JP2004271316A - X線ct装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被検体に対するCT撮影範囲の高精度な指定をより簡易に行なうことを可能とする産業用X線CT装置の提供。
【解決手段】産業用X線CT装置は、X線ビームを被検体Mに照射するX線照射部1、被検体に回転動や上下動などを行なわせる被検体走査部2、被検体を透過してきたX線を検出するX線検出部を備えている。このような産業用X線CT装置について、被検体の外観を撮影する光学的撮影手段を備えるとともに、CT像の撮影開始位置と終了位置の指定に用いることができ、また前記X線によるCT像の撮影位置の表示にも用いることのできる位置マークLpを光学的撮影手段による被検体の外観像P上に生成させる位置マーク生成手段を設けている。
【選択図】 図1
【解決手段】産業用X線CT装置は、X線ビームを被検体Mに照射するX線照射部1、被検体に回転動や上下動などを行なわせる被検体走査部2、被検体を透過してきたX線を検出するX線検出部を備えている。このような産業用X線CT装置について、被検体の外観を撮影する光学的撮影手段を備えるとともに、CT像の撮影開始位置と終了位置の指定に用いることができ、また前記X線によるCT像の撮影位置の表示にも用いることのできる位置マークLpを光学的撮影手段による被検体の外観像P上に生成させる位置マーク生成手段を設けている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線CT装置には大別して医療用と産業用がある。その産業用を例にとると、産業用X線CT装置は、一般的に、扇状に広がるX線ビームつまりX線ファンビームを被検体に照射するX線照射部、被検体に対してX線ファンビームの走査的な照射をなすために被検体に回転動や上下動などを行なわせる被検体走査部、被検体を透過してきたX線を検出するX線検出部、これらX線照射部、被検体走査部、X線検出部の制御などをなす制御部を備えている(例えば特許文献1、2)。また産業用X線CT装置は、その被検体走査部の動作タイプに応じた世代分けがある。すなわち第三世代と呼ばれるX線CT装置では被検体走査部がそこに載せられた被検体に回転動と上下動を行なわせ、第二世代と呼ばれるX線CT装置では、X線ファンビームの広がりが狭いために、被検体走査部がそこに載せられた被検体に、回転動と上下動の他にX線照射部とX線検出部を結ぶ直線に対して直角な並進動も行なわせるようになっている。
【0003】
このような産業用X線CT装置は、被検体に回転動と上下動(第二世代のX線CT装置ではこれに並進動が加わる)を行なわせながらX線撮影をなすことで被検体の断層像や立体像(三次元像)を得るCT撮影の他に、被検体に上下動のみを行なわせてX線撮影をなすことで被検体内部の透過2次元画像を得るデジタルラジオグラフィ撮影つまりDR撮影も可能である。このDR撮影で得られる透過2次元画像(DR像)は、被検体に対するCT撮影の範囲を指定するのにも利用される。すなわちCT撮影では、被検体の高さ方向に例えば最低でも1mmといった細かなピッチで断層像を撮影する必要があり、多大な時間を要する。このため被検体の特定部位についてCT像だけ得られればよいといった場合にはその部位に対して撮影開始位置と終了位置を指定してCT撮影を行なうようにするのが適切となる。そこで短時間の撮影で得られるDR像により被検体の内部構造に概略の見当を付けながらこの撮影開始・終了位置の指定を行なうようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11―344453号公報(図1)
【特許文献2】
特開2002―333408公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように産業用X線CT装置では、CT撮影を被検体の必要最小限の部位に限るのが撮影効率を高めて費用を節減する上で有効であり、そのために被検体に対するCT撮影部位の指定が必要となる。そして従来では、その指定にDR像を用いていた。しかしDR像は、2次元の透過画像であるため、被検体の内部構造が複雑であると、その複雑な内部構造が重なった像となり、CT撮影部位の指定のための見当を付け難くなる。このためCT撮影部位の指定を高精度で、つまり必要最小限の範囲で行なうには相当な習熟を必要とし、そうでない場合には余裕を持たせて指定することにならざるを得ず、無駄なCT撮影を行なう結果になっていた。
【0006】
また産業用X線CT装置については、CT撮影を行なっている被検体の現在位置の把握という問題もある。産業用X線CT装置は、例えば被検体の内部欠陥の検出、内部寸法計測、内部構造観察、内部密度分布計測などに用いられる。そしてこのような使用目的においては、例えば鋳物の巣などのような被検体の内部欠陥の検出といった目的のためのCT撮影をより適切に行なえるようにするために、CT撮影を行なっている被検体の現在位置を操作者が把握できることも大切である。そのため、産業用X線CT装置ではCT撮影の現在位置情報を被検体に設定の座標に基づいて操作者に提供することなどが行なわれている。しかしそのような情報からCT撮影の被検体に対する現在位置をイメージするのは容易でない。そこで、CT撮影を行なっている被検体の現在位置を直感的に把握できるようにすることが望まれる。
【0007】
本発明は、このような従来の事情を背景になされたものであり、被検体に対する部分的なCT撮影範囲の高精度な指定をより簡易に行なうことを可能にするとともに、CT撮影位置の直感的把握を容易とするX線CT装置の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明では、X線ビームを被検体に照射するX線照射部、前記被検体に対する前記X線ビームの走査的な照射のために前記被検体の回転動や上下動などを行なわせる被検体走査部および前記被検体を透過してきたX線を検出するX線検出部を備えたX線CT装置において、前記被検体の外観を撮影する光学的撮影手段を備えるとともに、前記X線によるCT像の撮影開始位置と終了位置の指定に用いることができ、また前記X線によるCT像の撮影位置の表示にも用いることのできる位置マークを前記光学的撮影手段で得られる前記被検体の外観像上に生成させる位置マーク生成手段を備えたことを特徴としている。
【0009】
また本発明では上記のようなX線CT装置について、レーザ光照射手段にて水平方向で面状に広がるようにレーザビームを前記被検体に照射し、このレーザビームの照射により前記被検体の表面に付されるレーザビーム照射ラインとして前記位置マークを生成する構成にして、前記位置マーク生成手段を形成するようにしている。
【0010】
また本発明では上記のようなX線CT装置について、前記光学的撮影手段で得られる前記被検体の外観像に、当該外観像を表示する表示手段の画面上でスーパーインポーズ機能により前記位置マークを重ね表示する構成にして、前記位置マーク生成手段を形成するようにしている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1に第1の一実施形態による産業用X線CT装置の構成を模式化して示す。この産業用X線CT装置は、X線照射部1、被検体走査部2、X線検出部3、制御部4および表示手段5を備え、さらに本発明を特徴付ける光学的撮影手段6とレーザ光照射手段7を備えている。なお、図中における矢印付きの一点鎖線は信号の伝達関係を示している。
【0012】
X線照射部1からは水平方向に扇状に広がるX線ファンビーム(図示せず)が照射される。被検体走査部2は、例えば回転動とともに上下動も可能とされたターンテーブルの形態で形成される。この被検体走査部2には被検体Mが載置され、この被検体Mが被検体走査部2の動作に応じて回転や上下動による走査動作をなしつつX線照射部1からのX線ファンビームの照射を受ける。被検体Mを透過したX線はX線検出部3に入射して検出される。X線検出部3は、X線検出器8とこのX線検出器8への散乱X線の入射を抑えるコリメータ9からなるのが通常である。X線検出器8は、複数のX線センサ(図示せず)をライン状に配列して形成されている。そして、その各X線センサへのX線の入射量に応じた信号がX線検出器8から出力され、その信号は増幅されるとともにデジタル信号に変換されて制御部4に送られる。制御部4は、産業用X線CT装置全般の制御機能を負っているとともに、信号処理・画像再構機能も負っている。信号処理・画像再構成は、CT画像の再構成のことであり、被検体走査部2の回転と上下動の組合せにより決定される被検体MとX線ファンビームとの相対的な3次元位置情報、それに各位置におけるX線の減衰量から被検体Mの2次元あるいは3次元の密度分布を割り出し、CT像として可視化する処理である。なお、制御部4はコンピュータシステムで形成されており、例えばキーボードやマウスなどの入力手段11が接続されている。
【0013】
光学的撮影手段6は、被検体Mの外観を光学的に撮影するものであり、例えばCCDカメラなどがこれに用いられる。また光学的撮影手段6は、被検体走査部2に載置された被検体Mの全体を一枚の画像として取り込めるような位置に設置される。図の例ではX線照射部1の先端部分に取り付けてある。この光学的撮影手段6で撮影して得られた被検体Mの外観像Pは、適切な画像処理ソフトウエアなどで処理されて表示手段5に表示される。
【0014】
レーザ光照射手段7は、位置マーク生成手段として機能するものであり、水平方向で面状に広がる、具体的には扇形で面状に広がるレーザファンビームBを被検体Mに照射できるように形成される。したがってレーザ光照射手段7でレーザ光を照射された被検体Mの表面には被検体Mを横切る状態のレーザビーム照射ラインLbを生じる。このレーザビーム照射ラインLbは、CT像の撮影開始位置と終了位置を指定するための位置マークとして用いられ、またCT撮影を行なっている被検体Mの現在位置の直感的な把握にも用いられる。そのためレーザ光照射手段7は、被検体走査部2上の被検体Mに対して直角にレーザファンビームBを照射でき、かつX線ファンビームの被検体Mに対する照射位置と同じ位置に照射できるように配置するのが好ましい。図の例では、X線照射部1の先端部分にX線照射部1からのX線ファンビームと同じ水平面内でレーザファンビームBを照射できるように取り付けてある。このようなレーザ光照射を可能とするレーザ光照射手段7は、例えばレーザ墨出し器において常用されている技術を利用して形成することができる。
【0015】
次に、以上のような構成の産業用X線CT装置においてなされるCT像の撮影操作について説明する。CT像の撮影は、被検体Mの全体に対してCT像の撮影を必要とする全体撮影の場合と被検体Mの特定部分に対してだけCT像の撮影をすればよい部分撮影の場合に分けられる。全体撮影の場合は、被検体走査部2に載置の被検体Mの下端から上端までの全体にX線照射部1からのX線ファンビームを照射できるような上昇動または下降動を被検体走査部2に行なわせるとともに、この上昇動または下降動に回転動を組み合わせつつCT像のための撮影を行なう。そして、そのCT撮影中にレーザ光照射手段7にてレーザファンビームBを被検体Mに照射してレーザビーム照射ラインLbを生成させ、この位置マークであるレーザビーム照射ラインLbからCT撮影を行なっている被検体Mの現在位置を直感的に把握しながらCT撮影を進める。
【0016】
一方、部分撮影の場合には、まずX線を用いてのCT撮影に先立って撮影対象部位を被検体Mに対して指定する。それには、レーザ光照射手段7によるレーザファンビームBだけを被検体Mに照射した状態で被検体走査部2に上昇動または下降動を行なわせる。この上昇動または下降動に応じてレーザファンビームBによる被検体Mの外面上のレーザビーム照射ラインLbが被検体Mに対して上昇または下降する。この状態は、前述のように適切な画像処理ソフトウエアなどで処理された被検体Mの外観像Pとして表示手段5に表示されるので、この表示手段5の画面を見ながら、レーザビーム照射ラインLbがCT撮影開始位置に来たなら、その時点で被検体走査部2の動作を一旦止め、表示手段5の画面においてレーザビーム照射ラインLbを例えばマウス・ポインタなどでクリックする。そうすると、被検体Mに対するCT撮影開始位置が指定され、これが制御部4に記録される。CT撮影開始位置の指定を終えたら、被検体走査部2に再度上昇動または下降動を行なわせ、レーザビーム照射ラインLbがCT撮影終了位置に来たなら、その時点でCT撮影開始位置の指定の場合と同様な操作を行なってCT撮影終了位置を制御部4に記録させる。以上のようにしてCT撮影部位の指定を終えたら、その指定された部位についてのCT撮影を行なう。この部分的CT撮影は、制御部4に上記のようにして記録されている撮影部位指定情報に基づいて制御部4が被検体走査部2などを制御することで行なわれる。そしてこの場合にも、そのCT撮影中にレーザ光照射手段7にてレーザファンビームBを被検体Mに照射してレーザビーム照射ラインLbを生成させ、このレーザビーム照射ラインLbからCT撮影を行なっている被検体Mの現在位置を直感的に把握しながらCT撮影を進める。
【0017】
ここで、以上のようなレーザビーム照射ラインLbによるCT撮影部位の指定を行なうには、CT撮影開始位置とCT撮影終了位置を定めるための何らかの情報を操作者が予め持っている必要がある。そのような情報は、例えば被検体自体やその図面に書き込まれた撮影部位の指示として与えられ、あるいは被検体の構造についての知識などに基づいて得ることができる。このような情報を得られない場合には、従来から用いられている上述のDR像による方式などで指定を行なうことになる。
【0018】
以上のように本発明では、被検体に対して部分CT撮影を行なう場合に、被検体に対してレーザファンビームを照射し、この照射で被検体の外面に生成されるレーザビーム照射ラインを位置マークとして用いることでCT撮影の撮影開始位置と終了位置を指定できるようにしている。このためDR像を用いた従来のCT撮影部位指定方式におけるような問題がなく、簡便に、しかも高精度でCT撮影部位の指定を行なえるようになる。特に、本実施形態のようにレーザファンビームによるレーザビーム照射ラインを位置マークと方式は、レーザビーム照射ラインが被検体の表面の凹凸形状に沿って付されることから、例えば被検体の構造についての知識に基づいてCT撮影部位の指定を行なうような場合に、直感性が高めることができるなどの利点がある。
【0019】
また本発明では、レーザビーム照射ラインによる位置マークを用いることで被検体に対するCT撮影の現在位置の直感的な把握を容易になすことができ、例えば鋳物の巣などのような被検体の内部欠陥の検出といった目的のためのCT撮影をより適切に行なうことが可能となる。
【0020】
図2に第2の一実施形態による産業用X線CT装置の構成を模式化して示す。本実施形態の産業用X線CT装置は、基本的には第1の実施形態における産業用X線CT装置と同様である。相違するところは、位置マーク生成手段をスーパーインポーズ機能によりソフトウエア的に形成していることである。具体的には、光学的撮影手段6で取得した被検体Mの外観像Pを表示手段5の画面上に表示する際に、その画面中にスーパーインポーズ機能により画面に水平なマークラインLmを重ねて表示し、このマークラインLmをCT像の撮影開始位置と終了位置の指定用およびCT撮影の被検体Mに対する現在位置の直感的把握用である位置マークとして用いるようにしている。したがって本実施形態では第1の実施形態におけるレーザ光照射手段7は不要となる。ただ、その一方でマークラインLmと外観像Pの座標関係を簡明化するために、光学的撮影手段6をその光軸がX線ファンビームと同じ水平面内に含まれるように配置している。
【0021】
本実施形態の産業用X線CT装置でなされるCT像の撮影における部分撮影は以下の手順でなされる。X線を用いてのCT撮影に先立って撮影対象部位を被検体Mに対して指定することになるが、それには、光学的撮影手段6で被検体Mの外観像Pを撮影し、それを表示手段5の画面上に表示するとともに、その画面中にスーパーインポーズ機能によりマークラインLmを重ねて表示する。この状態で外観像Pに対して相対的にマークラインLmを上下に動かす。このマークラインLmの相対的な上下動は、画面上で外観像Pを固定した状態でマークラインLmを上下に移動させることによりなすか、またはマークラインLmを画面上で固定した状態で動被検体走査部2により被検体Mに上昇動または下降動を行なわせることによりなすことができる。この外観像PとマークラインLmの相対的な上昇動または下降動に応じてマークラインLmが外観像Pに対して上昇または下降する。そこでこの画面を見ながら、マークラインLmがCT撮影開始位置に来たなら、その時点でマークラインLmの相対動を一旦止め、表示手段5の画面上でマークラインLmをマウス・ポインタなどでクリックする。そうすると、被検体Mに対するCT撮影開始位置が指定され、これが制御部4に記録される。CT撮影開始位置の指定を終えたら、マークラインLmに再度相対動を行なわせ、マークラインLmがCT撮影終了位置に来たなら、その時点でCT撮影開始位置の指定の場合と同様な操作を行なってCT撮影終了位置を制御部4に記録させる。以上のようにしてCT撮影部位の指定を終えたら、その指定された部位についてのCT撮影を行なう。この部分的CT撮影は、制御部4に上記のようにして記録されている撮影部位指定情報に基づいて制御部4が被検体走査部2などを制御することで行なわれる。そしてこの場合にも、マークラインLmからCT撮影を行なっている被検体Mの現在位置を直感的に把握しながらCT撮影を進める。
【0022】
以上の各実施形態は本発明を実施する上での代表的な例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でこれらを適宜に変更することができる。一例として光学的撮影手段やレーザ光照射手段の配置を挙げることができる。すなわち上記各実施形態では、被検体の撮影をX線ビームの照射方向から行なうように光学的撮影手段を配置し、またレーザビームを被検体に照射する場合に、そのレーザビームもX線ビームの照射方向から照射するようにレーザ光照射手段を配置していた。このような配置は、一つの好ましい例であり、これ代えて、例えばX線ビームの照射方向と反対側から被検体の撮影をなすように光学的撮影手段を配置し、またレーザビームをX線ビームの照射方向と反対側から照射するようにレーザ光照射手段を配置するようにしてもよい。また本発明は、産業用X線CT装置に対して特に有用であるが、必ずしも産業用X線CT装置に限られず、医療用のX線CT装置に適用することも可能である。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、被検体の外観を光学的撮影手段で撮影し、その被検体の外観像に位置マークを表示させ、この位置マークを用いて部分CT撮影で対象とする撮影範囲の開始位置と終了位置を指定でき、またCT撮影の被検体に対する現在位置の直感的把握を容易になせるようにしている。このため本発明によれば、DR像を用いた従来のCT撮影部位指定方式におけるような問題がなく、簡便に、しかも高精度でCT撮影部位の指定を行なえ、またCT撮影位置の直感的把握をもってCT撮影をより適切に行なえるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態による産業用X線CT装置の構成を模式化して示す図である。
【図2】第2の実施形態による産業用X線CT装置の構成を模式化して示す図である。
【符号の説明】
1 X線照射部
2 被検体走査部
3 X線検出部
5 表示手段
6 光学的撮影手段
7 レーザ光照射手段
B レーザビーム
M 被検体
Lb レーザビーム照射ライン(位置マーク)
Lm マークライン(位置マーク)
P 被検体の外観像
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線CT装置には大別して医療用と産業用がある。その産業用を例にとると、産業用X線CT装置は、一般的に、扇状に広がるX線ビームつまりX線ファンビームを被検体に照射するX線照射部、被検体に対してX線ファンビームの走査的な照射をなすために被検体に回転動や上下動などを行なわせる被検体走査部、被検体を透過してきたX線を検出するX線検出部、これらX線照射部、被検体走査部、X線検出部の制御などをなす制御部を備えている(例えば特許文献1、2)。また産業用X線CT装置は、その被検体走査部の動作タイプに応じた世代分けがある。すなわち第三世代と呼ばれるX線CT装置では被検体走査部がそこに載せられた被検体に回転動と上下動を行なわせ、第二世代と呼ばれるX線CT装置では、X線ファンビームの広がりが狭いために、被検体走査部がそこに載せられた被検体に、回転動と上下動の他にX線照射部とX線検出部を結ぶ直線に対して直角な並進動も行なわせるようになっている。
【0003】
このような産業用X線CT装置は、被検体に回転動と上下動(第二世代のX線CT装置ではこれに並進動が加わる)を行なわせながらX線撮影をなすことで被検体の断層像や立体像(三次元像)を得るCT撮影の他に、被検体に上下動のみを行なわせてX線撮影をなすことで被検体内部の透過2次元画像を得るデジタルラジオグラフィ撮影つまりDR撮影も可能である。このDR撮影で得られる透過2次元画像(DR像)は、被検体に対するCT撮影の範囲を指定するのにも利用される。すなわちCT撮影では、被検体の高さ方向に例えば最低でも1mmといった細かなピッチで断層像を撮影する必要があり、多大な時間を要する。このため被検体の特定部位についてCT像だけ得られればよいといった場合にはその部位に対して撮影開始位置と終了位置を指定してCT撮影を行なうようにするのが適切となる。そこで短時間の撮影で得られるDR像により被検体の内部構造に概略の見当を付けながらこの撮影開始・終了位置の指定を行なうようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11―344453号公報(図1)
【特許文献2】
特開2002―333408公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように産業用X線CT装置では、CT撮影を被検体の必要最小限の部位に限るのが撮影効率を高めて費用を節減する上で有効であり、そのために被検体に対するCT撮影部位の指定が必要となる。そして従来では、その指定にDR像を用いていた。しかしDR像は、2次元の透過画像であるため、被検体の内部構造が複雑であると、その複雑な内部構造が重なった像となり、CT撮影部位の指定のための見当を付け難くなる。このためCT撮影部位の指定を高精度で、つまり必要最小限の範囲で行なうには相当な習熟を必要とし、そうでない場合には余裕を持たせて指定することにならざるを得ず、無駄なCT撮影を行なう結果になっていた。
【0006】
また産業用X線CT装置については、CT撮影を行なっている被検体の現在位置の把握という問題もある。産業用X線CT装置は、例えば被検体の内部欠陥の検出、内部寸法計測、内部構造観察、内部密度分布計測などに用いられる。そしてこのような使用目的においては、例えば鋳物の巣などのような被検体の内部欠陥の検出といった目的のためのCT撮影をより適切に行なえるようにするために、CT撮影を行なっている被検体の現在位置を操作者が把握できることも大切である。そのため、産業用X線CT装置ではCT撮影の現在位置情報を被検体に設定の座標に基づいて操作者に提供することなどが行なわれている。しかしそのような情報からCT撮影の被検体に対する現在位置をイメージするのは容易でない。そこで、CT撮影を行なっている被検体の現在位置を直感的に把握できるようにすることが望まれる。
【0007】
本発明は、このような従来の事情を背景になされたものであり、被検体に対する部分的なCT撮影範囲の高精度な指定をより簡易に行なうことを可能にするとともに、CT撮影位置の直感的把握を容易とするX線CT装置の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明では、X線ビームを被検体に照射するX線照射部、前記被検体に対する前記X線ビームの走査的な照射のために前記被検体の回転動や上下動などを行なわせる被検体走査部および前記被検体を透過してきたX線を検出するX線検出部を備えたX線CT装置において、前記被検体の外観を撮影する光学的撮影手段を備えるとともに、前記X線によるCT像の撮影開始位置と終了位置の指定に用いることができ、また前記X線によるCT像の撮影位置の表示にも用いることのできる位置マークを前記光学的撮影手段で得られる前記被検体の外観像上に生成させる位置マーク生成手段を備えたことを特徴としている。
【0009】
また本発明では上記のようなX線CT装置について、レーザ光照射手段にて水平方向で面状に広がるようにレーザビームを前記被検体に照射し、このレーザビームの照射により前記被検体の表面に付されるレーザビーム照射ラインとして前記位置マークを生成する構成にして、前記位置マーク生成手段を形成するようにしている。
【0010】
また本発明では上記のようなX線CT装置について、前記光学的撮影手段で得られる前記被検体の外観像に、当該外観像を表示する表示手段の画面上でスーパーインポーズ機能により前記位置マークを重ね表示する構成にして、前記位置マーク生成手段を形成するようにしている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1に第1の一実施形態による産業用X線CT装置の構成を模式化して示す。この産業用X線CT装置は、X線照射部1、被検体走査部2、X線検出部3、制御部4および表示手段5を備え、さらに本発明を特徴付ける光学的撮影手段6とレーザ光照射手段7を備えている。なお、図中における矢印付きの一点鎖線は信号の伝達関係を示している。
【0012】
X線照射部1からは水平方向に扇状に広がるX線ファンビーム(図示せず)が照射される。被検体走査部2は、例えば回転動とともに上下動も可能とされたターンテーブルの形態で形成される。この被検体走査部2には被検体Mが載置され、この被検体Mが被検体走査部2の動作に応じて回転や上下動による走査動作をなしつつX線照射部1からのX線ファンビームの照射を受ける。被検体Mを透過したX線はX線検出部3に入射して検出される。X線検出部3は、X線検出器8とこのX線検出器8への散乱X線の入射を抑えるコリメータ9からなるのが通常である。X線検出器8は、複数のX線センサ(図示せず)をライン状に配列して形成されている。そして、その各X線センサへのX線の入射量に応じた信号がX線検出器8から出力され、その信号は増幅されるとともにデジタル信号に変換されて制御部4に送られる。制御部4は、産業用X線CT装置全般の制御機能を負っているとともに、信号処理・画像再構機能も負っている。信号処理・画像再構成は、CT画像の再構成のことであり、被検体走査部2の回転と上下動の組合せにより決定される被検体MとX線ファンビームとの相対的な3次元位置情報、それに各位置におけるX線の減衰量から被検体Mの2次元あるいは3次元の密度分布を割り出し、CT像として可視化する処理である。なお、制御部4はコンピュータシステムで形成されており、例えばキーボードやマウスなどの入力手段11が接続されている。
【0013】
光学的撮影手段6は、被検体Mの外観を光学的に撮影するものであり、例えばCCDカメラなどがこれに用いられる。また光学的撮影手段6は、被検体走査部2に載置された被検体Mの全体を一枚の画像として取り込めるような位置に設置される。図の例ではX線照射部1の先端部分に取り付けてある。この光学的撮影手段6で撮影して得られた被検体Mの外観像Pは、適切な画像処理ソフトウエアなどで処理されて表示手段5に表示される。
【0014】
レーザ光照射手段7は、位置マーク生成手段として機能するものであり、水平方向で面状に広がる、具体的には扇形で面状に広がるレーザファンビームBを被検体Mに照射できるように形成される。したがってレーザ光照射手段7でレーザ光を照射された被検体Mの表面には被検体Mを横切る状態のレーザビーム照射ラインLbを生じる。このレーザビーム照射ラインLbは、CT像の撮影開始位置と終了位置を指定するための位置マークとして用いられ、またCT撮影を行なっている被検体Mの現在位置の直感的な把握にも用いられる。そのためレーザ光照射手段7は、被検体走査部2上の被検体Mに対して直角にレーザファンビームBを照射でき、かつX線ファンビームの被検体Mに対する照射位置と同じ位置に照射できるように配置するのが好ましい。図の例では、X線照射部1の先端部分にX線照射部1からのX線ファンビームと同じ水平面内でレーザファンビームBを照射できるように取り付けてある。このようなレーザ光照射を可能とするレーザ光照射手段7は、例えばレーザ墨出し器において常用されている技術を利用して形成することができる。
【0015】
次に、以上のような構成の産業用X線CT装置においてなされるCT像の撮影操作について説明する。CT像の撮影は、被検体Mの全体に対してCT像の撮影を必要とする全体撮影の場合と被検体Mの特定部分に対してだけCT像の撮影をすればよい部分撮影の場合に分けられる。全体撮影の場合は、被検体走査部2に載置の被検体Mの下端から上端までの全体にX線照射部1からのX線ファンビームを照射できるような上昇動または下降動を被検体走査部2に行なわせるとともに、この上昇動または下降動に回転動を組み合わせつつCT像のための撮影を行なう。そして、そのCT撮影中にレーザ光照射手段7にてレーザファンビームBを被検体Mに照射してレーザビーム照射ラインLbを生成させ、この位置マークであるレーザビーム照射ラインLbからCT撮影を行なっている被検体Mの現在位置を直感的に把握しながらCT撮影を進める。
【0016】
一方、部分撮影の場合には、まずX線を用いてのCT撮影に先立って撮影対象部位を被検体Mに対して指定する。それには、レーザ光照射手段7によるレーザファンビームBだけを被検体Mに照射した状態で被検体走査部2に上昇動または下降動を行なわせる。この上昇動または下降動に応じてレーザファンビームBによる被検体Mの外面上のレーザビーム照射ラインLbが被検体Mに対して上昇または下降する。この状態は、前述のように適切な画像処理ソフトウエアなどで処理された被検体Mの外観像Pとして表示手段5に表示されるので、この表示手段5の画面を見ながら、レーザビーム照射ラインLbがCT撮影開始位置に来たなら、その時点で被検体走査部2の動作を一旦止め、表示手段5の画面においてレーザビーム照射ラインLbを例えばマウス・ポインタなどでクリックする。そうすると、被検体Mに対するCT撮影開始位置が指定され、これが制御部4に記録される。CT撮影開始位置の指定を終えたら、被検体走査部2に再度上昇動または下降動を行なわせ、レーザビーム照射ラインLbがCT撮影終了位置に来たなら、その時点でCT撮影開始位置の指定の場合と同様な操作を行なってCT撮影終了位置を制御部4に記録させる。以上のようにしてCT撮影部位の指定を終えたら、その指定された部位についてのCT撮影を行なう。この部分的CT撮影は、制御部4に上記のようにして記録されている撮影部位指定情報に基づいて制御部4が被検体走査部2などを制御することで行なわれる。そしてこの場合にも、そのCT撮影中にレーザ光照射手段7にてレーザファンビームBを被検体Mに照射してレーザビーム照射ラインLbを生成させ、このレーザビーム照射ラインLbからCT撮影を行なっている被検体Mの現在位置を直感的に把握しながらCT撮影を進める。
【0017】
ここで、以上のようなレーザビーム照射ラインLbによるCT撮影部位の指定を行なうには、CT撮影開始位置とCT撮影終了位置を定めるための何らかの情報を操作者が予め持っている必要がある。そのような情報は、例えば被検体自体やその図面に書き込まれた撮影部位の指示として与えられ、あるいは被検体の構造についての知識などに基づいて得ることができる。このような情報を得られない場合には、従来から用いられている上述のDR像による方式などで指定を行なうことになる。
【0018】
以上のように本発明では、被検体に対して部分CT撮影を行なう場合に、被検体に対してレーザファンビームを照射し、この照射で被検体の外面に生成されるレーザビーム照射ラインを位置マークとして用いることでCT撮影の撮影開始位置と終了位置を指定できるようにしている。このためDR像を用いた従来のCT撮影部位指定方式におけるような問題がなく、簡便に、しかも高精度でCT撮影部位の指定を行なえるようになる。特に、本実施形態のようにレーザファンビームによるレーザビーム照射ラインを位置マークと方式は、レーザビーム照射ラインが被検体の表面の凹凸形状に沿って付されることから、例えば被検体の構造についての知識に基づいてCT撮影部位の指定を行なうような場合に、直感性が高めることができるなどの利点がある。
【0019】
また本発明では、レーザビーム照射ラインによる位置マークを用いることで被検体に対するCT撮影の現在位置の直感的な把握を容易になすことができ、例えば鋳物の巣などのような被検体の内部欠陥の検出といった目的のためのCT撮影をより適切に行なうことが可能となる。
【0020】
図2に第2の一実施形態による産業用X線CT装置の構成を模式化して示す。本実施形態の産業用X線CT装置は、基本的には第1の実施形態における産業用X線CT装置と同様である。相違するところは、位置マーク生成手段をスーパーインポーズ機能によりソフトウエア的に形成していることである。具体的には、光学的撮影手段6で取得した被検体Mの外観像Pを表示手段5の画面上に表示する際に、その画面中にスーパーインポーズ機能により画面に水平なマークラインLmを重ねて表示し、このマークラインLmをCT像の撮影開始位置と終了位置の指定用およびCT撮影の被検体Mに対する現在位置の直感的把握用である位置マークとして用いるようにしている。したがって本実施形態では第1の実施形態におけるレーザ光照射手段7は不要となる。ただ、その一方でマークラインLmと外観像Pの座標関係を簡明化するために、光学的撮影手段6をその光軸がX線ファンビームと同じ水平面内に含まれるように配置している。
【0021】
本実施形態の産業用X線CT装置でなされるCT像の撮影における部分撮影は以下の手順でなされる。X線を用いてのCT撮影に先立って撮影対象部位を被検体Mに対して指定することになるが、それには、光学的撮影手段6で被検体Mの外観像Pを撮影し、それを表示手段5の画面上に表示するとともに、その画面中にスーパーインポーズ機能によりマークラインLmを重ねて表示する。この状態で外観像Pに対して相対的にマークラインLmを上下に動かす。このマークラインLmの相対的な上下動は、画面上で外観像Pを固定した状態でマークラインLmを上下に移動させることによりなすか、またはマークラインLmを画面上で固定した状態で動被検体走査部2により被検体Mに上昇動または下降動を行なわせることによりなすことができる。この外観像PとマークラインLmの相対的な上昇動または下降動に応じてマークラインLmが外観像Pに対して上昇または下降する。そこでこの画面を見ながら、マークラインLmがCT撮影開始位置に来たなら、その時点でマークラインLmの相対動を一旦止め、表示手段5の画面上でマークラインLmをマウス・ポインタなどでクリックする。そうすると、被検体Mに対するCT撮影開始位置が指定され、これが制御部4に記録される。CT撮影開始位置の指定を終えたら、マークラインLmに再度相対動を行なわせ、マークラインLmがCT撮影終了位置に来たなら、その時点でCT撮影開始位置の指定の場合と同様な操作を行なってCT撮影終了位置を制御部4に記録させる。以上のようにしてCT撮影部位の指定を終えたら、その指定された部位についてのCT撮影を行なう。この部分的CT撮影は、制御部4に上記のようにして記録されている撮影部位指定情報に基づいて制御部4が被検体走査部2などを制御することで行なわれる。そしてこの場合にも、マークラインLmからCT撮影を行なっている被検体Mの現在位置を直感的に把握しながらCT撮影を進める。
【0022】
以上の各実施形態は本発明を実施する上での代表的な例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でこれらを適宜に変更することができる。一例として光学的撮影手段やレーザ光照射手段の配置を挙げることができる。すなわち上記各実施形態では、被検体の撮影をX線ビームの照射方向から行なうように光学的撮影手段を配置し、またレーザビームを被検体に照射する場合に、そのレーザビームもX線ビームの照射方向から照射するようにレーザ光照射手段を配置していた。このような配置は、一つの好ましい例であり、これ代えて、例えばX線ビームの照射方向と反対側から被検体の撮影をなすように光学的撮影手段を配置し、またレーザビームをX線ビームの照射方向と反対側から照射するようにレーザ光照射手段を配置するようにしてもよい。また本発明は、産業用X線CT装置に対して特に有用であるが、必ずしも産業用X線CT装置に限られず、医療用のX線CT装置に適用することも可能である。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、被検体の外観を光学的撮影手段で撮影し、その被検体の外観像に位置マークを表示させ、この位置マークを用いて部分CT撮影で対象とする撮影範囲の開始位置と終了位置を指定でき、またCT撮影の被検体に対する現在位置の直感的把握を容易になせるようにしている。このため本発明によれば、DR像を用いた従来のCT撮影部位指定方式におけるような問題がなく、簡便に、しかも高精度でCT撮影部位の指定を行なえ、またCT撮影位置の直感的把握をもってCT撮影をより適切に行なえるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態による産業用X線CT装置の構成を模式化して示す図である。
【図2】第2の実施形態による産業用X線CT装置の構成を模式化して示す図である。
【符号の説明】
1 X線照射部
2 被検体走査部
3 X線検出部
5 表示手段
6 光学的撮影手段
7 レーザ光照射手段
B レーザビーム
M 被検体
Lb レーザビーム照射ライン(位置マーク)
Lm マークライン(位置マーク)
P 被検体の外観像
Claims (3)
- X線ビームを被検体に照射するX線照射部、前記被検体に対する前記X線ビームの走査的な照射のために前記被検体の回転動や上下動などを行なわせる被検体走査部および前記被検体を透過してきたX線を検出するX線検出部を備えたX線CT装置において、
前記被検体の外観を撮影する光学的撮影手段を備えるとともに、前記X線によるCT像の撮影開始位置と終了位置の指定に用いることができ、また前記X線によるCT像の撮影位置の表示にも用いることのできる位置マークを前記光学的撮影手段で得られる前記被検体の外観像上に生成させる位置マーク生成手段を備えたことを特徴とするX線CT装置。 - 前記位置マーク生成手段は、レーザ光照射手段にて水平方向で面状に広がるようにレーザビームを前記被検体に照射し、このレーザビームの照射により前記被検体の表面に付されるレーザビーム照射ラインとして前記位置マークを生成するように形成されている請求項1に記載のX線CT装置。
- 前記位置マーク生成手段は、前記光学的撮影手段で得られる前記被検体の外観像に、当該外観像を表示する表示手段の画面上でスーパーインポーズ機能により前記位置マークを重ね表示するように形成されている請求項1に記載のX線CT装置。
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