JP2004227200A - ポイント管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、会員に対して継続的に購買意欲を喚起させるために、ポイントの有効期限を発行時期単位で管理し、有効期限が経過したポイントを順次無効にするようにしたポイント管理システムを提供する。
【解決手段】会員に対するポイントの発行を処理する1又は複数の店舗端末装置と、前記店舗端末装置と通信回線を介して接続されたデータ処理装置と、から構成され、前記データ処理装置は、各会員毎に、ポイント発行又は交換の履歴を記録するポイントデータベースと、予め設定された有効期間内に前記各会員が保有している累計ポイント数(以下、「累計有効ポイント数」という)及び予め設定された将来の期間内に失効する予定のポイント数(以下、「失効警告ポイント数」という)を算出するポイント有効期限管理手段と、当該累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を各会員に通知する手段と、を具備し、これにより、発行したポイント毎に有効期限を管理する。
【選択図】 図1
【解決手段】会員に対するポイントの発行を処理する1又は複数の店舗端末装置と、前記店舗端末装置と通信回線を介して接続されたデータ処理装置と、から構成され、前記データ処理装置は、各会員毎に、ポイント発行又は交換の履歴を記録するポイントデータベースと、予め設定された有効期間内に前記各会員が保有している累計ポイント数(以下、「累計有効ポイント数」という)及び予め設定された将来の期間内に失効する予定のポイント数(以下、「失効警告ポイント数」という)を算出するポイント有効期限管理手段と、当該累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を各会員に通知する手段と、を具備し、これにより、発行したポイント毎に有効期限を管理する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顧客の固定化及び商品販売促進のために顧客に対してポイントを発行する商品販売管理システムに関し、特に、有効期限が経過したポイントを順次無効にするようにしたポイント管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
デパート、チェーン店等の小売業界における商品又はサービス等(以下、「商品」という)の販売競争の激化に伴って、小売業界においては、競争者との差別化を図り、さらに顧客を固定化するための種々の手法が採用されるに至っている。
【0003】
例えば、顧客が商品を購入した際に、購入商品の種類や購入額に応じてクーポン券、台紙に押したスタンプ、抽選券、応募券等を発行することが行われている。
【0004】
特に最近は、顧客を固定化して販売促進をはかるために、ポイント会員制度を採り入れ、会員の購入額に対して所定比率のポイントを付与することが広く行われるに至っている。一定数のポイントが貯まったら、会員に値引きサービス、割引券や優待券の提供、景品や無料チケットの贈呈等、各種特典を付与するようにしている。このようなポイント会員制度により、他の店舗利用では受けることができない付加価値サービスを受けるために会員になる利用者が増え、会員となった利用者は、ポイントを獲得するために頻繁に店舗に訪れる。そして、利用者が頻繁に店舗に訪れることにより、当該店舗は販売を促進することができる。
【0005】
このような従来型のポイント管理システムにおいては、ポイント数を記録するエリアを各会員毎に1個又は数個分だけ用意し、ポイント数を累計により管理している。そのため、一度記録されたポイントは規定ポイント数に達して交換処理されない限り、いつまでも残ってしまう。あるいは、所定の有効期限が到来したら、それまでに蓄積されたポイントを全て無効にしたり、最終購入日から1年又は数年の期間が経過したら、過去のポイントを全て無効にするような方法が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、従来のポイント管理システムにおいては、過去に発行されたポイントがいつまでも残っているため、会員は早くポイントを貯めようという意欲を喚起させられることがなく、ポイントシステムを導入した効果が不十分となっている。また、店舗側においてはポイントを景品等に交換するための未払経費をいつまでも抱えてしまうという経理上の問題も生じている。
【0007】
これを改善する方法として、従来においても、所定の時期(例えば毎年4月1日)に基準日を設け、基準日が到来したら全てのポイントを一旦無効にするという方法が行われている。しかし、この方法においては、基準日の間近に大きな買物をした会員は、せっかく得たポイントがすぐに消滅してしまうことになるため、失望感のみが生じ、ポイントシステム導入の効果が得られない。また、基準日が間近になっても規定ポイントに達する見込みがない会員においては、基準日が近づくほど購買意欲が低下し、むしろ基準日を過ぎてから購入しようと考えるようになり、ポイントシステムの導入が反って逆効果になることもある。また、ポイントの有効期限を管理する他の方法として、長期間利用のない会員に対して、最終利用日から所定の期間(例えば3年)経過後に、全てのポイントを無効にするという方法も行われている。しかし、この方法においては、低額で継続的に利用する会員に対しては過去のポイントが長期間残ることになり、有効期限を設けたことの改善効果が得られない。
【0008】
本発明は、このような従来の技術における課題を解決するものであり、会員に対して継続的に購買意欲を喚起させるために、ポイントの有効期限を発行時期単位で管理し、有効期限が経過したポイントを順次無効にするようにしたポイント管理システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第一の方法におけるポイント管理システムは、会員に対するポイントの発行を処理する1又は複数の店舗端末装置と、前記店舗端末装置と通信回線を介して接続されたデータ処理装置と、から構成され、前記データ処理装置は、各会員毎に、ポイント発行又は交換の履歴を記録するポイントデータベースと、予め設定された有効期間内に前記各会員が保有している累計ポイント数(以下、「累計有効ポイント数」という)及び予め設定された将来の期間内に失効する予定のポイント数(以下、「失効警告ポイント数」という)を算出するポイント有効期限管理手段と、当該累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を各会員に通知する手段と、を具備することを特徴とする。これにより、発行したポイント毎に有効期限を管理することができ、例えば、発行した月の翌月から2年間有効とするなどというポイント管理が可能となる。
【0010】
この発明の方法によれば、基準日に一挙にポイントが無効となってしまうことがなく、会員に失望感を与えることがない。また、古いポイントは順次無効となっていくため、これを有効活用しようとして、会員に対して常に購買意欲を喚起することができる。また、順次無効となっていくポイントの状況を会員に通知することにより、購買についての関心を高めることができる。
【0011】
ここで、前記ポイント有効期限管理手段は、ポイント発行時に、少なくとも日付及びポイント数を含むデータを1件のレコードとしてポイントデータベースに追加記録するステップと、累計有効ポイント数を更新するステップと、更新後の累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を会員に通知するステップと、を有するポイント加算手段と、会員からのポイント交換要求に応じて、有効期間内の古いレコードから順次、交換要求されたポイント数に達するまでポイントを減算するステップと、累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を更新するステップと、を有するポイント交換手段と、定期的に、各会員ごとに累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を更新するステップを有する定期処理手段と、から構成される。
【0012】
本発明の第二の方法におけるポイント管理システムは、会員に対するポイントの発行を処理する1又は複数の店舗端末装置と、前記店舗端末装置と通信回線を介して接続されたデータ処理装置と、から構成され、前記データ処理装置は、各会員毎に、月毎に保有しているポイント数を記録するポイントデータベースと、累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を算出するポイント有効期限管理手段と、当該累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を各会員に通知する手段と、を具備することを特徴とする。
これにより、ポイントを発行した月毎に有効期限を管理することができ、例えば、発行した月の翌月から2年間有効とするなどというポイント管理が可能となる。
【0013】
ここで、前記ポイント有効期限管理手段は、ポイント発行時に、当月の保有ポイント数に、発行したポイント数を加算するステップと、累計有効ポイント数を更新するステップと、更新後の累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を会員に通知するステップと、を有するポイント加算手段と、会員からのポイント交換要求に応じて、有効期間内の古い月のポイント数から順次、交換要求されたポイント数に達するまでポイントを減算するステップと、累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を更新するステップと、を有するポイント交換手段と、定期的に、各会員ごとに累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を更新するステップを有する定期処理手段と、から構成される。
【0014】
本ポイント管理システムにおいて、累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を各会員に通知する前記手段は、会員の利用時に、当該利用場所における店舗端末装置を介して行うことができる。これにより、商品購入の都度、会員に対してポイントの存在をアピールすることができ、さらに規定ポイントに達した会員に対して、即時にその旨を通知することにより、店舗に対する好感度を高めることができる。
【0015】
また、累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を各会員に通知する前記手段は、書簡を送付することによって行うことができる。これにより、来店しない顧客に対しても順次変化するポイントの状況を通知し、来店を促す効果が得られる。
【0016】
また、累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を各会員に通知する前記手段は、電気通信網を介して電子的方法により行うことができる。当該電気通信網は、TCP/IPに基づくインターネットを用いることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るポイント管理システムの実施の形態を説明する。
図1は、本発明のポイント管理システムの全体構成の概要を説明する図である。図1において、本部システム80は、データ処理装置81と、インターネット上での処理を実行するためのウェブサーバ82と、例えばイーサネットなどのローカルエリアネットワーク(LAN)83とによって構成されている。
【0018】
データ処理装置81は、通信ネットワーク(専用通信回線61または公衆通信回線(ISDN)60)を介して1又は複数の店舗システム71と接続されている。本実施の形態例において、通常のネットワークは専用通信回線61を使用して高速でデータの送受信を行う。公衆通信回線(ISDN)60は、専用通信回線61のバックアップ用通信回線として使用する。
【0019】
ウェブサーバ82は、各種のサービス情報の提供や通信販売等のサービスを提供するためにインターネット通信網62を介して会員のインターネット端末(例えば、PC72)に接続されている。
【0020】
図2は、データ処理装置81の概略構成図を示す。データ処理装置81は、いわゆるサーバであってCPU4、入力装置5、回線接続装置6、プリンタ7、各会員の属性データ等を格納する会員データベース8、各会員の有するポイントデータ等を格納するポイントデータベース9、等で構成されている。
【0021】
データ処理装置81は、ネットワーク(専用通信回線61又は公衆通信回線60)を介して各店舗に設置されている店舗管理装置1側からの要求に対して必要な情報を提供するとともに、店舗管理装置1側からの商品の購入に関する情報を受信してポイントデータベース9等に格納する。また、データ処理装置81は、ポイントデータベース9にアクセスして、累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を算出するポイント有効期限管理手段を実行する。
【0022】
ウェブサーバ82は、インターネット通信網62により会員のインターネット端末装置(例えば、PC72)と情報の送受信を行う。これにより、本部システム80は電子メール等によって会員に現在の累計有効ポイント数、失効警告ポイント数等の情報を通知する。この通知は、毎月の利用案内あるいは売出し情報、新製品情報と共に提供することが有効である。一方、会員の側からも、インターネット通信網62を介して現在の累計有効ポイント数、失効警告ポイント数等の情報を問い合わせることが可能である。このように、会員は、適時自身のポイント数等の情報を得ることができるため、購買意欲を刺激される。また、本ポイント管理システムは、インターネット端末装置(例えば、PC72)により商品を購入する場合においても、会員が店舗で商品を購入すると同様にポイントの管理が可能である。
【0023】
本部システム80の機能及び装置は伝送容量(トラフィック量)やデータ処理量や伝送データ方式などを考慮して、その構成を採用すれば良い。換言すれば、本部システム80は、ネットワーク上での多様な配置に対応した構成が可能であり、処理規模に応じて構成すれば良い。例えば、小型汎用コンピュータ1台のみで構成することも可能であり、特に構成は限定されない。
【0024】
店舗システム71の店舗管理装置1には、例えばLAN接続により複数の店舗端末装置2が接続されている。店舗端末装置2は、例えばPOSレジスタ3aあるいは来店ポイント等を付与する自動端末3bである。以下、本実施の形態例の説明において、店舗端末装置2はPOSレジスタ3aとして説明する。
【0025】
店舗システム71の店舗管理装置1は、メモリを含むCPU(演算記憶制御装置)、商品の単価を格納したPLUファイル、商品の販売実績を格納した売上データファイル、商品の品名、商品コード等の属性を格納した商品データファイル、回線接続装置(いずれも図示せず)等から構成されている。
【0026】
図3は、POSレジスタ3aの概略構成図を示す。POSレジスタ3aは、CPUと、データを入力するキーボードを含む入力装置11と、会員証(例えば、磁気カード)を読み取り、データを書き込む読取書込装置12と、バーコードを読み取るバーコード読取装置13と、データの表示装置14と、購入明細等を印字してレシートを発行する印刷装置15で構成されている。
【0027】
店舗システム71の機能及び装置は伝送容量(トラフィック量)やデータ処理量や伝送データ方式などを考慮して、その構成を採用すれば良い。換言すれば、店舗システム71は、ネットワーク上での多様な配置に対応した構成が可能であり、処理規模に応じて構成すれば良い。例えば、小型汎用コンピュータ1台のみで構成することも可能であり、特に構成は限定されない。
【0028】
また、多店舗を展開するデパート、チェーン店等において、会員はどの店で購入しても同一のサービスが提供される必要がある。例えば、デパート、チェーン店等のどの店で商品を購入しても、ポイントの蓄積が可能であり、かつ当該会員が有している値引率、ポイント率が適用されるようにする。このため、本部システム80は、デパート、チェーン店等における全ての店の会員を統括管理する会員データベース8、ポイントデータベース9を有している。複数の店舗に設置された店舗管理装置1及びPOSレジスタ3aは、専用通信回線61又は公衆通信回線60を介して本部システム80のデータ処理装置81と接続され、会員データベース8、ポイントデータベース9にアクセス可能となっている。
【0029】
図4に、本発明の第一のポイント管理方法におけるポイントデータベース9のレコード内容を示す。全会員共通のデータとして、ポイント累計開始日30及び失効警告期限日31の記録エリアが設けられている。次に、各会員ごとに、会員識別番号32の記録エリアならびに日付21、代表商品コード22、売場23、担当者24、売上金額25等、及びポイント記録26、ポイント残数27から成るレコードを複数個記録するエリアが設けられており、1件の売上ごとに1個のレコードを追加記録していく。このうち、本発明のポイント管理に必要なデータは、日付21、ポイント記録26及びポイント残数27のみであるが、代表商品コード22、売場23など他のデータを付加することによって、後日会員からポイントの付与状況等について問い合わせがあった場合の調査・回答に利用することができる。さらに、各会員ごとに、累計有効ポイント数28及び失効警告ポイント数29の記録エリアが設けられている。
【0030】
次に、図5〜図7のフローチャートを使って、第一のポイント管理方法における処理の流れを説明する。初めに、会員が商品を購入する場合のポイント加算処理の流れを、図5に示す。
【0031】
商品を購入しようとする会員は、会員識別番号が記録された会員証(磁気カードが代表的な例であるが、これに限らない)を店員に差し出す。店員はPOSレジスタ3aに付属する読取装置12を使って会員識別番号を読み取り、これをデータ処理装置81に送信する(ST11)。
【0032】
データ処理装置81では、送信された会員識別番号をキーとして会員データベース8を検索し、会員データ、たとえば会員の有効期限、会員ランク、ポイント付与率等を読み出して、これをPOSレジスタ3aに送信する(ST12)。POSレジスタ3aでは、商品の登録入力と共に、これに対して発行するポイント数を計算する(ST13)。商品の登録入力が全て終わったら、代表商品コード、売場、担当者等の売上データ及びこれに対するポイント数をデータ処理装置81に送信する(ST14)。なお、1件の処理で複数種類の商品が購入された場合には、その中の一種類を選んで、その商品コードを代表商品コードとする。
【0033】
次に、データ処理装置81は、会員識別番号をキーとしてポイントデータベース9を検索し(ST15)、POSレジスタ3aから送信された売上データをデータベース9の最終レコードに追加記録する。また、POSレジスタ3aから送信されたポイント数を当該レコードのポイント記録26及びポイント残数27の2か所に記録すると共に(ST16)、ポイントデータベース9の累計有効ポイント数28に、同ポイント数を加算する(ST17)。
【0034】
次に、データ処理装置81は、累計有効ポイント数28及び失効警告ポイント数29を読み出し、POSレジスタ3aに送信する(ST18)。POSレジスタ3aでは、当該累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を会員に通知する(ST19)。この通知する方法としては、POSレジスタ3aの表示装置14に表示する方法、印刷装置15によりレシートに印字する方法、会員証に直接書き込む方法等が考えられる。
【0035】
以上の処理は、POSレジスタ3aを使った処理であるが、この他、会員が来店時に自ら自動端末3bを操作して来店ポイントの付与を受ける場合、又は店舗側から一方的に会員にボーナスポイントを付与する場合も同様に処理される。この場合、ポイントデータベース9の代表商品コード22の記録エリアには、「来店」又は「ボーナス」などと記録される。
【0036】
次に、会員が規定のポイント数を貯めて、景品交換等のサービスを要求してきた場合におけるポイント交換処理の流れを、図6に示す。データ処理装置81は、ポイント交換を要求した会員の会員識別番号をキーとしてポイントデータベース9を検索し、代表商品コード22を「ポイント交換」、ポイント記録26を交換要求ポイント数にマイナスを付けた値としてデータベース7の最終レコードに追加記録する(ST21)。次に、ポイントデータベース9から累計有効ポイント数28を読み出し、これと交換要求ポイント数を比較して(ST22)、もし交換要求ポイント数の方が大きければ、交換不可として処理を終了する(ST32)。
【0037】
ST22において、もし、累計有効ポイント数が交換要求ポイント数以上であれば、交換残ポイント数の初期値として交換要求ポイント数をセットする(ST23)。次に、ポイント累計開始日30を読み出し(ST24)、当該日付以後で、最も古いレコードを読み出す(ST25)。
【0038】
交換残ポイント数と当該レコードのポイント残数27を比較し(ST26)、もし、交換残ポイント数の方が大きければ、交換残ポイント数から当該レコードのポイント残数を引き、交換残ポイント数を更新すると共に、当該レコードのポイント残数を0にクリアする(ST29)。続いて、ポイントデータベース9の次のレコードを読み出して(ST30)、ST26からの処理を繰り返す。
【0039】
これを繰り返した後、ST26において交換残ポイント数が当該レコードのポイント残数以下となった場合、当該レコードのポイント残数から交換残ポイント数を引き、当該レコードのポイント残数を更新する(ST27)。
【0040】
続いて、累計有効ポイント数28及び失効警告ポイント数29の値を更新して(ST28)、交換処理完了となる(ST31)。
【0041】
次に、本ポイント管理の月次処理の流れを、図7に示す。月次処理は、通常毎月初めの業務時間外に、全会員分の処理を一括して行う。
【0042】
あらかじめ「ポイント有効期間」及び「失効警告期間」を月単位で定めておく。初めに、処理月から「ポイント有効期間」を遡った月の初日を「ポイント累計開始日」として、ポイントデータベース9のエリア30に書き込む。また、「ポイント累計開始日」から「失効警告期間」を経過した日を「失効警告期限日」として、ポイントデータベース9のエリア31に書き込む(ST41)。例えば、ポイント有効期間を24か月、失効警告期間を2か月と定め、処理月を2002年10月とすると、ポイント累計開始日は2000年10月1日となり、失効警告期限日は2000年11月30日となる。
【0043】
次に、処理の対象とする一人目の会員識別番号をセットし(ST42)、その会員識別番号をキーとしてポイントデータベース9を検索する(ST43)。
【0044】
データベース内のポイント残数エリア27において、ポイント累計開始日より前のポイント残数を全て0にクリアし、無効にする(ST44)。次に、ポイント累計開始日から最終レコードまでのポイント残数を合計し、これを累計有効ポイント数28に上書きする(ST45)。また、ポイント累計開始日から失効警告期限日までのポイント残数を合計し、これを失効警告ポイント数29に上書きする(ST46)。
【0045】
次に、このようにして計算された累計有効ポイント数28及び失効警告ポイント数29を読み出して、会員宛ての案内用データを作成する(ST47)。
【0046】
以上により、一人分の処理が完了するので、続いて、会員識別番号に次の値をセットして(ST48)、ST43からの処理を繰り返す。これを繰り返した後、目的とする全会員の処理が終了したら(ST49)、本月次処理は終了となる。
【0047】
月次処理で作成した案内用データを使って、任意の時期に案内状を作成し、会員宛てにポイントの現状を知らせることができる。例えば、毎月発行する利用明細書あるいはセールやイベント等のダイレクトメールと共に発送することが有効である。また、失効警告ポイント数の多少に応じて、段階的に案内状の文面を変えることも効果的である。案内状の送付方法としては、プリンタ7を使用して書面による案内状を印刷し、これを郵送する方法や、インターネット通信網62を経由して、電子メールにより送付する方法が考えられる。
【0048】
以上説明した第一のポイント管理方法においては、1件の売上ごとにポイントを記録するため、ポイントデータベースの記憶容量は大きくなるが、会員からのポイントの増減に関する問い合わせに正確に答えることができ、データの有効活用を図ることができる。
【0049】
次に、図8に、本発明の第二のポイント管理方法におけるポイントデータベース9のレコード内容を示す。全会員共通のデータとして、ポイント累計開始月50及び失効警告期限月51の記録エリアが設けられている。次に、各会員ごとに、会員識別番号52の記録エリアならびに売上月41及びポイント数42から成るレコードを複数個記録するエリアが設けられている。さらに、各会員ごとに、累計有効ポイント数43及び失効警告ポイント数44の記録エリアが設けられている。
【0050】
次に、図9〜図11のフローチャートを使って、第二のポイント管理方法における処理の流れを説明する。初めに、会員が商品を購入する場合のポイント加算処理の流れを、図9に示す。
【0051】
商品を購入しようとする会員は、会員識別番号が記録された会員証(磁気カードが代表的な例であるが、これに限らない)を店員に差し出す。店員はPOSレジスタ3aに付属する読取装置12を使って会員識別番号を読み取り、これをデータ処理装置81に送信する(ST51)。
【0052】
データ処理装置81では、送信された会員識別番号をキーとして会員データベース8を検索し、会員データ、たとえば会員の有効期限、会員ランク、ポイント付与率等を読み出して、これをPOSレジスタ3aに送信する(ST52)。POSレジスタ3aでは、商品の登録入力と共に、これに対して発行するポイント数を計算する(ST53)。商品の登録入力が全て終わったら、当該売上に対するポイント数をデータ処理装置81に送信する(ST54)。
【0053】
次に、データ処理装置81は、会員識別番号をキーとしてポイントデータベース9を検索し(ST55)、POSレジスタ3aから送信されたポイント数を該当する売上月のポイント数42のデータに加算し(ST56)、さらに累計有効ポイント数43に、同ポイント数を加算する(ST57)。
【0054】
次に、データ処理装置81は、累計有効ポイント数43及び失効警告ポイント数44を読み出し、POSレジスタ3aに送信する(ST58)。POSレジスタ3aでは、当該累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を会員に通知する(ST59)。この通知する方法としては、POSレジスタ3aの表示装置14に表示する方法、印刷装置15によりレシートに印字する方法、会員証に直接書き込む方法等が考えられる。
【0055】
以上の処理は、POSレジスタ3aを使った処理であるが、この他、会員が来店時に自ら自動端末3bを操作して来店ポイントの付与を受ける場合、又は店舗側から一方的に会員にボーナスポイントを付与する場合も同様に処理される。
【0056】
次に、会員が規定のポイント数を貯めて、景品交換等のサービスを要求してきた場合におけるポイント交換処理の流れを、図10に示す。データ処理装置81は、ポイント交換を要求した会員の会員識別番号をキーとしてポイントデータベース9を検索し、累計有効ポイント数43を読み出す(ST61)。累計有効ポイント数と交換要求ポイント数を比較して(ST62)、もし交換要求ポイント数の方が大きければ、交換不可として処理を終了する(ST72)。
【0057】
ST62において、もし、累計有効ポイント数が交換要求ポイント数以上であれば、交換残ポイント数の初期値として交換要求ポイント数をセットする(ST63)。次に、ポイント累計開始月50を読み出し(ST64)、当該月のレコードを読み出す(ST65)。
【0058】
交換残ポイント数と当該レコードのポイント数を比較し(ST66)、もし、交換残ポイント数の方が大きければ、交換残ポイント数から当該レコードのポイント数を引き、交換残ポイント数を更新すると共に、当該レコードのポイント数を0にクリアする(ST69)。続いて、ポイントデータベース9の次の月のレコードを読み出して(ST70)、ST66からの処理を繰り返す。
【0059】
これを繰り返した後、ST66において交換残ポイント数が当該レコードのポイント数以下となった場合、当該レコードのポイント数から交換残ポイント数を引き、当該レコードのポイント数を更新する(ST67)。
【0060】
続いて、累計有効ポイント数43及び失効警告ポイント数44の値を更新して(ST68)、交換処理完了となる(ST71)。
【0061】
次に、本ポイント管理の月次処理の流れを、図11に示す。月次処理は、通常毎月初めの業務時間外に、全会員分の処理を一括して行う。
【0062】
あらかじめ「ポイント有効期間」及び「失効警告期間」を月単位で定めておく。初めに、処理月からポイント有効期間を遡った月を「ポイント累計開始月」として、ポイントデータベース9のエリア50に書き込む。また、「ポイント累計開始月」から「失効警告期間」を経過した月を「失効警告期限月」として、ポイントデータベース9のエリア51に書き込む(ST81)。例えば、ポイント有効期間を24か月、失効警告期間を2か月と定め、処理月を2002年10月とすると、ポイント累計開始月は2000年10月となり、失効警告期限月は2000年11月となる。
【0063】
次に、処理の対象とする一人目の会員識別番号をセットし(ST82)、その会員識別番号をキーとしてポイントデータベース9を検索する(ST83)。
【0064】
データベース内のポイント数エリア42において、ポイント累計開始月から最終レコードまでのポイント数を合計し、累計有効ポイント数43に上書きする(ST84)。また、ポイント累計開始月から失効警告期限月までのポイント数を合計し、これを失効警告ポイント数エリア44に上書きする(ST85)。
【0065】
次に、このようにして計算された累計有効ポイント数43及び失効警告ポイント数44を読み出して、会員宛ての案内用データを作成する(ST86)。
【0066】
以上により、一人分の処理が完了するので、続いて、会員識別番号に次の値をセットして(ST87)、ST83からの処理を繰り返す。これを繰り返した後、目的とする全会員の処理が終了したら(ST88)、本月次処理は終了となる。
【0067】
月次処理で作成した案内用データを使って、任意の時期に案内状を作成し、会員宛てにポイントの現状を知らせることができる。例えば、毎月発行する利用明細書あるいはセールやイベント等のダイレクトメールと共に発送することが有効である。また、失効警告ポイント数の多少に応じて、段階的に案内状の文面を変えることも効果的である。案内状の送付方法としては、プリンタ7を使用して書面による案内状を印刷し、これを郵送する方法や、インターネット通信網62を経由して、電子メールにより送付する方法が考えられる。
【0068】
以上説明した第二のポイント管理方法によれば、第一のポイント管理方法と比較して会員一人あたりに使用するデータ量が少なくなるので、ポイントデータベースの記憶容量を節約することができる。
【0069】
【発明の効果】
以上、詳しく説明したように、本発明のポイント管理システムは、ポイントデータベースにおいて1件の売上毎又は売上月毎に、発行したポイント数を記録し、このデータに基づいて有効期限が経過したポイントを順次無効としていくものである。
【0070】
これにより、一律にポイントの有効期限を定めた場合等における会員の失望感あるいは購買意欲の低下を防ぐことができると共に、順次有効期限が到来するポイントを有効活用しようとして、会員に購買意欲を喚起することができる。また、累積有効ポイント数及び失効警告ポイント数を書面による案内状又はインターネットを経由した電子メールによって各会員に通知することにより、会員とのコミュニケーションを深め、店舗の存在をアピールし、来店を促す効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポイント管理システムの全体構成の概要を説明する図を示す。
【図2】本発明に係るデータ処理装置の概略構成図を示す。
【図3】本発明に係るPOSレジスタの概略構成図を示す。
【図4】第一のポイント管理方法におけるポイントデータベースの内容を示す。
【図5】第一のポイント管理方法におけるポイント加算処理のフローチャートを示す。
【図6】第一のポイント管理方法におけるポイント交換処理のフローチャートを示す。
【図7】第一のポイント管理方法における月次処理のフローチャートを示す。
【図8】第二のポイント管理方法におけるポイントデータベースの内容を示す。
【図9】第二のポイント管理方法におけるポイント加算処理のフローチャートを示す。
【図10】第二のポイント管理方法におけるポイント交換処理のフローチャートを示す。
【図11】第二のポイント管理方法における月次処理のフローチャートを示す。
【符号の説明】
1 店舗管理装置
2 店舗端末装置
3a POSレジスタ
3b 自動端末
4 CPU
5 入力装置
6 回線接続装置
7 プリンタ
8 会員データベース
9 ポイントデータベース
60 公衆通信回線
61 専用通信回線
62 インターネット通信網
71 店舗システム
72 PC
80 本部システム
81 データ処理装置
82 ウェブサーバ
83 ローカルエリアネットワーク(LAN)
【発明の属する技術分野】
本発明は、顧客の固定化及び商品販売促進のために顧客に対してポイントを発行する商品販売管理システムに関し、特に、有効期限が経過したポイントを順次無効にするようにしたポイント管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
デパート、チェーン店等の小売業界における商品又はサービス等(以下、「商品」という)の販売競争の激化に伴って、小売業界においては、競争者との差別化を図り、さらに顧客を固定化するための種々の手法が採用されるに至っている。
【0003】
例えば、顧客が商品を購入した際に、購入商品の種類や購入額に応じてクーポン券、台紙に押したスタンプ、抽選券、応募券等を発行することが行われている。
【0004】
特に最近は、顧客を固定化して販売促進をはかるために、ポイント会員制度を採り入れ、会員の購入額に対して所定比率のポイントを付与することが広く行われるに至っている。一定数のポイントが貯まったら、会員に値引きサービス、割引券や優待券の提供、景品や無料チケットの贈呈等、各種特典を付与するようにしている。このようなポイント会員制度により、他の店舗利用では受けることができない付加価値サービスを受けるために会員になる利用者が増え、会員となった利用者は、ポイントを獲得するために頻繁に店舗に訪れる。そして、利用者が頻繁に店舗に訪れることにより、当該店舗は販売を促進することができる。
【0005】
このような従来型のポイント管理システムにおいては、ポイント数を記録するエリアを各会員毎に1個又は数個分だけ用意し、ポイント数を累計により管理している。そのため、一度記録されたポイントは規定ポイント数に達して交換処理されない限り、いつまでも残ってしまう。あるいは、所定の有効期限が到来したら、それまでに蓄積されたポイントを全て無効にしたり、最終購入日から1年又は数年の期間が経過したら、過去のポイントを全て無効にするような方法が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、従来のポイント管理システムにおいては、過去に発行されたポイントがいつまでも残っているため、会員は早くポイントを貯めようという意欲を喚起させられることがなく、ポイントシステムを導入した効果が不十分となっている。また、店舗側においてはポイントを景品等に交換するための未払経費をいつまでも抱えてしまうという経理上の問題も生じている。
【0007】
これを改善する方法として、従来においても、所定の時期(例えば毎年4月1日)に基準日を設け、基準日が到来したら全てのポイントを一旦無効にするという方法が行われている。しかし、この方法においては、基準日の間近に大きな買物をした会員は、せっかく得たポイントがすぐに消滅してしまうことになるため、失望感のみが生じ、ポイントシステム導入の効果が得られない。また、基準日が間近になっても規定ポイントに達する見込みがない会員においては、基準日が近づくほど購買意欲が低下し、むしろ基準日を過ぎてから購入しようと考えるようになり、ポイントシステムの導入が反って逆効果になることもある。また、ポイントの有効期限を管理する他の方法として、長期間利用のない会員に対して、最終利用日から所定の期間(例えば3年)経過後に、全てのポイントを無効にするという方法も行われている。しかし、この方法においては、低額で継続的に利用する会員に対しては過去のポイントが長期間残ることになり、有効期限を設けたことの改善効果が得られない。
【0008】
本発明は、このような従来の技術における課題を解決するものであり、会員に対して継続的に購買意欲を喚起させるために、ポイントの有効期限を発行時期単位で管理し、有効期限が経過したポイントを順次無効にするようにしたポイント管理システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第一の方法におけるポイント管理システムは、会員に対するポイントの発行を処理する1又は複数の店舗端末装置と、前記店舗端末装置と通信回線を介して接続されたデータ処理装置と、から構成され、前記データ処理装置は、各会員毎に、ポイント発行又は交換の履歴を記録するポイントデータベースと、予め設定された有効期間内に前記各会員が保有している累計ポイント数(以下、「累計有効ポイント数」という)及び予め設定された将来の期間内に失効する予定のポイント数(以下、「失効警告ポイント数」という)を算出するポイント有効期限管理手段と、当該累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を各会員に通知する手段と、を具備することを特徴とする。これにより、発行したポイント毎に有効期限を管理することができ、例えば、発行した月の翌月から2年間有効とするなどというポイント管理が可能となる。
【0010】
この発明の方法によれば、基準日に一挙にポイントが無効となってしまうことがなく、会員に失望感を与えることがない。また、古いポイントは順次無効となっていくため、これを有効活用しようとして、会員に対して常に購買意欲を喚起することができる。また、順次無効となっていくポイントの状況を会員に通知することにより、購買についての関心を高めることができる。
【0011】
ここで、前記ポイント有効期限管理手段は、ポイント発行時に、少なくとも日付及びポイント数を含むデータを1件のレコードとしてポイントデータベースに追加記録するステップと、累計有効ポイント数を更新するステップと、更新後の累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を会員に通知するステップと、を有するポイント加算手段と、会員からのポイント交換要求に応じて、有効期間内の古いレコードから順次、交換要求されたポイント数に達するまでポイントを減算するステップと、累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を更新するステップと、を有するポイント交換手段と、定期的に、各会員ごとに累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を更新するステップを有する定期処理手段と、から構成される。
【0012】
本発明の第二の方法におけるポイント管理システムは、会員に対するポイントの発行を処理する1又は複数の店舗端末装置と、前記店舗端末装置と通信回線を介して接続されたデータ処理装置と、から構成され、前記データ処理装置は、各会員毎に、月毎に保有しているポイント数を記録するポイントデータベースと、累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を算出するポイント有効期限管理手段と、当該累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を各会員に通知する手段と、を具備することを特徴とする。
これにより、ポイントを発行した月毎に有効期限を管理することができ、例えば、発行した月の翌月から2年間有効とするなどというポイント管理が可能となる。
【0013】
ここで、前記ポイント有効期限管理手段は、ポイント発行時に、当月の保有ポイント数に、発行したポイント数を加算するステップと、累計有効ポイント数を更新するステップと、更新後の累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を会員に通知するステップと、を有するポイント加算手段と、会員からのポイント交換要求に応じて、有効期間内の古い月のポイント数から順次、交換要求されたポイント数に達するまでポイントを減算するステップと、累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を更新するステップと、を有するポイント交換手段と、定期的に、各会員ごとに累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を更新するステップを有する定期処理手段と、から構成される。
【0014】
本ポイント管理システムにおいて、累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を各会員に通知する前記手段は、会員の利用時に、当該利用場所における店舗端末装置を介して行うことができる。これにより、商品購入の都度、会員に対してポイントの存在をアピールすることができ、さらに規定ポイントに達した会員に対して、即時にその旨を通知することにより、店舗に対する好感度を高めることができる。
【0015】
また、累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を各会員に通知する前記手段は、書簡を送付することによって行うことができる。これにより、来店しない顧客に対しても順次変化するポイントの状況を通知し、来店を促す効果が得られる。
【0016】
また、累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を各会員に通知する前記手段は、電気通信網を介して電子的方法により行うことができる。当該電気通信網は、TCP/IPに基づくインターネットを用いることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るポイント管理システムの実施の形態を説明する。
図1は、本発明のポイント管理システムの全体構成の概要を説明する図である。図1において、本部システム80は、データ処理装置81と、インターネット上での処理を実行するためのウェブサーバ82と、例えばイーサネットなどのローカルエリアネットワーク(LAN)83とによって構成されている。
【0018】
データ処理装置81は、通信ネットワーク(専用通信回線61または公衆通信回線(ISDN)60)を介して1又は複数の店舗システム71と接続されている。本実施の形態例において、通常のネットワークは専用通信回線61を使用して高速でデータの送受信を行う。公衆通信回線(ISDN)60は、専用通信回線61のバックアップ用通信回線として使用する。
【0019】
ウェブサーバ82は、各種のサービス情報の提供や通信販売等のサービスを提供するためにインターネット通信網62を介して会員のインターネット端末(例えば、PC72)に接続されている。
【0020】
図2は、データ処理装置81の概略構成図を示す。データ処理装置81は、いわゆるサーバであってCPU4、入力装置5、回線接続装置6、プリンタ7、各会員の属性データ等を格納する会員データベース8、各会員の有するポイントデータ等を格納するポイントデータベース9、等で構成されている。
【0021】
データ処理装置81は、ネットワーク(専用通信回線61又は公衆通信回線60)を介して各店舗に設置されている店舗管理装置1側からの要求に対して必要な情報を提供するとともに、店舗管理装置1側からの商品の購入に関する情報を受信してポイントデータベース9等に格納する。また、データ処理装置81は、ポイントデータベース9にアクセスして、累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を算出するポイント有効期限管理手段を実行する。
【0022】
ウェブサーバ82は、インターネット通信網62により会員のインターネット端末装置(例えば、PC72)と情報の送受信を行う。これにより、本部システム80は電子メール等によって会員に現在の累計有効ポイント数、失効警告ポイント数等の情報を通知する。この通知は、毎月の利用案内あるいは売出し情報、新製品情報と共に提供することが有効である。一方、会員の側からも、インターネット通信網62を介して現在の累計有効ポイント数、失効警告ポイント数等の情報を問い合わせることが可能である。このように、会員は、適時自身のポイント数等の情報を得ることができるため、購買意欲を刺激される。また、本ポイント管理システムは、インターネット端末装置(例えば、PC72)により商品を購入する場合においても、会員が店舗で商品を購入すると同様にポイントの管理が可能である。
【0023】
本部システム80の機能及び装置は伝送容量(トラフィック量)やデータ処理量や伝送データ方式などを考慮して、その構成を採用すれば良い。換言すれば、本部システム80は、ネットワーク上での多様な配置に対応した構成が可能であり、処理規模に応じて構成すれば良い。例えば、小型汎用コンピュータ1台のみで構成することも可能であり、特に構成は限定されない。
【0024】
店舗システム71の店舗管理装置1には、例えばLAN接続により複数の店舗端末装置2が接続されている。店舗端末装置2は、例えばPOSレジスタ3aあるいは来店ポイント等を付与する自動端末3bである。以下、本実施の形態例の説明において、店舗端末装置2はPOSレジスタ3aとして説明する。
【0025】
店舗システム71の店舗管理装置1は、メモリを含むCPU(演算記憶制御装置)、商品の単価を格納したPLUファイル、商品の販売実績を格納した売上データファイル、商品の品名、商品コード等の属性を格納した商品データファイル、回線接続装置(いずれも図示せず)等から構成されている。
【0026】
図3は、POSレジスタ3aの概略構成図を示す。POSレジスタ3aは、CPUと、データを入力するキーボードを含む入力装置11と、会員証(例えば、磁気カード)を読み取り、データを書き込む読取書込装置12と、バーコードを読み取るバーコード読取装置13と、データの表示装置14と、購入明細等を印字してレシートを発行する印刷装置15で構成されている。
【0027】
店舗システム71の機能及び装置は伝送容量(トラフィック量)やデータ処理量や伝送データ方式などを考慮して、その構成を採用すれば良い。換言すれば、店舗システム71は、ネットワーク上での多様な配置に対応した構成が可能であり、処理規模に応じて構成すれば良い。例えば、小型汎用コンピュータ1台のみで構成することも可能であり、特に構成は限定されない。
【0028】
また、多店舗を展開するデパート、チェーン店等において、会員はどの店で購入しても同一のサービスが提供される必要がある。例えば、デパート、チェーン店等のどの店で商品を購入しても、ポイントの蓄積が可能であり、かつ当該会員が有している値引率、ポイント率が適用されるようにする。このため、本部システム80は、デパート、チェーン店等における全ての店の会員を統括管理する会員データベース8、ポイントデータベース9を有している。複数の店舗に設置された店舗管理装置1及びPOSレジスタ3aは、専用通信回線61又は公衆通信回線60を介して本部システム80のデータ処理装置81と接続され、会員データベース8、ポイントデータベース9にアクセス可能となっている。
【0029】
図4に、本発明の第一のポイント管理方法におけるポイントデータベース9のレコード内容を示す。全会員共通のデータとして、ポイント累計開始日30及び失効警告期限日31の記録エリアが設けられている。次に、各会員ごとに、会員識別番号32の記録エリアならびに日付21、代表商品コード22、売場23、担当者24、売上金額25等、及びポイント記録26、ポイント残数27から成るレコードを複数個記録するエリアが設けられており、1件の売上ごとに1個のレコードを追加記録していく。このうち、本発明のポイント管理に必要なデータは、日付21、ポイント記録26及びポイント残数27のみであるが、代表商品コード22、売場23など他のデータを付加することによって、後日会員からポイントの付与状況等について問い合わせがあった場合の調査・回答に利用することができる。さらに、各会員ごとに、累計有効ポイント数28及び失効警告ポイント数29の記録エリアが設けられている。
【0030】
次に、図5〜図7のフローチャートを使って、第一のポイント管理方法における処理の流れを説明する。初めに、会員が商品を購入する場合のポイント加算処理の流れを、図5に示す。
【0031】
商品を購入しようとする会員は、会員識別番号が記録された会員証(磁気カードが代表的な例であるが、これに限らない)を店員に差し出す。店員はPOSレジスタ3aに付属する読取装置12を使って会員識別番号を読み取り、これをデータ処理装置81に送信する(ST11)。
【0032】
データ処理装置81では、送信された会員識別番号をキーとして会員データベース8を検索し、会員データ、たとえば会員の有効期限、会員ランク、ポイント付与率等を読み出して、これをPOSレジスタ3aに送信する(ST12)。POSレジスタ3aでは、商品の登録入力と共に、これに対して発行するポイント数を計算する(ST13)。商品の登録入力が全て終わったら、代表商品コード、売場、担当者等の売上データ及びこれに対するポイント数をデータ処理装置81に送信する(ST14)。なお、1件の処理で複数種類の商品が購入された場合には、その中の一種類を選んで、その商品コードを代表商品コードとする。
【0033】
次に、データ処理装置81は、会員識別番号をキーとしてポイントデータベース9を検索し(ST15)、POSレジスタ3aから送信された売上データをデータベース9の最終レコードに追加記録する。また、POSレジスタ3aから送信されたポイント数を当該レコードのポイント記録26及びポイント残数27の2か所に記録すると共に(ST16)、ポイントデータベース9の累計有効ポイント数28に、同ポイント数を加算する(ST17)。
【0034】
次に、データ処理装置81は、累計有効ポイント数28及び失効警告ポイント数29を読み出し、POSレジスタ3aに送信する(ST18)。POSレジスタ3aでは、当該累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を会員に通知する(ST19)。この通知する方法としては、POSレジスタ3aの表示装置14に表示する方法、印刷装置15によりレシートに印字する方法、会員証に直接書き込む方法等が考えられる。
【0035】
以上の処理は、POSレジスタ3aを使った処理であるが、この他、会員が来店時に自ら自動端末3bを操作して来店ポイントの付与を受ける場合、又は店舗側から一方的に会員にボーナスポイントを付与する場合も同様に処理される。この場合、ポイントデータベース9の代表商品コード22の記録エリアには、「来店」又は「ボーナス」などと記録される。
【0036】
次に、会員が規定のポイント数を貯めて、景品交換等のサービスを要求してきた場合におけるポイント交換処理の流れを、図6に示す。データ処理装置81は、ポイント交換を要求した会員の会員識別番号をキーとしてポイントデータベース9を検索し、代表商品コード22を「ポイント交換」、ポイント記録26を交換要求ポイント数にマイナスを付けた値としてデータベース7の最終レコードに追加記録する(ST21)。次に、ポイントデータベース9から累計有効ポイント数28を読み出し、これと交換要求ポイント数を比較して(ST22)、もし交換要求ポイント数の方が大きければ、交換不可として処理を終了する(ST32)。
【0037】
ST22において、もし、累計有効ポイント数が交換要求ポイント数以上であれば、交換残ポイント数の初期値として交換要求ポイント数をセットする(ST23)。次に、ポイント累計開始日30を読み出し(ST24)、当該日付以後で、最も古いレコードを読み出す(ST25)。
【0038】
交換残ポイント数と当該レコードのポイント残数27を比較し(ST26)、もし、交換残ポイント数の方が大きければ、交換残ポイント数から当該レコードのポイント残数を引き、交換残ポイント数を更新すると共に、当該レコードのポイント残数を0にクリアする(ST29)。続いて、ポイントデータベース9の次のレコードを読み出して(ST30)、ST26からの処理を繰り返す。
【0039】
これを繰り返した後、ST26において交換残ポイント数が当該レコードのポイント残数以下となった場合、当該レコードのポイント残数から交換残ポイント数を引き、当該レコードのポイント残数を更新する(ST27)。
【0040】
続いて、累計有効ポイント数28及び失効警告ポイント数29の値を更新して(ST28)、交換処理完了となる(ST31)。
【0041】
次に、本ポイント管理の月次処理の流れを、図7に示す。月次処理は、通常毎月初めの業務時間外に、全会員分の処理を一括して行う。
【0042】
あらかじめ「ポイント有効期間」及び「失効警告期間」を月単位で定めておく。初めに、処理月から「ポイント有効期間」を遡った月の初日を「ポイント累計開始日」として、ポイントデータベース9のエリア30に書き込む。また、「ポイント累計開始日」から「失効警告期間」を経過した日を「失効警告期限日」として、ポイントデータベース9のエリア31に書き込む(ST41)。例えば、ポイント有効期間を24か月、失効警告期間を2か月と定め、処理月を2002年10月とすると、ポイント累計開始日は2000年10月1日となり、失効警告期限日は2000年11月30日となる。
【0043】
次に、処理の対象とする一人目の会員識別番号をセットし(ST42)、その会員識別番号をキーとしてポイントデータベース9を検索する(ST43)。
【0044】
データベース内のポイント残数エリア27において、ポイント累計開始日より前のポイント残数を全て0にクリアし、無効にする(ST44)。次に、ポイント累計開始日から最終レコードまでのポイント残数を合計し、これを累計有効ポイント数28に上書きする(ST45)。また、ポイント累計開始日から失効警告期限日までのポイント残数を合計し、これを失効警告ポイント数29に上書きする(ST46)。
【0045】
次に、このようにして計算された累計有効ポイント数28及び失効警告ポイント数29を読み出して、会員宛ての案内用データを作成する(ST47)。
【0046】
以上により、一人分の処理が完了するので、続いて、会員識別番号に次の値をセットして(ST48)、ST43からの処理を繰り返す。これを繰り返した後、目的とする全会員の処理が終了したら(ST49)、本月次処理は終了となる。
【0047】
月次処理で作成した案内用データを使って、任意の時期に案内状を作成し、会員宛てにポイントの現状を知らせることができる。例えば、毎月発行する利用明細書あるいはセールやイベント等のダイレクトメールと共に発送することが有効である。また、失効警告ポイント数の多少に応じて、段階的に案内状の文面を変えることも効果的である。案内状の送付方法としては、プリンタ7を使用して書面による案内状を印刷し、これを郵送する方法や、インターネット通信網62を経由して、電子メールにより送付する方法が考えられる。
【0048】
以上説明した第一のポイント管理方法においては、1件の売上ごとにポイントを記録するため、ポイントデータベースの記憶容量は大きくなるが、会員からのポイントの増減に関する問い合わせに正確に答えることができ、データの有効活用を図ることができる。
【0049】
次に、図8に、本発明の第二のポイント管理方法におけるポイントデータベース9のレコード内容を示す。全会員共通のデータとして、ポイント累計開始月50及び失効警告期限月51の記録エリアが設けられている。次に、各会員ごとに、会員識別番号52の記録エリアならびに売上月41及びポイント数42から成るレコードを複数個記録するエリアが設けられている。さらに、各会員ごとに、累計有効ポイント数43及び失効警告ポイント数44の記録エリアが設けられている。
【0050】
次に、図9〜図11のフローチャートを使って、第二のポイント管理方法における処理の流れを説明する。初めに、会員が商品を購入する場合のポイント加算処理の流れを、図9に示す。
【0051】
商品を購入しようとする会員は、会員識別番号が記録された会員証(磁気カードが代表的な例であるが、これに限らない)を店員に差し出す。店員はPOSレジスタ3aに付属する読取装置12を使って会員識別番号を読み取り、これをデータ処理装置81に送信する(ST51)。
【0052】
データ処理装置81では、送信された会員識別番号をキーとして会員データベース8を検索し、会員データ、たとえば会員の有効期限、会員ランク、ポイント付与率等を読み出して、これをPOSレジスタ3aに送信する(ST52)。POSレジスタ3aでは、商品の登録入力と共に、これに対して発行するポイント数を計算する(ST53)。商品の登録入力が全て終わったら、当該売上に対するポイント数をデータ処理装置81に送信する(ST54)。
【0053】
次に、データ処理装置81は、会員識別番号をキーとしてポイントデータベース9を検索し(ST55)、POSレジスタ3aから送信されたポイント数を該当する売上月のポイント数42のデータに加算し(ST56)、さらに累計有効ポイント数43に、同ポイント数を加算する(ST57)。
【0054】
次に、データ処理装置81は、累計有効ポイント数43及び失効警告ポイント数44を読み出し、POSレジスタ3aに送信する(ST58)。POSレジスタ3aでは、当該累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を会員に通知する(ST59)。この通知する方法としては、POSレジスタ3aの表示装置14に表示する方法、印刷装置15によりレシートに印字する方法、会員証に直接書き込む方法等が考えられる。
【0055】
以上の処理は、POSレジスタ3aを使った処理であるが、この他、会員が来店時に自ら自動端末3bを操作して来店ポイントの付与を受ける場合、又は店舗側から一方的に会員にボーナスポイントを付与する場合も同様に処理される。
【0056】
次に、会員が規定のポイント数を貯めて、景品交換等のサービスを要求してきた場合におけるポイント交換処理の流れを、図10に示す。データ処理装置81は、ポイント交換を要求した会員の会員識別番号をキーとしてポイントデータベース9を検索し、累計有効ポイント数43を読み出す(ST61)。累計有効ポイント数と交換要求ポイント数を比較して(ST62)、もし交換要求ポイント数の方が大きければ、交換不可として処理を終了する(ST72)。
【0057】
ST62において、もし、累計有効ポイント数が交換要求ポイント数以上であれば、交換残ポイント数の初期値として交換要求ポイント数をセットする(ST63)。次に、ポイント累計開始月50を読み出し(ST64)、当該月のレコードを読み出す(ST65)。
【0058】
交換残ポイント数と当該レコードのポイント数を比較し(ST66)、もし、交換残ポイント数の方が大きければ、交換残ポイント数から当該レコードのポイント数を引き、交換残ポイント数を更新すると共に、当該レコードのポイント数を0にクリアする(ST69)。続いて、ポイントデータベース9の次の月のレコードを読み出して(ST70)、ST66からの処理を繰り返す。
【0059】
これを繰り返した後、ST66において交換残ポイント数が当該レコードのポイント数以下となった場合、当該レコードのポイント数から交換残ポイント数を引き、当該レコードのポイント数を更新する(ST67)。
【0060】
続いて、累計有効ポイント数43及び失効警告ポイント数44の値を更新して(ST68)、交換処理完了となる(ST71)。
【0061】
次に、本ポイント管理の月次処理の流れを、図11に示す。月次処理は、通常毎月初めの業務時間外に、全会員分の処理を一括して行う。
【0062】
あらかじめ「ポイント有効期間」及び「失効警告期間」を月単位で定めておく。初めに、処理月からポイント有効期間を遡った月を「ポイント累計開始月」として、ポイントデータベース9のエリア50に書き込む。また、「ポイント累計開始月」から「失効警告期間」を経過した月を「失効警告期限月」として、ポイントデータベース9のエリア51に書き込む(ST81)。例えば、ポイント有効期間を24か月、失効警告期間を2か月と定め、処理月を2002年10月とすると、ポイント累計開始月は2000年10月となり、失効警告期限月は2000年11月となる。
【0063】
次に、処理の対象とする一人目の会員識別番号をセットし(ST82)、その会員識別番号をキーとしてポイントデータベース9を検索する(ST83)。
【0064】
データベース内のポイント数エリア42において、ポイント累計開始月から最終レコードまでのポイント数を合計し、累計有効ポイント数43に上書きする(ST84)。また、ポイント累計開始月から失効警告期限月までのポイント数を合計し、これを失効警告ポイント数エリア44に上書きする(ST85)。
【0065】
次に、このようにして計算された累計有効ポイント数43及び失効警告ポイント数44を読み出して、会員宛ての案内用データを作成する(ST86)。
【0066】
以上により、一人分の処理が完了するので、続いて、会員識別番号に次の値をセットして(ST87)、ST83からの処理を繰り返す。これを繰り返した後、目的とする全会員の処理が終了したら(ST88)、本月次処理は終了となる。
【0067】
月次処理で作成した案内用データを使って、任意の時期に案内状を作成し、会員宛てにポイントの現状を知らせることができる。例えば、毎月発行する利用明細書あるいはセールやイベント等のダイレクトメールと共に発送することが有効である。また、失効警告ポイント数の多少に応じて、段階的に案内状の文面を変えることも効果的である。案内状の送付方法としては、プリンタ7を使用して書面による案内状を印刷し、これを郵送する方法や、インターネット通信網62を経由して、電子メールにより送付する方法が考えられる。
【0068】
以上説明した第二のポイント管理方法によれば、第一のポイント管理方法と比較して会員一人あたりに使用するデータ量が少なくなるので、ポイントデータベースの記憶容量を節約することができる。
【0069】
【発明の効果】
以上、詳しく説明したように、本発明のポイント管理システムは、ポイントデータベースにおいて1件の売上毎又は売上月毎に、発行したポイント数を記録し、このデータに基づいて有効期限が経過したポイントを順次無効としていくものである。
【0070】
これにより、一律にポイントの有効期限を定めた場合等における会員の失望感あるいは購買意欲の低下を防ぐことができると共に、順次有効期限が到来するポイントを有効活用しようとして、会員に購買意欲を喚起することができる。また、累積有効ポイント数及び失効警告ポイント数を書面による案内状又はインターネットを経由した電子メールによって各会員に通知することにより、会員とのコミュニケーションを深め、店舗の存在をアピールし、来店を促す効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポイント管理システムの全体構成の概要を説明する図を示す。
【図2】本発明に係るデータ処理装置の概略構成図を示す。
【図3】本発明に係るPOSレジスタの概略構成図を示す。
【図4】第一のポイント管理方法におけるポイントデータベースの内容を示す。
【図5】第一のポイント管理方法におけるポイント加算処理のフローチャートを示す。
【図6】第一のポイント管理方法におけるポイント交換処理のフローチャートを示す。
【図7】第一のポイント管理方法における月次処理のフローチャートを示す。
【図8】第二のポイント管理方法におけるポイントデータベースの内容を示す。
【図9】第二のポイント管理方法におけるポイント加算処理のフローチャートを示す。
【図10】第二のポイント管理方法におけるポイント交換処理のフローチャートを示す。
【図11】第二のポイント管理方法における月次処理のフローチャートを示す。
【符号の説明】
1 店舗管理装置
2 店舗端末装置
3a POSレジスタ
3b 自動端末
4 CPU
5 入力装置
6 回線接続装置
7 プリンタ
8 会員データベース
9 ポイントデータベース
60 公衆通信回線
61 専用通信回線
62 インターネット通信網
71 店舗システム
72 PC
80 本部システム
81 データ処理装置
82 ウェブサーバ
83 ローカルエリアネットワーク(LAN)
Claims (8)
- 会員に対するポイントの発行を処理する1又は複数の店舗端末装置と、前記店舗端末装置と通信回線を介して接続されたデータ処理装置と、から構成され、
前記データ処理装置は、
各会員毎に、ポイント発行又は交換の履歴を記録するポイントデータベースと、
予め設定された有効期間内に前記各会員が保有している累計ポイント数(以下、「累計有効ポイント数」という)及び予め設定された将来の期間内に失効する予定のポイント数(以下、「失効警告ポイント数」という)を算出するポイント有効期限管理手段と、
当該累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を各会員に通知する手段と、を具備することを特徴とするポイント管理システム。 - 前記ポイント有効期限管理手段は、
ポイント発行時に、少なくとも日付及びポイント数を含むデータを1件のレコードとしてポイントデータベースに追加記録するステップと、累計有効ポイント数を更新するステップと、更新後の累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を会員に通知するステップと、を有するポイント加算手段と、
会員からのポイント交換要求に応じて、有効期間内の古いレコードから順次、交換要求されたポイント数に達するまでポイントを減算するステップと、累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を更新するステップと、を有するポイント交換手段と、
定期的に、各会員ごとに累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を更新するステップを有する定期処理手段と、
から構成されることを特徴とする請求項1に記載のポイント管理システム。 - 会員に対するポイントの発行を処理する1又は複数の店舗端末装置と、前記店舗端末装置と通信回線を介して接続されたデータ処理装置と、から構成され、
前記データ処理装置は、
各会員毎に、月毎に保有しているポイント数を記録するポイントデータベースと、
累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を算出するポイント有効期限管理手段と、
当該累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を各会員に通知する手段と、を具備することを特徴とするポイント管理システム。 - 前記ポイント有効期限管理手段は、
ポイント発行時に、当月の保有ポイント数に、発行したポイント数を加算するステップと、累計有効ポイント数を更新するステップと、更新後の累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を会員に通知するステップと、を有するポイント加算手段と、
会員からのポイント交換要求に応じて、有効期間内の古い月のポイント数から順次、交換要求されたポイント数に達するまでポイントを減算するステップと、累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を更新するステップと、を有するポイント交換手段と、
定期的に、各会員ごとに累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を更新するステップを有する定期処理手段と、
から構成されることを特徴とする請求項3に記載のポイント管理システム。 - 累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を各会員に通知する前記手段は、会員の利用時に、当該利用場所における店舗端末装置を介して行う請求項1〜4に記載のポイント管理システム。
- 累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を各会員に通知する前記手段は、書簡を送付することによって行う請求項1〜4に記載のポイント管理システム。
- 累計有効ポイント数及び失効警告ポイント数を各会員に通知する前記手段は、電気通信網を介して電子的方法によって行う請求項1〜4に記載のポイント管理システム。
- 前記電気通信網は、TCP/IPに基づくインターネットである請求項7に記載のポイント管理システム
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003012963A JP2004227200A (ja) | 2003-01-22 | 2003-01-22 | ポイント管理システム |
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Publications (1)
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ID=32901411
Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN110377625A (zh) * | 2019-06-06 | 2019-10-25 | 浙江口碑网络技术有限公司 | 订单信息查询方法及其装置 |
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-
2003
- 2003-01-22 JP JP2003012963A patent/JP2004227200A/ja active Pending
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