またはその軸受は、前記現像ユニットが前記当接位置にある時に第1位置にあり、前記現像ユニットが前記離間位置にある時に第2位置にあり、
    前記現像ユニット規制部は、前記現像ユニットが前記当接位置にある時に第3位置にあり、前記現像ユニットが前記離間位置にある時に第4位置にあり、
    前記像担持体の軸線方向から見ると、前記第1スライド部は、前記第4位置にある前記現像ユニット規制部を中心とする円弧状の長穴であり、前記第2スライド部は、前記第1位置にある前記現像剤担持体の回転軸またはその軸受を中心とする円弧状の長穴であり、
    前記現像ユニットが前記離間位置にある時、前記像担持体の軸線方向から見ると、前記現像ユニットの前記付勢部材から付勢される被付勢部は、前記現像剤担持体の回転軸よりも前記現像ユニット規制部から離れた位置に配置されていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  2. 前記付勢部材の付勢力により前記現像ユニットが前記離間位置から前記当接位置へ移動する過程において、前記現像ユニットは、前記現像ユニット規制部が前記第4位置にある状態のまま、前記現像剤担持体の回転軸またはその軸受が前記第2位置から前記第1位置に移動した後、前記現像剤担持体の回転軸またはその軸受が前記第1位置にある状態のまま、前記現像ユニット規制部が前記第4位置から前記第3位置へ移動することを特徴とする請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
  3. 前記像担持体ユニットは、前記像担持体を回転可能に支持する軸受部を備える像担持体軸受部材を備え、
    前記第1スライド部は、前記像担持体軸受部材に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプロセスカートリッジ。
  4. 前記第2スライド部は、前記像担持体軸受部材に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のプロセスカートリッジ。
  5. 前記像担持体が電子写真感光体ドラムであり、前記現像剤担持体が現像ローラであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のプロセスカートリッジ。
  6. 前記現像ユニットは、前記現像ユニットを前記付勢部材の付勢力に抗して前記離間位置で保持する力を受ける力受け部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のプロセスカートリッジ。
JP2013110726A 2013-05-27 2013-05-27 プロセスカートリッジ Active JP6164935B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013110726A JP6164935B2 (ja) 2013-05-27 2013-05-27 プロセスカートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013110726A JP6164935B2 (ja) 2013-05-27 2013-05-27 プロセスカートリッジ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014228822A JP2014228822A (ja) 2014-12-08
JP6164935B2 true JP6164935B2 (ja) 2017-07-19

Family

ID=52128671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013110726A Active JP6164935B2 (ja) 2013-05-27 2013-05-27 プロセスカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6164935B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016184043A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 富士ゼロックス株式会社 現像剤補給装置及び画像形成装置
JP6667249B2 (ja) 2015-10-14 2020-03-18 キヤノン株式会社 カートリッジ
US10018959B2 (en) 2016-03-11 2018-07-10 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP7076945B2 (ja) * 2016-03-22 2022-05-30 キヤノン株式会社 現像装置及び画像形成装置
CN106886142B (zh) * 2017-01-25 2020-07-03 珠海赛纳打印科技股份有限公司 处理盒及图像形成装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3134017B2 (ja) * 1992-07-03 2001-02-13 株式会社東芝 電子写真装置
JP4053194B2 (ja) * 1999-08-26 2008-02-27 株式会社リコー プロセスカートリッジ
JP2004341118A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Canon Inc プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP5094998B2 (ja) * 2010-09-06 2012-12-12 キヤノン株式会社 プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP5696451B2 (ja) * 2010-11-30 2015-04-08 ブラザー工業株式会社 プロセスカートリッジ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014228822A (ja) 2014-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006292868A (ja) 画像形成装置
JP6164935B2 (ja) プロセスカートリッジ
JP5496269B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP2006349763A (ja) 画像形成装置
JPH09114179A (ja) カラー画像形成装置
JP2006215117A (ja) 画像形成装置
JP5518125B2 (ja) 電子写真画像形成装置
JP4374970B2 (ja) 画像形成装置
JP2004184989A (ja) 画像形成装置
JP4342752B2 (ja) 画像形成装置
JP4698255B2 (ja) 画像形成装置
JP2014112266A (ja) 電子写真画像形成装置
JP4059110B2 (ja) 画像形成装置
JP4783036B2 (ja) 感光体と現像ローラの位置決め機構およびこれを備えた画像形成装置
JP2007093771A (ja) 画像形成装置
JP5768582B2 (ja) 現像装置とプロセスカートリッジユニット及び画像形成装置
JP2006171360A (ja) 画像形成装置
JP2010266753A (ja) 現像カートリッジ
JP4807993B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP6634754B2 (ja) 現像剤搬送装置及び画像形成装置
JP6108286B2 (ja) プロセスユニット及び画像形成装置
JP6582802B2 (ja) 現像装置および画像形成装置
JP3000520B2 (ja) カラー画像形成装置
JP2015028545A (ja) クリーニング装置およびプロセスカートリッジ
JP2011085847A (ja) 現像装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170620

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6164935

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03