JP2004232157A - タイツ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】着用時に伸縮性を有するタイツであって、高い伸縮性を有する伸縮部1と、伸縮部1よりも伸縮性が低い低伸縮部とから構成し、低伸縮部は、ウエスト部Aに環状に形成された環状部2と、大腿部Bの外側から膝蓋部Cより上を経由して下腿部D内側に至る位置に設けられた第一帯状部3と、大腿部Bの内側から膝蓋部Cより上で第一帯状部3と交差し、下腿部Dの外側に至る位置に設けられた第二帯状部4とからなり、第一帯状部3は、第二帯状部4よりも伸縮性が低くなるように形成し、環状部2に第一帯状部3及び第二帯状部4が接続された構成とする。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、人体の体表面に密着して着用され、直立時又は運動時において、身体を正しい姿勢に導くために好適に使用されるタイツに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
人体にとってよい姿勢を保つことは重要なことであり、姿勢の悪化は、腰痛や膝痛など下半身の障害を引き起こす一因となっている。本発明者が研究を行なった結果、特に、膝、下腿、アキレス腱など足まわりの痛みは、単に静止時の姿勢だけでなく、歩行時やランニング時の身体の動かし方に大きな原因があることを見いだした。
【0003】
例えば、スポーツ障害の中でも膝痛は多く見られるが、これは膝の曲げ伸ばしを捻るようにして行なっていることが原因であることが多い。しかしながら、障害者自身は、膝を捻っているという自覚がなく、不適切な身体の動かし方を続けることにより、症状が悪化するという問題が生じていた。
【0004】
従来、スポーツ障害の改善を目的としてテーピング機能を備えた運動用スパッツが知られている。この運動用スパッツは、特許文献1に示すように、所定部分に比較的緊締力の強い部分と比較的緊締力の弱い部分がパターン状に設けられており、これにより、筋肉の伸縮を助長したり、筋肉疲労の軽減や肉離れを予防し、また、靭帯や腱の断裂や損傷を予防するテーピング機能を発揮するというものである。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−214303
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記運動用スパッツは、単にテーピング機能により筋肉の可動範囲を制限して筋肉への負担を軽減したり、筋肉を保護するものであり、運動性が制限されるとともに、スポーツ障害の原因となる不適切な身体の姿勢や動かし方は改善されないままであるという問題が生じていた。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、運動性を損なうことなく、身体の姿勢又は動かし方を正しく導くことが可能なタイツを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係るタイツは、着用時に伸縮性を有するタイツであって、高い伸縮性を有する伸縮部と、伸縮部よりも伸縮性が低い低伸縮部とから構成され、前記低伸縮部が、ウエスト部の全周にわたって環状に設けられたことを特徴とする。
【0009】
上記伸縮部及び低伸縮部は、共に着用時に身体の動きに十分追従することができる伸縮性を備えているが、低伸縮部の方が伸縮部よりも伸縮性が低くなるように設けられている。
【0010】
したがって、伸縮部と、低伸縮部とが、身体の動きに追従して同じだけ伸ばされた場合、低伸縮部の方により大きな負荷がかかり、人体への抵抗力となって着用者の意識を低伸縮部に向けることが可能となる。そして、タイツ着用者が、正しい姿勢をとったときに、抵抗力が最小になるように低伸縮部を形成することで着用者の姿勢を正しく導くことが可能となる。
【0011】
上記構成のタイツの場合、低伸縮部はウエスト部の全周に環状に設けられているため、腰椎を伸ばした状態が最も抵抗力が小さくなる。したがって、着用者自身が意識して抵抗力が最小になるように身体を動かすことにより、腰椎が伸びた正しい姿勢に導くことが可能となる。
【0012】
ここで、ウエスト部とは、上がおおよそウエストラインまで、下が腰椎と仙骨の境目あたりを通るライン(腰骨の最も張り出した部分を結ぶラインに相当)までの間に含まれる環状部分を意味する。
【0013】
上記伸縮部や低伸縮部を構成する伸縮性素材の伸縮性は、一定負荷をかけたときの伸長度によって評価することができる。ここで、伸長度とは、元の試料の長さをa、伸ばした状態での試料の長さをbとすると、[(b−a)/a]×100で表わされる値である。
【0014】
低伸縮部の伸縮性については、特に限定されないが、タイツのベースとなる伸縮部の伸長度を1としたときに、0.40〜0.80となるように形成するのが好ましく、さらに0.50〜0.70の範囲がより好ましい。
【0015】
上述のように、本発明に係るタイツは、着用時において伸縮性を有しており、運動性が確保される点で、従来のコルセットのように腰椎を伸ばした状態で固定するものとはその作用効果が異なるものである。
【0016】
腰椎が曲がると、腰椎部位にあたるタイツの後部中央領域が伸びてその部分の抵抗力が大きくなる。着用者は、この抵抗力の変化を知覚して正しい姿勢になるように身体を動かすことになる。したがって、腰椎の伸ばしたときと、曲げたときの抵抗力の変化が大きいほど姿勢の変化を知覚するのが容易となる。
【0017】
腰椎を伸ばしたときと、曲げたときとで、抵抗力の変化を大きくするには、低伸縮部の素材として、できるだけ伸縮性が低く、少しの伸びで抵抗力が大きく増加するものを使用すればよいが、低伸縮部全体の抵抗力を大きくすると、ウエスト部における運動性が低下するおそれが生じる。
【0018】
そこで、本発明においては、低伸縮部を、抵抗力の異なる複数の領域から構成するようにした。具体的には、低伸縮部を、後部中央領域と、その他領域とで構成し、後部中央領域がその他領域よりも伸縮性が低くなるように形成した。
【0019】
上記構成によれば、後部中央領域の伸縮性がその他領域よりも伸縮性が低いため、姿勢の変化を知覚しやすく、しかも、その他領域における伸縮性が後部中央領域よりも大きいため、ウエスト部における運動性を損なうおそれがない。
【0020】
また、低伸縮部として、腹部領域、後部中央領域及び両側部領域から構成し、腹部領域及び後部中央領域が、両側部領域よりも伸縮性が低くなるように形成することも可能である。上記構成によれば、腰椎が曲がることによって前方にせり出そうとする腹部に抵抗力がはたらくため、より確実に腰椎が伸びた正しい姿勢に導くことが可能となる。
【0021】
後部中央領域は、ウエスト部に形成すればよいが、さらに下方の仙骨部位にまで延設するのが好ましい。すなわち、腰椎の下端は仙骨に接続されており、腰椎が曲がるときには、その下の仙骨も曲がった状態となる。したがって、後部中央領域を、ウエスト部から仙骨部位にかけて形成すれば、腰椎下部及び仙骨両方の部位で姿勢の変化を感知することが可能となり、より感度よく姿勢の矯正を行なうことができる。
【0022】
なお、上記タイツは、少なくともウエスト部を備えておればよく、脚部における長さは、股下、膝上、膝下までのいずれの長さとしてもよいし、脚部全体を包むものであってもよい。
【0023】
本発明においては、腰椎だけでなく、脚部の姿勢を正しく導くことが可能である。すなわち、人体のウエストラインから踝上方までの体表面に密着して着用される、伸縮性を有するタイツであって、前記タイツは、高い伸縮性を有する伸縮部と、伸縮部よりも伸縮性が低い低伸縮部とから構成され、低伸縮部は、大腿部外側から膝蓋部より上を経由して下腿部内側に至る位置に設けられた第一帯状部と、大腿部内側を通り、膝蓋部より上で第一帯状部と交差し、下腿部外側に至る位置に設けられた第二帯状部とから構成され、第一帯状部は、第二帯状部よりも伸縮性が低くなるように形成されたことを特徴とする。
【0024】
上記構成によれば、大腿部から踝上方にかかる脚部の両側部位に第一帯状部と第二帯状部とを膝蓋部より上で交差するように配しているため、つま先を前に向けて膝をまっすぐに伸ばした状態が最も抵抗力が小さくなる。したがって、O脚やX脚を含めた脚部の姿勢を改善することが可能となる。なお、踝上方とは、ふくらはぎと踝との間の部分を意味しており、この位置まで両帯状部を形成することで、つま先の捻れを検知することが可能となる。
【0025】
さらに、上記タイツにおいて特徴的な点は、第二帯状部よりも第一帯状部の伸縮性が低くなるように形成された点にあり、これにより、運動時における膝の捻れを知覚することができる。すなわち、膝の曲げ伸ばし時に膝が捻れると、一方の帯状部の抵抗力が大きくなって捻れを知覚することが可能となる。
【0026】
この膝の捻れを自覚することで足の動かし方を修正することが可能となり、膝等にかかる負担を軽減してスポーツ障害を改善又は予防することができる。
【0027】
第一帯状部の伸縮性を低くすることで捻れを知覚することが可能になる理由については不明であるが、大腿部外側部の方が内側部よりも筋肉が発達しているという人体構造的要因によるものと考えられる。いずれにしても、第一帯状部の方の伸縮性を低くすることで、第一帯状部と第二帯状部の両方の抵抗力をバランスよく知覚することができる。したがって、両者の抵抗力のバランスの崩れを感知することで捻れを知覚することが可能となる。
【0028】
第一帯状部は、第二帯状部よりも伸縮性が低くなるように形成すればよいが、具体的な値については伸縮部とのバランスを見ながら実際にタイツを試作し、着用してみて決定すればよい。一般的には、第二帯状部の伸長度を1としたとき、第一帯状部の伸長度が0.30〜0.70の範囲に設定するのが好ましく、0.40〜0.60の範囲がより好ましい。
【0029】
また、本発明では、人体のウエストラインから踝上方までの体表面に密着して着用される、伸縮性を有するタイツであって、前記タイツは、高い伸縮性を有する伸縮部と、伸縮部よりも伸縮性が低い低伸縮部とから構成され、低伸縮部は、ウエスト部の全周にわたって環状に設けられた環状部と、大腿部外側から膝蓋部より上を経由して下腿部内側に至る位置に設けられた第一帯状部と、大腿部内側を通り、膝蓋部より上で第一帯状部と交差し、下腿部外側に至る位置に設けられた第二帯状部とから構成され、環状部に第一帯状部及び第二帯状部の上端が接続された構成を採用することもできる。
【0030】
上記構成によれば、脚部とウエスト部との間に捻れが生じると、帯状部における抵抗力が大きくなることから、骨盤の捻れを知覚することが可能となる。また、環状部と、帯状部とを接続することにより、腰から大腿四頭筋、足首までにかかる抵抗力を一つのラインとして知覚することができる。
【0031】
したがって、股関節の動きを安定させ、下半身全体の姿勢を正しく導くことが可能となり、スポーツ障害の予防のみならず、着用者の運動能力の向上を図ることが可能となる。なお、脚部の姿勢を正しく導くためのタイツは、少なくともウエストラインから踝上方までの長さを備えておればよく、脚部全体を包むものであってもよい。
【0032】
タイツは、別素材からなる伸縮部と低伸縮部とを接合して形成することも可能であるが、伸縮部及び低伸縮部を異なる編組織から構成し、各編組織を丸編みにより一体的に編成すれば、伸縮部及び低伸縮部の伸縮性を任意に設定することができる。したがって、体型に応じたタイツを提供することが可能となる。
【0033】
各編組織を丸編みにより編成する場合、伸縮部を平編みによって編成し、低伸縮部をタック編み及び/又はミス編みにより編成するのが好ましい。低伸縮部をタック編みで編成すれば、ウェール方向(編組織のタテ方向)の伸縮性を低くすることができ、ミス編みで編成すると、コース方向(編組織のヨコ方向)の伸縮性を低くする(パワーを上げる)ことができる。また、低伸縮部をタック編みとミス編みとの組合せによって編成すれば、ウェール方向及びコース方向の両方向の伸縮性を低くすることができる。
【0034】
本発明に係るタイツは、運動性を阻害しない範囲で、正しい姿勢をとったときから適度な抵抗力が作用するように低伸縮部を形成することができる。このように適度な抵抗力を作用させることで、正しい姿勢の維持を容易に行なうことができる。特に、O脚やX脚の矯正のように自力で正しい姿勢をとるのが困難な場合に特に効果的である。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面を基に本発明の実施形態について説明するが、本発明では、低伸縮部がどの位置に形成されているかを説明するために、人体の筋肉の名称を用いている部分があるため、まず、人体の筋肉について説明する。
【0036】
図3は、人体下半身の前面側から見た筋肉図であり、図4は人体下半身の後面側から見た筋肉図である(共に同朋舎出版発行「ワーズ・ワード」から抜粋)。図中、21は大腿筋膜張筋、22は外側広筋、23は大腿直筋、24は内側の腓腹筋、25はひらめ筋、26は大内転筋、27は薄筋、28は内側広筋、29は長腓骨筋をそれぞれ示す。
【0037】
図1及び2は、本発明に係るタイツの実施形態を示す図であり、図1はタイツ正面図を、図2はタイツ背面図をそれぞれ示す。本タイツは、ウエストラインから踝上方までの長さに形成されており、高い伸縮性を有する伸縮部1と、伸縮部1よりも伸縮性が低い低伸縮部とから構成されている。
【0038】
低伸縮部は、ウエスト部Aを含むように環状に形成された環状部2と、腹部Hの側方部を通り、大腿部Bの外側から膝蓋部Cより上を経由して下腿部D内側に至る位置に設けられた第一帯状部3と、腹部Hの中央部を通り、股部Eで分岐した後、大腿部Bの内側を通って膝蓋部Cより上で第一帯状部3と交差し、下腿部Dの外側にいたる位置に設けられた第二帯状部4とから構成されており、環状部2、第一帯状部3及び第二帯状部4以外の領域は伸縮部1によって構成されている。第一帯状部3は、第二帯状部4よりも伸縮性が低くなるように形成されている。
【0039】
上記第一帯状部3および第二帯状部4の形成位置について、図3および4を基に人体の筋肉の名称を用いて説明すると、タイツ着用時において、第一帯状部3は上端が腰骨部位の環状部2(後述する腹部領域2a)に接続されており、腹部Hの側方部、大転子部位、大腿筋膜張筋21部位、及び外側広筋22部位を通り、膝蓋部Cの上方(膝蓋部Cと大腿直筋23との間の部位)を経由して、内側の腓腹筋24の内側部位を通り、ひらめ筋25部位に至る位置に形成されている。
【0040】
第二帯状部4は、上端が腹部H中央の環状部2(後述する腹部領域2a)に接続されており、そのまま腹部Hの中央部を通ってタイツ股部Eまで一本のラインとして形成され、股部Eで左右二本のラインに分岐し、それぞれのラインは大内転筋26部位及び内側広筋28部位を通り、膝蓋部Cの上方(膝蓋部Cと大腿直筋23との間の部位)で第一帯状部3と交差し、長腓骨筋29部位に至る位置に形成されている。
【0041】
第一帯状部3と第二帯状部4とが交差する交差部Fは、第一帯状部3の組織が使用されており、第二帯状部4は不連続に形成されている。これにより、第一帯状部3における抵抗力の変化を感度よく知覚することが可能となる。
【0042】
環状部2は、腹部領域2a、後部中央領域2b及び両側部領域2cからなり、腹部領域2a及び後部中央領域2bは、両側領域2cよりも伸縮性が低くなるように形成されている。
【0043】
腹部領域2aは、環状部2のうち、左右腰骨よりも前面側の領域であり、おおよそウエストラインから左右の腰骨下部を結ぶラインの間に形成された帯状の領域である。左右腰骨よりも背面側の後部領域には、腰椎部位を中心に所定幅で後部中央領域2bが形成され、その両側に両側部領域2cが形成されている。すなわち、伸縮性の低い腹部領域2a及び後部中央領域2bの間に、両者よりも伸縮性の高い両側領域2cが介在した構造とされている。
【0044】
後部中央領域2b及び両側部領域2cは、腹部領域2aのような帯状領域ではなく、ウエストラインと、左右の第一帯状部と、仙骨下部Gから左右の外側広筋22の下端部位を結ぶ逆V字形ラインとの間の広い領域に形成されており、臀部Iのほとんどの領域を覆う構成とされている。
【0045】
上記領域内において、後部中央領域2bは後部領域の中央を中心として後部領域全幅の約1/2の幅で形成されており、残りの領域が両側部領域2cとされている。これにより腰椎下部及び仙骨が後部中央領域2bによってカバーされる。
【0046】
本実施形態では、タイツの腹部Hに、第一帯状部及び第二帯状部が形成されているため、臀部Iにも広範囲にわたって後部中央領域2b及び両側部領域2cを形成することで骨盤の前後でバランスよく抵抗力がかかるようにしている。これにより、骨盤が正常な状態のときに最も抵抗力が小さくなり、腰椎や脚部のみならず骨盤の姿勢を正しく導くことが可能となる。
【0047】
上述のごとく、本実施形態では、第一帯状部3、腹部領域2a及び後部中央領域2bが同じ伸縮性となるように形成され、また、第二帯状部4及び両側領域2cが同じ伸縮性となるように形成され、前者の伸縮性が後者よりも低く設定されている。
【0048】
しかしながら、上記設定のみならず、第一帯状部3は第二帯状部4よりも伸縮性が低く、腹部領域2a及び後部中央領域2bは両側領域2cよりも伸縮性が低いという基本的な関係を保持する範囲内であれば、下半身全体にかかる抵抗力のバランスを考慮しつつ、それぞれの伸縮性を変更することが可能である。
【0049】
【実施例】
以下、本発明に係るタイツを実施例を挙げてさらに詳細に説明するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
【0050】
[タイツの作製]
本実施例においては、丸編み機を使用して上記実施形態における構成のタイツを作製した。すなわち、編み組織として、伸縮部1を構成する第1編組織と、第二帯状部4及び両側領域2cを構成する第2編組織と、第一帯状部3、腹部領域2a及び後部中央領域2bを構成する第3編組織の3種類を用い、各編組織を一体的に編成してタイツを作製した。各編組織の内容を表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】
表1に示すように、丸編み機は、2種類の糸を供給可能なものを使用し、1種類目の糸で1コース編成した後、2種類目の糸で次のコースを編成し、これを交互に繰り返すようにした。
【0053】
具体的には、1種類目の糸として、70d(デニール)/34f(フィラメント)のウーリーナイロン糸を単独で用い、2種類目の糸としては、40d/13fのウーリーナイロン糸と、30dのポリウレタン糸に30dのナイロン糸を巻き付けたシングルカバードヤーン(SCY)とを併用した。そして、1番目の糸を使用するときは、平編み又はタック編みを行い、2番目の糸を使用するときは平編み又はミス編みを行うようにした。
【0054】
図5〜7は、各編組織の組織図である。図5に示すように、第1編組織は、1コースごとに糸をかえて編成した平編み組織となる。第2編組織は、図6に示すように、1番目の糸による1:1タック編みと、2番目の糸による2:2ミス編みとの交編組織となる。また、図7に示すように、第3編組織は、1番目の糸による1:1タック編みと、2番目の糸による2:3:1:2ミス編みとの交編組織となる。
【0055】
したがって、1番目の糸を用いるコース内において、編み組織が、第1編組織→第2編組織→第1編組織→第3編組織と変化する場合は、平編み→1:1タック編み→平編み→1:1タック編みと、編み方が変化することになる。
【0056】
2番目の糸を用いるコース内において、編み組織が、第1編組織→第2編組織→第1編組織→第3編組織と変化する場合は、平編み→2:2ミス編み→平編み→2:3:1:2ミス編みと、編み方が変化することになる。以上の編み方により、3種類の編組織からなるタイツを作製した。
【0057】
[伸縮性の評価]
上記タイツにおける編組織の伸縮性を評価した。評価方法としては、各編組織をタテ10cm以上×ヨコ2.5cmの大きさにカットし、つかみ間隔を10cmとして、引張速度30cm/minで引張り、負荷が9.8Nかかったときの伸長度を測定した。表2にその結果を示す。
【0058】
【表2】
【0059】
表2に示すように、各編組織の伸長度の比は、第一編組織:第二編組織:第三網組織=1:0.58:0.30となり、各編組織間に適度な伸縮性の差が存在することが確認された。
【0060】
[着用テスト]
本実施例で作製したタイツを用いて着用テストを行なった。比較材としては、タイツ全体を上記第1編組織のみで編成したものを使用した。その結果、被験者の官能評価では、本実施例のタイツは、直立姿勢において脚部、骨盤及び腰椎が伸びた正しい姿勢のときが最も抵抗力が少なく、姿勢が悪化するにつれて抵抗力が増加することが確認された。これにより、本実施例のタイツは、姿勢を正しく導くことが可能であることが確認された。一方、比較材においては、上記効果は全く見られなかった。
【0061】
次に、タイツ着用時の歩行テストを行なった。その結果、本実施例のタイツは比較材に比べて、足が出しやすく、膝の曲げ伸ばしが楽であり、歩くときの膝の左右の揺れが少ないという評価となった。さらに、上り坂の歩行テストを行なった後、筋肉に蓄積された乳酸量を測定したところ、比較材よりも本実施例のタイツの方が乳酸量は少なくなっていた。すなわち、実施例のタイツの方が疲れにくく、疲労軽減効果が認められた。
【0062】
また、O脚、X脚、膝痛、下腿痛、アキレス腱痛、足底腱膜炎、中足骨痛、股関節周囲痛の各症状を有する被験者に本実施例のタイツを着用してもらい、一定期間、日常生活した後の評価では、いずれも症状の改善効果が見られたが、比較材ではそのような効果は確認されなかった。
【0063】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの修正、変更を加えることができるのはもちろんである。例えば、タイツの形態としては、下半身にのみ着用されるものに限らず、上半身部まで一体的に形成されたものであってもよい。
【0064】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によると、高い伸縮性を有する伸縮部と、伸縮部よりも伸縮性が低い低伸縮部とからタイツを構成し、低伸縮部をウエスト部の全周にわたって環状に設けたため、腰椎が伸びた正しい姿勢に導くことが可能となる。
【0065】
また、低伸縮部を、大腿部外側から膝蓋部より上を経由して下腿部内側に至る位置に設けられた第一帯状部と、大腿部内側から膝蓋部より上で第一帯状部と交差し、下腿部外側に至る位置に設けられた第二帯状部とから構成し、第一帯状部は、第二帯状部よりも伸縮性が低くなるように形成すれば、脚部を正しい姿勢に導くことが可能となり、さらに歩行時やランニング時に正しく足の動かすことが可能となり、これにより膝等にかかる負担を軽減してスポーツ障害を改善又は予防することができる。
【0066】
また、低伸縮部として、上記環状部、第一帯状部及び第二帯状部を設け、環状部に第一帯状部及び第二帯状部の上端を接続すれば、骨盤の捻れを知覚することが可能となり、環状部及び帯状部それぞれの効果と相俟って、下半身全体の姿勢を正しく導くことが可能となり、スポーツ障害の予防のみならず、着用者の運動能力の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイツの正面図
【図2】上記タイツの背面図
【図3】人体下半身の前面側から見た筋肉図
【図4】人体下半身の後面側から見た筋肉図
【図5】第1編組織の組織図
【図6】第2編組織の組織図
【図7】第3編組織の組織図
【符号の説明】
1 伸縮部
2 環状部
2a 腹部領域
2b 後部中央領域
2c 両側領域
3 第一帯状部
4 第二帯状部
21 大腿筋膜張筋
22 外側広筋
23 大腿直筋
24 内側の腓腹筋
25 ひらめ筋
26 大内転筋
27 薄筋
28 内側広筋
29 長腓骨筋
A ウエスト部
B 大腿部
C 膝蓋部
D 下腿部
E 股部
F 交差部
G 尾骨部位
Claims (9)
- 着用時に伸縮性を有するタイツであって、前記タイツは、高い伸縮性を有する伸縮部と、伸縮部よりも伸縮性が低い低伸縮部とから構成され、前記低伸縮部が、ウエスト部の全周にわたって環状に設けられたことを特徴とするタイツ。
- 前記低伸縮部が、伸縮性の異なる複数の領域から構成されたことを特徴とする請求項1記載のタイツ。
- 前記低伸縮部は、後部中央領域と、その他領域とからなり、後部中央領域は、その他領域よりも伸縮性が低くなるように形成されたことを特徴とする請求項2記載のタイツ。
- 前記低伸縮部は、腹部領域と、後部中央領域と、両側部領域とからなり、腹部領域及び後部中央領域は、両側領域よりも伸縮性が低くなるように形成されたことを特徴とする請求項2記載のタイツ。
- 前記後部中央領域は、ウエスト部から仙骨部位にかけて形成されたことを特徴とする請求項3又は4記載のタイツ。
- 人体のウエストラインから踝上方までの体表面に密着して着用される、伸縮性を有するタイツであって、前記タイツは、高い伸縮性を有する伸縮部と、伸縮部よりも伸縮性が低い低伸縮部とから構成され、前記低伸縮部は、大腿部外側から膝蓋部より上を経由して下腿部内側に至る位置に設けられた第一帯状部と、大腿部内側を通り、膝蓋部より上で第一帯状部と交差し、下腿部外側に至る位置に設けられた第二帯状部とから構成され、第一帯状部は、第二帯状部よりも伸縮性が低くなるように形成されたことを特徴とするタイツ。
- 人体のウエストラインから踝上方までの体表面に密着して着用される、伸縮性を有するタイツであって、前記タイツは、高い伸縮性を有する伸縮部と、伸縮部よりも伸縮性が低い低伸縮部とから構成され、前記低伸縮部は、ウエスト部の全周にわたって環状に設けられた環状部と、大腿部外側から膝蓋部より上を経由して下腿部内側に至る位置に設けられた第一帯状部と、大腿部内側を通り、膝蓋部より上で第一帯状部と交差し、下腿部外側に至る位置に設けられた第二帯状部とから構成され、環状部に第一帯状部及び第二帯状部の上端が接続されたことを特徴とするタイツ。
- 前記伸縮部及び低伸縮部が異なる編組織からなり、各編組織が丸編みにより一体的に編成されたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のタイツ。
- 前記伸縮部が平編みにより編成され、低伸縮部がタック編み及び/又はミス編みにより編成されたことを特徴とする請求項8記載のタイツ。
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