JP2004262584A - 画像形成装置及び画像形成制御方法 - Google Patents

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学 水野
Atsushi Nakagawa
敦司 中川
Masahiro Kurahashi
昌裕 倉橋
Kunio Tsuruno
鶴野  邦夫
Tetsuya Morita
哲哉 森田
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Abstract

【目的】用紙の高速搬送下でも、コストを上げることなく、紙送り方向の用紙位置を高精度に検知でき、正確な印字位置を実現できる画像形成装置の提供。
【構成】画像を読み取る複数の読取画素を有し、前記複数の読取画素がシートの搬送方向に対して垂直方向に並ぶように前記搬送されるシートの横端が読み取れる通過領域に配置された画像読取手段と、前記複数の読取画素の少なくとも一部を所定の周期で繰り返し読み出すことにより前記搬送されるシートの横端を検知する横端検知手段と、前記横端検知手段によって検知された少なくとも2箇所の前記搬送されるシートの横端位置を基に前記シートの横端斜行量を検知する横端斜行量検知手段と、を有する画像形成装置において、前記横端斜行量検知手段によって求まる横端斜行量を複数個検知し、前記複数個の斜行量の較差を算出する較差算出手段を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、電子写真技術を用いたLBP(レーザビームプリンタ)や複写機等の画像形成装置及び画像形成制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図29は従来の画像形成装置における印字位置調整機構を示す側面図であり、図30は図29の印字位置調整機構の一部を示す平面図である。
【0003】
図29及び30において、1301は感光ドラム、1302は感光ドラム1301に潜像を形成するレーザ、1303は用紙送りタイミングを決めるレジストクラッチ(レジストローラ)、1304は搬送される用紙を検知する紙センサ、1305は用紙の送り方向に対して垂直方向の横端のずれ量を検知するずれ量検知センサ、1401は出力用紙である。1403は用紙の送り方向を示す。
【0004】
上記構成を有する従来の印字位置調整機構では、CPU(図示せず)は、ずれ量検知センサ1305によって検知される用紙の横端のずれ量を取得するとともに、紙センサ1304によって検知される紙送り方向の用紙位置を取得し、これらの情報を画像制御回路(図示せず)に伝達する。そして、画像制御回路は、これらの取得した情報を基にレーザ1302を駆動するレーザ制御回路(図示せず)に転送される画像データの転送タイミングを調整していた。
【0005】
更に、レーザによる画像書き出し位置を設定した後、ずれ量検知センサ1305によって検知される少なくとも2箇所の用紙の横端位置を基に用紙の斜行を判断し、エラー表示等を行っていた(特開平9−219776号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の画像形成装置の印字位置調整機構では、以下のような問題があり、その改善が要望されていた。
【0007】
即ち、印字速度を向上させるために用紙の搬送を高速にした場合、特に紙送り方向の紙センサの読取性能が問題となった。特に、紙センサに安価な機械的センサを用いた場合、読み取り誤差が大きく、読み取り誤差がそのまま画像位置のずれとなって現れてしまった。
【0008】
又、用紙の斜行検知では、紙搬送中、ずれ量検知センサによって検知される用紙の横端位置を基に判断するので、検知時点で既に画像形成が行われており、エラーとしてオペレータに通知する手段しかなかった。
【0009】
そこで、本発明は、用紙の高速搬送下でも、コストを上げることなく、紙送り方向の用紙位置を高精度に検知でき、正確な印字位置を実現できる画像形成装置及び画像形成制御方法を提供することを目的とする。
【0010】
又、本発明は、用紙に画像が形成される前に正確に斜行を検知することができ、斜行によって印字品位の低い画像が形成された用紙を出力しないで済む画像形成装置及び画像形成制御方法を提供することを他の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、画像を読み取る複数の読取画素を有し、前記複数の読取画素がシートの搬送方向に対して垂直方向に並ぶように前記搬送されるシートの横端が読み取れる通過領域に配置された画像読取手段と、前記複数の読取画素の少なくとも一部を所定の周期で繰り返し読み出すことにより前記搬送されるシートの横端を検知する横端検知手段と、前記横端検知手段によって検知された少なくとも2箇所の前記搬送されるシートの横端位置を基に前記シートの横端斜行量を検知する横端斜行量検知手段とを有する画像形成装置において、前記横端斜行量検知手段によって求まる横端斜行量を複数個検知し、前記複数個の斜行量の較差を算出する較差算出手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
又、前記較差算出手段によって算出される前記複数個の横端斜行量の較差が所定量以上か所定量未満かを判断する較差判断手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
更に、前記複数の読取画素の一部を前記所定の周期より短い周期で繰り返し読み出すことにより前記搬送されるシートの先端を検知する先端検知手段と、前記先端検知手段において前記複数の読取画素の一部から読み出された前記シートの先端を表すデータを基に前記シートの先端斜行量を検知する先端斜行量検知手段と、前記検知された横端斜行量と前記検知された先端斜行量を基に前記画像読取手段の取り付け角度度を算出する取り付け角度度算出手段と、前記算出された取り付け角度度を基に前記先端斜行量検知手段によって検知される先端斜行量を補正する先端斜行量補正手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
又、前記取り付け角度算出手段により取り付け角度を算出した際に、前記較差判断手段によって求まる複数個の横端斜行量の較差が所定量以上か所定量未満かを判断し、所定量以上と判断された場合、前記算出された取り付け角度度を無効にする取り付け角度度無効手段を備えたことを特徴とする。
【0015】
本発明の画像形成制御方法は、画像を読み取る複数の読取画素を有し、前記複数の読取画素がシートの搬送方向に対して垂直方向に並ぶように前記搬送されるシートの横端が読み取れる通過領域に配置された画像読取工程と、前記複数の読取画素の少なくとも一部を所定の周期で繰り返し読み出すことにより前記搬送されるシートの横端を検知する横端検知工程と、前記横端検知工程によって検知された少なくとも2箇所の前記搬送されるシートの横端位置を基に前記シートの横端斜行量を検知する横端斜行量検知工程とを有する画像形成制御方法において、前記横端斜行量検知工程によって求まる横端斜行量を複数個検知し、前記複数個の斜行量の較差を算出する較差算出工程を備えたことを特徴とする。
【0016】
又、前記較差算出工程によって算出される前記複数個の横端斜行量の較差が所定量以上か所定量未満かを判断する較差判断工程を備えたことを特徴とする。
【0017】
更に、前記複数の読取画素の一部を前記所定の周期より短い周期で繰り返し読み出すことにより前記搬送されるシートの先端を検知する先端検知工程と、前記先端検知工程において前記複数の読取画素の一部から読み出された前記シートの先端を表すデータを基に前記シートの先端斜行量を検知する先端斜行量検知工程と、前記検知された横端斜行量と前記検知された先端斜行量を基に前記画像読取手段の取り付け角度度を算出する取り付け角度度算出工程と、前記算出された取り付け角度度を基に前記先端斜行量検知工程によって検知される先端斜行量を補正する先端斜行量補正工程とを備えたことを特徴とする。
【0018】
又、前記取り付け角度算出工程により取り付け角度を算出した際に、前記較差判断工程によって求まる複数個の横端斜行量の較差が所定量以上か所定量未満かを判断し、所定量以上と判断された場合、前記算出された取り付け角度度を無効にする取り付け角度度無効工程を備えたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の画像形成装置及び画像形成制御方法の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0020】
[全体構成]
図1は実施の形態における画像形成装置の構成を示す図である。この画像形成装置は、画像形成装置本体10、折り装置40及びフィニッシャ50から構成される。又、画像形成装置本体10は、原稿画像を読み取るイメージリーダ11及びプリンタ13から構成される。
【0021】
イメージリーダ11には、原稿給送装置12が搭載されている。原稿給送装置12は、原稿トレイ12a上に上向きにセットされた原稿を、 先頭頁から順に1枚ずつ図中左方向に給紙し、湾曲したパスを介してプラテンガラス上に搬送して所定位置に停止させ、この状態でスキャナユニット21を左側から右側へ走査させることにより原稿を読み取る。読み取り後、外部の排紙トレイ12bに向けて原稿を排出する。
【0022】
原稿の読み取り面がスキャナユニット21のランプからの光で照射され、その原稿からの反射光がミラー22,23,24を介してレンズ25に導かれる。このレンズ25を通過した光は、イメージセンサ26の撮像面に結像する。
【0023】
そして、原稿の画像を主走査方向に1ライン毎にイメージセンサ26で読み取りながら、スキャナユニット21を福走査方向に搬送することによって原稿の画像全体の読み取りを行う。光学的に読み取られた画像は、イメージセンサ26によって画像データに変換されて出力される。イメージセンサ26から出力された画像データは、図示しない画像信号制御部(画像処理回路)において所定の処理が施された後、プリンタ13の図示しない露光制御部(レーザ制御回路)にビデオ信号として入力する。
【0024】
プリンタ13の露光制御部は、入力されたビデオ信号に基づき、レーザ素子(図示せず)から出力されるレーザ光を変調し、変調されたレーザ光は、ポリゴンミラー27によって走査されながら、レンズ28,29及びミラー30を介して感光ドラム31上に照射される。
【0025】
感光ドラム31には、走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。この感光ドラム31上の静電潜像は、現像器33から供給される現像剤によって現像剤像として可視像化される。又、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、各カセット34,35,36,37、手差し給紙部38又は両面搬送パスから用紙が給紙され、この用紙は感光ドラム31と転写部との間に搬送される。感光ドラム31に形成された現像剤像は、転写部で給紙された用紙上に転写される。
【0026】
現像剤像が転写された用紙は、定着部32に搬送され、定着部32は用紙を熱圧することによって現像剤像を用紙上に定着させる。定着部32を通過した用紙は、フラッパ及び排出ローラを経てプリンタ13から外部(折り装置40)に向けて排出される。
【0027】
ここで、用紙をその画像形成面が下向きになる状態(フェイスダウン状態)で排出するときには、定着部32を通過した用紙をフラッパの切換動作により一旦、反転パス内に導き、その用紙の後端がフラッパを通過した後、用紙をスイッチバックさせて排出ローラによりプリンタ13から排出する。
【0028】
又、手差し給紙部38からOHPシート等の硬い用紙が給紙され、この用紙に画像を形成する場合、用紙を反転パスに導くことなく、画像形成面を上向きにした状態(フェイスアップ状態)で排出ローラにより排出する。
【0029】
更に、用紙の両面に画像形成を行う両面記録が設定されている場合、フラッパの切換動作により、用紙を反転パスに導いた後、両面搬送パスに搬送し、両面搬送パスに導かれた用紙を、前述したタイミングで感光ドラム31と転写部との間に再度給紙する。
【0030】
プリンタ13から排出された用紙は折り装置40に送られる。この折装置40は、用紙をZ型に折り畳む処理を行う。例えば、A3サイズやB4サイズのシートで、且つ、折り処理が指定されている場合、折り装置40で折り処理を行い、それ以外の場合、プリンタ13から排出された用紙は折り装置40を通過してフィニッシャ50に送られる。このフィニッシャ50には、画像が形成された用紙に挿入するための表紙、合紙等の特殊用紙を給送するインサータ90が設けられている。フィニッシャ50では、製本処理、綴じ処理、穴あけ等の各処理が行われる。
【0031】
[紙送りタイミングと画像書き出しタイミング]
図2は感光ドラムに至る紙搬送パスに配置された印字位置調整機構を示す図である。図2において、205は紙搬送パス、31は前述した感光ドラム、202は感光ドラム31に潜像を形成するレーザ素子である。尚、このレーザ素子202の配置は便宜的に描かれており、実際の配置とは異なる。
【0032】
203は紙搬送ローラ(レジストローラ)であり、紙搬送パス205に沿って送られてくる用紙を一旦滞留させた後、所定の紙送りタイミングに合わせて感光ドラム31側に送り出す。204は用紙位置を検出するために画像を読み取る画像読取センサ(イメージセンサ)であり、CCDやCIS等の光電変換素子アレイから構成される。本実施の形態ではCIS(コンタクトイメージセンサ)が用いられる。このCIS204はレジストローラ203から距離L1(図3参照)だけ離れた感光ドラム側に配置されている。
【0033】
図3は紙送りタイミングと画像形成タイミングとの関係を示す図である。
【0034】
画像形成動作を行う際、前述したように、レジストローラ203から送り出された用紙は、紙搬送パス205に沿って感光ドラム31側に搬送される。このとき、書き出し位置を調整するために、用紙の紙送り方向(便宜上、副走査方向と言う)のタイミング及びこの紙送り方向に対して垂直方向(便宜上、主走査方向と言う)のタイミングを検知し、レーザ光による書き出しを制御する必要がある。
【0035】
即ち、CIS204で用紙の先端位置が検知されてから用紙が距離L2だけ進んだときにレーザによる書き出しを開始することで、副走査方向の画像の書き出し位置を調整することができる。又、CIS204で用紙の横端位置(横レジ)が検知されると、ビームディテクタ(BD)108からCIS204の下端までの距離L3に、CIS204の下端から用紙の横端位置までの距離xを加えた距離(x+L3)を算出し、ビームディテクタ108によってレーザ光が検知されてから上記算出された距離だけレーザ光が主走査方向に振られた後、レーザによる書き出しを開始することで、主走査方向の画像の書き出し位置を調整することができる。
【0036】
このようなレーザ光による副走査方向及び主走査方向の画像の書き出し位置の調整は、後述するタイミングコントロールユニット(TCU)105によって行われる。即ち、TCU105は、レジストローラ203をオンにして用紙の搬送を開始させた後、CIS204からの検知信号に基づき、書き出しタイミングをレーザ制御回路14に出力する。レーザ制御回路14は、TCU105から出力された書き出しタイミングに同期して、画象処理回路(図示せず)から送られてきた画像信号を基にレーザ素子202を駆動する。
【0037】
[CISの構成]
図4はCIS204の構成を示す図である。
【0038】
このCIS204は、画像読取部206及びLED発光部207から構成される。画像読取部206は、受光素子部及びシフトレジスタが1チップ内に収納された複数のチップ(1〜n)211〜217、セレクタ218及び出力部219から構成される。本実施の形態では、チップ数は7個である。(n=7)。各チップ内の受光素子部には、それぞれ1000個の読み取り画素が設けられている。
【0039】
CIS全体で有効画素数7000個の読み取り画素のうち、副走査方向の読み取り(後述する先端及び斜行検知)には、先頭に位置するチップ(1)211内の1000個の読み取り画素が使用される。
【0040】
一方、主走査方向の読み取り(後述する横端検知)には、残りの6チップ(2〜6)212〜216内の6000個の読み取り画素が使用される。尚、上記複数のチップの合計である有効画素数は一例であり、特に限定されるものではなく、任意の数で良い。又、チップ分割も、本実施の形態の1:(n−1)に限らず、任意の分割数で良い。
【0041】
画像読取部206では、TCU105からのセレクタ信号によってセレクタ218が特定のチップ、例えば先端及び斜行検知に使用されるチップ211だけを有効に選択すると、受光素子部211aで検知された画像信号は、TCU105からのロード信号(CIS−SH)によって一旦、シフトレジスタ211bに読み出された後、TCU105からのクロック(CLK)に従って順次、シフトレジスタ211bからセレクタ218を介して出力部219に転送される。出力部219は転送されたシリアルの画像信号をパラレルデータに変換し、CISデータとして出力する。
【0042】
又、TCU105からのセレクタ信号によってセレクタ218が横端検知に使用されるチップ212〜217を有効に選択すると、各受光素子部212a〜217aで検知された画像信号は、TCU105からのロード信号によって一旦、シフトレジスタ212b〜217bに読み出された後、TCU105からのクロック(CLK)に従って順次、シフトレジスタ212b〜217bからセレクタ218を介して出力部219に転送される。出力部219は、転送されたシリアルの画像信号をパラレルデータに変換し、CISデータとして出力する。
【0043】
一方、LED発光部207は、直列に接続されたLED群が複数並列に接続されたLED部221及び各LED群のカソード側に接続され、各LED群に流れる電流を調節するLED電流調節回路222から構成される。LED電流調節回路222は、TCU105からの光量制御データに従ってLED部221の全体のLED発光量を調節する。
【0044】
図5は先端検知、斜行検知及び横端検知を行う際のCIS204のクロック(CLK)、ロード信号(CIS−SH)及び画像信号の変化を示すタイミングチャートである。
【0045】
先端検知及び斜行検知の場合(図中、A,C)、使用される受光素子部211aは1チップ分であり、ロード信号によって繰り返し読み出される電荷蓄積時間は短くなる。この場合、TCU105からの光量制御データによって、LED電流調節回路222によるLED電流値を高く設定し、LED発光量を多くすることにより、読み取り画像のS/N比の低下を防ぐ。
【0046】
一方、横端検知の場合(図中、B)、使用される受光素子部212a〜217aは6つであり、ロード信号によって繰り返し読み出される電荷蓄積時間は比較的長くなる。この場合、TCU105からの光量制御データによって、LED電流調節回路222によるLED電流値を低く設定し、LED発光量を少なくしても、読み取り画像のS/N比を維持できる。
【0047】
図6は用紙の通過領域に対するCIS204の配置を示す図である。
【0048】
CIS204は、用紙107の搬送方向に対して垂直方向に読み取り画素が並ぶように配置される。しかも、CIS204の一端が通過する用紙107の略中央の位置となり、他端が通過する用紙107の横端を越えた位置となるように、CIS204は配置される。CIS204の用紙107の略中央側には、チップ(1)211が位置し、横端を越えた側には、チップ(7)217が位置する。
【0049】
図7はCIS204における先端検知領域及び横端検知領域を示す図である。
【0050】
先端(斜行)検知領域は、前述したように、用紙107の略中央側に位置するCIS204内の受光素子部211aに含まれる1000画素分に相当し、先端(斜行)検知を行っている間、残りのCIS内の読み取り画素は使用されない(図中、×で表示)。
【0051】
一方、横端検知領域は、CIS204内の残りの受光素子部212a〜217aに含まれる6000画素分に相当し、横端検知を行っている間、先端検知で使用される受光素子部211aの1000画素分に相当し、横端検知を行っていない間、先端検知で使用される受光素子部211aの1000画素分は使用されない(図中、×で表示)。
【0052】
図8はCIS204の最大検知幅を示す図である。画像形成装置で使用される最大用紙幅をLmaxとし、最小用紙幅をLminとすると、最大検知幅Xは、ほぼ1/2(Lmax−Lmin)となり、このような最大検知幅Xを有するCIS204を用いれば良いことが分かる。
【0053】
ここで、CISを先端(斜行)検知に用いた場合の有用性について示す。
【0054】
例えば、紙送り速度(PS)を800mm/s、最大検知幅(X)を100mm、主走査/副走査分解能Ph、Pvをそれぞれ0.05mmとした場合、センサ1ラインの読み取り周期=PS/Pv=16kHz、センサ画素数=X/Ph=2000ドットとなり、通常のセンサの使用方法では、VCLK=16kHz×2000ドットとなり、通常のセンサの使用方法では、VCLK=16kHz×2000dot=32MHzとなる。つまり、32MHzで動作可能なセンサが求められる。
【0055】
しかし、本実施の形態で示す方式では、仮に副走査方向の読み取りに使用される画素数を1/10の200ドットとすることにより、VCLK=16kHz×200dot=3.2MHzとなる。つまり、3.2MHzで動作可能なセンサを使用でき、安価なCISを採用できる。又、主走査方向の読み取りでは、クロックVCLKを3.2MHzに設定したので、10ライン距離が進む間に1回しか検知できないことなるが、横端検知であるので、遅くても良い。
【0056】
[制御回路の構成]
図9は制御回路の構成を示すブロック図である。
【0057】
制御回路51は画像処理回路52、レーザ制御回路(V−CNT)14及びタイミングコントロールユニット(TCU)105を有する。画像処理回路52には、イメージセンサ26によって読み取られた画像データが記憶される画像メモリ(P−MEM)56及びこの画像メモリ56に記憶された画像データを処理するCPU57が設けられている。
【0058】
レーザ制御回路14は、画像処理回路52から画像データに応じて出力される信号を基にレーザ素子202に駆動信号を出力する。レーザ素子202への駆動信号の出力は、TCU105からのタイミング信号に同期して行われる。TCU105は、CIS204にCIS制御信号を出力するとともに、CIS204で読み取られたCISデータを入力し、このCISデータを基にレーザ制御回路14に対してタイミング信号を出力する。このタイミング信号には、垂直同期信号VSYNC、クロックVCLK、水平同期信号HSYNCのレーザ書き出し信号の他、レジストローラ203を駆動する信号(レジON信号)等が含まれる。
【0059】
図10はTCU105の構成を示すブロック図である。
【0060】
TCU105は、カウンタ(counter)61、レジON部62、先端検知部63、横端検知部64、CISコントローラ65、CIS先端検知用短周期設定部66、先端エラー検知部67、CIS横端検知用長周期設定部68、横端エラー検知部69及びシーケンス終了設定部(SEQ END)70を有する。
【0061】
カウンタ(counter)61は、シーケンススタート信号(SEQ START)により起動し、一定周期のクロックを計数する。レジON部62は、レジストローラ203の駆動をオン/オフにする。先端検知部63は、CIS204から入力されたCISデータを基に用紙の先端位置を検知する。横端検知部64は、同様にCIS204から入力されたCISデータを基に用紙の横端位置を検知する。
【0062】
CISコントローラ65は、CIS204に対し、ロード信号(CIS−SH)、クロック(CIS−CLK)、セレクタ信号、光量制御データ等のCIS制御信号を出力する。CIS先端検知用短周期設定部66には、用紙の先端検知を行う際、CIS204に入力されるロード信号(CIS−SH)の短周期TSが設定される。
【0063】
一方、CIS横端検知用長周期設定部68には、用紙の横端検知を行う際、CIS204に入力されるロード信号(CIS−SH)の長周期TLが設定される。本実施の形態では、この長周期TLは短周期TSの6倍の時間である。
【0064】
先端エラー検知部67は、栓端検知部63によって検知された用紙の先端位置が所定範囲から外れた場合、エラー信号(ERR)を生成する。同様に、横端エラー検知部69は、横端検知部64によって検知された用紙の横端位置が所定範囲から外れた場合、エラー信号(ERR)を生成する。シーケンス終了設定部70には、用紙1枚の印刷を終了させるシーケンスのカウント値が設定される。
【0065】
図11は先端検知部63の構成を示すブロック図である。
【0066】
先端検知63は、複数のエッジ回路(EDDGE)81、タイミング発生回路82、カウンタ83および斜行量設定部84を有する。各エッジ回路(EDDGE)81には、CIS204の受光素子部211a内の画素位置を指定するレジスタ信号(REG1〜REGn)がCISデータと共に入力される。そして、カウンタ83からのカウント信号に同期して指定された画素位置で「紙無し→紙有り」が検知されると、そのエッジ回路(EDDGE)81はエッジ(EDDGE1〜n)信号を発生させる。
【0067】
タイミング発生回路(TIMIMG)82は、上記発生した複数のエッジ(EDDGE1〜n)信号の平均化処理を行って先端検知信号(VREQ)を出力するとともに、上記発生した複数のエッジ(EDDGE1〜n)信号を用いて斜行量を検知し、検知された斜行量が斜行量設定部84に予め設定された斜行量(REG)に比べて大きい場合、斜行エラー信号(斜行ERR)を出力する。斜行量検知の詳細については後述する。尚、先端検知を行う場合、特定の画素単体だけを用いても良いが、本実施の形態では、複数の画素を用いることでノイズ等の影響を除去している。
【0068】
カウンタ83は、ロード信号(CIS−SH)及びクロック(CIS−CLK)を基に複数のエッジ回路(EDDGE)81にカウント信号を出力する。
【0069】
[紙送り/画像形成シーケンス]
図12はTCU105の動作を示すタイミングチャートである。
【0070】
紙搬送パス205に沿って用紙107がレジストローラ203まで搬送され、レジストローラ203で用紙107が滞留している状態で、本実施の形態の紙送り/画像形成シーケンスが開始する。シーケンススタート信号(SEQ START)がカウンタ61に入力すると、カウンタ61は一定周期のクロックの計測を開始する。カウンタ61のカウント値がタイミングaになると、レジON部62はレジ信号をHレベルにしてレジストローラ203をオンに駆動する。
【0071】
そして、カウント値がタイミングbになると、CIS204における先端検知モードの動作を開始する。先端検知モードでは、TCU105はCIS先端検知用短周期設定部66に設定された短周期TSでロード信号(CIS−SH)をCIS204に出力する。これにより、先端検知部63は、CIS204内の受光素子部211aからのCISデータだけを読み取る。
【0072】
カウント値がタイミングcになったときに用紙の先端が検知されると、先端検知部63はCISコントローラ65に先端検知信号VREQを出力するとともに、CIS204における横端検知モードの動作を開始させる。CISコントローラ65が先端検知信号VREQに応じた垂直同期信号VSYNCをレーザ制御回路14に出力すると、レーザ制御回路14は、CISコントローラ65からの垂直同期信号VSYNCを基に垂直余白を考慮してレーザによる副走査方向の書き出し位置を調整する。
【0073】
図13はレーザによる書き出し位置調整を示す図である。尚、カウント値がタイミングc’(c’>c)に達しても、用紙の先端位置が検知されない場合、CISコントローラ65は、先端エラー信号(先端ERR)を出力する。
【0074】
横端検知モードでは、TCU105はCIS横端検知用短周期設定部68に設定された長周期TLでロード信号(CIS−SH)を出力する。これにより、横端検知部64は、CIS204内の特定領域の受光素子部212a〜217aからのCISデータだけを読み取る。
【0075】
カウント値がタイミングdになったときに用紙の横端位置が検知されると、CISコントローラ65は、CIS204の動作を停止させ、水平同期信号HSYNC及びクロックVCLKをレーザ制御回路14に出力する。レーザ制御回路14は、水平同期信号HSYNC及びクロックVCLKを基にレーザによる主走査方向の書き出し位置を設定する(図13参照)。尚、カウント値がタイミングd’に達しても、横端位置が検知されない場合、横端エラー信号(横端ERR)を出力する。
【0076】
[斜行検知]
CIS204によって搬送されるシートの先端検知を行う際、同時に斜行検知を行う場合を示す。シートの斜行量検知では、シートの先端検知と同様、CIS204の1チップ内の受光素子部211aだけが用いられる。即ち、CIS204の全体検知領域に含まれる7000画素のうち、特定領域の1000画素で先端検知とともに斜行量検知を行う。以後、このような先端検知による斜行量を先端斜行量と言う。
【0077】
図14はCIS204の先端検知による読み取り画像から得られる先端斜行量を示す図である。
【0078】
図14中、横軸は副走査方向の搬送距離を示し、縦軸は主走査方向の画素の並びを示している。マス目に区切られた各読み取り画像は、任意の画素数(例えば10〜100画素)の読み取り画素から読み取られた画像の平均値を表しており、図中、黒い画像の部分は用紙が読み取られていることを示す。黒い画像で示されるマス目の境界部分の傾きは、後述するように、先端斜行量を示しており、その値はdH/dVで表される。
【0079】
ここで、用紙の搬送方向に対し、読み取り画素が正確に垂直方向に並ぶように、CIS204が取り付けられている場合、算出される先端斜行量は用紙の斜行量に等しいものとなる。
【0080】
しかしながら、実際には、CIS204は必ずしも正確に取り付けられているとは限らず、読み取り画素の配列が前述した垂直方向から僅かでもずれていると、その補正を行って先端斜行量を算出する必要がある。
【0081】
そこで、本実施の形態では、横端検知による斜行量(横端斜行量)は正確な用紙の斜行量であると想定する(理由は後述する)。但し、その想定は、用紙の直進性が良好であることが絶対条件であるので、用紙直進性を確認するため、横端検知を少なくとも3箇所で行い、横端斜行量が一定であるか判断する。
【0082】
図15に用紙の直進性を確認するときの概念図を示す。
【0083】
図15中において、▲1▼、▲2▼において横端位置を算出することにより横端斜行量を判定した後、続けて▲2▼、▲3▼において横端斜行量を判定する。前述の横端斜行量が一定であった場合、用紙直進性は良好であり、その横端斜行量を基に先端斜行量を補正する。そして、補正値が求まった後は、先端検知による先端斜行量だけで用紙の正確な斜行量を算出することとする。しかし、図15の▲3▼のように直進性が悪い場合は、用紙を再び搬送し、直進性が良好であるときの横端斜行量を求めるようにする。
【0084】
図16はCIS204の横端検知によって得られる横端斜行量を示す図である。用紙の横端検知によって少なくとも2箇所の横端位置が検知されると、各横端位置X1,X2と、横端検知間の搬送距離Lとを用い、横端斜行量は(X1−X2)/Lで表される。
【0085】
この横端斜行量を用いてCISの取付角度誤差による先端斜行量の補正値を出し、算出された取付角度誤差が所定値以上である場合、CISの取り付けを再度調整する。このように、横端斜行量検知は、CISの取付角度調整時や調整モード時に行われる。
【0086】
そして、CISの取付角度が調整された後、用紙の先端検知によって得られる補正後の先端斜行量が所定量以上である場合、操作者に警告を発し、それ以降の画像形成動作を停止する。
【0087】
次に、横端斜行量を用いた先端斜行量の補正について考察する。
【0088】
図17は先端斜行量の補正を示す図である。図中、x軸方向に用紙が搬送され、y軸に対して角度αだけずれて取り付けられたCISを用い、角度βだけ斜行した用紙の斜行量を判定する方法を以下に示す。
(1)紙搬送時、先端による斜行判定量β2と、2箇所において横端による斜行判定量β1,β1’を測定し、得られたβ1とβ2の値を基にCISの取付角度α1を算出し、以降、これを補正値とする。但し、その際にβ1とβ1’が所定量以上異なっていた場合、算出したα1を無効とし、再度β1,β1’,β2を測定することで、直進性良好時のα1を算出する。
(2)紙搬送時、先端による斜行判定量γ1を測定し、この値と補正値α1とを演算することにより正確な斜行量γ2を導き出す。
(3)CIS取付角度αが十分に小さい場合、β1はβとほぼ等しい値になり、又、β2はα+βとほぼ等しくなるので、β1とβ2を想定すれば、演算により求められるα1はCISの傾きαとほぼ等しくなり、それ以降の用紙の傾きγを検知する際、先端検知のみで行うことができる。
【0089】
以下に上記(1)〜(3)の手順をより具体的に説明する。
【0090】
(横端部による斜行量判定)
図18は角度αだけ傾いて取り付けられたCIS(センサ)によって、角度βだけ斜行した用紙が距離x1だけ進んだ際に検知される斜行量の判定を示す図である。横端部による斜行量の真の値はtan(β)=c/x1であるが、センサがαだけ傾いているので、検知量に誤差が生じ、tan(β1)=L1/x1であると判断される。ここで、β1がβとほぼ等しいことを計算によって証明する。
【0091】
図において、交点からx軸とy軸に補助線を引き、それぞれの長さをa,b,cとすると、sin(α)=a/L1、cos(α)=(b+c)/L1、tan(β)=(b+c)/(x1+a)となる。そして、これらを整理すると、センサで検知した斜行量β1の正接は、数式(1)で表される。
【0092】
tan(β1)=sin(β)/cos(α+β) ・・・ (1)
図19はαとβを変数として数式(1)から得られるβ1の値を示すテーブルである。図20は図18のβ1の値と実際のβの値を算出し、その誤差を%単位で示すテーブルである。図19に示す通り、センサの取り付け角度が5度以内である場合、用紙の斜行量が4度以内であるときにその検知誤差は1%以内であることが分かる。
【0093】
(先端部による斜行量判定)
図21は先端部による斜行量判定を示す図である。
【0094】
角度αだけ傾いて取り付けられたセンサに、βだけ斜行した用紙が距離x2だけ進んだ際に検知される斜行量の判定を示す図である。図において、横端部による斜行量の真の値はtan(β)=c/aであるが、センサが傾いているので、検知量に誤差が生じ、tan(β2)=x2/L2と判断される。
【0095】
ここで、β2がβとαの関数であることを計算によって証明する。図において、交点からx軸及びy軸に補助線を引き、それぞれの長さをa,b,cとすると、sin(α)=b/L2、cos(α)=a/L2、tan(β)=c/a、x2=b+cとなる。そして、これらを整理すると、センサで検知した斜行量β2の正接は、数式(2)に示す通りとなる。
【0096】
tan(β2)=sin(α+β)/cos(β) ・・・ (2)
図22はαとβを変数とした場合、数式(2)から得られる先端検知による斜行量β2の値を示すテーブルである。
【0097】
(補正値α1の算出)
センサの傾きαを、測定値であるβ1とβ2から以下の前提1,2に基づきα1として算出する。
【0098】
(前提1):β1はβと等しい。
【0099】
(前提2):β2は数式(2)で表される。
【0100】
つまり、数式(2)のβの項にβ1の値を代入して数式(3)とし、α1を求める。
【0101】
tan(β2)=sin(α1+β1)/cos(β1) ・・・ (3)
ここで、β1、β2は端部検知による斜行量として分かっている値であるので、α1について解くと、数式(4)が得られる。
【0102】
α1=asin(cos(β1)*tan(β2))−β1 ・・・ (4)
図23はαとβを変数とした場合、数式(4)から得られるα1の値を示すテーブルである。図24は図23のα1の値と実際のαの値との比を算出し、誤差を%単位で表したテーブルである。
【0103】
これにより、調整モード等でセンサの取り付け角度を求めることができる。
【0104】
(補正値α1を用いた斜行検知)
次に、実際の先端検知による斜行量判定γについて示す。ここでは、センサの傾きαは、前述した調整モードにおける計算値α1として記憶されており、実際の斜行量を先端検知でγとし、検知量をγ1とする。
【0105】
数式(2)により、tan(γ)=sin(α1+γ1)/cos(γ1)となり、γ1について解くと、数式(5)が得られる。
【0106】
γ1=atan((tan(γ)−sin(α1))/cos(α1)) ・・・ (5)
ここで、tan(γ)は測定値であり、sin(α1)、cos(α1)は補正値α1から既知である。
【0107】
図25はセンサの取り付け角度度αと調整時の用紙の斜行量βに対する先端検知による斜行量を示すテーブルである。図26は図25の理論値に対する誤差を%単位で示すテーブルである。
【0108】
センサの取り付け角度度と調整モード時の用紙の斜行量が大きいほど、最終的な誤差が増大することが分かる。つまり、斜行検知の精度をどこまで求めるかにより、調整モードでは次のような動作が行われる。
【0109】
即ち、センサ取付角が所定量以上傾いていたと判断した場合、センサの取り付け自体を調整する。又、用紙の斜行量が所定量以上傾いていたと判断した場合、再度調整モードを行う。調整モード時に、用紙の直進性が悪いと判断した場合は、算出したセンサ取付角を無効とし、再度用紙を搬送することでセンサ取付角を算出する。
【0110】
図27に本実施の形態における調整モード時のCIS取付角α1を算出するまでのフローチャートを示す。
【0111】
調整モードでは、用紙を搬送することにより(S1)、β1、β1’、β2を測定する(S2)。ここで、β1とβ1’の差が所定量未満、つまり直進性が良好だったらS4に進み、β1とβ1’の差が所定量以上、つまり直進性が悪かったらS1からやり直す(S3)。β1=β1’だったらβ1とβ2からα1を算出する(S4)。この調整モードは工場調整時やCIS取り外し時に行うようにする。
【0112】
図28に本実施の形態におけるコピー時の斜行検知までのフローチャートを示す。
【0113】
用紙が搬送され(S5)、β2を測定する(S6)。既に調整モードにてα1を算出しているので、α1を補正値としてγ1を求める(S7)。
【0114】
以上が本発明の実施の形態の説明であるが、本発明は、これら実施の形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能又は実施の形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
【0115】
例えば、上記実施の形態では、CISによる用紙の先端検知によって副走査方向の画像形成タイミングを取得していたが、装置の構成によっては、先端検知の代わりに、CISによる用紙の後端検知によって副走査方向の画像形成タイミングを取得しても良い。
【0116】
又、上記実施の形態では、CISの全検知領域を1:6に分割し、それぞれ先端(斜行)検知領域、横端検知領域に使用していたが、この分割は任意であって良く、又、分割する代わりに、横端検知では、全検知領域を使用し、先端(斜行)検知では、一部の検知領域だけを使用するようにしても良い。
【0117】
更に、上記紙送り/画像形成シーケンスはハードウェア回路によって実現されていたが、ハードウェア回路の代わりに、CPUがプログラムを実行することによるソフトウェア制御で実現しても良い。
【0118】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、斜行量を求める際の画像読み取り手段の取り付け角度補正値の信頼性が高くなり、用紙に画像が形成される前に、より精度の高い斜行検知を行うことができ、斜行によって印字品位の低い画像が形成された用紙を出力しないで済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の感光ドラムに至る紙搬送パスに配置された印字位置調整機構を示す図である。
【図3】本発明に係る画像形成装置の紙送りタイミングと画像形成タイミングとの関係を示す図である。
【図4】本発明に係る画像形成装置のCISの構成を示す図である。
【図5】本発明に係る画像形成装置の先端検知、斜行検知及び横端検知を行う際のCISのクロック(CLK)、ロード信号(CIS−SH)及び画像信号の変化を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明に係る画像形成装置の用紙の通過領域に対するCISの配置を示す図である。
【図7】本発明に係る画像形成装置のCISにおける先端検知領域及び横端検知領域を示す図である。
【図8】CISの最大検知幅を示す図である。
【図9】制御回路の構成を示すブロック図である。
【図10】TCUの構成を示すブロック図である。
【図11】先端検知部の構成を示すブロック図である。
【図12】TCUの動作を示すタイミングチャートである。
【図13】レーザによる書き出し位置調整を示す図である。
【図14】CISの先端検知による読み取り画像から得られる先端斜行量を示す図である。
【図15】用紙の直進性を確認するときの概念図である。
【図16】CISの横端検知によって得られる横端斜行量を示す図である。
【図17】先端斜行量の補正を示す図である。
【図18】角度αだけ傾いて取り付けられたCIS(センサ)によって角度βだけ斜行した用紙が距離x1だけ進んだ際に検知される斜行量の判定を示す図である。
【図19】αとβを変数として数式(1)から得られるβ1の値を示すテーブルである。
【図20】図19のβ1の値と実際のβの値との比を算出し、その誤差を%単位で示すテーブルである。
【図21】先端部による斜行量判定を示す図である。
【図22】αとβを変数とした場合、数式(2)から得られる先端検知による斜行量β2の値を示すテーブルである。
【図23】αとβを変数とした場合、数式(4)から得られるα1の値を示すテーブルである。
【図24】図23のα1の値と実際のαの値との比を算出し、誤差を%単位で表したテーブルである。
【図25】センサの取り付け角度度αと調整時の用紙の斜行量βに対する先端検知による斜行量を示すテーブルである。
【図26】図25の理論値に対する誤差を%単位で示すテーブルである。
【図27】実施例における調整モード時にα1を算出するまでのフローチャートである。
【図28】実施例におけるコピー時に斜行検知までのフローチャートである。
【図29】従来の画像形成装置のおける印字位置調整機構を示す側面図である。
【図30】図29の印字位置調整機構の一部を示す平面図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置本体
11 イメージリーダ
12 原稿給送装置
12a 原稿トレイ
12b 排紙トレイ
13 プリンタ
14 レーザ制御回路
21 スキャナユニット
22〜24 ミラー
25 レンズ
26 イメージセンサ
27 ポリゴンミラー
28,29 レンズ
30 ミラー
31 感光ドラム
32 定着部
33 現像器
34〜37 カセット
38 手差し給紙部
40 折り装置
50 フィニッシャ
51 制御回路
52 画像処理回路
56 画像メモリ
57 CPU
61 カウンタ
62 レジON部
63 先端検知部
64 横端検知部
65 CISコントローラ
66 CIS先端検知用短周期設定部
67 先端エラー検知部
68 CIS横端検知用長周期設定部
69 横端エラー検知部
70 シーケンス終了設定部
81 エッジ回路
82 タイミング発生回路
83 カウンタ
84 斜行量設定部
105 タイミングコントロールユニット(TCU)
107 用紙
108 ビームディテクタ
202 レーザ素子
203 レジストローラ
204 CIS
205 紙搬送パス
206 画像読取部
207 LED発光部
211〜217 チップ
211a〜217a 受光素子部
211b〜217b シフトレジスタ
218 セレクタ
219 出力部
221 LED部
222 LED電流調節回路
1301 感光ドラム
1302 レーザ
1303 レジストローラ
1304 紙センサ
1305 ずれ量検知センサ
1401 出力用紙
1403 用紙の送り方向

Claims (8)

  1. 画像を読み取る複数の読取画素を有し、前記複数の読取画素がシートの搬送方向に対して垂直方向に並ぶように前記搬送されるシートの横端が読み取れる通過領域に配置された画像読取手段と、前記複数の読取画素の少なくとも一部を所定の周期で繰り返し読み出すことにより前記搬送されるシートの横端を検知する横端検知手段と、前記横端検知手段によって検知された少なくとも2箇所の前記搬送されるシートの横端位置を基に前記シートの横端斜行量を検知する横端斜行量検知手段と、を有する画像形成装置において、
    前記横端斜行量検知手段によって求まる横端斜行量を複数個検知し、前記複数個の斜行量の較差を算出する較差算出手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記較差算出手段によって算出される前記複数個の横端斜行量の較差が、所定量以上か所定量未満かを判断する較差判断手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記複数の読取画素の一部を前記所定の周期より短い周期で繰り返し読み出すことにより前記搬送されるシートの先端を検知する先端検知手段と、前記先端検知手段において前記複数の読取画素の一部から読み出された前記シートの先端を表すデータを基に前記シートの先端斜行量を検知する先端斜行量検知手段と、前記検知された横端斜行量と前記検知された先端斜行量を基に前記画像読取手段の取り付け角度度を算出する取り付け角度度算出手段と、前記算出された取り付け角度度を基に前記先端斜行量検知手段によって検知される先端斜行量を補正する先端斜行量補正手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記取り付け角度算出手段により取り付け角度を算出した際に、前記較差判断手段によって求まる複数個の横端斜行量の較差が所定量以上か所定量未満かを判断し、所定量以上と判断された場合、前記算出された取り付け角度度を無効にする取り付け角度度無効手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 画像を読み取る複数の読取画素を有し、前記複数の読取画素がシートの搬送方向に対して垂直方向に並ぶように前記搬送されるシートの横端が読み取れる通過領域に配置された画像読取工程と、前記複数の読取画素の少なくとも一部を所定の周期で繰り返し読み出すことにより前記搬送されるシートの横端を検知する横端検知工程と、前記横端検知工程によって検知された少なくとも2箇所の前記搬送されるシートの横端位置を基に前記シートの横端斜行量を検知する横端斜行量検知工程と、を有する画像形成制御法において、
    前記横端斜行量検知工程によって求まる横端斜行量を複数個検知し、前記複数個の斜行量の較差を算出する較差算出工程を備えたことを特徴とする画像形成制御方法。
  6. 前記較差算出工程によって算出される前記複数個の横端斜行量の較差が所定量以上か所定量未満かを判断する較差判断工程を備えたことを特徴とする請求項5記載の画像形成制御方法。
  7. 前記複数の読取画素の一部を前記所定の周期より短い周期で繰り返し読み出すことにより前記搬送されるシートの先端を検知する先端検知工程と、前記先端検知工程において前記複数の読取画素の一部から読み出された前記シートの先端を表すデータを基に前記シートの先端斜行量を検知する先端斜行量検知工程と、前記検知された横端斜行量と前記検知された先端斜行量を基に前記画像読取手段の取り付け角度度を算出する取り付け角度度算出工程と、前記算出された取り付け角度度を基に前記先端斜行量検知工程によって検知される先端斜行量を補正する先端斜行量補正工程と、を備えたことを特徴とする画像形成制御方法。
  8. 前記取り付け角度算出工程により取り付け角度を算出した際に、前記較差判断工程によって求まる複数個の横端斜行量の較差が所定量以上か所定量未満かを判断し、所定量以上と判断された場合、前記算出された取り付け角度度を無効にする取り付け角度度無効工程を備えたことを特徴とする請求項7記載の画像形成制御方法。
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