WO2007069534A1

WO2007069534A1 - アイパッチ

Info

Publication number: WO2007069534A1
Application number: PCT/JP2006/324485
Authority: WO
Inventors: Fumio Kamiyama; Ying-Shu Quan; Tadashi Shiibashi
Original assignee: Cosmed Pharmaceutical Co., Ltd.; Metras, Inc.
Priority date: 2005-12-12
Filing date: 2006-12-07
Publication date: 2007-06-21
Also published as: JP2007160023A

Abstract

　本発明は、レーザー光線を遮光すること及び反射を抑止することができ、顔の外科的処置及び／又は美顔処置を受ける人及び処置者の目を保護することができるアイパッチを提供する。遮光率が９９．９％以上の基材シートの一面に柔軟な不織布又は織布が第１の粘着剤層により積層され、不織布又は織布の他面に第２の粘着剤層が積層されていることを特徴とするアイパッチ。

Description

明細書

アイパッチ

技術分野

[oooi] 本発明はアイパッチ、特に顔の外科的処置及び Z又は美顔処置を行う際に目を保護するためのアイパッチに関する。

背景技術

[0002] 顔の外科的処置及び Z又は美顔処置を行う際には、目を保護するために目にゴーダル用保護具を装着するか、パッチ状の眼帯 (アイパッチ)を貼付することが行われている。しかしながら、ゴーグル用保護具は何人もの患者に同一器具を引き続き使用するため不潔感がある。又、アイパッチとしては、目に貼付することにより目を保護することができ、外科的処置及び z又は美顔処置の終了後に容易に剥離することができればよぐ一般に粘着シートが使用されている。

[0003] 例えば、目をカバーしうる大きさの合成樹脂シート全体に粘着剤層が積層され、粘着剤層の周囲部分に積層されないように、粘着剤層の中心部に、合成樹脂シートより小さい合成樹脂発泡シートが積層されているアイパッチが提案されている。（例えば

、特許文献 1参照。 )

[0004] し力しながら、顔の外科的処置及び Z又は美顔処置には、最近はレーザーがよく使用されるようになってきており、上記アイパッチではレーザー光線を完全には遮光することができず、レーザー光線から目を保護することができな力つた。又、レーザー光線が合成樹脂シートにより反射して外科的処置及び Z又は美顔処置を行う処置者の目を傷めることがあった。又、粘着力が強すぎて貼付し、処置をした後に剥離する際に睫毛を取ってしまうことがあった。

特許文献 1：米国特許第 6320094号公報

発明の開示

[0005] 本発明の目的は、上記欠点に鑑み、レーザー光線を遮光すること及び反射を抑止することができ、顔の外科的処置及び Z又は美顔処置を受ける人及び処置者の目を保護することができるアイパッチを提供することにある。 [0006] 本発明のアイパッチは、遮光率が 99. 9%以上の基材シートの一面に柔軟な不織布又は織布が第 1の粘着剤層により積層され、不織布又は織布の他面に第 2の粘着剤層が積層されていることを特徴とする。

[0007] 上記基材シートとしては、目に貼付するのであるから柔軟なシートが好ましぐポリエチレン榭脂、ポリプロピレン榭脂、エチレンプロピレン共重合体、エチレン酢酸ビ -ル共重合体、塩ィ匕ビュル系榭脂、ポリアミド系榭脂、ポリエステル榭脂、 ABS榭脂、 SIS榭脂、 SEBS榭脂、ウレタン榭脂、シリコン榭脂等の熱可塑性榭脂からなる榭脂シートが好ましい。

[0008] 上記基材シートは、顔の外科的処置及び Z又は美顔処置を受ける人の目にレーザ一光線がは、らな、ようにレーザー光線を完全に遮光することが必要であり、遮光率が低くなるとレーザー光線がアイパッチを透過して目に到達するようになるので、遮光率は 99. 9%以上であり、好ましくは 99. 99%以上である。

本発明において、遮光率は分光光度計を用いて波長 300 mにおいて試料の透過率を測定し、測定された透過率を 1. 0から引いた値である。

[0009] 上記基材シートに遮光性を付与する方法は従来公知の任意の方法が採用されてよぐ例えば、榭脂シートに炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸ィ匕マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニゥム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、タルク、マイ力、クレー、ベンガラ等の無機充填剤、ァゾ系、フタロシアニン系、スレン系、染料レーキ系等の有機顔料、酸ィ匕物系、クロム酸モリブデン系、硫ィ匕物 'セレンィ匕物系、フエロシアンィ匕物系等の無機顔料などを混合分散させる方法があげられる。

[ooio] 又、上記基材シートは、遮光率が高く且つ顔の外科的処置及び Z又は美顔処置の処置者の目を保護するために、レーザー光線が反射率が低いほうが好ましいので、基材シートが、榭脂シートの一面にアルミニウム蒸着層及び z又は塗料層が積層されてなるのが好ましぐ塗料層としては白色系の塗料層が好ましい。

[0011] 上記白色塗料としては、従来公知の任意の白色塗料が使用可能であるが、レーザ一光線が反射率が低いほうが好ましいので、ウレタン系榭脂、アクリル系榭脂、シリコン系榭脂等のバインダーと炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸ィ匕マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニゥム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、タルク、マイ力、クレー等の白色無機充填剤と有機溶剤よりなる白色塗料が好ましい。

[0012] 白色塗料層の形成方法は特に限定されず、一般に、榭脂シート又は榭脂シートに積層されたアルミニウム蒸着層上に白色塗料を塗布乾燥することによって形成される又、白色塗料のバインダーは光硬化性榭脂又は熱硬化性榭脂であってもよぐこの場合は有機溶剤は必ずしも必要ではない。この白色塗料層の形成は白色塗料を榭脂シート又は榭脂シートに積層されたアルミニウム蒸着層上に塗布し、光照射又は加熱することによって形成される。

[0013] 基材シートの、厚みは特に限定されるものではないが、薄くなると取り扱いが困難になる傾向があり、厚くなると柔軟性が低下し目に密着して貼付しに《なる傾向があるので 20〜300 μ m力好まし!/ヽ。

[0014] 基材シートが、榭脂シート、アルミニウム蒸着層及び白色塗料層よりなる場合は、榭脂シートの厚みが薄くなると取り扱いが困難になる傾向があり、厚くなると柔軟性が低下し目に密着して貼付しに《なる傾向がある。又、アルミニウム蒸着層及び白色塗料層の厚みが薄くなると遮光性が低下する傾向があるので、榭脂シートの厚みは 20 〜100 μ mmが好ましぐアルミニウム蒸着層の厚みは 10〜： LOO μ mが好ましぐ白色塗料層の厚みは 10〜： L 00 μ mが好ましい。

[0015] 又、基材シートの反射性を低下させるために表面にエンボス力卩ェを施してもよ!、。

基材シートが、榭脂シート、アルミニウム蒸着層及び白色塗料層よりなる場合は、白色塗料層にエンボス力卩ェを施すのが好まし、。

[0016] 上記柔軟な不織布又は織布は、アイパッチに柔軟性を付与し、目に貼付した際の感触をよくするものであり、柔軟であれば特に限定されず、従来公知の任意の不織布及び織布が使用可能であり、例えば、綿、スフ等の天然繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアミド繊維、ポリビュルアルコール繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維等の合成繊維カゝらなる不織布及び織布が挙げられる [0017] 又、不織布及び織布の目付量、厚み等は、特に限定されるものではないが、一般に、目付量は 10〜100gZm²が好ましぐ厚みは 0. 03〜2mmが好ましい。

[0018] 上記柔軟な不織布又は織布は、基材シートの一面に第 1の粘着剤層により積層されている。第 1の粘着剤層を構成する粘着剤としては、従来公知の任意の粘着剤が使用可能であり、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコン系粘着剤、ウレタン系粘着剤等が挙げられる。

[0019] 第 1の粘着剤層は、上記柔軟な不織布又は織布を基材シートの一面に積層するためのものである力も非常に薄くてよぐ一般に 5〜40 /ζ πιである。

[0020] 不織布又は織布の他面には、第 2の粘着剤層が積層されている。第 2の粘着剤層を構成する粘着剤として従来公知の任意の粘着剤が使用可能である。

[0021] しかし、第 2の粘着剤層はアイパッチを目に貼付するため層であるから、目に優しく貼付され、低粘着性で剥離する際にまつげを引抜く等の毛むしりすることがなく且つ痛くなく剥離できるのが好ましいので、粘着剤は、アクリル酸エステルを主成分とする共重合体 100重量部と可塑ィ匕成分 50〜300重量部力もなるのが好ましい。

[0022] 上記アクリル酸エステルを主成分とする共重合体としては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸ェチル、アクリル酸メトキシェチル、アクリル酸 η—プロピル、アクリル酸イソプロピル、（メタ）アクリル酸 η—ブチル、（メタ）アクリル酸イソブチル、アクリル酸 se c—ブチル、（メタ）アクリル酸 n—ペンチル、（メタ）アクリル酸 n—へキシル、（メタ）ァクリル酸タミルアタリレート、（メタ）アクリル酸 n—ヘプチル、（メタ）アクリル酸 n—ォクチル、（メタ）アクリル酸 2—メチルヘプチル、（メタ）アクリル酸 2—ェチルへキシル、（メタ )アクリル酸 n—ノエル、（メタ）アクリル酸 2—メチルォクチル、（メタ）アクリル酸 2—ェチルヘプチル、（メタ）アクリル酸 n—デシル、（メタ）アクリル酸 2—メチルノエル、（メタ )アクリル酸 2—ェチルォクチル、（メタ）アクリル酸ラウリル等のアクリル酸エステルを主成分（50重量％以上）とし、このアクリル酸エステルと共重合可能な単官能性モノマー、多官能性モノマーとの共重合体があげられる。

[0023] 上記アクリル酸エステルと共重合可能な単官能性モノマーとしては、例えば、ェチレン、プロピレン、へキセン等の a一才レフイン類；スチレン、 aーメチノレスチレン、ビ -ルトルエン等の芳香族ビュル類;アクリロニトリル、メタタリ口-トリル等の不飽和-トリル類；酢酸ビュル、プロピオン酸ビュル等のビュルエステル類；（メタ）アクリル酸、無水マレイン酸、塩ィ匕ビユリデンなどがあげられる。

[0024] 又、上記アクリル酸エステルと共重合可能な多官能性モノマーとしては、例えば、 N —ビュル力プロラタタム、 N—ビュル一 2—ピロリドン、（メタ）アクリル酸 2—ヒドロキシェチル、（メタ）アクリル酸 2—ヒドロキシブチル等があげられる。

[0025] 上記アクリル酸エステルを主成分とする共重合体としては、アクリル酸メトキシェチル 40〜60重量⁰ /₀、（メタ）アクリル酸ラウリル 30〜40重量⁰ /₀及び N—ビュル一 2—ピ口リドン、アクリル酸及びアクリル酸 2—ヒドロキシェチルよりなる群力選ばれた極性モノマー 10〜25重量％のみ力もなる共重合体が好ましい。

[0026] アクリル酸メトキシェチルの含有量は多くなると、重合中にゲルィ匕を起こし不溶性になりやすぐ得られた粘着剤の粘着性が低下する傾向がある。又、（メタ)アクリル酸ラゥリルの含有量は少なくなると、得られた粘着剤の粘着性が低下する傾向がある。更に、極性モノマーの含有量は少なくなると、得られた粘着剤の凝集力が低下する傾向があり、多くなると、皮膚に貼付するのに適当な粘着性が得られなくなる傾向があるので、アクリル酸メトキシェチル、（メタ）アクリル酸ラウリル 30〜40重量⁰ /₀及び N—ビ二ルー 2—ピロリドン、アクリル酸及びアクリル酸 2—ヒドロキシェチルよりなる群から選ばれた極性モノマーの比率は上記範囲が好ましい。

[0027] 上記可塑化成分は、上記共重合体を可塑化し、粘着性を付与しうるものであれば、特に限定されないが、常圧で 250°C以上の沸点を有し、常温で液体又は半固体の炭化水素又はエステルであって、エステルは分子中の（エステル基 +水酸基の総数 )に対する（メチル基 +メチレン基の総数）が 25以上のものが好ましい。

[0028] 可塑ィ匕成分の常圧での沸点が 250°C以下になると粘着剤を塗布し、乾燥する際に可塑化成分の揮散が起こりやすくなる。又、エステルの分子中の（エステル基 +水酸基の総数）に対する (メチル基 +メチレン基の総数）が 25未満になると上記共重合体との混和性が悪ィ匕する傾向がある。

[0029] 上記可塑ィ匕成分としては、例えば、流動パラフィン、スクアレン、スクァラン、（、ずれも MZEは無限大）、ラノリン（MZEは 40〜50)、ホホバ油（MZEは 40〜45)等が挙げられる。尚、 MZEは (メチル基 +メチレン基の総数) Z (エステル基 +水酸基の総数)である。

[0030] 上記可塑化成分の添加量は、 50重量部より少ないと風合いが硬くなり粘着性も悪化する傾向にあり、 300重量部より多くなると、粘着剤が柔らかくなり過ぎ凝集力が低くなる傾向があるので、上記共重合体 100重量部に対して、 50〜300重量部の範囲が好ましい。

[0031] 上記共重合体は、粘着剤の凝集力を向上させるために、イソシァネート系、金属キレート系等の架橋剤で架橋されてヽてもよヽ。架橋剤の添加量は少量では架橋効果がなぐ凝集力が向上せず、多くなると粘着力が低下するので、一般に、上記共重合体 100重量部に対し 0. 1〜 2重量部である。

[0032] 又、異なる粘着剤として、（水添)共役ジェンとビュル芳香族炭化水素力もなるトリブロック共重合体 100重量部と、常圧で 250°C以上の沸点を有し、常温で液体又は半固体の炭化水素又はエステルであって、エステルは分子中の（エステル基 +水酸基の総数）に対する (メチル基 +メチレン基の総数）が 25以上である可塑ィ匕成分 50〜3 00重量部力なるホットメルト型粘着剤が挙げられる。

[0033] 上記 (水添)共役ジェンとは、一対の共役二重結合を有するジォレフイン又は水素添カ卩により 2重結合をなくしたものであり、例えば、 1, 3—ブタジエン、 2—メチルー 1 , 3—ブタジエン（所謂、イソプレン）、 2, 3—ジメチルー 1, 3—ブタジエン、 1, 3—ぺンタジェン、 1, 3—へキサジェン及びこれらの水添物等が挙げられる。これらの共役ジェンは、 1種又は 2種以上が共重合されてもよい。

[0034] 上記ビュル芳香族炭化水素とは、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環等の芳香族環を有し、そこに無置換の又は置換されたビュル基が結合したィヒ合物であり、例えばスチレン、 (X—メチルスチレン、 o—メチルスチレン等が挙げられる。これらのビ -ル芳香族炭化水素も、 1種又は 2種以上が共重合されてもよい。

[0035] ブロック共重合体中のビュル芳香族炭化水素の含有量は、 40重量％を越えると粘着剤のタックが低下する傾向があり、 25重量％未満になると、粘着剤としての保持力やクリープ特性が低下する傾向があるので 25〜40重量％の範囲が好ましい。

[0036] 上記可塑化成分は、前述の可塑ィ匕成分が好適に使用できる。可塑化成分の常圧での沸点が 250°C以下になるとホットメルト塗工する際に可塑ィ匕成分の揮散が起こりやすくなる。又、エステルの分子中の（エステル基 +水酸基の総数）に対する (メチル基 +メチレン基の総数)が 25未満になると (水添)共役ジェンとビニル芳香族炭化水素との混和性が悪ィ匕する傾向がある。

[0037] 上記可塑化成分の添加量は、 50重量部より少ないと風合いが硬くなり粘着性も悪化する傾向にあり、 300重量部より多くなると、粘着剤が柔らかくなり過ぎ凝集力が低くなる傾向があるので、ブロック共重合体 100重量部に対して、 50〜300重量部の範囲が好ましい。

[0038] 第 2の粘着剤層はアイパッチを目（顔）に貼付するための層であるから、粘着剤にパルミチン酸ァスコルビル、油用性甘草エキスなどの美白成分;酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールなどの抗しわ成分；ビタミン E、カプサインなどの血行促進成分；ビタミンじ、ビタミン D2、ビタミン D3、ビタミン Kなどのビタミン類等の皮膚用有価物を添カロしてちょい。

[0039] 更に、上記皮膚用有価物の吸収促進剤を添加してもよい。吸収促進剤としては、例えば、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピルなどの脂肪酸エステル、モノラウリン酸グリセリン、モノォレイン酸グリセリンなどのグリセリンエステル、ラウリン酸ジエタノールアミドなどの酸アミド、ポリエチレングリコールジラウリルエーテルなどの中性界面活性剤等が挙げられる。

[0040] 上記薬物や皮膚用有価物の添加量は、一般に粘着剤 100重量部に対し 0. 01〜5 0重量部であり、吸収促進剤の添加量は、一般に粘着剤 100重量部に対し 3〜40重量部である。

[0041] 上記第 2の粘着剤層の厚みは特に限定されるものではないが、第 2の粘着剤層はアイパッチを目に貼付するため層であるから、目に優しく貼付されるように、 50-500 μ m力好ましく、より好ましく ίま 100〜400 μ mである。

[0042] 又、アイパッチを皮膚力剥離する際に、第 2の粘着剤層が皮膚に糊残りしないように、第 2の粘着剤層の皮膚に対する粘着力は第 1の粘着層の柔軟な不織布又は織布及び基材シートに対する粘着力より小さ、のが好まヽ。

[0043] 本発明のアイパッチの構成は上述の通りであるが、第 2の粘着剤層に離型紙が積層されているのが好ましい。又、本発明のアイパッチは、シート状であって、使用する際に適宜はさみ等で切断して使用してもよいし、予め目の形状に切断しておいてもよい。

[0044] 本発明のアイパッチは、第 2の粘着剤層を目に直接貼付してもよいが、目を第 2の粘着剤層から保護するために、第 2の粘着剤層の中心部に第 2の粘着剤層の周囲部分を残して、基材シートより小さい目の保護シートが積層されていてもよい。

[0045] 上記保護シートは柔軟性を有するシートであれば特に限定されず、例えば、綿、スフ等の天然繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアミド繊維、ポリビュルアルコール繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維等の合成繊維力なる不織布及び織布、ポリエチレン榭脂、ポリプロピレン榭脂、エチレン一プロピレン共重合体、エチレン一酢酸ビュル共重合体、ポリウレタン榭脂、ゴム等の樹脂の発泡体、紙等が挙げられる。

[0046] 又、保護シートの目付量、厚み等は、特に限定されるものではないが、一般に、目付量は 10〜100gZm2が好ましぐ厚みは 0. 03〜4mmが好ましい。

[0047] 保護シートを第 2の粘着剤層に積層するには、保護シートを第 2の粘着剤層に直接貼付してもよいが、保護シートを第 2の粘着剤層により確実に貼付するために、第 2の粘着剤より粘着力の高い、従来公知のアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコン系粘着剤、ウレタン系粘着剤等の粘着剤で貼付するのが好まし、。

[0048] 又、第 2の粘着剤層にごみが付着して粘着性が低下することを防止し、アイパッチの取り扱い性、衛生性等の向上のために、第 2の粘着剤層全体に離型紙が積層されているのが好ましい。

[0049] 上記アイパッチを使用する際には必要に応じて適当な形状に切断して使用すればよいが、予め目を覆う形状 (例えば、長径 7. 5cm,短径 5. Ocmの楕円形）に離型紙 5を残して切断しパッチになされているのが好ましい。又、下目蓋の近傍まで処置ができるように楕円形の最下部から 5mm程度切断してもよい。また、剥離の便のためにタブをもうけてもよい。

[0050] (発明の効果）

本発明のアイパッチの構成は上述の通りであり、レーザー光線を遮光すること及び反射を抑止することができ、顔の外科的処置及び Z又は美顔処置を受ける人及び処置者の目を保護することができる。

図面の簡単な説明

[0051] [図 1]図 1は、実施例 1のアイパッチを示す断面図である。

[図 2]図 2は、実施例 1のアイパッチを示す平面図である。

[図 3]図 3は、実施例 1のアイパッチを示す平面図である。

[図 4]図 4は、実施例 2のアイパッチを示す断面図である。

符号の説明

1· · -基材シート

2· · '第 1の粘着剤層

3· · -ポリエステル繊維不織布

4· · '第 2の粘着剤層

5· · '離型紙

6· · .アイパッチ

7· · -ガーゼ

8· · '第 3の粘着剤層

11 …ウレタン榭脂シート

12 …アルミニウム蒸着層

13 …白色塗料層

発明を実施するための最良の形態

[0053] 次に、本発明のアイパッチを図面を参照して詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。

[0054] (実施例 1)

図 1は実施例 1のアイパッチを示す断面図であり、図 2及び図 3は平面図でる。図中 1は基材シートであり、基材シート 1は、厚さ 15 μ mのポリエステル榭脂シート 11の一面に厚さ 10 /z mのアルミニウム蒸着層 12が積層され、更にアルミニウム蒸着層 12に厚さ 20 mの榭脂と酸ィ匕チタンよりなる白色塗料層が積層されて形成されている。基材シート 1の遮光率は分光光度計で測定したところ 99. 99%であった。

[0055] 3は目付け量 60g/m²のポリエステル榭脂繊維不織布であり、基材シート 1 (ポリエステル榭脂シ一ト 11の他面）にアクリル系粘着剤よりなる第 1の粘着剤層 2により積層されている。又、ポリエステル榭脂繊維不織布 3には厚さ 200 mの第 2の粘着剤層 4が積層されている。更に、第 2の粘着剤層 4にはポリエチレンテレフタレート樹脂よりなる離型紙 5が積層されている。

[0056] 尚、第 2の粘着剤の製造方法は次の通りであった。

攪拌機付反応容器に、酢酸ェチル 200重量部、アクリル酸メトキシェチル 43重量部、アクリル酸ラウリル 38重量部、 N—ビュル 2 ピロリドン 6重量部、アクリル酸 3 重量部及びアクリル酸 2—ヒドロキシルェチル 10重量部を供給し、攪拌しながら反応容器内を窒素置換した。

[0057] 次、で、攪拌及び窒素置換を置換を継続しながら 70°Cに昇温し、ァゾビスイソプチ口-トリルを 0. 005重量部添加し、 70°Cで 15時間重合して、粘着剤溶液を得た。

[0058] 次に、得られたアイパッチを図 2に示したように、ポリエステル榭脂シート 11側から離型紙 5を残して長径 7. 5cm、短径 5. Ocmの楕円形にカットし、目の形状のアイパツチ 6を得た。又、図 3に示したように、ポリエステル榭脂シート 11側力も離型紙 5を残して長径 7. 5cm、短径 5. Ocmの楕円形の右側に 2. Ocmの正方形のタブをつけた形状のアイパッチ 6，を得た。

[0059] (実施例 2)

図 4は実施例 2のアイパッチを示す断面図である。図中 1 'は長さ 7cm、幅 3cmの略目の形状をした基材シートであり、実施例 1で使用した基材シートと同一である。 3'は目付け量 60g/m²のポリエステル榭脂繊維不織布であり、基材シート 1，（ウレタン榭脂シート面）にアクリル系粘着剤よりなる第 1の粘着剤層 2'により積層されている。又、ポリエステル榭脂繊維不織布 3，には厚さ 200 mの第 2の粘着剤層 4，が積層されている。

[0060] 尚、第 2の粘着剤の製造方法は次の通りであった。

スチレンイソプレンスチレンブロック共重合体 (スチレン含有量 30重量⁰ /₀) 100 重量部、流動パラフィン 150重量部、 BHTO. 5重量部及びビタミン E20重量部を二ーダ一に投入し、 110°Cで溶融混練してホットメルト粘着剤組成物を得た。

[0061] 得られたホットメルト粘着剤組成物をポリエチレンテレフタレート榭脂離型フィルムに塗工して、第 2の粘着剤層 4'を形成し、第 2の粘着剤層 4'がポリエステル榭脂繊維不織布 3'に接するように積層した後、ホットプレスを用いて加圧し中央部に凹部を形成した。

[0062] 次いで、ポリエチレンテレフタレート榭脂離型フィルムを剥離し、凹部にガーゼ 7をアクリル系粘着剤よりなる第 3の粘着剤層 8で積層した後、第 2の粘着剤層 4'全体を覆うようにポリエチレンテレフタレート樹脂よりなる離型紙 5，を積層してアイパッチを得た。

産業上の利用可能性

[0063] 本発明のアイパッチは、レーザー光線を遮光すること及び反射を抑止することができ、顔の外科的処置及び Z又は美顔処置をする際に処置を受ける人の目を保護することがでさる。

Claims

請求の範囲

[1] 遮光率が 99. 9%以上の基材シートの一面に柔軟な不織布又は織布が第 1の粘着剤層により積層され、不織布又は織布の他面に第 2の粘着剤層が積層されていることを特徴とするアイパッチ。

[2] 基材シートが、榭脂シートの一面にアルミニウム蒸着層及び Z又は塗料層が積層されてなることを特徴とする請求項 1記載のアイパッチ。

[3] 第 2の粘着剤力アクリル酸エステルを主成分とする共重合体 100重量部と可塑ィ匕成分 50〜300重量部力もなることを特徴とする請求項 1記載のアイパッチ。

[4] アクリル酸エステルを主成分とする共重合体が、アクリル酸メトキシェチル 40〜60 重量⁰ /₀、（メタ）アクリル酸ラウリル 30〜40重量⁰ /₀及び N—ビュル一 2—ピロリドン、ァクリル酸及びアクリル酸 2—ヒドロキシェチルよりなる群力選ばれた極性モノマー 10 〜25重量％のみ力なる共重合体であることを特徴とする請求項 3記載のアイパッチ

[5] 第 2の粘着剤が、（水添)共役ジェンとビニル芳香族炭化水素からなるトリブロック共重合体 100重量部と可塑ィ匕成分 50〜300重量部力もなる粘着剤であることを特徴とする請求項 1記載のアイパッチ。

[6] 第 2の粘着剤 100重量部に対し、皮膚用有価物が 0. 01〜50重量部添加されていることを特徴とする請求項 1記載のアイパッチ。

[7] 更に、第 2の粘着剤層の中心部に第 2の粘着剤層の周囲部分を残して、基材シートより小さい目の保護シートが積層されていることを特徴とする請求項 1記載のアイパッチ。