JP2001148076A - 時間管理型ポイントカードシステム - Google Patents

時間管理型ポイントカードシステム

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JP2001148076A
JP2001148076A JP32882199A JP32882199A JP2001148076A JP 2001148076 A JP2001148076 A JP 2001148076A JP 32882199 A JP32882199 A JP 32882199A JP 32882199 A JP32882199 A JP 32882199A JP 2001148076 A JP2001148076 A JP 2001148076A
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JP32882199A
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Tetsuo Kasuya
哲夫 粕谷
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NIPPON CARD KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有効期限付きで発行されたポイントを発行時
間別に管理し、有効期限が経過したポイントの処理を合
理的に行うためのシステムを提供すること。 【解決手段】 発行ポイント数を記憶する可変データ記
憶部を備えたカードと、購買金額等を入力する入力手段
と、入力された購買金額等に相当するポイント数を算出
する演算手段と、ポイント数情報をカードの可変データ
記憶部に書き込む書き換え手段と、可変データ記憶部に
記憶された情報を読み取る読み取り手段と、読み取られ
た情報を記憶する記憶部と、ポイント発行時間を確定す
る計時手段とを備えた端末処理装置とからなり、可変デ
ータ記憶部は所定期間毎に区切られた複数の期間別記憶
領域から構成され、発行ポイントを発行時が属する所定
期間に対応した期間別記憶領域に記憶させ、有効期間が
満了した期間別記憶領域に存在する特典との未交換ポイ
ントを有効期間経過後に消去もしくは無効化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は時間管理型ポイント
カードシステムに係り、その目的は有効期限付きで発行
されたポイントを発行時間別に管理することができ、有
効期限が経過して無効となったポイントの処理を合理的
に行うことが可能なポイントカードシステムを提供する
ことにある。
【0002】
【従来の技術】従来より、主に小売商業などにおける顧
客勧誘あるいは販売促進のためのシステムとして、購買
金額に応じたポイントを顧客に進呈し、一定数のポイン
トと引き換えに顧客に金券や景品等の特典を供与するい
わゆるポイントサービスシステムが広く普及している。
このようなポイントサービスシステムとしては、従来は
ポイントをチップやスタンプ等の形態で顧客に進呈する
ものが多かったが、チップを紛失し易い、スタンプを押
すのが面倒である、顧客情報の管理が難しい、といった
種々の問題があるため、最近では磁気カード等の記憶媒
体にポイント数を記憶させて顧客に進呈する形態が多く
採用されている。
【0003】このようなポイントサービスシステムにお
いて、顧客に対して発行されたポイントはポイント発行
者に特典との交換義務を生じさせるが、実際のところ短
期間のうちに特典に交換されるポイントは少なく、年数
の経過に伴って交換義務のあるポイント数(未回収ポイ
ント)が累積していくことが多い。ここで、ポイント発
行者が当事者、すなわち商店やスーパー等の商品・サー
ビスの販売業者である場合には、この累積した未回収ポ
イントは一種の債務ともいうべきものであるから、未回
収ポイントの累積はポイント発行者にとって大きな問題
であった。そこで、このような事態を避けるために、ポ
イント発行者は、発行から一定期間経過しても特典との
交換が行われていないポイントに対して何らかの対策を
講ずる必要があり、例えば、カードを丸一年使用しなか
った場合には当該カードそのものを無効にするといった
方法を採用していた。
【0004】一方、ポイントを発行しその代金を受領す
るいわゆる第三者ポイント発行事業、具体的にはスタン
プ発行会社や共同販促事業としての商店街・ショッピン
グセンターなどの共同スタンプ事業体などの事業である
場合、この第三者は商品・サービスの販売業者に対して
ポイントを有料で販売し、所定数のポイント収集者(顧
客)に対して特典の提供を約することとなるが、この場
合には、ポイント発行の対価の税務会計的処理を規定し
た法人税法基本通達2−1−33「商品引換券等の発行
に係わる収益の帰属の時期」及び法人税法基本通達2−
2−11「商品引換券等を発行した場合の引換費用」が
適用される。
【0005】これらの法人税法基本通達は、大蔵省が昭
和55年に出した通称「55年通達」と呼ばれる法人税
法基本通達であって、その内容の概要は「第三者によっ
て有料で発行されたポイントは、回収されなくても四年
以内であれば引当金として損金計上が許されるが、四年
経ってもなお回収されないポイントについては、そのポ
イントの発行に係る収入は利益として処理されなければ
ならない。」というものである。すなわち、未回収ポイ
ントの税務上の損金計上の時効は四年であり、未回収ポ
イントは五年度末の時点で益金計上されるという基本的
な考え方を示すものである。それ以降に回収請求のある
ものには合理的な引当てがなされていないまま特典償還
に応じなければならないということである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポイン
ト発行者が当事者である場合、上記したような対応策で
は、例えば丸一年目の最終日にそのカードにポイントの
入力があれば、さらにそれまでに累積されたポイントは
一年間有効となり、これを繰り返せば理論的には未回収
ポイントは無限に有効なまま累積して残されるというこ
とになっていた。そこで、この問題に対応するために、
ポイント発行後、所定の期間以内に回収されないポイン
トの特典請求権を滅却する合理的なポイントカードシス
テムの創出が望まれていた。また、ポイント発行者が第
三者である場合には、上記した如く「55年通達」に対
応することが必要であるから、そのためのポイントカー
ドシステムの創出が望まれていた。本発明は、発行ポイ
ントを発行時間帯別に管理することができる時間管理型
ポイントカードシステムを提供することによって、上記
課題を悉く解決せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために以下の手段を採用した。すわなち、請求項1
に係る発明は、購買金額等に応じて発行するポイントを
発行期間別に管理し、所定のポイント数を収集したポイ
ント収集者に対する特典との引き換えを、そのポイント
が発行された期間に応じて設定された所定の有効期間内
に限って許容するポイントカードシステムであって、発
行されたポイント数を記憶する可変データ記憶部を備え
たカードと、購買金額等を入力する入力手段と、入力さ
れた購買金額等に相当するポイント数を算出する演算手
段と、ポイント数情報をカードの可変データ記憶部に書
き込む書き換え手段と、カードの可変データ記憶部に記
憶された情報を読み取る読み取り手段と、読み取られた
情報を記憶する記憶部と、ポイントの発行時間を確定す
る計時手段とを備えた端末処理装置とからなり、前記可
変データ記憶部は、週、月、年等の所定期間毎に区切ら
れた複数の期間別記憶領域から構成され、発行ポイント
を発行時が属する所定期間に対応した期間別記憶領域に
記憶させるとともに、前記有効期間が満了した期間別記
憶領域に存在する特典との未交換ポイントを有効期間経
過後に消去もしくは無効化することを特徴とする時間管
理型ポイントカードシステムである。
【0008】請求項2に係る発明は、購買金額等に応じ
て発行するポイントを発行期間別に管理し、所定のポイ
ント数を収集したポイント収集者に対する特典との引き
換えを、そのポイントが発行された期間に応じて設定さ
れた所定の有効期間内に限って許容するポイントカード
システムであって、カード或いはその所有者のID識別
情報を記憶する固定データ記憶部を備えたカードと、購
買金額等を入力する入力手段と、入力された購買金額等
に相当するポイント数を算出する演算手段と、カードの
固定データ記憶部に記憶されたID識別情報を読み取る
読み取り手段と、ポイントの発行時間を確定する計時手
段とを備えた端末処理装置と、該端末処理装置と送信手
段を介して接続され、端末処理装置にて読み取られたI
D識別情報と演算処理されたポイント数情報及びポイン
ト発行時間などの関係情報を前記送信手段を介して受信
し、その情報を記憶する記憶部とを備えたホストコンピ
ュータ、あるいは端末処理装置にて読み取られたID識
別情報と演算処理されたポイント数情報及びポイント発
行時間などの関係情報をフロッピーディスク等の記憶媒
体を介して受信し、その情報を記憶する記憶部とを備え
たホストコンピュータとからなり、前記ホストコンピュ
ータの記憶部は、週、月、年等の所定期間毎に区切られ
た複数の期間別記憶領域から構成され、発行ポイントを
発行時が属する所定期間に対応した期間別記憶領域に記
憶させるとともに、前記有効期間が満了した期間別記憶
領域に存在する特典との未交換ポイントを有効期間経過
後に消去もしくは無効化することを特徴とする時間管理
型ポイントカードシステムである。
【0009】請求項3に係る発明は、購買金額等に応じ
て発行するポイントを発行期間別に管理し、所定のポイ
ント数を収集したポイント収集者に対する特典との引き
換えを、そのポイントが発行された期間に応じて設定さ
れた所定の有効期間内に限って許容するポイントカード
システムであって、カード或いはその所有者のID識別
情報を記憶する固定データ記憶部を備えたカードと、購
買金額等を入力する入力手段と、入力された購買金額等
に相当するポイント数を算出する演算手段と、ポイント
数情報をカードの可変データ記憶部に書き込む書き換え
手段と、カードの固定データ記憶部に記憶されたID識
別情報及び可変データ記憶部に記憶された情報を読み取
る読み取り手段と、読み取られた情報を記憶する記憶部
と、ポイントの発行時間を確定する計時手段とを備えた
端末処理装置と、該端末処理装置と送信手段を介して接
続され、端末処理装置にて読み取られたID識別情報と
演算処理されたポイント数情報及びポイント発行時間な
どの関係情報を前記送信手段を介して受信し、その情報
を記憶する記憶部とを備えたホストコンピュータ、ある
いは端末処理装置にて読み取られたID識別情報と演算
処理されたポイント数情報及びポイント発行時間などの
関係情報をフロッピーディスク等の記憶媒体を介して受
信し、その情報を記憶する記憶部とを備えたホストコン
ピュータとからなり、前記ホストコンピュータの記憶部
は、週、月、年等の所定期間毎に区切られた複数の期間
別記憶領域から構成され、発行ポイントを発行時が属す
る所定期間に対応した期間別記憶領域に記憶させるとと
もに、前記有効期間が満了した期間別記憶領域に存在す
る特典との未交換ポイントを有効期間経過後に消去もし
くは無効化することを特徴とする時間管理型ポイントカ
ードシステムである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る時間管理型ポ
イントカードシステムの好適な実施形態について図面を
参照しつつ説明する。図1は本発明に係る時間管理型ポ
イントカードシステム(以下、単にシステムという)の
第一実施形態を示す概略構成図である。この第一実施形
態のシステムは、本発明に係るシステムの最もシンプル
な形態であり、いわゆるスタンドアロン端末を使用した
システムである。第一実施形態のシステムは、顧客等の
ポイント収集者(以下、顧客という)に渡されて買い物
時等に使用に供されるカード(1)と、ポイントを発行
する店舗等に設置される端末処理装置(2)とから構成
される。
【0011】カード(1)は、発行ポイント数に関する
データを記憶する可変データ記憶部(32)を備えてい
る。カード(1)としては、書き換え可能な可変データ
記憶部(32)を備えたものであればよく、例えば磁気
カードやICカード等を好適に使用することができる。
【0012】可変データ記憶部(32)は、1年、1
月、1週間、1日等の所定期間毎に区切られた複数の期
間別記憶領域(3a)、(3b)、(3c)・・・から
構成されており、発行ポイント数に関するデータは、発
行時が属する所定期間に対応した期間別記憶領域に記憶
される。例えば、所定期間が1年とされ、期間別記憶領
域(3a)が平成9年に、期間別記憶領域(3b)が平
成10年に、期間別記憶領域(3c)が平成11年に対
応するように設定された場合、平成9年中に発行された
ポイントは期間別記憶領域(3a)に、平成10年中に
発行されたポイントは期間別記憶領域(3b)に、平成
11年中に発行されたポイントは期間別記憶領域(3
c)に、それぞれポイント発行の度に加算され、期間別
累積ポイント数として記憶される。当然のことながら、
この種の設定をその目的と記憶容量に応じて、週単位、
月単位で設定することも可能である。
【0013】可変データ記憶部(32)には、上記した
期間別累積ポイント数の他に、全ての期間別記憶領域に
記憶されたポイント数の合計である総計累積ポイント
数、有効期限が経過して無効となったポイント数を示す
消去(未回収)ポイント数、特典との交換が行われたポ
イント数を示す回収ポイント数などの各種ポイント数情
報を記憶することが可能である。
【0014】端末処理装置(2)は、顧客の購買金額等
を入力する入力キー等の入力手段(21)と、入力され
た購買金額等に相当するポイント数等を算出する演算手
段を備えたCPU(22)と、ポイント数に関する情報
をカード(1)の可変データ記憶部(32)に書き込む
書き換え手段(23)と、カード(1)の可変データ記
憶部(32)に記憶された情報を読み取る読み取り手段
(24)と、記憶部(25)と、クロックICからなる
計時手段(26)と、入力手段(21)からの入力内容
や読み取り手段(24)にて読み取られた情報内容を表
示するディスプレイからなる表示部(27)とから構成
される。また、記憶部(25)は、読み取り手段(2
4)にて読み取られた情報内容を一時記憶するRAM
と、各種データ処理プログラムが記憶されたROMとか
ら構成される。
【0015】本発明に係るシステムにおいては、ポイン
トが発行された年度別にポイントを管理することが可能
であり、有効期間を4年(3か月)と設定すれば、初年
度発行の記憶部分に記憶されているポイントで第4年度
(第3月)を経過して未だ回収(特典との交換)されて
いないポイント数は消去する。消去の意味するところ
は、抹消のみならず何らかの無効化措置を含むものとす
る。何らかの無効化措置とは消去はしないがその部分の
ポイント数は有効ポイントから除外する措置である。ポ
イントが発行された年月日(年月、日時等でもよい)は
計時手段(26)により計測され、発行ポイントはこの
ポイント発行年月日に基づいて対応するカード(1)の
期間別記憶領域に記憶される。そして、有効期間が経過
した未回収ポイントは、書き換え手段(23)によって
記憶が消去される訳であるが、このポイントの消去は期
間別記憶領域単位で行われる。例えば、前述したように
期間別記憶領域が1年単位である場合、平成9年中に発
行されたポイントは全て合計されて期間別記憶領域(3
a)に累積ポイントとして記憶されており、この期間別
記憶領域(3a)に記憶された累積ポイントは平成9年
の最終日(12月31日)から4年経過後、即ち平成1
4年1月1日以降をもって消去される。
【0016】尚、このポイント消去は完全消去であって
もよいが、記憶部(25)に退避用記憶領域を設け、有
効期間が満了した期間別記憶領域に記憶された消去すべ
き累積ポイントをこの退避用記憶領域に移動させること
により消去(仮消去)を行ってもよい。この場合、退避
用記憶領域に記憶された情報を再びカード(1)の期間
別記憶領域に移動させることによって、消去されたポイ
ント数情報を復活させることが可能となる。
【0017】次に、上記第一実施形態に係るシステムの
作用の一例について、図2のフローチャート図を参照し
つつ説明する。尚、以下の説明は、所定期間が1年、ポ
イントの有効期限が4年、カードの使用が平成11年1
1月1日に行われた場合の例である。先ず、顧客が店に
て商品を購入した際にカード(1)を提示すると、店員
は提示されたカード(1)を端末処理装置(2)のカー
ド挿入口等に挿入する。すると、カード(1)の可変デ
ータ記憶部(32)に記憶されたポイント数情報(期間
別累積ポイント数及び総計累積ポイント数)が読み取り
手段(24)により読み取られて記憶部(25)のRA
Mに一時記憶されるとともに、表示部(27)にその内
容が表示される。
【0018】端末処理装置(2)のCPU(22)は、
計時手段(26)により計測された現在の日時情報に基
づいて、RAMに一時記憶されたポイント数情報を検索
し、有効期限(4年)を満了した期間別記憶領域、即ち
「平成6年以前」に相当する期間別記憶領域に記憶され
た期間別累積ポイントの存在の有無を判断する。そし
て、存在していた場合には、その期間別累積ポイントが
消去(もしくは仮消去)するとともに、総計累積ポイン
ト数からその期間別累積ポイント数を減算する。
【0019】次いで、店員が購買金額を入力手段(2
1)により入力すると、入力された購買金額はCPU
(22)によりポイント数に換算され、この換算された
ポイント(発行ポイント)の発行年月日(平成11年1
1月1日)は計時手段(26)によって確定される。す
ると、この確定された発行年月日(ポイント発行時間帯
情報)に基づいて、RAMに一時記憶されている情報の
中から「平成11年」に相当する期間別記憶領域に記憶
された期間別累積ポイント数と、総計累積ポイント数が
読み出される。
【0020】次いで、発行ポイント数がCPU(22)
による演算処理により期間別累積ポイント数及び総計累
積ポイント数に加算される。このとき、上記した減算処
理が行われた場合には減算処理後のポイント数への加算
処理が行われ、減算処理が行われていない場合にはRA
Mから読み出されたままのポイント数への加算処理が行
われる。そして、加算後の期間別累積ポイント数はカー
ド(1)の「平成11年」に相当する期間別記憶領域に
記憶され、加算後の総計累積ポイント数もまたカード
(1)の可変データ記憶部(32)に記憶され、これら
のポイント数情報は表示部(27)に表示される。そし
て、発行ポイント数と消去ポイント数(ある場合)は、
端末処理装置(2)の記憶部(25)に記憶される。
【0021】また、顧客がポイントの特典への交換を要
求した場合には、カード(1)を端末処理装置(2)の
カード挿入口等に挿入し、可変データ記憶部(32)に
記憶されたポイント数情報を読み取り手段(24)によ
り読み取って記憶部(25)のRAMに一時記憶させる
とともに表示部(27)にその内容を表示させ、特典へ
の交換が可能が否かを判断する。そして、引き換えが可
能であれば、特典の提供と引き換えに入力手段(21)
から交換に要する所定ポイント数を入力する。所定ポイ
ント数が入力されると、CPU(22)による演算処理
によって、有効期限が満了していない最も古い期間別記
憶領域に記憶された期間別累積ポイント数と総計累積ポ
イント数から所定ポイント数が減算される。そして、カ
ード(1)の可変データ記憶部(32)には減算後のポ
イント数が記憶され、交換にまわされたポイント数(回
収ポイント数)は端末処理装置(2)の記憶部(25)
に記憶される。
【0022】図3は本発明に係るシステムの第二実施形
態を示す概略構成図である。第二実施形態のシステム
は、顧客に渡されて買い物時等に使用に供されるカード
(1)と、ポイントを発行する店舗等に設置される端末
処理装置(2)と、該端末処理装置(2)と、送信手段
(5)を介して接続されたホストコンピュータ(4)と
から構成される。尚、本発明に係るシステムにおける送
信手段(5)は、端末処理装置(2)とホストコンピュ
ータ(4)との間でデータの送受信を行うことができる
ものであれば特に限定されず、LAN間通信等で使用さ
れる公知の送信手段を使用することができる。
【0023】第二実施形態のシステムで使用されるカー
ド(1)の記憶部(3)は、カード或いはその所有者の
ID識別情報を記憶する固定データ記憶部(31)を備
えている。ID識別情報は、カード或いはその所有者の
同一性を識別することができるものであればよく、例え
ば、カード番号や、カード所有者の会員番号、氏名等が
挙げられる。カード(1)としては、例えば磁気ストラ
イプからなる固定データ記憶部(31)を備えたカード
(1)が使用される。
【0024】第二実施形態のシステムにて使用される端
末処理装置(2)は、顧客の購買金額等を入力する入力
キー等の入力手段(21)と、入力された購買金額等に
相当するポイント数等を算出する演算手段を備えたCP
U(22)と、カード(1)の記憶部(3)に記憶され
たID識別情報を読み取る読み取り手段(24)と、R
AM及びROMからなる記憶部(25)と、クロックI
Cからなる計時手段(26)と、入力手段(21)から
の入力内容や読み取り手段(24)にて読み取られた情
報内容を表示する表示部(27)とから構成される。
【0025】ホストコンピュータ(4)は、端末処理装
置(2)にて読み取られたID識別情報と、端末処理装
置(2)のCPU(22)にて演算処理されたポイント
数情報及び計時手段(26)にて確定されたポイント発
行時間等の情報を送信手段(5)を介して受信し記憶す
る記憶部(41)と、全体の動作を制御するCPUを備
えた制御部(42)とを備えている。記憶部(41)
は、1年、1月、1週間、1日等の所定期間毎に区切ら
れた複数の期間別記憶領域(4a)、(4b)、(4
c)・・・から構成されており、発行ポイント数に関す
るデータは、発行時が属する所定期間に対応した期間別
記憶領域に記憶される。例えば、所定期間が1年とさ
れ、期間別記憶領域(4a)が平成9年に、期間別記憶
領域(4b)が平成10年に、期間別記憶領域(4c)
が平成11年に対応するように設定された場合、平成9
年中に発行されたポイントは期間別記憶領域(4a)
に、平成10年中に発行されたポイントは期間別記憶領
域(4b)に、平成11年中に発行されたポイントは期
間別記憶領域(4c)に、それぞれポイント発行の度に
加算されて記憶される。
【0026】記憶部(41)には、上記した期間別累積
ポイント数の他に、全ての期間別記憶領域に記憶された
ポイント数の合計である総計累積ポイント数、有効期限
が経過して無効となったポイント数を示す消去(未回
収)ポイント数、特典との交換が行われたポイント数を
示す回収ポイント数などの各種ポイント数情報を記憶す
ることが可能である。
【0027】第二実施形態のシステムにおいては、ポイ
ントが発行された年月日等は計時手段(26)により計
測され、発行ポイントはこのポイント発行年月日に基づ
いて相当するホストコンピュータ(4)の期間別記憶領
域に記憶される。そして、有効期間が経過した未交換ポ
イント(未回収ポイント)は、制御部(42)による処
理によって記憶が消去される訳であるが、このポイント
の消去は期間別記憶領域単位で行われる。例えば、前述
したように期間別記憶領域が1年単位である場合、平成
9年中に発行されたポイントは全て合計されて期間別記
憶領域(4a)に累積ポイントとして記憶されており、
この期間別記憶領域(4a)に記憶された累積ポイント
は平成9年の最終日(12月31日)から4年経過後、
即ち平成14年1月1日以降をもって消去される。
【0028】次に、上記第二実施形態に係るシステムの
作用の一例について、図4のフローチャート図を参照し
つつ説明する。尚、所定期間、有効期限、カードの使用
時期の設定は前述例と同様である。先ず、顧客が店にて
商品を購入した際にカード(1)を提示すると、店員は
提示されたカード(1)を端末処理装置(2)のカード
挿入口等に挿入する。すると、カード(1)の固定デー
タ記憶部(31)に記憶されたID識別情報が読み取り
手段(24)により読み取られ、送信手段(5)によっ
てホストコンピュータ(4)に送られる。ホストコンピ
ュータ(4)は、端末処理装置(2)から送られてきた
ID識別情報に基づいて、記憶部(41)に記憶されて
いる情報の中からその顧客個人のポイント数情報(各期
間別累積ポイント数及び総計累積ポイント数)を読み出
し、送信手段(5)を介して端末処理装置(2)に送信
する。端末処理装置(2)は、ホストコンピュータ
(4)から送信された顧客個人のポイント数情報を、R
AMに一時記憶させるとともに、表示部(27)に表示
する。
【0029】端末処理装置(2)のCPU(22)は、
計時手段(26)により計測された現在の日時情報に基
づいて、RAMに一時記憶されたポイント数情報を検索
し、有効期限(4年)が満了した期間別記憶領域、即ち
「平成6年以前」に相当する期間別記憶領域に記憶され
た期間別累積ポイントの存在の有無を判断する。そし
て、存在していた場合には、その期間別累積ポイントが
消去(もしくは仮消去)するとともに、総計累積ポイン
ト数からその期間別累積ポイント数を減算する。
【0030】次いで、店員が購買金額を入力手段(2
1)により入力すると、入力された購買金額はCPU
(22)によりポイント数に換算され、この換算された
ポイント(発行ポイント)の発行年月日(平成11年1
1月1日)は計時手段(26)によって確定される。す
ると、ポイントの発行年月日(ポイント発行時間帯情
報)に基づいて、CPU(22)により、RAMに一時
記憶されたポイント数情報の中から「平成11年」に相
当する期間別記憶領域に記憶された期間別累積ポイント
数及び総計累積ポイント数が読み出される。
【0031】次いで、発行ポイント数がCPU(22)
による演算処理により「平成11年」に相当する期間別
累積ポイント数及び総計累積ポイント数に加算される。
このとき、上記減算処理が行われた場合には減算処理後
のポイント数への加算処理が行われ、減算処理が行われ
ていない場合にはRAMから読み出されたままのポイン
ト数への加算処理が行われる。そして、加算後の期間別
累積ポイントは、送信手段(5)を介してホストコンピ
ュータ(4)へと送信され、記憶部(41)の「平成1
1年」に相当する期間別記憶領域に記憶され、総計累積
ポイント数、発行ポイント数及び消去ポイント数(ある
場合)もまた記憶部(41)に記憶される。
【0032】この第二実施形態のシステムの場合、ポイ
ントの特典への引き換えは、カードではなくホストコン
ピュータ(4)に記憶された情報に基づいて行われるこ
ととなる。そのため、特典との引き換えを要求する顧客
が現れた場合には、持参したカード(1)を端末処理装
置(2)に挿入することによって、ホストコンピュータ
(4)に記憶された総計累積ポイント数を読み出して特
典との引き換えの可否を判断する。そして、引き換えが
可能であれば、特典の提供と引き換えに入力手段(2
1)から交換に要する所定ポイント数を入力する。所定
ポイント数が入力されると、CPU(22)による演算
処理によって、有効期限が満了していない最も古い期間
別記憶領域に記憶された期間別累積ポイント数と総計累
積ポイント数から所定ポイント数が減算される。そし
て、減算後のポイント数と交換にまわされたポイント数
(回収ポイント数)はホストコンピュータ(4)の記憶
部(41)に記憶される。
【0033】図5は上記第二実施形態の変更例に係るシ
ステムを示す概略構成図である。この変更例に係るシス
テムが上記第二実施形態のシステムと異なる点は、端末
処理装置(2)とホストコンピュータ(4)との間の情
報通信が、通信回線等の送信手段(5)によって直接行
われるのではなく、フロッピーディスクやメモリーカー
ド等の記憶媒体(6)を介して行われる点にある。この
変更例に係るシステムでは、端末処理装置(2)にて読
み取られたID識別情報と、端末処理装置(2)のCP
U(22)にて演算処理されたポイント数情報及び計時
手段(26)にて確定されたポイント発行時間等の情報
は、端末処理装置(2)に設けられた書き換え手段(2
3)によって一旦記憶媒体(6)に書き込まれ、記憶媒
体(6)に記憶された情報は、ホストコンピュータ
(4)に備えられたディスクドライブ等の読み取り手段
(43)により読み取られることで記憶部(41)に記
憶される。
【0034】図6は本発明に係るシステムの第三実施形
態を示す概略構成図である。第三実施形態のシステム
は、第二実施形態のシステムと同様に、顧客に渡されて
買い物時等に使用に供されるカード(1)と、ポイント
を発行する店舗等に設置される端末処理装置(2)と、
該端末処理装置(2)と送信手段(5)を介して接続さ
れたホストコンピュータ(4)とから構成される。
【0035】この第三実施形態に係るシステムは、前記
した第一及び第二実施形態のシステムを組み合わせたよ
うな構成をもつシステムである。すなわち、第一実施形
態のシステムではポイント数情報はカードに記憶され、
第二実施形態のシステムではポイント数情報はホストコ
ンピュータに記憶されるように構成されていたが、この
第三実施形態に係るシステムでは、ポイント数情報はカ
ード及びホストコンピュータの両方に記憶されるように
構成されている。
【0036】第三実施形態において使用されるカード
(1)は、カード或いはその所有者のID識別情報を記
憶する固定データ記憶部(31)と、発行ポイント数に
関するデータを記憶する可変データ記憶部(32)とか
らなる記憶部(3)を備えており、例えばICカードが
好適に使用される。また、例えば固定データ記憶部(3
1)を磁気ストライプから構成し、可変データ記憶部
(32)を半導体素子から構成したカード(1)とする
こともできる。
【0037】第三実施形態のシステムにて使用される端
末処理装置(2)は、第二実施形態のものと同様の構成
を有するものであり、顧客の購買金額等を入力する入力
キー等の入力手段(21)と、入力された購買金額等に
相当するポイント数等を算出する演算手段を備えたCP
U(22)と、カード(1)の固定データ記憶部(3
1)に記憶されたID識別情報と可変データ記憶部(3
2)に記憶されたポイント数情報を読み取る読み取り手
段(24)と、RAM及びROMからなる記憶部(2
5)と、クロックICからなる計時手段(26)と、入
力手段(21)からの入力内容や読み取り手段(24)
にて読み取られた情報内容を表示する表示部(27)と
から構成される。
【0038】また、ホストコンピュータ(4)も第二実
施形態のものと同様に、端末処理装置(2)にて読み取
られたID識別情報と、端末処理装置(2)のCPU
(22)にて演算処理されたポイント数情報及び計時手
段(26)にて確定されたポイント発行時間等の情報を
送信手段(5)を介して受信し記憶する記憶部(41)
と、全体の動作を制御するCPUを備えた制御部(4
2)とを備えている。
【0039】第三実施形態のシステムでは、カード
(1)の可変データ記憶部(32)及びホストコンピュ
ータ(4)の記憶部(41)が共に、1年、1月、1週
間、1日等の所定期間毎に区切られた複数の期間別記憶
領域から構成されており、発行ポイント数に関するデー
タは、発行された時に対応したカード及びホストコンピ
ュータの双方の期間別記憶領域に記憶される。
【0040】また、ホストコンピュータ(4)の記憶部
(41)には、上記した期間別累積ポイント数の他に、
全ての期間別記憶領域に記憶されたポイント数の合計で
ある総計累積ポイント数、有効期限が経過して無効とな
ったポイント数を示す消去(未回収)ポイント数、特典
との交換が行われたポイント数を示す回収ポイント数な
どの各種ポイント数情報を記憶することが可能である。
【0041】次に、上記第三実施形態に係るシステムの
作用の一例について、図7のフローチャート図を参照し
つつ説明する。尚、所定期間、有効期限、カードの使用
時期の設定は前述例と同様である。先ず、顧客が店にて
商品を購入した際にカード(1)を提示すると、店員は
提示されたカード(1)を端末処理装置(2)のカード
挿入口等に挿入する。すると、カード(1)の記憶部
(3)に記憶されたID識別情報とポイント数情報(期
間別累積ポイント数及び総計累積ポイント数)が読み取
り手段(24)により読み取られ、表示部(27)に表
示されるとともに、送信手段(5)によってホストコン
ピュータ(4)に送られる。ホストコンピュータ(4)
は、端末処理装置(2)から送られてきたID識別情報
に基づいて、記憶部(41)に記憶されている情報の中
からその顧客個人のポイント数情報(各期間別累積ポイ
ント数及び総計累積ポイント数)を読み出し、送信手段
(5)を介して端末処理装置(2)に送信する。端末処
理装置(2)は、ホストコンピュータ(4)から送信さ
れた顧客個人のポイント数情報を、RAMに一時記憶さ
せる。
【0042】端末処理装置(2)のCPU(22)は、
計時手段(26)により計測された現在の日時情報に基
づいて、RAMに一時記憶されたポイント数情報を検索
し、有効期限(4年)が満了した期間別記憶領域、即ち
「平成6年以前」に相当する期間別記憶領域に記憶され
た期間別累積ポイントの存在の有無を判断する。そし
て、存在していた場合には、その期間別累積ポイントが
消去(もしくは仮消去)するとともに、総計累積ポイン
ト数からその期間別累積ポイント数を減算する。
【0043】次いで、店員が購買金額を入力手段(2
1)により入力すると、入力された購買金額はCPU
(22)によりポイント数に換算され、この換算された
ポイント(発行ポイント)の発行年月日(平成11年1
1月1日)は計時手段(26)によって確定される。す
ると、ポイントの発行年月日(ポイント発行時間帯情
報)に基づいて、CPU(22)により、RAMに一時
記憶されたポイント数情報の中から、「平成11年」に
相当する期間別記憶領域に記憶された期間別累積ポイン
ト数、及び総計累積ポイント数が読み出される。
【0044】次いで、発行ポイント数がCPU(22)
による演算処理により「平成11年」に相当する期間別
累積ポイント数及び総計累積ポイント数に加算される。
このとき、上記減算処理が行われた場合には減算処理後
のポイント数への加算処理が行われ、減算処理が行われ
ていない場合にはRAMから読み出されたままのポイン
ト数への加算処理が行われる。
【0045】そして、加算後の累積ポイントは、送信手
段(5)を介してホストコンピュータ(4)へと送信さ
れ、記憶部(41)の「平成11年」に相当する期間別
記憶領域に記憶され、総計累積ポイント数、発行ポイン
ト数及び消去ポイント数(ある場合)もまた記憶部(4
1)に記憶される。また、加算後の累積ポイントは、書
き換え手段(23)によりカード(1)の可変データ記
憶部(32)に記憶され、表示部(27)に表示され
る。
【0046】尚、上記した一連の作用は全てのポイント
処理をリアルタイムで行った場合であるが、この第三実
施形態に係るシステムにおいては、期間別記憶領域がカ
ードをホストコンピュータの両方に設けられているた
め、必ずしも上記した全てのポイント処理をリアルタイ
ムで行う必要はない。すなわち、リアルタイムでは端末
処理装置(2)とカード(1)との間のポイント数情報
のやりとりのみを行い、端末処理装置(2)とホストコ
ンピュータ(4)との間のポイント数情報のやりとり
は、例えば1日分まとめて行うようにしてもよい。
【0047】この第三実施形態のシステムの場合、ポイ
ント情報はカード(1)とホストコンピュータ(4)の
双方に同一内容で記憶されているため、ポイントの特典
への引き換えはカード及びホストコンピュータのいずれ
の記憶に基づいて行うこともできるが、ポイント発行者
が第三者の場合、未回収ポイントの時効管理はホストコ
ンピュータの記憶に基づいて行われる必要がある。これ
は、ポイント発行者が当事者の場合にはポイント発行は
あくまでもサービスであって、そのコストはポイント回
収時(特典との引き換え時)に経費として処理されるも
のであるから、無効となった未回収ポイントの管理を行
う必要はないが、第三者発行の場合には未回収ポイント
は有効期限の経過とともに利益計上されなければならな
いため、カードの提示があってもなくても未回収ポイン
トの無効化が行われる必要があるためである。
【0048】上記した未回収ポイントの時効管理は、ホ
ストコンピュータ(4)の制御部(42)に、有効期限
が経過した未回収ポイント数をカードの提示がなくとも
自動的に消去あるいは無効化するための処理プログラム
を記憶させておくことにより達成できる。また、第二実
施形態のシステムにおいても、第三者発行の場合には未
回収ポイントの時効管理はホストコンピュータの記憶に
基づいて行う必要があるため、ホストコンピュータ
(4)の制御部(42)に、有効期限が経過した未回収
ポイント数をカードの提示がなくとも自動的に消去ある
いは無効化するための処理プログラムを記憶させておく
ことが必要である。
【0049】尚、図示していないが、上記第三実施形態
のシステムにおいても図5に示したのと同様に、送信手
段(5)に代えてフロッピーディスクやメモリーカード
等の記憶媒体(6)を使用し、この記憶媒体(6)を介
して端末処理装置(2)とホストコンピュータ(4)間
の情報通信を行うようにしてもよい。また、図示例では
1台のホストコンピュータ(4)に1台の端末処理装置
(2)を接続しているが、これは図の簡略化のためであ
って、実際には1台のホストコンピュータ(4)に複数
台の端末処理装置(2)が接続されることは言うまでも
ない。
【0050】本発明に係るシステムでは、発行されたポ
イント数をカード(1)の可変データ記憶部(32)や
ホストコンピュータ(4)の記憶部(41)に記憶させ
るとともに、カード表面にポイント数を表す数字や図柄
を目視可能に表示させるようにしてもよい。このような
ポイント数を目視可能なカードとしては、印字装置を使
用したインクによる印字によって数字や図柄を表示する
カード(以下、スタンプカードという)が最も一般的に
使用されるが、サーマルヘッド等による加熱によって数
字や図柄を表示する熱可逆感熱記録材料を使用したカー
ド(以下、リライトカードという)を使用することも可
能である。リライトカードの場合、一旦表示された数字
や図柄をヒートローラ等による再加熱によって消去する
ことができるため、無効になったポイントの処理が容易
となる。
【0051】また、このようなポイント数を目視可能な
カードを使用する場合には、カードの種類に応じて、印
字装置、サーマルヘッド等のポイント数印字手段、及び
ヒートローラ等のポイント数消去手段が端末処理装置
(2)に備えられる。そして、ポイント発行時におい
て、カード(1)がスタンプカードである場合には印字
装置によって、カード(1)が前述したリライトカード
である場合にはサーマルヘッドによって、例えば発行ポ
イントに相当する数の図柄がカード表面に印字され、こ
れにより顧客は現在の累積ポイント数を視覚的に把握す
ることができる。
【0052】尚、スタンプカードの場合、有効ポイント
数と無効ポイント数が共に目視可能なポイントとしてカ
ード上に印字されるため、ポイント数が一見満点にみえ
るカードでも印字されたポイント数のうちには有効ポイ
ント数と無効ポイント数が存在している場合があり、そ
のため以下のような時効管理が必要となる。先ず、顧客
からの特典交換請求時にカードを端末処理装置に挿入す
ることで、カードの記憶部の期間別記憶領域の記憶内容
からポイントの期間別発行数を知ることが可能である。
そこで、所定の有効期限(時効)により消滅したポイン
トがその中に含まれる場合には、その旨を端末処理装置
の表示部に表示させ、新たなカードを挿入すると、引き
継ぐべき前のカードのID識別情報と有効ポイント数に
関する情報のみが新しいカードに引き継がれるように端
末処理装置を設定する。この場合、有効満点カードの交
換にはその旨の印字(例えば「完」の文字の印字)を施
し、有効内容の引き継ぎを終了した無効ポイントを含む
一見満点のカードにはその旨の印字(例えば「無効」の
印字)を施すことで、真の満点カードと一見満点カード
の区別ができ、混乱を防ぐことが可能である。また未満
点カードにおいても、有効期限経過ポイントが含まれて
いる場合は、満点カードと同様にその旨の印字を施し、
新しいカードにID識別情報と有効ポイント数に関する
情報のみを引き継ぐように端末処理装置を設定するとよ
い。尚、これらの時効管理を行う場合、端末処理装置の
記憶部に移動するポイントの情報を記憶させる。
【0053】また、本発明に係るシステムにおいて、上
記したようなポイント数を目視可能なカードを使用しな
い場合には、ポイント数情報を顧客が目視できるように
するために、例えば端末処理装置(2)にレシート発行
手段を設け、ポイント数情報をレシートとして発行して
顧客に渡すようにするとよい。
【0054】本発明に係る時間管理型ポイントカードシ
ステムは、発行ポイントを時間帯別に管理することがで
きるため、販売促進用のシステムとしても好適に使用可
能である。例えば、10月〜11月に購買額が多かった
顧客には12月にディスカウントやその他の特典を特別
に大きくするといった「所定の期間の購買に対する傾斜
的特典優遇システム」、或いは最近の購買額が多い顧客
に特典を大きくするといった「最近の購買に対する特典
優遇システム」などが挙げられる。後者のシステムは、
例えば後に発行されたポイントから順番に特典への引き
換えにまわすといった方法により達成できる。
【0055】尚、本発明に係るシステムにおける特典
は、必ずしも金券や商品、旅行等の金銭的価値を伴うも
のでなくてもよく、獲得ポイント数に基づいて行われる
評価や査定、或いは激励といったものであってもよい。
【0056】また、本発明に係るシステムは、入金を時
間帯別にカードの異なる記憶領域に入力させるという方
法で、プリペイドカードや電子マネーのカードへの入金
に応用することもできる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、有効期限付きで発行されたポイントを、発
行時に対応した期間別記憶領域に記憶させるとともに、
有効期間が満了した期間別記憶領域に存在する特典との
引き換えが行われていないポイントを有効期間経過後に
消去もしくは無効化するように構成されているので、有
効期限が経過したポイントを処理を合理的に無効化する
ことが可能となり、ポイント発行者が当事者である場合
に問題となる未回収ポイントの累積を確実に防ぐことが
できるシステムとなる。また、ポイント発行者が第三者
である場合には通産省の通称「55年通達」に対応する
ことができるシステムとなる。また、上位システムとし
てのホストコンピュータが無くとも発行ポイントの時間
帯別管理を行うことが可能であり、時間管理型ポイント
カードシステムを簡単且つ安価に構築することができ
る。請求項2に係る発明によれば、ホストコンピュータ
にてポイント数情報を管理することができるので、多数
の端末処理装置による発行ポイント数の管理を一元化し
て容易に管理することができ、大規模なシステム構築を
行うことも可能となる。請求項3に係る発明によれば、
ホストコンピュータとカードの両方でポイント数情報を
管理することができるので、ポイント数情報の管理をよ
り正確且つ確実に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る時間管理型ポイントカードシステ
ムの第一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】第一実施形態に係るシステムの作用の一例を示
すフローチャート図である。
【図3】本発明に係る時間管理型ポイントカードシステ
ムの第二実施形態を示す概略構成図である。
【図4】第二実施形態に係るシステムの作用の一例を示
すフローチャート図である。
【図5】本発明に係る時間管理型ポイントカードシステ
ムの第二実施形態の変更例を示す概略構成図である。
【図6】本発明に係る時間管理型ポイントカードシステ
ムの第三実施形態を示す概略構成図である。
【図7】第三実施形態に係るシステムの作用の一例を示
すフローチャート図である。
【符号の説明】
1 カード 2 端末処理装置 21 入力手段 22 CPU(演算手段) 23 書き換え手段 24 読み取り手段 25 記憶部 26 計時手段 3 記憶部 31 固定データ記憶部 32 可変データ記憶部 3a 期間別記憶領域 3b 期間別記憶領域 3c 期間別記憶領域 4 ホストコンピュータ 41 記憶部 42 制御部 4a 期間別記憶領域 4b 期間別記憶領域 4c 期間別記憶領域 5 送信手段 6 記憶媒体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 購買金額等に応じて発行するポイントを
    発行期間別に管理し、所定のポイント数を収集したポイ
    ント収集者に対する特典との引き換えを、そのポイント
    が発行された期間に応じて設定された所定の有効期間内
    に限って許容するポイントカードシステムであって、 発行されたポイント数を記憶する可変データ記憶部を備
    えたカードと、 購買金額等を入力する入力手段と、入力された購買金額
    等に相当するポイント数を算出する演算手段と、ポイン
    ト数情報をカードの可変データ記憶部に書き込む書き換
    え手段と、カードの可変データ記憶部に記憶された情報
    を読み取る読み取り手段と、読み取られた情報を記憶す
    る記憶部と、ポイントの発行時間を確定する計時手段と
    を備えた端末処理装置とからなり、 前記可変データ記憶部は、週、月、年等の所定期間毎に
    区切られた複数の期間別記憶領域から構成され、発行ポ
    イントを発行時が属する所定期間に対応した期間別記憶
    領域に記憶させるとともに、前記有効期間が満了した期
    間別記憶領域に存在する特典との未交換ポイントを有効
    期間経過後に消去もしくは無効化することを特徴とする
    時間管理型ポイントカードシステム。
  2. 【請求項2】 購買金額等に応じて発行するポイントを
    発行期間別に管理し、所定のポイント数を収集したポイ
    ント収集者に対する特典との引き換えを、そのポイント
    が発行された期間に応じて設定された所定の有効期間内
    に限って許容するポイントカードシステムであって、 カード或いはその所有者のID識別情報を記憶する固定
    データ記憶部を備えたカードと、 購買金額等を入力する入力手段と、入力された購買金額
    等に相当するポイント数を算出する演算手段と、カード
    の固定データ記憶部に記憶されたID識別情報を読み取
    る読み取り手段と、ポイントの発行時間を確定する計時
    手段とを備えた端末処理装置と、 該端末処理装置と送信手段を介して接続され、端末処理
    装置にて読み取られたID識別情報と演算処理されたポ
    イント数情報及びポイント発行時間などの関係情報を前
    記送信手段を介して受信し、その情報を記憶する記憶部
    とを備えたホストコンピュータ、 あるいは端末処理装置にて読み取られたID識別情報と
    演算処理されたポイント数情報及びポイント発行時間な
    どの関係情報をフロッピーディスク等の記憶媒体を介し
    て受信し、その情報を記憶する記憶部とを備えたホスト
    コンピュータとからなり、 前記ホストコンピュータの記憶部は、週、月、年等の所
    定期間毎に区切られた複数の期間別記憶領域から構成さ
    れ、発行ポイントを発行時が属する所定期間に対応した
    期間別記憶領域に記憶させるとともに、前記有効期間が
    満了した期間別記憶領域に存在する特典との未交換ポイ
    ントを有効期間経過後に消去もしくは無効化することを
    特徴とする時間管理型ポイントカードシステム。
  3. 【請求項3】 購買金額等に応じて発行するポイントを
    発行期間別に管理し、所定のポイント数を収集したポイ
    ント収集者に対する特典との引き換えを、そのポイント
    が発行された期間に応じて設定された所定の有効期間内
    に限って許容するポイントカードシステムであって、 カード或いはその所有者のID識別情報を記憶する固定
    データ記憶部と、発行されたポイント数を記憶する可変
    データ記憶部を備えたカードと、 購買金額等を入力する入力手段と、入力された購買金額
    等に相当するポイント数を算出する演算手段と、ポイン
    ト数情報をカードの可変データ記憶部に書き込む書き換
    え手段と、カードの固定データ記憶部に記憶されたID
    識別情報及び可変データ記憶部に記憶された情報を読み
    取る読み取り手段と、読み取られた情報を記憶する記憶
    部と、ポイントの発行時間を確定する計時手段とを備え
    た端末処理装置と、 該端末処理装置と送信手段を介して接続され、端末処理
    装置にて読み取られたID識別情報と演算処理されたポ
    イント数情報及びポイント発行時間などの関係情報を前
    記送信手段を介して受信し、その情報を記憶する記憶部
    とを備えたホストコンピュータ、 あるいは端末処理装置にて読み取られたID識別情報と
    演算処理されたポイント数情報及びポイント発行時間な
    どの関係情報をフロッピーディスク等の記憶媒体を介し
    て受信し、その情報を記憶する記憶部とを備えたホスト
    コンピュータとからなり、 前記ホストコンピュータの記憶部及びカードの可変デー
    タ記憶部は、週、月、年等の所定期間毎に区切られた複
    数の期間別記憶領域から構成され、発行ポイントを発行
    時が属する所定期間に対応した期間別記憶領域に記憶さ
    せるとともに、前記有効期間が満了した期間別記憶領域
    に存在する特典との未交換ポイントを有効期間経過後に
    消去もしくは無効化することを特徴とする時間管理型ポ
    イントカードシステム。
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