JP2004277392A - スキンケア用貼付剤 - Google Patents
スキンケア用貼付剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004277392A JP2004277392A JP2003115037A JP2003115037A JP2004277392A JP 2004277392 A JP2004277392 A JP 2004277392A JP 2003115037 A JP2003115037 A JP 2003115037A JP 2003115037 A JP2003115037 A JP 2003115037A JP 2004277392 A JP2004277392 A JP 2004277392A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- skin
- parts
- base
- weight
- composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Abstract
【課題】生理活性成分を高濃度に含浸し得る低刺激のスキンケア用皮膚貼付基剤組成物を見出し、それを用いた貼付型化粧品、等の開発を目的としてなされた。
【解決手段】水添共役ジエンとビニル芳香族炭化水素からなるブロック共重合体をベースポリマーとし、エステル化合物であり化合物中のエステル基総数に対するメチル基+メチレン基の総数が25以上35以下であることを特徴とする化合物を可塑化成分として含む組成物を基剤組成物とし、本基剤組成物中に親油性皮膚生理活性成分を溶解状態で含ませたスキンケア用貼付剤。
【解決手段】水添共役ジエンとビニル芳香族炭化水素からなるブロック共重合体をベースポリマーとし、エステル化合物であり化合物中のエステル基総数に対するメチル基+メチレン基の総数が25以上35以下であることを特徴とする化合物を可塑化成分として含む組成物を基剤組成物とし、本基剤組成物中に親油性皮膚生理活性成分を溶解状態で含ませたスキンケア用貼付剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚粘着性、低皮膚刺激性に優れ、生理活性成分の高濃度溶解性に優れた基剤を用いて、生理活性成分を皮膚に有効に浸透させ、皮膚トラブルや皮膚疾患の改善効果の高いスキンケア用貼付剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ニキビ、しみ、乾燥、シワ、肌荒れなどの皮膚トラブルの改善には、軟膏、クリーム、ローション等の基剤や、ハイドロゲルシートなどが使われている。軟膏、クリーム、ローション等は、べたついたり、衣服に付着し汚すばかりでなく、塗付できる量が限られ1日に何度も塗りなおす必要があった。そこで塗布型化粧品が最近注目されるようになり種々の塗布型化粧品パッチが製造販売されるようになっている。貼付型剤形中の現在の主たる基剤はポリアクリル酸とポリアクリル酸塩の水溶液を架橋させたハイドロゲル基剤である。ハイドロゲル基剤を用いる貼付型化粧品においては剤形が極めて親水性であるため親油性皮膚生理活性成分を高濃度に溶解することができずそのため親油性皮膚生理活性成分の経皮吸収性が低く、又長時間貼付する場合は水分の蒸発により粘着力が低下しはがれてしまうという欠点がある。
【0003】
また医薬貼付剤に用いられている基剤には、(水素添加)スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体に粘着付与樹脂とオイルを加えた組成物が既知であり多くの医薬品パッチの基剤として実用化されている。特開平6−24969、特開平7−330609、特開2000−178186、特開2001−97852、特開2001−302502、においてはスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体と粘着付与樹脂とその他添加物からなる組成物基剤に種々薬物を加えた経皮吸収製剤が開示されている。また特開平7−331223、特開平8−3032、特開2001−106628にはブタジエンあるいはイソプレンを水素添加して飽和炭化水素としたブロック共重合体と粘着付与剤、ポリオレフィン樹脂、パラフィンオイル、等からなる経皮吸収製剤用組成物基剤が開示されている。
【0004】
しかしながらそれらの基剤は医薬品用を主目的としており(水素添加)スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体と粘着付与樹脂とが必須成分である。これら2成分にポリオレフィン、パラフィンオイルを加えた多成分を主とする組成物が基剤の特徴であるが、これらの基剤は医薬品用途であり、皮膚貼付時にパッチがはがれないことすなわち皮膚への貼付性を重視する剤形であるため皮膚粘着力が強すぎ、従って皮膚刺激も強く医薬品パッチとしては適当であっても顔に貼ることを想定したスキンケア品用基剤としては不適であった。
【0005】
特開2002−284676には(水添)共役ジエンとビニル系芳香族炭化水素からなるトリブロック共重合体と可塑化成分と生理活性物質とを作成した皮膚用貼付剤が提案されている。また特開平6−80856には水素添加スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体とスクワランとからなる熱可塑性組成物が開示されている。特開2002−284676における可塑化成分の代表的なものであるパラフィン、また特開平6−80856可塑化成分のスクワランは、いずれも代表的非極性物質であり、皮膚生理活性成分が極性物質の場合これらを可塑化成分として用いる基剤への溶解性が低く低濃度に溶解する。したがって極性が高い皮膚生理活性物質の皮膚への浸透性も低くなるという欠点を有する。
【0006】
【特許文献】
特開平6−24969
【0007】
【特許文献】
特開平7−330609
【0008】
【特許文献】
特開2000−178186
【0009】
【特許文献】
特開2001−97852
【0010】
【特許文献】
特開2001−302502
【0011】
【特許文献】
特開平7−331223
【0012】
【特許文献】
特開8−3032
【0013】
【特許文献】
特開2001−106628
【0014】
【特許文献】
特開平2002−284676
【0015】
【特許文献】
特開6−80856
【0016】
【特許文献】
特開2002−284676
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みて、極性及び非極性の多様な皮膚生理活性成分を皮膚に有効に浸透させることができ、低刺激で、長時間貼付することができ、しかも剥離時に皮膚を刺激しないスキンケア用途の粘着性皮膚用貼付剤を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明者は鋭意検討を重ねた結果、(1)水添イソプレンとスチレンからなるブロック共重合体(以下水添ブロックという)、と(2)エステルであってその化合物中のエステル基総数に対するメチル基+メチレン基の総数が25以上35以下であることを特徴とする可塑化成分、とからなる組成物を基剤とし、皮膚生理活性成分を高濃度に作成してホットメルト法により成型した貼付剤が低刺激で、皮膚生理活性成分の皮膚への浸透性が高い皮膚粘着性スキンケア用貼付剤となることを見出し本発明を完成した。
【0019】
本発明の基剤組成物においては水添ブロックを主成分として用いる。水添しない共役ジエンとビニル芳香族炭化水素からなるブロック共重合体は広く医薬品テープの基剤として用いられてきている。しかしながらこの基剤は高分子内の2重結合がホットメルト成型加工中の高温下に参加され着色の度合いが水添共役ジエン系ブロック共重合体に比べて激しいため最終製品の着色を起こしやすく、またそれを防ぐためには多量の酸化防止剤の添加が必要であり、化粧品パッチのためには好ましくはない。水添ブロック中のスチレンの含有量は、25〜40重量%の範囲が好ましい。スチレンの含有量が40重量%を越えると、基剤組成物のタックが低下し、また溶融粘度も高くなる。逆にスチレンの含有量が25重量%未満になると、接着剤としての保持力やクリープ特性が不充分となる。
【0020】
本発明では、このような水添ブロックに対し、加工性、皮膚生理活性成分の溶解性、および皮膚粘着性を付与するため可塑化成分としてエステルであってその化合物中のエステル基総数に対するメチル基+メチレン基の総数が25以上35以下であることを特徴とする低極性エステルを用いる。(メチル基+メチレン基の総数)/(エステル基+水酸基の総数)をM/Eと定義すると各種化合物のM/Eは以下のようである。流動パラフィン、スクアレン、スクアラン、(いずれもM/Eは無限大)、ラノリン(M/Eは40−50)、ホホバ油(M/Eは40−45)、オレイン酸オクチルドデシル(M/Eは34)、ミリスチン酸オクチルドデシル(M/Eは32)、ミリスチン酸セチル(M/Eは29)、パルミチン酸イソプロピル(M/Eは18)ミリスチン酸イソプロピル(M/Eは16)、となる。
【0021】
本発明において好適な可塑化成分はM/Eが25以上35以下のエステルである。可塑化成分のM/Eが25以下なると化合物の極性が高くなりすぎて水添ブロックとの相溶性が低下し多量の可塑化成分を添加するとブリードしやすい。また35以上になると水添ブロックとの相溶性は十分にあるが極性の皮膚生理活性成分の溶解性が低くなり基剤として不十分な性能となる。可塑化成分の望ましい具体例はミリスチン酸オクチルドデシルとオレイン酸オクチルドデシルである。可塑化成分の作成量は、水添ブロック100重量部に対して、50−350重量部の範囲とするのが好ましい。可塑化成分の量が50重量部より少ないと風合いが硬くなり粘着性も悪化する。また350重量部より多くなると、基剤が柔らかくなり過ぎ凝集力が低くなりすぎるため、望ましくない。ミリスチン酸オクチルドデシルは及び/またはオレイン酸オクチルドデシルは本基剤主成分である水添ブロックに対して高濃度に溶解性を有する程度に非極性でありかつ極性皮膚生理活性成分を適度に溶解しうるほどに極性を有するが故に好適な可塑化成分となり得る。また上記2可塑化物質は保湿剤としても好適な物質である。
【0022】
本発明においては、グリセリンを前記水添ブロックと可塑化成分とからなる基剤組成物100重量部に対して3〜25重量部添加することにより、貼付後の皮膚へのしっとり感を更に高め、保湿性能を向上させ化粧品としての性能を向上させ得るものである。グリセリンは高極性物質であり低極性である本基剤組成物との親和性は悪い。それゆえ、3−25重量部のグリセリンは本基剤に溶解するが適度に表面にブリードし、皮膚貼付時グリセリンが皮膚へ移行して皮膚への湿潤感としっとり感を与える。可塑化成分としてM/Eが35以上の低極性エステル、もしくはパラフィンを用いるとグリセリンの基剤組成物への溶解度が小さすぎて溶解度以下の濃度では湿潤感としっとり感を与えない。また高濃度にグリセリンを配合するとブリードし貼付性を失う。
【0023】
本発明のスキンケア用貼付剤は、種種の方法、(例えば全原料を溶媒に溶解させ基剤に塗工後乾燥させる)、によって製造することができるが、最も簡便容易なのはホットメルト製法である。例えば、基剤組成物、皮膚生理活性成分、等を同時にまたは溶融粘度の低いものから順次に混合機(ニーダー)中へ投入し、100〜200℃の温度で加熱溶融混合し均一に混合した溶融物を90−150℃においてホットメルト塗工することにより製造できる。またより小規模の製造においては上記混合溶融物を加熱プレスにより製造することも出来る。
【0024】
本発明における皮膚生理活性成分質の量は水添ブロック100重量部に対し0.005−150重量部であり、好ましくは0.01−100重量部である。皮膚生理活性成分質量が0.005重量部以下では化粧品用シートとしての皮膚細胞活性化、皮膚湿潤化、殺菌作用、等の機能を十分に発揮できない。また150重量部以上では化粧品用シートが十分な皮膚貼付性を持ちことができず使用に不便である。
【0025】
皮膚生理活性成分質の具体例としては例えば以下のような物質を例示できる。パルミチン酸アスコルビルなどのビタミンC誘導体、エラグ酸、ルシノール、トラネキサム酸、油溶性甘草エキス、等の美白成分。レチノール、レチノイン酸、酢酸レチノール、などのレチノイド、等の抗シワ成分。(水添)馬油、尿素、等の保湿成分、ラズベリーケトン、カプサイシン、ノニル酸ワニリルアミド、トウガラシエキス、月見草油、等のダイエット成分。ビタミンA油、肝油、デヒドロレチノール、ビタミンD、ビタミンD2(エルゴカルシフェロール)、ビタミンD3(コレカルシフェロール)、ビタミンE(トコフェロール)、酢酸dl−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、酪酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸ベンジルエステル、天然ビタミンE、ビタミンK、ビタミンU、等のビタミン類、である。
【0026】
本発明のスキンケア用シート状貼付剤には、本発明の効果を阻害しない程度に、界面活性剤、防腐剤,酸化防止剤、収斂剤、顔料、色素、香料、紫外線吸収剤、等を含有させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に実施例を示して、本発明をさらに詳細に説明するが、これらの実施例は好ましい具体例を示すものであり、本発明の範囲を限定するものではない。なお実施例中の%および部は、特にことわらないかぎり重量基準である。
【0028】
(皮膚用貼付剤の作成)
【0018】
作成例1
スチレン/水添イソプレン、トリブロック共重合体(スチレン含有量30%)を100部、ミリスチン酸オクチルドデシル100部に対し、油溶性甘草エキスをそれぞれ0.2、0.4、1.2部混合してニーダーに投入し、110℃で溶融混練してホットメルト粘着剤組成物を得た。得られたホットメルト粘着剤組成物をポリエチレンテレフタレート離型フィルムの間にはさみ90℃に加熱したホットプレスを用いて加圧し厚さ0.2mmのシートを得た。
【0019】
作成例2
スチレン/水添イソプレン、トリブロック共重合体(スチレン含有量30%)を100部、オレイン酸オクチルドデシル100部に対し、ラズベリーケオンをそれぞれ4,6,16部混合してニーダーに投入し、110℃で溶融混練してホットメルト粘着剤組成物を得た。得られたホットメルト粘着剤組成物をポリエチレンテレフタレート離型フィルムの間にはさみ90℃に加熱したホットプレスを用いて加圧し厚さ0.2mmのシートを得た。
【0020】
比較作成例1
スチレン/水添イソプレン、トリブロック共重合体(スチレン含有量30%)100部、流動パラフィン100部に対し、油溶性甘草エキスをそれぞれ0.2、0.4、1.2部混合してニーダーに投入し、110℃で溶融混練してホットメルト粘着剤組成物を得た。得られたホットメルト粘着剤組成物をポリエチレンテレフタレート離型フィルムの間にはさみ90℃に加熱したホットプレスを用いて加圧し厚さ0.1mmのシートを得た。
【0021】
比較作成例2
スチレン/水添イソプレン、トリブロック共重合体(スチレン含有量30%)100部、流動パラフィン100部に対し、ラズベリーケトンをそれぞれ4,6,16部混合してニーダーに投入し、110℃で溶融混練してホットメルト粘着剤組成物を得た。得られたホットメルト粘着剤組成物をポリエチレンテレフタレート離型フィルムの間にはさみ90℃に加熱したホットプレスを用いて加圧し厚さ0.2mmのシートを得た。
【0022】
比較作成例3
スチレン/水添イソプレン、トリブロック共重合体(スチレン含有量30%)100部、ミリスチン酸イソプロピル100部に対し、ラズベリーケトンをそれぞれ4,6,16部混合してニーダーに投入し、110℃で溶融混練してホットメルト粘着剤組成物を得た。得られたホットメルト粘着剤組成物をポリエチレンテレフタレート離型フィルムの間にはさみ90℃に加熱したホットプレスを用いて加圧し厚さ0.2mmのシートを得た。
【0023】
(薬物溶解性及び貼付剤性状試験)(実施例1,2、比較例1−3)
得られた薬物入り貼付剤を室温で4週間保存し結晶析出の有無を観察した。また貼付剤の性状、皮膚への接着性を観察した。結果を第1表に示す。
【0024】
【0025】
(油溶性甘草エキスのIn vitro経皮吸収性評価)(実施例3、比較例4)
実施例3においては作成例1における1.2部濃度のシートを用い、また比較例4においては比較作成例1における0.2部濃度のシートを用いてラット皮膚透過試験を行った。拡散断面積は3.14cm2のFranz型拡散セルを用いて試験を行った。透過膜としてはウイスター系雄性ラット腹部皮膚を剃毛して用い、レセプター溶液には、生理的食塩水+ポリエチレングリコール400(80:20、体積比)、を用いた。ラット皮膚の角質側にサンプルを貼付し、その後一定時間ごとに100ulのレセプター溶液を採取し、レセプターに移行する有価成分の濃度を高速液体クロマトグラフ(HPLC)を用いて測定した。油溶性甘草エキスは多成分混合物であるので定量には成分中の最大成分であるグラブリジンを代表物質として用いた。
(HPLC測定条件)
カラム: ODS型逆相分配カラム。
移動相: 2%酢酸水溶液+アセトニトリル(50:50、体積比)
流速: 1.0ml/分
検出: 280nmの紫外光
【0026】
(ラズベリーケトンのIn vitro経皮吸収性評価)(実施例4、比較例5)
実施例4においては作成例2における16部濃度のシートを用い、また比較例5においては比較作成例2における4部濃度のシートを用いてラット皮膚透過試験を行った。試験法は実施例3と同様であった。経皮吸収されたラズベリーケトンの濃度はHPLC法によって測定した。
(HPLC測定条件)
カラム: ODS型逆相分配カラム。
移動相:メタノール+エタノール+水(17.5:17.5:65、体積比)
検出: 250nmの紫外光
【0027】
(In vitro経皮吸収試験結果)
得られた結果を図1(油溶性甘草エキス)及び図2(ラズベリーケトン)に示す。実施例と比較例とを比べてみると、実施例3においては10時間以上、実施例4においては24時間の持続する経皮吸収を示すのに反し比較例4,5においては10時間で吸収がほぼ終了していることがわかる。実施例に示す組成物はこれらの基剤中に皮膚有価物の高濃度溶解及びその結果としての高放出の長期持続が可能であることを示している。
【0028】
(皮膚用貼付剤作成)
第2表に示す諸成分をそれぞれニーダーに投入し、110℃で溶融混練してホットメルト粘着剤組成物を得た。得られたホットメルト粘着剤組成物をポリエチレンテレフタレート離型フィルムとポリエチレンテレフタレート不織布支持体(目付け量80g/平米)の間にはさみ90℃に加熱したホットプレスを用いて加圧し厚さ0.2mmの皮膚用貼付剤を得た。
【0029】
【0030】
(保湿例効果試験)(実施例5,6、比較例6)
作成例3、作成例4、比較作成例4、の試料を用い乾燥肌で肌荒れを起こしている女性9名をパネラーとして3名づつ3グループに分けた。3つのグループをそれぞれ第1表3種の貼付剤を就寝時に肌荒れを起こしている部位に貼付してもらった。1週間後肌荒れの程度及びしっとり感について第3表の4段階で採点してもらった。
【0031】
【0032】
9名の採点の平均値を算出した結果を第4表に示す。
【0033】
【0034】
【発明の効果】本発明の組成の基剤を用いると、皮膚有価物を粘着剤中に高濃度に含浸させ皮膚有価物の長期の持続的経皮吸収を実現することが出来、粘着物性も良好である。本発明の粘着剤はスキンケア用粘着剤として、特に長期持続用途に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】油溶性甘草エキスの経皮吸収をラット皮膚を用い評価した結果のグラフ
【図2】ラズベリーケトンの経皮吸収をラット皮膚を用い評価した結果のグラフ
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚粘着性、低皮膚刺激性に優れ、生理活性成分の高濃度溶解性に優れた基剤を用いて、生理活性成分を皮膚に有効に浸透させ、皮膚トラブルや皮膚疾患の改善効果の高いスキンケア用貼付剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ニキビ、しみ、乾燥、シワ、肌荒れなどの皮膚トラブルの改善には、軟膏、クリーム、ローション等の基剤や、ハイドロゲルシートなどが使われている。軟膏、クリーム、ローション等は、べたついたり、衣服に付着し汚すばかりでなく、塗付できる量が限られ1日に何度も塗りなおす必要があった。そこで塗布型化粧品が最近注目されるようになり種々の塗布型化粧品パッチが製造販売されるようになっている。貼付型剤形中の現在の主たる基剤はポリアクリル酸とポリアクリル酸塩の水溶液を架橋させたハイドロゲル基剤である。ハイドロゲル基剤を用いる貼付型化粧品においては剤形が極めて親水性であるため親油性皮膚生理活性成分を高濃度に溶解することができずそのため親油性皮膚生理活性成分の経皮吸収性が低く、又長時間貼付する場合は水分の蒸発により粘着力が低下しはがれてしまうという欠点がある。
【0003】
また医薬貼付剤に用いられている基剤には、(水素添加)スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体に粘着付与樹脂とオイルを加えた組成物が既知であり多くの医薬品パッチの基剤として実用化されている。特開平6−24969、特開平7−330609、特開2000−178186、特開2001−97852、特開2001−302502、においてはスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体と粘着付与樹脂とその他添加物からなる組成物基剤に種々薬物を加えた経皮吸収製剤が開示されている。また特開平7−331223、特開平8−3032、特開2001−106628にはブタジエンあるいはイソプレンを水素添加して飽和炭化水素としたブロック共重合体と粘着付与剤、ポリオレフィン樹脂、パラフィンオイル、等からなる経皮吸収製剤用組成物基剤が開示されている。
【0004】
しかしながらそれらの基剤は医薬品用を主目的としており(水素添加)スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体と粘着付与樹脂とが必須成分である。これら2成分にポリオレフィン、パラフィンオイルを加えた多成分を主とする組成物が基剤の特徴であるが、これらの基剤は医薬品用途であり、皮膚貼付時にパッチがはがれないことすなわち皮膚への貼付性を重視する剤形であるため皮膚粘着力が強すぎ、従って皮膚刺激も強く医薬品パッチとしては適当であっても顔に貼ることを想定したスキンケア品用基剤としては不適であった。
【0005】
特開2002−284676には(水添)共役ジエンとビニル系芳香族炭化水素からなるトリブロック共重合体と可塑化成分と生理活性物質とを作成した皮膚用貼付剤が提案されている。また特開平6−80856には水素添加スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体とスクワランとからなる熱可塑性組成物が開示されている。特開2002−284676における可塑化成分の代表的なものであるパラフィン、また特開平6−80856可塑化成分のスクワランは、いずれも代表的非極性物質であり、皮膚生理活性成分が極性物質の場合これらを可塑化成分として用いる基剤への溶解性が低く低濃度に溶解する。したがって極性が高い皮膚生理活性物質の皮膚への浸透性も低くなるという欠点を有する。
【0006】
【特許文献】
特開平6−24969
【0007】
【特許文献】
特開平7−330609
【0008】
【特許文献】
特開2000−178186
【0009】
【特許文献】
特開2001−97852
【0010】
【特許文献】
特開2001−302502
【0011】
【特許文献】
特開平7−331223
【0012】
【特許文献】
特開8−3032
【0013】
【特許文献】
特開2001−106628
【0014】
【特許文献】
特開平2002−284676
【0015】
【特許文献】
特開6−80856
【0016】
【特許文献】
特開2002−284676
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みて、極性及び非極性の多様な皮膚生理活性成分を皮膚に有効に浸透させることができ、低刺激で、長時間貼付することができ、しかも剥離時に皮膚を刺激しないスキンケア用途の粘着性皮膚用貼付剤を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明者は鋭意検討を重ねた結果、(1)水添イソプレンとスチレンからなるブロック共重合体(以下水添ブロックという)、と(2)エステルであってその化合物中のエステル基総数に対するメチル基+メチレン基の総数が25以上35以下であることを特徴とする可塑化成分、とからなる組成物を基剤とし、皮膚生理活性成分を高濃度に作成してホットメルト法により成型した貼付剤が低刺激で、皮膚生理活性成分の皮膚への浸透性が高い皮膚粘着性スキンケア用貼付剤となることを見出し本発明を完成した。
【0019】
本発明の基剤組成物においては水添ブロックを主成分として用いる。水添しない共役ジエンとビニル芳香族炭化水素からなるブロック共重合体は広く医薬品テープの基剤として用いられてきている。しかしながらこの基剤は高分子内の2重結合がホットメルト成型加工中の高温下に参加され着色の度合いが水添共役ジエン系ブロック共重合体に比べて激しいため最終製品の着色を起こしやすく、またそれを防ぐためには多量の酸化防止剤の添加が必要であり、化粧品パッチのためには好ましくはない。水添ブロック中のスチレンの含有量は、25〜40重量%の範囲が好ましい。スチレンの含有量が40重量%を越えると、基剤組成物のタックが低下し、また溶融粘度も高くなる。逆にスチレンの含有量が25重量%未満になると、接着剤としての保持力やクリープ特性が不充分となる。
【0020】
本発明では、このような水添ブロックに対し、加工性、皮膚生理活性成分の溶解性、および皮膚粘着性を付与するため可塑化成分としてエステルであってその化合物中のエステル基総数に対するメチル基+メチレン基の総数が25以上35以下であることを特徴とする低極性エステルを用いる。(メチル基+メチレン基の総数)/(エステル基+水酸基の総数)をM/Eと定義すると各種化合物のM/Eは以下のようである。流動パラフィン、スクアレン、スクアラン、(いずれもM/Eは無限大)、ラノリン(M/Eは40−50)、ホホバ油(M/Eは40−45)、オレイン酸オクチルドデシル(M/Eは34)、ミリスチン酸オクチルドデシル(M/Eは32)、ミリスチン酸セチル(M/Eは29)、パルミチン酸イソプロピル(M/Eは18)ミリスチン酸イソプロピル(M/Eは16)、となる。
【0021】
本発明において好適な可塑化成分はM/Eが25以上35以下のエステルである。可塑化成分のM/Eが25以下なると化合物の極性が高くなりすぎて水添ブロックとの相溶性が低下し多量の可塑化成分を添加するとブリードしやすい。また35以上になると水添ブロックとの相溶性は十分にあるが極性の皮膚生理活性成分の溶解性が低くなり基剤として不十分な性能となる。可塑化成分の望ましい具体例はミリスチン酸オクチルドデシルとオレイン酸オクチルドデシルである。可塑化成分の作成量は、水添ブロック100重量部に対して、50−350重量部の範囲とするのが好ましい。可塑化成分の量が50重量部より少ないと風合いが硬くなり粘着性も悪化する。また350重量部より多くなると、基剤が柔らかくなり過ぎ凝集力が低くなりすぎるため、望ましくない。ミリスチン酸オクチルドデシルは及び/またはオレイン酸オクチルドデシルは本基剤主成分である水添ブロックに対して高濃度に溶解性を有する程度に非極性でありかつ極性皮膚生理活性成分を適度に溶解しうるほどに極性を有するが故に好適な可塑化成分となり得る。また上記2可塑化物質は保湿剤としても好適な物質である。
【0022】
本発明においては、グリセリンを前記水添ブロックと可塑化成分とからなる基剤組成物100重量部に対して3〜25重量部添加することにより、貼付後の皮膚へのしっとり感を更に高め、保湿性能を向上させ化粧品としての性能を向上させ得るものである。グリセリンは高極性物質であり低極性である本基剤組成物との親和性は悪い。それゆえ、3−25重量部のグリセリンは本基剤に溶解するが適度に表面にブリードし、皮膚貼付時グリセリンが皮膚へ移行して皮膚への湿潤感としっとり感を与える。可塑化成分としてM/Eが35以上の低極性エステル、もしくはパラフィンを用いるとグリセリンの基剤組成物への溶解度が小さすぎて溶解度以下の濃度では湿潤感としっとり感を与えない。また高濃度にグリセリンを配合するとブリードし貼付性を失う。
【0023】
本発明のスキンケア用貼付剤は、種種の方法、(例えば全原料を溶媒に溶解させ基剤に塗工後乾燥させる)、によって製造することができるが、最も簡便容易なのはホットメルト製法である。例えば、基剤組成物、皮膚生理活性成分、等を同時にまたは溶融粘度の低いものから順次に混合機(ニーダー)中へ投入し、100〜200℃の温度で加熱溶融混合し均一に混合した溶融物を90−150℃においてホットメルト塗工することにより製造できる。またより小規模の製造においては上記混合溶融物を加熱プレスにより製造することも出来る。
【0024】
本発明における皮膚生理活性成分質の量は水添ブロック100重量部に対し0.005−150重量部であり、好ましくは0.01−100重量部である。皮膚生理活性成分質量が0.005重量部以下では化粧品用シートとしての皮膚細胞活性化、皮膚湿潤化、殺菌作用、等の機能を十分に発揮できない。また150重量部以上では化粧品用シートが十分な皮膚貼付性を持ちことができず使用に不便である。
【0025】
皮膚生理活性成分質の具体例としては例えば以下のような物質を例示できる。パルミチン酸アスコルビルなどのビタミンC誘導体、エラグ酸、ルシノール、トラネキサム酸、油溶性甘草エキス、等の美白成分。レチノール、レチノイン酸、酢酸レチノール、などのレチノイド、等の抗シワ成分。(水添)馬油、尿素、等の保湿成分、ラズベリーケトン、カプサイシン、ノニル酸ワニリルアミド、トウガラシエキス、月見草油、等のダイエット成分。ビタミンA油、肝油、デヒドロレチノール、ビタミンD、ビタミンD2(エルゴカルシフェロール)、ビタミンD3(コレカルシフェロール)、ビタミンE(トコフェロール)、酢酸dl−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、酪酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸ベンジルエステル、天然ビタミンE、ビタミンK、ビタミンU、等のビタミン類、である。
【0026】
本発明のスキンケア用シート状貼付剤には、本発明の効果を阻害しない程度に、界面活性剤、防腐剤,酸化防止剤、収斂剤、顔料、色素、香料、紫外線吸収剤、等を含有させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に実施例を示して、本発明をさらに詳細に説明するが、これらの実施例は好ましい具体例を示すものであり、本発明の範囲を限定するものではない。なお実施例中の%および部は、特にことわらないかぎり重量基準である。
【0028】
(皮膚用貼付剤の作成)
【0018】
作成例1
スチレン/水添イソプレン、トリブロック共重合体(スチレン含有量30%)を100部、ミリスチン酸オクチルドデシル100部に対し、油溶性甘草エキスをそれぞれ0.2、0.4、1.2部混合してニーダーに投入し、110℃で溶融混練してホットメルト粘着剤組成物を得た。得られたホットメルト粘着剤組成物をポリエチレンテレフタレート離型フィルムの間にはさみ90℃に加熱したホットプレスを用いて加圧し厚さ0.2mmのシートを得た。
【0019】
作成例2
スチレン/水添イソプレン、トリブロック共重合体(スチレン含有量30%)を100部、オレイン酸オクチルドデシル100部に対し、ラズベリーケオンをそれぞれ4,6,16部混合してニーダーに投入し、110℃で溶融混練してホットメルト粘着剤組成物を得た。得られたホットメルト粘着剤組成物をポリエチレンテレフタレート離型フィルムの間にはさみ90℃に加熱したホットプレスを用いて加圧し厚さ0.2mmのシートを得た。
【0020】
比較作成例1
スチレン/水添イソプレン、トリブロック共重合体(スチレン含有量30%)100部、流動パラフィン100部に対し、油溶性甘草エキスをそれぞれ0.2、0.4、1.2部混合してニーダーに投入し、110℃で溶融混練してホットメルト粘着剤組成物を得た。得られたホットメルト粘着剤組成物をポリエチレンテレフタレート離型フィルムの間にはさみ90℃に加熱したホットプレスを用いて加圧し厚さ0.1mmのシートを得た。
【0021】
比較作成例2
スチレン/水添イソプレン、トリブロック共重合体(スチレン含有量30%)100部、流動パラフィン100部に対し、ラズベリーケトンをそれぞれ4,6,16部混合してニーダーに投入し、110℃で溶融混練してホットメルト粘着剤組成物を得た。得られたホットメルト粘着剤組成物をポリエチレンテレフタレート離型フィルムの間にはさみ90℃に加熱したホットプレスを用いて加圧し厚さ0.2mmのシートを得た。
【0022】
比較作成例3
スチレン/水添イソプレン、トリブロック共重合体(スチレン含有量30%)100部、ミリスチン酸イソプロピル100部に対し、ラズベリーケトンをそれぞれ4,6,16部混合してニーダーに投入し、110℃で溶融混練してホットメルト粘着剤組成物を得た。得られたホットメルト粘着剤組成物をポリエチレンテレフタレート離型フィルムの間にはさみ90℃に加熱したホットプレスを用いて加圧し厚さ0.2mmのシートを得た。
【0023】
(薬物溶解性及び貼付剤性状試験)(実施例1,2、比較例1−3)
得られた薬物入り貼付剤を室温で4週間保存し結晶析出の有無を観察した。また貼付剤の性状、皮膚への接着性を観察した。結果を第1表に示す。
【0024】
【0025】
(油溶性甘草エキスのIn vitro経皮吸収性評価)(実施例3、比較例4)
実施例3においては作成例1における1.2部濃度のシートを用い、また比較例4においては比較作成例1における0.2部濃度のシートを用いてラット皮膚透過試験を行った。拡散断面積は3.14cm2のFranz型拡散セルを用いて試験を行った。透過膜としてはウイスター系雄性ラット腹部皮膚を剃毛して用い、レセプター溶液には、生理的食塩水+ポリエチレングリコール400(80:20、体積比)、を用いた。ラット皮膚の角質側にサンプルを貼付し、その後一定時間ごとに100ulのレセプター溶液を採取し、レセプターに移行する有価成分の濃度を高速液体クロマトグラフ(HPLC)を用いて測定した。油溶性甘草エキスは多成分混合物であるので定量には成分中の最大成分であるグラブリジンを代表物質として用いた。
(HPLC測定条件)
カラム: ODS型逆相分配カラム。
移動相: 2%酢酸水溶液+アセトニトリル(50:50、体積比)
流速: 1.0ml/分
検出: 280nmの紫外光
【0026】
(ラズベリーケトンのIn vitro経皮吸収性評価)(実施例4、比較例5)
実施例4においては作成例2における16部濃度のシートを用い、また比較例5においては比較作成例2における4部濃度のシートを用いてラット皮膚透過試験を行った。試験法は実施例3と同様であった。経皮吸収されたラズベリーケトンの濃度はHPLC法によって測定した。
(HPLC測定条件)
カラム: ODS型逆相分配カラム。
移動相:メタノール+エタノール+水(17.5:17.5:65、体積比)
検出: 250nmの紫外光
【0027】
(In vitro経皮吸収試験結果)
得られた結果を図1(油溶性甘草エキス)及び図2(ラズベリーケトン)に示す。実施例と比較例とを比べてみると、実施例3においては10時間以上、実施例4においては24時間の持続する経皮吸収を示すのに反し比較例4,5においては10時間で吸収がほぼ終了していることがわかる。実施例に示す組成物はこれらの基剤中に皮膚有価物の高濃度溶解及びその結果としての高放出の長期持続が可能であることを示している。
【0028】
(皮膚用貼付剤作成)
第2表に示す諸成分をそれぞれニーダーに投入し、110℃で溶融混練してホットメルト粘着剤組成物を得た。得られたホットメルト粘着剤組成物をポリエチレンテレフタレート離型フィルムとポリエチレンテレフタレート不織布支持体(目付け量80g/平米)の間にはさみ90℃に加熱したホットプレスを用いて加圧し厚さ0.2mmの皮膚用貼付剤を得た。
【0029】
【0030】
(保湿例効果試験)(実施例5,6、比較例6)
作成例3、作成例4、比較作成例4、の試料を用い乾燥肌で肌荒れを起こしている女性9名をパネラーとして3名づつ3グループに分けた。3つのグループをそれぞれ第1表3種の貼付剤を就寝時に肌荒れを起こしている部位に貼付してもらった。1週間後肌荒れの程度及びしっとり感について第3表の4段階で採点してもらった。
【0031】
【0032】
9名の採点の平均値を算出した結果を第4表に示す。
【0033】
【0034】
【発明の効果】本発明の組成の基剤を用いると、皮膚有価物を粘着剤中に高濃度に含浸させ皮膚有価物の長期の持続的経皮吸収を実現することが出来、粘着物性も良好である。本発明の粘着剤はスキンケア用粘着剤として、特に長期持続用途に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】油溶性甘草エキスの経皮吸収をラット皮膚を用い評価した結果のグラフ
【図2】ラズベリーケトンの経皮吸収をラット皮膚を用い評価した結果のグラフ
Claims (3)
- 水添イソプレンとスチレンからなるトリブロック共重合体100重量部と可塑化成分50−350重量部とからなる基剤に、皮膚生理活性成分を0.005−150重量部作成した化粧用貼付剤であって、可塑化成分がエステル化合物であり化合物中のエステル基総数に対するメチル基+メチレン基の総数が25以上35以下であることを特徴とするスキンケア用貼付剤
- 前記可塑化成分がミリスチン酸オクチルドデシル及び/またはオレイン酸オクチルドデシルとからなる1種以上であることを特徴とする請求項1のスキンケア用貼付剤
- 前記基剤にグリセリンを、前記基剤100重量部に対して3〜25重量部添加されていることを特徴とするスキンケア用貼付剤
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003115037A JP2004277392A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | スキンケア用貼付剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003115037A JP2004277392A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | スキンケア用貼付剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004277392A true JP2004277392A (ja) | 2004-10-07 |
Family
ID=33296192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003115037A Pending JP2004277392A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | スキンケア用貼付剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004277392A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007069534A1 (ja) * | 2005-12-12 | 2007-06-21 | Cosmed Pharmaceutical Co., Ltd. | アイパッチ |
EP1985290A1 (en) * | 2007-04-26 | 2008-10-29 | Sansho Cosme Inc. | Skin application medicament, method of applying the same to skin and method of manufacturing the same |
-
2003
- 2003-03-13 JP JP2003115037A patent/JP2004277392A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007069534A1 (ja) * | 2005-12-12 | 2007-06-21 | Cosmed Pharmaceutical Co., Ltd. | アイパッチ |
JP2007160023A (ja) * | 2005-12-12 | 2007-06-28 | Kosumedei Seiyaku Kk | アイパッチ |
EP1985290A1 (en) * | 2007-04-26 | 2008-10-29 | Sansho Cosme Inc. | Skin application medicament, method of applying the same to skin and method of manufacturing the same |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100343877B1 (ko) | 에스트라디올을함유하는경피치료시스템 | |
JP5850889B2 (ja) | 薬物の皮膚送達のための接着性外皮形成製剤とそれを使用する方法 | |
CN104379139B (zh) | 贴附剂 | |
EP2937066B1 (en) | Facial patch | |
CN101406703A (zh) | 降低了滥用可能的经皮止痛*** | |
SK284135B6 (sk) | Podstatne homogénny tekutý prostriedok na perkutánne podávanie aktívnych látok a spôsob perkutánneho podávania | |
HU227497B1 (en) | Press-sensitive transdermal drug delivery system and method for modulating the delivery rate of the said system | |
US9119895B2 (en) | Self-adhesive matrix system comprising a styrene block copolymer | |
JPS60139615A (ja) | 活性化合物開放系 | |
JPH03223212A (ja) | 経皮吸収ゲル製剤 | |
JP2007119405A (ja) | 皮膚貼付剤 | |
WO2003002075A1 (en) | Sheet-type packs | |
CN104394858A (zh) | 经皮吸收促进剂及含有其的贴附剂 | |
WO2005067910A1 (ja) | ツロブテロール貼付剤 | |
WO2006040059A1 (de) | Selbstklebende zahnfolie | |
WO1999036061A1 (fr) | Plastifiant et timbre adhesif contenant ce plastifiant | |
JP2002249422A (ja) | スキンケア用貼付剤 | |
JP2004277392A (ja) | スキンケア用貼付剤 | |
WO2006090824A1 (ja) | ゲル組成物及びその製造方法 | |
JPWO2006093066A1 (ja) | 粘着基材及び該粘着基材を含む医療用貼付製剤 | |
JP2004115496A (ja) | シート状貼付剤 | |
JP2007204393A (ja) | 外皮用貼付剤 | |
JP3980634B2 (ja) | 活性物質モルフィン−6−グルクロニドを含む全身的経皮投与用医薬組成物 | |
JP3928153B2 (ja) | シート状貼付剤 | |
JPH0555485B2 (ja) |