JP4397595B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、詳しくは、電子写真方法で形成されるトナー画像を被転写体に転写して画像を形成する複写機、プリンター、ファクシミリ装置あるいはこれらの複合機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置として、例えば、用紙を搬送する転写体に対して複数の感光体を対向させ、転写体の1回転以内の間に、複数の感光体の各色のトナー像を用紙に転写して画像形成を行う4連のタンデム型の画像形成装置において、電子写真方法で形成されるトナー画像を被転写体に転写して画像を形成する際に、転写体の表面速度と複数の感光体のそれぞれの表面速度に速度差を持たせる画像出力装置の転写装置は公知である(特許第2743359号の公報を参照)。
この画像出力装置の転写装置は、転写体の速度を感光体の速度よりも0.1%乃至1.0%速くして、ドラム形状の感光体ドラムの径差や偏心によって生じた書き込み時の像の伸びや位置ズレがあったとしてもそれに関係なく紙の速度を一定にできる方法を採用している。
紙搬送機能を兼ね備えた転写ベルトと感光体との間に速度差を持たせて転写性を良くする方法については、白黒コピー機時代より頻繁に行われていた方法であり、既知技術である。
更に、環境に応じて、転写電流や紙吸着電流条件を変えることで、紙の静電吸着力を高くして、紙の搬送性の向上、ひいては、各色のずれを防止する画像形成装置も公知である(特開2001−109325の公報を参照)。
【0003】
従来、4連のタンデム型の構成で、転写搬送ベルトにて転写用紙を搬送すると共に、転写搬送ベルトを介し感光体ドラムと対向させた位置にバイアス印加部材を配置して、そのバイアス印加部材にバイアスを印加する事で、感光体ドラム上のトナー画像を転写用紙上に順次転写させる構成のカラー画像形成装置が知られている。
この4連のタンデム型の画像形成装置では、紙の搬送速度は転写搬送ベルトに吸着させて搬送を行っているために、転写搬送ベルト表面とほぼ同速度となるのが一般的である。
この転写搬送ベルトとこの感光体ドラムの表面の速度に関しては、同じ速度とした場合には静電的な力のみによる転写が行われるが、速度差を付けた場合には静電的な力に加え機械的な剥ぎ取り力が加わるために、転写不良気味の画質劣化を防止できる。
この転写搬送ベルトとこの感光体ドラムの表面速度に速度差を持たせた事は、2色以上の色を重ねた時に、特に良好な転写性が得られる。
単色などの色重ねの無い場合には、トナー層が比較的に転写用紙の表面に保持され易く、ある一定レベル以上の転写性を容易に確保できるが、2色以上の色を重ねた部分は、既に、転写用紙上に転写されたトナー層があるため、新たなトナーの転写性が悪くなっていた。
よって、転写搬送ベルトと感光体ドラムの表面速度に速度差を持たせるなどの方法が有効になる。
このように、感光体ドラムと転写搬送ベルトとの間に速度差を持たせる事で、文字の中央白抜け、所謂、虫食い画像と言われる異常画像の発生の防止や2色の転写性を確保する事が出来る。
但し、感光体ドラムと転写搬送ベルトとの間に速度差を持たせた場合、通常、転写搬送ベルトに吸着しているはずの転写用紙が感光体ドラムとの表面速度差により、転写搬送ベルトと転写用紙の吸着力が弱められ、転写用紙の搬送速度が転写搬送ベルトの搬送速度にならわなくなり不安定となり、副走査方向の色ズレを悪化させる要因となっていた。
更に、詳しく述べると、感光体ドラムと転写搬送ベルトの間に速度差を持たせた場合、副走査方向の色ずれの発生原因となる転写用紙の転写搬送ベルトへの静電吸着力は、転写用紙の種類や調湿条件などの転写用紙の抵抗によって異なるため、使用環境や使用転写用紙、転写用紙の表面や裏面等に応じて微妙な煩わしい調整が必要であった。
そこで、転写電流条件や転写用紙の吸着電流条件を可変とする事で、転写用紙の安定な搬送を達成しようとしても、良好な画像を得るために感光体ドラムと転写搬送ベルトの間に速度差を持たせた装置では、副走査方向の色ずれを完全に抑制できなかった。
従って、従来の画像形成装置は、感光体ドラムと転写搬送ベルトの間に速度差を持たせて良好な画像を得るために、使用環境や使用転写用紙の種類、転写用紙の表面や裏面等に応じて微妙で煩わしい調整が必要であるだけでなく、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制できないと言う不具合が生じていた。
【特許文献1】
特許第2743359号公報
【特許文献2】
特開2001−109325公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の画像形成装置は、感光体ドラムと転写搬送ベルトの間に速度差を持たせて良好な画像を得るために使用環境や使用転写用紙の種類、転写用紙の表面や裏面等に応じて微妙で煩わしい調整が必要であるだけでなく、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制できないと言う問題が生じていた。
そこで本発明の課題は、このような問題点を解決するものである。即ち、使用環境等に応じた微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制して、転写性の向上により高品質の画像を形成する低コストの画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の本発明は、電子写真方法で形成されるトナー画像を被転写体に転写して画像を形成する画像形成装置において、回動可能に保持されてトナー画像を担持する複数個配置された感光体(第1の像担持体)と、上記感光体上のトナー画像を移動する転写搬送ベルトに吸着手段により吸着された被転写体の転写用紙(第2の像担持体)に転写する転写手段と、上記(転写用紙表面の表面速度)/(感光体表面の表面速度)で表現する上記転写用紙表面と上記感光体表面の表面速度比を、検知手段により環境の温度及び湿度を検知すると共に、環境電流・電圧検知手段により上記吸着手段部の環境の電流・電圧を検知して、高温多湿環境では1.0に近づける方向に、また低温低湿環境では1.0から遠ざける方向に変更する表面速度比変更手段とからなる画像形成装置であることを最も主要な特徴とする。
【0006】
請求項の本発明は、電子写真方法で形成されるトナー画像を被転写体に転写して画像を形成する画像形成装置において、回動可能に保持されてカラーのトナー画像を担持する複数個配置された感光体(第1の像担持体)と、上記感光体上のトナー画像を移動する転写搬送ベルト上の被転写体の転写用紙(第2の像担持体)に転写する転写手段と、(転写用紙表面の表面速度)/(感光体表面の表面速度)で表現する上記転写用紙表面と上記感光体表面の表面速度比を、検知手段により環境の温度及び湿度を検知すると共に、表面速度測定手段により感光体表面の表面速度、又は、転写用紙表面の表面速度を測定して、高温多湿環境では1.0に近づける方向に、また低温低湿環境では1.0から遠ざける方向に変更する表面速度比変更手段とからなる画像形成装置であることを主要な特徴とする。
請求項3の本発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、表面速度測定手段は、感光体の表面位置、又は、転写用紙の表面位置に形成した検出マークと、上記検出マークを検出するセンサーからなる画像形成装置であることを主要な特徴とする。
請求項4の本発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、検出マークは、露光して形成した格子パターンからなる画像形成装置であることを主要な特徴とする。
【0007】
請求項の本発明は、電子写真方法で形成されるトナー画像を被転写体に転写して画像を形成する画像形成装置において、回動可能に保持されてカラーのトナー画像を担持する複数個配置された感光体(第1の像担持体)と、上記感光体上のトナー画像を移動する転写搬送ベルト上の被転写体の転写用紙(第2の像担持体)に転写する転写手段と、(転写用紙表面の表面速度)/(感光体表面の表面速度)で表現する上記転写用紙表面と上記感光体表面の表面速度比を、検知手段により環境の温度及び湿度を検知すると共に、上記転写搬送ベルト上の転写用紙の種類によって、上記表面速度比を変更して、高温多湿環境では1.0に近づける方向に、また低温低湿環境では1.0から遠ざける方向に変更する表面速度比変更手段とからなる画像形成装置であることを主要な特徴とする。
請求項の本発明は、請求項に記載の画像形成装置において、表面速度比変更手段は、転写搬送ベルト上の転写用紙がより高抵抗紙では、(転写用紙表面の表面速度)/(感光体表面の表面速度)で表現する上記転写用紙表面と上記感光体表面の表面速度比を、より1.0から遠ざける方向に変更する画像形成装置であることを主要な特徴とする。
請求項の本発明は、請求項又はに記載の画像形成装置において、表面速度比変更手段は、転写用紙がより低抵抗紙では、(転写用紙表面の表面速度)/(感光体表面の表面速度)で表現する上記転写用紙表面と上記感光体表面の表面速度比を、より1.0に近づける方向に変更する画像形成装置であることを主要な特徴とする。
【0008】
請求項の本発明は、電子写真方法で形成されるトナー画像を被転写体に転写して画像を形成する画像形成装置において、回動可能に保持されてカラーのトナー画像を担持する複数個配置された感光体(第1の像担持体)と、上記感光体上のトナー画像を移動する転写搬送ベルト上の被転写体の転写用紙(第2の像担持体)に転写する転写手段と、(転写用紙表面の表面速度)/(感光体表面の表面速度)で表現する上記転写用紙表面と上記感光体表面の表面速度比を、検知手段により環境の温度及び湿度を検知すると共に、上記感光体の表面上のトナー画像を移動する転写用紙の表面上に転写手段で転写する環境を通常の雰囲気、高温多湿の雰囲気、低温低湿の雰囲気の3種類によって、上記表面速度比を変更して、高温多湿環境では1.0に近づける方向に、また低温低湿環境では1.0から遠ざける方向に変更する表面速度比変更手段とからなり、上記表面速度比変更手段は、高温多湿の雰囲気での上記表面速度比を、1.001乃至1.004、若しくは、0.996乃至0.999に変更する画像形成装置であることを主要な特徴とする。
請求項の本発明は、電子写真方法で形成されるトナー画像を被転写体に転写して画像を形成する画像形成装置において、回動可能に保持されてカラーのトナー画像を担持する複数個配置された感光体(第1の像担持体)と、上記感光体上のトナー画像を移動する転写搬送ベルト上の被転写体の転写用紙(第2の像担持体)に転写する転写手段と、(転写用紙表面の表面速度)/(感光体表面の表面速度)で表現する上記転写用紙表面と上記感光体表面の表面速度比を、検知手段により環境の温度及び湿度を検知すると共に、上記感光体の表面上のトナー画像を移動する転写用紙の表面上に上記転写手段で転写する環境を通常の雰囲気、高温多湿の雰囲気、低温低湿の雰囲気の3種類によって、上記表面速度比を変更して、高温多湿環境では1.0に近づける方向に、また低温低湿環境では1.0から遠ざける方向に変更する表面速度比変更手段とからなり、上記表面速度比変更手段は、低温低湿の雰囲気での上記表面速度比を、1.003乃至1.008、若しくは、0.992乃至0.997に変更する画像形成装置であることを主要な特徴とする。
【0010】
【作用】
上記のように構成された画像形成装置は、請求項1においては、回動可能に保持されてカラーのトナー画像を担持する複数個配置された感光体(第1の像担持体)上のトナー画像を、移動する転写搬送ベルト上に吸着手段により吸着された被転写体の転写用紙(第2の像担持体)に転写する転写手段と、転写用紙表面の表面速度/感光体表面の表面速度で表現する転写用紙表面と感光体表面の表面速度比を、検知手段により環境の温度及び湿度を検知すると共に、環境電流・電圧検知手段により吸着手段部の環境の電流・電圧を検知する表面速度比変更手段により使用環境で変更する。
【0013】
請求項においては、回動可能に保持されてトナー画像を担持する感光体上のトナー画像を、移動する転写用紙上に転写する転写手段と、転写用紙表面の表面速度/感光体表面の表面速度で表現する転写用紙表面と感光体表面の表面速度比を、検知手段により環境の温度及び湿度を検知すると共に、表面速度測定手段により感光体表面の表面速度、又は、転写用紙表面の表面速度を測定する表面速度比変更手段により使用環境で変更する。
請求項においては、回動可能に保持されてトナー画像を担持する感光体上のトナー画像を、移動する転写用紙上に転写する転写手段と、転写用紙表面の表面速度/感光体表面の表面速度で表現する転写用紙表面と感光体表面の表面速度比を、感光体表面の表面速度、又は、転写用紙表面の表面速度を測定する表面速度測定手段からなる表面速度比変更手段により使用環境で変更すると共に表面速度測定手段は感光体の表面位置、又は、転写用紙の表面位置に形成した検出マークと検出マークを検出するセンサーからなる。
請求項4においては、回動可能に保持されてトナー画像を担持する感光体上のトナー画像を、移動する転写用紙上に転写する転写手段と、転写用紙表面の表面速度/感光体表面の表面速度で表現する転写用紙表面と感光体表面の表面速度比を、感光体表面の表面速度、又は、転写用紙表面の表面速度を測定する表面速度測定手段からなる表面速度比変更手段により使用環境で変更すると共に表面速度測定手段は感光体の表面位置、又は、転写用紙の表面位置に形成した検出マークの露光して形成した格子パターンと検出マークの露光して形成した格子パターンを検出するセンサーからなる。
【0014】
請求項においては、回動可能に保持されてトナー画像を担持する感光体上のトナー画像を、移動する転写用紙上に転写する転写手段と、転写用紙表面の表面速度/感光体表面の表面速度で表現する転写用紙表面と感光体表面の表面速度比を、表面速度比変更手段により、転写搬送ベルト上の転写用紙の種類によって変更する。
請求項においては、回動可能に保持されてトナー画像を担持する感光体上のトナー画像を、移動する転写用紙上に転写する転写手段と、転写用紙表面の表面速度/感光体表面の表面速度で表現する転写用紙表面と感光体表面の表面速度比を、表面速度比変更手段により、転写搬送ベルト上の転写用紙の種類がより高抵抗紙では、より1.0から遠ざける方向に変更する。
請求項7においては、回動可能に保持されてトナー画像を担持する感光体上のトナー画像を、移動する転写用紙上に転写する転写手段と、転写用紙表面の表面速度/感光体表面の表面速度で表現する転写用紙表面と感光体表面の表面速度比を、表面速度比変更手段により、転写搬送ベルト上の転写用紙の種類がより低抵抗紙では、より1.0に近づける方向に変更する。
【0015】
請求項においては、回動可能に保持されてトナー画像を担持する感光体上のトナー画像を、移動する転写用紙上に転写する転写手段と、転写用紙表面の表面速度/感光体表面の表面速度で表現する転写用紙表面と感光体表面の表面速度比を、表面速度比変更手段により、使用環境を通常の雰囲気、高温多湿の雰囲気、低温低湿の雰囲気の3種類によって変更し、高温多湿の雰囲気の環境では、1.001乃至1.004、若しくは、0.996乃至0.999に変更する。
請求項においては、回動可能に保持されてトナー画像を担持する感光体上のトナー画像を、移動する転写用紙上に転写する転写手段と、転写用紙表面の表面速度/感光体表面の表面速度で表現する転写用紙表面と感光体表面の表面速度比を、表面速度比変更手段により、使用環境を通常の雰囲気、高温多湿の雰囲気、低温低湿の雰囲気の3種類によって変更し、低温低湿の雰囲気の環境では、1.003乃至1.008、若しくは、0.992乃至0.997に変更する。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1乃至図5において、電子写真方法で形成されるトナー画像を被転写体に転写して画像を形成する画像形成装置0は、図示の矢印(A)方向に回動可能に保持されてトナー画像を担持する第1の像担持体1の感光体5であるドラム形状の感光体ドラム5aと、感光体ドラム5a上のトナー画像を図示の矢印(B)方向に回動する転写搬送ベルト7に吸着手段8の吸着ローラにて電荷を付与して吸着されて確実に移動する第2の像担持体2の被転写体6(転写用紙6a)上に転写する転写手段3の転写ローラと、転写用紙6a表面の表面速度/感光体ドラム5a表面の表面速度、で表現する転写用紙6a表面と感光体ドラム5a表面の表面速度比を使用環境により変更する表面速度比変更手段4とからなり、使用環境に応じた微妙で煩わしい調整作業をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制して、転写性の向上により高品質の画像を形成して低コストである。
【0018】
上記表面速度比変更手段4は、確実な使用環境の状態を、環境温度検知手段4aで環境の温度を、環境湿度検知手段4bで環境の湿度を、環境電流・電圧検知手段4cで転写手段3の転写ローラ部、又は、吸着手段8の吸着ローラ部の環境の電流・電圧を正確に検知して、(転写用紙6a表面の表面速度)/(感光体ドラム5a表面の表面速度)、で表現する転写用紙6a表面と感光体ドラム5a表面の表面速度比を、使用環境により精度の良い最適条件に自動的に変更するようにもなっている。
上記表面速度比変更手段4による、転写用紙6a表面と感光体ドラム5a表面の表面速度比の変更は、感光体ドラム5aを図示の矢印(A)方向に回転駆動する感光体駆動源5cのステッピングモータの回転速度、又は、転写用紙6aを吸着して図示の矢印(B)方向に移動する上記転写搬送ベルト7を回転駆動する駆動ローラ7aを回転駆動する駆動ローラ駆動源7bのステッピングモータの回転速度を選択する簡単な装置で容易に行われる。
上記表面速度比変更手段4は、更に、表面速度測定手段4dで、感光体ドラム5a表面の表面速度、又は、第2の像担持体2の転写用紙6a表面の表面速度を測定して、その測定結果で所定の速度比になるように調整されて、転写用紙6a表面と感光体ドラム5a表面の表面速度比の変更を、更に、正確に行われるようにもなっている。
【0019】
上記表面速度測定手段4dは、感光体ドラム5aの表面位置、又は、転写用紙6aの表面位置の上記転写搬送ベルト7に設けた検出マーク4dと、光源4dで照明された上記検出マーク4dを検出するセンサー4dからなる簡単な装置である(図2を参照)。
尚、上記検出マーク4dに替えて、格子パターン形成光源4d31で露光して、一定間隔の格子パターン4d11を形成することにより、更に、簡易な方法で、感光体ドラム5a表面の表面速度、又は、第2の像担持体2の転写用紙6a表面の表面速度を測定することが出来る(図3を参照)。
この場合には、感光体ドラム5a表面の表面速度、又は、第2の像担持体2の転写用紙6a表面の表面速度が速くなると、形成された上記格子パターン4d11の格子間隔は長くなり、感光体ドラム5a表面の表面速度、又は、第2の像担持体2の転写用紙6a表面の表面速度が遅くなると、形成された上記格子パターン4d11の格子間隔は短くなる。
【0020】
上記画像形成装置0は、画像形成動作の開始で、回動可能に保持されてトナー画像を担持する感光体ドラム5aは、上記表面速度比変更手段4により、上記感光体駆動源5cのステッピングモータの所定の回転速度で図示の矢印(A)方向に回転駆動される。
そして、感光体ドラム5aは、帯電手段9により均一に帯電された後に、原稿画像読み取り手段10のスキャナ10aと自動原稿供給装置(ADF)10bで原稿(0)の原稿画像の画像データを読み取り、その画像データで、書込手段11のレーザーダイオードを発光させることにより、上記帯電手段9で均一に帯電された感光体ドラム5a上に静電潜像を形成し、現像手段12でトナー画像を形成し、そのトナー画像を上記転写手段3の転写ローラで、給紙装置13から給送され図示の矢印(B)方向に回動する上記転写搬送ベルト7に上記吸着手段8の吸着ローラにて電荷を付与して吸着されて確実に移動する転写用紙6a上に転写される。
【0021】
上記転写搬送ベルト7に上記吸着手段8の吸着ローラにて電荷を付与して吸着されて確実に移動する(転写用紙6a表面の表面速度)/(感光体ドラム5a表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と感光体ドラム5a表面の表面速度比を、より1に近づけると、上記転写搬送ベルト7に上記吸着手段8の吸着ローラにて電荷を付与して吸着されて確実に移動する転写用紙6aへの転写率(%)は急激に悪化する(図4を参照)。
又、高温多湿環境では、上記転写用紙6aと上記転写搬送ベルト7の吸着力が低下するために、上記転写搬送ベルト7に上記吸着手段8の吸着ローラにて電荷を付与して吸着されて確実に移動する(転写用紙6a表面の表面速度)/(感光体ドラム5a表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と感光体ドラム5a表面の表面速度比を大きくすると、副走査方向のトナー画像ずれ量が悪化する(図5を参照)。
そこで、上記表面速度比変更手段4は、より高温多湿環境では、(転写用紙6a表面の表面速度)/(感光体ドラム5a表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と感光体ドラム5a表面の表面速度比を、より1.0に近づける方向に変更するようになっている。
従って、より高温多湿環境でも、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質の画像を形成する低コストの上記画像形成装置0を提供することが出来るようになる。
【0022】
更に、上記表面速度比変更手段4は、より低温低湿環境では、(転写用紙6a表面の表面速度)/(感光体ドラム5a表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と感光体ドラム5a表面の表面速度比を、より1.0から遠ざける方向に変更するようになっている。
従って、より低温低湿環境でも、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質の画像を形成する低コストの上記画像形成装置0を提供することが出来るようになる。
更に、上記表面速度比変更手段4は、上記転写搬送ベルト7上の上記転写用紙6aの種類によって、(転写用紙6a表面の表面速度)/(感光体ドラム5a表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と感光体ドラム5a表面の表面速度比を、所定の表面速度比に変更するようになっている。
従って、上記転写搬送ベルト7上の上記転写用紙6aの種類が変わっても、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質の画像を形成する低コストの上記画像形成装置0を提供することが出来るようになる。
具体的には、上記表面速度比変更手段4は、上記転写搬送ベルト7上の上記転写用紙6aの種類が変わってより高抵抗紙では、(転写用紙6a表面の表面速度)/(感光体ドラム5a表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と感光体ドラム5a表面の表面速度比を、より1.0から遠ざける方向に変更するようになっている。
従って、上記転写搬送ベルト7上の上記転写用紙6aの種類が変わって、より高抵抗紙でも、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質の画像を形成する低コストの上記画像形成装置0を提供することが出来るようになる。
【0023】
又は、上記表面速度比変更手段4は、上記転写搬送ベルト7上の上記転写用紙6aの種類が変わってより低抵抗紙では、(転写用紙6a表面の表面速度)/(感光体ドラム5a表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と感光体ドラム5a表面の表面速度比を、より1.0に近づける方向に変更するようになっている。
従って、上記転写搬送ベルト7上の上記転写用紙6aの種類が変わって、より低抵抗紙でも、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質の画像を形成する低コストの上記画像形成装置0を提供することが出来るようになる。
更に、上記表面速度比変更手段4は、感光体ドラム5a表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に上記転写手段3の転写ローラで転写する環境を通常の雰囲気、高温多湿の雰囲気、低温低湿の雰囲気の3種類によって、(転写用紙6a表面の表面速度)/(感光体ドラム5a表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と感光体ドラム5a表面の表面速度比を、所定の表面速度比に変更するようになっている。
従って、感光体ドラム5a表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に上記転写手段3の転写ローラで転写する環境が通常の雰囲気、高温多湿の雰囲気、低温低湿の雰囲気に夫々変わっても、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質の画像を形成する低コストの上記画像形成装置0を提供することが出来るようになる。
具体的には、上記表面速度比変更手段4は、感光体ドラム5a表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に上記転写手段3の転写ローラで転写する環境が通常の雰囲気では、(転写用紙6a表面の表面速度)/(感光体ドラム5a表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と感光体ドラム5a表面の表面速度比を、1.003乃至1.006、若しくは、0.994乃至0.997に変更するようになっている。
従って、感光体ドラム5a表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に上記転写手段3の転写ローラで転写する環境が変わって、通常の雰囲気に変わっても、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質の画像を形成する低コストの上記画像形成装置0を提供することが出来るようになる。
【0024】
又は、上記表面速度比変更手段4は、感光体ドラム5a表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に上記転写手段3の転写ローラで転写する環境が高温多湿の雰囲気では、(転写用紙6a表面の表面速度)/(感光体ドラム5a表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と感光体ドラム5a表面の表面速度比を、1.001乃至1.004、若しくは、0.996乃至0.999に変更するようになっている。
従って、感光体ドラム5a表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に上記転写手段3の転写ローラで転写する環境が変わって、高温多湿の雰囲気に変わっても、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質の画像を形成する低コストの上記画像形成装置0を提供することが出来るようになる。
又は、上記表面速度比変更手段4は、感光体ドラム5a表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に上記転写手段3の転写ローラで転写する環境が低温低湿の雰囲気では、(転写用紙6a表面の表面速度)/(感光体ドラム5a表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と感光体ドラム5a表面の表面速度比を、1.003乃至1.008、若しくは、0.992乃至0.997に変更するようになっている。
従って、感光体ドラム5a表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に上記転写手段3の転写ローラで転写する環境が変わって、低温低湿の雰囲気に変わっても、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質の画像を形成する低コストの上記画像形成装置0を提供することが出来るようになる。
上記表面速度比変更手段4は、上記環境温度検知手段4aや上記環境湿度検知手段4bを用いずに、上記吸着手段8部を定電流制御にして、電圧をモニター出来るようにすることも出来る。
【0025】
次に、上記転写搬送ベルト7に環境により体積抵抗の異なるベルト、例えば、イオン導電系のポリフッ化ビニリデン(PVDF)を使用して、予め、環境により電流・電圧特性がどうなるのかを実験により求めておく。
例えば、低温低湿時;10μA流すのに1.2kV必要で、常温常湿時;10μA流すのに1.0kV必要で、高温多湿時;10μA流すのに0.8kV必要と言う具合になる。
使用環境下において、転写用紙6aの介在しない時に定電流を流した時の上記吸着手段8部の印加電圧をモニターする事で、使用環境に係る状況が分かる事となる。
更に、上記吸着手段8部では、転写用紙6aの通紙時の電流・電圧特性をモニターする事で、転写用紙6aの抵抗値も分かる事となる。
従って、転写用紙6aの介在しない時の電流・電圧特性より、使用環境を判別し、通紙時の電流・電圧特性より転写用紙6aの紙の種類による抵抗を判別する事が出来る。
使用環境による転写用紙6aと感光体ドラム5aの速度比の変更範囲、変更の値は、上記とほぼ同じである。
紙の種類による抵抗による転写用紙6aと感光体ドラム5aの速度比の変更は、高抵抗紙ほど転写用紙6aの上記転写搬送ベルト7への吸着力が得られるため、転写用紙6aと感光体ドラム5aの速度比を、1より遠ざける方向に変更することが良い。
又、低抵抗紙ほど転写用紙6aの上記転写搬送ベルト7への吸着力が小さくなるため、転写用紙6aと感光体ドラム5aの速度比を、1に近づける方向に変更することが良い。
ここでは、上記吸着部8部での電流・電圧特性を利用したが、上記転写手段3部の電流・電圧特性を利用した構成としても、同様に良いが、その説明は重複するので以下は省略する。
そして、上記転写手段3の転写ローラでトナー画像が転写された転写用紙6aは、定着手段14にて加熱・加圧された後に、排紙ローラ15によりトナー画像が形成された転写用紙6aを排紙トレイ16へ送り出して収納されるようになっている。
感光体ドラム5aは、上記転写手段3の転写ローラによってトナー画像が転写用紙6aに転写された後に、残留する付着トナー等を、クリーニング手段17で掻き採られて除去され、次工程の画像形成に備えるようになっている。
【0026】
図6において、電子写真方法で形成されるトナー画像を被転写体に転写して画像を形成する上記画像形成装置0の画像形成装置00は、図示の矢印(C)方向に回動可能に保持されて、図示の矢印(D)方向に回動する上記転写搬送ベルト7に対向して複数個を配置したタンデム型の構成で配置されて、カラーのトナー画像を担持する感光体ドラム5aのマゼンタ感光体ドラム5a、シアン感光体ドラム5a、イエロー感光体ドラム5a、ブラック感光体ドラム5aと、感光体ドラム5aの各上記マゼンタ感光体ドラム5a、上記シアン感光体ドラム5a、上記イエロー感光体ドラム5a、上記ブラック感光体ドラム5a上の各マゼンタトナー画像、シアントナー画像、イエロートナー画像、ブラックトナー画像を図示の矢印(D)方向に回動する上記転写搬送ベルト7に上記吸着手段8の吸着ローラにて電荷を付与して吸着されて確実に移動する上記第2の像担持体2の被転写体6である転写用紙6a上に転写する上記転写手段3の転写ローラである各マゼンタ転写手段3a、シアン転写手段3b、イエロー転写手段3c、ブラック転写手段3dと、転写用紙6a表面の表面速度/感光体ドラム5aの各上記マゼンタ感光体ドラム5a、上記シアン感光体ドラム5a、上記イエロー感光体ドラム5a、上記ブラック感光体ドラム5a上表面の表面速度で表現する転写用紙6a表面と各感光体ドラム5a、5a、5a、5a表面の表面速度比を使用環境により変更する上記表面速度比変更手段4とからなり、使用環境等に応じた微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写性の向上により高品質のカラー画像を形成して低コストである。
【0027】
転写用紙6aは、上記転写反射ベルト7に吸着されたまま搬送され、感光体ドラム5aの各上流から感光体ドラム5a、5a、5a、5aの順に各マゼンタトナー画像、シアントナー画像、イエロートナー画像を重ね、最後にブラック感光体ドラム5aを通過してブラックトナー画像が重ねられる。
この時、転写用紙6aは、上記転写手段3の転写ローラである各上記マゼンタ転写手段3a、上記シアン転写手段3b、上記イエロー転写手段3c、上記ブラック転写手段3dの転写電流により、図示の矢印(D)方向の下流方向に行くに連れ、より上記転写反射ベルト7に強く吸着されことになる。
例えば、転写用紙6a表面の速度を125mm/secとした場合、各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面の速度を127mm/secとする。
転写用紙6a表面と、各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面との速度差は、特に2色以上が重なる部分の転写性を向上させるために効果的である。
転写用紙6a表面と、感光体ドラム5aの各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面との速度差は、125/127で0.984である。
上記表面速度比変更手段4は、確実な使用環境の状態を、上記環境温度検知手段4aで環境の温度を、環境湿度検知手段4bで環境の湿度を、環境電流・電圧検知手段4cで上記転写手段3の転写ローラである各上記マゼンタ転写手段3a、上記シアン転写手段3b、上記イエロー転写手段3c、上記ブラック転写手段3dの各転写ローラ部、又は、上記吸着手段8の吸着ローラ部の環境の電流・電圧を正確に検知して、(転写用紙6a表面の表面速度)/(感光体ドラム5a、5a、5a、5a表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と各感光体ドラム5a、5a、5a、5a表面との表面速度比を、使用環境により精度の良い最適条件に自動的に変更するようにもなっている。
上記表面速度比変更手段4による、転写用紙6a表面と各感光体ドラム5a、5a、5a、5a表面との表面速度比の変更は、各感光体ドラム5a、5a、5a、5aを図示の矢印(C)方向に回転駆動する上記感光体駆動源5cの各マゼンタ感光体駆動源5c、シアン感光体駆動源5c、イエロー感光体駆動源5c、ブラック感光体駆動源5cの各ステッピングモータの所定の回転速度、又は、転写用紙6aを吸着して図示の矢印(D)方向に移動する上記転写搬送ベルト7を回転駆動する上記駆動ローラ7aを回転駆動する上記駆動ローラ駆動源7bのステッピングモータの所定回転速度を選択する簡単な装置で容易に行われる。
上記表面速度比変更手段4は、更に、表面速度測定手段4dで、各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの各表面の表面速度、又は、第2の像担持体2の転写用紙6a表面の表面速度を測定して、その測定結果で所定の速度比になるように調整されて、転写用紙6a表面と各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの各表面の表面速度比の変更を、更に、正確に行われるようになっている。
【0028】
上記画像形成装置00は、上部には、原稿(0)の原稿画像を読み取る上記原稿画像読み取り手段10の上記スキャナ10aと上記自動原稿供給装置(ADF)10bが配置されている。
カラーのトナー画像が形成される上記被転写体6の上記転写用紙6aの搬送経路は、上記給紙装置13から送り出され、上記書き込み手段11のマゼンタ書き込み手段11a、シアン書き込み手段11b、イエロー書き込み手段11c、ブラック書き込み手段11dでカラー画像データによるカラーのトナー画像が形成された後に、所定の経路を通って排出されるようになっている。
上記原稿画像読み取り手段10の上記スキャナ10aと上記自動原稿供給装置(ADF)10bで原稿(0)のカラー原稿画像のカラー画像データを読み取り、そのカラー画像データでトナー画像を形成する電子写真方法による、上記書き込み手段11を構成する複数の書き込み手段11a、11b、11c、11dでレーザーダイオードを発光させることにより、各マゼンタ帯電手段9a、シアン帯電手段9b、イエロー帯電手段9c、ブラック帯電手段9dによって均一に帯電された各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの上に静電潜像を形成し、各現像手段12a、12b、12c、12dとでカラーのトナー画像を形成し、そのカラーのトナー画像を各転写手段3a、3b、3c、3dとによって上記被転写体6の上記転写用紙6a上に転写される。
上記転写搬送ベルト7に上記吸着手段8の吸着ローラにて電荷を付与して吸着されて確実に移動する(転写用紙6a表面の表面速度)/(各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面の表面速度比を、より1に近づけると、上記転写搬送ベルト7に上記吸着手段8の吸着ローラにて電荷を付与して吸着されて確実に移動する転写用紙6aへの転写率(%)は急激に悪化する(図4を参照)。
【0029】
又、高温多湿環境では、上記転写用紙6aと上記転写搬送ベルト7の吸着力が低下するために、上記転写搬送ベルト7に上記吸着手段8の吸着ローラにて電荷を付与して吸着されて確実に移動する(転写用紙6a表面の表面速度)/(各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面の表面速度比を大きくすると、副走査方向のトナー画像ずれ量が悪化する(図5を参照)。
そこで、上記表面速度比変更手段4は、より高温多湿環境では、(転写用紙6a表面の表面速度)/(各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と各感光体ドラム5a、5a、5a、ドラム5aの表面との表面速度比を、より1.0に近づける方向に変更するようになっている。
従って、より高温多湿環境でも、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置00を提供することが出来るようになる。
更に、上記表面速度比変更手段4は、より低温低湿環境では、(転写用紙6a表面の表面速度)/(各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面の表面速度比を、より1.0から遠ざける方向に変更するようになっている。
従って、より低温低湿環境でも、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置00を提供することが出来るようになる。
【0030】
更に、上記表面速度比変更手段4は、上記転写搬送ベルト7上の上記転写用紙6aの種類によって、(転写用紙6a表面の表面速度)/(各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面の表面速度比を、所定の表面速度比に変更するようになっている。
従って、上記転写搬送ベルト7上の上記転写用紙6aの種類が変わっても、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置00を提供することが出来るようになる。
具体的には、上記表面速度比変更手段4は、上記転写搬送ベルト7上の上記転写用紙6aの種類が変わってより高抵抗紙では、(転写用紙6a表面の表面速度)/(各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面の表面速度比を、より1.0から遠ざける方向に変更するようになっている。
従って、上記転写搬送ベルト7上の上記転写用紙6aの種類が変わって、より高抵抗紙でも、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置00を提供することが出来るようになる。
又は、上記表面速度比変更手段4は、上記転写搬送ベルト7上の上記転写用紙6aの種類が変わってより低抵抗紙では、(転写用紙6a表面の表面速度)/(各感光体ドラム5a1、5a2、5a3、5a4の表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面の表面速度比を、より1.0に近づける方向に変更するようになっている。
従って、上記転写搬送ベルト7上の上記転写用紙6aの種類が変わって、より低抵抗紙でも、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置00を提供することが出来るようになる。
【0031】
更に、上記表面速度比変更手段4は、各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に上記転写手段3の各上記マゼンタ転写手段3a、上記シアン転写手段3b、上記イエロー転写手段3c、上記ブラック転写手段3dの転写ローラで転写する環境を通常の雰囲気、高温多湿の雰囲気、低温低湿の雰囲気の3種類によって、(転写用紙6a表面の表面速度)/(各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面の表面速度比を、所定の表面速度比に変更するようになっている。
従って、各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に上記転写手段3の各上記マゼンタ転写手段3a、上記シアン転写手段3b、上記イエロー転写手段3c、上記ブラック転写手段3dの転写ローラで転写する環境が通常の雰囲気、高温多湿の雰囲気、低温低湿の雰囲気に変わっても、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置00を提供することが出来るようになる。
具体的には、上記表面速度比変更手段4は、各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に各転写手段3a、3b、3c、3dの転写ローラで転写する環境が通常の雰囲気では、(転写用紙6a表面の表面速度)/(各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面の表面速度比を、1.003乃至1.006、若しくは、0.994乃至0.997に変更するようになっている。
従って、各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面上のカラーのトナー画像を移動する転写用紙6a上に各転写手段3a、3b、3c、3dの転写ローラで転写する環境が変わって、通常の雰囲気に変わっても、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置00を提供することが出来るようになる。
【0032】
又は、上記表面速度比変更手段4は、各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に各転写手段3a、3b、3c、3dの転写ローラで転写する環境が高温多湿の雰囲気では、(転写用紙6a表面の表面速度)/(各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面の表面速度比を、1.001乃至1.004、若しくは、0.996乃至0.999に変更するようになっている。
従って、各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に転写手段3a、3b、3c、3dの転写ローラで転写する環境が変わって、高温多湿の雰囲気に変わっても、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置00を提供することが出来るようになる。
又は、上記表面速度比変更手段4は、各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に各転写手段3a、3b、3c、3dの転写ローラで転写する環境が低温低湿の雰囲気では、(転写用紙6a表面の表面速度)/(各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面の表面速度比を、1.003乃至1.008、若しくは、0.992乃至0.997に変更するようになっている。
従って、各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に各転写手段3a、3b、3c、3dの転写ローラで転写する環境が変わって、低温低湿の雰囲気に変わっても、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置00を提供することが出来るようになる。
上記表面速度比変更手段4は、上記環境温度検知手段4aや上記環境湿度検知手段4bを用いずに、上記吸着手段8部を定電流制御にして、電圧をモニター出来るようにすることも出来る。
【0033】
上記転写搬送ベルト7に環境により体積抵抗の異なるベルト、例えば、イオン導電系のポリフッ化ビニリデン(PVDF)を使用して、予め、環境により電流・電圧特性がどうなるのかを実験により求めておく。
例えば、低温低湿時;10μA流すのに1.2kV必要で、常温常湿時;10μA流すのに1.0kV必要で、高温高湿時;10μA流すのに0.8kV必要と言う具合になる。
使用環境下において、転写用紙6aの介在しない時に定電流を流した時の上記吸着手段8部の印加電圧をモニターする事で、使用環境が分かる事となる。
更に、上記吸着手段8部では、転写用紙6aの通紙時の電流・電圧特性をモニターする事で、転写用紙6aの抵抗値も分かる事となる。
従って、転写用紙6aの介在しない時の電流・電圧特性より、使用環境を判別し、通紙時の電流・電圧特性より転写用紙6aの紙の種類による抵抗を判別する事が出来る。
使用環境による転写用紙6aと各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの速度比の変更は、上記とほぼ同じである。
紙の種類による抵抗による転写用紙6aと各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの速度比の変更は、高抵抗紙ほど転写用紙6aの上記転写搬送ベルト7への吸着力が得られるため、転写用紙6aと各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの速度比を、1より遠ざける方向に変更することが良いことになる。
又、低抵抗紙ほど転写用紙6aの上記転写搬送ベルト7への吸着力が小さくなるため、転写用紙6aと各感光体ドラム5a、5a、5a、5aの速度比を、1に近づける方向に変更することが良いことになる。
ここでは、上記吸着手段8部での電流・電圧特性を利用したが、上記転写手段3部の電流・電圧特性を利用した構成としても、同様に良いが、その説明は重複するので以下は省略する。
【0034】
そして、各マゼンタ転写手段3a、シアン転写手段3b、イエロー転写手段3c、ブラック転写手段3dの転写ローラでカラーのトナー画像が転写され転写用紙6aは、定着手段14にて加熱・加圧後に、上記排紙ローラ15によりカラーのトナー画像が形成された転写用紙6aを上記排紙トレイ16へ送り出して収納されるようになっている。
又、図示しない両面手段を経由する事により、上記被転写体6の上記転写用紙6aの裏面への画像形成も可能となっている。
上記感光体5であるドラム形状の上記各感光体ドラム5a、5a、5a、5aは、各転写手段3a、3b、3c、3dとによって上記被転写体6の上記転写用紙6aに転写された後に、残留する付着トナー等を、上記クリーニング手段17の各マゼンタクリーニング手段17a、シアンクリーニング手段17b、イエロークリーニング手段17c、ブラッククリーニング手段17dで掻き採られて除去され、次工程の画像形成に備えるようになっている。
図7乃至図9において、電子写真方法で形成されるトナー画像を被転写体に転写して画像を形成する上記画像形成装置0の画像形成装置000は、トナー画像形成の為の機能設定で、搬入される上記転写用紙6aにトナー画像を形成して、上記転写用紙6aに穴あけ、スティプル綴じの端面綴じ、又は、中綴じ等の後処理も行なわれるようになっている。
尚、一般的な上記転写用紙6aの流れは、図示の様に上記給紙装置13→上記転写手段3の2次転写手段3fの転写ローラや定着手段14等のカラーのトナー画像形成部→後処理装置20となる(図7を参照)。
上記画像形成装置000は、上記原稿画像読み取り手段10の上記スキャナー10a、及び、上記自動原稿供給装置(ADF)等の無いプリンター形態のシステムの場合もあり(図8を参照)、その他の構成は、上記コピア形態と同様である。
【0035】
図9に示した上記画像形成装置000は、図示の矢印(E)方向に回動可能に保持されて形成されるカラーのトナー画像を担持する第1の像担持体1の上記感光体5であるベルト形状の感光体ベルト5bと、感光体ベルト5b上のカラーのトナー画像を図示の矢印(F)方向に回動する上記第2の像担持体2としての上記被転写体6の中間転写ベルト6b上に1次転写する上記転写手段3の1次転写手段3eの転写ローラと、(中間転写ベルト6b表面の表面速度)/(感光体ベルト5b表面の表面速度)で表現する中間転写ベルト6b表面と感光体ベルト5b表面の表面速度比を、及び、図示の矢印(F)方向に回動可能に保持されて1次転写されたカラーのトナー画像を担持する中間転写ベルト6bと、中間転写ベルト6b上のカラーのトナー画像を図示の矢印(G)方向に回動する転写用紙6a上に転写する上記転写手段3の上記2次転写手段3fの転写ローラと、(転写用紙6a表面の表面速度)/(中間転写ベルト6b表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と中間転写ベルト6b表面の表面速度比を、使用環境により変更する上記表面速度比変更手段4とからなり、使用環境等に応じた微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写性の向上により高品質のカラー画像を形成して低コストである。
【0036】
上記表面速度比変更手段4は、確実な使用環境の状態を、上記環境温度検知手段4aで環境の温度を、上記環境湿度検知手段4bで環境の湿度を、上記環境電流・電圧検知手段4cで上記転写手段3の転写ローラの上記1次転写手段3e部と上記2次転写手段3f部、又は、上記吸着手段8部の吸着ローラ部の環境の電流・電圧を正確に検知して、上記第2の像担持体2の上記被転写体6である(中間転写ベルト6b表面の表面速度)/(感光体ベルト5b表面の表面速度)で表現する中間転写ベルト6b表面と感光体ベルト5b表面の表面速度比を、及び、(転写用紙6a表面の表面速度)/(中間転写ベルト6b表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と中間転写ベルト6b表面の表面速度比を、使用環境により精度の良い最適条件に自動的に変更するようにもなっている。
上記表面速度比変更手段4による、(中間転写ベルト6b表面の表面速度)/(感光体ベルト5b表面の表面速度)で表現する中間転写ベルト6b表面と感光体ベルト5b表面の表面速度比の変更、及び、(転写用紙6a表面の表面速度)/(中間転写ベルト6b表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と中間転写ベルト6b表面の表面速度比の変更は、感光体ベルト5bを図示の矢印(E)方向に回動する駆動ローラ5dを回動駆動する上記感光体駆動源5cのステッピングモータの所定の回転速度、又は、中間転写ベルト6bを図示の矢印(F)方向に回動する駆動ローラ6bを回動駆動する上記中間転写ベルト駆動源6bのステッピングモータの所定の回転速度、上記転写搬送ベルト7を回動駆動する上記駆動ローラ7aを回転駆動する上記駆動ローラ駆動源7bのステッピングモータの所定回転速度を選択する簡単な装置で容易に行われる。
上記表面速度比変更手段4は、更に、表面速度測定手段4dで、感光体ベルト5b表面の表面速度、第1の像担持体1と第2の像担持体2となる中間転写ベルト6b表面の表面速度、及び、第2の像担持体2の転写用紙6a表面の表面速度を測定して、その測定結果で所定の速度比になるように調整されて、(中間転写ベルト6b表面の表面速度)/(感光体ベルト5b表面の表面速度)で表現する中間転写ベルト6b表面と感光体ベルト5b表面の表面速度比を、及び、(転写用紙6a表面の表面速度)/(中間転写ベルト6b表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と中間転写ベルト6b表面の表面速度比を、更に、正確に行われるようになっている。
【0037】
感光体ベルト5bは、1次転写手段3eの転写ローラに対向する対向転写ローラ3e、上記駆動ローラ5dやテンションローラ等の複数の支持ローラに掛け回され懸架されている。
上記感光体5のベルト形状の上記感光体ベルト5bは、図示の矢印(E)方向に回動駆動され、その周りには、上記帯電手段9と、上記書き込み手段11と、上記現像手段12の上記マゼンタ現像手段12a、上記シアン現像手段12b、上記イエロー現像手段12c、上記ブラック現像手段12dと、上記被転写体6の上記中間転写ベルト6b、上記感光体ベルトクリーニング装置17e等が配置されている。
上記感光体5のベルト形状の上記感光体ベルト5bの表面には、有機感光層が形成されている。
カラーのトナー画像形成の動作を実行するときは、図示しない操作部でカラーのトナー画像形成動作の機能設定を行って、上記帯電手段9に高電圧が印加されることにより、上記感光体5のベルト形状の上記感光体ベルト5bが一様に帯電される。
そして、図示しない画像信号処理部では、カラー画像情報、例えば、外部のコンピュータから送られてきたカラー画像信号が光書き込み信号に変換されて、上記書き込み手段11に送られる。
上記書き込み手段11では、光書き込み信号に基づいて、光源としてのレーザが制御され、ポリゴンミラー、f/θレンズ、及び、反射ミラー等を介して、マゼンタ(Magenta)、シアン(Cyan)、イエロー(Yellow)、ブラック(Black)の画像信号に対応した光書き込みが行われ、上記感光体5のベルト形状の上記感光体ベルト5b上に静電潜像が形成される。
感光体ベルト5b上の静電潜像は、各カラートナーをそれぞれ有する、上記現像手段12の上記マゼンタ現像手段12a、上記シアン現像手段12b、上記イエロー現像手段12c、上記ブラック現像手段12dによって各色ごとに現像される。
これにより、上記感光体5のベルト形状の上記感光体ベルト5b上には、各カラーごとにトナー画像が形成される。
【0038】
第1の像担持体1の上記感光体5のベルト形状の上記感光体ベルト5bと中間転写ベルト6bとの接触部においては、中間転写ベルト6bにカラーのトナーと逆極性の電荷を印加することにより、中間転写ベルト6b上に、第1の像担持体1の上記感光体5のベルト形状の上記感光体ベルト5b上に形成されたカラーのトナー画像が転写される。
このカラーのトナー画像の形成、及び、転写動作を4回繰り返すことにより、中間転写ベルト6b上に、4色重ねのカラーのトナー画像が形成される。
この時、上記表面速度比変更手段4は、感光体ベルト5bの表面上のトナー画像を移動する中間転写ベルト6b上に1次転写手段3eの転写ローラで1次転写する環境を通常の雰囲気、高温多湿の雰囲気、低温低湿の雰囲気の3種類によって、(中間転写ベルト6b表面の表面速度)/(感光体ベルト5bの表面の表面速度)で表現する中間転写ベルト6b表面と感光体ベルト5bの表面の表面速度比を、所定の表面速度比に変更するようになっている。
従って、感光体ベルト5bの表面上のトナー画像を移動する中間転写ベルト6b上に上記転写手段3の上記1次転写手段3eの転写ローラで1次転写する環境が通常の雰囲気、高温多湿の雰囲気、低温低湿の雰囲気に変わっても、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置000を提供することが出来るようになる。
具体的には、上記表面速度比変更手段4は、感光体ベルト5bの表面上のトナー画像を移動する中間転写ベルト6b上に上記転写手段3の上記1次転写手段3eの転写ローラで1次転写する環境が通常の雰囲気では、(中間転写ベルト6b表面の表面速度)/(感光体ベルト5bの表面の表面速度)で表現する中間転写ベルト6b表面と感光体ベルト5bの表面の表面速度比を、1.003乃至1.006、若しくは、0.994乃至0.997に変更するようになっている。
従って、感光体ベルト5bの表面上のカラーのトナー画像を移動する中間転写ベルト6b上に1次転写手段3eの転写ローラで1次転写する環境が変わって、通常の雰囲気に変わっても、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置000を提供することが出来るようになる。
【0039】
又は、上記表面速度比変更手段4は、感光体ベルト5bの表面上のトナー画像を移動する中間転写ベルト6b上に1次転写手段3eの転写ローラで1次転写する環境が高温多湿の雰囲気では、(中間転写ベルト6b表面の表面速度)/(感光体ベルト5bの表面の表面速度)で表現する中間転写ベルト6b表面と感光体ベルト5bの表面の表面速度比を、1.001乃至1.004、若しくは、0.996乃至0.999に変更するようになっている。
従って、感光体ベルト5bの表面上のトナー画像を移動する中間転写ベルト6b上に上記転写手段3の上記1次転写手段3eの転写ローラで1次転写する環境が変わって、高温多湿の雰囲気に変わっても、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置000を提供することが出来るようになる。
又は、上記表面速度比変更手段4は、感光体ベルト5aの表面上のトナー画像を移動する中間転写ベルト6b上に上記転写手段3の上記1次転写手段3eの転写ローラで1次転写する環境が低温低湿の雰囲気では、(中間転写ベルト6b表面の表面速度)/(感光体ベルト5bの表面の表面速度)で表現する中間転写ベルト6b表面と感光体ベルト5bの表面の表面速度比を、1.003乃至1.008、若しくは、0.992乃至0.997に変更するようになっている。
従って、感光体ベルト5bの表面上のトナー画像を移動する中間転写ベルト6b上に上記転写手段3の上記1次転写手段3eの転写ローラで1次転写する環境が変わって、低温低湿の雰囲気に変わっても、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置000を提供することが出来るようになる。
そして、第1の像担持体1の上記被転写体6でもある上記中間転写ベルト6b上のカラーのトナー画像は、上記給紙装置13から搬送ローラ対13a、レジストローラ対13b等によって送られて、図示の矢印(G)方向に回動する上記転写搬送ベルト7に上記吸着手段8の吸着ローラにて電荷を付与して吸着されて確実に移動する転写用紙6a上に上記転写手段3の2次転写手段3fによって転写される。
この時、上記転写搬送ベルト7に上記吸着手段8の吸着ローラにて電荷を付与して吸着されて確実に移動する(転写用紙6a表面の表面速度)/(中間転写ベルト6b表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と中間転写ベルト6b表面の表面速度比を、より1に近づけると、上記転写搬送ベルト7に上記吸着手段8の吸着ローラにて電荷を付与して吸着されて確実に移動する転写用紙6aへの転写率(%)は急激に悪化する(図4を参照)。
【0040】
又、高温多湿環境では、上記転写用紙6aと上記転写搬送ベルト7の吸着力が低下するために、上記転写搬送ベルト7に上記吸着手段8の吸着ローラにて電荷を付与して吸着されて確実に移動する(転写用紙6a表面の表面速度)/(中間転写ベルト6b表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と中間転写ベルト6b表面の表面速度比を大きくすると、副走査方向のトナー画像ずれ量が悪化する(図5を参照)。
そこで、上記表面速度比変更手段4は、より高温多湿環境では、(転写用紙6a表面の表面速度)/(中間転写ベルト6b表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と中間転写ベルト6b表面の表面速度比を、より1.0に近づける方向に変更するようになっている。
従って、より高温多湿環境でも、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置000を提供することが出来るようになる。
更に、上記表面速度比変更手段4は、より低温低湿環境では、(転写用紙6a表面の表面速度)/(中間転写ベルト6b表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と中間転写ベルト6b表面の表面速度比を、より1.0から遠ざける方向に変更するようになっている。
従って、より低温低湿環境でも、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置000を提供することが出来るようになる。
【0041】
更に、上記表面速度比変更手段4は、上記転写搬送ベルト7上の上記転写用紙6aの種類によって、(転写用紙6a表面の表面速度)/(中間転写ベルト6b表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と中間転写ベルト6b表面の表面速度比を、所定の表面速度比に変更するようになっている。
従って、上記転写搬送ベルト7上の上記転写用紙6aの種類が変わっても、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置000を提供することが出来るようになる。
具体的には、上記表面速度比変更手段4は、上記転写搬送ベルト7上の上記転写用紙6aの種類が変わってより高抵抗紙では、(転写用紙6a表面の表面速度)/(中間転写ベルト6b表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と中間転写ベルト6b表面の表面速度比を、より1.0から遠ざける方向に変更するようになっている。
従って、上記転写搬送ベルト7上の上記転写用紙6aの種類が変わって、より高抵抗紙でも、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置000を提供することが出来るようになる。
又は、上記表面速度比変更手段4は、上記転写搬送ベルト7上の上記転写用紙6aの種類が変わってより低抵抗紙では、(転写用紙6a表面の表面速度)/(中間転写ベルト6b表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と中間転写ベルト6b表面の表面速度比を、より1.0に近づける方向に変更するようになっている。
従って、上記転写搬送ベルト7上の上記転写用紙6aの種類が変わって、より低抵抗紙でも、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置000を提供することが出来るようになる。
【0042】
更に、上記表面速度比変更手段4は、中間転写ベルト6b表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に上記転写手段3の上記2次転写手段3fの転写ローラで2次転写する環境を通常の雰囲気、高温多湿の雰囲気、低温低湿の雰囲気の3種類によって、(転写用紙6a表面の表面速度)/(中間転写ベルト6b表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と第1の像担持体1の上記被転写体6であるベルト形状の上記感中間転写ベルト6b表面の表面速度比を、所定の表面速度比に変更するようになっている。
従って、中間転写ベルト6b表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に上記転写手段3の上記2次転写手段3fの転写ローラで2次転写する環境が通常の雰囲気、高温多湿の雰囲気、低温低湿の雰囲気に変わっても、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置000を提供することが出来るようになる。
具体的には、上記表面速度比変更手段4は、中間転写ベルト6b表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に上記転写手段3の上記2次転写手段3fの転写ローラで2次転写する環境が通常の雰囲気では、(転写用紙6a表面の表面速度)/(中間転写ベルト6b表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と中間転写ベルト6b表面の表面速度比を、1.005乃至1.010、若しくは、0.990乃至0.995に変更するようになっている。
従って、中間転写ベルト6b表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に上記転写手段3の上記2次転写手段3fの転写ローラで2次転写する環境が変わって、通常の雰囲気に変わっても、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置000を提供することが出来るようになる。
【0043】
又は、上記表面速度比変更手段4は、中間転写ベルト6b表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に上記転写手段3の上記2次転写手段3fの転写ローラで2次転写する環境が高温多湿の雰囲気では、(転写用紙6a表面の表面速度)/(中間転写ベルト6b表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と中間転写ベルト6b表面の表面速度比を、1.003乃至1.006、若しくは、0.994乃至0.997に変更するようになっている。
従って、中間転写ベルト6b表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に上記転写手段3の上記2次転写手段3fの転写ローラで2次転写する環境が変わって、高温多湿の雰囲気に変わっても、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置000を提供することが出来るようになる。
又は、上記表面速度比変更手段4は、中間転写ベルト6b表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に上記転写手段3の上記2次転写手段3fの転写ローラで2次転写する環境が低温低湿の雰囲気では、(転写用紙6a表面の表面速度)/(中間転写ベルト6b表面の表面速度)で表現する転写用紙6a表面と中間転写ベルト6b表面の表面速度比を、1.008乃至1.012、若しくは、0.998乃至0.992に変更するようになっている。
従って、中間転写ベルト6b表面上のトナー画像を移動する転写用紙6a上に上記転写手段3の上記2次転写手段3fの転写ローラで2次転写する環境が変わって、低温低湿の雰囲気に変わっても、微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生を抑制して、転写率(%)も良い転写性の向上により高品質のカラー画像を形成する低コストの上記画像形成装置000を提供することが出来るようになる。
上記表面速度比変更手段4は、上記環境温度検知手段4aや上記環境湿度検知手段4bを用いずに、上記吸着手段8部を定電流制御にして、電圧をモニター出来るようにすることも出来る。
【0044】
上記転写搬送ベルト7に環境により体積抵抗の異なるベルト、例えば、イオン導電系のポリフッ化ビニリデン(PVDF)を使用して、予め、環境により電流・電圧特性がどうなるのかを実験により求めておく。
例えば、低温低湿時;10μA流すのに1.2kV必要で、常温常湿時;10μA流すのに1.0kV必要で、高温多湿時;10μA流すのに0.8kV必要と言う具合になる。
使用環境下において、転写用紙6aの介在しない時に定電流を流した時の上記吸着手段8部の印加電圧をモニターする事で、使用環境が分かる事となる。
更に、上記吸着手段8部では、転写用紙6aの通紙時の電流・電圧特性をモニターする事で、転写用紙6aの抵抗値も分かる事となる。
従って、転写用紙6aの介在しない時の電流・電圧特性より、使用環境を判別し、通紙時の電流・電圧特性より転写用紙6aの紙の種類による抵抗を判別する事が出来る。
使用環境による転写用紙6aと中間転写ベルト6bの速度比の変更は、上記とほぼ同じである。
紙の種類による抵抗による転写用紙6aと中間転写ベルト6bの速度比の変更は、高抵抗紙ほど転写用紙6aの上記転写搬送ベルト7への吸着力が得られるため、転写用紙6aと第1の像担持体1の記被転写体6であるベルト形状の上記中間転写ベルト6bの速度比を、1より遠ざける方向に変更することが良い。
又、低抵抗紙ほど転写用紙6aの上記転写搬送ベルト7への吸着力が小さくなるため、転写用紙6aと中間転写ベルト6bの速度比を、1に近づける方向に変更することが良い。
ここでは、上記吸着部8部での電流・電圧特性を利用したが、上記転写手段3部の上記2次転写手段3fの転写ローラ部の電流・電圧特性を利用した構成としても、同様に良いが、その説明は重複するので以下は省略する。
そして、カラーのトナー画像が転写された上記被転写体6の上記転写用紙6aは、上記定着手段14に搬送され、カラーのトナー像が溶融定着された後、上記排紙ローラ15から、上記後処理装置20に排紙、搬入され、中綴じや折り等の画像形成後の処理が必要に応じて行なわれて収納されるようになっている。
従って、使用環境等に応じた微妙で煩わしい調整をすることなく、簡単な装置で容易に、副走査方向のカラーのトナー画像ずれの発生も抑制して、転写性の向上により高品質のカラー画像も形成する低コストの上記画像形成装置000を提供することが出来るようになった。
【0045】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、請求項1の発明によれば、使用環境等に応じた微妙で煩わしい調整をすることなく、トナー画像が転写される転写用紙(第2の像担持体)表面とトナー画像を担持する感光体(第1の像担持体)表面の表面速度比を使用環境の温度及び湿度と、吸着手段部の電流・電圧により精度の良い最適条件に自動的に変更するだけの簡単な装置で容易に、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制して、転写性の向上により高品質の画像を形成する低コストの画像形成装置を提供することが出来るようになった。
【0048】
請求項の発明によれば、使用環境等に応じた微妙で煩わしい調整をすることなく、トナー画像が転写される転写用紙表面とトナー画像を担持する感光体表面の表面速度比を温度及び湿度と、各表面速度を測定した使用環境により、更に、正確に変更するだけの簡単な装置で容易に、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制して、転写性の向上により高品質の画像を形成する低コストの画像形成装置を提供することが出来るようになった。
請求項の発明によれば、使用環境等に応じた微妙で煩わしい調整をすることなく、トナー画像が転写される転写用紙表面とトナー画像を担持する感光体表面の表面速度比を使用環境により、更に、正確に変更するため表面に形成した検出マークとこれを検出するセンサーだけの簡単な装置で容易に、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制して、転写性の向上により高品質の画像を形成する低コストの画像形成装置を提供することが出来るようになった。
請求項の発明によれば、使用環境等に応じた微妙で煩わしい調整をすることなく、トナー画像が転写される転写用紙表面とトナー画像を担持する感光体表面の表面速度比を使用環境により、更に、正確に変更するため検出マークを格子パターンを形成して簡単な装置で、更に検出を容易に、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制して、転写性の向上により高品質の画像を形成する低コストの画像形成装置を提供することが出来るようになった。
【0049】
請求項の発明によれば、使用環境等に応じた微妙で煩わしい調整をすることなく、トナー画像が転写される転写用紙表面とトナー画像を担持する感光体表面の表面速度比を使用環境の転写搬送ベルト上の転写用紙の種類により変更するだけの簡単な装置で容易に、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制して、転写性の向上により高品質の画像を形成する低コストの画像形成装置を提供することが出来るようになった。
請求項の発明によれば、使用環境等に応じた微妙で煩わしい調整をすることなく、トナー画像が転写される転写用紙表面とトナー画像を担持する感光体表面の表面速度比を使用環境の転写搬送ベルト上の転写用紙の種類により変更するだけの簡単な装置で容易に、転写用紙がより高抵抗紙でも、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制して、転写性の向上により高品質の画像を形成する低コストの画像形成装置を提供することが出来るようになった。
請求項の発明によれば、使用環境等に応じた微妙で煩わしい調整をすることなく、トナー画像が転写される転写用紙表面とトナー画像を担持する感光体表面の表面速度比を使用環境の転写搬送ベルト上の転写用紙の種類により変更するだけの簡単な装置で容易に、転写用紙がより低抵抗紙でも、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制して、転写性の向上により高品質の画像を形成する低コストの画像形成装置を提供することが出来るようになった。
【0050】
請求項の発明によれば、使用環境等に応じた微妙で煩わしい調整をすることなく、トナー画像が転写される転写用紙表面とトナー画像を担持する感光体表面の表面速度比を使用環境が通常の雰囲気、高温多湿の雰囲気、低温低湿の雰囲気の3種類に変更するだけの簡単な装置で容易に、高温多湿の雰囲気の環境においても確実に、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制して、転写性の向上により高品質の画像を形成する低コストの画像形成装置を提供することが出来るようになった。
請求項の発明によれば、使用環境等に応じた微妙で煩わしい調整をすることなく、トナー画像が転写される転写用紙表面とトナー画像を担持する感光体表面の表面速度比を使用環境が通常の雰囲気、高温多湿の雰囲気、低温低湿の雰囲気の3種類に変更するだけの簡単な装置で容易に、低温低湿の雰囲気の環境においても確実に、副走査方向のトナー画像ずれの発生を抑制して、転写性の向上により高品質の画像を形成する低コストの画像形成装置を提供することが出来るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例を示す画像形成装置を説明する説明図である。
【図2】本発明の実施の形態例を示す画像形成装置の主要部を説明する拡大説明図である。
【図3】本発明の他の実施の形態例を示す画像形成装置の主要部を説明する拡大説明図である。
【図4】本発明の実施の形態例を示す画像形成装置の他の主要部における「第2の像担持体(2)表面の表面速度/第1の像担持体(1)表面の表面速度=速度比」と「転写率(%)」の特性を説明する説明図である。
【図5】本発明の実施の形態例を示す画像形成装置の他の主要部における「環境状態」における「第2の像担持体(2)表面の表面速度/第1の像担持体(1)表面の表面速度=速度比」と「副走査方向のトナー画像ずれ(量)」の特性を説明する説明図である。
【図6】本発明の他の実施の形態例を示す画像形成装置を説明する説明図である。
【図7】本発明の他の実施の形態例を示す画像形成装置の概略を説明する概略説明図である
【図8】本発明の他の実施の形態例を示す画像形成装置の概略を説明する概略説明図である
【図9】本発明の他の実施の形態例を示す画像形成装置を説明する説明図である
【符号の説明】
0 画像形成装置、00 画像形成装置、000 画像形成装置
1 第1の像担持体
2 第2の像担持体
3 転写手段、3a マゼンタ転写手段、
3b シアン転写手段、
3c イエロー転写手段、
3d ブラック転写手段、
3e 1次転写手段、
3e 対向転写ローラ、
3f 2次転写手段
4 表面速度比変更手段、4a 環境温度検知手段、
4b 環境湿度検知手段、
4c 環境電流・電圧検知手段、
4d 表面速度測定手段、
4d 検出マーク、
4d11 格子パターン、
4d センサー、
4d 光源、
4d31 格子パターン形成光源
5 感光体、5a 感光体ドラム、
5a マゼンタ感光体ドラム、
5a シアン感光体ドラム、
5a イエロー感光体ドラム、
5a ブラック感光体ドラム、
5b 感光体ベルト、
5c 感光体駆動源、
5c マゼンタ感光体駆動源、
5c シアン感光体駆動源、
5c イエロー感光体駆動源、
5c ブラック感光体駆動源
5d 駆動ローラ
6 被転写体、6a 転写用紙、
6b 中間転写ベルト、
6b 中間転写ベルト駆動ローラ、
6b 中間転写ベルト駆動源
7 転写搬送ベルト、7a 駆動ローラ、
7b 駆動ローラ駆動源
8 吸着手段
9 帯電手段、9a マゼンタ帯電手段、
9b シアン帯電手段、
9c イエロー帯電手段、
9d ブラック帯電手段
10 原稿画像読み取り手段、10a スキャナ、
10b 自動原稿供給装置(ADF)
11 書き込み手段、11a マゼンタ書き込み手段、
11b シアン書き込み手段、
11c イエロー書き込み手段、
11d ブラック書き込み手段
12 現像手段、12a マゼンタ現像手段、
12b シアン現像手段、
12c イエロー現像手段、
12d ブラック現像手段
13 給紙装置、13a 搬送ローラ対、
13b レジストローラ対
14 定着手段
15 排紙ローラ
16 排紙トレイ
17 クリーニング手段、17a マゼンタクリーニング手段、
17b シアンクリーニング手段、
17c イエロクリーニング手段、
17d ブラッククリーニング手段
17e 感光体ベルトクリーニング装置
20 後処理装置

Claims (9)

  1. 電子写真方法で形成されるトナー画像を被転写体に転写して画像を形成する画像形成装置において、回動可能に保持されてカラーのトナー画像を担持する複数個配置された感光体(第1の像担持体)と、上記感光体上のトナー画像を移動する転写搬送ベルト上に吸着手段により吸着された被転写体の転写用紙(第2の像担持体)に転写する転写手段と、(転写用紙表面の表面速度)/(感光体表面の表面速度)で表現する上記転写用紙表面と上記感光体表面の表面速度比を、検知手段により環境の温度及び湿度を検知すると共に、環境電流・電圧検知手段により上記吸着手段部の環境の電流・電圧を検知して、高温多湿環境では1.0に近づける方向に、また低温低湿環境では1.0から遠ざける方向に変更する表面速度比変更手段とからなることを特徴とする画像形成装置。
  2. 電子写真方法で形成されるトナー画像を被転写体に転写して画像を形成する画像形成装置において、回動可能に保持されてカラーのトナー画像を担持する複数個配置された感光体(第1の像担持体)と、上記感光体上のトナー画像を移動する転写搬送ベルト上の被転写体の転写用紙(第2の像担持体)に転写する転写手段と、(転写用紙表面の表面速度)/(感光体表面の表面速度)で表現する上記転写用紙表面と上記感光体表面の表面速度比を、検知手段により環境の温度及び湿度を検知すると共に、表面速度測定手段により感光体表面の表面速度、又は、転写用紙表面の表面速度を測定して、高温多湿環境では1.0に近づける方向に、また低温低湿環境では1.0から遠ざける方向に変更する表面速度比変更手段とからなることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項に記載の画像形成装置において、表面速度測定手段は、感光体の表面位置、又は、転写用紙の表面位置に形成した検出マークと、上記検出マークを検出するセンサーからなることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項に記載の画像形成装置において、検出マークは、露光して形成した格子パターンからなることを特徴とする画像形成装置。
  5. 電子写真方法で形成されるトナー画像を被転写体に転写して画像を形成する画像形成装置において、回動可能に保持されてカラーのトナー画像を担持する複数個配置された感光体(第1の像担持体)と、上記感光体上のトナー画像を移動する転写搬送ベルト上の被転写体の転写用紙(第2の像担持体)に転写する転写手段と、(転写用紙表面の表面速度)/(感光体表面の表面速度)で表現する上記転写用紙表面と上記感光体表面の表面速度比を、検知手段により環境の温度及び湿度を検知すると共に、上記転写搬送ベルト上の転写用紙の種類によって、上記表面速度比を変更して、高温多湿環境では1.0に近づける方向に、また低温低湿環境では1.0から遠ざける方向に変更する表面速度比変更手段からなることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項に記載の画像形成装置において、表面速度比変更手段は、転写用紙がより高抵抗紙では、(転写用紙表面の表面速度)/(感光体表面の表面速度)で表現する上記転写用紙表面と上記感光体表面の表面速度比を、より1.0から遠ざける方向に変更することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項5又は6に記載の画像形成装置において、表面速度比変更手段は、転写用紙がより低抵抗紙では、(転写用紙表面の表面速度)/(感光体表面の表面速度)で表現する上記転写用紙表面と上記感光体表面の表面速度比を、より1.0に近づける方向に変更することを特徴とする画像形成装置。
  8. 電子写真方法で形成されるトナー画像を被転写体に転写して画像を形成する画像形成装置において、回動可能に保持されてカラーのトナー画像を担持する複数個配置された感光体(第1の像担持体)と、上記感光体上のトナー画像を移動する転写搬送ベルト上の被転写体の転写用紙(第2の像担持体)に転写する転写手段と、(転写用紙表面の表面速度)/(感光体表面の表面速度)で表現する上記転写用紙表面と上記感光体表面の表面速度比を、検知手段により環境の温度及び湿度を検知すると共に、上記感光体の表面上のトナー画像を移動する転写用紙の表面上に上記転写手段で転写する環境を通常の雰囲気、高温多湿の雰囲気、低温低湿の雰囲気の3種類によって、上記表面速度比を変更して、高温多湿環境では1.0に近づける方向に、また低温低湿環境では1.0から遠ざける方向に変更する表面速度比変更手段とからなり、上記表面速度比変更手段は、高温多湿の雰囲気での上記表面速度比を、1.001乃至1.004、若しくは、0.996乃至0.999に変更することを特徴とする画像形成装置。
  9. 電子写真方法で形成されるトナー画像を被転写体に転写して画像を形成する画像形成装置において、回動可能に保持されてカラーのトナー画像を担持する複数個配置された感光体(第1の像担持体)と、上記感光体上のトナー画像を移動する転写搬送ベルト上の被転写体の転写用紙(第2の像担持体)に転写する転写手段と、(転写用紙表面の表面速度)/(感光体表面の表面速度)で表現する上記転写用紙表面と上記感光体表面の表面速度比を、検知手段により環境の温度及び湿度を検知すると共に、上記感光体の表面上のトナー画像を移動する転写用紙の表面上に上記転写手段で転写する環境を通常の雰囲気、高温多湿の雰囲気、低温低湿の雰囲気の3種類によって、上記表面速度比を変更して、高温多湿環境では1.0に近づける方向に、また低温低湿環境では1.0から遠ざける方向に変更する表面速度比変更手段とからなり、上記表面速度比変更手段は、低温低湿の雰囲気での上記表面速度比を、1.003乃至1.008、若しくは、0.992乃至0.997に変更することを特徴とする画像形成装置。
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