JP2011144484A - 下肢矯正被服 - Google Patents

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Abstract

【課題】使い勝手がよく、且つO脚の改善に貢献することのできる下肢矯正被服を提供する。
【解決手段】下肢矯正下着10は、下腹部210及び腰部300に着衣される股上部11と、この股上部11から分岐して下肢100に着衣される脚部12とを含むとともに、脚部12が伸縮性の強い強伸縮生地80及びこの生地よりも伸縮性の弱い弱伸縮生地70を含めて形成される。脚部12のそれぞれは、膝関節130を外側から内側に引き込むための螺旋矯正部20を含めて構成される。この螺旋矯正部20は、大腿110の前面に対応する部位から膝関節130の内側に対応する部位を介して下腿120の背面に対応する部位までにわたり連続して設けられた螺旋部生地83を含めて構成される。螺旋部生地83は、弱伸縮生地70としての前面上部生地71及び前面下部生地72及び背面生地73のそれぞれに縫い合わせられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、下肢に着衣される一対の脚部を含むとともに、これら一対の脚部が伸縮性の強い強伸縮生地及びこの生地よりも伸縮性の弱い弱伸縮生地を含めて形成される下肢矯正被服に関する。
通常の生活において膝には大きな負担が掛かる。例えば、平地を歩いているときには体重の約3倍、走っているときには体重の約10倍、階段の昇降時には体重の約7倍の荷重がかかることが知られている。
近年、膝痛を訴える人は非常に多い。膝痛をきたす疾患の原因は様々であるが、そのなかで最も割合が高いのは変形性膝関節症である。
変形性膝関節症の原因の一つとして、両方の膝蓋骨を正面に向けて直立して両方の踝を密着させたときに左右の膝の間が開いてしまう状態、すなわち膝が好ましい位置よりも外側に位置するいわゆるO脚が挙げられる。このO脚は、骨密度の低下、筋肉の衰え、生活習慣、及び体重の増加などの影響を受けて顕著になると考えられている。
特許文献1には、O脚を改善するための四肢矯正具が提案されている。この四肢矯正具は、巻回体としてのテーピングを腰の周囲に固定するための固定体に巻き付けることができるように構成されている。そして、大腿前面の上部且つ外側から膝の内側を介して膝または脹脛の外側までにわたり巻回体を取り付けることにより、O脚の改善を図るようにしている。
特開2006‐223845号公報 特開2004‐44078号公報
特許文献1の四肢矯正具は、使用に際して固定体にテーピングを巻き付ける必要があるため、日常での使い勝手がよいとは言い難い。また、テーピングを巻き付ける位置が正しい位置からずれるおそれもあるため、O脚を改善する効果が十分に期待できない。
なお特許文献2には、膝の内側側面の側副靭帯の損傷に着目し、膝の内側側面の側副靭帯及び膝部周辺の筋肉をサポートして膝を保護する被服が提案されている。しかし、この被服は膝を保護する機能しか有していないため、O脚の改善を期待することはできない。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、使い勝手がよく且つO脚の改善に貢献することのできる下肢矯正被服を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、下肢に着衣される一対の脚部を含むとともに、これら一対の脚部が伸縮性の強い強伸縮生地及びこの生地よりも伸縮性の弱い弱伸縮生地を含めて形成される下肢矯正被服において、前記一対の脚部の少なくとも一方は、膝を外側から内側に引き込むための螺旋矯正部を含めて構成されるものであり、前記螺旋矯正部は、大腿の前面に対応する部位から膝の内側に対応する部位を介して下腿の背面に対応する部位までにわたり連続して設けられた前記強伸縮生地を含めて構成されるものであり、前記螺旋矯正部の強伸縮生地は、前記弱伸縮生地に縫い合わせられたものであることを要旨としている。
この発明によれば、ユーザが当該下肢矯正被服を着衣したとき、大腿の前面に対応する部位から膝の内側に対応する部位までに設けられた強伸縮生地の力により、下肢には大腿の前面から膝の内側に向かう力が加えられる。また、膝の内側に対応する部位から下腿の背面に対応する部位までに設けられた強伸縮生地の力により、下肢には膝の内側から下腿の背面に向かう力が加えられる。そして、このように大腿及び下腿に加えられる力は、膝を外側から内側に引き込む力として作用する。このため、O脚の改善を図ることができる。また、当該下肢矯正被服の脚部を構成する強伸縮生地により矯正部が構成されているため、ユーザは通常の下肢用の被服を使用するときと同様の感覚で当該下肢矯正被服を使用することができる。このように当該発明によれば、使い勝手がよく且つO脚の改善に貢献することのできる下肢矯正被服を提供することができる。
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の下肢矯正被服において、大腿の前面の外側に対応する部位を所定部位A1とし、大腿の内側に対応し且つ前記所定部位A1よりも下方に位置する部位を所定部位A2とし、大腿の背面に対応し且つ前記所定部位A2よりも下方に位置する部位を所定部位A3とし、大腿の前面の外側に対応し且つ前記所定部位A1よりも下方に位置する部位を所定部位B1とし、下腿の内側に対応し且つ前記所定部位A2及び前記所定部位B1よりも下方に位置する部位を所定部位B2とし、下腿の背面に対応し且つ前記所定部位A3及び前記所定部位B2よりも下方に位置する部位を所定部位B3としたとき、前記螺旋矯正部の強伸縮生地の上側縁と前記弱伸縮生地との縫い目は、前記所定部位A1から前記所定部位A2を介して前記所定部位A3までにわたり形成され、前記螺旋矯正部の強伸縮生地の下側縁と前記弱伸縮生地との縫い目は、前記所定部位B1から前記所定部位B2を介して前記所定部位B3までにわたり形成されることを要旨としている。
この発明によれば、大腿の前面の広範囲且つ下腿の背面の広範囲に螺旋矯正部が形成されているため、膝を外側から内側に引き込む螺旋矯正部の力がより大きなものとなる。従って、O脚の改善効果を高めることができる。
(3)請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の下肢矯正被服において、前記一対の脚部のそれぞれは、下肢を外側から内側に向けて押すための側部矯正部を含めて構成されるものであり、この側部矯正部は、前記螺旋矯正部よりも外側の位置において大腿に対応する部位から下腿に対応する部位までにわたり設けられた前記強伸縮生地を含めて構成されるものであり、前記側部矯正部の強伸縮生地は、前記弱伸縮生地に縫い合わせられたものであることを要旨としている。
この発明によれば、ユーザが当該下肢矯正被服を着衣したとき、大腿に対応する部位から下腿に対応する部位までにわたり設けられた強伸縮生地の力により、下肢には外側から内側に向かう力が加えられる。そして、このように下肢に加えられる力は、膝を外側から内側に押す力として作用する。従って、O脚の改善効果を高めることができる。
(4)請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の下肢矯正被服において、前記側部矯正部は、2枚の前記強伸縮生地が重ね合わせられた構造を有することを要旨としている。
この発明によれば、側部矯正部が1枚の強伸縮生地により構成される場合と比べて、下肢を外側から内側に向けて押す力が大きくなるため、O脚の改善効果を高めることができる。
(5)請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の下肢矯正被服において、前記螺旋矯正部の強伸縮生地と前記側部矯正部の強伸縮生地とが互いに縫い合わせられることを要旨としている。
この発明によれば、螺旋矯正部は大腿の前面において側部矯正部と縫い合わせられるところまでにわたり設けられているため、すなわち大腿の前面の広範囲に螺旋矯正部が設けられているため、膝を外側から内側に引き込む螺旋矯正部の力がより大きなものとなる。従って、O脚の改善効果を高めることができる。
(6)請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の下肢矯正被服において、膝の背面に対応する部位に発熱生地が設けられることを要旨としている。
この発明によれば、膝の背面が発熱生地の発熱にともない暖められるため、膝の背面及びその付近の血流を改善することができる。また、このように血流が改善されることにより、O脚に起因する膝の痛みを緩和することができる。
(7)請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の下肢矯正被服において、膝の前面と対応する部位に発熱生地が設けられることを要旨としている。
人の感覚として、痛みのある部位が暖められると安心感を覚えることが知られている。上記発明によれば、膝の前面が発熱生地の発熱にともない暖められるため、O脚に起因して膝の痛みを抱えるユーザに対して安心感を与えることができる。
(8)請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の下肢矯正被服において、当該下肢矯正被服は、下腹部及び腰部に着衣される股上部と、この股上部から分岐して下肢に着衣される前記一対の脚部とを含めて構成されるものであることを要旨としている。
この発明では、当該下肢矯正被服が股上部及び一対の脚部を含む下肢用被服として構成されているため、O脚を矯正するための被服として股上部を含めた被服を必要とするユーザの要望に応えることができる。
(9)請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の下肢矯正被服において、前記股上部は、中臀筋を支持するための中臀筋支持部を含めて構成されるものであり、この中臀筋支持部は、前記股上部の背面において中臀筋を覆うように設けられた前記強伸縮生地を含めて構成されるものであることを要旨としている。
人体においては、歩行にともない片足状態となるとき、中臀筋の働きにより身体のバランスが保たれる。上記発明によれば、ユーザが当該下肢矯正被服を着用したとき、中臀筋を覆うように設けられた強伸縮生地により中臀筋を支持する力が加えられる。そして、このように中臀筋に加えられる力は、同筋肉の働きを補助するものとして作用する。これにより、歩行時の姿勢の安定化が図られるため、O脚に起因した膝の痛みを緩和することができる。
(10)請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の下肢矯正被服において、前記中臀筋支持部は、前記強伸縮生地及び前記弱伸縮生地が重ね合わせられた構造を有することを要旨としている。
この発明によれば、少なくとも2枚の生地を重ね合わせて中臀筋支持部が構成されているため、中臀筋支持部が1枚の生地により構成される場合と比べて、中臀筋を支える力が増すとともに同筋肉を保温する効果が高くなる。従って、同筋肉の働きを高めることができる。
(11)請求項11に記載の発明は、請求項8〜10のいずれか一項に記載の下肢矯正被服において、前記股上部は、腹直筋を支持するための腹直筋支持部を含めて構成されるものであり、この腹直筋支持部は、前記股上部の前面において腹直筋の下部を覆うように股から下腹部にわたり設けられた前記強伸縮生地を含めて構成されるものであることを要旨としている。
腹直筋は姿勢を保つための働きをすることが知られている。上記発明によれば、ユーザが当該下肢矯正被服を着用したとき、腹直筋を覆うように設けられた腹直筋支持部により腹直筋を支持する力が加えられる。そして、このように腹直筋に加えられる力は、同筋肉の働きを補助するものとして作用する。これにより、歩行時の姿勢の安定化が図られるため、O脚に起因した膝の痛みを緩和することができる。
(12)請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の下肢矯正被服において、前記腹直筋支持部は、前記強伸縮生地及び前記弱伸縮生地が重ね合わせられた構造を有することを要旨としている。
この発明によれば、少なくとも2枚の生地を重ね合わせて腹直筋支持部が構成されているため、腹直筋支持部が1枚の生地により構成される場合と比べて、腹直筋を支える力が増すとともに同筋肉の下部を保温する効果が高くなる。従って、同筋肉の働きを高めることができる。
本発明の一実施形態の下肢矯正被服について、これを着衣した人体の下半身の前面を示す正面図。 同実施形態の下肢矯正被服について、これを着衣した人体の下半身の背面を示す背面図。 同実施形態の下肢矯正被服について、その正面構造を示す正面図。 同実施形態の下肢矯正被服について、その背面構造を示す背面図。 同実施形態の下肢矯正被服について、その側面構造を示す側面図。 同実施形態の下肢矯正被服の効果を確認する実験について、(a)は実験条件を示すテーブル、(b)は被験者のデータを示すテーブル。 同実施形態の下肢矯正被服の効果を確認する実験について、(a)は測定結果を示すテーブル、(b)は同テーブルの内容をグラフ化したヒストグラム。 本発明の別の一実施形態の下肢矯正被服について、(a)は同被服の正面構造を示す正面図、(b)は同被服の背面構造を示す背面図、(c)は同被服の側面構造を示す側面図。 本発明の別の一実施形態の下肢矯正被服について、(a)は同被服の正面構造を示す正面図、(b)は同被服の背面構造を示す背面図、(c)は同被服の側面構造を示す側面図。 本発明の別の一実施形態の下肢矯正被服について、(a)は同被服の正面構造を示す正面図、(b)は同被服の背面構造を示す背面図、(c)は同被服の側面構造を示す側面図。 本発明の別の一実施形態の下肢矯正被服について、(a)は同被服を着衣した人体の下半身の上部前面を示す正面図、(b)は同下半身の上部背面を示す背面図。 本発明の別の一実施形態の下肢矯正被服について、(a)は同被服を着衣した人体の下半身の下部前面を示す正面図、(b)は同下半身の下部背面を示す背面図。 本発明の別の一実施形態の下肢矯正被服について、(a)は同被服を着衣した人体の下半身の上部前面を示す正面図、(b)は同下半身の上部背面を示す背面図。 本発明の別の一実施形態の下肢矯正被服について、(a)及び(b)は同被服の側面構造を示す側面図。
図1及び図2を参照して、本発明の下肢矯正被服が着衣される人体の部位の構造について説明する。これらの図では、人体の右半身を筋肉図とし、人体の左半身を骨格図としてそれぞれの構造を示している。なお以降では、人体の前面及び背面をそれぞれ単に「前面」及び「背面」とし、前面及び背面の境界及びその付近の部位を「側面」とする。また、人体の所定の部位において左右方向の体軸側を「内側」とし、体軸とは反対側を「外側」とする。
下肢100は、脛骨点131よりも上側の部位である大腿110と、脛骨点131から足首141まで部位である下腿120と、足首141から下側の部位である足140と、大腿110及び下腿120をつなぐ膝関節130とを含めて構成されている。
大腿110の骨格は、大腿骨151及び膝蓋骨152を含めて構成されている。下腿120の骨格は、脛骨153及び腓骨154を含めて構成されている。膝関節130は、大腿骨151及び脛骨153により構成される関節と、大腿骨151及び膝蓋骨152により構成される関節とを含めて構成されている。
大腿110の前面側の筋肉は、大腿四頭筋を構成する外側広筋111及び大腿直筋112と、大腿110の内側の薄筋113とを含めて構成されている。大腿110の背面側の筋肉は、大腿二頭筋114を含めて構成されている。下腿120の背面側の筋肉は、腓腹筋121を含めて構成されている。腹部200の筋肉は、腹直筋220を含めて構成されている。腰部300の筋肉は、中臀筋310を含めて構成されている。
外側広筋111は、大腿110の左右方向の外側において大腿骨大転子155の下側付近から膝関節130の上側付近までにわたり位置している。大腿直筋112は、外側広筋111よりも左右方向の内側において大腿骨大転子155の下側付近から膝関節130の上側付近までにわたり位置している。薄筋113は、股320付近から大腿110の上下方向の中間部あたりまでにわたり位置している。大腿二頭筋114は、大腿110の背面において大腿110の上下方向の中間から膝関節130の上部外側付近までにわたり位置している。腓腹筋121は、膝関節130の背面において、その上部付近から下腿120の上下方向の中間部までにわたり位置している。中臀筋310は、骨盤340の上部外側と対応するところに位置している。
なお、図1及び図2に示される大腿110及び下腿120の上下方向の区分はそれぞれ次のものを示している。すなわち大腿110について、大腿110の上端から大腿骨大転子155の下側付近までに対応する部位を「大腿上部110a」とし、大腿上部110aの下端から外側広筋111の下端付近までに対応する部位を「大腿中部110b」とし、大腿中部110bの下端から大腿110の下端までに対応する部位を「大腿下部110c」としている。また下腿120について、脛骨153及び腓骨154が重なり合う部位を「下腿上部120a」とし、下腿上部120aの下端から腓腹筋121の下端付近までに対応する部位を「下腿中部120b」とし、下腿中部120bの下端から下腿120の下端までに対応する部位を「下腿下部120c」としている。
図1及び図2と図3〜図5とを併せて参照して、下肢矯正下着10の構造について説明する。本実施形態では、ズボンにより覆われるインナータイプのレギンスとして本発明の下肢矯正被服を具体化した一例を示している。なお、図3〜図5では、下肢矯正下着10を構成する各生地同士の境界の部分を実線で、また生地の裏側に縫い付けられた別の生地の縫い目を破線で示している。以降の説明において、「生地の裏側」は各生地において人体と向き合う側を示すものとし、「生地の表側」は各生地において裏側とは反対側を示すものとする。
下肢矯正下着10には、下腹部210及び腰部300に着衣される股上部11と、この股上部11から分岐して下肢100に着衣される脚部12とが設けられている。すなわち脚部12は、左右の下肢100のそれぞれに対応した右脚部12R及び左脚部12Lに分かれている。なお、股上部11と脚部12との境界に相当する部分は、図3〜図5の二点鎖線LXにより示される。
下肢矯正下着10は、ウエストライン330に対応する部位から下腿中部120bに対応する部位までの丈を有する。すなわち、股上部11の上端はウエストライン330と対応する部位に設けられ、且つ脚部12の下端は下腿中部120bと対応する部位に設けられている。
下肢矯正下着10は、一般の下肢用下着に用いられる生地と同程度の伸縮性を有する複数の弱伸縮生地70と、この生地70よりも強い伸縮性を有する複数の強伸縮生地80とが互いに縫い合わせられることにより構成されている。
弱伸縮生地70としては、下腹部210の全体及び大腿110の付け根付近を覆う部位としての前面上部生地71と、脚部12の下腿120の前面を覆う部位としての前面下部生地72と、股上部11の背面の全体及び脚部12の大腿110の背面を覆う部位としての背面生地73と、股320を覆う部位としての股部生地74とが設けられている。
前面下部生地72としては、右脚部12Rの下腿120の前面を覆う部位としての右前面下部生地72Rと、左脚部12Lの下腿120の前面を覆う部位としての左前面下部生地72Lとが各別に設けられている。
背面生地73としては、股上部11の背面の右半分及び右脚部12Rの背面を形成する右背面生地73Rと、股上部11の背面の左半分及び左脚部12Lの背面を形成する左背面生地73Lとが設けられている。これら生地は、股上部11の左右方向の中央の部分で互いに縫い合わせられている。
強伸縮生地80としては、下腹部210から股320までを覆う部位としての上部前面裏側生地81と、骨盤340の中央及び中臀筋310を覆う部位としての上部背面裏側生地82と、大腿110の前面及び膝関節130の内側及び下腿120の背面を覆う部位としての螺旋部生地83と、下腹部210及び大腿110及び下腿120の側部を覆う部位としての側部表側生地84及び側部裏側生地85とが設けられている。
上部前面裏側生地81は、前面上部生地71の裏側において下腹部210から股320にかけて対応する部位に縫い付けられている。図3においては、破線LAで囲われた領域内が上部前面裏側生地81を示している。
上部背面裏側生地82は、背面生地73の裏側において骨盤340の中央及び中臀筋310に対応する部位に縫い付けられている。図4においては、破線LBで囲われた領域内が上部背面裏側生地82を示している。
螺旋部生地83としては、右脚部12Rの大腿110の前面を覆う部位としての右螺旋部生地83Rと、左脚部12Lの大腿110の前面を覆う部位としての左螺旋部生地83Lとが各別に設けられている。
側部表側生地84としては、股上部11の右側面と右脚部12Rの大腿110及び下腿120の外側を覆う部位としての右側部表側生地84Rと、股上部11の左側面と左脚部12Lの大腿110及び下腿120の外側を覆う部位としての左側部表側生地84Lとが各別に設けられている。
側部裏側生地85としては、右側部表側生地84Rと同一の形状に形成されて同生地84Rの裏側に縫い合わされる右側部裏側生地85Rと、左側部表側生地84Lと同一の形状に形成されて同生地84Lの裏側に縫い合わされる左側部裏側生地85Lとが各別に設けられている。
各生地の伸縮性の関係を以下に示す。
・弱伸縮生地70は、いずれも強伸縮生地80と比べて伸縮性が小さい。
・前面上部生地71と前面下部生地72と背面生地73と股部生地74とは、互いに同じ伸縮性を有する。
・上部前面裏側生地81及び上部背面裏側生地82は、いずれも螺旋部生地83及び側部表側生地84及び側部裏側生地85と比べて伸縮性が小さい。
・上部前面裏側生地81と上部背面裏側生地82とは、互いに同じ伸縮性を有する。
・螺旋部生地83と側部表側生地84と側部裏側生地85とは、互いに同じ伸縮性を有する。
下肢矯正下着10のより詳細な構造について説明する。
図3及び図4に示されるように、下肢矯正下着10は、O脚の改善を図るための部位として、各脚部12のそれぞれに設けられて膝関節130を外側から内側に引き込むための螺旋矯正部20と、股上部11及び各脚部12の側面にまたがり設けられて下肢100を外側から内側に押すための側部矯正部30とを有する。また、歩行時の姿勢の安定化を図るための部位として、股上部11の前面に設けられて腹直筋220を支持するための腹直筋支持部40と、股上部11の背面に設けられて中臀筋310を支持する中臀筋支持部50とを有する。また、膝関節130を暖めるための部位として、各脚部12のそれぞれに設けられて膝関節130の前面及び背面を覆う発熱部60を有する。
図1及び図3に示されるように、腹直筋支持部40は、股上部11の前面において腹直筋220の下部を覆うように下腹部210から股320にかけて設けられた上部前面裏側生地81と、この上部前面裏側生地81が裏側に縫い付けられた前面上部生地71の一部分とにより構成されている。すなわち腹直筋支持部40は、前面上部生地71及び上部前面裏側生地81が重ね合わせられた二重構造を有する。上部前面裏側生地81の左右方向の幅は、股320から股上部11の上端に向かうにつれて次第に大きくなる。
図2及び図4に示されるように、中臀筋支持部50は、股上部11の背面において中臀筋310の下部を覆うように腰部300の左右方向にわたり設けられた上部背面裏側生地82と、この上部背面裏側生地82が裏側に縫い付けられた背面生地73の一部分とにより構成されている。すなわち中臀筋支持部50は、背面生地73及び上部背面裏側生地82が重ね合わせられた二重構造を有する。上部背面裏側生地82の上下方向の幅は、左右方向の外側から内側に向かうにつれて次第に小さくなる。
図3〜図5に示されるように、螺旋矯正部20は、大腿110の前面に対応する部位から膝関節130の内側に対応する部位を介して下腿120の背面に対応する部位までにわたり連続して設けられた螺旋部生地83により構成されている。螺旋部生地83は、脚部12の前面から背面にかけて螺旋形状をなす上側縁21及び下側縁22と、脚部12の前面において上側縁21の端と下側縁22の端とを結ぶ前面横縁23と、脚部12の背面において上側縁21の端と下側縁22の端とを結ぶ背面横縁24及び背面下縁25とに囲まれて形成されている。
上側縁21は、脚部12の前面において前面上部生地71に縫い合わせられるとともに、脚部12の背面において背面生地73に縫い合わせられている。下側縁22は、脚部12の前面において前面下部生地72に縫い合わせられるとともに、脚部12の背面において前面下部生地72の背面側の部分に縫い合わせられている。前面横縁23は、脚部12の前面において側部表側生地84及び側部裏側生地85に縫い合わせられている。背面横縁24は、脚部12の背面において側部表側生地84及び側部裏側生地85に縫い合わせられている。背面下縁25は、脚部12の裾部に縫い合わせられている。
上側縁21及び下側縁22のそれぞれの形成位置の詳細について説明する。なお、下肢100の各部位に対応する下肢矯正下着10の各部位をそれぞれ以下のように定義する。
(a)大腿上部110aの前面外側に対応する部位を「部位P1」とする。
(b)大腿中部110bの前面内側に対応し且つ部位P1よりも下方に位置する部位を「部位P2」とする。
(c)大腿下部110cの背面外側に対応し且つ部位P2よりも下方に位置する部位を「部位P3」とする。
(d)大腿中部110bの前面外側に対応し且つ部位P1よりも下方に位置する部位を「部位Q1」とする。
(e)下腿上部120aの前面内側に対応し且つ部位Q1よりも下方に位置する部位を「部位Q2」とする。
(f)下腿中部120bの背面外側に対応し且つ部位Q2よりも下方に位置する部位を「部位Q3」とする。
図1及び図2に示されるように、上側縁21は、部位P1から部位P2を介して部位P3までにわたり形成されている。また下側縁22は、部位Q1から部位Q2を介して背面下縁25の部位Q3までにわたり形成されている。なお、部位Q2は膝関節130の内側下方に対応する部位に相当する。
図5に示されるように、側部矯正部30は、螺旋矯正部20よりも外側の位置において下腹部210の上端に対応する部位から下腿中部120bの下端に対応する部位までにわたり設けられた側部表側生地84と、この側部表側生地84の裏側に縫い付けられて同生地と同じ伸縮性及び形状を有する側部裏側生地85とにより構成されている。すなわち側部矯正部30は、側部表側生地84及び側部裏側生地85が重ね合わせられた二重構造を有する。各生地の左右方向の幅は、上下方向の全体にわたり一定の大きさに設定されている。
図3及び図4に示されるように、発熱部60は、脚部12の前面において膝関節130の前面を覆うように設けられた前面発熱部61と、脚部12の背面において膝関節130の背面を覆うように設けられた背面発熱部62とにより構成されている。
図3に示されるように、前面発熱部61は、大腿中部110bの下端付近から下腿上部120aの下端付近までの部分に対応して脚部12の前面裏側に設けられた発熱生地63と、この発熱生地63が裏側に縫い付けられた螺旋部生地83及び前面下部生地72の一部とにより構成されている。すなわち前面発熱部61は、螺旋部生地83及び前面下部生地72と発熱生地63とが重ね合わせられた二重構造を有する。
図4に示されるように、背面発熱部62は、大腿中部110bの下端付近から下腿上部120aの下端付近までの部分に対応して脚部12の背面裏側に設けられた発熱生地63と、この発熱生地63が裏側に縫い付けられた背面生地73及び螺旋部生地83の一部とにより構成されている。すなわち背面発熱部62は、背面生地73及び螺旋部生地83と発熱生地63とが重ね合わせられた二重構造を有する。
発熱生地63としては、吸湿発熱素材により形成されて右脚部12Rの発熱部60を構成する右発熱生地63Rと、吸湿発熱素材により形成されて左脚部12Lの発熱部60を構成する左発熱生地63Lとが各別に設けられている。また各脚部12において、前面発熱部61から膝関節130の内側に対応する部位を介して背面発熱部62までにわたり連続した1枚の生地として設けられている。発熱生地63の伸縮性は、弱伸縮生地70の伸縮性よりも大きく且つ強伸縮生地80の伸縮性よりも小さい。
図1及び図2を参照して、人体に下肢矯正下着10が着衣されたときの状態について説明する。なお、図1及び図2の二点鎖線は、人体に着衣されたときの下肢矯正下着10のアウトライン及び縫い目をそれぞれ示している。
股上部11は、下腹部210及び腰部300の周囲にフィットする。脚部12は、下肢100の周囲にフィットする。これにより、人体に着衣されたときの下肢矯正下着10の形状は下腹部210及び腰部300及び下肢100のラインに沿う形状となる。
図3〜図5を参照して、人体に下肢矯正下着10が着衣されたときに人体の各部に加えられる力について説明する。なお、図3〜図5の各矢印は、下肢矯正下着10が着衣されたときに人体に加えられる力の方向を示している。
大腿110には、外側広筋111の上部に対応する部位から膝関節130の内側に対応する部位までに設けられた螺旋矯正部20の力により、図3及び図5において矢印ZAで示される力、すなわち大腿110の前面の上部外側から膝関節130の内側に向かう力が加えられる。下腿120には、膝関節130の内側に対応する部位から腓腹筋121の下部外側に対応する部位までに設けられた螺旋矯正部20の力により、図4及び図5において矢印ZBで示される力、すなわち膝関節130の内側から腓腹筋121の下部外側に向かう力が加えられる。そして、このように大腿110及び下腿120に加えられる力は、膝関節130を外側から内側に引き込む力として作用するため、O脚の改善が図られる。
大腿110及び下腿120の側部には、下腹部210から下腿中部120bまでにわたり設けられた側部矯正部30の力により、図3〜図5において矢印ZCで示される力、すなわち下肢100の外側から内側に向かう力が加えられる。そして、このように大腿110及び下腿120に加えられる力は、膝関節130を外側から内側に押す力として作用するため、O脚の改善が図られる。
腹直筋220には、腹直筋220を覆うように設けられた腹直筋支持部40の力により、図3及び図5において矢印ZDで示される力、すなわち腹直筋220を下方側から前後方向の中心に向けて押す力が加えられる。そして、このように腹直筋220に加えられる力は、歩行時の腹直筋220の働きを補助する力として作用するため、歩行時の姿勢の安定化が図られる。
中臀筋310には、中臀筋310を覆うように設けられた中臀筋支持部50の力により、図4及び図5において矢印ZEで示される力、すなわち中臀筋310を下方側から上方に向けて押す力が加えられる。そして、このように中臀筋310に加えられる力は、歩行時の中臀筋310の働きを補助する力として作用するため、歩行時の姿勢の安定化が図られる。
図6及び図7を参照して、下肢矯正下着10によるO脚の改善効果を検証するための実験、及びこの実験の結果について説明する。なお、図6は実験条件のまとめを、また図7は実験結果のまとめをそれぞれ示している。
一般に、O脚の度合が大きくなるにつれて歩行時においての大腿の負担が大きくなることにより、大腿の筋肉の活動が過剰になる傾向がある。そこでこの実験では、下肢矯正下着10を着用していない状態の歩行時(以下、「未着用時」)、及び下肢矯正下着10を着用した状態の歩行時(以下、「着用時」)のそれぞれについて、大腿の筋肉の中でも大腿直筋及び大腿二頭筋の活動度合を測定し、これらの活動度合の比較結果から下肢矯正下着10によるO脚の改善度合を確認している。すなわち、O脚の度合が大きくなるにつれて各筋肉の活動度合が大きくなる傾向にあるため、着用時の各筋肉の活動度合が未着用時の各筋肉の活動度合を下回るときには、下肢矯正下着10の着用により下肢全体が正常な位置に導かれ、または正常な位置に近づけられて、O脚の改善ひいては膝関節の負担の軽減が図られたとみなすことができる。
そこで本実験では、未着用時及び着用時のそれぞれの筋電位を測定し、これらの比較結果からO脚の改善度合を確認した。筋電位の測定に使用した機器、筋電位の測定箇所、筋電位の測定条件、未着用時及び着用時に被験者が着衣したもの、及び被験者の内容は以下のとおりとした。
(A)使用機器としては、ニホンサンテク株式会社製の生体信号計測処理システムを用いた。解析プログラムとしては、筋電図マルチ解析プラグラムMaP1038を用いた。
(B)測定箇所は、大腿直筋及び大腿二頭筋とした。
(C)測定条件は、「1.特に意識せず歩行運動を行う。」、「2.約5mの間隔を経て配置した2つのポイントの外側を周回する。」、「3.測定機器のセンサをつけた利き足が内側にくる方向で周回する。」及び「4.歩行が安定した後の5分間に測定した筋電位の積分値を筋電位の測定結果とする。」の4点とした。
(D)下半身の着衣は、下肢矯正下着10、ハーフパンツ、靴下及び運動靴とした。
(E)被験者は30代の女性5人とした。図6(b)に、各被験者の年齢、ウエスト、ヒップ、身長、下肢矯正下着10のサイズ、及び利き足を示す。
図7に、筋電位の測定結果を示す。図7(a)の未着用時及び着用時の各行の数値は、上記の条件(C)に示される筋電位の積分値を、また筋活動率は、未着用時の筋電位の積分値X1に対する着用時の筋電位の積分値X2の割合(X2/X1)をそれぞれ示している。
図7に示されるように、全ての被験者において着用時の大腿直筋及び大腿二頭筋の筋活動率が未着用時の筋活動率を下回る結果が得られた。大腿直筋の筋活動率の平均値は「約31.9%」となる。大腿二頭筋の筋活動率の平均値は「約34.6%」となる。各被験者のうち大腿直筋の筋活動率が最も小さい被験者は「Y」であり、その筋活動率は「10.7%」となる。各被験者のうち大腿二頭筋の筋活動率が最も小さい被験者は「M」であり、その筋活動率は「25.7%」となる。
以上にて説明した本実施形態によれば以下の効果を奏することができる。
(1)下肢矯正下着10には、大腿110の前面に対応する部位から膝関節130の内側に対応する部位を介して下腿120の背面に対応する部位までにわたり連続して螺旋矯正部20が設けられている。これにより、ユーザが下肢矯正下着10を着衣したとき、大腿110及び下腿120には膝関節130を外側から内側に引き込む力が作用するため、O脚の改善を図ることができる。また、下肢矯正下着10の脚部12を構成する生地により螺旋矯正部20が構成されているため、ユーザは通常の下肢用の被服を使用するときと同様の感覚で下肢矯正下着10を使用することができる。従って、使い勝手がよく且つO脚の改善に貢献することのできる下肢矯正下着10を提供することができる。
(2)螺旋矯正部20は、大腿上部110aの前面且つ外側から膝関節130の内側を介して下腿中部120bの背面且つ外側までにわたり設けられている。すなわち、大腿110の前面及び下腿120の背面の広範囲にわたり螺旋矯正部20が設けられている。これにより、膝関節130を外側から内側に引き込む力がより大きなものとなるため、O脚の改善効果を高めることができる。
(3)螺旋矯正部20は、脚部12の前面において前面横縁23が側部矯正部30と縫い合わせられ、脚部12の背面において背面横縁24が側部矯正部30と縫い合わせられている。すなわち、大腿110の前面の広範囲及び下腿120の背面の広範囲に螺旋矯正部20が設けられている。これにより、螺旋矯正部20が膝関節130を外側から内側に引き込む力はより大きなものとなるため、O脚の改善効果を高めることができる。
(4)下肢矯正下着10には、下肢100を外側から内側に向けて押すための側部矯正部30が設けられている。これにより、ユーザが下肢矯正下着10を着衣したとき、大腿110及び下腿120を外側から内側に押す力が作用するため、O脚の改善を図ることができる。また、下肢矯正下着10の脚部12を構成する生地により側部矯正部30が構成されているため、ユーザは通常の下肢用の被服を使用するときと同様の感覚で下肢矯正下着10を使用することができる。従って、使い勝手がよく且つO脚の改善に貢献することのできる下肢矯正下着10を提供することができる。
(5)側部矯正部30は、側部表側生地84及び側部裏側生地85が重ね合わせられた二重構造を有する。これにより、側部矯正部30が1枚の強伸縮生地により構成される場合と比べて、下肢100を外側から内側に向けて押す力が大きくなるため、O脚の改善効果を高めることができる。
(6)下肢矯正下着10には、腹直筋220を支持するための腹直筋支持部40が設けられている。これにより、ユーザが下肢矯正下着10を着衣したとき、腹直筋220には同筋肉を下方側から前後方向の中心に向けて押す力が加えられるため、歩行時の姿勢の安定化が図られる。従って、O脚に起因する膝関節130の痛みを緩和することができる。
(7)腹直筋支持部40は、前面上部生地71及び上部前面裏側生地81が重ね合わせられた二重構造を有する。これにより、腹直筋支持部40が1枚の生地により構成される場合と比べて、腹直筋220を支える力が増すとともに同筋肉220を保温する効果が高くなるため、同筋肉220の働きを高めることができる。
(8)下肢矯正下着10には、中臀筋310を支持するための中臀筋支持部50が設けられている。これにより、ユーザが下肢矯正下着10を着衣したとき、中臀筋310には同筋肉を下方側から上方に向けて押す力が加えられるため、歩行時の姿勢の安定化が図られる。従って、O脚に起因する膝関節130の痛みを緩和することができる。
(9)中臀筋支持部50は、背面生地73及び上部背面裏側生地82が重ね合わせられた二重構造を有する。これにより、中臀筋支持部50が1枚の生地により構成される場合と比べて、中臀筋310を支える力が増すとともに同筋肉310を保温する効果が高くなるため、同筋肉310の働きを高めることができる。
(10)下肢矯正下着10には、膝関節130の背面を暖めるための背面発熱部62が設けられている。これにより、背面発熱部62の発熱生地63の発熱にともない膝関節130の背面が暖められるため、膝関節130の背面及びその付近の血流を改善することができる。また、このように血流が改善されることにより、O脚に起因する膝関節130の痛みを緩和することができる。
(11)下肢矯正下着10には、膝関節130の前面を暖めるための前面発熱部61が設けられている。これにより、膝関節130の前面が前面発熱部61の発熱生地63の発熱にともない暖められるため、O脚に起因して膝の痛みを抱えるユーザに対して安心感を与えることができる。
(12)下肢矯正下着10は、外衣の下に着衣することのできる形態の下肢用被服として構成されている。これにより、日常生活においてより多くの場面で使用することができるため、O脚の改善を図るための被服としての使い勝手をより高めることができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明の実施態様は上記実施形態に限られるものではなく、例えば以下に示すように変更することもできる。また以下の各変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
・上記実施形態では、大腿上部110aの前面外側から大腿中部110bの内側を介して膝関節130の背面外側までにわたり螺旋矯正部20の上側縁21を形成したが、上側縁21を形成する位置はこれに限られるものではない。例えば、図8の(a)及び(c)に示されるように、脚部12の前面における上側縁21の形成位置を上記実施形態の形成位置よりも下側に変更することもできる。この場合の上側縁21は、大腿中部110bの前面外側から大腿中部110bの内側を介して膝関節130の背面外側までにわたり形成される。これにより、脚部12の前面における螺旋矯正部20の形成範囲は上記実施形態よりも小さくなる。
・上記実施形態では、大腿中部110bの前面外側から膝関節130の内側を介して下腿中部120bの背面外側までにわたり螺旋矯正部20の下側縁22及び背面下縁25を形成したが、下側縁22及び背面下縁25を形成する位置はこれに限られるものではない。例えば、図8の(b)及び(c)に示されるように、脚部12の背面においての下側縁22及び背面下縁25の形成位置を上記実施形態の形成位置よりも上側に変更することもできる。この場合の下側縁22及び背面下縁25は、大腿下部110cの前面外側から膝関節130の内側を介して下腿中部120bの上下方向の中間の背面外側までにわたり形成される。これにより、脚部12の背面における螺旋矯正部20の形成範囲は上記実施形態よりも小さくなる。
・上記の上側縁21及び下側縁22の形成位置の変更を併せて適用することもできる。この場合には、図8(a)〜(c)に示されるように螺旋矯正部20の形成範囲が上記実施形態と比較してより小さくなる。
・上記実施形態では、図1〜図5に示されるように脚部12の前面及び背面の広範囲にわたり螺旋矯正部20を形成したが、螺旋矯正部20の形成範囲はこれに限られるものではない。例えば図9に示されるように、脚部12の前面及び背面のそれぞれにおいて上側縁21及び下側縁22の形成位置を互いに近づけることにより、螺旋矯正部20の全体の幅を上記実施形態よりも小さくすることもできる。
・上記実施形態では、図1〜図5に示されるように1枚の生地からなる螺旋部生地83により螺旋矯正部20を構成したが、図10に示されるように、複数枚の生地からなる螺旋部生地83により螺旋矯正部20を構成することもできる。
・上記実施形態では、図3に示されるように螺旋部生地83の前面横縁23が大腿110の前面外側に位置するように螺旋矯正部20を構成したが、前面横縁23の形成位置はこれに限られるものではない。例えば、前面横縁23が大腿110の前面において左右方向の中間に位置するように螺旋矯正部20を構成することもできる。
・上記実施形態では、図4に示されるように螺旋部生地83の背面横縁24が下腿120の背面外側に位置するように螺旋矯正部20を構成したが、背面横縁24の形成位置はこれに限られるものではない。例えば、背面横縁24が下腿120の前面において左右方向の中間に位置するように螺旋矯正部20を構成することもできる。
・上記実施形態では、図1及び図3に示されるようにウエストライン330と対応する部位に股上部11の上端を設けたが、例えば、図11に示されるように股上部11の上端の位置を変更することもできる。すなわち、図11において二点鎖線にて示されるように、ウエストライン330よりも上方の部位と対応するところに股上部11の上端を設けることもできる。また、図11において一点鎖線にて示されるように、ウエストライン330よりも下方の部位と対応するところに股上部11の上端を設けることもできる。なお、同図において破線で示される股上部11の上端は、上記実施形態での股上部11の上端に相当する。
・上記実施形態では、図2及び図4に示されるように下腿中部120bと対応する部位に脚部12の下端を設けたが、例えば、図12に示されるように脚部12の下端の位置を変更することもできる。すなわち、図12において二点鎖線にて示されるように、下腿中部120bの中間と対応する部位に脚部12の下端を設けることもできる。また、図12において一点鎖線にて示されるように、下腿120の下端と対応する部位に脚部12の下端を設けることもできる。なお、同図において破線で示される脚部12の下端は、上記実施形態での脚部12の下端に相当する。
・上記実施形態では、図1及び図3に示されるように腹直筋支持部40の構造として、股320から下腹部210の上方にかけて左右方向の幅が次第に大きくなる上部前面裏側生地81を前面上部生地71の裏側に設けるようにしたが、腹直筋支持部40の構造はこれに限られるものではない。例えば図13(a)に示されるように、上部前面裏側生地81の形状を股上部11の前面全体を覆う形状に変更することもできる。なお同図において、破線は上記実施形態での上部前面裏側生地81の形状を示している。
・上記実施形態では、図2及び図4に示されるように中臀筋支持部50の構造として、腰部300の外側から内側に向かうにつれて上下方向の幅が次第に小さくなる上部背面裏側生地82を背面生地73の裏側に設けるようにしたが、中臀筋支持部50の構造はこれに限られるものではない。例えば図13(b)に示されるように、上部背面裏側生地82の形状を腰部300の全体を覆う形状に変更することもできる。なお同図において、破線は上記実施形態での上部背面裏側生地82の形状を示している。
・上記実施形態では、図1及び図5に示されるように股上部11の上端から脚部12の下端までにわたり側部矯正部30を設けたが、側部矯正部30の構造はこれに限られるものではない。例えば図14(a)に示されるように、側部矯正部30の下端を膝関節130の下端と対応する部位に設けることもできる。また図14(b)に示されるように、側部矯正部30の上端を大腿上部110aと対応する部位に設けることもできる。
・上記実施形態では、図5に示されるように側部矯正部30の構造として、側部表側生地84及び側部裏側生地85からなる二重構造を採用したが、側部裏側生地85を省略して側部表側生地84のみにより側部矯正部30を構成することもできる。また、側部表側生地84及び側部裏側生地85にさらに別の生地を重ね合わせて三重構造とすることもできる。
・上記実施形態では、図5に示されるように側部表側生地84及び側部裏側生地85の左右方向の幅を上下方向の全体にわたり一定の大きさに設定したが、各生地の左右方向の幅はこれに限られるものではない。例えば、側部矯正部30の上方から下方に向けて同各生地の左右方向の幅が広がる、または狭まるようにすることもできる。
・上記実施形態では、図3に示されるように前面発熱部61の構造として、脚部12の裏側において螺旋部生地83及び前面下部生地72にまたがる部分に発熱生地63を設ける二重構造を採用したが、これを次のように変更することもできる。すなわち、螺旋部生地83及び前面下部生地72の発熱生地63に対応する部分を省略して前面発熱部61を構成することもできる。この場合には、発熱生地63に相当する生地が螺旋部生地83及び前面下部生地72の上記省略された部分に設けられる。そして、この発熱生地63に相当する生地が螺旋部生地83及び前面下部生地72の他の部分に縫い合わせられて脚部12の前面を構成する。
・上記実施形態では、図4に示されるように背面発熱部62の構造として、脚部12の裏側において背面生地73及び螺旋部生地83にまたがる部分に発熱生地63を設ける二重構造を採用したが、これを次のように変更することもできる。すなわち、背面生地73及び螺旋部生地83の発熱生地63に対応する部分を省略して背面発熱部62を構成することもできる。この場合には、発熱生地63に相当する生地が背面生地73及び螺旋部生地83の上記省略された部分に設けられる。そして、この発熱生地63に相当する生地が背面生地73及び螺旋部生地83の他の部分に縫い合わせられて脚部12の背面を構成する。
・上記実施形態では、1枚の発熱生地63により前面発熱部61及び背面発熱部62を構成したが、前面発熱部61を構成する発熱生地と背面発熱部62を構成する発熱生地とを分けることもできる。
・上記実施形態では、図3に示されるように腹直筋支持部40の構造として、前面上部生地71及び上部前面裏側生地81からなる二重構造を採用したが、前面上部生地71において上部前面裏側生地81に対応する部分(図3の破線LAにより囲まれる部分)を省略して腹直筋支持部40を構成することもできる。この場合には、上部前面裏側生地81に相当する生地が前面上部生地71の上記省略された部分に設けられる。そして、この上部前面裏側生地81に相当する生地が前面上部生地71の他の部分に縫い合わせられて股上部11の前面を構成する。
・上記実施形態では、図4に示されるように中臀筋支持部50の構造として、背面生地73及び上部背面裏側生地82からなる二重構造を採用したが、背面生地73において上部背面裏側生地82に対応する部分(図4の破線LBにより囲まれる部分)を省略して中臀筋支持部50を構成することもできる。この場合には、上部背面裏側生地82に相当する生地が背面生地73の上記の省略された部分に設けられる。そして、この上部背面裏側生地82に相当する生地が背面生地73の他の部分に縫い合わせられて股上部11の背面を構成する。
・上記実施形態では、吸湿発熱素材により形成される発熱生地63を用いて発熱部60を構成したが、起毛素材等のように保温効果の高い素材を用いて発熱部60を構成することもできる。
・上記実施形態では、側部矯正部30及び腹直筋支持部40及び中臀筋支持部50及び発熱部60を含めて下肢矯正下着10を構成したが、これら部位のうち少なくとも1つを省略して下肢矯正下着10を構成することもできる。
・上記実施形態では、螺旋矯正部20の前面横縁23と側部矯正部30の縁とを互いに縫い合わせたが、螺旋矯正部20と側部矯正部30とが不連続となるようにこれら矯正部を構成することもできる。
・上記実施形態では、前面上部生地71及び前面下部生地72及び背面生地73及び股部生地74の伸縮性を互いに同じものとしたが、これら生地の少なくとも2つの生地の間で伸縮性を互いに異なるものにすることもできる。
・上記実施形態では、上部前面裏側生地81及び上部背面裏側生地82の伸縮性を螺旋部生地83及び側部表側生地84の伸縮性よりも小さくしたが、上部前面裏側生地81及び上部背面裏側生地82の少なくとも一方の伸縮性を螺旋部生地83及び側部表側生地84の伸縮性と同じものにすることもできる。また、上部前面裏側生地81及び上部背面裏側生地82の少なくとも一方の伸縮性を螺旋部生地83及び側部表側生地84の伸縮性よりも大きくすることもできる。
・上記実施形態では、螺旋部生地83及び側部表側生地84の伸縮性を互いに同じものとしたが、螺旋部生地83の伸縮性を側部表側生地84の伸縮性よりも大きくすることもできる。また、側部表側生地84の伸縮性を螺旋部生地83の伸縮性よりも大きくすることもできる。
・上記実施形態では、発熱生地63の伸縮性を弱伸縮生地70の伸縮性よりも大きくしたが、発熱生地63の伸縮性を弱伸縮生地70の伸縮性と同じものにすることもできる。また、発熱生地63の伸縮性を弱伸縮生地70の伸縮性よりも大きくすることもできる。
・上記実施形態では、発熱生地63の伸縮性を強伸縮生地80の伸縮性よりも小さくしたが、発熱生地63の伸縮性を強伸縮生地80の伸縮性と同じものにすることもできる。また、発熱生地63の伸縮性を強伸縮生地80の伸縮性よりも小さくすることもできる。
・上記実施形態では、弱伸縮生地70として一般の下肢用下着に用いられる生地と同程度の伸縮性を有するものを採用したが、強伸縮生地80よりも小さい伸縮性を有するものであれば、一般の下肢用下着に用いられる生地よりも大きい伸縮性を有する生地を弱伸縮生地70として用いることもできる。
・上記実施形態では、右螺旋部生地83R及び左螺旋部生地83Lの伸縮性を同じものとしたが、これら生地の伸縮性を互いに異なるものにすることもできる。
・上記実施形態では、右側部表側生地84R及び左側部表側生地84Lの伸縮性を同じものとしたが、これら生地の伸縮性を互いに異なるものにすることもできる。
・上記実施形態では、右側部裏側生地85R及び左側部裏側生地85Lの伸縮性を同じものとしたが、これら生地の伸縮性を互いに異なるものにすることもできる。
・上記実施形態では、右脚部12R及び左脚部12Lのそれぞれに螺旋矯正部20を設けたが、一方の脚部12にのみ螺旋矯正部20を設けることもできる。
・上記実施形態では、右脚部12R及び左脚部12Lのそれぞれに側部矯正部30を設けたが、一方の脚部12にのみ側部矯正部30を設けることもできる。
・上記実施形態では、インナータイプのレギンスとして本発明の下肢矯正被服を具体化したが、下衣(ズボン及びスカート)から露出する使用形態のレギンスとして本発明の下肢矯正被服を具体化することもできる。
・上記実施形態では、下肢用下着としてのレギンスに本発明を適用したが、その他の下肢用下着及び靴下及びズボンについても本発明を適用することができる。本発明を適用することのできる下肢用下着の例としては、すててこ及びももひきが挙げられる。また発明を適用することのできる靴下の例としては、ハイソックス、スポーツソックス、ストッキング、パンティストッキング(R)、タイツ、バレー用タイツ、長靴下、運動用ストッキング及びレギンスが挙げられる。また本発明を適用することのできるズボンの例としては、トレーニングパンツ、スパッツ、レギンス及びジャージが挙げられる。
要するに、下肢の大腿中部から下腿中部までに対応する脚部を含む下肢用下着または靴下またはズボンであれば、いずれの下肢用被服についても上記実施形態に準じた態様で本発明を適用することができる。
・上記実施形態では、単一の下肢用被服として本発明の下肢矯正被服を具体化したが、複数の下肢用被服を組み合わせたものとして本発明の下肢矯正被服を具体化することもできる。すなわち、下肢用下着として具体化した下肢矯正被服をズボンの裏側に縫い付け、これを本発明の下肢矯正被服を具体化した一態様とすることもできる。また、上記変形例に示した靴下として具体化した下肢矯正被服をズボンの裏側に縫い付け、これを本発明の下肢矯正被服を具体化した一態様とすることもできる。なお、このような形態で本発明を実施することのできるズボンの例としては、背広ズボン、スラックス、トレーニングパンツ、Gパン、モンペ、サロペット、スパッツ、レギンス及びジャージが挙げられる。
10…下肢矯正被服、11…股上部、12…脚部、12R…右脚部、12L…右脚部、20…螺旋矯正部、21…上側縁、22…下側縁、23…前面横縁、24…背面横縁、25…背面下縁、30…側部矯正部、40…腹直筋支持部、50…中臀筋支持部、60…発熱部、61…前面発熱部、62…背面発熱部、63…発熱生地、63R…右発熱生地、63L…左発熱生地、70…弱伸縮生地、71…前面上部生地、72…前面下部生地、72R…右前面下部生地、72L…左前面下部生地、73…背面生地、73R…右背面生地、73L…左背面生地、74…股部生地、80…強伸縮生地、81…上部前面裏側生地、82…上部背面裏側生地、83…螺旋部生地、83R…右螺旋部生地、83L…左螺旋部生地、84…側部表側生地、84R…右側部表側生地、84L…左側部表側生地、85…側部裏側生地、85R…右側部裏側生地、85L…左側部裏側生地、100…下肢、110…大腿、110a…大腿上部、110b…大腿中部、110c…大腿下部、111…外側広筋、112…大腿直筋、113…薄筋、114…大腿二頭筋、120…下腿、120a…下腿上部、120b…下腿中部、120c…下腿下部、121…腓腹筋、130…膝関節、131…脛骨点、140…足、141…足首、151…大腿骨、152…膝蓋骨、153…脛骨、154…腓骨、155…大腿骨大転子、200…腹部、210…下腹部、220…腹直筋、300…腰部、310…中臀筋、320…股、330…ウエストライン、340…骨盤。

Claims (12)

  1. 下肢に着衣される一対の脚部を含むとともに、これら一対の脚部が伸縮性の強い強伸縮生地及びこの生地よりも伸縮性の弱い弱伸縮生地を含めて形成される下肢矯正被服において、
    前記一対の脚部の少なくとも一方は、膝を外側から内側に引き込むための螺旋矯正部を含めて構成されるものであり、
    前記螺旋矯正部は、大腿の前面に対応する部位から膝の内側に対応する部位を介して下腿の背面に対応する部位までにわたり連続して設けられた前記強伸縮生地を含めて構成されるものであり、
    前記螺旋矯正部の強伸縮生地は、前記弱伸縮生地に縫い合わせられたものである
    ことを特徴とする下肢矯正被服。
  2. 請求項1に記載の下肢矯正被服において、
    大腿の前面の外側に対応する部位を所定部位A1とし、大腿の内側に対応し且つ前記所定部位A1よりも下方に位置する部位を所定部位A2とし、大腿の背面に対応し且つ前記所定部位A2よりも下方に位置する部位を所定部位A3とし、
    大腿の前面の外側に対応し且つ前記所定部位A1よりも下方に位置する部位を所定部位B1とし、下腿の内側に対応し且つ前記所定部位A2及び前記所定部位B1よりも下方に位置する部位を所定部位B2とし、下腿の背面に対応し且つ前記所定部位A3及び前記所定部位B2よりも下方に位置する部位を所定部位B3としたとき、
    前記螺旋矯正部の強伸縮生地の上側縁と前記弱伸縮生地との縫い目は、前記所定部位A1から前記所定部位A2を介して前記所定部位A3までにわたり形成され、
    前記螺旋矯正部の強伸縮生地の下側縁と前記弱伸縮生地との縫い目は、前記所定部位B1から前記所定部位B2を介して前記所定部位B3までにわたり形成される
    ことを特徴とする下肢矯正被服。
  3. 請求項1または2に記載の下肢矯正被服において、
    前記一対の脚部のそれぞれは、下肢を外側から内側に向けて押すための側部矯正部を含めて構成されるものであり、
    この側部矯正部は、前記螺旋矯正部よりも外側の位置において大腿に対応する部位から下腿に対応する部位までにわたり設けられた前記強伸縮生地を含めて構成されるものであり、
    前記側部矯正部の強伸縮生地は、前記弱伸縮生地に縫い合わせられたものである
    ことを特徴とする下肢矯正被服。
  4. 請求項3に記載の下肢矯正被服において、
    前記側部矯正部は、2枚の前記強伸縮生地が重ね合わせられた構造を有する
    ことを特徴とする下肢矯正被服。
  5. 請求項3または4に記載の下肢矯正被服において、
    前記螺旋矯正部の強伸縮生地と前記側部矯正部の強伸縮生地とが互いに縫い合わせられる
    ことを特徴とする下肢矯正被服。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の下肢矯正被服において、
    膝の背面に対応する部位に発熱生地が設けられる
    ことを特徴とする下肢矯正被服。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の下肢矯正被服において、
    膝の前面と対応する部位に発熱生地が設けられる
    ことを特徴とする下肢矯正被服。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の下肢矯正被服において、
    当該下肢矯正被服は、下腹部及び腰部に着衣される股上部と、この股上部から分岐して下肢に着衣される前記一対の脚部とを含めて構成されるものである
    ことを特徴とする下肢矯正被服。
  9. 請求項8に記載の下肢矯正被服において、
    前記股上部は、中臀筋を支持するための中臀筋支持部を含めて構成されるものであり、
    この中臀筋支持部は、前記股上部の背面において中臀筋を覆うように設けられた前記強伸縮生地を含めて構成されるものである
    ことを特徴とする下肢矯正被服。
  10. 請求項9に記載の下肢矯正被服において、
    前記中臀筋支持部は、前記強伸縮生地及び前記弱伸縮生地が重ね合わせられた構造を有する
    ことを特徴とする下肢矯正被服。
  11. 請求項8〜10のいずれか一項に記載の下肢矯正被服において、
    前記股上部は、腹直筋を支持するための腹直筋支持部を含めて構成されるものであり、
    この腹直筋支持部は、前記股上部の前面において腹直筋の下部を覆うように股から下腹部にわたり設けられた前記強伸縮生地を含めて構成されるものである
    ことを特徴とする下肢矯正被服。
  12. 請求項11に記載の下肢矯正被服において、
    前記腹直筋支持部は、前記強伸縮生地及び前記弱伸縮生地が重ね合わせられた構造を有する
    ことを特徴とする下肢矯正被服。
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